JP7331227B1 - 脚部用マッサージ装置 - Google Patents
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Abstract
Description
またО脚とは、太もも、膝、ふくらはぎの間に隙間ができやすく、文字通りО型になっている下肢形態を指す。一方、X脚は両膝が内側に湾曲した状態で、左右の膝の内側を揃えても足首部からくるぶしの間に隙間ができやすい形態を指す。
従来、間欠的な空気の圧迫による血流等改善を目的とした家庭用マッサージ器がある。身体各部に巻き付けた袋状の空気室(以下エアバッグと呼ぶ)にエアーを送給し、加圧-減圧を繰り返して間欠的に圧迫-緩和することで、身体各部にマッサージ刺激を与えて施療するための機器が知られている。
脚部に巻き付けたエアーブーツ内のエアバッグに空気を注入しマッサージを行う際には、エアバッグが膨張する結果、両脚の間隔が広がる。前記エアーベルトで固定し拘束しても、特にふくらはぎから脛部内側に配置したエアバッグが膨らむことで膝下から足先が広がり、膝周りの間にスペースができ易い。被施療者の下肢形態がО脚/X脚である場合にはそれが顕著となり、前記エアーベルトを腰、大腿、膝等に巻くだけではその矯正のための両脚に内側方向に掛かる力が不十分であるという課題がある。
すなわち、本発明は、以下の外部固定具を備えたことを特徴とする脚部用マッサージ装置である。
この脚部用マッサージ装置を用いれば、押圧部の位置で両脚が固定されるため、押圧部の押圧力による膝下から足先の広がりが抑制される。これにより、マッサージによるO脚化やX脚化を抑制することができる。また、押圧部により押圧した際に、両脚の内側方向に力がかかり、被施療者の下肢形態がО脚/X脚の場合には、脚のねじれや関節等に作用し形態の矯正を促進する効果が期待される。
このマッサージ装置を用いれば、押圧部の上側と下側の位置で両脚が固定されるため、押圧部の押圧力による膝下から足先の広がりが抑制され、マッサージによるO脚化やX脚化を抑制することができる。
この特徴によれば、膝部下側の最も大きい筋肉の周囲を固定するため、押圧部により押圧した際に両脚の内側方向にかかる力が最大化し、О脚/X脚の矯正効果を一層促進することができる。
О脚/X脚等の下肢の形態やバランスの改善施療の目的にも好適に利用することができる。
なお、実施態様に記載する脚部用マッサージ装置については、本発明に係る脚部用マッサージ装置を説明するために例示したに過ぎず、これに限定されるものではない。
第1の実施態様の脚部用マッサージ装置1Aは、脚部に巻き付けたエアバッグに圧力空気を供給又は排出する操作により、加圧と減圧を繰り返して間欠的に圧迫及び緩和を行うことで、マッサージ刺激を与えて施療するための機器である。
図1は、本発明の脚部用マッサージ装置1Aの外観を示す概略説明図である。脚部用マッサージ装置1Aは、左右脚用のブーツカフ2a、2b(外装カバー)、ブーツカフ2a、2bの内部に配置されたエアバッグ3a~3g(押圧部。図2参照。)、エアバッグ3a~3gにエアーを供給するエアー供給源(不図示)、エアー供給源のエアー供給量を制御する制御部(不図示)、制御部を操作する操作部(不図示)を備える。
カバー部は、片脚を覆う部材であり、第1の実施態様の脚部用マッサージ装置では、長靴形状のブーツカフ2a、2bである。ブーツカフ2a、2bは、通常脚部の形に合わせた構造に製作され、ファスナー等で開いて左右の脚を入れて閉じられ、脚部形状にフィットする立体的構造になっている。その内部にはエアバッグ3a~3g(図2参照。)が配置される。
押圧部は、脚部の表面に圧力を与える手段である。図2には、第1の実施態様の脚部用マッサージ装置1Aの押圧部であるエアバッグ3a~3gを示す。エアバッグ3a~3gは、ブーツカフ2a、2bの内部にそれぞれ配置され、エアバッグへ空気を供給することにより、膨張して皮膚表面側に圧力を与えることができる。エアバッグは、簡単な装置構成で容易に流体を送給又は排出することが可能であり、バッグの膨張又は収縮を容易に制御することができる。
図2は、本発明の脚部用マッサージ装置内部のエアバッグの配置例を示す透視概念図であり、3a~3gは、脚部の所定位置に配置された各エアバッグを表す。エアバッグ3aは、足の裏(土踏まず)を押圧する足裏押圧部であり、エアバッグ3bは、足の甲(足指の付け根)を押圧する足甲押圧部であり、エアバッグ3cは、足首を左右両側から挟むように押圧する足首押圧部であり(3cは左右両側のエアバッグが一体的に形成)、エアバッグ3d、3fは、ふくらはぎ下部のアキレス腱の内側(3d)と外側(3f)を両側から挟むように押圧するアキレス腱押圧部であり、エアバッグ3e、3gは、ふくらはぎ上部の腓腹筋の内側(3e)と外側(3g)を両側から挟むように押圧する腓腹筋押圧部である。図示した例では片方の脚に7個のエアバッグを足先からふくらはぎまで配置しているが、個数はこれ以上でもこれ以下でもよく、また、これ等以外の膝上、大腿部等の位置を押圧する押圧部を配置してもよい。
エアー供給源は、通常電気で駆動する空気ポンプであって、前記エアバッグと空気チューブで繋がれ、空気注入する。
制御部は、前記各エアバッグへの圧力空気の注入/排気を、電磁弁等で開閉することでコントロールし、適宜エアバッグ毎の圧力を時間軸で加圧-減圧する制御がなされるプログラムを備えた仕組みとなっている。
操作部は、制御部の操作を行うことができる操作画面やボタンスイッチなどである。
なお、エアバッグへの空気の注入/排気の制御は、プログラムにより自動制御してもよいし、操作部により注入/排気を操作してもよい。
外部固定具とは、両脚を揃えてその周囲から固定する部材であり、押圧部により脚部の表面に圧力を加える際に、両脚が離れないように固定するための部材である。
外部固定具により、О脚/X脚の下肢形態を矯正するための十分な力を両脚の内側方向に掛けることが可能であり、О脚/X脚の下肢形態の矯正を促進する効果が期待される。
また、両脚の周囲から巻き付けて両脚を固定すると、押圧部により脚部の表面を押圧する際に、両脚の移動による押圧力の逃げを抑制できることから、押圧力を上昇するまでの時間を短縮することが可能である。
また、図4に、外部固定具4Aを装着した状態を示す。図4に示すように、外部固定具4Aは、押圧部の位置においてその周囲から固定することを特徴としている。
外部固定具とカバー部が別体である場合には、外部固定具により固定する位置を任意に選択することができるという利点がある。一方、外部固定具とカバー部が一体構造である場合には、カバー部を脚部に装着後にスムーズに両脚のカバー部を固定することができるという利点や、部品点数が少なく、本体を収納するときに一緒に簡易に片づけられるという利点等がある。
次に、脚部用マッサージ装置1Aの使用方法について説明する。脚部用マッサージ装置1Aのブーツカフ2a、2bのファスナーを開いて左右の脚を入れ、できるだけ隙間を少なくフィットする様に脚の位置を調整した後にファスナーを閉じる。
各エアバッグ3a~3gは、エアー供給源に接続され、制御部に記憶されたプログラムによりエアバッグ毎にその圧力を増大又は減少させてマッサージ効果を発揮する。また、その圧力の大小や押圧時間も選択できるようになっている。
外部固定具4Aの固定位置と締め付け強さは、一旦巻き付けて仮止めした後に、操作部を操作して圧力の増大及び減少状態を確認し、被施療者にとって適当な圧力の強さになるように適宜調整する。
圧力の強さ、押圧時間、サイクル等を含め、適当な条件とプログラムを選択することで両脚部に適度なマッサージ効果と同時に下肢形態の改善のための繰り返し刺激が与えられる。
図6は、第2の実施態様の脚部用マッサージ装置1Bの概略外観図である。この脚部用マッサージ装置1Bは、外部固定具4Bとブーツカフ2bが一体構造となっている。具体的には、布製帯状のベルトからなる外部固定具4Bが、ブーツカフ2b側に縫製により固着されており、両脚を固定する際には、ベルトをブーツカフ2a、2bの周囲に回し掛けて面ファスナー5により固定する。
図7は、第3の実施態様の脚部用マッサージ装置1Cの概略説明図である。この脚部用マッサージ装置1Cでは、押圧部として、ふくらはぎ下部のアキレス腱を両側から挟むように押圧するアキレス腱押圧部(エアバッグ3d、3f)、ふくらはぎ上部の腓腹筋を両側から挟むように押圧する腓腹筋押圧部(エアバッグ3e、3g)を備え、外部固定具として、上記の2押圧部よりも上側の位置で両脚を固定する外部固定具4Ca、上記の2押圧部よりも下側の位置で両脚を固定する外部固定具4Cbを備える。
図2における7個のエアバッグ3aから3gに対して順次空気を送給(加圧)し、一定時間の圧力保持後、空気の排出(減圧)を繰り返すことで、計15分間のマッサージを行った。その前後で直立状態の被験者の右足-左足間距離を、床上35cm(O脚が目立ち易い)位置において、ノギスで実測採寸した。
実施例では、図4に示したように、外部固定具4Aをエアバッグ3e、3gの位置において装着した状態でマッサージを行った。比較例では、外部固定具4Aを装着しないで実施例と同様にマッサージを行った。
2a ブーツカフ(左足用)、2b ブーツカフ(右足用)
3a~3g エアバッグ
4A,4B,4Ca,4Cb 外部固定具
5 面ファスナー
6a 左下腿(すね・ふくらはぎ部)断面図、6b 右下腿(すね・ふくらはぎ部)断面図
Claims (3)
- 片脚を覆うカバー部と、
前記カバー部の内部に配置され前記脚を押圧する押圧部と、
両脚を束ねてその周囲から装着固定する外部固定具を備え、
前記外部固定具は、前記押圧部の位置においてその周囲から固定することを特徴とする、脚部用マッサージ装置。 - 片脚を覆うカバー部と、
前記カバー部の内部に配置され前記脚を押圧する押圧部と、
両脚を束ねてその周囲から装着固定する外部固定具を備え、
前記外部固定具は、前記押圧部よりも上側の位置と、前記押圧部よりも下側の位置の押圧されていない2箇所以上において固定することを特徴とする、脚部用マッサージ装置。 - 外部固定具を装着する押圧部は、両脚のふくらはぎ部であることを特徴とする、請求項1に記載の脚部用マッサージ装置。
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