JP7330818B2 - 試験装置 - Google Patents
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Description
従来の試験装置は、航空機等に搭載される電子機器に対して、複数の試験項目に基づく試験を行うものである。
航空機に搭載される電子機器は、信頼性と高効率での稼動が要求されるため、例えば、冗長化された複数のユニットで構成され、1つのユニットは、交換可能な複数のモジュールで構成されている。
そのため、電子機器が故障した場合に、故障が示されたユニット単位で航空機等から脱着して、試験装置で故障原因を分析することになる。
次に、整備体制について図24,25を参照しながら説明する。図24は、整備体制を示す図であり、図25は、ユニット故障から復旧までの作業内容を示す図である。
従来の整備体制は、図24,25に示すように、航空部隊による飛行訓練(フライト)中に電子機器(図24では「ユニットA」とする)が故障した場合、飛行訓練終了後に、対象ユニットが機体から取り外されて交換され、整備部隊へ故障ユニットが搬入される。
図25において、No.3~5,7~9の作業項目が試験装置を使用した作業であり、作業時間を管理している項目である。
尚、関連する先行技術として、特開2013-186717号公報「試験装置」(特許文献1)がある。
特許文献1には、測定制御部が、被試験装置に対して、平均故障時間を用いて故障したモジュールの交換に係る復旧作業予算を算出し、所定期間内の測定器の校正検定予算を算出し、復旧作業予算と校正検定予算を用いて所定期間の保守予算を算出する試験装置が示されている。
[実施の形態の概要]
本発明の実施の形態に係る試験装置(本試験装置)は、年間稼働時間と平均故障間隔(MTBF値)から年間の故障発生回数を算出し、各構成品の修理価格にその故障発生回数を乗算して合計して得られた試験装置自体の年間修理費と、測定器の校正検定費用と、試験装置の消耗品費用とを算出して、試験装置自体の年間維持費用を算出するものであり、試験装置自体の年間維持の予算管理を容易に行うことができるものである。
本試験装置について図1を参照しながら説明する。図1は、本試験装置の構成概略図である。
本試験装置は、図1に示すように、被試験器用コントローラ1と、複数の測定器2(1) ~2(N) と、構成品群装置3とを備え、被試験器(X1)4の試験を行うようになっている。
複数の測定器2(1) ~2(N) は、総称で「測定器2」と呼ぶことがある。
更に、被試験器用コントローラ1は、被試験器4にも有線ケーブルで接続し、試験条件として周波数等の設定を送信し、被試験器4から試験条件の設定に対する応答を受信する。
測定器2は、構成品群装置3内の対応する構成品に試験信号を出力し、当該構成品から被試験器4における試験結果の信号を入力して測定を行い、測定結果(測定データ)を被試験器用コントローラ1に出力する。
また、構成品群装置3内の各構成品は、対応する測定器2からの試験信号を被試験器4用に変換して試験信号を出力し、被試験器4からの試験結果の信号を対応する測定器2に出力する。
尚、本試験装置では、複数種類の被試験器4を試験できるようになっており、被試験器4の種類によって入出力される試験信号が異なり、構成品がそれぞれの信号形式に変換するものである。
尚、被試験器4は、試験内容によって取り換え可能で、予め設定された複数種類の被試験器4が構成品群装置3に接続するものである。
次に、本試験装置における構成品群装置3の内部構成について図2を参照しながら説明する。図2は、構成品群装置の内部構成図である。
構成品群装置3は、図2に示すように、構成品(A)3a、構成品(B)3b、…、構成品(N)3nを備え、各構成品には切替制御ラインが入力され、その切替制御ラインによって指定された構成品がアクティブになって(選択されて)、測定器2と被試験器4との接続を行うようになっている。
そして、本試験装置の被試験器用コントローラ1で年間維持費用の算出処理が為される。
具体的には、被試験器用コントローラ1内で、算出処理のプログラムが記憶部に記憶されており、当該プログラムを制御部が読み込んで本試験装置の年間維持費用の算出処理を行う。ここで、記憶部をデータベースとしてもよい。
但し、本試験装置の仕様変更(機能追加及び変更)に関する費用は除くものとする。
本試験装置の年間修理費用の算出処理は、本試験装置の年間稼働時間、本試験装置の構成品毎の年間故障予測、本試験装置の構成品毎の修理費用の3つの条件を用いて算出する。
まず、本試験装置の年間稼働時間について説明する。
本試験装置の稼動時間は、図17のNo.3~9による電源投入から電源断までの時間とする。ここでは、以下(式1)の通り仮定する。
年間稼働時間=7時間/日×20日/月×12ヶ月=1680時間…(式1)
尚、年間稼動時間は、試験装置の使用時間によって変動するものである。
年間故障予測は、本試験装置のMTBF(Mean Time Between Failures:平均故障間隔)から下記算出式(式2)により求める。尚、年間故障予測とは、年間に故障が予測される発生回数(年間故障発生回数)である。
年間故障発生回数=年間稼働時間/MTBF値…(式2)
図3では、構成品毎に構成品名称、MTBF値(時間)、年間稼働時間(時間)を示しており、当該テーブルが被試験器用コントローラ1の制御部により生成され、記憶部に記憶される。
尚、構成品は、構成品群装置3内の構成品を示してるが、測定器2、被試験器用コントローラ1を構成品に含めて図3のテーブルに設定するようにしてもよい。
図4は、本試験装置の構成品毎の年間故障予測(発生回数/年度)を示す図である。
故障発生回数は、年間稼働時間をMTBF値(時間)で割って、余りを切り捨てた値である。図4のテーブルも制御部が生成して記憶部に記憶する。
本試験装置の構成品毎の修理費用について説明する。
構成品の修理価格は、構成品の購入価格の60%を最大として算出する。
図5は、本試験装置の構成品毎の修理価格を示す図である。
図5では、構成品毎に購入価格とその60%の修理価格が示されている。当該テーブルも制御部が生成して記憶部に記憶する。
本試験装置の年間修理費用=年間故障発生回数×全ての構成品の修理価格…(式3)
具体的には、図4に示した本試験装置における構成品毎の故障発生回数に図5の構成品毎の修理価格を乗算し、構成品毎の修理費用を算出し、全ての構成品(A~D)の修理費用を加算したのが本試験装置の年間修理費用となる。
図6は、本試験装置の年間修理費用を示す図である。このテーブルも記憶部に記憶される。
これにより、年間修理費の予算を容易に管理できるものである。
次に、本試験装置における測定器の校正検定費用の算出処理について説明する。
校正検定機関は、国家機関によって認定された自社検定機関と、他社へ委託する他社検定機関がある。自社検定機関の場合は作業費用として、他社検定機関の場合は委託費用として、算出されるものである。
図7では、測定器毎に、「測定器名称」「自社検定作業費用」「他社検定委託費用」、そして「校正検定費用」を設定している。当該テーブルも被試験器用コントローラ1の制御部が生成して記憶部に記憶する。
図8は、検定間隔を設定した測定器の校正検定費用を示す図である。
図8では、測定器毎に、測定器名称、検定間隔、図7の校正検定費用に検定間隔を乗算した校正費用が設定され、校正費用の合計が本試験装置の年間校正検定費用となっている。当該テーブルも被試験器用コントローラ1の記憶部に記憶される。
尚、図8では、校正間隔が全て「年1回」となっているため、図7の校正検定費用に「1」を乗算した値が校正費用となっているが、検定間隔が「年2回」であれば、校正検定費用に「2」を乗算した値が校正費用となるものである。
次に、本試験装置の消耗品費用の算出処理について図9を参照しながら説明する。図9は、年間消耗品費用を示す図である。
被試験器用コントローラ1の制御部は、本試験装置の稼動に要する消耗品の価格と所要から年間消耗品費用を算出する。
具体的には、図9に示すように、消耗品毎に、「消耗品名称」、「消耗品価格」、「所要(年間購入回数)」を設定し、消耗品価格に所要を乗算して「年間消耗品費用」を算出して、これらを合計して、本試験装置の年間消耗品費用を算出する。当該テーブルも被試験器用コントローラ1の記憶部に記憶される。
上述したように、図3~9のテーブルは、被試験器用コントローラ1の記憶部に記憶され、特に、図6の本試験装置の年間修理費用、図8の測定器の年間校正検定費用、図9の本試験装置の年間消耗品費用を参照して本試験装置の年間維持費用を算出する。
図10は、本試験装置の年間維持費用を示す図である。
図10では、本試験装置の年間修理費用、測定器の年間校正検定費用、本試験装置の年間消耗品費用を、それぞれ維持費用として合計し、本試験装置の年間修理費用を算出している。
以上では、1年分の維持費用の算出処理について説明したが、1度のテーブル等の設定により、複数年先の維持費用を算出することが可能である。その算出処理について説明する。
上記の(式1)の年間稼働時間の計算式、(式2)の年間故障発生回数の計算式、図3のMTBF値を元に、年間故障発生回数(年間故障予測)を複数年分算出すると、図11のようになる。
図11は、複数年度にわたる年間故障予測(発生回数/年度)を示す図である。当該テーブルは、被試験器用コントローラ1の制御部で生成されて、記憶部に記憶される。
図11において、構成品C,Dでは、年度によって故障発生回数が「2」となっているのは、MTBF値(時間)の周期によって1年に2回故障が発生することがあることを示している。
図12では、構成品毎に「構成品名称」「X年度の修理費」「X+1年度の修理費」「X+2年度の修理費」…「X+Y年度の修理費」が示され、年度毎の合計が年間修理費用となる。
本試験装置の複数年分の測定器の校正検定費用の算出処理について説明する。
図7を元に、測定器の校正検定費用を複数年分算出したのが図13である。図13は、複数年度分の測定器の校正検定費用を示す図である。図13のテーブルも被試験器用コントローラ1の制御部で生成されて、記憶部に記憶される。
これにより、年度毎に測定器の校正費用を複数年度分算出できるものである。
本試験装置の複数年分の消耗品費用の算出処理について説明する。
図9を元に、消耗品費用を複数年分算出したのが図14である。図14は、複数年度分の消耗品費用を示す図である。当該テーブルも、被試験器用コントローラ1の制御部で生成されて、記憶部に記憶される。
これにより、年度毎に消耗品費用を複数年度分算出できるものである。
以上計算処理した複数年度の本試験装置の年間修理費、年間校正検定費用、年間消耗品費用から、本試験装置の複数年分の年間維持費用が算出される。
図15は、本試験装置の複数年度分の年間維持費用を示す図である。当該テーブルも、被試験器用コントローラ1の制御部で生成されて、記憶部に記憶される。
維持費用項目は、「試験装置の年間修理費用」「測定器の年間校正検定費用」「試験装置の年間消耗品費用」である。
そして、各年度の縦方向に合計したのが、各年度の本試験装置の年間維持費用となる。
次に、本試験装置が、航空機の電子部品の予備モジュールの調達間隔及び数量を算出する処理について図16~23を参照しながら説明する。図16は、製造会社が提示する電子機器情報を示す図であり、図17は、航空機の稼動実績を示す図であり、図18は、電子機器の稼動実績を示す図であり、図19は、予備モジュール情報を示す図であり、図20は、電子機器Aの稼動実績による各モジュールのMTBFを示す図であり、図21は、予備モジュール調達間隔を示す図であり、図22は、予備モジュール調達間隔で調達する数量を示す図であり、図23は、予備モジュール数と調達リードタイムを考慮した調達年度及び数量予測を示す図である。
航空機の電子機器の予備モジュールの調達間隔及び数量の算出処理について説明する前に、前提条件を説明する。
試験装置は、航空機の電子機器の定期整備等で使用され、電子機器の機能確認や故障探究を可能とするものである。故障探究では、電子機器を構成するモジュール単位に故障部位の特定が可能である。
電子機器の情報は、各製造会社より提示されており、図16に示すように、電子機器として、例えば「電子機器A」は、モジュール「A-1」~「A-5」の5つのモジュールを備えており、各モジュールに製造会社が提示するMTBF(時間/件)が設定され、更に各モジュールに対応した調達リードタイム(月)が設定されて、制御装置1の記憶部にテーブルで記憶されている。
尚、これまで使用してきたMTBFは、製造会社が提示するMTBFであり、それを「製造会社のMTBF」又は「製造会社MTBF」と略することがある。また、後述する稼動実績に基づくMTBFを「稼動実績のMTBF」又は「稼動実績MTBF」と略し、区別している。
また、前提条件により、航空機の稼動実績は、図17に示すように、航空機、例えば「航空機X」について、機体番号「X-1」~「X-4」の4機を有しており、各機体番号に稼動開始年月が設定され、更に2018年4月を現在とした場合に、各機体番号に対応して各稼動開始年月から現在までで記憶されている稼動期間(月)と稼動時間(時間)を取得して設定され、制御装置1の記憶部にテーブルで記憶されている。
尚、稼動期間と稼動時間は、全ての機体番号の合計が計算されて記憶されている。
また、前提条件により、電子機器の稼動実績は、図18に示すように、電子機器、例えば「電子機器A」について、器材番号「1-1」~「1-5」の5台の器材が設けられており、各器材番号に対応してモジュール毎(「A-1」~「A-5」毎)に故障回数が演算されて設定され、また、器材番号毎に稼動時間(時間)が設定されて、制御装置1の記憶部にテーブルで記憶されている。
また、電子機器Aの器材番号毎の稼動時間は、前提条件で電子機器の稼動時間は航空機上で使用された時間としたので、図17の稼動時間をそのまま使用している。
尚、モジュール毎の故障回数と稼動時間は、全ての器材番号の合計が計算されて記憶されている。
また、保有する予備モジュール情報は、図19に示すように、モジュール毎(「A-1」~「A5」毎)に予備モジュール数が設定されて、制御装置1の記憶部にテーブルで記憶される。
本試験装置では、より正確な調達間隔を算出するために、製造会社MTBFではなく稼動実績に基づくMTBF(「稼動実績のMTBF」と称することがある)を算出する。
稼動実績に基づいた電子機器Aの各モジュールのMTBFを以下の(式4)で算出する。
稼動実績によるモジュールのMTBF=全電子機器の稼動時間合計/モジュールの故障回数合計…(式4)
航空機の年間の稼動時間の実績を以下の(式5)で算出する。
航空機の年間の稼動時間実績=航空機の稼動時間の合計/航空機の稼動期間合計…(式5)
図17に示す通り、航空機Xの稼動時間の合計は、19,200時間であり、航空機Xの稼動期間合計は、19.8年(238ヶ月)であるので、式5の演算結果である航空機Xの年間稼働時間実績は、969.7時間/年となる。
次に、モジュールの年間故障件数を以下の(式6)で算出する。
モジュールの年間故障件数=(航空機1機の年間の稼動時間×航空機の数)/モジュールのMTBF…(式6)
(航空機1機の年間の稼動時間×航空機の数)=720時間/年×4機=2,880時間/年となる。モジュール「A-1」~「A-5」の製造会社のMTBFに基づく年間故障件数は、以下の通りである。
A-2:(2,880時間/年)/25,000時間/件=0.12(件/年)
A-3:(2,880時間/年)/60,000時間/件=0.05(件/年)
A-4:(2,880時間/年)/35,000時間/件=0.08(件/年)
A-5:(2,880時間/年)/10,000時間/件=0.29(件/年)
尚、各モジュールの製造会社のMTBFに基づく年間故障件数は、小数第3位を四捨五入している。
ここで、(航空機1機の年間の稼動時間×航空機の数)=969.7時間/年×4機=3,878.8時間/年となる。
A-2:(3,878.8時間/年)/19,200時間/件=0.2(件/年)
A-3:(3,878.8時間/年)/ 1,745時間/件=2.2(件/年)
A-4:(3,878.8時間/年)/ 6,400時間/件=0.6(件/年)
A-5:(3,878.8時間/年)/19,200時間/件=0.2(件/年)
尚、各モジュールの稼動実績のMTBFの年間故障件数は、小数第2位を四捨五入している。
そして、モジュール1個が故障する間隔(予備モジュールの調達間隔)は、以下の(式7)で算出される。
モジュール1個の年間故障間隔=1(件)/年間故障件数(件/年)…(式7)
モジュール1個の年間故障間隔をモジュール毎に算出した製造会社MTBFと稼動実績MTBFを用いて式7で算出したものが図21である。図21が予備モジュールの調達間隔を表している。
また、モジュールA-1について、稼動実績MTBFによる年間故障間隔は、1(件)/稼動実績MTBFの年間故障件数(件/年)=1/0.6=1.7(年)(小数第2位を四捨五入)である。
図21に示した予備モジュールの稼動実績MTBFに基づく調達間隔に従って1回に調達する予備モジュールの数量が図22に示している。
具体的には、図21,22に示すように、モジュール「A-1」「A-4」は調達間隔が1.7年で数量が1個で、モジュール「A-2」「A-5」は調達間隔が5年で数量が1個である。但し、モジュール「A-3」は、調達間隔が0.5年に数量1個の調達の計算となるが、調達を1年に1回とすると2個を調達する計算となる。
稼動実績に基づき航空機情報と電子機器情報を常時更新していくことで、調達間隔及び数量の算出精度を向上させることができる。
制御装置1の記憶部に記憶された図19の保有する予備モジュールの数、図21,22のテーブルの予備モジュールの調達間隔及び数量と図16の調達リードタイムを考慮すると、予備モジュールの調達年度及び数量予測は、図23に示すように算出される。図23のテーブルは、制御装置1の記憶部に記憶される。
例えば、モジュール「A-1」については、図19から保有する予備モジュール数は「3」個であり、図21から予測される調達年度は、2022年度(2018年4月現在+1.7年[稼動実績MTBF]×3個-11ヵ月[リードタイム])で、図22から予測される調達数量は「1」個となる。
本試験装置によれば、年間稼働時間と平均故障間隔(MTBF値)から年間の故障発生回数を算出し、各構成品3a~nの修理価格にその故障発生回数を乗算して合計して得られた試験装置自体の年間修理費と、測定器2の校正検定費用と、試験装置の消耗品費用とを算出して、試験装置自体の年間維持費用を算出するものであり、試験装置自体の年間維持の予算管理を容易に行うことができる効果がある。
Claims (4)
- 電子機器を試験する試験装置であって、
前記電子機器を測定する複数の測定器と、
前記複数の測定器に接続すると共に前記電子機器に接続する複数の構成品と、
前記測定器及び前記構成品を制御する制御装置とを備え、
前記制御装置が、当該試験装置自体の年間稼働時間と前記構成品毎の年間平均故障間隔とが設定された第1のテーブルから、前記年間稼働時間を前記構成品毎の年間平均故障間隔で除算して、前記構成品毎の年間故障発生回数を算出し、前記各構成品に対応して修理価格が設定された第2のテーブルから、前記各構成品の修理価格を取得し、前記取得した各構成品の修理価格に前記各構成品の前記年間故障発生回数を乗算して、全ての前記構成品について合計し、年間維持費用の一部となる年間修理費用を算出することを特徴とする試験装置。 - 制御装置は、測定器の校正検定が自社検定作業の場合は自社検定作業費用とし、他社検定委託の場合は他社検定委託費用として前記測定器毎に設定された第3のテーブルと、前記測定器毎に検定間隔が設定された第4のテーブルとから、前記測定器毎の前記自社検定作業費用又は前記他社検定委託費用を取得し、前記取得した前記自社検定作業費用又は前記他社検定委託費用に前記測定器の検定間隔を乗算して、全ての前記測定器について合計し、年間維持費用の一部となる校正検定費用を算出することを特徴とする請求項1記載の試験装置。
- 制御装置は、消耗品毎に消耗品価格と年間購入回数とが設定された第5のテーブルに基づいて、前記消耗品毎の前記消耗品価格に前記年間購入回数を乗算して、全ての前記消耗品について合計し、年間維持費用の一部となる消耗品費用を算出することを特徴とする請求項1又は2記載の試験装置。
- 制御装置は、複数年度にわたる年度毎の当該試験装置自体の年間稼働時間と構成品毎の年間平均故障間隔とにより、前記構成品毎の前記複数年度にわたる年間故障発生回数を年度毎に算出して、前記年度毎に前記各構成品の修理価格に前記年間故障発生回数を乗算して、全ての前記構成品について合計し、前記複数年度における年間修理費を算出することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか記載の試験装置。
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