JP7330570B1 - ブラシレスモータ - Google Patents

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Abstract

【課題】ブラシレスを前提とした、永久磁石を使用しない「磁力線磁力モータ」を提供すること。【解決手段】3相数交流電源により回転するブラシレスモータ1は、回転軸方向に導体が平行になるように、等角度間隔毎に巻く方向を反転させて円筒鉄心21に一周巻かれた巻線22を有する回転子20と、巻く方向を一定として円筒鉄心11に、交流電源の各相が順に接続される固定子巻線12が巻かれている。相数3のp倍(pは自然数)であり、前記第1の等角度で一周が分割されて得られる磁極数nは、pで除したときに4のq倍(qは自然数)である。回転子20への電力供給は非接触で有り、かつ回転子20に誘導される電流は特段の整流回路を設けることなく整流されている。【選択図】 図1

Description

本発明は、回転子に対してワイヤレス励磁を行うブラシレスモータに関する。
電動機にはいくつもの種類があるが、端子に与えられる電圧の電力形態(直流か交流か)および電源周波数と回転速度が一定の関係をもつか(同期であるか)などにより、概ね直流機、交流機に分類される。直流機には、自励式他励式の別が有り、交流機には誘導機、同期機などの別がある。
このうち、整流子(ブラシ)を持ち、回転子の磁石と固定子の磁石の吸引力を用いる例えば直流機等の電動機は、大きいトルクを発揮するが、ブラシの損傷が生じるという欠点がある(以下、このような電動機を「磁力線磁力モータ」と称する。)。一方、固定子側に発生する磁界と、この磁界により回転子の導体に生じる誘導電流との相互作用によって回転する電動機、例えば特許文献1に示す誘導機(かご形誘導電機)は、ブラシの損傷が無い反面、「磁力線磁力モータ」に対して比較的にトルクが少ないことである(以下、このような電動機を「誘導磁力モータ」と称する。)。
ブラシレス電動機は、強力な永久磁石を利用することにより、トルクの問題を解決できる。このようなものとして、永久磁石同期機、ステッピングモーター等がある。一方で、このような電動機は、固定子側の誘導磁力が、永久磁石に進入することにより発熱し、熱による永久磁石の磁力低下の問題を有している。
永久磁石を使用せずに、回転子の電磁石に電力をワイヤレスで供給するブラシレス励磁の「磁力線磁力モータ」が、例えば特許文献2に開示されている。特許文献2の電動機は、発電機であるが、回転子の磁石と固定子の磁石の吸引力を用いる電動機であり、一種の「磁力線磁力モータ」である。この技術によれば、固定側には、励磁機固定子巻線とは別に交流電力が供給される固定側巻線が設けられ、一方回転子側には、励磁機回転子巻線とは別に固定側巻線と回転側巻線が設けられ、固定側巻線と回転側巻線との間で無接触給電トランスが形成される。この無接触給電トランスにより、回転子側に給電された交流電力は、回転子の中で直流電力に整流されて回転子巻線に供給される。
国際公開WO2016/080284号公報 特開2018-121416号公報
特許文献2の技術によれば、無接触給電トランスは、励磁機固定子巻線と励磁機回転子巻線とは別に、無接触給電トランスを設けなければならず、かつ、受電した交流電力をさらに直流に変換するため、電動機の大型化、複雑化は避けられない。
本発明者は、このような大型化、複雑化をすることなく、ブラシレスを前提とした、永久磁石を使用しない「磁力線磁力モータ」について研究をすすめた。具体的には、固定子巻線そのものの誘導磁力を、回転子巻線の励磁電力として利用し、回転子巻線と固定子巻線とが発生する磁力の吸引力を用いて回転するモータが実現できないかを探ることにしたのである。これが実現できれば、発熱による永久磁石の磁力低下、ブラシの摩耗等が解消でき、かつ「磁力線磁力モータ」であるので「誘導磁力モータ」よりもトルクが期待できる。
そこで、本発明は、ブラシレスを前提とした、永久磁石を使用しない「磁力線磁力モータ」を提供することを目的とする。
本発明の回転子と前記回転子に同心状の固定子とを有して3相交流電源により回転するブラシレスモータでは、
前記回転子は、輪状にした回転子の円筒鉄心と、前記回転子の円筒鉄心の内周側から外周側にかけて周回するように巻かれる回転子巻線とを有し、
前記固定子は、輪状にした固定子の円筒鉄心と、前記固定子の円筒鉄心の内周側から外周側にかけて周回するように巻かれる固定子巻線とを有し、
前記回転子巻線は、第1の等角度間隔毎に前記回転子の円筒鉄心に巻く方向が反転されており、前記回転子と前記固定子との間に現れる前記回転子巻線の導体が回転軸方向に平行に延び、かつ外部から給電される接続を持たずに、前記回転子巻線の全体を電流が一周する閉ループになっており、さらに、前記回転子と前記固定子との間に現れる回転子巻線の導体の延びる方向が、前記第1の等角度間隔毎に前記回転軸方向の向きに対して交互に順方向と逆方向となっており、
前記固定子巻線は、前記固定子の円筒鉄心の一周にわたって巻く方向を一定に、かつ第2の等角度間隔の位置に交流電源の各相が順に接続されており、前記回転子と前記固定子との間に現れる固定子巻線の導体が回転軸方向に平行に延び、かつ、その延びる方向が、前記回転子と前記固定子との間の一周にわたって前記回転軸方向の向きに対して同一方向となっており、
前記第2の等角度で一周が分割されて得られる固定子分割数mは相数3のp倍(pは自然数)であり、前記第1の等角度で一周が分割されて得られる磁極数nは、pで除したときに4のq倍(qは自然数)であることを特徴とする。

本発明の回転子と前記回転子に同心状の固定子とを有して2相の電源により回転するブラシレスモータでは、
前記回転子は、輪状にした回転子の円筒鉄心と、前記回転子の円筒鉄心の内周側から外周側にかけて周回するように巻かれる回転子巻線とを有し、
前記固定子は、輪状にした固定子の円筒鉄心と、前記固定子の円筒鉄心の内周側から外周側にかけて周回するように巻かれる固定子巻線とを有し、
前記回転子巻線は、第1の等角度間隔毎に前記回転子の円筒鉄心に巻く方向が反転されており、前記回転子と前記固定子との間に現れる前記回転子巻線の導体が回転軸方向に平行に延び、かつ外部から給電される接続を持たずに、前記回転子巻線の全体を電流が一周する閉ループになっており、さらに、前記回転子と前記固定子との間に現れる回転子巻線の導体の延びる方向が、前記第1の等角度間隔毎に前記回転軸方向の向きに対して交互に順方向と逆方向となっており、
前記固定子巻線は、前記固定子の円筒鉄心の一周にわたって巻く方向を一定に、かつ第2の等角度間隔の位置に交流電源の各相が順に接続されており、前記回転子と前記固定子との間に現れる固定子巻線の導体が回転軸方向に平行に延び、かつ、その延びる方向が、前記回転子と前記固定子との間の一周にわたって前記回転軸方向の向きに対して同一方向となっており、
前記第2の等角度で一周が分割されて得られる固定子分割数mと前記第1の等角度で一周が分割されて得られる磁極数nの比は、比の前項が2で後項が3以上の奇数であることを特徴とする。
本発明のブラシレスモータによれば、固定子巻線と回転子巻線相互間で受給電をすることができ、固定子巻線と回転子巻線が発生する磁力を始動回転力にした「磁力線磁力モータ」を実現する事ができる。回転子への給電のための手段を固定子巻線と回転子巻線とは別に装備する必要がないだけでなく、回転子への電力供給は非接触で有り、かつ回転子に誘導される電流は特段の整流回路を設けることなく整流されている。回転子は円筒鉄心にて中心部に空洞化することができ、誘導磁力による発熱が無い。さらに、回転子巻線からの発熱を中心部に空洞に拡散することで、冷却を最大化することができる。
固定子6極、回転子8極の3相交流電源によるブラシレスモータを示す図であり、図1Aは斜視図、図1Bは動作している様子を示す図である。 ブラシレスモータの分解図であり、図2Aは回転子の分解図、図2Bは回転子の巻線の状態を説明する図であり、図2Cは固定子の分解図、図2Dは固定子の巻線の状態を説明する図、図2Eは回路図である。 ある瞬間におけるブラシレスモータの各部位の動作を説明する図である。 図3と同じ瞬間におけるブラシレスモータの各部位の動作を説明する図である。 図3と同じ瞬間におけるブラシレスモータの各部位の動作を説明する図である。 位相が30°進んだ時点におけるブラシレスモータの各部位の動作を説明する図である。 位相がさらに30°進んだ時点におけるブラシレスモータの各部位の動作を説明する図である。 位相がさらに30°進んだ時点におけるブラシレスモータの各部位の動作を説明する図である。 固定子の磁界が回転する様子を示す図である。 回転子の角度による磁性の状態を示す図である。 固定子の磁極数、回転子の磁極数の組み合わせと、最大の回転速度の関係を示す図である。 単相交流電源により起動されるブラシレスモータを説明する図である。
[実施例1]
図1に、本発明の実施例として、固定子10が12極、回転子20が8極のブラシレスモータ1を示す。ブラシレスモータ1は、3相交流電源による運転される。図1Aは斜視図であり、図1Bは3相交流電源60Hzにて試作したブラシレスモータ1が動作している様子を示す図である。図中、3は軸受け支持部材、4は基台である。回転子20を固定子10の内側に同心状に配置して、ブラシレスモータ1は形成される。ブラシレスモータ1はインナーロータのモータであり、回転子20の中心に設けられた回転軸24が軸受け支持部材3で支持される(下側の軸受けは図示されていない)。固定子10及び回転子20の間に挟まれた固定子巻線12u1、12u2、12v1、12v2、12w1、12w2(尚:これらを区別しないときには、引用符号を12とする。)、回転子巻線22r1、22r2、22r3、22r4、22r5、22r6、22r7、22r8(これらを区別しないときには、代表して引用符号を22とする。)の導体は、回転軸24の方向に互いに平行になるように巻かれている。よって、固定子巻線12の導体により誘導された磁界が、回転子巻線22の導体に影響する。尚、図1Aにおいては、固定子巻線12と回転子巻線22の巻き方が理解容易なように夫々数ターンだけ巻いた状態で示しているが、図1Bの試作したブラシレスモータ1に明らかな様に、固定子巻線12と回転子巻線22の巻き数は、図1Aのものと比較してはるかに多い。
図2はブラシレスモータ1の固定子10、回転子20の分解図であり、図2Aは回転子20の分解図、図2Bは回転子20の巻線22の状態を説明する図であり、図2Cは固定子10の分解図、図2Dは固定子10の巻線12の状態を説明する図、図2Eは回路図である。
図2Aにおいて、回転子20は、磁性体を輪状にした円筒鉄心21に、回転子巻線22を周方向に巻き付けて形成される。磁性体としては、鉄板が良く、特に無方向性電磁鋼板が望ましい。円筒鉄心21の上下には、非磁性体である(透明)樹脂製のハブ23、25が取り付けられており、ハブの中心に回転軸24、26が取り付けられている。
図2Bにおいて、回転子巻線22は、角度45°の第1の等角度間隔に、正転巻き、反転巻きで順に施されており、順に回転子巻線22r1、22r2、22r3、22r4、22r5、22r6、22r8である。これらの回転子巻線22r1、22r2、22r3、22r4、22r5、22r6、22r8は、直列に接続されて全体で一周する閉ループになっている。回転子巻線22の巻き方が反転する夫々の位置は、円筒鉄心11が露出する若干のスペースが開けられている。回転子巻線22を一周する電流が流れると、このスペースに磁極r1-r8が発現することになる。よって、円筒鉄心21は、その周側面に第1の等角度間隔に合計8極の磁極を有している。
図2Cにおいて、固定子10は、磁性体を輪状にした円筒鉄心11に、固定子巻線12u1、12u2、12v1、12v2、12w1、12w2が、角度60°の第2の等角度間隔に同一方向に巻き付けられている。磁性体としては、鉄板が良く、特に無方向性電磁鋼板が望ましい。図2Dにおいて、3相交流電源の夫々をU相、V相、W相とすると、固定子巻線12u1、12v1、12w1、12u2、12v2、12w2の順に配置されている(図の例では、時計回り)。U相からは、固定子巻線12u1に接続され、120°移動した位置(時計まわり)から、固定子巻線12u2が直列に接続され、三相のスター結線の中立点(Ne:Neutral)に到る。V相からは、固定子巻線12v1に接続され、120°移動した位置から、固定子巻線12v2が直列に接続され、中立点Neに到る。W相からは、固定子巻線12w1に接続され、120°移動した位置から、固定子巻線12w2が直列に接続され、中立点Neに到る。固定子巻線12u1、12v1、12w1、12u2、12v2、12w2の両端の位置は、円筒鉄心11が露出する蛇管のスペースが空けられている。円筒鉄心11は、このスペースに磁極s1-s12の合計12個の磁極を有している。磁極s12とs1は固定子巻線12v1と固定子巻線12u1との間のスペースに、磁極s2とs3は固定子巻線12u1と固定子巻線12w2との間のスペースに、磁極s4とs5は固定子巻線12w2と固定子巻線12v1との間のスペースに、磁極s6とs7は固定子巻線12v1と固定子巻線12u2との間のスペースに、磁極s8とs9は固定子巻線12u2と固定子巻線12w1との間のスペースに、磁極s10とs11は固定子巻線12w1と固定子巻線12v2、との間のスペースに存在する。極めて近接した2つの磁極の組は、6組である。
固定子10および回転子20の円筒鉄心11、21は、鉄板を巻いて円筒に形成しただけの試作品であるから、磁極r1-r8と磁極s1-s12の間のギャップは、固定子巻線12、回転子巻線22の導体の太さの影響を受けるものになっている。また、磁極r1-r8が発現する位置、及び磁極s1-s12が発現する位置には、磁力線が飛び出す面積を確保するように、固定子巻線12、回転子巻線22の導体で覆わないように、間を開けている。磁極r1-r8と磁極s1-s12の位置の鉄板にエンボス加工等を施して、巻線導体の太さ分だけ突起状にして近接しても良い。
次に、ブラシレスモータ1の動作について説明する。図3-8において、固定子10側の小さい丸「○」は、電流が流れていない導体の位置を示している。二重丸「◎」は、紙面の裏から表に向けて電流が流れることを示している。×丸「(×)」は、紙面の表から裏に向けて電流が流れることを示している。
回転子20側の小さい丸「○」は、正対する固定子10側の導体により回転子20側の導体が電磁誘導を受けないことを示している。二重丸「◎」は、正対する固定子10側の導体により回転子20側の導体が電磁誘導を受け、紙面の裏から表に向けて起電力が発生することを示している。×丸「(×)」は、正対する固定子側の導体により回転子20側の導体が電磁誘導を受け、紙面の表から裏に向けて起電力が発生することを示している。
また、図中、「N」、「S」は、磁極r1-r8と磁極s1-s12に発生する磁気極性を示している。尚、回転子20の円筒鉄心21を円形では無く、8角形状に表示しているが、磁極r1-r8の位置を明確にするためである。
図3-5は、ある瞬間のブラシレスモータ1の各部位の動作を段階的に説明するものである。図3において、U相が正、V相とW相が負の時点において、固定子巻線12u1、12u2の内周側には、図面上から下に向けて電流が流れる(図中(×))。固定子10の円筒鉄心11への巻き方は同一方向であるから、固定子巻線12v1、12v2、12w1、12w2の内周側には、図面下から上に向けての電流が流れる(図中◎)。
ここにおいて、固定子10と回転子20の間に挟まれた固定子巻線12、回転子巻線22の導体にのみ着目するものとする。固定子10と回転子20の間の導体は、固定子10の円筒鉄心11と回転子20の円筒鉄心21の間で磁気的に外界より遮蔽されており、かつ固定子巻線12、回転子巻線22により誘導される磁界は、固定子10と回転子20の間にのみ作用するからである。
固定子巻線12により各磁極s1-s12に発現する極性は、図3Aに示す通りであるが、特に、隣合った磁極が同一の磁極を示す箇所(s12とs1の間、s2とs3の間、s6とs7の間、s8とs9の間)では、円筒鉄心11から内周に飛び出す磁界が顕著である。
図4も図3と同時点の様子を示している。図において、円筒鉄心11の内側に存在する固定子巻線12の導体により、円筒鉄心21の外周側に存在する回転子巻線22の導体が電磁誘導を受けて、逆方向の起電力が発生する。尚、回転子の円筒鉄心21の中心側に存在する回転子巻線22の導体は、円筒鉄心21により遮蔽されるため、電磁誘導を受けない。同様に、図3においては、回転子巻線22r1、22r5には裏から表へ、回転子巻線22r2、22r3、22r4、22r6、22r7、22r8には表から裏への起電力が発生する。回転子巻線22は正転/反転巻きが交互であるため、回転子巻線22を1本の連続した導体としてみれば、一部の起電力は打ち消し合うことになる。図5Aの場合、隣合って表から裏への起電力が発生する箇所の起電力は打ち消し合う。結局、回転子巻線22全体では、時計回りに一周する電流が流れる。
図5も図3と同時点の様子を示している。図4に示したように、回転子巻線22全体を一周する電流が発生すると、回転子20の各磁極r1-r8に図示の通りの極性が現れる。
図6は、3相交流電源の位相が30°進んだ時点の様子を示している。図3-5との相違は、まず固定子10側は、V相の電圧がゼロになっている点である。このため、固定子巻線12v1、12v2による極性が消失する。次に、回転子20側では、回転子巻線22r1、22r2及び22r5、22r6に主に起電力が発生する。隣合う回転子巻線22には、反対方向の起電力が発生するため、回転子巻線22全体では、時計回りに一周する電流が流れる。これは図5の時と同様の電流の向きであり、回転子20の各磁極に現れる極性は同一である。尚、回転子巻線22r3、22r4、22r7、22r8にも少なからず起電力は発生しているが説明を簡単化するために省略している。
図7は、3相交流電源の位相がさらに30°進んだ時点の様子を示している。V相が正になっている。このため、隣合った磁極s4、s5及び磁極s10、s11に同一極性が現れる。
一方、回転子20側では、回転子巻線22r3、22r4及び22r5、22r6に紙面裏から表向きの起電力が現れる。先の説明と同様に、打ち消し合う起電力を考慮すると、回転子巻線22全体では、時計回りに一周する電流が流れる。これは図5、図6の時と同様の電流の向きであり、回転子20の各磁極に現れる極性も同一である。
図8は、3相交流電源の位相がさらに30°進んだ時点の様子を示している。図7との相違は、U相の電圧がゼロになっている点である。このため、固定子巻線12u1、12u2による極性が消失する。
一方、回転子20側の回転子巻線22r2、22r3、22r4、22r6、22r7、22r8に起電力が発生するが、互いに打ち消しあうことが各所で発生し、回転子巻線22全体では、時計回りに一周する電流が流れる。これは図5、図6、図7の時と同様の電流の向きであり、回転子20の各磁極に現れる極性も同一である。
図9に、図5の3相電源の位相から30°ずつ進めたときの固定子10において、隣合った磁極に同じ極性が現れる箇所を「N」及び「S」で示した。位相が進むにつれて、「N」「S」の箇所が、反時計回りに移動していることが分かる。一方、図10において、図5の3相電源の位相の時点において、図5に示した回転子20の位置よりも回転子20が反時計回りの位置にいたときの各磁極の極性を示した。時計回りを正としたとき、図5Aは-22.5°、図5Bは-30°、図5Cは-45°である。他の角度においても同様であるが、説明を省略する。唯一、-45°の位置において、電流が消失したため磁極が消失したが、他の角度においては、各磁極の極性は同じである。回転子20は、例外(-45°)を除いて、各磁極には、同一の極性が現れる。これは、回転子20に、永久磁石を配置したことと同じになっている。固定子巻線12から回転子巻線22に、非接触で電力が供給され、かつ整流化された電流が回転子巻線22を流れているということができる。
このように、本実施例のブラシレスモータ1によれば、固定子10により発生する回転磁界により、回転子20が永久磁石のように機能して回転する。回転子20への電力供給は非接触で有り、かつ回転子20に誘導される電流は特段の整流回路を設けることなく整流されている。よって、ブラシレスモータ1は、自己始動が可能で有る。
3相交流電源を用いた場合、固定子分割数m(第2の等角度間隔で固定子10の一周を分割して得られる数)、回転子の磁極数nに応じて最大の回転速度が決まる。固定子分割数m、回転子の磁極数nの組み合わせと、最大の回転速度の関係を、図11に示した。3相交流電源の場合で一般化すると以下の通りである。第2の等角度で一周が分割されて得られる固定子分割数mは、相数3のp倍(pは自然数)である。回転子の磁極数nは、正転巻き/反転巻きの交互性を有する必要から、必然的に偶数である。一方、磁極数nは、pで除したときに4のq倍(qは自然数)であることが必要である。本実施例の場合、pは2、固定子分割数mは8であり、8を2で除したときに4になっている。
3相交流電源の周波数に対して、図中に示した周波数分割数で割ることにより、最大回転数が得られる。例えは、固定子6極、回転子8極のブラシレスモータの場合は、周波数分割数は4となっている。よって、60Hzの場合、60/4=15(回転/秒)を得ることができる。図において、固定子を15極、回転子を120極にすることにより、60Hzの場合に、1(回転/秒)のブラシレスモータを得ることができる。このように、多様な極数の設定により、最大回転数を自由に設定することができる。
本実施例のブラシレスモータ1によれば、固定子巻線12と回転子巻線22の相互間で受給電をして、固定子巻線12と回転子巻線22が発生する磁力を始動回転力にした「磁力線磁力モータ」を実現する事ができる。回転子20への給電のための手段を固定子巻線12と回転子巻線22とは別に装備する必要がないだけでなく、回転子20は円筒鉄心21にて中心部に空洞化することができ、誘導磁力による発熱が無い。さらに、回転子巻線22からの発熱を中心部に空洞に拡散することで、冷却を最大化することができる。尚、本実施例のブラシレスモータ1では、固定子分割数mが6であるため、固定子巻線12u1と固定子巻線12u2、固定子巻線12v1と固定子巻線12v2、固定子巻線12w1と固定子巻線12w2が直列に接続されていたが、固定子分割数mが3のときには、固定子巻線12u1、固定子巻線12v1、固定子巻線12w1が1つずつになる。逆に、固定子分割数mを増やすときには、同相の固定子巻線12を直列に接続することはいうまでもない。
一方で、以下の特性を有する。
1.回転力発生が固定子磁極と回転子磁極との吸引力によるものであるため、固定子磁極と回転子磁極間との間隔が離れた場合、始動トルクが得られにくい。
2.固定子磁極と、回転子磁極の数を増加させると、始動トルクを増加することができる一方で、電源周波数に対する最大回転数が低下する。
[実施例2]
実施例1のブラシレスモータにおいては3相交流電源として正弦波の3相交流電源を利用したが、三角波、台形波、方形波、ノコギリ波、階段波の3相交流電源によっても、実施例1のブラシレスモータ1は回転する。
[実施例3]
本実施例のブラシレスモータは、一般家庭用の商用電灯である単相交流電源にて回転するモータである。ブラシレスモータの運転に当たっては、既存の単相誘導モータと同一の電源を利用することができる。本実施例においても、位相をずらすシフト回路(コンデンサ)を使った擬似的な2相の電源6を利用する。
先の実施例と同様に、回転子10は、磁性体を輪状にした円筒鉄心21に、回転子巻線22を周方向に巻き付けて形成される。回転子巻線22は、角度60°の第1の等角度間隔に、正転巻き、反転巻きで順に施されており、直列に接続されて全体で一周する閉ループになっている。回転子巻線22を一周する電流が流れると、回転子巻線22の巻き方が反転する夫々の位置に磁極r1-r6が発現することになる。よって、円筒鉄心21は、その周側面に第1の等角度間隔に合計6極の磁極を有している。回転子の磁極数は正転巻き/反転巻きの交互性を有する必要から、必然的に偶数でなければならない。
図12Aに、電源6で使用するブラシレスモータ5を示す。固定子30について説明すると、円筒鉄心31を第1の等角間隔で分割し、夫々に電源6の一方の相を接続される固定子巻線32と、他方の相が接続される固定子巻線33が交互の順に巻かれている。円筒鉄心31の各弧の固定子巻線32、33の導体は回転軸方向(紙面の表裏方向)に平行で、巻く方向も一定としてある。また、固定子巻線32が主巻線、固定子巻線33が副巻線として機能するように、電源6に結線されている。第2の等角度間隔は90°であり、固定子分割数mは4である。
電源6のa端子、c端子は、単相電源7に直結しており、2相交流電源6のb端子は位相をずらす位相シフト回路8(コンデンサ)を介している。固定子巻線32、33は、共通に電源6のc端子に接続され、固定子巻線32は電源6のa端子に、固定子巻線33は電源6のb端子に接続されている。図12Bには、固定子巻線32、33の接続構成が示されている。
回転子20側は、磁極数nが6になっている。本実施例のブラシレスモータ5では、固定子30側の固定子分割数mを、電源6の相数2を2倍にした4にしている。2相の電源6を用いるブラシレスモータ5を一般化する場合は、回転子20の磁極数nと固定子分割数mの比を、2:3、2:5、2:7、2:9・・・の関係(比の前項が2、後項が3以上の奇数)とすることで始動する。回転子の磁極数nを増やすと回転時のトルクは増加し、始動を得やすくなるが、他方、電源周波数に対する回転数が低下する。図12Cは、固定子分割数mが4、磁極数nが14、すなわち比を2:7(前項が2、後項が7)で試作したブラシレスモータ5が運転されている様子を示している。
以上本実施例においては、インナーロータのブラシレスモータ1を説明したが、アウターロータのブラシレスモータに適用することも可能である。
尚、出願人は、以上説明したブラシレスモータを、「WissWod Motor」と呼び、将来の実用モータの開発、完成を願うものである。
1、5 ブラシレスモータ
3 軸受け支持部材
4 基台
6 電源
7 単相交流電源
8 位相シフト回路
10、30 固定子
11、21、31 円筒鉄心
12、32、33 固定子巻線
13 引き出し線
20 回転子
22 回転子巻線
23、25 ハブ
24、26 回転軸

Claims (2)

  1. 回転子と前記回転子に同心状の固定子とを有して3相交流電源により回転するブラシレスモータであって、
    前記回転子は、輪状にした回転子の円筒鉄心と、前記回転子の円筒鉄心の内周側から外周側にかけて周回するように巻かれる回転子巻線とを有し、
    前記固定子は、輪状にした固定子の円筒鉄心と、前記固定子の円筒鉄心の内周側から外周側にかけて周回するように巻かれる固定子巻線とを有し、
    前記回転子巻線は、第1の等角度間隔毎に前記回転子の円筒鉄心に巻く方向が反転されており、前記回転子と前記固定子との間に現れる前記回転子巻線の導体が回転軸方向に平行に延び、かつ外部から給電される接続を持たずに、前記回転子巻線の全体を電流が一周する閉ループになっており、さらに、前記回転子と前記固定子との間に現れる回転子巻線の導体の延びる方向が、前記第1の等角度間隔毎に前記回転軸方向の向きに対して交互に順方向と逆方向となっており、
    前記固定子巻線は、前記固定子の円筒鉄心の一周にわたって巻く方向を一定に、かつ第2の等角度間隔の位置に交流電源の各相が順に接続されており、前記回転子と前記固定子との間に現れる固定子巻線の導体が回転軸方向に平行に延び、かつ、その延びる方向が、前記回転子と前記固定子との間の一周にわたって前記回転軸方向の向きに対して同一方向となっており、
    前記第2の等角度で一周が分割されて得られる固定子分割数mは相数3のp倍(pは自然数)であり、前記第1の等角度で一周が分割されて得られる磁極数nは、pで除したときに4のq倍(qは自然数)であることを特徴とするブラシレスモータ。
  2. 回転子と前記回転子に同心状の固定子とを有して2相の電源により回転するブラシレスモータであって、
    前記回転子は、輪状にした回転子の円筒鉄心と、前記回転子の円筒鉄心の内周側から外周側にかけて周回するように巻かれる回転子巻線とを有し、
    前記固定子は、輪状にした固定子の円筒鉄心と、前記固定子の円筒鉄心の内周側から外周側にかけて周回するように巻かれる固定子巻線とを有し、
    前記回転子巻線は、第1の等角度間隔毎に前記回転子の円筒鉄心に巻く方向が反転されており、前記回転子と前記固定子との間に現れる前記回転子巻線の導体が回転軸方向に平行に延び、かつ外部から給電される接続を持たずに、前記回転子巻線の全体を電流が一周する閉ループになっており、さらに、前記回転子と前記固定子との間に現れる回転子巻線の導体の延びる方向が、前記第1の等角度間隔毎に前記回転軸方向の向きに対して交互に順方向と逆方向となっており、
    前記固定子巻線は、前記固定子の円筒鉄心の一周にわたって巻く方向を一定に、かつ第2の等角度間隔の位置に交流電源の各相が順に接続されており、前記回転子と前記固定子との間に現れる固定子巻線の導体が回転軸方向に平行に延び、かつ、その延びる方向が、前記回転子と前記固定子との間の一周にわたって前記回転軸方向の向きに対して同一方向となっており、
    前記第2の等角度で一周が分割されて得られる固定子分割数mと前記第1の等角度で一周が分割されて得られる磁極数nの比は、比の前項が2で後項が3以上の奇数であることを特徴とするブラシレスモータ。

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