JP7329848B2 - パイロット式電気的駆動弁 - Google Patents

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Description

本発明は、パイロット式電気的駆動弁に関する。
従来から、電磁式アクチュエータによりパイロット弁体を開閉駆動し、このパイロット弁体に応動して主弁体を開閉することによって、流体の流路の開閉を行うパイロット式電気的駆動弁が知られている。
特許文献1には、コイルの通電により、吸引子にプランジャが引き寄せられて吸着し、これに伴いパイロット弁体が開弁方向に移動して、背圧室の流体がパイロット通路を通じて排出されることにより背圧室が減圧され、主弁体が開弁ばねの付勢力によりリフトせしめられ開弁するパイロット式電気的駆動弁が開示されている。
特開2007-92826号公報
特許文献1の電動弁においては、パイロット弁体の開弁方向への移動後に、直ちに主弁体が移動を開始するため、高圧の流入口と低圧の流出口との間の弁座を通過する流体において大きな圧力損失が生じ、それにより大きな騒音を発生させる場合がある。
本発明は、開弁時に発生する騒音を有効に抑制できるパイロット式電気的駆動弁を提供することを目的とする。
本発明にかかるパイロット式電気的駆動弁は、
入口開口と出口開口とに連通する弁室を備えた弁本体と、
前記弁本体に対して相対移動可能なパイロット弁体と、
前記弁本体に対して相対移動可能であって、前記弁室内の弁座に対し着座または離間する主弁体と、
前記パイロット弁体が当接または離間可能に配置され、前記主弁体に対して相対移動可能である副弁体と、を有し、
前記パイロット弁体と前記副弁体との間に、流体を含む背圧室が形成され、
前記主弁体と前記副弁体との間に、流体を含む均圧室が形成されており、
前記弁本体に対して前記主弁体を、前記弁座から離間する方向に付勢する第1弾性部材を有することを特徴とする。
本発明によれば、開弁時に発生する騒音を有効に抑制できるパイロット式電気的駆動弁を提供することができる。
図1は、第1実施形態のパイロット式電気的駆動弁を示す縦断面図である。 図2は、主弁体と副弁体とを分解した状態で示す断面図である。 図3は、パイロット式電気的駆動弁の動作を説明するための主要部断面図であり、閉弁状態を示している。 図4は、パイロット式電気的駆動弁の動作を説明するための主要部断面図であり、パイロット弁体が副弁体から離間した状態を示している。 図5は、パイロット式電気的駆動弁の動作を説明するための主要部断面図であり、副弁体が主弁体から離間を開始した状態を示している。 図6は、パイロット式電気的駆動弁の動作を説明するための主要部断面図であり、副弁体がガイドパイプに当接した状態を示している。 図7は、パイロット式電気的駆動弁の動作を説明するための主要部断面図であり、開弁状態を示している。 図8は、第2実施形態のパイロット式電気的駆動弁を示す縦断面図である。
以下、本発明に係る電動弁の実施形態を、図面を参照しながら説明する。なお、本明細書では、パイロット弁体から吸引子に向かう方向を上方とし、その逆方向を下方とする。
[第1実施形態]
図1は、第1実施形態のパイロット式電気的駆動弁1を示す縦断面図であり、閉弁時の状態で示している。
図示例のパイロット式電気的駆動弁1は、例えば冷却機等の冷凍サイクルに使用されるものであり、電磁式アクチュエータ20と組み合わされて使用される。
パイロット式電気的駆動弁1は、弁本体10と、弁本体10に摺動自在に嵌挿された主弁体15と、主弁体15に摺動自在に嵌挿された副弁体16とを備える。パイロット式電気的駆動弁1の軸線をLとする。
弁本体10は、その内部に弁室CAを備え、側壁12と底壁13とを連設した有底円筒形状を有する。底壁13の中央には出口開口13aが形成され、出口開口13aの上端が、弁座14を構成する。出口開口13aに連通するようにして、流出管OTが底壁13にロウ付けなどにより接続固定されている。
弁本体10の側壁12は、底壁13側の下方側壁部12aと、下方側壁部12aよりも内径が大きな中間側壁部12bと、中間側壁部12bよりも内径が大きな上方側壁部12cとを連設してなる。上方側壁部12cは、カシメ可能な程度に薄肉形状となっている。また、下方側壁部12aには入口開口12dが形成されており、入口開口12dに連通するようにして、流入管ITがロウ付けなどにより下方側壁部12aに接続固定されている。流入管ITの軸線をOとする。
図2は、主弁体15と副弁体16とを分解した状態で示す断面図であり、第1コイルバネ(第2弾性部材)17及び第2コイルばね(第1弾性部材)18と共に示している。
図2において、主弁体15は、下端に向かうにつれて外径が段階的に減少する円管形状を備えている。より具体的には、主弁体15は、その下端より第1外周部15aと、第1外周部15aより大径の第2外周部15bと、第2外周部15bより大径の第3外周部15cと、第3外周部15cより大径の第4外周部15dとを有する。
また主弁体15は、その下端より第1内周部15eと、第1内周部15eより大径の第2内周部15fと、第2内周部15fより大径の第3内周部15gと、第3内周部15gより大径の第4内周部15hとを有する。
第1内周部15eは、第1外周部15aの径方向内側に形成され、第2内周部15fと第3内周部15gは、第2外周部15bの径方向内側に形成され、第4内周部15hは、第3外周部15cと第4外周部15dの径方向内側に形成されている。第1外周部15aと、主弁体15の下端との間には、テーパー部15iが形成され、第1内周部15eと、主弁体15の下端との間には、第1内周部15eよりも内径が小さな縮径開口(第2パイロットポート)15jが形成されている。
さらに、第1内周部15eと第1外周部15aとの間を貫通するようにして、第1均圧孔15kが形成され、また第2内周部15fと第2外周部15bとの間を貫通するようにして、第2均圧孔15mが形成されている。本実施形態では、第1均圧孔15kの内径は、第2均圧孔15mの内径よりも大きいが、これに限られることはない。
副弁体16は、軸部16aと、軸部16aの上端にて同軸に連設された円板部16bとを有する。円板部16bの上面には、周囲より一段下がるようにして、座繰り面16cが軸部16aと同軸に形成されている。軸部16aの内部に形成された連通孔16dは、軸部16aの下端と、円板部16bの上面にて開口している。連通孔16dの上端には、それ以外の部位よりも縮径した縮径部(第1パイロットポート)16eが形成されている。
図1、2を参照して、弁本体10の弁室CA内に主弁体15が組み付けられたとき、中間側壁部12bの内周に対して第4外周部15dが摺動可能に嵌合する。このとき、弁本体10の下方側壁部12aと、主弁体15の第2外周部15bとの間にはわずかな隙間が形成される。
図1の閉弁状態では、主弁体15のテーパー部15iが弁座14に着座して、出口開口13aを閉じている。
図1、2を参照して、第2コイルバネ18の下端は、弁本体10の下方側壁部12aと中間側壁部12bとの間の段差面12e(図1)に当接し、その上端は、主弁体15の第3外周部15cと第4外周部15dとの間の段差面15p(図2)に当接し、第2コイルバネ18は弁本体10に対して主弁体15を上方に付勢している。
また、主弁体15内に副弁体16が組み付けられたとき、第4内周部15hに対して円板部16bの外周が摺動可能に嵌合する。このとき、主弁体15の第1内周部15eと副弁体16の軸部16aとの間にはわずかな隙間が形成される。
図1の閉弁状態では、副弁体16の軸部16aの下端が主弁体15に底付きして、縮径開口15jを閉じている。
ここで、副弁体16の円板部16bの下面(頂面)と、軸部16aの外周面(内側内周面)と、主弁体15の第2内周部15f、第3内周部15g及び第4内周部15h(外側内周面)と、主弁体15の第1内周部15eと第2内周部15fとの間の段差面15r(底面)とで、内部均圧室CBが形成される。
また、主弁体15の第3外周部15cと第4外周部15dとの間の段差面15p(頂面)と、主弁体15の第2外周部15b及び第3外周部15c(内側内周面)と、弁本体10の中間側壁部12bの内周面(外側内周面)と、弁本体10の下方側壁部12aと中間側壁部12bとの間の段差面12e(底面)とで、外部均圧室CCが形成される。
第1コイルバネ17の下端は、主弁体15の第2内周部15fと第3内周部15gとの間の段差面15q(図2)に当接し、その上端は、副弁体16の円板部16bの下面に当接し、第1コイルバネ17は、軸線L方向に沿って副弁体16と主弁体15とが互いに離間するように付勢している。
図1において、電磁式アクチュエータ20は、通電励磁用のコイルユニット22、このコイルユニット22の外周を覆うように配在されたハウジング21、コイルユニット22の上部内周側に配在されてボルト28によりハウジング21に固定された有底円筒状ないし円柱状の吸引子25、この吸引子25に対向配置されたプランジャ30を備えている。
プランジャ30の先端には、保持穴31が設けられている。この保持穴31にボールからなるパイロット弁体35が収容されている。パイロット弁体35は、その下面の一部を露出させた状態で、プランジャ30下端から筒状に突出したカシメ部31aを内側にカシメることで固定されている。
プランジャ30が下方に移動したとき、パイロット弁体35を閉弁方向に移動させ、プランジャ30が上方に移動したとき、パイロット弁体35を開弁方向に移動させる。プランジャ30と副弁体16との間に、背圧室CDが形成されている。
プランジャ30の上部には、コイルばねからなる閉弁ばね26が挿入係止される縦穴(ばね室)30aと横穴(均圧穴)30bが形成されている。
コイルユニット22と吸引子25との間に、ガイドパイプ32が配置されている。ガイドパイプ32内に、プランジャ30が摺動自在に嵌挿されている。ガイドパイプ32の上端32aは、吸引子25の外周段差部にTIG溶接などによって固定されている。ガイドパイプ32の下端鍔状部32bの外周部分が、弁本体10の中間側壁部12bと上方側壁部12cとの間の段差面に当接している。
ガイドパイプ32の下端鍔状部32bは、その上面にリング状部材27を載置した状態で、弁本体10の上方側壁部12cを内側にカシメることにより、リング状部材27を挟むようにして固定されている。さらに上方側壁部12cとリング状部材27とガイドパイプ32とは、はんだ付けにより密封固定されている。
(パイロット式電気的駆動弁の動作)
パイロット式電気的駆動弁1の動作について説明する。ここで、流入管IT内の閉弁時流体圧をP1とし、弁室上部空間CF(図6参照)の圧力をP2とする。なお、流出管OT内の閉弁時流体圧(出口開口13a内の圧力)をP3とする。
弁室上部空間CFは副弁体16の上昇時に区画される空間となるが、本明細書においては便宜上、主弁体15上端部を軸方向に挟んで外部均圧室CCと逆側の空間を弁室上部空間CFとして説明する。また、以下の説明では簡略化のため、出口圧力(出口開口13a内の圧力)P3はゼロと仮定して行う。
図3~7は、パイロット式電気的駆動弁1の動作を説明するための主要部断面図である。
図3は、主弁体15が閉弁している状態を示す。このとき、パイロット弁体35は、副弁体16の連通孔16dの縮径部16eを閉止し、主弁体15のテーパー部15iが弁座14に着座している。
閉弁状態では、流入管ITから入口開口12dを介して弁室CAに導入された流体は、主弁体15の外周面と弁本体10の内周面との間(摺動面間)や、第1均圧孔15k、第2均圧孔15mなどを通って、内部均圧室CB,外部均圧室CC及び背圧室CDに導入される。また、背圧室CDに導入された流体は、図1を参照して、プランジャ30の外周面とガイドパイプ32の内周面との間(摺動面間)及び横穴30b、縦穴30aを通って、吸引子25の下端面とプランジャ30との間に形成される間隙空間CEにも導かれる。
閉弁状態のパイロット式電気的駆動弁1において、不図示の電源からコイルユニット22に通電されると、吸引子25にプランジャ30が引き寄せられて吸着し、これにより図4に示すように、パイロット弁体35が開弁方向に上昇する。背圧室CDと間隙空間CEの内圧は等しいため、プランジャ30の動作を妨げることがない。
また、背圧室CDは、流入管IT内の流体圧P1にほぼ等しい圧力の流体で満たされているため、その圧力により副弁体16は下方に付勢されており、直ちにパイロット弁体35に追従しない。
しかしながら、パイロット弁体35の上昇によって、副弁体16の縮径部16eが開放されると、背圧室CD内の流体が連通孔16dを介して出口開口13aへと流出する(図4参照)。このとき、内部均圧室CB内の流体圧P1と、第1コイルバネ17の付勢力とにより円板部16bが下方から付勢されているため、背圧室CDの減圧に伴って、図5に示すように副弁体16も上昇を開始する。さらに図6に示すように、副弁体16は、円板部16bの上面外周がガイドパイプ32の下端鍔状部32bの下面に当接することで係止される。
ここで、副弁体16が上昇しても、主弁体15は閉弁位置に留まる。その条件を以下に説明する。
副弁体16が上昇を開始した時点(図5参照)では、弁室上部空間CFは背圧室CDと区別できる空間として区画されておらず、背圧室CDと繋がっているため、圧力P2は背圧室CDの圧力と等しい。また、背圧室CDの圧力はP3とほぼ同じである。このとき主弁体15を上方に付勢する力は、外部均圧室CC内の流体圧P1と弁室上部空間CFの内圧P2(このときP2=P3)の差圧と、第2コイルバネ18の付勢力である。一方、主弁体15を下方に付勢する力は、内部均圧室CB内の流体圧P1(P3がゼロでなければP1とP3の差圧)と、第1コイルバネ17の付勢力である。
ここで、図6を参照して、外部均圧室CC及び弁室上部空間CFの主弁体15の受圧面積(軸線Lに沿って対向する面の面積、以下同じ)をS1とし、内部均圧室CBの受圧面積をS2とすると、S1<S2である。また、さらに、第1コイルバネ17のばね力をK1とし、第2コイルバネ18のばね力をK2とすると、K1<K2である。主弁体15を閉弁位置に留めるためには、以下の式(1)を満たせばよい。(1)式の左辺は上方に押す力、右辺は下方に押す力を表している。
(P1-P2)×S1+K2 < P1×S2+K1 (1)
式(1)を変形して、式(2)が得られる。
K2-K1 < P1×S2-(P1-P2)S1 (2)
本実施形態では、式(2)を満たすように、S1,S2,K1,K2が設定されているため、副弁体16が上昇を開始しても、図5に示すように主弁体15が閉弁位置に留まり、直ちにテーパー部15iが弁座14から離間しない。
しかし、副弁体16が上昇することで、図6に示すように軸部16aの下端が縮径開口15jを開放する。すると、弁室CAから、第1均圧孔15k及び軸部16aと第1内周部15eとの隙間を介して、出口開口13aに向かって限定された量の流体が流出する。
主弁体15を閉弁位置に留める力の関係は、上述した式(2)で表される。したがって、式(2)を満たしている間は主弁体15が上昇しないが、式(2)を満たさなくなれば、主弁体15が上昇することとなる。
副弁体16が上昇すると、弁室上部空間CFは背圧室CDが遮断され、副弁体16の円板部16bと主弁体15の第4外周部15dの隙間から弁室上部空間CF内と内部均圧室CBとが連通するため、P2がP1に等しくなり、P1-P2=0となる。そのため、式(2)は以下のようになる。
K2-K1 < P1×S2 (3)
均圧が進みP1が小さくなると上式を満たせなくなるため、主弁体15が上昇する。このとき(式(3)を満たせなくなるとき)のP1の値は、S2とK2-K1の設定で決まる。
主弁体15が上昇すると、テーパー部15iが弁座14から離間するため、流入管ITから弁室CAに流入した流体は、弁座14及び出口開口13aを介して流出管OTへと流出する。図7に示すように、主弁体15は、その上端がガイドパイプ32の下端鍔状部32bの下面に当接することで、開弁位置に係止される。
これに対し図7の開弁状態から、不図示の電源からコイルユニット22に供給される電力がオフにされると、ばね26の付勢力によりプランジャ30が下降し、パイロット弁体35が副弁体縮径部16eを塞ぐと背圧室CDおよび間隙空間CEの圧力が上昇し、副弁体16が下方向の荷重を受けて押し下げられると、軸部16aの下端が主弁体15に底付きする。さらに主弁体上部の圧力が上昇すると、パイロット弁体35、副弁体16及び主弁体15は一体となって下降し、テーパー部15iが弁座14に着座して、図3に示す閉弁位置へと復帰する。
本実施形態によれば、コイルユニット22の通電により、パイロット弁体35が上昇しても、主弁体15は直ちに上昇せず、さらに内部均圧室CB内の圧力変化が生じた後に上昇して、弁座14を開放する。このため、開弁時において流入管ITから流出管OTへと流れる流体の流量を緩やかに増加させることができ、それにより発生する騒音を効果的に抑制できる。
また、主弁体15を上昇させるための条件は、式(2)を満たさないことであるから、第1コイルバネ17のばね力K1に対し、第2コイルバネ18のばね力K2を増減させることで、主弁体15を上昇させるP1を任意に変更することができる。また、第1均圧孔15kの直径を小さくすると内部均圧室CB及び外部均圧室CCの圧力が低下する速度が遅くなり、主弁体15を上昇させるタイミングを遅らせることができる。なお、パイロット式電気的駆動弁1において、第1コイルバネ17は設けなくてもよく、その場合にはK1=0となる。
なお、上述の説明ではP3をゼロとして説明したが、P3がゼロでなければ差圧(P1-P3)が所定値未満になると主弁体15が上昇を始めることになる。主弁体が上昇を始める差圧を閾値ΔPとすると、閾値が小さいと主弁体が上昇するタイミングを遅くできる。
[第2実施形態]
図8は、第2実施形態のパイロット式電気的駆動弁1Aを示す縦断面図であり、閉弁時の状態で示している。本実施形態のパイロット式電気的駆動弁1Aが、第1の実施形態と異なる点は、第1均圧孔を有しないことである。
第1均圧孔15kを有しない場合でも、副弁体16が上昇したときに、軸部16aの下端が縮径開口15jを開放すると、第2均圧孔15m、内部均圧室CB及び軸部16aと第1内周部15eとの隙間を介して、弁室CAから出口開口13aに向かって限定された量の流体が流出する。このため、P3と外部均圧室CCの内圧P1との差圧(P1-P3)が閾値ΔP以下となるまで、主弁体15を閉弁位置に留めることができる。
なお、本発明は、上述の実施形態に限定されない。本発明の範囲内において、上述の実施形態の任意の構成要素の変形が可能である。また、上述の実施形態において任意の構成要素の追加または省略が可能である。例えば、電磁式アクチュエータ20に替えて、ネジ昇降機構を有するモータ式アクチュエータを用いてもよいし、また、ノーマルオープン式の電磁アクチュエータを用いてもよい。
1、1A パイロット式電気的駆動弁
10 弁本体
14 弁座
15 主弁体
16 副弁体
17 第1コイルバネ(第2弾性部材)
18 第2コイルバネ(第1弾性部材)
20 電磁式アクチュエータ
30 プランジャ
35 パイロット弁体
CA 弁室
CB 内部均圧室
CC 外部均圧室
CD 背圧室

Claims (7)

  1. 入口開口と出口開口とに連通する弁室を備えた弁本体と、
    前記弁本体に対して相対移動可能なパイロット弁体と、
    前記弁本体に対して相対移動可能であって、前記弁室内の弁座に対し着座または離間する主弁体と、
    前記パイロット弁体が当接または離間可能に配置され、前記主弁体に対して相対移動可能である副弁体と、を有し、
    前記パイロット弁体と前記副弁体との間に背圧室が形成され、
    前記主弁体と前記副弁体との間に均圧室が形成されており、
    前記弁本体に対して前記主弁体を、前記弁座から離間する方向に付勢する第1弾性部材を有することを特徴とするパイロット式電気的駆動弁。
  2. 前記パイロット弁体が閉弁方向に移動したときは、前記副弁体を介して前記主弁体を前記弁室内の弁座に着座させることを特徴とする請求項に記載のパイロット式電気的駆動弁。
  3. 前記副弁体は、第1パイロットポートを有し、
    前記パイロット弁体が開弁方向に移動したときは、前記副弁体の前記第1パイロットポートを開放することにより、前記背圧室内の流体が、前記第1パイロットポートを介して前記出口開口に流出して、前記副弁体が開弁方向に移動することを特徴とする請求項1または2に記載のパイロット式電気的駆動弁。
  4. 前記弁本体に対して前記主弁体を、前記弁座に接近する方向に付勢する第2弾性部材を有することを特徴とする請求項1~のいずれか一項に記載のパイロット式電気的駆動弁。
  5. 前記出口開口と前記均圧室との差圧が閾値以下に低下するまで、前記主弁体は前記副弁体に追従して開弁方向に移動しないことを特徴とする請求項に記載のパイロット式電気的駆動弁。
  6. 前記主弁体は、第2パイロットポートを有し、
    前記副弁体が開弁方向に移動したときは、前記主弁体の前記第2パイロットポートを開放することにより、前記均圧室と前記出口開口とを連通させることを特徴とする請求項に記載のパイロット式電気的駆動弁。
  7. 前記均圧室と前記出口開口とが連通することにより、前記均圧室と前記出口開口との差圧が前記閾値以下に低下したときは、前記主弁体は開弁方向に移動して、前記弁室内の弁座から離間することを特徴とする請求項に記載のパイロット式電気的駆動弁。
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