特定の実施態様の詳細な説明
1.本発明の化合物の一般的な説明
特定の態様において本発明は、IRAKの阻害剤を提供する。いくつかの実施態様において、そのような化合物は、本明細書に記載される式の化合物又はその薬学的に許容される塩を含み、ここで、各変数は本明細書に定義され記載されるとおりである。
2.化合物と定義
本発明の化合物は、上記で一般的に記載されたものを含み、本明細書に開示されるクラス、サブクラス、及び種によってさらに例示される。本明細書で使用される場合、特に他に明記されない限り、以下の定義が適用されるものとする。本発明の目的のために、化学元素は、元素周期表、CASバージョン、Handbook of Chemistry and Physics、第75版に従って特定される。さらに、有機化学の一般原則は、“Organic Chemistry”, Thomas Sorrell, University Science Books, Sausalito: 1999、及び “March’s Advanced Organic Chemistry”, 5th Ed., Ed.: Smith, M.B. and March, J., John Wiley & Sons, New York: 2001 に記載されており、これらの全内容は参照により本明細書に組み込まれる。
本明細書で使用される「脂肪族」又は「脂肪族基」という用語は、完全に飽和しているか、又は1つ以上の不飽和単位を含む、直鎖(すなわち非分岐鎖)又は分岐鎖の置換若しくは非置換炭化水素鎖を、又は完全に飽和しているか、又は1つ以上の不飽和単位を含むが、芳香族ではなく(本明細書では「炭素環」、「脂環式」、又は「シクロアルキル」とも呼ばれる)、分子の残りに対して単一の結合点を有する、単環式炭化水素又は2環式炭化水素を意味する。特に他に明記されない限り、脂肪族基は1~6個の脂肪族炭素原子を含む。いくつかの実施態様において、脂肪族基は1~5個の脂肪族炭素原子を含む。別の実施態様において、脂肪族基は1~4個の脂肪族炭素原子を含む。さらに別の実施態様において、脂肪族基は1~3個の脂肪族炭素原子を含み、さらに別の実施態様において、脂肪族基は1~2個の脂肪族炭素原子を含む。いくつかの実施態様において、「脂環式」(又は「炭素環」又は「シクロアルキル」)は、完全に飽和しているか、又は1つ以上の不飽和単位を含むが、芳香族ではなく、分子の残りに対して単一の結合点を有する単環式C3-C6炭化水素を指す。例示的な脂肪族基は、線状又は分岐した、置換又は非置換のC1-C8アルキル、C2-C8アルケニル、C2-C8アルキニル基、及びそれらのハイブリッド、例えば(シクロアルキル)アルキル、(シクロアルケニル)アルキル、又は(シクロアルキル)アルケニルである。
「低級アルキル」という用語は、C1-4の直鎖若しくは分枝アルキル基を指す。例示的な低級アルキル基は、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、及びtert-ブチルである。
「低級ハロアルキル」という用語は、1種以上のハロゲン原子で置換されているC1-4直鎖若しくは分岐アルキル基を指す。
「ヘテロ原子」という用語は、酸素、硫黄、窒素、又はリン(窒素、硫黄、又はリンの酸化形態;、任意の塩基性窒素の四級化形態;又は複素環の置換可能な窒素、例えばN(3,4-ジヒドロ-2H-ピロリルなどの)、NH(ピロリジニルなどの)、又はNR+(N-置換ピロリジニルなどの)を含む)の1種以上を意味する。
本明細書で使用される「不飽和」という用語は、成分が1つ以上の不飽和の単位を有することを意味する。
本明細書で使用される「2価のC1-8(又はC1-6)飽和又は不飽和の直鎖若しくは分岐炭化水素鎖」という用語は、本明細書で定義される直鎖若しくは分岐した2価のアルキレン、アルケニレン、及びアルキニレン鎖を指す。
用語「アルキレン」は、2価のアルキル基を指す。「アルキレン鎖」は、ポリメチレン基、すなわち-(CH2)n-であり、ここで、nは正の整数、好ましくは1~6、1~4、1~3、1~2、又は2~3である。置換されたアルキレン鎖は、1つ以上のメチレン水素原子が置換基で置換されたポリメチレン基である。適切な置換基には、置換脂肪族基について以下に記載されるものが含まれる。
用語「アルケニレン」は、2価のアルケニル基を指す。置換アルケニレン鎖は、1つ以上の水素原子が置換基で置換された少なくとも1つの2重結合を含むポリメチレン基である。適切な置換基には、置換脂肪族基について以下に記載されるものが含まれる。
「ハロゲン」という用語は、F、Cl、Br、又はIを意味する。
単独で、又は「アラルキル」、「アラルコキシ」、又は「アリールオキシアルキル」などのより大きな成分の一部として使用される「アリール」という用語は、合計5~14個の環員を有する単環式及び2環式環系を指し、この系の少なくとも1つの環は芳香族であり、そしてこの系の各環は3~7個の環員を含む。「アリール」という用語は、「アリール環」という用語と同義に使用される。本発明の特定の実施態様において、「アリール」は芳香環系を指す。例示的なアリール基は、フェニル、ビフェニル、ナフチル、アントラシルなどであり、これらは、任意選択的に1つ以上の置換基を含む。本明細書で使用される「アリール」という用語の範囲内には、芳香環が、インダニル、フタリミジル、ナフチミジル、フェナントリジニル、又はテトラヒドロナフチルなどの1種以上の非芳香環と縮合している基も含まれる。
単独で又はより大きな成分の一部として使用される「ヘテロアリール」及び「ヘテロアル-(heteroar-)」という用語、例えば「ヘテロアラルキル」又は「ヘテロアラルコキシ」は、5~10個の環原子、好ましくは5、6、又は9個の環原子を有し;環状配列中に共有された6、10、又は14個のπ電子を有し;炭素原子に加えて、1~5個のヘテロ原子を有する基を指す。「ヘテロ原子」という用語は、窒素、酸素、若しくは硫黄を指し、窒素又は硫黄の任意の酸化形態、及び塩基性窒素の任意の四級化形態を含む。ヘテロアリール基には、限定されないが、チエニル、フラニル、ピロリル、イミダゾリル、ピラゾリル、トリアゾリル、テトラゾリル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、オキサジアゾリル、チアゾリル、イソチアゾリル、チアジアゾリル、ピリジル、ピリダジニル、ピリミジニル、ピラジニル、インドリジニル、プリニル、ナフチリジニル、及びプテリジニルが含まれる。本明細書で使用される「ヘテロアリール」及び「ヘテロアル-」という用語は、複素芳香環が1つ以上のアリール環、脂環式環、又はヘテロシクリル環と縮合しており、そのラジカル又は結合点が複素芳香環上にある基も含む。非限定的な例には、インドリル、イソインドリル、ベンゾチエニル、ベンゾフラニル、ジベンゾフラニル、インダゾリル、ベンズイミダゾリル、ベンズチアゾリル、キノリル、イソキノリル、シンノリニル、フタラジニル、キナゾリニル、キノキサリニル、4H-キノリジニル、カルバゾリル、アクリジニル、フェナジニル、フェノチアジニル、フェノキサジニル、テトラヒドロキノリニル、テトラヒドロイソキノリニル、及びピリド[2,3-b]-1,4-オキサジン-3(4Η)-オンが含まれる。ヘテロアリール基は、任意選択的に、単環式又は2環式である。「ヘテロアリール」という用語は、「ヘテロアリール環」、「ヘテロアリール基」又は「複素芳香族」という用語(これらの用語のいずれも、任意選択的に置換された環を含む)と同義に用いられる。「ヘテロアラルキル」という用語は、そのアルキル及びヘテロアリール部分が独立して任意選択的に置換されている、ヘテロアリールで置換されたアルキル基を指す。
本明細書で使用される「複素環」、「ヘテロシクリル」、「複素環ラジカル」、及び「複素環」という用語は同義に用いられ、飽和しているか又は部分的に不飽和であり、炭素原子に加えて1つ以上、好ましくは1~4個の上記定義のヘテロ原子を有する安定な5~7員単環式又は7~10員の2環式複素環成分を指す。複素環の環原子の関連で用いられる場合、「窒素」という用語は置換された窒素を含む。例としては、酸素、硫黄、又は窒素から選択される0~3個のヘテロ原子を有する飽和しているか又は部分的に不飽和の環において、その窒素は、N(3,4-ジヒドロ-2H-ピロリルなどの)、NH(ピロリジニルなどの)又は+NR(N置換ピロリジニルなどの)である。
複素環は、安定な構造をもたらすヘテロ原子又は炭素原子でそのペンダント基と結合していてよく、その環原子のいずれかは任意選択的に置換されていてよい。かかる飽和か又は部分的不飽和の複素環ラジカルの例には、限定されないが、テトラヒドロフラニル、テトラヒドロピラニル、テトラヒドロチオフェニル、ピロリジニル、ピペリジニル、ピロリニル、テトラヒドロキノリニル、テトラヒドロイソキノリニル、デカヒドロキノリニル、オキサゾリジニル、ピペラジニル、ジオキサニル、ジオキソラニル、ジアゼピニル、オキサゼピニル、チアゼピニル、モルホリニル、及びキヌクリジニルが含まれる。「複素環」、「ヘテロシクリル」、「ヘテロシクリル環」、「複素環基」、「複素環成分」及び「複素環ラジカル」という用語は、本明細書では同義に用いられ、ヘテロシクリル環が、そのラジカル又は結合点がヘテロシクリル環上にある、インドリニル、3H-インドリル、クロマニル、フェナントリジニル又はテトラヒドロキノリニルなどの1つ以上のアリール環、ヘテロアリール環又は脂環式環と縮合している基も含む。ヘテロシクリル基は、任意選択的に、単環式又は2環式である。「ヘテロシクリルアルキル」という用語は、そのアルキル及びヘテロシクリル部分が独立して任意選択的に置換されている、ヘテロシクリルで置換されたアルキル基を指す。
本明細書で使用される「部分的に不飽和(の)」という用語は、少なくとも1つの2重結合又は3重結合を含む環成分を指す。「部分的に不飽和(の)」という用語は、複数の不飽和部位を有する環を包含するが、本明細書で定義されるアリール又はヘテロアリール成分は含まないものとする。
本明細書に記載されるように、本発明の特定の化合物は「任意選択的に置換された」成分を含む。一般に、「置換(された)」という用語は、「任意選択的に」という用語が先行してもしなくても、指定された成分の1つ以上の水素が適切な置換基で置き換えられていることを意味する。「置換(された)」は、その構造から明白であるか明白ではないかのいずれかである、1つ以上の水素に適用される(例えば、
は、少なくとも
を指す;及び
は、少なくとも
を指す。特に他に明記されない限り、「任意選択的に置換された」基は、その基のそれぞれの置換可能な位置で適切な置換基を有し、所定の任意の構造において2つ以上の位置が、指定された基から選択される2つ以上の置換基で置換される場合、その置換基はその位置毎に同じであるか又は異なる。本発明で想定される置換基の組み合わせは、好ましくは安定であるか又は化学的に実現可能な化合物の形成をもたらすものである。本明細書で使用される「安定な」という用語は、その製造、検出、及び、特定の実施態様において、回収、精製、及び本明細書で開示される目的の1つ以上の使用を可能にする条件に供されても、実質的に変化しない化合物を指す。
「任意選択的に置換された」基の置換可能な炭素原子上の適切な1価置換基は、独立して、重水素;ハロゲン;-(CH2)0-4R○;-(CH2)0-4OR○;-O(CH2)0-4R○、-O-(CH2)0-4C(O)OR○;-(CH2)0-4CH(OR○)2;-(CH2)0-4SR○;R○で任意選択的に置換された-(CH2)0-4Ph;R○で任意選択的に置換された-(CH2)0-4O(CH2)0-1Ph;R○で任意選択的に置換された-CH=CHPh;R○で任意選択的に置換された-(CH2)0-4O(CH2)0-1-ピリジル;-NO2;-CN;-N3;-(CH2)0-4N(R○)2;-(CH2)0-4N(R○)C(O)R○;-N(R○)C(S)R○;-(CH2)0-4N(R○)C(O)NR○
2;-N(R○)C(S)NR○
2;-(CH2)0-4N(R○)C(O)OR○;-N(R○)N(R○)C(O)R○;-N(R○)N(R○)C(O)NR○
2;-N(R○)N(R○)C(O)OR○;-(CH2)0-4C(O)R○;-C(S)R○;-(CH2)0-4C(O)OR○;-(CH2)0-4C(O)SR○;-(CH2)0-4C(O)OSiR○
3;-(CH2)0-4OC(O)R○;-OC(O)(CH2)0-4SR○、SC(S)SR○;-(CH2)0-4SC(O)R○;-(CH2)0-4C(O)NR○
2;-C(S)NR○
2;-C(S)SR○;-SC(S)SR○、-(CH2)0-4OC(O)NR○
2;-C(O)N(OR○)R○;-C(O)C(O)R○;-C(O)CH2C(O)R○;-C(NOR○)R○;-(CH2)0-4SSR○;-(CH2)0-4S(O)2R○;-(CH2)0-4S(O)2OR○;-(CH2)0-4OS(O)2R○;-S(O)2NR○
2;-(CH2)0-4S(O)R○;-N(R○)S(O)2NR○
2;-N(R○)S(O)2R○;-N(OR○)R○;-C(NH)NR○
2;-P(O)2R○;-P(O)R○
2;-OP(O)R○
2;-OP(O)(OR○)2;SiR○
3;-(C1-4直鎖若しくは分岐アルキレン)O-N(R○)2;又は-(C1-4直鎖若しくは分岐アルキレン)C(O)O-N(R○)2であり、各R○は、以下に定義するように任意選択的に置換され、それは独立して、水素、C1-6脂肪族、-CH2Ph、-O(CH2)0-1Ph、-CH2-(5~6員ヘテロアリール環)、又は、窒素、酸素、若しくは硫黄から独立して選択される0~4個のヘテロ原子を有する5~6員飽和、部分的に不飽和、又はアリール環であるか、あるいは、上記定義にかかわらず、2つの独立して出現するR○はそれらの介在原子と一緒になって、以下に定義するように任意選択的に置換された窒素、酸素、若しくは硫黄から独立して選択される0~4個のヘテロ原子を有する3~12員飽和、部分的に不飽和、又はアリール単環式環若しくは2環式環を形成している。
R○(又は、2つの独立して出現するR○がそれらの介在原子と一緒になって、形成された環)上の適切な1価置換基は独立して、重水素、ハロゲン、-(CH2)0-2R●、-(ハロR●)、-(CH2)0-2OH、-(CH2)0-2OR●、-(CH2)0-2CH(OR●)2;-O(ハロR●)、-CN、-N3、-(CH2)0-2C(O)R●、-(CH2)0-2C(O)OH、-(CH2)0-2C(O)OR●、-(CH2)0-2SR●、-(CH2)0-2SH、-(CH2)0-2NH2、-(CH2)0-2NHR●、-(CH2)0-2NR●
2、-NO2、-SiR●
3、-OSiR●
3、-C(O)SR●、-(C1-4直鎖若しくは分岐アルキレン)C(O)OR●、又は-SSR●であり、各R●は、置換されていないか、又は、「ハロ」が先行する場合、1つ以上のハロゲンだけで置換されており、C1-4脂肪族、-CH2Ph、-O(CH2)0-1Ph、又は、窒素、酸素、若しくは硫黄から独立して選択される0~4個のヘテロ原子を有する5~6員の飽和、部分的に不飽和、又はアリール環から独立して選択される。R○の飽和炭素原子上の適切な2価の置換基には、=O及び=Sが含まれる。
「任意選択的に置換された」基の飽和炭素原子上の適切な2価の置換基には、以下の:=O、=S、=NNR*
2、=NNHC(O)R*、=NNHC(O)OR*、=NNHS(O)2R*、=NR*、=NOR*、-O(C(R*
2))2-3O-、又は-S(C(R*
2))2-3S-が含まれ、独立して出現するそれぞれのR*は、水素、以下に定義するように置換されたC1-6脂肪族、又は、窒素、酸素、若しくは硫黄から独立して選択される0~4個のヘテロ原子を有する非置換5~6員の飽和、部分的に不飽和、又はアリール環から選択される。「任意選択的に置換された」基の隣接する置換可能な炭素と結合している適切な2価の置換基には:-O(CR*
2)2-3O-が含まれ、独立して出現するそれぞれのR*は、水素、以下に定義するように置換されたC1-6脂肪族、又は、窒素、酸素、若しくは硫黄から独立して選択される0~4個のヘテロ原子を有する非置換5~6員の飽和、部分的に不飽和、又はアリール環から選択される。
R*の脂肪族基上の適切な置換基には、ハロゲン、-R●、-(ハロR●)、-OH、-OR●、-O(ハロR●)、-CN、-C(O)OH、-C(O)OR●、-NH2、-NHR●、-NR●
2、又は-NO2が含まれ、各R●は、置換されていないか、又は、「ハロ」が先行する場合、1つ以上のハロゲンだけで置換されており、独立して、C1-4脂肪族、-CH2Ph、-O(CH2)0-1Ph、又は、窒素、酸素、若しくは硫黄から独立して選択される0~4個のヘテロ原子を有する5~6員の飽和、部分的に不飽和、又はアリール環である。
「任意選択的に置換された」基の置換可能な窒素上の適切な置換基には、-R†、-NR†
2、-C(O)R†、-C(O)OR†、-C(O)C(O)R†、-C(O)CH2C(O)R†、-S(O)2R†、-S(O)2NR†
2、-C(S)NR†
2、-C(NH)NR†
2、又は-N(R†)S(O)2R†が含まれ;各R†は独立して、水素、以下に定義するように任意選択的に置換されたC1-6脂肪族、非置換-OPh、又は、窒素、酸素、若しくは硫黄から独立して選択される0~4個のヘテロ原子を有する非置換5~6員の飽和、部分的に不飽和、又はアリール環であるか、あるいは、上記定義にかかわらず、2つの独立して出現するR†はそれらの介在原子と一緒になって、窒素、酸素、若しくは硫黄から独立して選択される0~4個のヘテロ原子を有する非置換3~12員の飽和、部分的に不飽和、又はアリール単環式環若しくは2環式環を形成している。
R†の脂肪族基上の適切な置換基は独立して、ハロゲン、-R●、-(ハロR●)、-OH、-OR●、-O(ハロR●)、-CN、-C(O)OH、-C(O)OR●、-NH2、-NHR●、-NR●
2、又は-NO2であり、各R●は、置換されていないか、又は、「ハロ」が先行する場合、1つ以上のハロゲンだけで置換されており、独立して、C1-4脂肪族、-CH2Ph、-O(CH2)0-1Ph、又は、窒素、酸素、若しくは硫黄から独立して選択される0~4個のヘテロ原子を有する5~6員の飽和、部分的に不飽和、又はアリール環である。
特定の実施態様において、用語「任意選択的に置換された」、「任意選択的に置換されたアルキル」、「任意選択的に置換されたアルケニル」、「任意選択的に置換されたアルキニル」、「任意選択的に置換された炭素環」、「任意選択的に置換されたアリール」、「任意選択的に置換されたヘテロアリール」、「任意選択的に置換された複素環」、及び他の任意選択的に置換された基は、本明細書で使用する場合、環上の水素原子の1つ、2つ又は3つ以上の、典型的な置換基での独立した置き換えにより置換されたか又は非置換の基をいい、典型的な置換基としては、限定されないが、以下:
-F、-Cl、-Br、-I、重水素、
-OH、保護ヒドロキシ、アルコキシ、オキソ、チオオキソ、
-NO2、-CN、CF3、N3、
-NH2、保護アミノ、-NHアルキル、-NHアルケニル、-NH-アルキニル、-NHシクロアルキル、-NH-アリール、-NH-ヘテロアリール、-NH-複素環、-ジアルキルアミノ、-ジアリールアミノ、-ジヘテロアリールアミノ、
-O-アルキル、-O-アルケニル、-O-アルキニル、-O-シクロアルキル、-O-アリール、-O-ヘテロアリール、-O-複素環、
-C(O)-アルキル、-C(O)-アルケニル、-C(O)-アルキニル、-C(O)-カルボシクリル、-C(O)-アリール、-C(O)-ヘテロアリール、-C(O)-ヘテロシクリル、
-CONH2、-CONH-アルキル、-CONH-アルケニル、-CONH-アルキニル、-CONH-カルボシクリル、-CONH-アリール、-CONH-ヘテロアリール、-CONH-ヘテロシクリル、
-OCO2-アルキル、-OCO2-アルケニル、-OCO2-アルキニル、-OCO2-カルボシクリル、-OCO2-アリール、-OCO2-ヘテロアリール、-OCO2-ヘテロシクリル、-OCONH2、-OCONH-アルキル、-OCONH-アルケニル、-OCONH-アルキニル、-OCONH-カルボシクリル、-OCONH-アリール、-OCONH-ヘテロアリール、-OCONH-ヘテロシクリル、
-NHC(O)-アルキル、-NHC(O)-アルケニル、-NHC(O)-アルキニル、-NHC(O)-カルボシクリル、-NHC(O)-アリール、-NHC(O)-ヘテロアリール、-NHC(O)-ヘテロシクリル、-NHCO2-アルキル、-NHCO2-アルケニル、-NHCO2-アルキニル、-NHCO2-カルボシクリル、-NHCO2-アリール、-NHCO2-ヘテロアリール、-NHCO2-ヘテロシクリル、-NHC(O)NH2、-NHC(O)NH-アルキル、-NHC(O)NH-アルケニル、-NHC(O)NH-アルケニル、-NHC(O)NH-カルボシクリル、-NHC(O)NH-アリール、-NHC(O)NH-ヘテロアリール、-NHC(O)NH-ヘテロシクリル、NHC(S)NH2、-NHC(S)NH-アルキル、-NHC(S)NH-アルケニル、-NHC(S)NH-アルキニル、-NHC(S)NH-カルボシクリル、-NHC(S)NH-アリール、-NHC(S)NH-ヘテロアリール、-NHC(S)NH-ヘテロシクリル、-NHC(NH)NH2、-NHC(NH)NH-アルキル、-NHC(NH)NH-アルケニル、-NHC(NH)NH-アルケニル、-NHC(NH)NH-カルボシクリル、-NHC(NH)NH-アリール、-NHC(NH)NH-ヘテロアリール、-NHC(NH)NH-ヘテロシクリル、-NHC(NH)-アルキル、-NHC(NH)-アルケニル、-NHC(NH)-アルケニル、-NHC(NH)-カルボシクリル、-NHC(NH)-アリール、-NHC(NH)-ヘテロアリール、-NHC(NH)-ヘテロシクリル、
-C(NH)NH-アルキル、-C(NH)NH-アルケニル、-C(NH)NH-アルキニル、-C(NH)NH-カルボシクリル、-C(NH)NH-アリール、-C(NH)NH-ヘテロアリール、-C(NH)NH-ヘテロシクリル、
-S(O)-アルキル、-S(O)-アルケニル、-S(O)-アルキニル、-S(O)-カルボシクリル、-S(O)-アリール、-S(O)-ヘテロアリール、-S(O)-ヘテロシクリル-SO2NH2、-SO2NH-アルキル、-SO2NH-アルケニル、-SO2NH-アルキニル、-SO2NH-カルボシクリル、-SO2NH-アリール、-SO2NH-ヘテロアリール、-SO2NH-ヘテロシクリル、
-NHSO2-アルキル、-NHSO2-アルケニル、-NHSO2-アルキニル、-NHSO2-カルボシクリル、-NHSO2-アリール、-NHSO2-ヘテロアリール、-NHSO2-ヘテロシクリル、
-CH2NH2、-CH2SO2CH3、
-モノ-、ジ-、又はトリ-アルキルシリル、
-アルキル、-アルケニル、-アルキニル、-アリール、-アリールアルキル、-ヘテロアリール、-ヘテロアリールアルキル、-ヘテロシクロアルキル、-シクロアルキル、-炭素環式、-複素環式、ポリアルコキシアルキル、ポリアルコキシ、-メトキシメトキシ、-メトキシエトキシ、-SH、-S-アルキル、-S-アルケニル、-S-アルキニル、-S-カルボシクリル、-S-アリール、-S-ヘテロアリール、-S-ヘテロシクリル、又はメチルチオメチルが挙げられる。
本明細書で使用される「薬学的に許容される塩」という用語は、健全な医学的判断の範囲内で、過度の毒性、刺激、アレルギー反応などを伴うことなくヒトや下等動物の組織と接触して用いるのに適しており、かつ、妥当な便益/リスク比に相応した塩を指す。薬学的に許容される塩は当該分野で周知である。例えば、S. M. Bergeらは、J. Pharmaceutical Sciences, 1977, 66, 1-19(これを参照により本明細書に組み込まれる)において薬学的に許容される塩を詳細に記載している。本発明の化合物の薬学的に許容される塩には、適切な無機及び有機の酸及び塩基から誘導されるものが含まれる。薬学的に許容される非毒性付加塩の例は、塩酸、臭化水素酸、リン酸、硫酸、及び過塩素酸などの無機酸、又は酢酸、シュウ酸、マレイン酸、酒石酸、クエン酸、コハク酸、若しくはマロン酸などの有機酸と形成させるか、あるいは、イオン交換などの当該分野で用いられている他の方法によるアミノ基の塩である。他の薬学的に許容される塩には、アジピン酸塩、アルギン酸塩、アスコルビン酸塩、アスパラギン酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、安息香酸塩、重硫酸塩、ホウ酸塩、酪酸塩、樟脳酸塩、樟脳スルホン酸塩、クエン酸塩、シクロペンタンプロピオン酸塩、ジグルコン酸塩、ドデシル硫酸塩、エタンスルホン酸塩、ギ酸塩、フマル酸塩、グルコヘプトン酸、グリセロリン酸塩、グルコン酸塩、ヘミ硫酸塩、ヘプタン酸塩、ヘキサン酸塩、ヨウ化水素酸塩、2-ヒドロキシ-エタンスルホン酸塩、ラクトビオン酸塩、乳酸塩、ラウリン酸塩、ラウリル硫酸塩、リンゴ酸塩、マレイン酸塩、マロン酸塩、メタンスルホン酸塩、2-ナフタレンスルホン酸塩、ニコチン酸塩、硝酸塩、オレイン酸塩、シュウ酸塩、パルミチン酸塩、パモン酸塩、ペクチン酸塩、過硫酸塩、3-フェニルプロピオン酸塩、リン酸塩、ピバル酸塩、プロピオン酸塩、ステアリン酸塩、コハク酸塩、硫酸塩、酒石酸塩、チオシアン酸塩、p-トルエンスルホン酸塩、ウンデカン酸塩、吉草酸塩などが含まれる。
適切な塩基から誘導される塩には、アルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩、アンモニウム塩、及びN+(C1-4アルキル)4塩が含まれる。代表的なアルカリ又はアルカリ土類金属塩には、ナトリウム、リチウム、カリウム、カルシウム、マグネシウムなどの塩が含まれる。他の薬学的に許容される塩には、適切な場合、ハロゲン化物、水酸化物、カルボン酸塩、硫酸塩、リン酸塩、硝酸塩、低級アルキルスルホン酸塩、ならびにアリールスルホン酸塩などの対イオンを用いて形成される、非毒性アンモニウム、四級アンモニウム、及びアミンカチオンが含まれる。
特に他に明記されない限り、本明細書で示される構造は、その構造のすべての異性体(例えば、鏡像異性体、ジアステレオ異性体、及び幾何異性体(又は立体配座異性体))形態;例えば、各不斉中心についてのR型及びS型配置、Z型及びE型2重結合異性体、ならびにZ型及びE型の立体配座異性体を含むことも意味する。従って、本発明の化合物の単一の立体化学的異性体、ならびに鏡像異性体、ジアステレオ異性体、及び幾何異性体(又は立体配座異性体)混合物は本発明の範囲内である。特に他に明記されない限り、本発明の化合物のすべての互変異性形態は本発明の範囲内である。
さらに、特に他に明記されない限り、本明細書で示される構造は、1種以上の同位体が富化された原子が存在下でのみ異なる化合物を含むことも意味する。例えば、水素を重水素又は3重水素で置き換えること、あるいは、炭素を13C-又は14C-富化炭素で置き換えることを含み、本発明の構造を有する化合物は本発明の範囲内である。いくつかの実施態様において、基は、1つ以上の重水素原子を含む。
さらに、式Iの化合物がその同位体で標識されたその形態を含むことが意図される。式Iの化合物の同位体標識された形態は、化合物の1つ以上の原子が、通常天然に存在する原子の原子質量又は質量数と異なる原子質量又は質量数を有する原子(単数)又は原子(複数)によって置き換えられているという事実以外は、この化合物と同一である。容易に商業的に入手でき、周知の方法によって式Iの化合物に包含させることができる同位体の例は、水素、炭素、窒素、酸素、リン、フッ素、及び塩素の同位体、例えば、それぞれ2H、3H、13C、14C、15N、18O、17O、31P、32P、35S、18F、及び36Clを含む。上述の同位体及び/又は他の原子の他の同位体の1種又は2種以上を含む式Iの化合物、そのプロドラッグ又は薬学的に許容される塩が、本発明の一部であることが意図される。式Iの同位体標識した化合物は、種々の有益な方法において使用することができる。例えば、放射性同位体、例えば3H又は14Cなどが包含された式Iの同位体標識化合物は、医薬及び/又は基質組織分布アッセイに適している。これらの放射性同位体、つまりトリチウム(3H)及び炭素14(14C)は、単純な調製及び優れた検出能のために特に好ましい。より重い同位体、例えば重水素(2H)の式Iの化合物中への包含は、この同位体標識化合物のより高い代謝安定性のために治療的利点を有する。より高い代謝安定性は、増加したインビボでの半減期又はより低い投与量へと直接的に転換され、これは、ほとんどの状況下での本発明の好ましい態様を表す。式Iの同位体標識化合物は、本文中の合成スキーム及び関連する記載に、実施例の部分に、ならびに製造の部分に開示した手順を、容易に利用可能な同位体標識反応物により非同位体標識反応物を置き換えて実行することによって、製造することができる。
重水素(2H)はまた、化合物の酸化的代謝を1次速度論的同位体効果によって操作する目的で、式Iの化合物に包含させることができる。1次速度論的同位体効果は、同位体核の交換に起因する化学反応のための速度の変化であり、それは、この同位体交換の後に共有結合形成に必要な基底状態エネルギーの変化によって引き起こされる。より重い同位体の交換の結果、通常化学結合のための基底状態エネルギーの低下がもたらされ、従って律速的な結合破壊の速度の低下が生じる。結合破壊が多重生成物反応の配位に沿った鞍点領域又はその近辺で生じる場合には、生成物分布比を、実質的に変化させることができる。説明のために:重水素が炭素原子に交換可能でない位置において結合する場合には、kM/kD=2~7の速度差が典型的である。この速度差を、酸化を受けやすい式Iの化合物にうまく適用する場合には、インビボでこの化合物のプロフィールを大幅に修正し、改善された薬物動態学的特性をもたらすことができる。
治療薬を発見し開発する場合には、当業者は、薬物動態学的パラメーターを最適化し、同時に所望のインビトロ特性を保持することが可能である。乏しい薬物動態学的プロフィールを有する多くの化合物が酸化的代謝を受けやすいと推測することが、合理的である。現在利用可能なインビトロでの肝臓ミクロソームアッセイは、このタイプの酸化的代謝の経過についての有用な情報を提供し、それによって次に、かかる酸化的代謝に対する耐性によって改善された安定性を有する重水素化された式Iの化合物の合理的な設計が可能になる。それによって式Iの化合物の薬物動態学的プロフィールにおける著しい改良が得られ、インビボ半減期(t/2)、最大の治療効果における濃度(Cmax)、用量反応曲線下の面積(AUC)、及びFの増加の点において;ならびに低下したクリアランス、用量及び物質コストの点において、定量的に表すことができる。
以下は、上記を例示することを意図する:酸化的代謝のための複数の潜在的な攻撃部位、例えばベンジル水素原子及び窒素原子に結合した水素原子を有する式Iの化合物は、水素原子の様々な組み合わせが重水素原子によって置き換えられ、従ってこれらの水素原子のいくつか、ほとんど、又はすべてが重水素原子によって置き換えられている一連の類似体として製造される。半減期測定は、酸化的代謝に対する耐性が改善される程度の、好ましくかつ正確な測定を可能にする。このようにして、このタイプの重水素-水素交換の結果、親化合物の半減期を最大100%まで延長できることが確定されている。
また、式Iの化合物における重水素-水素交換を使用して、不要な有毒代謝産物を減少させるか又は消失させるために、出発化合物の代謝産物範囲の好ましい修正を達成することができる。例えば、酸化的炭素-水素(C-H)結合切断によって有毒な代謝産物が生じる場合には、重水素化された類似体が、特定の酸化が律速段階でない場合であっても、不要な代謝産物の産生を大幅に減少させるか又は消失させるであろうことを合理的に推測することができる。重水素-水素交換に関する最先端技術に関するさらなる情報は、例えばHanzlik et al., J. Org. Chem. 55, 3992-3997, 1990, Reider et al., J. Org. Chem. 52, 3326-3334, 1987, Foster, Adv. Drug Res. 14, 1-40, 1985, Gillette et al, Biochemistry 33(10) 2927-2937, 1994, 及び Jarman et al. Carcinogenesis 16(4), 683-688, 1993 に見出され得る。
本明細書で使用される「モジュレーター」という用語は、測定可能な親和性で標的と結合する、及び/又はそれを阻害する化合物と定義される。特定の実施態様において、モジュレーターは、約50μMより少ない、約1μM未満の、約500nM未満の、約100nM未満の、又は約10nM未満のIC50及び/又は結合定数を有する。
本明細書で使用される「測定可能な親和性」及び「測定可能な程度に阻害する」という用語は、本発明の化合物又はその組成物、及びIRAKを含む試料と、前記化合物及びその組成物の非存在下でIRAKを含む対応する試料との間のIRAK活性の測定可能な変化を意味する。
本発明により想定される置換基及び変数の組み合わせは、安定な化合物の形成をもたらすもののみである。用語「安定な」とは、本明細書中で使用される場合、製造を可能にするために充分な安定性を有し、そして本明細書中に詳述される目的(例えば、対象への治療用投与若しくは予防用投与)のために有用であるために充分な期間にわたってその化合物の一体性を維持する、化合物をいう。
本明細書中の可変物の任意の定義における化学基の列挙の記載は、列挙される基の任意の単一の基又は組み合わせとしての、その可変物の定義を含む。本明細書中の可変物についてのある実施態様の記載は、任意の単一の実施態様として、又は他の任意の実施態様又はその一部との組み合わせとしての、その実施態様を包含する。
3.例示的な化合物の説明
1つの態様によれば、本発明は、式Iの化合物
又はその薬学的に許容される塩を提供し、式中
A’は、C=O、C(R)
2、又はNRであり;
Lは、C
3-10アリール、3~8員の飽和若しくは部分不飽和炭素環、窒素、酸素、若しくは硫黄から独立して選択される1~4個のヘテロ原子を有する3~7員の複素環、又は、窒素、酸素、若しくは硫黄から独立して選択される1~4個のヘテロ原子を有する5~6員の単環式ヘテロアリール環から選択される2価の基であり、その各々は任意選択的に置換され;
Xは、CR又はNであり;
Yは、NR又はSであり;
Zは、CR又はNであり;
R
1は、C
3-10アリール、3~8員の飽和若しくは部分不飽和炭素環、窒素、酸素、若しくは硫黄から独立して選択される1~4のヘテロ原子を有する3~7員の複素環、又は、窒素、酸素、若しくは硫黄から独立して選択される1~4個のヘテロ原子を有する5~6員の単環式ヘテロアリール環であり、その各々は任意選択的に置換され;
R
2は、-R、ハロゲン、-ハロアルキル、-OR、-SR、-CN、-NO
2、-SO
2R、-SOR、-C(O)R、-CO
2R、-C(O)N(R)
2、-NRC(O)R、-NRC(O)N(R)
2、-NRSO
2R、又は-N(R)
2であり;
各Rは、独立して、水素、C
1-6脂肪族、C
3-10アリール、3~8員の飽和若しくは部分不飽和炭素環、窒素、酸素、若しくは硫黄から独立して選択される1~4のヘテロ原子を有する3~7員の複素環、又は、窒素、酸素、若しくは硫黄から独立して選択される1~4個のヘテロ原子を有する5~6員の単環式ヘテロアリール環であり、その各々は任意選択的に置換され;又は、
同じ原子上の2つのR基は、それらが結合している原子と一緒になって、C
3-10アリール、3~8員の飽和若しくは部分不飽和炭素環、窒素、酸素、若しくは硫黄から独立して選択される1~4のヘテロ原子を有する3~7員の複素環、又は、窒素、酸素、若しくは硫黄から独立して選択される1~4個のヘテロ原子を有する5~6員の単環式ヘテロアリール環を形成し、その各々は任意選択的に置換される。
特定の実施態様において、A’はC=Oである。特定の実施態様において、A’はC(R)2である。特定の実施態様において、A’はNRである。
特定の実施態様において、A’は、C=O、CH2、CHOH、又はNHである。
特定の実施態様において、A’はC=Oである。特定の実施態様において、A’はCH2である。特定の実施態様において、A’はCHOHである。特定の実施態様において、A’はNHである。
特定の実施態様において、Lは、2価の任意選択的に置換されたC3-10アリールである。特定の実施態様において、Lは、2価の任意選択的に置換された3~8員の飽和若しくは部分不飽和炭素環である。特定の実施態様において、Lは、窒素、酸素、若しくは硫黄から独立して選択される1~4個のヘテロ原子を有する2価の任意選択的に置換された3~7員の複素環である。特定の実施態様において、Lは、窒素、酸素、若しくは硫黄から独立して選択される1~4個のヘテロ原子を有する2価の任意選択的に置換された5~6員単環式ヘテロアリール環である。
特定の実施態様において、Lは、フェニル、ナフチル、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘキセニル、シクロヘプチル、アダマンチル、シクロオクチル、[3.3.0]ビシクロオクタニル、[4.3.0]ビシクロノナニル、[4.4.0]ビシクロデカニル、[2.2.2]ビシクロオクタニル、フルオレニル、インダニル、テトラヒドロナフチル、アクリジニル、アゾシニル、ベンズイミダゾリル、ベンゾフラニル、ベンゾチオフラニル、ベンゾチオフェニル、ベンゾオキサゾリル、ベンズチアゾリル、ベンズトリアゾリル、ベンズテトラゾリル、ベンズイソオキサゾリル、ベンズイソチアゾリル、ベンズイミダゾリニル、カルバゾリル、NH-カルバゾリル、カルボリニル、クロマニル、クロメニル、シンノリニル、デカヒドロキノリニル、2H,6H-1,5,2-ジチアジニル、ジヒドロフロ[2,3-b]テトラヒドロフラン、フラニル、フラザニル、イミダゾリジニル、イミダゾリニル、イミダゾリル、1H-インダゾリル、インドレニル、インドリニル、インドリジニル、インドリル、3H-インドリル、イソインドリニル、イソインドレニル、イソベンゾフラニル、イソクロマニル、イソインダゾリル、イソインドリニル、イソインドリル、イソキノリニル、イソチアゾリル、イソオキサゾリル、モルホリニル、ナフチリジニル、オクタヒドロイソキノリニル、オキサジアゾリル、1,2,3-オキサジアゾリル、1,2,4-オキサジアゾリル、1,2,5-オキサジアゾリル、1,3,4-オキサジアゾリル、オキサゾリジニル、オキサゾリル、オキサゾリジニル、ピリミジニル、フェナントリジニル、フェナントロリニル、フェナジニル、フェノチアジニル、フェノキサチイニル、フェノキサジニル、フタラジニル、ピペラジニル、ピペリジニル、プテリジニル、プリニル、ピラニル、ピラジニル、ピラゾリジニル、ピラゾリニル、ピラゾリル、ピリダジニル、ピリドオキサゾール、ピリドイミダゾール、ピリドチアゾール、ピリジニル、ピリジル、ピリミジニル、ピロリジニル、ピロリニル、2H-ピロリル、ピロリル、キナゾリニル、キノリニル、4H-キノリジニル、キノキサリニル、キヌクリジニル、テトラヒドロフラニル、テトラヒドロイソキノリニル、テトラヒドロキノリニル、6H-1,2,5-チアジアジニル、1,2,3-チアジアゾリル、1,2,4-チアジアゾリル、1,2,5-チアジアゾリル、1,3,4-チアジアゾリル、チアントレニル、チアゾリル、チエニル、チエノチアゾリル、チエノオキサゾリル、チエノイミダゾリル、チオフェニル、トリアジニル、1,2,3-トリアゾリル、1,2,4-トリアゾリル、1,2,5-トリアゾリル、1,3,4-トリアゾリル、オキセタニル、アゼチジニル、及びキサンテニル(その各々は任意選択的に置換される)から選択される2価の基である。
特定の実施態様において、Lは、フェニル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘキセニル、シクロヘプチル、フラニル、フラザニル、イミダゾリジニル、イミダゾリニル、イミダゾリル、1H-インダゾリル、インドレニル、イソオキサゾリル、オキサジアゾリル、1,2,3-オキサジアゾリル、1,2,4-オキサジアゾリル、1,2,5-オキサジアゾリル、1,3,4-オキサジアゾリル、オキサゾリジニル、オキサゾリル、オキサゾリジニル、ピリミジニル、ピペラジニル、ピペリジニル、プリニル、ピラニル、ピラジニル、ピラゾリジニル、ピラゾリニル、ピラゾリル、ピリダジニル、ピリジニル、ピリジル、ピリミジニル、ピロリジニル、ピロリニル、2H-ピロリル、ピロリル、テトラヒドロフラニル、チアゾリル、チエニル、チオフェニル、オキセタニル、及びアゼチジニル(その各々は任意選択的に置換される)から選択される2価の基である。
特定の実施態様において、Lは、フェニル、シクロヘキシル、及びシクロヘキセニル(その各々は任意選択的に置換される)から選択される2価の基である。
特定の実施態様において、Lは、
から選択される2価の基である。
特定の実施態様において、上記で提供されるLの定義において、各基は、示された方向又は逆方向に面してもよい(例えば、
は、
の両方を表す)。
特定の実施態様において、XはCRである。特定の実施態様において、XはCHである。特定の実施態様において、XはNである。
特定の実施態様において、YはNRである。特定の実施態様において、YはNMeである。特定の実施態様において、YはSである。
特定の実施態様において、ZはCRである。特定の実施態様において、ZはCHである。特定の実施態様において、ZはNである。
特定の実施態様において、ZはNであり、YはNRであり、XはCRである。
特定の実施態様において、ZはNであり、YはNRであり、XはNである。
特定の実施態様において、ZはNであり、YはSであり、XはCRである。
特定の実施態様において、ZはCRであり、YはNRであり、XはNである。
特定の実施態様において、R1はC3-10アリールである。
特定の実施態様において、R2は、C1-6脂肪族、C3-10アリール、3~8員の飽和若しくは部分不飽和炭素環、窒素、酸素、若しくは硫黄から独立して選択される1~4個のヘテロ原子を有する3~7員複素環、又は硫黄、又は、窒素、酸素、若しくは硫黄から独立して選択される1~4個のヘテロ原子を有する5~6員の単環式ヘテロアリール環であり、その各々は任意選択的に置換される。
特定の実施態様において、R2はC1-6脂肪族である。
特定の実施態様において、R2はC3-10アリールである。
特定の実施態様において、R2は、3~8員の飽和若しくは部分不飽和炭素環である。
特定の実施態様において、R2は、窒素、酸素、若しくは硫黄から独立して選択される1~4個のヘテロ原子を有する3~7員の複素環である。
特定の実施態様において、R2は、窒素、酸素、若しくは硫黄から独立して選択される1~4個のヘテロ原子を有する5~6員の単環式ヘテロアリール環である。
特定の実施態様において、R2は、C1-6脂肪族、又は、窒素、酸素、若しくは硫黄から独立して選択される1~4個のヘテロ原子を有する3~7員の複素環である。
特定の実施態様において、R2は、メチル、エチル、プロピル、i-プロピル、n-ブチル、i-ブチル、t-ブチル、直鎖若しくは分岐ペンチル、又は直鎖若しくは分岐ヘキシルであるか、又はR2は、窒素、酸素、若しくは硫黄から独立して選択される1~4個のヘテロ原子を有する4員の複素環である。
特定の実施態様において、R
2は-CF
3、
である。
特定の実施態様において、A’、L、X、Y、Z、R、R1、及びR2のそれぞれは、上記で定義され、上記及び本明細書の実施態様、クラス、及びサブクラスに、単独で又は組み合わせて記載されたとおりである。
又は、その薬学的に許容される塩を提供し、ここで、L、X、Y、R1、及びR2のそれぞれは、上記で定義され、及び本明細書の実施態様、クラス、及びサブクラスに、単独で又は組み合わせて記載されたとおりである。
特定の実施態様において本発明は、式I-bの化合物
又は、その薬学的に許容される塩を提供し、ここで、L、X、Y、R
1、及びR
2のそれぞれは、上記で定義され、上記及び本明細書の実施態様、クラス、及びサブクラスに、単独で又は組み合わせて記載されたとおりである。
特定の実施態様において本発明は、式I-cの化合物
又は、その薬学的に許容される塩を提供し、ここで、L、X、Y、R
1、及びR
2のそれぞれは、上記で定義され、上記及び本明細書の実施態様、クラス、及びサブクラスに、単独で又は組み合わせて記載されたとおりである。
特定の実施態様において本発明は、式I-dの化合物
又は、その薬学的に許容される塩を提供し、ここで、L、X、R
1、及びR
2のそれぞれは、上記で定義され、上記及び本明細書の実施態様、クラス、及びサブクラスに、単独で又は組み合わせて記載されたとおりである。
特定の実施態様において本発明は、式I-eの化合物
又は、その薬学的に許容される塩を提供し、ここで、L、X、R
1、及びR
2のそれぞれは、上記で定義され、上記及び本明細書の実施態様、クラス、及びサブクラスに、単独で又は組み合わせて記載されたとおりである。
特定の実施態様において本発明は、式I-fの化合物
又は、その薬学的に許容される塩を提供し、ここで、L、X、Y、R
1、及びR
2のそれぞれは、上記で定義され、上記及び本明細書の実施態様、クラス、及びサブクラスに、単独で又は組み合わせて記載されたとおりである。
特定の実施態様において本発明は、式I-gの化合物
又は、その薬学的に許容される塩を提供し、ここで、L、X、Y、R
1、及びR
2のそれぞれは、上記で定義され、上記及び本明細書の実施態様、クラス、及びサブクラスに、単独で又は組み合わせて記載されたとおりである。
特定の実施態様において本発明は、式I-hの化合物
又は、その薬学的に許容される塩を提供し、ここで、L、X、R
1、及びR
2のそれぞれは、上記で定義され、上記及び本明細書の実施態様、クラス、及びサブクラスに、単独で又は組み合わせて記載されたとおりである。
特定の実施態様において本発明は、式I-jの化合物
又は、その薬学的に許容される塩を提供し、ここで、L、X、Z、R
1、及びR
2のそれぞれは、上記で定義され、上記及び本明細書の実施態様、クラス、及びサブクラスに、単独で又は組み合わせて記載されたとおりである。
特定の実施態様において本発明は、表1から選択される化合物を提供する:
いくつかの実施態様において本発明は、上記したものから選択される化合物、又はその薬学的に許容される塩を提供する。
特定の実施態様において、本発明の化合物は、増加したミクロソーム安定性及び透過性を示す。
様々な構造描写は、結合した基、ラジカル、電荷、又は対イオンなしのヘテロ原子を示し得る。当業者は、そのような描写がヘテロ原子が水素に結合していることを示すことを意味することを承知している(例えば、
は、
であると理解される)。
特定の実施態様において、本発明の化合物は、以下の実施例で提供されるスキームに従って合成された。
4.使用、製剤、及び投与
薬学的に許容される組成物
別の実施態様によれば、本発明は、本発明の化合物又はその薬学的に許容される誘導体と、薬学的に許容される担体、補助剤、又はビヒクルとを含む組成物を提供する。本発明の組成物中の化合物の量は、それが、生物学的試料又は患者において、IRAK又はその変異体を測定可能に阻害するのに有効であるような量である。特定の実施態様において、本発明の組成物中の化合物の量は、それが、生物学的試料又は患者において、IRAK又はその変異体を測定可能に阻害するのに有効であるような量である。特定の実施態様において、本発明の組成物は、そのような組成物を必要とする患者への投与のために製剤化される。
本明細書で使用される用語「患者」又は「対象」は、動物、好ましくは哺乳動物、そして最も好ましくはヒトを意味する。
用語「薬学的に許容される担体、補助剤、又はビヒクル」は、製剤化される化合物の薬理学的活性を破壊しない非毒性の担体、補助剤、又はビヒクルを指す。本発明の組成物中に使用される薬学的に許容される担体、補助剤、又はビヒクルとしては、限定されるものではないが、イオン交換体、アルミナ、ステアリン酸アルミニウム、レシチン、血清タンパク質、例えばヒト血清アルブミン、緩衝物質、例えば、リン酸塩、グリシン、ソルビン酸、ソルビン酸カリウム、飽和植物脂肪酸の部分グリセリド混合物、水、塩又は電解質、例えば、硫酸プロタミン、リン酸水素二ナトリウム、リン酸水素カリウム、塩化ナトリウム、亜鉛塩、コロイドシリカ、三ケイ酸マグネシウム、ポリビニルピロリドン、セルロース系物質、ポリエチレングリコール、カルボキシメチルセルロースナトリウム、ポリアクリレート、ワックス、ポリエチレン-ポリオキシプロピレン-ブロックポリマー、ポリエチレングリコール、及び羊毛脂が挙げられる。
「薬学的に許容される誘導体」は受容者への投与の際に、本発明の化合物又はその阻害活性代謝物又は残基を直接的又は間接的に提供することができる、本発明の化合物の任意の非毒性の塩、エステル、エステルの塩、又はその他の誘導体を意味する。
本発明の組成物は、経口的に、非経口的に、吸入スプレイにより、局所的に、経直腸的に、経鼻的に、経口腔的に、経腟的に、又は、移植リザーバーを介して投与される。本明細書で使用される用語「非経口」は、皮下、静脈内、筋肉内、関節内、滑液細胞内、胸骨内、髄腔内、肝内、病巣内、及び頭蓋内注射又は注入技術を包含する。好ましくは、組成物は、経口的に、腹腔内に、又は静脈内に投与される。本発明の組成物の無菌注射形態としては、水性又は油性懸濁液が挙げられる。これらの懸濁液は、適切な分散剤又は湿潤剤及び懸濁剤を使用し、当該分野で公知の技術に従って製剤化される。無菌注射調製物は、非毒性の非経口的に許容される希釈剤又は溶媒中の無菌注射用溶液又は懸濁液であることができ、例えば1,3-ブタンジオール中の溶液である。使用される許容されるビヒクル及び溶媒には、水、リンゲル液、及び等張塩化ナトリウム溶液がある。さらに、無菌の固定油は、溶媒又は懸濁媒体として従来から使用されている。
この目的のために、使用される任意の無刺激性の固定油としては、合成モノ-又はジ-グリセリドが挙げられる。オレイン酸などの脂肪酸及びそのグリセリド誘導体は、オリーブ油又はヒマシ油などの天然の薬学的に許容される油として、特にそれらのポリオキシエチル化形態で、注射剤の調製に有用である。これらの油溶液又は懸濁液はまた、エマルジョン及び懸濁液を含む薬学的に許容される剤形の製剤に一般に使用されるカルボキシメチルセルロース又は類似の分散剤などの、長鎖アルコール希釈剤又は分散剤を含む。薬学的に許容される固体、液体、又は他の剤形の製造に一般に使用される、他の一般的に使用される界面活性剤、例えばツイーン、スパン、及び他の乳化剤、又はバイオアベイラビリティ向上剤も製剤の目的で使用され得る。
本発明の薬学的に許容される組成物は、任意の経口的に許容される剤形で経口的に投与される。例示の経口剤形はカプセル剤、錠剤、水性懸濁液、又は溶液である。経口使用のための錠剤の場合には、一般に使用される担体としてはラクトース及びコーンスターチが挙げられる。ステアリン酸マグネシウムなどの潤滑剤も、典型的に添加される。カプセル形態の経口投与のために、有用な希釈剤としては、ラクトース及び乾燥コーンスターチが挙げられる。経口使用のために水性懸濁液が要求されるとき、活性成分が乳化剤及び懸濁剤と混合される。所望の場合には、特定の甘味剤、香味剤、又は着色剤が任意選択的に添加される。
或いは、本発明の薬学的に許容される組成物は、経直腸投与のための座薬形態で投与される。これらは室温で固体であるが、直腸温度で液体であり、従って直腸内で融解して薬剤を放出する適切な非刺激性賦形剤と薬剤を混合することにより調製することができる。このような材料としては、ココアバター、蜜蝋、及びポリエチレングリコールが挙げられる。
本発明の薬学的に許容される組成物は、特に治療の標的が、目、皮膚又は下部腸管の疾患を含む、局所投与によって容易にアクセス可能な領域又は器官を含むとき、局所的にも投与される。適切な局所製剤は、これらの領域又は器官の各々のために容易に調製される。
下部腸管のための局所投与は、直腸坐剤製剤(上記参照)又は適切な浣腸製剤で行うことができる。また局所経皮パッチも使用される。
局所投与のために、提供される薬学的に許容される組成物は、1種以上の担体中に懸濁又は溶解した活性成分を含む適切な軟膏へと製剤化される。この化合物の局所投与のための例示の担体は、鉱油、流動ワセリン、白色ワセリン、プロピレングリコール、ポリオキシエチレン、ポリオキシプロピレン化合物、乳化ワックス、及び水である。あるいは、提供される薬学的に許容される組成物は、1種以上の薬学的に許容される担体中に懸濁又は溶解した活性成分を含む適切なローション又はクリームへと製剤化され得る。適切な担体としては、限定されるものではないが、鉱油、モノステアリン酸ソルビタン、ポリソルベート60、セチルエステルワックス、セテアリルアルコール、2-オクチルドデカノール、ベンジルアルコール、及び水が挙げられる。
本発明の薬学的に許容される組成物は、任意選択的に、経鼻エアロゾル又は吸入によって投与される。そのような組成物は医薬製剤の技術分野でよく知られている技術に従って調製され、そして塩類中の溶液として、ベンジルアルコール又は他の適当な防腐剤、バイオアベイラビリティを向上させるための吸収促進剤、フッ化炭素、及び/又は他の従来の可溶化剤又は分散剤を用いて調製される。
最も好ましくは、本発明の薬学的に許容される組成物は経口投与のために製剤化される。そのような製剤は、食物とともに又は食物を伴わずに投与することができる。いくつかの実施態様において、本発明の薬学的に許容される組成物は食物を伴わずに投与される。他の実施態様において、本発明の薬学的に許容される組成物は食物とともに投与される。
単一剤形の組成物を製造するために、担体材料と任意選択的に混合される本発明の化合物の量は、治療される宿主、投与の特定の形態によって変化するであろう。好ましくは、提供される組成物は、0.01~100mg/kg体重/日の化合物の用量が、これらの組成物を受け入れる患者に投与され得るように製剤化されるべきである。
任意の特定の患者のための特定の用量及び治療計画は多くの要因によるものであることも理解されるべきであり、その要因としては、使用される特定の化合物の活性、年齢、体重、全身の健康状態、性別、食事、投与時間、排せつ速度、薬物組み合わせ、及び、治療医師の判断、及び、治療される特定の疾患の重症度が挙げられる。組成物中の本発明の化合物の量は、組成物中の具体的な化合物に依存するであろう。
化合物及び薬学的に許容される組成物の使用
本発明はさらに、IRAK関連障害を患っている対象を治療する方法に関し、該方法は前記対象に、式I及び関連する式の化合物の有効量を投与することを含む。
本発明は、好ましくは、IRAK関連障害が過剰活性の免疫応答に関連する自己免疫疾患又は病態あるいは癌である方法に関する。本発明は、さらに、免疫調節異常を患っている対象を治療する方法に関し、該方法は前記対象に、式(I)及び関連する式の化合物を、前記免疫調節異常を治療するのに有効な量で投与することを含む。
本発明は、好ましくは、免疫調節異常が、アレルギー性疾患、筋萎縮性側索硬化症(ALS)、全身性エリテマトーデス、慢性関節リウマチ、I型糖尿病、炎症性腸疾患、胆汁性肝硬変、ブドウ膜炎、多発性硬化症、クローン病、潰瘍性大腸炎、水疱性類天疱瘡、サルコイドーシス、乾癬、自己免疫筋炎、ウェゲナー肉芽腫症、魚鱗癬、グレーブス眼、及び喘息からなる群より選ばれる自己免疫性又は慢性炎症性疾患である方法に関する。
本発明は、さらに免疫調節異常が骨髄又は臓器移植の拒絶反応又は移植片対宿主病である方法に関する。
本発明は、さらに、免疫調節異常が、器官又は組織の移植、移植によってもたらされる移植片対宿主病、関節リウマチ、全身性エリテマトーデス、橋本甲状腺炎、多発性硬化症、全身性硬化症、重症筋無力症を含む自己免疫症候群、I型糖尿病、ブドウ膜炎、後部ブドウ膜炎、アレルギー性脳脊髄炎、糸球体腎炎、リウマチ熱及び感染後糸球体腎炎を含む感染後自己免疫疾患、炎症性及び過増殖性皮膚疾患、乾癬、アトピー性皮膚炎、接触性皮膚炎、湿疹性皮膚炎、脂漏性皮膚炎、扁平苔癬、天疱瘡、水疱性類天疱瘡、表皮水疱症、蕁麻疹、血管浮腫、血管炎、紅斑、皮膚好酸球増加、エリテマトーデス、にきび、円形脱毛症、角結膜炎、春季カタル、ベーチェット病と関連するブドウ膜炎、角膜炎、ヘルペス性角膜炎、円錐角膜、角膜上皮異栄養症(dystrophia epithelialis corneae)、角膜白斑、眼天疱瘡、モーレン潰瘍、強膜炎、グレーブス眼病、フォークト・小柳・原田症候群、サルコイドーシス、花粉アレルギー、可逆性閉塞性気道疾患、気管支喘息、アレルギー性喘息、内因性喘息、外因性喘息、粉塵喘息、慢性又は難治性喘息、遅発型喘息及び気道過敏、気管支炎、胃潰瘍、虚血性疾患及び血栓症によって引き起こされる血管損傷、虚血性腸疾患、炎症性腸疾患、壊死性腸炎、熱傷に関連した腸病変、セリアック病、直腸炎、好酸球性胃腸炎、肥満細胞症、クローン病、潰瘍性大腸炎、片頭痛、鼻炎、湿疹、間質性腎炎、グッドパスチャー症候群、溶血性尿毒症症候群、糖尿病性腎症、多発性筋炎、ギラン・バレー症候群、メニエール病、多発性神経炎、多発性神経炎、単発神経炎、神経根障害、甲状腺機能亢進症、バセドウ病、赤芽球癆、再生不良性貧血、低形成性貧血、特発性血小板減少性紫斑病、自己免疫性溶血性貧血、無顆粒球症、悪性貧血、巨赤芽球性貧血、赤血球形成不全、骨粗しょう症、サルコイドーシス、肺線維症、特発性間質性肺炎、皮膚筋炎、尋常性白斑、尋常性魚鱗癬、光アレルギー性過敏症、皮膚T細胞リンパ腫、慢性リンパ球性白血病、動脈硬化症、アテローム性動脈硬化症、大動脈炎症候群、結節性多発動脈炎、心筋症、強皮症、ウェゲナー肉芽腫、シェーグレン症候群、脂肪過多症、好酸球性筋膜炎、歯肉、歯周、歯槽骨、歯のセメント質の病変、糸球体腎炎、脱毛を予防し又は毛髪発生を提供し及び/又は毛髪発生及び毛髪成長を促進することによる男性型脱毛症又は老人性脱毛症、筋ジストロフィー、膿皮症、及びセザリー症候群、アジソン病、保存、移植又は虚血性疾患時に起こる器官の虚血性再潅流傷害、エンドトキシンショック、偽膜性大腸炎、薬物又は放射線照射によって引き起こされる大腸炎、虚血性急性腎不全、慢性腎不全、肺酸素又は薬物によって引き起こされる中毒症、肺癌、肺気腫、白内障、鉄沈着症、網膜色素変性症、老人性黄斑変性症、硝子体瘢痕、角膜アルカリ火傷、皮膚炎多形紅斑、線状IgA水疱性皮膚症、及びセメント皮膚炎、歯肉炎、歯周炎、敗血症、膵炎、環境汚染によって引き起こされる疾患、老化、発癌、カルチノーマの転移、及び高山病、ヒスタミン又はロイコトリエン-C4放出により引き起こされる疾患、ベーチェット病、自己免疫性肝炎、原発性胆汁性肝硬変、硬化性胆管炎、部分肝切除、急性肝壊死、毒素によって引き起こされる壊死、ウイルス性肝炎、ショック又は無酸素症、B-ウイルス性肝炎、非A/非B型肝炎、肝硬変、アルコール性肝硬変、肝不全、劇症肝不全、遅発性肝不全、慢性肝不全の急性増悪("acute-on-chronic" liver failure)、化学療法効果の増強、サイトメガロウイルス感染、HCMV感染症、AIDS、癌、老人性痴呆症、パーキンソン病、外傷、及び慢性細菌感染からなる群より選ばれる方法に関する。
特定の実施態様において、IRAKに関連する障害は、関節リウマチ、乾癬性関節炎、変形性関節炎、全身性エリテマトーデス、ループス腎炎、強直性脊椎炎、骨粗しょう症、全身性硬化症、多発性硬化症、乾癬、I型糖尿病、II型糖尿病、炎症性腸疾患(クローン病及び潰瘍性大腸炎)、高免疫グロブリン血症D(Hyperimmunoglobulinemia D)、及び周期熱症候群、クリオピリン関連周期性症候群、シュニッツラー症候群、全身若年性特発性関節炎、成人発症スティル病、痛風、偽痛風、SAPHO症候群、キャッスルマン病、敗血症、脳卒中、アテローム性動脈硬化症、セリアック病、DIRA(IL-1受容体アンタゴニストの欠乏)、アルツハイマー病、パーキンソン病、及び癌から選択される。
特定の実施態様において、癌は、癌腫、リンパ腫、芽細胞腫(髄芽細胞腫及び網膜芽細胞腫を含む)、肉腫(脂肪肉腫及び滑膜肉腫を含む)、神経内分泌腫瘍(カルチノイド腫瘍、ガストリノーマ、及び膵島細胞癌を含む)、中皮腫、神経鞘腫(聴神経腫を含む)、髄膜腫、腺癌、メラノーマ、及び白血病又はリンパ性悪性疾患から選ばれる。このような癌のより具体的な例としては、扁平上皮細胞癌(例えば、上皮扁平上皮細胞癌)、小細胞肺癌(SCLC)、非小細胞肺癌(NSCLC)、肺の腺癌及び肺の扁平上皮癌を含む肺癌、腹膜の癌、肝細胞癌、胃腸癌を含む胃又は腸の癌、膵臓癌、神経膠芽腫、子宮頸癌、卵巣癌、肝臓癌、膀胱癌、肝癌、乳癌(転移性乳癌を含む)、結腸癌、直腸癌、結腸直腸癌、子宮内膜癌又は子宮癌種、唾液腺癌、腎臓又は腎癌、前立腺癌、外陰部癌、甲状腺癌、肝癌、肛門癌、陰茎癌、精巣癌、食道癌、胆道腫瘍、ならびに頭頸部癌から選択される。
特定の実施態様において、癌は、脳、肺、結腸、表皮、扁平上皮細胞、膀胱、胃、膵臓、乳房、頭部、頸部、腎、腎臓、肝臓、卵巣、前立腺、結腸直腸、子宮、直腸、食道、精巣、婦人科、甲状腺癌、メラノーマ、急性骨髄性白血病などの血液悪性腫瘍、多発性骨髄腫、慢性骨髄腫白血病、骨髄細胞性白血病、神経膠腫、カポジ肉腫、又は任意の他のタイプの固形腫瘍又は液体腫瘍である。いくつかの実施態様において、癌は転移性癌である。 いくつかの実施態様において、癌は結腸直腸癌である。いくつかの実施態様において、癌は結腸癌である。
様々な実施態様において、式(I)及び関連する式の化合物は、約5μM未満、好ましくは約1μM未満、そしてさらにより好ましくは約0.100μM未満の、IRAKへの結合に関するIC50を示す。
本発明の方法は、インビトロ又はインビボのいずれかで行うことができる。本発明に係る化合物による処置を特定の細胞が受けることができることは、研究段階であろうと臨床応用であろうと、インビトロ試験により具体的に決定され得る。典型的には、細胞の培養物は、活性薬剤がIRAK活性を阻害するのに十分な時間、通常約1時間~1週間、様々な濃度で、本発明に係る化合物と組み合わされる。インビトロ処置は、生検試料又は細胞株由来の培養細胞を用いて行うことができる。
宿主又は患者は任意の哺乳動物種に属することができ、例えば、霊長類種、特にヒト;齧歯類、例えばマウス、ラット、及びハムスター;ウサギ;ウマ、ウシ、イヌ、ネコなどに属する。動物モデルは、ヒト疾患の治療のためのモデルを提供する実験的研究のために注目される。
シグナル伝達経路の同定及び種々のシグナル伝達経路間の相互作用の検出のために、様々な科学者が、細胞培養モデル及びトランスジェニック動物モデルなどの、適切なモデル又はモデル系を開発してきた。シグナル伝達カスケードにおける特定の段階の決定には、シグナルを調節するために相互作用する化合物を利用することができる。本発明に係る化合物は、動物及び/又は細胞培養モデルにおける、又は本出願に記載された臨床疾患における、IRAK-依存性シグナル伝達経路を試験するための試薬としても使用することができる。
さらに、予防的若しくは治療的処置及び/又はモニタリングのための医薬の製造のための式(I)に係る化合物及びその誘導体の使用に関する本明細書の以後の教示は、好都合であるならば、IRAK活性の阻害のための化合物の使用に対する制限なしに、有効かつ応用可能であると考えられる。
本発明は、また、IRAK活性により引き起こされ、仲介され、及び/又は伝播される疾患を予防的若しくは治療的に処置及び/又はモニタリングするための、式(I)に係る化合物及び/又はその生理学的に許容される塩の使用に関する。さらに、本発明はIRAK活性により引き起こされ、仲介され、及び/又は伝播される疾患を、予防的若しくは治療的に処置及び/又はモニタリングするための医薬の製造のための、式(I)に係る化合物及び/又はその生理学的に許容される塩の使用に関する。特定の実施態様において、本発明は、IRAK介在障害を予防的若しくは治療的に処置するための医薬の製造のための、式Iに係る化合物又はその生理学的に許容される塩の使用を提供する。
式(I)の化合物及び/又はその生理学的に許容される塩はさらに、さらなる医薬活性成分の調製のための中間体として用いることができる。医薬は、好ましくは非化学的方法で調製され、例えば活性成分を少なくとも1種の固体、流体、及び/又は半流体の担体若しくは賦形剤と組み合わせ、そして任意選択的に、適切な剤形の1種以上の他の活性物質と組み合わせることによって調製される。
本発明に係る式(I)の化合物は、疾患の発症の前又は後に1回又は数回投与され、治療として作用することができる。前述の化合物及び本発明の使用の医療製品は、特に治療的処置のために使用される。治療に関連する効果は、疾患の1つ以上の症状をある程度緩和するか、又は疾患若しくは病的状態に関連するか又はその原因となる1つ以上の生理学的又は生化学的なパラメータを、部分的又は完全に正常に戻す。モニタリングは、例えば応答を強化しそして疾患の病原体及び/又は症状を完全に根絶するために、化合物を明確な間隔で投与するなら、ある種の治療と考えられる。同一の化合物又は異なる化合物のどちらかを投与することができる。本発明の方法はまた、あらかじめ疾患を発症する可能性を低減するか、又はさらにはIRAK活性に関連する障害の開始を予防するか、又は発生して継続している症状を治療するために、使用することができる。
本発明の意味において、対象が、家族的素因、遺伝的欠陥、又は以前に経験した疾患などについて、上記の生理的又は病理的状態の何らかの予備状態を有しているならば、予防的な処置が推奨される。
本発明は、本発明に係る少なくとも1種の化合物及び/又はその医薬上使用可能な誘導体、塩、溶媒和物、及びこれらの立体異性体(すべての比のこれらの混合物を含む)を含む医薬に関する。特定の実施態様において本発明は、本発明に係る少なくとも1種の化合物及び/又はその生理学的に許容される塩を含む医薬に関する。
「医薬」は、本発明の意味において、式(I)の1種以上の化合物又はその調製物(例えば、医薬組成物又は医薬製剤)を含む医療分野の任意の薬剤であり、そしてIRAK活性に関連する疾患に罹患している患者の予防、治療、フォローアップ、又はアフターケアに使用でき、それにより、生体の全体的な状態又は特定の領域の状態の病原的変化を、少なくとも一時的に確立することができる。
種々の実施態様において、活性成分は単独で又は他の治療と併用して投与され得る。医薬組成物中に1種以上の化合物を使用すること、すなわち式(I)の化合物を、式(I)の別の化合物若しくは異なる構造骨格の化合物のいずれかである、活性成分としての少なくとも別の薬剤と組み合わせることにより、相乗効果が達成され得る。複数の活性成分は同時に又は順次に使用され得る。
本明細書中に提供される少なくとも1種の化学物質が抗炎症剤と組み合わせて投与される治療方法が、本明細書に含まれる。抗炎症剤としては、限定されるものではないが、NSAID、非特異的及びCOX-2特異的シクロオキシゲナーゼ酵素阻害剤、金化合物、コルチコステロイド、メトトレキセート、腫瘍壊死因子(TNF)アンタゴニスト、免疫抑制剤、及びメトトレキサートが挙げられる。
NSAIDの例としては、限定されるものではないが、イブプロフェン、フルルビプロフェン、ナプロキセン、及びナプロキセンナトリウム、ジクロフェナク、ジクロフェナクナトリウムとミソプロストール、スリンダク、オキサプロジン、ジフルニサル、ピロキシカム、インドメタシン、エトドラク、フェノプロフェンカルシウム、ケトプロフェン、ナトリウムナブメトン、スルファサラジン、トルメチンナトリウム、及びヒドロキシクロロキンの組み合わせが挙げられる。NSAIDの例としてはまた、セレコキシブ、バルデコキシブ、ルミラコキシブ、及び/又はエトリコキシブなどのCOX-2特異的阻害剤が挙げられる。
いくつかの実施態様において、抗炎症剤はサリチル酸塩である。サリチル酸塩としては、限定されるものではないが、アセチルサリチル酸又はアスピリン、サリチル酸ナトリウム、及びコリン、及びサリチル酸マグネシウムが挙げられる。
抗炎症剤はまた、コルチコステロイドであることができる。例えば、コルチコステロイドは、コルチゾン、デキサメタゾン、メチルプレドニゾロン、プレドニゾロン、リン酸プレドニゾロンナトリウム、又はプレドニゾンであることができる。
追加の実施態様において、抗炎症剤は、金チオリンゴ酸ナトリウム又はオーラノフィンなどの金化合物である。
本発明はまた、抗炎症剤が、代謝阻害剤、例えばメトトレキサートなどのジヒドロ葉酸還元酵素阻害剤、又はレフルノミドなどのジヒドロオロト酸脱水素酵素阻害剤である実施態様をも包含する。
本発明の他の実施態様は、少なくとも1種の抗炎症化合物が抗モノクローナル抗体(例えば、エクリズマブ又はペキセリズマブなど)、TNFアンタゴニスト、例えばエンタネルセプト、又は抗TNFアルファモノクローナル抗体であるインフリキシマブである組み合わせに関する。
本発明のさらに他の実施態様は、少なくとも1種の活性剤が、メトトレキサート、レフルノミド、シクロスポリン、タクロリムス、アザチオプリン、及びミコフェノール酸モフェチルから選ばれる免疫抑制化合物などの免疫抑制化合物である組み合わせに関する。
開示された式Iの化合物は、抗癌剤を含む他の既知の治療薬と組み合わせて投与することができる。本明細書で使用される用語「抗癌剤」は、癌を治療する目的で癌患者に投与される任意の薬剤に関する。
上記の抗癌治療は単一療法として施すことも、又は本明細書に開示された式Iの化合物に加えて、従来の外科療法又は放射線療法又は医薬療法を伴うこともできる。このような医薬療法、例えば化学療法又は標的化療法は、1種以上の、しかし好ましくは1種の下記の抗癌剤を含むことができる:
アルキル化剤:例えばアルトレタミン、ベンダムスチン、ブスルファン、カルムスチン、クロラムブシル、クロルメチン、シクロホスファミド、ダカルバジン、イホスファミド、インプロスルファン、トシレート、ロムスチン、メルファラン、ミトブロニトール、ミトラクトール、ニムスチン、ラニムスチン、テモゾロミド、チオテパ、トレオスルファン、メクロレタミン、カルボコン、アパジクオン、フォテムスチン、グルフォスファミド、パリフォスファミド、ピポブロマン、トロホスファミド、ウラムスチン、TH-3024、VAL-0834;
白金化合物:例えばカルボプラチン、シスプラチン、エプタプラチウン、ミリプラチン水和物、オキサリプラチン、ロバプラチン、ネダプラチン、ピコプラチン、サトラプラチン、ロバプラチン、ネダプラチン、ピコプラチン、サトラプラチン;
DNA変性剤:例えばアムルビシン、ビサントレン、デシタビン、ミトキサントロン、プロカルバジン、トラベクテジン、クロファラビン、アムサクリン、ブロスタリシン、ピクサントロン、ラロムスチン1,3;
トポイソメラーゼ阻害剤:例えばエトポシド、イリノテカン、ラゾキサン、ソブゾキサン、テニポシド、トポテカン、アモナフィド、ベロテカン、酢酸エリプチニウム、ボレロキシン;
微小管変性剤:例えばカバジタキセル、ドセタキセル、エリブリン、イクサベピロン、パクリタキセル、ビンブラスチン、ビンクリスチン、ビノレルビン、ビンデシン、ビンフルニン、フォスブレタブリン、テセタキセル;
代謝拮抗剤:例えばアスパラギナーゼ3、アザシチジン、カルシウムレボホリナート、カペシタビン、クラドリビン、シタラビン、エノシタビン、フロクスウリジン、フルダラビン、フルオロウラシル、ゲムシタビン、メルカプトプリン、メトトレキサート、ネララビン、ペメトレキセド、プララトレキサレート、アザチオプリン、チオグアニン、カルモフール、ドキシフルリジン、エラシタラビン、ラルチトレキセド、サパシタビン、テガフール2,3、トリメトレキセート;
抗癌性抗生物質:例えばブレオマイシン、ダクチノマイシン、ドキソルビシン、エピルビシン、イダルビシン、レバミゾール、ミルテフォシン、マイトマイシンC、ロミデプシン、ストレプトゾシン、バルルビシン、ジノスタチン、ゾルビシン、ダウノルビシン、プリカマイシン、アクラルビシン、ペプロマイシン、ピラルビシン;
ホルモン/アンタゴニスト:例えばアバレリクス、アビラテロン、ビカルタミド、ブセレリン、カルステロン、クロロトリアニセン、デガレリクス、デキサメタゾン、エストラジオール、フルオコルトロン、フルオキシメステロン、フルタミド、フルベストラント、ゴセレリン、ヒストレリン、リュープロレリン、メゲストロール、ミトタン、ナファレリン、ナンドロロン、ニルタミド、オクトレオチド、プレドニゾロン、ラロキシフェン、タモキシフェン、サイロトロピンアルファ、トレミフェン、トリロスタン、トリプトレリン、ジエチルスシルベストロール、アコルビフェン、ダナゾール、デスロレリン、エピチオスタノール、オルテロネル、エンザルタミド1,3;
アロマターゼ阻害剤:例えばアミノグルテチミド、アナストロゾール、エキセメスタン、ファドロゾール、レトロゾール、テストラクトン、フォルメスタン;
小分子キナーゼ阻害剤:例えばクリゾチニブ、ダサチニブ、エルロチニブ、イマチニブ、ラパチニブ、ニロチニブ、パゾパニブ、レゴラフェニブ、ルキソリチニブ、ソラフェニブ、スニチニブ、バンデタニブ、ベムラフェニブ、ボスチニブ、ゲフィチニブ、アキシチニブ、アファチニブ、アリセルチブ、ダブラフェニブ、ダコミチニブ、ジナシクリブ、ドビチニブ、エンザスタウリン、ニンテダニブ、レンバチニブ、リニファニブ、リンシチニブ、マシチニブ、ミドスタウリン、モテサニブ、ネラチニブ、オランチニブ、ペリホシン、ポナチニブ、ラドチニブ、リゴセルチブ、チピファルニブ、チバンチニブ、チボザニブ、トラメチニブ、ピマセルチブ、ブリバニブアラニネート、セジラニブ、アパチニブ4、カボザンチニブS-マレート1,3、イブルチニブ1,3、イコチニブ4、ブパルリシブ2、シパチニブ4、コビメチニブ1,3、イデラリシブ1,3、フェドラチニブ1、XL-6474;
光増感剤:例えばメトキサレン3、ポルフィマーナトリウム、タラポルフィン、テモポルフィン;
抗体:例えばアレムツズマブ、ベシレソマブ、ブレンツキシマブベドチン、セツキシマブ、デノスマブ、イピリムマブ、オファツムマブ、パニツムマブ、リツキシマブ、トシツモマブ、トラスツズマブ、ベバシズマブ、ペルツズマブ2,3、カツマキソマブ、エロツズマブ、エプラツズマブ、ファルレツズマブ、モガムリズマブ、ネシツムマブ、ニモツズマブ、オビヌツズマブ、オカラツズマブ、オレゴボマブ、ラムシルマブ、リロツムマブ、シルツキシマブ、トシリズマブ、ザルツムマブ、ザノリムマブ、マツズマブ、ダロツズマブ1,2,3、オナルツズマブ1,3、ラコツモバブ1、タバルマブ1,3、EMD-5257974、ニボルマブ1,3;
サイトカイン:例えばアルデスロイキン、インターフェロンアルファ2、インターフェロンアルファ2a3、インターフェロンアルファ2b2,3、セルモロイキン、タソネルミン、テセロイキン、オプレルベキン1,3、組換えインターフェロンベータ-1a4;
薬剤コンジュゲート:例えばデニロイキンジフチトクス、イブリツモマブチウキセタン、イオベングアンI123、プレドニムスチン、トラスツズマブエムタンシン、エストラムスチン、ゲムツズマブ、オゾガマイシン、アフリベルセプト、シントレデキンベスドトクス、エドトレオチド、イノツズマブオゾガマイシン、ナプツモマブエスタフェナトクス、オポルツズマブモナトクス、テクネチウム(99mTc)アルシツモマブ1,3、ビンタフォリデ1,3;
ワクチン:例えばシプロイセル3、ビテスペン3、エメプピムト-S3、オンコVAX4、リンドペピムト3、トロVax4、MGN-16014、MGN-17034;及び
その他:アリトレチノイン、ベキサロテン、ボルテゾミブ、エベロリムス、イバンドロン酸、イミキモド、レナリドマイド、レンチナン、メチロシン、ミファムルチド、パミドロン酸、ペガスパルガーゼ、ペントスタチン、シプロイセル3、シゾフィラン、タミバロテン、テムシロリムス、サリドマイド、トレチノイン、ビスモデギブ、ゾレドロン酸、ボリノスタット、セレコキシブ、シレンジチド、エンチノスタット、エタニダゾール、ガネテスピブ、イドロノキシル、イニパリブ、イクサゾミブ、ロニダミン、ニモラゾール、パノビノスタット、ペレチノイン、プリチデプシン、ポマリドマイド、プロコダゾール、リダフォロリムス、タスキニモド、テロトリスタット、チマルファシン、チラパザミン、トセドスタット、トラベデルセン、ウベニメクス、バルスポダール、ゲンジシン4、ピシバニル4、レオリシン4、レタスピマイシンヒドロクロリド1,3、トレバナニブ2,3、ビルリジン4、カーフィルゾミブ1,3、エンドスタチン4、イムコテル4、ベリノスタット3、MGN-17034。
(1Prop.INN(提案されている国際一般名);2Rec.INN(推奨されている国際一般名);3USAN(米国仮名称);4INNなし)。
別の態様において本発明は、有効量の本発明に係る化合物及び/又はその薬学的に許容される塩、その誘導体、溶媒和物、及び立体異性体(すべての比のその混合物を含む)、及び任意選択的に有効量のさらなる活性成分の別個のパックからなるキットを提供する。キットは適切な容器、例えば、ボックス、個々のボトル、バッグ、又はアンプルを含む。キットは、例えば別個のアンプルを含み、その各々は有効量の本発明に係る化合物及び/又はその薬学的に許容される塩、その誘導体、溶媒和物、及び立体異性体(すべての比のその混合物を含む)、及び有効量のさらなる活性成分を、溶解形態又は凍結乾燥形態で含む。
従って、特に好ましいのは:
(1)式Iの化合物
又はその薬学的に許容される塩であって、式中
A’は、C=O、C(R)
2、又はNRであり;
Lは、C
3-10アリール、3~8員の飽和若しくは部分不飽和炭素環、窒素、酸素、若しくは硫黄から独立して選択される1~4個のヘテロ原子を有する3~7員の複素環、又は、窒素、酸素、若しくは硫黄から独立して選択される1~4個のヘテロ原子を有する5~6員の単環式ヘテロアリール環から選択される2価の基であり、その各々は任意選択的に置換され;
Xは、CR又はNであり;
Yは、NR又はSであり;
Zは、CR又はNであり;
R
1は、C
3-10アリール、3~8員の飽和若しくは部分不飽和炭素環、窒素、酸素、若しくは硫黄から独立して選択される1~4のヘテロ原子を有する3~7員の複素環、又は、窒素、酸素、若しくは硫黄から独立して選択される1~4個のヘテロ原子を有する5~6員の単環式ヘテロアリール環であり、その各々は任意選択的に置換され;
R
2は、-R、ハロゲン、-ハロアルキル、-OR、-SR、-CN、-NO
2、-SO
2R、-SOR、-C(O)R、-CO
2R、-C(O)N(R)
2、-NRC(O)R、-NRC(O)N(R)
2、-NRSO
2R、又は-N(R)
2であり;
各Rは、独立して、水素、C
1-6脂肪族、C
3-10アリール、3~8員の飽和若しくは部分不飽和炭素環、窒素、酸素、若しくは硫黄から独立して選択される1~4のヘテロ原子を有する3~7員の複素環、又は、窒素、酸素、若しくは硫黄から独立して選択される1~4個のヘテロ原子を有する5~6員の単環式ヘテロアリール環であり、その各々は任意選択的に置換され;又は、
同じ原子上の2つのR基は、それらが結合している原子と一緒になって、C
3-10アリール、3~8員の飽和若しくは部分不飽和炭素環、窒素、酸素、若しくは硫黄から独立して選択される1~4のヘテロ原子を有する3~7員の複素環、又は、窒素、酸素、若しくは硫黄から独立して選択される1~4個のヘテロ原子を有する5~6員の単環式ヘテロアリール環を形成し、その各々は任意選択的に置換される、上記化合物又は塩。
(2)本明細書に記載の、好ましくは上記及び/又は下記に、より好ましくはセクション(1)に記載の、A’がC=O、CH
2、CHOH、又はNHである化合物。
(3)本明細書に記載の、好ましくは上記及び/又は下記に、より好ましくはセクション(1)及び/又はセクション(2)に記載の、Lが、フェニル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘキセニル、シクロヘプチル、フラニル、フラザニル、イミダゾリジニル、イミダゾリニル、イミダゾリル、1H-インダゾリル、インドレニル、イソオキサゾリル、オキサジアゾリル、1,2,3-オキサジアゾリル、1,2,4-オキサジアゾリル、1,2,5-オキサジアゾリル、1,3,4-オキサジアゾリル、オキサゾリジニル、オキサゾリル、オキサゾリジニル、ピリミジニル、ピペラジニル、ピペリジニル、プリニル、ピラニル、ピラジニル、ピラゾリジニル、ピラゾリニル、ピラゾリル、ピリダジニル、ピリジニル、ピリジル、ピリミジニル、ピロリジニル、ピロリニル、2H-ピロリル、ピロリル、テトラヒドロフラニル、チアゾリル、チエニル、チオフェニル、オキセタニル、及びアゼチジニルから選択される2価の基であり、その各々は任意選択的に置換される、化合物。
(4)本明細書に記載の、好ましくは上記及び/又は下記に、より好ましくはセクション(1)~(3)の1つ以上に記載の、Lが、
から選択される2価の基である化合物
(5)R
1がC
3-10アリールである、本明細書に記載の、好ましくは上記及び/又は下記に、より好ましくはセクション(1)~(4)の1つ以上に記載の化合物。
(6)R
1が、
である、本明細書に記載の、好ましくは上記及び/又は下記に、より好ましくはセクション(1)~(5)の1つ以上に記載の化合物。
(7)R
2が、窒素、酸素、若しくは硫黄から独立して選択される1~4個のヘテロ原子有するC
1-6脂肪族又は3~7員複素環である、本明細書に記載の、好ましくは上記及び/又は下記に、より好ましくはセクション(1)~(6)の1つ以上に記載の化合物。
(8)R
2が、メチル、エチル、プロピル、i-プロピル、n-ブチル、i-ブチル、t-ブチル、直鎖若しくは分岐ペンチル、又は直鎖若しくは分岐ヘキシルであるか、又はR
2が、窒素、酸素、若しくは硫黄から独立して選択される1~4個のヘテロ原子を有する4員の複素環である、本明細書に記載の、好ましくは上記及び/又は下記に、より好ましくはセクション(1)~(7)の1つ以上に記載の化合物。
(9)R
2が、-CF
3、
である、本明細書に記載の、好ましくは上記及び/又は下記に、より好ましくはセクション(1)~(8)の1つ以上に記載の化合物。
(10)本明細書に記載の、好ましくは上記及び/又は下記に、より好ましくはセクション(1)~(10)の1つ以上に記載の、特にセクション(1)に記載の、式I-aの化合物
又はその薬学的に許容される塩。
(11)本明細書に記載の、好ましくは上記及び/又は下記に、より好ましくはセクション(1)~(10)の1つ以上に記載の、特にセクション(1)に記載の式I-cの化合物
又はその薬学的に許容される塩。
(12)本明細書に記載の、好ましくは上記及び/又は下記に、より好ましくはセクション(1)~(10)の1つ以上に記載の、特にセクション(1)に記載の式I-eの化合物、
又はその薬学的に許容される塩。
(13)本明細書に記載の、好ましくは上記及び/又は下記に、より好ましくはセクション(1)~(10)の1つ以上に記載の、特にセクション(1)に記載の式I-hの化合物
又はその薬学的に許容される塩。
(14)本明細書に記載の、好ましくは上記及び/又は下記に、より好ましくはセクション(1)~(10)の1つ以上に記載の、特にセクション(1)に記載の、表1から選択される化合物。
(15)本明細書に記載の、好ましくは上記及び/又は下記に、より好ましくはセクション(1)~(14)の1つ以上に記載の、特にセクション(1)に記載の化合物と、薬学的に許容される補助剤、担体、又はビヒクルを含む医薬組成物。
(16)本明細書に記載の、好ましくは上記及び/又は下記に、より好ましくはセクション(1)~(14)の1つ以上に記載の、特にセクション(1)に記載の化合物、又はその生理学的に許容される塩を、患者に投与するか又は生物学的試料に接触させる工程を含む、前記患者又は前記生物学的試料中のIRAK又はその変異体の活性を阻害する方法。
(17)本明細書に記載の、好ましくは上記及び/又は下記に、より好ましくはセクション(1)~(14)の1つ以上に記載の、特にセクション(1)に記載の化合物を、患者に投与する工程を含む、それを必要とする前記患者のIRAK介在障害を治療する方法。
(18)本明細書に記載の、好ましくは上記及び/又は下記に、より好ましくはセクション(16)及び/又はセクション(17)に記載の、特にセクション(17)に記載の方法であって、前記障害が、関節リウマチ、乾癬性関節炎、変形性関節症、全身性エリテマトーデス、ループス腎炎、強直性脊椎炎、骨粗しょう症、全身性硬化症、多発性硬化症、乾癬、I型糖尿病、II型糖尿病、炎症性腸疾患(クローン病及び潰瘍性大腸炎)、高免疫グロブリン血症D、及び周期性発熱症候群、クリオピリン関連周期性症候群、シュニッツラー症候群、全身性若年性特発性関節炎、成人発症スティル病、痛風、偽痛風、SAPHO症候群、キャッスルマン病、子宮内膜症、敗血症、脳卒中、アテローム性動脈硬化症、セリアック病、DIRA(IL-1受容体拮抗薬の欠乏症)、アルツハイマー病、パーキンソン病、癌から選択される、上記方法。
(19)本明細書に記載の、好ましくは上記及び/又は下記に記載の対象を治療する方法、より好ましくは対象の癌を治療する方法であって、前記方法は、本明細書に記載の、好ましくは上記及び/又は下記に記載の、より好ましくはセクション(1)~(14)の1つ以上に記載の、特にセクション(1)に記載の化合物、又はその生理学的に許容される塩を、前記対象に投与する工程を含む上記方法。
(20)障害が、関節リウマチ、全身性エリテマトーデス、ループス腎炎、及び多発性硬化症から選択される、本明細書に記載の、好ましくは上記及び/又は下記に、より好ましくはセクション(16)、セクション(17)、セクション(18)、及び/又はセクション(19)に記載の、特にセクション(18)に記載の方法。
本明細書で使用される用語「治療」、「治療する」、及び「治療している」は、本明細書に記載のように、疾患若しくは障害又はその1つ以上の症状を逆転させ、緩和し、その発症を遅らせ、又はその進行を阻害することを指す。いくつかの実施態様において、治療は1つ以上の症状が発生した後に施される。他の実施態様において、治療は症状の非存在下で施される。例えば治療は、罹患可能性のある個体に症状の発症前に(例えば、症状の履歴、及び/又は遺伝的若しくは他の感受性要因を考慮して)施される。治療は、症状が解消した後も、例えばその再発を防止又は遅らせるために継続される。
本発明の方法に係る化合物及び組成物は、上記の障害を治療し又はその重症度を軽減するのに有効な任意の量及び任意の投与経路を用いて投与される。必要な正確な量は、対象の種、年齢及び一般的な状態、感染の重症度、特定の薬剤、その投与様式などに依存して、対象毎に異なるであろう。本発明の化合物は、好ましくは投与の容易さ及び用量の均一性のために単回投与剤型で製剤化される。本明細書で使用される表現「単回投与剤型」は、治療される患者にとって適切な薬剤の物理的に別個の単位を指す。しかしながら、本発明の化合物及び組成物の総1日使用量は、健全な医学的判断の範囲内で主治医によって決定されることが理解されるであろう。任意の特定の患者又は生物に対する特定の有効用量レベルは、治療される障害及び障害の重症度;使用される特定の化合物の活性;使用される特定の組成物;患者の年齢、体重、一般健康状態、性別、及び食事;使用される特定の化合物の投与時間、投与経路、及び排泄速度、治療期間;使用される特定の化合物と組み合わされて又は同時に使用される薬剤、及び医学分野で周知の同様の因子、を含む種々の要因に依存する。
本発明の薬学的に許容される組成物は、治療を受ける感染の重症度に応じて、経口、経直腸、非経口、槽内、膣内、腹腔内、局所(粉末、軟膏、又はドロップによって)、口腔的に、経口若しくは経鼻スプレイとして、ヒト及び他の動物に投与することができる。特定の実施態様において、本発明の化合物は、所望の治療効果を得るために、約0.01mg/kg~約100mg/kg、好ましくは約1mg/kg~約50mg/kg対象体重/日の用量レベルで、1日当たり1回以上、経口的又は非経口的に投与される。
特定の実施態様において、式(I)及び関連する式の化合物ならびに他の活性成分の治療有効量は、例えば動物の年齢及び体重、治療を必要とする正確な病態、及びその重症度、製剤の特質、及び投与方法を含む多くの要因に依存し、そして治療している医師又は獣医師により最終的に決定される。しかしながら、化合物の有効量は、一般に1日あたり0.1~100mg/kg受容者(哺乳動物)体重の範囲であり、特に、典型的には1日あたり1~10mg/kg体重の範囲である。従って、70kgの体重の成体の哺乳動物についての1日あたりの実際の量は、通常70~700mgであり、ここで、この量は1日あたり個別の用量として投与されてよく、又は、通常は合計の1日の用量は同一になるようにして、1日あたりの一連の部分用量(例えば、2、3、4、5、又は6回)として投与されてよい。その塩又は溶媒和物又は生理学的機能性誘導体の有効量は、化合物自体の有効量の分率として決定され得る。
特定の実施態様において、医薬製剤は投与単位の形態で投与することができ、該投与単位は投与単位あたりに所定の量の活性成分を含む。このような単位は、例えば治療される疾患の状態、投与の方法、及び患者の年齢、体重、及び状態に応じて、例えば0.5mg~1g、好ましくは1mg~700mg、特に好ましくは5mg~100mgの本発明に係る化合物を含むことができ、又は医薬製剤は、投与単位あたりに所定の量の活性成分を含む投与単位の形態で投与されることができる。好ましい投与単位製剤は、上記のような1日用量又は部分用量、又は活性成分の対応する割合を含むものである。さらに、このタイプの医薬製剤は医薬技術分野において一般に知られている方法を用いて調製され得る。
経口投与のための液体剤形としては、限定されるものではないが、薬学的に許容されるエマルジョン、マイクロエマルジョン、溶液、懸濁液、シロップ、及びエリキシル剤が挙げられる。活性化合物に加えて、液体剤形は任意選択的に、当該技術分野で一般的に使用される不活性希釈剤、例えば、水又は他の溶媒、可溶化剤及び乳化剤、例えばエチルアルコール、イソプロピルアルコール、炭酸エチル、酢酸エチル、ベンジルアルコール、安息香酸ベンジル、プロピレングリコール、1,3-ブチレングリコール、ジメチルホルムアミド、油(特に綿実油、ラッカセイ油、トウモロコシ油、胚芽油、オリーブ油、ヒマシ油、及びゴマ油)、グリセロール、テトラヒドロフルフリルアルコール、ポリエチレングリコール、及びソルビタンの脂肪酸エステル、ならびにこれらの混合物を含む。不活性希釈剤以外に、経口組成物はまた、湿潤剤、乳化剤、及び懸濁剤、甘味剤、香味剤、及び香料などの補助剤を含むこともできる。
注射用製剤、例えば無菌注射用水性若しくは油性懸濁液は、適切な分散剤又は湿潤剤及び懸濁剤を用いて公知の技術に従って製剤化される。無菌注射製剤はまた、例えば1,3-ブタンジオール中の溶液として、非毒性の非経口的に許容される希釈剤又は溶媒中の無菌注射用溶液、懸濁液、又はエマルジョンである。使用可能な許容されるビヒクル及び溶媒としては、水、リンゲル液、U.S.P、及び等張性塩化ナトリウム溶液が挙げられる。さらに、無菌の固定油は、溶媒又は懸濁媒体として従来から使用されている。この目的のために、任意の低刺激固定油は、合成モノ-又はジグリセリドを含めて使用することができる。さらに、オレイン酸などの脂肪酸は注射剤の調製に使用される。
注射用製剤は、例えば細菌保持フィルターを通す濾過によって、又は、使用前に無菌水若しくは他の無菌注射用媒体中に溶解又は分散させることができる滅菌固体組成物の形態で、滅菌剤を組み込むことによって、無菌化することができる。
本発明の化合物の効果を延長するために、皮下又は筋肉内注射からの化合物の吸収を遅らせることがしばしば望ましい。これは、水溶性の低い結晶性又は非晶性材料の液体懸濁液の使用によって達成される。従って化合物の吸収速度は、その溶解速度に依存し、該溶解速度は結晶サイズ及び結晶形態に依存しうる。あるいは、非経口投与された化合物形態の遅延吸収は、化合物を油性ビヒクルに溶解又は懸濁させることによって達成される。注射用デポー形態は、ポリラクチド-ポリグリコリドなどの生分解性ポリマー中の化合物のマイクロカプセルマトリックスを形成することによって製造される。化合物とポリマーの比率及び使用される具体的なポリマーの性質に応じて、化合物放出速度を制御することができる。他の生分解性ポリマーの例としては、ポリ(オルトエステル)及びポリ(酸無水物)が挙げられる。デポー注射製剤はまた、身体組織と適合性であるリポソーム又はマイクロエマルジョン中に化合物を捕捉することによって調製される。
経直腸又は経膣投与のための組成物は、好ましくは坐剤であり、これは、本発明の化合物を、ココアバター、ポリエチレングリコール、又は、周囲温度で固体であるが体温で液体であり、従って直腸内又は膣腔内で融解し、活性化合物を放出する座薬ワックスなどの、適切な非刺激性賦形剤又は担体と混合することにより調製することができる。
経口投与のための固体剤形としては、カプセル剤、錠剤、丸薬、粉末、及び顆粒が挙げられる。このような固体剤形において、活性化合物は、クエン酸ナトリウム又はリン酸二カルシウムなどの少なくとも1種の不活性な薬学的に許容される賦形剤又は担体、及び/又は、a)デンプン、ラクトース、スクロース、グルコース、マンニトール、及びケイ酸などの充填剤又は増量剤、b)カルボキシメチルセルロース、アルギン酸塩、ゼラチン、ポリビニルピロリドン、スクロース、及びアカシアなどの結合剤、c)グリセロールなどの保湿剤、d)寒天、炭酸カルシウム、ジャガイモ、又はタピオカデンプン、アルギン酸、特定のケイ酸塩、及び炭酸ナトリウムなどの崩壊剤、e)パラフィンなどの溶解遅延剤、f)四級アンモニウム化合物などの吸収促進剤、g)セチルアルコール及びモノステアリン酸グリセロールなどの湿潤剤、h)カオリン及びベントナイトクレーなどの吸収剤、及びi)タルク、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸マグネシウム、固体ポリエチレングリコール、ラウリル硫酸ナトリウム、及びこれらの混合物などの滑沢剤と混合される。カプセル剤、錠剤、及び丸薬の場合に、剤形はまた、任意選択的に緩衝剤を含む。
同様のタイプの固体組成物はまた、ラクトース又は乳糖ならびに高分子量ポリエチレングリコールなどの賦形剤を使用して、軟質及び硬質充填ゼラチンカプセル中の充填剤としても使用される。錠剤、糖衣錠、カプセル剤、丸薬、及び顆粒の固体剤形は、腸溶コーティング及び医薬製剤分野で周知の他のコーティングなどのコーティング及びシェルを用いて調製することができる。固体剤形は任意選択的に乳白剤を含み、また任意選択的に遅延様式で、腸管の特定の部分においてのみ又はそこに優先的に、活性成分を放出する組成物であることもできる。使用できる包埋組成物の例としては、ポリマー物質及びワックスが挙げられる。同様のタイプの固体組成物はまた、ラクトース又は乳糖ならびに高分子量ポリエチレングリコールなどの賦形剤を使用して、軟質及び硬質充填ゼラチンカプセル剤中の充填剤として使用される。
活性化合物はまた、上記の1種以上の賦形剤とともにマイクロカプセル化形態であることができる。錠剤、糖衣錠、カプセル剤、丸薬、及び顆粒の固体剤形は、腸溶コーティング、放出制御コーティング及び医薬製剤分野で周知の他のコーティングなどのコーティング及びシェルを用いて調製することができる。このような固体剤形において、活性化合物は、スクロース、ラクトース、又はデンプンなどの少なくとも1種の不活性希釈剤とともに混合され得る。このような剤形はまた、常用のとおり、不活性希釈剤以外のさらなる物質、例えば錠剤化滑沢剤及び他の錠剤化補助剤、例えばステアリン酸マグネシウム及び微結晶性セルロースを含む。カプセル剤、錠剤及び丸薬の場合、剤形はまた、任意選択的に緩衝剤を含む。剤形は任意選択的に乳白剤を含み、また、それらが任意選択的に遅延様式で、腸管の特定の部分においてのみ又はそこで優先的に、活性成分を放出する組成物であることができる。使用できる包埋組成物の例としては、ポリマー物質及びワックスが挙げられる。
本発明の化合物の局所又は経皮投与のための剤形としては、軟膏、ペースト、クリーム、ローション、ゲル、粉末、溶液、スプレイ、吸入剤、又はパッチが挙げられる。活性成分は、薬学的に許容される担体、及び必要な場合には、要求される防腐剤又は緩衝剤とともに無菌状態で混合される。眼科用製剤、点耳薬、及び点眼薬も本発明の範囲内であると考えられる。さらに本発明は、身体への化合物の制御送達を提供するさらなる利点を有する経皮パッチの使用を企図する。このような剤形は、適切な媒体に化合物を溶解又は分配することによって製造され得る。吸収促進剤はまた、皮膚を横切る化合物のフラックスを増大させるために使用され得る。速度は速度制御膜を提供することによって、又はポリマーマトリックス若しくはゲル中に化合物を分散させることによって制御することができる。
1つの実施態様によると、本発明は、生物学的試料中のIRAK活性を阻害する方法であって、本発明の化合物又は該化合物を含む組成物と前記生物学的試料を接触させる工程を含む方法に関する。
別の実施態様によると、本発明は、生物学的試料中のIRAK又はその変異体の活性をポジティブ様式で阻害する方法であって、前記生物学的試料を本発明の化合物又は該化合物を含む組成物を接触させる工程を含む方法に関する。
本発明の化合物はIRAKの産生及びIRAKの相互作用に影響を与え、そして影響を受けると考えられる多くの因子の評価を含む、IRAKの生物学的役割を理解するためのユニークなツールとしてインビトロで有用である。本発明の化合物はまた、開発を容易にする重要な構造活性相関(SAR)情報を提供するため、IRAKと相互作用する他の化合物の開発にも有用である。IRAKに結合する本発明の化合物は、生細胞中、固定細胞中、生体液中、組織ホモジネート中、精製された天然の生物学的材料中などで、IRAKを検出するための試薬として使用することができる。例えば、このような化合物を標識することにより、IRAKを発現する細胞を識別することができる。またIRAKに結合するその能力に基づいて、本発明の化合物は、現場染色、FACS(蛍光活性化細胞ソーター解析)、ドデシル硫酸ナトリウムポリアクリルアミドゲル電気泳動(SDS-PAGE)、ELISA(酵素結合免疫吸着アッセイ)など、酵素精製、又は、透過性細胞内でIRAKを発現する精製細胞において使用され得る。本発明の化合物はまた、様々な医学研究及び診断用途のための商業的研究試薬として利用することができる。このような用途としては、限定されるものではないが、様々な機能アッセイの候補IRAK阻害剤の活性を定量化するための較正標準物質としての使用、ランダム化合物スクリーニングにおける、すなわちIRAKリガンドの新規ファミリーの探求におけるブロッキング試薬としての使用(化合物は、現在特許請求されているIRAK化合物の回復を阻止するために使用することができる)、IRAK酵素との共結晶化における使用(すなわち、本発明の化合物はIRAKに結合した化合物の結晶形成を可能にし、X線結晶学による酵素/化合物構造の決定を可能にする)、他の研究及び診断用途(IRAKは、好ましくは活性化され、又はそのような活性化はIRAK阻害剤の既知量などに対して便利に較正される)、細胞中のIRAKの発現を測定するためのプローブとしてのアッセイでの使用、及びIRAK結合リガンドと同じ部位に結合する化合物を検出するためのアッセイの開発が挙げられる。
本発明の化合物は、それ自体で適用され、及び/又は治療効果の診断の物理的測定と組み合わせて適用され得る。前記化合物を含む医薬組成物及びIRAK-仲介病態を治療するための前記化合物の使用は、ヒトでも動物であっても、健康状態に直接かつ急速な改良を生じさせる広範な治療の有望で新規のアプローチである。本発明の経口的に生物学的に利用可能なそして活性な新規の化学物質は、患者の便利さ及び医師のコンプライアンスを改良する。
式(I)の化合物、その塩、異性体、互変異性体、鏡像異性体形態、ジアステレオ異性体、ラセミ体、誘導体、プロドラッグ、及び/又は代謝物は、高い特異性と安定性、低い製造コスト、及び便利な取扱性を特徴とする。これらの特徴は、交差反応性の欠如が含まれる場合、及び標的構造との信頼できる安全な相互作用について、再現性作用の基礎を形成する。
本明細書で使用される用語「生物学的試料」としては、限定されるものではないが、細胞培養物又はその抽出物、哺乳動物から得られた生検材料又はその抽出物、及び血液、唾液、尿、糞便、精液、涙、若しくは他の体液又はその抽出物が挙げられる。
生物学的試料中のIRAK又はその変異体の活性の調節は、当業者に知られている種々の目的に有用である。このような目的の例としては、限定されるものではないが、輸血、臓器移植、生物学的試料の保存、及び生物学的アッセイが挙げられる。
数、数字、範囲、及び/又は量に関して本明細書で使用される「約」という用語は、「およそ(circa)」及び/又は「およそ(approximately)」を意味することが好ましい。これらの用語の意味は、当技術分野で周知であり、少なくとも±15%、特に±10%の、それぞれの数、数字、範囲、及び/又は量の分散、偏差、及び/又は変動を含むことが好ましい。
いずれの場合にも、数、数字、範囲、及び/又は量に関して本明細書で使用される「約」という用語は、「およそ(circa)」及び/又は「およそ(approximately)」を意味することが好ましい。これらの用語の意味は、当技術分野で周知であり、少なくとも±5%又は±5%のそれぞれの数、数字、範囲及び/又は量の分散、偏差、及び/又は変動を含むことが好ましい。
本明細書で使用される「障害」及び「疾患」という用語は、当技術分野で周知であり、理解されている。本発明の文脈では、これらは同義語として使用されることが好ましく、従って本明細書で使用される文脈が他の意味を強く示唆しない限り、好ましくは交換可能である。
患者、医療スタッフ、及び/又は医師による使用の利便性及び/又は使いやすさ、ならびに結果などの信頼性及び/又は再現性のための、限定されるものではないが、治療計画、投薬スケジュール、及び臨床試験計画を含む医学的文脈において、「週」/「1週」、「月」/「1か月」、「年」/「1年」という用語は、グレゴリオ暦の定義からわずかに逸脱して使用できる。例えば、前記医学的文脈において、1ヶ月はしばしば28日と呼ばれ、1年はしばしば48週と呼ばれる。
従って本発明の文脈において、「週」又は「1週」という用語は、好ましくは約5、約6、又は約7日、より好ましくは約7日の期間を指す。
医学的文脈において、「月」又は「1か月」という用語は、好ましくは、約28、約29、約30、又は約31日、より好ましくは約28、約30、又は約31日の期間を指す。
医学的文脈において、用語「年」又は「1年」は、好ましくは約12ヶ月の期間、又は約48、約50、又は約52週間、より好ましくは12ヶ月、又は約48週間、は約52週間の期間を指す。
本発明で特に好ましいのは、本明細書に記載の主題であり、2つ以上の好ましい、より好ましい、及び/又は特に好ましい実施態様、態様、及び/又は対象の特性が、1つの実施態様、態様、及び/又は対象に組み合わされる。好ましくは、本発明によれば、好ましい対象又は実施態様は、他の好ましい対象又は実施態様と組み合わせることができる。より好ましい対象又は実施態様は、他のあまり好ましくない、又はさらにより好ましい対象又は実施態様と組み合わせることができる。特に好ましい対象又は実施態様は、他のちょうど好ましい、又はさらにちょうどより好ましい対象又は実施態様などと組み合わせることができる。
例示
下記の実施例に示されるように、特定の例示的実施態様において、化合物は下記の一般的な方法により調製される。一般的な方法は本発明の特定の化合物の合成を示すが、下記の一般的な方法及び当業者に知られている他の方法は、本明細書に記載のように、これらの化合物の各々のすべての化合物及びサブクラス及び種に適用することができることは理解されるであろう。
プロセス、スキーム、及び実施例の以下の説明で使用される記号及び慣習は、現代科学文献、例えば、the Journal of the American Chemical Society、又はthe Journal of Biological Chemistryで使用されるものと一致している。
すべてのNMR実験は、プロトンNMR用の400MHz又はBruker DPX-300MHzで、Bruker PABBO BB-1H/D Z GRD プローブを備えたBruker Avance III 400 NMR 分光光度計で記録した。ほとんどの重水素化溶媒には、通常0.03%~0.05%v/vのテトラメチルシランが含まれており、これを参照信号として使用した(1Hと13Cの両方についてσ 0.00に設定)。重水素化溶媒にテトラメチルシランが含まれていない場合、公開されたガイドライン(J. Org. Chem., Vol. 62, No. 21, 1997)に従って、残留非重水素化溶媒ピークを参照信号として使用した。化学シフトは100万分の1部(ppm、δ単位)で表される。結合定数の単位はヘルツ(Hz)である。分割パターンは見かけの多重度を表し、s(一重項)、d(二重項)、t(三重項)、q(四重項)、m(多重項)、qt(五重項)、又はbrs(ブロードシングルレット)として指定される。
以下の略語は、以下で使用される略語を指す。
Ac(アセチル);ACN(アセトニトリル);atm(大気);DIEA(ジイソプロピルエチルアミン);℃(摂氏度);DMF(ジメチルホルムアミド);DMSO(ジメチルスルホキシド);dppf(1,1’-ビス-ジフェニルホスフィンフェロセン);当量(同等);EtOAc(酢酸エチル);g(グラム);HATU(N-[(ジメチルアミノ)(3H-[1,2,3]トリアゾロ[4,5-b]ピリジン-3-イルオキシ)メチレン]-N-メチルメタンアミニウムヘキサフルオロホスフェート);HPLC(高速液体クロマトグラフィー);h(時間);LC(液体クロマトグラフィー);LDA(リチウムジイソプロピルアミン);MeOH(メタノール);min(分);mL(ミリリットル);mmol(ミリモル);MS(質量分析);NMR(核磁気共鳴);O/N(一晩);PE(石油エーテル);RT(室温);TBDMS(tert-ブチルジメチルシリル);TEA(トリエチルアミン);TFA(トリフルオロ酢酸);THF(テトラヒドロフラン);TMS(トリメチルシリル)。
UPLC/MS分析は、SQ検出器(ESI)を備えたWaters AquityH で行い、LC/MSは、四重極検出器を備えたAgilent 1200シリーズ、又はUFLC 20-ADシステムとLCMS 2020 MS検出器からなるSHIMADZU LC-MSマシンで行った。
特に他に明記されない限り、純度は、XBridgeカラムC8、3.5μm、4.6x50mmを備えたWaters aquityHを使用し、溶離液として0.1%TFA含有水/ACNを使用して、8分で0から100%の勾配で測定した(「UPLC」として報告される)。
マイクロ波反応は、当技術分野で知られている標準的なプロトコルを使用して、Biotage Initiator Microwave Synthesizerを使用して行った。
本発明の化合物は、液相及び固相化学プロトコル又は混合液及び固相プロトコルの両方を使用して、いくつかの合成アプローチによって、容易に入手可能な出発物質から調製された。合成経路の例は、以下の実施例に記載されている。特に他に明記されない限り、ラセミ混合物として得られた本発明の化合物を分離して、鏡像異性的に濃縮された混合物又は純粋な鏡像異性体を提供することができる。
以下の実験の説明で使用される市販の出発材料は、他に報告がない限り、Sigma-Aldrich又はFisherから購入した。
中間体1:3-(4-アミノフェニル)-1-メチル-1H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-4-アミン
ジオキサン(12mL)中の4-(テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)アニリン(300mg、1.37mmol、1.0当量)、3-ブロモ-1-メチル-1H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-4-アミン(310mg、1.36mmol、1.0当量)、Pd(dppf)Cl2(100mg、0.14mmol、0.10当量)と水(4mL)中の重炭酸ナトリウム(110mg、1.31mmol、1.0当量)の混合物を、密閉チューブ内で窒素でパージした後、100℃で2時間加熱した。次に、得られた溶液を減圧下で濃縮し、水(50mL)で希釈し、酢酸エチル(3×20mL)で抽出した。合わせた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮して、標題化合物(300mg、82%)を黄色の固体として得た。LC/MS: 241.0 [M+H]。
中間体2:3-(4-アミノ-2-フルオロ-フェニル)-1-メチル-1H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-4-イルアミン
1,4-ジオキサン(4mL)と水(1mL)中の3-ブロモ-1-メチル-1H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-4-イルアミン(231mg、1.01モル、1.2当量)、3-フルオロ-4-(4,4,5,5-テトラメチル-[1,3,2]ジオキサボロラン-2-イル)-フェニルアミン(200mg、0.84mmol、1当量)、Pd(dppf)Cl2.DCM(138mg、0.17mmol、0.2当量)、及び炭酸セシウム(605mg、1.8mmol、2.2当量)の混合物を、100℃で窒素雰囲気下で一晩撹拌した。次に反応混合物をセライトパッドで濾過した。濾液をEtOAc(50mL)で希釈し、1M NaOH(2×30mL)と食塩水(2×30mL)で洗浄した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮した。シリカのフラッシュクロマトグラフィー(DCM:MeOH、勾配99:1から80:20)により精製して、標題化合物(95mg、44%)を褐色の固体として得た。LC/MS: 259.1 [M+H]。
中間体3:3-(4-アミノ-3-フルオロ-フェニル)-1-メチル-1H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-4-イルアミン
中間体2について記載したものと同様の手順に従って、ただし2-フルオロ-4-(4,4,5,5-テトラメチル-[1,3,2]ジオキサボロラン-2-イル-フェニルアミン(200mg、0.84mmol)から出発して、標題化合物を白色の固体(90mg、41%)として得た。
中間体4:3-(4-アミノ-3-クロロ-フェニル)-1-メチル-1H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-4-イルアミン
中間体2について記載したものと同様の手順に従って、ただし4-アミノ-3-クロロフェニルボロン酸ピナコールエステル(200mg、0.79mmol)から出発して、標題化合物を白色の固体(111mg、51%)として得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 9.12 (s, 1H), 8.88 (s, 1H), 8.33 (t, J = 8.4 Hz, 1H), 8.26 (s, 1H), 7.48 - 7.34 (m, 6H), 6.42 (s, 1H), 5.76 (s, 1H), 3.95 (s, 3H), 2.40 (s, 3H), 1.29 (s, 9H). UPLC: (254nm) 純度 100 %; Rt 1.66 分. UPLC/MS: 275.2 [M+H]。
中間体5:5-(4-アミノ-2-フルオロ-フェニル)-チエノ[2,3-d]ピリミジン-4-イルアミン
中間体2について記載したものと同様の手順に従って、ただし5-ブロモ-チエノ[2,3-d]ピリミジン-4-イルアミン(233mg、1.0mmol)及び4-アミノ-2-フルオロフェニルボロン酸ピナコールエステル(200mg、0.84mmol)から出発して、標題化合物を黄色の油状物(126mg、57%)として得た。
中間体6:5-(4-アミノ-3-フルオロ-フェニル)-チエノ[2,3-d]ピリミジン-4-イルアミン
中間体2について記載したものと同様の手順に従って、ただし4-アミノ-3-フルオロフェニルボロン酸ピナコールエステル(200mg、0.84mmol)及び5-ブロモ-チエノ[2,3-d]ピリミジン-4-イルアミン(233mg、1.0mmol)から出発して、標題化合物を白色の固体(132mg、60%)として得た。
中間体7:3-(4-アミノ-2-クロロ-フェニル)-1-メチル-1H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-4-イルアミン
中間体2について記載したものと同様の手順に従って、ただし3-ブロモ-1-メチル-1H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-4-イルアミン(216mg、1.0mmol)及び3-クロロ-4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)アニリン(200mg、0.79mmol)から出発して、標題化合物を白色の固体(169mg、78%)として得た。
中間体8:3-{3-tert-ブチル-1-[4-(プロパン-2-イル)フェニル]-1H-ピラゾール-5-イル}-1-[2-フルオロ-4-(テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)フェニル]尿素
窒素雰囲気下で維持したDCM(5mL)中のクロロギ酸4-ニトロフェニル(440mg、2.07mmol、1.0当量)、ジクロロメタン(5mL)、ピリジン(235mg、2.91mmol、1.4当量)、及び3-tert-ブチル-1-[4-(プロパン-2-イル)フェニル]-1H-ピラゾール-5-アミン(Molecules, 2014, Volume 19, Issue 2, 2004-2028に記載のように調製された、520mg、1.92mmol、0.93当量)の溶液を5℃で2時間撹拌した後、2-フルオロ-4-(テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)アニリン(470mg、1.88mmol、0.9当量)とDIEA(520mg、3.94mmol、1.9当量)を加えた。得られた反応混合物を室温でさらに3時間撹拌した。溶媒を減圧下で除去し、粗製物をシリカのフラッシュクロマトグラフィー(EtOAc:PE、1:1)により精製して、標題化合物を黄色の固体(300mg、19%)として得た。
中間体9:5-(4-アミノ-2-クロロ-フェニル)-チエノ[2,3-d]ピリミジン-4-イルアミン
中間体2について記載したものと同様の手順に従って、ただし5-ブロモ-チエノ[2,3-d]ピリミジン-4-イルアミン(218mg、0.95mmol、1.2当量)及び3-クロロ-4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)アニリン(200mg、0.79mmol、1.0当量)から出発して、標題化合物を白色非晶質固体(71mg、32%)として得た。
中間体10:5-(4-アミノ-2-クロロ-フェニル)-チエノ[2,3-d]ピリミジン-4-イルアミン
中間体2について記載したものと同様の手順に従って、ただし5-ブロモ-チエノ[2,3-d]ピリミジン-4-イルアミン(218mg、0.95mmol、1.20当量)及び3-クロロ-4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)アニリン(200mg、0.79mmol、1.0当量)から出発して、標題化合物を黄色の油状物(71mg、32%)として得た。
中間体11:1-(5-tert-ブチル-2-p-トリル-2H-ピラゾール-3-イル)-3-[4-(4,4,5,5-テトラメチル-[1,3,2]ジオキサボロラン-2-イル)-フェニル]-尿素
DCM(1mL)中の(4-イソシアナトフェニル)ボロン酸、ピナコールエステル(200mg、0.82mmol、1.0当量)の溶液を、窒素雰囲気下で0℃で維持したDCM(17mL)中の5-tert-ブチル-2-p-トリル-2H-ピラゾール-3-イルアミン(187mg、0.82mmol、1.0当量)の溶液にゆっくり加えた。次に反応混合物を室温で温め、16時間撹拌した。溶媒を減圧下で除去し、粗生成物を分取HPLC(カラムC18 X-bridge、30x250mm、10μm;勾配30~95%の0.1%水酸化アンモニウム含有ACN)で精製して、標題化合物を白色の固体(172mg、45%)として得た。
中間体12:3-ヨード-1-メチル-1H-ピラゾロ[4,3-c]ピリジン-4-アミン
工程1:N-[(2,4-ジメトキシフェニル)メチル]-3-ヨード-1H-ピラゾロ[4,3-c]ピリジン-4-アミン
DMSO(20mL)中の4-クロロ-3-ヨード-1H-ピラゾロ[4,3-c]ピリジン(1.10 g、3.74mmol、1.00当量)と(2,4-ジメトキシフェニル)メタンアミン(1.97g、11.2mmol、3.0当量)の溶液を、120℃、窒素雰囲気下で一晩撹拌した。次に反応混合物を水(30mL)で希釈し、DCM(2×30mL)で抽出した。合わせた有機層を食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮した。シリカのフラッシュクロマトグラフィー(DCM:MeOH、勾配100:1から10:1)により精製して、標題化合物を褐色の固体(1.3g、67%)として得た。LC/MS: 410.9 [M+H]。
工程2:3-ヨード-1H-ピラゾロ[4,3-c]ピリジン-4-アミン
TFA(10mL)中のN-[(2,4-ジメトキシフェニル)メチル]-3-ヨード-1H-ピラゾロ[4,3-c]ピリジン-4-アミン(1.3g、2.54mmol、1.0当量)の溶液を50℃で3時間加熱した。次にTFAを減圧下で除去し、得られた油状物をEtOAc(50mL)で希釈した。これを重炭酸ナトリウム(30mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮して、標題化合物を褐色の固体(450mg、58%)として得た。LC/MS: 260.8 [M+H]。
工程3:3-ヨード-1-メチル-1H-ピラゾロ[4,3-c]ピリジン-4-アミン
3-ヨード-1H-ピラゾロ[4,3-c]ピリジン-4-アミン(100mg、0.33mmol、1.0当量)、水素化ナトリウム(19mg、0.79mmol、1.20当量)、及びMeI(56mg、0.39mmol、1.2当量)の混合物を、DMF(3mL)中で室温で2時間撹拌した。次に、5mLの飽和NH
4Clを加えて反応をクエンチし、DCM(2x10mL)で抽出した。合わせた有機層を食塩水(2x10mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮した。シリカのフラッシュクロマトグラフィー(EtOAc:PE、1:10から1:1の勾配)により精製して、標題化合物を褐色の固体(60mg、62%)として得た。LC/MS (カラム Kinetex EVO C18 100A、3.0×50mm、2.6 μm;水/5mM NH4HCO3/アセトニトリル、10から95%、254nm): 純度 93%; 274.7 [M+H]。
中間体13:3-{3-tert-ブチル-1-[4-(プロパン-2-イル)フェニル]-1H-ピラゾール-5-イル}-1-[4-(テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)フェニル]尿素
中間体8について記載したものと同様の手順に従って、ただし3-tert-ブチル-1-[4-(プロパン-2-イル)フェニル]-1H-ピラゾール-5-アミン(520mg、1.92mmol、1.00当量)及び4-(テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)アニリン(440mg、1.91mmol、0.99当量)から出発して、標題化合物を黄色の固体(600mg、59%)として得た。LC/MS (カラムShim-pack XR-ODS、3.0×50mm、2.2μm;水/0.05% TFA含有ACN、2.2分で5から100%の勾配、保持 1.0分;254nm):純度 86.0%;503.2 [M+H]。
中間体14:N-{3-tert-ブチル-1-[4-(プロパン-2-イル)フェニル]-1H-ピラゾール-5-イル}-2-[4-(テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)フェニル]アセトアミド
DMF(2mL)中のHATU(228mg、0.57mmol、1.05当量)の溶液を、DMF(3mL)中の2-[4-(テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)フェニル]酢酸(150mg、0.54mmol、1.0当量)、3-tert-ブチル-1-[4-(プロパン-2-イル)フェニル]-1H-ピラゾール-5-アミン(180mg、0.63mmol、1.16当量)、及びDIEA(222mg、1.63mmol、3.0当量)の溶液に滴加した。次に、反応混合物を15℃で16時間撹拌し、減圧下で濃縮した。シリカの分取TLC(PE:EtOAc、5:1)により精製して、標題化合物を黄色の油状物(65mg、16%)として得た。LC/MS: 502.4 [M+H]。
中間体15:N-{3-tert-ブチル-1-[4-(プロパン-2-イル)フェニル]-1H-ピラゾール-5-イル}-2-[2-フルオロ-4-(テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)フェニル]アセトアミド
工程1:2-(4-ブロモ-2-フルオロフェニル)-N-{3-tert-ブチル-1-[4-(プロパン-2-イル)フェニル]-1H-ピラゾール-5-イル}アセトアミド
中間体14について説明したものと同様の手順に従って、ただし4-ブロモ-2-フルオロ安息香酸(500mg、2.17mmol、1.0当量)及び3-tert-ブチル-1-[4-(プロパン-2-イル)フェニル]-1H-ピラゾール-5-アミン(611mg、2.26mmol、1.0当量)から出発して、標題化合物を黄色の固体(1.38g、100%)として得た。LC/MS(カラムKinetex EVO C18 100A、3.0×50mm、2.6 μm;水/5mM NH4HCO3/アセトニトリル、10から95%、254nm):純度 76.0%; 472.2 [M+H]。
工程2:N-{3-tert-ブチル-1-[4-(プロパン-2-イル)フェニル]-1H-ピラゾール-5-イル}-2-[2-フルオロ-4-(テトラメチル)-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)フェニル]アセトアミド
密封チューブ中のジオキサン(5mL)中の2-(4-ブロモ-2-フルオロフェニル)-N-[3-tert-ブチル-1-[4-(プロパン-2-イル)フェニル]-1H-ピラゾール-5-イル]アセトアミド(200mg、0.32mmol、1.0当量)、4,4,5,5-テトラメチル-2-(テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-1,3,2-ジオキサボロラン(133mg、0.50mmo)、1.55当量)、Pd(dppf)Cl
2.CH
2Cl
2(33mg、0.04mmol、0.12当量)、及びAcOK(66mg、0.64mmol、2.0当量)の混合物を窒素でパージ後、100℃で3.5時間加熱した。次に溶媒を減圧下で除去し、残留物をDCMで希釈し、食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮して、標題化合物を黒色油状物(300mg、100%)として得た。LC/MS: 520.3 [M+H]。
中間体16:2-[5-({[2-クロロ-4-(テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)フェニル]カルバモイル}アミノ)-1-(4-メチルフェニル)-1H-ピラゾール-3-イル]-2-メチルプロピルアセテート
中間体8について記載したものと同様の手順に従って、ただし2-[5-アミノ-1-(4-メチルフェニル)-1H-ピラゾール-3-イル]-2-メチルプロピルアセテート(Journal of Medicinal Chemistry, 46(22), 4676-4686; 2003に記載のように調製された;290mg、0.96mmol、0.93当量)及び2-クロロ-4-(テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)アニリン(250mg、0.94mmol、0.90当量)から出発して、標題化合物を黄色の固体(300mg、51%)として得た。LC/MS: 567.2 [M+H]。
中間体17:3-(3-メチルオキセタン-3-イル)-1-(4-メチルフェニル)-1H-ピラゾール-5-アミン
工程1:3-(3-メチルオキセタン-3-イル)-3-オキソプロパンニトリル
THF(30mL)中のt-BuOK(9g、78.60mmol、2.00当量)の溶液を、窒素雰囲気下で維持したTHF(100mL)中の3-メチルオキセタン-3-カルボン酸ベンジル(9g、39.28mmol、1.0当量)及びMeCN(2.1mL、39.95mmol、1.02当量)の溶液に滴加した。反応混合物を25℃で16時間撹拌した。次にこれを減圧下で濃縮し、シリカのフラッシュクロマトグラフィー(EtOAc:PE、1:4から1:2の勾配)により精製して、標題化合物を黄色の油状物(4.0g、66%)として得た。
工程2:3-(3-メチルオキセタン-3-イル)-1-(4-メチルフェニル)-1H-ピラゾール-5-アミン
EtOH(150mL)中の3-(3-メチルオキセタン-3-イル)-3-オキソプロパンニトリル(7.8g、50.4mmol、1.0当量)、(4-メチルフェニル)ヒドラジン塩酸塩(8.17g、50.5mmol、1.0当量)、及びAcOH(310mg、5.06mmol、0.1当量)の溶液を、50℃で16時間攪拌した。溶媒を減圧下で除去し、シリカのフラッシュクロマトグラフィー(EtOAc:PE、1:4から1:2の勾配)で精製し、次にC18-シリカゲルカラム(MeOH:水、1:4から1:3の勾配)で精製して、標題化合物を黄色の固体(1g、9%)として得た。1H NMR (300MHz, DMSO-d6) δ 7.45 (d,J=8.4Hz,2H), 7.26 (d,J=8.1Hz,2H), 5.46(s,1H), 5.27 (s,2H), 4.78(d,J=5.2Hz,2H), 4.40 (d,J=5.2Hz,2H),2.34 (s,3H), 1.5 9(s,3H). LC/MS (カラム Kinetex EVO C18 100A, 3.0x50 mm, 2.6 μm; 水/5mM NH
4HCO
3含有アセトニトリル 10から95%, 254nm): 純度 97%; 244.2 [M+H]; mp: 136-140
oC。
中間体18:1-[2-クロロ-4-(テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)フェニル]-3-[3-(3-メチルオキセタン-3-イル)-1-(4-メチルフェニル)-1H-ピラゾール-5-イル]尿素
中間体8について記載したものと同様の手順に従って、ただし3-(3-メチルオキセタン-3-イル)-1-(4-メチルフェニル)-1H-ピラゾール-5-アミン(101mg、0.40mmol、1.0当量)及び2-クロロ-4-(テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)アニリン(114mg、0.40mmol、1.01当量)から出発して、標題化合物を黄色の固体(140mg、54%)として得た。LC/MS(カラムPhenomenex Kinetext 3.0×50mm、2.7μm;水/0.05% TFA含有ACN、1.1分で5%から100%への勾配、保持 0.5 分;254nm):純度 80%; 523.3 [M+H]。
中間体19:N-[3-tert-ブチル-1-(4-メチルフェニル)-1H-ピラゾール-5-イル]-2-ヒドロキシ-2-[4-(テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)フェニル]アセトアミド
工程1:N-[3-tert-ブチル-1-(4-メチルフェニル)-1H-ピラゾール-5-イル]-2-[4-(テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)フェニル]-2-[(トリメチルシリル)オキシ]アセトアミド
クロロトリメチルシラン(188mg、1.64mmol、2.0当量)を、窒素雰囲気下で維持したDCM(2mL)中の2-(4-ブロモフェニル)-2-ヒドロキシ酢酸(200mg、0.82mmol、1.00当量)、4-ジメチルアミノピリジン(10.6mg、0.08mmol、0.10当量)、及びピリジン(137mg、1.65mmol、2.00当量)の溶液に加えた。反応混合物を室温で4時間撹拌した。次にこれを0℃に冷却した。DMF(0.2mL)、続いて塩化オキサリル(115mg、0.86mmol、1.05当量)を滴加し、反応混合物を0℃で1時間撹拌した。室温まで温めた後、ピリジン(0.2mL)中の3-tert-ブチル-1-(4-メチルフェニル)-1H-ピラゾール-5-アミン(218mg、0.86mmol、1.04当量)の溶液を添加し、15℃でさらに2時間攪拌した。水で希釈した後、混合物をDCM(3×5mL)で抽出した。合わせた有機層を飽和NaHCO
3及び食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮した。分取TLC(PE:EtOAc、5:1)により精製して、標題化合物を黄色の固体(95mg、24%)として得た。
工程2:N-[3-tert-ブチル-1-(4-メチルフェニル)-1H-ピラゾール-5-イル]-2-ヒドロキシ-2-[4-(テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)フェニル]アセトアミド
中間体15、工程2について説明したものと同様の手順に従って、ただし2-(4-ブロモフェニル)-N-[3-tert-ブチル-1-(4-メチルフェニル)-1H-ピラゾール-5-イル]-2-ヒドロキシアセトアミド(85mg、0.17mmol、1.0当量)から出発して、標題化合物を黄色の固体(80mg、58%)として得た。LC/MS: 490.4 [M+H]。
中間体20:2-(5-アミノ-1-p-トリル-1H-ピラゾール-3-イル)-2-メチル-プロピオニトリル
中間体17、工程2について記載したものと同様の手順に従って、ただし2,2-ジメチル-3-オキソペンタンジニトリルから出発して、標題化合物を得た。LC/MS: 241.1 [M+H]。
中間体21:2-クロロ-3-フルオロ-4-(4,4,5,5-テトラメチル-[1,3,2]ジオキサボロラン-2-イル)-フェニルアミン
中間体15、工程2について記載したものと同様の手順に従って、ただし4-ブロモ-2-クロロ-3-フルオロ-フェニルアミン(100mg、0.45mmol)から出発して、標題化合物を褐色の固体(100mg、83%)として得た。UPLC/MS: 272.3 [M+H]。
中間体22:5-(4-アミノ-3-クロロ-2-フルオロ-フェニル)-チエノ[2,3-d]ピリミジン-4-イルアミン
中間体2について記載したものと同様の手順に従って、ただし5-ブロモ-チエノ[2,3-d]ピリミジン-4-イルアミン(102mg、0.44mmol、1.2当量)及び2-クロロ-3-フルオロ-4-(4,4,5,5-テトラメチル-[1,3,2]ジオキサボロラン-2-イル)-フェニルアミン(100mg、0.37mmol、1当量)から出発して、標題化合物を黄色の固体(31mg、29%)として得た。
中間体23:1-(4-メチルフェニル)-3-(1,1,1-トリフルオロ-2-メチルプロパン-2-イル)-1H-ピラゾール-5-アミン
EtOH(50mL)中の5,5,5-トリフルオロ-4,4-ジメチル-3-オキソペンタンニトリル(4g、19mmol、1.0当量)及び(4-メチルフェニル)ヒドラジン塩酸塩(3.3g、19.8mmol、1.04当量)の溶液を、80℃で16時間加熱した。溶媒を減圧下で除去し、残留物をC18-シリカのフラッシュクロマトグラフィー(水:MeOH、1:1)により精製して、標題化合物を黄色の固体(2g、35%)として得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) d 7.43 (d, J = 8.3 Hz, 2H), 7.28 (d, J = 8.1 Hz, 2H), 5.50 (s, 1H), 5.29 (s, 2H), 2.34 (s, 3H), 1.4 (s, 6H). LC/MS: 284.1 [M+H]. mp: 90oC。
中間体24:5-(4-アミノシクロヘキサ-1-エン-1-イル)-7-メチル-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-アミン
工程1:N-(4-{4-アミノ-7-メチル-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-5-イル}シクロヘキサ-3-エン-1-イル)カルバミン酸tert-ブチル
中間体2について説明したものと同様の手順に従って、ただしN-[4-(テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)シクロヘキサ-3-エン-1-イル]カルバミン酸tert-ブチル(501mg、1.47mmol、1.20当量)及び5-ヨード-7-メチル-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-アミン(372mg、1.22mmol、1.00当量)から出発して、標題化合物を褐色の固体(200mg、43%)として得た。LC/MS(カラム Ascentis Express C18、3.0
*x 50mm、0.7μm;水/0.05% TFA含有ACN、1.2分で5から100%の勾配、保持 0.5 分;254nm):純度 90%;344.0 [M+H]。
工程2:5-(4-アミノシクロヘキサ-1-エン-1-イル)-7-メチル-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-アミン
DCM(5mL)中のN-(4-[4-アミノ-7-メチル-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-5-イル]シクロヘキサ-3-エン-1-イル)カルバミン酸tert-ブチル(200mg、0.52mmol、1.0当量、90%)及びトリフルオロ酢酸(1mL)の溶液を、25℃で3時間撹拌した。次に、NH4OHを添加してpHを8に調整し、混合物をDCM(20mL)で希釈した。有機相を食塩水(2×20mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮して、標題化合物を褐色の固体(130mg、92%)として得た。LC/MS(カラム Ascentis Express C18、3.0×50mm、2.7μm;水/0.05% TFA含有ACN、1.2分で5%から100%の勾配、保持 0.5 分;254nm):純度 90%;244.0 [M+H]。
中間体25:3-[3-tert-ブチル-1-(4-メチルフェニル)-1H-ピラゾール-5-イル]-1-[2-フルオロ-4-(テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)フェニル]尿素
DCM(1mL)中の3-tert-ブチル-1-(4-メチルフェニル)-1H-ピラゾール-5-アミン(300mg、1.18mmol、1.0当量)及びDIEA(641mg、4.7mmol、4.0当量)の溶液を、0℃で窒素雰囲気下に維持したDCM(5mL)中のトリホスゲン(69mg、0.22mmol、0.6当量)の溶液に滴加した。反応混合物を0℃で20分間撹拌し、DCM(3mL)中の2-フルオロ-4-(テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)アニリン(323mg、1.3mmol、1.1当量)の溶液に加えた。得られた反応混合物を室温で3時間撹拌し、NH4Clの飽和溶液(2×10mL)及び食塩水(1x10mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮した。シリカのフラッシュクロマトグラフィー(DCM:MeOH、3:1)により精製して、標題化合物を褐色の固体(180mg、20%)として得た。LC/MS: 493.0 [M+H]。
実施例1:
1-(4-{4-アミノ-1-メチル-1H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-3-イル}フェニル)-3-{3-tert-ブチル-1-[4-(プロパン-2-イル)フェニル]-1H-ピラゾール-5-イル}尿素(15)
DCM(2mL)中の3-tert-ブチル-1-[4-(プロパン-2-イル)フェニル]-1H-ピラゾール-5-アミン(Molecules, 2014, Volume 19, Issue 2, 2004-2028に記載のように調製された、257mg、1.00mmol、1.0当量)の溶液を、5℃に維持したDCM(20mL)中のクロロギ酸4-ニトロフェニル(220mg、1.09mmol、1.1当量)とピリジン(120mg、1.52mmol、1.6当量)の溶液に滴加した。次に、3-(4-アミノフェニル)-1-メチル-1H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-4-アミン(中間体1、240mg、1.00mmol、1.0当量)及びDIEA(260mg、2.01mmol、2.0当量)を加え、得られた反応混合物を25℃で16時間撹拌した。次にこれを真空下で濃縮し、分取HPLC(カラムGemini-NX C18 AXAI、21.2x150mm、5μm;10mM NH
4HCO
3含有水とACNの勾配、10分で40%から63%)により精製して、標題化合物を黄色の固体(6mg、19%)として得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): 9.24 (s, 1), 8.48 (s, 1), 8.25 (s, 1), 7.59 (m, 4), 7.43 (m, 4), 6.40 (s, 1), 3.94 (s, 3), 2.98 (t, 1, J=6.8 Hz), 1.28 (s, 9), 1.25 (d, 6, J=7.2 Hz);LC/MS(カラムShim-pack XR-ODS、3.0×50mm、2.2μm;水/0.05% TFA 含有CAN、3.6分で5から100%の勾配、保持 1.0分;254nm):純度 97.9%;524.3 [M+H]。
実施例2:
1-[4-(4-アミノ-1-メチル-1H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-3-イル)-3-フルオロ-フェニル]-3-(5-tert-ブチル-2-p-トリル-2H-ピラゾール-3-イル)-尿素(2)
実施例1について記載したものと同様の手順に従って、ただし5-tert-ブチル-2-p-トリル-2H-ピラゾール-3-イルアミン(67mg、0.29mmol、1.5当量)及び3-(4-アミノ-2-フルオロ-フェニル)-1-メチル-1H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-4-イルアミン(中間体2、50mg、0.19mmol、1.0当量)から出発して、標題化合物を白色の固体(15mg、15%)として得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 9.12 (s, 1H), 8.88 (s, 1H), 8.33 (t, J = 8.4 Hz, 1H), 8.26 (s, 1H), 7.48 - 7.34 (m, 6H), 6.42 (s, 1H), 5.76 (s, 1H), 3.95 (s, 3H), 2.40 (s, 3H), 1.29 (s, 9H). UPLC: (254 nm) 純度 100%; Rt 3.5分。UPLC/MS: 514.5 [M+H]。
実施例3:
1-[4-(4-アミノ-1-メチル-1H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-3-イル)-3-フルオロ-フェニル]-3-[5-tert-ブチル-2-(4-イソプロピル-フェニル)-2H-ピラゾール-3-イル]-尿素(11)
実施例1について記載したものと同様の手順に従って、ただし3-tert-ブチル-1-[4-(プロパン-2-イル)フェニル]-1H-ピラゾール-5-アミン(86mg、0.32mmol、1.0当量))から出発して、標題化合物を白色の固体(20mg、12%)として得た。1H NMR (300MHz, DMSO-d6) δ 9.42 (s,1H), 8.54 (s,1H), 8.24 (s,1H), 7.66-7.60 (m,1H), 7.46-7.39 (m,5H), 7.25-7.21 (m,1H), 6.39 (s,1H), 3.94 (s,3H), 3.00-2.95 (m,1H), 1.28 (s,9H), 1.26-1.24 (d, J=6.9Hz,6H);LC/MS(カラムKinetex EVO C18 100A、3.0×50mm、2.6 μm;5mM NH4HCO3含有水/ACN、2.0分で10%から95%の勾配、保持0.5分;254nm):純度 99.6%;542.3 [M+H]. mp: 160.0 to 162.0°C。
実施例4:
1-[4-(4-アミノ-1-メチル-1H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-3-イル)-2-フルオロ-フェニル]-3-(5-tert-ブチル-2-p-トリル-2H-ピラゾール-3-イル)-尿素(6)
実施例1について記載したものと同様の手順に従って、ただし5-tert-ブチル-2-p-トリル-2H-ピラゾール-3-イルアミン(44mg、0.19mmol、1.0当量)及び3-(4-アミノ-3-フルオロ-フェニル)-1-メチル-1H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-4-イルアミン(中間体3、50mg、0.19mmol、1.0当量)から出発して、標題化合物を白色の固体(15mg、15%)として得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 9.12 (s, 1H), 8.88 (s, 1H), 8.33 (t, J = 8.6 Hz, 1H), 8.26 (s, 1H), 7.50 - 7.31 (m, 6H), 6.42 (s, 1H), 3.95 (s, 3H), 2.40 (s, 3H), 1.29 (s, 8H). UPLC: (254 nm) 純度 100%; Rt 3.5分。UPLC/MS: 514.5 [M+H]。
実施例5:
1-[4-(4-アミノ-1-メチル-1H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-3-イル)-2-クロロ-フェニル]-3-(5-tert-ブチル-2-p-トリル-2H-ピラゾール-3-イル)-尿素(4)
実施例1について記載したものと同様の手順に従って、ただし5-tert-ブチル-2-p-トリル-2H-ピラゾール-3-イルアミン(658mg、2.87mmol、1.0当量)及び3-(4-アミノ-3-クロロ-フェニル)-1-メチル-1H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-4-イルアミン(中間体4、789mg、2.87mmol、1.0当量)から出発して、標題化合物を白色の固体(41mg、3%)として得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) d 9.21 (s, 1H), 8.77 (s, 1H), 8.30 (d, J = 8.6 Hz, 1H), 8.26 (s, 1H), 7.68 (d, J = 2.1 Hz, 1H), 7.58 (dd, J = 8.6, 2.1 Hz, 1H), 7.45 - 7.33 (m, 4H), 6.41 (s, 1H), 3.95 (s, 3H), 2.39 (s, 3H), 1.29 (s, 9H). UPLC: (254 nm) 純度 100%; Rt 3.65分。UPLC/MS: 530.5 [M+H]。
実施例6:
1-[4-(4-アミノ-チエノ[2,3-d]ピリミジン-5-イル)-3-フルオロ-フェニル]-3-(5-tert-ブチル-2-p-トリル-2H-ピラゾール-3-イル)-尿素(12)
実施例1について記載したものと同様の手順に従って、ただし5-tert-ブチル-2-p-トリル-2H-ピラゾール-3-イルアミン(73mg、0.32mmol)及び3-(4-アミノ-2-フルオロ-フェニル)-イソチアゾロ[5,4-d]ピリミジン-4-イルアミン(中間体5、83mg、0.32mmol)から出発して、標題化合物を白色の固体(34mg、20%)として得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 9.42 (s, 1H), 8.50 (s, 1H), 8.34 (s, 1H), 7.61 (dd, J = 12.4, 2.1 Hz, 1H), 7.52 (s, 1H), 7.45 - 7.33 (m, 5H), 7.23 (dd, J = 8.4, 2.1 Hz, 1H), 6.39 (s, 1H), 2.39 (s, 3H), 1.29 (s, 8H). UPLC: (254 nm) 純度 100%; Rt 3.81分。UPLC/MS: 516 [M+H] 。
実施例7:
1-[4-(4-アミノ-チエノ[2,3-d]ピリミジン-5-イル)-2-フルオロ-フェニル]-3-(5-tert-ブチル-2-p-トリル-2H-ピラゾール-3-イル)-尿素(9)
実施例1について記載したものと同様の手順に従って、ただし5-tert-ブチル-2-p-トリル-2H-ピラゾール-3-イルアミン(116mg、0.51mmol)及び5-(4-アミノ-3-フルオロ-フェニル)-チエノ[2,3-d]ピリミジン-4-イルアミン(中間体6、132mg、0.51mmol)から出発して、標題化合物を黄色の固体(27mg、10%)として得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 9.10 (s, 1H), 8.88 (s, 1H), 8.35 (s, 1H), 8.29 (t, J = 8.5 Hz, 1H), 7.49 (s, 1H), 7.44 - 7.34 (m, 5H), 7.29 - 7.19 (m, 1H), 6.41 (s, 1H), 2.40 (s, 3H), 1.29 (s, 10H). UPLC: (254nm) 純度 100 %; Rt 3.7 分. UPLC/MS: 516 [M+H]。
実施例8:
1-[4-(4-アミノ-1-メチル-1H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-3-イル)-3-クロロ-フェニル]-3-(5-tert-ブチル-2-p-トリル-2H-ピラゾール-3-イル)-尿素(8)
実施例1について記載したものと同様の手順に従って、ただし5-tert-ブチル-2-p-トリル-2H-ピラゾール-3-イルアミン(42mg、0.18mmol)及び3-(4-アミノ-2-クロロ-フェニル)-1-メチル-1H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-4-イルアミン(中間体7、50mg、0.18mmol)から出発して、標題化合物を白色の固体(8mg、8%)として得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 9.39 (s, 1H), 8.48 (s, 1H), 8.24 (s, 1H), 7.86 (d, J = 1.9 Hz, 1H), 7.49 - 7.24 (m, 5H), 6.39 (s, 1H), 3.94 (s, 3H), 2.39 (s, 3H), 1.30 (s, 9H). UPLC: (254nm) 純度 96 %; Rt 3.63 分. UPLC/MS: 530.3 [M+H]。
実施例9:
1-(4-{4-アミノ-1-メチル-1H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-3-イル}-2-フルオロ-フェニル)-3-{3-tert-ブチル-1-[4-(プロパン-2-イル)フェニル]-1H-ピラゾール-5-イル}尿素(10)
ジオキサン(15mL)と水(1.5mL)中の3-[3-tert-ブチル-1-[4-(プロパン-2-イル)フェニル]-1H-ピラゾール-5-イル]-1-[2-フルオロ-4-(テトラメチル)-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)フェニル]尿素(中間体8、160mg、0.29mmol、1.0当量)、3-ヨード-1-メチル-1H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-4-アミン(101mg、0.35mmol、1.2当量)、Pd(dppf)Cl
2.CH
2Cl
2(25mg、0.03mmol、0.10当量)、及びKOAc(90.4mg、0.90mmol、3.1当量)の混合物を窒素でパージし、MWで80℃で1時間、密封チューブ内で加熱した。溶媒を減圧下で除去し、残留物をシリカのフラッシュクロマトグラフィー(DCM:MeOH、20:1)によって精製して、標題化合物を白色の固体(30mg、19%)として得た。mp: 166-168
oC. 1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ 9.13-9.12 (m,1H), 8.94(s,1H), 8.34-8.30 (m,1H), 8.24 (s,1H), 7.45-7.41 (m,6H), 6.40 (s,1H), 3.92 (s,3H), 2.99-2.95 (m,1H), 1.26-1.23 (m,15H). LC/MS (カラム XBridge C18, 4.6x50 mm, 3.5μm; 5mM NH4HCO3含有水/ACN、1.2分で10%から95%の勾配, 保持 1.0 分; 254nm): 99 % (純度); 542.2 [M+H]。
実施例10:
1-[4-(4-アミノ-チエノ[2,3-d]ピリミジン-5-イル)-3-クロロ-フェニル]-3-(5-tert-ブチル-2-p-トリル-2H-ピラゾール-3-イル)-尿素(14)
実施例1について記載したものと同様の手順に従って、ただし5-tert-ブチル-2-p-トリル-2H-ピラゾール-3-イルアミン(58mg、0.26mmol、1.0当量)及び5-(4-アミノ-2-クロロ-フェニル)-チエノ[2,3-d]ピリミジン-4-イルアミン(中間体9、71mg、0.26mmol、1.0当量)から出発して、標題化合物を黄色の泡状物(12mg、12%)として得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 9.41 (s, 1H), 8.50 (s, 1H), 8.34 (s, 1H), 7.87 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.48 (s, 1H), 7.44 - 7.32 (m, 6H), 6.39 (s, 1H), 2.39 (s, 3H), 1.29 (s, 9H). UPLC: (254nm) 純度 100 %; Rt 3.97 分. LC/MS: 533.2 [M+H]。
実施例11:
1-[4-(4-アミノ-チエノ[2,3-d]ピリミジン-5-イル)-2-クロロ-フェニル]-3-(5-tert-ブチル-2-p-トリル-2H-ピラゾール-3-イル)-尿素(20)
実施例1について記載したものと同様の手順に従って、ただし5-tert-ブチル-2-p-トリル-2H-ピラゾール-3-イルアミン(76mg、0.33mmol、1.0当量)及び5-(4-アミノ-3-クロロ-フェニル)-チエノ[2,3-d]ピリミジン-4-イルアミン(中間体10、91mg、0.33mmol、1.0当量)から出発して、標題化合物を黄色の泡状物(10mg、5%)として得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) d 9.20 (s, 1H), 8.78 (s, 1H), 8.35 (s, 1H), 8.26 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 7.58 (d, J = 2.1 Hz, 1H), 7.52 (s, 1H), 7.44 - 7.34 (m, 5H), 6.40 (s, 1H), 2.39 (s, 3H), 1.29 (s, 8H). UPLC: (254nm) 純度 99 %; Rt 3.93 分. LC/MS: 533.2 [M+H]。
実施例12:
1-[4-(4-アミノ-チエノ[2,3-d]ピリミジン-5-イル)-フェニル]-3-(5-tert-ブチル-2-p-トリル-2H-ピラゾール-3-イル)-尿素(13)
1,4-ジオキサン(3.5mL)及び水(1mL)中の5-ブロモ-チエノ[2,3-d]ピリミジン-4-イルアミン(100mg、0.43mmol、1.2当量)、1-(5-tert-ブチル-2-p-トリル-2H-ピラゾール-3-イル)-3-[4-(4,4,5,5-テトラメチル-[1,3,2]ジオキサボロラン-2-イル)-フェニル]-尿素(172mg、0.36mmol、1.0当量)、Pd(dppf)Cl
2.DCM(59mg、0.73mmol、0.2当量)、及び炭酸セシウム(260mg、0.8mmol、2.2当量)の混合物を、100℃、窒素雰囲気下で一晩攪拌した。次に反応混合物をセライトパッドで濾過した。濾液をEtOAc(50mL)で希釈し、1M NaOH(2×30mL)及び食塩水(2×30mL)で洗浄した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮した。分取HPLC(カラムC18 X-Bridge、30x250mm、10μm、勾配30~95の0.1%水酸化アンモニウム含有ACN)により精製して、標題化合物を白色の粉末(41mg、23%)として得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 9.22 (s, 1H), 8.44 (s, 1H), 8.34 (s, 1H), 7.57 (d, J = 8.6 Hz, 2H), 7.48 - 7.28 (m, 7H), 6.38 (s, 1H), 2.39 (s, 3H), 1.29 (s, 9H). UPLC: (254nm) 純度 100 %; Rt 3.63 分. LC/MS: 598.3 [M+H]。
実施例13:
1-[4-(4-アミノ-1-メチル-1H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-3-イル)-3-フルオロ-フェニル]-3-(2-p-トリル-5-トリフルオロメチル-2H-ピラゾール-3-イル)-尿素(26)
実施例1について記載したものと同様の手順に従って、ただし2-p-トリル-5-トリフルオロメチル-2H-ピラゾール-3-イルアミン(56mg、0.23mmol、1.0当量)及び3-(4-アミノ-2-フルオロ-フェニル)-1-メチル-1H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-4-イルアミン(中間体2、60mg、0.23mmol、1.0当量)から出発して、標題化合物を白色の粉末(7mg、6%)として得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 9.24 (s, 1H), 9.20 (s, 1H), 8.31 (t, J = 8.6 Hz, 1H), 8.26 (s, 1H), 7.57 - 7.39 (m, 6H), 6.91 (s, 1H), 3.95 (s, 3H), 2.44 (s, 3H). UPLC: (254nm) 純度 100 %; Rt 3.72 分. LC/MS: 525.2 [M+H]。
実施例14:
1-[4-(4-アミノ-1-メチル-1H-ピラゾロ[4,3-c]ピリジン-3-イル)-フェニル]-3-[5-tert-ブチル-2-(4-イソプロピル-フェニル)-2H-ピラゾール-3-イル]-尿素(16)
実施例9について記載したものと同様の手順に従って、ただし3-[3-tert-ブチル-1-[4-(プロパン-2-イル)フェニル]-1H-ピラゾール-5-イル]-1-[4-(テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)フェニル]尿素(中間体13、200mg、0.38mmol、1.0当量)及び3-ヨード-1-メチル-1H-ピラゾロ[4,3-c]ピリジン-4-アミン(中間体12、130mg、0.45mmol、1.2当量)から出発して、標題化合物を白色の固体(20mg、10%)として得た。1H NMR (400MHz, DMSO-d6): δ 9.22 (s,1H), 8.48 (s,1H), 7.74-7.73 (d,J=6Hz,1H), 7.59-7.51 (m,4H), 7.44-7.38 (m,4H), 6.83-6.82 (d,J=6Hz,1H), 6.38(s,1H),5.74 (s,2H), 3.94 (s,3H), 2.98-2.95 (m,1H), 1.27 (s,9H), 1.25-1.23 (d,J=6.8Hz,6H); LC/MS (カラムKinetex 2.6μm XB-C18 100A, 3.0×50mm, 2.6 μm; 水/0.05% TFA含有ACN, 1.2分で5%から95%の勾配, 保持0.55 分; 254nm): 純度 99 %; 523 [M+H]. mp: 152-154
oC。
実施例15:
2-[4-(4-アミノ-1-メチル-1H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-3-イル)-フェニル]-N-[5-tert-ブチル-2-(4-イソプロピル-フェニル)-2H-ピラゾール-3-イル]-アセトアミド(21)
実施例9について記載したものと同様の手順に従って、ただしN-[3-tert-ブチル-1-[4-(プロパン-2-イル)フェニル]-1H-ピラゾール-5-イル]-2-[4-(テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)フェニル]アセトアミド(中間体14、65mg、0.09mmol、1.0当量)及び3-ヨード-1-メチル-1H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-4-アミン(30mg、0.10mmol、1.1当量)から出発して、標題化合物を白色の固体(15mg、32%)として得た。1H NMR (300MHz, CDCl
3) δ 8.43 (s,1H), 7.68 (d,J=8.0Hz,2H), 7.44-7.34 (m,3H), 7.24-7.17 (m,2H), 7.09 (m,2H), 6.64(s,1H),5.40 (s,2H), 4.12 (s,3H), 3.78 (s,2H), 2.80 (m,1H), 1.33 (s,9H), 1.11 (d,J=6.9Hz,6H). LC/MS (カラムKinetex EVO C18 100A, 3.0x50 mm, 2.6 μm; 5mM NH4HCO3含有水/ACN、2.0分で10%から95%の勾配、保持 0.5分;254nm):純度 100%; 523.3 [M+H]. mp: 218-219
oC。
実施例16:
2-[4-(4-アミノ-1-メチル-1H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-3-イル)-2-フルオロ-フェニル]-N-[5-tert-ブチル-2-(4-イソプロピル-フェニル)-2H-ピラゾール-3-イル]-アセトアミド(19)
実施例9について記載したものと同様の手順に従って、ただしN-[3-tert-ブチル-1-[4-(プロパン-2-イル)フェニル]-1H-ピラゾール-5-イル]-2-[2-フルオロ-4-(テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)フェニル]アセトアミド(300mg、0.32mmol、1.0当量)及び3-ヨード-1-メチル-1H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-4-アミン(150mg、0.38mmol、1.2当量)から出発して、標題化合物を白色の固体(30mg、17%)として得た。1H NMR (400MHz, CDCl
3) δ 8.41 (s,1H), 7.54-7.43 (m,4H), 7.29(m,2H), 7.24 (m,2H), 6.63 (s,1H), 5.81 (s,2H), 4.12 (s,3H), 3.77 (s,2H), 2.89 (m,1H),1.33 (s,9H), 1.19 (d,J=6.9Hz,6H). LC/MS(カラムKinetex EVO C18 100A、3.0×50mm、2.6 μm;水/5mM NH4HCO3/アセトニトリル、10から95%、254nm):純度 100%;541.3 [M+H] 。
実施例17:
1-(4-{4-アミノ-1-メチル-1H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-3-イル}-2-クロロフェニル)-3-[3-(1-ヒドロキシ-2-メチルプロパン-2-イル)-1-(4-メチルフェニル)-1H-ピラゾール-5-イル]尿素(22)
工程1:2-(5-{3-[4-(4-アミノ-1-メチル-1H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-3-イル)-2-クロロ-フェニル]-ウレイド}-1-p-トリル-1H-ピラゾール-3-イル)-2-メチル-プロピルアセテート
実施例9について記載したものと同様の手順に従って、ただし2-[5-([[2-クロロ-4-(テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)フェニル]カルバモイル]アミノ)-1-(4-メチルフェニル)-1H-ピラゾール-3-イル]-2-メチルプロピルアセテート(中間体16、200mg、0.35mmol、1.00当量)及び3-ヨード-1-メチル-1H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-4-アミン(100mg、0.36mmol、1.03当量)から出発して、標題化合物をオフホワイトの固体(15mg、7%)として得た。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ 9.25 (s,1H), 8.79 (s,1H), 8.29-8.27 (d,1H), 8.24 (s,1H), 7.66-7.65 (d,1H), 7.57-7.54 (dd,1H), 7.41-7.39 (d,2H), 7.36-7.34 (d,2H), 6.43 (s,1H),4.09 (s,2H),3.92 (s,3H), 2.37 (s,3H), 2.01 (s,3H), 1.27 (s,6H). LC/MS (カラム Kinetex EVO C18 100A, 3.0x50 mm, 2.6 μm; 5mM NH
4HCO
3含有水/ACN 2.0分で10%から95%までの勾配、保持 0.5分; 254nm): 純度 96 %; 588.2 [M+H]. mp: 126-128
oC。
工程2:1-(4-{4-アミノ-1-メチル-1H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-3-イル}-2-クロロフェニル)-3-[3-(1-ヒドロキシ-2-メチルプロパン-2-イル)-1-(4-メチルフェニル)-1H-ピラゾール-5-イル]尿素
MeOH(5mL)中の2-(5-[[(4-[4-アミノ-1-メチル-1H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-3-イル]-2-クロロフェニル)カルバモイル]アミノ]-1-(4-メチルフェニル)-1H-ピラゾール-3-イル)-2-メチルプロピルアセテート(100mg、0.15mmol、1.00当量)及び炭酸カリウム(33mg、0.23mmol、1.5当量)の溶液を室温で2時間攪拌した。溶媒を減圧下で除去した。分取HPLC(カラムGemini-NX C18 AXAI Packed、21.2x150mm、5μm;0.05%NH
4OH含有水/ACN、8分で33%から46%の勾配)により精製して、標題化合物を白色の固体(10mg、12%)として得た。1H NMR (300MHz, DMSO-d6) δ 9.22 (s,1H), 8.78 (s,1H), 8.30 (d,J=8.6Hz,1H), 8.26 (s,1H), 7.67 (d,J=2.0Hz,1H),7.57 (dd,J=8.6,2.1Hz,1H),7.45-7.33 (m,4H), 6.91 (s,1H), 6.39 (s,1H), 4.62 (t,J=5.5Hz,1H), 3.94 (s,3H), 3.44 (d,J=5.1Hz,2H), 2.38 (s,3H), 1.22 (s,6H). LC/MS(カラムKinetex EVO C18 100A、3.0×50mm、2.6 μm;5mM NH4HCO3含有水/ACN、2.0分で10%から95%の勾配、保持 0.5 分;254nm):98 %(純度);546.3 [M+H], mp: 192-194
oC。
実施例18:
1-(4-{4-アミノ-1-メチル-1H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-3-イル}-2-クロロフェニル)-3-[3-(3-メチルオキセタン-3-イル)-1-(4-メチルフェニル)-1H-ピラゾール-5-イル]尿素(24)
実施例9について記載したものと同様の手順に従って、ただし1-[2-クロロ-4-(テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)フェニル]-3-[3-(3-メチルオキセタン-3-イル)-1-(4-メチルフェニル)-1H-ピラゾール-5-イル]尿素(中間体18、120mg、0.18mmol、1.0当量)及び3-ヨード-1-メチル-1H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-4-アミン(中間体17、68mg、0.22mmol、1.2当量)から出発して、標題化合物を白色の固体(10mg、10%)として得た。1H NMR (300MHz, DMSO-d6) δ 9.32 (s,1H), 8.83 (s,1H), 8.30 (d,J=8.6Hz,1H), 8.26 (s,1H), 7.68 (d,J=2.0Hz,1H),7.58 (dd,J=8.5,2.0Hz,1H), 7.41 (d,4H), 6.93 (s,1H), 6.54 (s,1H), 4.85 (d,J=5.3Hz,2H), 4.47 (d,J=5.4Hz,2H), 3.94 (s,3H), 2.40 (s,3H), 1.67 (s,3H). LC/MS(カラムShim-pack XR-ODS、3.0×50mm、2.2μm;水/0.05%TFA含有水、2.2分で5から100%の勾配、保持 1.0分;254nm):純度 95%; 544.2 [M+H]. mp: 170-172
oC。
実施例19:
2-[4-(4-アミノ-1-メチル-1H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-3-イル)-フェニル]-N-(5-tert-ブチル-2-p-トリル-2H-ピラゾール-3-イル)-2-ヒドロキシ-アセトアミド(17)
実施例9について記載したものと同様の手順に従って、ただしN-[3-tert-ブチル-1-(4-メチルフェニル)-1H-ピラゾール-5-イル]-2-ヒドロキシ-2-[4-(テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)フェニル]アセトアミド(中間体19、40mg、0.07mmol、1.0当量)及び3-ヨード-1-メチル-1H-ピラゾロ[3、4-d]ピリミジン-4-アミン(22mg、0.07mmol、1.10当量)から出発して、標題化合物を白色の固体(21mg、62%)として得た。1H NMR (300MHz, DMSO-d6) δ 9.87 (s,1H), 8.28 (s,1H), 7.65 (d,J=8.2Hz,2H), 7.55 (d,J=8.1Hz,2H), 7.34-7.24 (m,2H), 7.19 (d,J=8.3Hz,2H), 6.66-6.57 (m,1H), 6.30 (s,1H), 5.18-5.12 (m,1H), 3.97 (s,3H), 2.30 (s,3H), 1.26 (s,9H). LC/MS (カラム Shim-pack XR-ODS, 3.0x50 mm, 2.2μm; 水/ 0.05% TFA含有ACN 2.2 分で5%から100%の勾配, 保持 1.0 分; 254nm): 純度 99%; 511.3 [M+H]. mp: 260-262
oC。
実施例20:
2-[4-(4-アミノ-1-メチル-1H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-3-イル)-フェニル]-N-(5-tert-ブチル-2-p-トリル-2H-ピラゾール-3-イル)-2-オキソ-アセトアミド(7)
DMSO(1mL)中の2-(4-[4-アミノ-1-メチル-1H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-3-イル]フェニル)-N-[3-tert-ブチル-1-(4-メチルフェニル)-1H-ピラゾール-5-イル]-2-ヒドロキシアセトアミド(50mg、0.09mmol、1.0当量)及びIBX(52mg、0.18mmol、2.0当量)の溶液を20℃で4時間攪拌した。分取HPLC(カラムGemini-NX C18 AXAI Packed、21.2x150mm、5μm;0.05%NH
4OH含有水/ACN、8分で50%から62%の勾配)により精製して、標題化合物を黄色の固体(20mg、44%)として得た。1H NMR (300MHz, DMSO-d6) δ 10.99 (s,1H), 8.30 (s,1H), 8.00 (d,J = 8.4 Hz,2H), 7.84 (d,J=8.4Hz,2H), 7.40(d,J=8.4Hz,2H), 7.32 (d,J=8.3Hz,2H),7.05 (s,2H), 6.53 (s,1H), 3.99 (s,3H), 2.37 (s,3H), 1.32 (s,9H). LC/MS (カラム Phenomenex Gemini-NX C18 3.0x50 mm, 3.0 μm; 6.5 mM NH
4HCO
3含有水/ACN, 2.2分で5%から95%の勾配, 保持 1.0 分; 254nm): 純度 99%; 509.1 [M+H]。
実施例21:
1-(4-{4-アミノチエノ[2,3-d]ピリミジン-5-イル}-2-クロロフェニル)-3-[3-(1-ヒドロキシ-2-メチルプロパン-2-イル)-1-(4-メチルフェニル)-1H-ピラゾール-5-イル]尿素(27)
工程1:2-(5-{3-[4-(4-アミノ-チエノ[2,3-d]ピリミジン-5-イル)-2-クロロ-フェニル]-ウレイド}-1-p-トリル-1H-ピラゾール-3-イル)-2-メチル-プロピルアセテート
実施例1について記載したものと同様の手順に従って、ただし2-(5-アミノ-1-p-トリル-1H-ピラゾール-3-イル)-2-メチル-プロピルエステル(Journal of Medicinal Chemistry, 46(22), 4676-4686; 2003に記載のように調製された;208mg、0.72mmol、1.0当量)及び5-(4-アミノ-3-クロロ-フェニル)-チエノ[2,3-d]ピリミジン-4-イルアミン(中間体10;200mg、0.72mmol、1.0当量)から出発して、標題化合物を白色の固体(40mg、9%)として得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 9.24 (s, 1H), 8.78 (s, 1H), 8.35 (s, 1H), 8.25 (d, J = 8.6 Hz, 1H), 7.63 - 7.27 (m, 7H), 6.45 (s, 1H), 4.12 (s, 2H), 2.39 (s, 3H), 2.04 (s, 3H), 1.29 (s, 6H). UPLC/MS 590.3 [M+H]。
工程2:1-(4-{4-アミノチエノ[2,3-d]ピリミジン-5-イル}-2-クロロフェニル)-3-[3-(1-ヒドロキシ-2-メチルプロパン-2-イル)-1-(4-メチルフェニル)-1H-ピラゾール-5-イル]尿素
MeOH(2mL)中の2-(5-{3-[4-(4-アミノ-チエノ[2,3-d]ピリミジン-5-イル)-2-クロロ-フェニル]-ウレイド}-1-p-トリル-1H-ピラゾール-3-イル)-2-メチル-プロピルエステル(40mg、0.07mmol、1.0当量)及びK
2CO
3(28mg、0.20mmol、3当量)の溶液を、室温で1時間撹拌した。次に、反応混合物を重炭酸ナトリウムの飽和溶液(2mL)で希釈し、EtOAc(3×3mL)で抽出した。合わせた有機層を食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮した。シリカのフラッシュクロマトグラフィー(EP:EtOAc;100:0から0:100の勾配)により精製して、標題化合物を白色の固体(27mg、73%)として得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 9.21 (s, 1H), 8.77 (s, 1H), 8.35 (s, 1H), 8.26 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 7.57 (d, J = 2.1 Hz, 1H), 7.52 (s, 1H), 7.47 - 7.33 (m, 4H), 6.39 (s, 1H), 4.59 (t, J = 5.6 Hz, 1H), 3.45 (d, J = 5.5 Hz, 2H), 2.39 (s, 3H), 1.23 (s, 6H). UPLC: (254nm) 純度 100 %; Rt 3.13 分. LC/MS: 551.0 [M+H]。
実施例22
1-[4-(4-アミノ-チエノ[2,3-d]ピリミジン-5-イル)-2-クロロ-フェニル]-3-[5-(シアノ-ジメチル-メチル)-2-p-トリル-2H-ピラゾール-3-イル]-尿素(25)
実施例1について記載したものと同様の手順に従って、ただし2-(5-アミノ-1-p-トリル-1H-ピラゾール-3-イル)-2-メチル-プロピオニトリル(中間体21;43mg、0.18mmol、1.0当量)及び5-(4-アミノ-3-クロロ-フェニル)-チエノ[2,3-d]ピリミジン-4-イルアミン(中間体10;50mg、0.18mmol、1.0当量)から出発して、標題化合物を白色の固体(18mg、19%)として得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 9.36 (s, 1H), 8.86 (s, 1H), 8.35 (s, 1H), 8.26 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 7.58 (d, J = 2.1 Hz, 1H), 7.53 (s, 1H), 7.48 - 7.38 (m, 5H), 6.62 (s, 1H), 5.76 (s, 1H), 2.42 (s, 3H), 1.71 (s, 6H). UPLC: (254nm) 純度 99 %; Rt 3.69 分. UPLC/MS: 543.0 [M+H]。
実施例23:
1-[4-(4-アミノ-チエノ[2,3-d]ピリミジン-5-イル)-2-クロロ-3-フルオロ-フェニル]-3-(5-tert-ブチル-2-p-トリル-2H-ピラゾール-3-イル)-尿素(23)
実施例1について記載したものと同様の手順に従って、ただし5-tert-ブチル-2-p-トリル-2H-ピラゾール-3-イルアミン(24mg、0.11mmol、1.0当量)及び5-(4-アミノ-3-クロロ-2-フルオロ-フェニル)-チエノ[2,3-d]ピリミジン-4-イルアミン(中間体23;31mg、0.11mmol、1.0当量)から出発して、標題化合物を白色の固体(3mg、5%)として得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 9.27 (s, 1H), 8.90 (s, 1H), 8.35 (s, 1H), 8.13 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 7.59 (s, 1H), 7.48 - 7.28 (m, 4H), 6.41 (s, 1H), 2.40 (s, 3H), 1.29 (s, 9H). UPLC: (254nm) 純度 100 %; Rt 4.02 分. UPLC/MS: 550.0 [M+H] 。
実施例24:
1-[4-(4-アミノ-チエノ[2,3-d]ピリミジン-5-イル)-2-クロロ-フェニル]-3-[2-p-トリル-5-(2,2,2-トリフルオロ-1,1-ジメチル-エチル)-2H-ピラゾール-3-イル]-尿素(18)
実施例1について記載したものと同様の手順に従って、ただし2-p-トリル-5-(2,2,2-トリフルオロ-1,1-ジメチル-エチル)-2H-ピラゾール-3-イルアミン(51mg、0.18mmol、1.0当量)及び5-(4-アミノ-3-クロロ-フェニル)-チエノ[2,3-d]ピリミジン-4-イルアミン(中間体10;50mg、0.18mmol;1.0当量)から出発して、標題化合物を白色の固体(14mg、13%)として得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 9.32 (s, 1H), 8.83 (s, 1H), 8.35 (s, 1H), 8.26 (d, J = 8.6 Hz, 1H), 7.58 (d, J = 2.1 Hz, 1H), 7.53 (s, 1H), 7.46 (d, J = 8.1 Hz, 2H), 7.42 - 7.37 (m, 3H), 6.59 (s, 1H), 2.41 (s, 3H), 1.53 (s, 6H). UPLC: (254nm) 純度 100 %; Rt 4.28 分. LC/MS: 586.0 [M+H]。
実施例25:
1-[4-(4-アミノ-7-メチル-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-5-イル)-シクロヘキサ-3-エニル]-3-(5-tert-ブチル-2-p-トリル-2H-ピラゾール-3-イル)-尿素(1)
DCM(2mL)中の3-tert-ブチル-1-(4-メチルフェニル)-1H-ピラゾール-5-アミン(94mg、0.37mmol、1.0当量)及びDIEA(201mg、1.48mmol、4.0当量)の溶液を、0℃で窒素雰囲気下で維持したDCM(2mL)中のトリホスゲン(69mg、0.22mmol、0.60当量)の溶液に滴加した。反応混合物を0℃で2時間撹拌した後、DMF(2mL)中の5-(4-アミノシクロヘキサ-1-エン-1-イル)-7-メチル-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-アミン(中間体24;100mg、0.37mmol、1.0当量)の溶液を加えた。得られた反応混合物を室温で4時間撹拌し、DCM(10mL)で希釈した。これをNH
4Clの飽和溶液(2×10mL)及び食塩水(1x10mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮した。分取HPLC(カラムXBridge BEH130 Prep C18 OBD カラム、19x150mm、5μm;0.05%NH
4OH含有水/CAN、36%ACN 17分)により精製して、標題化合物を白色の固体(16mg、8%)として得た。1H NMR (300MHz, DMSO-d6) δ 8.09 - 8.04 (m, 2H), 7.36 - 7.29 (m, 4H), 7.18 (s, 1H), 6.68 - 6.65 (m, 1H), 6.29 - 6.25 (m, 3H), 5.62 (s, 1H), 3.85 - 3.81 (m, 1H), 3.66 (s, 3H), 2.49 - 2.43 (m, 3H), 2.36 (s, 3H), 2.08 - 2.01 (m, 1H), 1.91 - 1.88 (m, 1H), 1.68 - 1.62 (m, 1H), 1.25 (s, 9H). LC/MS (カラム Ascentis Express C18,3.0x50 mm, 2.7μm; 水/0.05% TFA含有ACN, 1.2分で5%から100%の勾配, 保持 0.5 分; 254nm): 純度 96%; 499.3 [M+H]. mp: 145-147
oC。
実施例26:
1-[4-(4-アミノ-1-メチル-1H-ピラゾロ[4,3-c]ピリジン-3-イル)-2-フルオロ-フェニル]-3-(5-tert-ブチル-2-p-トリル-2H-ピラゾール-3-イル)-尿素(3)
実施例9について記載したものと同様の手順に従って、ただし3-[3-tert-ブチル-1-(4-メチルフェニル)-1H-ピラゾール-5-イル]-1-[2-フルオロ-4-(テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)フェニル]尿素(中間体25、150mg、0.27mmol、1.0当量)及び3-ヨード-1-メチル-1H-ピラゾロ[4、3-c]ピリジン-4-アミン(中間体12、894mg、3.1mmol、11.3当量)から出発して、標題化合物を白色の固体(10mg、7%)として得た。NMR (300MHz,DMSO-d6) δ 9.09 (s,1H), 8.86(s,1H), 8.27 (t,J=8.4Hz,1H), 7.73(d,J=6.1Hz,1H), 7.49-7.27 (m,6H), 6.82 (d,J=6.0Hz,1H), 6.38 (s,1H), 5.79 (s,2H), 3.93(s,3H), 2.36 (s,3H), 2.04 (s,1H), 1.25 (s,10H). LC/MS (カラム Poroshell HPH-C18, 3.0x50 mm, 2.7 μm; 5mM NH
4HCO
3含有水/ACN, 2.2分で5%から95%の勾配, 保持 1.0 分; 254nm): 純度 100 %; 513.0 [M+H]。
実施例27:
3-[3-tert-ブチル-1-(4-メチルフェニル)-1H-ピラゾール-5-イル]-1-[(1s,4s)-4-{4-アミノ-7-メチル-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-5-イル}シクロヘキシル]尿素(5)
MeOH(5mL)中の1-(4-[4-アミノ-7-メチル-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-5-イル]シクロヘキサ-3-エン-1-イル)-3-[3-tert-ブチル-1-(4-メチルフェニル)-1H-ピラゾール-5-イル]尿素(60mg、0.11mmol、1.0当量)の溶液を、パラジウム担持活性炭(20mg)の存在下で48時間水素化(1atm)した。次に反応混合物をセライトパッドで濾過し、減圧下で濃縮した。分取HPLC(カラムX-Bridge Prep C18 OBDカラム、19x150mm、5μm;10mM NH
4HCO
3+0.1%NH
4OH含有水/ACN、20分で38.0%から40.0%の勾配)により精製して、標題化合物を白色の固体(9.9mg、17%)として得た。1H NMR (300MHz, DMSO-d6): δ 8.05 - 8.03 (m, 2H), 7.36 - 7.30 (m, 4H), 6.83 (s, 1H), 6.74 - 6.71 (m, 1H), 6.43 (s, 2H), 6.29 (s, 1H), 3.86 (m, 1H), 3.58 (s, 3H), 2.97 (s, 1H), 2.32 (s, 3H), 2.01 - 1.56 (m, 6H), 1.40 (m, 2H), 1.21 (s, 9H). LC/MS (カラム Shim-pack XR-ODS, 3.0x50 mm, 2.2μm; 水/0.05% TFA含有CAN, 2.0分で5%から100%の勾配, 保持 0.7 分; 254nm): 純度 95 %; 501.3 [M+H]. mp: 228-230
oC。
実施例28:
1-(4-{4-アミノ-1-メチル-1H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-3-イル}-2-クロロフェニル)-3-[3-tert-ブチル-1-(4-シアノフェニル)-1H-ピラゾール-5-イル]尿素(28)
実施例1について記載したものと同様の手順に従って、ただし4-[5-アミノ-3-(1,1-ジメチルエチル)-1H-ピラゾール-1-イル]ベンゾニトリルから出発して、標題化合物をベージュ色の固体として得た。1 H NMR (400 MH, DMSO-d6) δ 1.30 (s, 9H), 3.99 (s, 3H), 5.76 (s, 1H), 7.55 (d, J = 8.6 Hz, 1H), 7.69 (d, J = 1.6 Hz, 1H), 7.77 (d, J = 7.2 Hz, 2H), 7.98 (d, J = 7.2 Hz, 2H), 8.20 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 8.39 (s, 1H), 8.80 (s, 1H), 9.43 (s, 1H). HPLC (Atlantis dC18, 254x4.6 mm, 5μm, TFA 0.1%含有水/ACN,15分で10%から100%の勾配, 254nm) 純度 98.0 %; Rt 12.7 分. LC/MS (ESI-): 539.0 [M-H]。
実施例29:
1-[4-(4-アミノ-1-メチル-1H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-3-イル)-2-クロロ-フェニル]-3-[5-tert-ブチル-2-(3-フルオロ-4-メチル-フェニル)-2H-ピラゾール-3-イル]-尿素(29)
実施例1について記載したものと同様の手順に従って、ただし5-tert-ブチル-2-(3-フルオロ-4-メチル-フェニル)-2H-ピラゾール-3-イルアミンから出発して、標題化合物をベージュ色の固体として得た。1H NMR (400 MH, DMSO-d6) δ 1.28 (s, 9H), 2.29 (s, 3H), 3.98 (s, 3H), 4.5 (brs, 2H), 6.41 (s, 1H), 7.30 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 7.37 (d, J = 11.8 Hz, 1H), 7.45 (t, J = 8.3 Hz, 1H), 7.57 (d, J = 8.6 Hz, 1H), 7.69 (d, J = 1.4 Hz, 1H), 8.29 (d, J = 8.6 Hz, 1H), 8.80 (s, 1H), 9.28 (s, 1H). HPLC: (Atlantis dC18, 254x4.6 mm, 5μm, 0.1% TFA含有水/ACN 15分で10%から100%の勾配, 254nm) 純度 97.3 %; Rt 13.3 分. LC/MS (ESI-): 546.0 [M-H]。
実施例30:
酵素及び細胞アッセイ
IRAK4酵素アッセイ:
IRAK4はヒト精製組換え酵素(His-TEV-IRAK4(1-460))である。このアッセイにおいて、IRAK4はATPを加水分解し、自己リン酸化し、そしてセリン/スレオニン汎用ペプチド基質(STK:CisBio Internationalの61ST1BLC)をリン酸化した。IRAK-4阻害の測定は、ルミネッセンスアッセイ(PromegaのADP-Glo(商標)キナーゼアッセイ)に基づいて384ウェルフォーマットで実施した。精製ヒト組換えIRAK4(0.3μg/mL)及びDMSO中で連続希釈した化合物(10μM~0.5nMの濃度範囲)又は対照(1%DMSO)を、50mM ヘペス pH7.0、脂肪酸不含BSA 0.1%、ジチオスレイトール(DTT)2mM、MgCl2 10mM、EGTA 0.5mM、トリトンX-100 0.01%、MnCl2 5mMを含むアッセイ緩衝液中で、室温で15分間インキュベートした。次いで、ATP(2μM)及びペプチド基質STK1-ビオチンペプチド(300nM)の添加によって、キナーゼ反応を開始した。室温で2時間インキュベートした後に、反応を停止させ、ADP-Glo(商標)試薬を供給業者の説明書に従って添加することにより、未消費ATPを枯渇させた。室温で40分間インキュベートした後に、キナーゼ検出試薬を供給業者の説明書に従ってアッセイプレートに添加した。室温で20分間インキュベートした後に、プレート読み取り照度計(PerkinElmer Envision、又は同等の読み取り機)を用いてルミネッセンスシグナルを測定した。
IRAK1酵素アッセイ:
IRAK1は、ヒト精製組換え酵素(His-TEV-IRAK1(194-712))である。このアッセイにおいて、IRAK1はATPを加水分解し、そして自己リン酸化した。IRAK-1阻害の測定は、ルミネッセンスアッセイ(PromegaのADP-Glo(商標)キナーゼアッセイ)に基づいて384ウェルフォーマットで実施した。精製ヒト組換えIRAK1(0.3μg/ml)及びDMSO中で連続希釈した化合物(10μM~0.5nMの濃度範囲)又は対照(1%DMSO)を、50mM ヘペス pH7.0、脂肪酸不含BSA0.1%、ジチオスレイトール(DTT)2mM、MgCl2 10mM、EGTA 0.5mM、トリトンX-100 0.01%を含むアッセイ緩衝液中で、室温で15分間インキュベートした。次いで、1μMの濃度でATPの添加によって、キナーゼ反応を開始した。室温で2時間インキュベートした後に、反応を停止させ、ADP-Glo(商標)試薬を供給業者の説明書に従って添加することにより、未消費ATPを枯渇させた。室温で40分間インキュベートした後に、キナーゼ検出試薬を供給業者の説明書に従ってアッセイプレートに添加した。室温で20分間インキュベートした後に、プレート読み取り照度計(PerkinElmer Envision、又は同等の読み取り機)を用いてルミネッセンスシグナルを測定した。
ヒトPBMCにおけるTLR7誘発IL-6
ヒト単核細胞(PBMC)におけるTLR7誘発IL-6分泌に対するIRAK1及びIRAK4小分子阻害剤の活性をモニターするための機能的なアッセイの1つとして、ヒトPBMCアッセイを使用した。アッセイ培地(RPMI+2%P/S/L-glu+10%HI-FBS)中にプレーティングした新鮮又は凍結のいずれかで使用した健康なボランティアから得たバフィーコート(白血球及び血小板が豊富な全血)からヒトPMBCを調製し、DMSO/培地(25μM~0.4nMの濃度の範囲)又は対照(0.25%DMSO)中の化合物を用いて、37℃にて30分間アッセイ培地中で前処理した。IRAK1及びIRAK4阻害剤による前処理後、PBMCをTLR7特異的リガンド(2uM)を用いて37℃で一晩(16~18時間)刺激した。インキュベーション後、上清を384ウェルPE AlphaPlate-384に移し、IL-6をPerkin Elmer IL-6 Alpha LISAキット(AL223C)を用いて定量した。プレートを、Alpha Technology(登録商標)のEnvision(登録商標)プレートリーダーで読んだ。
結果を以下の表に示す。
実施例31:
医薬製剤
(A)注射バイアル:2回蒸留水3L中の本発明による活性成分100gとリン酸水素二ナトリウム5gの溶液を、2N塩酸を用いてpH6.5に調整し、滅菌濾過し、注射バイアルに移し、無菌状態で凍結乾燥し、そして無菌状態で密閉する。各注射バイアルは5mgの活性成分を含む。
(B)座剤:本発明による活性成分20gを大豆レシチン100g及びカカオ脂1400gとの混合物に融解、型に注ぎ、冷却させる。各座剤は20mgの活性成分を含む。
(C)溶液:2回蒸留水940ml中の本発明による活性成分1g、NaH2PO4・2H2O 9.38g、Na2HPO4・12H2O 28.48g、及び塩化ベンザルコニウム0.1gから、溶液を調製する。pHを6.8に調整し、溶液を1Lにし、照射により滅菌する。この溶液は点眼剤の形態で使用することができる。
(D)軟膏:本発明による活性成分500mgをワセリン99.5gと、無菌条件下で混合する。
(E)錠剤:本発明による活性成分1kg、ラクトース4kg、ジャガイモデンプン1.2kg、タルク0.2kg、及びステアリン酸マグネシウム0.1kgの混合物を、従来法で圧縮して錠剤を得て、各錠剤が10mgの活性成分を含むようにする。
(F)コーティング錠:錠剤を例Eと同様にし圧縮し、次いで、従来法でスクロース、ジャガイモデンプン、タルク、トラガカント、及び染料のコーティングで被覆する。
(G)カプセル:本発明による活性成分2kgを従来法で硬ゼラチンカプセル中に導入し、各カプセルが20mgの活性成分を含むようにする。
(H)アンプル:2回蒸留水60L中の本発明による活性成分1kgの溶液を滅菌濾過し、アンプルに移し、無菌条件下で凍結乾燥し、そして無菌条件下に密閉する。各アンプルは10mgの活性成分を含む。
(I)吸入スプレイ:本発明による活性成分14gを10Lの等張NaCl溶液に溶解し、この溶液を市販のポンプ機構付きスプレイ容器内に移す。溶液は口又は鼻にスプレイすることができる。1回のスプレイショット(約0.1ml)は約0.14mgの用量に相当する。
本明細書において本発明のいくつかの実施態様が説明されているが、基本的な例を変更して、本発明の化合物及び方法を利用する別の実施態様を提供できることは明らかである。従って、本発明の範囲は、例として表された特定の実施態様によってではなく、添付の特許請求の範囲によって定義されることが理解されよう。