JP7328198B2 - ナビゲーションに用いられる方法、装置、デバイス及び媒体 - Google Patents

Description

本開示の実施例はナビゲーション分野に関し、より具体的には、ナビゲーションに用いられる方法、装置、デバイス、及びコンピュータ可読記憶媒体に関する。

車両に取り付けられるナビゲーションシステム又は携帯型ナビゲーションシステムは、ユーザがより適切にナビゲーションの目的地を決定できるように、興味ポイント（ＰＯＩ）検索を提供することができる。興味ポイントは、旅館、レストラン、駐車場、遊園地、カフェ等を含むことができる。ユーザはインタフェースを介して、ナビゲーションシステムに照会キーワードを入力し、関連する興味ポイントのリストを取得することができる。ユーザは、表示された興味ポイントリストの中から、１つの興味ポイントをナビゲーションの目的地として選択することができる。しかしながら、表示用のインタフェースに限界があることから、ユーザに向けて展開される興味ポイントの数は、限られていることが多い。デフォルトの検索パラメータに基づき返される興味ポイントリストは、ユーザを満足させることができない可能性がある。ユーザは、ページをめくって興味ポイントを選択するか、手動で検索パラメータを変更するか、又はもっと多くの照会キーワードを入力するといった方法で、返される興味ポイントの数を絞る必要がある。これでは、ユーザが多くの興味ポイントの中から、現在の必要性に合致する興味ポイントを短時間ですばやく決定することは困難である。

本開示の例示的実施例によれば、ナビゲーションに用いられる解決策が提供される。該解決策では、地理範囲の各エリアの重み係数を予め評価することで、特定重要エリアに潜在する、ユーザの要望により合致する興味ポイントをユーザに提供することができる。これは、興味ポイントの表示用のインタフェースが有限である状況においてより有利であり、これによってユーザは、よりすばやく所望の興味ポイントに位置決めすることができ、複雑で効率の悪い興味ポイント検索操作や手動による検索パラメータ調整を回避することができる。

本開示の第１の態様では、ナビゲーションに用いられる方法を提供する。該方法は、ユーザが入力した地理範囲についての検索照会を受け付けることと、地理範囲において重み係数が比較的高い少なくとも１つの目標エリアにおける複数の興味ポイントを取得することと、複数の興味ポイントのうち少なくとも１つの興味ポイントをユーザに提供することとを含む。

いくつかの実施例において、該方法はさらに、地理範囲のうち複数のエリアの興味ポイント関連情報を取得することと、興味ポイント関連情報に基づき複数のエリアの対応する重み係数を決定することとを含む。

いくつかの実施例において、複数のエリアにおける各エリアの興味ポイント関連情報は、エリア内の興味ポイントの数、興味ポイントに関連するタグの数、興味ポイントの重み係数、及びエリア内の興味ポイントタイプの重み係数のうち少なくとも１つを含む。

いくつかの実施例において、該方法はさらに、複数のエリア内の興味ポイントの少なくとも１つの重み影響要素を取得することと、興味ポイントの少なくとも１つの重み影響要素に基づき、興味ポイントの重み係数又は興味ポイントタイプの重み係数を決定することと、を備え、少なくとも１つの重み影響要素は、興味ポイントに関連するサービス可用性、興味ポイントに関連するサービス性能、興味ポイントに関連するサービス費用、興味ポイントに関連するサービス環境、興味ポイントに関連するサービス種類、及び興味ポイントへのアクセス難易度のうち少なくとも１つを含む。

いくつかの実施例において、少なくとも１つの興味ポイントを提供することは、少なくとも１つの目標エリアにおいて検索照会に対応するユーザの意図とマッチする複数の興味ポイントタイプを決定することと、複数の興味ポイントタイプから、重み係数が比較的高い少なくとも１つの目標興味ポイントタイプを決定することと、少なくとも１つの目標エリアにおいて少なくとも１つの目標興味ポイントタイプに分類される少なくとも１つの興味ポイントを提供することとを含む。

いくつかの実施例において、複数の興味ポイントを取得することは、少なくとも１つの目標エリアに関連する検索パラメータを決定することと、検索パラメータに基づき、興味ポイントデータベースの中から複数の興味ポイントを検索することとを含み、興味ポイントデータベースは複数の興味ポイント候補を保持している。

いくつかの実施例において、検索パラメータは、少なくとも１つの目標エリアの中心位置、少なくとも１つの目標エリアと対応する検索範囲、及び少なくとも１つの目標エリアにおける興味ポイントタイプのうち少なくとも１つを含む。

いくつかの実施例において、少なくとも１つの興味ポイントは複数の興味ポイントを含む。少なくとも１つの興味ポイントを提供することは、複数の興味ポイントの重み係数に基づき複数の興味ポイントを順序付けすることと、順序付けの結果に基づき、複数の興味ポイントのうち少なくとも１つの興味ポイントを表示することとを含む。

いくつかの実施例において、地理範囲は同一のサイズを有する複数の格子に分割され、各格子は、地理範囲内の１つのエリアに対応する。

本開示の第２の態様では、ナビゲーションに用いられる装置が提供される。該装置は、ユーザが入力した地理範囲についての検索照会を受け付けるように配置される照会受付モジュールと、地理範囲において重み係数が比較的高い少なくとも１つの目標エリアにおける複数の興味ポイントを取得するように配置される興味ポイント取得モジュールと、複数の興味ポイントのうち少なくとも１つの興味ポイントをユーザに提供するように配置される興味ポイント提供モジュールとを含む。

いくつかの実施例において、該装置はさらに、複数のエリアの興味ポイント関連情報を取得するように配置される関連情報取得モジュールと、興味ポイント関連情報に基づき複数のエリアの対応する重み係数を決定するように配置される第１重み係数決定モジュールとを含む。

いくつかの実施例において、複数のエリアにおける各エリアの興味ポイント関連情報は、エリア内の興味ポイントの数、興味ポイントに関連するタグの数、興味ポイントの重み係数、及びエリア内の興味ポイントタイプの重み係数のうち少なくとも１つを含む。

いくつかの実施例において、該装置はさらに、複数のエリア内の興味ポイントの少なくとも１つの重み影響要素を取得するように配置される影響要素取得モジュールと、興味ポイントの少なくとも１つの重み影響要素に基づき、興味ポイントの重み係数又は興味ポイントタイプの重み係数を決定するように配置される第２重み係数決定モジュールとを含む。少なくとも１つの重み影響要素は、興味ポイントに関連するサービス可用性、興味ポイントに関連するサービス性能、興味ポイントに関連するサービス費用、興味ポイントに関連するサービス環境、興味ポイントに関連するサービス種類、及び興味ポイントへのアクセス難易度のうち少なくとも１つを含む。

いくつかの実施例において、興味ポイント取得モジュールは、検索照会に対応するユーザの意図とマッチする複数の興味ポイントタイプを決定するように配置されるタイプ決定モジュールと、複数の興味ポイントタイプから、重み係数が比較的高い少なくとも１つの目標興味ポイントタイプを決定するように配置される目標タイプ決定モジュールと、少なくとも１つの目標エリアにおいて少なくとも１つの目標興味ポイントタイプに分類される複数の興味ポイントを取得するように配置されるタイプ別興味ポイント取得モジュールとを含む。

いくつかの実施例において、興味ポイント取得モジュールは、少なくとも１つの目標エリアに関連する検索パラメータを決定するように配置されるパラメータ決定モジュールと、検索パラメータに基づき、興味ポイントデータベースの中から複数の興味ポイントを検索するように配置される興味ポイント検索モジュールとを含む。興味ポイントデータベースは複数の興味ポイント候補を保持している。

いくつかの実施例において、検索パラメータは、少なくとも１つの目標エリアの中心位置、少なくとも１つの目標エリアと対応する検索範囲、及び少なくとも１つの目標エリアにおける興味ポイントタイプのうち少なくとも１つを含む。

いくつかの実施例において、少なくとも１つの興味ポイントは複数の興味ポイントを含み、興味ポイント提供モジュールは、複数の興味ポイントの重み係数に基づき複数の興味ポイントを順序付けするように配置される順序付けモジュールと、順序付けの結果に基づき、複数の興味ポイントのうち少なくとも１つの興味ポイントを表示するように配置される表示モジュールとを含む。

いくつかの実施例において、地理範囲は同一のサイズを有する複数の格子に分割され、各格子は、地理範囲内の１つのエリアに対応する。

本開示の第３の態様では、電子機器が提供される。該電子機器は、少なくとも１つの処理ユニットと、少なくとも１つの処理ユニットに結合され、少なくとも１つの処理ユニットによって実行される命令を記憶する少なくとも１つのメモリとを含み、命令は、少なくとも１つの処理ユニットによって実行される場合、電子機器に本開示の第１の態様の方法を実行させる。

本開示の第４の態様では、コンピュータ可読記憶媒体が提供される。コンピュータ可読記憶媒体にはコンピュータプログラムが記憶されており、コンピュータプログラムは、デバイスにより実行される場合、デバイスに、本開示の第１の態様に記載の方法を実行させる。

この発明の概要において説明した内容は、本開示の実施例の鍵となる特徴又は重要な特徴を限定することを意図したものではなく、本開示の範囲を限定するためのものでもないことは理解されるべきである。本開示のその他の特徴は、以下の説明により容易に理解できるはずである。

以下、図面と結び付け且つ図面を参照しながら詳細な説明を行い、本開示の各実施例における上述の及びその他の特徴、利点並びに態様を、さらに明らかにする。図中、同一又は類似の図面符号は、同一又は類似の要素を示す。

本開示の実施例による例示的環境のブロック図である。

本開示のいくつかの実施例によるナビゲーションに用いられる例示的方法のフローチャートである。

本開示のいくつかの実施例による、地理範囲について興味ポイントを提供する例を示す図である。 本開示のいくつかの実施例による、地理範囲について興味ポイントを提供する例を示す図である。 本開示のいくつかの実施例による、地理範囲について興味ポイントを提供する例を示す図である。

本開示のいくつかの実施例による、興味ポイントを提供するための例示的方法のフローチャートである。

本開示のいくつかの実施例によるナビゲーションに用いられる例示的装置のブロック図である。

本開示の複数の実施例を実施可能なデバイスのブロック図である。

以下、図面を参照しつつ、本開示の実施例についてより詳細に説明する。図には本開示のいくつかの実施例が示されているが、本開示は様々な形式で実現することが可能であり、ここに記載された実施例に限定されると解釈すべきではなく、これら実施例は本開示を、より徹底的且つ完全に理解するために提供されるものである。この点は理解されなければならない。また、本開示の図面及び実施例は例示的なものにすぎず、本開示の保護範囲を制限するためのものではない点も、理解されなければならない。

本開示の実施例の説明において、「含む」及び類似の用語は開放的なもの、すなわち「…を含むが、これらに限定されない」と理解されるべきである。用語「…に基づいて」は、「少なくとも部分的に基づく」と理解されるべきである。用語「１つの実施例」又は「該実施例」は、「少なくとも１つの実施例」と理解されるべきである。用語「いくつかの実施例」は、「少なくともいくつかの実施例」と理解されるべきである。車両の「ユーザ」という用語は、車両を使用する人を表し、車両の運転手又は乗客であり得る。以下の文中ではさらに、その他の明確な定義及び暗黙の定義が含まれる可能性がある。

図１は、本開示の実施例による例示的環境１００のブロック図を示す。図１に示すように、例示的環境１００は全体として、ユーザ１１０とナビゲーション機器１２０とを含むことができる。ナビゲーション機器１２０は、携帯電話、コンピュータ、携帯情報端末、ゲーム機、ウエアラブル端末、車載通信機器、カーナビゲーション、仮想現実機器又は拡張現実機器等を含むことができるが、これらに限定されない。ナビゲーション機器１２０は、タッチパネル、キーボード等のユーザ１１０が操作する入力装置を提供することができる。また、ナビゲーション機器１２０は、ディスプレイ、スピーカ等、ユーザ１１０に情報を提供する出力装置を提供することができる。ナビゲーション機器１２０にはさらに、所在地を決定するための位置標定装置を設置することができる。ナビゲーション機器１２０には、ユーザ１１０にナビゲーションサービスを提供するナビゲーションアプリをインストールすることができる。

ナビゲーション機器１２０はさらに、ユーザ１１０による興味ポイントの検索を許可することができる。ユーザ１１０は、ナビゲーション機器１２０の入力装置を介して、照会キーワードを含む検索照会を入力することができる。ナビゲーション機器１２０は、興味ポイントデータベース１３０の中から、ユーザの検索照会に対応する興味ポイントリストを取得し、その出力装置を介してユーザ１１０に提供することができる。興味ポイントデータベース１３０は、対応する地理範囲内の複数の興味ポイント及びこれらの興味ポイントを定義する情報、例えば各興味ポイントの位置、関連タグ等を、保持する。

ユーザが興味ポイントを検索する場合、ユーザが入力する検索照会は、１つ又は複数の照会キーワードを含むことができる。これらの照会キーワードは、比較的広範囲に渉る可能性があるため、デフォルトの検索パラメータに基づき検索された興味ポイントの数が非常に多い可能性がある。例えば、ユーザの検索照会が「駐車場」又は「三里屯」を含み、駐車場に関する興味ポイント又は三里屯という地理的位置における興味ポイントが、一定の地理範囲内に非常に多く存在する可能性がある。こうした興味ポイントが全てユーザに提供されると、ユーザがその中から自分が行きたい興味ポイントをすばやく決定するのは困難である可能性がある。例えば、ナビゲーション機器が、近隣の検索を実行するように配置されているが、ユーザの所在位置付近には関連する興味ポイントがない場合、ユーザは検索パラメータを調整して、検索範囲を拡げる必要がある。このような状況では、ユーザは、検索範囲をどの程度拡大すれば、ナビゲーション機器が所望の興味ポイントを返せるのかを知る必要がある。又は、ユーザは、より詳細な照会キーワード、例えば、○○地区の駐車場、又は三里屯の××レストラン等を再度入力しなければ、興味ポイントの検索結果をすばやくフィルタリングできない可能性がある。

本開示の例示的実施例によれば、ナビゲーションに用いられる解決策が提供される。該解決策によれば、ユーザの検索照会を受け付けた後、特定地理範囲において重み係数が比較的高い少なくとも１つのエリア内の複数興味ポイントを取得する。その後、複数の興味ポイントのうち少なくとも１つの興味ポイントをユーザに提供する。この方法では、広い地理範囲の中から無差別に、検索照会のマッチングに基づき興味ポイントを提供することに比べ、地理範囲における各エリアの重み係数をあらかじめ評価することで、特定重要エリアに潜在する、ユーザの要望により合致する興味ポイントをユーザに提供することができる。これは、興味ポイントの表示用のインタフェースが有限である状況においてより有利であり、これによってユーザは、よりすばやく所望の興味ポイントに位置決めすることができ、複雑で効率の悪い興味ポイント検索操作や手動による検索パラメータ調整を回避することができる。

図２に、本開示の実施例によるナビゲーションに用いられる方法２００のフローチャートを示す。例えば、方法２００は、図１に示すナビゲーション機器１２０が実行することができる。説明のために、図１の例示的環境を参照しつつ方法２００について説明する。理解すべき点として、方法２００はさらに、図示されていない付加的ブロックを含むことができ、且つ／又は図示されたブロックを省略することができる。

２１０において、ナビゲーション機器１２０はユーザ１１０が入力した地理範囲についての検索照会を受け付ける。ユーザ１１０は、ナビゲーション機器１２０が提供する入力インタフェースを介して、興味ポイントについての照会を入力することができ、このような入力インタフェースには例えば、タッチパネル、音声に基づく入力インタフェース又はタイピングに基づく入力インタフェース等が含まれるが、これらに限定されない。例えば、ユーザ１１０は音声により、ナビゲーション機器１２０に対し「駐車場」についての照会を入力することができる。別の例示として、ユーザ１１０は例えばナビゲーション機器１２０のタッチパネルに表示されたインタフェースをクリックすることで、検索照会を入力することができる。

ユーザの検索照会は通常、特定の地理範囲について行われる。該地理範囲は、ナビゲーション機器１２０のデフォルト配置又はユーザ１１０のユーザ配置に基づき決定することができる。例えば、ナビゲーション機器１２０は、ユーザ１１０の所在位置に対応するある範囲をデフォルトとすることができ、例えばユーザ１１０の所在都市、ユーザ１１０の所在行政エリア、又はユーザ１１０の所在位置を中心とするある半径範囲（例えば、２キロ範囲）の地理範囲をデフォルトとすることができる。ユーザ１１０も、各検索照会で対象とする地理範囲を手動で配置することができ、例えば現在のユーザ１１０の所在位置、又はユーザ１１０が検索の実行を所望するある都市、エリア等を対象とすることができる。

２２０において、ナビゲーション機器１２０は、地理範囲において重み係数が比較的高い少なくとも１つの目標エリアにおける複数の興味ポイントを取得する。

本開示の例示的実施例では、地理範囲内の各エリアの重み係数を予め評価する。いくつかの実施例において、複数のエリアの対応する重み係数は、各エリアにおける興味ポイントと関連している。したがって、エリアの重み係数は、該エリアの興味ポイント面での全体的な重要度を示すことができる。エリアの重み係数が高いほど、該エリアにおける興味ポイントが、ユーザ提供に適している可能性が高いことを示すことができ、したがって重要度がより高くなる。本開示の例示的実施例によれば、重み係数がより高いエリア内の興味ポイントを取得してユーザに提供することは、ユーザの要望に、より合致する可能性がある。地理範囲のエリアについての重み係数の決定については、以下で詳細に論じることとする。

いくつかの実施例では、地理範囲をあらかじめ複数のエリアに分割してから、各エリアの重み係数を決定することができる。別の実施例では、地理範囲内のあるエリア、例えば興味ポイントが存在するエリア又は検索する価値があるエリアに対して、予め重み係数評価を行い、地理範囲内のその他のいくつかのエリアは無視することができる。

図３Ａは例示的地理範囲３００のエリア分割を示し、ここでは地理範囲３００は複数のエリア３０２に分割されている。図３Ａの例示では、地理範囲３００は格子形状に分割され、エリア３０２は正方形として示されているが、他の任意の形状のエリアに分割することができる。

いくつかの実施例では、特定の地理範囲について、重み係数が予め評価される複数のエリアは、同一のサイズを有すると決定することができる。具体的に、地理範囲を複数の格子に分割することができ、各格子は同一のサイズを有し、各格子は、重み係数が評価される１つのエリアに対応する。いくつかの実施例において、異なる地理範囲について、エリアのサイズは異なっていてよい。ある１つの実施例において、エリアのサイズは、異なる地理範囲内の興味ポイントの密度に基づき決定することができる。例えば、１つの都市における興味ポイントの数が非常に多く、別の町における興味ポイントの数が比較的少ない場合、該都市が所在する地理範囲はより細かいエリアに分割され、町が所在する地理範囲は、比較的大きいエリアに分割することができる。別の実施例では、追加で又は選択的に、他の要素に基づき地理範囲内のエリアのサイズを決定してもよい。

具体的に、所与のエリアについて、該エリアの興味ポイント関連情報に基づき該エリアの重み係数を決定することができる。所与のエリアについて、興味ポイント関連情報は、該エリア内の興味ポイントの数、各興味ポイントに関連するタグの数，興味ポイント自体の重み係数及び／又は興味ポイントタイプの重み係数のうち、１つ又は複数を含むことができる。選択的に又は追加で、所与のエリアについて、興味ポイント関連情報は、ユーザ１１０の好み、特にユーザ１１０の興味ポイント面での好みを含んでもよい。以下、あるエリアの重み係数を決定するために、各種興味ポイント関連情報をどのように用いるかについて論じる。

通常、あるエリア内の興味ポイントの数がより多いと、このエリアがユーザ提供に適した興味ポイントを含む可能性がより高いことを意味するため、対応する重み係数もより高いと決定することができる。

興味ポイントに関連するタグとは、興味ポイントの対応する属性を説明するための情報を指す。興味ポイントに関連するタグは、興味ポイントと共に随時ユーザに提供することができ、その結果ユーザは、該興味ポイントのより多くの情報を取得することができる。各興味ポイントには１つ又は複数のタグを追加することができ、このようなタグ情報は、興味ポイントと関連付けて記憶することができ、例えば興味ポイントデータベース１３０内に記憶することができる。

いくつかの例示において、タグは、興味ポイントに関連するサービス可用性を示すことができる。例えば、「〇〇駐車場」を例に挙げると、タグは該駐車場の営業時間（例えば、具体な営業時間帯、又は２４時間営業か否か）又は公共か否か（例えば、所有者限定の住宅エリアの駐車場か、顧客に開放された商店の駐車場か、又は公共駐車場か）を示すことができる。

選択的に又は追加で、タグは、興味ポイントに関連するサービス性能を示してもよい。例えば、「○○駐車場」を例に挙げると、タグは、該駐車場の駐車スペースが十分か、該駐車場が駐車しやすいか等を示してもよい。さらに例えば、「○○レストラン」を例に挙げると、タグは、該レストランに十分な席があるか、食べ物の味の評価、接待サービスのランク等を示してもよい。選択的に又は追加で、タグは、興味ポイントに関連するサービス費用を示してもよい。例えば、「○○駐車場」を例に挙げると、タグは時間帯毎の駐車費用（例えば、朝７時～夜８時は４元／１５分、夜８時から翌朝７時は２元／時）を示してもよい。

選択的に又は追加で、タグは、興味ポイントへのアクセス難易度を示してもよい。例えば、該興味ポイントの所在位置は車で行けるか、検索時に障害を経験した人の有無等を示してもよい。選択的に又は追加で、タグは、興味ポイントに関連するサービス環境を示してもよい。例えば、「○○駐車場」を例に挙げると、タグは、該駐車場が地下駐車場か地上駐車場か、機械式か、屋根の有無、又は道路に面しているか等を示してもよい。

別の実施例において、タグは、興味ポイントに関連するサービス種類を示すことができる。例えば、「○○駐車場」を例に挙げると、タグは、該駐車場での洗車サービス提供の有無、トイレの有無、又は電子決済の可否等を示すことができる。同様に、「××レストラン」を例に挙げると、タグは、該レストランでの洗車サービス提供の有無、トイレの有無、又は電子決済の可否等を示すことができる。選択的に又は追加で、タグは、興味ポイントの地理的位置の特徴を示してもよい。例えば、「駐車場」を例に挙げると、タグは、該駐車場がショッピングセンター内にあるか否かを示してもよいし、又は該駐車場の絶対座標を示してもよい。同様に、「駐車場」を例に挙げると、タグは、該駐車場が飛行場、駅、学校、ショッピングセンターの付近にあるか否か、又はショッピングセンター内にあるか等を示してもよい。

理解すべき点として、以上に列挙した具体的なタグは概略的なものであり、本開示の実施例はさらに、その他の任意の適切なタグを含むことができる。こうしたタグは例えば、各興味ポイントの詳細情報を取得し、例えば自然言語処理等の技術を用いることによって、自動的にラベリングすることができる。選択的に又は追加で、こうしたタグは、例えば専門家により又はクラウドソーシングを介して人工的にラベリングしたものであってもよい。

通常、興味ポイントに関連するタグの数が比較的多ければ、これは、該エリア内の興味ポイントが比較的注目されていることを示す。したがって、エリアにおける興味ポイントに関連するタグの数を統計することにより、関連タグの数が大きいほど、該エリア内の興味ポイントがユーザ提供に適する可能性が大きいと決定することができるので、該エリアの重み係数はより高くなると決定することができる。

上述した内容において、エリアの重み係数に影響を与える興味ポイント関連情報はさらに、エリア内の各興味ポイントの重み係数及び／又は興味ポイントタイプの重み係数を含むことができると述べた。各興味ポイントの興味ポイントタイプは、対応する基準に従い興味ポイントを分類することで取得することができる。例えば、興味ポイントタイプは、各駐車場を含む「駐車場」タイプを含むことができる。興味ポイントタイプはさらに、「レストラン」、「旅館」、「図書館」、「カフェ」等を含むことができる。

いくつかの実施例において、１つの興味ポイントの重み係数をあらかじめ評価し、且つ／又は興味ポイントタイプの重み係数を評価することができる。例えば、興味ポイントの重み係数に影響を与える重み影響要素は、興味ポイントに関連するサービス可用性、興味ポイントに関連するサービス性能、興味ポイントに関連するサービス費用、興味ポイントに関連するサービス環境、興味ポイントに関連するサービス種類、及び／又は興味ポイントへのアクセス難易度のうちの１つ又は複数を含むことができる。これらの重み影響要素は、興味ポイントに関連するタグに関係することが理解できる。いくつかの実施例において、興味ポイントの上述の具体的なタグをそれぞれ採点し、興味ポイントの重み係数を決定することができる。例えば、１つの興味ポイントのサービス可用性が高く、サービス性能がよく、サービス費用が比較的低く、サービス環境がよく、サービス種類が比較的ポピュラーで、且つ／又はアクセスが容易である場合、該興味ポイントの重み係数は比較的高いと決定することができる。いくつかの実施例において、該興味ポイントの重み係数は、上述の重み影響要素の得点の加重和に基づき、決定することができる。

いくつかの実施例において、興味ポイントタイプの重み係数を評価する場合、該興味ポイントタイプに属する各興味ポイントの上述の重み影響要素のうちの１つの又は複数を考慮することもできる。すなわち、特定の興味ポイントタイプについて、該興味ポイントタイプに属する各興味ポイントの重み係数が比較的高いと、該興味ポイントタイプの重み係数も比較的高い。選択的に又は追加で、興味ポイントタイプの重み係数を、エリア内の該興味ポイントタイプに属する興味ポイントの数と関連させてもよい。１つのエリアにおいて、同一の興味ポイントタイプに属する興味ポイントが比較的多く存在する場合、該興味ポイントタイプの重み係数も比較的高いと決定することができる。いくつかの実施例において、興味ポイントタイプの重み係数は、各興味ポイントの重み係数、及び／又は興味ポイントの数の対応する得点の加重和に基づき、決定することができる。

ユーザにより好みが異なるため、エリアの重み係数を予め評価する場合、選択的に又は追加で、検索を行うユーザ１１０の好みも考慮すれば、ユーザ１１０の好みに関連する目標エリア内の興味ポイントを取得して該ユーザに提供するよう促すことができる。ユーザ１１０の好みは複数の面を有することができ、例えばユーザ１１０の好みは、ユーザ１１０が特定エリア又は特定タイプのエリアの興味ポイントを好む傾向にあることを示すことができ、又はユーザ１１０がある特徴を有する又はあるタイプの興味ポイントを好む傾向にあることを示すことができる。１つの例示において、ユーザ１１０の好みは、ユーザが、ある主要な環状道路により近い興味ポイント、又は人口密集度がより高いエリア内の興味ポイントを選択する傾向にあることを示すことができるため、こうしたエリアの重み係数がより大きいと決定することができ、こうすることによって、リアルタイム検索においてこれらのエリア内の興味ポイントをユーザ１１０に提供する確率を高めることができる。さらに例えば、ユーザ１１０の好みは、ユーザがより良いサービス環境、より高いサービス費用の興味ポイントを好む傾向にあると示すことができ、この場合、こうした特性を有する興味ポイントを有するエリアの重み係数を、より高いと決定することができ、その結果、リアルタイム検索において、こうしたエリア内の興味ポイントをユーザ１１０に優先的に提供する確率を高めることができる。

ユーザ１１０の好みは、ユーザ１１０の検索履歴、興味ポイントの選択履歴、ユーザプロファイル、カスタム配置、ユーザ１１０の他のアプリでの履歴操作及び入力等を含む各種ソースから取得することができる。いくつかの実施例において、ユーザ嗜好データベースを作成して、異なるユーザの好みを保持することができる。ナビゲーション機器１２０は、このようなユーザ嗜好データベースにアクセスすることで、現在、検索照会を実行しているユーザ１１０の好みを取得することができる。

以上、エリアの重み係数に影響を与える興味ポイント関連情報のいくつかの例示について論じた。いくつかの実施例では、異なる方面の興味ポイント関連情報について、対応する重み係数（例えば、重要度の得点で表され、得点が高ければ、重み係数も高くなる）を決定することができる。興味ポイントの重み係数及び興味ポイントタイプの重み係数自体については、対応する重要度の得点により表すことができる。エリア内の興味ポイントの数及び興味ポイントに関連するタグの数も、対応する重要度の得点により推し量ることができ、例えば数が大きいほど、重要度の得点も高くなる。そして、異なる方面の興味ポイント関連情報は、対応する重みを有することができる。対応する重み、及び各方面の興味ポイント関連情報の重要度の得点の加重和に基づき、エリアの重要度の得点、すなわち重み係数を決定することができる。

以上、複数の方面の興味ポイント関連情報について論じてきたが、理解すべき点として、エリアの重み係数を決定する際には、上述したもののうち１つ又はいくつかの方面の興味ポイント関連情報のみを考慮することができる。他の実施例ではさらに、他の興味ポイント関連情報又はエリアの他の関連情報も考慮して該エリアの重み係数を決定することができる。本開示の実施例は、この点において制限されない。

本開示の例示的実施例に基づき、地理範囲内の複数エリアの重み係数を予め評価することで、ユーザ１１０が入力した検索照会を受け付けた後、地理範囲内の複数のエリアから、重み係数が比較的高いいくつかのエリアを目標エリアとして選択し、その後、目標エリア内の複数の興味ポイントを、ユーザ１１０に提供する興味ポイント候補として取得することができる。いくつかの実施例では、重み係数に従いエリアを順序付けし、順序が前のエリアを選択することができる。いくつかの実施例において、選択する目標エリアの数は、例えば所定のものであってよく、又は目標エリア内の興味ポイントの総数と関連させることができる。提供可能な興味ポイントの数が比較的多い場合、比較的少ない目標エリアを選択すればよい。図３Ｂは、地理範囲３００の各エリアのうち重み係数が比較的高い複数の目標エリアを決定したことを示し、それらのエリアにはエリア３０２－１、３０２－２、３０２－３、３０２－４が含まれる。ユーザ１１０に提供する興味ポイントは、これらの目標エリアからであり得る。

いくつかの実施例では、エリアの興味ポイントを取得するために、エリアと、関連する検索パラメータとのマッピングを予め作成しておくこともできる。検索パラメータは、ナビゲーション機器１２０がエリアについてナビゲーション検索を実行し、検索結果を提供するために必要なパラメータである。各種検索パラメータは、エリアの地理情報、例えばエリアの中心位置及び対応する検索範囲を含むことができるが、これらに限定されず、これらのパラメータは、対応するエリアが存在する比較的小さい地理範囲を定義するために用いることができ、これにより該地理範囲内で検索を実行することができる。いくつかの実施例において、検索パラメータはさらに、該エリア内に存在する興味ポイントタイプを含むこともでき、これは、対応する興味ポイントの取得に役立てることができる。

重み係数が比較的高い１つ又は複数の目標エリアを決定した後、ナビゲーション機器１２０は、予め作成したエリアと検索パラメータとのマッピングから、１つ又は複数の目標エリアに関連する検索パラメータを決定することができる。検索パラメータに基づき、ナビゲーション機器１２０は興味ポイントデータベース１３０の中から、１つ又は複数の目標エリア内の複数の興味ポイントを検索することができる。

いくつかの実施例ではさらに、検索照会に対応するユーザの意図に基づき、興味ポイントを取得することができる。図４は、このような実施例による興味ポイントを提供するための例示的方法４００のフローチャートを示す。

具体的に、４１０において、ナビゲーション機器１２０は、検索照会に対応するユーザの意図とマッチする複数の興味ポイントタイプを決定する。これは例えば、検索照会についてユーザ１１０の検索の意図を分析することで、実現することができる。

ユーザの意図は、検索照会及び／又は検索照会を受け付けた際のコンテキストを分析することで決定することができる。ここでのコンテキストは、ユーザ１１０がいる場所の物理環境の関連情報を示す環境コンテキスト、検索照会を受け付けた際の時間情報を示す時間コンテキスト、及び／又はユーザ１１０の関連情報を示すユーザコンテキストを含むことができる。環境コンテキストは、ナビゲーション機器が置かれた物理的環境、例えば、現在の天気の状況、交通状況、位置情報を示すことができる。ナビゲーション機器１２０は例えば、自身に結合されたセンサによって環境コンテキスト情報を取得し、又は、自身に結合された通信デバイスによって、サーバから対応する環境コンテキストを取得することができる。時間コンテキストは例えば、現在の具体的な時刻（例えば、１７：３０）、現在の時間帯（例えば、夕暮れ時）、現在の日付（例えば、２０１９年１０月２２日）等を含むことができる。別の例示として、時間コンテキストはさらに、時間を示すその他の情報、例えば、営業日か否か、休祝日か否かといった情報を含むことができる。ユーザコンテキストは例えば、ユーザの性別、職業、自宅住所、会社住所、スケジュール等、ユーザに関連する可能性がある任意の情報を含むことができる。ナビゲーション機器１２０は例えば、自身に設置されるか、又は自身に結合された電子機器にインストールされたアプリ（例えば、スケジュールアプリ又はナビゲーションアプリ等）によってユーザコンテキストを取得することができる。

具体的な例示として、検索照会に捜索キーワードとして「駐車場」が含まれる場合、ユーザのユーザ意図は「駐車場」タイプの興味ポイントであると決定することができる。さらに、時間コンテキストが現在の時間帯は多くの人にとって夕食の時間帯である「夕暮れ時」であることを示すことが決定されると、ユーザのユーザ意図は、レストラン付近の駐車場の検索を望んでいるものと分析することができる。理解すべき点として、ユーザ意図についての分析は、現在既知の又は将来開発される各種技術手法により実現可能である。いくつかの状況では、ユーザの複数のユーザ意図を分析から得る可能性がある。いくつかの実施例において、ユーザのユーザ意図とマッチする興味ポイントタイプは、複数である可能性がある。例えば、ユーザが「清華大学」の検索を望んでいる場合、マッチする興味ポイントタイプは「学校」、「図書館」、学校付近の「レストラン」、学校付近の「観光スポット」等のタイプを含むことができる。

ユーザの意図とマッチする複数の興味ポイントタイプを決定した後、４２０において、ナビゲーション機器１２０は複数の興味ポイントタイプから、重み係数が比較的高い少なくとも１つの目標興味ポイントタイプを決定する。興味ポイントの重み係数も、予め決定しておくことができ、これについてはすでに上述の記載において詳細に説明済みである。興味ポイントをフィルタリングするために、複数の興味ポイントタイプが存在する場合は、重み係数が比較的高い興味ポイントタイプを選択することができる。その理由は、これらの興味ポイントタイプにおける興味ポイントは、ユーザの要望に合致する可能性が高いからである。よって、４３０において、ナビゲーション機器１２０は、少なくとも１つの目標エリアにおいて目標興味ポイントタイプに分類される複数の興味ポイントを取得する。

再び図２を参照すると、２３０において、ナビゲーション機器１２０はユーザ１１０に、複数の興味ポイントのうち少なくとも１つの興味ポイントを提供する。

いくつかの実施例では、目標エリア内の興味ポイントを全てユーザ１１０に提供することができる。別の実施例ではさらに、これらの興味ポイントをさらにフィルタリングして、ユーザがより興味を持つ可能性のある興味ポイントを提供することができる。いくつかの実施例において、複数の興味ポイントをユーザ１１０に提供する場合、ナビゲーション機器１２０はさらに、複数の興味ポイントの重み係数に基づき複数の興味ポイントを順序付けし、複数の興味ポイントのうち少なくとも１つの興味ポイントを、順序付けした結果に基づき表示することができる。

図３Ｃの例示で示すように、目標エリア３０２－１、３０２－２、３０２－３及び３０２－４のうちユーザ１１０に提供する６つの興味ポイントを決定した後、ナビゲーション機器１２０はそのユーザインタフェース３５０において、ユーザ１１０が所望の興味ポイントをよりすばやく閲覧・選択できるように、６つの興味ポイントの重み係数に従い興味ポイントを順序付けし、重み係数が比較的高い興味ポイントをより高い位置に並べる。いくつかの実施例では、興味ポイントを表示するためのユーザインタフェースに限りがあることから、ユーザインタフェースにはその中の１つ又はいくつかの興味ポイントのみが表示される可能性がある。

理解すべき点として、図３Ｃに示された興味ポイントを表示するユーザインタフェースは、１つの例示にすぎず、興味ポイントは他の任意の方法でユーザに提供することもでき、例えば音声信号方式又はその他の組織形態でユーザに表示される。いくつかの実施例では、興味ポイントを表示するほかに、ユーザ１１０に興味ポイントに関する情報、例えば興味ポイントに関連する１つ又は複数のタグを提供することもできる。本開示の実施例は、この点において制限されない。

図５は、本開示の実施例によるナビゲーションに用いられる例示的装置５００のブロック図を示す。該装置５００は例えば、図１に示すナビゲーション機器１２０を実現するために用いることができ、例えばナビゲーション機器１２０の一部とすることができ、又はナビゲーション機器１２０として実現することができる。

装置５００は、ユーザが入力した地理範囲についての検索照会を受け付けるように配置される照会受付モジュール５１０を含む。装置５００はさらに、地理範囲において重み係数が比較的高い少なくとも１つの目標エリアにおける複数の興味ポイントを取得するように配置される興味ポイント取得モジュール５２０と、複数の興味ポイントのうち少なくとも１つの興味ポイントをユーザに提供するように配置される興味ポイント提供モジュール５３０とを含む。

いくつかの実施例において、装置５００はさらに、地理範囲のうち複数のエリアの興味ポイント関連情報を取得するように配置される関連情報取得モジュールと、興味ポイント関連情報に基づき複数のエリアの対応する重み係数を決定するように配置される第１重み係数決定モジュールとを含む。

いくつかの実施例において、複数のエリアにおける各エリアの興味ポイント関連情報は、ユーザの好み、エリア内の興味ポイントの数、興味ポイントに関連するタグの数、興味ポイントの重み係数、及びエリア内の興味ポイントタイプの重み係数のうち少なくとも１つを含む。

いくつかの実施例において、装置５００はさらに、複数のエリア内の興味ポイントの少なくとも１つの重み影響要素を取得するように配置される影響要素取得モジュールと、興味ポイントの少なくとも１つの重み影響要素に基づき、興味ポイントの重み係数又は興味ポイントタイプの重み係数を決定するように配置される第２重み係数決定モジュールとを含む。少なくとも１つの重み影響要素は、興味ポイントに関連するサービス可用性、興味ポイントに関連するサービス性能、興味ポイントに関連するサービス費用、興味ポイントに関連するサービス環境、興味ポイントに関連するサービス種類、及び興味ポイントへのアクセス難易度のうち少なくとも１つを含む。

いくつかの実施例において、興味ポイント取得モジュール５２０は、検索照会に対応するユーザの意図とマッチする複数の興味ポイントタイプを決定するように配置されるタイプ決定モジュールと、複数の興味ポイントタイプから重み係数が比較的高い少なくとも１つの目標興味ポイントタイプを決定するように配置される目標タイプ決定モジュールと、少なくとも１つの目標エリアにおいて少なくとも１つの目標興味ポイントタイプに分類される複数の興味ポイントを取得するように配置されるタイプ別興味ポイント取得モジュールとを含む。

いくつかの実施例において、興味ポイント取得モジュール５２０は、少なくとも１つの目標エリアに関連する検索パラメータを決定するように配置されるパラメータ決定モジュールと、検索パラメータに基づき、興味ポイントデータベースの中から複数の興味ポイントを検索するように配置される興味ポイント検索モジュールとを含む。興味ポイントデータベースは複数の興味ポイント候補を保持している。

いくつかの実施例において、検索パラメータは、少なくとも１つの目標エリアの中心位置、少なくとも１つの目標エリアと対応する検索範囲、及び少なくとも１つの目標エリアにおける興味ポイントタイプのうち少なくとも１つを含む。

いくつかの実施例において、少なくとも１つの興味ポイントは複数の興味ポイントを含む。興味ポイント提供モジュール５３０は、複数の興味ポイントの重み係数に基づき複数の興味ポイントを順序付けするように配置される順序付けモジュールと、順序付けの結果に基づき、複数の興味ポイントのうち少なくとも１つの興味ポイントを表示するように配置される表示モジュールを含む。

いくつかの実施例において、複数のエリアは同一のサイズを有する。

図６は、本開示の実施例を実施可能な例示的デバイス６００のブロック模式図を示す。デバイス６００は図１に示すナビゲーション機器１２０を実現することができる。図６に示すように、デバイス６００は、中央処理ユニット（ＣＰＵ）６０１を含む。ＣＰＵ６０１は、リードオンリーメモリ（ＲＯＭ）６０２に記憶されたコンピュータプログラムの命令、又は記憶ユニット６０８からランダムアクセスメモリ（ＲＡＭ）６０３にロードされたコンピュータプログラムの命令に基づき、各種の適切な動作及び処理を実行することができる。ＲＡＭ６０３にはさらに、デバイス６００の操作に必要な各種プログラム及びデータを記憶することができる。ＣＰＵ６０１、ＲＯＭ６０２及びＲＡＭ６０３はバス６０４を介して互いに接続されている。入力／出力（Ｉ／Ｏ）インタフェース６０５もバス６０４に接続されている。

デバイス６００における複数の部材は、Ｉ／Ｏインタフェース６０５に接続されている。複数の部材には、キーボード、マウス等の入力ユニット６０６、様々な種類のディスプレイ、スピーカ等の出力ユニット６０７、磁気ディスク、光ディスク等の記憶ユニット６０８、及びネットワーク・インタフェース・カード、モデム、無線通信送受信機等の通信ユニット６０９が含まれる。通信ユニット６０９によって、デバイス６００は、インターネットのようなコンピュータネットワーク及び／又は各種電信ネットワークを介して、他のデバイスと情報／データを交換することができる。

処理ユニット６０１は、例えば方法２００及び／又は方法４００のような上述した各種の方法及び処理を実行する。例えば、いくつかの実施例において、方法２００及び／又は方法４００は、コンピュータソフトウェアプログラムとして実現可能であり、記憶ユニット６０８のようなデバイスで読み取り可能な媒体に、有形記憶されている。いくつかの実施例において、コンピュータプログラムの一部又は全部は、ＲＯＭ６０２及び／又は通信ユニット６０９を経由してデバイス６００にロード及び／又はインストールすることができる。コンピュータプログラムがＲＡＭ６０３にロードされＣＰＵ６０１により実行されると、上述した方法２００及び／又は方法４００の１つ又は複数のステップを実行することができる。選択的に、その他の実施例において、その他任意の適切な方法（例えば、ファームウェアを利用）によって、ＣＰＵ６０１が方法２００及び／又は方法４００を実行するように配置してもよい。

本明細書における上述の機能は、少なくとも部分的に、１つ又は複数のハードウェアロジックコンポーネントにより実行することができる。例えば、使用可能な典型的なタイプのハードウェアロジックコンポーネントには、フィールドプログラマブルゲートアレイ（ＦＰＧＡ）、特定用途向け集積回路（ＡＳＩＣ）、特定用途向け汎用品（ＡＳＳＰ）、システム・オン・チップ（ＳＯＣ）、コンプレックス・プログラマブル・ロジックデバイス（ＣＰＬＤ）等が含まれるが、これらに限定されない。

本開示の方法を実施するためのプログラムコードは、１つ又は複数のプログラミング言語の任意の組み合せにより記述することができる。これらのプログラムコードは、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、又はその他のプログラム可能なデータ処理装置のプロセッサ又はコントローラに提供可能であり、プログラムコードがプロセッサ又はコントローラによって実行されると、フローチャート及び／又はブロック図に規定される機能／操作が実施される。プログラムコードはすべてデバイス上で実行することができ、部分的にデバイス上で実行することもできる。独立したソフトウェアパッケージとしてデバイス上で部分的に実行するとともに、リモートのデバイス上で部分的に実行するか、又はすべてリモートのデバイス若しくはサーバ上で実行することができる。

本開示のコンテキストにおいて、デバイスで読み取り可能な媒体とは有形の媒体であってよく、命令実行システム、装置若しくはデバイスに使用のために供されるプログラム、又は、命令実行システム、装置若しくはデバイスと結合して使用されるプログラムを含むか、又は保存することができる。デバイスで読み取り可能な媒体は、デバイスで読み取り可能な信号媒体又はデバイスで読み取り可能な記憶媒体であってよい。デバイスで読み取り可能な媒体は、電子、磁気、光学、電磁気及び赤外線によるもの、又は半導体システム、装置若しくはデバイス、又は前述の内容の任意の組み合せを含むことができるが、これらに限定されない。デバイスで読み取り可能な記憶媒体のさらに具体的な例には、１つ若しくは複数のケーブルによる電気的接続、ポータブル・コンピュータ・ディスケット、ハードディスク、ランダムアクセスメモリ（ＲＡＭ）、リードオンリーメモリ（ＲＯＭ）、消去・書き込み可能なＲＯＭ（ＥＰＲＯＭ又はフラッシュメモリ）、光ファイバー、携帯型コンパクトディスクリードオンリーメモリ（ＣＤ－ＲＯＭ）、光学的記憶装置、磁気記憶装置、又は上述の内容の任意の適切な組み合せが含まれる。

なお、各操作について、特定の順序で説明を行ったが、所望の結果を得るために、こうした操作は、示された特定の順序で実行するか若しくは順に実行し、又は、図示したすべての操作を実行することが求められる、と理解されるべきである。一定の環境では、複数のジョブ及び並行処理が有利である可能性がある。同様に、上述の説明では、いくつかの具体的な実現の詳細内容が含まれるが、これらは本開示の範囲についての制限であると解釈されるべきではない。個々の実施例のコンテキストにおいて説明したいくつかの特徴は、ある１つの実現形態において組み合わせて実現されてもよい。逆に、ある１つの実現形態のコンテキストにおいて説明された各種特徴は、単独で、又は任意の適切な組み合せにより、複数の実現形態において実現されてもよい。

本発明の主題は、構造的特徴及び／又は方法・論理・動作に特有の言葉で説明したが、添付の特許請求の範囲によって限定される主題は、必ずしも上述した特定の特徴又は動作に限定されないと理解されるべきである。上述した特定の特徴や動作はむしろ、特許請求の範囲を実現する例示的形態にすぎない。

Claims (18)

1. プロセッサにより、ユーザが入力した地理範囲についての検索照会を受け付けることと、
   前記プロセッサにより、前記地理範囲のうち複数のエリア内の興味ポイントの重み係数に影響を与える少なくとも１つの重み影響要素を取得することと、
   前記プロセッサにより、前記少なくとも１つの重み影響要素に基づき、前記興味ポイントの前記重み係数を決定することと、
   前記プロセッサにより、前記地理範囲において前記複数のエリア内の興味ポイントの重み係数の加算値が比較的高い少なくとも１つの目標エリアを取得することと、
   前記プロセッサにより、前記少なくとも１つの目標エリア内の興味ポイントの重み係数に基づき、前記少なくとも１つの目標エリア内のうち少なくとも１つの興味ポイントを前記ユーザに提供することと、
   を備え、
   前記少なくとも１つの重み影響要素は、
   前記興味ポイントに関連するサービス可用性、前記興味ポイントに関連するサービス性能、前記興味ポイントに関連するサービス費用、前記興味ポイントに関連するサービス環境、前記興味ポイントに関連するサービス種類、及び、前記興味ポイントへのアクセス難易度のうち少なくとも１つを備える、ナビゲーションに用いられる方法。
2. さらに、
   前記少なくとも１つの目標エリアを取得することは、
   前記プロセッサにより、前記複数のエリアの興味ポイント関連情報を取得することと、
   前記プロセッサにより、前記興味ポイント関連情報に基づき前記複数のエリアの対応する重み係数を決定することと、
   を備える、請求項１に記載の方法。
3. 前記複数のエリアにおける各エリアの前記興味ポイント関連情報は、
   前記興味ポイントの重み係数に加え、さらに、前記ユーザの好み、前記エリア内の興味ポイントの数、前記興味ポイントに関連するタグの数、及び、前記エリア内の興味ポイントタイプの重み係数のうち少なくとも１つを備える、請求項２に記載の方法。
4. 前記プロセッサにより、前記複数のエリア毎の興味ポイントを取得することは、
   前記プロセッサにより、前記検索照会に対応するユーザの意図とマッチする複数の興味ポイントタイプを決定することと、
   前記プロセッサにより、前記複数の興味ポイントタイプの重み係数を決定することと、
   前記プロセッサにより、前記複数の興味ポイントタイプから、重み係数が比較的高い少なくとも１つの目標興味ポイントタイプを決定することと、
   前記プロセッサにより、前記少なくとも１つの目標エリアにおいて前記少なくとも１つの目標興味ポイントタイプに分類される複数の興味ポイントを取得することと、
   を備える、請求項１に記載の方法。
5. 前記プロセッサにより、前記複数のエリア毎の興味ポイントを取得することは、
   前記プロセッサにより、前記少なくとも１つの目標エリアに関連する検索パラメータを決定することと、
   前記プロセッサにより、前記検索パラメータに基づき、興味ポイントデータベースの中から複数の興味ポイントを検索することと、
   を備え、
   前記興味ポイントデータベースは複数の興味ポイント候補を保持している、請求項１に記載の方法。
6. 前記検索パラメータは、
   前記少なくとも１つの目標エリアの中心位置、前記少なくとも１つの目標エリアと対応する検索範囲、及び、前記少なくとも１つの目標エリアにおける興味ポイントタイプのうち少なくとも１つを備える、請求項５に記載の方法。
7. 前記少なくとも１つの興味ポイントは、複数の興味ポイントを備える場合があり、
   前記プロセッサにより、前記少なくとも１つの興味ポイントを提供することは、
   前記プロセッサにより、前記複数の興味ポイントの重み係数に基づき前記複数の興味ポイントを順序付けすることと、
   前記プロセッサにより、前記順序付けの結果に基づき、前記複数の興味ポイントのうち少なくとも１つの興味ポイントを表示することと、
   を備える、請求項１に記載の方法。
8. 前記地理範囲は、同一のサイズを有する複数の格子に分割され、
   各格子は、前記地理範囲内の１つのエリアに対応する、請求項１に記載の方法。
9. ユーザが入力した地理範囲についての検索照会を受け付けるように配置される照会受付モジュールと、
   前記地理範囲のうち複数のエリア内の興味ポイントの重み係数に影響を与える少なくとも１つの重み影響要素を取得するように配置される影響要素取得モジュールと、
   前記少なくとも１つの重み影響要素に基づき、前記興味ポイントの前記重み係数を決定するように配置される第２重み係数決定モジュールと、
   前記地理範囲において前記複数のエリア内の興味ポイントの重み係数の加算値が比較的高い少なくとも１つの目標エリアを取得するように配置される興味ポイント取得モジュールと、
   前記少なくとも１つの目標エリア内の興味ポイントの重み係数に基づき、前記少なくとも１つの目標エリア内のうち少なくとも１つの興味ポイントを前記ユーザに提供するように配置される興味ポイント提供モジュールと、
   を備え、
   前記少なくとも１つの重み影響要素は、
   前記興味ポイントに関連するサービス可用性、前記興味ポイントに関連するサービス性能、前記興味ポイントに関連するサービス費用、前記興味ポイントに関連するサービス環境、前記興味ポイントに関連するサービス種類、及び、前記興味ポイントへのアクセス難易度のうち少なくとも１つを備える、ナビゲーションに用いられる装置。
10. さらに、
    前記複数のエリアの興味ポイント関連情報を取得するように配置される関連情報取得モジュールと、
    前記興味ポイント関連情報に基づき前記複数のエリアの対応する重み係数を決定するように配置される第１重み係数決定モジュールと、を、備え、
    前記興味ポイント関連情報は、前記第２重み係数決定モジュールが決定した前記興味ポイントの前記重み係数を有する、請求項９に記載の装置。
11. 前記複数のエリアにおける各エリアの前記興味ポイント関連情報は、
    前記興味ポイントの重み係数に加え、さらに、前記ユーザの好み、前記エリア内の興味ポイントの数、前記興味ポイントに関連するタグの数、及び、前記エリア内の興味ポイントタイプの重み係数のうち少なくとも１つを備える、請求項１０に記載の装置。
12. 前記第２重み係数決定モジュールは、興味ポイントタイプの重み係数を決定し、
    前記興味ポイント取得モジュールは、
    前記検索照会に対応するユーザの意図とマッチする複数の興味ポイントタイプを決定するように配置されるタイプ決定モジュールと、
    前記複数の興味ポイントタイプから、前記興味ポイントタイプの重み係数が比較的高い少なくとも１つの目標興味ポイントタイプを決定するように配置される目標タイプ決定モジュールと、
    前記少なくとも１つの目標エリアにおいて前記少なくとも１つの目標興味ポイントタイプに分類される複数の興味ポイントを取得するように配置されるタイプ別興味ポイント取得モジュールと、
    を備える、請求項９に記載の装置。
13. 前記興味ポイント取得モジュールは、
    前記少なくとも１つの目標エリアに関連する検索パラメータを決定するように配置されるパラメータ決定モジュールと、
    前記検索パラメータに基づき、興味ポイントデータベースの中から複数の興味ポイントを検索するように配置される興味ポイント検索モジュールと、
    を備え、
    前記興味ポイントデータベースは複数の興味ポイント候補を保持している、請求項９に記載の装置。
14. 前記検索パラメータは、
    前記少なくとも１つの目標エリアの中心位置、前記少なくとも１つの目標エリアと対応する検索範囲、及び、前記少なくとも１つの目標エリアにおける興味ポイントタイプのうち少なくとも１つを備える、請求項１３に記載の装置。
15. 前記少なくとも１つの興味ポイントは、複数の興味ポイントを備える場合があり、
    前記興味ポイント提供モジュールは、
    前記複数の興味ポイントの重み係数に基づき前記複数の興味ポイントを順序付けするように配置される順序付けモジュールと、
    前記順序付けの結果に基づき、前記複数の興味ポイントのうち少なくとも１つの興味ポイントを表示するように配置される表示モジュールと、
    を備える、請求項９に記載の装置。
16. 前記地理範囲は、同一のサイズを有する複数の格子に分割され、
    各格子は、前記地理範囲内の１つのエリアに対応する、請求項９に記載の装置。
17. 少なくとも１つの処理ユニットと、
    前記少なくとも１つの処理ユニットに結合され、前記少なくとも１つの処理ユニットによって実行される命令を記憶する少なくとも１つのメモリと、
    を備え、
    前記命令が前記少なくとも１つの処理ユニットによって実行される場合、請求項１～８のいずれか１項に記載の方法を実行する、電子機器。
18. コンピュータプログラムが記憶されており、
    前記プログラムは、プロセッサにより実行される場合、請求項１～８のいずれか１項に記載の方法を実現させる、コンピュータ可読記憶媒体。