JP7327977B2 - 放射線撮影装置 - Google Patents

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Description

本発明は、放射線撮影装置に関する。
対象物を透過した放射線の強度分布を検出して放射線画像を得る放射線撮影装置が、工業用の非破壊検査や医療診断の場で広く一般に利用されている。このような撮影装置は、迅速かつ広範囲な部位の撮影を可能にするため、可搬性や操作性に配慮した撮影装置が開発されている。
特許文献1には、複数の開口を有した把持部を設け、その把持部の近傍にスイッチを設けた医用撮像システム向けの検出器が開示されている。
特許文献2には、撮影部を小型にするために開口ではなく、撮影部の放射線入射面の反対側に深い凹状の把持部が形成された放射線撮影装置が開示されている。
特開2011-50739号公報 特開2017-67564号公報
特許文献1のように、開口のある把持部を設ける場合には、開口を放射線撮影パネルの外側に位置させる必要があるために装置が大型化してしまう。一方、特許文献2のように、凹状の把持部にすることで装置を小型化しやすく、更には、把持した際の安定性も両立できるという利点がある。
ここで、特許文献2のような装置に、ユーザが操作するためのスイッチを設ける場合を想定する。特許文献2のような把持部が形成されている場合、把持部の深さや把持力が加わる場所に応じて、装置が自重で厚み方向に回転してしまうのを抑制するような把持力を維持する必要がある。この場合、把持部とスイッチとの位置によっては、装置を把持しながら片手でスイッチを操作することができない、もしくは、把持した手の向きが不自然になり、安定した取り回しとスイッチの操作性との両立が困難となってしまう。
本発明は、上述した問題点に鑑みてなされたものであり、安定した取り回しが可能でありながら、スイッチの操作性を向上させることを目的とする。
本発明は、放射線を検出する放射線検出パネルと、放射線検出パネルを収容する筐体と、ユーザにより操作可能なスイッチと、を有する放射線撮影装置であって、前記筐体は、放射線が入射する入射と、前記入射の反対側に位置する底面と、前記入射面と前記底面をつなぐ側部と、前記底面の側に設けられた把持部と、を有し、前記側部は、前記入射面および前記底面に対して直交せずに傾斜した傾斜面を有し、前記スイッチは、記把持部を把持した状態手の指により操作できる範囲において前記傾斜面に設けられていることを特徴とする。
本発明によれば、安定した取り回しが可能でありながら、スイッチの操作性を向上させることができる。
第1の実施形態の放射線撮影装置を示す外観図である。 放射線撮影装置を示す断面図である。 放射線撮影装置を示す底面図である。 把持部を把持した状態を示す図である。 変形例としての放射線撮影装置を示す底面図である。 変形例としての放射線撮影装置を示す底面図である。 変形例としての放射線撮影装置を示す底面図である。 第2の実施形態の放射線撮影装置を示す外観図である。 放射線撮影装置を示す底面図である。 第3の実施形態の放射線撮影装置を示す外観図である。 変形例としての放射線撮影装置を示す平面図である。 変形例としての放射線撮影装置を示す平面図である。 変形例としての放射線撮影装置を示す外観図である。
本発明の実施形態について、添付の図面を参照して具体的に説明する。ただし、各実施形態に示す寸法や構造の詳細は、本文および図中に示す限りではない。また、以下で述べる放射線とは、X線に限られず、α線、β線、γ線、粒子線、宇宙線等も含まれるものとする。
<第1の実施形態>
図1から図4を用いて、第1の実施形態における放射線撮影装置100について説明する。
図1(a)は、放射線の入射方向から見た(平面視における)放射線撮影装置100の一例を示す外観図である。図1(b)は、図1(a)の反対側から見た放射線撮影装置100の一例を示す外観図である。図2は、図1(b)におけるI-I線に沿って切断した断面を矢印方向から見た断面図である。図3は、放射線撮影装置100の一例を示す底面図である。
放射線撮影装置100は、放射線発生装置によって照射され、被写体を透過した放射線に応じた放射線画像を取得する。放射線撮影装置100は、取得した放射線画像データを、外部装置に転送したり、外部の表示装置等に表示したりする。
放射線撮影装置100は、放射線検出パネル1を有する。放射線検出パネル1は、入射した放射線を電気信号に変換する。放射線検出パネル1は、放射線の入射される側が検出面である。放射線検出パネル1は、ガラス基板上に複数の光電変換素子が二次元状に配置されたセンサ基板と、センサ基板上に配置された蛍光体層と、蛍光体層上に配置された蛍光体保護膜とを有する。蛍光体保護膜は、蛍光体層を保護する。蛍光体保護膜は、防湿性が比較的高い材料が用いられる。
放射線検出パネル1は、入射した放射線によって蛍光体層が発光し、当該発光した光をセンサ基板上に配置された光電変換素子が電気信号に変換する。また、放射線検出パネル1は、光電変換素子(センサ)の一部、もしくは全てを有効撮影領域とする。有効撮影領域は、放射線撮影が可能で実際に画像が生成される領域である。なお、放射線検出パネル1は、上述した構成に限られず、蛍光体層が複数あってもよく、蛍光体層と光電変換素子の代わりに放射線を直接、電気信号に変換する直接変換型の変換素子を用いてもよい。また、放射線検出パネル1のセンサ基板の材質は、ガラスに限られない。
放射線撮影装置100は、制御基板2を有する。制御基板2は、放射線検出パネル1によって変換された電気信号を読み出し、読み出した電気信号を処理する。制御基板2は、当該電気信号をデジタル信号に変換し放射線画像データを取得する。制御基板2は、フレキシブル回路基板3を介して放射線検出パネル1と電気的に接続される。
放射線撮影装置100は、図示しない二次電池を有する。二次電池は、放射線検出パネル1および制御基板2の動作に用いる電力を供給する。二次電池は、例えば、リチウムイオン電池、電気二重層コンデンサ、全固体電池等が用いられる。
放射線撮影装置100は、支持基台4を有する。支持基台4は、放射線撮影装置100の構成部品を支持する。具体的に、支持基台4は、放射線の入射面側に放射線検出パネル1を支持し、その対向する側に制御基板2および二次電池等を支持する。
放射線撮影装置100は、放射線検出パネル1と筐体6との間に放射線検出パネル1を外力から保護する緩衝材5を有する。
筐体6は、放射線撮影装置100の構成部品を収容する。
筐体6は、略直方体であって、平面視において長辺と短辺とを有する略矩形状である。筐体6は、放射線が入射する入射部61と、放射線検出パネル1を挟んで入射部61の反対側に位置する底部62と、入射部61と底部62とを接続する複数(ここでは4つ)の側部63を有する。
入射部61は、放射線を入射させる。入射部61は、外部に露出する表面が略平らな略板状である。入射部61は、放射線を入射させるため、放射線の透過率が比較的高いことが好ましい。更に、入射部61は、重量が軽く、かつ衝撃に対して一定の強度を確保できることが好ましい。入射部61は、例えば、樹脂材料やCFRP(炭素繊維強化プラスチック)等が用いられる。
入射部61の表面には、有効撮影領域の中心部や有効撮影領域の範囲を示すための指標611が表記される(図1(a)を参照)。指標611は塗装あるいは印刷処理等によって形成される。ユーザは、指標611を視認することで、有効撮影領域の中心部や有効撮影領域を容易に認識することができる。なお、指標611は、ユーザが有効撮影領域の中心部や有効撮影領域の範囲を認識できればよく、例えば、放射線検出パネル1の方向に窪んだ段差等であってもよい。
底部62は、入射部61の反対側から放射線撮影装置100の構成部品を覆う。底部62は、外部に露出する表面(外側面)が略平らな略板状である。底部62は、入射部61に対して略平行である。
側部63は、側方から放射線撮影装置100の構成部品を覆う。側部63は、外部に露出する表面(外側面)が平らであったり、湾曲したり、傾斜したりする略板状である。側部63は、入射部61および底部62に対して連続している。
底部62および側部63は、落下や衝撃等に対する強度、運搬時の負担軽減を目的とした軽量化、および、操作性の高さが確保されていることが好ましい。底部62および側部63は、例えば、マグネシウムやアルミニウム等の金属合金、CFRPや繊維強化樹脂等が用いられる。また、底部62および側部63は、筐体6の外部から受ける電気的なノイズを効果的に低減するためにSUS430等の透磁率が比較的高い材料を用いてもよい。
底部62には、ユーザに把持される凹状の把持部7が設けられる。把持部7は、底部62の表面から放射線検出パネル1に向かって窪んで形成される。把持部7は、開口していないことで、放射線撮影装置100の大型化を抑制しながら、ユーザによる円滑な取り回しが可能である。
本実施形態の底部62は、側部63にそれぞれ近接する4つの把持部7a~7dを有する。把持部7a、7bが筐体6の長辺に相当する側部63に近接し、把持部7c、7dが筐体の短辺に相当する側部63に近接する。図3に示すように、底面視において、把持部7a~7dは、それぞれ近接する側部63の長手方向に沿って長い略矩形状である。把持部7a、7bの長さは、把持部7c、7dの長さに比べて短い。把持部7a~7dの長さとは、把持部7a~7dのそれぞれ近接する側部63の長手方向と平行な方向の把持部7a~7dの距離をいうものとする。一方、把持部7a~7dの幅とは、把持部7a~7dの長さと直交する方向の把持部7a~7dの距離をいうものとする。なお、把持部7a~7dは、略矩形状である場合に限られず、略長円状、略楕円形状であってもよく、指の形状に合せて略波状であってもよい。
把持部7a、7bは、底面視において、放射線撮影装置100の重心Gを通り、近接する側部63に対して直交する直線A-Aと重なり合う位置に設けられる。また、把持部7c、7dは、底面視において、放射線撮影装置100の重心Gを通り、近接する側部63に対して直交する直線B-Bと重なり合う位置に設けられる。なお、本実施形態を始めとして他の実施形態でも底面視あるいは平面視において、重心Gと筐体6の外形中心とが一致しているものとして説明する。ただし、重心Gと筐体6の外形中心とが一致している場合に限られず、異なっていてもよい。
ここで、放射線撮影装置100を安定して把持できるように、把持部7a~7dは近接した側部63からの距離Dhとして60mm以内に設けられている。
放射線撮影装置100は、ユーザにより操作可能なスイッチ10を有する。スイッチ10は、放射線撮影装置100を制御するためのものである。スイッチ10は、例えば、放射線撮影装置100を起動するためのスイッチ(電源オン/オフのスイッチ)、放射線撮影装置100の状態を遷移させるためのスイッチ等である。
上述したような凹状の把持部7の場合、多くの状況で、放射線撮影装置100が自重によるモーメントで筐体6の厚み方向に回転することを抑制するために、ユーザは放射線撮影装置100に対して把持力を維持する必要がある。そのため、ユーザが、放射線撮影装置100を把持しながらスイッチ10を操作するには、把持しない手で操作するか、把持した手で把持力を維持しながら操作する必要性がある。円滑な撮影を行うには、把持とスイッチ操作の両方を片手でできることが好ましい。しかし、放射線撮影装置100は被写体を撮影するために手に収まる大きさではない。そのため、把持部7の位置とそれに対するスイッチ10の位置を適切に選択しなければ、片手での円滑な一連の動作の実現が困難となる。
本実施形態では、放射線撮影装置100の安定した取り回しと、スイッチ10の操作性を向上させるために、スイッチ10は底部62であって、ユーザが把持部7を把持した状態で、把持した手の指により操作できる範囲に設ける。
具体的に、スイッチ10を設ける位置について図3を参照して説明する。
本実施形態の放射線撮影装置100は、複数のスイッチ10a~10dを有する。
スイッチ10a~10dのうち、スイッチ10a、10bが把持部7aに近接して配置され、スイッチ10c、10dが把持部7bに近接して配置される。ここでは、スイッチ10a、10bと、スイッチ10c、10dとは、直線B-Bに対して略対称に配置される。
以下では、スイッチ10a、10bを中心に説明する。
スイッチ10a、10bは、把持部7aから放射線撮影装置100の重心G側に偏って配置される。本実施形態では、スイッチ10a、10bは、近接した側部63からの把持部7a~7dの距離Dhよりも大きく、近接した側部63からの距離Dsとして略60mm~110mm以内に配置される。
また、スイッチ10a、10bは、直線A-Aからの距離Sとして略130mm以内に位置している。また、スイッチ10a、10bは、把持部7aの外形線を重心Gに向かって仮想的に移動させたときの移動軌跡Lgの範囲内に位置している。
図4は、ユーザが把持部7aを把持しながら、人差し指等でスイッチ10aを操作している状態の一例を示す図である。ユーザは把持部7aのうち直線A-Aの近傍を把持しながら、スイッチ10aを操作する。このように、ユーザが直線A-Aの近傍を把持するのは、放射線撮影装置100が検出面に沿った方向に回転するのを抑制させるためである。ユーザが把持部7aを把持する動作は、放射線撮影装置100の厚み方向の回転を抑制し、その動作を維持しながらスイッチ10aを操作することができることから、安定した取り回しと片手でのスイッチ10aの操作を両立させることができる。
また、スイッチ10aとスイッチ10bとは、直線A-Aに対して略対称に配置される。したがって、図4に示すように右手で把持した場合だけでなく、左手で把持した場合であってもスイッチ10bを操作しやすく、ユーザの利き手や操作時の状況に限定されずに操作が可能である。
スイッチ10a、10bの表層には凹凸やエンボス加工等を施し、指の触覚にてスイッチを認識しやすいようにしてもよい。これらの実施形態により、把持する手の左右に関係せず、片手での把持動作とスイッチの操作が可能になる。
なお、ここでは、スイッチ10a、10bについて説明したが、スイッチ10c、10dについても直線B-Bに対して略対称な位置であり、スイッチ10a、10bと同様に片手での把持動作とスイッチの操作が可能である。
また、把持部7c、7dに近接してスイッチを配置してもよい。この場合には、複数のスイッチを直線B-Bに対して略対称の位置に配置することができる。
また、図3に示すように、直線B-B(あるいは直線A―A)に対して対称な位置に配置されているスイッチを少なくとも2つ同時に操作しないと、状態が遷移できないように構成してもよい。このように構成することでユーザの意図しない遷移を抑制することができる。
本実施形態によれば、スイッチ10a~10dが底部62であって、把持部7a、7bから重心側に偏った位置に設けられる。したがって、ユーザは把持部7a、7bを把持した状態で、把持した手のうち、例えば人差し指により、スイッチ10a~10dを操作できることから片手での把持動作とスイッチの操作が可能である。
(第1変形例)
次に、第1変形例の放射線撮影装置200について図5を参照して説明する。図5は、放射線撮影装置200の一例を示す底面図である。なお、放射線撮影装置100と同様の構成は、同一符号を付して適宜、説明を省略する。
放射線撮影装置200は、複数のスイッチ11a、11bを有する。
スイッチ11aは把持部7cに近接して配置され、スイッチ11bは把持部7dに近接して配置される。ここでは、一つの把持部7に近接して一つのスイッチ11が配置される。また、スイッチ11aと、スイッチ11bとは重心Gに対して略点対称な位置に配置される。なお、スイッチの数や配置する位置は適宜、選択することができる。
(第2変形例)
次に、第2変形例の放射線撮影装置300について図6を参照して説明する。図6は、放射線撮影装置300の一例を示す底面図である。なお、放射線撮影装置100と同様の構成は、同一符号を付して適宜、説明を省略する。
放射線撮影装置300は、複数のスイッチ12a、12bを有する。
スイッチ12aは把持部7aに近接して配置され、スイッチ12bは把持部7bに近接して配置される。ここでは、スイッチ12a、12bがそれぞれ直線A-Aをまたぐように、すなわち直線A-Aと交差するように配置される。換言すると、スイッチ12a、12bは直線A-Aと重なり合うように配置される。また、スイッチ12a、12bは、近接する側部63の長手方向に沿った長い形状である。このように、スイッチ12a、12bを直線A-Aと交差するように配置することで、左右の何れかの手で把持部7を把持した場合であってもスイッチ12を操作することができる。また、スイッチ12を一つで構成できるので部品点数を削減することができる。
(第3変形例)
次に、第3変形例の放射線撮影装置400について図7を参照して説明する。図7は、放射線撮影装置400の一例を示す底面図である。なお、放射線撮影装置100と同様の構成は、同一符号を付して適宜、説明を省略する。
放射線撮影装置400は、複数のスイッチ13a、13bを有する。
スイッチ13a、13bは、把持部7aから近接する側部63の長手方向に偏って位置している。また、スイッチ13a、13bは、把持部7aの外形線を、近接する側部63の長手方向に向かって仮想的に移動させたときに移動軌跡Leの範囲内に位置している。したがって、ユーザは把持部7aを把持した状態で、把持した手のうち、例えば親指により、スイッチ13a、13bを操作できることから片手での把持動作とスイッチの操作が可能である。
また、スイッチ13a、13bは、把持部7aの長手方向と平行に長いスライドスイッチが用いられる。スイッチ13a、13bをそれぞれスライド操作できる方向は、把持部7aの長手方向と平行な方向である。この方向は、把持した手の指が移動可能な方向と一致する方向である。具体的には、ユーザが把持部7aを把持した状態で、例えば親指を底部62の表面に沿って移動させる場合、把持部7aの長手方向と平行な方向が負荷なく自然に移動できる。したがって、スイッチ13a、13bのスライド操作の方向と、把持した手の指が移動可能な方向とを一致させることで片手での把持動作とスイッチの操作が可能である。
また、スイッチ13a、13bには、機械的なスイッチに限られず、静電容量方式のスイッチを用いることができる。静電容量方式のスイッチでは、ユーザがスイッチに接触することで電気的な静電容量の変化を検知する。静電容量方式のスイッチは、ユーザが把持力以外の力を負荷させる必要が少ないため、ユーザがスイッチを操作するときの負担を軽減することができる。
なお、スイッチ13a、13bは、把持部7aの長手方向と平行な方向にスライドできる場合に限られない。すなわち、ユーザが把持部7aを把持した状態で負荷なく自然に移動できる方向であれば、スイッチ13a、13bは把持部7aあるいは近接する側部63に対して斜めの方向にスライド可能であってもよい。
以上のように、本実施形態および変形例によれば、スイッチは把持部から重心側に偏った位置、あるいは把持部から近接した側部の長手方向に偏った位置に設けられる。したがって、ユーザは把持力を維持しながら、ストレスも少なくスイッチの操作性を向上させることができる。
なお、上述した実施形態および変形例に限られず、スイッチは把持部の内部に設けてもよい。
<第2の実施形態>
図8から図9を用いて、第2の実施形態における放射線撮影装置500について説明する。
図8(a)は、放射線の入射方向から見た放射線撮影装置500の一例を示す外観図である。図8(b)は、図8(a)の反対側から見た放射線撮影装置500の一例を示す外観図である。図9は、放射線撮影装置500の一例を示す底面図である。なお、第1の実施形態と同様の構成は、同一符号を付して適宜、説明を省略する。
本実施形態の底部62は、側部63にそれぞれ近接する4つの把持部7a、7b、7e、7fを有する。ここで、把持部7a、7bは第1の実施形態と同様である。一方、把持部7e、7fは、長さが第1の実施形態の把持部7c、7dと比べて短い。
本実施形態の放射線撮影装置500は、複数のスイッチ14a~14dと、状態表示部15とを有する。
スイッチ14a~14dは、ユーザが把持部7a、7bを把持した状態で、把持した手の指により操作できる範囲に設けられる。
スイッチ14a~14dのうち、スイッチ14a、14bが把持部7aに近接する側部63に配置され、スイッチ14c、14dが把持部7bに近接する側部63に配置される。このように、スイッチ14a~14dは、複数の側部63のうち対向する側部63のそれぞれに設けられる。ここでは、スイッチ14a、14bと、スイッチ14c、14dとは、直線B-Bに対して略対称に配置される。
以下では、スイッチ14a、14bを中心に説明する。
スイッチ14a、14bは、直線A-Aからの距離Sとして略30mmから90mm以内に位置している。また、スイッチ14a、14bは、把持部7aの外形線を重心Gの反対側に向かって仮想的に移動させたときの移動軌跡Loの範囲外に位置している。この位置は、ユーザが把持部7aを把持したときに把持した手によってスイッチ14a、14bが隠れることがない位置である。したがって、ユーザは把持部7aを把持した状態で、把持した手のうち、例えば親指により、スイッチ14a、14bを操作できることから片手での把持動作とスイッチの操作が可能である。
状態表示部15は、スイッチ14a、14bが配置される側部63に設けられる。状態表示部15は、放射線撮影装置500の状態を必要に応じて表示する。状態表示部15には、LEDやディスプレイ(液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイ)等を用いることができる。
本実施形態によれば、スイッチ14a~14dを側部63に設けることで、放射線撮影装置500がテーブルに置かれたり、撮影用の架台等に設置されたりした場合であっても、スイッチ14a~14dの操作が可能である。また、スイッチ14a、14bと、スイッチ14c、14dとは、対向する側部63にそれぞれ設けられることから、ユーザは放射線撮影装置500の向きを気にすることなく架台等に設置することができる。
また、本実施形態によれば、状態表示部15が側部63に設けられる。このように、状態表示部15を側部63に設けることで、放射線撮影装置500がテーブルに置かれたり、撮影用の架台等に設置されたりした場合であっても、ユーザは状態表示部15を確認することができる。
<第3の実施形態>
図10から図13を用いて、第3の実施形態における放射線撮影装置600について説明する。
図10(a)は、放射線の入射方向から見た放射線撮影装置600の一例を示す外観図である。図10(b)は、図10(a)の反対側から見た放射線撮影装置600の一例を示す外観図である。図10(c)は、図10(a)に示す矢印C方向から見た放射線撮影装置600の一例を示す側面図である。図11は、放射線撮影装置600の一例を示す平面図である。なお、第2の実施形態と同様の構成は、同一符号を付して適宜、説明を省略する。
本実施形態の放射線撮影装置600は、側部63に傾斜部64を有する。傾斜部64は、側部63のうち入射部61側に位置し、入射部61に対して連続する。傾斜部64は、入射部61の表面に対して傾斜し、外部に露出する表面(外側面)が略平らな略板状である。したがって、傾斜部64は底面視では視認できないが、図11に示すように平面視では視認することができる。
本実施形態の放射線撮影装置600は、複数のスイッチ16a、16bを有する。
スイッチ16a、16bは、ユーザが把持部7bを把持した状態で、把持した手の指により操作できる範囲に設けられる。
スイッチ16a、16bは、把持部7bに近接する側部63の傾斜部64に配置される。また、平面視において、スイッチ16a、16bは、放射線検出パネル1の有効撮影領域と重ならないように配置される。したがって、放射線画像にスイッチ16a、16bが写ってしまうことを防止する。
また、スイッチ16aとスイッチ16bとは、直線A-Aに対して略対称に配置される。したがって、左右の何れの手で把持した場合であってもスイッチ16a、16bを操作しやすく、ユーザの利き手や操作時の状況に限定されずに操作が可能である。
本実施形態によれば、スイッチ16a、16bを傾斜部64に設けることで、放射線撮影装置600がテーブルに置かれたり、撮影用の架台等に設置されたりした場合であっても、スイッチ16a、16bの操作が可能である。また、把持部7bを把持した手の平がスイッチ16a、16bを意図せずに操作してしまうリスクを低減することができる。更には、放射線撮影装置600により撮影する場合に患者等が入射部61に触れたときにスイッチ16a、16bを意図せずに操作してしまうリスクを低減することができる。
なお、傾斜部64は、一つの側部63に限られず、対向する側部63、3つの側部63または全ての側部63に有していてもよい。この場合、スイッチ16a、16bは、対向する側部63の傾斜部64にそれぞれ配置してもよく、3つの側部63の傾斜部64にそれぞれ配置してもよく、全ての側部63の傾斜部64にそれぞれ配置してもよい。
(第4変形例)
次に、第4変形例の放射線撮影装置700について図12を参照して説明する。図12は、放射線撮影装置700の一例を示す平面図である。なお、放射線撮影装置600と同様の構成は、同一符号を付して適宜、説明を省略する。
放射線撮影装置700は、スイッチ17を有する。
スイッチ17は、把持部7bに近接する側部63の傾斜部64に配置される。ここでは、スイッチ17が直線A-Aをまたぐように、すなわち直線A-Aと交差するように配置される。換言すると、スイッチ17は直線A-Aと重なり合うように配置される。また、スイッチ17は、近接する側部63の長手方向に沿った長い形状である。このように、スイッチ17を直線A-Aと交差するように配置することで、左右の何れかの手で把持部7bを把持した場合であってもスイッチ17を操作することができる。また、スイッチ17を一つで構成できるので部品点数を削減することができる。
(第5変形例)
次に、第5変形例の放射線撮影装置800について図13を参照して説明する。図13(a)は、放射線の入射方向から見た放射線撮影装置800の一例を示す外観図である。図13(b)は、図13(a)の反対側から見た放射線撮影装置800の一例を示す外観図である。なお、放射線撮影装置600と同様の構成は、同一符号を付して適宜、説明を省略する。
本実施形態の放射線撮影装置800は、側部63の一部に傾斜部65を有する。ここでは、一つの側部63に対して複数の傾斜部65を有する。
本実施形態の放射線撮影装置800は、複数のスイッチ18a、18bを有する。
スイッチ18a、18bは、把持部7bに近接する側部63の傾斜部65のそれぞれに配置される。このように広い傾斜部65を形成できない場合であっても、側部63の一部に形成した傾斜部65にスイッチ18a、18bを配置することができる。
以上のように、本実施形態および変形例によれば、スイッチを側部の傾斜部に設けることによって、意図せずに操作してしまうリスクを低減することができる。また、放射線撮影装置がテーブルに置かれたり、撮影用の架台等に設置されたりした場合であっても、スイッチの操作が可能である。
以上、本発明を実施形態に基づいて詳述したが、本発明は上述した実施形態に限られず、この発明の要旨を逸脱しない範囲の様々な形態も本発明の範疇に含まれる。更に、上述した各実施形態は本発明の一実施形態を示すものにすぎず、各実施形態および各実施形態の変形例を適宜組み合わせることも可能である。
上述した実施形態および変形例では、複数のスイッチが重心Gを通る直線A-A、直線B-Bに略対称に配置される場合について説明したが、外形中心を通り、近接する側部63に対して直交する直線と略対称に配置されていてもよい。
1:放射線検出パネル 7:筐体 61:入射部 62:底部 63:側部 64、65:傾斜部 7(7a~7f):把持部 10(10a~10d):スイッチ 11(11a、11b):スイッチ 12(12a、12b):スイッチ 13(13a、13b):スイッチ 14(14a~14d):スイッチ 16(16a、16b):スイッチ 17:スイッチ 18a、18b:スイッチ 100~800:放射線撮影装置

Claims (11)

  1. 放射線を検出する放射線検出パネルと、
    放射線検出パネルを収容する筐体と、
    ユーザにより操作可能なスイッチと、を有する放射線撮影装置であって、
    前記筐体は、
    放射線が入射する入射面と、前記入射面の反対側に位置する底面と、前記入射面と前記底面をつなぐ側部と、前記底面の側に設けられた把持部と、を有し、
    前記側部は、前記入射面および前記底面に対して直交せずに傾斜した傾斜面を有し、
    前記スイッチは、
    前記把持部を把持した状態の手の指により操作できる範囲において前記傾斜面に設けられていることを特徴とする放射線撮影装置。
  2. 前記底面は前記底面の側から見て4辺を有する形状であって、
    前記把持部は、
    前記放射線撮影装置の重心と前記4辺のうちの1辺の中心との間に位置するように設けられていることを特徴とする請求項1に記載の放射線撮影装置。
  3. 前記傾斜面は、前記入射面に対して表面が連続するように形成されていることを特徴とする請求項1に記載の放射線撮影装置。
  4. 前記スイッチは、
    前記把持部の外形線を該放射線撮影装置の重心の反対側に移動させた移動軌跡の範囲外に設けられていることを特徴とする請求項1ないしの何れか1項に記載の放射線撮影装置。
  5. 前記スイッチとは異なる更なるスイッチを有し、
    前記更なるスイッチは、前記放射線撮影装置の重心と前記4辺のうちの1辺の中心を通る直線を挟んで前記スイッチと対称な位置に設けられていることを特徴とする請求項2に記載の放射線撮影装置。
  6. 前記スイッチは、
    前記4辺のうちの1辺の中心から長手方向に130mmまでの範囲内に設けられていることを特徴とする請求項2に記載の放射線撮影装置。
  7. 前記スイッチは、
    スライド操作により動作するスライドスイッチであることを特徴とする請求項1ないしの何れか1項に記載の放射線撮影装置。
  8. 前記スライドスイッチのスライド操作の方向は、
    ユーザが前記把持部を把持した状態の手の指の移動可能な方向であることを特徴とする請求項に記載の放射線撮影装置。
  9. 前記スイッチは、
    静電容量方式のスイッチであることを特徴とする請求項1ないしの何れか1項に記載の放射線撮影装置。
  10. 前記スイッチは、前記入射面の側からみて前記放射線検出パネルの有効撮影領域と重複しないことを特徴とする請求項1ないしの何れか1項に記載の放射線撮影装置。
  11. 前記傾斜面は、前記入射面の側から視認される面であることを特徴とする請求項1ないし10の何れか1項に記載の放射線撮影装置。
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