JP7325285B2 - 変速機の制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ベルト式の無段変速機におけるベルトのスリップを判定する変速機の制御装置に関するものである。
車両に装備され、プライマリプーリとセカンダリプーリとこれらのプーリに掛け回されたベルトとを備えた無段変速機において、ベルトのスリップを判定する技術が種々知られている。
例えば特許文献1には、プライマリプーリの回転数とセカンダリプーリの回転数とを演算して求まる実変速比の値が、機構上の最大または最小の変速比から外れた場合に、目標変速比と実変速比の偏差に基づいて決まる変速速度の値が、機構上の最大変速速度から外れた場合はベルトスリップと判定することが記載されている。
特開昭62-68142号公報
しかし、上記の技術では、プーリ回転数から求まる実変速比の値が、機構上の最大または最小の変速比から外れた場合にしか、ベルトスリップを判定することができないため、実変速比の値が機構上の最大または最小の変速比を外れない状態でベルトスリップが発生してもベルトスリップを判定することができない場合がある。
本発明はこのような課題に着目して創案されたもので、実変速比の値が機構上の最大または最小の変速比を外れない状態でベルトスリップが発生した場合であってもベルトスリップを判定することができるようにした変速機の制御装置を提供することを目的としている。
本発明の変速機の制御装置は、車両に装備され、プライマリプーリとセカンダリプーリと前記プライマリプーリ及び前記セカンダリプーリに掛け回されたベルトとを備えた無段変速機を制御する変速機の制御装置であって、駆動輪の回転状態から前記駆動輪の減速度を算出する減速度算出手段と、前記無段変速機の変速比の時間変化率である変速比変化率を算出する変速比変化率算出手段と、前記減速度算出手段で算出された前記駆動輪の前記減速度が所定減速度を超え、且つ、前記変速比変化率算出手段で算出された前記変速比変化率が所定変化率を超えた場合に、前記ベルトのスリップが発生したと判定するスリップ判定手段とを備えていることを特徴としている。
前記スリップ判定手段は、前記減速度が前記所定減速度を超えた急減速状態であるか否かを判定する急減速判定部と、前記急減速判定部で前記急減速状態であることが判定された場合に、前記変速比変化率が前記所定変化率を超えたか否かを判定する変速比変化率判定部と、を備え、前記変速比変化率判定部で前記変速比変化率が前記所定変化率を超えたことが判定されたら、前記ベルトのスリップが発生したと判定することが好ましい。
前記車両が走行している路面が、路面摩擦係数が所定レベル以下の低μ路であるか否かの判定結果を取得する低μ路情報取得部と、前記急減速判定部で前記急減速状態であることが判定された場合に、前記低μ路情報取得部で取得した判定結果と、前記変速比変化率判定部による判定結果との組み合わせからなるそれぞれの発生事象毎に、発生数をカウントして記録する発生事象記録手段とを備えていることが好ましい。
前記急減速判定部で前記急減速状態であることが判定された場合に、最大減速度を算出する最大減速度算出手段を備え、前記発生事象記録手段は、前記最大減速度を大きさ毎に区分して、それぞれの区分毎に、且つ、前記発生事象毎に、発生数をカウントして記録することが好ましい。
前記発生事象記録手段に記録された情報を取り出す情報出力手段を備えていることが好ましい。
ブレーキ操作の有無を検知するブレーキ操作スイッチを備え、前記最大減速度算出手段は、前記ブレーキ操作スイッチによる検知情報からブレーキ操作の終了時点で前記最大減速度を特定し、前記発生事象記録手段は、前記ブレーキ操作終了時点で前記発生数の記録値を更新することが好ましい。
前記変速比変化率算出手段は、前記プライマリプーリの可動プーリ又は前記セカンダリプーリの可動プーリの軸方向ストローク位置の変化速度から前記変速比変化率を算出する
ことが好ましい。
本発明によれば、無段変速機の変速比変化率が所定変化率を超え且つ駆動輪の減速度が所定減速度を超えた場合に、ベルトのスリップが発生したと判定するので、変速比変化率(変速速度)のみでベルトスリップを判定する場合に比べ、変速比変化率(変速速度)の閾値を低くしても、ベルトスリップの誤検知を防止しつつ、ベルトが滑った状態を検知することができる。
一実施形態にかかる変速機を備えた車両の駆動系を無段変速機の制御装置のブロック図と共に示す構成図である。 一実施形態にかかる変速機の制御装置によるベルトのスリップ判定の一例を示すタイムチャートである。 一実施形態にかかる変速機の制御装置によるベルトのスリップ判定の処理を示すフローチャートである。
以下、図面を参照して本発明の実施形態を説明する。なお、以下に示す実施形態はあくまでも例示に過ぎず、以下の実施形態で明示しない種々の変形や技術の適用を排除する意図はない。以下の実施形態の各構成は、それらの趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができるとともに、必要に応じて取捨選択することや適宜組み合わせることが可能である。
〔車両の駆動系の構成〕
まず、本実施形態にかかる車両の駆動系の構成を説明する。
図1に示すように、車両の駆動系は、駆動源であるエンジン(内燃機関)1と、トルクコンバータ2と、前後進切替機構3と、無段変速機(以下、CVTともいう)4と、CVT4の動力伝達方向下流側の終減速機5と、差動機構6と、差動機構6に連結された駆動輪7とを備えている。トルクコンバータ2と前後進切替機構3とCVT4とから、車両用自動変速機10が構成される。
〔車両用自動変速機の構成〕
トルクコンバータ2は、トルク増大機能を有する発進要素であり、詳細は図示しないが、エンジン出力軸11にコンバータハウジングを介して連結されたポンプインペラと、トルクコンバータ出力軸21に連結されたタービンランナと、ケースにワンウェイクラッチ(図示略)を介して設けられたステータとを構成要素としている。
トルクコンバータ2は、例えば車両が高速かつ低負荷で走行している場合などトルク増大機能を必要としないとき、エンジン出力軸11(=トルクコンバータ入力軸)とトルクコンバータ出力軸21とを直結可能なロックアップクラッチ(図示略)を有している。
CVT4は、前後進切替機構3の出力軸に連結されたプライマリプーリ41と、終減速機5側へ出力する出力軸に連結されたセカンダリプーリ42と、これらのプライマリプーリ41及びセカンダリプーリ42に掛け回された無端ベルト(以下、単にベルトともいう)43とを備え、プライマリプーリ41の油室(プライマリ油室)41C及びセカンダリプーリ42の油室(セカンダリ油室)42Cに供給する作動油(ATF)の油圧(プライマリプーリ圧Ppri及びセカンダリプーリ圧Psec)に応じて変速比やトルク伝達容量が調整される。
プライマリプーリ圧Ppri及びセカンダリプーリ圧Psec、さらに、ロックアップクラッチの係合油圧は、油圧制御ユニット70内の各油圧制御弁を通じた油圧制御によって制御される。また、各油圧制御弁は、変速機の制御装置としての自動変速機コントロールユニット(以下、ATCUという)8の指令信号によって作動する。
つまり、詳細は図示しないが、油圧制御ユニット70は、レギュレータ弁、プライマリ圧制御弁、セカンダリ圧制御弁といった油圧制御弁を備え、各油圧制御弁は、ATCU8によって電気的に制御されるソレノイドによって駆動される。各油圧制御弁によって、オイルポンプ(図示略)から供給された作動油の圧力が制御され、プライマリ油室41Cに導かれるプイマリプーリ圧Ppriと、セカンダリ油室42Cに導かれるセカンダリプーリ圧Psecとが調整される。
本実施形態では、CVT4に入力されるトルクに基づいて、ベルトスリップ、即ち、ベルト43とプライマリプーリ41との間やベルト43とセカンダリプーリ42との間でのスリップが生じないようにセカンダリプーリ圧Psecの目標値を設定し、セカンダリ圧制御弁のソレノイドを制御する。また、CVT4の実変速比とセカンダリプーリ圧Psecとに基づいて、実変速比Rrが目標変速比Rtとなるようにプイマリプーリ圧Ppriの目標値を設定し、プライマリ圧制御弁のソレノイドを制御する。
なお、ATCU8には、プライマリ回転センサ91で検出されたプライマリプーリ41の回転速度(プライマリ回転数)Npri及びセカンダリ回転センサ92で検出されたセカンダリプーリ42の回転速度(セカンダリ回転数)Nsecが入力されるように、各回転センサ91,92が接続されており、入力されたプライマリ回転数Npri及びセカンダリ回転数Nsecから実変速比Rrを算出する実変速比算出部(実変速比算出手段)81が設けられている。
このようなCVT4において、ベルト43とプライマリプーリ41との間、或いは、ベルト43とセカンダリプーリ42との間でスリップが発生したことを判定すること、即ち、ベルトスリップの判定は、上記のようにプライマリ圧Ppriやセカンダリプーリ圧Psecを適切に制御するうえで必要であり、また、CVT4のメンテナンスの観点からも必要である。そこで、ATCU8には、ベルトスリップの判定を実施する機能が装備されている。
〔ベルトスリップの判定〕
ATCU8には、車両の減速度Dvを算出する減速度算出部(減速度算出手段)82と、CVT4の変速比(実変速比)Rrの時間変化率である変速比変化率RRrを算出する変速比変化率算出部(変速比変化率算出手段)83と、車両の減速度及びCVT4の変速比変化率に基づいて、ベルトスリップの発生を判定するスリップ判定部(スリップ判定手段)84とが備えられている。
減速度算出部82は、セカンダリ回転センサ92で算出されたセカンダリ回転数Nsecを周期的に取得して、セカンダリ回転数Nsecの単位時間当たりの変化量として駆動輪7の減速度Dvを算出する。本実施形態では、減速度Dvは速度が減少する方向を正として規定しており、減速が急激(セカンダリ回転数Nsecの単位時間当たりの変化量が大きい)であるほど減速度Dvの値は大きくなる。ただし、加速方向を正として減速度Dvを規定する場合は、減速度Dvは負の値となり、減速が急激であるほど減速度Dvの値は小さくなる。なお、減速度Dvの算出には、駆動輪7と比例して回転する部材の回転数であればセカンダリ回転数Nsecに代えて使用することができる。
また、本実施形態では、変速比変化率算出部83は、プライマリプーリ41の可動プーリ又はセカンダリプーリ42の可動プーリの軸方向ストローク位置を検出するストロークセンサ93の検出情報(軸方向ストローク位置)を周期的に取得して軸方向ストローク位置の変化速度から変速比変化率を算出する。ただし、変速比変化率算出部83は、実変速比算出部81で所定の周期で算出される実変速比Rrを周期的に取得して実変速比Rrの単位時間当たりの変化量として変速比変化率RRrを算出してもよい。
スリップ判定部84は、変速比変化率RRrが所定変化率RRrsを超え、且つ、減速度Dvが所定減速度Dvsを超えた場合に、ベルトスリップが発生したと判定する。
スリップ判定部84は、減速度が所定減速度を超えた急減速状態であるか否かを判定する急減速判定部84aと、急減速判定部84aで急減速状態であることが判定された場合に、変速比変化率が所定変化率を超えたか否かを判定する変速比変化率判定部84bと、を備え、変速比変化率判定部84bで変速比変化率RRrが所定変化率RRrsを超えたことが判定されたら、ベルトスリップが発生したと判定する。
車両が低μ路を走行している際にブレーキが操作されて、駆動輪7が路面に対してスリップすることにより急減速(急激な回転速度低下)することがあり、ここでは、これにより発生するベルトスリップを想定している。したがって、所定減速度Dvsはブレーキ操作がされてはじめて生じる一定以上大きな減速度である。
駆動輪7の回転は、セカンダリプーリ42の回転と比例又はほぼ比例するので、ここでは、判定閾値として所定減速度Dvsを設定し、セカンダリ回転数Nsecの単位時間当たりの変化量から求まる減速度Dvが所定減速度Dvsを超えたことにより、駆動輪7の急減速を判定している。このように、減速度Dvが所定減速度Dvsを超えた場合は、ベルトスリップが生じやすい状況である。
一方、プライマリプーリ41及びセカンダリプーリ42の可動プーリの移動速度(ストローク速度)は、機構的な制約からベルトスリップを生じさせないで実現できる限界速度(限界ストローク速度)があり、変速比変化率RRrもこの限界ストローク速度で制限される。
そこで、限界ストローク速度に応じて閾値である所定変化率RRrsを設定し、変速比変化率RRrが所定変化率RRrsを超えたらベルトスリップが生じていると判定する。
ただし、限界ストローク速度はCVT4の使用状況下で或る程度変動するので、所定変化率RRrsを、限界ストローク速度に対して十分なマージンをもって設定しなければ、誤判定を招く。しかし、本装置では、減速度Dvが所定減速度Dvsを超えた急減速状態であることを前提に、変速比変化率RRrが所定変化率RRrsを超えた場合に、ベルトスリップが発生したと判定するので、所定変化率RRrsを限界ストローク速度に対するマージンを少なく設定しても(すなわち、所定変化率RRrsを低めに設定しても)、精度を確保しながらベルトスリップが生じていることを判定することができる。
この判定結果は、ATCU8によるプライマリプーリ圧Ppri及びセカンダリプーリ圧Psecの制御に利用することができる。
〔ベルトスリップに関連するデータの記録〕
ATCU8は、さらに、車両が走行している路面が、公知の手法により路面摩擦係数が所定レベル以下の低μ路であるか否かを判定する低μ路判定装置(低μ路判定手段)95から判定情報を取得する低μ路情報取得部85を備え、急減速判定部84aで急減速状態であることが判定された場合に、低μ路情報取得部85で取得した判定結果と、ベルトスリップの判定結果(変速比変化率判定部84bによる判定結果)との組み合わせからなるそれぞれの発生事象毎に、発生数をカウントしてメモリに記録する発生事象記録部(発生事象記録手段)86を備えている。
本実施形態では、ATCU8は、さらに、急減速判定部84aで急減速状態であることが判定された場合に、最大減速度Dvmaxを算出する最大減速度算出部(最大減速度算出手段)87を備え、発生事象記録部86は、算出された最大減速度の大きさ毎に区分して、それぞれの区分毎に、且つ、発生事象毎に、発生数をカウントして記録する。なお、最大減速度算出部87では、ブレーキスイッチ94の検知情報がオン(ブレーキ操作あり)からオフ(ブレーキ操作なし)に切り替わるブレーキ操作の終了時点まで最大減速度Dvmaxを算出し、発生事象記録部86は、ブレーキ操作の終了時点で記録を行う。 また、ATCU8は、発生事象記録部86に記録された情報を取り出すための情報出力部(情報出力手段、例えば、出力端子)88を備えている。
急減速判定部84aで急減速状態であることが判定されたら、減速度算出部82は所定の周期で減速度Dvを算出する。この算出は駆動輪7の減速が終了するまで行われる。最大減速度算出部87では、急減速判定部84aで急減速状態であることが判定されたら、減速度算出部82は所定の周期で算出される減速度Dvを記憶して、最新の減速度Dvが記憶された値よりも大きくなったら、記憶値を更新する。これにより、最大減速度算出部87には、最大減速度が記憶される。
したがって、急減速判定部84aで、減速度Dvが所定減速度Dvsを超えた急減速状態であると判定されると、変速比変化率判定部84bの判定からベルトスリップが発生したか否かが判定され、同時に、低μ路情報取得部85で車両が走行している路面が低μ路であるか否かの判定情報を取得し、最大減速度算出部87で最大減速度Dvmaxが算出される。
発生事象記録部86では、急減速があったことを条件に、ベルトスリップが発生したか否か及び路面が低μ路であるか否かの組み合わせで構成される以下の事象1~事象4の4つの発生事象に区分し、さらに、発生事象毎に、最大減速度Dvmaxを複数のレベルに区分し、これらの区分毎に発生数をカウントし累積して記憶する。
事象1:急減速があってベルトスリップが発生したと判定され且つ低μ路であると判定される。
事象2:急減速があってベルトスリップが発生したと判定されたが低μ路でないと判定される。
事象3:急減速があってベルトスリップが発生したと判定されないが低μ路であると判定される。
事象4:急減速があったがベルトスリップが発生したとは判定されず且つ低μ路でないと判定される。
下記の表1は、発生事象記録部86に記録されるデータ(カウント値n11,n12,n13,n14,n15,n21,n22,・・・)の記録状態を示している。
Figure 0007325285000001
表1に示すように、事象1~事象4の4つの発生事象毎に、最大減速度DvmaxのレベルがDvm1,Dvm2,Dvm3,Dvm4,Dvm5の5段階に区分され、合計20の格納領域が設けられている。なお、Dvm1,Dvm2,Dvm3,Dvm4,Dvm5の各レベル領域は、この順に値が大きくなっている。所定減速度Dvsよりも大きな減速度Dvの区分基準値Dv1,Dv2,Dv3,Dv4(Dvs<Dv1<Dv2<Dv3<Dv4)を設定し、レベル領域Dvm1,Dvm2,Dvm3,Dvm4,Dvm5をそれぞれ以下のように規定している。
Dvm1:Dvsよりも大きく且つDv1以下(Dvs<Dvm1≦Dv1)
Dvm2:Dv1よりも大きく且つDv2以下(Dv1<Dvm2≦Dv2)
Dvm3:Dv2よりも大きく且つDv3以下(Dv2<Dvm3≦Dv3)
Dvm4:Dv3よりも大きく且つDv4以下(Dv3<Dvm4≦Dv4)
Dvm5:Dv4よりも大きい(Dv4<Dvm5)
車両の走行中に、急減速判定部84aで、減速度Dvが所定減速度Dvsを超えた急減速状態であると判定されると、上記20の格納領域の何れかに相当する事象が発生することとなり、対応する格納領域のカウント値を1ずつカウントアップする。
これにより、実際の車両の走行中に生じた所定の発生事項が累積して記録され、累積した記録を、情報出力部88を通じて適宜取り出して車両外部で利用することができる。
〔タイムチャート〕
ここで、図2を参照して、事象1が発生した例を説明する。
図2は、ブレーキスイッチBKSW,駆動輪7の車輪速WSP,車輪速WSPから求めた駆動輪7の減速度Dv,急減速判定フラグF1,最大減速度算出フラグF2,低μ路フラグF3,変速比変化率RRr,急減速中滑り判定フラグF4のそれぞれの経時変化を示すタイムチャートである。
車輪速WSPは、駆動輪7の回転数(ここでは、セカンダリ回転数Nsecを使用)に基づくもので、駆動輪7に滑りが生じると、車輪速WSPの値は実車速(車体の移動速度)から乖離する。
減速度Dvも車輪速WSPと同様に駆動輪7の回転数(セカンダリ回転数Nsec)に基づくもので、駆動輪7に滑りが生じると、減速度Dvも車両の実際の減速度から乖離する。図2では減速度Dvについて、加速度を基準に記載しており下向きが減速度(負の加速度)となる。
急減速判定フラグF1は急減速の判定とともにオンとなり減速終了でオフとなる。
最大減速度算出フラグF2は、最大減速度算出部87による最大減速度Dvmaxの算出を指令するフラグであり、急減速の判定とともにオンとなりブレーキ操作終了でオフとなる。
低μ路フラグF3は低μ路情報取得部85で取得された低μ路情報から走行中の路面が低μ路ならオンとなり低μ路でなければオフとなる。
急減速中滑り判定フラグF4は、急減速が判定された減速中にベルトスリップが発生したと判定されたらオンとなりベルトスリップが発生したと判定されなければオフとなる。
図2に示すように、時点t1でブレーキが操作されると、車輪速WSPの減速(車輪速WSPの低下)が発生するが、車両が走行している路面が低μ路であって(低μ路フラグF3がオン)且つブレーキ力が大きいと、駆動輪7に滑りが生じて、車輪速WSPは急低下し、車輪速WSPに基づく減速度Dvが急増する(加速度が急減する)。このため、時点t2で減速度Dvが所定減速度Dvsを超えた急減速状態であると判定され、急減速判定フラグF1がオンに切り替わり、同時に、最大減速度算出フラグF2がオンに切り替わり、最大減速度Dvmaxの算出が開始される。
駆動輪7に滑りが生じると、駆動輪7の急減速、即ち、セカンダリ回転数Nsecの急低下が生じて、CVT4の状態(ここでは、セカンダリプーリ42の可動プーリの軸方向ストローク位置)から求まる実変速比Rrが急変(この場合、急増)する。このため、時点t3で実変速比Rrの時間変化率である変速比変化率RRrが所定変化率RRrsを超える。これに応じて、ベルトスリップが発生したと判定され、急減速中滑り判定フラグF4がオンに切り替わる。
最大減速度算出部87では、急減速状態であると判定されたら、ベルトスリップの発生の有無に関わらず、ブレーキ操作が終了するまで、周期的に取得される減速度Dvに基づいて最大減速度Dvmaxの算出を行う。減速が終了した時点t4で、急減速判定フラグF1がオフとなり、最大減速度算出フラグF2がオフとなり、最大減速度Dvmaxが確定し、事象1~事象4の発生事象毎に、最大減速度Dvmaxに対応する格納領域(Dvm1~Dvm5の何れか)のカウント値を1だけカウントアップして発生事象を記録する。
〔作用及び効果〕
本実施形態にかかる変速機の制御装置は、上記のように構成されているので、例えば図3のフローチャートに示すようにベルトスリップに関連する処理が行われる。なお、図3のフローチャートは所定の周期で繰り返されるものとする。
また、図3において、F1,F2,F4は上記と同様のフラグである。F1は急減速の判定とともに1(オン)となり減速終了で0(オフ)となる急減速判定フラグである。F2は最大減速度算出部87による最大減速度Dvmaxの算出を指令する最大減速度算出フラグであり、この最大減速度算出F2は急減速の判定とともに1(オン)となりブレーキ操作終了で0(オフ)となる。F4は、急減速が判定された減速中にベルトスリップが発生したと判定されたら1(オン)となりベルトスリップが発生したと判定されなければ0(オフ)となる急減速中滑り判定フラグである。
図3に示すように、まず、急減速判定フラグF1が0であるか否かを判定する(ステップS10)。前回の制御周期までに急減速が判定されていなければ、急減速判定フラグF1は0であり、ステップS20に進み、減速度Dvが所定減速度Dvsを超えた急減速状態であるか否かを判定する。ステップS20で急減速状態でないと判定されれば今回の制御周期の処理を終える。
一方、ステップS20で急減速状態であると判定されれば、急減速判定フラグF1及び最大減速度算出フラグF2を何れも1にセットして(ステップS30)、走行中の路面が低μ路であるか否かの低μ路判定情報を取得して記憶し(ステップS40)、最大減速度Dvmaxの算出を開始する(ステップS50)。次いで、急減速中滑り判定フラグF4が0であるか否かを判定する(ステップS60)。
ステップS60でフラグF4が0でないと(即ち、既にベルトスリップが生じている)判定されれば今回の制御周期の処理を終え、フラグF4が0であると判定されれば、変速比変化率RRrが所定変化率RRrsを超えているか否か、即ち、ベルトスリップが生じているか否かを判定する(ステップS70)。
ステップS70で変速比変化率RRrが所定変化率RRrsを超えてない(ベルトスリップが生じていない)と判定されれば今回の制御周期の処理を終え、変速比変化率RRrが所定変化率RRrsを超えている(ベルトスリップが生じている)と判定されれば、急減速中滑り判定フラグF4を1にセットする(ステップS80)。
上記のように、ステップS20で急減速状態であると判定されると、急減速判定フラグF1が1にセットされるので、次の制御周期では、ステップS10で急減速判定フラグF1が0でないと判定されて、ステップS90に進み、ブレーキ操作が終了したか否かを判定する。ステップS90でブレーキ操作が終了したと判定されなければ、ステップS50に進んで、上記の処理が実行される。したがって、減速が終了するまで、最大減速度Dvmaxの算出が行われる。
一方、ステップS90でブレーキ操作が終了したと判定されれば、ステップS100に進んで、最大減速度Dvmaxを決定し、発生事象を記録する。この時点では、ステップS40で低μ路情報(走行中の路面が低μ路であるか否かの情報)が取得されており、ステップS70でベルトスリップが判定されているので、発生事象が事象1~事象4のうちの事象1であることが特定されており、最大減速度Dvmaxも特定されているので、発生事象及び最大減速度Dvmaxに対応する格納領域のカウント値を1だけカウントアップして発生事象を記録する。その後、ステップS110に進んで、フラグF1,F2,F4を何れも0にリセットしてこの周期の処理を終了する。
このように本装置によれば、駆動輪7の急減速状態が判定された場合において、変速比変化率RRrが所定変化率RRrsを超えているとベルトスリップが生じていると判定するので、セカンダリプーリ42の可動プーリの限界ストローク速度に対するマージンを少なくして所定変化率RRrsを設定しても(すなわち、所定変化率RRrsを低めに設定しても)、判定精度を確保しながらベルトスリップが生じていることを判定することができる。また、CVT4の機構上の最大または最小の変速比から外れない状態でベルトスリップが発生してもベルトスリップを判定することがでる。
さらに、低μ路情報及びベルトスリップ情報に基づき区分される発生事象毎に、最大減速度Dvmaxのレベルに区分けされて発生事象数が累積的に記録されるので、この記録を取り出して、CVT4のメンテナンスや、CVT4を含む車両の駆動系等のハード構成やソフト構成の改善に利用することが可能になる。
〔その他〕
以上、本発明にかかる実施形態を説明したが、本発明は上記の実施形態に限定されるものではない。
上記実施形態では、急減速判定フラグF1と最大減速度算出フラグF2とを備えているは、急減速判定フラグF1のみを備え、急減速判定フラグF1によって、最大減速度算出部87による最大減速度Dvmaxの算出を指令してもよい。
また、発生事象を記録する処理を行っているが、ベルトスリップを判定する処理に特化して装置を構成してもよい。
また、発生事象の記録形態も上記実施形態は一例であり適宜変更してもよい。
1 エンジン(内燃機関)
2 トルクコンバータ
3 前後進切替機構
4 無段変速機
5 終減速機
6 差動機構
7 駆動輪
8 変速機の制御装置としての自動変速機コントロールユニット(ATCU)
10 車両用自動変速機
11 エンジン出力軸
21 トルクコンバータ出力軸
41 プライマリプーリ
41C プライマリ油室
42 セカンダリプーリ
42C セカンダリ油室
43 無端ベルト(ベルト)
70 油圧制御ユニット
81 実変速比算出部(実変速比算出手段)
82 減速度算出部(減速度算出手段)
83 変速比変化率算出部(変速比変化率算出手段)
84 スリップ判定部(スリップ判定手段)
84a 急減速判定部
84b 変速比変化率判定部
85 低μ路情報取得部
86 発生事象記録部(発生事象記録手段)
87 最大減速度算出部(最大減速度算出手段)
88 情報出力部(情報出力手段)としての出力端子
91 プライマリ回転センサ
92 セカンダリ回転センサ
93 ストロークセンサ
94 ブレーキスイッチ
95 低μ路判定装置(低μ路判定手段)

Claims (7)

  1. 車両に装備され、プライマリプーリとセカンダリプーリと前記プライマリプーリ及び前記セカンダリプーリに掛け回されたベルトとを備えた無段変速機を制御する変速機の制御装置であって、
    駆動輪の回転状態から前記駆動輪の減速度を算出する減速度算出手段と、
    前記無段変速機の変速比の時間変化率である変速比変化率を算出する変速比変化率算出手段と、
    前記減速度算出手段で算出された前記駆動輪の前記減速度が所定減速度を超え、且つ、前記変速比変化率算出手段で算出された前記変速比変化率が所定変化率を超えた場合に、前記ベルトのスリップが発生したと判定するスリップ判定手段とを備えている
    ことを特徴とする変速機の制御装置。
  2. 前記スリップ判定手段は、
    前記減速度が前記所定減速度を超えた急減速状態であるか否かを判定する急減速判定部と、
    前記急減速判定部で前記急減速状態であることが判定された場合に、前記変速比変化率が前記所定変化率を超えたか否かを判定する変速比変化率判定部と、を備え、
    前記変速比変化率判定部で前記変速比変化率が前記所定変化率を超えたことが判定されたら、前記ベルトのスリップが発生したと判定する
    ことを特徴とする請求項1に記載された変速機の制御装置。
  3. 前記車両が走行している路面が、路面摩擦係数が所定レベル以下の低μ路であるか否かの判定結果を取得する低μ路情報取得部と、
    前記急減速判定部で前記急減速状態であることが判定された場合に、前記低μ路情報取得部で取得した判定結果と、前記変速比変化率判定部による判定結果との組み合わせからなるそれぞれの発生事象毎に、発生数をカウントして記録する発生事象記録手段とを備えている
    ことを特徴とする請求項2に記載された変速機の制御装置。
  4. 前記急減速判定部で前記急減速状態であることが判定された場合に、最大減速度を算出する最大減速度算出手段を備え、
    前記発生事象記録手段は、前記最大減速度を大きさ毎に区分して、それぞれの区分毎に、且つ、前記発生事象毎に、発生数をカウントして記録する
    ことを特徴とする請求項3に記載された変速機の制御装置。
  5. 前記発生事象記録手段に記録された情報を取り出す情報出力手段を備えている
    ことを特徴とする請求項3又は4に記載された変速機の制御装置。
  6. ブレーキ操作の有無を検知するブレーキ操作スイッチを備え、
    前記最大減速度算出手段は、前記ブレーキ操作スイッチによる検知情報からブレーキ操作の終了時点で前記最大減速度を特定し、
    前記発生事象記録手段は、前記ブレーキ操作終了時点で前記発生数の記録値を更新することを特徴とする請求項4又は、請求項4を引用する請求項5に記載された変速機の制御装置。
  7. 前記変速比変化率算出手段は、前記プライマリプーリの可動プーリ又は前記セカンダリプーリの可動プーリの軸方向ストローク位置の変化速度から前記変速比変化率を算出することを特徴とする請求項1~6の何れか1項に記載された変速機の制御装置。
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