JP7324933B2 - Jwa遺伝子活性化およびher2分解に基づく抗腫瘍化合物、その製造方法およびその使用 - Google Patents
Jwa遺伝子活性化およびher2分解に基づく抗腫瘍化合物、その製造方法およびその使用 Download PDFInfo
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Description
次の式I:
(式中、R1は、OH、CH3、CH2CH3、OCH3、およびOCH2CH3からなる群から選ばれ、
R2は、H、OH、CH3、CH2CH3、CH2CH2CH3、OCH3、およびOCH2CH2CH3からなる群から選ばれ、
R3は、F、Cl、Br、I、およびCF3からなる群から選ばれ、
R4は、H、F、Cl、Br、I、およびCF3からなる群から選ばれ、
R5は、H、CH3、およびCH2CH3からなる群から選ばれる。)で表される式Iの化合物である、JWA遺伝子活性化およびHER2分解に基づく抗腫瘍化合物。
このような化合物は、ジベンゾチアゾールアミン類化合物である。
好ましくは、R1はOCH3であり、R2はHまたはOCH3であり、R3はFまたはCF3であり、R4はHまたはFであり、R5はHである。
4-フルオロ-N-(4-メトキシベンゾ[d]チアゾール-2-イル)ベンゾ[d]チアゾール-2-アミン、4,7-ジフルオロ-N-(4-メトキシベンゾ[d]チアゾール-2-イル)ベンゾ[d]チアゾール-2-アミン、4,6-ジフルオロ-N-(4-メトキシベンゾ[d]チアゾール-2-イル)ベンゾ[d]チアゾール-2-アミン、4-メトキシ-N-(4-(トリフルオロメチル)ベンゾ[d]チアゾール-2-イル)ベンゾ[d]チアゾール-2-アミン、N-(4-フルオロベンゾ[d]チアゾール-2-イル)-4,7-ジメトキシベンゾ[d]チアゾール-2-アミン、N-(4-フルオロベンゾ[d]チアゾール-2-イル)-4,6-ジメトキシベンゾ[d]チアゾール-2-アミン、4,7-ジメトキシ-N-(4-(トリフルオロメチル)ベンゾ[d]チアゾール-2-イル)ベンゾ[d]チアゾール-2-アミン、および4,6-ジメトキシ-N-(4-(トリフルオロメチル)ベンゾ[d]チアゾール-2-イル)ベンゾ[d]チアゾール-2-アミンからなる群から選ばれる1つの化合物であり、
[式中、Xは、Cl、Br、およびIからなる群から選ばれる1つであり、前記銅塩は、酸化第二銅、酸化第一銅、塩化第二銅、塩化第一銅、臭化第二銅、臭化第一銅、またはヨウ化第一銅であり、前記アルカリは、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸カリウム、炭酸ナトリウム、カリウムtert-ブトキシド、または水素化ナトリウムであり、前記溶媒は、テトラヒドロフラン、ジメチルスルホキシド、またはN,N-ジメチルホルムアミドであり、前記加熱の温度は80~120℃である。(注:R1、R2、R3、R4、およびR5の限定は前記の通りであり、ここでは詳しく説明しない。)]
好ましくは、XはClであり、前記銅塩はヨウ化第一銅であり、前記アルカリは炭酸カリウムであり、前記溶媒はジメチルスルホキシドであり、前記加熱の温度は100℃である。
好ましくは、前記薬用塩は、式Iの化合物と、塩酸、硫酸、ベンゼンスルホン酸、p-トルエンスルホン酸、リン酸、臭化水素酸、マレイン酸、フマル酸またはリンゴ酸との塩である。
球形還流冷却管、磁性体(撹拌子)を備えた50mL乾燥ナス形フラスコに、2-クロロ-4-フルオロベンゾ[d]チアゾール(1g、5.3mmol)、4-メトキシベンゾ[d]チアゾール-2-アミン(0.96g、5.3mmol)、ヨウ化第一銅(0.31g、0.3mmol)、炭酸カリウム(1.47g、10.6mmol)、ジメチルスルホキシド(20mL)を加え、100℃に加熱し、6時間反応させた。反応終了後、室温まで冷却し、水(60mL)、酢酸エチル(30mL)を加え、3回抽出し、水洗して飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過して溶媒を減圧蒸発し、黒色固体を得て、粗生成物をシリカゲル粉末で砂状物に作製し、シリカゲルカラムにより精製し[溶離剤:VPE:VEA=5:1]、得られた黒色固形物を酢酸エチルまたはメタノールで数回スラリー化し、白色固形物(0.7g、収率:39%)を得た。
ESI-MS m/z:332.1{[M+H]+}。
ESI-MS m/z:350.1{[M+H]+}。
実施例1に示す方法を参照し、「2-クロロ-4-フルオロベンゾ[d]チアゾール」の代わりに「2-クロロ-4,6-ジフルオロベンゾ[d]チアゾール」を用いて灰白色の固形物(0.8g、収率:45%)を得た。
ESI-MS m/z:350.1{[M+H]+}。
実施例1に示す方法を参照し、「2-クロロ-4-フルオロベンゾ[d]チアゾール」の代わりに「2-クロロ-4-(トリフルオロメチル)ベンゾ[d]チアゾール」を用いて白色固形物(1.1g、収率:67%)を得た。
ESI-MS m/z:382.1{[M+H]+}。
実施例1に示す方法を参照し、「4-メトキシベンゾ[d]チアゾール-2-アミン」の代わりに「4,7-メトキシベンゾ[d]チアゾール-2-アミン」を用いて白色固形物(1.4g、収率:73%)を得た。
ESI-MS m/z:362.1{[M+H]+}。
実施例1に示す方法を参照し、「4-メトキシベンゾ[d]チアゾール-2-アミン」の代わりに「4,6-メトキシベンゾ[d]チアゾール-2-アミン」を用いて白色固形物(1.2g、収率:64%)を得た。
ESI-MS m/z:332.1{[M+H]+}。
実施例1に示す方法を参照し、「2-クロロ-4-フルオロベンゾ[d]チアゾール」の代わりに「2-クロロ-4-(トリフルオロメチル)ベンゾ[d]チアゾール」を用い、「4-メトキシベンゾ[d]チアゾール-2-アミン」の代わりに「4,7-メトキシベンゾ[d]チアゾール-2-アミン」を用いて白色固形物(0.9g、収率:53%)を得た。
ESI-MS m/z:412.1{[M+H]+}。
実施例1に示す方法を参照し、「2-クロロ-4-フルオロベンゾ[d]チアゾール」の代わりに「2-クロロ-4-(トリフルオロメチル)ベンゾ[d]チアゾール」を用い、「4-メトキシベンゾ[d]チアゾール-2-アミン」の代わりに「4,6-メトキシベンゾ[d]チアゾール-2-アミン」を用いて白色固体(0.8g、収率:47%)を得た。
ESI-MS m/z:412.1{[M+H]+}。
式Iの化合物またはその薬用塩(1g)と乳糖(23g)および微結晶セルロース(5.7g)とをミキサーで混合した。得られた混合物をローラープレス機でプレス成形することにより、シート状プレス材を得た。このシート状プレス材をハンマー粉砕機で粉砕して粉状物に製作し、得られた粉状物材料を20メッシュの篩にかけた。篩にかけた材料に、軽質シリカ(0.3g)とステアリン酸マグネシウム(0.3g)を加えて混合した。得られた混合物を製錠機で打錠して錠剤を製造した。
一例として、薬用塩の酸根(酸基)部分としては、塩酸、硫酸、ベンゼンスルホン酸、p-トルエンスルホン酸、リン酸、臭化水素酸、マレイン酸、フマル酸、リンゴ酸などを用いることができる。
式Iの化合物またはその薬用塩(1g)と、微結晶セルロース(0.35g)および乳糖(0.15g)とを水で造粒した後、この顆粒を架橋カルボキシメチルセルロースナトリウム(0.04g)およびステアリン酸マグネシウム(0.01g)とを混合した。得られた混合物をゼラチンカプセルに充填してゼラチンカプセルを製造した。(本実施例のゼラチンカプセルは、中国蘇州カプセル有限公司が製造したものであり、該ゼラチンカプセルは薬用規格に適合している。)
一例として、薬用塩の酸根部分としては、塩酸、硫酸、ベンゼンスルホン酸、p-トルエンスルホン酸、リン酸、臭化水素酸、マレイン酸、フマル酸、リンゴ酸などを用いることができる。
実施例1~8で合成された化合物をJAC1、JAC1011、JAC1012、JAC1013、JAC1014、JAC1015、JAC1016、JAC1017の順に命名した。
本実施例は、HER2を過剰発現したヒト乳癌細胞BT474およびSKBR3のクローン形成能(悪性増殖能)に対する小分子化合物JAC1処理の影響を検出することを目的とする。
本実施例は、小分子化合物JAC1による処理が、HER2の細胞内局在化に影響を与えるか否かを観察することを目的とする。
本実施例は、細胞モデルを用いて、JAC1処理がJWAの上昇およびHER2タンパク質の発現レベルの低下に与える効果を検証することを目的とする。
本実施例は、Transwell遊走実験により、乳癌細胞BT474およびSKBR3細胞の遊走能に対するJAC1の影響を検出することを目的とする。
本実施例は、ヒト乳癌細胞免疫不全マウスの皮下腫瘍モデルを作成し、JAC1で関与した後、乳癌細胞の皮下成長に及ぼす影響を観察することを目的とする。
図11は各群のマウスから分離した腫瘍の組織図である。
実施例16によってJAC1がヒト乳癌細胞皮下担癌の成長を阻害するヌードマウスモデルが確立された。モデル完了時、各処理条件下でマウスの主要臓器に損傷があるか否かを観察するため、マウスを麻酔して安楽死し、マウスの主要臓器組織として心臓、肝臓、脾臓、肺臓、腎臓、脳をホルマリン溶液で固定し、パラフィンで包埋した後、通常切片し、HE染色を行い、まずマウスの主要臓器の形態構造が正常か否かを検査し、測定した。結果により、この実験条件下で、各処理群のマウスの主要臓器(心臓、肝臓、脾臓、肺臓、腎臓、脳)は光学鏡下で明らかな異常が見られなかった(図14)。
実施例16によってJAC1がヒト乳癌細胞皮下担癌の成長を阻害するヌードマウスモデルが確立された。モデル完了時、各処理条件下で実験マウスの主要臓器に損傷があるか否かを観察するために、マウスを麻酔した後、全血を採血して血清を分離し、全自動生化学分析装置で血清生化学指標の変化を検出した。図15に示すように、結果から明らかなように、各処理群のマウスの主要臓器に形態構造上明らかな病変が見られなかったが、対照群と比べて、JAC1処理、特に100mg/kgのJAC1処理群のマウス血清中の肝機能ALTとAST、トリグリセリドTG、心筋キナーゼCKおよびそのアイソザイムCKMBはすべて明らかに低下し、抗酸化作用のスーパーオキシドディスムターゼSODのレベルは明らかに増加した。これらの指標はパクリタキセル+ハーセプチン処理群でも対照群より改善したが、有意差はなかった。
HER2過発現癌細胞に特異的に作用するJAC1の小分子以上のこのような生物学的機能を観察した後、JAC1の腫瘍阻害作用のオフターゲット効果を実験により検証した。まず、Crisp/cas9技術を用いてHER2陽性のJWA遺伝子を取り除いたヒトBGC823胃癌細胞を構築し、それぞれJWA(JWA WT)含有とJWA(JWA KO)遺伝子欠損のヒト胃癌細胞BGC823株(以前にHER2発現陽性であることを証明した)を用いて、10μMのJAC1で細胞を48時間処理した後にタンパク質を採取し、ウェスタンブロット法でJWA野生と欠損性BGC823細胞のJWAとHER2発現レベルを検出した。
これらの結果では、JAC1のHER2阻害作用はJWAの活性化によって達成され、JAC1には明らかなオフターゲット効果がないことが示されている。
R1=OH、R2=HまたはOH、R3=FまたはCl、R4=HまたはF、R5=HまたはCH3またはCH2CH3、
R1=CH3、R2=CH3またはCH2CH3、R3=IまたはCF3、R4=BrまたはCF3、R5=HまたはCH3またはCH2CH3、
R1=CH2CH3、R2=CH2CH2CH3またはOCH3、R3=BrまたはCl、R4=ClまたはI、R5=HまたはCH3またはCH2CH3、
R1=OCH3、R2=OCH2CH2CH3またはOH、R3=FまたはCF3、R4=HまたはCF3、R5=HまたはCH3またはCH2CH3、
R1=OCH2CH3、R2=CH3またはOCH3、R3=ClまたはI、R4=BrまたはI、R5=HまたはCH3またはCH2CH3。
注:上記化合物の置換基が複数の置換位置に存在し得る場合、または化合物に複数の異性体が存在する場合は、すべての可能な化合物を含むことを意味する。
上記化合物はいずれも細胞のJWA遺伝子の発現を活性化することができるので、JWA遺伝子活性化剤または抗腫瘍薬となる見込みもあり、このため、これらの化合物は全て本発明の保護範囲に含まれるべきである。
上記の実施例に加えて、本発明はさらに他の実施形態を有してもよい。均等置換または均等変換を用いて形成された技術的解決手段は、すべて本発明の保護範囲に該当する。
Claims (14)
- R1はOCH3であり、R2はHまたはOCH3であり、R3はFまたはCF3であり、R4はHまたはFであり、R5はHであることを特徴とする、請求項1に記載の抗腫瘍化合物。
- 前記式Iの化合物は、
4,7-ジフルオロ-N-(4-メトキシベンゾ[d]チアゾール-2-イル)ベンゾ[d]チアゾール-2-アミン、
4-メトキシ-N-(4-(トリフルオロメチル)ベンゾ[d]チアゾール-2-イル)ベンゾ[d]チアゾール-2-アミン、
N-(4-フルオロベンゾ[d]チアゾール-2-イル)-4,7-ジメトキシベンゾ[d]チアゾール-2-アミン、
4,7-ジメトキシ-N-(4-(トリフルオロメチル)ベンゾ[d]チアゾール-2-イル)ベンゾ[d]チアゾール-2-アミン、および
4,6-ジメトキシ-N-(4-(トリフルオロメチル)ベンゾ[d]チアゾール-2-イル)ベンゾ[d]チアゾール-2-アミンからなる群から選ばれる1つの化合物であり、
それぞれの構造式は、
であることを特徴とする、
請求項1に記載の抗腫瘍化合物。 - 次のステップを含むことを特徴とする、請求項1~3のいずれか1項に記載の抗腫瘍化合物の製造方法。
(式中、Xは、Cl、Br、およびIからなる群から選ばれる1つであり、前記銅塩は、酸化第二銅、酸化第一銅、塩化第二銅、塩化第一銅、臭化第二銅、臭化第一銅、またはヨウ化第一銅であり、前記アルカリは、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸カリウム、炭酸ナトリウム、カリウムtert-ブトキシド、または水素化ナトリウムであり、前記溶媒は、テトラヒドロフラン、ジメチルスルホキシド、またはN,N-ジメチルホルムアミドであり、前記加熱の温度は80~120℃である。) - 前記XはClであり、前記銅塩はヨウ化第一銅であり、前記アルカリは炭酸カリウムであり、前記溶媒はジメチルスルホキシドであり、前記加熱の温度は100℃であることを特徴とする、請求項4に記載の製造方法。
- 請求項1~3のいずれか1項に記載の抗腫瘍化合物の薬用塩。
- 前記薬用塩は、式Iの化合物と、塩酸、硫酸、ベンゼンスルホン酸、p-トルエンスルホン酸、リン酸、臭化水素酸、マレイン酸、フマル酸またはリンゴ酸との塩であることを特徴とする、請求項6に記載の薬用塩。
- 次の式I:
(式中、R 1 は、OH、CH 3 、CH 2 CH 3 、OCH 3 、およびOCH 2 CH 3 からなる群から選ばれ、
R 2 は、H、OH、CH 3 、CH 2 CH 3 、CH 2 CH 2 CH 3 、OCH 3 、およびOCH 2 CH 2 CH 3 からなる群から選ばれ、
R 3 は、F、Cl、Br、I、およびCF 3 からなる群から選ばれ、
R 4 は、H、F、Cl、Br、I、およびCF 3 からなる群から選ばれ、
R 5 は、H、CH 3 、およびCH 2 CH 3 からなる群から選ばれる。)で表される化合物又は式Iで表される化合物の薬用塩
を含有する、医薬組成物。 - R 1 はOCH 3 であり、R 2 はHまたはOCH 3 であり、R 3 はFまたはCF 3 であり、R 4 はHまたはFであり、R 5 はHである、請求項8に記載の医薬組成物。
- 前記化合物は、
4-フルオロ-N-(4-メトキシベンゾ[d]チアゾール-2-イル)ベンゾ[d]チアゾール-2-アミン、
4,7-ジフルオロ-N-(4-メトキシベンゾ[d]チアゾール-2-イル)ベンゾ[d]チアゾール-2-アミン、
4,6-ジフルオロ-N-(4-メトキシベンゾ[d]チアゾール-2-イル)ベンゾ[d]チアゾール-2-アミン、
4-メトキシ-N-(4-(トリフルオロメチル)ベンゾ[d]チアゾール-2-イル)ベンゾ[d]チアゾール-2-アミン、
N-(4-フルオロベンゾ[d]チアゾール-2-イル)-4,7-ジメトキシベンゾ[d]チアゾール-2-アミン、
N-(4-フルオロベンゾ[d]チアゾール-2-イル)-4,6-ジメトキシベンゾ[d]チアゾール-2-アミン、
4,7-ジメトキシ-N-(4-(トリフルオロメチル)ベンゾ[d]チアゾール-2-イル)ベンゾ[d]チアゾール-2-アミン及び
4,6-ジメトキシ-N-(4-(トリフルオロメチル)ベンゾ[d]チアゾール-2-イル)ベンゾ[d]チアゾール-2-アミン
(それぞれの構造式は、
である)
並びに
それらの薬用塩
から選ばれる1つの化合物であることを特徴とする、
請求項8に記載の医薬組成物。 - 次の式I:
(式中、R 1 は、OH、CH 3 、CH 2 CH 3 、OCH 3 、およびOCH 2 CH 3 からなる群から選ばれ、
R 2 は、H、OH、CH 3 、CH 2 CH 3 、CH 2 CH 2 CH 3 、OCH 3 、およびOCH 2 CH 2 CH 3 からなる群から選ばれ、
R 3 は、F、Cl、Br、I、およびCF 3 からなる群から選ばれ、
R 4 は、H、F、Cl、Br、I、およびCF 3 からなる群から選ばれ、
R 5 は、H、CH 3 、およびCH 2 CH 3 からなる群から選ばれる。)で表される化合物又は式Iで表される化合物の薬用塩
を含有する、腫瘍を治療するための医薬組成物。 - R 1 はOCH 3 であり、R 2 はHまたはOCH 3 であり、R 3 はFまたはCF 3 であり、R 4 はHまたはFであり、R 5 はHである、請求項11に記載の医薬組成物。
- 前記化合物は、
4-フルオロ-N-(4-メトキシベンゾ[d]チアゾール-2-イル)ベンゾ[d]チアゾール-2-アミン、
4,7-ジフルオロ-N-(4-メトキシベンゾ[d]チアゾール-2-イル)ベンゾ[d]チアゾール-2-アミン、
4,6-ジフルオロ-N-(4-メトキシベンゾ[d]チアゾール-2-イル)ベンゾ[d]チアゾール-2-アミン、
4-メトキシ-N-(4-(トリフルオロメチル)ベンゾ[d]チアゾール-2-イル)ベンゾ[d]チアゾール-2-アミン、
N-(4-フルオロベンゾ[d]チアゾール-2-イル)-4,7-ジメトキシベンゾ[d]チアゾール-2-アミン、
N-(4-フルオロベンゾ[d]チアゾール-2-イル)-4,6-ジメトキシベンゾ[d]チアゾール-2-アミン、
4,7-ジメトキシ-N-(4-(トリフルオロメチル)ベンゾ[d]チアゾール-2-イル)ベンゾ[d]チアゾール-2-アミン及び
4,6-ジメトキシ-N-(4-(トリフルオロメチル)ベンゾ[d]チアゾール-2-イル)ベンゾ[d]チアゾール-2-アミン
(それぞれの構造式は、
である)
並びに
それらの薬用塩
から選ばれる1つの化合物であることを特徴とする、
請求項11に記載の医薬組成物。 - 前記腫瘍は、JWA遺伝子の低発現と、HER2の過剰発現とに関連する腫瘍であり、前記腫瘍は乳癌、胃癌、肺癌、グリオーマを含み、前記医薬組成物は、JWAタンパク質の発現を活性化させた後、HER2タンパク質を分解することにより前記腫瘍を阻害する、請求項11~13のいずれか一項に記載の医薬組成物。
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