JP7324666B2 - 防振装置 - Google Patents

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Description

本発明は、例えば自動車や産業機械等に適用され、エンジン等の振動発生部の振動を減衰、吸収する防振装置に関する。
従来から、振動発生部および振動受部のうちのいずれか一方に連結される筒状の第1取付部材、および他方に連結される第2取付部材と、第1取付部材および第2取付部材を互いに弾性的に連結し、かつ第1取付部材における軸方向の一端開口部を閉塞する弾性体と、第1取付部材における軸方向の他端開口部を閉塞し、弾性体との間に、液体が封入された液室を画成するダイヤフラムと、液室を、弾性体を隔壁の一部に有する主液室と、ダイヤフラムを隔壁の一部に有する副液室と、に仕切る仕切部材と、を備えるとともに、仕切部材に、高周波オリフィス、および高周波オリフィスの共振周波数より共振周波数が低い低周波オリフィスが形成された液体封入型の防振装置が知られている。
この種の防振装置として、例えば下記特許文献1に示されるように、高周波オリフィスが、メンブランが収容された収容室、収容室と主液室とを連通する第1連通部、および収容室と副液室とを連通する第2連通部を備え、低周波オリフィスが、主液室に開口する第3連通部、副液室に開口する第4連通部、および第3連通部と第4連通部とを連通する流路を備え、第3連通部が、主液室に面する障壁を貫く複数の細孔を備えた構成が知られている。
この防振装置では、大きな荷重(振動)が入力され、主液室が急激に負圧化されたときに、低周波オリフィスの流路内で気泡が発生しても、この気泡を、複数の細孔を通過させることで、細かく分割して主液室に分散させることが可能になり、気泡が崩壊するキャビテーション崩壊が生じても、発生する異音を小さく抑えることができる。この際、高周波オリフィスでは、メンブランが、収容室の内面のうち、主液室側の第1端面に密に当接して第1連通部を閉塞するので、気泡が発生することはない。
特開2019-116905号公報
しかしながら、前記従来の防振装置では、低周波オリフィスおよび高周波オリフィスそれぞれの共振周波数の差が大きく、所期した防振性能を発揮させることが困難となる場合があった。
本発明は前記事情に鑑みてなされたもので、キャビテーション崩壊に起因した異音を小さく抑えることができる上、低周波オリフィスおよび高周波オリフィスそれぞれの共振周波数の差を小さくすることができる防振装置を提供することを目的とする。
前記課題を解決するために、本発明は以下の手段を提案している。
本発明に係る防振装置は、振動発生部および振動受部のうちのいずれか一方に連結される筒状の第1取付部材、および他方に連結される第2取付部材と、前記第1取付部材および前記第2取付部材を互いに弾性的に連結し、かつ前記第1取付部材における軸方向の一端開口部を閉塞する弾性体と、前記第1取付部材における軸方向の他端開口部を閉塞し、前記弾性体との間に、液体が封入された液室を画成するダイヤフラムと、前記液室を、前記弾性体を隔壁の一部に有する主液室と、前記ダイヤフラムを隔壁の一部に有する副液室と、に仕切る仕切部材と、を備えるとともに、前記仕切部材に、高周波オリフィス、および前記高周波オリフィスの共振周波数より共振周波数が低い低周波オリフィスが形成された液体封入型の防振装置であって、前記高周波オリフィスは、メンブランが収容された収容室、前記収容室と前記主液室とを連通する第1連通部、前記副液室に開口する第2連通部、および前記収容室と前記第2連通部とを連通する第1流路を備え、前記低周波オリフィスは、前記主液室に開口する第3連通部、前記副液室に開口する第4連通部、および前記第3連通部と前記第4連通部とを連通する第2流路を備え、前記第3連通部は、前記主液室に面する障壁を貫く複数の細孔を備えている。
本発明によれば、高周波オリフィスが、収容室と第2連通部とを連通する第1流路を備えているので、収容室、収容室と主液室とを連通する第1連通部、および収容室と副液室とを連通する第2連通部を備えて第1流路を有しない従来の高周波オリフィスと比べて、液体の流通抵抗を高めて共振周波数を低くすることが可能になり、低周波オリフィスおよび高周波オリフィスそれぞれの共振周波数の差を小さくすることができる。これにより、例えば、低周波オリフィス内および高周波オリフィス内それぞれにおける液柱共振に基づく減衰特性の各ピーク間を平準化することで減衰特性のブロード化を図ることが可能になり、幅広い周波数帯域で減衰作用を発揮させること等ができる。
低周波オリフィスの第3連通部が、主液室に面する障壁を貫く複数の細孔を備えているので、液体が、複数の細孔を通して低周波オリフィスから主液室に流入する際に、これらの細孔が形成された障壁により圧力損失させられながら各細孔を流通するため、主液室に流入する液体の流速を抑えることができる。これにより、防振装置に大きな荷重(振動)が入力されたとしても、細孔を通過して主液室に流入した液体と、主液室内の液体と、の間で生じる流速差を小さく抑えることが可能になり、流速差に起因する渦の発生、およびこの渦に起因する気泡の発生を抑えることができる。また、仮に気泡が主液室ではなく低周波オリフィスで発生しても、液体を、複数の細孔を通過させることで、発生した気泡同士を、主液室内で離間させることが可能になり、気泡が合流して成長するのを抑えて気泡を細かく分散させた状態に維持し易くすることができる。
以上のように、気泡の発生そのものを抑えることができる上、たとえ気泡が発生したとしても、気泡を細かく分散させた状態に維持し易くすることができるので、気泡が崩壊するキャビテーション崩壊が生じても、発生する異音を小さく抑えることができる。
一方、高周波オリフィスでは、防振装置に大きな荷重(振動)が入力され、主液室が急激に負圧化された際、メンブランが、収容室の内面のうち、主液室側の第1端面に密に当接して第1連通部を閉塞するので、気泡が発生することも、高周波オリフィスから液体が高速で主液室に流入することもない。
前記メンブランは、前記収容室の内面のうち、前記主液室側の第1端面、および前記副液室側の第2端面に当接、若しくは近接し、前記第1端面、および前記第2端面のうちの少なくとも一方に、環状溝が形成されてもよい。
この場合、メンブランが、収容室における第1端面および第2端面に当接、若しくは近接しているので、振幅が比較的小さく、かつ周波数が比較的高い例えばアイドル振動の入力時に、メンブランを収容室内で変形、若しくは変位させることで、流通抵抗の小さい高周波オリフィス内で液体を流通させて、この振動を減衰、吸収することが可能になる一方、振幅が比較的大きく、かつ周波数が比較的低い例えばシェイク振動の入力時には、メンブランが第1端面および第2端面のうちのいずれか一方に密に当接し、高周波オリフィス内で液体が流通しにくくなることによって、流通抵抗の高い低周波オリフィスを通して、液体が主液室と副液室との間で往来し、この振動を減衰、吸収することができる。すなわち、入力振動の振幅に応じて、液体が流通する通路を切替えることができる。
第1端面、および第2端面のうちの少なくとも一方に、環状溝が形成されているので、例えばアイドル振動の入力時に収容室に流入した液体を、メンブランと、第1端面および第2端面と、の間の狭い隙間に限らず、環状溝にも流入させることが可能になる。これにより、例えばアイドル振動の入力時に収容室に流入した液体が、前述の狭い隙間を主に流通することに起因して、意図しない共振が発生しやすくなるのを防ぐことができる。
前記第1端面、および前記第2端面のうちの少なくとも一方に、前記環状溝を短絡させる短絡溝が形成されてもよい。
この場合、第1端面、および第2端面のうちの少なくとも一方に、環状溝を短絡させる短絡溝が形成されているので、環状溝を流通する液体の流通抵抗を低減することが可能になり、例えばアイドル振動の入力時に収容室に流入した液体を、環状溝に進入させやすくすることが可能になり、収容室に流入した液体が、前述の狭い隙間を主に流通することに起因して、意図しない共振が発生しやすくなるのを確実に防ぐことができる。
前記環状溝は、前記第1取付部材の中心軸線に沿う軸方向から見て、前記メンブランの外周縁部に沿って延びてもよい。
この場合、環状溝が、軸方向から見て、メンブランの外周縁部に沿って延びているので、環状溝を長く確保することが可能になるとともに、環状溝を流通する液体の流通抵抗を低減することが可能になり、例えばアイドル振動の入力時に収容室に流入した液体が、前述の狭い隙間を主に流通することに起因して、意図しない共振が発生しやすくなるのを確実に防ぐことができる。
前記第2連通部、および前記第4連通部は、共通の開口となってもよい。
この場合、第2連通部、および第4連通部が、共通の開口となっているので、仕切部材の構造の簡素化、およびコンパクト化を容易に図ることができる。
本発明によれば、キャビテーション崩壊に起因した異音を小さく抑えることができる上、低周波オリフィスおよび高周波オリフィスそれぞれの共振周波数の差を小さくすることができる。
本発明の一実施形態に係る防振装置の縦断面図である。 図1に示す防振装置を構成する仕切部材の上面図である。 図2のIII-III線矢視断面図である。
以下、本発明に係る防振装置の実施の形態について、図1から図3に基づいて説明する。
図1に示すように、防振装置10は、振動発生部および振動受部のいずれか一方に連結される筒状の第1取付部材11と、振動発生部および振動受部のいずれか他方に連結される第2取付部材12と、第1取付部材11および第2取付部材12を互いに弾性的に連結する弾性体13と、第1取付部材11内において弾性体13との間に、液体が封入された液室19を画成するダイヤフラム20と、液室19を後述する主液室14と副液室15とに仕切る仕切部材16と、を備える液体封入型の防振装置である。
以下、第1取付部材11の中心軸線Oに沿う方向を軸方向という。軸方向に沿う第2取付部材12側を上側といい、ダイヤフラム20側を下側という。防振装置10を軸方向から見た平面視において、中心軸線Oに交差する方向を径方向といい、中心軸線O周りに周回する方向を周方向という。
なお、第1取付部材11、第2取付部材12、および弾性体13はそれぞれ、平面視した状態で円形状、若しくは円環状に形成されるとともに、中心軸線Oと同軸に配置されている。
この防振装置10が例えば自動車に装着される場合、第2取付部材12が振動発生部としてのエンジンに連結され、第1取付部材11が振動受部としての車体に連結される。これにより、エンジンの振動が車体に伝達することが抑えられる。なお、第1取付部材11を振動発生部に連結し、第2取付部材12を振動受部に連結してもよい。
第2取付部材12は、軸方向に延びる柱状部材であり、下端部が下方に向けて膨出する半球面状に形成されている。第2取付部材12において、半球面状の下端部より上方に位置する部分に、径方向の外側に向けて突出した鍔部12aが形成されている。第2取付部材12に、その上端面から下方に向かって延びるねじ孔12bが形成され、このねじ孔12bにエンジン側の取付け具となるボルト(図示せず)が螺着される。第2取付部材12は、弾性体13を介して、第1取付部材11の上端開口部に配置されている。
弾性体13は、第1取付部材11の上端開口部と第2取付部材12の下部の外周面とにそれぞれ加硫接着されて、これらの間に介在させられたゴム体であって、第1取付部材11の上端開口部(一端開口部)を上側から閉塞している。弾性体13の上端部には、鍔部12aにおける下面、外周面、および上面を一体に覆う第1ゴム膜13aが一体に形成されている。弾性体13の下端部には、第1取付部材11の内周面を液密に被覆する第2ゴム膜13bが一体に形成されている。なお、弾性体13は、例えば軟質の合成樹脂等で形成されてもよい。
第1取付部材11は、円筒状に形成され、図示されないブラケットを介して振動受部としての車体等に連結される。第1取付部材11の下端開口部(他端開口部)は、ダイヤフラム20により閉塞されている。
ダイヤフラム20は、ゴム、若しくは軟質の合成樹脂等の弾性材料で形成され、有底円筒状に形成されている。ダイヤフラム20の外周面は、ダイヤフラムリング21の内周面に加硫接着されている。ダイヤフラムリング21は、第1取付部材11の下端部内に、第2ゴム膜13bを介して嵌合されている。ダイヤフラムリング21は、第1取付部材11の下端部内に加締められて固定されている。ダイヤフラム20およびダイヤフラムリング21それぞれの上端開口縁は、仕切部材16の下面に液密に当接している。
そして、このように第1取付部材11にダイヤフラム20が取り付けられることにより、第1取付部材11内が、弾性体13とダイヤフラム20とにより液密に封止された液室19となっている。この液室19に液体が封入(充填)されている。
図示の例では、ダイヤフラム20の底部が、外周側で深く中央部で浅い形状になっている。ただし、ダイヤフラム20の形状としては、このような形状以外にも、従来公知の種々の形状を採用することができる。
液室19は、仕切部材16によって軸方向に主液室14と副液室15とに仕切られている。主液室14は、弾性体13を隔壁の一部に有し、弾性体13と第2ゴム膜13bと仕切部材16とによって囲まれた空間であり、弾性体13の変形によって内容積が変化する。副液室15は、ダイヤフラム20を隔壁の一部に有し、ダイヤフラム20と仕切部材16とによって囲まれた空間であり、ダイヤフラム20の変形によって内容積が変化する。本実施形態では、主液室14が鉛直方向上側に位置し、副液室15が鉛直方向下側に位置するように取り付けられて用いられる、圧縮式の防振装置10となっている。
仕切部材16に、高周波オリフィス22および低周波オリフィス23が形成されている。高周波オリフィス22の共振周波数は、低周波オリフィス23の共振周波数より高くなっている。
高周波オリフィス22は、アイドル振動(例えば、周波数が15Hz~30Hz、振幅が±0.5mmより小さい)の入力時に共振が発生するようにチューニングされ、低周波オリフィス23は、シェイク振動(例えば、周波数が14Hz以下、振幅が±0.5mm以上)の入力時に共振が発生するようにチューニングされている。
図1および図2に示されるように、高周波オリフィス22は、メンブラン41が収容された収容室42、収容室42と主液室14とを連通する第1連通部17、副液室15に開口する第2連通部18、および収容室42と第2連通部18とを連通する第1流路24を備えている。
低周波オリフィス23は、主液室14に開口する第3連通部26、副液室15に開口する第4連通部27、および第3連通部26と第4連通部27とを連通する第2流路25を備えている。低周波オリフィス23は、主液室14と副液室15とを連通する。
まず、低周波オリフィス23について説明する。
第2流路25は、第4連通部27から周方向の一方側に向けて延びる主流路31と、主流路31における周方向の一方側の端部から径方向の内側に向けて突出し、第4連通部27からの液体の流速に応じて液体の旋回流を形成する渦室34と、主流路31における周方向の一方側の端部と渦室34とを連通する外連通部46と、を備えている。なお、第2流路25は、渦室34および外連通部46を有しなくてもよい。
主流路31は、仕切部材16の外周面に形成されている。主流路31は、仕切部材16に、中心軸線Oを中心とする360°未満の角度範囲に設けられている。図示の例では、主流路31は、中心軸線Oを中心とする180°を超える角度範囲に設けられている。
主流路31は、中心軸線Oと同軸に配置され、かつ上側に位置して表裏面が軸方向を向く環状の上側障壁35の下面と、中心軸線Oと同軸に配置され、かつ下側に位置して表裏面が軸方向を向く環状の下側障壁36の上面と、上側障壁35および下側障壁36それぞれの内周縁同士を連結し、径方向の外側を向く溝底面37と、により画成されている。
上側障壁35は主液室14に面している。下側障壁36は副液室15に面しており、第4連通部27は、下側障壁36を軸方向に貫く1つの開口により構成されている。第4連通部27は、下側障壁36の外周面に開口している。
渦室34は、第3連通部26と軸方向に直結している。渦室34は、軸方向から見た平面視で円形状を呈し、渦室34の中心軸線は、軸方向に延びている。渦室34は、中心軸線Oから離れた位置に配置されている。渦室34は、軸方向に直交する方向に収容室42と並べられて配設され、仕切部材16の内部で収容室42と非連通となっている。渦室34の内容積および平面積は、収容室42の内容積および平面積より小さくなっている。
渦室34は、第4連通部27から第3連通部26に向かう、周方向の他方側から一方側に向けた液体の流速に応じて液体の旋回流を生じさせる。渦室34は、外連通部46から流入する液体の流速に応じて液体の旋回流を形成する。例えば、渦室34内に流入する液体の流速が低いときには、渦室34内での液体の旋回が抑制されるものの、液体の流速が高いときには、渦室34内で液体の旋回流が形成される。旋回流は、渦室34の中心軸線回りに旋回する。
外連通部46は、前記平面視で直線状に延びている。外連通部46は、前記平面視で渦室34の内周面の接線方向に延びている。外連通部46の周方向の大きさは、渦室34の内径より小さい。外連通部46および渦室34それぞれの軸方向の大きさは、互いに同等になっている。外連通部46から渦室34に流入する液体は、外連通部46を流通して前記接線方向に整流された後、渦室34の内周面に沿って流動することで旋回する。
渦室34を画成する壁面のうち、上側に位置して下方を向く上壁面は、上面が主液室14に面する第1障壁(障壁)38の下面とされ、下側に位置して上方を向く下壁面は、下面が副液室15に面する第2障壁39の上面となっている。第1障壁38の下面、および第2障壁39の上面は、軸方向に直交する方向に延びる平坦面となっている。第1障壁38、および第2障壁39は、渦室34の中心軸線と同軸に配置された円板状となっている。
第3連通部26は、主液室14に面する第1障壁38を貫く複数の細孔26aを備えている。細孔26aは、第1障壁38を軸方向に貫いている。
細孔26aは、図3に示されるように、第2流路25側の第1部分26bと、主液室14側の第2部分26cと、を備えている。第1部分26bの流路長は、第2部分26cの流路長より短い。第1部分26bおよび第2部分26cはそれぞれ、第2流路25側から主液室14側に向かうに従い、縮径している。第1部分26bの内周面の軸方向に対する傾斜角度は、第2部分26cの内周面の軸方向に対する傾斜角度より大きくなっている。細孔26aの内径は、第2流路25側の開口端で最大となり、主液室14側の開口端で最小となっている。
複数の細孔26aはいずれも、主流路31の流路断面積より小さく、軸方向から見た平面視において渦室34の内側に配置されている。複数の細孔26aは、互いに同じ形状で同じ大きさとなっている。細孔26aの流路断面積の最小値は、例えば25mm以下、好ましくは0.7mm以上17mm以下としてもよい。細孔26aの流路長は、第1連通部17の後述する貫通孔17aの流路長より長くなっている。
次に、高周波オリフィス22について説明する。
メンブラン41は、例えばゴム材料等で形成されている。メンブラン41は、表裏面が軸方向を向く板状に形成されている。前記平面視において、メンブラン41の形状は、収容室42の形状と同じになっている。前記平面視において、メンブラン41の大きさは、収容室42の大きさよりわずかに小さくなっている。メンブラン41は、収容室42の内面のうち、上側に位置して下方を向く第1端面42a、および下側に位置して上方を向く第2端面42bに当接、若しくは近接している。
第1連通部17は、収容室42の第1端面42aと、主液室14に面する仕切部材16の上面と、に開口した複数の貫通孔17aにより構成されている。各貫通孔17aは軸方向に延びている。複数の貫通孔17aの各流路断面積、各流路長、および各形状はそれぞれ、互いに同じになっている。複数の貫通孔17aは全て、メンブラン41の表面に軸方向で対向している。なお、第1連通部17として、仕切部材16の上面のうち収容室42と対応する部分が、例えば前記平面視で格子状を呈するように、複数の大きい貫通孔からなる構成等を採用してもよい。
収容室42には、図3に示されるように、メンブラン41の外周縁部41aを軸方向(厚さ方向)の両側から支持する支持部43が設けられている。メンブラン41の外周縁部41aは、表裏面が軸方向を向く平坦面となっている。支持部43は、収容室42における第1端面42aおよび第2端面42bの双方に形成されている。支持部43は突条状に形成され、メンブラン41の外周縁部41aを全周にわたって支持している。支持部43は、メンブラン41の外周縁部41aを全周にわたって連続して支持している。なお、支持部43は、メンブラン41の外周縁部41aに対して、軸方向の両側から当接してもよいし、当接せず近接してもよい。
メンブラン41において、外周縁部41aに対してこの外周縁部41aの外側から連なる部分に、軸方向の両側に突出した係止突起41cが形成されている。係止突起41cは、メンブラン41の外周縁部41aに沿ってその全周にわたって連続して配置されている。係止突起41cにおける軸方向の外端部は、メンブラン41において最も軸方向の外側に位置している。
収容室42の第1端面42aおよび第2端面42bのうちの少なくとも一方において、支持部43に収容室42の外側から連なる部分に、メンブラン41の係止突起41cが係止される係止溝45が形成されている。係止溝45は、支持部43の外周面に沿って全周にわたって連続して配置されている。係止溝45は、第1端面42aおよび第2端面42bの双方に形成され、各係止溝45は軸方向で互いに対向している。係止溝45は、収容室42における外周縁に配置されている。
メンブラン41および収容室42には、図2に示されるように、前記平面視で外側に向けて尖る角部41d、42cが形成されている。角部41d、42cは、軸方向から見た平面視で外側に向けて突の曲線状を呈する。角部41d、42cは、軸方向から見た平面視で、メンブラン41および収容室42の各図心に対して外側に向けて尖っている。
図示の例では、メンブラン41および収容室42は、軸方向から見た平面視で、内周縁と、内周縁を径方向の外側から囲う外周縁と、内周縁の両端と外周縁の両端とを各別に連結する角部41d、42cと、を備えた三日月形状を呈する。前記平面視において、メンブラン41および収容室42の前記外周縁は、周方向に延びるとともに、仕切部材16の外周部に位置し、メンブラン41および収容室42の前記内周縁における中央部は、仕切部材16の中央部に位置している。メンブラン41および収容室42は、中心軸線Oを回避した位置に設けられている。
なお、メンブラン41および収容室42の平面視形状は、例えば角形状、若しくは星形状にする等、適宜変更してもよい。
軸方向から見た平面視で、メンブラン41および収容室42それぞれにおける2つの角部41d、42c同士の間に、渦室34の少なくとも一部が位置している。図示の例では、渦室34のうち、径方向の内側に位置する部分が、メンブラン41および収容室42それぞれにおける2つの角部41d、42c同士の間に位置している。
メンブラン41において、外周縁部41aのうち少なくとも角部41dに位置する部分に対して、この外周縁部41aの内側から連なる部分に、伸縮変形可能な伸縮部41bが形成されている。伸縮部41bはメンブラン41の厚さ方向に屈曲している。伸縮部41bは、収容室42の内面に向けて尖った頂部41eを備えている。伸縮部41bは、メンブラン41に1つ形成され、上方に向けて屈曲している。頂部41eは、収容室42の第1端面42aに向けて尖っている。
図示の例では、伸縮部41bは、メンブラン41の外周縁部41aに沿ってその全周にわたって連続して配置されている。
なお、伸縮部41bをメンブラン41に複数連ねて配置し蛇腹状にしてもよい。また、伸縮部41bは、下方に向けて屈曲してもよい。また、伸縮部41bは、例えばメンブラン41において、外周縁部41aのうち角部41dに位置する部分に対して、この外周縁部41aの内側から連なる部分に限って配設してもよい。
ここで、メンブラン41において、伸縮部41bより内側に位置する本体部の上下面に複数の突起体が設けられている。伸縮部41bは、図示の例に代えて例えば、メンブラン41の本体部のうち、複数の突起体を除く部分の厚さより薄肉に形成され、かつ軸方向に直交する方向に延びる平板状に形成されてもよい。
収容室42の第1端面42aおよび第2端面42bのうちの少なくとも一方において、伸縮部41bの頂部41eと対向する部分に、逃げ凹部44が形成されている。図示の例では、逃げ凹部44は、第1端面42aに形成されている。なお、逃げ凹部44は、第1端面42aおよび第2端面42bの双方に形成してもよい。逃げ凹部44は、伸縮部41bにおける幅方向の全域にわたって、軸方向で対向している。
逃げ凹部44は、第1端面42aにおいて、支持部43に収容室42の内側から連なる部分に形成されている。逃げ凹部44は、支持部43の内周面に沿ってその全周にわたって連続して配置されている。逃げ凹部44の溝幅は、係止溝45の溝幅より広くなっている。逃げ凹部44および係止溝45の各深さは互いに同等になっている。
第1端面42a、および第2端面42bのうちの少なくとも一方に、環状溝28が形成されている。環状溝28は、軸方向から見て、メンブラン41の外周縁部41aに沿って延びている。環状溝28は、その全周にわたって連続して延びている。環状溝28は、断続的に延びてもよい。環状溝28は、軸方向から見て、メンブラン41および収容室42と同じ三日月形状を呈する。環状溝28は、第2端面42bに形成されている。環状溝28は、第2端面42bにおいて、逃げ凹部44と軸方向で対向する部分に形成されている。環状溝28の深さは、第1端面42aと第2端面42bとの間の軸方向の距離より大きくなっている。
第2端面42bに、環状溝28を短絡させる短絡溝29が形成されている。短絡溝29は、前記平面視において、環状溝28の内側を二等分に区画している。短絡溝29は、前記平面視において、径方向に沿って真直ぐ延びている。短絡溝29は、前記平面視において、例えば湾曲等して延びてもよく、径方向に交差する方向等に延びてもよい。短絡溝29の深さは、環状溝28の深さと同じになっている。短絡溝29の深さを、環状溝28の深さと異ならせてもよい。短絡溝29の流路断面積は、環状溝28の流路断面積と同等になっている。短絡溝29および環状溝28それぞれの流路断面積を互いに異ならせてもよい。短絡溝29の長さは、環状溝28の長さより短くなっている。短絡溝29の長さを、環状溝28の長さ以上としてもよい。
第2連通部18は、仕切部材16の下面に開口し、軸方向に延びている。本実施形態では、第2連通部18は、下側障壁36を軸方向に貫く1つの開口により構成されて、第4連通部27と一致している。つまり、第2連通部18、および第4連通部27は、共通の開口となっている。
なお、第2連通部18、および第4連通部27を互いに独立させてもよい。
第1流路24は、仕切部材16の外周面に形成されている。第1流路24は、低周波オリフィス23の主流路31より下方に設けられている。第1流路24は、第2端面42bより下方に設けられている。第1流路24は、下側障壁36の外周面に形成されている。第1流路24は、周方向に延びている。第1流路24は、中心軸線Oを中心に主流路31より短い角度範囲に設けられている。第1流路24は、中心軸線Oを中心とする180°未満の角度範囲に設けられている。第1流路24は、主流路31の直下に位置している。第1流路24は、第2連通部18および第4連通部27から周方向の一方側に向けて延びている。第1流路24は、例えば、第2連通部18および第4連通部27から周方向の他方側に向けて延び、主流路31から周方向に離れた位置に設けられてもよい。
第1流路24の周方向の一方側の端部24aは、径方向に延び、前記平面視における収容室42の外周部に開口している。第1流路24の周方向の一方側の端部24aは、前記平面視において、収容室42の外周部における周方向の中央部に開口している。第1流路24の周方向の一方側の端部24aは、第2端面42bより下方に位置して、環状溝28に直結し、短絡溝29と径方向で対向している。第1流路24の周方向の一方側の端部24aは、環状溝28の下部に直結し、短絡溝29の下部と径方向で対向している。第1流路24の周方向の一方側の端部24aの幅は、短絡溝29の幅より広くなっている。第1流路24の周方向の一方側の端部24aにおける周方向の中央部は、短絡溝29と径方向で対向している。
第1流路24の流路断面積は、低周波オリフィス23の主流路31の流路断面積より小さくなっている。第1流路24の流路断面積を、主流路31の流路断面積以上としてもよい。第1流路24の流路長は、主流路31の流路長より短くなっている。第1流路24の流路長を、主流路31の流路長以上としてもよい。第1流路24の流路断面積は、環状溝28および短絡溝29それぞれの流路断面積より大きくなっている。
ここで、仕切部材16は、上側部材47と下側部材48とが軸方向に重ねられて構成されている。上側部材47および下側部材48はそれぞれ、表裏面が軸方向を向く板状に形成されている。なお、仕切部材16は、全体が一体に形成されてもよい。
下側部材48に、下側部材48を軸方向に貫き、かつ下側部材48の外周面に開口した第2連通部18および第4連通部27が形成されている。下側部材48の下部の外周面は、高周波オリフィス22の第1流路24が形成された下側障壁36の外周面を有する。下側部材48の上部の外周面に、下側部材48の下部の外周面より径方向の内側に位置する低周波オリフィス23の溝底面37が形成されている。下側部材48の上面に、上側部材47の下面との間で収容室42を画成する第1凹部と、上側部材47の下面との間で渦室34を画成する第2凹部と、が形成されている。第1凹部の底面が第2端面42bとなっている。第2凹部の底壁が第2障壁39となっている。
上側部材47の外周縁部のうち、下側部材48の下側障壁36と軸方向で対向する部分が、上側障壁35となっている。上側部材47において、下側部材48の前記第1凹部と軸方向で対向する部分に、第1連通部17が形成され、この部分の下面が、第1端面42aとなっている。上側部材47において、下側部材48の前記第2凹部と軸方向で対向する部分に、第3連通部26が形成され、この部分が第1障壁38となっている。
以上説明したように、本実施形態に係る防振装置10によれば、高周波オリフィス22が、収容室42と第2連通部18とを連通する第1流路24を備えているので、収容室42、収容室42と主液室14とを連通する第1連通部17、および収容室42と副液室15とを連通する第2連通部を備えて第1流路24を有しない従来の高周波オリフィスと比べて、液体の流通抵抗を高めて共振周波数を低くすることが可能になり、低周波オリフィス23および高周波オリフィス22それぞれの共振周波数の差を小さくすることができる。これにより、例えば、低周波オリフィス23内および高周波オリフィス22内それぞれにおける液柱共振に基づく減衰特性の各ピーク間を平準化することで減衰特性のブロード化を図ることが可能になり、幅広い周波数帯域で減衰作用を発揮させること等ができる。
低周波オリフィス23の第3連通部26が、主液室14に面する第1障壁38を貫く複数の細孔26aを備えているので、液体が、複数の細孔26aを通して低周波オリフィス23から主液室14に流入する際に、これらの細孔26aが形成された第1障壁38により圧力損失させられながら各細孔26aを流通するため、主液室14に流入する液体の流速を抑えることができる。これにより、防振装置10に大きな荷重(振動)が入力されたとしても、細孔26aを通過して主液室14に流入した液体と、主液室14内の液体と、の間で生じる流速差を小さく抑えることが可能になり、流速差に起因する渦の発生、およびこの渦に起因する気泡の発生を抑えることができる。また、仮に気泡が主液室14ではなく低周波オリフィス23で発生しても、液体を、複数の細孔26aを通過させることで、発生した気泡同士を、主液室14内で離間させることが可能になり、気泡が合流して成長するのを抑えて気泡を細かく分散させた状態に維持し易くすることができる。
以上のように、気泡の発生そのものを抑えることができる上、たとえ気泡が発生したとしても、気泡を細かく分散させた状態に維持し易くすることができるので、気泡が崩壊するキャビテーション崩壊が生じても、発生する異音を小さく抑えることができる。
本実施形態では、低周波オリフィス23の第2流路25が、渦室34を備えているので、防振装置10に大きな荷重(振動)が入力されたときに、主流路31から渦室34に流入した液体が、渦室34内で圧力損失させられながら旋回することとなり、主液室14に流入する液体の流速を確実に抑えることができる。
一方、高周波オリフィス22では、防振装置10に大きな荷重(振動)が入力され、主液室14が急激に負圧化された際、メンブラン41が、収容室42の第1端面42aに密に当接して第1連通部17を閉塞するので、気泡が発生することも、高周波オリフィス22から液体が高速で主液室14に流入することもない。
メンブラン41が、収容室42における第1端面42aおよび第2端面42bに当接、若しくは近接しているので、振幅が比較的小さく、かつ周波数が比較的高い例えばアイドル振動の入力時に、メンブラン41を収容室42内で変形、若しくは変位させることで、流通抵抗の小さい高周波オリフィス22内で液体を流通させて、この振動を減衰、吸収することが可能になる一方、振幅が比較的大きく、かつ周波数が比較的低い例えばシェイク振動の入力時には、メンブラン41が第1端面42aおよび第2端面42bのうちのいずれか一方に密に当接し、高周波オリフィス22内で液体が流通しにくくなることによって、流通抵抗の高い低周波オリフィス23を通して、液体が主液室14と副液室15との間で往来し、この振動を減衰、吸収することができる。すなわち、入力振動の振幅に応じて、液体が流通する通路を切替えることができる。
第1端面42a、および第2端面42bのうちの少なくとも一方に、環状溝28が形成されているので、例えばアイドル振動の入力時に収容室42に流入した液体を、メンブラン41と、第1端面42aおよび第2端面42bと、の間の狭い隙間に限らず、環状溝28にも流入させることが可能になる。これにより、例えばアイドル振動の入力時に収容室42に流入した液体が、前述の狭い隙間を主に流通することに起因して、意図しない共振が発生しやすくなるのを防ぐことができる。
第1端面42a、および第2端面42bのうちの少なくとも一方に、環状溝28を短絡させる短絡溝29が形成されているので、環状溝28を流通する液体の流通抵抗を低減することが可能になり、例えばアイドル振動の入力時に収容室42に流入した液体を、環状溝28に進入させやすくすることが可能になり、収容室42に流入した液体が、前述の狭い隙間を主に流通することに起因して、意図しない共振が発生しやすくなるのを確実に防ぐことができる。
環状溝28が、軸方向から見て、メンブラン41の外周縁部41aに沿って延びているので、環状溝28を長く確保することが可能になるとともに、環状溝28を流通する液体の流通抵抗を低減することが可能になり、例えばアイドル振動の入力時に収容室42に流入した液体が、前述の狭い隙間を主に流通することに起因して、意図しない共振が発生しやすくなるのを確実に防ぐことができる。
第2連通部18、および第4連通部27が、共通の開口となっているので、仕切部材16の構造の簡素化、およびコンパクト化を容易に図ることができる。
なお、本発明の技術的範囲は前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
主流路31および第1流路24として、仕切部材16を1周より長く周回する構成を採用してもよい。
収容室42に、逃げ凹部44、および係止溝45を形成しなくてもよい。
収容室42に、支持部43を設けず、振動の入力時にメンブラン41を収容室42内で変位させてもよい。
前記実施形態では、支持荷重が作用することで主液室14に正圧が作用する圧縮式の防振装置10について説明したが、主液室14が鉛直方向下側に位置し、かつ副液室15が鉛直方向上側に位置するように取り付けられ、支持荷重が作用することで主液室14に負圧が作用する吊り下げ式の防振装置にも適用可能である。
本発明に係る防振装置10は、車両のエンジンマウントに限定されるものではなく、エンジンマウント以外に適用することも可能である。例えば、建設機械に搭載された発電機のマウントにも適用することも可能であり、或いは、工場等に設置される機械のマウントにも適用することも可能である。
その他、本発明の趣旨に逸脱しない範囲で、前記実施形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能であり、また、前記した変形例を適宜組み合わせてもよい。
10 防振装置
11 第1取付部材
12 第2取付部材
13 弾性体
14 主液室
15 副液室
16 仕切部材
17 第1連通部
18 第2連通部
19 液室
20 ダイヤフラム
22 高周波オリフィス
23 低周波オリフィス
24 第1流路
25 第2流路
26 第3連通部
26a 細孔
27 第4連通部
28 環状溝
29 短絡溝
35 上側障壁
36 下側障壁
38 第1障壁(障壁)
39 第2障壁
41 メンブラン
41a 外周縁部
42 収容室
42a 第1端面
42b 第2端面
O 中心軸線

Claims (3)

  1. 振動発生部および振動受部のうちのいずれか一方に連結される筒状の第1取付部材、および他方に連結される第2取付部材と、
    前記第1取付部材および前記第2取付部材を互いに弾性的に連結し、かつ前記第1取付部材における軸方向の一端開口部を閉塞する弾性体と、
    前記第1取付部材における軸方向の他端開口部を閉塞し、前記弾性体との間に、液体が封入された液室を画成するダイヤフラムと、
    前記液室を、前記弾性体を隔壁の一部に有する主液室と、前記ダイヤフラムを隔壁の一部に有する副液室と、に仕切る仕切部材と、を備えるとともに、
    前記仕切部材に、高周波オリフィス、および前記高周波オリフィスの共振周波数より共振周波数が低い低周波オリフィスが形成された液体封入型の防振装置であって、
    前記高周波オリフィスは、メンブランが収容された収容室、前記収容室と前記主液室とを連通する第1連通部、前記副液室に開口する第2連通部、および前記収容室と前記第2連通部とを連通する第1流路を備え、
    前記低周波オリフィスは、前記主液室に開口する第3連通部、前記副液室に開口する第4連通部、および前記第3連通部と前記第4連通部とを連通する第2流路を備え、
    前記第3連通部は、前記主液室に面する障壁を貫く複数の細孔を備え
    前記メンブランは、前記収容室の内面のうち、前記主液室側の第1端面、および前記副液室側の第2端面に当接、若しくは近接し、
    前記第1端面、および前記第2端面のうちの少なくとも一方に、環状溝が形成されており、
    前記第1端面、および前記第2端面のうちの前記少なくとも一方に、前記環状溝を短絡させる短絡溝が形成されている、防振装置。
  2. 前記環状溝は、前記第1取付部材の中心軸線に沿う軸方向から見て、前記メンブランの外周縁部に沿って延びている、請求項に記載の防振装置。
  3. 前記第2連通部、および前記第4連通部は、共通の開口となっている、請求項1又は2に記載の防振装置。
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