JP7324135B2 - 管の敷設方法 - Google Patents

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Description

本発明は、既設管路内に新設管を敷設する管の敷設方法に関する。
従来、この種の管の敷設方法としては、例えば図38に示すように、上下に傾斜した勾配管路部301を有する施設管路302内にラック式レール303を敷設し、ラック式レール303に支持案内されて施設管路302内を走行可能な自走式ピニオン台車304の荷台305に鉄管306を搭載して搬入している。自走式ピニオン台車304は、ラック式レール303に噛み合う駆動ピニオン式車輪307と、これら車輪307を駆動する駆動装置(図示省略)とを有している。
これによると、鉄管306を自走式ピニオン台車304の荷台305に搭載し、駆動ピニオン式車輪307を回転駆動することにより、自走式ピニオン台車304がラック式レール303に支持案内されて施設管路302内を走行する。
尚、上記のような管の搬入装置は例えば下記特許文献1に記載されている。
特開平5-164270
しかしながら上記の従来形式では、施設管路302内にラック式レール303を敷設する必要があるため、施設管路302内に管を施設し、施工完了後に、ラック式レール303を回収したり、或いは、ラック式レール303をモルタルで埋設している。従って、ラック式レール303の回収に手間を要するといった問題がある。或いは、ラック式レール303をモルタルで埋設した場合、ラック式レール303を再利用することができないので、コストが高くなるといった問題がある。
本発明は、施工完了後にレールを回収する手間を省き、コストダウンを図ることができる管の敷設方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本第1発明は、既設管路内に新設管を敷設する管の敷設方法であって、
既設管路の内面を管軸方向に滑動又は転動自在な第1管移送装置を接合前の新設管の一端部に取り付けるとともに、既設管路の内面を管軸方向に滑動又は転動自在な第2管移送装置を接合前の新設管の他端部に取り付け
第1管移送装置に第1移動用索体を接続するとともに第2管移送装置に第2移動用索体を接続し、
第1移動用索体と第2移動用索体とのいずれか一方の索体を管移送方向へ引っ張りながら、他方の索体を管移送方向へ引き出すことで、接合前の新設管を既設管路内において管移送方向へ移動させ、
接合済みの新設管に接続された接合用索体を、接合前の新設管に取り付けられた接合用牽引装置で引っ張って、接合前の新設管を接合済みの新設管に向けて移動させ、接合前の新設管の一端部を接合済みの新設管の他端部に接合するものである。
これによると、第1および第2管移送装置が既設管路の内面を管軸方向に滑動又は転動することにより、既設管路内にレールを敷設することなく、接合前の新設管を、既設管路内において移動し、接合済みの新設管に接合することができる。
これにより、施工完了後にレールを回収する手間を省くことができ、レールをモルタルで埋設する必要も無いので、コストダウンを図ることができる。
本第2発明における管の敷設方法は、既設管路は上下に傾斜した勾配管路部を有し、
第1移動用索体を管移送方向へ引っ張りながら第2移動用索体を管移送方向へ引き出すことで、接合前の新設管が勾配管路部を上方から下方へ管移送方向に移動するものである。
本第3発明における管の敷設方法は、既設管路は上下に傾斜した勾配管路部を有し、
第2移動用索体を管移送方向へ引っ張りながら第1移動用索体を管移送方向へ引き出すことで、接合前の新設管が勾配管路部を下方から上方へ管移送方向に移動するものである。
本第4発明における管の敷設方法は、第1支持リングを接合前の新設管に対して管移送方向側に配置し、第2支持リングを接合前の新設管に対して管移送方向とは反対側に配置して、第1支持リングと第2支持リングとを既設管路の内面に着脱自在に取り付け、
第1支持リングに取り付けた第1牽引装置を用いて第1移動用索体を管移送方向へ引っ張ることで、接合前の新設管を既設管路内において移送するものである。
本第5発明における管の敷設方法は、第2支持リングを接合前の新設管に対して管移送方向側に配置し、第1支持リングを接合前の新設管に対して管移送方向とは反対側に配置して、第1支持リングと第2支持リングとを既設管路の内面に着脱自在に取り付け、
第2支持リングに取り付けた第2牽引装置を用いて第2移動用索体を管移送方向へ引っ張ることで、接合前の新設管を既設管路内において移送するものである。
本第6発明における管の敷設方法は、接合済みの新設管の挿口が隣接する接合済みの新設管の受口に挿入されて、挿口の先端と受口の奥端面との間に内周側隙間が形成された状態で、接合済みの新設管と隣接する接合済みの新設管とが接合され、
内周側隙間に内面反力板を嵌め込み、
接合用索体の一端を内面反力板に接続することにより、接合用索体を接合済みの新設管に接続するものである。
本第7発明における管の敷設方法は、接合前の新設管の一端部に着脱自在な心出し用治具を取り付け、
接合前の新設管を接合済みの新設管に向けて移動させ、心出し用治具を用いて接合前の新設管の中心を接合済みの新設管の中心に合わせた状態で、接合前の新設管の一端部を接合済みの新設管の他端部に接合するものである。
本第8発明における管の敷設方法は、左右一対の第1移動用索体を第1管移送装置の左右両側部に接続するとともに、左右一対の第2移動用索体を第2管移送装置の左右両側部に接続し、
少なくとも左右いずれか片方の第1移動用索体又は少なくとも左右いずれか片方の第2移動用索体を管移送方向とは逆方向へ引っ張ることにより、新設管の一端部を接合済みの新設管の他端部に対して左右方向に移動させることで、接合前の新設管の中心を左右方向に移動させるものである。
本第9発明における管の敷設方法は、第1および第2管移送装置はそりを有しているものである。
以上のように本発明によると、既設管路内にレールを敷設することなく、接合前の新設管を、既設管路内において移動し、接合済みの新設管に接合することができる。これにより、施工完了後にレールを回収する手間を省くことができ、レールをモルタルで埋設する必要も無いので、コストダウンを図ることができる。
本発明の第1の実施の形態における地中に敷設された管路の図である。 同、管路の新設管同士の継手部分の断面図である。 同、管路の新設管同士の継手部分に備えられるロックリングの切断部分を拡大器で拡大するときの図である。 同、管路の一部切欠き断面図である。 同、管路の新設管に取り付けられた第1および第2管移送装置の正面図である。 同、新設管を敷設する際に用いられる第1および第2支持リングの正面図である。 図6におけるX-X矢視図である。 同、新設管を敷設する際に用いられる第1および第2支持リングの一部切欠き側面図である。 同、新設管を敷設する際に用いられる第1および第2支持リングの一部拡大断面図である。 同、新設管を敷設する際に用いられる心出し用治具の側面図である。 同、新設管を敷設する際に用いられる心出し用治具の正面図である。 同、新設管を敷設する際に用いられる内面反力板の正面図である。 同、新設管を敷設する際に用いられる内面反力板を新設管同士の継手部分の内周側隙間にセットした図である。 同、新設管を既設管路内に敷設する方法を説明する図である。 同、新設管を既設管路内に敷設する方法を説明する図である。 同、新設管を既設管路内に敷設する方法を説明する図である。 同、新設管を既設管路内に敷設する方法を説明する図である。 同、新設管を既設管路内に敷設する方法を説明する図である。 図18における新設管6~8の平面図である。 同、新設管を既設管路内に敷設する方法を説明する図である。 同、新設管を既設管路内に敷設する方法を説明する図である。 同、新設管を既設管路内に敷設する方法を説明する図であり、心出し作業の手順を示している。 同、新設管を既設管路内に敷設する方法を説明する図であり、心出し作業の手順を示している。 同、新設管を既設管路内に敷設する方法を説明する図であり、心出し作業の手順を示している。 同、新設管を既設管路内に敷設する方法を説明する図である。 同、新設管を既設管路内に敷設する方法を説明する図である。 同、新設管を既設管路内に敷設する方法を説明する図である。 同、新設管を既設管路内に敷設する方法を説明する図である。 同、新設管を既設管路内に敷設する方法を説明する図である。 同、新設管を既設管路内に敷設する方法を説明する図である。 本発明の第2の実施の形態における新設管を既設管路内に敷設する方法を説明する図である。 同、新設管を既設管路内に敷設する方法を説明する図である。 同、新設管を既設管路内に敷設する方法を説明する図である。 同、新設管を既設管路内に敷設する方法を説明する図である。 同、新設管を既設管路内に敷設する方法を説明する図である。 同、新設管を既設管路内に敷設する方法を説明する図である。 本発明の第3の実施の形態における地中に敷設された管路の一部切欠き断面図である。 従来の管の敷設方法を示す図である。
以下、本発明における実施の形態を、図面を参照して説明する。
(第1の実施の形態)
第1の実施の形態では、図1に示すように、1は地中に埋設された既設管路2内に敷設された新設管路である。新設管路1は複数本の新設管5~11を接合したものである。これら新設管5~11はそれぞれ、ダクタイル鉄管であり、一端部に挿口15を有し、他端部に受口16を有している。このうち、新設管5,8,11は直管であり、新設管6,7,9,10はそれぞれ11.25°の角度で屈曲した曲管である。挿口15が受口16に挿入されることにより、新設管5~11同士が接合される。
尚、既設管路2内には、H形鋼からなる複数の受台121が設置され、各新設管5~11の受口16が受台121に支持されて据え付けられている。
図2に示すように、受口16の内周にはシールリング17と押輪18と複数のボルト19とロックリング20と円環状のスプリング21とが備えられている。シールリング17は、受口16の内周と挿口15の外周との間をシールするものであり、ゴム等の弾性材でできている。押輪18はシールリング17を押して圧縮状態に保つものである。ボルト19は管周方向Eの複数箇所において押輪18に螺合しており、押輪18からのボルト19の突出長さを調節することにより、押輪18からシールリング17への押圧力を調節することができる。
挿口15の外周面には凹部23が全周にわたり形成されている。ロックリング20は、一箇所が切断された一つ割り構造のリングであり、スプリング21によって管径方向内側に押されているため、挿口15の凹部23内の外周面に抱き付いている。
尚、図3に示すように、ロックリング20は、切断部分22の幅28を拡大器29で拡大することによって拡径し、拡大器29を切断部分22から取り外すことによって縮径して元の径に戻るような弾性を有している。
図2に示すように、挿口15の先端と受口16の奥端面24との間には、内周側隙間25が全周にわたり形成されている。尚、凹部23の一端面26がロックリング20に当接することにより、受口16に対する挿口15の離脱方向Aへの移動量が限定され、凹部23の他端面27がロックリング20に当接することにより、受口16に対する挿口15の挿入方向Bへの移動量が限定される。
既設管路2は、上下に傾斜した勾配管路部31と、勾配管路部31の下部に連通する下部水平管路部32と、勾配管路部31の上部に連通する上部水平管路部33とを有している。
新設管路1はパイプインパイプ工法により既設管路2内に敷設され、この際、管移送装置34と、移動用索体35と、第1および第2支持リング41,42と、第1および第2牽引装置43,44と、心出し用治具45と、内面反力板46と、スリングベルト107(接合用索体の一例)と、接合用牽引装置48等が用いられる。
図1,図4,図5に示すように、管移送装置34は、各新設管5~11の挿口15側の端部(一端部)に取り付けられる第1管移送装置37と、各新設管5~11の受口16側の端部(他端部)に取り付けられる第2管移送装置38とを有している。
第1管移送装置37は、既設管路2の内面を滑動自在な左右一対のそり50と、各新設管5~11の外周に取り付けられる円環状の取付バンド51と、左右両そり50間に設けられた連結フレーム52とを有している。左右両そり50は取付バンド51に設けられ、連結フレーム52には左右一対の連結孔52a,52bが形成されている。尚、第2管移送装置38は第1管移送装置37と同じ構造を有している。
これら第1および第2管移送装置37,38のそり50を既設管路2の内面に対して滑らすことにより、各新設管5~11を既設管路2内で移送することができる。
尚、上記挿口15側の端部および受口16側の端部とは、第1および第2管移送装置37,38を取り付けた状態で、図2に示した内周側隙間25が管軸方向において所定の大きさになる位置に該当する。
図6~図9に示すように、第1支持リング41は、リング本体53と、リング本体53に着脱自在に設けられた取付枠54とを有している。リング本体53は円弧状の第1~第4分割リング片55~58に4分割されている。第1~第4分割リング片55~58はそれぞれ、本体フレーム59~61と、本体フレーム59~61の両端に設けられた四角平板状のフランジ63~66とを有している。尚、第1分割リング片55と第4分割リング片58とは上下方向において対向配置され、第2分割リング片56と第3分割リング片57とは左右方向において対向配置されている。
周方向Cにおいて対向する第2および第3分割リング片56,57のフランジ65と第4分割リング片58のフランジ66とは連結ボルト68およびナット69によって連結されている。連結ボルト68はフランジ65,66に形成された貫通孔70,71に挿通されている。
また、第4分割リング片58のフランジ66の両端部には、周方向Cにおけるフランジ65とフランジ66との間隔72を拡縮するための間隔調節用ボルト73が複数設けられている。両間隔調節用ボルト73はそれぞれフランジ66に形成されたねじ孔74に螺合してねじ孔74を貫通し、両間隔調節用ボルト73の先端が相手のフランジ65に当接している。両間隔調節用ボルト73を一方向に回すことにより、図9の実線で示すように間隔72が拡大し、両間隔調節用ボルト73を他方向に回すことにより、図9の仮想線で示すように間隔72が縮小する。
同様に、周方向Cにおいて対向する第1分割リング片55のフランジ63と第2および第3分割リング片56,57のフランジ64とは連結ボルト76およびナット77によって連結されている。連結ボルト76はフランジ63,64に形成された貫通孔70,71に挿通されている。
また、第2および第3分割リング片56,57のフランジ64の両端部には、周方向Cにおけるフランジ63とフランジ64との間隔80を拡縮するための間隔調節用ボルト81が複数設けられている。両間隔調節用ボルト81はそれぞれフランジ64に形成されたねじ孔74に螺合してねじ孔74を貫通し、両間隔調節用ボルト81の先端が相手のフランジ63に当接している。両間隔調節用ボルト81を一方向に回すことにより、間隔80が拡大し、両間隔調節用ボルト81を他方向に回すことにより、間隔80が縮小する。
尚、図6に示すように、第4分割リング片58の本体フレーム61の厚さT1は第1~第3分割リング片55~57の各本体フレーム59,60の厚さT2よりも薄く設定されている。
取付枠54は、一端が第4分割リング片58の本体フレーム61に着脱自在に取り付けられた左右一対の下部フレーム85と、両下部フレーム85の他端間に設けられた連結フレーム86と、左右一対の傾斜フレーム87とを有している。尚、両傾斜フレーム87の上端は第2および第3分割リング片56,57の本体フレーム60に着脱自在に取り付けられ、両傾斜フレーム87の下端は連結フレーム86の両端に取り付けられている。連結フレーム86には左右一対のアイボルト88a,88bが設けられている。
各間隔調節用ボルト73,81を他方向に回して間隔72,80を縮小した状態で、第1支持リング41を既設管路2内に嵌め込み、各間隔調節用ボルト73,81を一方向に回して間隔72,80を拡大することにより、第1~第4分割リング片55~58がそれぞれ既設管路2の内周面に押付けられ、第1支持リング41が既設管路2内に固定可能である。
また、第2支持リング42は、第1支持リング41と同じ構成を有し、第1支持リング41と同様にして既設管路2内に固定可能である。
移動用索体35は、第1管移送装置37に接続される第1ワイヤ39(第1移動用索体の一例)と、第2管移送装置38に接続される第2ワイヤ40(第2移動用索体の一例)とを有している。
また、図8に示すように、第1牽引装置43は、第1ワイヤ39を巻取りおよび送出し可能な万能型の手動式ウィンチやレバーホイスト等(牽引装置の一例)であり、第1支持リング41のアイボルト88a,88bに掛止可能なアンカーフック82と、第1ワイヤ39の先端に設けられたフック83とを有している。
同様に、第2牽引装置44は、第2ワイヤ40を巻取りおよび送出し可能な手動式のウィンチやレバーホイスト等(牽引装置の一例)であり、第2支持リング42のアイボルト88a,88bに掛止可能なアンカーフック82と、第2ワイヤ40の先端に設けられたフック83とを有している。
図10,図11に示すように、心出し用治具45は、挿口15内に着脱自在に固定できる本体フレーム91と、車輪92と、本体フレーム91に対して車輪92を昇降させる昇降装置93とを有している。本体フレーム91は、側面視において三角枠形状に形成されており、上下方向に起立した縦フレーム94と、一端部が縦フレーム94の下端部に取付けられた横フレーム95と、縦フレーム94の上端部と横フレーム95の他端部との間に取り付けられた傾斜フレーム96とを有している。
縦フレーム94の上端部には、ねじ棒98によって上下方向に移動自在な固定部材99が設けられている。ねじ棒98は縦フレーム94に内蔵され、固定部材99はねじ棒98の上端に取り付けられている。固定部材99を一方向に回すことにより、ねじ棒98が縦フレーム94内から上方へ送り出され、固定部材99が上昇する。また、固定部材99を他方向に回すことにより、ねじ棒98が縦フレーム94内に送り込まれ、固定部材99が下降する。
車輪92は車輪取付用ブラケット100に回転自在に左右一対設けられている。昇降装置93は、縦フレーム94に設けられたナット体101と、ナット体101に螺合してナット体101を上下に貫通する昇降用ボルト102とを有している。昇降用ボルト102の下端に車輪取付用ブラケット100が設けられている。
車輪取付用ブラケット100には、車輪92の向きを限定する左右一対の向き限定板103が設けられている。両向き限定板103間に縦フレーム94が挟まれていることにより、車輪92の向きが昇降用ボルト102の周方向において一方向(横フレーム95の長手方向)に限定されるため、車輪92の向きが昇降用ボルト102を中心にして周方向へ変化することはない。
昇降用ボルト102を一方向に回すことによって車輪92が下降し、昇降用ボルト102を他方向に回すことによって車輪92が上昇する。
図12,図13に示すように、内面反力板46は、その左右両端部が挿口15の先端と受口16の奥端面24との間の内周側隙間25に挿脱自在である。内面反力板46には左右一対のアイボルト105a,105bが設けられている。
図18に示すように、接合用牽引装置48にはレバーホイストが用いられている。接合用牽引装置48(レバーホイスト)はアンカーフック84とチェン108とを有している。
以下に、既設管路2内に新設管路1を敷設する管の敷設方法を説明する。
図14に示すように、勾配管路部31に既に据え付けられた接合済みの新設管7の挿口15が隣接する接合済みの新設管6の受口16に挿入されて、挿口15の先端と受口16の奥端面との間に内周側隙間25(図2参照)が形成された状態で、接合済みの新設管7と隣接する接合済みの新設管6とが接合されている。
そして、図8,図14に示すように、先ず、予め、既設管路2内の下部水平管路部32に第1支持リング41を固定し、第1支持リング41のアイボルト88a,88bにそれぞれ第1牽引装置43のアンカーフック82を引っ掛けて、左右一対(すなわち2台)の第1牽引装置43を第1支持リング41に接続する。
また、既設管路2内の上部水平管路部33に第2支持リング42を固定し、第2支持リング42のアイボルト88a,88bにそれぞれ第2牽引装置44のアンカーフック82を引っ掛けて、左右一対(すなわち2台)の第2牽引装置44を第2支持リング42に接続しておく。
さらに、これから接合しようとする接合前の新設管8の両端部に第1管移送装置37と第2管移送装置38とを取り付ける。
尚、図15に示すように、第1支持リング41は接合前の新設管8に対して管移送方向D側に配置され、第2支持リング42は接合前の新設管8に対して管移送方向Dとは反対側に配置される。
また、左右両第1牽引装置43の第1ワイヤ39のフック83(図8参照)を接合前の新設管8の第1管移送装置37の連結孔52a,52b(図5参照)に引っ掛けて、図14に示すように第1管移送装置37に第1ワイヤ39を接続し、左右両第2牽引装置44の第2ワイヤ40のフック83(図8参照)を接合前の新設管8の第2管移送装置38の連結孔52a,52b(図5参照)に引っ掛けて、図14に示すように第2管移送装置38に第2ワイヤ40を接続する。
また、接合前の新設管8の挿口15に滑剤を塗布する。さらに、勾配管路部31に既に据え付けられた接合済みの新設管7の受口16内に、シールリング17と押輪18とボルト19とロックリング20とスプリング21をセットする。
また、第1作業者111が心出し用治具45の本体フレーム91を接合前の新設管8の挿口15内に挿入して取り付ける。この際、固定部材99を一方向に回して上昇させることにより、本体フレーム91の下端から固定部材99までの高さが増加するため、図11に示すように、固定部材99と本体フレーム91の下端とが挿口15の内面に強く押し付けられて、本体フレーム91が挿口15内に強固に取り付けられる。
その後、図15に示すように、第2作業者112が左右両第1牽引装置43を手動操作して左右両第1ワイヤ39を巻取るとともに、第3作業者113が左右両第2牽引装置44を手動操作して左右両第2ワイヤ40を送出すことにより、左右両第1ワイヤ39を管移送方向Dへ引っ張るとともに左右両第2ワイヤ40を管移送方向Dへ引き出しながら、接合前の新設管8を勾配管路部31に移送する。
図16に示すように、接合前の新設管8が、勾配管路部31を斜め下方へ移送されて、勾配管路部31に既に据え付けられた接合済みの新設管7の手前側まで達すると、図17に示すように、第2作業者112が、第1ワイヤ39のフック83(図8参照)を接合前の新設管8の第1管移送装置37の連結孔52a,52b(図5参照)から離脱して、第1ワイヤ39を第1管移送装置37から取り外す。この際、左右両第2ワイヤ40を張った状態に保つことにより、接合前の新設管8が勾配管路部31を滑り落ちることはなく、安全性が確保される。
尚、上記管の敷設方法では上記のように第1ワイヤ39を第1管移送装置37から取り外しているが、第1ワイヤ39を第1管移送装置37に接続したまま、取り外さなくてもよい。
その後、図12,図13,図18,図19に示すように、第2作業者112が、接合済みの新設管7の挿口15の先端と接合済みの新設管6の受口16の奥端面24との間に形成されている内周側隙間25に内面反力板46の左右両端部を嵌め込んで、内面反力板46を新設管6と新設管7との接合部内に取付ける。
そして、第2作業者112が左右一対のスリングベルト107の一端を内面反力板46の左右一対のアイボルト105a,105bに接続する。また、第1作業者111が、左右一対の接合用牽引装置48(レバーホイスト)のアンカーフック84を接合前の新設管8の受口16の開口端部に引っ掛けることにより、接合用牽引装置48を接合前の新設管8に取り付け、さらに、接合用牽引装置48のチェン108をスリングベルト107の他端に接続する。
その後、第1作業者111が、左右両接合用牽引装置48を手動操作して、チェン108を接合用牽引装置48で巻き取るとともに、第3作業者113が左右両第2牽引装置44を手動操作して左右両第2ワイヤ40を送出すことにより、左右両スリングベルト107を左右両接合用牽引装置48で引っ張って、図20に示すように、接合前の新設管8を接合済みの新設管7に向けて移動させ、図21に示すように、接合前の新設管8の挿口15の先端が接合済みの新設管7の受口16の端面に当接すると、第1作業者111は接合用牽引装置48の手動操作を停止するとともに、第3作業者113は第2牽引装置44の手動操作を停止する。これにより、左右両第2ワイヤ40が、弛まずに、張った状態で保持される。
この際、図22に示すように、接合済みの新設管7の受口16がジャッキアップされて受台12上に据え付けられているが、接合前の新設管8はまだジャッキアップされていないため、接合前の新設管8の軸心115は接合済みの新設管7の軸心116よりも下方に位置し、心出し用治具45の車輪92が接合済みの新設管7の受口16内に入り込む。
その後、第2作業者112が、接合済みの新設管7の受口16内にセットされているシールリング17に滑剤を塗布し、図3,図22に示すように、受口16内にセットされているロックリング20の切断部分22の幅28を拡大器29で拡大する。これにより、ロックリング20が拡径する。尚、滑剤を入れた缶30と拡大器29とはそれぞれ紐等(図示省略)を用いて心出し用治具45の本体フレーム91に繋がれている。これにより、缶30や拡大器29が管7内で滑り落ちるのを防止することができる。
その後、図23に示すように、第2作業者112がインパクトドライバー等を用いて心出し用治具45の昇降用ボルト102を一方向に回す。これにより、図24に示すように、車輪92が下降して接合済みの新設管7の受口16の下部内面に当接し、さらに車輪92が下降しようとして接合済みの新設管7の受口16の内面を下向きに押圧することにより、この押圧力の反力で接合前の新設管8の挿口15を上方に移動させ、接合前の新設管8の軸心115を接合済みの新設管7の軸心116と同じ高さに合わせる。
さらに、図23に示すように、第3作業者113が左右両第2牽引装置44のうちの左側の第2牽引装置44を手動操作して左側の第2ワイヤ40を巻取ることにより、左側の第2ワイヤ40が管移送方向Dとは逆方向へ引っ張られ、接合前の新設管8の挿口15が左側に移動する。また、第3作業者113が右側の第2牽引装置44を手動操作して右側の第2ワイヤ40を巻取ることにより、右側の第2ワイヤ40が管移送方向Dとは逆方向へ引っ張られ、接合前の新設管8の挿口15が右側に移動する。
このようにして接合前の新設管8の挿口15を接合済みの新設管7の受口16に対して左右方向に移動させることで、左右方向において接合前の新設管8の軸心115を接合済みの新設管7の軸心116に合わせることができる。これにより、接合前の新設管8の軸心115を上下左右方向において接合済みの新設管7の軸心116に合わせることができ、接合前の新設管8の中心が接合済みの新設管7の中心に合致する。
上記のようにして心出しを行った後、図25,図26に示すように、第2作業者112が接合済みの新設管7内から新設管5内に退避し、第1作業者111が、左右両接合用牽引装置48を手動操作して、左右両チェン108を接合用牽引装置48で巻き取るとともに、第3作業者113が左右両第2牽引装置44を手動操作して左右両第2ワイヤ40を送出すことにより、接合前の新設管8を管移送方向Dへ移動させ、接合前の新設管8の挿口15を接合済みの新設管7の受口16に挿入する。
この際、接合前の新設管8の挿口15の先端が拡径状態のロックリング20の内周を通過するのとほぼ同時に拡大器29に当たるため、拡大器29がロックリング20から外れ、ロックリング20が、縮径して元の径に戻り、挿口15の外周に抱き付く。
また、車輪92が接合済みの新設管7の受口16の下部内周面を管移送方向D(挿入方向)へ転動するため、接合前の新設管8の挿口15が接合済みの新設管7の受口16にスムーズに接合される。
そして、図27に示すように、接合前の新設管8の挿口15の先端部と接合済みの新設管7の受口16の奥端面24との間に複数のディスタンスピース118をセットしておき、挿口15の先端部と受口16の奥端面24との間に所定の大きさの隙間119をあける。尚、ディスタンスピース118は管周方向Eにおいて複数箇所にセットされ、管周方向Eにおいて隣り合うディスタンスピース118間に受口16内のボルト19が位置する。
その後、図28に示すように、第1作業者111が心出し用治具45を新設管8の挿口15内から撤去する。この際、図10の仮想線で示すように、心出し用治具45の固定部材99を他方向に回して下降させることにより、本体フレーム91の下端から固定部材99までの高さが減少し、心出し用治具45が容易に挿口15内から取り外される。
その後、第2作業者112が、トルクレンチを用いて接合済みの新設管7の受口16内のボルト19(図2,図27参照)を回し、押輪18からのボルト19の突出長さを調節する。これにより、押輪18からシールリング17への押圧力を調節することができる。尚、上記調節作業は、管周方向Eにおいて隣り合うディスタンスピース118間を通じて、行われる。
その後、第2作業者112がディスタンスピース118を取り外し、図29に示すように、第1作業者111が、接合用牽引装置48を手動操作して、チェン108を接合用牽引装置48で巻き取るとともに、第3作業者113が左右両第2牽引装置44を手動操作して左右両第2ワイヤ40を送出すことにより、接合前の新設管8を管移送方向Dへ移動させ、接合前の新設管8の挿口15を接合済みの新設管7の受口16に所定の位置まで挿入する。
尚、所定の位置とは、図2に示すように、挿口15の先端と受口16の奥端面24との間の内周側隙間25が管軸方向において所定の大きさになる位置である。ここでは、図2の仮想線および図4で示すように、接合前の新設管8の第1管移送装置37の取付バンド51が接合済みの新設管7の受口16の開口端面に当接することで、接合前の新設管8の挿口15が接合済みの新設管7の受口16に所定の位置まで挿入される。
このようにして接合前の新設管8を接合済みの新設管7に接合し、その後、スリングベルト107と接合用牽引装置48と内面反力板46を取り外して撤去し、図30に示すように、第1作業者111が接合された新設管8の受口16をジャッキアップして持ち上げ、H形鋼からなる受台121を設置して、新設管8の受口16を受台121に据え付ける。
その後、上記と同様な手順を繰り返して残りの新設管9~11を接合することにより、図1に示すように、既設管路2内に新設管路1を敷設する。
上記のような管の敷設方法によると、第1および第2管移送装置37,38が既設管路2の内面を管軸方向に滑動することにより、既設管路2内にレールを敷設することなく、接合前の新設管8を、既設管路2内において移動し、接合済みの新設管7に接合することができる。これにより、施工完了後にレールを回収する手間を省くことができ、レールをモルタルで埋設する必要も無いので、コストダウンを図ることができる。
上記第1の実施の形態では、第1ワイヤ39と第2ワイヤ40とをそれぞれ2本ずつ使用しているが、1本ずつ又は2本以外の複数本ずつ使用してもよい。
(第2の実施の形態)
第2の実施の形態では、以下のような敷設方法で、既設管路2内に新設管路1を敷設する。
図31に示すように、勾配管路部31に既に据え付けられた接合済みの新設管9の挿口15が隣接する接合済みの新設管10の受口16に挿入されて、挿口15の先端と受口16の奥端面との間に内周側隙間25(図2参照)が形成された状態で、接合済みの新設管9と隣接する接合済みの新設管10とが接合されている。
そして、先ず、予め、既設管路2内の下部水平管路部32に第1支持リング41を固定し、第1支持リング41のアイボルト88a,88bにそれぞれ第1牽引装置43のアンカーフック82を引っ掛けて、左右一対(すなわち2台)の第1牽引装置43を第1支持リング41に接続する。
また、既設管路2内の上部水平管路部33に第2支持リング42を固定し、第2支持リング42のアイボルト88a,88bにそれぞれ第2牽引装置44のアンカーフック82を引っ掛けて、左右一対(すなわち2台)の第2牽引装置44を第2支持リング42に接続しておく。
さらに、これから接合しようとする接合前の新設管8の両端部に第1管移送装置37と第2管移送装置38とを取り付ける。
尚、第2支持リング42は接合前の新設管8に対して管移送方向D側に配置され、第1支持リング41は接合前の新設管8に対して管移送方向Dとは反対側に配置される。
また、左右両第1牽引装置43の第1ワイヤ39のフック83(図8参照)を接合前の新設管8の第1管移送装置37の連結孔52a,52b(図5参照)に引っ掛けて、第1管移送装置37に第1ワイヤ39を接続し、左右両第2牽引装置44の第2ワイヤ40のフック83(図8参照)を接合前の新設管8の第2管移送装置38の連結孔52a,52b(図5参照)に引っ掛けて、第2管移送装置38に第2ワイヤ40を接続する。
また、接合前の新設管8の挿口15に滑剤を塗布する。さらに、勾配管路部31に既に据え付けられた接合済みの新設管9の受口16内に、シールリング17と押輪18とボルト19とロックリング20とスプリング21をセットする。
また、第1作業者111が心出し用治具45の本体フレーム91を接合前の新設管8の挿口15内に挿入して取り付ける。
その後、第3作業者113が左右両第2牽引装置44を手動操作して左右両第2ワイヤ40を巻取るとともに、第2作業者112が左右両第1牽引装置43を手動操作して左右両第1ワイヤ39を送出すことにより、左右両第2ワイヤ40を管移送方向Dへ引っ張るとともに左右両第1ワイヤ39を管移送方向Dへ引き出しながら、接合前の新設管8を勾配管路部31に移送する。
図32に示すように、接合前の新設管8が、勾配管路部31を斜め上方へ移送されて、勾配管路部31に既に据え付けられた接合済みの新設管9の手前側まで達すると、第3作業者113が、接合済みの新設管9の挿口15の先端と接合済みの新設管10の受口16の奥端面24との間に形成されている内周側隙間25に内面反力板46の左右両端部を嵌め込んで、内面反力板46を新設管9と新設管10との接合部内に取付ける。
そして、第3作業者113が左右一対のスリングベルト107の一端を内面反力板46の左右一対のアイボルト105a,105bに接続する。また、第1作業者111が、左右一対の接合用牽引装置48(レバーホイスト)のアンカーフック84を接合前の新設管8の受口16の開口端部に引っ掛けることにより、接合用牽引装置48を接合前の新設管8に取り付け、さらに、接合用牽引装置48のチェン108をスリングベルト107の他端に接続する。
その後、第3作業者113が、第2ワイヤ40のフック83(図8参照)を接合前の新設管8の第2管移送装置38の連結孔52a,52bから離脱して、第2ワイヤ40を第2管移送装置38から取り外す。
その後、第1作業者111が、接合用牽引装置48を手動操作して、チェン108を接合用牽引装置48で巻き取るとともに、第2作業者112が左右両第1牽引装置43を手動操作して左右両第1ワイヤ39を送出すことにより、左右両スリングベルト107を左右両接合用牽引装置48で引っ張って、接合前の新設管8を接合済みの新設管9に向けて移動させ、図33に示すように、接合前の新設管8の挿口15の先端が接合済みの新設管9の受口16の端面に当接すると、第1作業者111は接合用牽引装置48の手動操作を停止するとともに、第2作業者112は第1牽引装置43の手動操作を停止する。
この際、接合前の新設管8の軸心115は接合済みの新設管9の軸心116よりも下方に位置し、心出し用治具45の車輪92が接合済みの新設管9の受口16内に入り込む。
その後、第3作業者113が、接合済みの新設管9の受口16内にセットされているシールリング17に滑剤を塗布し、図3に示すように、受口16内にセットされているロックリング20の切断部分22の幅28を拡大器29で拡大する。これにより、ロックリング20が拡径する。
その後、図33に示すように、第3作業者113がインパクトドライバー等を用いて心出し用治具45の昇降用ボルト102を一方向に回す。これにより、心出し用治具45の車輪92が下降して接合済みの新設管9の受口16の下部内面に当接し、さらに車輪92が下降しようとして接合済みの新設管9の受口16の内面を下向きに押圧することにより、この押圧力の反力で接合前の新設管8の挿口15を上方に移動させ、接合前の新設管8の軸心115を接合済みの新設管9の軸心116と同じ高さに合わせる。
さらに、第2作業者112が左側の第1牽引装置43を手動操作して左側の第1ワイヤ39を巻取ることにより、左側の第1ワイヤ39が管移送方向Dとは逆方向へ引っ張られ、接合前の新設管8の挿口15が左側に移動する。また、第2作業者112が右側の第1牽引装置43を手動操作して右側の第1ワイヤ39を巻取ることにより、右側の第1ワイヤ39が管移送方向Dとは逆方向へ引っ張られ、接合前の新設管8の挿口15が右側に移動する。
このようにして接合前の新設管8の挿口15を接合済みの新設管9の受口16に対して左右方向に移動させることで、左右方向において接合前の新設管8の軸心115を接合済みの新設管9の軸心116に合わせる。これにより、接合前の新設管8の軸心115を上下左右方向において接合済みの新設管9の軸心116に合わせることができ、接合前の新設管8の中心が接合済みの新設管9の中心に合致する。
上記のようにして心出しを行った後、第3作業者113が接合済みの新設管9内から新設管11内に退避し、第1作業者111が、左右両接合用牽引装置48を手動操作して、左右両チェン108を接合用牽引装置48で巻き取るとともに、第2作業者112が左右両第1牽引装置43を手動操作して左右両第1ワイヤ39を送出すことにより、接合前の新設管8を管移送方向Dへ移動させ、接合前の新設管8の挿口15を接合済みの新設管9の受口16に挿入する。
この際、接合前の新設管8の挿口15の先端が拡径状態のロックリング20の内周を通過するのとほぼ同時に拡大器29に当たるため、拡大器29がロックリング20から外れ、ロックリング20が、縮径して元の径に戻り、挿口15の外周に抱き付く。
そして、接合前の新設管8の挿口15の先端部と接合済みの新設管9の受口16の奥端面24との間にディスタンスピース118をセットしておき、挿口15の先端部と受口16の奥端面24との間に所定の大きさの隙間119をあけておく。尚、ディスタンスピース118は管周方向Eにおいて複数セットされ、管周方向Eにおいて隣り合うディスタンスピース118間に受口16内のボルト19が位置する。
その後、図34に示すように、第1作業者111が心出し用治具45を新設管8の挿口15内から撤去する。
その後、第3作業者113が、トルクレンチを用いて接合済みの新設管9の受口16内のボルト19(図2参照)を回し、押輪18からのボルト19の突出長さを調節する。これにより、押輪18からシールリング17への押圧力を調節することができる。尚、上記調節作業は、管周方向Eにおいて隣り合うディスタンスピース118間を通じて、行われる。
その後、第3作業者113がディスタンスピース118を取り外し、図35に示すように、第1作業者111が、接合用牽引装置48を手動操作して、チェン108を接合用牽引装置48で巻き取るとともに、第2作業者112が左右両第1牽引装置43を手動操作して左右両第1ワイヤ39を送出すことにより、接合前の新設管8を管移送方向Dへ移動させ、接合前の新設管8の挿口15を接合済みの新設管9の受口16に所定の位置まで挿入する。
尚、所定の位置とは、図2に示すように、挿口15の先端と受口16の奥端面24との間の内周側隙間25が管軸方向において所定の大きさになる位置である。ここでは、接合前の新設管8の第2管移送装置38の取付バンド51が接合済みの新設管9の受口16の開口端面に当接することで、接合前の新設管8の挿口15が接合済みの新設管9の受口16に所定の位置まで挿入される。
このようにして接合前の新設管8を接合済みの新設管9に接合し、その後、スリングベルト107と接合用牽引装置48と内面反力板46を取り外して撤去し、図36に示すように、第1作業者111が接合された新設管8の受口16をジャッキアップして持ち上げ、H形鋼からなる受台121を設置して、新設管8の受口16を受台121に据え付ける。
その後、上記と同様な手順を繰り返して残りの新設管5~7を接合することにより、図1に示すように、既設管路2内に新設管路1を敷設する。
上記のような管の敷設方法によると、第1および第2管移送装置37,38が既設管路2の内面を管軸方向に滑動することにより、既設管路2内にレールを敷設することなく、接合前の新設管8を、既設管路2内において移動し、接合済みの新設管7に接合することができる。
(第3の実施の形態)
上記第1および第2の実施の形態では、既設管路2の内面を滑動自在なそり50を有する第1および第2管移送装置37,38を用いているが、第3の実施の形態では、図37に示すように、既設管路2の内面を転動自在な複数の車輪140を有する第1および第2管移送装置37,38を用いている。これによると、上記第1および第2の実施の形態と同様な作用および効果が得られる。
2 既設管路
5,6,10,11 新設管
8 接合前の新設管
7,9 接合済みの新設管
15 挿口
16 受口
24 奥端面
25 内周側隙間
31 勾配管路部
32 下部水平管路部
33 上部水平管路部
34 管移送装置
35 移動用索体
37 第1管移送装置
38 第2管移送装置
39 第1ワイヤ(第1移動用索体)
40 第2ワイヤ(第2移動用索体)
41 第1支持リング
42 第2支持リング
43 第1牽引装置
44 第2牽引装置
45 心出し用治具
46 内面反力板
48 接合用牽引装置
50 そり
107 スリングベルト(接合用索体)
D 管移送方向

Claims (9)

  1. 既設管路内に新設管を敷設する管の敷設方法であって、
    既設管路の内面を管軸方向に滑動又は転動自在な第1管移送装置を接合前の新設管の一端部に取り付けるとともに、既設管路の内面を管軸方向に滑動又は転動自在な第2管移送装置を接合前の新設管の他端部に取り付け
    第1管移送装置に第1移動用索体を接続するとともに第2管移送装置に第2移動用索体を接続し、
    第1移動用索体と第2移動用索体とのいずれか一方の索体を管移送方向へ引っ張りながら、他方の索体を管移送方向へ引き出すことで、接合前の新設管を既設管路内において管移送方向へ移動させ、
    接合済みの新設管に接続された接合用索体を、接合前の新設管に取り付けられた接合用牽引装置で引っ張って、接合前の新設管を接合済みの新設管に向けて移動させ、接合前の新設管の一端部を接合済みの新設管の他端部に接合することを特徴とする管の敷設方法。
  2. 既設管路は上下に傾斜した勾配管路部を有し、
    第1移動用索体を管移送方向へ引っ張りながら第2移動用索体を管移送方向へ引き出すことで、接合前の新設管が勾配管路部を上方から下方へ管移送方向に移動することを特徴とする請求項1記載の管の敷設方法。
  3. 既設管路は上下に傾斜した勾配管路部を有し、
    第2移動用索体を管移送方向へ引っ張りながら第1移動用索体を管移送方向へ引き出すことで、接合前の新設管が勾配管路部を下方から上方へ管移送方向に移動することを特徴とする請求項1記載の管の敷設方法。
  4. 第1支持リングを接合前の新設管に対して管移送方向側に配置し、第2支持リングを接合前の新設管に対して管移送方向とは反対側に配置して、第1支持リングと第2支持リングとを既設管路の内面に着脱自在に取り付け、
    第1支持リングに取り付けた第1牽引装置を用いて第1移動用索体を管移送方向へ引っ張ることで、接合前の新設管を既設管路内において移送することを特徴とする請求項2に記載の管の敷設方法。
  5. 第2支持リングを接合前の新設管に対して管移送方向側に配置し、第1支持リングを接合前の新設管に対して管移送方向とは反対側に配置して、第1支持リングと第2支持リングとを既設管路の内面に着脱自在に取り付け、
    第2支持リングに取り付けた第2牽引装置を用いて第2移動用索体を管移送方向へ引っ張ることで、接合前の新設管を既設管路内において移送することを特徴とする請求項3に記載の管の敷設方法。
  6. 接合済みの新設管の挿口が隣接する接合済みの新設管の受口に挿入されて、挿口の先端と受口の奥端面との間に内周側隙間が形成された状態で、接合済みの新設管と隣接する接合済みの新設管とが接合され、
    内周側隙間に内面反力板を嵌め込み、
    接合用索体の一端を内面反力板に接続することにより、接合用索体を接合済みの新設管に接続することを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の管の敷設方法。
  7. 接合前の新設管の一端部に着脱自在な心出し用治具を取り付け、
    接合前の新設管を接合済みの新設管に向けて移動させ、心出し用治具を用いて接合前の新設管の中心を接合済みの新設管の中心に合わせた状態で、接合前の新設管の一端部を接合済みの新設管の他端部に接合することを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の管の敷設方法。
  8. 左右一対の第1移動用索体を第1管移送装置の左右両側部に接続するとともに、左右一対の第2移動用索体を第2管移送装置の左右両側部に接続し、
    少なくとも左右いずれか片方の第1移動用索体又は少なくとも左右いずれか片方の第2移動用索体を管移送方向とは逆方向へ引っ張ることにより、新設管の一端部を接合済みの新設管の他端部に対して左右方向に移動させることで、接合前の新設管の中心を左右方向に移動させることを特徴とする請求項から請求項7のいずれか1項に記載の管の敷設方法。
  9. 第1および第2管移送装置はそりを有していることを特徴とする請求項1から請求項8のいずれか1項に記載の管の敷設方法。
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