JP7322556B2 - 高圧ガス容器の口金およびその製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、高圧ガス容器の端部に取り付けられる金属製の口金およびその製造方法に関する。
水素ガス等の高圧ガス容器として、有底容器の開口部または円筒体の端部に口金を形成したものが用いられている(特許文献1,2参照)。
特許文献1の高圧ガス容器は、金属板をカップ成形した中間成形品にネッキング加工により口金を一体形成したものである。特許文献2の高圧ガス容器は、円筒形のタンク本体10の両端に口金部11、12を取り付けたものである。
特開2002-106787号公報 特許第4552159号公報
高い圧力がかかる口金には高い強度が要求されることはもとより、生産性の向上も求められる。
特許文献1に記載された口金は、[0027]、[0028]および図3に示されているように、カップ型中間成形品にネッキング加工により口金を成形しているので生産性が悪い。また、特許文献2の口金11、12はタンク本体10とは別の部材であるから、ダイキャストや切削加工によって所期する形状に成形することができる。しかし、これらの方法によって材料強度を高めることは難しい。さらに切削加工は生産性が悪く、材料歩留まりも低いという難点がある。
本発明は、上述した背景技術に鑑み、強度の高い高圧ガス容器の口金およびその製造方法を提供するものである。
即ち、本発明は下記[1]~[4]に記載の構成を有する。
[1]アルミニウムまたはアルミニウム合金からなり、円盤状のフランジ部の中央に、該フランジ部の少なくとも一方の面から垂直に突出する突出部を有する鍛造成形品であり、
マクロ結晶粒の長軸Qの方向をマクロ結晶粒の長軸Qと前記突出部の中心軸Pに垂直な平面αとがなす角度で表すものとし、
前記フランジ部の厚み方向の中心で、かつ前記突出部の側面から張り出している部分の半径方向の中心における前記角度R1が10°以下であり、
前記突出部の根元の、前記フランジ部の表面の延長上で突出部の半径方向の中心における前記角度R2が0°~20°であるか、または前記位置において結晶組織が異方性を持たないことを特徴とする高圧ガス容器の口金。
[2]下型と上型を備えた鍛造用金型を用い、鍛造用素材から円盤状のフランジ部の中央に該フランジ部の少なくとも一方の面から垂直に突出する円柱形の突出部を有する高圧ガス容器の口金を製造する方法であり、
前記鍛造用金型は、少なくとも下型の上面に前記口金の突出部の直径に対応する突出部成形用凹部が形成され、要すればさらに、上型の下面に突出部成形用凹部が形成され、
前記鍛造用素材が、アルミニウムまたはアルミニウム合金からなり、直径が前記口金の突出部の直径に対応する円柱体であり、
前記下型の突出部成形用凹部に鍛造用素材を入れ、下型内の鍛造用素材を前記上型で押圧することにより、鍛造用素材の中心軸方向の寸法を減少させながら半径方向の外側に素材を流動させてフランジ部を形成する、
ことを特徴とする高圧ガス容器の口金の製造方法。
[3]前記下金型の上面に前記口金のフランジ部の直径に対応するフランジ部成形用凹部が形成され、このフランジ部成形凹部の底面に前記突出部成形用凹部が形成され、
前記鍛造用素材を押すことにより、鍛造用素材の中心軸方向の寸法を減少させながら下型のフランジ部成形用凹部に素材を流入させる項前2に記載の高圧ガス容器の口金の製造方法。
[4]前記鍛造用素材の温度が450℃~570℃である前項2または3に記載の高圧ガス容器の口金の製造方法。
上記[1]に記載の高圧ガス容器の口金は、フランジ部におけるマクロ結晶粒の長軸Qの方向を表す角度R1が10°以下であり、かつ突出部の根元における角度R2が0°~20°であるか、あるいは結晶組織が異方性を持たないから、半径方向の強度が高く、ガスの給排によって繰り返し生じる半径方向の応力に対して疲労強度が高い。
上記[2]に記載の高圧ガス容器の口金の製造方法によれば、鍛造用素材は、金型に拘束されている部分は殆ど流動せず、金型に拘束されていない部分が半径方向の外側に流動してフランジ部が形成される。素材は突出部の根元で押圧方向である中心軸方向から急激に方向を変えて半径方向の外側に向かってほぼ水平に流動する。このようにして作製した鍛造成形品において、マクロ結晶粒の長軸と中心軸に垂直な平面とのなす角度は、急激に流動方向が変化する突出部の根元において小さく、フランジ部においても小さい。このため、フランジ部は半径方向の強度が高く、突出部の根元においても半径方向の強度が高くなる。そして、突出部の根元において半径方向に高い強度を有することにより、ガスの給排によって繰り返し生じる半径方向の応力に対する疲労強度を高めることができる。
また、鍛造成形品の形状に対して特定形状の鍛造用素材を用いることによって強度を高めることができるので、高強度の口金を効率よく製造できる。
上記[3]に記載の高圧ガス容器の口金の製造方法によれば、フランジ部の寸法精度を高めることができる。
上記[4]に記載の高圧ガス容器の口金の製造方法によれば、熱間鍛造であるから成形性が優れている。
本発明の口金の一実施形態の斜視図である。 図1の口金を製造する鍛造用金型および製造工程の一部を示す断面図である。 図2の製造工程が進行した状態を示す断面図である。 鍛造成形品の断面におけるマクロ結晶粒の長軸および素材の流れ方向を示す図である。 マクロ結晶粒の長軸と中心軸に垂直な平面とのなす角度を示す説明図である。 フランジ部および突出部の根元におけるマクロ結晶粒の長軸の方向を規定する位置を示す説明図である。 他の形状の口金を製造する鍛造用金型および製造工程の一部を示す断面図である。 図7の製造工程が進行した状態を示す断面図である。 さらに他の形状の口金を製造する鍛造用金型および製造工程の一部を示す断面図である。 図9の製造工程が進行した状態を示す断面図である。
図1は口金1の斜視図であり、図2および図3は前記口金1の製造に用いる鍛造用金型2および鍛造の工程を示す断面図である。
[口金]
口金1はアルミニウムまたはアルミニウム合金製の鍛造成形品であり、円盤状のフランジ部11の両面に円柱形の突出部12、13がフランジ部11に対して垂直に突出している。これらの突出部12、13の直径は等しく、前記フランジ部11と2つの突出部12、13は同心であり、図1においてフランジ部11および突出部12、13の中心軸がPで示されている。換言すると、前記口金1は、突出部12、13からなりPを中心軸とする円柱形の本体部の周面に円形のフランジ部11が張り出している。
前記口金1は、水素ガス等の高圧ガス容器において円筒形本体の両端または一端に取り付けて密閉空間を形成する部材である。前記口金1をガスの給排口として使用する場合は、鍛造成形品に機械加工により突出部12の中心に貫通孔14が形成される。本発明において、口金は前記貫通孔14を穿設する前の鍛造成形品および穿設後の加工品の両方を含むものとし、穿設後の加工品も鍛造成形品と称する。
[鍛造用金型]
鍛造用金型2は下型20と上型30とで構成された密閉鍛造用の金型である。
前記下型20の上面に平面視円形のフランジ部成形用凹部21が形成され、フランジ部成形用凹部21の底面21aの中心部を凹ませて断面円形の突出部成形用凹部22が形成されている。前記フランジ部成形用凹部21の底面21aと側面21bの間のコーナー部21c、およびフランジ部成形用凹部21の底面21aと突出部成形用凹部22の側面22aの間のコーナー部22bに、素材の流動を促すための丸みが付けられている。
前記上型30は下面中央に下型20のフランジ部成形用凹部21に嵌合する断面円形の成形部31を有し、成形部31の先端面31aに断面円形の突出部成形用凹部32が形成されている。従って、成形部31の先端面31aは環状である。また、前記成形部31の先端面31aと突出部成形用凹部32の側面32aのコーナー部32bに素材の流動を促すための丸みが付けられている。
[鍛造用素材]
鍛造用素材40は円柱体であり、その直径は下型20の突出部成形用凹部22の直径および上型30の突出部成形用凹部32の直径に対応し、その高さは前記口金1の中心軸P方向の寸法よりも大きい。また、前記鍛造用素材40の直径は下型20および上型30の突出部成形用凹部22、32の直径に対応しているので、鍛造用素材40の中心軸は口金1の中心軸Pと一致している。前記鍛造用素材40は鋳造や押出加工により適宜作製することができる。
また、前記鍛造用素材40はアルミニウムまたはアルミニウム合金からなる。素材の化学組成は限定されないが、強度、鍛造成形性の観点から6000系アルミニウム合金を推奨できる。
[鍛造方法]
図2に示すように、下型20の突出部成形用凹部22に鍛造用素材40を嵌め入れ、図3に示すように上型30で押圧する。上型30を下降させると、鍛造用素材40先端部が上型30の突出部成形用凹部32に嵌合される。さらに上型30を下降させると、鍛造用素材40が中心軸方向に押圧されて、上下の突出部成形用凹部22、32に拘束されていない鍛造用素材40の中央部分が側方に流動して下型20のフランジ部成形用凹部21に流入していく。そして、さらに上型30が下降すると、上型30の成形部31が下型20のフランジ部成形用凹部21に嵌合し、成形部31の先端面31aがフランジ部成形用凹部21内の素材を押圧し、フランジ部11が形成される。下型20のフランジ部成形用凹部21および突出部成形用凹部22と上型30の成形部31の先端面31aおよび突出部成形凹部32の間に形成される密閉空間に素材が充満して鍛造成形が完了する(図3)。
鍛造成形品1(口金)は、下型20のフランジ部成形用凹部21の底面21aと上型30の成形部31の先端面31aと間の距離を厚みとする円盤状のフランジ部11と、このフランジ部11の一方の面に下型20の突出部成形凹部22の形状に倣った突出部12が、他方の面に上型30の突出部成形凹部32の形状に倣った突出部13が、それぞれフランジ部11から垂直に突出した形状となる。
鍛造条件は限定されないが、成形性が優れていることから熱間で鍛造することが好ましい。鍛造用素材40の好ましい温度は450℃~570℃であり、特に500℃~550℃が好ましい。鍛造用素材40の加熱方法は限定されず、燃焼式加熱や電気式加熱で適宜加熱する。
また、熱間鍛造では鍛造用金型2も100℃~300℃に加熱しておくことが好ましい。鍛造用金型2の加熱方法は限定されず、カートリッジヒーター、誘導加熱装置、バーナーなどの周知手段を用いる。鍛造用金型2には潤滑剤を塗布しておくが、潤滑剤の種類は限定されず、黒鉛系潤滑剤、非黒鉛系潤滑剤、水溶性潤滑剤、油性潤滑剤等を適時使用する。
鍛造装置における押圧手段はメカニカルプレスでも油圧プレスでもよい。
作製した鍛造成形品1は、要すれば切削加工による仕上げ加工を行い、貫通孔14を穿設する。また、前記鍛造成形品1に、熱処理を施して強度を高めることもできる。強度向上のための熱処理としてT6処理がある。
[鍛造成形品の強度]
図4は鍛造成形品1(口金1)の縦断面におけるマクロ結晶粒の長軸Qを線で示している。上述した製造工程において、鍛造用素材40の両端部は下型20および30上型の突出部成形用凹部22、23で拘束されているので素材は殆ど流動せず、拘束されていない中間部分の素材が半径方向の外側に流動してフランジ部11が形成される。素材は、矢印で示すように、突出部12、13の根元で押圧方向である中心軸方向から急激に方向を変えて半径方向の外側に向かってほぼ水平に流動する。
本発明においては、マクロ結晶粒の長軸Qの方向を、図5に示すように、マクロ結晶粒の長軸Qと中心軸Pに垂直な平面αとがなす角度Rで表す。マクロ結晶粒の長軸Qは素材が流動する方向に沿って形成されるので、長軸Qと平面αとのなす角度Rは、急激に流動方向が変化する突出部12、13の根元において小さく、フランジ部11においても小さい。フランジ部11は前記角度Rが小さく平面αと平行に近くなるので、径方向の強度が高くなる。また、突出部12、13の根元の角度Rはフランジ部11よりも大きいが、それでも十分に小さいので、半径方向の強度が高くなる。突出部12、13に貫通孔14を穿設した口金1(図1参照)において、ガスが口金1を通過するときに貫通孔14を拡径する方向の力が加わる。しかも、ガスの給排の度に圧力がかかり、繰り返し加圧される。口金1の突出部12、13の根元は半径方向に高い強度を有しているので、ガスの給排によって生じる応力に対して高い疲労強度が得られる。
高圧ガス容器の口金として、前記角度Rの好ましい範囲は以下のとおりである。
図6に示すように、フランジ部11における前記角度Rは、フランジ部11の厚み方向の中心で、かつ突出部12、13の側面から張り出している部分の半径方向の中心A1における角度R1を基準とする。前記フランジ部11において高い強度を得るには前記角度R1が10°以下であることが好ましい。特に好ましい角度R1は5°以下である。
突出部12、13の根元における前記角度Rは、フランジ部11の表面の延長上で突出部12、13の半径方向の中心A2おける角度R2を基準とする。前記角度R2が0°~20°であることが好ましい。特に好ましい角度R2は0°~10°である。フランジ角度および成形部31の先端面31aと突出部成形用凹部32の側面32aのコーナー部32bに素材の流動を促すために設けられた丸みの形状によっては前記A2において各結晶の長軸方向に一定の法則性が見られない(異方性が無い)場合もある。この場合においても、フランジ部においては前記角度Rの小さい組織が得られるため、口金1全体としては半径方向に高い強度が得られる。
上述したように、鍛造成形品の形状に対して特定形状の鍛造用素材を用いることによって強度を高めることができる。また、鍛造による成形であるから、高強度の口金を効率良く製造できる。
なお、本発明の口金は上述した製造方法によって作製されたものには限定されない。
[口金の他の形状]
本発明の口金はフランジ部の一方の面にのみに突出部を有するものであってもよい。また、フランジ部成形用凹部のない金型でも所定形状の鍛造用素材からフランジ部を形成することができる。
図7および図8は、フランジ部成形用凹部のない鍛造用金型3を用いてフランジ部15の一方の面にのみに突出部16を有する口金4の製造工程を示している。下型50は上面50aに突出部成形用凹部51が形成され、上型55の下面55aはフラットである。前記下型50の突出部成形用凹部51に鍛造用素材40を入れ、上型55を降下させて鍛造用素材40を押圧する。すると、突出部成形用凹部51に拘束されていない部分の素材が半径方向の外側に流動して下型50の上面50aと上型55の下面55aの間にフランジ部15が形成され、フランジ部15の一方の面のみが突出部16を有する口金4が作製される。
図9および図10は、フランジ部成形用凹部のない鍛造用金型5を用いてフランジ部17の両面に突出部18、19を有する口金6の製造工程を示している。下型50は図7、8の下型50同一である。上型60は、下面60aに突出部成形凹部61が形成されている。前記下型50の突出部成形用凹部51に鍛造用素材40を入れて上型60を降下させると、鍛造用素材40の端部が上型60の突出部成形用凹部61に嵌合され、鍛造用素材40の両端部が上下の突出部成形用凹部51、61で拘束された状態で押圧される。すると、突出部成形用凹部51、61に拘束されていない中間部分の素材が半径方向の外側に流動して下型50の上面50aと上型60の下面60aの間にフランジ部17が形成され、フランジ部17の両面に突出部18、19を有する口金4が作製される。
上述したように、フランジ部成形用凹部のない下型50を用いてもフランジ部を形成することができ、金型形状も単純であるから金型製作費を抑えることができる。一方、図1、2の下型20はフランジ部成形用凹部21によって寸法精度の高いフランジ部を形成することができる。
また、フランジ部の両面の突出部を有する口金(図1、10参照)において、両面の突出部の高さおよび直径が同一であることに限定されない。
図1の鍛造成形品1を図2および図3の鍛造用金型2を用いて作製した。
鍛造用素材40は、6000系アルミニウム合金からなり、直径79mm、高さ259mmの細長い円柱体である。
前記鍛造用金型2の下型20および上型30を150℃に加熱し、下型20の突出部成形用凹部22に500℃に加熱した鍛造素材40を置き、上型30を下降させて鍛造用素材40を押圧した。作製した鍛造成形品1の寸法は、フランジ11部の直径が180mm、厚さが30mmであり、突出部12、13の直径が80mm、フランジ部11の表面からの突出高さは50mmである。
前記鍛造成形品1におけるマクロ結晶粒の長軸Qと中心軸Pに垂直な平面αとのなす角度Rを調べた。その結果、フランジ部11のA1(図6参照)における角度R1は6.3°であった。また、突出部12、13の根元A2(図6参照)における角度R2は、突出部12側が8.4°、突出部13側には異方性が見られなかった。
本発明の口金は高圧ガス容器の口金として利用できる。
1、4、6…口金(鍛造成形品)
2、3、5…鍛造用金型
11、15、17…フランジ部
12、13、16、18、19…突出部
14…貫通孔
20、50…下型
21…フランジ部成形用凹部
22、51…突出部成形用凹部
30、55、60…上型
32、61…突出部成形用凹部
40…鍛造用素材
P…突出部の中心軸
α…Pに垂直な平面
Q…マクロ結晶粒の長軸

Claims (4)

  1. アルミニウムまたはアルミニウム合金からなり、円盤状のフランジ部の中央に、該フランジ部の少なくとも一方の面から垂直に突出する突出部を有する鍛造成形品であり、
    マクロ結晶粒の長軸Qの方向をマクロ結晶粒の長軸Qと前記突出部の中心軸Pに垂直な平面αとがなす角度で表すものとし、
    前記フランジ部の厚み方向の中心で、かつ前記突出部の側面から張り出している部分の半径方向の中心における前記角度R1が10°以下であり、
    前記突出部の根元の、前記フランジ部の表面の延長上で突出部の半径方向の中心における前記角度R2が0°~20°であるか、または前記中心の位置において結晶組織が異方性を持たないことを特徴とする高圧ガス容器の口金。
  2. 下型と上型を備えた鍛造用金型を用い、鍛造用素材から円盤状のフランジ部の中央に該フランジ部の少なくとも一方の面から垂直に突出する円柱形の突出部を有する高圧ガス容器の口金を製造する方法であり、
    前記鍛造用金型は、少なくとも下型の上面に前記口金の突出部の直径に対応する突出部成形用凹部が形成され、要すればさらに、上型の下面に突出部成形用凹部が形成され、
    前記鍛造用素材が、アルミニウムまたはアルミニウム合金からなり、直径が前記口金の突出部の直径に対応する円柱体であり、
    前記下型の突出部成形用凹部に鍛造用素材を入れ、下型内の鍛造用素材を前記上型で押圧することにより、鍛造用素材の中心軸方向の寸法を減少させながら半径方向の外側に素材を流動させてフランジ部を形成する、
    ことを特徴とする高圧ガス容器の口金の製造方法。
  3. 前記下型の上面に前記口金のフランジ部の直径に対応するフランジ部成形用凹部が形成され、このフランジ部成形凹部の底面に前記突出部成形用凹部が形成され、
    前記鍛造用素材を押すことにより、鍛造用素材の中心軸方向の寸法を減少させながら下型のフランジ部成形用凹部に素材を流入させる請求項2に記載の高圧ガス容器の口金の製造方法。
  4. 前記鍛造用素材の温度が450℃~570℃である請求項2または3に記載の高圧ガス容器の口金の製造方法。
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