JP7320303B2 - 免疫活性もしくは癌の予防または治療用の医薬組成物 - Google Patents
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Description
前記多孔性シリカ粒子は、平均気孔直径が7~25nmであり、その気孔内部が陽電荷に帯電されたものである、免疫活性改善用の薬学組成物。
aは2~5の整数であり、bは1~5の整数であり、
UUCGは、ヘアピンのループを形成する塩基であり、
N1及びN2は、GまたはCから選択される2~4個の塩基であり、X1及びX2は、AまたはUから選択される1~5個の塩基であり、選択される複数の塩基は、互いに同一または異なり、
N3はN2と、X2はX1と、N4はN1と相補的に連結され、
b回繰り返される各塩基は、互いに同一または異なる塩基である。)
a及びbは2~4の整数であり、
N1及びN2は、GまたはCから選択される2~4個の塩基であり、X1及びX2は、AまたはUから選択される2~4個の塩基であり、選択される複数の塩基は、互いに同一または異なり、
N3はN2と、X2はX1と、N4はN1と相補的に連結され、
b回繰り返される各塩基は、互いに同一または異なる塩基である。)
前記多孔性シリカ粒子は、平均気孔直径が7~25nmであり、その気孔内部が陽電荷に帯電されたものである、癌の予防または治療用の医薬組成物。
aは2~5の整数であり、bは1~5の整数であり、
UUCGは、ヘアピンのループを形成する塩基であり、
N1及びN2は、GまたはCから選択される2~4個の塩基であり、X1及びX2は、AまたはUから選択される1~5個の塩基であり、選択される複数の塩基は、互いに同一または異なり、
N3はN2と、X2はX1と、N4はN1と相補的に連結され、
b回繰り返される各塩基は、互いに同一または異なる塩基である。)
a及びbは2~4の整数であり、
N1及びN2は、GまたはCから選択される2~4個の塩基であり、X1及びX2は、AまたはUから選択される2~4個の塩基であり、選択される複数の塩基は、互いに同一または異なり、
N3はN2と、X2はX1と、N4はN1と相補的に連結され、
b回繰り返される各塩基は、互いに同一または異なる塩基である。)
aは2~5の整数であり、bは1~5の整数であり、
UUCGは、ヘアピンのループを形成する塩基であり、
N1及びN2は、GまたはCから選択される2~4個の塩基であり、X1及びX2は、AまたはUから選択される1~5個の塩基であり、選択される複数の塩基は、互いに同一または異なり、
N3はN2と、X2はX1と、N4はN1と相補的に連結され、
b回繰り返される各塩基は、互いに同一または異なる塩基である。)
a及びbは2~4の整数であり、
N1及びN2は、GまたはCから選択される2~4個の塩基であり、X1及びX2は、AまたはUから選択される2~4個の塩基であり、選択される複数の塩基は、互いに同一または異なり、
N3はN2と、X2はX1と、N4はN1と相補的に連結され、
b回繰り返される各塩基は、互いに同一または異なる塩基である。)
At/A0
(式中、A0は、前記多孔性シリカ粒子1mg/mlの懸濁液5mlを直径50kDaの気孔を有する円筒状の透過膜に入れて測定した多孔性シリカ粒子の吸光度であり、
前記透過膜の外部には、前記透過膜と接し、前記懸濁液と同じ溶媒15mlが位置し、前記透過膜の内外部は、37℃で60rpmで水平攪拌され、
前記懸濁液のpHは、7.4であり、
Atは、前記A0の測定時からt時間経過後に測定した多孔性シリカ粒子の吸光度である。)
実施例1.多孔性シリカ粒子(DDVまたはDegradaBALL)
1.多孔性シリカ粒子の製造
(1)多孔性シリカ粒子の製造
1)小気孔粒子の製造
2L丸底フラスコに蒸留水(DW)の960mlとMeOHの810mlを入れた。前記フラスコにCTABを7.88g入れた後、攪拌しながら1M NaOHの4.52mlを素早く入れた。10分間攪拌して均一な混合液を得た後、TMOSの2.6mlを入れた。6時間攪拌して均一に混合した後、24時間熟成し、反応液を得た。
その後、前記反応液を25℃で10分間8,000rpmで遠心分離して上澄み液を除去し、25℃で10分間8,000rpmで遠心分離し、エタノール及び蒸留水で交互に5回洗浄した。
その後、70℃のオーブンで乾燥し、1.5gの粉末状の小気孔多孔性シリカ粒子(気孔平均直径2nm、粒径200nm)を得た。
1.5gの小気孔多孔性シリカ粒子の粉末をエタノール10mlに添加して超音波分散し、水10ml、TMB(trimethyl benzene)10mlを添加して超音波分散し、分散液を得た。
その後、前記分散液をオートクレーブに入れて160℃、48時間反応させた。
反応は25℃で開始し、10℃/分の速度で昇温して行った。その後、オートクレーブ内で1~10℃/分の速度で徐々に冷却した。
冷却した反応液を25℃で10分間8,000rpmで遠心分離して上澄み液を除去し、25℃で10分間8,000rpmで遠心分離し、エタノールおよび蒸留水で交互に5回洗浄した。
その後、70℃のオーブンで乾燥し、粉末状の多孔性シリカ粒子(気孔直径10~15nm、粒径200nm)を得た。
前記2)で製造された多孔性シリカ粒子をガラスバイアル(vial)に入れて550℃で5時間加熱し、反応終了後、常温まで徐々に冷却して粒子を製造した。
気孔拡張時の反応条件を140℃、72時間に変更した以外は、前記1-1-(1)の方法と同様にして多孔性シリカ粒子を製造した。
5倍大きな容器を使用し、各物質をいずれも5倍の容量で使用した以外は、実施例1-1-(1)の方法と同様にして多孔性シリカ粒子を製造した。
小気孔粒子の製造時に蒸留水920ml、メタノール850mlを使用した以外は、1-1-(1)の方法と同様にして多孔性シリカ粒子を製造した。
小気孔粒子の製造時に蒸留水800ml、メタノール1,010ml、CTAB 10.6gを使用した以外は、1-1-(1)の方法と同様にして多孔性シリカ粒子を製造した。
小気孔粒子の製造時に蒸留水620ml、メタノール1,380ml、CTAB 7.88gを使用した以外は、1-1-(1)の方法と同様にして多孔性シリカ粒子を製造した。
気孔拡張時にTMBを2.5ml使用した以外は、1-1-(1)の方法と同様にして多孔性シリカ粒子を製造した。
気孔拡張時にTMBを4.5ml使用した以外は、1-1-(1)の方法と同様にして多孔性シリカ粒子を製造した。
気孔拡張時にTMBを11ml使用した以外は、1-1-(1)の方法と同様にして多孔性シリカ粒子を製造した。
気孔拡張時にTMBを12.5ml使用した以外は、1-1-(1)の方法と同様にして多孔性シリカ粒子を製造した。
小気孔粒子の製造時に蒸留水900ml、メタノール850ml、CTAB 8gを使用した以外は、1-1-(1)の方法と同様にして多孔性シリカ粒子を製造した。
(1)実施例1-1-(1)の多孔性シリカ粒子を(3-アミノプロピル)トリエトキシシラン((3-Aminopropyl)triethoxysilane,APTES)と反応させて、陽電荷に帯電させた。
具体的には、100mL丸底フラスコにおいて、100mgの多孔性シリカ粒子を10mLのトルエンに洗浄器(bath sonicator)で分散させた。その後、1mLのAPTESを添加し、400rpmで攪拌し、130℃で攪拌して12時間反応させた。
反応後、常温まで徐々に冷却し、10分間8,000rpmで遠心分離して上澄み液を除去し、25℃で10分間8,000rpmで遠心分離し、エタノールおよび蒸留水で交互に5回洗浄した。
その後、70℃のオーブン中で乾燥し、表面および気孔内部にアミノ基を有する粉末状の多孔性シリカ粒子を得た。
実施例1-1-(1)~(3)の粒子の小気孔粒子、製造された多孔性シリカ粒子を顕微鏡で観察し、小気孔粒子が均一に生成されているか、気孔が十分に拡張されて多孔性シリカ粒子が均一に形成されているかを確認した(図1~4)。
図1は、実施例1-1-(1)の多孔性シリカ粒子の写真、図2は、実施例1-1-(2)の多孔性シリカ粒子の写真であり、気孔が十分に拡張された球状の多孔性シリカ粒子が均一に生成されたことを確認することができる。
図3は、実施例1-1-(1)の小気孔粒子の写真、図4は、実施例1-1-(1)と1-1-(3)の小気孔粒子の比較写真であり、球状の小気孔粒子が均一に生成されたことを確認することができる。
実施例1-1-(1)の小気孔粒子、実施例1-1-(1)、(7)、(8)、(10)、(11)の多孔性シリカ粒子の表面積を計算した。表面積は、ブルナウアー-エメット-テラー(Brunauer-Emmett-Teller)(BET)方法により計算し、気孔直径の分布は、バーレット-ジョイナー-ハレンダ(Barrett-Joyner-Halenda)(BJH)方法により計算した。
前記各粒子の顕微鏡写真を図5に、計算の結果を下記表1に示す。
実施例1-1-(1)の多孔性シリカ粒子の生分解性を確認するために、37℃、SBF(pH7.4)における生分解の程度を0時間、120時間、360時間に顕微鏡で観察した。それを図6に示す。
それを参照すると、多孔性シリカ粒子が生分解され、360時間経過後はほぼすべてが分解されたことを確認することができる。
時間別に下記数式1による吸光度比を測定した。
At/A0
(式中、A0は、前記多孔性シリカ粒子1mg/mlの懸濁液5mlを直径50kDaの気孔を有する円筒状の透過膜に入れて測定した多孔性シリカ粒子の吸光度であり、
前記透過膜の外部には、前記透過膜と接し、前記懸濁液と同じ溶媒15mlが位置し、前記透過膜の内外部は、37℃で60rpmで水平攪拌され、
Atは、前記A0の測定時からt時間経過後に測定した多孔性シリカ粒子の吸光度である。)
その後、紫外・可視分光法(UV-vis spectroscopy)によって吸光度を測定し、λ=640nmで分析した。
実施例1-1-(1)の多孔性シリカ粒子の吸光度比を前記方法に従って測定した。その結果を図8に示す。
これを参照すると、吸光度比が1/2となるtは約58時間であり、非常にゆっくりと分解されることが確認できた。
実施例1-1-(1)、(5)、(6)の多孔性シリカ粒子の吸光度を前記数式1により測定した。その結果を図9に示す(懸濁液と溶媒としては、SBFを使用した。)。
これを参照すると、粒径の増加によってtが減少することが分かる。
実施例1-1-(1)、(9)の多孔性シリカ粒子、そしてコントロールとして実施例1-1-(1)の小気孔多孔性シリカ粒子の吸光度を前記数式1により測定した。その結果を図10に示す(懸濁液と溶媒としては、SBFを使用した。)。
これを参照すると、実施例の多孔性シリカ粒子は、コントロールに比べてtが非常に大きいことが確認できる。
実施例1-1-(4)の多孔性シリカ粒子のpH別吸光度を測定した。吸光度は、SBFで、そしてpH2、5及び7.4のTrisで測定した。その結果を図11に示す。
これを参照すると、pH別にtの差はあるが、いずれも吸光度の比が1/2となるtは24以上であった。
実施例1-2-(1)-1)の多孔性シリカ粒子の吸光度を測定し、その結果を図12に示す(懸濁液と溶媒としては、トリス(Tris,pH7.4)を使用した。)。
これを参照すると、陽電荷に帯電した粒子も吸光度の比が1/2となるtは24以上であった。
合成RIG-Iリガンド(5’-triphosphate hairpin RNA、ppp-RNA、配列番号1)と対照ヘアピンRNA(OH-RNA)を合成した(図14B)。1μgのppp-RNAに実施例1-1-(11)の多孔性シリカ粒子(DegradaBALL)を40、30、20、10、5μg混合して、室温で10分間放置した後、遠心分離して上澄み液を取った。上澄み液のppp-RNAをSDS-PAGEで検出した結果、重量比1:10(ppp-RNA:DegradaBALL)までppp-RNAが検出されないことを確認した(図15C)。これに基づいて、その後の実験でDegradaBALLの担持容量を10%に設定した。FITCで標識したDegradaBALLにCy5で標識したOH-RNAを担持した後、OH-RNA濃度5nMでA549細胞に2時間処理した。培地を入れ替えた後、所定の時点(処理後6、12、24時間)まで培養し、高解像度の顕微鏡で確認してそれを定量分析した(図16D、17E)。これにより、DegradaBALLに担持されたOH-RNAが細胞内に移動した後、24時間かけて徐々にDegradaBALLから放出されることを確認した。
24ウェルプレート1ウェルあたりに細胞(A549細胞、培地RPMI1640、10%FBS、1%P/S)25000個を分注し、CO2 5%、37℃のインキュベータで一晩培養する。翌日、それぞれの試料を表に示す条件に合わせて配合した後、30分間置いて、遺伝子導入のための混合物を準備する。準備した混合物を、血清が入っていない培養液(RPMI1640、1%P/S)に混ぜて遺伝子導入を準備する。
ppp-RNAが添加されていない、対照群(control)、グループ1、グループ2において、IFN-βの変化はほとんどなかった。これはppp-RNAなしに、伝達体であるLNPとDegradaBALLだけではIFN-βの発現に影響を及ぼさないからである(図18)。
ppp-RNAが添加されていない、対照群(Control)、グループ1では、ビペリン(Viperin)の変化はほとんどなかった。これはppp-RNAが存在しないため、RIG-Iとの相互作用が起こらず、伝達体であるLNPだけでもビペリン(Viperin)の発現に影響を及ぼさなかったものと解釈できる(図19)。
C57BL/6 8週齢のマウスを表に示すようにして実験群を分けた。
(1)腫瘍内LEM-S403の注射によるインターフェロン依存性または非依存性腫瘍細胞死滅の誘導(図21~26)
LEM-S403が腫瘍内に注射された場合、どの程度の期間残留するかを確認するために実験を行った。LEM-S403を腫瘍内注射で投与した場合、OH-RNAがDegradaBALL(vehicle)によって保護され、腫瘍内で徐放的に放出されることを期待できる。OH-RNAにFITC蛍光を標識し、DegradaBALLにTRAMRA蛍光を標識した後、OH-RNAを担持して腫瘍内注射で投与した場合、1、3、5日目の中、1日目に最も強度の強いOH-RNA蛍光を確認することができた。これは、時間が経過するほど徐々に減少することが確認できた。これに対して、OH-RNA単独投与群では、1日目にもOH-RNAの蛍光を確認することができなかった。LEMS-403が腫瘍細胞内に摂取されると、ppp-RNAを徐放的に放出することになる。その後、ppp-RNAは、RIG-Iに媒介された信号を介して1型インターフェロンの分泌を増加させることになり、これはCD 8 T細胞及びNK細胞を活性化させて免疫を増強させる。また、RIG-Iに媒介された信号のうち、インターフェロンとは独立して腫瘍の細胞死滅因子を増加させ、腫瘍細胞の死滅を誘導する。マウスにB16F10黒色腫腫瘍細胞(B16F10)を約1x106個皮下に注入した後、3日(day0)及び5日(day2)にバッファー、ビヒクル(70μg)、ppp-RNA(7μg)またはLEM-S403(7μg)を腫瘍内注射して投与し、6日(day3)に腫瘍を分離して治療機序を確認した。免疫蛍光染色分析を通じて、分離した腫瘍において、LEM-S403投与群で独歩的にホスフォ(phospho)-STAT1の発現が増加していることを確認した。これはLEM-S403によって分泌された1型インターフェロンが周辺または自己細胞に受容体に反応してSTAT1をリン酸化させたものと判断される。ヘマトキシリン(Hematoxylin)およびエオシン(eosin)染色により、組織病理学的にLEM-S403投与群の腫瘍組織が他の投与群に比べて細胞の数が少なく、組織が薄いことを確認した。また、免疫蛍光染色によるTUNNEL分析においても、他の群に比べて多数の蛍光が観察された。このことから、LEM-S403が腫瘍細胞の死滅(apoptosis)を引き起こしたことを確認することができた。
C57BL/6マウスにB16F10細胞を1x106個皮下注射し、黒色腫マウスモデルを準備した。腫瘍サイズが約100mm3に到達した時点で、各群ごとに6匹のマウスに50μlの1xPBS(buffer)、70μgのDegradaBALL(vehicle)、7μgのppp-RNA、70μgのDegradaBALL+7μgのppp-RNA(LEM-S403)を2日間隔で合計2回腫瘍内注射した。最後の投与から24時間後、マウスを犠牲にして摘出した腫瘍をアネキシン(Annexin)V-ヨウ化プロピジウム(propidium iodide)(PI)染色した後、フローサイトメトリー分析を行った。LEM-S403処理群は、バッファ、ビヒクル、ppp-RNA処理群に比べて、腫瘍内における細胞死滅中である(Annexin V+、PI-)細胞と、死滅した(Annexin V+、PI+)細胞の割合がいずれも有意に増加したことを確認した。また、生きている(Annexin V-、PI-)細胞の割合が有意に減少したことを確認した。分子的なレベルでLEM-S403の処理時、procaspase-3の切断とpro-apoptotic遺伝子であるNoxaの発現が増加したことを、それぞれウェスタンブロット(western blot)とRT-PCRにより確認した。この現象はイン・ビトロの実験でも再現されたが、B16F10細胞にバッファー、0.85μgのppp-RNA、8.5μgのDegradaBALL(vehicle)、ppp-RNA 0.85μg+DegradaBALL 8.5μg(LEM-S403)、ppp-RNA 0.85μg+Lipofectamine2000を処理してから24時間後の時点で回収した細胞をRT-PCR分析した結果、LEM-S403の処理時、Noxaの発現が増加したことを確認した。このことから、腫瘍内注射時、LEM-S403が腫瘍細胞のNoxa発現を増加させ、caspase-3の切断を誘導する機序によって腫瘍細胞の細胞死滅を誘導することを検証した。
腫瘍内LEM-S403注射により腫瘍内に活性化された免疫細胞または免疫細胞の浸潤が増加するかを確認するために、フローサイトメトリー分析および免疫蛍光染色分析を行った。フローサイトメトリー分析に基づいて、LEM-S403投与群で腫瘍内の浸潤された免疫細胞の中、NK細胞の分布が10.51%であり、ビヒクル群に比べて67%増加した。この中で、CD69が発現されたNK細胞は、腫瘍内の浸潤された免疫細胞の中で約3.59%であり、ビヒクル群に比べて約152%増加したことを確認した。CD8 T細胞分布もまた、LEM-S403投与群で腫瘍内の浸潤された免疫細胞の中で8.57%であり、他のビヒクル群に比べて128%増加した。この中でCD69が発現されたCD 8 T細胞は、腫瘍内の浸潤された免疫細胞の中で6.54%であり、他のビヒクル群に比べて141%増加したことを確認した。免疫蛍光染色分析においても、他の投与群に比べてLEM-S403投与群において、NK細胞およびCD 8 T細胞が腫瘍内に多く浸潤しており、CD69陽性である細胞の割合も高いことを確認した。
黒色腫マウスモデルにおける、LEM-S403単独、およびanti-PD-1抗体との併用投与による腫瘍成長の阻害効果を確認するために実験を行った。マウスに黒色腫細胞であるB16F10を接種した後、体積が約100mm3になったとき、0、3、7及び10日にバッファー(1xPBS、50μL、腫瘍内投与)、ビヒクル(70μg、腫瘍内投与)、ppp-RNA(7μg、腫瘍内投与)、LEM-S403(7μg、腫瘍内投与)またはLEM-S403(7μg、腫瘍内投与)及びanti-PD-1抗体(10mg/kg、腹腔投与)を投与し、2日及び3日間隔で腫瘍体積を測定した。バッファー、ビヒクルおよびppp-RNA投与群では、腫瘍が急速に成長したのに対して、LEM-S403単独およびanti-PD-1抗体との併用投与群では、2日目から腫瘍の成長が遅く増加し、7日目からはビヒクル群と比較して有意に腫瘍体積が小さいことを確認した。投与が終了した後、11日目にも腫瘍の成長は、ビヒクル群に比べて有意に抑制されたことを確認することができた。すべてのマウスの生存率を追跡観察したところ、バッファー、ビヒクルおよびppp-RNA群に属するマウスは、いずれも15日前に死亡した。これに対して、LEM-S403単独投与またはanti-PD-1抗体との併用投与群では、平均生存期間が有意に増加したことを確認することができた。anti-PD-1との併用投与群では、LEM-S403単独投与群と比較して種量体積に有意な差はなかったが、平均生存期間は有意に増加したことを確認した。
実施例7で使用した配列番号1の合成RIG-Iリガンド(5'-triphosphate hairpin RNA、ppp-RNA)と実施例1-1-(11)の多孔性シリカ粒子を濃度別に混合してB16F10細胞に伝達した。
Claims (15)
- 下記化学式1で表される平滑末端のヘアピンRNAと、前記RNAを気孔内に担持した多孔性シリカ粒子とを含み、
前記多孔性シリカ粒子は、平均気孔直径が7~25nmであり、その気孔内部が陽電荷に帯電されたものであり、
前記RNAと前記粒子の重量比は、1:5~1:20であり、
前記RNAを担持した粒子のゼータ電位は、10mV~35mVであることを特徴とする免疫活性改善用の薬学組成物。
aは2~5の整数であり、bは1~5の整数であり、
UUCGは、ヘアピンのループを形成する塩基であり、
N1及びN2は、GまたはCから選択される2~4個の塩基であり、X1及びX2は、AまたはUから選択される1~5個の塩基であり、選択される複数の塩基は、互いに同一または異なり、
N3はN2と、X2はX1と、N4はN1と相補的に連結され、
b回繰り返される各塩基は、互いに同一または異なる塩基である。) - 前記RNAは、下記化学式2で表されるものである、請求項1に記載の組成物。
a及びbは2~4の整数であり、
N1及びN2は、GまたはCから選択される2~4個の塩基であり、X1及びX2は、AまたはUから選択される2~4個の塩基であり、選択される複数の塩基は、互いに同一または異なり、
N3はN2と、X2はX1と、N4はN1と相補的に連結され、
b回繰り返される各塩基は、互いに同一または異なる塩基である。) - 前記RNAは、その長さが14~100ntである、請求項1に記載の組成物。
- 前記RNAは、配列番号1~25のいずれか1つの配列及びその5’末端に結合された2~4個のリン酸基からなるものである、請求項1に記載の組成物。
- 前記粒子の前記RNAを担持していない状態のゼータ電位は、10~70mVである、請求項1に記載の組成物。
- 前記粒子は、複数の気孔を有し、前記気孔は、粒子表面から内部までつながっている、請求項1に記載の組成物。
- 前記粒子のBET表面積は280~680m2/gであり、粒径は50~500nmである、請求項1に記載の組成物。
- 下記化学式1で表される平滑末端のヘアピンRNAと、前記RNAを気孔内に担持した多孔性シリカ粒子とを含み、
前記多孔性シリカ粒子は、平均気孔直径が7~25nmであり、その気孔内部が陽電荷に帯電されたものであり、
前記RNAと前記粒子の重量比は、1:5~1:20であり、
前記RNAを担持した粒子のゼータ電位は、10mV~35mVであることを特徴とする癌の予防または治療用の医薬組成物。
aは2~5の整数であり、bは1~5の整数であり、
UUCGは、ヘアピンのループを形成する塩基であり、
N1及びN2は、GまたはCから選択される2~4個の塩基であり、X1及びX2は、AまたはUから選択される1~5個の塩基であり、選択される複数の塩基は、互いに同一または異なり、
N3はN2と、X2はX1と、N4はN1と相補的に連結され、
b回繰り返される各塩基は、互いに同一または異なる塩基である。) - 前記RNAは、下記化学式2で表されるものである、請求項8に記載の組成物。
a及びbは2~4の整数であり、
N1及びN2は、GまたはCから選択される2~4個の塩基であり、X1及びX2は、AまたはUから選択される2~4個の塩基であり、選択される複数の塩基は、互いに同一または異なり、
N3はN2と、X2はX1と、N4はN1と相補的に連結され、
b回繰り返される各塩基は、互いに同一または異なる塩基である。) - 前記RNAは、その長さが14~100ntである、請求項8に記載の組成物。
- 前記RNAは、配列番号1~25のいずれか1つの配列及びその5’末端に結合された2~4個のリン酸基からなるものである、請求項8に記載の組成物。
- 前記粒子の前記RNAを担持していない状態のゼータ電位は、10~70mVである、請求項8に記載の組成物。
- 前記粒子は、複数の気孔を有し、前記気孔は、粒子表面から内部までつながっている、請求項8に記載の組成物。
- 前記粒子のBET表面積は280~680m2/gであり、粒径は50~500nmである、請求項8に記載の組成物。
- 前記癌は、乳癌、卵巣癌、子宮頸癌,前立腺癌、睾丸癌、陰茎癌、泌尿生殖器癌、睾丸腫、食道癌、喉頭癌、胃癌、胃腸管癌、皮膚癌、ケラトアカントーマ、濾胞癌、黒色腫、肺癌、小細胞肺癌、非小細胞肺癌(NSCLC)、肺腺癌、肺扁平細胞癌、結腸癌、膵臓癌、甲状腺癌、乳頭癌、膀胱癌、肝癌、胆管癌、腎臓癌、骨癌、骨髄疾患、リンパ系疾患、ヘアリー細胞癌、口腔及び咽頭(経口)癌、口唇癌、舌癌、口腔癌、唾液腺癌、咽頭癌、小腸癌、直腸癌、外陰癌、大腸癌、子宮内膜癌、子宮癌、脳癌、中枢神経系癌、腹膜癌、肝細胞癌、頭部癌、頸部癌、ホジキン又は白血病である、請求項8に記載の組成物。
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