JP7319802B2 - トンネル防災システム - Google Patents
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Description
本発明の一実施形態に係るトンネル防災システムについて、図面を参照して説明する。
1-1.構成
図1は、本トンネル防災システムの構成の一例を示す図である。同図は特に、火災発生時の放水動作に関連する機器についてのみ示している。
(1)防災受信盤2から出力される、第1自動弁装置3に対する制御信号に従って、第1自動弁装置3の自動弁を開閉する。
(2)防災受信盤2から出力される、第2自動弁装置8に対する制御信号に従って、第2自動弁装置8の自動弁を開閉する。
(3)操作部10が操作されると、操作信号を防災受信盤2に出力する。
この信号変換器7は、トンネルの側壁に、上述した放水区画ごとに設置される。
(1)火災検知器1から火災信号を受信すると、その火災検知器1が設置される放水区画を特定し、特定した放水区画とこれに隣接する放水区画の信号変換器7に対して、第1自動弁装置3と第2自動弁装置8の自動弁を開放するよう指示する制御信号を出力する。また、ポンプ制御盤11に対して起動信号を出力する。
(2)信号変換器7から、水幕形成用配管9からの放水開始を指示する操作信号を受信すると、その信号変換器7に対して、第2自動弁装置8の自動弁を開放するよう指示する制御信号を出力する。また、ポンプ制御盤11に対して起動信号を出力する。
(3)信号変換器7から、水幕形成用配管9からの放水停止を指示する操作信号を受信すると、その信号変換器7に対して、第2自動弁装置8の自動弁を閉鎖するよう指示する制御信号を出力する。
(4)防災受信盤2の表示操作部(図示略)に対する操作に応じて、または、遠方監視制御設備14から受信する制御信号に応じて、消火ポンプ12の起動又は停止を指示する制御信号をポンプ制御盤11に出力する。
(5)防災受信盤2の表示操作部に対する操作に応じて、または、遠方監視制御設備14から受信する制御信号に応じて、第1自動弁装置3に対する開制御又は閉制御を指示する制御信号を、指定される放水区画の信号変換器7に出力する。
(6)防災受信盤2の表示操作部に対する操作に応じて、または、遠方監視制御設備14から受信する制御信号に応じて、第2自動弁装置8に対する開制御又は閉制御を指示する制御信号を、指定される放水区画の信号変換器7に出力する。
この防災受信盤2は、例えば施設制御室に設置される。
図2及び図3は、手すり16の外観の一例を示す図である。図2は、トンネルの長手方向から見た手すり16の外観を示し、図3は、トンネルの短手方向から見た手すり16の外観を示す。手すり16は、図2に示すように、トンネル内の車道Rと監視員通路Pを隔てるように、監視員通路Pの車道R側の端に沿って設置される。この手すり16は、放水区間単位で設置される。なおここで、監視員通路Pとは、トンネル内において維持管理に従事する作業員の安全を確保することを目的として設置される通路のことである。
以上説明したトンネル防災システムの動作例について説明する。以下では特に、火災発生時の放水動作の一例について、図4に示すシーケンス図を参照して説明する。
以上が、火災発生時の動作例についての説明である。
上記の実施形態は、下記のように変形してもよい。下記の変形例は互いに組み合わせてもよい。
図2及び図3に示す手すり16の構造は、あくまで一例である。別の構造として、例えば、水幕形成用配管9を側面視で逆U字形とし、その両端を給水配管4と接続させてもよい。または、水幕形成用配管9を支持する支柱17の一部を、水幕形成用配管9と給水配管4を接続する配水管としてもよい。
上記の実施形態では、水幕形成用配管9は手すり16の一部として設置されているが、水幕形成用配管9の設置方法はこれに限られない。例えば、図5に示すように、監視員通路Pの車道R側の端に埋設してもよい。または、図6に示すように、車道Rの監視員通路P側の端に埋設してもよい。または、図7に示すように、トンネルの側壁上方に設置し、複数の放水口18から鉛直下方に放水させるようにしてもよい。これらの設置方法でも、車道Rと監視員通路Pを隔てる水幕を張ることができる。
水幕形成用配管9は、車道R上の火災を消火するための放水銃として利用可能としてもよい。図8は、放水銃として利用可能とした水幕形成用配管9Aの外観の一例を示す図である。同図に示す水幕形成用配管9Aは、直線状管部91と、直線状管部91に着脱自在に接続されるL字状管部92を備える。L字状管部92は、トンネルに沿って延びる第1管部921と、この第1管部921を支持する第2管部922を備える。第1管部921は、その一端が直線状管部91に着脱自在に接続され、その他端が第2管部922に接続される。第2管部922は、その一端が第1管部921に接続され、その他端が第2自動弁装置8を介して給水配管4に接続される。第1管部921は、図8に示すように、第2管部922を軸にして回転可能なように支持され、その端部9211から放水する。この端部9211を車道R上の火炎に向けて放水することで、火勢抑制と延焼防止を図ることができる。なお、端部9211には散水ノズルを取り付けてもよい。
手すり16は、複数の放水口18から鉛直上方に直線状に放水することで、水幕に代えて複数の水柱を車道Rと監視員通路Pの間に形成するようにしてもよい。
手すり16は、鉛直上方に放水するための複数の放水口18に加えて、下方(鉛直下方)に放水するための複数の放水口を備えてもよい。下方に放水することで、手すり16の下方向にも車道Rと監視員通路Pを隔てる水幕を張ることができる。また、放水された消火水は車道Rに流れてゆくため、消火用として活用される。
Claims (3)
- トンネル内の車道と監視員通路に沿って設置される配水管であって、前記車道上で火災が発生した場合に、少なくとも上方に放水して前記車道と前記監視員通路を隔てる水幕又は複数の水柱を形成するための複数の放水口を有する配水管を備え、
前記配水管は、前記車道と前記監視員通路を隔てる手すりを構成し、
前記配水管は、前記トンネルに沿って延び、前記複数の放水口を有さない第1管部と、当該第1管部を支持する第2管部とを備え、
前記第1管部は、前記第2管部を軸にして回転可能なように支持され、端部から放水する
ことを特徴とするトンネル防災システム。 - 前記手すりに設置され、前記放水を制御するために操作される操作部をさらに備えることを特徴とする、請求項1に記載のトンネル防災システム。
- 前記配水管は、さらに、下方に放水して前記車道と前記監視員通路を隔てる水幕又は複数の水柱を形成するための複数の他の放水口を有することを特徴とする請求項1又は2に記載のトンネル防災システム。
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