JP7319759B2 - 三輪式モータサイクルのリーン角推定装置及びリーン角推定方法、及び、そのリーン角推定装置を備えた制御システム - Google Patents

三輪式モータサイクルのリーン角推定装置及びリーン角推定方法、及び、そのリーン角推定装置を備えた制御システム Download PDF

Info

Publication number
JP7319759B2
JP7319759B2 JP2017199337A JP2017199337A JP7319759B2 JP 7319759 B2 JP7319759 B2 JP 7319759B2 JP 2017199337 A JP2017199337 A JP 2017199337A JP 2017199337 A JP2017199337 A JP 2017199337A JP 7319759 B2 JP7319759 B2 JP 7319759B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lean angle
wheel
state quantity
running state
estimating
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2017199337A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2019073103A (ja
Inventor
義樹 高橋
俊作 小野
康二 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Robert Bosch GmbH
Original Assignee
Robert Bosch GmbH
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Robert Bosch GmbH filed Critical Robert Bosch GmbH
Priority to JP2017199337A priority Critical patent/JP7319759B2/ja
Publication of JP2019073103A publication Critical patent/JP2019073103A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7319759B2 publication Critical patent/JP7319759B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Automatic Cycles, And Cycles In General (AREA)

Description

本発明は、右前輪、左前輪、及び中央後輪を有する三輪式モータサイクルのリーン角を推定するリーン角推定装置と、そのリーン角推定装置を備えている制御システムと、右前輪、左前輪、及び中央後輪を有する三輪式モータサイクルのリーン角を推定するリーン角推定方法と、に関する。
右前輪、左前輪、及び中央後輪を有する従来の三輪式モータサイクルとして、リーン角センサを搭載しているものがある(例えば、特許文献1を参照。)。そのような三輪式モータサイクルでは、リーン角センサとして例えば加速度センサ等が用いられている。
特開2016-147540号公報
従来の三輪式モータサイクルでは、リーン角を推定可能とするために別途リーン角センサを追加する必要があり、コスト性、スペース性等が問題となる場合があった。
本発明は、上述のような課題を背景としてなされたものであり、右前輪、左前輪、及び中央後輪を有する三輪式モータサイクルのコスト性、スペース性等を向上することが可能なリーン角推定装置及びリーン角推定方法を得るものである。また、そのようなリーン角推定装置を備えている制御システムを得るものである。
本発明に係るリーン角推定装置は、右前輪、左前輪、及び中央後輪を有する三輪式モータサイクルのリーン角を推定するリーン角推定装置であって、旋回走行中の前記三輪式モータサイクルの走行状態量を取得する走行状態量取得部と、前記走行状態量取得部で取得された前記走行状態量に基づいて、前記三輪式モータサイクルの前記リーン角を推定するリーン角推定部と、を備え、前記走行状態量取得部は、前記走行状態量として、前記右前輪の車輪速と前記左前輪の車輪速とを取得し、前記リーン角推定部は、前記走行状態量取得部で取得された前記右前輪の前記車輪速と、前記走行状態量取得部で取得された前記左前輪の前記車輪速と、に基づいて、前記リーン角を推定するものである。
本発明に係る制御システムは、前記リーン角推定装置と、前記リーン角推定装置で推定された前記リーン角に基づいて、前記三輪式モータサイクルの動作を制御する制御装置と、を備えているものである。
本発明に係るリーン角推定方法は、右前輪、左前輪、及び中央後輪を有する三輪式モータサイクルのリーン角を推定するリーン角推定方法であって、旋回走行中の前記三輪式モータサイクルの走行状態量を取得する走行状態量取得ステップと、前記走行状態量取得ステップで取得された前記走行状態量に基づいて、前記三輪式モータサイクルの前記リーン角を推定するリーン角推定ステップと、を備え、前記走行状態量取得ステップは、前記走行状態量として、前記右前輪の車輪速と前記左前輪の車輪速とを取得し、前記リーン角推定ステップは、前記走行状態量取得ステップで取得された前記右前輪の前記車輪速と、前記走行状態量取得ステップで取得された前記左前輪の前記車輪速と、に基づいて、前記リーン角を推定するものである。
本発明に係るリーン角推定装置、リーン角推定方法、及び制御システムでは、走行状態量として、右前輪の車輪速と左前輪の車輪速とが取得され、右前輪の車輪速と左前輪の車輪速とに基づいてリーン角が推定される。そのため、リーン角を推定可能とするために別途リーン角センサを追加する必要が生じて、コスト性、スペース性等が問題となる場合に対応することが可能となる。
本発明の実施の形態に係る制御システムが搭載される三輪式モータサイクルの、構成を示す図である。 本発明の実施の形態に係る制御システムが搭載される三輪式モータサイクルの、旋回走行時の状態を示す図である。 本発明の実施の形態に係る制御システムの、主要部のシステム構成を示す図である。 本発明の実施の形態に係る制御システムの、リーン角推定ステップでの処理を説明するための図である。
以下に、本発明に係るリーン角推定装置、リーン角推定方法、及び制御システムについて、図面を用いて説明する。
なお、本発明に係る「三輪式モータサイクル」は、使用者が跨って搭乗する鞍乗り型の自動三輪車であって、旋回時に使用者が車体を旋回方向に傾けて走行することが可能なものと定義される。
また、以下で説明する構成、動作等は、一例であり、本発明に係るリーン角推定装置、リーン角推定方法、及び制御システムは、そのような構成、動作等である場合に限定されない。例えば、以下では、制御システムが、三輪式モータサイクルの挙動を制御する制御システムである場合を説明しているが、制御システムが、三輪式モータサイクルの挙動以外の動作(例えば、表示、警報等)を制御するものであってもよい。また、例えば、以下では、制御システムが、リーン角センサを備えていない場合を説明しているが、制御システムが、リーン角推定装置に加えてリーン角センサを備えていてもよい。
また、各図においては、細かい構造の図示を適宜簡略化又は省略している。また、各図においては、同一の又は類似する部材又は部分を同一の符号で図示している。
実施の形態.
以下に、実施の形態に係る制御システムを説明する。
<制御システムの構成>
実施の形態に係る制御システムの構成について説明する。
図1は、本発明の実施の形態に係る制御システムが搭載される三輪式モータサイクルの、構成を示す図である。図2は、本発明の実施の形態に係る制御システムが搭載される三輪式モータサイクルの、旋回走行時の状態を示す図である。図3は、本発明の実施の形態に係る制御システムの、主要部のシステム構成を示す図である。
図1に示されるように、三輪式モータサイクル100の挙動を制御するための制御システム10が、三輪式モータサイクル100に搭載される。三輪式モータサイクル100は、胴体1と、胴体1に旋回自在に保持されているハンドル2と、胴体1にハンドル2と共に旋回自在に保持されている右前輪3A及び左前輪3Bと、胴体1に旋回不能に保持されている中央後輪4と、を含む。
図2に示されるように、三輪式モータサイクル100では、旋回走行時において、胴体1に対して相対的に右前輪3A及び左前輪3Bが互いに逆方向に上下動することで、大きなリーン角θが生じる。なお、リーン角θは、重力方向に平行な鉛直軸Pに対する車軸Aの傾き角度と定義される。
図1及び図3に示されるように、制御システム10は、少なくとも、挙動制御機構11と、リーン角推定装置12と、制御装置13と、を備えている。
挙動制御機構11は、例えば、右前輪3Aにブレーキ力を生じさせるブレーキ機構11Aと、左前輪3Bにブレーキ力を生じさせるブレーキ機構11Bと、中央後輪4にブレーキ力を生じさせるブレーキ機構11Cと、である。挙動制御機構11は、例えばエンジントルクを制御する機構等の他の挙動制御機構であってもよい。
リーン角推定装置12は、旋回走行中の三輪式モータサイクル100のリーン角θを推定する。また、制御装置13は、リーン角推定装置12で推定されたリーン角θに基づいて決定される動作パラメータで挙動制御機構11を動作させて、三輪式モータサイクル100の挙動を制御する。リーン角推定装置12及び制御装置13は、統合されていてもよく、また、分割されていてもよい。
また、制御システム10は、少なくとも、右前輪車輪速センサ21と、左前輪車輪速センサ22と、中央後輪車輪速センサ23と、を含む各種センサを備えている。右前輪車輪速センサ21は、右前輪3Aの車輪速ω3Aを検出する。左前輪車輪速センサ22は、左前輪3Bの車輪速ω3Bを検出する。中央後輪車輪速センサ23は、中央後輪4の車輪速ωを検出する。右前輪車輪速センサ21、左前輪車輪速センサ22、及び、中央後輪車輪速センサ23が、車輪速に実質的に換算可能な他の物理量を検出するものであってもよい。
リーン角推定装置12は、少なくとも、走行状態量取得ステップを実行する走行状態量取得部31と、リーン角推定ステップを実行するリーン角推定部32と、を備えている。走行状態量取得部31には、右前輪車輪速センサ21、左前輪車輪速センサ22、及び、中央後輪車輪速センサ23の検出結果が常時入力される。つまり、走行状態量取得部31は、三輪式モータサイクル100の走行状態量として、右前輪3Aの車輪速ω3A、左前輪3Bの車輪速ω3B、中央後輪4の車輪速ωを取得する。また、走行状態量取得部31は、公知の手法により、右前輪3Aの車輪速ω3A、左前輪3Bの車輪速ω3B、及び中央後輪4の車輪速ωに基づいて、三輪式モータサイクル100の車体速度Vrefを取得する。リーン角推定部32は、後述される処理により三輪式モータサイクル100のリーン角θを常時推定する。リーン角推定装置12の一部又は全ては、例えば、マイコン、マイクロプロセッサユニット等で構成されてもよく、また、ファームウェア等の更新可能なもので構成されてもよく、また、CPU等からの指令によって実行されるプログラムモジュール等であってもよい。
制御装置13は、リーン角推定装置12で推定されたリーン角θに基づいて、三輪式モータサイクル100の動作を制御する制御ステップを実行するものである。具体的には、制御装置13には、リーン角推定装置12で推定されたリーン角θ、走行状態量取得部31で取得された、右前輪3Aの車輪速ω3A、左前輪3Bの車輪速ω3B、中央後輪4の車輪速ω、車体速度Vref等が入力される。例えば、制御装置13は、車体速度Vrefと、右前輪3Aの車輪速ω3A、左前輪3Bの車輪速ω3B、中央後輪4の車輪速ωのそれぞれと、の関係性から各車輪のスリップ度を推定して、過度のスリップが生じている車輪のアンチロックブレーキ制御を挙動制御機構11に実行させる。その際に、リーン角推定装置12で推定されたリーン角θが加味されてもよく、また、加味されなくてもよい。つまり、リーン角推定装置12で推定されたリーン角θは、アンチロックブレーキ制御に用いられてもよく、また、アンチロックブレーキ制御とは別に実行される他の制御に用いられてもよい。制御装置13の一部又は全ては、例えば、マイコン、マイクロプロセッサユニット等で構成されてもよく、また、ファームウェア等の更新可能なもので構成されてもよく、また、CPU等からの指令によって実行されるプログラムモジュール等であってもよい。
<リーン角の推定の処理>
実施の形態に係る制御システムのリーン角推定装置で実行されるリーン角推定ステップでの処理について説明する。なお、以下では、三輪式モータサイクル100が右方向に旋回する場合を説明しているが、三輪式モータサイクル100が左方向に旋回する場合についても同様である。図4は、本発明の実施の形態に係る制御システムの、リーン角推定ステップでの処理を説明するための図である。
まず、リーン角推定部32は、走行状態量取得部31で取得された右前輪3Aの車輪速ω3Aと、右前輪3Aの車輪径と、リーン角推定の時間間隔dtと、に基づいて、右前輪3A、つまり、旋回内側の車輪の時間間隔dt当たりの移動距離Din(図4参照)を取得する。また、リーン角推定部32は、走行状態量取得部31で取得された左前輪3Bの車輪速ω3Bと、左前輪3Bの車輪径と、リーン角推定の時間間隔dtと、に基づいて、左前輪3B、つまり、旋回外側の車輪の時間間隔dt当たりの移動距離Dout(図4参照)を取得する。
ここで、三輪式モータサイクル100の旋回軌跡の中心点O(図4参照)に対する、旋回内側の車輪の接地位置(図4における右前輪3Aの接地位置P3A)の旋回軌跡の回転半径Rinと、三輪式モータサイクル100の時間間隔dt当たりの旋回角度dψと、旋回内側の車輪の時間間隔dt当たりの移動距離Din(図4参照)と、の関係は、以下の式(1)で表すことができる。
Figure 0007319759000001
また、三輪式モータサイクル100の旋回軌跡の中心点O(図4参照)に対する、旋回内側の車輪の接地位置(図4における右前輪3Aの接地位置P3A)と旋回外側の車輪の接地位置(図4における左前輪3Bの接地位置P3B)の中央位置Pcenter(図4参照)の旋回軌跡の回転半径Rcenter(図4参照)と、旋回内側の車輪の接地位置(図4における右前輪3Aの接地位置P3A)の旋回軌跡の回転半径Rinと、旋回内側の車輪の接地位置(図4における右前輪3Aの接地位置P3A)と旋回外側の車輪の接地位置(図4における左前輪3Bの接地位置P3B)の間隔距離WDと、の関係は、以下の式(2)のように表される。
Figure 0007319759000002
また、三輪式モータサイクル100の旋回軌跡の中心点O(図4参照)に対する、旋回外側の車輪の接地位置(図4における左前輪3Bの接地位置P3B)の旋回軌跡の回転半径Routと、三輪式モータサイクル100の時間間隔dt当たりの旋回角度dψと、旋回外側の車輪の時間間隔dt当たりの移動距離Dout(図4参照)と、の関係は、以下の式(3)で表すことができる。
Figure 0007319759000003
また、三輪式モータサイクル100の旋回軌跡の中心点O(図4参照)に対する、旋回内側の車輪の接地位置(図4における右前輪3Aの接地位置P3A)と旋回外側の車輪の接地位置(図4における左前輪3Bの接地位置P3B)の中央位置Pcenter(図4参照)の旋回軌跡の回転半径Rcenter(図4参照)と、旋回外側の車輪の接地位置(図4における左前輪3Bの接地位置P3B)の旋回軌跡の回転半径Routと、旋回内側の車輪の接地位置(図4における右前輪3Aの接地位置P3A)と旋回外側の車輪の接地位置(図4における左前輪3Bの接地位置P3B)の間隔距離WDと、の関係は、以下の式(4)のように表される。
Figure 0007319759000004
そのため、中央位置Pcenter(図4参照)の旋回軌跡の回転半径Rcenter(図4参照)は、旋回内側の車輪の時間間隔dt当たりの移動距離Din(図4参照)と、旋回外側の車輪の時間間隔dt当たりの移動距離Dout(図4参照)と、を用いて、以下の式(5)のように求めることができる。
Figure 0007319759000005
ここで、三輪式モータサイクル100の場合、旋回内側の車輪の接地位置と旋回外側の車輪の接地位置の間隔距離WDは、図2に示されるように、車軸Aに直交する車幅方向での右前輪3Aと左前輪3Bの間隔距離、つまりトレッドWTに、1/cosθを乗算した値となる。つまり、リーン角θが0°である場合には、間隔距離WDはトレッドWTに一致する。また、リーン角θが大きくなるに従って、間隔距離WDは一定の関係性をもって大きくなる。そのため、リーン角推定部32は、直前に推定されたリーン角θを用いてトレッドWTを補正して、間隔距離WDを取得することが可能である。なお、トレッドWTが、間隔距離WDの近似値として常時用いられてもよい。
中央位置Pcenter(図4参照)の旋回軌跡の回転半径Rcenter(図4参照)が求まると、以下の式(6)を用いて、理論回転半径Rth(図4参照)を求めることができる。なお、理論回転半径Rth(図4参照)は、三輪式モータサイクル100の旋回軌跡の中心点O(図4参照)に対する、中央後輪4の接地位置P(図4参照)の旋回軌跡の回転半径と定義される。また、ホイールベースWB(図4参照)は、中央位置Pcenter(図4参照)と中央後輪4の接地位置P(図4参照)の間隔距離の近似値として扱われる、既知の定数である。
Figure 0007319759000006
理論回転半径Rth(図4参照)が求まると、車体速度Vrefと重力加速度gと以下の式(7)を用いて、リーン角θを求めることができる。
Figure 0007319759000007
つまり、リーン角推定部32は、右前輪3Aの車輪速ω3A、及び、左前輪3Bの車輪速ω3Bを取得して、式(5)~式(7)を用いた演算を実行することにより、旋回走行中の三輪式モータサイクル100のリーン角θを推定することができる。なお、リーン角推定部32が、式(5)~式(7)の演算によって得られる結果を予めテーブル化して記憶していて、そのテーブルを参照することで、三輪式モータサイクル100のリーン角θを推定してもよい。また、式(1)~式(7)における各パラメータのうちの一部が近似値(定数)に置き換えられて推定されてもよい。
<制御システムの効果>
実施の形態に係る制御システムの効果について説明する。
リーン角推定装置12は、旋回走行中の三輪式モータサイクル100の走行状態量を取得する走行状態量取得部31と、走行状態量取得部31で取得された走行状態量に基づいて、三輪式モータサイクル100のリーン角θを推定するリーン角推定部32と、を備え、走行状態量取得部31は、走行状態量として、右前輪3Aの車輪速ω3Aと左前輪3Bの車輪速ω3Bとを取得し、リーン角推定部32は、走行状態量取得部31で取得された右前輪3Aの車輪速ω3Aと、走行状態量取得部31で取得された左前輪3Bの車輪速ω3Bと、に基づいて、リーン角θを推定する。そのため、リーン角θを推定可能とするために別途リーン角センサを追加する必要が生じて、コスト性、スペース性等が問題となる場合に対応することが可能となる。
好ましくは、リーン角推定部32は、走行状態量取得部31で取得された右前輪3Aの車輪速ω3Aと、走行状態量取得部31で取得された左前輪3Bの車輪速ω3Bと、に基づいて、右前輪3Aの接地位置P3A及び左前輪3Bの接地位置P3Bの中央位置Pcenterの旋回軌跡の回転半径Rcenterを取得し、回転半径Rcenterに基づいてリーン角θを推定する。そのため、リーン角θを高精度に推定することが可能となる。
特に、リーン角推定部32が、回転半径Rcenterと、三輪式モータサイクル100の車体速度Vrefと、に基づいて、リーン角θを推定するとよい。そのように構成されることで、リーン角θの推定が更に高精度化される。
特に、リーン角推定部32が、過去に推定されたリーン角θに基づいて補正された回転半径Rcenterに基づいて、リーン角θを推定するとよい。そのように構成されることで、リーン角θの推定が更に高精度化される。
好ましくは、リーン角推定装置12は、三輪式モータサイクル100の動作を制御する制御装置13を備えている制御システム10に適用される。そのような制御システム10では、リーン角θを推定可能とするために別途リーン角センサを追加する必要が生じて、コスト性、スペース性等が問題となる場合に対応することが可能となる。
特に、制御システム10が挙動制御機構11を備えており、制御装置13が、更に、走行状態量取得部31で取得された右前輪3Aの車輪速ω3Aと、走行状態量取得部31で取得された左前輪3Bの車輪速ω3Bと、に基づいて挙動制御機構11を制御するとよい。つまり、挙動制御機構11を制御するために取得された右前輪3Aの車輪速ω3A及び左前輪3Bの車輪速ω3Bが、リーン角推定装置12におけるリーン角θの推定にも流用される。そのため、三輪式モータサイクル100の挙動制御を行うために既に設けられているセンサを流用してリーン角推定を実現することが可能となって、コスト性、スペース性等が格段向上する。
以上、実施の形態について説明したが、本発明は実施の形態の説明に限定されない。例えば、実施の形態の一部のみが実施されてもよい。
1 胴体、2 ハンドル、3A 右前輪、3B 左前輪、4 中央後輪、10 制御システム、11 挙動制御機構、11A~11C ブレーキ機構、12 リーン角推定装置、13 制御装置、21 右前輪車輪速センサ、22 左前輪車輪速センサ、23 中央後輪車輪速センサ、31 走行状態量取得部、32 リーン角推定部、100 三輪式モータサイクル、θ リーン角、A 車軸、P 鉛直軸、P3A 右前輪の接地位置、P3B 左前輪の接地位置、P 中央後輪の接地位置、Pcenter 右前輪の接地位置と左前輪の接地位置の中央位置、O 三輪式モータサイクルの旋回軌跡の中心点、ψ 旋回角度、Rcenter 右前輪の接地位置と左前輪の接地位置の中央位置の回転半径、Rth 理論回転半径、WD 右前輪の接地位置と左前輪の接地位置の間隔距離、WT トレッド、WB ホイールベース。

Claims (5)

  1. 互いに逆方向に上下動可能となるように保持された右前輪(3A)及び左前輪(3B)と、中央後輪(4)と、を有する三輪式モータサイクル(100)のリーン角(θ)を推定するリーン角推定装置(12)であって、
    旋回走行中の前記三輪式モータサイクル(100)の走行状態量を取得する走行状態量取得部(31)と、
    前記走行状態量取得部(31)で取得された前記走行状態量に基づいて、前記旋回走行中に、前記右前輪(3A)及び前記左前輪(3B)が互いに逆方向に上下動することにより前記三輪式モータサイクル(100)に生じる前記リーン角(θ)を推定するリーン角推定部(32)と、を備え、
    前記走行状態量取得部(31)は、前記走行状態量として、前記右前輪(3A)の車輪速(ω3A)と前記左前輪(3B)の車輪速(ω3B)とを取得し、
    前記リーン角推定部(32)は、前記走行状態量取得部(31)で取得された前記右前輪(3A)の前記車輪速(ω3A)と、前記走行状態量取得部(31)で取得された前記左前輪(3B)の前記車輪速(ω3B)と、該右前輪(3A)の接地位置(P3A)と該左前輪(3B)の接地位置(P3B)との間隔距離(WD)と、に基づいて、該右前輪(3A)の接地位置(P3A)及び該左前輪(3B)の接地位置(P3B)の中央位置(Pcenter)の旋回軌跡の回転半径(Rcenter)を取得し、該回転半径(Rcenter)に基づいて前記リーン角(θ)を推定し、
    前記リーン角推定部(32)は、過去に推定された前記リーン角(θ)に基づいて、前記間隔距離(WD)を取得する、
    リーン角推定装置。
  2. 前記リーン角推定部(32)は、前記回転半径(Rcenter)と、前記三輪式モータサイクル(100)の車体速度(Vref)と、に基づいて、前記リーン角(θ)を推定する、
    請求項1に記載のリーン角推定装置。
  3. 請求項1又は2に記載のリーン角推定装置(12)と、
    前記リーン角推定装置(12)で推定された前記リーン角(θ)に基づいて、前記三輪式モータサイクル(100)の動作を制御する制御装置(13)と、を備えている、
    制御システム。
  4. 前記三輪式モータサイクル(100)の挙動を制御する挙動制御機構(11)を備えており、
    前記制御装置(13)は、更に、前記走行状態量取得部(31)で取得された前記右前輪(3A)の前記車輪速(ω3A)と、前記走行状態量取得部(31)で取得された前記左前輪(3B)の前記車輪速(ω3B)と、に基づいて前記挙動制御機構(11)を制御する、
    請求項3に記載の制御システム。
  5. 互いに逆方向に上下動可能となるように保持された右前輪(3A)及び左前輪(3B)と、中央後輪(4)と、を有する三輪式モータサイクル(100)のリーン角(θ)を推定するリーン角推定方法であって、
    リーン角推定装置(12)の走行状態量取得部(31)が、旋回走行中の前記三輪式モータサイクル(100)の走行状態量を取得する走行状態量取得ステップと、
    前記リーン角推定装置(12)のリーン角推定部(32)が、前記走行状態量取得ステップで取得された前記走行状態量に基づいて、前記旋回走行中に、前記右前輪(3A)及び前記左前輪(3B)が互いに逆方向に上下動することにより前記三輪式モータサイクル(100)に生じる前記リーン角(θ)を推定するリーン角推定ステップと、を備え、
    前記走行状態量取得ステップでは、前記走行状態量取得部(31)が、前記走行状態量として、前記右前輪(3A)の車輪速(ω3A)と前記左前輪(3B)の車輪速(ω3B)とを取得し、
    前記リーン角推定ステップでは、前記リーン角推定部(32)が、前記走行状態量取得ステップで取得された前記右前輪(3A)の前記車輪速(ω3A)と、前記走行状態量取得ステップで取得された前記左前輪(3B)の前記車輪速(ω3B)と、該右前輪(3A)の接地位置(P3A)と該左前輪(3B)の接地位置(P3B)との間隔距離(WD)と、に基づいて、該右前輪(3A)の接地位置(P3A)及び該左前輪(3B)の接地位置(P3B)の中央位置(Pcenter)の旋回軌跡の回転半径(Rcenter)を取得し、該回転半径(Rcenter)に基づいて前記リーン角(θ)を推定し、
    前記リーン角推定ステップでは、前記リーン角推定部(32)が、過去に推定された前記リーン角(θ)に基づいて、前記間隔距離(WD)を取得する、
    リーン角推定方法。
JP2017199337A 2017-10-13 2017-10-13 三輪式モータサイクルのリーン角推定装置及びリーン角推定方法、及び、そのリーン角推定装置を備えた制御システム Active JP7319759B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017199337A JP7319759B2 (ja) 2017-10-13 2017-10-13 三輪式モータサイクルのリーン角推定装置及びリーン角推定方法、及び、そのリーン角推定装置を備えた制御システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017199337A JP7319759B2 (ja) 2017-10-13 2017-10-13 三輪式モータサイクルのリーン角推定装置及びリーン角推定方法、及び、そのリーン角推定装置を備えた制御システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2019073103A JP2019073103A (ja) 2019-05-16
JP7319759B2 true JP7319759B2 (ja) 2023-08-02

Family

ID=66544462

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017199337A Active JP7319759B2 (ja) 2017-10-13 2017-10-13 三輪式モータサイクルのリーン角推定装置及びリーン角推定方法、及び、そのリーン角推定装置を備えた制御システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7319759B2 (ja)

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011042181A (ja) 2009-08-19 2011-03-03 Equos Research Co Ltd 車両
US20170008591A1 (en) 2015-07-12 2017-01-12 Terracraft Motors Inc. Motorcycle having interactive lean control
WO2017090666A1 (ja) 2015-11-24 2017-06-01 ヤマハ発動機株式会社 リーン車両

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3235458B2 (ja) * 1996-04-12 2001-12-04 日産自動車株式会社 車間距離制御装置および車間距離警報装置
JP5370568B2 (ja) * 2012-10-24 2013-12-18 株式会社アドヴィックス 車体速度制御装置

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011042181A (ja) 2009-08-19 2011-03-03 Equos Research Co Ltd 車両
US20170008591A1 (en) 2015-07-12 2017-01-12 Terracraft Motors Inc. Motorcycle having interactive lean control
WO2017090666A1 (ja) 2015-11-24 2017-06-01 ヤマハ発動機株式会社 リーン車両

Also Published As

Publication number Publication date
JP2019073103A (ja) 2019-05-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5580937B2 (ja) 姿勢制御装置及びそれを備えた鞍乗り型車両
US9327569B2 (en) Mobile vehicle
JP5844331B2 (ja) 縦力制御装置およびそれを備えた鞍乗り型車両
JP6148592B2 (ja) 車速決定システム、安定制御システム及びそれを備えた鞍乗り型車両
JP6651320B2 (ja) 乗物のバンク角検出装置
US9840239B2 (en) Cornering brake control
US10852315B2 (en) Ground speed detection device for vehicle
US9914461B2 (en) Vehicle roll angle estimation device
US9132880B2 (en) Mobile vehicle
US9114845B2 (en) Mobile vehicle
JP6067929B2 (ja) 横力推定システム、横力推定方法および車両
JP6715341B2 (ja) ステアリングトルク推定装置
JP7178604B2 (ja) 自転車
JP6008957B2 (ja) 車両
JP7319759B2 (ja) 三輪式モータサイクルのリーン角推定装置及びリーン角推定方法、及び、そのリーン角推定装置を備えた制御システム
JP2013071688A (ja) 車両
JP2012171410A (ja) 自動二輪車の車体ロール角の算出方法、及び自動二輪車の車体ロール角の算出装置
WO2016016960A1 (ja) 移動体
JP7099905B2 (ja) 人力駆動車用制御装置および人力駆動車用駆動システム
JP2016137893A (ja) 車速決定システム、安定制御システム及びそれを備えた鞍乗り型車両
JP2017094993A (ja) タイヤ力制御装置およびそのタイヤ力制御装置を搭載する鞍乗り型車両
JP6823664B2 (ja) タイヤ力推定装置およびタイヤ力推定方法
JP5794624B2 (ja) 自動二輪車のピッチ角推定装置及びピッチ角推定プログラム
JP5910265B2 (ja) 車両制御装置
WO2024048533A1 (ja) リーン車両

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200918

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210421

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20210709

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20210914

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20211011

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20211207

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20220225

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20220419

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20220606

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20221014

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20230105

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20230302

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20230414

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20230711

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20230721

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7319759

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150