JP7319151B2 - ワイヤレス受電装置のコントロールic、電子機器 - Google Patents

ワイヤレス受電装置のコントロールic、電子機器 Download PDF

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Description

本発明は、ワイヤレス給電技術に関する。
近年、電子機器への給電方式として、ワイヤレス給電が普及の兆しを見せている。ワイヤレス給電には、電磁誘導(MI:Magnetic Induction)方式と磁気共鳴(MR:Magnetic Resonance)方式の2つの方式が存在するが、MI方式では、現在、WPC(Wireless Power Consortium)が策定した規格「Qi」が主流となっている。
図1は、Qi規格に準拠したワイヤレス給電システム100Rの構成を示す図である。給電システム100Rは、送電装置200R(TX、Power Transmitter)と受電装置300R(RX、Power Receiver)を備える。受電装置300Rは、携帯電話端末、スマートフォン、オーディオプレイヤ、ゲーム機器、タブレット端末などの電子機器に搭載される。
送電装置200Rは、送信コイル(1次コイル)202、ドライバ204、コントローラ206、復調器208を備える。ドライバ204は、Hブリッジ回路(フルブリッジ回路)あるいはハーフブリッジ回路を含み、送信コイル202に駆動信号S1、具体的には交流の駆動信号を印加し、送信コイル202に流れる駆動電流により、送信コイル202に電磁界の電力信号S2を発生させる。コントローラ206は、送電装置200R全体を統括的に制御するものであり、具体的には、ドライバ204のスイッチング周波数、あるいはスイッチングのデューティ比、位相などを制御することにより、送信電力を変化させる。
受電装置300Rは、受信アンテナ301、整流回路304、平滑キャパシタ306、電源回路308、変調器310、コントローラ312、を備える。受信アンテナ301は、直列に接続された受信コイル302および共振キャパシタ303を含み、送信コイル202からの電力信号S2を受信するとともに、制御信号S3を送信コイル202に対して送信する。整流回路304および平滑キャパシタ306は、電力信号S2に応じて受信コイル302に誘起される電流IRXを整流・平滑化し、直流電圧VRCTに変換する。
電源回路308は、直流電圧VRCTを昇圧あるいは降圧し、コントローラ312やその他の負荷502に供給する。あるいは負荷502は二次電池を含み、電源回路308は二次電池を充電するチャージャーを含んでもよい。
Qi規格(あるいはPMA規格)では、送電装置200Rと受電装置300Rの間で通信プロトコルが定められており、受電装置300Rから送電装置200Rに対して、制御信号S3による情報の伝達が可能となっている。この制御信号S3は、後方散乱変調(Backscatter modulation)を利用して、ASK(Amplitude Shift Keying)により受信コイル302(2次コイル)から送信コイル202に送信される。
この制御信号S3には、たとえば、受電装置300Rに対する電力供給量を指示する電力制御データ(パケットともいう)、受電装置300Rの固有の情報を示すデータなどが含まれる。復調器208は、送信コイル202の電流あるいは電圧に含まれる制御信号S3を復調する。コントローラ206は、復調された制御信号S3に含まれる電力制御データにもとづいて、ドライバ204を制御する。
特開2013-038854号公報 特開2014-107971号公報
本発明者は、受電装置300R側の主要部品を集積化したコントロールICの設計に際し、以下の課題を認識するに至った。たとえばコントロールICに、整流回路304、電源回路308、変調器310、コントローラ312を集積化するとする。この場合、整流回路304や電源回路308を構成するトランジスタのサイズは、電流IRXやIOUTの電流量、言い換えると、送信電力にもとづいて設計される。
したがって、ある電力を想定して設計したコントロールICは、それより大きな電力のプラットフォームで使用できないという問題がある。コントロールICのベンダーは、送信電力のレンジごとに、コントロールICの品種をラインアップする必要がある。またコントロールICを用いた電子機器を設計するユーザは、送信電力が変更になると、別のコントロールICを選定し直す必要がある。
本発明はかかる課題に鑑みてなされたものであり、そのある態様の例示的な目的のひとつは、大電力化に対応可能なワイヤレス給電における受電用のコントロールICの提供にある。
本発明のある態様は、ワイヤレス受電装置のコントロールIC(Integrated Circuit)に関する。コントロールICは、受信アンテナが接続される第1交流端子および第2交流端子と、整流端子と、第1交流端子、第2交流端子、整流端子と接続されるブリッジ回路を含む同期整流回路と、を備える。コントロールICは、受信アンテナを共有して複数を接続可能であり、複数のコントロールICにより、単一で用いたときよりも受信電力を増大可能である。
なお、以上の構成要素の任意の組み合わせや、本発明の構成要素や表現を、方法、装置、システムなどの間で相互に置換したものもまた、本発明の態様として有効である。
本発明のある態様によれば、コントロールICの個数を増やすことにより、大電力化に対応できる。
Qi規格に準拠したワイヤレス給電システムの構成を示す図である。 実施の形態に係るコントロールICのブロック図である。 コントロールICを備える電子機器のブロック図である。 電流の均等分配の制御を説明する波形図である。 電流の均等分配の制御を説明する波形図である。 実施の形態に係る受電装置を備える電子機器を示す図である。
(実施の形態の概要)
本明細書に開示される一実施の形態は、ワイヤレス受電装置(単に受電装置という)のコントロールIC(Integrated Circuit)に関する。コントロールICは、受信アンテナが接続される第1交流端子および第2交流端子と、整流端子と、第1交流端子、第2交流端子、整流端子と接続されるブリッジ回路を含む同期整流回路と、を備える。コントロールICは、受信アンテナを共有して複数を接続可能であり、複数のコントロールICにより、単一で用いたときよりも受信電力を増大可能である。
このコントロールICによれば、コントロールICの個数を増やすことにより、大電力化に対応できる。
複数のコントロールICが独立に動作すると、複数のコントローラIC間で電流に偏りが生じ、特定のコントロールICの発熱が大きくなる。そこでコントロールICは、他のコントロールICと通信するインタフェース回路をさらに備えてもよい。複数のコントロールICはインタフェース回路による通信により協調動作してもよい。これにより複数のコントロールICに、均等に、あるいは意図的に不均等に電流を流すことができる。
コントロールICは、マスターモードとスレーブモードが選択可能であり、マスターモードのコントロールICは、スレーブモードのコントロールICの動作パラメータを制御可能であってもよい。
コントロールICは、出力端子と、入力が整流端子と接続され、出力が出力端子と接続され、出力端子の電圧を目標電圧に安定化するフィードバック回路を含むレギュレータと、レギュレータに流れる電流に応じた電流検出値を生成する電流検出回路と、電流検出値を格納するレジスタと、をさらに備えてもよい。
マスターモードのコントロールICは、インタフェース回路を利用して、スレーブモードのコントロールICのレジスタにアクセスし、電流検出値を読み出し可能であってもよい。これにより、マスターモードのコントロールICは、複数のコントロールICに流れる電流の状況を取得し、スレーブモードのコントロールICの制御に反映できる。
コントロールICは、レギュレータに流れる電流がリミット電流を超えないように制限する電流リミット回路をさらに備えてもよい。マスターモードのコントロールICは、スレーブモードのコントロールICのリミット電流を設定可能であってもよい。複数のコントロールICの間で電流の分配に偏りが生じた場合には、リミット電流を再設定することにより、電流の分配を均一化できる。
複数のコントロールICの個数をnとするとき、マスターモードのコントロールICは、n個のコントロールICの合計電流ITOTALを算出し、リミット電流を、ITOTAL/nに設定してもよい。
ブリッジ回路を構成するトランジスタのサイズが可変であってもよい。マスターモードのコントロールICは、スレーブモードのコントロールICのトランジスタのサイズを制御可能であってもよい。特定のコントロールICに電流が集中した場合には、そのコントロールICのブリッジ回路のトランジスタのサイズを小さくすることにより、実効的なインピーダンスを高め、電流を他のコントロールICに分散させることができる。
マスターモードのコントロールICは、スレーブモードのコントロールICのブリッジ回路の有効、無効を制御してもよい。負荷電流が少ない軽負荷状態では、有効なブリッジ回路の個数を減らすことにより消費電力を削減できる。
コントロールICは、自身が集積化されるチップの温度を検出する温度センサと、温度を格納するレジスタと、をさらに備えてもよい。マスターモードのコントロールICは、インタフェース回路を利用して、スレーブモードのコントロールICのレジスタにアクセスし、温度の検出値を読み出し可能であってもよい。これにより、マスターモードのコントロールICは、複数のコントロールICの温度の状況を取得し、スレーブモードのコントロールICの制御に反映できる。
コントロールICは、第1交流端子と外付けの第1キャパシタを介して接続可能な第1通信端子と、第2交流端子と外付けの第2キャパシタを介して接続可能な第2通信端子と、第1通信端子および第2通信端子を駆動し、ワイヤレス送電装置にパケットを送信する変調器と、をさらに備えてもよい。マスターモードのコントロールICにおいて変調器が有効となり、スレーブモードのコントロールICにおいて変調器が無効となってもよい。
コントロールICは、整流端子の電圧と所定の目標電圧の誤差にもとづく制御データを生成する電力コントローラをさらに備えてもよい。マスターモードのコントロールICにおいて、電力コントローラが有効となり、変調器は制御データをパケットに含めてワイヤレス送電装置に送信し、スレーブモードのコントロールICにおいて、電力コントローラが無効となってもよい。
(実施の形態)
以下、本発明を好適な実施の形態をもとに図面を参照しながら説明する。各図面に示される同一または同等の構成要素、部材、処理には、同一の符号を付するものとし、適宜重複した説明は省略する。また、実施の形態は、発明を限定するものではなく例示であって、実施の形態に記述されるすべての特徴やその組み合わせは、必ずしも発明の本質的なものであるとは限らない。
本明細書において、「部材Aが、部材Bと接続された状態」とは、部材Aと部材Bが物理的に直接的に接続される場合のほか、部材Aと部材Bが、それらの電気的な接続状態に実質的な影響を及ぼさない、あるいはそれらの結合により奏される機能や効果を損なわせない、その他の部材を介して間接的に接続される場合も含む。
同様に、「部材Cが、部材Aと部材Bの間に設けられた状態」とは、部材Aと部材C、あるいは部材Bと部材Cが直接的に接続される場合のほか、それらの電気的な接続状態に実質的な影響を及ぼさない、あるいはそれらの結合により奏される機能や効果を損なわせない、その他の部材を介して間接的に接続される場合も含む。
図2は、実施の形態に係るコントロールIC400のブロック図である。コントロールIC400は、主としてメインコントローラ410、同期整流回路420、レギュレータ430、電流検出回路440、電流リミット回路450、インタフェース回路460、レジスタ462、変調器470を備え、ひとつの半導体基板に集積化される。またコントロールIC400は、入出力用のピン(端子)として、第1交流端子AC1、第2交流端子AC2、整流端子RCT、出力端子OUT、通信端子COM1,COM2、インタフェース用の端子SCL,SDA,INTBを有する。その限りでないが、コントロールIC400はQi規格に準拠してもよい。
AC1端子およびAC2端子には、使用において、外付けの受信アンテナ(図2に不図示)が接続される。RCT端子には、外付けの平滑キャパシタ(図2に不図示)が接続される。
同期整流回路420は、ブリッジ回路422および同期整流コントローラ424を含む。ブリッジ回路422は、AC1端子、AC2端子、RCT端子と接続される。同期整流コントローラ424は、ブリッジ回路422を制御する。たとえば同期整流コントローラ424は、AC1端子、AC2端子の電圧VAC1,VAC2にもとづいて、ブリッジ回路422を構成するトランジスタのオン、オフを制御する。同期整流回路420によって、受信アンテナに流れるコイル電流が整流され、RCT端子に接続される平滑キャパシタに供給される。
OUT端子には、図示しない負荷(図2に不図示)が接続される。レギュレータ430は、RCT端子およびOUT端子と接続される。レギュレータ430は、RCT端子に生ずる整流電圧VRCTを入力電圧として受け、所定の目標電圧VOUT(REF)(たとえば5V)に安定化された出力電圧VOUTを、OUT端子に発生する。
レギュレータ430は、たとえばリニアレギュレータ(LDO:Low Drop Output)であり、出力トランジスタ432、エラーアンプ434、抵抗R11,R12を含む。
抵抗R11,R12およびエラーアンプ434はフィードバック回路436を構成しており、出力電圧VOUTが目標電圧VOUT(REF)に近づくように、出力トランジスタ432の制御端子(ゲート)の電圧をフィードバック制御する。エラーアンプ434の反転入力端子(-)には基準電圧VREFが入力される。出力電圧VOUTは抵抗R11,R12によって分圧され、分圧後のフィードバック電圧VFBが、エラーアンプ434の非反転入力端子(+)に入力される。出力電圧VOUTの目標電圧VOUT(REF)は、
OUT(REF)=VREF×(R11+R12)/R12
となる。
電流検出回路440は、レギュレータ430の出力トランジスタ432に流れる電流ILDOに応じた電流検出信号(電流検出値)VCSを生成する。電流検出信号VCSは、A/Dコンバータ442は、電流検出信号VCSをデジタルの電流検出値DCSに変換し、メインコントローラ410に供給する。メインコントローラ410は、電流検出値DCSをレジスタ462に書き込む。
電流検出信号VCSは、電流リミット回路450にも供給される。電流リミット回路450は、出力トランジスタ432に流れる電流ILDOが、リミット電流ICLを超えないように、出力トランジスタ432のゲート電圧を制御する。リミット電流ICLは可変であり、メインコントローラ410が出力するデジタルのリミット値DCLに応じて設定される。リミット値DCLは、D/Aコンバータ438によってアナログ電圧であるリミット信号VCLに変換される。電流リミット回路450は、電流検出信号VCSがリミット信号VCLを超えないように、出力トランジスタ432のゲートに作用してゲート電圧を調整する。
A/Dコンバータ444は、RCT端子の整流電圧VRCTに応じたデジタルの電圧検出信号DRCTを生成する。電圧検出信号DRCTは、メインコントローラ410に供給される。電力コントローラ412は、電圧検出信号DRCTにもとづいて、整流電圧VRCTとその目標電圧(Desired Pointともいう)VDPとの誤差に応じたパケット(Qi規格においてはCEパケットという)を生成し、制御データとして変調器470に出力する。
COM1端子およびCOM2端子は、図示しない変調用のキャパシタを介して、AC1端子、AC2端子と接続される。変調器470は、メインコントローラ410が生成する制御データ(CEパケット)にもとづいて、COM1端子およびCOM2端子を駆動し、図示しない受信アンテナを利用して、ワイヤレス送電装置に信号を送信する。
インタフェース回路460は、ICインタフェースなどのシリアルインタフェースであり、クロック端子SCLおよびデータ端子SDAを介して他のコントロールIC400と通信するために設けられる。コントロールIC400にはさらに割り込み端子INTBが設けられる。インタフェース回路460は、レジスタ462の所定のアドレスに対する書込が発生すると、INTB端子を駆動して、他の回路に、割り込みを発生してもよい。またインタフェース回路460は、INTB端子を監視し、他の回路によって割り込みが発生すると、割り込みに応答して他の回路のレジスタにアクセスすることができる。
以上がコントロールIC400の構成である。続いてコントロールIC400の使用について説明する。
図2のコントロールIC400はそれ単体で使用することも可能であるが、それを複数個、組み合わせて使用することが可能である。
図3は、コントロールIC400を備える電子機器500のブロック図である。電子機器500は、受電装置300および負荷502を備える。受電装置300は、送電装置からの電力信号を受け、所定の電圧レベルVOUT(REF)に安定化された直流電圧VOUTを、負荷502に供給する。
受電装置300は、受信アンテナ301と、平滑キャパシタ306、307、および複数のコントロールIC400_1~400_N(N≧2)を備える。複数のコントロールIC400_1~400_Nの対応する端子同士は共通に接続される。
受信アンテナ301は、受信コイル302および共振キャパシタ303を含む。複数のコントロールIC400_1~400_NのAC1端子は、受信アンテナ301の一端と接続され、それらのAC2端子は受信アンテナ301の他端と接続される。
複数のコントロールIC400_1~400_NのRCT端子は共通に接続され、さらに平滑キャパシタ306と接続される。
複数のコントロールIC400_1~400_NのOUT端子は共通に接続され、さらに平滑キャパシタ307および負荷502と接続される。
複数のコントロールIC400_1~400_NのSCL端子同士、SDA端子同士、INTB端子同士はそれぞれが共通に接続され、さらに抵抗R21~R23によってプルアップされている。
コントロールIC400は、マスターモードとスレーブモードが選択可能に構成される。図3のように複数のコントロールIC400を組み合わせて使用する際には、複数のコントロールIC400_1~400_Nのうちひとつ(この例では400_1)がマスターモード、残り(400_2~400_N)がスレーブモードに設定される。
マスターモードのコントロールIC400_1のCOM1端子、COM2端子は、通信用のキャパシタC21,C22を介して、AC1端子、AC2端子と接続される。スレーブモードのコントロールIC400_2~400_Nについては、COM1端子、COM2端子は非接続である。
以上が複数のコントロールIC400を備える受電装置300の構成である。続いてその動作を説明する。
送電装置が送信する電力信号に応じて、受信アンテナ301には電流IRXが流れる。受信アンテナ301に流れる電流IRXは、コントロールIC400_1~400_Nの同期整流回路420に分岐する。各同期整流回路420は、自身に供給される電流を整流し、RCT端子から出力する。N個の同期整流回路420によって整流された電流は、共通の平滑キャパシタ306に流れ込み、平滑化される。N個のブリッジ回路422のインピーダンスが等しければ、電流IRXは、N個のブリッジ回路422に均等に分配されることとなる。
マスターモードのコントロールIC400_1においては、電力コントローラ412および変調器470が有効化され、スレーブモードのコントロールIC400_2~400_Nでは、電力コントローラ412および変調器470は無効化される。これにより、マスターモードのコントロールIC400_1によって、RCT端子の電圧VRCTが目標電圧VDPの誤差に応じたCEパケットが生成され、送電装置は、CEパケットにもとづいて送信電力を増減する。これにより、RCT端子の電圧VRCTが目標電圧VDPに近づくようにフィードバックがかかる。
複数のコントロールIC400_1~400_Nに含まれるレギュレータ430は、電圧VRCTを受け、目標電圧VOUT(REF)に安定化された出力電圧VOUTを、平滑キャパシタ307に発生させる。複数のレギュレータ430の特性が揃っていれば、負荷502に流れる負荷電流IOUTは、複数のレギュレータ430が均等に受け持つこととなる。
以上が受電装置300の動作である。続いてその利点を説明する。
複数のコントロールIC400は、受信アンテナ301を共有して複数を接続可能であり、複数のコントロールIC400により、単一で用いたときよりも受信電力を増大可能である。たとえばコントロールIC400、1個あたり、たとえば30W(15V×2A)の受電が可能であるとする。そうすると、受電装置300は、N×30Wの受電が可能となる。すなわち本実施の形態に係るコントロールIC400によれば、同時に使用する個数Nを増やすことにより、大電力化に対応できる。
また、送信電力制御のための制御データ(CEパケット)の生成は、マスターモードのコントロールIC400_1が行うこととした。これにより、N個の同期整流回路420が独立に動作していたとしても、整流電圧VRCTを目標電圧VDPに維持することが可能となる。
(マスターとスレーブの連携)
複数のコントロールIC400_1~400_Nが独立に動作すると、複数のコントローラIC間で電流に偏りが生じ、特定のコントロールICの発熱が大きくなる。そこでコントロールICは、インタフェース回路による通信を利用して協調動作させるとよい。
たとえば、複数のコントロールICに、均等に電流が流れるように協調動作させてもよい。
複数のコントロールIC400_1~400_Nに含まれる複数のレギュレータ430は、その特性が揃っている場合に、負荷電流IOUTの1/N倍の電流IOUT/Nが、複数のレギュレータ430に均等に流れることとなる。しかしながら、レギュレータ430ごとに、出力電圧VOUTの目標電圧VOUT(REF)にバラツキがあると、特定のレギュレータ430に電流が集中することとなる。
具体的には、i番目(1≦i≦N)のコントロールIC400_iのレギュレータ430の目標電圧VOUT(REF)をVOUT(REF)iと表記する。このとき、図2に示すレギュレータ430は、電流ソースのみが可能であり電流シンクができないことから、目標電圧VOUT(REF)iが高いチャンネルに電流が集中して流れる。複数のコントロールIC400のレギュレータ430に電流(電力)を均等に分配するために、以下の制御を行うことが望ましい。以下、コントロールIC400_1~400_Nに発生する電流信号や電圧信号に、下付の数字を付して区別する。
マスターモードのコントロールIC400_1は、スレーブモードのコントロールIC400_2~400_Nのレギュレータ430のリミット電流ICL2~ICLNを設定可能であり、リミット電流ICL2~ICLNを制御することにより、複数のレギュレータ430の電流ILDO1~ILDONを均等化する。
図2に戻る。メインコントローラ410は、統合制御部414を含む。統合制御部414は、複数のコントロールIC400_1~400_Nを統合的に制御し、複数のコントロールIC400_1~400_Nの電流(電力)を均等化する。
上述のように、マスターモードのコントロールIC400_1は、インタフェース回路460による通信によって、スレーブモードのコントロールIC400_2~400_4のレジスタ462にアクセスし、電流検出値DCS2~DCSNを読み出すことができる。マスターモードの統合制御部414は、自身の電流検出値DCS1と、他のコントロールIC400_2~400_Nから読み出した電流検出値DCS2~DCSNを加算し、合計値DSUMを算出する。合計値DSUMは、全チャンネルのレギュレータ430に流れる電流ILDO1~ILDONの合計ITOTALを示す。
統合制御部414は、合計値DSUMをNで除算し、コントロールIC4001個当たりの目標となる電流量の指令値DIREF=DSUM/Nを算出する。この指令値DIREFはインタフェース回路460を介してスレーブモードのコントロールIC400_2~400_Nのレジスタ462の所定のアドレスに書き込まれる。スレーブモードのコントロールIC400は、書き込まれた電流指令値DIREFを、上述のカレントリミットのリミット値DCL2~DCL4として利用する。マスターモードのコントロールIC400_1の電流リミット値DCL1は、常に固定(たとえば最大値2A)しておいてもよい。
以上が電流の均等分配のための制御である。電流分配の制御を説明する。図4は、電流の均等分配の制御を説明する波形図である。図4には負荷電流IOUTが増大していく過程が示される。ここではN=4であるものとし、VOUT(REF)1<VOUT(REF)2<VOUT(REF)3<VOUT(REF)4の関係が成り立っているものとし、したがって、レギュレータ430_4、430_3,430_2,430_1の順で優先して電流が流れやすくなっている。電流リミットの初期値は、最大電流量の2Aとする。
時刻tより前の初期状態では、負荷電流IOUTは0Aであり、全チャンネルの電流リミット量ICL1~ICL4は初期値(最大値)の2Aであり、各レギュレータの電流ILDO1~ILDO4=0である。
時刻tに、負荷電流IOUTが2Aに増加する。上述のように、レギュレータ430の特性の不均一によって、IOUT=2Aがすべて、レギュレータ430_4から負荷503に供給される。また出力電圧VOUTは、目標電圧VOUT(REF)が2番目に高い(電流が2番目に流れ易い)レギュレータ430_3のフィードバック回路436によって、VOUT(REF)3~VOUT(REF)4の間の電圧に維持される。
マスターモードのコントロールIC400_1の統合制御部414は、所定の制御周期にもとづくタイミングtで、電流指令値DIREFを更新する。この場合、DSUM=2Aであるから、DIREF=2/4=0.5Aとなり、コントロールIC400_2~400_4のレギュレータ430_2~430_4は、0.5Aを電流リミット値ICLとして動作する。レギュレータ430_1の電流リミット値ICL1は2Aを維持する。これにより、レギュレータ430_2~430_4は、電流リミット回路450がアクティブなカレントリミット状態で動作し、ILDO2=ILDO3=ILDO4=0.5Aとなる。レギュレータ430_1は、フィードバック回路436が有効な定電圧モードで動作し、レギュレータ430_1によって出力電圧VOUTが目標電圧VOUT(REF)1に安定化される。レギュレータ430_1が定電圧モードとなるのは、マスターモードであるからではなく、電流が流れ難い(目標電圧VOUT(REF)が最も低い)ことに起因することに留意されたい。定電圧モードで動作するレギュレータ430_1には、残りの電流ILDO1=IOUT-(ILDO2+ILDO3+ILDO4)=0.5Aが流れるから、すべてのレギュレータ430_1~430_4の電流ILDO1~ILDO4が0.5Aに均一化される。
時刻tに負荷電流IOUTが4Aに増加する。スレーブモードのレギュレータ430_2~430_4の電流ILDO2~ILDO4は、それらの電流リミット値ICL=0.5Aでクランプされており、合計で1.5Aの電流が負荷に供給される。レギュレータ430_1の電流ILDO1は、その電流リミット値ICL1の2Aまで増大する。このとき、全レギュレータ430_1~430_4が供給可能な電流は3.5Aであり、負荷電流IOUT=4Aに対して不足しているから、レギュレータ430_1は、出力電圧VOUTを目標電圧VOUT(REF)1に維持できなくなり、出力電圧VOUTが低下する。
時刻tにマスターモードの統合制御部414は、出力電圧VOUTの低下を検出すると、電流目標値DIREFを初期値(2A)にリセットする。これにより、電流が流れやすいレギュレータ430_4,430_3がカレントリミット状態となり、2Aずつの電流ILDO3,ILDO4が流れる。ILDO1=ILDO2≒0である。出力電圧VOUTは、定電圧モードとなるレギュレータ430_2によって、出力電圧VOUT(REF)2~VOUT(REF)3の間の電圧に安定化される。
次の制御周期のタイミングtで、電流指令値DIREFが更新される。この場合、DSUM=4Aであるから、DIREF=4/4=1Aとなり、コントロールIC400_2~400_4のレギュレータ430_2~430_4は、1Aを電流リミット値ICLとして動作する。これにより、レギュレータ430_2~430_4は、電流リミット回路450がアクティブなカレントリミット状態で動作し、ILDO2=ILDO3=ILDO4=1Aとなる。レギュレータ430_1は、フィードバック回路436が有効な定電圧モードで動作し、レギュレータ430_1によって出力電圧VOUTが目標電圧VOUT(REF)1に安定化される。レギュレータ430_1には、残りの電流ILDO1=IOUT-(ILDO2+ILDO3+ILDO4)=1Aが流れるから、すべてのレギュレータ430_1~430_4の電流ILDO1~ILDO4が1Aに均一化される。
時刻tに負荷電流IOUTが5Aに増加する。スレーブモードのレギュレータ430_2~430_4の電流ILDO2~ILDO4は、それらの電流リミット値ICL=1Aでクランプされており、合計で3Aの電流が負荷に供給される。レギュレータ430_1には電流リミット値ICL1の2Aの電流が流れる。すべてのレギュレータ430_1~430_4が供給可能な電流は5Aであり、負荷電流IOUTの5Aと等しいから、レギュレータ430_1は、出力電圧VOUTを目標電圧VOUT(REF)1に維持し続ける。
次の制御周期のタイミングtで、電流指令値DIREFが更新される。この場合、DSUM=5Aであるから、DIREF=5/4=1.25Aとなり、コントロールIC400_2~400_4のレギュレータ430_2~430_4は、1.25Aを電流リミット値ICLとして動作する。レギュレータ430_1には、残りの電流5-(1.25×3)=1.25Aが流れるから、すべてのレギュレータ430_1~430_4の電流ILDO1~ILDO4が1.25Aに均一化される。
時刻tに負荷電流IOUTが6Aに増加する。スレーブモードのレギュレータ430_2~430_4の電流ILDO2~ILDO4は、それらの電流リミット値ICL=1.25Aでクランプされており、合計で3.75Aの電流が負荷に供給される。レギュレータ430_1の電流ILDO1は、その電流リミット値ICL1の2Aまで増大する。このとき、全レギュレータ430_1~430_4が供給可能な電流は5.75Aであり、負荷電流IOUT=6Aに対して不足しているから、レギュレータ430_1は、出力電圧VOUTを目標電圧VOUT(REF)1に維持できなくなり、出力電圧VOUTが低下する。
時刻tにマスターモードの統合制御部414は、出力電圧VOUTの低下を検出すると、電流目標値DIREFを初期値(2A)にリセットする。これにより、電流が流れやすいレギュレータ430_4,430_3,430_2がカレントリミット状態となり、2Aずつの電流ILDO3,ILDO4、ILDO2が流れる。ILDO1≒0である。出力電圧VOUTは、定電圧モードとなるレギュレータ430_1によって、出力電圧VOUT(REF)1に安定化される。
次の制御周期のタイミングtで、電流指令値DIREFが更新される。この場合、DSUM=6Aであるから、DIREF=6/4=1.5Aとなり、コントロールIC400_2~400_4のレギュレータ430_2~430_4は、1.5Aを電流リミット値ICLとして動作する。レギュレータ430_1にも、残りの電流6-(1.5×3)=1.5Aの電流ILDO1が流れるから、すべてのレギュレータ430_1~430_4の電流ILDO1~ILDO4が1.5Aに均一化される。
時刻t10に負荷電流IOUTが8Aに増加する。スレーブモードのレギュレータ430_2~430_4の電流ILDO2~ILDO4は、それらの電流リミット値ICL=1.5Aでクランプされており、合計で4.5Aの電流が負荷に供給される。レギュレータ430_1の電流ILDO1は、その電流リミット値ICL1の2Aまで増大する。このとき、全レギュレータ430_1~430_4が供給可能な電流は6.5Aであり、負荷電流IOUT=8Aに対して不足しているから、レギュレータ430_1は、出力電圧VOUTを目標電圧VOUT(REF)1に維持できなくなり、出力電圧VOUTが低下する。
時刻t11にマスターモードの統合制御部414は、出力電圧VOUTの低下を検出すると、電流目標値DIREFを初期値(2A)にリセットする。これにより、電流が流れやすいレギュレータ430_4,430_3,430_2がカレントリミット状態となり、2Aずつの電流ILDO3,ILDO4、ILDO2が流れ、レギュレータ430_1にも、2Aの電流ILDO1が流れる。出力電圧VOUTは、定電圧モードとなるレギュレータ430_1によって、出力電圧VOUT(REF)1に安定化される。
次の制御周期のタイミングt12で、電流指令値DIREFが更新される。この場合、DSUM=8Aであるから、DIREF=8/4=2Aとなる。以降、すべてのレギュレータ430_1~430_4の電流ILDO1~ILDO4が2Aに均一化される。
図5は、電流の均等分配の制御を説明する波形図である。図5には負荷電流IOUTが減少していく過程が示される。
時刻tより前、負荷電流IOUTは8Aであり、全チャンネルの電流リミット量ICL1~ICL4は2Aであり、各レギュレータの電流ILDO1~ILDO4=2Aである。
時刻tに、負荷電流IOUTが6Aに減少する。上述のように、レギュレータ430の特性の不均一によって、電流の流れやすいレギュレータ430_4、430_3,430_2に流れ、レギュレータ430_1の電流ILDOが0Aに減少する。出力電圧VOUTは、レギュレータ430_1のフィードバック回路436によって、VOUT(REF)1に維持される。
マスターモードのコントロールIC400_1の統合制御部414は、所定の制御周期にもとづくタイミングtで、電流指令値DIREFを更新する。この場合、DSUM=6Aであるから、DIREF=6/4=1.5Aとなり、コントロールIC400_2~400_4のレギュレータ430_2~430_4は、1.5Aを電流リミット値ICLとして動作する。レギュレータ430_1の電流リミット値ICL1は2Aを維持する。これにより、レギュレータ430_2~430_4は、電流リミット回路450がアクティブなカレントリミット状態で動作し、ILDO2=ILDO3=ILDO4=1.5Aとなり、レギュレータ430_1には残りの電流6-(1.5×3)=1.5Aが流れ、すべての電流ILDO1~ILDO4が均一化される。
時刻tに負荷電流IOUTが5Aに減少する。その結果、電流の流れやすいスレーブモードのレギュレータ430_4、430_3,430_2に順に電流が集中し、電流IILDO2=ILDO3=ILDO4=1.5A、ILDO1=0.5Aとなる。マスターモードのコントロールIC400_1の統合制御部414は、次の制御周期にもとづくタイミングtで、電流指令値DIREFを更新する。この場合、DSUM=5Aであるから、DIREF=5/4=1.25Aとなり、コントロールIC400_2~400_4のレギュレータ430_2~430_4は、1.25Aを電流リミット値ICLとして動作する。レギュレータ430_1には残りの電流5-(1.25×3)=1.25Aが流れ、すべての電流ILDO1~ILDO4が均一化される。
時刻tに負荷電流IOUTが2Aに減少する。その結果、電流の流れやすいスレーブモードのレギュレータ430_4、430_3,430_2に順に電流が集中し、電流ILDO3=0.75A、ILDO4=1.25Aとなる。マスターモードのコントロールIC400_1の統合制御部414は、次の制御周期にもとづくタイミングtで、電流指令値DIREFを更新する。この場合、DSUM=2Aであるから、DIREF=2/4=0.5Aとなり、すべての電流ILDO1~ILDO4が0.5Aに均一化される。
時刻tに負荷電流IOUTが0Aに減少すると、すべての電流ILDO1~ILDO4が0Aとなる。
このように、マスターモードのコントロールIC400_1によって、スレーブモードのコントロールIC400_2~400_4の電流リミット量を制御することにより、レギュレータ430_1~430_4に流れる電流を均一化することができ、コントロールIC400_1~400_4の発熱を揃えることができる。
以上、本発明について、実施の形態をもとに説明した。この実施の形態は例示であり、それらの各構成要素や各処理プロセスの組み合わせにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。以下、こうした変形例について説明する。
(変形例1)
実施の形態では、複数のレギュレータ430の電流を均一化するために、電流リミット量を制御したがその限りでない。たとえば(i)レギュレータ430の基準電圧VREFの設定値、(ii)レギュレータ430の回路定数(抵抗値)、(iii)出力トランジスタ432のサイズを、レジスタによって設定可能とし、それらを制御することにより、電流を均一化してもよい。
(変形例2)
複数のレギュレータ430の特性が揃っている場合、リミット電流の制御は省略してもよい。
(変形例3)
レギュレータ430の電流の均一化に加えて、あるいはそれに代えて、前段の同期整流回路420のブリッジ回路422に流れる電流を均一化してもよい。
たとえばブリッジ回路422を構成するトランジスタのサイズを、レジスタの設定に応じて可変とし、マスターモードのコントロールIC400_1からのレジスタアクセスによって、トランジスタのサイズ、すなわちブリッジ回路422のインピーダンスを制御可能としてもよい。
マスターモードの統合制御部414は、複数のブリッジ回路422に流れる電流が均一化されるように、スレーブモードのブリッジ回路422のトランジスタサイズを制御してもよい。
あるいは、ブリッジ回路422のスイッチングの位相を、レジスタの設定値に応じて制御可能とし、マスターモードのコントロールIC400_1からのレジスタアクセスによって、スイッチングの位相を制御することにより、ブリッジ回路422のインピーダンスを制御してもよい。
(変形例3)
実施の形態では、負荷電流IOUTが小さい軽負荷状態においても、すべてのコントロールIC400に均一に電流が流れるような制御を行ったがその限りでない。軽負荷状態では、電流の偏りはそれほど問題とならないため、いくつかのコントロールIC400の同期整流回路420やレギュレータ430の動作を積極的に停止させることにより、意図的に電流に不均一を導入し、その代わりに、受電装置300全体の消費電力を削減することも可能である。
(変形例4)
実施の形態では、複数のコントロールIC400_1~400_Nの電流を制御したが、それに代えて、温度を制御してもよい。具体的には、コントロールIC400に、チップの温度を検出する温度センサを設けて、温度の検出値をレジスタに格納するようにしてもよい。マスターモードのコントロールIC400_1は、レジスタアクセスによって他のチップの温度を読み出し、温度が均一化されるように、スレーブモードのコントロールIC400の動作パラメータを制御してもよい。
(変形例4)
実施の形態では、同期整流回路420とレギュレータ430が集積化されたコントロールICを説明したが、レギュレータ430を省略してもよい。この場合、同期整流回路420の電流を均一化し、あるいはチップ温度を均一化する制御を行ってもよい。
(用途)
最後に、実施の形態に係るワイヤレス受電装置300を用いた電子機器の例を説明する。図6は、実施の形態に係る受電装置300を備える電子機器500を示す図である。図6の電子機器500は、スマートフォン、タブレットコンピュータ、ラップトップコンピュータや携帯型ゲーム機、携帯型オーディオプレイヤであり、筐体501には、受信コイル302、整流回路304、平滑キャパシタ306、電源回路308等を含む受電装置300が内蔵される。図6には、負荷502として、充電回路504、二次電池506、その他の電子回路508が示される。電子回路508は、無線(RF)部、ベースバンドプロセッサ、アプリケーションプロセッサ、オーディオプロセッサ等を含んでもよい。
実施の形態にもとづき、具体的な用語を用いて本発明を説明したが、実施の形態は、本発明の原理、応用を示しているにすぎず、実施の形態には、請求の範囲に規定された本発明の思想を逸脱しない範囲において、多くの変形例や配置の変更が認められる。
100 給電システム
200 送電装置
202 送信コイル
204 ドライバ
206 コントローラ
208 復調器
300 受電装置
301 受信アンテナ
302 受信コイル
303 共振キャパシタ
304 整流回路
306 平滑キャパシタ
307 平滑キャパシタ
308 電源回路
400 コントロールIC
410 メインコントローラ
412 電力コントローラ
414 統合制御部
AC1 第1交流端子
AC2 第2交流端子
RCT 整流端子
OUT 出力端子
420 同期整流回路
422 ブリッジ回路
424 同期整流コントローラ
430 レギュレータ
432 出力トランジスタ
434 エラーアンプ
436 フィードバック回路
438 D/Aコンバータ
440 電流検出回路
442,444 A/Dコンバータ
450 電流リミット回路
460 インタフェース回路
462 レジスタ
470 変調器
480 温度センサ
500 電子機器
501 筐体
502 負荷

Claims (12)

  1. ワイヤレス受電装置のコントロールIC(Integrated Circuit)であって、
    受信アンテナが接続される第1交流端子および第2交流端子と、
    整流端子と、
    前記第1交流端子、前記第2交流端子、前記整流端子と接続されるブリッジ回路を含む同期整流回路と、
    他の前記コントロールICと通信するインタフェース回路と、
    を備え、
    前記コントロールICは、前記受信アンテナを共有して複数を接続可能であり、複数のコントロールICにより、単一で用いたときよりも受信電力を増大可能であり、
    複数の前記コントロールICは前記インタフェース回路による通信により協調動作することを特徴とするコントロールIC。
  2. 前記コントロールICは、マスターモードとスレーブモードが選択可能であり、
    前記マスターモードの前記コントロールICは、前記スレーブモードの前記コントロールICの動作パラメータを制御可能であることを特徴とする請求項に記載のコントロールIC。
  3. 出力端子と、
    入力が前記整流端子と接続され、出力が前記出力端子と接続され、前記出力端子の電圧を目標電圧に安定化するフィードバック回路を含むレギュレータと、
    前記レギュレータに流れる電流に応じた電流検出値を生成する電流検出回路と、
    前記電流検出値を格納するレジスタと、
    をさらに備えることを特徴とする請求項に記載のコントロールIC。
  4. 前記マスターモードの前記コントロールICは、前記インタフェース回路を利用して、前記スレーブモードの前記コントロールICの前記レジスタにアクセスし、前記電流検出値を読み出し可能であることを特徴とする請求項に記載のコントロールIC。
  5. 前記レギュレータに流れる電流がリミット電流を超えないように制限する電流リミット回路をさらに備え、
    前記マスターモードの前記コントロールICは、前記スレーブモードの前記コントロールICの前記リミット電流を設定可能であることを特徴とする請求項3または4に記載のコントロールIC。
  6. 前記複数のコントロールICの個数をnとするとき、前記マスターモードの前記コントロールICは、n個のコントロールICの合計電流ITOTALを算出し、前記リミット電流を、ITOTAL/nに設定することを特徴とする請求項に記載のコントロールIC。
  7. 前記ブリッジ回路を構成するトランジスタのサイズが可変であり、
    前記マスターモードの前記コントロールICは、前記スレーブモードの前記コントロールICの前記トランジスタのサイズを制御可能であることを特徴とする請求項2から6のいずれかに記載のコントロールIC。
  8. 前記マスターモードの前記コントロールICは、前記スレーブモードの前記コントロールICの前記ブリッジ回路の有効、無効を制御することを特徴とする請求項2から7のいずれかに記載のコントロールIC。
  9. 前記コントロールICは、
    自身が集積化されるチップの温度を検出する温度センサと、
    前記温度を格納するレジスタと、
    をさらに備え、
    前記マスターモードのコントロールICは、前記インタフェース回路を利用して、前記スレーブモードの前記コントロールICの前記レジスタにアクセスし、前記温度の検出値を読み出し可能であることを特徴とする請求項に記載のコントロールIC。
  10. 前記第1交流端子と外付けの第1キャパシタを介して接続可能な第1通信端子と、
    前記第2交流端子と外付けの第2キャパシタを介して接続可能な第2通信端子と、
    前記第1通信端子および前記第2通信端子を駆動し、ワイヤレス送電装置にパケットを送信する変調器と、
    をさらに備え、
    前記マスターモードの前記コントロールICにおいて前記変調器が有効となり、
    前記スレーブモードの前記コントロールICにおいて前記変調器が無効となることを特徴とする請求項2から9のいずれかに記載のコントロールIC。
  11. 前記整流端子の電圧と所定の目標電圧の誤差にもとづく制御データを生成する電力コントローラをさらに備え、
    前記マスターモードの前記コントロールICにおいて、前記電力コントローラが有効となり、前記変調器は前記制御データを前記パケットに含めて前記ワイヤレス送電装置に送信し、
    前記スレーブモードの前記コントロールICにおいて、前記電力コントローラが無効となることを特徴とする請求項10に記載のコントロールIC。
  12. 受信アンテナと、
    平滑キャパシタと、
    前記受信アンテナと前記平滑キャパシタに接続される複数の請求項1から11のいずれかに記載のコントロールICと、
    を備えることを特徴とする電子機器。
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