JP7318419B2 - 交流系統の監視システム - Google Patents

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本発明は、交流系統の監視システムに関する。
並列型機器が連系する交流系統では、送配電線や変圧器、分路リアクトル等は主にインダクタ(L)成分で構成され、電力用コンデンサや高調波フィルタ等は主にキャパシタ(C)成分で構成される。この種の交流系統には分散電源や負荷等の様々な機器が接続されるため、交流系統にLC共振回路が形成されることがある。交流系統に形成されるLC共振回路は、交流電圧に振動を生じさせ、交流電圧の品質を劣化させることがある。
交流系統における交流電圧の振動による品質の劣化を防ぐ技術の1つとして、交流電流或いは無効電力の振動継続を判定した場合に制御パラメータを低下させ、振動を抑制することが知られている(例えば、特許文献1を参照)。
特許第3605516号明細書
しかしながら、交流電流や無効電力の振動継続を判定する方法では、交流系統において生じた交流電圧の振動を検知し抑制することが困難な場合がある。例えば、当該機器の高調波フィルタと他の機器との間で、他の機器が原因となり電圧振動が生じた場合、当該機器の制御パラメータを変更したとしても、電圧振動を抑制することができない。このため、交流電流や無効電力の振動継続に基づいて振動を抑制する方法では、交流電圧の振動が継続し拡大してしまうこともある。
1つの側面において、本発明は、交流系統で生じた電圧振動を確実に検知することが可能な交流系統の監視システムを提供することを目的とする。
1つの態様に係る交流系統の監視システムは、交流系統における電圧振動を監視する監視部を含む交流系統の監視システムであって、前記監視部は、前記交流系統において計測した交流電圧の瞬時値に基づいて前記交流電圧の振動成分を抽出し、抽出した前記交流電圧の振動成分と対応する異常判定用信号を生成する判定用信号生成部と、生成した前記異常判定用信号に基づいて前記交流電圧の振動の異常の有無を判定する異常有無判定部と、前記交流電圧の瞬時値がゼロになるゼロクロス点を検出する検出部とを備え、前記判定用信号生成部は、前記ゼロクロス点を検出した時刻と正弦波によりあらわされる交流電圧におけるゼロクロス点を通る直線で近似される区間とに基づいて設定される期間内に計測した前記交流電圧の瞬時値に基づいて前記交流電圧の振動成分を抽出し、該抽出した前記交流電圧の振動成分に基づいて前記異常判定用信号を生成する交流系統の監視システムである。
上述の態様によれば、交流系統で生じた電圧振動を確実に検知することが可能な交流系統の監視システムを提供することができる。
第1の実施形態に係る交流系統の監視システムの構成例を説明する図である。 判定用信号生成部の構成例を説明する図(その1)である。 判定用信号生成部の構成例を説明する図(その2)である。 異常有無判定部の構成例を説明する図である。 第1の実施形態に係る監視部の動作を説明する図である。 判定用信号生成部の第5の構成例における振動成分の抽出方法を説明する図である。 第1の実施形態に係る監視部の第1の応用例を説明する図である。 第1の応用例において判定用信号生成部で抽出する振動成分と異常有無判定部における判定閾値との例を説明する図である。 第1の実施形態に係る監視部の第2の応用例を説明する図である。 第2の実施形態に係る交流系統の監視システムにおける監視部の構成例を説明する図である。 第2の実施形態に係る判定用信号生成部及び異常有無判定部の構成例を説明する図である。 評価期間の例を説明する図である。
以下、図面を参照しながら、交流系統の監視システムの実施形態を詳細に説明する。
[第1の実施形態]
図1は、第1の実施形態に係る交流系統の監視システムの構成例を説明する図である。図1に例示した交流系統1は、送電線4に交流電力を送電する発電設備2及び発電機3を含む。送電線4は、リアクトル5や抵抗6等のインダクタ(L)成分を含む。また、送電線4には、負荷7や力率改善コンデンサ8等が接続されている。
発電設備2は、交流系統1に連系する並列型機器である、第1の分散電源11A及び第2の分散電源11Bを含む。図1には、第1の分散電源11A及び第2の分散電源11Bの例として、太陽光発電システムを示している。第1の分散電源11A及び第2の分散電源11Bは、それぞれ、ソーラーパネル12と、インバータ装置13と、高調波フィルタ14(リアクトル15及びコンデンサ16)と、変圧器17と、スイッチ18とを含む。第1の分散電源11A及び第2の分散電源11Bは、それぞれ、光電効果によりソーラーパネル12から出力される直流電力をインバータ装置13で交流電力に変換する。変換された交流電力は、高調波フィルタ14、変圧器17、及びスイッチ18を介して出力される。第1の分散電源11A及び第2の分散電源11Bから出力された交流電力は、変圧器19を介して発電設備2の外部(交流系統1の送電線4)に伝送される。第1の分散電源11Aにおけるインバータ装置13、高調波フィルタ14、変圧器17、及びスイッチ18は、例えば、単一の電気装置(パワーコンディショナ)に組み込まれている。同様に、第2の分散電源11Bにおけるインバータ装置13、高調波フィルタ14、変圧器17、及びスイッチ13は、例えば、単一の電気装置に組み込まれている。
また、本実施形態に係る交流系統1は、交流電圧の振動を監視する監視システムとしての監視部21と、保護部25とを含む。図1に例示した交流系統1においては、発電設備2内に、監視部21及び保護部25が設けられている。
監視部21は、交流系統における交流電圧の振動の異常の有無を監視する。監視部21は、交流系統における交流電圧の瞬時値を計測し、該交流電圧の瞬時値に基づいて交流電圧の振動の異常の有無を監視する。図1に例示した監視部21は、第1の分散電源11A及び第2の分散電源11Bを含む発電設備2と交流系統1の送電線4との接続部において電圧計測器24により計測した交流電圧の瞬時値vを取得する。交流電圧の振動に異常がある場合、監視部21は、保護部25に対し交流系統1の保護動作を指示する信号を出力する。交流電圧の振動に異常がある場合、保護部25は、第1の分散電源11A及び第2の分散電源11Bを含む発電設備内の分散電源のうちの1つ以上を解列する。図1に例示した保護部25は、制御バス26を通じて、第1の分散電源11A及び第2の分散電源11Bを含む発電設備2内の分散電源のいずれかのスイッチ18をオフにし、分散電源を解列する。なお、保護部25は、分散電源等の並列型機器を解列する代わりに、並列型機器を停止させてもよい。
監視部21は、判定用信号生成部22と、異常有無判定部23とを含む。判定用信号生成部22は、交流電圧の瞬時値vに基づいて、交流電圧に生じる振動の異常の有無の判定に用いる異常判定用信号を生成する。本実施形態に係る判定用信号生成部22は、0以上であり、交流電圧の瞬時値vに基づいて抽出される交流電圧の振動成分の大きさに応じた値となる異常判定用信号を生成する。異常有無判定部23は、判定用信号生成部で生成した異常判定用信号と、予め定めた閾値とに基づいて、交流電圧の振動の異常の有無を判定する。図1では図示を省略しているが、判定用信号生成部22は異常判定用信号の生成に用いる各種情報を保持する情報保持部を含み、異常有無判定部23は異常の有無の判定に用いる各種情報を保持する情報保持部を含む。
図2は、判定用信号生成部の構成例を説明する図(その1)である。図3は、判定用信号生成部の構成例を説明する図(その2)である。
図2の(a)には、判定用信号生成部22の第1の構成例として、ハイパスフィルタにより交流電圧の振動成分を抽出する判定用信号生成部22の一例を示している。第1の構成例の判定用信号生成部22は、ローパスフィルタ31と、減算器32と、二乗算出部33と、移動平均算出部34と、平方根算出部35とを含む。
ローパスフィルタ31と減算器32とは、ハイパスフィルタとして機能する。ローパスフィルタ31は、判定用信号生成部22の入力信号である交流電圧の瞬時値vに含まれる、遮断周波数よりも高周波の成分を除去する。ここで、ローパスフィルタ31の遮断周波数は、交流系統1における交流電圧の定格周波数(例えば、50Hz又は60Hz)以上とする。減算器32は、入力信号から、ローパスフィルタ31により入力信号の高周波成分が除去された信号を減算する。すなわち、第1の構成例の判定用信号生成部22は、交流電圧の瞬時値vに含まれるローパスフィルタ31の遮断周波数よりも高周波の成分を、交流電圧の振動成分として抽出する。
二乗算出部33、移動平均算出部34、及び平方根算出部35は、交流電圧から抽出した振動成分に基づいて異常判定用信号を生成する信号生成部として機能する。二乗算出部33は、ローパスフィルタ31及び減算器32により抽出した交流電圧の振動成分における各計測時刻の値を二乗した値を算出する。移動平均算出部34は、二乗算出部33で算出した各計測時刻の値の二乗値に対する移動平均を算出する。平方根算出部35は、移動平均算出部34で算出した移動平均における各計測時刻の値の平方根を算出する。第1の構成例の判定用信号生成部22は、平方根算出部35で算出した平方根の値を異常判定用信号SJとして異常有無判定部23に出力する。
図2の(b)には、判定用信号生成部22の第2の構成例として、バンドパスフィルタにより交流電圧の振動成分を抽出する判定用信号生成部22の一例を示している。第2の構成例の判定用信号生成部22は、バンドパスフィルタ36と、減算器32と、二乗算出部33と、移動平均算出部34と、平方根算出部35とを含む。
バンドパスフィルタ36と減算器32とは、交流系統の定格周波数とは異なる周波数帯の振動成分を交流電圧の瞬時値vから抽出するバンドパスフィルタとして機能する。第2の構成例の判定用信号生成部22におけるバンドパスフィルタ36は、判定用信号生成部22の入力信号である交流電圧の定格周波数を中心周波数とし、該中心周波数を含む所定の周波数帯の成分のみを抽出する(通過させる)。減算器32は、入力信号から、バンドパスフィルタ36により抽出した信号成分を減算する。すなわち、第2の構成例の判定用信号生成部22は、交流電圧の瞬時値vに含まれる、定格周波数を含む所定の周波数帯の成分を除去した信号を、交流電圧の振動成分として抽出する。
二乗算出部33、移動平均算出部34、及び平方根算出部35は、第1の構成例と同様、交流電圧から抽出した振動成分に基づいて異常判定用信号SJを生成する信号生成部として機能する。
図2の(c)には、判定用信号生成部22の第3の構成例として、バンドパスフィルタにより交流電圧の振動成分を抽出する判定用信号生成部22の別の例を示している。第3の構成例の判定用信号生成部22は、バンドパスフィルタ37と、二乗算出部33と、移動平均算出部34と、平方根算出部35とを含む。
バンドパスフィルタ37は、交流系統の定格周波数とは異なる周波数帯の振動成分を交流電圧の瞬時値vから抽出するバンドパスフィルタとして機能する。第3の構成例の判定用信号生成部22におけるバンドパスフィルタ37は、判定用信号生成部22の入力信号である交流電圧の定格周波数よりも高周波である所定の周波数を中心周波数とし、該中心周波数を含む所定の周波数帯の成分のみを抽出する(通過させる)。すなわち、第3の構成例の判定用信号生成部22は、交流電圧の瞬時値vに含まれる、定格周波数よりも高周波である所定の周波数帯の成分を、交流電圧の振動成分として抽出する。
二乗算出部33、移動平均算出部34、及び平方根算出部35は、第1の構成例と同様、交流電圧から抽出した振動成分に基づいて異常判定用信号SJを生成する信号生成部として機能する。
図3の(d)には、判定用信号生成部22の第4の構成例として、バンドパスフィルタにより交流電圧の振動成分を抽出する判定用信号生成部22の更に別の例を示している。第4の構成例の判定用信号生成部22は、バンドパスフィルタ36と、二乗算出部33A,33Bと、移動平均算出部34A,34Bと、平方根算出部35A,35Bと、減算器32とを含む。なお、第4の構成例におけるバンドパスフィルタ36の中心周波数は、交流系統1の交流電圧の定格周波数とする。
第4の構成例の判定用信号生成部22は、入力信号(交流電圧の瞬時値v)及び該入力信号におけるバンドパスフィルタ36を通過した成分のそれぞれに対し、二乗算出部33A,33B、移動平均算出部34A,34B、及び平方根算出部35A,35Bによる演算処理を行った後、減算器32により異常判定用信号SJを生成して異常有無判定部23に出力する。
図3の(e)には、判定用信号生成部22の第5の構成例として、計測した時刻が異なる2つの交流電圧の瞬時値vの差分に基づいて交流電圧の振動成分を抽出する判定用信号生成部22の例を示している。第5の構成例の判定用信号生成部22は、過去値出力部38と、減算器32と、二乗算出部33と、移動平均算出部34と、平方根算出部35とを含む。
過去値出力部38は、例えば、計測演算周期におけるnサンプル分の瞬時値を保持するリングバッファを含み、最新の瞬時値vが判定用信号生成部22に入力された時刻tにおけるリングバッファ内のnサンプル前の瞬時値(過去値)Z-nを出力した後、該過去値Z-nを時刻tの瞬時値v(t)に上書きする。減算器32は、時刻tの瞬時値v(t)から、過去値Z-nを減算する。
二乗算出部33、移動平均算出部34、及び平方根算出部35は、第1の構成例と同様、交流電圧から抽出した振動成分に基づいて異常判定用信号SJを生成する信号生成部として機能する。
なお、本実施形態に係る判定用信号生成部22の構成は、上述した5種類の構成に限らず、本発明の要旨を逸脱しない範囲において適宜変更可能である。例えば、交流電圧の瞬時値から抽出した振動成分に基づいて異常判定用信号SJを生成するための構成は、上述した二乗算出部33、移動平均算出部34、及び平方根算出部35の組み合わせに限らず、適宜変更可能である。判定用信号生成部22は、例えば、抽出した振動成分の絶対値を算出し、該絶対値についての移動平均に基づいて異常判定用信号SJを生成する構成であってもよい。また、判定用信号生成部22は、例えば、移動平均算出部34をローパスフィルタに置き換えた構成であってもよい。更に、上述した構成例に限らず、判定用信号生成部22における、抽出した振動成分に基づいて異常判定用信号SJを生成するための構成は、正負に振動する振動成分を正の値に変換する処理、及び異常判定用信号SJの生成に用いる信号を平滑化する処理を実施可能な構成を含むものであればよい。信号を平滑化する処理を実施することにより、異常判定用信号SJの生成に用いる信号の時間変動が激しい場合であっても適切に異常の有無を判定することが可能な異常判定用信号SJを生成することができる。
図4は、異常有無判定部の構成例を説明する図である。図4の(a)~(c)には、それぞれ、交流電圧の瞬時値vから抽出した振動成分が大きいほど異常判定用信号SJ(≧0)が大きな値となる場合の異常有無判定部23の構成例を示している。
図4の(a)には、異常有無判定部23の第1の構成例を示している。第1の構成例の異常有無判定部23は、異常判定用信号SJ(≧0)と判定閾値TH1との大小関係により交流電圧の振動が正常な範囲内であるか異常であるかを判定する判定部41を含む。判定部41は、SJ≧TH1である場合に交流電圧の振動が異常であると判定する。判定部41は、交流電圧の振動が正常な範囲内であるか異常であるかの判定結果を保護部25に出力する。判定結果が異常であることを示す場合、保護部25は、所定の並列型機器(例えば、図1の第1の並列型機器11A又は第2の並列型機器11B)を解列する又は停止する等の保護動作を実施する。
このように、第1の構成例の異常有無判定部23は、交流電圧の瞬時値vに基づいて抽出した振動成分の大きさに応じた異常判定用信号SJが判定閾値TH1以上となると、交流電圧の振動に異常があると判定する。このため、第1の構成例の異常有無判定部23は、交流系統の交流電圧に生じた振動の異常を早期に検出することができる。
図4の(b)には、異常有無判定部23の第2の構成例として、積分出力を用いて交流電圧の振動が正常な範囲内であるか異常であるかを判定する異常有無判定部23の一例を示している。第2の構成例の異常有無判定部23は、第1の判定部42と、積分回路43と、第2の判定部44とを含む。第1の判定部44は、異常判定用信号SJ(≧0)が判定閾値TH1以上であるか否かを判定し、SJ≧TH1である場合には1を出力し、SJ<TH1である場合には-1を出力する。積分回路43は、第1の判定部42が出力した値を時間積分して出力する。第2の構成例における積分回路43は、第1の判定部42が1を連続して出力した場合の当該1が連続する期間を示す値を積分出力SKとして出力する。第2の判定部44は、積分回路の出力(積分出力SK)と判定時限TH2との大小関係により交流電圧の振動が正常な範囲内であるか異常であるかを判定する。第2の判定部44は、SK≧TH2である場合に交流電圧の振動が異常であると判定する。第2の判定部44は、交流電圧の振動が正常な範囲内であるか異常であるかの判定結果を保護部25に出力する。判定結果が異常であることを示す場合、保護部25は、所定の並列型機器を解列する又は停止する等の保護動作を実施する。
このように、第2の構成例の異常有無判定部23は、異常判定用信号SJが閾値TH1以上である期間(積分出力SK)が判定時限TH2以上になると、交流電圧の振動に異常があると判定する。このため、第2の構成例の異常有無判定部23は、例えば、負荷投入、タップ切換、系統切換等の通常運用で生じる瞬間的な電圧の変動でSJ≧TH1となった場合に異常と誤判定することを防ぐことができ、異常の有無をより正確に判定することができる。
図4の(c)には、異常有無判定部23の第3の構成例として、積分出力を用いて交流電圧の振動が正常な範囲内であるか異常であるかを判定する異常有無判定部23の別の例を示している。第3の構成例の異常有無判定部23は、減算器45と、積分回路43と、判定部46とを含む。減算器45は、異常判定用信号SJ(≧0)から判定閾値TH1を減算した値を出力する。積分回路43は、減算器45が出力した値を時間積分して出力する。第3の構成例における積分回路43は、減算器45が0以上の値を連続して出力した場合の当該値の時間積分を示す値を積分出力SLとして出力する。判定部46は、積分回路43の出力(積分出力SL)と判定基準TH3との大小関係により交流電圧の振動が正常な範囲内であるか異常であるかを判定する。判定部46は、SL≧TH3である場合に交流電圧の振動が異常であると判定する。判定部46は、交流電圧の振動が正常な範囲内であるか異常であるかの判定結果を保護部25に出力する。判定結果が異常であることを示す場合、保護部25は、所定の並列型機器を解列する又は停止する等の保護動作を実施する。
このように、第3の構成例の異常有無判定部23は、異常判定用信号SJが判定閾値TH1以上である期間における両者の差の積算値(積分出力SL)が判定基準TH3以上になると、交流電圧の振動に異常があると判定する。このため、第3の構成例の異常有無判定部23は、例えば、負荷投入、タップ切換、系統切換等の通常運用で生じる瞬間的な変動に対して異常と誤判定することを防ぐことができ、異常の有無をより正確に判定することができる。また、第3の構成例の異常有無判定部23では、異常判定用信号SJから判定閾値TH1を減算した値が大きいほど、短期間で振動に異常があると判定する。このため、第3の構成例の異常有無判定部23を適用することにより、交流電圧の振動が大きい場合に早期に異常を検知することができる。
図4の(d)には、異常有無判定部23の第4の構成例として、異常判定用信号SJの大きさと該大きさの異常判定用信号SJの継続時間との関係に基づいて交流電圧の振動が正常な範囲内であるか異常であるかを判定する異常有無判定部23の一例を示している。第4の構成例の異常有無判定部23は、継続時間算出部47と、判定時限決定部48と、判定部49とを含む。
継続時間算出部47は、入力された異常判定用信号SJの大きさに基づいて、同じ大きさ又は同じ大きさとみなす範囲内の異常判定用信号SJの継続時間SHを算出して出力する。判定時限決定部48は、予め定めた異常判定用信号SJの大きさと異常であるか否かの判定閾値とする判定時限TH4との関係を示す判定情報50と、入力された異常判定用信号SJの大きさとに基づいて、継続時間SHに対する判定時限TH4を決定する。判定情報50における異常判定用信号SJの大きさと判定時限TH4との関係は、例えば、図4の(d)に示したように、異常判定用信号SJが大きくなるほど判定時限が短くなるような負の相関関係とする。判定部49は、継続時間算出部47が出力した継続時間SHと、判定時限決定部48が出力した判定時限TH4とに基づいて、振動に異常があるか否かを判定する。判定部49は、SH≧TH4である場合に交流電圧の振動が異常であると判定する。判定部46は、交流電圧の振動が正常な範囲内であるか異常であるかの判定結果を保護部25に出力する。判定結果が異常であることを示す場合、保護部25は、所定の並列型機器を解列する又は停止する等の保護動作を実施する。
このように、第4の構成例の異常有無判定部23は、ある大きさの異常判定用信号SJが入力されたときの該大きさの継続時間SHが、異常判定用信号SJの大きさに基づいて決定した判定時限TH4以上になると、交流電圧の振動に異常があると判定する。このため、第4の構成例の異常有無判定部23は、第2の構成例の異常有無判定部23と同様、通常運用で生じる瞬間的な変動に対して異常と誤判定することを防ぐことができ、異常の有無をより正確に判定することができる。また、第4の構成例の異常有無判定部23においては、異常判定用信号SJが大きいほど、振動に異常があると判定するまでの判定時限TH4が短くなる。このため、第4の構成例の異常有無判定部23は、第3の構成例の異常有無判定部23と同様、交流電圧の振動が大きい場合に早期に異常を検知することができる。更に、第4の構成例の異常有無判定部23は、異常判定用信号SJの大きさと、該大きさの継続時間SHとに基づいて、交流電圧の振動の異常の有無を判定する。このため、第4の構成例の異常有無判定部23は、積分回路による時間積分等の処理を含む第2の構成例や第3の構成例と比べ、処理負荷が軽減される。
なお、本実施形態に係る異常有無判定部23の構成は、上述した4種類の構成に限らず、本発明の要旨を逸脱しない範囲において適宜変更可能である。
また、本実施形態に係る監視部21における判定用信号生成部22の構成と異常有無判定部23の構成との組み合わせに特別な制限はない。例えば、上述した5種類の構成の判定用信号生成部22は、それぞれ、上述した4種類の構成の異常有無判定部23のいずれとも組み合わせることができる。
図5は、第1の実施形態に係る監視部の動作の動作を説明する図である。
本実施形態に係る監視部21は、上述のように、交流系統1における交流電圧の瞬時値vを取得(計測)し、該交流電圧の振動の異常の有無を監視する。図5の(a)には、監視部21が取得する交流電圧の瞬時値vの一例を示している。監視部21が取得する交流電圧の瞬時値vは、正弦波であらわされる定格周波数における理想的な交流電圧Vfrに他の周波数帯の成分が含まれており、当該他の周波数帯の成分に応じた振動が生じる。この他の周波数帯の成分、特に定格周波数よりも高周波の成分による振動が継続し、拡大すると、交流系統1の交流電圧の品質が劣化する。しかしながら、上述した特許文献1に開示されているような、交流電流或いは無効電力等の実効値の振動継続を判定する方法では、図5の(a)の実効値Veのように交流電圧の瞬時値vの振動が平滑化された状態で振動継続を判定することとなる。このため、実効値に基づいて振動継続を判定する方法では、ある並列型機器の高調波フィルタと他の機器との間で電圧振動が生じた場合に、振動の異常を検知することが困難な場合がある。このため、本実施形態の監視部21では、図5の(b)及び(c)に示したように、交流電圧の瞬時値vに基づいて振動成分Voscを抽出し、抽出した該振動成分Voscに基づいて異常判定用信号SJを生成する。なお、図5の(b)に例示した振動成分Voscは、交流電圧の瞬時値vに基づいて抽出された振動成分の一例である。また、図5の(c)に例示した異常判定用信号SJは、交流電圧の瞬時値vから抽出した振動成分に基づいて生成される信号の一例である。
図5の(c)に例示した異常判定用信号SJは、時刻t0までは判定閾値TH1よりも小さく、時刻t0以降は判定閾値TH1以上となる。ここで、異常判定用信号SJが、上記のように二乗算出部33、移動平均算出部34、及び平方根算出部35を利用して生成される信号であるとすると、該異常判定用信号SJは、0以上であって、交流電圧に含まれる振動成分が大きいほど大きな値となる。このため、異常有無判定部23は、上述した第1の構成例のように、移動判定用信号SJが判定閾値TH1以上となったことに基づいて振動に異常があると判定することができる。
また、異常有無判定部23は、上述した第2の構成例のように、異常判定用信号SJが判定閾値TH1以上である期間SKが判定時限TH2以上となった場合に、振動に異常があると判定してもよい。異常有無判定部23の第2の構成例では、例えば、図5の(c)に例示した異常判定用信号SJにおける判定閾値TH1以上である期間SK(時刻t0から時刻t1までの期間)が判定時限TH2以上である場合に、振動に異常があると判定する。
また、異常有無判定部23は、上述した第3の構成例のように、異常判定用信号SJから判定閾値TH1を減算した値の積算値SLが判定基準TH3以上となった場合に、振動に異常があると判定してもよい。異常有無判定部23の第3の構成例では、例えば、図5の(c)に例示した異常判定用信号SJの時刻t0以降の期間におけるSJ-TH1の積算値SLが判定基準TH3以上となった場合に、振動に異常があると判定する。
更に、図示は省略するが、異常有無判定部23は、上述した第4の構成例のように、異常判定用信号SJの大きさと、該大きさの異常判定用信号SJの継続時間と、判定情報50とに基づいて、振動の異常の有無を判定してもよい。
図6は、判定用信号生成部の第5の構成例における振動成分の抽出方法を説明する図である。
図3の(e)を参照して上述したように、判定用信号生成部22の第5の構成例は、時刻tにおける交流電圧の瞬時値v(t)とnサンプル前の瞬時値Z-nとの差分に基づいて、交流電圧の振動成分を抽出する。例えば、図6のグラフ図の時刻t0における交流電圧の瞬時値v(t0)が判定用信号生成部22に入力されると、過去値出力部38は、時刻t0よりもnサンプル期間分前の時刻tpに入力された過去値Z-nを出力する。このため、減算器32は、時刻t0の瞬時値v(t0)から時刻tpの過去値Z-nを減算した値(点線で示した傾き)を出力する。図6に示したように、交流電圧の瞬時値vに振動成分が含まれており、理想的な交流電圧Vfrとの差異が大きい場合、減算器32が出力する値と、理想的な交流電圧Vfrにおける対応する期間の値との差が大きくなることがある。また、交流電圧の場合、交流系統1の電圧は概ね定格電圧に維持されるため、波高値の増減が少ない。このため、第5の構成例の判定用信号生成部22のような過去値Z-nとの差分を利用することにより、周波数帯を限定せずに振動成分を抽出する、或いは複数の周波数成分が混ざっている場合でも振動成分を抽出することができる。
このように、本実施形態の監視部21では、交流電圧の瞬時値vに基づいて該交流電圧の振動成分を抽出し、抽出した振動成分に基づいて異常判定用信号SJを生成する。このため、交流電流や無効電力等の実効値では検知が困難な振動成分を抽出し、該振動成分に応じた大きさの異常判定用信号SJを生成することができる。
また、本実施形態の保護部25は、交流電圧の振動に異常があると判定した場合に、並列型機器を解列又は停止する保護動作を実施する。この際、保護部25は、例えば、異常な振動の一因と考えられるある1つの並列型機器を解列又は停止させ、その後の監視部21からの出力に基づいて振動の異常が解消されたか否かを判定する。振動の異常が解消されていない場合、保護部25は、振動の異常が解消されるまで、解列又は停止させる並列型機器を変更し、その後の監視部21からの出力に基づいて振動の異常が解消されたか否かを判定する処理を続ける。このように、本実施形態に係る交流系統1の監視システムでは、交流電圧の異常な振動を検知した場合に、振動を抑制するのではなく、振動の一因と考えられる並列型機器を解列又は停止する。
例えば、交流系統に接続されたある1つの並列型機器の高調波フィルタと他の機器との間で他の機器が原因となり振動が生じた場合、当該並列型機器における制御パラメータを変えたとしても、振動を抑制することができないことがある。また、様々な機器が接続された交流系統において振動の原因となった機器を特定することは非常に困難である。更に、積極的に振動を拡大させてはいないかもしれないが、当該並列型機器の高調波フィルタが連系したことにより共振点が形成され、振動の一因となった可能性もある。このため、本実施形態の監視システムのように交流電圧の瞬時値vに基づいて振動の異常を検出し、並列型機器を解列又は停止する保護動作を実施することにより、周辺機器を一斉に解列させる可能性や周辺機器に損傷を与える可能性を排除することで、交流系統の電力品質を確実に担保することができる。
なお、本実施形態に係る監視部21における判定用信号生成部22は、例えば、振動成分の抽出条件が異なる複数の抽出方法により同一の交流電圧の瞬時値vから抽出した複数の振動成分のそれぞれに基づいて複数の異常判定用信号を生成してもよい。このような監視部21における異常有無判定部23は、複数の異常判定用信号のそれぞれに基づいて個別に振動の異常の有無を判定した後、複数の判定結果に基づいて最終的な振動の異常の有無を判定する。
図7は、第1の実施形態に係る監視部の第1の応用例を説明する図である。図8は、第1の応用例において判定用信号生成部で抽出する振動成分と異常有無判定部における判定閾値との例を説明する図である。図7には、判定用信号生成部22の第3の構成例と、異常有無判定部23の第2の構成例とを組み合わせた監視部21の構成に関する応用例を示している。
図7に例示した判定用信号生成部22は、第3の構成例として上述した判定用信号生成部と対応する信号生成回路を3組含む。3組の信号生成回路は、同一の交流電圧の瞬時値vに基づいて該交流電圧の振動成分を抽出し、異常判定用信号を生成する。ここで、3組の信号生成回路は、振動成分の抽出に用いるバンドパスフィルタ37の中心周波数が異なる。
第1の信号生成回路は、中心周波数f1のバンドパスフィルタ37Aにより抽出した、中心周波数f1を含む所定の周波数帯の振動成分に基づいて異常判定用信号SJ1を生成する。第1の信号生成回路では、二乗算出部33A、移動平均算出部34A、及び平方根算出部35Aにより異常判定用信号SJ1を生成する。第2の信号生成回路は、中心周波数f2(>f1)のバンドパスフィルタ37Bにより抽出した、中心周波数f2を含む所定の周波数帯の振動成分に基づいて異常判定用信号SJ2を生成する。第2の信号生成回路では、二乗算出部33B、移動平均算出部34B、及び平方根算出部35Bにより異常判定用信号SJ2を生成する。第3の信号生成回路は、中心周波数f3(>f2)のバンドパスフィルタ37Cにより抽出した、中心周波数f3を含む所定の周波数帯の振動成分に基づいて異常判定用信号SJ3を生成する。第3の信号生成回路では、二乗算出部33C、移動平均算出部34C、及び平方根算出部35Cにより異常判定用信号SJ3を生成する。
ここで、3個のバンドパスフィルタ37A,37B,及び37Cは、図8に示すように、中心周波数f1,f2,及びf3の大小関係がf3>f2>f1(>f0)となり、かつ各バンドパスフィルタ37A,37B,及び37Cを通過する周波数帯が重複しないような組み合わせとする。図8の周波数f0は、交流系統1の定格周波数である。
また、図7に例示した異常有無判定部23は、第2の構成例として上述した異常有無判定部と対応する判定回路を3組含み、更に最終判定部51を含む。3組の判定回路は、それぞれ、判定用信号生成部22で生成した3つの異常判定用信号SJ1,SJ2,及びSJ3のうち、互いに重複しないよう割り当てられた1つの異常判定用信号SJ1,SJ2,又はSJ3に基づいて交流電圧の振動の異常の有無を判定する。第1の判定回路は、第1の判定部42A及び積分回路43Aにより出力される第1の異常判定用信号SJ1に対する積分出力SK1と、判定時限TH2との大小関係に基づいて、振動の異常の有無を判定し、該判定結果を最終判定部51に出力する。第2の判定回路は、第1の判定部42B及び積分回路43Bにより出力される第2の異常判定用信号SJ2に対する積分出力SK2と、判定時限TH2との大小関係に基づいて、振動の異常の有無を判定し、該判定結果を最終判定部51に出力する。第3の判定回路は、第1の判定部42C及び積分回路43Cにより出力される第3の異常判定用信号SJ3に対する積分出力SK3と、判定時限TH2との大小関係に基づいて、振動の異常の有無を判定し、該判定結果を最終判定部51に出力する。ここで、3つの第1の判定部42A,42B,及び42Cは、それぞれ、入力される異常判定用信号SJ1,SJ2,及びSJ3の対応する振動成分の周波数帯に応じて異なる判定閾値TH11,TH12,TH13を用いる。
最終判定部51は、3組の判定回路のそれぞれの判定結果に基づいて、交流電圧の振動の異常の有無に対する最終判定を行う。最終判定部51は、例えば、3組の判定回路のそれぞれの判定結果を入力とするOR回路とし、3つの判定結果のうち1つ以上が振動に異常があるという判定結果である場合に、振動に異常があるという判定結果を出力する。
このように、周波数帯が異なる複数の振動成分のそれぞれに基づいて複数の異常判定用信号を生成し、異常判定用信号のそれぞれに対する異常の有無の判定結果に基づいて最終的な異常の有無の判定を行うことで、様々な振動様相が生じても確実に振動を検知し、保護動作を行うことができる。
なお、振動成分の抽出条件が異なる複数組の信号生成回路は、上述した判定用信号生成部22の第3の構成例に限らず、第1の構成例、第2の構成例、第4の構成例、及び第5の構成例のいずれか、或いは他の類似した構成であってもよい。例えば、複数組の信号生成回路は、第5の構成例であって過去値出力部が出力する過去値Z-nの値nが異なる複数組の信号生成回路であってもよい。更に、振動成分の抽出条件が異なる複数組の信号生成回路は、振動成分の抽出方法が異なる複数組の信号生成回路の組み合わせ、例えば、第1の構成例と対応する信号生成回路と第5の構成例と対応する信号生成回路との組み合わせ等であってもよい。加えて、複数の異常判定用信号のそれぞれに基づいて個別に異常の有無を判定する複数組の判定回路は、第2の構成例に限らず、第1の構成例、第3の構成例、及び第4の構成例のいずれか、或いは他の類似した構成であってもよい。
また、本実施形態に係る監視システムを適用する交流系統1が三相交流等の多相交流である場合には、単相の交流電圧毎に振動の異常の有無を判定し、該判定結果に基づいて最終的な異常の有無の判定をしてもよい。
図9は、第1の実施形態に係る監視部の第2の応用例を説明する図である。図9には、判定用信号生成部22の第5の構成例と、異常有無判定部23の第2の構成例とを組み合わせた監視部21の構成に関する応用例を示している。
図9に例示した判定用信号生成部22は、第5の構成例として上述した判定用信号生成部と対応する信号生成回路を3組含む。3組の信号生成回路は、過去値出力部38A,38B,及び38Cが出力する過去値Z-nの値nが同一であり、入力する交流電圧の瞬時値が異なる。第1の信号生成回路には、交流電圧の瞬時値として、三相交流における第1の線間電圧Vabの瞬時値v1を入力する。すなわち、第1の信号生成回路は、減算器32Aにより、時刻tにおける第1の線間電圧Vabの瞬時値v1(t)からnサンプル前の第1の線間電圧Vabの瞬時値(過去値)Z1-nを減算して抽出した振動成分に基づいて、異常判定用信号SJ1を生成する。第1の信号生成回路では、二乗算出部33A、移動平均算出部34A、及び平方根算出部35Aにより異常判定用信号SJ1を生成する。第2の信号生成回路には、交流電圧の瞬時値として、三相交流における第2の線間電圧Vbcの瞬時値v2を入力する。すなわち、第2の信号生成回路は、減算器32Bにより、時刻tにおける第2の線間電圧Vbcの瞬時値v2(t)からnサンプル前の第2の線間電圧Vbcの過去値Z2-nを減算して抽出した振動成分に基づいて、異常判定用信号SJ2を生成する。第2の信号生成回路では、二乗算出部33B、移動平均算出部34B、及び平方根算出部35Bにより異常判定用信号SJ2を生成する。第3の信号生成回路には、交流電圧の瞬時値として、三相交流における第3の線間電圧Vcaの瞬時値v3を入力する。すなわち、第3の信号生成回路は、時刻tにおける第3の線間電圧Vcaの瞬時値v3(t)からnサンプル前の第3の線間電圧Vcaの過去値Z3-nを減算して抽出した振動成分に基づいて、異常判定用信号SJ3を生成する。第3の信号生成回路では、二乗算出部33C、移動平均算出部34C、及び平方根算出部35Cにより異常判定用信号SJ3を生成する。
また、図9に例示した異常有無判定部23は、第2の構成例として上述した異常有無判定部と対応する判定回路を3組含み、更に最終判定部51を含む。3組の判定回路は、それぞれ、判定用信号生成部22で生成した3つの異常判定用信号SJ1,SJ2,及びSJ3のうちの1つの異常判定用信号SJ1,SJ2,又はSJ3に基づいて交流電圧の振動の異常の有無を判定する。第1の判定回路は、第1の判定部42A及び積分回路43Aにより出力される第1の異常判定用信号SJ1に対する積分出力SK1と、判定時限TH2との大小関係に基づいて、振動の異常の有無を判定し、該判定結果を最終判定部51に出力する。第2の判定回路は、第1の判定部42B及び積分回路43Bにより出力される第2の異常判定用信号SJ2に対する積分出力SK2と、判定時限TH2との大小関係に基づいて、振動の異常の有無を判定し、該判定結果を最終判定部51に出力する。第3の判定回路は、第1の判定部42C及び積分回路43Cにより出力される第3の異常判定用信号SJ3に対する積分出力SK3と、判定時限TH2との大小関係に基づいて、振動の異常の有無を判定し、該判定結果を最終判定部51に出力する。ここで、3つの第1の判定部42A,42B,及び42Cは、それぞれ、入力される異常判定用信号SJ1,SJ2,及びSJ3に応じて同一の判定閾値TH1を用いる。
最終判定部51は、3組の判定回路のそれぞれの判定結果に基づいて、交流電圧の振動の異常の有無に対する最終判定を行う。最終判定部51は、例えば、3組の判定回路のそれぞれの判定結果を入力とするOR回路とし、3つの判定結果のうち1つ以上が振動に異常があるという判定結果である場合に振動に異常があるという判定結果を出力する。
このように、三相交流に含まれる3つの単相の交流電圧の瞬時値のそれぞれに基づいて3つの異常判定用信号SJ1,SJ2,及びSJ3を生成し、異常判定用信号のそれぞれに対する異常の有無の判定結果に基づいて最終的な異常の有無の判定を行うことで、ある1つの相の交流電圧の振動に異常がある場合にも検知することができる。三相交流においては、例えば、不平衡によりいずれかの相にのみ振動が生じることがあるが、第2の応用例のように相毎に振動の異常の有無を判定した後で最終判定を行うことにより、振動の異常を確実に検知することができる。
なお、三相交流の交流系統に適用する監視システムにおいても、判定用信号生成部22に設ける複数組の信号生成回路は、第5の構成例に限らず、第1の構成例から第4の構成例のいずれか、或いは他の類似した構成であってもよい。更に、異常有無判定部23に設ける複数の判定回路は、第2の構成例に限らず、第1の構成例、第3の構成例、及び第4の構成例のいずれか、或いは他の類似した構成であってもよい。
[第2の実施形態]
本実施形態では、図1に例示した交流系統1における監視部21の別の構成例について説明する。
図10は、第2の実施形態に係る交流系統の監視システムにおける監視部の構成例を説明する図である。図11は、第2の実施形態に係る判定用信号生成部及び異常有無判定部の構成例を説明図である。
図10に例示する監視部21は、判定用信号生成部22と、異常有無判定部23と、評価タイミング制御部27とを含む。
判定用信号生成部22は、上述した第5の構成例と同じ構成であり、図11に示したように、過去値出力部38と、減算器32と、二乗算出部33と、移動平均算出部34と、平方根算出部35とを含む。判定用信号生成部22は、減算器32において、時刻tの交流電圧の瞬時値v(t)から、過去値出力部38が出力したnサンプル前の瞬時値(過去値)Z-nを減算して交流電圧の振動成分を抽出する。判定用信号生成部22は、二乗算出部33、移動平均算出部34、及び平方根算出部35により、抽出した振動成分に応じた異常判定用信号SJを生成する。
異常有無判定部23は、上述した第2の構成例と同じ構成であり、図11に示したように、第1の判定部42と、積分回路43と、第2の判定部44とを含む。異常有無判定部23の第2の判定部44は、第1の判定部42及び積分回路43により出力される、異常判定用信号SJが継続して閾値TH以上である期間を示す積分出力SKが判定時限TH2以上になると、交流電圧の振動に異常があると判定する。
評価タイミング制御部27は、判定用信号生成部22において異常判定用信号SJを生成し、異常有無判定部23において異常の有無を判定する処理を実施するタイミングを制御する。評価タイミング制御部27は、ゼロクロス検出部28と、判定指示部29とを含む。ゼロクロス検出部28は、交流電圧の瞬時値vが0になる時刻(ゼロクロス点)を検出する。判定指示部29は、検出したゼロクロス点に基づいて設定される所定の評価期間内の交流電圧の瞬時値に基づいた交流電圧の振動の異常の有無の判定を判定用信号生成部22及び異常有無判定部23に行わせる。判定指示部29は、所定の評価期間内にのみ、判定用信号生成部22の減算部32、二乗算出部33、移動平均算出部34、及び平方根算出部35を動作させ、判定用信号生成部22に異常判定用信号SJを生成させる。また、判定指示部29は、判定用信号生成部22で生成した異常判定用信号SJを入力として第1の判定部42及び積分回路43により出力される積分出力SKに対してのみ、第2の判定部44による判定を行わせる。
上述した判定用信号生成部22の第5の構成例では、交流電圧の瞬時値vにおける全区間に対し、時刻tの交流電圧の瞬時値v(t)からnサンプル前の過去値Z-nを減算した値を振動成分とし、該振動成分に基づいて異常判定用信号SJを生成する処理を行っている。しかしながら、第5の構成例の判定用信号生成部22は、本実施形態で説明するように、理想的な交流電圧Vfrにおいてゼロクロス点を通る直線による近似が成立する期間にのみ、異常判定用信号SJを生成し異常の有無を判定してもよい。
図12は、評価期間の例を説明する図である。
図12に示したグラフ図に正弦波であらわされる理想的な交流電圧Vfrは、時刻Txにおいて電圧が0になっており、当該時刻Txがゼロクロス点となる。理想的な交流電圧Vfrのゼロクロス点における接線の傾き(微分係数)は太い点線で示したような傾きとなり、ゼロクロス点Txを中心とする±ΔTの範囲内における交流電圧Vfrの値は、太い点線の傾きで与えられる直線に近似することができる。このような交流電圧Vfrにおける直線近似が可能な期間内のみで、瞬時値v(t)から過去値Z-nを減算して振動成分を抽出することにより、直線近似される傾きとは異なる振動成分を容易にかつ確実に抽出することができる。
なお、所定の評価期間は、振動のない交流電圧における瞬時値vが0になる時刻(ゼロクロス点)を含み、交流電圧の瞬時値の時間変化に対し直線近似が成立する期間内に設定すればよい。すなわち、ゼロクロス点Txを中心とする±ΔTの期間内で理想的な交流電圧Vfrの瞬時値に対し直線近似が成立する場合、最大評価期間は、ゼロクロス点Txを中心とする±ΔTの期間となる。評価期間は、上記の直線近似が成立する期間内であればよく、例えば、ゼロクロス点Txから+ΔTまでの期間であってもよい。
以上、本発明に係る交流系統の監視システムの実施形態を説明したが、本発明に係る交流系統の監視システムは、上記の実施形態に限らず、本発明の要旨を逸脱しない範囲において適宜変更可能である。例えば、監視部21は、図1に例示したような発電設備2における送電線4との接続部に限らず、他の位置で計測した交流電圧の瞬時値vに基づいて振動成分を抽出し、異常判定用信号SJを生成してもよい。また、例えば、交流系統1に連系する並列型機器は、図1に例示した太陽光発電システムに限らず、風力発電等の再生可能エネルギーを利用した発電システム、或いはSVC(Static Var Compensator)、STATCOM(STATic synchronous COMpensator)等の調相設備、電力貯蔵用パワーコンディショナを含む蓄電システム、同期発電機等であってもよい。
また、監視部21、及び保護部25の実装形態、並びに保護対象(異常と判定した場合に解列又は停止する機器)は図1に例示したものに限定されない。例えば、監視部21、及び保護部25を並列型機器内部(例えば分散電源11A、或いはインバータ装置13のコントローラ)に実装し、保護対象を実装した並列型機器に限定してもよい。
1 交流系統
2 発電設備
3 発電機
4 送電線
5,15 リアクトル
6 抵抗
7 負荷
8 力率改善コンデンサ
11A,11B 分散電源
12 ソーラーパネル
13 インバータ装置
14 高調波フィルタ
16 コンデンサ
17,19 変圧器
18 スイッチ
21 監視部
22 判定用信号生成部
23 異常有無判定部
24 電圧計測器
25 保護部
26 制御バス
27 評価タイミング制御部
28 ゼロクロス検出部
29 判定指示部
31 ローパスフィルタ
32,32A,32B,32C 減算器
33,33A,33B,33C 二乗算出部
34,34A,34B,34C 移動平均算出部
35,35A,35B,35C 平方根算出部
36,37,37A,37B,37C バンドパスフィルタ
38、38A,38B,38C 過去値出力部
41,46,49 判定部
42,42A,42B,42C 判定部
43,43A,43B,43C 積分回路
44,44A,44B,44C 判定部
45 減算器
47 継続時間算出部
48 判定時限決定部
50 判定情報
51 最終判定部

Claims (14)

  1. 交流系統における電圧振動を監視する監視部を含む交流系統の監視システムであって、
    前記監視部は、
    前記交流系統において計測した交流電圧の瞬時値に基づいて前記交流電圧の振動成分を抽出し、抽出した前記交流電圧の振動成分と対応する異常判定用信号を生成する判定用信号生成部と、
    生成した前記異常判定用信号に基づいて前記交流電圧の振動の異常の有無を判定する異常有無判定部と
    前記交流電圧の瞬時値がゼロになるゼロクロス点を検出する検出部と
    を備え
    前記判定用信号生成部は、前記ゼロクロス点を検出した時刻と正弦波によりあらわされる交流電圧におけるゼロクロス点を通る直線で近似される区間とに基づいて設定される期間内に計測した前記交流電圧の瞬時値に基づいて前記交流電圧の振動成分を抽出し、該抽出した前記交流電圧の振動成分に基づいて前記異常判定用信号を生成する
    とを特徴とする交流系統の監視システム。
  2. 交流系統における電圧振動を監視する交流系統の監視システムであって、
    前記交流系統において計測した交流電圧の瞬時値に基づいて前記交流電圧の振動成分を抽出し、抽出した前記交流電圧の振動成分と対応する異常判定用信号を生成する判定用信号生成部と、
    生成した前記異常判定用信号に基づいて前記交流電圧の振動の異常の有無を判定する異常有無判定部と、
    前記異常有無判定部の判定結果に基づいて、前記交流系統に接続される並列型機器を保護する保護部と、を備え、
    前記保護部は、前記並列型機器の解列を行い、前記並列型機器の解列を行った後で前記異常有無判定部から振動の異常が継続していることを示す情報を受信した場合に、別の並列型機器を解列する
    ことを特徴とする交流系統の監視システム。
  3. 前記判定用信号生成部は、計測した時刻が異なる2つの前記瞬時値の差分に基づいて前記交流電圧の振動成分を抽出する
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の交流系統の監視システム。
  4. 前記判定用信号生成部は、ハイパスフィルタ及びバンドパスフィルタのいずれかにより前記交流電圧の振動成分を抽出する
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の交流系統の監視システム。
  5. 前記判定用信号生成部は、抽出した前記交流電圧の振動成分を正の値に変換する処理、及び前記異常判定用信号の生成に用いる信号を平滑化する処理を実施する処理部を含む
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の交流系統の監視システム。
  6. 前記判定用信号生成部の前記処理部は、前記交流電圧の瞬時値に基づいて抽出した前記振動成分の二乗を算出する第1の演算部、算出した前記振動成分の二乗の移動平均を算出する第2の演算部、及び算出した前記移動平均の平方根を算出する平方根算出部を含む
    ことを特徴とする請求項5に記載の交流系統の監視システム。
  7. 前記判定用信号生成部は、
    前記交流電圧の瞬時値を正の値に変換し、変換した前記正の値を平滑化する第1の処理部と、
    前記交流電圧の瞬時値に含まれる所定の周波数成分を抽出し、該周波数成分を正の値に変換し、変換した前記正の値を平滑化する第2の処理部と、
    前記第1の処理部の出力から前記第2の処理部の出力を減算して前記異常判定用信号を生成する減算部と
    を含むことを特徴とする請求項1又は2に記載の交流系統の監視システム。
  8. 前記第1の処理部は、前記交流電圧の瞬時値の二乗を算出し、該瞬時値の二乗の移動平均を算出し、該移動平均の平方根を算出するように構成され、
    前記第2の処理部は、前記交流電圧の瞬時値から抽出した前記周波数成分の二乗を算出し、該周波数成分の二乗の移動平均を算出し、該移動平均の平方根を算出するように構成される
    ことを特徴とする請求項7に記載の交流系統の監視システム。
  9. 前記判定用信号生成部は、0以上であり、かつ前記交流電圧の振動成分が大きいほど大きな値となる前記異常判定用信号を生成し、
    前記異常有無判定部は、前記異常判定用信号が閾値以上である場合に、前記交流電圧の振動に異常があると判定する
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の交流系統の監視システム。
  10. 前記判定用信号生成部は、0以上であり、かつ前記交流電圧の振動成分が大きいほど大きな値となる前記異常判定用信号を生成し、
    前記異常有無判定部は、前記異常判定用信号が第1の閾値以上である期間を算出し、算出した前記期間が第2の閾値以上となった場合に、前記交流電圧の振動に異常があると判定する
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の交流系統の監視システム。
  11. 前記判定用信号生成部は、0以上であり、かつ前記交流電圧の振動成分が大きいほど大きな値となる前記異常判定用信号を生成し、
    前記異常有無判定部は、前記異常判定用信号から第1の閾値を減算した値の時間積分を算出し、算出した前記時間積分の値が第2の閾値以上となった場合に、前記交流電圧の振動に異常があると判定する
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の交流系統の監視システム。
  12. 前記判定用信号生成部は、0以上であり、かつ前記交流電圧の振動成分が大きいほど大きな値となる前記異常判定用信号を生成し、
    前記異常有無判定部は、予め定めた前記異常判定用信号の大きさと前記交流電圧の振動の異常の有無の判定時限との関係と、前記判定用信号生成部で生成した前記異常判定用信号の大きさ及び該大きさの前記異常判定用信号の継続時間とに基づいて、前記交流電圧の振動の異常の有無を判定する
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の交流系統の監視システム。
  13. 前記判定用信号生成部は、同一の交流電圧の瞬時値に基づいて抽出方法又は抽出条件が異なる複数の振動成分を抽出し、抽出した該複数の振動成分のそれぞれに基づいて複数の異常判定用信号を生成し、
    前記異常有無判定部は、前記複数の異常判定用信号のそれぞれに基づいて振動の異常の有無を判定し、該複数の判定の判定結果に基づいて振動の異常の有無を判定する
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の交流系統監視システム。
  14. 前記判定用信号生成部は、位相が異なる複数の交流電圧の瞬時値のそれぞれに基づいて複数の振動成分を抽出し、抽出した該複数の振動成分のそれぞれに基づいて複数の異常判定用信号を生成し、
    前記異常有無判定部は、前記複数の異常判定用信号のそれぞれに基づいて振動の異常の有無を判定し、該複数の判定の判定結果に基づいて振動の異常の有無を判定する
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の交流系統監視システム。
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