JP7317970B2 - 自動分析システム及びアラーム対処方法 - Google Patents

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Description

本発明は、血液や尿などの生体試料に由来する検体を分析する自動分析装置などを備える自動分析システム及びアラーム対処方法に関する。
血液や尿等の生体サンプルの分析を行う自動分析装置は、分析精度の再現性の高さ、分析処理の迅速性等のメリットから現在の診断では不可欠となっている。この種の自動分析装置は、分析の種類に応じて複数種類のものが存在する。例えば、生化学分析を行う比色分析装置、抗原・抗体反応を用いて試料中の抗原又は抗体を分析する免疫分析装置、血液の凝固能を測定する凝固分析装置、血液中の血球成分の数を測定する血球カウンター等である。また、自動分析装置で試料を分析するに当たって、血液の遠心分離や、複数の子検体を作成するために試料を分注する等の前処理を実行する前処理装置も利用されている。1つの病院や検査センター等では、これらの自動分析装置や試料の前処理装置を複数台使用することが一般的である。
こうした自動分析装置や試料の前処理装置についてエラーが発生した場合、早急に対処しなければ分析が滞ってしまい、医師の診断が遅れてしまう恐れがある。エラーには試薬交換、ランプなどの消耗品交換なども含まれる。特許文献1には、エラー発生時、担当者が対処可能なエラーを登録した情報に基づき、担当者にエラーを通知し、誰がエラーに対処したかを共有する技術が開示されている。また、特許文献2には、エラー発生時、担当者が対処可能なエラーを登録した情報、担当者とエラーを発生した装置の位置情報、担当者が勤務時間内であるか確認するための担当者のスケジュールの情報に基づき、担当者にエラーを通知する技術が開示されている。
国際公開第2013/065528号 特開2018-160808号公報
エラーに対処する際には、エラーが生じた分析装置などのある場所へ向かう前に、エラーを解消するために必要な試薬等や消耗品を準備するために、試薬庫や消耗品保管庫など、別の場所に立ち寄る必要が生じる場合がある。特に、臨床検査室が大規模なものになると、エラーの対処を担当する検査技師の移動もタイムロスにつながる。
しかしながら、特許文献1、2に記載された技術においては、エラー対処のためにエラーの発生している装置以外の場所にアクセスする必要がある場合については考慮されていないため、タイムロスが発生してしまうおそれがある。
本発明の目的は、臨床検査室内の分析装置や処理装置等にエラーが発生した場合に、対処のためにエラーが発生した装置以外の場所へアクセスする必要がある場合であっても、エラーに対処する担当者のアサインを最適化し、エラーの対処に要する時間を短縮することができる自動分析システムを提供することである。
本発明の一実施の態様である自動分析システムは、試料の分析または前処理を行い、臨床検査室に配置される複数の分析装置と、検査技師の所在地を取得する位置情報取得装置と、複数の分析装置を管理する管理装置とを有し、管理装置は、複数の分析装置または管理装置から発生を検知したアラームの情報を登録するアラーム情報管理テーブルと、臨床検査室に勤務する検査技師のスケジュールを登録する担当者スケジュール管理テーブルと、複数の分析装置または管理装置から発生するアラームに対処するため、当該アラームに対処する検査技師が当該アラームを発生させた装置に先立って立ち寄る立寄場所の情報を登録するアラーム対処立寄位置管理テーブルとを記憶する記憶装置と、担当者スケジュール管理テーブルから得られる、臨床検査室内にいる検査技師が現在実行しているタスクの情報と、アラーム情報管理テーブル及びアラーム対処立寄位置管理テーブルから特定される、当該アラームに対処する検査技師が最初に立ち寄る位置を示す位置情報基準点と位置情報取得装置から取得した臨床検査室内にいる検査技師の現在位置との距離に基づく位置情報とに基づき、臨床検査室内にいる検査技師に対して、発生を検知したアラームを通知する優先順位付けを行う情報処理装置と、を備える。
本発明の他の一実施の態様であるアラーム対処方法は、試料の分析または前処理を行う複数の分析装置が配置され、複数の検査技師が勤務する臨床検査室におけるアラーム対処方法であって、臨床検査室に勤務する検査技師のスケジュールを登録する担当者スケジュール管理テーブルと、複数の分析装置または管理装置から発生するアラームに対処するため、当該アラームに対処する検査技師が当該アラームを発生させた装置に先立って立ち寄る立寄場所の情報を登録するアラーム対処立寄位置管理テーブルとをあらかじめ記憶し、複数の分析装置または管理装置からアラームの発生を検知し、発生を検知したアラームの情報をアラーム情報管理テーブルに登録し、担当者スケジュール管理テーブルから得られる、臨床検査室内にいる検査技師が現在実行しているタスクの情報と、アラーム情報管理テーブル及びアラーム対処立寄位置管理テーブルから特定される、当該アラームに対処する検査技師が最初に立ち寄る位置を示す位置情報基準点と検査技師の所在地を取得する位置情報取得装置から取得した臨床検査室内にいる検査技師の現在位置との距離に基づく位置情報とに基づき、臨床検査室内にいる検査技師に対して、発生を検知したアラームを通知する優先順位付けを行う。
アラームの発生している装置に先立って他の場所にアクセスする必要がある場合において、対処に要する時間を短縮することができる。
その他の課題と新規な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかになるであろう。
臨床検査室の例である。 自動分析システムの概略構成を表すブロック図である。 アラーム情報管理テーブルの例である。 担当者情報管理テーブルの例である。 担当者スケジュール管理テーブルの例である。 アラーム対処立寄位置管理テーブルの例である。 臨床検査室マップの例である。 アラーム通知画面の例である。 アラーム対処回答画面の例である。 過去コメント確認画面の例である。 アラーム通知処理ロジックの例である。 アラーム通知順判定処理ロジックの例である。 アラーム情報管理テーブルの例である。 担当者スケジュール管理テーブルの例である。 アラーム情報管理テーブルの例である。 担当者スケジュール管理テーブルの例である。 担当者スケジュール管理テーブルの例である。 拡張アラーム情報管理テーブルの例である。 担当者情報管理テーブルの例である。 拡張アラーム対処立寄位置管理テーブルの例である。 対応可能アラーム登録画面の例である。 対応可能アラーム登録情報管理テーブルの例である。 対応可能アラーム登録処理ロジックの例である。 全アラーム確認画面の例である。
本実施例の自動分析システムは、臨床検査室内の装置でアラームが発生した場合、臨床検査室内にいる検査技師の情報、検査技師のスケジュール、検査技師の位置、アラームが発生している装置の位置、アラームに対処するために立ち寄る場所の位置などを考慮して、最適な検査技師にアラームを通知する通知順を決定し、最適と判断された検査技師にアラームを通知する機能を有する。
図1は臨床検査室の例である。臨床検査を行う領域である臨床検査室101には、種々の装置、保管庫、作業台などが含まれる。図1の臨床検査室101には、分析装置103~107、前処理装置108、試薬保管庫109,110、消耗品保管庫111,112、作業台113が配置されている。分析装置は、臨床検査を行うための装置であり、単独動作する装置と、複数の分析装置同士が組み合わさって動作する装置の双方を含みうる。図1の例では、分析装置106,107が単独で動作し、分析装置103~105が組み合わさって動作する。前処理装置108は、臨床検査を行うための前処理を自動で行う装置であり、分析装置103~105,107とは搬送機構により接続されており、前処理のなされた検体は、搬送機構によって分析装置に搬送される。試薬保管庫109,110は、分析装置で分析を行うために必要な試薬を保管する。消耗品保管庫111,112は、分析装置や前処理装置が使用する消耗品を保管する。作業台113は、検査技師が臨床検査室101に搬入される検体等の開封作業を行ったり、その他作業を行ったりするためのスペースを提供する。なお、分析装置103~105と前処理装置108とを広義の分析装置と称する場合もある。
臨床検査室101には、複数の検査技師114~117が勤務している。検査技師は臨床検査の準備、分析装置や前処理装置の操作などを行う担当者であり、検査技師は1人1台以上、端末を保持している。分析装置103~107、前処理装置108、試薬保管庫109,110、消耗品保管庫111,112には正面があり、検査技師は臨床検査のための作業や装置からのアラームに対処する作業などを行う場合にはそれらの正面に移動する。検査技師の作業位置となる、装置や保管庫の正面位置を三角印118で示している。
臨床検査室101には、臨床検査室101内に配置された装置や保管庫、及び検査技師の保持する端末とネットワークで接続され、臨床検査室101での臨床検査業務を管理する管理装置102が設けられている。
図2に、臨床検査室101の臨床検査業務を管理する自動分析システムの概略構成を表すブロック図である。なお、端末220は、臨床検査室101に勤務する検査技師が保持している端末である。自動分析システムは、分析装置103~107、前処理装置108、検査技師が携帯する端末220、及び検査技師の臨床検査室101内での位置情報を取得する位置情報取得装置230が、管理装置102とネットワーク241~244によって情報伝達可能に結合されている。位置情報取得装置230は、検査技師の所在地を取得する装置である。位置情報を取得する手段は限定されない。例えば、検査技師の携帯する端末を用いて位置情報を把握してもよく、監視カメラ映像の画像解析により、検査技師の位置情報を把握してもよい。例えば、GPS(Global Positioning System)、Beacon、UWB(Ultra Wide Band)、Wi-Fi測位、音波測位、デッドレコニング、IMES(Indoor Messaging System)や、これらの組み合わせを用いることができる。
なお、自動分析システムの構成は、管理装置102が管理する臨床検査室の構成に依存するので、図2に例示した全ての装置が含まれていなければならないものではなく、また例示していない装置が含まれていてもよい。例えば、管理装置102は臨床検査情報システム(LIS:Clinical Laboratory Information System)のような情報システムと接続されていてもよい。
管理装置102は、入力装置201、出力装置202、通信装置203、情報処理装置204、記憶装置211を備えている。入力装置201は、例えばキーボード、マウス、出力装置202の画面タッチパネルなどの、管理者や検査技師が指示や情報を入力するデバイスである。出力装置202は、入力情報やその他、結果情報などを表示するモニタやプリンタを含む。通信装置203は、管理装置102が他の装置や端末と通信を行うための通信デバイスである。例えば、有線/無線のローカルエリアネットワーク、有線/無線のグローバルエリアネットワーク、携帯電話回線網などに接続するための通信デバイスである。情報処理装置204は、管理装置102の種々のアプリケーションを実行する計算機である。記憶装置211は、情報処理装置204が実行するプログラムやデータなどを記憶する記憶装置であって、例えばEEPROM、フラッシュメモリのような不揮発メモリ、HDD、SSDなどを利用できる。
管理装置102の機能は、記憶装置211に格納されたプログラムが情報処理装置204によって実行されることで、他のハードウェアと協働して実現される。情報処理装置204が実行するプログラム、その機能、あるいはその機能を実現する手段を、「機能」、「部」、「モジュール」等と呼ぶ場合がある。管理装置102は例えば、PC(Personal Computer)やサーバにより実現できる。
アラーム通知部205、アラーム検知部206、アラーム通知順判定部207、担当者位置情報取得部208、担当者対応可能アラーム登録部209、アラーム情報回答取得部210は、情報処理装置204が実行する機能である。また、記憶装置211は、情報処理装置204がこれら機能を実行するためのプログラムと、データであるアラーム情報管理テーブル212、担当者情報管理テーブル213、担当者スケジュール管理テーブル214、アラーム対処立寄位置管理テーブル215、対応可能アラーム登録情報管理テーブル216を記憶している。これらの詳細については後述する。なお、以上は、本実施例として説明する、臨床検査室内の装置で発生したアラームを検査技師に通知する機能に関して述べているのであり、管理装置102が実行しうる機能はこれに限られないことはいうまでもない。
一方、端末220を介して、検査技師は臨床検査室内の装置で発生したアラームの通知を受け取る。具体的には、検査技師は端末220により、管理装置102から通知されるアラームの閲覧、アラーム対処やアラーム対処完了の回答を行うことができる。端末220の入力装置221、出力装置222、通信装置223、情報処理装置224はそれぞれ管理装置102のそれと同様の機能を有する。アラーム情報回答部225は、本実施例において情報処理装置224が実行する機能である。端末220は、例えば、検査技師が携帯する携帯端末やウェアラブル端末が望ましいが、ノート型またはデスクトップ型のPCなどを用いてもよい。アラーム情報回答部225の詳細については後述する。
図3は、アラーム情報管理テーブル212の例である。分析装置103~107、前処理装置108あるいは管理装置102で発生したアラームは、アラーム情報管理テーブル212で管理される。アラーム検知部206は、管理装置102でのアラーム発生を検知する、またはネットワーク241,242を介して他の装置からのアラーム発生の通知を受けると、アラーム情報管理テーブル212に発生したアラームの情報を登録する。
欄302は、アラーム管理番号であり、臨床検査室101内で発生したアラームの識別番号である。欄303は、アラーム発生日時であり、臨床検査室101内で発生したアラームの発生日時である。欄304は、アラームコードであり、アラームの種類の識別番号である。欄305は、アラーム発生場所であり、臨床検査室101内で発生したアラームの発生場所を表す識別番号である。欄306は、アラーム発生装置名称であり、この場合、アラームを発生した臨床検査室101内の分析装置、前処理装置、管理装置のいずれかの名称となる。欄307は、アラーム内容であり、臨床検査室101内で発生したアラームの内容である。欄308は、アラーム対処方法であり、発生したアラームに対処するための方法である。アラーム発生の検知または通知を受けて、アラーム情報管理テーブル212には以上の情報が登録される。
欄309は、アラーム対処担当者であり、アラームに対処する担当者である。初期値としてNULLが登録される。欄310は、コメントであり、アラーム対処担当者のコメントである。初期値としてNULLが登録される。欄311は、関連アラーム管理番号であり、関連するアラームのアラーム管理番号が登録され、新たに発生したアラームのように関連するアラームがない場合にはNULLが登録される。欄312は、完了フラグであり、アラーム対処担当者がアラームの対処を完了または断念した場合、対処完了を表す1が登録される。初期値は対処未完了を表す0が登録される。
図4は、担当者情報管理テーブル213の例である。担当者情報管理テーブル213は、臨床検査室101に勤務する検査技師の名前、出勤状態、対処できるアラームのアラームコードを管理しており、臨床検査室101内で発生したアラームに対処できる検査技師を特定できる。
欄402は、担当者管理番号であり、臨床検査室101内に勤務する検査技師の識別番号である。欄403は、担当者氏名であり、臨床検査室101内に勤務する検査技師の氏名である。欄404は、出勤状態であり、臨床検査室101内に勤務する検査技師が出勤しているか識別する。この例では、出勤状態なら1が、欠勤状態なら0が登録され、初期値は0である。管理装置102は、例えば検査技師が出勤した際の端末のログイン/ログオフの検知やその他の手段により、検査技師の出勤情報を取得し、欄404の出勤状態を更新する。欄405は、対応可能アラームであり、検査技師が対応できるアラームコードが列記されている。
図5は、担当者スケジュール管理テーブル214の例である。担当者スケジュール管理テーブル214は、臨床検査室101におけるタスクとそのタスクの難易度を管理し、アラーム発生時において、各検査技師が従事しているタスクを、その難易度を含めて把握するために用いる。欄502は、タスクIDであり、臨床検査室101におけるタスクの識別番号である。欄503は、担当者管理番号であり、タスクを行う検査技師の識別番号である。欄504は、作業内容、すなわちタスクの内容である。欄505は、作業難易度である。この例では、作業難易度は、作業を完了するのに時間を要するタスクほど難易度が高く、短時間で完了できるタスクほど難易度が低い、とする。例えば、5から1までの5段階で難易度を評価し、点数が高い程、難易度が高いとする。欄506は、タスク開始時間であり、検査技師がタスクを開始した時間を登録する。担当者スケジュール管理テーブル214に新たなタスクが登録されたときの初期値にはNULLが登録されているが、検査技師が持つ端末による通知やその他の手段で管理装置102がタスク開始時間を検知すると、欄506のタスク開始時間を更新する。欄507は、完了フラグであり、検査技師がタスク完了したかを管理する。初期値にはタスク未完了をあらわす0が登録されているが、検査技師が持つ端末による通知やその他の手段で管理装置102がタスク完了を検知するとタスク完了を表す1が登録される。
図6は、アラーム対処立寄位置管理テーブル215の例である。アラーム対処立寄位置管理テーブル215は、アラームに対処する検査技師が、対処のためにアラームを発生させた装置に先立って立ち寄る場所を管理する。欄602は、アラームコードであり、アラームの識別番号である。欄603は、アラーム説明であり、アラームの内容である。欄604は、アラーム対処方法であり、アラームに対処するための方法である。欄605は、アラーム対処立寄位置であり、アラームに対処するために立ち寄る場所が登録される。アラーム対処のために立ち寄る場所がある場合には臨床検査室101上の位置を表す識別番号が登録され、アラーム対処のために立ち寄る場所がない場合にはNULLが登録されている。欄606は、アラーム対処立寄位置名称であり、欄605のアラーム対処立寄位置に識別番号が登録されている場合には、対応する場所の名称が登録される。
図7は、臨床検査室マップ701の例であり、臨床検査室101内の位置は、臨床検査室マップ上で定義される識別番号により特定される。臨床検査室マップ701は臨床検査室101のマップであり、この例では、臨床検査室101をブロックで分割し、ブロックのX座標及びY座標からなる識別番号により臨床検査室101内の位置を特定する。臨床検査室マップ701のX座標は左側から右に順に数値で1~11、Y座標は上から下に順にアルファベットでA~Eと定義されている。例えば、検査技師117の現在位置は、X座標が9で、Y座標がEであるので、識別番号9Eと表される。
臨床検査室マップ701において、ハッチングブロック702で示す領域は装置/保管庫/作業台などが配置されており、検査技師はその上を移動することはできない。また、三角印703が検査技師の作業位置となるので、検査技師が作業のために装置などに移動する場合の終点は、三角印703の記されたブロックとなる。例えば、検査技師116が前処理装置108まで移動する道順は4C,4D,4E,3E,2E,1E,1D,1Cであり、そのときの道のりは7ブロックの移動を要するため、7とする。一方、三角印703(作業位置)が指定されていない作業台については、終点を当該ハッチングブロックの位置とする。さらに、ハッチングブロックが複数ブロックに連結されている場合は、いずれか1つのハッチングブロックを終点として指定する。例えば、X座標の数値が最も小さく、Y座標のアルファベットが最もAに近いブロックというように指定してもよい。作業位置が指定されていないブロックには、管理装置102、作業台113が配置されるブロックが該当する。
以下、図11に示すアラーム通知処理ロジック1101について説明する。アラーム検知ステップ1103では、アラーム検知部206が、アラームの発生を検知しまたはアラームの発生の通知を受けて、発生したアラームの情報をアラーム情報管理テーブル212(欄302~308)に登録する。この登録をトリガとして、アラーム通知順判定部207は以下のステップを実行する。
アラーム対処可能担当者リスト取得ステップ1104では、アラーム情報管理テーブル212に新たに登録されたアラームに対処できる検査技師のリストを取得する。担当者情報管理テーブル213より、出勤状態(欄404)が1である担当者情報のうち、アラーム情報管理テーブル212中のアラームコード(欄304)をキーとして、対応可能アラーム(欄405)を検索することで、アラーム対処可能担当者リストを取得する。
アラーム通知順判定ステップ1105では、ステップ1104で作成したアラーム対処可能担当者リスト中の検査技師それぞれについて、通知優先度を計算する。この詳細については後述する。
担当者候補の有無判定ステップ1106では、通知優先度が付加されたアラーム対処可能担当者リストについて担当者候補となる検査技師の有無をチェックし、その結果により処理が分岐する。担当者候補が「いない」場合、アラーム通知順判定部207は、アラーム通知部205に臨床検査室101の管理者に対してアラームの発生を通知させる(ステップ1115)。このとき、出勤中の検査技師のリストを添付することが望ましい。
管理者通知ステップ1115は、臨床検査室の業務について決定権を持つ管理者に、アラームに対処できる検査技師がいないことを通知する処理である。管理者は、アラーム対処担当者を強制的に決定でき、あわせてアラーム情報管理テーブル212のアラーム対処担当者(欄309)を更新する。また、管理者が臨床検査室内の検査技師では対処不可能と判断する場合は、外部のサポートに連絡することもできる。管理者のいる場所は、臨床検査室内外を問わない。
一方、担当者候補が「いる」場合、アラーム通知部205に最も通知優先度の高い検査技師に対してアラームの発生を通知させる(ステップ1107)。
アラーム通知ステップ1107では、アラーム通知部205は、アラーム対処可能担当者リストのうち優先度1番目の検査技師に対してアラームを通知する。通信装置203を用い、ネットワーク244を介して、優先度1番目の検査技師の保持する端末220にアラームを通知する。
図8は、アラームの発生が通知された検査技師の保持する端末220にアラーム情報回答部225が表示するアラーム通知画面801である。アラーム通知部205は、アラーム情報管理テーブル212(図3参照)、アラーム対処立寄位置管理テーブル215(図6参照)に登録された情報をもとに、検査技師の端末220にアラームに関する情報を通知する。アラーム通知画面801には、アラームの内容、対処方法、アラーム発生装置、対処立寄位置、対処担当者に関する情報が表示される。なお、ステップ1107の段階では、アラームに対処する担当者はまだ決まっていないので表示されていない。
アラームの発生を通知された検査技師は、アラーム通知画面801により、アラームに対処する意思を回答する。ボタン802は「はい」ボタンであり、担当する意思を管理装置102に通知する。ボタン803は「いいえ」ボタンであり、担当しない意思を管理装置102に通知する。ボタン804は「コメントを見る」ボタンであり、過去コメント確認画面1001に遷移するためのボタンである。詳細は後述するが、本実施例では、当該アラームが別の担当者により対処開始されたものの不調に終わった場合に、その状況などについてコメントを残せるようになっている。検査技師は、アラームに対処するか否かを判断するにあたって、本コメントを参照することができる。ボタン802~804への入力は、端末220のアラーム情報回答部225から、ネットワークを経由して、管理装置102のアラーム情報回答取得部210に伝達され、入力内容に応じた処理がなされる。
アラーム通知処理ロジック1101の説明に戻る。タイムアウト判定ステップ1108では、管理装置102から端末220への通信のタイムアウトを判定し、処理の分岐を行う。通信装置203は、正常に通信が行われると、端末220より正常通信完了の通知を受け取る。一定時間経過しても、端末220より正常通信完了の通知を通信装置203が受け取らない場合は、タイムアウトと見なす。タイムアウト判定1108の結果が、「タイムアウトする」の場合、アラーム対処可能担当者リストから当該通知者を除外する(ステップ1114)。一方、タイムアウト判定1108の結果が、「タイムアウトしない」の場合、担当者通知回答取得処理を行う(ステップ1109)。
担当者通知回答取得ステップ1109では、アラーム通知順判定部207は、アラーム情報回答取得部210から、アラームを通知した検査技師からのアラームに対処する意思の回答を受け取り、処理の分岐を行う。回答が対処可であれば、アラーム情報管理テーブル更新(アラーム対処担当者)1110の処理を行う。一方、回答が対処不可であれば、アラーム対処可能担当者リストから当該通知者を除外する(ステップ1114)。
アラーム情報管理テーブル更新(アラーム対処担当者)ステップ1110では、アラーム通知順判定部207は、通知したアラームに対処する意思を回答した検査技師を、アラーム情報管理テーブル212中のアラーム対処担当者(欄309)に登録する。その後、対処担当者から連絡があるまで待機する。
図9は、アラーム担当者である検査技師の保持する端末220に、アラーム情報回答部225が表示するアラーム対処回答画面901である。検査技師はアラームへの対処が完了すると、アラーム対処回答画面901を通してアラーム対処の完了を管理装置102に回答する。コメント欄902は、アラームに対処している検査技師がコメントを残せるコメントボックスである。コメントの入力は任意であり、また、対処完了、対処不可のいずれの場合でも入力可能である。ボタン903は「はい」ボタンであり、アラームの対処が完了したことを管理装置102に通知する。ボタン904は「無理」ボタンであり、アラームの対処をあきらめる意思(対処不可)を管理装置102に通知する。ボタン905は、「コメントを見る」ボタンであり、過去コメント確認画面1001に遷移するためのボタンである。ボタン903~905への入力は、端末220のアラーム情報回答部225から、ネットワークを経由して、管理装置102のアラーム情報回答取得部210に伝達され、入力内容に応じた処理がなされる。
担当者対処回答取得ステップ1111では、アラーム通知順判定部207は、アラーム情報回答取得部210から、アラーム対処担当者である検査技師からのアラームの対処完了についての回答を受け取り、処理の分岐を行う。回答が対処完了であれば、アラーム情報管理テーブル更新(完了フラグ)ステップ1112の処理を行う。一方、回答が対処不可(断念)であれば、アラーム情報管理テーブル更新(新規アラーム登録)ステップ1113の処理を行う。
アラーム情報管理テーブル更新(完了フラグ)ステップ1112では、アラーム通知順判定部207は、アラーム情報管理テーブル212の完了フラグ(欄312)を、対処完了を表す1に更新する。また、アラーム対処回答画面901のコメント欄902にコメントが記載されている場合は、アラーム情報管理テーブル212中のコメント(欄310)に、記載されたコメントを登録し、アラームへの対処が完了する。
アラーム情報管理テーブル更新(新規アラーム登録)ステップ1113は、担当者対処回答取得1111において、対処担当者がアラームの対処をあきらめた場合に行う処理である。アラーム通知順判定部207は、アラーム情報管理テーブル212のコメント(欄310)に、アラーム対処回答画面901のコメント欄902に入力されたコメントを登録する。また、アラーム情報管理テーブル212の完了フラグ(欄312)に対処完了を表す1を登録する。続いて、この対処不可となったアラームを再度、新規のアラームとして新たなアラーム管理番号(欄302)を付して、アラーム情報管理テーブル212にアラーム情報の登録を行う。再登録されるアラーム情報のアラーム情報管理テーブル212の欄303~欄308の登録内容は、対処不可(断念)となったアラーム情報と同一である。これに加えて、関連アラーム管理番号(欄311)に対処不可となったアラーム情報のアラーム管理番号を登録する。これにより、再登録されたアラーム情報が対処不可とされたアラーム情報と同一であることが関連付けられる。この後、アラーム対処可能担当者リストから通知者除外1114の処理を行う。
通知者除外ステップ1114は、アラーム対処可能担当者リストから現在通知している検査技師を除外する処理である。つまり、通知優先度1番目の検査技師を通知優先度順アラーム対処可能担当者リストから除外する。本ステップは、アラーム通知がタイムアウトした場合、通知者が対処不可の回答を行った場合、対処担当者が対処不可の回答を行った場合に実行される。通知者をアラーム対処可能担当者リストから除外し、再度、アラーム通知順判定ステップ1105に移行する。
図12は、アラーム通知順判定部207が実行するアラーム通知順判定処理ロジック1201である。アラーム通知順判定処理ロジック1201は、アラーム通知処理ロジック1101(図11)におけるアラーム通知順判定ステップ1105の一例を表すフローチャートである。
アラーム対処可能担当者有無ステップ1203は、アラーム対処可能担当者リストの検査技師の有無のチェックを行い、処理を分岐する。アラーム対処可能担当者が「いない」場合、処理を終了する。アラーム対処可能担当者が「いる」場合、担当者スケジュール点数計算ステップ1204の処理を行う。
担当者スケジュール点数計算ステップ1204では、アラーム対処可能担当者リスト中のそれぞれの検査技師に対して、担当者スケジュール管理テーブル214(図5)から、担当者管理番号をキーに、現在作業中のタスク及びその難易度を取得し、担当者スケジュール点数sを算出する。タスクが現在作業中であることは、タスク開始時間(欄506)がNULL以外であり、完了フラグ(欄507)がタスク未完了を示す0が登録されていることで判定できる。また、作業難易度は、欄505から取得する。作業難易度の値をそのまま担当者スケジュール点数sとする。したがって、作業難易度が高い、すなわち、タスクの完了に時間を要する程、点数が高くなる。また、作業中のタスクがない場合は0点とする。
担当者位置情報点数計算ステップ1205は、アラーム対処可能担当者リスト中のそれぞれの検査技師に対して、その現在位置情報に基づいて担当者位置情報点数pを計算する。検査技師の位置情報は、担当者位置情報取得部208が位置情報取得装置230から臨床検査室マップ701であらわす識別番号として取得する。次に、現在発生しているアラームのアラームコードをキーとして、アラーム対処立寄位置管理テーブル215(図6)を検索し、欄605に登録されたアラーム対処立寄位置を位置情報基準点として取得する。アラーム対処立寄位置(欄605)がNULLの場合は、アラームが発生している装置の場所(アラーム情報管理テーブル212(図3)のアラーム発生場所(欄305))を位置情報基準点として取得する。続いて、取得した位置情報基準点と検査技師の現在位置情報とに基づき、検査技師が位置情報基準点にたどり着くまでの最短の道のりを計算する。検査技師が現在位置するブロックから位置情報基準点の位置するブロックまで移動するまでに経由するブロックの数を担当者位置情報点数pとする。
アラーム対処可能担当者優先度点数計算ステップ1206は、担当者スケジュール点数sと担当者位置情報点数pを入力として、アラーム対処可能担当者リスト中の検査技師それぞれに対して、アラームを通知する優先度を決めるための通知優先度点数計算を行う処理である。例えば、通知優先度点数Prは以下の式で与えられる。
Pr=m1・s+m2・p ・・・(式1)
ここで、m1は正の定数で表される担当者スケジュール点数sに対する重み、m2は正の定数で表される担当者位置情報点数に対する重みである。この場合、通知優先度点数Prが小さいほど優先度が高く、大きいほど優先度が低くなる。
アラーム対処可能担当者リストの並べ替え1207は、アラーム対処可能担当者リストを通知優先度の順番に並べ替える処理である。アラーム対処可能担当者の通知優先度として通知優先度点数Prを用いる場合、点数が低いほど優先度が高く、高いほど優先度が低い。そこで、通知優先度点数Prを昇順にアラーム対処可能担当者リストの並び替えを行う。
以下、いくつかの具体的な場面を想定して、本実施例の自動分析システムの使用例を説明する。
(アラーム対処に立ち寄る場所がない場合のアラーム通知の例)
分析装置103で発生した分析前準備不良のアラームに対処する場合を例として、本実施例の自動分析システムの使用例を説明する。
図13は、分析装置103で分析前不良のアラームが発生したことを示すアラーム情報管理テーブル212のアラーム情報1301である。このときの担当者スケジュール管理テーブル214を図14に示す。なお、欄503に登録されている担当者管理番号は図1に示す検査技師と対応しており、P001は検査技師114、P002は検査技師115、P003は検査技師116、P004は検査技師117であるものとする。以下の例も同様である。
分析装置103は、分析装置103の操作画面や管理装置102から分析開始の指示を受けて分析動作を開始する。分析動作の開始時に、分析装置103はリセット動作を行う。リセット動作において異常を検知した場合、分析装置103はネットワーク241を介して、管理装置102に分析前準備不良のアラームを通知する。管理装置102は、分析装置103からアラームを受け取り、アラーム情報管理テーブル212に登録する。アラーム対処担当者となった検査技師は、リセット動作が失敗した原因を特定するため分析装置103まで移動し、アラームの対処を行う必要がある。
管理装置102は、アラーム情報1301に登録されているアラームコード「1101」(欄304)をキーに、担当者情報管理テーブル213(図4)中の対応可能アラーム(欄405)に一致するアラームコードが含まれる担当者のリストを取得する。この例では、分析前準備不良のアラームに対応できるのは、担当者管理番号P001、P002、P003の検査技師である。
管理装置102は、分析前準備不良のアラームに対処できる検査技師の担当者スケジュール点数sを計算する。担当者スケジュール管理テーブル214(図14)から把握される現在作業中のタスクの難易度から、担当者管理番号P001、P002、P003の検査技師の担当者スケジュール点数sはそれぞれ5点、5点、2点である。
続いて、分析前準備不良のアラームに対処できる検査技師の担当者位置情報点数pを計算する。アラーム対処立寄位置管理テーブル215(図6)をアラームコード「1101」で検索すると、アラーム対処立寄位置はNULLであるので、位置情報基準点はアラームが発生している分析装置103の正面位置である3Cである(図7参照)。臨床検査室マップ701によると、担当者管理番号P001、P002、P003の検査技師(114,115,116)の臨床検査室内の現在位置はそれぞれ、10C、8C、4Cである。したがって、したがって、担当者管理番号P001、P002、P003の担当者位置情報点数pはそれぞれ7点、5点、1点である。
通知優先度点数Prは(式1)により与えられ、またm1、m2がそれぞれ1であるとすると、担当者管理番号P001、P002、P003の検査技師のアラーム通知優先度点数Prは、それぞれ12点、10点、3点である。通知優先度点数Prが低い程、アラーム通知の優先度が高いと判断されるので、担当者管理番号P003の検査技師116に分析前準備不良のアラームが通知される。
(アラーム対処に立ち寄る場所がある場合のアラーム通知の例)
分析装置107で発生したALB試薬残量ゼロのアラームに対処する場合を例として、本実施例の自動分析システムの使用例を説明する。
図15は、分析装置107でALB試薬残量ゼロのアラームが発生したことを示すアラーム情報管理テーブル212のアラーム情報1501である。このときの担当者スケジュール管理テーブル214を図16に示す。
分析装置107は、分析装置107の操作画面や管理装置102から分析開始の指示を受けて分析動作を開始する。分析に必要な試薬の残量が少ない、または、ゼロである場合に、試薬残量ゼロのアラームが発生する。例えば、ALB試薬の残量がゼロとなると、ALB試薬残量ゼロのアラームが発生し、分析装置107はネットワーク241を介して管理装置102にALB試薬残量ゼロのアラームを通知する。管理装置102は、分析装置107からアラームを受け取り、アラーム情報管理テーブル212に登録する。アラーム対処担当者となった検査技師は、試薬保管庫109、110から新しいALB試薬を取り出し、分析装置107へ投入する必要がある。
管理装置102は、アラーム情報1501に登録されているアラームコード「1201」(欄304)をキーに、担当者情報管理テーブル213(図4)中の対応可能アラーム(欄405)に一致するアラームコードが含まれる担当者のリストを取得する。この例では、ALB試薬残量ゼロのアラームに対応できるのは、担当者管理番号P001、P002、P003の検査技師である。
管理装置102は、ALB試薬残量ゼロのアラームに対処できる検査技師の担当者スケジュール点数sを計算する。担当者スケジュール管理テーブル214(図16)から把握される現在作業中のタスクの難易度から、担当者管理番号P001、P002、P003の検査技師の検査技師の担当者スケジュール点数sはそれぞれ5点、2点、2点である。
続いて、ALB試薬全量ゼロのアラームに対処できる検査技師の担当者位置情報点数pを計算する。アラーム対処立寄位置管理テーブル215(図6)をアラームコード「1201」で検索すると、アラーム対処立寄位置(欄605)は7Bであるので、位置情報基準点は試薬保管庫109の正面位置である7Cである(図7参照)。臨床検査室マップ701によると、担当者管理番号P001、P002、P003の検査技師(114,115,116)の臨床検査室内の現在位置はそれぞれ、10C、8C、4Cである。したがって、したがって、担当者管理番号P001、P002、P003の担当者位置情報点数pはそれぞれ3点、1点、3点である。
通知優先度点数Prは(式1)により与えられ、またm1、m2がそれぞれ1であるとすると、担当者管理番号P001、P002、P003の検査技師のアラーム通知優先度点数Prは、それぞれ8点、3点、5点である。通知優先度点数Prが低い程、アラーム通知の優先度が高いと判断されるので、担当者管理番号P002の検査技師115にALB試薬全量ゼロのアラームが通知される。
(アラーム対処担当者がアラームの対処をあきらめる場合の例)
前処理装置108で発生したバーコード読み取り不可のアラームに対処するアラーム対処担当者となった検査技師116が、アラームの対処をあきらめる場合の例を説明する。
図17は、検査技師116(担当者管理番号P003)がバーコード読み取り不可のアラーム対処を担当するときの担当者スケジュール管理テーブル214である。タスクID017は、検査技師116がアラーム対処担当者になる前に開始していたタスクであり、検査技師116がアラーム対処担当者になる意思を管理装置102に回答したことにより、レコード1701には完了フラグ(欄507)に中断を意味する2が登録され、タスクID032のアラーム対処タスクを示すレコード1702が、新たに作業中として登録されている。
バーコード読み取り不可のアラームは、検体を入れた試験管に貼り付けられたバーコードが、貼り付け位置が不良であったり、バーコードに汚れや擦れなどがあったりして、前処理装置や分析装置で読み取りできなかった時に発生するアラームである。バーコード読み取りエラーが発生した場合、バーコードが不良な検体は分析されず、装置の検体収容部に排出される。検体の分析が実施されない場合、医師の診断の遅れに繋がるため、アラーム対処担当者となった検査技師は、アラームの発生している装置まで移動し、バーコード読み取り不可となった検体を確認し、バーコードの張り直しやバーコードの再発行などの対処を行う必要がある。
このとき、バーコード読み取り不可のアラーム対処担当者となった担当者管理番号P003の検査技師116は、アラームの対処が完了できなかったとする。例えば、アラームの対処のためにはバーコードの再発行が必要と判断したものの、バーコード発行機器の使用方法を知らない、といったような場合である。この場合、検査技師116は、端末220のアラーム対処回答画面901のボタン904を押して、管理装置102にアラームの対処をあきらめる通知を行う(図9参照)。この時、後でアラーム対処担当者になる人のために、コメント欄902にコメントを残すことができる。
管理装置102は、担当者管理番号P003の検査技師からアラームの対処をあきらめる通知を受け取り、アラーム情報管理テーブル212を更新する。図3のアラーム情報管理テーブル212は、アラームの更新が終わった状態のテーブルである。アラーム情報321に示されるように、コメント(欄310)に検査技師116からのコメントが登録され、完了フラグ(欄312)にアラーム対処完了を表す1が登録される。その後、管理装置102は、アラーム情報管理テーブル212にバーコード読み取り不可のアラームを新しく追加する。新しく追加されたアラーム情報322の関連アラーム管理番号(欄311)には、アラーム情報321のアラーム管理番号が登録される。
管理装置102は、アラーム情報322に登録されているアラームコード「2101」(欄304)をキーに、担当者情報管理テーブル213(図4)中の対応可能アラーム(欄405)に一致するアラームコードが含まれる担当者のリストを取得する。この例では、バーコード読み取り不可のアラームに対応できるのは、担当者管理番号P001、P003、P004の検査技師である。次に、アラーム情報322に登録されている関連アラーム管理番号(欄311)を辿り、過去のアラーム対処担当者を除外する。したがって、バーコード読み取り不可のアラームに対応できるのは、担当者管理番号P001、P004の検査技師となる。
そこで、管理装置102は、担当者管理番号P001、P004の検査技師に対して、担当者スケジュール点数s、担当者位置情報点数p、担当者優先度順点数Prを計算し、バーコード読み取り不可のアラームを通知する検査技師を決め、アラームを通知する。
アラームが通知された検査技師は、端末220を通してアラーム通知画面801を見る。検査技師は、任意でボタン804の「コメント見る」ボタンを押し、過去コメント確認画面1001をみることができる。
図10に、過去コメント確認画面1001の例を示す。通知されたアラームに対して過去のアラーム対処担当者(この例では、担当者管理番号P003の検査技師)が残したコメントを見ることができる。「戻る」ボタン1002を押すことにより、再度アラーム通知画面801に遷移する。
なお、過去コメント確認画面1001は、アラーム通知画面801(図8)、図9中のアラーム対処回答画面901(図9)のいずれからでも遷移できる。「戻る」ボタン1002が押された場合には、遷移元の画面に遷移することになる。また、過去コメント確認画面1001に表示するコメントは、アラーム情報管理テーブル212のコメント(欄310)に登録されているコメントと関連アラームとして登録されたアラーム情報のコメント(欄310)に登録されているコメントである。したがって、この場合、アラーム情報322のアラーム対処中においては、アラーム情報321及びアラーム情報322のコメント(欄310)に登録されているコメントが過去コメント確認画面1001に表示可能である。より詳細には、アラーム情報管理テーブル212において、現在のアラーム情報の関連アラーム管理番号(欄311)をキーに、関連アラーム管理番号(欄311)がNULLになるまでアラーム情報をたどっていくことで得られる関連するアラーム情報について、登録されているコメント(欄310)の全てを過去コメント確認画面1001に表示可能とする。
(複数の担当者にアラームを通知する場合のアラーム通知の例)
分析装置107で分析後検体満杯のアラームを通知する場合の例を説明する。
以上の例では、アラームに対して1人の検査技師が対処担当者となる例について具体的に説明してきた。しかしながら、アラーム対処を素早く進めるため、複数の検査技師が対応することが望ましい場合もある。本例では、アラーム情報にアラーム対処作業人数情報が含まれている場合について説明する。図18は、拡張アラーム情報管理テーブル1801である。拡張アラーム情報管理テーブル1801は、アラーム情報管理テーブル212と同様の役割を果たすものであるが、アラーム対処作業人数が複数であることを示す識別番号を登録されるアラームサブコード(欄1804)が設けられている。拡張アラーム情報管理テーブル1801において、対処作業人数が1名であるアラーム情報の場合は、NULLが登録されることになる。一方、アラーム対処作業人数が複数の場合は、当該複数分のアラーム情報が登録される。例えば、アラーム情報1810とアラーム情報1811とは、同じアラーム管理番号(欄302)を有し、同一のアラームに起因するものであるが、本アラームは2人のアラーム対処作業人数を要するアラームであり、アラームサブコード01のアラーム情報1810とアラームサブコード02のアラーム情報1811とが登録されている。アラーム情報1810とアラーム情報1811とは独立した別のアラーム情報として扱われる。
図19は、本例における担当者情報管理テーブル213である。本例では対応可能アラーム(欄405)において、アラームサブコードをもつアラームに関しては、アラームコードとアラームサブコードを組み合わせたコードを登録する。例えば、アラームコードが「1401」、アラームサブコードが「01」のアラームは、欄405には、アラーム「1401-01」として登録される。このようにサブアラームごとに対応可能アラームを分けて登録するのは、アラーム対処作業人数が複数の場合に、対処担当者に要求されるスキルが同一ではないためである。例えば、1人が当該アラームに精通した検査技師、1人が作業補助者でアラームに対処するケースが考えられる。
図20は、拡張アラーム対処立寄位置管理テーブル2001である。拡張アラーム対処立寄位置管理テーブル2001は、アラーム対処立寄位置管理テーブル215と同様の役割を果たすものであるが、アラームサブコード(欄2002)、アラームの対処に必要な作業人数を登録するアラーム対処作業人数(欄2003)が設けられている。アラーム対処作業人数が1である場合にはアラームサブコードにはNULLが、アラーム対処作業人数が複数である場合には、人数に応じたアラームサブコードが格納される。また、アラーム対処作業人数が複数である場合には、アラームサブコードごとに対処立寄位置(欄605、欄606)がそれぞれ設定可能である。
臨床検査の分析が終わると、分析装置は分析した検体を装置内の検体収容部に一時保管する。しかし、一時保管できる分析後検体の数には限りがあるので、満杯になった場合には、分析装置は分析後検体満杯のアラームを発生する。分析後検体満杯のアラームが発生すると、検査技師は、分析装置から分析後検体を取り除き、作業台まで分析後検体を運ぶ。このため、分析装置から運ばれてくる分析後検体を置くために作業台の片づけ、分析後検体が作業台に来た後は分析後検体の後片付けを必要がある。そこで、この例では、効率よく分析後検体満杯のアラーム対処を行うため、分析装置から分析後検体を取り除く検査技師と作業台の片付けと分析後検体の後片付けを行う検査技師とを分け、アラーム対処担当者を2人としたものである。
分析装置107で分析後検体満杯のアラームが発生すると、分析装置107はネットワーク241を介して、管理装置102に、分析後検体満杯のアラーム(アラームコード「1401」)を通知する。管理装置102は、分析装置107からアラームを受け取り、拡張アラーム情報管理テーブル1801に登録する。拡張アラーム対処立寄位置管理テーブル2001において、アラームコード1401のアラーム対処作業人数(欄2003)は2なので、拡張アラーム情報管理テーブル1801には、アラームサブコード01とアラームサブコード02の2つのアラーム情報1810,1811が登録される。アラームサブコードが異なるアラームはそれぞれ別なアラームとして管理されるため、アラーム対処担当者となる検査技師2人にアラームの通知を行う必要がある。
管理装置102は、アラーム情報1810に登録されているアラームコード「1401」(欄304)及びアラームサブコード「01」(欄1802)を組み合わせたコードをキーに、担当者情報管理テーブル213(図19)中の対応可能アラーム(欄405)に一致するアラームコードが含まれる担当者のリストを取得する。この例では、アラーム1401-01に対応できるのは、担当者管理番号P001、P002、P003の検査技師である。以下、前述した(アラーム対処に立ち寄る場所がない場合のアラーム通知の例)と同じ手順で、アラームを通知する検査技師を決め、アラームを通知する。
続いて、アラーム1401-02に一致するアラームコードが含まれる担当者のリストを取得する。この例では、アラーム1401-02に対応できるのは、担当者管理番号P001、P003、P004の検査技師である。以下、前述した(アラーム対処に立ち寄る場所がある場合のアラーム通知の例)と同じ手順で、アラームを通知する検査技師を決め、アラームを通知する。
(検査技師が対処可能なアラームの登録方法)
臨床検査室で勤務する検査技師が対処可能なアラームを登録する方法について、図21から図23の図面を用いて説明する。検査技師が対処可能なアラームを登録する方法として、管理者がそれぞれの検査技師に対してアラームを登録していく方法の他に、本例の方法を利用することができる。
図21は、検査技師の持つ端末220に表示される、対応可能アラーム登録画面2101である。臨床検査室101で勤務する検査技師が管理装置102からの質問に回答し、その回答に基づき、検査技師が対処可能なアラームが担当者情報管理テーブル213中の対応可能アラーム(欄405)に登録される。図21には、管理装置102からの質問の一例が表示されている。質問に回答する検査技師は、ラジオボタン2102~2104のうちいずれか1つを選択することで、質問の回答を行う。ボタン2105は、「次へ」ボタンであり、端末220のアラーム情報回答部225により、管理装置102へ質問Noとその回答とが通知される。その後、対応可能アラーム登録画面2101には、次の質問が表示される。検査技師は管理装置102からの質問の数だけ、回答を繰り返す。「戻る」ボタン2106を押すと、直前の質問が表示され、直前の質問の回答を修正することができる。
図22は、対応可能アラーム登録情報管理テーブル216である。管理装置102は、対応可能アラーム登録情報管理テーブル2201に基づき、検査技師の対処可能なアラームを更新する。欄2202は、質問Noであり、質問の識別番号である。欄2203は、質問内容であり、質問の内容である。欄2204は、回答IDであり、質問の回答に対する選択肢の識別番号である。欄2205は、回答内容であり、質問の回答の内容である。欄2206は、対応可能アラームであり、担当者情報管理テーブル213の対応可能アラーム(欄405)に登録されるアラームのリストである。
図23は、対応可能アラーム登録処理ロジック2301である。対応可能アラーム登録処理ロジック2301は、管理装置102の担当者対応可能アラーム登録部209が実行するフローチャートである。
対応可能アラーム登録開始ステップ2303では、検査技師が端末220を通して対応可能アラームの登録を開始する処理である。検査技師は、端末220から管理装置102に対処可能アラームを登録開始する通知を行い、担当者対応可能アラーム登録部209は、端末220に対処可能アラームを登録するための質問の送信を開始する。
質問有無ステップ2304では、送付する質問の有無をチェックし、処理の分岐を行う。質問がない場合は処理を終了する。質問がある場合は、端末220に質問を表示する(ステップ2305)。
質問表示ステップ2305では、端末220に対応可能アラーム登録画面2101を表示する。検査技師は、表示された対応可能アラーム登録画面2101を通して質問に回答する。
担当者質問回答取得ステップ2306では、検査技師からの回答を取得する。端末220からの質問の回答には、質問Noと回答を表す回答IDとが含まれている。
担当者情報管理テーブル更新(対応可能アラーム)2307では、担当者対応可能アラーム登録部209は、端末220から受け取った質問Noと回答IDに基づき、対応可能アラーム登録情報管理テーブル216を参照し、対処可能アラームを担当者情報管理テーブル213の対応可能アラーム(欄405)に登録する。対応可能アラーム(欄405)にすでにアラームが登録されている場合は、すでに登録されている対応アラームと対応可能アラーム登録情報管理テーブル216から取得した対応可能アラームの論理和をとったものを登録する。
次の質問に移行し(ステップ2308)、以上の処理を繰り返す。次の質問がなければ終了する(ステップ2309)。
(検査技師が検査室内の任意のアラームを確認する方法)
本実施例の自動分析システムでは、臨床検査室で勤務する検査技師が、臨床検査室101内で発生しているアラームを、自己の端末で確認することができる。
図24は、検査技師が持つ端末220に表示される全アラーム確認画面2401である。臨床検査室101内にいる検査技師は全アラーム確認画面2401を通して、検査室内で発生しているアラームの状況をリスト形式の表示で確認することができる。要素2402から要素2405は、それぞれアラームを表すリストの要素であり、アラーム内容、アラーム発生装置名称、アラーム対処状況、アラーム発生時間が記載されている。要素2402から要素2405のアラーム対処状況については、アラーム対処担当者の氏名が表示されるようになっている。アラームを表す要素は、新しいアラームが発生した場合は全アラーム確認画面2401に追加され、アラームの対処が完了した場合は全アラーム確認画面から該当のアラームの要素が削除される。アラームの状況は時々刻々と変化するため、検査技師が全アラーム確認画面2401を表示している間、一定時間毎に全アラーム確認画面2401は更新される。
また、検査技師は、詳細を確認したいアラームの要素をタップすることでその詳細を確認することができる。検査技師がタップしたアラームが、要素2402,2403のように対処担当者が決まっているアラームである場合、アラームの詳細確認画面としてアラーム対処回答画面901(図9)に遷移する。ただし、全アラーム確認画面2401からアラーム対処回答画面901を開いた検査技師が対処担当者ではない場合には、画面操作はできない。画面操作ができないことを示すため、ボタン等の色を薄くする、表示しないなどの加工を行ってもよい。検査技師がアラーム対処回答画面901でアラームの詳細を確認している間に、アラーム対処担当者がアラームの対処を完了した場合には、管理装置102は、アラームの詳細を確認している検査技師にアラーム対処が完了した旨を通知し、端末220の画面を全アラーム確認画面2401に遷移させる。
検査技師がタップしたアラームが、要素2404,2405のように対処担当者が決まっていないアラームである場合、アラームの詳細確認画面としてアラーム通知画面801に遷移する(図8)。検査技師はアラーム通知画面801の画面操作が可能である。「はい」ボタン802が押下された場合には、管理装置102は、アラーム対処担当者として、当該検査技師を登録し、端末220の画面をアラーム対処回答画面901に遷移させる。このとき、管理装置102において、図11のアラーム通知処理ロジック1101が実行中であった場合、アラームを通知するための一連の処理を終了する割込み処理を行い、担当者対処回答取得ステップ1111の処理を開始する。また、担当者通知回答取得ステップ1109の処理中であった場合には、アラームを通知していた検査技師に対処担当者が決定した旨を通知する。
検査技師が「いいえ」ボタン803を押下した場合には、端末220の画面は全アラーム確認画面2401に遷移する。「コメントを見る」ボタン804が押下された場合は、端末220の画面は過去コメント確認画面1001(図10)に遷移する。検査技師がアラーム通知画面801でアラームの詳細を確認している間に、アラーム対処担当者が決定した場合には、管理装置102は、アラームの詳細を確認している検査技師にアラーム対処担当者が決まった旨を通知し、端末220の画面を全アラーム確認画面2401に遷移させる。
以上、本発明を実施例に沿って説明したが、本発明は上記した実施例に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。実施例は本発明を分かりやすく説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施例の構成の一部を他の実施例の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施例の構成に他の実施例の構成を加えることも可能である。また、各実施例の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
101:臨床検査室、102:管理装置、103、104、105、106、107:分析装置、108:前処理装置、109、110:試薬保管庫、111、112:消耗品保管庫、113:作業台、114、115、116、117:検査技師、118:正面位置、201、221:入力装置、202、222:出力装置、203、223:通信装置、204,224:情報処理装置、205:アラーム通知部、206:アラーム検知部、207:アラーム通知順判定部、208:担当者位置情報取得部、209:担当者対応可能アラーム登録部、210:アラーム情報回答取得部、211:記憶装置、212:アラーム情報管理テーブル、213:担当者情報管理テーブル、214:担当者スケジュール管理テーブル、215:アラーム対処立寄位置管理テーブル、216:対応可能アラーム登録情報管理テーブル、220:端末、225:アラーム情報回答部、230:位置情報取得装置、241、242、243、244:ネットワーク、701:臨床検査室マップ、801:アラーム通知画面、901:アラーム対処回答画面、1001:過去コメント確認画面、1101:アラーム通知処理ロジック、1201:アラーム通知順判定処理ロジック、1801:拡張アラーム情報管理テーブル、2001:拡張アラーム対処立寄位置管理テーブル、2101:対応可能アラーム登録画面、2301:対応可能アラーム登録処理ロジック、2401:全アラーム確認画面。

Claims (15)

  1. 試料の分析または前処理を行い、臨床検査室に配置される複数の分析装置と、
    検査技師の所在地を取得する位置情報取得装置と、
    前記複数の分析装置を管理する管理装置とを有し、
    前記管理装置は、
    前記複数の分析装置または前記管理装置から発生を検知したアラームの情報を登録するアラーム情報管理テーブルと、前記臨床検査室に勤務する検査技師のスケジュールを登録する担当者スケジュール管理テーブルと、前記複数の分析装置または前記管理装置から発生するアラームに対処するため、当該アラームに対処する検査技師が当該アラームを発生させた装置に先立って立ち寄る立寄場所の情報を登録するアラーム対処立寄位置管理テーブルとを記憶する記憶装置と、
    前記担当者スケジュール管理テーブルから得られる、前記臨床検査室内にいる検査技師が現在実行しているタスクの情報と、前記アラーム情報管理テーブル及び前記アラーム対処立寄位置管理テーブルから特定される、当該アラームに対処する検査技師が最初に立ち寄る位置を示す位置情報基準点と前記位置情報取得装置から取得した前記臨床検査室内にいる検査技師の現在位置との距離に基づく位置情報とに基づき、前記臨床検査室内にいる検査技師に対して、前記発生を検知したアラームを通知する優先順位付けを行う情報処理装置と、を備える自動分析システム。
  2. 請求項1において、
    前記記憶装置は、前記臨床検査室に勤務する検査技師が対応可能なアラームを登録する担当者情報管理テーブルと、
    前記情報処理装置は、前記臨床検査室内にいる検査技師のうち、前記アラーム情報管理テーブル及び前記担当者情報管理テーブルに基づき、前記発生を検知したアラームを通知する候補とする検査技師を絞り込む自動分析システム。
  3. 請求項1において、
    前記臨床検査室に勤務する検査技師は端末を保持しており、
    前記情報処理装置は、前記優先順位付けにより最も高い優先度とされた検査技師の前記端末に対して、前記発生を検知したアラームを通知する自動分析システム。
  4. 請求項3において、
    前記情報処理装置は、前記アラームを通知された検査技師の前記端末から当該アラームの対処を担当する意思の通知を受けて、前記記憶装置に記憶された前記アラーム情報管理テーブルに、前記アラームを通知された検査技師を当該アラームの対処担当者として登録する自動分析システム。
  5. 請求項4において、
    前記アラームの対処担当者である検査技師は、前記端末に当該アラームの対処に関するコメントを入力でき、
    前記情報処理装置は、前記アラームの対処担当者である検査技師の前記コメントの入力を受けて、前記記憶装置に記憶された前記アラーム情報管理テーブルに、前記コメントを登録する自動分析システム。
  6. 請求項5において、
    前記情報処理装置は、前記アラームの対処担当者である検査技師の前記端末から当該アラームの対処を断念する意思の通知を受けて、前記記憶装置に記憶された前記アラーム情報管理テーブルに前記アラームの対処担当者が断念したアラームを新たなアラームとして登録し、当該新たなアラームの関連アラームとして前記アラームの対処担当者が断念したアラームを登録する自動分析システム。
  7. 請求項2において、
    前記情報処理装置は、前記発生を検知したアラームがn人の対処担当者を要するアラームである場合、前記アラーム情報管理テーブルに、前記発生を検知したアラームの情報をn個のアラームとして登録し、前記n個のアラームのそれぞれについて、前記臨床検査室内にいる検査技師に対して、アラームを通知する優先順位付けを行う自動分析システム。
  8. 請求項7において、
    前記担当者情報管理テーブルには、前記複数の分析装置または前記管理装置からのアラームがn人の対処担当者を要するアラームである場合、前記アラーム情報管理テーブルに登録される前記n個のアラームごとに、対応可能なアラームか否かが登録されている自動分析システム。
  9. 試料の分析または前処理を行う複数の分析装置が配置され、複数の検査技師が勤務する臨床検査室におけるアラーム対処方法であって、
    前記臨床検査室に勤務する検査技師のスケジュールを登録する担当者スケジュール管理テーブルと、前記複数の分析装置から発生するアラームに対処するため、当該アラームに対処する検査技師が当該アラームを発生させた装置に先立って立ち寄る立寄場所の情報を登録するアラーム対処立寄位置管理テーブルとをあらかじめ記憶し、
    前記複数の分析装置からアラームの発生を検知し、発生を検知したアラームの情報をアラーム情報管理テーブルに登録し、
    前記担当者スケジュール管理テーブルから得られる、前記臨床検査室内にいる検査技師が現在実行しているタスクの情報と、前記アラーム情報管理テーブル及び前記アラーム対処立寄位置管理テーブルから特定される、当該アラームに対処する検査技師が最初に立ち寄る位置を示す位置情報基準点と検査技師の所在地を取得する位置情報取得装置から取得した前記臨床検査室内にいる検査技師の現在位置との距離に基づく位置情報とに基づき、前記臨床検査室内にいる検査技師に対して、前記発生を検知したアラームを通知する優先順位付けを行うアラーム対処方法。
  10. 請求項9において、
    前記臨床検査室に勤務する検査技師が対応可能なアラームを登録する担当者情報管理テーブルをあらかじめ記憶し、
    前記アラーム情報管理テーブル及び前記担当者情報管理テーブルから、前記発生を検知したアラームを通知する候補とする検査技師を絞り込むアラーム対処方法。
  11. 請求項9において、
    前記臨床検査室に勤務する検査技師は端末を保持しており、
    前記優先順位付けにより最も高い優先度とされた検査技師の前記端末に対して、前記発生を検知したアラームを通知するアラーム対処方法。
  12. 請求項11において、
    前記アラームを通知された検査技師の前記端末から当該アラームの対処を担当する意思の通知を受けて、前記アラーム情報管理テーブルに、前記アラームを通知された検査技師を当該アラームの対処担当者として登録するアラーム対処方法。
  13. 請求項12において、
    前記アラームの対処担当者である検査技師の前記端末から当該アラームの対処を断念する意思の通知を受けて、前記アラーム情報管理テーブルに、前記アラームの対処担当者が断念したアラームを新たなアラームとして登録し、当該新たなアラームの関連アラームとして前記アラームの対処担当者が断念したアラームを登録するアラーム対処方法。
  14. 請求項10において、
    前記複数の分析装置からn人の対処担当者を要するアラームの発生を検知し、前記発生を検知したアラームの情報をn個のアラームとして前記アラーム情報管理テーブルに登録し、
    前記n個のアラームのそれぞれについて、前記臨床検査室内にいる検査技師に対して、アラームを通知する優先順位付けを行うアラーム対処方法。
  15. 請求項14において、
    前記担当者情報管理テーブルには、前記複数の分析装置からのアラームがn人の対処担当者を要するアラームである場合、前記アラーム情報管理テーブルに登録される前記n個のアラームごとに、対応可能なアラームか否かが登録されているアラーム対処方法。
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