JP7317562B2 - 通信装置 - Google Patents

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Description

本発明は、通信装置に関する。
IoT(Internet of Things)やM2M(Machine to Machine)等の情報通信技術の発達に伴い、従来に比較して、より高速に大量のデータの送受信が可能な通信装置が求められている。これらの通信装置において高速通信を実現する際、送受信するデータの量が多くなる程、また、単位時間当たりの通信回数が増加する程、通信用部品に対してより大きな負荷がかかり、これに伴い通信用部品からの発熱量も増加する。
この点、例えば特許文献1は、筐体に収容される電子回路素子の熱による損傷を防ぐため、配線基板と、配線基板を覆う背後カバー部材とが、下方から上方に向かうに連れて、背後側から手前に傾斜し、筐体のうち配線基板の下部付近及び上部付近と、背後カバー部材のうち筐体の背後側とには、配線基板に対向して筐体の内部と外部とを連通する通気孔が形成されている通信装置を開示している。
特開2008-300864号公報
しかし、特許文献1に開示される技術においては、筐体の構造自体をかなり特殊なものとする必要があり、製造に手間がかかった。
また、他の放熱方法の例として、筐体に穴を開けると共に筐体内にファンを設置し、筐体内部にこもった熱を、ファンにより筐体外に放出する方法が考えられる。しかし、とりわけ筐体が小型の場合、筐体内にファンを設置することは困難であると共に、通信装置のデザイン上、筐体に穴を開けることは好ましくないケースも考えられる。
本発明は、通信処理の実行に伴って発生する熱エネルギーを装置外部に放出する手段を、簡便に実現可能な通信装置を提供することを目的とする。
(1) 本発明に係る通信装置は、通信に関する処理の実行に伴い発熱する通信モジュールと、前記通信モジュールを収容する筐体と、前記通信モジュールと前記筐体とに接すると共に、前記通信モジュールの発熱における熱エネルギーを前記筐体に伝達する放熱部と、を備える。
(2) (1)に記載の通信装置において、通信モジュールまたは通信モジュールを搭載する通信モジュール基板を収容する収容部を更に備え、前記筐体内において、上から、前記放熱部、前記通信モジュールの順に積層された構造を有してもよい。
(3) 前記筐体は、該筐体を構成する複数のピースが、前記放熱部と前記通信モジュールの積層方向と直交する方向に、互いにスライドすることにより開閉してもよい。
(4) (1)~(3)に記載の通信装置において、相互に離間して配置される複数のアンテナ基部と、前記複数のアンテナ基部のそれぞれと前記通信モジュールとを接続するアンテナケーブルとを、前記筐体内に更に備え前記複数のアンテナ基部は互いに1/2波長以上離間していてもよい。
(5) (1)~(4)に記載の通信装置において、ルータ制御に用いられる電子部品を、前記筺体内に更に備えてもよい。
(6) (1)~(5)に記載の通信装置において、前記放熱部は、前記複数のピースのうち1つのピースに固定された金属製のブロックと、該ブロックの前記通信モジュール側の面に付着されたラバー製放熱材とを備えてもよい。
(7) (6)に記載の通信装置において、前記金属製のブロックはアルミ製であってよい。
(8) (1)~(5)に記載の通信装置において、前記放熱部は、該放熱部を前記通信モジュールの表面に固着するための固着部と、前記熱エネルギーを前記筐体に伝熱する伝熱部との積層構造となっていてもよい。
(9) (8)に記載の通信装置において、前記伝熱部は前記筐体に固着せずに接触しており平滑性を有することで、前記伝熱部と前記筐体とが互いにスライドしてもよい。
(10) (8)又は(9)に記載の通信装置において、前記アンテナケーブルは、前記放熱部によって、前記電子部品と干渉しない位置に配設されていてもよい。
(11) (1)~(10)に記載の通信装置において、前記筐体は金属製であってもよい。
(12) (11)に記載の通信装置において、前記筐体は鉄とアルミとの積層構造となっていてよい。
(13) (1)~(12)に記載の通信装置において、前記筐体は、125mm×80mm×25mmの直方体内に収まる大きさであってよい。
(14) 本発明に係る通信方法は、(1)~(13)に記載の通信装置を用いる通信方法であって、前記放熱部が、前記通信モジュールの発熱における熱エネルギーを前記筐体に伝達するステップを有する。
本発明によれば、通信処理の実行に伴って発生する熱エネルギーを装置外部に放出する手段を、簡便に実現可能な通信装置を提供することが可能となる。
本発明の一実施形態に係る通信装置の構造を示す図である。 本発明の一実施形態に係る通信装置の構造を示す図である。 本発明の一実施形態に係る通信装置で用いられる筐体の外形図である。 本発明の一実施形態に係る通信装置で用いられる筐体の外形図である。 本発明の一実施形態に係る通信装置で用いられる放熱部の構成図である。 本発明の一実施形態に係る通信装置で用いられる金属ブロックの形状図の例である。 本発明の一実施形態に係る通信装置で用いられる筐体を構成するピースの形状図の例である。 本発明の一実施形態に係る通信装置で用いられる放熱部の構成図である。
〔1.第1実施形態〕
以下、図1A~図3Cを参照することにより、本発明の第1実施形態について説明する。図1A及び図1Bは、第1実施形態に係る通信装置の構造を示す図である。図2A及び図2Bは、第1実施形態に係る通信装置を構成する筐体の外形を説明する図である。図3Aは、第1実施形態に係る通信装置を構成する放熱部の構成を示す図である。図3Bは、第1実施形態に係る通信装置で用いられる金属ブロックの形状図の例である。図3Cは、第1実施形態に係る通信装置で用いられる筐体を構成するピースの形状図の例である。
〔1.1 構造〕
図1A及び図1Bは、本発明の第1実施形態に係る通信装置1の構造を示す。図1Aは、通信装置1を、基板が設置される側を下側とした場合、上方から見た構造を示す図であり、図1Bは、通信装置1を側方から見た構造を示す図である。通信装置1は、例として、筐体11、放熱部12、通信モジュール13、収容部14、アンテナ基部15A~15C、電子部品16A~16G、アンテナケーブル17A~17C、ジャック18A及び18B、USB端子19、リセットボタン20、電源部21、基板22を備える。
筐体11は基板22を収容し、基板22には、通信モジュール13、収容部14、電子部品16A~16G、ジャック18A及び18B、USB端子19、リセットボタン20、電源部21が設置される。更に、図1Bに示されるように、筐体11において基板22が設置される側を下側とした場合、通信装置1は、上から順に、放熱部12、通信モジュール13が積層される構造を有する。収容部14は、通信モジュール13を搭載する通信モジュール基板25を収容する。尚、通信モジュール13と収容部14のインタフェースが合致している場合は、通信モジュール基板25を使わずに、通信モジュール13を収容部14に直接収容してもよい。
通信モジュール13は、無線通信を制御するためのモジュールである。
通信モジュール13は、通信量が増加するに伴い、通信モジュール13の外部により多くの熱エネルギーを放出する。
通信モジュール13を搭載する通信モジュール基板25を収容部14に差し込むことにより、通信モジュール13は、基板22から離して上方に設置される。これにより、通信モジュール13と筐体11との距離が縮まる。後述のように、筐体11と通信モジュール13との間に、双方に接するように放熱部12が配置されるが、通信モジュール13と筐体11との距離が縮まることにより、放熱部12に用いる材料の量を節約することが可能となる。
なお、本明細書において、「通信モジュール」なる用語は、通信装置1と例えば基地局等の外部装置との間の無線通信を制御するモジュールを意味する。
収容部14には、通信装置1で用いる通信回線のキャリアに対応した通信モジュールを搭載する通信モジュール基板25が差し込まれる。収容部14は、例えば、mini PCI Express、M.2等、各々が異なる規格に対応した複数のスロットを備えてもよい。
電子部品16A~16Gは、主として、通信装置1が実行するルーティング機能を実現するために用いられる電子部品である。なお、本明細書において、「電子部品」なる用語は、基本的には、ルーティング機能を実現するための電子部品を意味する。
ジャック18A及び18Bは、通信装置1と通信装置1以外の機器とを通信可能に接続するケーブルを差し込むためのインタフェースであり、例えば、LANケーブルや、RS-232C、RS-422A、RS-485等のシリアル通信用のケーブルを差し込むためのインタフェースである。
USB端子19は、通信装置1と外部装置とを通信可能に接続するUSBケーブルを差し込むための端子である。
リセットボタン20は、通信装置1の動作をリセットするためのボタンである。
電源部21は、外部電源から通信装置1に電力を取りこむための装置である。
また、筐体11には、放熱部12及びアンテナ基部15A~15Cが設置される。例えば、筐体11は、基板22を収容すると共にアンテナ基部15A~15Cが設置されるピースと、放熱部12が設置されるピースとを含む、複数のピースから構成されてもよい。
図2A及び図2Bは、筐体11の外形の例を説明する図である。図2Aは、筐体11Aと筐体11Bとが互いに閉じた状態を、図2Bは、筐体11Aと筐体11Bを互いにスライドすることにより、筐体11を開けた状態を示す。図2A及び図2Bに示すように、筐体11は、2つの異なるピースである筐体11Aと筐体11Bとが、放熱部12と通信モジュール13の積層方向と直交する方向に、互いにスライドすることによって開閉することが可能であるが、これには限定されず、任意の複数個のピースから構成されていてもよい。
また、筐体11Aと筐体11Bの側部は、ともに1枚の板で構成されており、図2Aに示すように、双方が重なり合うことなく、互いに入れ子状に噛み合うことにより、筐体11は密閉される。筐体11を構成するピースが上下に重なって組み合わされる場合に比較して、筐体11を構成するピース同士が重なる面積を少なくすることができるため、全体として筐体11の重量を軽くできる。
また、筐体11は金属製である。上記のように、放熱部12は、通信モジュール13で発生した熱を筐体11に伝熱することにより放熱するが、筐体11は、熱伝導率の高い金属製であるため、放熱にとって好適である。筐体11は、効率の良い放熱にとって、鉄製又はアルミ製であることがより好適であり、鉄とアルミとの積層構造となっていることが更に好適である。
また、基板22上での回路の集積度を高めることにより、筐体11を小型化することが可能である。例えば、筐体11を125mm×80mm×25mmの直方体内に収まる大きさとすることが可能であるが、これに限定されない。
筐体11を小型化した場合、通信モジュール13から発生する熱が筐体11内にこもりやすくなるが、仮に筐体11内に熱がこもっても、放熱部12が後述の構成を有することにより、この熱を通信装置1の外部に簡便に放出することが可能となる。
アンテナ基部15は、通信用のアンテナを接続するための基部であり、とりわけ通信装置1がMIMO通信を実行する場合には、アンテナ基部15は複数備わる。例えば、アンテナ基部15A及び15BにはLTE用のアンテナを接続し、アンテナ基部15CにはWiFi用のアンテナを接続することが可能である。
通信用のアンテナは、アンテナ基部15に対してねじ込むことによって接続してもよく、アンテナ基部15に挿入することにより接続してもよい。
アンテナ基部15と通信モジュール13とは、アンテナケーブル17により互いに接続される。アンテナ基部15と通信モジュール13との接続にアンテナケーブル17を用いることにより、基板22における回路の設計の自由度が高まり、後述のように、通信モジュール13の真上に放熱部12を配置することが可能となる。
また、アンテナケーブル17を用いることにより、アンテナ基部15同士を離間することが可能となり、より高品質な通信を実現することが可能となる。例えば、通信方式としてLTEを用いる場合、アンテナ基部15Aとアンテナ基部15Bとを800MHz周波数帯の半波長18cm以上に離間することが好ましい。とりわけ、アンテナ基部15Aとアンテナ基部15Bとを筐体11の対角線方向に配置することにより、筐体11を小型化しながら、アンテナ基部15Aとアンテナ基部15Bとを18cm以上離間することが可能となる。
マルチアンテナを用いる場合、アンテナ間を半波長以上離すことで、マルチパスフェージングによる干渉を軽減させることが可能である。プラチナバンド、すなわち800MHz帯を用いる場合、電波が回り込みやすいために広範囲のエリアをカバーすることが可能となるが、半波長の長さは、光速3×10/(800×10)×1/2=0.1875m=18.75cmとなることから、アンテナ基部15Aとアンテナ基部15Bとを18cm以上離間することが好適である。このような構成は、アンテナ間の干渉の小さな高速通信を実現することに有利である。また、800MHzより高い周波数帯ではさらに波長が短くなるため、1.5GHZ帯や2.1GHz帯など他の高い周波数帯においても半波長以上のアンテナ離間条件は満たされ、干渉の小さな高速通信を実現できる。
放熱部12は、通信モジュール13で発生した熱を、筐体11に伝熱することにより、放熱する器具である。放熱部12は、通信モジュール13の真上に接するように、筐体11に固定される。
図3Aは、放熱部12の構成を示す。放熱部12は、金属製ブロック12Aとラバー製放熱材12Bとを備える。これらのうち、金属製ブロック12Aは、基板22を収容する側の筺体11Bではなく、筐体11Aに固定される。ラバー製放熱材12Bは、金属製ブロック12Aの通信モジュール13側の面に付着される。
図3Bは、金属製ブロック12Aの形状図の例として正面図を示す。図3Cは筐体11Aを構成する主ピースであるピース11Aaの形状図の例として、正面図と側面図とを示す。金属製ブロック12Aには嵌合部12Aa及び12Abが設けられてもよい。同様に、ピース11Aaには嵌合部11Ab及び11Acが設けられてもよい。嵌合部12Aaと嵌合部11Abとが、及び、嵌合部12Abと嵌合部11Acとが互いに嵌合することにより、金属製ブロック12Aは、ピース11Aaに、延いては筐体11Aに固定されてもよい。
金属製ブロック12Aは、熱伝導性の高い金属を用いて製造されることにより、通信モジュール13で発生する熱エネルギーの放熱にとって好適である。金属製ブロック12Aは、アルミを用いて製造されるとなおよいが、これには限定されない。
上記のように、放熱部12が、通信モジュール13に固着することなく、通信モジュール13の真上に接すると共に、筐体11Aと筐体11Bとが、通信モジュール13と収容部14との積層方向と直交する方向に、互いにスライドすることによって、筐体11が開閉する。放熱部12が、通信モジュール13側の面に、平滑性の高いラバー製放熱材12Bを備えることは、このスライド方式の開閉にとって好適であり、筐体11Aと筐体11Bとをよりスムーズにスライドさせることが可能となる。
通信モジュール13から発する熱エネルギーは、最初にラバー製放熱材12Bに伝熱し、次に金属製ブロック12Aに伝熱し、最後に筐体11Aに伝熱することにより、放熱される。
本実施形態に係る通信装置1においては、上記のように、アンテナ基部15Aとアンテナ基部15Bとを少なくとも18cm離間することにより、高速通信を実現することが可能となる。これにより、通信量、延いては通信モジュール13での情報処理量が増えるため、通信モジュール13における発熱量が増加する。とりわけLTEの場合、アンテナ間の干渉が少ないとデータレートを上げる制御が働くため、通信量が増加し、通信モジュール13における発熱量が増加する。
この点、通信装置1は、上記の構成を有する放熱部12を備えることにより、高速通信に伴って発する熱エネルギーを装置外部に簡便に放出することが可能となる。とりわけ、通信装置1を、従来の通信装置よりも外気温が高い場所に設置することが可能となり、通信装置1の設置場所をより広くすることが可能となる。
〔1.2 第1実施形態が奏する効果〕
本実施形態に係る通信装置1は、通信モジュール13と、筐体11と、これらに接する放熱部12を備える。
放熱部12は、通信モジュール13で発生する熱エネルギーを筐体11に伝熱することにより、この熱エネルギーを簡便に装置外部に放出することが可能となる。
また、通信装置1は、通信モジュール基板を収容する収容部14を更に備え、筐体11内において、上から放熱部12、通信モジュール13の順に積層された構造を有する。
通信装置1は、収容部14により通信モジュール13を基板22から上方に離して設置することができる。これは、通信モジュール13が基板22に直接設置されている場合に比較して、通信モジュール13と筐体11の距離を狭め、放熱部12を構成する材料の量を節約することが可能となる。
また、筐体11は、この筐体11を構成する複数のピースが、放熱部12と通信モジュール13の積層方向と直交する方向に互いにスライドすることにより開閉する。
これにより、筐体11において、上下方向、すなわち放熱部12と通信モジュール13の積層方向に、複数のピースを重ねて組み合わせる構成となっている場合に比較して、複数のピース同士が重なり合う面積を少なくすることが可能となり、筐体11の重量を軽くすることが可能となる。
また、放熱部12は、筐体11を構成する複数のピースのうち1つのピースに固定された金属製のブロックと、この金属製のブロックに付着されたラバー製放熱材とを備える。
放熱部12がラバー製の放熱材を備えることにより、筐体11がスライド式で開閉する場合、スムーズに開閉することが可能となる。
また、この金属製のブロックはアルミ製である。
また、筐体11は、金属製であり、好ましくは、鉄とアルミとの積層構造である。
これらにより、通信モジュール13から発する熱エネルギーを効率よく放熱することが可能となる。
また、筐体11は、125mm×80mm×25mmの直方体内に収まる大きさである。
通信装置1が上記の構成を有する放熱部12を備えることにより、結果として、筐体11を小型化することが可能となる。
また、アンテナ基部15Aとアンテナ基部15Bとは、互いに18cm以上離間している。
これにより、通信装置1は、高速通信を実現することが可能となる。この場合、通信モジュール13における発熱量が増加するが、通信装置1は、上記の構成を有する放熱部12を備えることにより、高速通信に伴って発する熱エネルギーを装置外部に簡便に放出することが可能となる。
また、通信装置1において、電子部品16はルータ制御に用いられる。
本実施形態で用いられる放熱部12は、種々の通信装置の中でも、とりわけ多量の通信量を処理する必要のあるルータに用いることが好適である。
〔2.第2実施形態〕
以下、図4を参照することにより、本発明の第2実施形態について説明する。なお、以下では、第2実施形態に係る通信装置1Aが、第1実施形態に係る通信装置1と異なる点、具体的には、通信装置1Aが、放熱部12の代わりに有する放熱部32について説明する。図4は、第2実施形態に係る通信装置1Aを構成する放熱部32の構成を示す図である。
〔2.1 放熱部の構成〕
放熱部32は、第1実施形態における放熱部12と異なり樹脂製であると共に、筐体11ではなく通信モジュール13に固着する。より詳細には、放熱部32は、該放熱部32を通信モジュール13の表面に固着するための固着部32Aと、通信モジュール13からの熱エネルギーを筐体11に伝熱する伝熱部32Bとの積層構造となっている。
固着部32Aは、熱伝導性と粘着性の双方が高い樹脂を用いて製造される。固着部32Aはこのような樹脂を用いて製造されることにより、通信モジュール13から発生する熱を伝熱部32Bに伝熱すると共に、放熱部32を通信モジュール13の真上に固着することが可能となる。
また、従来のルータにおいては、アンテナケーブル17をテープで固定していた所、本実施形態における放熱部32の固着部32Aは粘着性を有するため、接着テープの代わりにアンテナケーブル17を固定することが可能となる。とりわけ、固着部32Aは、アンテナケーブル17が電子部品16A~16Gの近傍を避けるように、アンテナケーブル17を引き回した状態で固定することが可能となる。
これにより、電子部品16A~16Gとアンテナケーブル17との間の干渉を減少することが可能となり、延いては、通信装置1Aが、より高品質な通信を実現することが可能となる。更には、通信装置1Aをノイズが発生しやすい場所に設置することも可能となる。
伝熱部32Bは、熱伝導性と平滑性の双方が高い樹脂を用いて製造される。伝熱部32Bはこのような樹脂を用いて製造されることにより、固着部32Aから受け取った熱エネルギーを筐体11に伝熱すると共に、筐体11がスライド式で開閉する場合、よりスムーズに開閉することが可能となる。なお、伝熱部32Bは、筐体11に固着しておらず、接触するのみである。
〔2.2 電子部品とアンテナケーブルの干渉〕
アンテナケーブルから漏れ出る電磁界は、電子部品と干渉し、電子部品の動作へ悪影響を与える。この干渉する電磁界の強度は、以下のように見積もることができる。
アンペールの法則より、アンテナケーブルに流れる電流をIとすると、アンテナケーブルからの距離Rの位置に生じる磁界の強さは、
Figure 0007317562000001
である。
電子部品と干渉する電界E干渉の強さは、この磁界に自由空間のインピーダンス120πを乗算して見積もることができ、
Figure 0007317562000002
となる。
たとえば、アンテナケーブルに流れる電流63mAの場合(通常、LTE通信モジュールで使用される+23dBm(200mW)、アンテナインピーダンス50Ωの場合)、アンテナケーブルから1cmの距離にある電子部品が受ける干渉電界は、
Figure 0007317562000003
と求まる。
実際のアンテナケーブルでは内部でシールド構造をとっているため、ここまで大きな漏れ電界は生じないが、式(2)を見ると分かるように、干渉電界の強さはアンテナからの距離に反比例する。
したがって、たとえばアンテナケーブルを電子部品からの距離3mmの位置から、固着部による引き回しによって15mmの位置に離隔に広げた場合、電子部品への干渉電界は1/5にまで低減する。
この引き回しにより電界の干渉を受けやすい制御IC部近傍を避けることができるため、通信装置のより安定した動作を保証することができる。
〔2.3 第2実施形態が奏する効果〕
第2実施形態に係る通信装置1Aにより、第1実施形態に係る通信装置1と同様の効果が奏される。
また、通信装置1Aにおいて、アンテナケーブル17は、放熱部32によって電子部品16A~16Eと干渉しない位置に配設される。
これにより、電子部品16A~16Gとアンテナケーブル17との干渉の度合いが減少し、通信装置1Aはより高品質な通信を実現することが可能となる。
また、通信装置1Aにおいて、放熱部32は、該放熱部32を通信モジュール13の表面に固着するための固着部32Aと、熱エネルギーを筐体11に伝熱する伝熱部32Bとの積層構造を有し、伝熱部32Bは、筐体11に固着せずに接触している。
これにより、筐体11をスライド式で開閉する場合、よりスムーズに開閉することが可能となる。
1 1A 通信装置
11 11A 11B 筐体
11Aa ピース
11Ab 11Ac 嵌合部
12 放熱部
12A 金属製ブロック
12Aa 12Ab 嵌合部
12B ラバー製放熱材
13 通信モジュール
14 収容部
15 15A 15B 15C アンテナ基部
16 16A 16B 16C 16D 16E 16F 16G 電子部品
17 17A 17B 17C アンテナケーブル
18 18A 18B 18C ジャック
19 USB端子
20 リセットボタン
21 電源部
22 基板
25 通信モジュール基板
32 放熱部
32A 固着部
32B 伝熱部

Claims (9)

  1. 通信に関する処理の実行に伴い発熱する通信モジュールと、
    前記通信モジュールを収容する筐体と、
    前記通信モジュールと前記筐体とに接すると共に、前記通信モジュールの発熱における熱エネルギーを前記筐体に伝達する放熱部と、
    相互に離間して配置される複数のアンテナ基部と、を備え、
    前記放熱部は、該放熱部を前記通信モジュールの表面に固着するための固着部と、前記熱エネルギーを前記筐体に伝熱する伝熱部との積層構造となっており、
    前記筐体内に更に、
    前記複数のアンテナ基部のそれぞれと前記通信モジュールとを接続するアンテナケーブルと、
    ルータ制御に用いられる電子部品を備え、
    前記アンテナケーブルは、前記放熱部によって、前記電子部品と干渉しない位置に配設される
    ことを特徴とする通信装置。
  2. 通信モジュールまたは通信モジュールを搭載する通信モジュール基板を収容する収容部を更に備え、
    前記筐体内において、上から、前記放熱部、前記通信モジュールの順に積層された構造を有することを特徴とする請求項1に記載の通信装置。
  3. 前記筐体は、該筐体を構成する複数のピースが、前記放熱部と前記通信モジュールの積層方向と直交する方向に、互いにスライドすることにより開閉する、請求項2に記載の通信装置。
  4. 記複数のアンテナ基部は互いに1/2波長以上離間していることを特徴とする請求項1~3のいずれか1項に記載の通信装置。
  5. 前記伝熱部は前記筐体に固着せずに接触しており平滑性を有することで、前記伝熱部と前記筐体とが互いにスライドする、請求項1~4のいずれか1項に記載の通信装置。
  6. 前記筐体は金属製である、請求項1~5のいずれか1項に記載の通信装置。
  7. 前記筐体は鉄とアルミとの積層構造となっている、請求項に記載の通信装置。
  8. 前記筐体は、125mm×80mm×25mmの直方体内に収まる大きさである、請求
    1~7のいずれか1項に記載の通信装置。
  9. 請求項1~8のいずれか1項に記載の通信装置を用いる通信方法であって、
    前記放熱部が、前記通信モジュールの発熱における熱エネルギーを前記筐体に伝達するステップを有する、通信方法。
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