JP7316104B2 - ウエハ搬送装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ウエハ搬送装置に関し、特に、局所的にクリーン化されたクリーン室内にウエハを搬送する搬送機構部が収容されたウエハ搬送装置に関する。
特開2009-200160号公報(特許文献1)には、搬送装置内を移動する搬送ロボットの走行装置が、側壁部に設けられ構成が記載される。特許文献1によれば、走行装置を側壁部に設けることで、装置上部に設置されたファンフィルタユニットから排気口に至るまでのダウンフローにとっての障害物をなくすことができると記載される。また、特開2010-3867号公報(特許文献2)には、搬送用ロボットが収まるクリーンな空間をもつ筺体の床面に設けられた空気排出開口部の開口率を調整する開口調節機能を搬送用局所クリーンルームが記載される。
特開2009-200160号公報 特開2010-3867号公報
ウエハ搬送装置は、ウエハの搬送作業を行う空間を局所的にクリーン化するクリーン室を備える。クリーン室は、天井部からクリーンな気体を連続的に供給し、天井部から底部に向かう気流(ダウンフローと呼ぶ)を形成する。このため、クリーン室の天井部には、ファンおよびフィルタが一体化された、ファンフィルタユニットが配置され、ファンフィルタユニットを介してクリーン室内に気体を供給する。
ところが、本願発明者の検討によれば、クリーン室内でウエハを搬送する際、ウエハによりダウンフローが遮られる。この結果、ウエハの下面の直下に気体が滞留する領域が形成される懸念があることが判った。クリーン室内に気体が滞留する空間が存在する場合、該空間に溜まった粒子が巻き上げられ、ウエハに異物として付着する懸念がある。また、ウエハ下面側での気体の滞留を解消するための送風機構を設ける場合、その送風機構がクリーン室全体の気流に及ぼす影響を考慮する必要がある。
本願において開示される発明のうち、代表的な形態の概要を簡単に説明すれば、次のとおりである。
すなわち、本発明の一実施の形態であるウエハ搬送装置は、第1主面および前記第1主面の反対側の第2主面を有するウエハを搬送する搬送機構部と、天井部、および前記天井部と対向する底部を備えるクリーン室と、前記天井部に取り付けられ、前記クリーン室の前記天井部側から前記底部側に向かう気流を形成する第1送風機構部と、を有する。前記搬送機構部は、前記ウエハの前記第1主面が前記天井部と対向した状態で前記ウエハを保持するハンド部と、前記ハンド部を支持し、前記ハンド部を動作させる第1アーム部と、前記第1アーム部を支持する支持部と、前記ハンド部が前記ウエハを保持した状態の時、前記ウエハの前記第2主面側から前記クリーン室の前記底部に向かう気流を形成する第2送風機構部と、前記ハンド部による前記ウエハの保持の有無に応じて、前記第2送風機構部の駆動状態を制御する制御部と、を備える。
本願において開示される発明のうち、代表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば以下の通りである。
すなわち、ウエハを搬送する際、ウエハへの異物の付着を防止できる。
上記した以外の課題、構成および効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
一実施の形態であるウエハ搬送装置の構成例を示す透視平面図である。 図1のA-A線に沿った断面図である。 図1のB-B線に沿った拡大断面図である。 図1に示すロボットの拡大平面図である。 図1に示す制御部による複数のファンの駆動状態の制御の一例を示すフロー図である。 図4に示す搬送機構部の変形例を示す平面図である。 図3に対する変形例であって、図6に示す搬送機構部を有するウエハ搬送装置の断面図である。 図4に示す搬送機構部の他の変形例を示す平面図である。 図3に対する他の変形例であって、図8に示す搬送機構部を有するウエハ搬送装置の断面図である。 図1に示す制御部による複数のファンの駆動状態の制御の変形例を示すフロー図である。
以下の実施の形態を説明するための各図において、同一の部材には原則として同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。なお、図面をわかりやすくするために平面図であってもハッチングを付す場合がある。
<ウエハ搬送装置の概要>
図1は、本実施の形態のウエハ搬送装置の構成例を示す透視平面図である。図2は、図1のA-A線に沿った断面図である。図3は図1のB-B線に沿った拡大断面図である。図4は、図1に示すロボットの拡大平面図である。図1では、図2および図3に示すファン40およびフィルタ50を取り除いた状態で、クリーン室30の内部構造を示している。図1では、ロボット20の移動方向、および回転動作の方向を太い矢印を用いて模式的に示している。図2および図3では、クリーン室30内における気流の向きを、二点鎖線の矢印を用いて模式的に示している。図4では、ロボット20が備えるハンド部22の動作を矢印および二点鎖線を用いて示している。
図1に示す本実施の形態のウエハ搬送装置10は、ウエハ(基板)1を搬送する搬送機構部としてのロボット(搬送機構部)20と、ロボット20が収容されるクリーン室30と、を有する。図2に示すように、クリーン室30は、天井部31、天井部31と対向する底部32、および天井部31と底部32との間に位置し、ロボット20の周囲を囲む側壁部33を備える。また、ウエハ搬送装置10は、天井部31に配置され、クリーン室30の天井部31側から底部32側に向かう気流を形成するファン(第1送風機構部)40(図2参照)と、を有する。図2に示すファン40は、気体中に含まれる粒子(パーティクル)をフィルタリングするフィルタ50を介してクリーン室30の外部から内部に向かって気体を供給する。また、図1に示すように、ウエハ搬送装置10は、クリーン室30内に配置されるアライメントユニット(位置合わせ機構部)60および制御部71を有する。
半導体装置の製造工程には、半導体基板としてのウエハ1上に、半導体素子を含む集積回路を形成する工程や、形成された集積回路の検査、あるいは半導体基板としてのウエハ1自身の検査など、種々の工程が含まれる。また、集積回路は、例えばフォトリソグラフィ技術を利用して微細な回路パターンとして形成されるので、集積回路を形成する工程には多数の工程が含まれる。また、ウエハ1に異物が付着すると、その大きさが微細な塵などの粒子であっても、回路パターンの欠陥の原因となる場合がある。回路パターンの欠陥が検査で発見された場合、当該箇所を製品としないことで、欠陥品の流通を防止できるが、一つのウエハ1から取得できる半導体装置の数が減少する。この結果、半導体装置の製造効率が低下する原因になる。なお、以下の説明において、ウエハ1に異物が付着することを「汚染」と記載する場合がある。
そこで、ウエハ1に異物が付着することを防止するため、ウエハ1をハンドリングする場所には、雰囲気中に含まれる粒子(パーティクル)の数が少なくなるように制御された、クリーンな環境が要求される。ただし、半導体装置の製造工程には、種々の製造装置が用いられるので、多数の製造装置を含む製造ライン全体の雰囲気を高レベルのクリーン環境にすることは難しい。そこで、本実施の形態のウエハ搬送装置10のように、局所的にクリーン化されたクリーン室30を設け、このクリーン室30内においてウエハ1のハンドリングを行う方法が有効である。このように、ウエハ1が搬送機構部としてのロボット20により搬送される空間を局所的にクリーン化する装のことを、ミニエンバイロンメント装置と呼ぶ。
ミニエンバイロンメント装置を用いた半導体装置の製造方法では、ウエハ1は、FOUP(Front Opening Unified Pod)と呼ばれる格納容器2に収容された状態で、製造装置間を搬送される。格納容器2は、複数枚のウエハ1を収容可能な容器である。ウエハ搬送装置10が備えるロボット20は、格納容器2からウエハ1を一枚ずつ取出し、取り出したウエハ1を処理室3に搬送する。処理室3は、ウエハ搬送装置10とは別に、クリーン化された空間であって、内部に例えば検査装置などの処理装置4が配置されている。
また、図1に示す例では、ウエハ1は格納容器2から取り出された後、かつ、処理室3に搬送される前に、クリーン室30内に配置されるアライメントユニット60において、アライメント工程に供される。アライメント工程は、ウエハ1の位置合わせを行う工程であって、例えばウエハ1が備えるオリエンタルフラットやノッチなどの図示しないマークに基づいてウエハ1の向きを調整する。アライメント工程を行うことにより、処理室3でウエハ1に対して加工や検査などの処理を行う際に、ウエハ1の所定の位置に処理を施すことができる。
本実施の形態では、ウエハ搬送装置10には、格納容器2および処理室3は含まれない。クリーン室30の側壁部33には、格納容器2とロボット20との間、あるいは処理室3とロボット20との間でウエハ1の受け渡しを行う、開口部34および35(図3参照)が形成されている。図示は省略するが、開口部34には、開閉可能なシャッターなどの扉が設けられている。
図1に示す互いに直交するX-Y平面において、ロボット20は、X方向に延びる走行軸21に沿って移動可能である。図1では、ロボット20の移動可能な方向を方向20D1として太い矢印で示している。また、図1において、回転方向20D2として示すように、ロボット20は、走行軸21上において、X-Y平面に沿って回転可能である。
また、図4に示すように、ロボット20は、ウエハ1(図1参照)を保持するハンド部22と、ハンド部22に連結され、ハンド部22を伸縮動作させるアーム部23と、アーム部23を支持する支持部(ステージ)25と、を備える。図4に示す例では、アーム部23は、回転方向20D2(図1参照)に回転自在に構成される回転台24上に取り付けられ、回転台24を介して支持部25に支持される。アーム部23は、複数の板状部材23mと、複数の板状部材23mを回転自在に連結する複数の関節部23jと、を備える。アーム部23は、関節部23jを回転軸として複数の板状部材23mの角度を変化させることにより、アーム部23に連結されるハンド部22を方向22D1に沿って伸縮動作させることができる。図4に示す例では、方向22D1は、Y方向と一致する。ただし、回転台24が回転すれば、方向22D1がX-Y平面において、Y方向と交差する任意の方向と一致する場合がある。
なお、図1に示すようにウエハ搬送装置10は、ロボット20に取り付けられる複数のファン70およびファンの駆動状態を制御する制御部71を有する。ファン70および制御部71については後述する。
<ウエハ搬送動作の概要>
図1~3に示す本実施の形態のウエハ搬送装置10は、ロボット20を介して以下のようにウエハ1を搬送する。まず、ウエハ搬送装置10に格納用に2が接続される。図1ではウエハ搬送装置10に3個の格納容器2が接続された状態を示しているが、格納容器2の接続数は3個には限定されず、種々の変形例がある。格納容器2のそれぞれには複数のウエハ1が収容されている。格納容器2のそれぞれの内部は、清浄な状態に維持され、格納容器2の内部でウエハ1が汚染されることを防止できる。格納容器2は、必要に応じて開閉動作をさせることができる扉を備える。図3に示すように、格納容器2は、側壁部33に設けられた開口部34を介してクリーン室30の内部に連通する位置に接続される。
格納容器2からは、ウエハ1が一枚ずつ順に取り出される。ロボット20は、ハンド部22の先端が、格納容器2と対向する位置に移動した後、ハンド部22を伸縮動作させる。ハンド部22が方向22D1(図4参照)に沿って伸びると、ハンド部22の先端は、格納容器2内まで伸び、一枚のウエハ1を吸着保持する。ハンド部22は、ウエハ1を吸着した後、ウエハ1を保持したまま回転台24(図4参照)に向かって縮むように動作する。その後、ロボット20は、ウエハ1を保持した状態で、アライメントユニット60に向かって移動する。
ロボット20は、アライメントユニット60の前で図1に示す回転方向20D2に沿って回転動作し、ハンド部22(図4参照)の先端が、アライメントユニット60と対向する向きまで回転した後、回転動作を停止する。その後、ロボット20は、ハンド部22を伸縮動作させる。この時、ハンド部22の伸縮方向である方向22D1(図4参照)は、図1に示すX方向に沿っている。このため、ハンド部22の先端は、ウエハ1を保持した状態で、アライメントユニット60の上方に向かって延びる。アライメントユニット60上においてハンド部22によるウエハ1の保持は解除され、ウエハ1はアライメントユニット60上に配置される。アライメントユニット60上では、上記したように、ウエハ1が備えるオリエンタルフラットやノッチなどの図示しないマークに基づいてウエハ1の向きが調整される。向きが調整されたウエハ1は、再びロボット20のハンド部22によって保持される。アライメント工程が終わると、ロボット20はハンド部22を介してアライメント工程後のウエハ1を再び保持する。
次に、ロボット20は、アライメントユニット60の前で図1に示す回転方向20D2に沿って回転動作し、ハンド部22(図4参照)の先端が、処理室3と対向する向きまで回転した後、回転動作を停止する。その後、ロボット20は、開口部35(図3参照)とハンド部22の先端とが対向する位置まで方向20D1に沿って移動する。開口部35は、処理室3にウエハ1を受け渡す連通路である。開口部35とハンド部22の先端とが対向する位置において、ロボット20は、ハンド部22を伸縮動作させる。この時、ハンド部22の伸縮方向である方向22D1(図4参照)は、図1に示すY方向に沿っている。このため、ハンド部22の先端は、ウエハ1を保持した状態で、開口部35に向かって延びる。処理室3内に配置された処理装置4上において、ハンド部22によるウエハ1の保持は解除され、ウエハ1は処理装置4上に配置される。処理装置4では例えば検査工程などの処理工程が実施される。処理装置4による処理が終わると、ロボット20は、ハンド部22を介して処理工程後のウエハ1を再び保持する。
次に、ロボット20は、開口部35の前で図1に示す回転方向20D2に沿って回転動作し、ハンド部22(図4参照)の先端が、格納容器2が接続された側壁部33と対向する向きまで回転した後、回転動作を停止する。その後、ロボット20は、開口部34(図3参照)とハンド部22の先端とが対向する位置まで方向20D1に沿って移動する。開口部34とハンド部22の先端とが対向する位置において、ロボット20は、ハンド部22を伸縮動作させる。この時、ハンド部22の伸縮方向である方向22D1(図4参照)は、図1に示すY方向に沿っている。このため、ハンド部22の先端は、ウエハ1を保持した状態で、開口部34を経由して格納容器2に向かって延びる。格納容器2内において、ハンド部22によるウエハ1の保持は解除され、ウエハ1は格納容器2内に配置される。
以上の動作を繰り返し、格納容器2内に収容された複数枚のウエハ1のそれぞれに対して検査などの処理を施した後、格納容器2の扉は閉鎖される。また、開口部34(図3参照)は図示しないシャッターなどにより閉鎖される。その後、格納容器2は、次の処理工程に搬送される。一方、ウエハ搬送装置10は、別の格納容器2に収容された複数枚のウエハ1に対して、上記と同様の動作を行う。上記のように、ウエハ搬送装置10の場合、格納容器2からウエハ1を取出し、処理室3に搬送する工程、および処理後のウエハ1を受け取り、格納容器2に搬送する工程のそれぞれが自動化されている。このため、ウエハ1が露出するクリーン室30内で、異物が発生する要因は低減されている。
<クリーン室内の気流>
上記した本実施の形態のウエハ搬送装置10は、クリーン室30内の環境を高度なクリーン環境に保つことで、ウエハ1が格納容器2から取り出され、処理室3に受け渡されるまでの期間(第1ウエハ搬送期間)、および処理室から取り出され、格納容器2に受け渡されるまでの期間(第2ウエハ搬送期間)に、ウエハ1に異物が付着することを抑制できる。また、第1および第2ウエハ搬送期間中に実施する作業を少なくすることにより、高度なクリーン環境が要求される空間の体積を小さくすることができる。クリーン環境が必要な空間の体積を低減すれば、クリーン化に必要な設備(ファンやフィルタ)を簡易化することができる。
クリーン室30内の環境を高度なクリーン環境に保つ方法として、クリーン室30の天井部31から底部32に向かってクリーンな気体を流す気流(ダウンフローと呼ぶ)を形成する方法がある。図2および図3において、二点鎖線の矢印を用いて模式的に示すように、本実施の形態のウエハ搬送装置10も、天井部31から底部32に向かうダウンフローを形成している。詳しくは、クリーン室30の天井部31には開口部31H、ファン40、およびフィルタ50が設けられる、ファン40は、フィルタ50を介して外部の気体を開口部31Hからクリーン室30内に吸気する。フィルタ50では、気体中に含まれる粒子がトラップされ、清浄化された気体がクリーン室30内に供給される。底部32には、天井部31から送られた気体をクリーン室30の外部に排出する複数の開口部32Hが設けられる。図2および図3に示す例では、底部32は、グレーチング(格子状の床)になっており、多数の開口部32Hが形成されている。ウエハ搬送装置10の場合、クリーン室30の外側の気体(例えば空気)は、ファン40およびフィルタ50を介してクリーン室30内に供給され、ダウンフローとして底部32に向かい、底部32に設けられた開口部32Hを介して外部に排出される。
ウエハ1は、上面(第1主面)1tおよび上面1tの反対側の下面(第2主面)1bを備える。ウエハ1は、上面1tの全体が天井部31と対向した状態でロボット20のハンド部22に保持される。このため、上記方法により天井部31から供給されたダウンフローは、ウエハ1の上面1tを含むクリーン室30内の構造物に向かって吹き付けられる。このため、仮にクリーン室30内で、例えばロボット20の動作に起因して塵などの粒子が発生した場合には、粒子はダウンフローに搬送され、ウエハ1の上面1t側に付着することを防止できる。
なお、本実施の形態のロボット20のハンド部22は、ウエハ1の下面1b側を吸着保持する構造なので、ウエハ1の上面1tの全体が天井部31と対向する。ただし、ハンド部22の変形例として、ウエハ1の側面を挟持する(挟んで持つこと)タイプのハンド部もある。この場合、ウエハ1の上面1tの周縁部は、ハンド部の挟持用の部材(例えば樹脂製緩衝材など)に覆われる場合がある。ただし、この場合でも、天井部31とウエハ1との間に他の部材が介在する部分は、周縁部の一部分のみであり、半導体集積回路を形成する領域は、天井部31と対向するので、実質的にはウエハ1の上面1tの全体が天井部31と対向すると見做すことができる。
<ウエハ直下の空間での気流>
上記したように、天井部31からのダウンフローをウエハ1の上面1tに連続的に当てることにより、ウエハ1の上面1tへの異物の付着は防止することができる。ところが、クリーン室30内でウエハ1を搬送する際、ウエハ1によりダウンフローが遮られる。この結果、ウエハ1の下面1bの直下に気体が滞留する領域が形成される懸念があることが判った。
そこで、本実施の形態の場合、図3に示すように、ハンド部22がウエハを保持した状態の時、ウエハ1の下面1b側からクリーン室30の底部32に向かう気流を形成する第2送風機構部として、複数のファン70が設けられている。図4に示すように複数のファンのそれぞれは、支持部25に取り付けられている。ウエハ1がハンド部22に保持されている時、ウエハ1と重なる位置にあるファン70Aを動作させると、ウエハ1の直下の空間の気体は、ファン70Aに吸気され、底部32に向かって排出される。この結果、ウエハ1の直下にダウンフローを形成することができる。
ただし、ウエハ1の下面1b側での気体の滞留を解消するための送風機構を設ける場合、その送風機構がクリーン室30全体の気流に及ぼす影響を考慮する必要がある。例えば、図3に示す例において、ウエハ1が保持されている時に、ウエハ1と重なる位置に配置されるファン70Aを回転させることにより、ウエハ1の直下にダウンフローを形成することができる。一方、例えば、ウエハ1を格納容器2から取り出す前のタイミング、すなわち、ロボット20のハンド部22がウエハ1を保持していない時に、複数のファン70がウエハ1を保持している時と同じ駆動状態(回転速度、あるいは、単位時間送風量と言い換えることができる)で回転する場合、複数のファン70の周辺で、気流が必要以上に速くなり、粒子が巻き上がる懸念がある。
そこで、本実施の形態のウエハ搬送装置10の搬送機構部は、ロボット20のハンド部22によるウエハ1の保持の有無に応じて、第2送風機構部としての複数のファン70の駆動状態を制御する制御部71(図1参照)を備えている。図5は、図1に示す制御部による複数のファンの駆動状態の制御の一例を示すフロー図である。
図3に示すように、ウエハ搬送装置10の搬送機構部は、ウエハ1の保持の有無を検出するセンサ72を備える。ウエハ1の保持の有無を検出することができればセンサの種類および取り付け位置は特に限定されないが、例えば、ハンド部22の下方に、赤外線センサを取り付ける方法を例示できる。本実施の形態の場合、図1に示す複数のファン70のそれぞれの上に、センサ72(図3参照)が取り付けられている。
図5に示すように、センサ72から出力される検出信号SG1またはSG2は、図1に示す制御部71に伝送される。制御部71は、例えば、センサ72から出力される検出信号SG1、SG2を受信し、これらに基づくデータ処理をするデータ処理回路と、データ処理結果に基づいて、ファン70を駆動する駆動信号DR1、DR2を生成する演算処理回路と、を備えるコンピュータである。制御部71は、複数のセンサ72のそれぞれから出力される検出信号SG1またはSG2に基づいて、複数のファン70のそれぞれに駆動信号DR1またはDR2を出力する。例えば、図1および図3に示す例のように、複数のファン70のうち、ファン70Aと重なる位置にウエハ1が保持されている場合、センサ72Aは、ウエハ1が保持されていることを意味する検出信号SG1を出力する。また、ファン70Bおよび70Cは、ウエハ1と重なっていないので、センサ72B(図5参照)および72C(図5参照)は、ウエハ1が保持されていないことを意味する検出信号SG2を出力する。
制御部71は、センサ72Aからの検出信号SG1に基づき、複数のファン70のうち、ウエハ1と重なる位置に配置されるファン70Aに、第1の回転速度で回転するような駆動信号DR1を出力する。第1の回転速度は、図3に示すウエハ1の直下にダウンフローを形成することが可能な程度の回転速度であって、後述する第2の回転速度より早い。また、制御部71は、センサ72Bおよび72Cからの検出信号SG2に基づき、複数のファン70のうち、ウエハ1と重ならない位置に配置されるファン70Bおよび70Cのそれぞれに、第2の回転速度で回転するような駆動信号DR2を出力する。第2の回転速度は、上記第1の回転速度より遅い。
ロボット20が図1に示す方向20D1に沿って移動している時には、ウエハ1は、ファン70Aと重なる位置に継続的に配置される。複数のセンサ72(図5参照)のそれぞれは、継続的にウエハ1の有無を検出し続けるので、ファン70Aは第1の回転速度で回転し続け、ファン70Bおよび70Cは、第2の回転速度で回転し続ける(あるいは停止状態が維持される)。
また、アライメントユニット60の近傍において、ロボット20が回転方向20D2に沿って回転すると、ウエハ1は、ファン70Aと重ならなくなり、ファン70Bと重なる位置に移動する。この時、図5に示すセンサ72Bからは検出信号SG1が出力され、センサ72Aおよび72Cからは検出信号SG2が出力される。制御部71は、検出信号SG1に基づき、ファン70Bに対して第1の回転速度で回転するように駆動信号DR1を出力する。また、制御部71は、検出信号SG2に基づき、ファン70Aおよび70Cに対して第2の回転速度で回転する(または回転を停止する)ように駆動信号DR2を出力する。
また、ウエハ1がアライメントユニット60上に配置されている時、ロボット20は、ウエハ1を保持していない状態になる。この時、図5に示すセンサ72A、72B、および72Cのそれぞれからは、検出信号SG2が出力される。制御部71は、検出信号SG2に基づき、ファン70A、70B、および70Cのそれぞれに対して第2の回転速度で回転する(または回転を停止する)ように駆動信号DR2を出力する。このように、ロボット20がウエハ1を保持していない時、複数のファン70による送風が抑制されるので、複数のファン70の周辺で、気流が必要以上に速くなり、粒子が巻き上がることを防止できる。
以降、同様に、ロボット20(図1参照)の動作に応じて、制御部71は、ウエハ1と重なる位置にあるファン70に駆動信号DR1を出力し、ウエハ1と重ならない位置にあるファン70に駆動信号DR2を出力する。また例えば、ウエハ1が格納容器2から取り出される前の状態、あるいはウエハ1が格納容器2に収容された直後の状態の場合、ウエハ1はロボット20に保持されない。この場合、制御部71は、複数のファン70のそれぞれに駆動信号DR2を出力する。制御部71によるファン70の駆動制御により、図3に示すウエハ1の直下には、ダウンフローが形成され、かつ、ウエハ1と重ならない領域における気流の乱れを抑制することができる。
なお、第2の回転速度には、回転速度がゼロ、言い換えれば、ファン70が停止する速度も含まれる。ファン70が停止した場合、ファン70の隙間、あるいは、ファン70の周囲を通ってダウンフローが形成される。ただし、ファン70の直下に気体が滞留する領域が形成されることを確実に防止する観点からは、ウエハ1と重なっていないファン70を、停止しない程度の低速度(遅い速度)で回転させることが特に好ましい。
また、本実施の形態に対する変形例としては、図4に示すハンド部22の近傍にセンサ72を設け、ハンド部22がウエハ1(図1参照)を保持しているかどうかを検出し、ウエハ1が検出している場合には全てのファン70に図5に示す駆動信号DR1を出力する方法もある。この場合、ウエハ1が保持されている時、複数のファン70のそれぞれが第1の回転速度で回転し、ウエハ1が保持されていない時、複数のファン70のそれぞれが第2の回転速度で回転(または回転を停止)する。この変形例の場合でも、複数のファン70のそれぞれが常時回転している場合と比較すると、気流の乱れを抑制できる。
ただし、気流の乱れを抑制し、粒子が巻き上がることを確実に防止する観点からは、ウエハ1が保持されている場合でも、ウエハ1と重ならない位置に配置されているファン70は、第2の回転速度で回転させる(あるいは停止させる)ことが好ましい。上記したように、本実施の形態の場合、制御部71は、複数のファン70のうち、ウエハ1と重なっているファン70の回転速度が、ウエハ1と重なっていないファン70の回転速度より速くなるように駆動信号DR1およびDR2を伝送する。これにより、気流の乱れを抑制し、粒子が巻き上がることを確実に防止することができる。
また、図3に示すように、複数のファン70のそれぞれは、クリーン室30の底部32より、ハンド部22に近い位置に取り付けられる。この場合、ウエハ1とファン70との離間距離を小さくすることができる。このように、ファン70とウエハ1との離間距離を小さくすることにより、ウエハ1の直下の領域に確実にダウンフローを形成することができる。
<変形例1>
以下、図1~図5を用いて説明したウエハ搬送装置10の複数種類の変形例について説明する。図6は、図4に示す搬送機構部の変形例を示す平面図である。図7は図3に対する変形例であって、図6に示す搬送機構部を有するウエハ搬送装置の断面図である。図6に示すロボット20Aは、ファン70の取り付け方法が、図4に示すロボット20と相違する。
詳しくは、図6に示すロボット20Aが備えるアーム部23は、支持部25上に水平方向に回転可能な状態で支持される。この点は、図4に示すロボット20と同様である。ロボット20Aの第2送風機構部は、支持部25に取り付けられ、アーム部23の回転動作に追従して回転可能な状態で支持されるファン70を有する。ファン70は、アーム部23の回転動作に追従し、回転方向20D2に沿って水平方向に回転する。このため、ロボット20Aは、支持部25に、1個のファン70が取り付けられている点で、図4に示すロボット20と相違する。
図7に示すように、ロボット20Aを有するウエハ搬送装置10Aはハンド部22の回転動作に追従するファン70が1個取り付けられるのみである。ハンド部22がウエハ1を保持している間は、ファン70は、常にウエハ1の直下に位置する。また、ハンド部22がウエハ1を保持している間は、ウエハ1と重ならない位置には第2送風機構としてのファン70は配置されない。ウエハ搬送装置10Aが有する制御部71(図5参照)による制御は、図1に示すウエハ搬送装置10が有する制御部71による制御よりも簡単である。
すなわち、例えば図7に示すファン70に取り付けられたセンサ72は、ハンド部22によるウエハ1の保持の有無を継続的に検出する。格納容器2から1枚のウエハ1が取り出され、ハンド部22により吸着保持された時、図5に示すセンサ72は、ウエハ1が保持されていることを意味する検出信号SG1を出力する。検出信号SG1を受信した制御部71は、ファン70に駆動信号DR1を出力する。これによりファン70は、ウエハ1の直下に気体が滞留しない程度のダウンフローが形成できるように第1の回転速度で回転する。次に、ウエハ1がアライメントユニット60(図1参照)に受け渡された時、センサ72は、ウエハ1が保持されていないことを意味する検出信号SG2を出力する。検出信号SG2を受信した制御部71は、ファン70に駆動信号DR2を出力する。これによりファン70は、上記第1の回転速度より遅い第2の回転速度で回転する(あるいは回転を停止する)。アライメント処理の完了後、ハンド部22(図7参照)が処理後のウエハ1(図7参照)を再び保持した時、センサ72は、検出信号SG1を出力する。以降同様に、制御部71は、ハンド部22がウエハ1を保持している時には駆動信号DR1を出力し、ハンド部22がウエハ1を保持していない時には駆動信号DR2を出力する。
ウエハ搬送装置10Aの場合、上記した制御により、ウエハ1の直下には、常にダウンフローが形成され、かつ、ウエハ1が保持されていない時には、気流の乱れを防止できる。
ウエハ搬送装置10Aの場合にも、図3に示すウエハ搬送装置10と同様に、ファン70は、クリーン室30の底部32より、ハンド部22に近い位置に取り付けられる。これにより、ウエハ1の近傍で気流を発生させることができるので、ウエハ1の直下での気体の滞留を防止できる。なお、図6に示す例では、ロボット20Aの支持部25は、円柱形上になっている。この場合、ファン70が回転方向20D2に沿って支持部25の周囲を回転動作した時に、ファン70の一部が支持部25の内部(死角)に入り難いというメリットがある。この場合、支持部の近くにファン70を配置することができる。ただし、図6に対する変形例として、図4に示すロボット20と同様に、支持部25の形状が四角柱であってもよい。図7に示すウエハ搬送装置10Aは、上記した相違点を除き、図3に示すウエハ搬送装置10と同様である。したがって、重複する説明は省略する。
<変形例2>
図8は、図4に示す搬送機構部の他の変形例を示す平面図である。図9は図3に対する他の変形例であって、図8に示す搬送機構部を有するウエハ搬送装置の断面図である。図8に示すロボット20Bは、ファン70の取り付け方法が、図4に示すロボット20および図6に示すロボット20Aと相違する。
詳しくは、図9に示すウエハ搬送装置10Bが有する搬送機構部としてのロボット20Bは、支持部25上、かつ、アーム部(第1アーム部)23と支持部25との間において水平方向に回転可能な状態で支持されるアーム部(第2アーム部)26と、アーム部26に支持されるファン70と、を備える。図8に示す例では、アーム部23およびアーム部26のそれぞれは、回転方向20D2(図1参照)に回転自在に構成される回転台24上に取り付けられ、回転台24を介して支持部25に支持される。アーム部23は、図4を用いて説明した例と同様に、関節部23jを回転軸として複数の板状部材23mの角度を変化させることにより、アーム部23に連結されるハンド部22を方向22D1に沿って伸縮動作させることができる。一方、アーム部26は、方向22D1に沿って伸縮動作はしない。
例えば、図9に示すロボット20Bのハンド部22が方向22D1(図8参照)に沿って格納容器2に向かって延びる場合、ファン70を支持するアーム部26は、伸縮動作しない。これにより、格納容器2との間で、ウエハ1の受け渡しを行う際に、受け渡し作業がファン70により阻害されない。また、アーム部26は、回転台24上に固定されているので、回転台24が回転すれば、アーム部23および26は回転台24と共に回転する。すなわち、アーム部26に支持されるファン70は、アーム部23の回転動作に追従して回転する。これにより、ハンド部22にウエハ1が保持されている間は、ウエハ1の直下に常にファン70が配置された状態を維持することができる。ただし、上記したように、ロボット20Bと他の機構部(例えば格納容器2や図1に示すアライメントユニット60、あるいは、処理室3)との間で、ウエハ1の受け渡しを行っている途中は、ウエハ1の直下にファン70が存在しないタイミングも有り得る。
図9に示すように、ロボット20Bを有するウエハ搬送装置10Bはハンド部22の回転動作に追従するファン70が1個取り付けられるのみである。ハンド部22がウエハ1を保持している間は、ウエハ1と重ならない位置には第2送風機構としてのファン70は配置されない。ウエハ搬送装置10Bが有する制御部71(図5参照)による制御は、図1に示すウエハ搬送装置10が有する制御部71による制御よりも簡単である。
すなわち、例えば図9に示すファン70に取り付けられたセンサ72は、ハンド部22によるウエハ1の保持の有無を継続的に検出する。格納容器2から1枚のウエハ1が取り出され、ハンド部22により吸着保持された時、図5に示すセンサ72は、ウエハ1が保持されていることを意味する検出信号SG1を出力する。検出信号SG1を受信した制御部71は、ファン70に駆動信号DR1を出力する。これによりファン70は、ウエハ1の直下に気体が滞留しない程度のダウンフローが形成できるように第1の回転速度で回転する。次に、ウエハ1がアライメントユニット60(図1参照)に受け渡された時、センサ72は、ウエハ1が保持されていないことを意味する検出信号SG2を出力する。検出信号SG2を受信した制御部71は、ファン70に駆動信号DR2を出力する。これによりファン70は、上記第1の回転速度より遅い第2の回転速度で回転する(あるいは回転を停止する)。アライメント処理の完了後、ハンド部22(図7参照)が処理後のウエハ1(図9参照)を再び保持した時、センサ72は、検出信号SG1を出力する。以降同様に、制御部71は、ハンド部22がウエハ1を保持している時には駆動信号DR1を出力し、ハンド部22がウエハ1を保持していない時には駆動信号DR2を出力する。
ウエハ搬送装置10Bの場合、上記した制御により、ウエハ1の直下には、常にダウンフローが形成され、かつ、ウエハ1が保持されていない時には、気流の乱れを防止できる。
ウエハ搬送装置10Bの場合、アーム部23およびアーム部26はそれぞれ支持部25上に取り付けられる。このため、ウエハ搬送装置10Bの場合、ファン70とウエハ1との離間距離は、図3に示すウエハ搬送装置10および図7に示すウエハ搬送装置10Aのそれぞれと比較して、小さくすることができる。これにより、ウエハ1の近傍で気流を発生させることができるので、ウエハ1の直下での気体の滞留を防止できる。
図9に示す例では、ロボット20Bの支持部25は、四角柱になっている。ただし、図6に示すロボット20Aと同様に、支持部25の形状が円柱であってもよい。この場合、ファン70が回転方向20D2に沿って支持部25の周囲を回転動作した時に、ファン70の一部が支持部25の一部と重なっていることを防止できる。図9に示すウエハ搬送装置10Bは、上記した相違点を除き、図3に示すウエハ搬送装置10と同様である。したがって、重複する説明は省略する。
<変形例3>
図10は、図1に示す制御部による複数のファンの駆動状態の制御の変形例を示すフロー図である。図10に示す制御方法は、図1に示す複数のファン70の回転速度を制御する際の監視方法が図5に示す方法と相違する。
詳しくは、図10に示す制御方法の場合、図1に示すロボット20のハンド部22(図4参照)の位置を検出するセンサ73と、ハンド部22によるウエハ保持の有無を検出するセンサ72とを有する。本変形例の場合、センサ72および73は、それぞれ1個ずつでよい。センサ73は例えばイメージセンサであって、図1に示す走行軸21におけるロボット20のハンド部22の位置を検出し、その位置情報信号SG3を制御部71に伝送する。また、センサ72は、例えば図4に示すハンド部22の近傍に取り付けられ、ハンド部22によるウエハ1の保持の有無を検出し、検出信号SG1、SG2を制御部71に伝送する。
制御部71は、センサ73から受信した位置情報信号SG3をデータ処理し、図1に示すロボット20のハンド部22(図4参照)の位置を判定する。この判定結果により、ハンド部22が複数のファン70のうちのどのファン70と重なっているかが特定される。
次に、制御部71は、センサ72から受信した検出信号SG1またはSG2に基づいて、ウエハ1(図1参照)の保持の有無を判定する。そして、ハンド部22の位置の特定結果と、ウエハ保持の有無の判定結果に基づいて、複数のファン70のそれぞれに、駆動信号DR1またはDR2を出力する。詳しくは、ウエハ1と重なっているファン70には、駆動信号DR1を出力し、他のファン70には駆動信号DR2を出力する。これにより、図5を用いて説明した制御方法と同様に、ウエハ1と重なるファン70に選択的に駆動信号DR1を出力することができる。
本変形例の場合、複数のファン70のそれぞれにセンサ72を取り付ける必要がないので、センサ72の数を低減できる。
<変形例4>
また、図示は省略するが、制御方法の他の変形例として、制御部71により、図3、図7、あるいは図9に示すファン40の駆動状態を制御してもよい。図5および図10に示す制御方法の場合、制御部71は、ファン70の駆動状態のみを制御している。本変形例の場合、制御部71は、ファン70の駆動状態に加え、ファン40の駆動状態を制御する。図2、図3、図7、および図9のそれぞれでは、フィルタ50上に1個のファンが搭載された例を示しているが、複数のファン40をフィルタ50上に配置してもよい。この場合、複数のファン40の回転数をそれぞれ個別に制御することにより、クリーン室30内における気流を細かく制御することができる。
本変形例の場合、図5および図10に示す検出信号SG1およびSG2、または図10に示す位置情報信号SG3に基づいて、制御部71が、ファン70およびファン40の駆動状態(回転速度、あるいは、単位時間送風量と言い換えることができる)を制御する。これにより、ハンド部22によるウエハ保持の有無、およびウエハ1の位置に応じて、クリーン室30内の気流を細かく制御することができる。
また、上記では、種々の変形例を説明したが、各変形例を適宜組み合わせて適用することができる。
以上、本実施の形態の代表的な変形例について説明したが、本発明は、上記した実施例や代表的な変形例に限定されず、発明の趣旨を逸脱しない範囲において、種々の変形例が適用できる。
本発明は、ウエハ搬送装置に利用可能である。
1 ウエハ
1t 上面(第1主面)
1b 下面(第2主面)
2 格納容器
3 処理室
4 処理装置
10,10A,10B ウエハ搬送装置
20,20A,20B ロボット(搬送機構部,搬送ロボット)
20D1,22D1 方向
20D2 回転方向
21 走行軸
22 ハンド部
23,26 アーム部
23j 関節部
23m 板状部材
24 回転台
25 支持部(ステージ)
30 クリーン室(クリーンルーム)
31 天井部
31H,32H,34,35 開口部
32 底部
40,70,70A,70B,70C ファン
50 フィルタ
60 アライメントユニット(位置合わせ機構部)
71 制御部
72,72A,72B,72C,73 センサ
DR1,DR2 駆動信号
SG1,SG2 検出信号
SG3 位置情報信号

Claims (5)

  1. 第1主面および前記第1主面の反対側の第2主面を有するウエハを搬送する搬送機構部と、
    天井部、および前記天井部と対向する底部を備えるクリーン室と、
    前記天井部に取り付けられ、前記クリーン室の前記天井部側から前記底部側に向かう気流を形成する第1送風機構部と、
    を有し、
    前記搬送機構部は、
    前記ウエハの前記第1主面が前記天井部と対向した状態で前記ウエハを保持するハンド部と、
    前記ハンド部を支持し、前記ハンド部を動作させる第1アーム部と、
    前記第1アーム部を支持する支持部と、
    前記ハンド部が前記ウエハを保持した状態の時、前記ウエハの前記第2主面側から前記クリーン室の前記底部に向かう気流を形成する第2送風機構部と、
    前記ハンド部による前記ウエハの保持の有無に応じて、前記第2送風機構部の駆動状態を制御する制御部と、
    を備え、
    前記第1アーム部は、前記支持部上に水平方向に回転可能な状態で支持され、
    前記第2送風機構部は、前記支持部に取り付けられた複数のファンを有し、
    前記制御部は、前記複数のファンのうち、前記ウエハと重なっているファンの回転速度が、前記ウエハと重なっていないファンの回転速度より速くなるように駆動信号を伝送する、ウエハ搬送装置。
  2. 請求項に記載のウエハ搬送装置において、
    前記複数のファンのそれぞれは、前記クリーン室の前記底部より、前記ハンド部に近い位置に取り付けられる、ウエハ搬送装置。
  3. 第1主面および前記第1主面の反対側の第2主面を有するウエハを搬送する搬送機構部と、
    天井部、および前記天井部と対向する底部を備えるクリーン室と、
    前記天井部に取り付けられ、前記クリーン室の前記天井部側から前記底部側に向かう気流を形成する第1送風機構部と、
    を有し、
    前記搬送機構部は、
    前記ウエハの前記第1主面が前記天井部と対向した状態で前記ウエハを保持するハンド部と、
    前記ハンド部を支持し、前記ハンド部を動作させる第1アーム部と、
    前記第1アーム部を支持する支持部と、
    前記ハンド部が前記ウエハを保持した状態の時、前記ウエハの前記第2主面側から前記クリーン室の前記底部に向かう気流を形成する第2送風機構部と、
    前記ハンド部による前記ウエハの保持の有無に応じて、前記第2送風機構部の駆動状態を制御する制御部と、
    を備え、
    前記第1アーム部は、前記支持部上に水平方向に回転可能な状態で支持され、
    前記第2送風機構部は、前記支持部に取り付けられ、前記第1アーム部の回転動作に追従して回転可能な状態で支持されるファンを有し、
    前記制御部は、前記ファンが前記ウエハと重なった時に回転速度が速くなり、前記ウエハと重ならなくなった時に、回転速度が遅くなるように駆動信号を伝送する、ウエハ搬送装置。
  4. 請求項に記載のウエハ搬送装置において、
    前記ファンは、前記クリーン室の前記底部より、前記ハンド部に近い位置に取り付けられる、ウエハ搬送装置。
  5. 第1主面および前記第1主面の反対側の第2主面を有するウエハを搬送する搬送機構部と、
    天井部、および前記天井部と対向する底部を備えるクリーン室と、
    前記天井部に取り付けられ、前記クリーン室の前記天井部側から前記底部側に向かう気流を形成する第1送風機構部と、
    を有し、
    前記搬送機構部は、
    前記ウエハの前記第1主面が前記天井部と対向した状態で前記ウエハを保持するハンド部と、
    前記ハンド部を支持し、前記ハンド部を動作させる第1アーム部と、
    前記第1アーム部を支持する支持部と、
    前記ハンド部が前記ウエハを保持した状態の時、前記ウエハの前記第2主面側から前記クリーン室の前記底部に向かう気流を形成する第2送風機構部と、
    前記ハンド部による前記ウエハの保持の有無に応じて、前記第2送風機構部の駆動状態を制御する制御部と、
    を備え、
    前記第1アーム部は、前記支持部上に水平方向に回転可能な状態で支持され、
    前記第2送風機構部は、
    前記支持部上、かつ、前記第1アーム部と前記支持部との間において水平方向に回転可能な状態で支持される第2アームと、
    前記第2アームに支持される前記第2送風機構部としてのファンと、
    を備え、
    前記制御部は、前記ファンが前記ウエハと重なった時に回転速度が速くなり、前記ウエハと重ならなくなった時に、回転速度が遅くなるように駆動信号を伝送する、ウエハ搬送装置。
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