JP7315104B2 - アンテナ装置及び電子機器 - Google Patents

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Description

本発明は、高周波回路に接続されるアンテナ装置及びそれを備える電子機器に関する。
小型電子機器内に設けられる従来の通信用のアンテナ装置は、例えば特許文献1に開示されているように、回路基板のグランド導体の無い領域(GND抜きエリア)上に放射素子が配置されている。このような構成により、放射素子はグランド導体の影響を受けずに、放射素子本来の特性を維持する。
米国特許出願公開第2014/0306857号明細書
例えば第5世代移動通信システム(5G)に対応したスマートフォンなどにおいては、使用周波数帯域の拡大に伴い、広帯域に対応するアンテナ装置が要求される。アンテナ装置の広帯域化のためには、設ける放射素子の数が増えて、一部の放射素子が、PCBのグランド導体の形成領域(GNDエリア)上に配置せざるを得ない場合がある。
しかし、GNDエリア上に放射素子を配置しようとすると、次のような課題が生じる。
(a)二つの放射素子の開放端同士を近接させて電界結合させる場合に、近傍にグランド導体が存在すると、その二つの放射素子間の電界結合がグランド導体の影響で弱まる。
(b)上記電界結合の弱まりを解消するため、放射素子の開放端同士をより近接させると、二つの放射素子の開放端の電界が逆極性になる周波数帯で放射素子の開放端の電界を弱めあうことになり、放射効率が劣化する。
(c)GNDエリアには、無線回路などをシールドするため、グランド電位に電気的に接続されたシールドケースが配置される場合がある。ところが、二つの放射素子の開放端同士を近接させるという設計制約があると、各放射素子をグランド導体から離れた、放射の良い位置に配置できず、結果的に放射効率が劣化する。
これら作用や制約により、電界結合型の無給電放射素子をGNDエリア上に配置することは困難になる。
本発明の目的は、グランド導体の形成領域に形成されながらも、グランド導体の影響を緩和し、二つの放射素子の結合を確保したアンテナ装置及びそれを備える電子機器を提供することにある。
本発明のアンテナ装置は、互いに対向する第1主面及び第2主面を有する回路基板と、開放端を有する第1放射素子と、開放端を有する第2放射素子と、前記第1放射素子及び前記第2放射素子に接続されて前記第1放射素子と前記第2放射素子とを電磁界結合させる結合素子と、前記第1放射素子に対する給電回路の接続部と、を備え、電子機器の筐体内に設けられる。また、本発明のアンテナ装置は、前記回路基板に配置されてそれぞれ前記第1主面に平行な面状導体部を有する複数の実装部品を備え、前記第1放射素子、前記第2放射素子及び前記複数の実装部品は、前記回路基板の前記第1主面側に位置し、前記第1放射素子は、前記回路基板の平面視で前記複数の実装部品同士の間である第1領域に重なる部分を有する。
上記構成により、第1放射素子と第2放射素子とは結合素子を介して結合するので、第1放射素子と第2放射素子の開放端同士を離すことができ、第1放射素子と第2放射素子との不要な干渉が無くなり、放射効率が高まる。また、第1放射素子は、回路基板の平面視で複数の実装部品同士の間である第1領域に重なる部分を有するので、第1放射素子は、第1主面に平行な面状導体部を有する実装部品から離れて、その放射効率が確保される。
本発明の電子機器は、前記アンテナ装置と、前記結合素子を介して又は直接に前記アンテナ装置に給電する給電回路及び前記アンテナ装置を収める筐体と、を備えることを特徴とする。
上記構成により、限られたサイズの回路基板及び筐体を備えつつ、広帯域に亘るアンテナ機能を有する電子機器が得られる。
本発明によれば、グランド導体の形成領域に形成されながらも、グランド導体の影響を緩和し、二つの放射素子の結合を確保したアンテナ装置及びそれを備える電子機器が得られる。
図1(A)、図1(B)は、第1の実施形態に係るアンテナ装置101を備える電子機器201の主要部を表す図である。 図2は、アンテナ装置101部分の三面図である。 図3は放射素子とグランド導体との間隔と放射効率との関係を示す概念図である。 図4はアンテナ装置101の回路図である。 図5は、アンテナ装置101,111,112それぞれの反射係数の周波数特性を示す図である。 図6は、アンテナ装置101,111,112それぞれの放射効率の周波数特性を示す図である。 図7(A)、図7(B)は、アンテナ装置101において、所定周波数帯における第1放射素子10及び第2放射素子20の開放端の極性関係を示す図である。 図8は、アンテナ装置101及びアンテナ装置112の放射効率の周波数特性を示す図である。 図9(A)は、アンテナ装置101の、特定条件での作用を示す図であり、図9(B)は、アンテナ装置112の、特定条件での作用を示す図である。 図10は結合素子30の外観斜視図及びその分解斜視図である。 図11(A)、図11(B)は、第2の実施形態に係るアンテナ装置102の回路図である。 図12は、アンテナ装置102の反射係数の周波数特性を示す図である。 図13は第3の実施形態に係るアンテナ装置103の回路図である。 図14は第4の実施形態に係るアンテナ装置104の回路図である。 図15は第5の実施形態に係るアンテナ装置105の回路図である。 図16は、回路基板に実装されたシールドケースSC1,SC2と第1放射素子10及び第2放射素子20との関係を示す平面図である。 図17(A)、図17(B)は、回路基板に実装されたシールドケースSC1,SC2と第1放射素子10及び第2放射素子20との関係を示す平面図である。 図18(A)、図18(B)は、回路基板に実装されたシールドケースSC1,SC2,SC3と第1放射素子10及び第2放射素子20との関係を示す平面図である。 図19(A)、図19(B)は、第1の比較例としてのアンテナ装置111の構成を示す図である。 図20(A)、図20(B)、図20(C)は、第2の比較例としてのアンテナ装置112の構成を示す図である。 図21(A)、図21(B)は、比較例としてのアンテナ装置112における、第1放射素子10及び第2放射素子20の開放端の極性関係を示す図である。
各実施形態に示す「アンテナ装置」は、信号の送信側、受信側のいずれにも適用できる。この「アンテナ装置」を、電磁波を放射するアンテナとして説明する場合でも、そのアンテナ装置が電磁波の発生源であることに限るものではない。通信相手側アンテナ装置が放射した電磁波を受ける場合にも、すなわち送受の関係が逆の場合にも、同様の作用効果を奏する。
《第1の実施形態》
本発明に係る第1の実施形態のアンテナ装置は、回路基板と、第1放射素子と、第2放射素子と、結合素子と、を備え、電子機器の筐体内に設けられる。
図1(A)、図1(B)は、第1の実施形態に係るアンテナ装置101を備える電子機器201の主要部を表す図であり、図1(A)は部分斜視図、図1(B)は平面図である。この電子機器201は、互いに対向する第1主面MS1及び第2主面MS2を有する回路基板41と、開放端を有する第1放射素子10と、開放端を有する第2放射素子20と、第1放射素子10及び第2放射素子20に接続されて第1放射素子10と第2放射素子20とを電磁界結合させる結合素子30と、を備え、電子機器201の筐体内に設けられている。
回路基板41は、グランド導体が形成された領域であるGNDエリアGAと、グランド導体が形成されていない領域であるGND抜きエリアNGAとを備える。この回路基板41は、実装部品の一例としてのシールドケースSC1,SC2,SC3を備える。これらシールドケースSC1,SC2,SC3は、回路基板41に実装された電子部品や回路基板41に形成された回路を覆って電磁界シールドするために設けられている。これらシールドケースSC1,SC2,SC3は、回路基板41に配置され、それぞれ第1主面MS1に平行な面状導体部を有する。
図1(A)、図1(B)において、筐体グランド51は電子機器の筐体に設けられている導体であり、回路基板41のグランド導体と導通している。
図2は、アンテナ装置101部分の三面図である。回路基板41の表面には、その表面をシールドケースSC1,SC2,SC3と共に被覆(モールド)する絶縁カバー42を備える。また、第1放射素子10及び第2放射素子20は絶縁カバー42の表面に形成されている。これら第1放射素子10及び第2放射素子20は、例えば、LDS(Laser-Direct-Structuring)法により、絶縁カバー42の表面に直接的に形成される。または、第1放射素子10及び第2放射素子20を形成したフレキシブル基板を絶縁カバー42に貼付することにより形成される。
図2において、回路基板41の平面視で、シールドケースSC1とシールドケースSC3との間であり、かつシールドケースSC2とシールドケースSC3との間を「第1領域R1」と表現すると、第1放射素子10は、回路基板41の平面視で、第1領域R1に重なっている。また、この例では、結合素子30がシールドケースSC1とシールドケースSC2との間の領域に配置されている。したがって、第1放射素子10及び第2放射素子20は平面方向で、シールドケースSC1,SC2,SC3から離れている。
第1放射素子10及び第2放射素子20は絶縁カバー42の上面に形成されていて、絶縁カバー42の上面とシールドケースSC1,SC2,SC3の上面との間には所定の厚みがあるので、第1放射素子10及び第2放射素子20は高さ方向についてもシールドケースSC1,SC2,SC3から離れている。
絶縁カバー42には、第1放射素子10に導通する層間接続導体V1と、第2放射素子20に導通する層間接続導体V2と、が形成されている。これら層間接続導体V1,V2を介して、第1放射素子10及び第2放射素子20は回路基板41に形成されている回路に接続されている。
図3は放射素子とグランド導体との間隔と放射効率との関係を示す概念図である。図3において、横方向の矢印は放射素子とグランド導体との間隔の変化、縦方向の矢印は放射効率の改善量である。このように、放射素子がグランド導体から離れるにしたがって放射効率は増大するが、放射効率の改善量は次第に飽和する。したがって、近距離領域において、第1放射素子10及び第2放射素子20をグランド導体から如何に離すかが重要である。本実施形態によれば、第1放射素子10及び第2放射素子20が、回路基板41の平面視でシールドケースSC1,SC2とシールドケースSC3との間である第1領域R1に重なるので、第1放射素子10及び第2放射素子20とシールドケースSC1,SC2,SC3から効果的に離すことになり、第1放射素子10及び第2放射素子20の放射効率を高めることができる。特に、電位振幅の大きな第1放射素子10の開放端OE1が第1領域R1に重なるので、第1放射素子10の放射効率を高めることができる。
図4はアンテナ装置101の回路図である。ここではシールドケースSC1,SC2,SC3の影響については表していない。このアンテナ装置101において、結合素子30は、第1端T1及び第2端T2を有する第1コイルL1と、第3端T3及び第4端T4を有する第2コイルL2とを備える。第1コイルL1の第1端T1と第2コイルL2の第3端T3とは、磁界結合的に逆極性となる関係で磁界結合する。
この例では、第1放射素子10は給電回路1が結合素子30の第1コイルL1を介して接続される給電放射素子であり、第2放射素子20は結合素子30の第2コイルL2が接続される無給電放射素子である。第1放射素子10、第2放射素子20はいずれも、基本的に接地型1/4波長モノポール放射素子として作用する。第1放射素子10の線長は第2放射素子20の線長に比べて短い。つまり、第1放射素子10は主に高域の周波数帯の放射素子として作用し、第2放射素子20は主に低域の周波数帯の放射素子として作用する。
第1放射素子10の給電端(結合素子30の接続位置)FE1から第1放射素子10の開放端OE1への延伸方向と、第2放射素子20の給電端(結合素子30の接続位置)FE2から第2放射素子20の開放端OE2への延伸方向とは180°異なる。
以降、本実施形態のアンテナ装置101、及びその比較例としてのアンテナ装置の特性について示す。
図19(A)、図19(B)は、第1の比較例としてのアンテナ装置111の構成を示す図である。図19(A)はアンテナ装置111の平面図であり、図19(B)はアンテナ装置111の回路図である。このアンテナ装置111は結合素子を備えず、第1放射素子10に給電回路1が直接接続されていて、第2放射素子20の一端は接地されている。
図20(A)、図20(B)、図20(C)は、第2の比較例としてのアンテナ装置112の構成を示す図である。図20(A)はアンテナ装置112の平面図であり、図20(B)はアンテナ装置112の第1放射素子10及び第2放射素子20の拡大平面図であり、図20(C)はアンテナ装置112の回路図である。このアンテナ装置112も結合素子を備えず、第1放射素子10に給電回路1が直接接続されていて、第2放射素子20の一端は接地されている。第1放射素子10の開放端と第2放射素子20の開放端は近接している。第2放射素子20とシールドケースSC3とは平面視で0.2mm重なっている。
図5は、アンテナ装置101,111,112それぞれの反射係数の周波数特性を示す図である。図5中の特性曲線Aはアンテナ装置101の特性、特性曲線Bはアンテナ装置111の特性、特性曲線Cはアンテナ装置112の特性である。いずれも、周波数の低い側の谷は無給電放射素子である第2放射素子20により生じる特性であり、周波数の高い側の谷は給電放射素子である第1放射素子10により生じる特性である。
アンテナ装置101とアンテナ装置111とを対比すると、アンテナ装置111では、第1放射素子10と第2放射素子20との結合が弱いのに対し、アンテナ装置101では、結合素子30を介して所定の結合係数で結合するので、反射係数S11は小さく良好である。
アンテナ装置101とアンテナ装置112とを対比すると、アンテナ装置112では、第1放射素子10と第2放射素子20とは開放端の近接によって結合するので、結合素子が無くても、アンテナ装置101と同等の反射係数S11特性が得られる。
図6は、アンテナ装置101,111,112それぞれの放射効率の周波数特性を示す図である。図6中の特性曲線Aはアンテナ装置101の特性、特性曲線Bはアンテナ装置111の特性、特性曲線Cはアンテナ装置112の特性である。
アンテナ装置101とアンテナ装置111とを対比すると、アンテナ装置111では、第1放射素子10と第2放射素子20との結合が弱くて良好な整合がとれないのに対し、アンテナ装置101では、結合素子30を介して所定の結合係数で結合するため、良好な放射効率が得られる。
アンテナ装置101とアンテナ装置112とを対比すると、アンテナ装置112でも、第1放射素子10と第2放射素子20とは開放端の近接によって結合するので、結合素子が無くても、アンテナ装置101と同等の整合が得られる。しかし、第1放射素子10と第2放射素子20とを電界結合させるため、第1放射素子10と第2放射素子20とを近接せさる必要があり、第1放射素子10と第2放射素子20とが干渉する問題がある。また、アンテナ装置112は、シールドケースSC1,SC2,SC3の影響をより受けやすい。そのため、本実施形態のアンテナ装置101の方が良好な放射効率特性が得られる。
図7(A)、図7(B)は、アンテナ装置101において、所定周波数帯における第1放射素子10及び第2放射素子20の開放端の極性関係を示す図である。図7(A)、図7(B)において、第1放射素子10及び第2放射素子20に沿った曲線は、第1放射素子10及び第2放射素子20に掛かる電位の分布を示す。図21(A)、図21(B)は、比較例としてのアンテナ装置112における、第1放射素子10及び第2放射素子20の開放端の極性関係を示す図である。また、図8は、この極性関係によって生じる放射効率の周波数特性を示す図である。図8において、破線で示す周波数(3.31GHz)は無給電素子との共振周波数を示しており、その周波数より低い周波数帯では、図7(A)、図21(A)に示すように、第1放射素子10の開放端OE1と第2放射素子20の開放端OE2とは逆極性となり、破線で示す周波数(3.31GHz)より高い周波数帯では、図7(B)、図21(B)に示すように、第1放射素子10の開放端OE1と第2放射素子20の開放端OE2とは同極性となる。
図8において、特性曲線Aは本実施形態のアンテナ装置101の放射効率(入力電力に対する放射電力の割合)特性であり、特性曲線Cは比較例としてのアンテナ装置112の放射効率特性である。アンテナ装置112では、第1放射素子10の開放端OE1と第2放射素子20の開放端OE2とが近接しているので、図21(A)に示したように、第1放射素子10と第2放射素子20の開放端同士が逆極性となる周波数帯で放射効率が低下する。これに対し、本実施形態のアンテナ装置101では、第1放射素子10の開放端OE1と第2放射素子20の開放端OE2とが離れているので、図8において、破線で示す周波数(3.31GHz)より低い周波数帯でも高い放射効率が維持できる。
図9(A)は、アンテナ装置101の、特定条件での作用を示す図であり、図9(B)は、アンテナ装置112の、特定条件での作用を示す図である。図9(A)、図9(B)において、複数の曲線は等位相波面を表している。図9(B)に示すように、比較例としてのアンテナ装置112においては、第1放射素子10の開放端と第2放射素子20の開放端との間隔が電界最大点の距離であるが、この距離は小さいので放射効率は小さい。一方、図9(A)に示すように、本実施形態のアンテナ装置101においては、第1放射素子10と第2放射素子20の開放端同士が逆極性となる周波数帯においては、第1放射素子10及び第2放射素子20が給電回路1によって給電されるダイポールアンテナとして作用する。つまり、第1放射素子10と第2放射素子20との電界最大点間の距離が大きいため、高い放射効率が得られる。
図10は結合素子30の外観斜視図及びその分解斜視図である。本実施形態のアンテナ装置101が備える結合素子30は回路基板41に実装される直方体状のチップ部品である。図10においては、結合素子30の外形とその内部の構造とを分離して図示している。結合素子30の外形は二点鎖線で表している。結合素子30の外面には、第1コイルの第1端T1、第1コイルの第2端T2、第2コイルL2の第3端T3、及び第2コイルL2の第4端T4が形成されている。また、結合素子30は第1面S1と当該第1面とは反対側の面である第2面S2とを備える。
結合素子30の内部には、第1導体パターンL11、第2導体パターンL12、第3導体パターンL21、第4導体パターンL22が形成されている。第1導体パターンL11と第2導体パターンL12とは層間接続導体V1を介して接続されている。第3導体パターンL21と第4導体パターンL22とは層間接続導体V2を介して接続されている。なお、図10においては、上記各導体パターンが形成された絶縁基材S11,S12,S21,S22を積層方向に分離して表している。
図10に表れているように、実装面に近い層から順に第1導体パターンL11、第2導体パターンL12、第3導体パターンL21、第4導体パターンL22が形成されている。第1導体パターンL11の一方端は第1コイルの第2端T2に接続されていて、他方端は層間接続導体V1を介して第2導体パターンL12の一方端に接続されている。第2導体パターンL12の他方端は第1コイルの第1端T1に接続されている。また、第3導体パターンL21の一方端は第2コイルの第3端T3に接続されていて、第3導体パターンL21の他方端は層間接続導体V2を介して第4導体パターンL22の一方端に接続されている。第4導体パターンL22の他方端は第2コイルの第4端T4に接続されている。
また、第1コイルL1の第1端T1から第2端T2への巻回方向と、第2コイルL2の第3端T3から第4端T4への巻回方向は逆である。つまり、第1コイルL1から第1放射素子10へ電流が流れるときに第1コイルL1に生じる磁界の方向と、第2コイルL2から第2放射素子20へ電流が流れるときに第2コイルL2に生じる磁界の方向とは互いに逆の関係にある。
《第2の実施形態》
第2の実施形態では、第1放射素子10及び第2放射素子20の受け持つ周波数帯と結合素子の極性との関係について示す。
図11(A)、図11(B)は、第2の実施形態に係るアンテナ装置102の回路図である。この第2の実施形態のアンテナ装置102は、回路基板と、第1放射素子10と、第2放射素子20と、結合素子30と、を備え、電子機器の筐体内に設けられる。回路基板及び筐体の構成は第1の実施形態で示したとおりである。
結合素子30は、第1端T1及び第2端T2を有する第1コイルL1と、第3端T3及び第4端T4を有する第2コイルL2とを備える。第1コイルL1の第1端T1と第2コイルL2の第3端T3とは同極性となる関係で磁界結合する。
第1放射素子10は給電回路1が結合素子30の第1コイルL1を介して接続される給電放射素子であり、第2放射素子20は結合素子30の第2コイルL2が接続される無給電放射素子である。
図11(A)、図11(B)において、第1放射素子10及び第2放射素子20に沿った曲線は、所定周波数帯において、第1放射素子10及び第2放射素子20に掛かる電位の分布を示す。図4に示した第1の実施形態のアンテナ装置101とは異なり、第1放射素子10の線長は第2放射素子20の線長に比べて長い。つまり、第1放射素子10が主に低域の周波数帯の放射素子として作用し、第2放射素子20が主に高域の周波数帯の放射素子として作用する。
第1放射素子10の給電端(結合素子30の接続位置)FE1から第1放射素子10の開放端OE1への延伸方向と、第2放射素子20の給電端(結合素子30の接続位置)FE2から第2放射素子20の開放端OE2への延伸方向とは180°異なる。
所定の周波数(例えば3.31GHz)より低い周波数帯では、図11(A)に示すように、第1放射素子10の開放端OE1と第2放射素子20の開放端OE2とは同極性となる。また、上記所定の周波数より高い周波数帯では、図11(B)に示すように、第1放射素子10の開放端OE1と第2放射素子20の開放端OE2とは逆極性となる。
図12は、アンテナ装置102の反射係数の周波数特性を示す図である。図12中の特性曲線の、周波数の低い側の谷は給電放射素子である第1放射素子10により生じる特性であり、周波数の高い側の谷は無給電放射素子である第2放射素子20により生じる特性である。
本実施形態で示すように、給電放射素子として作用させる第1放射素子10が低域の周波数帯の放射素子であり、無給電放射素子として作用させる第2放射素子20が高域の周波数帯の放射素子である場合には、結合素子30の第1コイルL1と第2コイルL2の結合極性を同極性とすればよい。
上記結合素子30の極性を定めることで、図11(A)に示した状態となる使用周波数帯域(図12中の破線より低周波数側)が広くなり、第1放射素子10と第2放射素子20との不要な干渉が減って放射効率が良くなる。
《第3の実施形態》
第3の実施形態では、結合素子以外の素子を備えるアンテナ装置について例示する。
図13は第3の実施形態に係るアンテナ装置103の回路図である。このアンテナ装置103は、第1放射素子10、第2放射素子20及び結合素子30以外に、位相調整回路31、第1整合回路MC1、第2整合回路MC2、第3整合回路MC3及び第4整合回路MC4を有する。
このアンテナ装置103は、位相調整回路31と第2放射素子20との間に第1整合回路MC1を備える。また、結合素子30の第2コイルL2とグランドとの間に第2整合回路MC2を備える。また、第1コイルL1と第1放射素子10との間に第3整合回路MC3を備える。また、第1コイルL1と給電回路1との間に第4整合回路MC4を備える。
第1整合回路MC1は例えばシリーズ接続された、インダクタ、キャパシタ、LC直列回路又はLC並列回路であり、この構成により、第2放射素子20のインピーダンス又は共振周波数が適宜定められる。第1整合回路MC1は第2放射素子20に近いため、第2放射素子20の共振周波数を簡便に定めることができる。
第2整合回路MC2は例えばシリーズ接続の、インダクタ、キャパシタ、LC直列回路又はLC並列回路であり、この構成により、第2放射素子20の共振周波数が適宜定められる。
第3整合回路MC3は例えばシリーズ接続のインダクタ又はキャパシタであり、この構成により、第1放射素子10の共振周波数、または第1放射素子10と第2放射素子20との結合度が適宜定められる。
第4整合回路MC4は、例えばシリーズ接続のインダクタ、キャパシタ、LC直列回路又はLC並列回路である。また、例えばシャント接続のインダクタ、キャパシタ、LC直列回路、LC並列回路である。これら構成により、アンテナ装置103全体の特性インピーダンスが給電回路1のインピーダンスに整合される。特に、第1放射素子10はグランド導体との間隔が狭いと、第1放射素子10の特性インピーダンスが低くなるので、第4整合回路MC4をシャント接続のインダクタで構成することにより、第1放射素子10の特性インピーダンスを高めて、例えば50Ωに設定できる。
《第4の実施形態》
第4の実施形態では、これまでに示した例とは給電構造が異なるアンテナ装置について例示する。
図14は第4の実施形態に係るアンテナ装置104の回路図である。このアンテナ装置104は、第1放射素子10、第2放射素子20及び結合素子30を備える。結合素子30の第1コイルL1の第1端T1は接地され、第2端T2は第1放射素子10の端部付近に接続されている。結合素子30の第2コイルL2の第3端T3は接地され、第4端T4は第2放射素子20の端部付近に接続されている。第1放射素子10には、結合素子30の接続点から開放端OE1までの間に給電回路1の接続点(給電点)FPが設けられている。つまり、第1放射素子10は逆Fアンテナを構成している。給電放射素子である第1放射素子10は低域の周波数帯の放射素子であるので、結合素子30の第1コイルL1と第2コイルL2の結合極性は同極性である。
この例のように、結合素子30を介さない給電点に給電回路を接続する構成であってもよい。
《第5の実施形態》
第5の実施形態では、アンテナ特性を選択可能としたアンテナ装置について例示する。
図15は第5の実施形態に係るアンテナ装置105の回路図である。このアンテナ装置105は、第1放射素子10、第2放射素子20及び結合素子30を備える。また、整合回路MC5A,MC5B,MC5C及びスイッチ32を備える。
スイッチ32は、第1放射素子10の給電点から離れた位置を、複数の整合回路MC5A,MC5B,MC5Cのうちどの整合回路を介してグランド導体に接続するかを切り替える回路である。整合回路MC5A,MC5B,MC5Cはインダクタ又はキャパシタであり、それぞれのリアクタンス値が異なる。
本実施形態によれば、整合回路MC5A,MC5B,MC5Cの選択によって、第1放射素子10の基本波の周波数及び3倍波周波数を適宜設定できるので、所望のアンテナ特性を得るための、第1放射素子10のサイズを縮小化でき、第1放射素子10の形成領域を縮小化できる。
以上に示した例では、給電放射素子である第1放射素子10に整合回路及びスイッチを設けたが、無給電放射素子である第2放射素子20に整合回路及びスイッチを設けてもよい。
《第6の実施形態》
第6の実施形態では、複数のシールドケース同士で形成される第1領域及び第2領域の例について示す。また、第1放射素子及び第2放射素子の配置について幾つかの例を示す。
図16、図17(A)、図17(B)、図18(A)、図18(B)は、いずれも回路基板に実装されたシールドケースと第1放射素子10及び第2放射素子20との関係を示す平面図である。ただし、回路基板の図示を省略している。
図16に示す例では、回路基板の平面視で、シールドケースSC1とシールドケースSC2との間に直線状の第1領域R1が形成されている。第1放射素子10及び第2放射素子20は、回路基板の平面視で、第1領域R1に重なっている。したがって、第1放射素子10及び第2放射素子20は平面方向で、シールドケースSC1,SC2から離れている。
図17(A)、図17(B)に示す例では、回路基板の平面視で、シールドケースSC1とシールドケースSC2との間に第1領域R1が形成されている。この第1領域R1はL字状である。図17(A)に示す例では、回路基板の平面視で、第1放射素子10はその全体が第1領域R1に重なっていて、第2放射素子20はその一部がシールドケースSC2に重なっている。図17(B)に示す例では、回路基板の平面視で、第2放射素子20はその全体が第1領域R1に重なっていて、第1放射素子10はその一部がシールドケースSC2に重なっている。
図17(A)、図17(B)に示すように、第1放射素子10又は第2放射素子20の一部が、平面方向でシールドケースに重なっていてもよい。特に、図17(B)に示すように、回路基板の平面視で、第2放射素子20の少なくとも一部がシールドケースSC2に重なるものの、第1放射素子10は、その全体が第1領域R1に重なることで、第1放射素子10の放射効率が確保される。
図18(A)、図18(B)に示す例では、回路基板の平面視で、シールドケースSC1,SC2とシールドケースSC3との間に第1領域R1が形成されている。また、シールドケースSC1とシールドケースSC2との間に第2領域R2が形成されている。第1領域R1と第2領域R2とでT字状を成している。図18(A)に示す例では、回路基板の平面視で、第1放射素子10はその全体が第1領域R1に重なっていて、第2放射素子20はその全体が第2領域R2に重なっている。図18(B)に示す例では、回路基板の平面視で、第1放射素子10はその全体が第1領域R1に重なっている。第2領域R2はL字状であり、第2放射素子20は第1領域R1及び第2領域R2に重なっている。
第2放射素子20が、回路基板の平面視で第2領域R2に重なっているので、第2放射素子20がシールドケースSC1,SC2から効果的に離れ、第2放射素子20の放射効率も高めることができる。特に、電位振幅の大きな第2放射素子20の開放端OE2が第2領域R2に重なるので、第2放射素子20の放射効率も高めることができる。
図18(A)、図18(B)に示す例は、第1放射素子10の結合素子30への接続位置から第1放射素子10の開放端OE1への延伸方向と、第2放射素子20の結合素子30への接続位置から第2放射素子20の開放端OE2への延伸方向とが成す角度は90度である。このように、第1放射素子10と第2放射素子20の、結合素子30から開放端への延伸方向は180°に限らない。この構成によれば、第1放射素子10及び第2放射素子20の形成領域を全体的に縮小化できる。ただし、第1放射素子10の開放端OE1と第2放射素子20の開放端OE2とをより離すために、上記方向は90°以上であることが好ましい。
図18(B)に示す例では、第1放射素子10と第2放射素子20とが部分的な並走部CAで並走している。このように、第1放射素子10と第2放射素子20とは部分的に近接していてもよい。この構成によれば、第1放射素子10及び第2放射素子20の形成領域を縮小化できる。ただし、第1放射素子10と第2放射素子20との不要結合を抑制するため、または、第1放射素子10の開放端OE1と第2放射素子20の開放端OE2とをより離すために、第1放射素子10の並走部CAの長さ割合は1/2以下であること、第2放射素子20の並走部CAの長さ割合は1/2以下であること、が好ましい。
最後に、上述の実施形態の説明は、すべての点で例示であって、制限的なものではない。当業者にとって変形及び変更が適宜可能である。本発明の範囲は、上述の実施形態ではなく、特許請求の範囲によって示される。さらに、本発明の範囲には、特許請求の範囲内と均等の範囲内での実施形態からの変更が含まれる。
例えば、以上に示した例では、本発明に係る実装部品の例として、回路基板41に実装されたシールドケースSC1,SC2,SC3を示したが、シールドケースSC1,SC2,SC3以外に、表示装置、入力装置、電子回路部品等の実装部品を備えるアンテナ装置にも同様に適用できる。
また、以上に示した例では、シールドケースSC1,SC2,SC3を覆う絶縁カバー42の表面に第1放射素子10及び第2放射素子20を形成したが、第1放射素子10及び第2放射素子20の一部又は全部が回路基板に形成されていてもよい。
また、第1放射素子10又は第2放射素子20の一部をシールドケースSC1,SC2,SC3等の実装部品から絶縁する絶縁体を部分的に設けてもよい。
CA…並走部
FE1,FE2…給電端
GA…GNDエリア
L1…第1コイル
L2…第2コイル
L11…第1導体パターン
L12…第2導体パターン
L21…第3導体パターン
L22…第4導体パターン
MC1…第1整合回路
MC2…第2整合回路
MC3…第3整合回路
MC4…第4整合回路
MC5A,MC5B,MC5C…整合回路
MS1…第1主面
MS2…第2主面
NGA…GND抜きエリア
OE1,OE2…開放端
R1…第1領域
R2…第2領域
S1…第1面
S2…第2面
S11,S12,S21,S22…絶縁基材
SC1,SC2,SC3…シールドケース
T1…第1端
T2…第2端
T3…第3端
T4…第4端
V1,V2…層間接続導体
1…給電回路
10…第1放射素子
20…第2放射素子
30…結合素子
31…位相調整回路
32…スイッチ
41…回路基板
42…絶縁カバー
51…筐体グランド
101~105…アンテナ装置
111,112…アンテナ装置
201…電子機器

Claims (15)

  1. 互いに対向する第1主面及び第2主面を有する回路基板と、開放端を有する第1放射素子と、開放端を有する第2放射素子と、前記第1放射素子及び前記第2放射素子に接続されて前記第1放射素子と前記第2放射素子とを電磁界結合させる結合素子と、前記第1放射素子に対する給電回路の接続部と、を備え、電子機器の筐体内に設けられるアンテナ装置において、
    前記回路基板に配置され、それぞれ前記第1主面に平行な面状導体部を有する複数の実装部品を備え、
    前記第1放射素子、前記第2放射素子及び前記複数の実装部品は、前記回路基板の前記第1主面側に位置し、
    前記第1放射素子は、前記回路基板の平面視で前記複数の実装部品同士の間である第1領域に重なる部分を有し、
    前記回路基板の前記第1主面を前記実装部品と共に被覆する絶縁カバーを備え、
    前記第1放射素子及び前記第2放射素子が前記絶縁カバー上に形成された、
    アンテナ装置。
  2. 前記結合素子は前記回路基板に実装され、
    前記実装部品は前記回路基板に形成された回路形成部を覆うシールドケースである、
    請求項1に記載のアンテナ装置。
  3. 前記第1放射素子の前記開放端は前記第1領域に重なる、
    請求項1又は2に記載のアンテナ装置。
  4. 前記第2放射素子は、前記回路基板の平面視で前記複数の実装部品のうち前記第1領域を形成する実装部品同士とは異なる実装部品同士の間である第2領域に重なる部分を有する、
    請求項1からのいずれかに記載のアンテナ装置。
  5. 前記第2放射素子の前記開放端は前記第2領域に重なる、
    請求項に記載のアンテナ装置。
  6. 前記第1放射素子の、前記結合素子の接続位置から当該第1放射素子の前記開放端への延伸方向と、前記第2放射素子の、前記結合素子の接続位置から当該第2放射素子の前記開放端への延伸方向とは異なる、
    請求項1からのいずれかに記載のアンテナ装置。
  7. 前記第1放射素子の前記結合素子の接続位置から当該第1放射素子の前記開放端への延伸方向と、前記第2放射素子の前記結合素子の接続位置から当該第2放射素子の前記開放端への延伸方向とが成す角度は90度以上である、
    請求項に記載のアンテナ装置。
  8. 前記平面視で、前記第1放射素子の全体は前記第1領域に重なり、前記第2放射素子の少なくとも一部は前記実装部品に重なる、
    請求項1からのいずれかに記載のアンテナ装置。
  9. 前記第1放射素子及び前記第2放射素子は互いに並走する部分を有し、前記第1放射素子の前記並走部分の長さ割合は1/2以下であり、前記第2放射素子の前記並走部分の長さ割合は1/2以下である、
    請求項1からのいずれかに記載のアンテナ装置。
  10. 前記結合素子と前記第1放射素子との間、前記結合素子と前記第2放射素子との間、または前記結合素子とグランドとの間に接続された付加回路を備える、
    請求項1からのいずれかに記載のアンテナ装置。
  11. 前記第1放射素子又は前記第2放射素子に接続される複数の整合回路と、これら整合回路を選択するスイッチとを備える、
    請求項1から10のいずれかに記載のアンテナ装置。
  12. 前記第1放射素子は、前記結合素子の接続点から前記開放端までの間に給電回路の接続点が設けられた逆Fアンテナである、
    請求項1から11のいずれかに記載のアンテナ装置。
  13. 前記結合素子は、第1端及び第2端を有する第1コイルと、第3端及び第4端を有する第2コイルとを備え、前記第1コイルの第1端と前記第2コイルの第3端とが逆極性となる関係で磁界結合し、
    前記第1放射素子は給電回路が前記結合素子の前記第1コイルを介して又は直接に接続される給電放射素子であり、
    前記第2放射素子は前記結合素子の前記第2コイルが接続される無給電放射素子であり、
    前記第1放射素子の共振周波数は前記第2放射素子の共振周波数より高い、
    請求項1から12のいずれかに記載のアンテナ装置。
  14. 前記結合素子は、第1端及び第2端を有する第1コイルと、第3端及び第4端を有する第2コイルとを備え、前記第1コイルの第1端と前記第2コイルの第3端とが同極性となる関係で磁界結合し、
    前記第1放射素子は給電回路が前記結合素子の前記第1コイルを介して又は直接に接続される給電放射素子であり、
    前記第2放射素子は前記結合素子の前記第2コイルが接続される無給電放射素子であり、
    前記第1放射素子の共振周波数は前記第2放射素子の共振周波数より低い、
    請求項1から12のいずれかに記載のアンテナ装置。
  15. 請求項1から14のいずれかに記載のアンテナ装置と、前記結合素子を介して又は直接に前記アンテナ装置に給電する給電回路及び前記アンテナ装置を収める前記筐体と、を備える、電子機器。
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