JP7314457B2 - 切削工具 - Google Patents

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Description

本発明は、切削工具に関する。より特定的には、本発明は、スカイビング加工用の切削工具に関する。
例えば、特許文献1(特表2003-516868号公報)には、スカイビング加工用の切削工具が記載されている。特許文献1に記載の切削工具は、直線状に延在する切れ刃を有している。
特許文献1に記載の切削工具を用いたスカイビング加工において、特許文献1に記載の切削工具は、その切れ刃が被削材の中心軸に対して傾斜して配置されるとともに、その切れ刃が被削材の中心軸を横断するように送られる。その結果、切削点が特許文献1に記載の切削工具の切れ刃上を順次移動しながら、被削材の外周面に対する切削加工が行われる。
特表2003-516868号公報
オイルシール部材をもつ部品の回転軸は、通常、オイルシール部材によって封止されている。旋盤を用いて回転軸に対して表面加工を行うと、回転軸の外周面に螺旋状の溝(送り目)が形成される。回転軸の外周面に螺旋状の溝が形成されると、螺旋状の溝に沿ってオイルが外部に漏れていく場合がある。回転軸の外周面に螺旋状の溝が形成されないように、回転軸の外周面に対する加工は、旋盤加工ではなく研削加工により行われている。
一方、スカイビング加工を用いて回転軸を加工すれば、回転軸の外周面が滑らかになり、外周面には螺旋状の溝が形成されない。しかしながら、回転軸の外周面が平滑になりすぎることにより、オイルシール部材が回転軸の外周面に焼き付くおそれがあった。
本発明は、上記のような従来技術の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、オイルシール部材が回転軸の外周面に焼き付くことを抑制可能な切削工具を提供することである。
本発明の一実施形態に係る切削工具は、すくい面と、逃げ面と、切れ刃とを備えている。逃げ面は、すくい面に連なる。切れ刃は、すくい面と逃げ面との稜線に形成されている。切削工具は、平面視において多角形形状を有している。切れ刃は、多角形形状の辺に沿って形成されている。逃げ面に対して垂直な方向における切れ刃の高さプロファイルを測定した場合、高さプロファイルの最大相対高さは0.05mm未満であり、かつ高さプロファイルにおいて、切れ刃の相対高さが0.03mm以上0.05mm未満である度数の割合は30%以上である。
本発明の一態様に係る切削工具によると、オイルシール部材が回転軸の外周面に焼き付くことを抑制可能な切削工具を提供することができる。
第1実施形態に係る切削工具10の構成を示す斜視模式図である。 第1実施形態に係る切削工具10の構成を示す平面模式図である。 図2の領域IIIの拡大平面模式図である。 切れ刃の高さプロファイルを示す模式図である。 切れ刃の最大相対高さを説明するための模式図である。 切れ刃の相対高さの度数分布を示した図である。 第1実施形態に係る切削工具10の逃げ面2の構成を示す平面模式図である。 第2実施形態に係る切削工具10の構成を示す拡大端面模式図である。 切削工具10を用いたスカイビング加工の模式図である。 カテゴリー2の度数の割合とワークの面粗さとの関係を示す図である。
[本発明の実施形態の説明]
まず、本発明の実施形態を列記して説明する。
(1)本発明の一実施形態に係る切削工具10は、すくい面1と、逃げ面2と、切れ刃3とを備えている。逃げ面2は、すくい面1に連なる。切れ刃3は、すくい面1と逃げ面2との稜線に形成されている。切削工具10は、平面視において多角形形状を有している。切れ刃3は、多角形形状の辺に沿って形成されている。逃げ面2に対して垂直な方向における切れ刃3の高さプロファイル30を測定した場合、高さプロファイル30の最大相対高さは0.05mm未満であり、かつ高さプロファイル30において、切れ刃3の相対高さが0.03mm以上0.05mm未満である度数の割合は30%以上である。
上記(1)に係る切削工具10によれば、切れ刃3に凹凸が形成される。上記(1)に係る切削工具10を用いて被削材に対してスカイビング加工を行う場合、切れ刃3の凹凸が被削材の外表面に転写される。そのため、被削材の外周面が平滑になりすぎることを抑制することができる。結果として、オイルシール部材が回転軸の外周面に焼き付くことを抑制することができる。
(2)上記(1)に係る切削工具10によれば、度数の割合は50%以上であってもよい。これにより、オイルシール部材が回転軸の外周面に焼き付くことをさらに抑制することができる。
(3)上記(1)または(2)に係る切削工具10によれば、切れ刃3は、立方晶窒化ホウ素を含む焼結体により構成されていてもよい。
[本発明の実施形態の詳細]
次に、本発明の実施形態の詳細を、図面を参酌しながら説明する。以下の図面においては、同一又は相当する部分に同一の参照符号を付し、重複する説明は繰り返さないものとする。
(第1実施形態)
まず、第1実施形態に係る切削工具10の構成について説明する。図1は、第1実施形態に係る切削工具10の構成を示す斜視模式図である。
第1実施形態に係る切削工具10は、スカイビング加工用の切削工具10である。図1に示されるように、切削工具10は、すくい面1と、逃げ面2と、切れ刃3とを有している。逃げ面2は、すくい面1に連なっている。切れ刃3は、すくい面1と逃げ面2との稜線に形成されている。別の観点から言えば、すくい面1と逃げ面2との稜線は、切れ刃3を構成する。
切削工具10は、基材11と、刃部材12(焼結体12)と、接合層13とを有している。基材11は、例えば、超硬合金で形成されている。基材11は、頂面11aと、背面11bと、側面11cとを有している。頂面11aは、すくい面1の一部を構成している。背面11bは、頂面11aの反対側の面である。側面11cは、頂面11a及び背面11bに連なっている。側面11cは、逃げ面2の一部を構成している。
頂面11aには、座面部11dを有している。座面部11dにある頂面11aと背面11bとの距離は、座面部11d以外にある頂面11aと背面11bとの距離よりも小さくなっている。すなわち、頂面11aには、座面部11dにおいて、段差が形成されている。
刃部材12は、例えば焼結体12により構成されている。具体的には、切れ刃3は、例えば立方晶窒化ホウ素を含む焼結体により構成されているが、当該焼結体とは異なる材料により構成されていてもよい。刃部材12は、座面部11d上に配置されている。刃部材12は、座面部11dとの間に配置された接合層13により、基材11に接合されている。上記においては、切削工具10が基材11、刃部材12及び接合層13により構成される場合を例として示したが、切削工具10は、刃部材12のみで同様の形状とすることにより構成されてもよい。
図1に示されるように、切れ刃3は第1方向Xに沿って延在している。刃部材12は、第1方向Xおよび第2方向Yの各々に沿って延在している。第2方向Yは、逃げ面2に対して垂直な方向である。刃部材の第1方向Xの長さは、第2方向Yの長さよりも長い。基材11には、取付孔4が設けられていてもよい。取付孔4は、例えば第3方向Zに沿って基材11を貫通している。第3方向Zは、頂面11aから背面11bに向かう方向である。第3方向Zは、すくい面1に対して垂直な方向であってもよい。
図2は、本実施形態に係る切削工具10の構成を示す平面模式図である。図2に示されるように、切削工具10は、平面視において、多角形形状を有している。ここで、「平面視」とは、切削工具10をすくい面1に直交する方向から見た場合をいう。図2に示される例においては、切削工具10は、平面視において、三角形形状を有しているが、切削工具10は、三角形形状以外の多角形形状であってもよい。多角形は、例えば四角形であってもよい。この「多角形形状」は、完全な多角形形状である必要はなく、多角形の頂点部分が丸まっていてもよい。「多角形形状」は、多角形の各辺に沿った直線状の部分を有している。切れ刃3は、この多角形形状の辺に沿って形成されている。なお、切れ刃3は、この多角形形状を構成する辺のうちの少なくとも1辺に形成されていればよい。切れ刃3の長さ(切れ刃長さL1)は、例えば5mm以上50mm以下である。
図3は、図2の領域IIIの拡大平面模式図である。図3に示されるように、切れ刃3には、積極的に凹凸が形成されている。切れ刃3は、第2方向Yにおける高さが第1方向Xに沿って変化している。別の観点から言えば、切れ刃3においては、第1方向Xに沿って凹部と凸部とが交互に形成されている。切れ刃3の凹凸の分散性は、以下のように定量的に表される。
図4は、切れ刃の高さプロファイルを示す模式図である。図4に示すY方向の高さは、図3に示す第2方向Yの高さである。切れ刃3の高さプロファイルは、例えばミツトヨ株式会社製の表面性状測定機(型番:SV-C3200)によって測定することができる。まず、ある特定の区間において、第2方向Yにおける切れ刃3の高さプロファイル30が測定される。切れ刃3の高さプロファイル30の測定長さL2は、たとえば20mmである。測定ピッチは、たとえば0.004mmである。この場合、測定箇所の数は、20mm/0.004mm=5000+1箇所である。測定速度は、たとえば0.2mm/秒である。なお、切れ刃3の長さが10mm以上の場合には、測定長さL2は、たとえば5mm以上である。切れ刃3の長さが10mm未満の場合には、測定長さL2は、たとえば切れ刃3の長さ(切れ刃長さL1)の50%以上である。
図4に示されるように、切れ刃3の高さプロファイル30の測定開始位置は、第1位置A1である。測定終了位置は、第4位置A4である。切れ刃3の高さプロファイル30は、第1位置A1と第4位置A4との間において測定される。図4に示されるように、切れ刃3の高さプロファイル30に基づいて、第1位置A1における切れ刃3の高さプロファイル30の高さ(第1高さB1)と、第4位置A4における切れ刃3の高さプロファイル30の高さ(第4高さB4)とが特定される。X方向の位置をX軸とし、かつY方向の高さをY軸とした場合、第1位置A1と第1高さB1とで規定される第1座標と、第4位置A4と第4高さB4とで規定される第4座標とを通る直線が、仮基準線31とされる。
次に、仮基準線31を基準として、切れ刃3の高さプロファイル30を構成する各測定点のY方向の相対高さが最も低くなる第2座標が特定される。第2座標は、第2位置A2と第2高さB2とで規定される。相対高さとは、X方向とY方向とで規定される平面内において仮基準線31に対して垂直な方向の高さである。
図5は、切れ刃の最大相対高さを説明するための模式図である。図5に示されるように、仮基準線31に平行であって、かつ第2座標を通る直線が、真基準線32とされる。切れ刃3の高さプロファイル30を構成する各測定点のY方向の相対高さが最大となる第3座標が特定される。第3座標は、第3位置A3と第3高さB3とで規定される。相対高さとは、X方向とY方向とで規定される平面内において真基準線32に対して垂直な方向の高さである。図5に示されるように、切れ刃3の高さプロファイル30の最大相対高さYmaxは、真基準線32に対して垂直な方向における第3座標と真基準線32との距離である。
図5に示されるように、第n座標における切れ刃3の高さプロファイル30の相対高さは、第n相対高さYである。切れ刃3の高さプロファイル30を構成する全ての測定点において、相対高さが算出される。各測定点における相対高さが、後述する3つのカテゴリーに分類される。カテゴリー1は、相対高さYが0.03mm未満の部類である。カテゴリー2は、相対高さYが0.03mm以上0.05mm未満の部類である。カテゴリー3は、相対高さYが0.05mm以上の部類である。
図6は、切れ刃の相対高さの度数分布を示した図である。図6に示されるように、カテゴリー1、カテゴリー2およびカテゴリー3に属する測定点の数(度数)は、それぞれC1、C2およびC3である。切れ刃の相対高さが0.03mm以上0.05mm未満である度数(つまり、カテゴリー2の度数)の割合は、C2/(C1+C2+C3)として算出される。たとえばC1、C2およびC3がそれぞれ150、250、200の場合、切れ刃の相対高さが0.03mm以上0.05mm未満である度数(つまり、カテゴリー2の度数)の割合は、250/(150+250+200)=41.7%である。
本実施形態に係る切削工具によれば、逃げ面2に対して垂直な方向(つまり、第2方向Y)における切れ刃3の高さプロファイル30を測定した場合、高さプロファイル30の最大相対高さYmaxは0.05mm未満であり、かつ高さプロファイル30において、切れ刃3の相対高さが0.03mm以上0.05mm未満である度数の割合は30%以上である。
高さプロファイル30の最大相対高さYmaxの下限は、特に限定されないが、たとえば0.035mm以上であってもよい。
切れ刃3の相対高さが0.03mm以上0.05mm未満である度数の割合は、たとえば40%以上であってもよいし、50%以上であってもよいし、60%以上であってもよい。切れ刃3の相対高さが0.03mm以上0.05mm未満である度数の割合の上限は、特に限定されないが、たとえば95%以下であってもよい。
図7は、第1実施形態に係る切削工具10の逃げ面2の構成を示す平面模式図である。
図7に示されるように、逃げ面2に対して垂直な方向から見て、逃げ面2には、複数の溝8が設けられていてもよい。逃げ面2に対して垂直な方向から見て、複数の溝8の各々は、第3方向Zに沿って延在している。複数の溝8は、第1方向Xに沿って周期的に設けられていてもよいし、ランダムに設けられていてもよい。第3方向Zにおける溝の幅は、第1方向Xにおける溝の幅よりも大きくてもよい。複数の溝8の各々は、切れ刃3に連なっている。これにより、切れ刃3に凹凸が形成される。
次に、溝の形成方法について説明する。
溝8は、例えばレーザー加工を用いて形成することができる。例えばレーザービームを刃部材12の逃げ面2に対して照射し、当該レーザービームを第3方向Zに沿って走査することにより、逃げ面2に溝8を形成することができる。レーザービームの集光径は、例えば50μm以上150μm以下である。第1方向Xにおいて並んだ複数の溝8を形成するために、レーザービームの照射位置は、第1方向Xに移動してもよい。なお、レーザーの代わりにワイヤー加工によって溝が形成されてもよい。
(第2実施形態)
次に、第2実施形態に係る切削工具10の構成について説明する。第2実施形態に係る切削工具10は、刃部材12が立方晶窒化ホウ素21と結合材22とを含んでいる構成において、第1実施形態に係る切削工具10と異なっており、他の構成については、第1実施形態に係る切削工具10と同様である。以下、第1実施形態に係る切削工具10と異なる構成を中心に説明する。
図8は、第2実施形態に係る切削工具10の構成を示す拡大端面模式図であり、図2の領域IIIに対応する。図8に示されるように、刃部材12は、立方晶窒化ホウ素21と結合材22とを含んでいる。結合材22は、立方晶窒化ホウ素21を取り囲んでいる。立方晶窒化ホウ素21は、硬度が優れている硬質粒子である。したがって、刃部材12において、立方晶窒化ホウ素21の含有率が高いほど、靭性および硬度が向上する。さらに、立方晶窒化ホウ素21中のホウ素と結合材22との結合が強固になることによっても、焼結体12の硬度が向上する。
図8に示されるように、例えば切れ刃3に対してレーザー加工が行われることにより、立方晶窒化ホウ素21の一部が除去される。そのため、立方晶窒化ホウ素21の外形は、内側に凸となるような部分を有している場合があってもよい。同様に、結合材22の一部もレーザーにより除去されていてもよい。
(スカイビング加工方法)
次に、切削工具10を用いたスカイビング加工について説明する。
図9は、切削工具10を用いたスカイビング加工の模式図である。図9に示されるように、切れ刃3は、第1端3aと、第2端3bと、中央部3cとを有している。第2端3bは、第1端3aの反対側にある。中央部3cは、第1端3aと第2端3bとの間の部分である。被削材Wは、中心軸A周りに回転している。切削工具10は、切れ刃3が中心軸Aの方向に対して傾斜するように配置されている。切削工具10は、切れ刃3が中心軸Aを横切る方向に送られる。より具体的には、切削工具10は、中心軸Aに直交する方向又は中心軸Aに対して傾斜する方向に沿って送られる。
その結果、切削開始時には、切れ刃3は第1端3aにおいて被削材の外周面に接触する(切れ刃3と被削材Wの外周面との接触点を切削点という)が、切削の進展に伴い、切削点が中央部3cを通って第2端3b側に向かって移動する。このように、スカイビング加工においては、切削点が切れ刃3上を順次移動していくため、摩耗が切れ刃3全体に分散される。
次に、上記実施形態に係る切削工具10の作用効果について説明する。
上記実施形態に係る切削工具10によれば、逃げ面2に対して垂直な方向における切れ刃3の高さプロファイル30を測定した場合、高さプロファイル30の最大相対高さは0.05mm未満であり、かつ高さプロファイル30において、切れ刃3の相対高さが0.03mm以上0.05mm未満である度数の割合は30%以上である。上記切削工具10を用いて被削材に対してスカイビング加工を行う場合、切れ刃3の凹凸が被削材の外表面に転写される。そのため、被削材の外周面が平滑になりすぎることを抑制することができる。結果として、オイルシール部材が回転軸の外周面に焼き付くことを抑制することができる。
また上記実施形態に係る切削工具10によれば、度数の割合は50%以上であってもよい。これにより、オイルシール部材が回転軸の外周面に焼き付くことをさらに抑制することができる。
(サンプル準備)
まず、サンプル1-1~サンプル4-3に係る切削工具10を準備した。サンプル1-1~サンプル1-3に係る切削工具10においては、切れ刃3の相対高さが0.03mm以上0.05mm未満である度数の割合(カテゴリー2の度数の割合)は、たとえば30%未満とした。サンプル2-1~サンプル2-3に係る切削工具10においては、切れ刃3の相対高さが0.03mm以上0.05mm未満である度数の割合(カテゴリー2の度数の割合)は、たとえば30%以上50%未満とした。サンプル3-1~サンプル3-3に係る切削工具10においては、切れ刃3の相対高さが0.03mm以上0.05mm未満である度数の割合(カテゴリー2の度数の割合)は、たとえば50%以上とした。またサンプル1-1~サンプル3-3に係る切削工具10においては、高さプロファイル30の最大相対高さYmaxは0.05mm未満とした。サンプル4-1~サンプル4-3に係る切削工具10においては、切れ刃3の相対高さが0.05mm以上(カテゴリー3)が存在するものとした。つまり、サンプル4-1~サンプル4-3に係る切削工具10においては、高さプロファイル30の最大相対高さYmaxは0.05mm以上とした。
(評価方法)
次に、サンプル1-1~サンプル3-3に係る切削工具10を用いて被削材に対してスカイビング加工を行った。被削材は、SCM415(焼入)とした。スカイビング加工の切削条件は、以下の通りとした。切削速度(Vc)は、200m/分とした。送り速度(f)は、0.2mm/回転とした。切込み量(ap)は、0.1mmとした。切削方式は、乾式とした。
(評価結果)
Figure 0007314457000001
スカイビング加工後において、被削材(ワーク)の外周面の最大高さ粗さ(Rz)を測定した。最大高さ粗さは、接触式段差計を用いて測定した。基準長さは、4mmとした。最大高さ粗さは、3回測定し、その平均値を被削材の表面粗さとした。図10は、度数の割合とワークの表面粗さとの関係を示す図である。図10および表1に示されるように、サンプル1-1~サンプル1-3に係る切削工具10を用いて被削材に対してスカイビング加工を行った後の被削材(ワーク)の外周面の最大高さ粗さは、0.7μm以上1μm以下であった。サンプル2-1~サンプル2-3に係る切削工具10を用いて被削材に対してスカイビング加工を行った後の被削材(ワーク)の外周面の最大高さ粗さは、2.8μm以上3.3μm以下であった。サンプル3-1~サンプル3-3に係る切削工具10を用いて被削材に対してスカイビング加工を行った後の被削材(ワーク)の外周面の最大高さ粗さは、7.8μm以上9.8μm以下であった。サンプル4-1~サンプル4-3に係る切削工具10を用いて被削材に対してスカイビング加工を行った後の被削材(ワーク)の外周面の最大高さ粗さは、14.4μm以上18.2μm以下であった。狙いとする被削材(ワーク)の外周面の最大高さ粗さは、1.6μm以上12.6μm以下である。以上の結果より、切れ刃3の相対高さが0.03mm以上0.05mm未満である度数の割合(カテゴリー2の度数の割合)を30%以上とし、かつ高さプロファイ30ルの最大相対高さYmaxを0.05mm未満とすることにより、被削材の表面粗さを狙いの粗さとすることができることが確かめられた。
今回開示された実施形態および実施例はすべての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味、および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 すくい面
2 逃げ面
3 切れ刃
3a 第1端
3b 第2端
3c 中央部
4 取付孔
5 第1部分
6 第2部分
8 溝
10 切削工具
11 基材
11a 頂面
11b 背面
11c 側面
11d 座面部
12 焼結体(刃部材)
13 接合層
21 立方晶窒化ホウ素
22 結合材
30 高さプロファイル
31 仮基準線
32 真基準線
A 中心軸
A1 第1位置
A2 第2位置
A3 第3位置
A4 第4位置
B1 第1高さ
B2 第2高さ
B3 第3高さ
B4 第4高さ
L1,L2 長さ
W 被削材
X 第1方向
Y 第2方向
Z 第3方向

Claims (3)

  1. スカイビング加工用の切削工具であって、
    すくい面と、
    前記すくい面に連なる逃げ面と、
    前記すくい面と前記逃げ面との稜線に形成される切れ刃とを備え、
    前記切削工具は、平面視において多角形形状を有しており、
    前記切れ刃は、前記多角形形状の辺に沿って形成されており、
    前記平面視において、前記切れ刃は第1方向に沿って延在しており、かつ前記切れ刃においては前記第1方向に沿って凹部と凸部とが交互に形成されており、
    前記逃げ面に対して垂直な第2方向における前記切れ刃の高さプロファイルを測定した場合、前記高さプロファイルの最大相対高さは0.05mm未満であり、かつ前記高さプロファイルにおいて、前記切れ刃の相対高さが0.03mm以上0.05mm未満である度数の割合は30%以上であり、
    前記切れ刃の前記高さプロファイルの測定長さは、前記切れ刃の長さが10mm以上の場合には5mm以上であり、前記切れ刃の長さが10mm未満の場合には前記切れ刃の長さの50%以上である、切削工具。
  2. 前記度数の割合は、50%以上である、請求項1に記載の切削工具。
  3. 前記切れ刃は、立方晶窒化ホウ素を含む焼結体により構成されている、請求項1または請求項2に記載の切削工具。
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