JP7314444B2 - 降水情報処理システム、降水情報処理方法、降水情報処理プログラム、及び無人航空機 - Google Patents

降水情報処理システム、降水情報処理方法、降水情報処理プログラム、及び無人航空機 Download PDF

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Description

本発明の技術は、降水情報処理システム、降水情報処理方法、降水情報処理プログラム、及び無人航空機に関する。
従来、画像処理装置が知られている(例えば、特許文献1を参照。)。この画像処理装置は、ガラス上の雨滴を除去するワイパーと、ワイパーの駆動を制御するワイパー制御部とを備え、撮像部は、ワイパーの駆動に同期して雨滴の撮像を行う。
また、車両などのウィンドウガラスに付着した異物を検出できる画像処理システムが知られている(例えば、特許文献2を参照。)。この画像処理システムでは、ガラスの外側に雨滴が付着している場合は雨滴で反射した光がガラスの表面で反射して画像処理装置のレンズ及び所定の光学特性を有する光学フィルタを通って撮像素子に入る。なお、この画像処理システムは、雨滴の粒径を計測する。
また、傘を人体などの移動対象物に装着しなくても、雨、雪、雹、日光、紫外線などの外乱から人物などの移動対象物を防御することを可能にした防御装置が知られている(例えば、特許文献3を参照。)。この防御装置は、移動対象物の上空を覆うことにより、移動対象物を所定の外乱から防御するための傘部と、傘部を空中移動させるようにするための空中移動機構とを備えている。
また、霧、雨、雪等の種々の現象を良好に識別できる方法および装置が知られている(例えば、特許文献4を参照。)。この方法は、視距離、降水量、降水の種類を決定する方法であって、波長を選定し且つ所定の空間領域において強度を整合させた送光器を用いて共通の測定体積を照射し、エアロゾルおよび場合によっては測定体積内の個別粒子によって散乱した光を、2つまたはそれ以上の異なる角度から狭帯域で且つ整合感度で受光し、評価する。
また、降水強度を推定するための気象レーダが知られている(例えば、非特許文献1を参照。)。また、カメラによって雨滴の形状を計測する技術が知られている(例えば、特許文献2,3,4を参照。)
特開2014-170014号公報 特開2005-195566号公報 特開2018-76059号公報 特開2003-35670号公報
国土交通省報道発表資料、「国総研で開発した技術により「XRAIN」の配信エリアが拡大」、<http://www.nilim.go.jp/lab/bcg/kisya/journal/kisya20160629.pdf.> 高野保英、竹原幸生、江藤剛治、「雨滴の超高速動画撮影による落下速度・形状の計測」、土木学会論文集B,Vol. 65,No. 4,pp. 332 - 340,2009. Testik, F.Y., Barros, A. P. and Bliven, L. F.: Field Observations of Multimode Raindrop Oscillations by High-Speed Imaging. J. Atmos. Sci., Vol. 63, pp. 2663 - 2668. Kruger, A. and Krajewski, W.F:Two-dimensional Video Disdrometer: A Description. J. Atmospheric. Ocean Technol., Vol. 19, pp. 602 - 617.
降水の情報は水文学的に重要な情報である。このため、気象庁及び国土交通省等の国の機関、並びに各種交通機関及び民間の気象会社等は、地上に雨量計を設置し、降水量を観測している。この雨量計は、日本国内において数~数十kmの間隔で設置されている。しかし、地上に設置されている雨量計によって得られる降水の観測値は空間的に離散である。
一方、局地的大雨による被害が発生する中、地上に設置されている雨量計により得られる空間的に粗な降水の情報を補うために、面的に密な降水強度を観測する気象レーダの需要が高まっている。例えば、上記非特許文献1に開示されている国土交通省の気象レーダによって得られた雨量の情報は、インターネットを介して随時配信されている。
しかし、気象レーダによって得られる降水の情報を、地上において観測される降水の情報の代替として精度よく活用するためには、正解データとなる地上における降水量及び降水の粒径の分布に関する情報が必要である。
例えば、図11に示されるように、気象レーダ1によって電波2の反射強度が計測される場合、反射強度と地上において観測された降水量及び降水の粒径とを用いて、より正確な降水量が推定される。例えば、地上において観測された降水量の情報及び降水の粒径の情報は、より正確な降水量を推定するための補正情報として用いられる。しかし、現在、地上に設置されている雨量計3は、降水の粒径を計測することはできない。
このため、地上において精度良く降水の粒径を計測することが望まれている。この点、降水の粒径を測定するレーザー式雨滴観測装置が知られているが、繊細かつ高価であり、実用的に用いるには展開性が乏しい、という課題がある。
このような背景において、雨量及び雨滴に関する情報を取得するための新たな手法の検討がなされている。例えば、上記非特許文献2,3の技術は、超高速ビデオカメラを使用している。また、上記非特許文献4は、ラインスキャンカメラを用いて、二次元において雨滴の落下速度と形状とを計測している。
しかし、上記非特許文献2,3,4に開示されているカメラは、レーザー式雨滴観測装置と同程度に繊細かつ高価であり、実用的に用いるには展開性が乏しい、という課題がある。
このため、従来技術は、簡易かつ精度良く降水の粒径を得ることができない、という課題がある。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、簡易かつ精度良く降水の粒径を得ることを目的とする。
本開示の第1態様は、空からの降水に対向して設置されたカメラにより撮像された、第1時刻の画像と第2時刻の画像とを取得する画像取得部と、前記画像取得部により取得された、第1時刻の画像と第2時刻の画像との間の差異に応じて、第1時刻と第2時刻との間の降水を検出する降水検出部と、第1時刻と第2時刻との間の降水に対応する降水粒子の体積を算出し、降水粒子の体積に対応する球体の直径を、前記降水粒子の粒径として算出する降水算出部と、を有する降水情報処理システムである。
本開示の第2態様は、コンピュータを、空からの降水に対向して設置されたカメラにより撮像された、第1時刻の画像と第2時刻の画像とを取得する画像取得部、前記画像取得部により取得された、第1時刻の画像と第2時刻の画像との間の差異に応じて、第1時刻と第2時刻との間の降水を検出する降水検出部、及び第1時刻と第2時刻との間の降水に対応する降水粒子の体積を算出し、降水粒子の体積に対応する球体の直径を、前記降水粒子の粒径として算出する降水算出部として機能させるためのプログラムである。
本開示の第3態様は、空からの降水に対向して設置されたカメラにより撮像された、第1時刻の画像と第2時刻の画像とを取得し、取得された、第1時刻の画像と第2時刻の画像との間の差異に応じて、第1時刻と第2時刻との間の降水を検出し、第1時刻と第2時刻との間の降水に対応する降水粒子の体積を算出し、降水粒子の体積に対応する球体の直径を、前記降水粒子の粒径として算出する、処理をコンピュータが実行する降水情報処理方法である。
本発明によれば、簡易かつ精度良く降水の粒径を得ることができる、という効果が得られる。
本実施形態に係る降水情報処理システムの概略構成を示す図である。 本実施形態に係る降水情報処理システムの概略構成を示す図である。 本実施形態に係る情報処理装置のハードウェア構成を示す図である。 本実施形態に係る情報処理装置の機能構成図である。 本実施形態に係る画像処理を説明するための図である。 室内実験において求めた係数βを説明するための図である。 本実施形態に係る降水情報処理ルーチンの一例である。 本実施形態に係る降水情報処理システムの変形例の一例を示す図である。 本実施形態に係る降水情報処理システムの変形例の一例を示す図である。 本実施形態に係る降水情報処理システムの変形例の一例を示す図である。 従来技術を説明するための図である。
以下、本発明の実施形態の一例を、図面を参照しつつ説明する。なお、各図面において同一又は等価な構成要素及び部分には同一の参照符号を付与している。また、図面の寸法比率は、説明の都合上誇張されており、実際の比率とは異なる場合がある。
[降水情報処理システムの構成]
図1は、本発明の実施形態に係る降水情報処理システムの概略構成を示す図である。
図1に示されるように、本実施形態の降水情報処理システム10は、開口部を有する筐体12と、アクリル板14と、ワイパー16と、カメラ18とを有している。筐体12、アクリル板14、ワイパー16、及びカメラ18は、本発明の測定機器の一例である。また、降水情報処理システム10は、カメラ18と電気的に接続された情報処理装置20を有している。
図1に示されるように、筐体12は開口部を有しており、筐体12の内部にはカメラ18と情報処理装置20とが設置されている。筐体12は、例えば、プラスチック製のボックス等により実現される。情報処理装置20は、カメラ18によって撮像された画像を逐次取得する。
アクリル板14は、筐体12の開口部に設置されている。なお、アクリル板14は、本発明の透明部材の一例である。
ワイパー16は、アクリル板14に付着した降水粒子を除去する。ワイパー16は、本発明の降水除去器の一例である。
カメラ18は、図1に示されるように、筐体12の内部から筐体12の外部を撮像するように筐体12内に設置されている。
図2は、降水情報処理システム10の断面図である。図2に示されるように、カメラ18は、空からの降水に対向して設置するように筐体12内に設置される。
図3は、実施形態の情報処理装置20のハードウェア構成を示すブロック図である。図3に示されるように、実施形態の情報処理装置20は、CPU(Central Processing Unit)21、ROM(Read Only Memory)22、RAM(Random Access Memory)23、ストレージ24、入力部25、表示部26及び通信インタフェース(I/F)27を有する。各構成は、バス29を介して相互に通信可能に接続されている。
CPU21は、中央演算処理ユニットであり、各種プログラムを実行したり、各部を制御したりする。すなわち、CPU21は、ROM22又はストレージ24からプログラムを読み出し、RAM23を作業領域としてプログラムを実行する。CPU21は、ROM22又はストレージ24に記憶されているプログラムに従って、上記各構成の制御及び各種の演算処理を行う。本実施形態では、ROM22又はストレージ24には、入力装置より入力された情報を処理する各種プログラムが格納されている。
ROM22は、各種プログラム及び各種データを格納する。RAM23は、作業領域として一時的にプログラム又はデータを記憶する。ストレージ24は、HDD(Hard Disk Drive)又はSSD(Solid State Drive)等により構成され、オペレーティングシステムを含む各種プログラム、及び各種データを格納する。
入力部25は、マウス等のポインティングデバイス、及びキーボードを含み、各種の入力を行うために使用される。
表示部26は、例えば、液晶ディスプレイであり、各種の情報を表示する。表示部26は、タッチパネル方式を採用して、入力部25として機能しても良い。
通信I/F27は、入力装置等の他の機器と通信するためのインタフェースであり、例えば、イーサネット(登録商標)、FDDI、Wi-Fi(登録商標)等の規格が用いられる。
次に、情報処理装置20の機能構成について説明する。
図4に示されるように、情報処理装置20は、機能的には、画像記憶部30と、画像取得部32と、降水検出部34と、降水算出部36と、出力部38とを有している。
画像記憶部30には、カメラ18により撮像された各時刻の画像が格納される。例えば、ワイパー16によってアクリル板14に付着した降水粒子が除去されたときにカメラ18により撮像された画像が、ある時刻である第1時刻tに撮像された画像Iとして画像記憶部30へ格納される。また、例えば、第1時刻tから所定時間経過後の第2時刻tに撮像された画像Iが画像記憶部30へ格納される。この場合には、カメラ18による撮像処理とワイパー16による降水粒子の除去処理とが同期されていることになる。
画像取得部32は、画像記憶部30に格納された各時刻の画像を取得する。例えば、画像取得部32は、ある時刻である第1時刻tに撮像された画像Iと、第1時刻tよりも遅い時刻である第2時刻tに撮像された画像Iとを取得する。
降水検出部34は、画像取得部32により取得された各画像を、グレースケール画像へ変換する。そして、降水検出部34は、各時刻に撮像された画像間の差異に基づいて、ある時間帯に降った降水を検出する。
例えば、降水検出部34は、第1時刻tの画像Iと第2時刻tの画像Iとの間の差異に応じて、第1時刻tと第2時刻tとの間の降水を検出する。図5に、ある時間帯に降った降水の検出を説明するための図を示す。図5に示されるように、第1の時刻tに撮像された画像Iと第2の時刻tに撮像された画像Iとが存在しているとする。この場合、降水検出部34は、第2時刻tに撮像された画像Iから第1時刻tに撮像された画像Iを差し引く。これにより、第1時刻tと第2時刻tとの間にアクリル板14に付着した降水の画像I’が得られる。
十分に短い時間間隔の2枚の画像Iと画像Iとの差分は、アクリル板14に付着した降水粒子に対応する雨滴の部分を除いて、輝度値がほぼゼロとなる。このため、降水検出部34は、降水粒子に対応する部分を白画素とし、それ以外を黒画素として、画像を二値化することにより降水粒子を抽出する。画像I’における降水粒子は、後述する降水算出部36において用いられ、各降水粒子の粒径が算出される。
降水算出部36は、第1時刻tと第2時刻tとの間の降水に対応する降水粒子の体積を算出し、降水粒子の体積に対応する球体の直径を、降水粒子の粒径として算出する。
具体的には、まず、降水算出部36は、降水粒子の粒径を算出する際に、第1時刻tと第2時刻tとの間に降った降水粒子の各々について、降水粒子に対応する最小外接円の半径rを算出する。より詳細には、降水算出部36は、降水粒子の部分に円を最小外接円となるようにフィッティングさせ、当該最小外接円の半径rを算出する。
次に、降水算出部36は、降水粒子の各々について、以下の式(1)に従って、半径rに応じた降水粒子の体積Vを算出する。
なお、上記式(1)のβは、予め設定される係数であり、事前に行われた室内実験から導かれる係数である。
図6に、アクリル板に付着した降水粒子である雨滴の半径を表す付着半径と、その雨滴の体積である雨滴体積との関係を示す。図6の結果からもわかるように、例えば、撮影画像の解像度が0.1mm/pixel程度であるとき、βは0.1~0.5の間の値とすることが好ましい。より詳細には、例えば、βを0.3とすると降水粒子の体積を精度良く算出することができる。アクリル板14に付着した降水粒子は、回転楕円体を長半径方向に半分にした形状に近いことから、上記式(1)に示されるように、係数βが乗算される。
このため、降水算出部36は、降水粒子の各々について、上記式(1)を用いて体積を算出する。
次に、降水算出部36は、降水粒子の各々について、以下の式(2)に従って、降水粒子の体積と対応する体積の球体の直径を、当該降水粒子の粒径Dとして算出する。なお、半径rは、降水粒子に対応する最小外接円の半径である。
また、降水算出部36は、第1時刻tと第2時刻tとの間の降水に対応する降水強度を更に算出する。
具体的には、降水算出部36は、降水強度を算出する際に、第1時刻tと第2時刻tとの間の降水の降水粒子の各々について算出された降水粒子の体積の総和[mm3]を算出する。そして、降水算出部36は、各降水粒子の体積の総和[mm3]を、降水粒子の検出領域の面積[mm2]で除することにより降水強度[mm]を算出する。このような処理を各時刻において実施することにより、各時間帯に観測された、降水強度[mm]及び各降水粒子の粒径D[mm]が結果として得られる。
出力部38は、降水算出部36により算出された、降水強度[mm]及び各降水粒子の粒径D[mm]を結果として出力する。例えば、出力部38は、外部の表示装置(図示省略)に対して、降水強度[mm]及び各降水粒子の粒径D[mm]を出力する。この場合には、表示装置(図示省略)に降水強度[mm]及び各降水粒子の粒径D[mm]が結果として表示される。
次に、降水情報処理システム10の作用について説明する。
降水情報処理システム10が屋外に設置され、例えば、降水検知器(図示省略)により空からの降水が検知されると、降水情報処理システム10のカメラ18は撮像を開始する。また、降水検知器(図示省略)により空からの降水が検知されると、ワイパー16は、アクリル板14に付着した降水粒子を除去する動作を開始する。このとき、カメラ18によって撮像された各時刻の画像は、情報処理装置20の画像記憶部30へ逐次格納される。
図7は、降水情報処理システム10の情報処理装置20による情報処理の流れを示すフローチャートである。CPU21がROM22又はストレージ24から情報処理プログラムを読み出して、RAM23に展開して実行することにより、情報処理が行なわれる。
ステップS50において、画像取得部32は、第1時刻tに撮像された画像Iと第2時刻tに撮像された画像Iとを画像記憶部30から取得する。
ステップS51において、降水検出部34は、上記ステップS50で取得された各画像を、グレースケール画像へ変換する。
ステップS52において、降水検出部34は、上記ステップS51でグレースケール画像へ変換された、第1時刻tの画像Iと第2時刻tの画像Iとの間の差を表す画像I’を生成することにより、第1時刻tと第2時刻tとの間に降った降水粒子を検出する。
ステップS54において、降水検出部34は、上記ステップS52で得られた画像I’を所定の閾値により二値化する。これにより、降水粒子に対応する部分が白画素として抽出される。
ステップS56において、降水算出部36は、上記ステップS54で得られた降水粒子の各々について、降水粒子に対応する最小外接円の半径rを算出する。
ステップS58において、降水算出部36は、上記ステップS54で得られた降水粒子の各々について、上記式(1)に従って、上記ステップS56で算出された半径rに応じた降水粒子の体積を算出する。
ステップS60において、降水算出部36は、上記ステップS54で得られた降水粒子の各々について、上記式(2)に従って、上記ステップS58で算出された降水粒子の体積と対応する体積の球体の直径を、当該降水粒子の粒径Dとして算出する。
ステップS62において、降水算出部36は、上記ステップS58で算出された降水粒子の各々の体積の総和[mm3]を算出する。そして、降水算出部36は、各降水粒子の体積の総和[mm3]を、降水粒子の検出領域の面積[mm2]で除することにより降水強度[mm]を算出する。
ステップS64において、出力部38は、降水算出部36により算出された、降水強度[mm]及び各降水粒子の粒径D[mm]を結果として出力して、情報処理ルーチンを終了する。
以上のように、本実施形態の降水情報処理システムは、空からの降水に対向して設置されたカメラにより撮像された、第1時刻の画像と第2時刻の画像とを取得する。そして、降水情報処理システムは、第1時刻の画像と第2時刻の画像との間の差異に応じて、第1時刻と第2時刻との間の降水を検出する。そして、降水情報処理システムは、第1時刻と第2時刻との間の降水に対応する降水粒子の体積を算出し、降水粒子の体積に対応する球体の直径を、降水粒子の粒径として算出する。これにより、簡易かつ精度良く降水の粒径を得ることができる。更に、簡易かつ精度良く降水強度も得ることができる。具体的には、筐体12にカメラ18を設置して各時刻の画像を撮像するような測定機器とすることにより、簡易に降水の画像を取得することができる。このような測定機器は、コストがかからないため、様々な箇所に設置することができる。このため、多くの箇所において降水強度及び降水粒子の粒径を得ることができる。
また、本実施形態の降水情報処理システムによれば、降水粒子の体積を計算した上で降水粒子の粒径を算出するため、降水粒子の粒径を直接計測する方法に比べ、空気抵抗や大気擾乱により粒子が変形する影響を除いた球等価直径として粒径を算出することができる。
なお、上記実施形態でCPUがソフトウェア(プログラム)を読み込んで実行した情報処理を、CPU以外の各種のプロセッサが実行してもよい。この場合のプロセッサとしては、FPGA(Field-Programmable Gate Array)等の製造後に回路構成を変更可能なPLD(Programmable Logic Device)、及びASIC(Application Specific Integrated Circuit)等の特定の処理を実行させるために専用に設計された回路構成を有するプロセッサである専用電気回路等が例示される。また、情報処理を、これらの各種のプロセッサのうちの1つで実行してもよいし、同種又は異種の2つ以上のプロセッサの組み合わせ(例えば、複数のFPGA、及びCPUとFPGAとの組み合わせ等)で実行してもよい。また、これらの各種のプロセッサのハードウェア的な構造は、より具体的には、半導体素子等の回路素子を組み合わせた電気回路である。
なお、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲内で様々な変形や応用が可能である。
例えば、上記実施形態の降水情報処理システムは、降水粒子の一例として雨滴粒子を対象とする場合を例に説明したが、これに限定されるものではない。例えば、雪、みぞれ、又は雹などの降水粒子を対象としても良い。
また、上記実施形態の降水情報処理システムは、降水を検知する降水検知器と、降水検知器により降水が検知された場合に撮像を開始するようにカメラ18の動作を制御するカメラ制御部とを更に備えるようにしてもよい。これにより、雨が降り始めたときに、降水強度及び降水粒子の粒径の算出を開始することができる。
また、上記実施形態の降水情報処理システムは、光検出器と、筐体12に配置された投光器と、光検出器によって検出される光量が所定の閾値以下である場合に、投光器を点灯させるように制御する投光器制御部と、を更に備えるようにしてもよい。これにより、降水情報処理システムの周囲が暗い場合(例えば、夜間)であっても、降水強度及び降水粒子の粒径を取得することができる。
また、上記実施形態の降水情報処理システムは、降水がある場合に、第1時刻tと第2時刻tとの間の降水の量が多いほど、透明部材であるアクリル板14に付着した降水粒子を除去する頻度が高くなるように降水除去器であるワイパー16の動作を制御し、第1時刻と第2時刻との間の降水の量が少ないほど、アクリル板14に付着した降水粒子を除去する頻度が低くなるようにワイパー16の動作を制御する降水除去制御部を更に備えるようにしてもよい。
図8及び図9に、上記の各変形例を示す。図8に示されるように、降水情報処理システム210は、降水検知器222と、光検出器224と、投光器226とを更に備えている。また、図9に示されるように、降水情報処理システム210の情報処理装置220は、カメラ制御部240と、投光器制御部242と、降水除去制御部244とを更に備えている。また、情報処理装置220と、降水検知器222、光検出器224、及び投光器226とは、電気的に接続されている。
また、上記実施形態の降水情報処理システムは、無人航空機の一例であるドローンに搭載されていてもよい。図10に、本実施形態の降水情報処理システムを搭載したドローンの図を示す。図10に示されるように、本実施形態の降水情報処理システム10をドローン70に搭載した場合、上空における降水粒子の粒径を求めることが可能となる。地上において観測される降水粒子は、空から落下する過程において蒸発する。このため、例えば、図10に示されるように、地上におけるレーザー式降水粒径速度分布装置72によって観測される降水粒子の粒径は、降水の蒸発を経て観測されるものである。これに対し、本実施形態の降水情報処理システム10をドローン70に搭載した場合、上空における降水粒子の粒径を直接求めることが可能となる。このようにして得られた降水粒子の粒径は、降水の蒸発が少ない状況下において取得されたものであるため、気象レーダによって観測されたデータを補正する際の有用な情報となり得る。
また、上記実施形態の降水情報処理システムは、設置された場所において降水強度及び降水の粒径を算出する場合を例に説明したが、これに限定されるものではない。例えば、筐体12、アクリル板14、ワイパー16、及びカメラ18を備えた測定機器が情報記憶機能を有し、カメラ18により撮像された画像が記憶部に格納され、測定機器とは異なる箇所に設置された装置によって降水強度及び降水の粒径が算出されるようにしてもよい。または、筐体12、アクリル板14、ワイパー16、及びカメラ18を備えた測定機器が通信機能を有し、カメラ18により撮像された画像を外部装置へ逐次送信するようにしてもよい。または、各箇所に設置された降水情報処理システムによって算出された降水強度及び降水の粒径の情報が、外部装置へ送信されるようにしてもよい。
10,210 降水情報処理システム
12 筐体
14 アクリル板
16 ワイパー
18 カメラ
20,220 情報処理装置
30 画像記憶部
32 画像取得部
34 降水検出部
36 降水算出部
38 出力部
70 ドローン
240 カメラ制御部
242 投光器制御部
244 降水除去制御部

Claims (11)

  1. 空からの降水に対向して設置されたカメラにより撮像された、第1時刻の画像と第2時刻の画像とを取得する画像取得部と、
    前記画像取得部により取得された、第1時刻の画像と第2時刻の画像との間の差異に応じて、第1時刻と第2時刻との間の降水を検出する降水検出部と、
    第1時刻と第2時刻との間の降水に対応する降水粒子の体積を算出し、降水粒子の体積に対応する球体の直径を、前記降水粒子の粒径として算出する降水算出部と、
    を有する降水情報処理システム。
  2. 前記降水算出部は、前記降水粒子の粒径を算出する際に、第1時刻と第2時刻との間の降水の降水粒子の各々について、
    前記降水粒子に対応する最小外接円の半径rを算出し、
    前記半径rに応じた前記降水粒子の体積を算出し、
    前記降水粒子の体積と対応する体積の球体の直径を、前記降水粒子の粒径として算出する、
    請求項1に記載の降水情報処理システム。
  3. 前記降水算出部は、第1時刻と第2時刻との間の降水に対応する降水強度を更に算出する、
    請求項1又は請求項2に記載の降水情報処理システム。
  4. 前記降水算出部は、前記降水強度を算出する際に、
    第1時刻と第2時刻との間の降水の降水粒子の各々について算出された前記降水粒子の体積の総和を算出し、前記総和を降水粒子の検出領域で除することにより前記降水強度を算出する、
    請求項3に記載の降水情報処理システム。
  5. 開口部を有する筐体と、
    前記筐体の開口部に設置されている透明部材と、
    前記透明部材に付着した降水粒子を除去する降水除去器と、
    前記筐体の内部から前記筐体の外部を撮像するように前記筐体内に設置されているカメラと、を備えた測定機器を更に備え、
    前記画像取得部は、前記測定機器の前記筐体内に設置されているカメラにより撮像された、第1時刻の画像と第2時刻の画像とを取得する、
    請求項1~請求項4の何れか1項に記載の降水情報処理システム。
  6. 降水を検知する降水検知器と、
    前記降水検知器により降水が検知された場合に撮像を開始するように前記カメラの動作を制御するカメラ制御部と、を更に備える、
    請求項5に記載の降水情報処理システム。
  7. 光検出器と、
    前記筐体に配置された投光器と、
    前記光検出器によって検出される光量が所定の閾値以下である場合に、前記投光器を点灯させるように制御する投光器制御部と、を更に備える、
    請求項5又は請求項6に記載の降水情報処理システム。
  8. 降水がある場合に、
    第1時刻と第2時刻との間の降水の量が多いほど、前記透明部材に付着した降水粒子を除去する頻度が高くなるように前記降水除去器の動作を制御し、
    第1時刻と第2時刻との間の降水の量が少ないほど、前記透明部材に付着した降水粒子を除去する頻度が低くなるように前記降水除去器の動作を制御する降水除去制御部を更に備える、
    請求項5~請求項7の何れか1項に記載の降水情報処理システム。
  9. 請求項1~請求項8の何れか1項に記載の降水情報処理システムを備える無人航空機。
  10. コンピュータを、
    空からの降水に対向して設置されたカメラにより撮像された、第1時刻の画像と第2時刻の画像とを取得する画像取得部、
    前記画像取得部により取得された、第1時刻の画像と第2時刻の画像との間の差異に応じて、第1時刻と第2時刻との間の降水を検出する降水検出部、及び
    第1時刻と第2時刻との間の降水に対応する降水粒子の体積を算出し、降水粒子の体積に対応する球体の直径を、前記降水粒子の粒径として算出する降水算出部
    として機能させるための降水情報処理プログラム。
  11. 空からの降水に対向して設置されたカメラにより撮像された、第1時刻の画像と第2時刻の画像とを取得し、
    取得された、第1時刻の画像と第2時刻の画像との間の差異に応じて、第1時刻と第2時刻との間の降水を検出し、
    第1時刻と第2時刻との間の降水に対応する降水粒子の体積を算出し、降水粒子の体積に対応する球体の直径を、前記降水粒子の粒径として算出する、
    処理をコンピュータが実行する降水情報処理方法。
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