JP7313649B2 - スプレー型飲料液体供給ボトル及び飲料液体供給方法 - Google Patents

スプレー型飲料液体供給ボトル及び飲料液体供給方法 Download PDF

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本発明は、密閉容器内の飲料液体を噴射ガスにて吐出させるスプレー型飲料液体供給ボトル及びこれによる飲料液体供給方法に関し、特に、運動中に飲料液体を摂取しやすく且つ飲料液体に含まれるガスをも効率よく摂取可能なスプレー型飲料液体供給ボトル及びこれによる飲料液体供給方法に関する。
ランニング中のランナーが走行中に水分を補給しようとする場合や、スポーツやイベント等のレジャー活動で運動をしながら飲料液体を摂取しようとする場合、缶やビン等の密閉容器に封入された飲料では、容器の蓋を開ける又は再びこれを閉じる動作が必要となり、運動動作を阻害することになり得る。また、炭酸飲料の如きガス(気体)を溶解させた飲料液体を供給しようとする場合、密閉された容器内で飲料液体からガスが気化して内部圧力を高め、該容器の破裂を生じさせる懸念もある。一方で、容器内部の圧力を一定とするような圧力弁を設けることも考慮できるが、飲料からガスが抜け、いわゆる気抜けした状態となって風味を低下させてしまう。
そこで、特許文献1には、このような運動中等に飲料液体、特に、炭酸飲料を供給する方法として、スプレー容器からなる飲料供給ボトルが開示されている。容器中の炭酸飲料が同封された炭酸ガスからなる推進剤の加圧によりスプレーバルブから排出され、このスプレーバルブの出口から液体が実質的に収束されたストリームとして出るように形成されている。このような容器によれば、運動動作を中断させることなく、飲料液体の摂取が可能になる。
ところで、近年、人間の体内に存在する活性酸素を体外に排出することを目的として、液体中に水素を溶解させた飲料を摂取することが提案されている。水素は、小さな分子量であることから人体に吸収され易く、効率的に体内の活性酸素と反応してこれを水として体外に排出させ得る。一方で、水素ガスの水への溶解度は非常に小さく、加圧状態で水と水素ガスとを共存させて水素を高濃度に含む水を提供できる加圧型容器などが提案されている。
また、特許文献2には、水素を溶解させた飲料や化粧料の液体を供給する容器として、耐圧容器内に液体と噴射剤としての高圧の水素ガスとを充填し、アクチュエータを押下することでノズルから水素を溶解した液体をミストとして噴射するエアゾールが開示されている。
登録実用新案第3039187号公報 特開2015-86220号公報
例えば、ランニング中にエアゾールで噴射される飲料液体を摂取しようとすると、噴射された飲料液体が揺動によりミストとしてより広く拡散し、飲料液体を飲むことが困難となるとともに、体積当たりの飲料液体比が低下し清涼感に欠ける。また、噴射ガスを高圧かつ高速で圧力解放させ、飲料液体を収束されたストリームとして噴射した場合、高速のストリームが使用者の口内あるいは喉を直撃し、やはり飲みやすさに欠ける。
また、エアゾールにおいて、飲料液体の摂取とともに水素のようなガスの摂取も同時に行おうとする場合、飲料液体内に溶解したガスが使用者の口に入る前に散逸してしまう。
本発明は、以上のような状況を鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、飲料液体への十分な気体溶解濃度を確保しつつ、使用者に飲みやすさを提供できるスプレー型飲料液体供給ボトル及びこれによる飲料液体供給方法を提供することにある。
本発明によるスプレー型飲料液体供給ボトルは、密閉容器内に水素を溶解している飲料液体を収容するとともに、余空間に加圧状態の噴射ガスを封入しこれを圧力開放させてノズルから前記飲料液体を外部に噴出させるスプレー型飲料液体供給ボトルであって、一方の端部を前記ノズルの噴出口に取り付けられ且つ他方の端部を使用者の口内に挿入されるくわえ部とした可撓性を有するチューブを含み、前記チューブは、前記使用者により前記くわえ部から任意に屈曲せしめられて前記ノズルから噴射吐出される前記飲料液体の流束の速度調整を与えることを特徴とする。
かかる発明によれば、密閉容器によって十分な気体溶解濃度を確保した飲料液体を、チューブを通じることで使用者に飲みやすい速度で供給できる。
上記した発明において、前記チューブは、前記使用者により前記くわえ部の断面形状を変化せしめられて前記飲料液体の流束の速度調整を与えることを特徴としてもよい。かかる発明によれば、使用者によって飲料液体の供給速度をより飲みやすいものに調整できる。
上記した発明において、前記ノズルは、前記余空間の前記噴射ガスを前記飲料液体とともに噴出させる圧力弁を備えることを特徴としてもよい。また、前記噴射ガスは、水素を主成分として含むことを特徴としてもよい。かかる発明によれば、飲料液体に混合させた水素などの噴射ガスを同時に摂取することができる。
上記した発明において、前記チューブは、内径を1.0~5.0mm、長さを20~300mm以内とすることを特徴としてもよい。かかる発明によれば、飲料液体の供給速度の調整を使用者にとって容易なものにすることができる。
また、本発明による飲料液体供給方法は、密閉容器内に水素を溶解させた飲料液体を収容するとともに、余空間に加圧状態の噴射ガスを封入しこれを圧力開放させてノズルから前記飲料液体を外部に噴出させるスプレー型飲料液体供給ボトルによる飲料液体の供給方法であって、前記スプレー型飲料液体供給ボトルは、一方の端部を前記ノズルの噴出口に取り付けられ且つ他方の端部を使用者の口内に挿入されるくわえ部とした可撓性を有するチューブを含み、前記くわえ部から前記チューブを任意に屈曲せしめて前記ノズルから噴射吐出される前記飲料液体の流束の速度調整を与えることを特徴とする。
かかる発明によれば、密閉容器によって十分な気体溶解濃度を確保した飲料液体を、チューブを通じることで使用者に飲みやすい速度で供給できる。密閉容器によって十分な気体溶解濃度を確保した飲料液体を、チューブを通じることで使用者に飲みやすい速度で供給できる。
上記した発明において、前記くわえ部の断面形状を変化せしめて前記飲料液体の流束の速度調整を与えることを特徴としてもよい。かかる発明によれば、使用者によって飲料液体の供給速度をより飲みやすいものに調整できる。
上記した発明において、前記ノズルは、前記余空間の前記噴射ガスを前記飲料液体とともに噴出させる圧力弁を備えることを特徴としてもよい。また、上記した発明において、前記噴射ガスは、水素を主成分として含むことを特徴としてもよい。かかる発明によれば、飲料液体に混合させた水素などの噴射ガスを同時に摂取することができる。
上記した発明において、前記チューブは、内径を1.0~5.0mm、長さを20~300mm以内とすることを特徴としてもよい。かかる発明によれば、飲料液体の供給速度の調整を使用者にとって容易なものにすることができる。
本発明の代表的な一例によるスプレー型飲料液体供給ボトルの側面図である。 スプレー型飲料液体供給ボトルの噴射口を通る中心断面による断面図である。 スプレー型飲料液体供給ボトルの噴射状態を示す部分断面図であって、(a)はアクチュエータ近傍の拡大図であり、(b)は噴射ノズル近傍の拡大図である。 他のスプレー型飲料液体供給ボトルのアクチュエータ近傍の拡大断面図である。 スプレー型飲料液体供給ボトルを用いた飲料供給方法を示す側面図である。 (a)チューブなし(b)チューブありでのそれぞれの飲料液体の吐出状態を示す写真である。 スプレー型飲料液体供給ボトルの変形例に適用されるチューブの断面図である。
以下、図1乃至図6を用いて、本発明による1つの実施例におけるスプレー型飲料液体供給ボトル及びこれを用いた飲料液体供給方法について具体的に説明する。
図1及び図2に示すように、スプレー型飲料液体供給ボトル100は、いわゆる「エアゾール」と称されるものと類似する構造を有するものであって、下端側を閉塞した円筒状の密閉容器110と、密閉容器110の上端側に配置されるアクチュエータ120と、アクチュエータ120に設けられた噴出口に一端を取り付けられたチューブ130と、アクチュエータ120によって駆動されるバルブ140と、バルブ140の下方の空間(後述する2段凹部112の下段側)に連通するよう接続されるチューブ150と、を含む。
密閉容器110は、例えばアルミニウム合金等の軽量で高強度の金属材料やガラス等の硬質の材料からなる有底筒状の部材であって、内部の密閉空間に封入される噴射ガスの内圧に対応した耐圧容器として構成される。密閉容器110の上端側には、アクチュエータ120及びバルブ140を取り付けることでえ密閉される2段凹部112が形成されており、下端側には、密閉容器110の外側に対して略球面状に窪む凹面114が形成されている。
密閉容器110の密閉された内部空間には、液相である飲料液体Lと気相である噴射ガスGとが封入されている。すなわち、密閉容器110の内部空間には所定量の飲料液体Lが収容され、内部空間の飲料液体L以外の余空間には液面に圧力Fを付与する、噴射ガスGが所定圧力で封入される。
密閉容器110内に収容される飲料液体Lは、例えば、お茶やコーヒーあるいはジュース等の液体の飲料が例示できる。飲料液体Lには、少なくとも水素を溶解させた液体が用いられる。なお、飲料液体Lには、例えば、香気成分や薬効成分等の揮発物質が含まれてもよい。
噴射ガスGは、その一例として、飲料液体Lに溶解できる水素又はこれを含む気体である。このような噴射ガスGとしては、水素を主成分とする混合ガスの他に、酸素を主成分とする混合ガスや、あるいは不活性ガスである窒素又は二酸化炭素に水素を混合した混合ガス等が例示できる。
ここで、噴射ガスGは加圧された状態で密閉容器110内に封入されている。例えば、その圧力Fは飲料液体Lの初期充填の状態で少なくとも大気圧よりも高い圧力、典型的には、0.2~0.99MPaの範囲に設定される。飲料液体Lは、典型低には、密閉容器110の70%程度の量で充填されている。このとき、噴射ガスGに混合されている水素の一部が飲料液体Lの液面を介してその内部に溶解し、飲料液体Lは、水素を溶け込ませた液体となる。
一方、噴射ガスGに、例えば窒素や不活性ガス等の飲料液体Lにほとんど溶解しない気体を混合しておけば、これらの飲料液体Lに溶けない気体は、飲料液体Lが噴出したときに液体を介して外部に抜けることがない。このため、噴射ガスGに含まれる水素などのガスの一部が飲料液体Lに溶け込んで液体とともに外部に抜けることで、噴射ガスGの水素分の減少が生じたとしても、密閉容器110内の圧力減少を補うことができる。
アクチュエータ120は、例えばプラスチック等からなる略円柱形状の部材であって、その内部には底面から側面に至る流路122が形成されている。アクチュエータ120の上面には、例えば傾斜した凸面からなる押圧部120aが形成されており、使用者が指等で押し込む態様で駆動させる。
一方、アクチュエータ120の側面120bは、上記した密閉容器110の2段凹部112における上段の内周面112aと摺動自在に接触する。また、流路122の側面120b側には噴射ノズル124が取り付けられており、流路122を通った飲料液体Lがミストとしてノズル124の外部に噴射される。
チューブ130は、可撓性を有し、その一方の端部に使用者の口の中に挿入されるくわえ部132aを備え、他方の端部にアクチュエータ120の側面120bにおける噴射ノズル124の噴出口側に取り付けられる取付部132bを備える。ここで、チューブ130は、その内部の流路をストレートではなく屈曲させるようにして成形されていることが好ましく、これついては後述する。また、例えば、チューブ130をアクチュエータ120に対して着脱自在な部材として構成してもよい。チューブ130を取り外して洗浄することができるため、常に清潔な状態に保つことができる。
バルブ140は、スプレー等に用いられる公知のものを使用できる。例えば、図示上方へ貫通するとともに下側を側方へ屈曲させて側面へ貫通させた貫通路142を備え、アクチュエータ120によって下方向に移動された場合に側方のシールが解除されて貫通路142を2段凹部112の下段側に連通させる(開状態となる)構造を有している。バルブ140の上面はアクチュエータ120の下面と当接しており、流路122と貫通路142とを連通させている。
また、密閉容器110の2段凹部の下段における底面には貫通穴が形成されており、この貫通穴を通してチューブ150が取り付けられる。チューブ150の上端部150aは2段凹部112の下段内部に連通し、下端部150bは密閉容器110の凹面114の近傍に配置される。
図3(a)に示すように、スプレー型飲料液体供給ボトル100のアクチュエータ120を初期位置P1から押下位置P2に下向きに押し下げるように駆動すると、上述のとおりバルブ140の移動によってシールが解除され、貫通路142を2段凹部112の下段に連通させる。このとき、密閉容器110の内部に封入された噴射ガスGの内圧によって、飲料液体Lの液面には押圧力Fが作用する。そして、飲料液体Lはチューブ150から2段凹部112の下段に導かれ、貫通路142及び流路122をこの順序で経由し、アクチュエータ120の噴射ノズル124から圧力開放することで外部に噴射される。
図3(b)に示すように、噴射ノズル124から外部に噴射された飲料液体Lは、溶解させた水素とともに、さらには混合させた噴射ガスGとともに、所定の角度で拡散するミストMとして噴射される。このとき、噴射ノズル124の噴出口を囲繞する態様で、アクチュエータ120の側面120bにチューブ130が取り付けられている。そのため、噴射ノズル124から噴射されたミストMは、チューブの内面130aで反射してその中心軸側に集約された流束を形成する。これにより、噴射ガスGの圧力によって高速のミストとして噴射された飲料液体Lは、水素を含む気液混相の流速Jとして、チューブ130のくわえ部132aに向けて流れていく。特に、チューブ130によって、ミストとしての拡散を抑制することで、形成される流束の速度を低下させて体積当たりの飲料液体比をミストに対して増加させる。
なお、図4に示すように、噴射ガスGを上記した余空間から飲料液体Lに混合させる圧力弁を備えるようにしてもよい。例えば、バルブ140に貫通路142に通じる小孔144を側方に向けて開け、貫通路142と同様にアクチュエータ120の押下に伴うバルブ140の移動によってシールの解除される圧力弁とするのである。つまり、この圧力弁は、解除されたときに2段凹部112の下段の側面から余空間に向けて貫通する孔116と連通することでシールを解除する構造を有する。これによって、貫通路142を通過する飲料液体Lに噴射ガスGを混合させ、飲料液体Lとともに噴射ノズル124から噴出させることができる。なお、飲料液体Lの逆流を防止するため、小孔144の内径は、圧力損失によって導かれる噴射ガスGの圧力を十分低下させるように小さくされる。この場合、噴射ガスGは水素を主成分として含むことが好ましい。また、余空間から緩慢にリークする小室118を設け、この小室118を介して孔116から小孔144に接続させるようにすると、余空間の圧力低下を抑制できて好ましい。
図5に示すようにスプレー型飲料液体供給ボトル100を用いて飲料を摂取する場合、使用者10は、スプレー型飲料液体供給ボトル100のアクチュエータ120に取り付けられたチューブ130のくわえ部132aを口の中に入れて、チューブ130を口(唇)12でくわえて保持する。
この状態で、指16でアクチュエータ120の押圧部120a(図2等参照)を下向きに押してアクチュエータ120を押し下げることにより、噴射ノズル124から飲料液体Lである飲料に水素を溶解させたミストMが噴射される。そして、上述のとおり、ミストMはチューブ130の内面130aで反射して集約されて気液混相の流束Jとなり、くわえ部132a側から使用者10の口内12aに吐出される。
ここで、流束Jに含まれる飲料液体Lにも水素が溶解しているため、流束Jがチューブ130内を流れる間に大気圧まで圧力開放されると、溶け込んでいた水素の一部が急激に減圧されて膨張(気体分子化)する。このような場合でも、流束Jが外部から密閉されたチューブ130を通って直接に使用者10の口内12aに流入する構成となっているため、気化した水素を含むスプレーから噴出されたすべての成分が、気液混相流の飲料となって使用者10に供給される。噴射ガスGを余空間から飲料液体Lに混合させた場合においても同様に、噴射ガスGに含まれる水素などのガスは気相のままチューブ130から外部に漏れることなく使用者によって摂取され得る。なお、圧力開放によって一部気化された水素や気相のまま混合された水素は厳密には飲料液体Lに溶解していないが、このように飲料液体Lとともに全て使用者に供給されるため、気相の水素も含めて気体溶解濃度として考えることとする。
上記したように、チューブ130は噴射された飲料液体の速度を低下させて体積当たりの飲料液体比をミストに対して増加させた流束を形成する。さらに上記したように、チューブ130はその内部の流路を屈曲させていると好ましく、これによっても流束の進行方向に変化を与えてその速度を低下させ得る。そして、チューブ130は可撓性を有するため、くわえ部132aから使用者によって任意に屈曲されてこの速度をさらに調整し得る。このようにして速度調整されることで、使用者にとって飲みやすい速度の流束を形成させることができるとともに、体積当たりの飲料液体比を増加させることで飲料としての清涼感を増加させ得る。
例えば、図6(a)に示すように、チューブ130を取り付けていない場合には、飲料液体Lは噴射ノズル124から勢いよくミストMとして噴射される。
これに対して、図6(b)に示すように、チューブ130を取り付けることで、飲料液体Lは流束の速度を調整されて体積当たりの飲料液体比を増加させている。なお、図示されているように、チューブ130の流路は先端側で上に向けるように屈曲されている。このような屈曲を使用者によって与えられることでも同様に流束の速度調整が可能である。
また、チューブ130は可撓性を有するため、使用者によってくわえられることでくわえ部132aの流路の断面形状を変化させられ得る。これによっても流束Jの速度を調整可能である。つまり、使用者は、自らにとって飲みやすくなるよう流束Jの速度を調整することができる。なお、チューブ130の内径は、好ましくは1.0~8.0mmの範囲内であり、より好ましくは2.0~5.0mmの範囲内である。また、長さは、好ましくは20~200mmの範囲内であり、好ましくは20~50mmである。また、運動中に使用するような用途の場合にあっては、密閉容器110と使用者の口との位置関係が運動により変化するため、これを吸収するように、100~200mmの長めのチューブ130とすることが好ましい。チューブ130の内径と長さをこのような範囲内とすることで、上記したような目的に合わせた調整を容易とし得る。
チューブ130は、上記したように拡散するミストMを流束Jとしてその速度を調整する。そのため、チューブ130の内径に対して流束Jの速度を低く調整して、流束Jにおける体積当たりの飲料液体比を大きくして、飲料としての清涼感を増すようにすることが好ましい。つまり、チューブ130の内径は、噴射ノズル124からの飲料液体Lの単位時間あたりに噴射される飲料液体の量に対して好ましく定められる。換言すれば、噴射ノズル124からの飲料液体Lの噴出量は、チューブ130の内径に対して飲料としての清涼感を増すように定められる。
図7に示すように、チューブ130は、その長手方向に沿って延びる複数の突条又は凹溝をその内面に形成させてもよい。
例えば図7(a)に示すように、チューブ130の内面130aに中心軸に向かって突出する4つの突条134が、チューブ130の長手方向に沿って形成されている。
他の実施例として、図7(b)に示すように、チューブ130の内面130aに所定深さの8つの凹溝136が、チューブ130の長手方向に沿って形成されている。
このように、突条や溝を設けることで、噴射ノズル124から放射状に拡散して噴射されるミストM(図3(b)参照)に対して、内面130aとの接触面積を増加させるとともに、チューブ130の円周方向における障壁として機能する。つまり、ミストMの拡散に対してこれを衝突させることでチューブ130によってエネルギーを吸収し、より迅速にミストの拡散を抑制して飲料液体Lの流束を形成させてその速度(チューブ130からの吐出速度)を下げることができる。ここで、チューブ130の内面130aに形成される凹凸形状は、チューブ130の全長にわたって形成しても良いし、例えばチューブ130のアクチュエータ120への取付部132b側にのみ形成してもよい。
また、例えば突条134は、過剰な曲げに対する補強手段としての機能を有するようにされることも可能となる。一方、例えば凹溝136は、逆に小さな曲げ応力でも容易に変形を可能とさせ得る。
以上説明したとおり、スプレー型飲料液体供給ボトル100は、噴射ノズル124の取付け位置にチューブ130を取り付けて、反対側の端部をくわえ部132aとして構成したことにより、噴射ガスGの圧力によりミストMとして噴射ノズル124から噴射される飲料液体Lを、チューブ130の内面130aに反射させて集約して流束を形成させる。さらに、可撓性を有するチューブ130を任意に屈曲させることでこの流束の速度をさらに調整し得る。これによって、体積当たりの飲料液体比を増加させた気液混相の流束Lとしてチューブ130から吐出される。このため、密閉容器110内で十分に水素の溶解した飲料液体Lを、チューブ130を通じて飲みやすい速度で供給できるとともに、飲料に溶解した水素を外部に散逸させずに、十分な量の水素とともに飲料液体Lを摂取することができる。
以上、本発明による実施例及びこれに基づく変形例を説明したが、本発明は必ずしもこれに限定されるものではなく、当業者であれば、本発明の主旨又は添付した特許請求の範囲を逸脱することなく、様々な代替実施例及び改変例を見出すことができるであろう。
10 使用者
12 (使用者の)口
14 (使用者の)指
100 スプレー型飲料液体供給ボトル
110 密閉容器
112 2段凹部
114 凹面
120 アクチュエータ
122 流路
124 噴射ノズル
130 チューブ
132a くわえ部
134 突条
136 凹溝
140 バルブ
142 貫通路
150 チューブ


Claims (10)

  1. 密閉容器内に水素を溶解している飲料液体を収容するとともに、余空間に水素を主成分として含む加圧状態の噴射ガスを封入し、下端部を前記密閉容器内の底部に配置された送液チューブの上端部をアクチュエータの移動操作によって貫通路を介してノズルと連通させ前記噴射ガスを圧力開放させて前記ノズルから前記飲料液体を外部に噴出させるスプレー型飲料液体供給ボトルであって、
    前記アクチュエータの前記移動操作によって前記余空間を前記貫通路と圧力損失を与えた上で連通させる圧力弁、及び、
    一方の端部を前記ノズルの噴出口を囲繞するように取り付けられ且つ他方の端部を使用者の口内に挿入されるくわえ部とした可撓性を有するチューブ、を含み、
    前記チューブは、前記使用者により前記くわえ部から任意に屈曲せしめられて、前記アクチュエータの前記移動操作によって、前記飲料液体を前記噴射ガスとの気液混相流の飲料として供給することを特徴とするスプレー型飲料液体供給ボトル。
  2. 前記圧力損失は、前記貫通路から前記余空間への前記飲料液体の逆流を防ぐように与えられることを特徴とする請求項1記載のスプレー型飲料液体供給ボトル。
  3. 前記圧力弁は、前記貫通路に通じ、前記圧力損失を与える径の小孔を含むことを特徴とする請求項2記載のスプレー型飲料液体供給ボトル。
  4. 前記チューブは、前記使用者により前記くわえ部の断面形状を変化せしめられて前記飲料液体の流束の速度調整を与えることを特徴とする請求項1乃至3のうちの1つに記載のスプレー型飲料液体供給ボトル。
  5. 前記チューブは、内径を1.0~5.0mm、長さを20~300mm以内とすることを特徴とする請求項1乃至4のうちの1つに記載のスプレー型飲料液体供給ボトル。
  6. 密閉容器内に水素を溶解させた飲料液体を収容するとともに、余空間に水素を主成分として含む加圧状態の噴射ガスを封入し、下端部を前記密閉容器内の底部に配置された送液チューブの上端部をアクチュエータの移動操作によって貫通路を介してノズルと連通させ前記噴射ガスを圧力開放させて前記ノズルから前記飲料液体を外部に噴出させるスプレー型飲料液体供給ボトルによる飲料液体の供給方法であって、
    前記スプレー型飲料液体供給ボトルは、前記アクチュエータの前記移動操作によって前記余空間を前記貫通路と圧力損失を与えた上で連通させる圧力弁、及び、一方の端部を前記ノズルの噴出口を囲繞するように取り付けられ且つ他方の端部を使用者の口内に挿入されるくわえ部とした可撓性を有するチューブ、を含み、
    前記くわえ部から前記チューブを任意に屈曲せしめて、前記アクチュエータの前記移動操作によって、前記飲料液体を前記噴射ガスとの気液混相流の飲料として供給することを特徴とする飲料液体供給方法。
  7. 前記圧力損失は、前記貫通路から前記余空間への前記飲料液体の逆流を防ぐように与えられることを特徴とする請求項6記載の飲料液体供給方法。
  8. 前記圧力弁は、前記貫通路に通じ、前記圧力損失を与える径の小孔を含むことを特徴とする請求項7記載の飲料液体供給方法。
  9. 前記くわえ部の断面形状を変化せしめて前記飲料液体の流束の速度調整を与えることを特徴とする請求項6乃至8のうちの1つ記載の飲料液体供給方法。
  10. 前記チューブは、内径を1.0~5.0mm、長さを20~300mm以内とすることを特徴とする請求項6乃至9のうちの1つに記載の飲料液体供給方法。
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JP2007515352A (ja) 2003-12-05 2007-06-14 シュ パッケージング プロダクツ リミテッド 外側に移動可能なストロー付き流体摂取用ディスペンサ器具
JP2009502674A (ja) 2005-07-29 2009-01-29 シュ パッケージング プロダクツ リミテッド 弁を備える液体および発射気体用の容器
JP2015086220A (ja) 2013-09-26 2015-05-07 文士 張 水素含有エアゾールおよび該水素含有エアゾールの保管方法

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