JP7313408B2 - 防水気密入管管理システム - Google Patents

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Description

本発明は、原油配管の入管用開口部に対する防水気密管理が可能な防水気密入管管理システムに関する。
洋上のオイルタンカから地上のオイルタンクにまで原油等を輸送する原油配管(海底配管)において、撹拌手段によって原油を撹拌し、腐食・減肉を防止した原油配管が開示されている(特許文献1参照)。オイルタンカから荷揚げされる原油には塩水等が混入している場合がある。このため、特許文献1では、撹拌手段によって原油を撹拌することで、塩水が配管底部に滞留することを防ぎ、配管の腐食・減肉を防止している。
特開2008-56293号公報
ところで、配管の内部を点検したり補修したりするために、配管内に人が立ち入る場合がある。その場合には、地上部分に露出した原油配管の一部を撤去して、当該撤去した箇所から配管内に人が立ち入ることとなる。一方、配管の一部を撤去すると、当該撤去した箇所から雨水等が侵入し、点検・補修作業に悪影響を及ぼす可能性がある。
従って、本発明の目的は、原油配管の撤去箇所からの雨水の侵入を防止するとともに撤去箇所からの空気の漏れを防止する防水気密入管管理システムを提供することにある。
上記課題は、以下の本発明により解決される。
すなわち、本発明(1)の防水気密入管管理システムは、洋上のオイルタンカと地上のオイルタンクとを接続する原油配管であって、少なくとも一部が海面下に位置する海中部と、前記海中部から上方に向けて延びて大気中に露出された縦管部と、陸地から横方向に延びる横管部と、前記縦管部の第1端部と前記横管部の第2端部とを接続するエルボ部と、を有する原油配管に適用され、前記陸地側から送られた空気が前記原油配管内を流通する状態を維持する防水気密入管管理システムであって、
前記エルボ部に対応する位置に設けられ、人が出入り可能な入管用開口部と、
前記エルボ部の形状に倣った形状を有するとともに、前記入管用開口部を覆うとともに、前記第1端部と前記第2端部とを気密に接続可能な防水性のカバーと、
を備える。
また、本発明(2)の防水気密入管管理システムは、(1)記載の防水気密入管管理システムであって、前記カバーは、
内側部と、
前記内側部に対向するとともに前記内側部よりも曲率半径が大きくなった外側部と、
前記外側部に設けられ前記エルボ部の軸線方向に沿う方向に延びる第1ファスナ部と、
前記外側部に設けられ前記第1ファスナ部と交差する方向に延びる第2ファスナ部と、
を有する。
また、本発明(3)の防水気密入管管理システムは、(1)又は(2)記載の防水気密入管管理システムであって、前記エルボ部に代えて前記原油配管に接続可能な第2エルボ部であって、第2内側部と、前記第2内側部に対向するとともに前記第2内側部よりも曲率半径が大きくなった第2外側部と、前記第2外側部に設けられた前記入管用開口部と、を有する第2エルボ部を備える。
また、本発明(4)の防水気密入管管理システムは、(3)に記載の防水気密入管管理システムであって、前記カバーは、
その周方向における一方の端部に設けられた第1辺部と、
その周方向における前記一方の端部とは反対側の他方の端部に設けられた第2辺部と、
前記第1辺部と前記第2辺部とを接合したり分離したり可能な接合部材と、
を有する。
また、本発明(5)の防水気密入管管理システムは、(3)又は(4)に記載の防水気密入管管理システムであって、
前記カバーは、
カバー本体と、
前記第2エルボ部の軸線方向における両端部で前記カバー本体を前記第2エルボ部又は前記原油配管に固定するための一対のベルト部材と、
を備える。
また、本発明(6)の防水気密入管管理システムは、洋上のオイルタンカと地上のオイルタンクとを接続する原油配管であって、海面下に位置する海中部と、前記海中部から上方に向けて延びて大気中に露出された縦管部と、陸地から横方向に延びる横管部と、前記縦管部の第1端部と前記横管部の第2端部とを接続するエルボ部と、を有する原油配管に適用され、前記陸地側から送られた空気が前記原油配管内を流通する状態を維持する防水気密入管管理システムであって、
前記第2端部に対応する位置に設けられ、人が出入り可能な入管用開口部と、
前記第2端部の円筒形状に倣った円筒形状を有するとともに、前記入管用開口部を覆うとともに、前記第2端部よりも前記陸地側の部分と前記エルボ部とを気密に接続可能な防水性のカバーと、
を備える。
本発明(7)の防水気密入管管理システムは、(6)記載の防水気密入管管理システムであって、前記カバーは、
前記第2端部の軸線方向に沿う方向に延びる第1ファスナ部と、
前記第1ファスナ部と交差する方向に延びる第2ファスナ部と、
を有する。
本発明(8)の防水気密入管管理システムは、(6)又は(7)記載の防水気密入管管理システムであって、
前記第2端部に代えて前記原油配管に接続可能な仮設配管であって、仮設配管本体と、前記仮設配管本体から延び且つ前記原油配管の前記第2端部に隣接する箇所に差し込まれて前記仮設配管本体を支持可能な差込部材と、前記仮設配管本体に設けられた前記入管用開口部と、を有する仮設配管を備える。
本発明(9)の防水気密入管管理システムは、(8)記載の防水気密入管管理システムであって、
前記カバーは、
その周方向における一方の端部に設けられた第1辺部と、
その周方向における前記一方の端部とは反対側の他方の端部に設けられた第2辺部と、
前記第1辺部と前記第2辺部とを接合したり分離したり可能な接合部材と、
を有する。
本発明(10)の防水気密入管管理システムは、(8)又は(9)記載の防水気密入管管理システムであって、
前記カバーは、
カバー本体と、
前記第2端部の軸線方向における両端部で前記カバー本体を前記仮設配管又は前記原油配管に固定するための一対のベルト部材と、
を備える。
本発明によれば、原油配管の撤去箇所からの雨水の侵入を防止するとともに撤去箇所からの空気の漏れを防止する防水気密入管管理システムを提供できる。
第1実施形態の防水気密入管管理システムおよびこれが適用される原油配管を示す模式図である。 図1に示す防水気密入管管理システムおよびこれが適用される原油配管を示す斜視図である。 図2に示すA部の第2エルボ部およびカバーを拡大して示す側面図である。 図3に示すカバーを示す側面図である。 図4に示すカバーを示す上面図である。 図5に示す第2エルボ部およびカバーのF6-F6線の位置に沿った断面図である。 本実施形態の原油配管のメンテナンス方法の各工程を示すフローチャートである。 第2実施形態の防水気密入管管理システムおよびこれが適用される原油配管の一部を示す側面図である。 図8に示す防水気密入管管理システムのカバーの展開図である。 図8に示す防水気密入管管理システムのカバーおよび第2仮設配管のF10-F10線の位置に沿った断面図である。
以下に図面を参照しつつ本発明の防水気密入管管理システムについて説明する。防水気密入管管理システムは、原油配管に適用され、入管用開口部を覆って、入管用開口部からの雨水の侵入を防止するとともに、陸地側から送られた空気を入管用開口部から漏出させないようにするものである。
[第1実施形態]
図1~図7を参照して、第1実施形態の防水気密入管管理システム11について説明する。防水気密入管管理システム11は、原油配管12に適用される。図1に示すように、原油配管12は、洋上のオイルタンカ13と地上のオイルタンク14とを接続している。原油配管12は、少なくとも一部が海面下に位置する海中部15と、海中部15に接続された係留ベース19と、係留ベース19とオイルタンカ13とを接続するマリンホース20と、係留ベース19に接続された一点係留ブイ19Aと、海中部15から上方に向けて延びて大気中に露出された縦管部16と、陸地17から横方向に延びる横管部18と、縦管部16と横管部18とを接続するエルボ部21と、を有する。縦管部16は、海面から最も遠い位置に第1端部16Aを有する。横管部18は、陸地17から最も遠い位置に第2端部18Aを有する。エルボ部21は、第1端部16Aと第2端部18Aとを接続している。
図2、図3に示すように、防水気密入管管理システム11は、エルボ部21に対応する位置に設けられ人が出入り可能な入管用開口部22と、入管用開口部22を覆う防水性のカバー23と、エルボ部21に代えて原油配管に接続可能な第2エルボ部24(仮設配管)と、陸地17上に設けられ原油配管12内に空気を送る大型送風機25と、を備える。防水気密入管管理システム11は、オイルタンカ13に設けられた図示しない第2の大型送風機を備えていてもよい。第2の大型送風機は、大型送風機25を補助することができ、原油配管12内に送られた空気を吸引して大気中に排出することを促進できる。大型送風機25および第2の大型送風機によって、原油配管12内に新鮮な空気を流通させることができる。なお、オイルタンカ13に設けられる第2の大型送風機は任意であり、原油配管12の曲がり形状、全長、圧力損失の大きさ、等に応じて不要となる場合もありうる。
本実施形態において、入管用開口部22は、後述するようにエルボ部21と置き換えるように設置可能な第2エルボ部24に設けられている。しかしながら、第2エルボ部24を設けることは必須ではなく、第2エルボ部24を省略することができる。その場合には、エルボ部21を取り外した箇所を入管用開口部22としてもよいし、或いは、元々あるエルボ部21にバーナーやグラインダー等で開口を形成してこれを入管用開口部22としてもよい。
図3に示すように、第2エルボ部24は、原油配管12と同じ金属材料(例えば、鋼材料)によって形成されている。第2エルボ部24は、内側に位置する第2内側部26と、外側に位置して第2内側部26に対向するとともに第2内側部26よりも曲率半径が大きくなった第2外側部27と、第2内側部26および第2外側部27から横方向に延出した円筒形の第2延出部28と、第2外側部27および第2延出部28に跨って設けられた入管用開口部22と、縦管部16側と横管部18側とにそれぞれ突出するように設けられた一対の差込部材31と、を有する。一対の差込部材31の一方は、縦管部16の第1端部16A内に差し込まれて縦管部16に対して第2エルボ部24の位置を決めて、縦管部16に対して第2エルボ部24を仮固定できる。同様に、一対の差込部材31の他方は、横管部18の第2端部18A内に差し込まれて縦管部16に対して第2エルボ部24の位置を決めて、横管部18に対して第2エルボ部24を仮固定できる。
入管用開口部22は、第2エルボ部24の第2外側部27のすべてと、第2延出部28の上側半部と、を切り欠くように形成されている。したがって、第2エルボ部24は、概ね下半分のみが管として存在するいわゆる半割りの形態を有する。
図3~図5に示すように、カバー23は、エルボ部21および第2エルボ部24の形状に倣った形状を有するカバー本体32と、カバー本体32を第2エルボ部24の両端部(第2エルボ部24の軸線S方向に関する両端部)に固定するための一対のベルト部材33と、を有する。すなわち、カバー本体32は、エルボ部21の形状に倣って約90度緩やかに折れ曲がった円筒形をなしている。なお、カバー本体32は、一対のベルト部材33によって、原油配管12(縦管部16の第1端部16Aおよび横管部18の第2端部18A)に固定されていてもよい。カバー23は、第1端部16Aと第2端部18Aとを気密に接続可能である。カバー本体32の両端部がベルト部材33で固定されることにより、海上で暴風が吹き荒れた場合でも、カバー本体32が外れてしまうことが極力防止される。
カバー本体32は、いわゆるテント生地で構成され、防水性と空気を通過させない気密性とを有している。カバー23は、一例として、ターポリンDS200や、クラフテル(登録商標)帆布E2を好適に用いることができる。
カバー本体32は、内側に位置する内側部34と、外側に位置して内側部34に対向するとともに内側部34よりも曲率半径が大きくなった外側部35と、内側部34および外側部35から横方向に延出した延出部36と、外側部35に設けられた第1ファスナ部41および第2ファスナ部42と、カバー23の周方向の一方の端部に設けられる第1辺部43と、カバー23の周方向の一方の端部とは反対側の他方の端部に設けられる第2辺部44と、第1辺部43と第2辺部44とを接合したり分離したり可能な接合部材45と、第1辺部43と第2辺部44とにオーバーラップするように設けられる止水部46と、を有する。
図3、図4に示すように第1ファスナ部41および第2ファスナ部42は、入管用開口部22に対応する位置に設けられている。図4、図5に示すように、第1ファスナ部41は、外側部35の例えば頂部に設けられており、エルボ部21および第2エルボ部24の軸線S(中心軸線)方向に沿う方向に延びている。なお、第2エルボ部24の軸線は、エルボ部21の軸線Sと一致している。第1ファスナ部41は、一般的なファスナで形成される第1ファスナ本体と、第1ファスナ本体の外側を覆う帯状の第1重ね代部と、を有する。第1重ね代部は、カバー本体32の他の部分と同じテント生地で構成されている。第1重ね代部によって第1ファスナ本体が露出することがなく、第1ファスナ本体から雨水が侵入してしまうことが防止される。第1重ね代部は、カバー本体32と密着するための面ファスナを有していてもよい。
第2ファスナ部42は、外側部35に設けられ、例えば、第1ファスナ部41の第2端部18A側(陸地17側)に隣接して設けられている。第2ファスナ部42は、第1ファスナ部41と交差する方向(一例として、直交する方向)に延びている。第2ファスナ部42は、一般的なファスナで形成される第2ファスナ本体と、第2ファスナ本体の外側を覆う帯状の第2重ね代部と、を有する。第2重ね代部は、カバー本体32の他の部分と同じテント生地で構成されている。第2重ね代部によって第2ファスナ本体が露出することがなく、第2ファスナ本体から雨水が侵入してしまうことが防止される。第2重ね代部は、カバー本体32と密着するための面ファスナを有していてもよい。
図6に示すように、接合部材45は、一般的なロープで構成されている。第1辺部43および第2辺部44は、エルボ部21の軸線S方向に沿って延びている。第1辺部43および第2辺部44は、接合部材45を通すための複数の貫通孔47を有する。なお、接合部材45は、ロープに限定されるものではなく、ファスナやボタン等であってもよい。
止水部46は、エルボ部21および第2エルボ部24の軸線S方向に沿って延びる帯状に形成されている。止水部46は、第1辺部43および第2辺部44の内側に位置して、第1辺部43と第2辺部44との間の隙間から雨水がカバー23の内側に侵入することを防止できる。
続いて、図7を参照して、本実施形態の防水気密入管管理システム11を適用した原油配管12のメンテナンス方法の各工程について説明する。
まず、原油配管12の陸地17側に例えば送水装置等の洗浄用設備を取り付ける(ステップS11)。この洗浄用設備によって原油配管12の管内を洗浄する(ステップS12)。洗浄の完了後、洗浄用設備を撤去する(ステップS13)。続いて、入管用設備取付け工程を行う(ステップS14)。入管用設備取付け工程では、原油配管12のエルボ部21を取り外す。取り外されたエルボ部21は、陸地17に設置された図示しないクレーンによって撤去される。さらに、エルボ部21に代えて、第2エルボ部24(仮設配管)をエルボ部21があった位置に取り付ける。第2エルボ部24は、上記クレーンによってエルボ部21があった位置に設置される。その際、図3に示すように、第2エルボ部24の一対の差込部材31の一方を縦管部16の第1端部16Aに差し込む。これと同時に、第2エルボ部24の一対の差込部材31の他方を横管部18の第2端部18Aに差し込むようにする。これによって、第2エルボ部24(仮設配管)が原油配管12に対して仮止めされる。この状態で、図3に示すように、第2エルボ部24の外側にカバー23を設置する。カバー23は、原油配管12の横管部18に沿って設置された歩道48を経由して作業者が手持ちで第2エルボ部24の近傍まで運ぶことができる。カバー23は、第2エルボ部24の上側に被せられた後に、第1辺部43と第2辺部44とが接合部材45で接合されることで、第2エルボ部24の周囲に巻き回される。第1辺部43と第2辺部44とが接合部材45で接合されると、第2エルボ部24の周囲がカバー23によって覆われる。第2エルボ部24の軸線S方向に関し、カバー本体32の両端部にベルト部材33を巻き回すことで、第2エルボ部24に対してカバー23が固定される。これによって、カバー23は、入管用開口部22を気密に覆うことができる。このとき、第2エルボ部24の入管用開口部22に対応する位置に、第1ファスナ部41および第2ファスナ部42が配置される。このように入管用開口部22に対して防水性のカバー23が設置されるために、当該入管用開口部22から雨水が原油配管12内に侵入してしまうことが極力防止される。
なお、第2エルボ部24の設置は任意であり、第2エルボ部24を用いないで入管用設備取付けを完了してもよい。第2エルボ部24を用いない場合には、エルボ部21を除去した部分が入管用開口部22になる。その際、カバー23は、縦管部16の第1端部16Aと、横管部18の第2端部18Aとにそれぞれベルト部材33で固定される。なお、第2エルボ部24が設けられている場合には、第2エルボ部24の第2延出部28が資材や機材を海中部15の水平になっている地点にまで降ろす際にこれらを仮置きするための台座として機能する。このため、入管用設備取付け工程では、第2エルボ部24を設置することが望ましい。
この状態で、図1に示すように陸地17側に設置された大型送風機25から、原油配管12内に空気を送るようにする。これと同時に、オイルタンカ13側の第2の大型送風機を作動させて、原油配管12内の空気を吸引して、当該空気の大気中への排出を促進させてもよい。これによって、原油配管12内に新鮮な空気が流通される。オイルタンカ13側の第2の大型送風機を設置しない場合には、原油配管12内の空気は、オイルタンカ13から大気中に排出される。その際、入管用開口部22がカバー23によって気密に覆われているため、入管用開口部22から空気が外部に漏れ出してしまうことが極力防止される。
続いて、管内検査・補修を行う(ステップS15)。実際の管内検査・補修に先立ち、入管用開口部22を経由して、資材や機材を原油配管12の海中部15に降ろす。その際、入管用開口部22の上側に図示しない櫓を設置するとともに、当該櫓に図示しないホイストやウインチ等の巻き揚げ機を設置する。カバー23の第1ファスナ部41および第2ファスナ部42を開放して、入管用開口部22を外部に露出するようにする。作業者は、当該巻き上げ機を用いて、入管用開口部22を介して、海中部15で水平になっている地点にまで資材や機材を降ろす。また、作業者も当該巻き上げ機によって海中部15で水平になっている地点にまで降りることができる。このとき、大型送風機25等によって、原油配管12内には陸地17側から送られた空気が流通しているために、作業者は、原油配管12内で安全に作業をすることができる。作業者は、海中部15の水平になっている箇所を検査したり、或いは、資材や機材を用いて腐食箇所を補修したりすることができる。
管内検査・補修工程の完了した後、資材および機材を巻き上げ機で海中部15から搬出するとともに、作業者も海中部15から退去する。続いて、入管用仮設撤去を行う(ステップS16)。入管用仮設撤去では、カバー23を除去するともに、第2エルボ部24(仮設配管)を用いている場合には陸地17側のクレーンでこれを除去する。
続いて、配管復旧を行う(ステップS17)。配管復旧工程では、取り外されたエルボ部21を元の箇所に戻して縦管部16の第1端部16Aおよび横管部18の第2端部18Aに対してエルボ部21を固定する。以上により、原油配管12のメンテンスが完了する。
本実施形態によれば、以下のことがいえる。防水気密入管管理システム11は、洋上のオイルタンカ13と地上のオイルタンク14とを接続する原油配管12であって、少なくとも一部が海面下に位置する海中部15と、海中部15から上方に向けて延びて大気中に露出された縦管部16と、陸地17から横方向に延びる横管部18と、縦管部16の第1端部16Aと横管部18の第2端部18Aとを接続するエルボ部21と、を有する原油配管12に適用され、陸地17側から送られた空気が原油配管12内を流通する状態を維持するものである。防水気密入管管理システム11は、エルボ部21に対応する位置に設けられ、人が出入り可能な入管用開口部22と、エルボ部21の形状に倣った形状を有するとともに、入管用開口部22を覆うとともに、第1端部16Aと第2端部18Aとを気密に接続可能な防水性のカバー23と、を備える。
この構成によれば、カバー23によって陸地17側から送られた空気が入管用開口部22で周囲に漏出してしまうことを防止して、原油配管12内に人が立ち入ることができる環境を維持することができる。これによって、原油配管12内で人が立ち入って検査を行ったり、実際に補修を行ったりすることができる。また、カバー23によって入管用開口部22が覆われるために、この入管用開口部22から原油配管12内に雨水が侵入してしまうことを防止できる。これによって、原油配管12内に侵入した雨水によって、原油配管12内における作業性が悪化することを防止できる。また、原油配管12内に雨水が侵入することを防止して、原油配管12内の検査および補修の品質を向上することができる。
カバー23は、内側部34と、内側部34に対向するとともに内側部34よりも曲率半径が大きくなった外側部35と、外側部35に設けられエルボ部21の軸線S方向に沿う方向に延びる第1ファスナ部41と、外側部35に設けられ第1ファスナ部41と交差する方向に延びる第2ファスナ部42と、を有する。
この構成によれば、第1ファスナ部41と第2ファスナ部42とが交差する方向に延びているために、両ファスナ部で開放される面積を大きく確保することができる。これによって、入管用開口部22から人が出入りする際に出入を容易にできるとともに、入管用開口部22から資材や基材を搬入する際にも作業効率を向上することができる。
防水気密入管管理システム11は、エルボ部21に代えて原油配管12に接続可能な第2エルボ部24であって、第2内側部26と、第2内側部26に対向するとともに第2内側部26よりも曲率半径が大きくなった第2外側部27と、第2外側部27に設けられた入管用開口部22と、を有する第2エルボ部24を備える。
この構成によれば、第2エルボ部24の内側部34を資材や機材を搬入するための台座およびスロープとして利用することができる。これによって、原油配管12の海中部15に資材や機器を降ろす際の作業効率を向上できる。
カバー23は、その周方向における一方の端部に設けられた第1辺部43と、その周方向における前記一方の端部とは反対側の他方の端部に設けられた第2辺部44と、第1辺部43と第2辺部44とを接合したり分離したり可能な接合部材45と、を有する。
この構成によれば、エルボ部21に倣う形状のカバー23を筒状からシート状に展開可能な構造にすることができる。これによって、例えば、エルボ部21に代えて第2エルボ部24がすでに設置されている状態でも、第2エルボ部24の周囲に後付けでカバー23を巻き付けるように設置することができる。
カバー23は、カバー本体32と、第2エルボ部24の軸線S方向における両端部でカバー本体32を第2エルボ部24又は原油配管12に固定するための一対のベルト部材33と、を備える。この構成によれば、海上で暴風が吹き荒れた場合でも、カバー本体32が第2エルボ部24又は原油配管12から脱落してしまう危険を極力防止できる。
以下の実施形態では、主として第1実施形態と異なる部分について説明し、第1実施形態と共通する部分については、図示又は説明を省略する。
[第2実施形態]
図8~図10を参照して、第2実施形態の防水気密入管管理システム11について説明する。本実施形態では、エルボ部21が取り外されるのではなく、エルボ部21に隣接する円筒形の第2端部18Aが取り外される点、第2端部18Aに代えて第2仮設配管51を設置してもよい点、およびカバー23の形状が異なる点が第1実施形態と異なっているが、他の部分は第1実施形態の防水気密入管管理システム11と共通している。
防水気密入管管理システム11は、第2端部18Aに対応する位置に設けられ人が出入り可能な入管用開口部22と、入管用開口部22を覆う防水性のカバー23と、第2端部18Aに代えて原油配管12に接続可能な第2仮設配管51(仮設配管)と、陸地17上に設けられ原油配管12内に空気を送る大型送風機25と、を備える。
本実施形態において、入管用開口部22は、後述するように第2仮設配管51に設けられている。しかしながら、第2仮設配管51を設けることは必須ではなく、第2仮設配管51を省略することができる。その場合には、第2端部18Aを取り外した箇所を入管用開口部22としてもよいし、或いは、元々ある第2端部18Aの頂部にバーナーやグラインダー等で開口を形成してこれを入管用開口部22としてもよい。
図8に示すように、第2仮設配管51は、原油配管12と同じ金属材料(例えば、鋼材料)によって円筒形に形成されている。第2仮設配管51は、仮設配管本体52と、仮設配管本体52の頂部に設けられた入管用開口部22と、エルボ部21に向けて又は第2端部18Aよりも陸地17側の横管部18に向けて突出するように設けられた1以上の差込部材31と、を有する。1以上の差込部材31は、エルボ部21又は第2端部18Aよりも陸地17側の横管部18内に差し込まれて、これらに対して第2仮設配管51の位置を決めることができる。この状態で、第2仮設配管51は、これらに対して仮固定される。また、第2仮設配管51は、エルボ部21又は第2端部18Aよりも陸地17側の横管部18に対して、1以上の差込部材31を介して片持ちで支持される。図10に示すように、入管用開口部22は、第2仮設配管51の頂部を切り欠くように形成されている。
図8、図9に示すように、カバー23は、円筒形の第2端部18Aおよび第2仮設配管51の形状に倣った形状を有するカバー本体32と、カバー本体32を原油配管12(エルボ部21および第2端部18Aよりも陸地17側の横管部18)に固定するための一対のベルト部材33と、を有する。カバー本体32は、まっすぐの円筒形をなしている。なお、カバー本体32は、一対のベルト部材33によって、第2仮設配管51の両端部(第2仮設配管51の軸線S方向に関する両端部)に固定されていてもよい。カバー23は、第2端部18Aよりも陸地17側の部分とエルボ部21とを気密に接続可能である。
カバー23は、第1実施形態と同様に、いわゆるテント生地で構成され、防水性と空気を通過させない気密性とを有している。図8~図10に示すように、カバー本体32は、頂部53と、頂部53に設けられた第1ファスナ部41および一対の第2ファスナ部42と、カバー23の周方向の一方の端部に設けられる第1辺部43と、カバー23の周方向の一方の端部とは反対側の他方の端部に設けられる第2辺部44と、第1辺部43と第2辺部44とを接合したり分離したり可能な接合部材45と、第1辺部43と第2辺部44とにオーバーラップするように設けられる止水部46と、を有する。
図8に示すように第1ファスナ部41および一対の第2ファスナ部42は、入管用開口部22に対応する位置に設けられている。図9に示すように、第1ファスナ部41は、第2端部18Aおよび第2仮設配管51の軸線S方向に沿う方向に延びている。第1ファスナ部41は、一般的なファスナで形成される第1ファスナ本体と、第1ファスナ本体の外側を覆う帯状の第1重ね代部と、を有する。第1重ね代部は、カバー本体32の他の部分と同じテント生地で構成されている。第1重ね代部によって第1ファスナ本体が露出することがなく、第1ファスナ本体から雨水が侵入してしまうことが防止される。
図9に示すように、一対の第2ファスナ部42の一方は、例えば、第1ファスナ部41のエルボ部21側の端部に隣接して設けられている。一対の第2ファスナ部42の他方は、例えば、第1ファスナ部41の陸地17側の端部に隣接して設けられている。一対の第2ファスナ部42のそれぞれは、第1ファスナ部41と交差する方向(一例として、直交する方向)に延びている。第2ファスナ部42のそれぞれは、一般的なファスナで形成される第2ファスナ本体と、第2ファスナ本体の外側を覆う帯状の第2重ね代部と、を有する。第2重ね代部は、カバー本体32の他の部分と同じテント生地で構成されている。第2重ね代部によって第2ファスナ本体が露出することがなく、第2ファスナ本体から雨水が侵入してしまうことが防止される。
図10に示すように、接合部材45は、一般的なロープで構成されている。図9、図10に示すように、第1辺部43および第2辺部44は、第2端部18Aおよび第2仮設配管51の軸線S方向に沿って延びている。第1辺部43および第2辺部44は、接合部材45を通すための複数の貫通孔47を有する。なお、接合部材45は、ロープに限定されるものではなく、ファスナやボタン等であってもよい。
止水部46は、第2端部18Aおよび第2仮設配管51の軸線S方向に沿って延びる帯状に形成されている。止水部46は、第1辺部43および第2辺部44の内側に位置して、第1辺部43と第2辺部44との間の隙間から雨水がカバー23の内側に侵入することを防止できる。
続いて、図7を参照して本実施形態の防水気密入管管理システム11を適用した原油配管12のメンテナンス方法の各工程について説明する。
ステップS11からステップS13までは、第1実施形態と同様である。入管用設備取付け工程では、原油配管12の第2端部18Aを取り外す(ステップS14)。取り外された第2端部18Aは、陸地17に設置されたクレーンによって撤去される。第2端部18Aに代えて、第2仮設配管51を取り付ける。第2仮設配管51は、上記クレーンによって第2端部18Aがあった位置に設置される。その際、図8に示すように、第2仮設配管51の1以上の差込部材31をエルボ部21に差し込む。これによって、第2仮設配管51がエルボ部21に対して仮止めされる。或いは、1以上の差込部材31を第2端部18Aよりも陸地17側の横管部18内に差し込んで、横管部18に対して第2仮設配管51を仮止めしてもよい。この状態で、図8に示すように、第2仮設配管51の外側にカバー23を設置する。カバー23は、原油配管12の横管部18に沿って設置された歩道48を経由して作業者が手持ちで第2仮設配管51の近傍まで運ぶことができる。カバー本体32は、第2仮設配管51の上側に被せられた後に、第1辺部43と第2辺部44とが接合部材45で接合されることで、第2仮設配管51の周囲に巻き回される。第1辺部43と第2辺部44とが接合部材45で接合されると、第2仮設配管51の周囲がカバー23によって覆われる。第2端部18Aおよび第2仮設配管51の軸線S方向に関するカバー本体32の両端部にベルト部材33を巻き回すことで、第2仮設配管51に対してカバー本体32が固定される。これによって、カバー23は、入管用開口部22を気密に覆うことができる。このとき、第2仮設配管51の入管用開口部22に対応する位置に、第1ファスナ部41および第2ファスナ部42が配置される。このように入管用開口部22に対して防水性のカバー23が設置されるために、当該入管用開口部22から雨水が原油配管12内に侵入してしまうことが極力防止される。
なお、第2仮設配管51の設置は任意であり、第2仮設配管51を用いないで入管用設備取付けを完了してもよい。第2仮設配管51を用いない場合には、第2端部18Aを除去した部分が入管用開口部22になる。その際、カバー23は、エルボ部21と、横管部18の第2端部18Aよりも陸地17側の部分とにそれぞれベルト部材33で固定される。第2仮設配管51が設けられている場合には、第2仮設配管51は、資材や機材を海中部の水平になっている地点にまで降ろす際にこれらを仮置きするための台座として機能する。このため、入管用設備取付け工程では、第2仮設配管51を用いることが望ましい。
この状態で、図1に示すように陸地17側に設置された大型送風機25から、原油配管12内に空気を送るようにする。これと同時に、オイルタンカ13側の第2の大型送風機を作動させて、原油配管12内の空気を吸引して、当該空気の大気中への排出を促進させてもよい。これによって、原油配管12内に新鮮な空気が流通される。オイルタンカ13側の第2の大型送風機を設置しない場合には、原油配管12内の空気は、オイルタンカ13から大気中に排出される。その際、入管用開口部22がカバー23によって気密に覆われているため、入管用開口部22から空気が外部に漏れ出してしまうことが極力防止される。
続いて、管内検査・補修を行う(ステップS15)。実際の管内検査・補修に先立ち、入管用開口部22を経由して、資材や機材を原油配管12の海中部15に降ろす。その際、入管用開口部22の上側に図示しない櫓を設置するとともに、当該櫓に図示しないホイストやウインチ等の巻き揚げ機を設置する。カバー23の第1ファスナ部41および第2ファスナ部42を開放して、入管用開口部22を外部に露出するようにする。すなわち、カバー23の第1ファスナ部41および第2ファスナ部42で囲まれた部分を、矢印で示すように図9に二点鎖線で示す位置にめくって、入管用開口部22を露出させる。作業者は、当該巻き上げ機を用いて、入管用開口部22を介して、海中部15で水平になっている地点にまで資材や機材を降ろす。また、作業者も当該巻き上げ機によって海中部15で水平になっている地点にまで降りることができる。このとき、大型送風機25等によって、原油配管12内には空気が流通しているために、作業者は、原油配管12内で安全に作業をすることができる。作業者は、海中部15の水平になっている箇所を検査したり、或いは、資材や機材を用いて腐食箇所を補修したりすることができる。
ステップS16~S17については、第1実施形態と同様である。以上により、原油配管12のメンテンスが完了する。
第2実施形態によれば、以下のことがいえる。防水気密入管管理システム11は、洋上のオイルタンカ13と地上のオイルタンク14とを接続する原油配管12であって、海面下に位置する海中部15と、海中部15から上方に向けて延びて大気中に露出された縦管部16と、陸地17から横方向に延びる横管部18と、縦管部16の第1端部16Aと横管部18の第2端部18Aとを接続するエルボ部21と、を有する原油配管12に適用され、陸地17側から送られた空気が原油配管12内を流通する状態を維持する防水気密入管管理システム11であって、第2端部18Aに対応する位置に設けられ、人が出入り可能な入管用開口部22と、第2端部18Aの円筒形状に倣った円筒形状を有するとともに、入管用開口部22を覆うとともに、第2端部18Aよりも陸地17側の部分とエルボ部21とを気密に接続可能な防水性のカバー23と、を備える。
この構成によれば、カバー23によって陸地17側から送られた空気が入管用開口部22で周囲に漏出してしまうことを防止して、原油配管12内に人が立ち入ることができる環境を維持することができる。これによって、原油配管12内で人が立ち入って検査を行ったり、実際に補修を行ったりすることができる。また、カバー23によって入管用開口部22が覆われるために、この入管用開口部22から原油配管12内に雨水が侵入してしまうことを防止できる。これによって、原油配管12内に侵入した雨水によって、原油配管12内の作業性が悪化することを防止できる。また、原油配管12内に雨水が侵入することを防止することで、原油配管12内の検査および補修の品質を向上することができる。
カバー23は、第2端部18Aの軸線S方向に沿う方向に延びる第1ファスナ部41と、第1ファスナ部41と交差する方向に延びる第2ファスナ部42と、を有する。
この構成によれば、第1ファスナ部41と第2ファスナ部42とが交差する方向に延びているために、両ファスナ部で開放される面積を大きく確保することができる。これによって、入管用開口部22から人が出入りする際に出入を容易にできるとともに、入管用開口部22から資材や基材を搬入する際にも作業効率を向上することができる。
防水気密入管管理システム11は、第2端部18Aに代えて原油配管12に接続可能な仮設配管であって、仮設配管本体52と、仮設配管本体52から延び且つ原油配管12の第2端部18Aに隣接する箇所に差し込まれて仮設配管本体52を支持可能な差込部材31と、仮設配管本体52に設けられた入管用開口部22と、を有する仮設配管を備える。
この構成によれば、仮設配管本体52を資材や機器を搬入するための台座として利用することができる。これによって、原油配管12の海中部15に資材や機材を降ろす際の作業効率を向上できる。
カバー23は、その周方向における一方の端部に設けられた第1辺部43と、その周方向における前記一方の端部とは反対側の他方の端部に設けられた第2辺部44と、第1辺部43と第2辺部44とを接合したり分離したり可能な接合部材45と、を有する。
この構成によれば、第2端部18Aに倣う形状のカバー23を筒状からシート状に展開可能な構造にすることができる。これによって、例えば、第2端部18Aに代えて仮設配管がすでに設置されている状態でも、仮設配管に対して後付けでカバー23を巻き付けるように設置することができる。
カバー23は、カバー本体32と、第2端部18Aの軸線S方向における両端部でカバー本体32を仮設配管又は原油配管12に固定するための一対のベルト部材33と、を備える。この構成によれば、海上で暴風が吹き荒れた場合でも、カバー本体32が仮設配管又は原油配管12から脱落してしまう危険を極力防止できる。
上記した実施形態は、種々の置き換えや変形を加えて実施できる。また、異なる実施形態を適宜に組み合わせて一つの発明を構成することも当然にできる。
11 防水気密入管管理システム
12 原油配管
13 オイルタンカ
14 オイルタンク
15 海中部
16 縦管部
16A 第1端部
17 陸地
18 横管部
18A 第2端部
21 エルボ部
22 入管用開口部
23 カバー
24 第2エルボ部
26 第2内側部
27 第2外側部
32 カバー本体
33 ベルト部材
41 第1ファスナ部
42 第2ファスナ部
43 第1辺部
44 第2辺部
45 接合部材
S 軸線
47 貫通孔
51 第2仮設配管
52 仮設配管本体

Claims (10)

  1. 洋上のオイルタンカと地上のオイルタンクとを接続する原油配管であって、少なくとも一部が海面下に位置する海中部と、前記海中部から上方に向けて延びて大気中に露出された縦管部と、陸地から横方向に延びる横管部と、前記縦管部の第1端部と前記横管部の第2端部とを接続するエルボ部と、を有する原油配管に適用され、前記陸地側から送られた空気が前記原油配管内を流通する状態を維持する防水気密入管管理システムであって、
    前記エルボ部に対応する位置に設けられ、人が出入り可能な入管用開口部と、
    前記エルボ部の形状に倣った形状を有するとともに、前記入管用開口部を覆うとともに、前記第1端部と前記第2端部とを気密に接続可能な防水性のカバーと、
    を備える防水気密入管管理システム。
  2. 前記カバーは、
    内側部と、
    前記内側部に対向するとともに前記内側部よりも曲率半径が大きくなった外側部と、
    前記外側部に設けられ前記エルボ部の軸線方向に沿う方向に延びる第1ファスナ部と、
    前記外側部に設けられ前記第1ファスナ部と交差する方向に延びる第2ファスナ部と、
    を有する請求項1に記載の防水気密入管管理システム。
  3. 前記エルボ部に代えて前記原油配管に接続可能な第2エルボ部であって、第2内側部と、前記第2内側部に対向するとともに前記第2内側部よりも曲率半径が大きくなった第2外側部と、前記第2外側部に設けられた前記入管用開口部と、を有する第2エルボ部を備える請求項1又は請求項2に記載の防水気密入管管理システム。
  4. 前記カバーは、
    その周方向における一方の端部に設けられた第1辺部と、
    その周方向における前記一方の端部とは反対側の他方の端部に設けられた第2辺部と、
    前記第1辺部と前記第2辺部とを接合したり分離したり可能な接合部材と、
    を有する請求項3に記載の防水気密入管管理システム。
  5. 前記カバーは、
    カバー本体と、
    前記第2エルボ部の軸線方向における両端部で前記カバー本体を前記第2エルボ部又は前記原油配管に固定するための一対のベルト部材と、
    を備える請求項3又は請求項4に記載の防水気密入管管理システム。
  6. 洋上のオイルタンカと地上のオイルタンクとを接続する原油配管であって、海面下に位置する海中部と、前記海中部から上方に向けて延びて大気中に露出された縦管部と、陸地から横方向に延びる横管部と、前記縦管部の第1端部と前記横管部の第2端部とを接続するエルボ部と、を有する原油配管に適用され、前記陸地側から送られた空気が前記原油配管内を流通する状態を維持する防水気密入管管理システムであって、
    前記第2端部に対応する位置に設けられ、人が出入り可能な入管用開口部と、
    前記第2端部の円筒形状に倣った円筒形状を有するとともに、前記入管用開口部を覆うとともに、前記第2端部よりも前記陸地側の部分と前記エルボ部とを気密に接続可能な防水性のカバーと、
    を備える防水気密入管管理システム。
  7. 前記カバーは、
    前記第2端部の軸線方向に沿う方向に延びる第1ファスナ部と、
    前記第1ファスナ部と交差する方向に延びる第2ファスナ部と、
    を有する請求項6に記載の防水気密入管管理システム。
  8. 前記第2端部に代えて前記原油配管に接続可能な仮設配管であって、仮設配管本体と、前記仮設配管本体から延び且つ前記原油配管の前記第2端部に隣接する箇所に差し込まれて前記仮設配管本体を支持可能な差込部材と、前記仮設配管本体に設けられた前記入管用開口部と、を有する仮設配管を備える請求項6又は請求項7に記載の防水気密入管管理システム。
  9. 前記カバーは、
    その周方向における一方の端部に設けられた第1辺部と、
    その周方向における前記一方の端部とは反対側の他方の端部に設けられた第2辺部と、
    前記第1辺部と前記第2辺部とを接合したり分離したり可能な接合部材と、
    を有する請求項8に記載の防水気密入管管理システム。
  10. 前記カバーは、
    カバー本体と、
    前記第2端部の軸線方向における両端部で前記カバー本体を前記仮設配管又は前記原油配管に固定するための一対のベルト部材と、
    を備える請求項8又は請求項9に記載の防水気密入管管理システム。
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