JP7312039B2 - 溶接モニタ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、溶接モニタ装置に関する。
従来、異なる特性の2台のカメラを用い、アーク溶接による溶接箇所と周辺部とを撮像し、一方のカメラの溶接個所の画像をもう一方のカメラの溶接個所の画像と差し替えて合成し溶接個所を監視する装置が知られている(例えば、特許文献1、特許文献2参照)。
特開2017-94364号公報
特許文献1に開示された技術では、2台のカメラは、並列に設けられているため、両カメラと撮像対象物(溶接個所)との距離が常に一定であれば、2台のカメラの画像がずれることなく合成することが可能である。
しかしながら、2台のカメラと撮像対象物(溶接個所)との距離が変化した場合、2台のカメラの画像のずれ量が変化し、差し替え部分の画像の境界が不連続な画像となる。このため、視認性の低下を招き、監視者に違和感を与えるおそれがあるとともに、溶接状態を正確に反映させた画像を表示できず、監視精度の低下を招く。
そこで、本発明は、第1カメラおよび第2カメラと撮像対象物との距離が変化しても、視認性および監視制度の確保が可能な溶接モニタ装置を提供することを目的としている。
前記目的を達成するために、本発明の溶接モニタ装置は、アーク溶接作業を行う際にワークの溶接個所の周辺部を確認可能な高輝度画像を取得する第1カメラと、前記第1カメラに並んで設けられて前記溶接個所を確認可能な低輝度画像を取得する第2カメラと、前記第1カメラおよび前記第2カメラの撮像を制御し、かつ、前記高輝度画像の前記溶接個所の画像を、前記低輝度画像の前記溶接個所の画像と差し替えて合成画像を作成する合成処理を行い、さらに、前記合成画像を表示画面に表示させる制御部と、を備え、前記制御部は、前記第1カメラの画像と、前記第2カメラの画像とを差し替えるにあたり、前記第1カメラと前記第2カメラとの設置位置の違いによる画像のずれ量に応じて、前記第2カメラの前記差し替えを行う画像の位置補正を行う位置補正処理部を備え
前記位置補正処理部は、前記位置補正の際の補正量を、前記第1カメラの焦点距離に応じた値として求め
前記第1カメラと前記第2カメラとは、撮像対象物との距離を計測して焦点距離を調整するオートフォーカス機能を有し、
前記制御部は、前記第2カメラの焦点距離を制御するフォーカス制御値を、前記第1カメラの焦点距離を制御するフォーカス制御値から求める焦点距離制御部を備え
前記第1カメラおよび前記第2カメラは、遮光性を有した遮蔽板の前面の中央部に設けられ、前記表示画面は、前記遮蔽板の後面の前記第1カメラおよび前記第2カメラと重なる位置に設けられる溶接モニタ装置とした。
本開示の溶接モニタ装置では、上記構成により、撮像対象物との距離が変化しても、位置補正処理部が位置補正の際の補正量を距離の変化に応じた最適な値とすることで、ずれのない合成画像を得ることができ、視認性、正確性、および監視精度の確保が可能である。また、焦点距離制御部によって、第2カメラの焦点距離を最適な値に制御することができる。また、遮光性を有した遮蔽板の前面の中央部に第1カメラおよび第2カメラが設けられ、遮蔽板の後面の前記第1カメラおよび前記第2カメラと重なる位置に表示画面が設けられることで、合成画像を見ながら溶接作業を行うことができる。
実施の形態1の溶接モニタ装置の全体構成を示す概略図である。 実施の形態1の溶接モニタ装置の正面図である。 実施の形態1の溶接モニタ装置の背面図である。 実施の形態1の溶接モニタ装置の側面図である。 実施の形態1の溶接モニタ装置によるワークの撮像画像の図であり、(a)は第1カメラで取得した画像を示し、(b)は第2カメラで取得した画像を示す。 実施の形態1の溶接モニタ装置におけるワークディスタンスとフォーカス制御値との関係を示す特性図である。 実施の形態1の溶接モニタ装置における第1カメラのフォーカス制御値と第2カメラのフォーカス制御値との関係を示す特性図である。 実施の形態1の溶接モニタ装置におけるワークディスタンスと第1カメラの画像と第2カメラの画像とのずれ量との関係を示す特性図である。 実施の形態1の溶接モニタ装置における第1カメラのフォーカス制御値と第2カメラの画像の位置補正量との関係を示す特性図である。 非溶接時に第1カメラで取得した画像を示す図である。 非溶接時に第2カメラで取得した画像を示す図である。 実施の形態1の溶接モニタ装置の制御ユニットで行う処理の流れを示すフローチャートである。 溶接時に第1カメラで取得した画像を示す図である。 溶接時に第2カメラで取得した画像を示す図である。 第1の合成方法による合成画像を示す図である。 第2の合成方法による合成画像を示す図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
(実施の形態1)
実施の形態1の溶接モニタ装置Aは、作業者が、溶接用手持遮光面として片手に持って使用するもので、図1に示すように、遮蔽板10、撮像部20、タブレット型コンピュータ30(以下、PC30と表記する)を備える。
遮蔽板10は、光および熱を遮蔽可能な金属や樹脂などにより形成され、図2A~図2Cに示すように、略矩形の薄板状の本体11と、本体11の下部に設けられ、作業者が把持可能な棒状の把持部12と、を備える。
撮像部20は、図2A、図2Cに示すように、遮蔽板10の本体11の前面11aに設けられており、左右に並んで設けられた第1カメラ21および第2カメラ22とを備える。また、図1に示すように、各カメラ21、22は、レンズの撮像方向である前方(矢印FRの方向)に光学フィルタ21f、22fが設けられている。
なお、本明細書において、両カメラ21、22により撮影する方向を基準とし、図面において、矢印FRの方向を前方、その反対方向の矢印RRの方向を後方、矢印UPの方向を上方、矢印DNの方向を下方、矢印Lの方向を左方向、矢印Rの方向を右方向と称す。
PC30は、前述したようにタブレット型コンピュータであり、遮蔽板10の本体11の後面11bに表示画面31を後方に向けて取り付けられ(図2B、図2C参照)、内部に制御ユニット32を備える。
表示画面31は、液晶ディスプレイや有機EL(electro-luminescence)ディスプレイなど、薄型で軽量のものが用いられている。
また、制御ユニット32は、カメラ制御部321と画像処理部322とを備える。詳細については後述するが、カメラ制御部321は、第1カメラ21と第2カメラ22との焦点距離(フォーカス制御値C1fx、C2fx)、第1カメラ21のシャッタ速度C1sなどを制御する。また、画像処理部322は、各カメラ21、22により取得した画像を合成する合成処理を行って合成画像を表示画面31に表示し、さらに、合成処理を行うにあたり、第2カメラ22で取得した画像の位置補正を行う。
この溶接モニタ装置Aは、第1のワークW1と第2のワークW2とをアーク溶接する際に、作業者は、把持部12を把持し、本体11の前面11aの両カメラ21、22を両ワークW1、W2に向け、後面11bの表示画面31の表示画像を見ながら溶接作業を行う。また、図1では、第1のワークW1と第2のワークW2との間に、ノズルNOから延ばした溶接ワイヤWwの先端が、溶融して溶融池Mpが形成されている状態を示し、この溶融池Mpの部分を溶接箇所であって溶接中心部と称する。なお、以下の説明において、第1のワークW1と第2のワークW2とを総称する場合は、単に、ワークWと称する。
(撮像部および制御ユニット)
以下に、撮像部20、制御ユニット32について詳細に説明する。
<撮像部>
撮像部20には、図2Aに示すように、第1カメラ21と第2カメラ22とが左右に並んで設けられている。各カメラ21、22は、オートフォーカス機能、シャッタ速度調節機能を備え、かつ、撮影視野が同等のものが用いられている。よって、両カメラ21、22は、同一機種のものを用いるのが好ましい。一例として、各カメラ21、22として、有効画素数1920×1080程度のCMOSカラーイメージセンサを用いることができる。また、各カメラ21、22として、ワークディスタンス(WD:撮像対象物に焦点が合っているときのレンズ先端から撮像対象物までの距離)が、100~300mm程度のものを用いる。
なお、各カメラ21、22は、オートフォーカス機能を得る構成として、被撮像物との距離を計測する焦点距離計測部211、212と、各カメラ21、22の焦点を調節する焦点距離制御部221、222とを備える。焦点距離計測部211、221は、周知のように、レンズの位置から赤外線を照射し、その反射により距離を計測するもの(アクティブ方式)や、レンズを通過した光を利用して測距を行う方式(パッシブ方式)など周知の技術を用いる。
焦点距離制御部212、222は、各カメラ21、22の焦点距離を制御するフォーカス制御値C1fx、C2fxを、焦点距離計測部211、221が計測したワークW1、W2との距離(ワークディスタンスWD)に応じて自動制御する機能を有する。さらに、第2カメラ22の焦点距離制御部222は、上述の自動制御機能に加え、制御ユニット32のカメラ制御部321の制御により、第2カメラ22の焦点距離(フォーカス制御値C2f)を制御することも可能となっている。
光学フィルタ21f、22fは、それぞれ、第1カメラ21および第2カメラ22のレンズ(図示省略)の前方に配置されて、第1カメラ21および第2カメラ22の撮像輝度を所定の範囲の輝度に調整するためのもので、遮光ガラスが用いられている。具体的には、光学フィルタ21fは、第1カメラ21が高輝度画像を取得することを可能とするもので、相対的に明るめの遮光ガラス(例えば、遮光度番号が2~6の範囲内のものであって、一例として遮光度番号6のもの)が用いられている。
一方、光学フィルタ22fは、第2カメラ22が溶接時のアーク光および溶融プールが確認可能な低輝度画像を取得可能とする十分な遮光度を有する遮光ガラス(例えば、遮光度番号9~12の範囲内のもの、一例として遮光度番号11のもの)が用いられている。このように、第2カメラ22の光学フィルタ22fは、遮光性が高いため、非溶接時には、図8Bに示すように、第2カメラ22により取得した画像は、全面で黒色となり肉眼では確認することができない。よって、この非溶接時には、第2カメラ22は、光学フィルタ22fをレンズの前に配置した状態では、焦点距離計測部221による距離計測が困難である。
また、図8Aは、非溶接時に第1カメラ21により取得した画像を示し、ワークW、ノズルNO、溶接ワイヤWwなどを確認することができる。
なお、光学フィルタ21f、22fとしては、上記の遮光ガラスの他に、近赤外線透過型のバンドパスフィルタや、中心部のみ透過率を変更した特殊なフィルタを用いることもできる。
<制御ユニット>
次に、制御ユニット32において実行する処理の内容について説明する。
制御ユニット32では、カメラ制御部321により各カメラ21、22の撮像を制御する撮像処理と、画像処理部322により各カメラ21、22で撮像した画像を合成する合成処理、および、合成処理に伴う位置補正処理を行う。詳細については後述するが、撮像処理では、各カメラ21、22のシャッタ速度C1s、C2sや焦点距離(フォーカス制御値C1fx、C2fx)の制御を行う。合成処理は、簡単に説明すると、第1カメラ21で撮像した高輝度画像において白くハレーションを起こした溶接中心部の画像部分を、第2カメラ22で撮像した低輝度画像の溶接中心部の画像に差し替えて合成する処理である。
まず、撮像処理について説明すると、この撮像処理としては、シャッタ速度処理と焦点距離調整処理とを行う。
シャッタ速度処理は、各カメラ21、22のシャッタ速度を最適に調整するもので、第1カメラ21のシャッタ速度C1sを、非溶接時には第1のシャッタ速度C1s1に制御し、溶接時には第2のシャッタ速度C1s2に制御する。第1のシャッタ速度C1s1は、非溶接時に、ワークW1、W2の溶接個所の周囲を確認可能な画像を取得できる速度である。一方、第2のシャッタ速度C1s2は、第1のシャッタ速度C1s1よりも早い速度であって、溶接時に、図10Aに示すように、溶接個所であってハレーションを起こしたハレーション部21aの周辺部21bを確認可能な画像を取得できる速度である。
なお、シャッタ速度処理において、第2カメラ22に対しては、シャッタ速度処理として、低輝度画像を撮像するのに最適な予め設定されたシャッタ速度C2sに制御する。
次に、焦点距離調整処理について説明する。
この焦点距離調整処理としては、溶接作業の前段階で行う前段階処理と、溶接時に行う溶接時処理とを実行する。
前段階処理は、設置位置が左右方向に異なる第1カメラ21と第2カメラ22とで撮像した画像を、位置のずれが生じることなく連続的に合成するために必要なデータや関数を得るための処理である。
この前段階処理は、各カメラ21、22に光学フィルタ21f、22fを取り付ける前の時点で実行するもので、フォーカス制御値C2fxを求める関数Fcf(C1fx)と、位置補正量ΔDfを求める関数Fdf(C1fx)とを演算する。
以下に、フォーカス制御値C2fxを求める関数Fcf(C1fx)と、位置補正量ΔDfを求める関数Fdf(C1fx)とについて説明する。
フォーカス制御値C2fxを求める関数Fcf(C1fx)は、第2カメラ22の焦点距離を制御するフォーカス制御値C2fxを、第1カメラ21のフォーカス制御値C1fxに基づいて得るための関数である。すなわち、第2カメラ22の光学フィルタ22fは、遮蔽性が高く、非溶接時には、レンズを通して距離計測用の光線の出力や入力ができない。このため、第2カメラ22では、オートフォーカス機能(焦点距離計測部221)による焦点距離(フォーカス制御値C2f)の制御を行うことができない。
そこで、第2カメラ22の焦点距離を制御するフォーカス制御値C2fは、関数Fcf(C1fx)に基づいて、第1カメラ21のオートフォーカス機能で得られるフォーカス制御値C1fxに応じて設定するようにした。
以下に、この関数Fcf(C1fx)を求める手順を説明する。
まず、図4に示すように、ワークディスタンスWD(レンズと角部cとの距離)の最小距離WD1から最大距離WD2の範囲で、ワークディスタンスWDと両カメラ21、22のフォーカス制御値C1fx、C2fxとの関係を求める。なお、第1カメラ21のフォーカス制御値C1fxと、第2カメラ22のフォーカス制御値C2fxとは、それぞれ、焦点距離計測部211、221が計測した焦点距離に基づいて決定した制御値である。
図4に示すように、各フォーカス制御値C1fx、C2fxは、ワークディスタンスWDの最小距離WD1から最大距離WD2の範囲内で比例し、かつ、両カメラ21、22の取り付け位置のずれ量に基づいて一定の差分を有する。
したがって、第1カメラ21のフォーカス制御値C1fxと、第2カメラ22のフォーカス制御値C2fxとは、図5に示す比例関係にある。よって、下記(式1)に示すように、第1カメラ21のフォーカス制御値C1fxから第2カメラ22のフォーカス制御値C2fxを求める関数Fcf(C1fx)を求めることができる。
C2fx=Fcf(C1fx) ・・・(式1)
次に、第2カメラ22の取得画像の位置補正量ΔDfを求める関数Fdf(C1fx)について説明する。
第1カメラ21と第2カメラ22とは、図2Aに示すように、遮蔽板10において左右方向にずれて設置されているため、第1カメラ21と第2カメラ22とでは、撮像した画像に左右方向にずれが生じる。
図3(a)(b)は、光学フィルタ21f、22fの設置前に取得した第1カメラ21と第2カメラ22との撮像画像の一例を示す。図3(a)に示すように、第1カメラ21の画像の中央に基準点としての角部cが配置されるように撮像したときに、第2カメラ22で取得した画像では、図3(b)に示すように、角部cの位置が、画像中央から左にずれる。
よって、第1カメラ21の画像中央の画像(溶接個所)の画像を、第2カメラ22で撮像した溶接個所の画像と差し替える場合、第2カメラ22の画像では、中央から左にずれた位置の画像と差し替える必要がある。
図6は、レンズから撮像対象物(ワークW)までの距離であるワークディスタンスWDの最小距離WD1および最大距離WD2における、第1カメラ21の画像と第2カメラ22との画像のずれ量Dfを示す。このように、ずれ量Dfは、レンズと撮像対象物(基準位置)までの距離であるワークディスタンスWDに比例する。そして、ワークディスタンスWDは、フォーカス制御値C1fxに比例しさらに、前述したように第2カメラ22のフォーカス制御値C2fxは、(式1)のフォーカス制御値C1fxの関数とすることができる。
よって、第2カメラ22の画像を、第1カメラ21の画像と同一位置に重ねることができるように位置をずらすための位置補正量ΔDfを、図7に示すように、第1カメラ21のフォーカス制御値C1fxの関数Fdf(C1fx)とすることができる。なお、この位置補正量ΔDfは、下記(式2)で表すことができる。
ΔDf=Fdf(C1fx) ・・・・(式2)
したがって、図3(b)に示す第2カメラ22の画像を、ずれ量Dfに相当する位置補正量ΔDfだけ右にずらすことで、第2カメラ22の画像を第1カメラ21の画像の同一位置に重ねることができる。すなわち、画像合成の際に、第1カメラ21の画像の一部と第2カメラ22の画像の一部と差し替えるにあたり、第2カメラ22の画像に位置補正量ΔDfだけ右にずらすことで、第1カメラ21の画像に連続的に第2カメラ22の画像を位置のずれなく合成することができる。
次に、溶接時に実行する制御ユニット32の処理について、図9のフローチャートを参照しつつ説明する。
なお、実施の形態1の溶接モニタ装置Aは、作業者が把持部12を片手で把持し、遮蔽板10の前面11aを、溶接箇所であるワークWの方向に向けて使用する。
溶接を開始する前時点(非溶接時)では、まず、第1カメラ21のシャッタ速度C1sを第1のシャッタ速度C1s1に制御し(ステップS1)、この第1カメラ21で取得した「高輝度画像」を表示画面31に図8Aに示すベース画像21Aとして表示する(ステップS2)。なお、シャッタ速度C1s1は、非溶接時に、溶接個所(画面中央)の周囲を確認可能な速度である。また、このとき、この時点の第2カメラ22により取得する画像は、図8Bに示すように、光学フィルタ22fの遮光により画像を確認することができない。
次に、制御ユニット32の画像処理部322では、溶接開始か否かの判定を行い(ステップS3)、溶接開始(溶接中)と判定した場合には、第1カメラ21のシャッタ速度C1sを、溶接時に、その周囲を確認可能なシャッタ速度C1s2に切り替える。そして、その取得画像をベース画像として表示する(ステップS4)。なお、本実施の形態1では、溶接中の判定は、第1カメラ21の平均輝度値C1Lを監視し、平均輝度値C1Lが、予め設定された溶接判定閾値Lwを超えた時点で、溶接開始と判定する。そして、平均輝度値C1Lが溶接判定閾値Lwを超えている間は溶接中と判定する。
溶接開始後に、シャッタ速度C1s2として第1カメラ21により取得したベース画像21Bの一例を図10Aに示す。溶接時に、表示画面31表示するベース画像21Bでは、溶接中心部は白くハレーションを起こして画像を確認することができないハレーション部21aとなる。一方、ハレーション部21aの周辺部21bは薄暗いが形状などを視認可能な画像となる。
同時に、第2カメラ22の焦点距離の制御(ステップS5)、および、撮像した画像の位置補正を行う(ステップS6)。
第2カメラ22の焦点距離の制御は、前述したように、関数Fcf(C1fx)に基づいて第1カメラ21のフォーカス制御値C1fxから演算した第2カメラ22のフォーカス制御値C2fxを求める。そして、このフォーカス制御値C2fxにより第2カメラ22の焦点距離を制御する。
これにより、第2カメラ22のレンズの前に、遮光性の高い光学フィルタ22fが存在していても、第2カメラ22の焦点距離を適切に制御することができる。
また、第2カメラ22が撮像する画像の位置補正は、第2カメラ22で取得した画像に対して、前述した位置補正量ΔDfの分だけ、左右方向の位置をずらす補正を行う。この位置補正量ΔDfは、第1カメラ21のフォーカス制御値C1fxに基づいて設定するため、溶接モニタ装置Aを手持ちで使用し、溶接箇所との距離が変化しても、位置補正を高精度で行うことができる。
図10Bは、第2カメラ22により取得した画像に対して、上記の焦点距離の補正と位置補正とを行った画像の一例を示している。この第2カメラ22で取得した画像22Bは、光学フィルタ22fにより、溶接中心部22aを視認でき、逆に、その周辺部22bは視認できない画像となっている。
次に、第1カメラ21により取得した画像と、第2カメラ22により取得した画像とを合成し、この合成画像を表示する(ステップS7)。ここで、第2カメラ22で取得した溶接中心部22aの画像は、上記の焦点距離補正により溶接中心部の撮像に適切な距離となっているとともに、表示画面31において、第1カメラ21が取得したベース画像21Bにおける溶接中心部に一致する位置に表示される。
なお、画像の合成方法としては、下記の第1の合成方法と第2の合成方法とのいずれか一方を用いる。
第1の合成方法は、第1カメラ21で取得した画像において、予め設定した輝度閾値を超えた部分(図10Aのハレーション部21a)を、第2カメラ22で取得した画像22Bの視認可能な溶接中心部22aの画像に差し替えて表示する方法である。図11Aに、この第1の合成方法により合成した画像の一例を示す。そして、この第1の合成方法で差し替え表示を行うにあたり、第1カメラ21の画像の輝度閾値として、設定したフレームによる移動平均値を用いることにより、サイズ変動を緩和し、視認性を向上させることができる。
第2の合成方法は、第1カメラ21で取得した画像において輝度閾値を超えた部分(図10Aのハレーション部21a)のみを、第2カメラ22で取得した溶接中心部22aの画像と平均化して表示する方法である。
図11Bは、第2の方法により合成した画像の表示例を示す。すなわち、表示画面31において、矩形の平均化領域23を囲んで、第1カメラ21で取得したハレーション部21aの周辺部21bの画像が表示されている。そして、平均化領域23の画像は、図10Bに示す第2カメラ22で取得した溶接中心部22aの画像と第1カメラ21で取得したハレーション部21a(図10A参照)の画像とを平均化して表示した画像である。
そして、画像合成処理および画像表示処理(ステップS7)を行った後、溶接終了判定を行い(ステップS8)、溶接継続中は、ステップS4~ステップS7の処理による第1カメラ21、第2カメラ22の画像を合成して表示する処理を繰り返す。また、溶接終了と判定した場合は、ステップS1の処理に戻るか、あるいは、表示画面31の画像表示を一旦終了し、次の所定の開始操作を待つかする。
なお、溶接終了判定は、第1カメラ21が取得する画像の平均輝度値C1lが、前述の溶接判定閾値Lwを下回った状態が、予め設定した設定時間TLw(例えば、零コンマ数秒程度、より具体的には0.3秒)を超えて経過した場合に、溶接終了と判断する。
(実施の形態1の作用)
次に、実施の形態1の溶接モニタ装置Aの作用を説明する。
まず、溶接を開始する前に、作業者は、制御ユニット32に前段階処理を実行させ、第2カメラ22のフォーカス制御値C2fxを求める関数Fcf(C1fx)と、第2カメラ22の取得画像の位置補正量ΔDfを求める関数Fdf(C1fx)とを演算させる。
そして、溶接作業を行う際には、作業者は、まず、溶接モニタ装置Aの把持部12を持ち、遮蔽板10の本体11の前面11aをワークW1、W2の方向に向け、第1カメラ21および第2カメラ22により溶接個所の画像を取得する。
このとき、遮蔽板10の本体11の後面11bに設けられたPC30の表示画面31には、第1カメラ21で取得した「高輝度画像」がベース画像21Aとして表示される(ステップS2)。なお、この際、第1カメラ21のシャッタ速度C1sは、非溶接時用の第1のシャッタ速度C1s1に制御される。
そして、アーク溶接の実行の際には、作業者は、両カメラ21、22をワークWの溶接個所に向け、ワークWの溶接個所と作業者の顔との間に遮蔽板10を配置させ、作業者は、PC30の表示画面31の表示画像により溶接作業の監視を行う。
したがって、作業者は、溶接面を着用することなく、溶接モニタ装置Aにより溶接状態を監視できる。また、溶接個所(溶融池Mp)の光および熱は、遮蔽板10により遮蔽することができる。
この溶接作業時には、制御ユニット32は、第1カメラ21の撮像画像の平均輝度値C1Lを監視し、平均輝度値C1Lが、予め設定された溶接判定閾値Lwを超えることで、溶接開始と判定する。また、平均輝度値C1Lが溶接判定閾値Lwを超えている間は、溶接中(溶接終了ではない)と判定する。
そして、制御ユニット32は、溶接開始と判定した際には、第1カメラ21のシャッタ速度C1sを、溶接時に、溶接前のシャッタ速度C1s1よりも早いシャッタ速度C1s2に切り替える。これにより、第1カメラ21は、図10Aに示すように、溶接個所(ハレーション部21a)の周囲を確認可能な画像である周辺部21bの画像を取得する。
さらに、制御ユニット32は、第1カメラ21のハレーション部21aを、第2カメラ22で取得した画像において、ハレーション部21aと同じ領域において撮像した画像である溶接中心部22aの画像と差し替えて合成する。ここで、第2カメラ22は、レンズの前面に遮光度が高い遮光ガラス製(遮光度11程度)の光学フィルタ22fを備える。このため、第2カメラ22では、図10Bに示すように、輝度の高い溶接中心部22aについては確認可能な画像を取得できるのに対し、その周辺部22bは、確認不可能な画像として取得する。したがって、第1カメラ21では、ハレーションを起こして確認をすることができないハレーション部21aに、第2カメラ22で取得した確認可能な溶接中心部22aの画像を合成することにより、その合成画像は、溶接中心部22aとその周辺部21bとの両方を確認可能な画像とすることができる。
また、第2カメラ22で取得する画像は、第1カメラ21のフォーカス制御値C1fxに基づいて、その設置位置の違いによる焦点距離分を補正して取得する。すなわち、第1カメラ21と第2カメラ22との設置位置のずれに応じて焦点距離に基づいて、第1カメラ21のフォーカス制御値C1fxから第2カメラ22に適切なフォーカス制御値C2fxを求める関数Fcf(C1fx)を予め求めている。したがって、第2カメラ22のレンズの前に遮光性が高い光学フィルタ22fを設けていても、適切なフォーカス制御値C2fx(焦点距離)を演算し、制御することができる。
よって、図11A、図11Bに示す合成画像において、溶接中心部22aおよび同一位置の平均化領域23と、周辺部21bとで焦点距離が不適切なことによる画像のぼやけなどが生じることがない。これにより、作業者は、高精度で溶接中心部22aの状態を確認することができる。
加えて、第1カメラ21と第2カメラ22とは、設置位置が異なることから、図3(a)(b)に示すように、左右方向の位置にずれが生じる。したがって、画像合成の際に、第2カメラ22の画像を、第1カメラ21の画像の座標と同じ範囲の画像を合成すると、第1カメラ21の画像とずれた位置に第2カメラ22の画像を合成することになる。
そこで、本実施の形態1では、第1カメラ21のフォーカス制御値C1fxから、第2カメラ22の画像を、第1カメラ21の画像と同一位置に重ねることができるように位置をずらすための位置補正量ΔDfを得る関数Fdf(C1fx)を演算している。
したがって、図11A、図11Bに示すように、第1カメラ21で撮像した周辺部21bの画像に対し、溶接中心部22aおよび同一位置の平均化領域23を、位置のずれが無く差し替えることができる。よって、作業者は、高精度で溶接中心部22aの状態を確認することができる。
以上のように、作業者は、PC30の表示画面31の合成画像を見ながら、溶接作業を行うことができる。この場合、単一の遮光ガラスを介しての作業と比較して、作業箇所以外の周辺の視野も確保することができ、作業性に優れ、かつ、作業効率も向上できる。さらに、表示画面31への表示において、表示倍率を任意の倍率とすることができ、遮光ガラスを介しての作業と比較して、高い視認性を得ることができる。加えて、遮光ガラスを介して溶接個所を見ながら作業を行う場合と比較して、紫外線が透過することがなく、作業者の目の負担を軽減できる。しかも、遮蔽板により、溶接による熱を遮ることができ、これによっても、作業性を向上できる。
(実施の形態1の効果)
以下に、実施の形態1の溶接モニタ装置Aの効果を列挙する。
(1)実施の形態1の溶接モニタ装置Aは、アーク溶接作業を行う際にワークWの溶接個所(溶融池Mp)の周辺部21bを確認可能な高輝度画像を取得する第1カメラ21と、第1カメラ21に並んで設けられて溶接個所(溶融池Mp)を確認可能な低輝度画像を取得する第2カメラ22と、第1カメラ21および第2カメラ22の撮像を制御するカメラ制御部321と、高輝度画像の溶接個所の画像を、低輝度画像の溶接個所の画像と差し替えて合成画像を作成する合成処理を行い、さらに、合成画像を表示画面31に表示させる画像処理部322とを備えた制御ユニット32と、を備える。
制御ユニット32は、第1カメラ21の溶接個所の画像と、第2カメラ22の溶接個所の画像とを差し替えるにあたり、第1カメラ21と第2カメラ22との設置位置の違いによる画像のずれ量Dfに応じて、第2カメラ22の差し替えを行う溶接個所の画像の位置補正を行う位置補正処理部(ステップS6の処理を行う部分)を備える。
したがって、合成画像にずれが生じることがなく、視認性および監視制度を確保することが可能である。
(2)実施の形態1の溶接モニタ装置Aは、位置補正処理部(ステップS6の処理を行う部分)は、位置補正の際の位置補正量ΔDfを、第1カメラ21の焦点距離を制御するフォーカス制御値C1fxに応じた値として求める。
したがって、両カメラ21、22と、溶接個所(溶融池Mp)を含むワークWとの距離が一定でない場合であっても、その距離の変化に応じて位置補正量ΔDfを最適な値としてずれの無い合成画像を得ることができる。これにより、実施の形態1のように、手持ち式の溶接モニタ装置Aであっても、合成画像にずれが生じず、視認性、正確性を確保できる。
説明を加えると、図2Aに示すように、第1カメラ21と第2カメラ22との設置位置が異なる場合、ワークWとの距離によりずれ量Dfが異なる。よって、位置補正量ΔDfを一定値とすると、両カメラ21、22とワークWとの距離とが変化した場合、合成画像にずれが生じるが、本実施の形態1は、このような不具合が生じることが無い。
(3)実施の形態1の溶接モニタ装置Aは、第1カメラ21と第2カメラ22とは、撮像対象物との距離を計測して焦点距離を調整するオートフォーカス機能を有し、制御ユニット32は、第2カメラ22の焦点距離を制御するフォーカス制御値C2fxを、第1カメラ21の焦点距離を制御するフォーカス制御値C1fxから求める焦点距離制御部としてステップS5の処理を行うカメラ制御部321を備える。
したがって、第2カメラ22が低輝度画像を取得するために遮光性の高い光学フィルタ22fを有していても、第2カメラ22の焦点距離を最適の値に制御することができる。
(4)実施の形態1の溶接モニタ装置Aは、制御ユニット32は、溶接の実行中か否かを判定する溶接判定部(カメラ制御部321においてステップS3の処理を実行する部分)と、第1カメラ21のシャッタ速度C1sを制御するシャッタ速度制御部(カメラ制御部321においてステップS2の処理を実行する部分)と、を備える。
さらに、制御ユニット32は、溶接判定部が、溶接の非実行中と判定している際には、第1カメラ21のシャッタ速度C1sを、相対的に遅い第1のシャッタ速度C1s1に制御し、かつ、合成処理は停止し、溶接判定部が溶接中と判定している際には、第1カメラ21のシャッタ速度C1sを相対的に早い第2のシャッタ速度C1s2に制御し、かつ、合成処理を実行する。
したがって、非溶接時には、表示画面31に、ワークWを確認可能なベース画像21A(図8A参照)を表示する。一方、溶接時には、第1カメラ21は、溶接個所はハレーションが生じても、その周辺は確認可能な画像を取得し、第2カメラ22の画像と合成した際に、第1カメラ21で取得した画像と、第2カメラ22で取得した画像との両方を、確認可能な画像とすることができる。
すなわち、第1カメラ21の画像を、第1のシャッタ速度C1s1のままで溶接中の画像を取得した場合、周辺部21bの画像もハレーションが生じる可能性がある。また、第1のシャッタ速度C1s1を、溶接時に、周辺部21bを確認可能な第2のシャッタ速度C1s2相当の値とすると、非溶接時の視認性が低下するおそれがある。本実施の形態1では、これらの問題が生じないようにできる。
(5)実施の形態1の溶接モニタ装置Aは、溶接判定部(カメラ制御部321においてステップS3の処理を実行する部分)は、高輝度画像の平均輝度値C1Lを求め、平均輝度値C1Lが予め設定した溶接判定値よりも低い場合に、非溶接中と判定し、平均輝度値C1Lが溶接判定値よりも高い場合に、溶接中と判定する。
したがって、第1カメラ21が取得するベース画像21Aに基づいて、高精度で非溶接中、溶接中を判定することができる。そして、これにより、上記(4)で述べた制御の切替を適切なタイミングで実行することができる。
(6)実施の形態1の溶接モニタ装置Aは、第1カメラ21および第2カメラ22は、遮光性を有した遮蔽板10の本体11の前面11aに設けられ、表示画面31は、遮蔽板10の本体11の後面11bに設けられ、遮蔽板10は、片手で把持可能な把持部12」える。
したがって、作業者は、溶接モニタ装置Aを片手で持って表示画面31の合成画像を見ながら、溶接作業を行うことができる。この場合、単一の遮光ガラスを介しての作業と比較して、作業箇所以外の周辺の視野も確保することができ、作業性に優れ、かつ、作業効率も向上できる。さらに、表示画面31への表示において、表示倍率を任意の倍率とすることができ、遮光ガラスを介しての作業と比較して、高い視認性を得ることができる。加えて、遮光ガラスを介して溶接個所を見ながら作業を行う場合と比較して、紫外線が透過することがなく、作業者の目の負担を軽減できる。しかも、遮蔽板10により、溶接による熱を遮ることができ、これによっても、作業性を向上できる。
以上、本開示の溶接モニタ装置を実施の形態に基づいて説明してきた。しかし、本開示の溶接モニタ装置の具体的な構成については、これらの実施の形態に限られるものではなく、特許請求の範囲の各請求項の要旨を逸脱しない限り、各実施の形態の組み合わせ、設計の変更や追加などは許容される。
例えば、実施の形態では、本開示の溶接モニタ装置を、遮蔽板に設け、作業者が把持可能なものを示したが、これに限定されず、溶接ロボットなどによる自動溶接の監視に用いることもできる。
10 遮蔽板
11a 前面
11b 後面
12 把持部
21 第1カメラ
211 焦点距離計測部
212 焦点距離制御部
21f 光学フィルタ
22 第2カメラ
221 焦点距離計測部
222 焦点距離制御部
22f 光学フィルタ
30 タブレット型コンピュータ(PC)
31 表示画面
32 制御ユニット(制御部)
321 カメラ制御部
322 画像処理部
A 溶接モニタ装置
C1fx (第1カメラの)フォーカス制御値
C1L 平均輝度値
C1s1 (第1の)シャッタ速度
C1s2 (第2の)シャッタ速度
Df ずれ量
Fcf(C1fx) (フォーカス制御値C2fxを求める)関数
Fdf(C1fx) (位置補正量ΔDfを求める)関数
Mp 溶融池
W ワーク
W1 ワーク
W2 ワーク
ΔDf 位置補正量

Claims (4)

  1. アーク溶接作業を行う際にワークの溶接個所の周辺部を確認可能な高輝度画像を取得する第1カメラと、
    前記第1カメラに並んで設けられて前記溶接個所を確認可能な低輝度画像を取得する第2カメラと、
    前記第1カメラおよび前記第2カメラの撮像を制御し、かつ、前記高輝度画像の前記溶接個所の画像を、前記低輝度画像の前記溶接個所の画像と差し替えて合成画像を作成する合成処理を行い、さらに、前記合成画像を表示画面に表示させる制御部と、
    を備え、
    前記制御部は、前記第1カメラの画像と、前記第2カメラの画像とを差し替えるにあたり、前記第1カメラと前記第2カメラとの設置位置の違いによる画像のずれ量に応じて、前記第2カメラの前記差し替えを行う画像の位置補正を行う位置補正処理部を備え
    前記位置補正処理部は、前記位置補正の際の補正量を、前記第1カメラの焦点距離に応じた値として求め
    前記第1カメラと前記第2カメラとは、撮像対象物との距離を計測して焦点距離を調整するオートフォーカス機能を有し、
    前記制御部は、前記第2カメラの焦点距離を制御するフォーカス制御値を、前記第1カメラの焦点距離を制御するフォーカス制御値から求める焦点距離制御部を備え
    前記第1カメラおよび前記第2カメラは、遮光性を有した遮蔽板の前面の中央部に設けられ、前記表示画面は、前記遮蔽板の後面の前記第1カメラおよび前記第2カメラと重なる位置に設けられる溶接モニタ装置。
  2. アーク溶接作業を行う際にワークの溶接個所の周辺部を確認可能な高輝度画像を取得する第1カメラと、
    前記第1カメラに並んで設けられて前記溶接個所を確認可能な低輝度画像を取得する第2カメラと、
    前記第1カメラおよび前記第2カメラの撮像を制御し、かつ、前記高輝度画像の前記溶接個所の画像を、前記低輝度画像の前記溶接個所の画像と差し替えて合成画像を作成する合成処理を行い、さらに、前記合成画像を表示画面に表示させる制御部と、
    を備え、
    前記制御部は、前記第1カメラの画像と、前記第2カメラの画像とを差し替えるにあたり、前記第1カメラと前記第2カメラとの設置位置の違いによる画像のずれ量に応じて、前記第2カメラの前記差し替えを行う画像の位置補正を行う位置補正処理部を備え、
    前記制御部は、溶接の実行中か否かを判定する溶接判定部と、前記第1カメラのシャッタ速度を制御するシャッタ速度制御部と、を備え、
    さらに、前記制御部は、前記溶接判定部が、溶接の非実行中と判定している際には、前記第1カメラのシャッタ速度を、相対的に遅い第1のシャッタ速度に制御し、かつ、前記合成処理は停止し、前記溶接判定部が溶接中と判定している際には、前記第1カメラのシャッタ速度を相対的に早い第2のシャッタ速度に制御し、かつ、前記合成処理を実行する溶接モニタ装置。
  3. 請求項に記載の溶接モニタ装置において、
    前記溶接判定部は、前記高輝度画像の平均輝度値を求め、前記平均輝度値が予め設定した溶接判定値よりも低い場合に、非溶接中と判定し、前記平均輝度値が前記溶接判定値よりも高い場合に、溶接中と判定する溶接モニタ装置。
  4. 請求項2または請求項に記載の溶接モニタ装置において、
    前記第1カメラおよび前記第2カメラは、遮光性を有した遮蔽板の前面に設けられ、前記表示画面は、前記遮蔽板の後面に設けられ、前記遮蔽板は、片手で把持可能な把持部を備える溶接モニタ装置。
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