JP7311796B2 - 面発光光源及びその製造方法 - Google Patents

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Description

本開示は、面発光光源及びその製造方法に関する。
従来、面発光光源を用いる照明装置として、基板上に設けられた反射シートを備え、反射シートには複数の開口が形成され、複数の発光素子がそれぞれ反射シートにおける複数の開口と重畳した構成が知られている。この照明装置では、反射シートから間隔を空けた位置に拡散板が配置され、拡散板を介して発光素子及び反射シートからの光を外部に取出している。
特開2019-160688号公報
しかし、従来の装置では、反射シートと拡散板とが空間を開けて配置されているため、装置が大型化し易い。また、反射シートの開口は、発光素子と一定のクリアランスを有するように形成されているため、光が基板側に入り込み、基板の配線により吸収されてしまう光が存在する。
本開示に係る実施形態は、厚みを薄く形成でき、配線基板による光の吸収が少ない面発光光源及びその製造方法を提供することを課題とする。
本開示の実施形態に係る面発光光源は、基材に配線層を有する配線基板と、第1主面と前記第1主面の反対側の第2主面とを有し、前記第2主面が前記配線基板に対向して設置される導光板と、前記導光板と前記配線基板との間に設置される光反射性の樹脂部と、第1面に素子電極を有し、前記第1面と反対側の第2面に光取出面を有する光源部と、を備え、前記光源部は、前記光源部の側面に接触する大きさより同等以下の前記樹脂部の開口を介して前記配線層と前記素子電極とを電気的に接続すると共に、前記導光板に前記光取出面側を対向して配置され、前記樹脂部と前記導光板とが対面する位置、及び、前記樹脂部と前記配線基板とが対面する位置で互いに接合されている。
また、本開示の実施形態に係る面発光光源は、基材に配線層を有する配線基板と、第1主面と前記第1主面の反対側の第2主面とを有し、前記第2主面が前記配線基板と対向して設置され、前記第2主面に凹部又は貫通孔を有する導光板と、前記第2主面の凹部又は貫通孔に充填され、かつ、前記導光板と前記配線基板との間に設置される光反射性の樹脂部と、第1面に素子電極を有し、前記第1面と反対側の第2面に光取出面を有する光源部と、前記素子電極と前記配線層とを電気的に接続する導電部材と、を備え、前記樹脂部は、前記光源部、又は、前記導電部材と接触しており、前記樹脂部と前記導光板とが対面する位置、及び、前記樹脂部と前記配線基板とが対面する位置で互いに接合されている。
本開示の実施形態に係る面発光光源の製造方法は、配線層に電気的に接合された光源部を有する配線基板と、第1主面と前記第1主面の反対側の第2主面とを有し前記第2主面に凹部又は貫通孔を有する導光板と、前記光源部と同じ大きさ又はそれよりも大きい開口を形成した光反射性の樹脂シートと、を準備する準備工程と、前記樹脂シートの開口を介して前記光源部の光取出面を前記樹脂シートから露出させた状態で前記配線基板と前記樹脂シートとを当接させると共に、前記導光板と前記樹脂シートとを当接させ、加熱することで前記樹脂シートの一部を溶融して、前記配線基板と前記樹脂シートとを接合すると共に、前記凹部又は前記貫通孔に前記樹脂シートの一部が入り込み、前記樹脂シートと前記導光板とを接合する接合工程と、を含む。なお、「当接」とは、配線基板と樹脂シートとが当たって接している状態をいう。
本開示の実施形態に係る面発光光源の製造方法は、配線基板に当接する樹脂シートの開口を介して光源部の素子電極を電気的に前記配線基板の配線層に接続した中間体と、第1主面と前記第1主面の反対側の第2主面とを有し前記第2主面に凹部又は貫通孔を有する導光板と、を準備する準備工程と、前記樹脂シートと前記導光板とを当接させ、加熱することで前記樹脂シートの一部を溶融して、前記配線基板と前記樹脂シートとを接合すると共に、前記凹部又は前記貫通孔に前記樹脂シートの一部が入り込み、前記樹脂シートと前記導光板とを接合する接合工程と、を含む。
本開示に係る実施形態によれば、厚みを薄く形成でき、配線基板による光の吸収が少ない面発光光源及びその製造方法を提供することができる。
第1実施形態の面発光光源の一部を省略して模式的に示す斜視図である。 第1実施形態の面発光光源の一部を配線基板側から模式的に示す斜視図である。 図1に示す面発光光源のIII-III線での断面部分を模式的に示す断面図である。 図3の面発光光源の1セル部分を拡大して模式的に示す拡大断面図である。 第1実施形態に係る面発光光源の導光板と樹脂部と配線基板とを分離した状態を模式的に示す分解斜視図である。 第1実施形態に係る面発光光源の製造方法を示すフローチャートである。 図6Aのフローチャートの詳細を示す説明図である。 第1実施形態に係る面発光光源の製造方法の配線基板準備工程で準備される配線基板を断面にして模式的に示す断面図である。 第1実施形態に係る面発光光源の製造方法において発光素子を配線基板に配置した状態を模式的に示す断面図である。 第1実施形態に係る面発光光源の製造方法において配線基板と樹脂シートを当接した状態を模式的に示す断面図である。 第1実施形態に係る面発光光源の製造方法において導光板を樹脂シートに当接した状態を模式的に示す断面図である。 第1実施形態に係る面発光光源の製造方法の接合工程を模式的に示す断面図である。 第2実施形態に係る面発光光源の一部を省略して断面にして模式的に示す断面図である。 図8に示す面発光光源の1セル部分を拡大して模式的に示す拡大断面図である。 第2実施形態に係る面発光光源の他の製造方法を示すフローチャートである。 図10Aのフローチャートの詳細を示す説明図である。 第2実施形態に係る面発光光源の製造方法の配線基板準備工程で準備される配線基板を断面にして模式的に示す断面図である。 第2実施形態に係る面発光光源の製造方法において配線基板と樹脂シートを当接した状態を模式的に示す断面図である。 第2実施形態に係る面発光光源の製造方法において発光素子を樹脂シートに配置した中間体を形成した状態を模式的に示す断面図である。 第2実施形態に係る面発光光源の製造方法において導光板を中間体の樹脂シートに当接した状態を模式的に示す断面図である。 第2実施形態に係る面発光光源の製造方法の接合工程を模式的に示す断面図である。 第3実施形態に係る面発光光源を示す平面図である。 図12のXIII-XIII線における断面図である。 第3実施形態の製造方法で配線基板を示す断面図である。 第3実施形態の製造方法で配線基板に光源部を配置した状態を示す断面図である。 第3実施形態の製造方法で導光板を樹脂シートに接合する状態を示す断面図である。 第3実施形態の製造方法で光源部に接合部材を配置する状態を示す断面図である。 第3実施形態の製造方法で色調補正層を配置した状態を示す断面図である。 第3実施形態の製造方法で封止樹脂を配置した状態を示す断面図である。 第3実施形態の製造方法でプレス工程を示す断面図である。 第3実施形態の製造方法で遮光層及び樹脂を配置した状態を示す断面図である。 第4実施形態に係る面発光光源の一部を拡大して示す断面図である。 第4実施形態の製造方法で準備した配線基板を示す断面図である。 第4実施形態の製造方法で配線基板に樹脂シートを配置した状態を示す断面図である。 第4実施形態の製造方法で準備した中間体を示す断面図である。 第4実施形態の製造方法で中間体に導光板を配置した状態を示す断面図である。 第4実施形態の製造方法で光源部に接合部材を充填し色調補正層及び封止樹脂を配置した状態を示す断面図である。 第4実施形態の製造方法で接合工程の状態を示す断面図である。 各実施形態に係る導光板の変形例を模式的に示す断面図である。 図17Aの平面視において1セル部分を模式的に示す平面図である。 各実施形態に係る応用例を模式的に示す平面図である。 図18AのXVIIIB-XVIIIB線での模式的に示す断面図である。
以下の実施形態に係る説明において参照する図面は、本発明を概略的に示したものであるため、各部材のスケールや間隔、位置関係などが誇張、あるいは、部材の一部の図示が省略されている場合がある。また、各部材のスケールや間隔が一致しない場合もある。また、以下の説明では、同一の名称および符号については原則として同一または同質の部材を示しており、詳細な説明を適宜省略することとする。また、配線基板の構成において、「上」、「下」、「左」および「右」などは、状況に応じて入れ替わるものである。本明細書において、「上」、「下」などは、説明のために参照する図面において構成要素間の相対的な位置を示すものであって、特に断らない限り絶対的な位置を示すことを意図したものではない。
(第1実施形態)
第1実施形態において、図1乃至図5を参照して、面発光光源の構成を説明する。図1は、第1実施形態の面発光光源の一部を省略して模式的に示す斜視図である。図2は、第1実施形態の面発光光源の一部を配線基板側から模式的に示す斜視図である。図3は、図1に示す面発光光源のIII-III線での断面部分を模式的に示す断面図である。図4は、図3の面発光光源の1セル部分を拡大して模式的に示す拡大断面図である。図5は、第1実施形態に係る面発光光源の導光板と樹脂部と配線基板とを分離した状態を模式的に示す分解斜視図である。なお、面発光光源100Aでは、1セルC1の区切りの線を2点鎖線や実線で、図1及び図2において、1つのセルの範囲の目安として記載しているが実際には存在しないものである。また、面発光光源100Aでは、一例として、製造方法で用いる樹脂シートの一部を溶融した後に硬化させた状態のものを樹脂部8Aとして説明する。
[面発光光源]
面発光光源100Aは、基材11に第1配線層17を有する配線基板20と、配線基板20に対向して設置される導光板7と、導光板7と配線基板20との間に設置される光反射性の樹脂部8Aと、第1面に素子電極5を有し、第1面と反対側の第2面に光取出面を有する光源部1と、を備えている。そして、光源部1は、光源部1の側面に接触して囲う大きさより同等以下の樹脂部8Aの開口8aを介して設置される。光源部1は、第2配線層14と素子電極5とを、樹脂部8Aの開口8aを介して電気的に接続すると共に、導光板7に光取出面側を対向して配置されている。さらに、面発光光源100Aでは、樹脂部8Aと導光板7とが対面する位置、及び、樹脂部8Aと配線基板20とが対面する位置で互いに接合されている構成を備えている。
なお、発光素子2を有する光源部1は、例えば、発光素子2の第1光取出面側に取り付けられる第1透光性部材3と、発光素子2の側面に直接又は間接的に設けられる被覆部材(白樹脂)6と、を備えている。そして、光源部1は、第1透光性部材3の上面に光反射性膜4が粘着性を有する第2透光性部材を介して設けられている。また、素子電極5は、第2配線層14と接続する導電部材13を介して第1配線層17に電気的に接続している。
以下、面発光光源100Aの各構成について説明する。
[配線基板]
配線基板20は、第1配線層17を覆う第1被覆層12を備え、第1被覆層12は、素子電極5と電気的に接続を行うことができるように、配線開口部12aが形成されている。つまり、配線基板20は、基材11の一面側に、第1配線層17と、第1配線層17に連続すると共に複数のビア16を形成した配線パッド18と、ビア16に充填される導電部材13と、導電部材13を保護する保護部材19と、第1配線層17を被覆する第1被覆層12と、が形成されている。また、配線基板20は、基材11の他面側に、第2配線層14が形成されている。そして、配線基板20は、基材11の他面側に樹脂部8Aが設置され、樹脂部8Aに形成した開口8aを介して、光源部1の素子電極5を、第2配線層14に電気的に接続させている。
配線基板20を形成する基材11は、例えば、フェノール樹脂、エポキシ樹脂、ポリイミド樹脂、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、シリコーン樹脂、BTレジン、ポリフタルアミド等の絶縁性の樹脂材料から形成されることや、また、金属部材の表面に絶縁性部材が層状に形成されたものでもよい。なお、基材11は、リジッド基板又はフレキシブル基板を用いることや、或いは、基材を複数積層したものであってもよい。
第1配線層17及び第2配線層14は、それぞれ基材11の一面側あるいは他面側に所定の回路パターンで配線されている。第1配線層17は、矩形状で一対の配線パッド18と、配線パッド18に連続する細線状の配線とを備えている。なお、一対の配線パッド18は、光源部1を一つ備える構造体を1セルC1(図1参照)で表す単位としたときに、例えば、ここでは16セルごとに形成されている。
第1配線層17及び第2配線層14は、金属材料を用いることができる。
配線パッド18は、ビア16が形成され、好ましくは、2つ以上のビア16が形成されている。ビア16の開口形状は、例えば、円、楕円等であり限定されるものではない。
ビア16に充填される導電部材13は、整列する光源部1に外部からの電流を供給するように電気的な導通を行うものである。導電部材13は、ここでは、2つのビア16に跨がって充填されている。導電部材13としては、例えば、フレーク状、鱗片状または樹皮状の銀粉や銅粉などのフィラーと、熱硬化性のバインダ樹脂と、を混合したものを用いることができる。
保護部材19は、配線パッド18及び導電部材13を保護するものである。この保護部材19は、フェニルシリコーン樹脂やジメチルシリコーン樹脂などを用いることができる。また、保護部材19は、不透光性とするために、顔料が添加されていてもよい。
第1被覆層12は、配線基板20の第1配線層17等を保護するために所定の厚みで所定の範囲を被覆するように形成されている。この第1被覆層12は、保護部材19と同じ樹脂や、ベース材としてポリイミドを用いて形成することができる。そして、第1被覆層12は、配線開口部12aを備え、配線開口部12aが、配線パッド18の面積よりも大きく形成することや、配線パッド18の面積より小さく形成して一部が配線パッド18上の周縁を被覆するようにしてもよい。
[樹脂部]
樹脂部8Aは、予め成形された樹脂シート状(板状)に形成され、光源部1が挿入して配置される開口8aが形成されている。樹脂部8Aの平均厚みは、光源部1の発光素子2と同等あるいは発光素子2の高さよりも厚く、かつ、第1透光性部材3の上面よりも低くなるように形成されている。そして、樹脂部8Aは、厚み方向に開口(貫通)する開口8aが光源部1の側面に当接して隙間なく接触する大きさに形成されている。樹脂部8Aは、開口8aと光源部1の側面との間にクリアランスがないことで光を第2配線層14側に吸収されることがない。また、樹脂部8Aは、第1凸部8bを備えている。第1凸部8bは、導光板7の第1凹部7a内にその形状に沿って形成されている。第1凸部8bは、ここでは、第1凹部7aに沿って断面が三角形に形成され、平面視において光源部1の周囲を矩形に囲むように形成されている。
樹脂部8Aは、光反射性として発光素子2からの光を60%以上、好ましくは90%以上の反射率を有することが望まれる。
樹脂部8Aは、白色の顔料等を含有させた樹脂であることが好ましい。また、樹脂部8Aは、導光板7の一面を被覆する目的で比較的大量に用いられる材料であり、コストダウンを図るためには、安価な酸化チタンを含有させた熱可塑性樹脂を用いることが好ましい。
樹脂部8Aは、一例として、接合時に樹脂シートが加熱され一部を溶融しその溶融した部分を、導光板7及び配線基板20を接合する接着層として使用できる材質で形成されている。そのため、樹脂部8Aは、熱可塑性樹脂であることが好ましく、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、ポリスチレン、ポリ酢酸ビニル、ABS樹脂、AS樹脂、アクリル樹脂等で形成されている。なお、樹脂部8Aの第1凸部8bは、後記する製造時の接合工程により樹脂シートから形成されるので、図5で示す斜視図では完成した面発光光源100Aを分解した状態として示しているが、ここでは二点鎖線で示している。
[光源、発光素子]
光源部1は、例えば、発光素子2と、発光素子2の光取出面側に取り付けられる第1透光性部材3と、発光素子2の光取出面と第1透光性部材3の間、及び発光素子2の側面に設けられる透光性接着部材3A(図4参照)と、発光素子2の側面に直接又は間接的に設けられる被覆部材(白樹脂:光反射性部材)6と、第1透光性部材3の上に設けられる光反射性膜4とを備えている。
そして、光源部1は、導光板7とは反対側に形成された配線基板20の第2配線層14に、発光素子2の素子電極5を電気的に接続している。1つの光源部1の構成部分を1セルC1(図1及び図2参照)としたときに、複数のセルが縦横方向に隣接して整列して発光モジュール10として構成される。発光モジュール10は、例えば、4セル×4セルである16セル(1ユニット)で構成される。面発光光源100Aでは、例えば、発光モジュール10が、76ユニットを整列させることで形成される。
発光素子2は、公知の半導体発光素子を利用することができ、発光ダイオードを用いることができる。発光素子2は、青色光、又は、異なる色光を発する複数の発光素子を用い、例えば、赤色、青色、緑色の各色光を混合して白色光を出射することができる。発光素子2として、任意の波長の光を出射する素子を選択することができ、その目的に応じて、使用する発光素子の組成、発光色、大きさ、個数等も適宜、選択が可能である。例えば、青色、緑色の光を出射する素子としては、窒化物系半導体(InAlGa1-X-YN、0≦X、0≦Y、X+Y≦1)又はGaPを用いた発光素子を用いることができる。また、赤色の光を出射する素子としては、GaAlAs、AlInGaPなどの半導体を含む発光素子を用いることができる。また、前記以外の材料からなる半導体発光素子を用いることもでき、半導体層の材料及びその混晶度によって発光波長を種々選択することができる。また、発光素子2の素子電極5は、第1透光性部材3とは反対側に形成され、被覆部材6の下面から露出している。素子電極5は、負極と正極とが間を空けて設けられており、矩形の発光素子2の対角線上に配置されることや、一対の2辺に沿って配置される構成のいずれであってもよい。
第1透光性部材3は、透光性材料に波長変換部材として例えば蛍光体を含んで形成されている。第1透光性部材3と発光素子2とは、一例として、透光性接着部材3Aによって接合されている。透光性接着部材3Aは、発光素子2の光取出面と第1透光性部材3との間に設けられる場合には、発光素子2の側面にフィレットとして形成されることが好ましい。なお、発光素子2の側面にフィレットとして形成される透光性接着部材3Aは、シリコーン樹脂等の公知の接着剤等を使用することができる。透光性材料には、導光板7の材料よりも高い屈折率を有する材料が好ましい。エポキシ樹脂、シリコーン樹脂、これらを混合した樹脂、又は、ガラス等を用いることができるが、耐光性及び成形容易性の観点からは、シリコーン樹脂を選択することが好適である。
第1透光性部材3は、蛍光体の種類に応じて、変換可能な波長範囲が異なることになり、変換を希望する波長とするために適切な蛍光体を選択する必要がある。蛍光体としては例えば、YAG蛍光体、LAG蛍光体、クロロシリケート系蛍光体、βサイアロン蛍光体、CASN蛍光体、SCASN蛍光体、KSF、MGF系蛍光体等のフッ化物系蛍光体などを用いることができる。特に、複数種類の蛍光体を1つの第1透光性部材3において用いること、より好ましくは、第1透光性部材3が緑色系の発光をするβサイアロン蛍光体と赤色系の発光をするKSF系蛍光体等のフッ化物系蛍光体とを含むことにより、発光モジュールの色再現範囲を広げることが可能となる。
なお、第1透光性部材3は、その光取出面側に拡散部材を設ける構成としても構わない。
被覆部材6は、第1透光性部材3の下面、発光素子2の側面に直接、あるいは、透光性接着部材3Aを介して発光素子2の側面に配置される。被覆部材6は、発光素子2からの光を60%以上、好ましくは90%以上で反射する反射率を有することが望まれる。被覆部材6は、平面視において第1透光性部材3と同等の外周となるように形成されている。また、被覆部材6は、第1透光性部材3の下面(被覆部材6の上面)から被覆部材6の下面までの範囲が、素子電極5を露出できるように形成されている。被覆部材6は、一例として、シリコーン樹脂等の母材に酸化チタン等の光反射性材料を含有するものを使用できる。
光反射性膜4は、第1透光性部材3から送られてくる光の取出し量を抑制するものである。光反射性膜4は、発光素子2の光取出面に第1透光性部材3を介して対向する直上に配置されているため、強い光を受けて、導光板7の上面となる全面において均等な光を取出すことができるように、発光素子2の直上の強い光を抑制している。光反射性膜4は、例えば、シリコーン樹脂に酸化チタンを含有させて膜状に形成したものを用いることができる。
[導光板]
導光板7は、樹脂部8Aと接する側に収納凹部(第3凹部)7dが形成され、収納凹部(第3凹部)7dに光源部1の少なくとも1部が配置される。また、導光板7は、隣り合う光源部1の間に第1凹部7aが形成されている。この導光板7は、光源部1からの光が入射され、面状の発光を行う透光性の部材である。導光板7は、発光面となる第1主面(表面)に光学機能部(第4凹部)7cを有するとともに、第1主面の反対側となる第2主面(裏面)に光源部1の少なくとも一部を収納する収納凹部(第3凹部)7dを有していてもよい。
言い換えると、導光板7は、収納凹部(第3凹部)7dに対向する上面側の位置に光学機能部(第4凹部)7cが形成され、光学機能部(第4凹部)7cは、光源部1及び樹脂部8Aからの光を拡散するように形成されている。なお、導光板7は、ここでは、平面視において光源部1の間となる位置で第2主面に形成される第1凹部7aを備えている。第1凹部7aは、光源部1からの光を第1主面側に反射するためのものである。
導光板7の材料としては、アクリル、ポリカーボネート、環状ポリオレフィン、ポリエチレンテレフタレート、ポリエステル等の熱可塑性樹脂、エポキシ樹脂、シリコーン樹脂等の熱硬化性樹脂等の樹脂材料やガラス等の透光性を有する材料を用いることができる。特に、熱可塑性の樹脂材料は、射出成型によって効率よく製造することができるため好ましく、透明性が高く、安価なポリカーボネートが更に好ましい。導光板7は、例えば、射出成型やトランスファーモールドで成形することができる。
第1凹部7aは、光源部1を囲むように形成された、断面形状が三角形の溝である。この第1凹部7aは、光源部1からの光を導光板7の第1主面側に反射するように形成されている。第1凹部7aは、導光板7の板厚において三角形の頂部が半分の高さとなる溝深さに形成されている。さらに、第1凹部7aは、光源部1を中心にして導光板7の上面からみて光源部1の周囲を矩形(例えば正方形)に囲むように形成されている。第1凹部7aは、1セルC1の単位が隣接することで第1凹部7aの断面が三角形となる溝が形成されるようになっている。つまり、平面視において1セルC1の単位の区切りの目安は、一例として、三角形の頂部の位置としている。なお、第1凹部7aの頂部の高さは、光源部1の光取出面よりも高くなるように、ここでは形成されている。
光学機能部7cは、発光素子2からの光を反射して放射方向に広げ、導光板7の面内における発光強度を平均化させるために設けられている。光学機能部7cは、導光板7にレンズ等の反射や拡散機能を有する部材を設けるなど、種々の構成により実現させることができる。例えば空気等、導光板7の材料と屈折率の異なる物質と界面を設ける構成とすることができる。また、光学機能部7cは、逆円錐の凹みの空間として形成されているが、その大きさや形状は、適宜設定することができる。光学機能部7cは、発光素子2の光軸と、光学機能部7cの中心(凹部頂点)である光軸とが延長線上において略一致する位置に設けられることが好ましい。
収納凹部7dは、光源部1の少なくとも1部を収納して光源部1を導光板7に設置するために形成されている。収納凹部7dは、一例として、光反射性膜4を収納すると共に第1透光性部材3の一部が収納される深さに形成されている。そして、光源部1は、接着性を有する接合部材4Aを介して収納凹部7dに接合されている。
なお、導光板7は、樹脂シート80A(図7C参照)の表面及び裏面が加熱されて溶融して、光源部1を挟んで配線基板20と接合されることになる。そのため、樹脂シート80Aは加熱され表面及び裏面が溶融して表面及び裏面の部分が接着層となり、その接着層を介して導光板7と配線基板20と接合されることで面発光光源100Aとして形成される。また、樹脂シート80Aは、加熱されることで導光板7の第1凹部7aに溶融した樹脂シートの一部が充填される。そのため、樹脂部8Aは、樹脂シートの一部が溶融して第1凹部7a内に充填され第1凸部8bが接合する工程で形成される。また、導光板7の面と配線基板20の面とは、略平行に形成される。
面発光光源100Aは、予めシート状に形成された樹脂部8Aを介して、導光板7と、配線基板20とを接合するため、樹脂部8Aの開口8aを光源部1の側面に当接した状態とすることができる。そのため、面発光光源100Aは、樹脂部8Aの開口8aと光源部1の側面との間にクリアランスがなく光が第2配線層14側で吸収されることがない。また、面発光光源100Aでは、予めシート状に形成された樹脂部8Aを使用することから液体状の樹脂を硬化させる場合と異なり、ひけを考慮しなくてよいので、厚みを薄くすることができる。
面発光光源100Aでは、配線基板20と、導光板7とを、樹脂部8Aを介して接合する。一例として、樹脂部8Aの一部が溶融されることで、樹脂部8Aが接着層となる。このとき、樹脂部8Aの溶融に伴う加熱によって配線基板20や導光板7が熱の影響を受けるため、配線基板20及び導光板7で用いる樹脂材料の融点が、樹脂部8Aの材料の融点と同等もしくは高いものを使用する。また、面発光光源100Aでは、樹脂部8Aの表裏面に、樹脂部8Aとは別部材として接着層あるいは接着剤を設けることで配線基板20及び導光板7に樹脂部8Aを接合する場合には、配線基板20及び導光板7の樹脂材料についての融点の温度制限は緩和される。
面発光光源100Aは、配線基板20が外部と電気的に接合されることで外部からの電源のオンオフ操作により面発光して光を照射する。面発光光源100Aは、複数の光源部1から光が導光板7側に送られると、光源部1の直上の光学機能部7cに向かった光が拡散されると共に、光源部1の側方に送られた光が第1凸部8bを介して上方に反射される。そして、面発光光源100Aでは、光学機能部7cで拡散して広がった光と第1凸部8bから反射された光とが、導光板7で面方向において均等な光となり外部に取出される。
次に、前記した面発光光源100Aを製造する製造方法について図6A、図6B、図7A乃至図7Eを参照して説明する。図6Aは、第1実施形態に係る面発光光源の製造方法を示すフローチャートである。図6Bは、図6Aのフローチャートの詳細を示す説明図である。図7Aは、第1実施形態に係る面発光光源の製造方法の配線基板準備工程で準備される配線基板を断面にして模式的に示す断面図である。図7Bは、第1実施形態に係る面発光光源の製造方法において発光素子を配線基板に配置した状態を模式的に示す断面図である。図7Cは、第1実施形態に係る面発光光源の製造方法において配線基板と樹脂シートを当接した状態を模式的に示す断面図である。図7Dは、第1実施形態に係る面発光光源の製造方法において導光板を樹脂シートに当接した状態を模式的に示す断面図である。図7Eは、第1実施形態に係る面発光光源の製造方法の接合工程を模式的に示す断面図である。
面発光光源の製造方法は、第2配線層14に電気的に接合された光源部1を有する配線基板20と、導光板7と、光源部1の側面に接触する大きさの開口80aを形成した光反射性の樹脂シート80Aと、を準備する準備工程S11と、樹脂シート80Aの開口80aを介して光源部1の光取出面を樹脂シート80Aから露出させた状態で配線基板20と樹脂シート80Aとを当接させると共に、導光板7と樹脂シート80Aとを当接させ、加熱することで樹脂シート80Aの一部を溶融して、配線基板20と樹脂シート80Aとを接合すると共に、樹脂シート80Aと導光板7とを接合する接合工程S12と、を含む。
なお、準備工程S11は、配線基板準備工程S11aと、光源部準備工程S11bと、導光板準備工程S11cと、樹脂シート準備工程S11dとを含み、それぞれどのタイミングで行っても構わず、各工程を平行して、或いは、どれかの工程を先に行うか順序を決めてもよい。
配線基板準備工程S11aは、基材11の裏面に、配線パッド18を含む第1配線層17と、第1被覆層12と、ビア16と、ビア16内に充填する導電部材13と、保護部材19とを形成し、基材11の表面に第2配線層14を形成して配線基板20を準備する工程である。
配線基板準備工程S11aでは、基材11の裏面に第1配線層17を所定の回路パターンで形成すると共に、基材11の表面に第2配線層14を所定のパターンで形成する。そして、配線パッド18に対向する部分にマスクを介して開口を有するように第1被覆層12を、第1配線層17を覆うように、例えば、スクリーン印刷等により形成する。続いて、ビア16が配線パッド18の位置に、例えば、ドリル加工やパンチング等によって形成される。更に、ビア16に導電性ペースト等の導電部材13が、一例としてスクリーン印刷で充填される。その後、第1被覆層12の配線開口部12aを覆うように保護部材19が形成される。
また、光源部準備工程S11bは、光源部1を形成して準備する工程である。光源部準備工程S11bでは、発光素子2をシート上に所定間隔で配置して、発光素子2の光取出面側に透光性接着部材3A(図4参照)を介して第1透光性部材3を接合する。なお、第1透光性部材3の上面には、光反射性膜4が予め形成されている。そして、第1透光性部材3の光反射性膜4と同等の高さまで被覆部材6をシート上に充填して、個片化することで光源部1を形成している。なお、被覆部材6は、第1透光性部材3の光反射性膜4上までも被覆するように充填し、その後、光反射性膜4が露出するように切削工程を行い、その後個片化して形成してもよい。
なお、配線基板20は、準備された光源部1の素子電極5を第2配線層14の所定の箇所に電気的に接続して準備される。
導光板準備工程S11cでは、例えば、アクリル等の板状の部材を加工して導光板7を形成して準備する工程である。導光板準備工程S11cでは、導光板7は、第1凹部7aと、収納凹部(第3凹部)7dと、光学機能部7cとが加工されて形成される。なお、収納凹部7dは、光源部1の光取出面に対向する下面側の位置に、光源部1を設置するために形成されている。
樹脂シート準備工程S11dは、予め設定した厚みで開口80aを形成した光反射性の樹脂シート80Aを形成して準備する工程である。樹脂シート準備工程S11dでは、一例として、16セルごとに1ユニットとしている関係で、樹脂シート80Aに16個所となる開口80aを形成している。そして、樹脂シート80Aの開口80aは、光源部1の側面に接触するようにクリアランスを作ることなく囲う大きさに形成されている。なお、樹脂シート80Aは、一例として、アクリル樹脂、エポキシ樹脂に、酸化チタンを含有させて光反射性のシートとして形成することができる。
準備工程S11が完了して、光源部1を接続した配線基板20と、導光板7と、樹脂部8Aとなる樹脂シート80Aと、が準備されると、続いて、接合工程S12が行われる。
接合工程S12は、樹脂シート80Aと配線基板20とを当接させると共に、樹脂シート80Aと導光板7とを当接させ、加熱して、樹脂シート80Aと配線基板20とを接合すると共に、樹脂シート80Aと導光板7とを接合する工程である。
接合工程S12では、初めに配線基板20の第2配線層14側と樹脂シート80Aとを当接させる。そして、配線基板20と樹脂シート80Aとを当接させる場合、樹脂シート80Aの開口80aに光源部1を挿入して配置した状態とする。さらに、樹脂シート80Aと導光板7とを当接させる。また、樹脂シート80Aを導光板7に当接させる場合には、導光板7の収納凹部7dに樹脂シート80Aから露出する光源部1の部分(第1透光性部材3)を収納するようにしている。なお、導光板7の収納凹部7d内には、予め接合部材4Aが充填され光源部1を接着するようにしている。接合工程S12では、その後、プレス加工が行われ、例えば、温度を制御することができる上下の熱盤HL1、HL2を用いて熱をかけながら押圧している。熱盤HL1、HL2には、それぞれ離型フィルムを設けた状態で押圧するようにしてもよい。
そして、プレス加工において、熱盤HL1、HL2を所定温度に加熱した状態で押圧することによって、加熱及び加圧を行い、導光板7と樹脂シート80Aと配線基板20とを接合する。プレス加工では、加熱された樹脂シート80Aの表面及び裏面が溶融することで接着層となり、その接着層を介して導光板7と樹脂シート80Aとを接合すると共に、樹脂シート80Aと配線基板20とが接合している。そして、樹脂シート80Aは、表面の溶融した一部が加圧されることにより導光板7の第1凹部7a内に充填され第1凸部8bを形成する。また、樹脂シート80Aが硬化することで、第1凸部8bが形成された樹脂部8Aとなる。つまり、接合工程S12において、樹脂シート80Aの一部が溶融する部分を第1凹部7a内に充填することで、樹脂シート80Aに第1凸部8bを形成している。また、接合工程S12において、光源部1の光取出面に第1透光性部材3を設けた状態で第1透光性部材3を導光板7の収納凹部7dに接着させることを併せて行ってもよい。
以上説明したように、面発光光源100Aは、樹脂部8Aに予め成形したシート状の樹脂を用いるため、配線基板20上で予め液体状の樹脂を硬化して形成する樹脂に比較して樹脂のひけが発生することがなく、全体の厚みを薄くできる。また、樹脂部8Aの開口8aを光源部1の側面に当接するように開口8aと光源部1の側面との間のクリアランスを形成していないので、光が第2配線層14側で吸収されることがない。そのため、面発光光源100Aは、光源部1からの光を、光学機能部7cや、第1凸部8b等により導光板7内に拡散して均等な光を面発光することができる。
次に、図8及び図9を参照して、第2実施形態について説明する。図8は、第2実施形態に係る面発光光源の一部を省略して断面にして模式的に示す断面図である。図9は、図8に示す面発光光源の1セル部分を拡大して模式的に示す拡大断面図である。なお、既に説明した同じ構成の部材は同じ符号を付して説明を適宜省略する場合がある。
面発光光源100Bは、基材11に第1配線層17、第2配線層14を有する配線基板20と、配線基板20に対向して設置される導光板7Bと、導光板7Bと配線基板20との間に設置される光反射性の樹脂部8Bと、光源部1と、を備えている。そして、光源部1は、素子電極5のそれぞれに対向して樹脂部8Bの厚み方向に開口するように形成された開口を介して第2配線層14と素子電極5とが電気的に接続される。そして、光源部1は、電気的に接続された状態で、導光板7Bに光取出面側を対向して配置される。なお、樹脂部8Bに形成される開口(ビアホール8b1)は、素子電極5の側面に樹脂部8Bが当接する大きさに形成される。更に、面発光光源100Bは、樹脂部8Bと導光板7Bとが対面する位置、及び、樹脂部8Bと配線基板20とが対面する位置で互いに接合されている。
ここでは、第1実施形態と異なる部分を主に説明する。すなわち、第1実施形態とは、樹脂部8Bの構成と、導光板7Bの構成において異なる部分があり、他の構成及び部分は第1実施形態と同様である。各構成において異なる部分を中心に説明する。
樹脂部8Bは、開口としてのビアホール8b1を光源部1の素子電極5に対向する位置に形成し、ビアホール8b1内に形成した導電部材13bを介して配線基板20の第2配線層14と光源部1の素子電極5とを接続している。また、樹脂部8Bは、第1凸部8b2をビアホール8b1の周囲を囲むように形成している。
開口としてのビアホール8b1は、一例として、素子電極5の側面に当接する形状に形成されている。すなわち、素子電極5を第1面(光源部の底面)側から見たときの形状が、例えば、三角形であれば、ビアホール8b1の開口形状も三角形に形成されていることが好ましい。また、素子電極5が発光素子2の下面で一端から他端まで連続する長方形であれば、ビアホール8b1の開口形状も長方形に形成されることが好ましい。そして、ビアホール8b1内に形成される導電部材13bは、例えば、スクリーン印刷等で充填することができるクリームはんだ等である。
樹脂部8Bの一側の表面には、導光板7Bの収納凹部70dの周囲となる位置に他の位置と段差が形成されるように段差部8b3が設けられている。この段差部8b3が形成されていることで、後記する製造方法において、導光板7Bの第1凹部70a内に溶融させた樹脂部8Bの一部が充填し易くなる。つまり、段差部8b3があることで、樹脂部8Bの表面が溶融して段差部8b3側に集め易く第1凸部8b2が形成し易くなる。
第1凸部8b2は、高さが発光素子2の高さと同等になるようにここでは形成されている。なお、第1凸部8b2の形成される間隔や、形状及び機能は、既に説明したものと同等である。
導光板7Bは、第1実施形態と基本的には同じ構成であるが、樹脂部8Bの構成を変えたことで厚み及び収納凹部70dの深さを深く形成すると共に、第1凹部70aの高さを変えずに形成している。そのため、収納凹部70dに収納される光源部1は、光反射性膜4、第1透光性部材3、被覆部材6の側面に設けられる接合部材4Bを介して設置される。なお、接合部材4Bは、シリコーン樹脂等の透光性の部材であるため、発光素子2、第1透光性部材3、光反射性膜4からの光を透過することになる。
つぎに、第2実施形態の面発光光源100Bの製造方法について図10A、図10B、図11A乃至図11Eを参照して説明する。図10Aは、第2実施形態に係る面発光光源の他の製造方法を示すフローチャートである。図10Bは、図10Aのフローチャートの詳細を示す説明図である。図11Aは、第2実施形態に係る面発光光源の製造方法の配線基板準備工程で準備される配線基板を断面にして模式的に示す断面図である。図11Bは、第2実施形態に係る面発光光源の製造方法において配線基板と樹脂シートを当接した状態を模式的に示す断面図である。図11Cは、第2実施形態に係る面発光光源の製造方法において発光素子を樹脂シートに配置した中間体を形成した状態を模式的に示す断面図である。図11Dは、第2実施形態に係る面発光光源の製造方法において導光板を中間体の樹脂シートに当接した状態を模式的に示す断面図である。図11Eは、第2実施形態に係る面発光光源の製造方法の接合工程を模式的に示す断面図である。
面発光光源の製造方法は、配線基板20に当接する樹脂シート80Bの開口であるビアホール8b1を介して光源部1の素子電極5を電気的に配線基板20の第1配線層17に接続した中間体800と、導光板7Bと、を準備する準備工程S21と、中間体800の樹脂シート80Bと、導光板7Bとを当接させて加熱し、樹脂シート80Bの一部(表面及び裏面)を溶融させ、光源部1の光取出面を導光板7Bに対向させた状態で、樹脂シート80Bと配線基板20とを接合すると共に、樹脂シート80Bと導光板7Bとを接合する接合工程S22と、を含む。
一例として、準備工程S21では、配線基板20の配線基板準備工程S21aと、光源部1の光源部準備工程S21bと、導光板7Bの導光板準備工程S21cと、樹脂シート80Bの樹脂シート準備工程S21dと、中間体800の中間体準備工程S21eと、をそれぞれ行うことで、準備工程S21を行う。
なお、配線基板準備工程S21aでは、前記した配線基板準備工程S11aと同様の工程が行われる。また、光源部準備工程S21bでは、前記した光源部準備工程S11bと同様の工程が行われる。さらに、導光板準備工程S21cでは、第1凹部70aと、収納凹部70dと、光学機能部70cとが形成された導光板7Bを準備する。そして、樹脂シート準備工程S21dでは、ビアホール8b1が開口として形成され、ビアホール8b1内に導電部材13bを充填した樹脂シート80Bを形成して準備する工程が行われる。また、中間体準備工程S21eでは、樹脂シート80Bのビアホール8b1内の一側に露出する導電部材13bと光源部1の素子電極5とが電気的に接続され、その樹脂シート80Bと配線基板20とが当接する中間体800が形成されて準備される。中間体800では、樹脂シート80Bと配線基板20とを当接する場合には、ビアホール8b1内の他側に露出する導電部材13bと、配線基板20の第2配線層14の所定位置と、が電気的に接続された状態となる。
続いて、接合工程S22では、中間体800の光源部1が導光板7Bの収納凹部70dに収納されるように、中間体800と導光板7Bとを当接し(S22a)、プレス加工(S22b)が行われる。中間体800の光源部1は、導光板7Bの収納凹部70d内に予め設けられた接合部材4Bを介して収納凹部70d内に設置される。プレス加工S22dで加圧及び加熱が行われると、中間体800の樹脂シート80Bと導光板7Bとの対面する位置と、中間体800の樹脂シート80Bと配線基板20との対面する位置とが、樹脂シート80Bの表面及び裏面の溶融した接着層により接合される。また、樹脂シート80Bと導光板7Bとの間では、溶融した樹脂シート80Bの一部が加圧されることで、導光板7Bの第1凹部70a内に充填されて第1凸部8b2を形成する。そして、樹脂シート80Bは、導光板7B及び配線基板20と接合して硬化することで、第1凸部8b2を備える樹脂部8Bとなる。さらに、導光板7Bの収納凹部70dに接合部材4Bを介して光源部1が収納され、光源部1の素子電極5が樹脂シート80Bの導電部材13bと接合するようにして、導光板7Bと樹脂シート80Bとを当接させる。
接合工程S22におけるプレス加工では、加熱しながら加圧して導光板7Bと樹脂シート80Bと配線基板20とを接合する。プレス加工では、加熱された樹脂シート80Bの表面及び裏面が溶融することで接着層となり、その接着層を介して導光板7Bと樹脂シート80Bとを接合すると共に、樹脂シート80Bと配線基板20とを接合している。そして、樹脂シート80Bは、表面及び裏面の溶融した一部が加圧されることにより導光板7Bの第1凹部70a内に充填され第1凸部8b2を形成する。このときに、樹脂シート80Bの一側に段差部8b3が形成されていると、溶融した一部を集め易く第1凸部8b2を形成し易くなる。なお、プレス加工により加圧されるため、樹脂シート80Bと導光板7Bと隙間が空くことなく接合され、樹脂シート80Bと配線基板20とも隙間が空くことなく接合され面発光光源100Bが形成される。そして、樹脂シート80は、硬化することで、面発光光源100Bにおいて、第1凸部8b2を備える樹脂部8Bとして形成されることになる。なお、プレス加工を行うときに加圧及び加熱するために、樹脂シート80Bに形成されているビアホール8b1及び導電部材13bは、変形して直線的な筒型から中央が少し上下位置よりも太くなり、たる型に変形する場合があるが、特に、電気的な接続について問題はない。
以上説明したように、面発光光源100Bは、樹脂部8Bを予め成形したシート状の樹脂を用いるため、配線基板20上で予め液体状の樹脂を硬化して形成する樹脂に比較して樹脂のひけが発生することがなく、全体の厚みを薄くできる。また、溶融しない反射シートを配線基板上に配置する場合は、別途接着剤が必要となるため、全体の厚みが厚くなるのに対し、この面発光光源100Bでは全体の厚みを薄くできる。さらに、樹脂部8Bの開口であるビアホール8b1を光源部1の素子電極5の側面に当接するように形成しているので、光が第2配線層14で吸収されることがない。
次に、図12及び図13を参照して、第3実施形態について説明する。図12は、第3実施形態に係る面発光光源を示す平面図である。図13は、図12のXIII-XIII線における断面図である。なお、既に説明した同じ構成の部材は同じ符号を付して説明を適宜省略する場合がある。また、ここでは、第1実施形態と異なる部分を主に説明する。すなわち、第1実施形態とは、樹脂部8Dの構成と、導光板7Dの構成において異なる部分があり、他の構成及び部分は第1実施形態と同様である。なお、面発光光源100Dでは、一例として、5セル×5セルである25セル(1ユニット)で、かつ、複数ユニットで構成されることとして説明する。
面発光光源100Dは、基材11に第1配線層(配線層)17を有する配線基板20と、第1主面と第1主面の反対側の第2主面とを有し、第2主面が配線基板20と対向して設置され、第2主面に貫通孔(収納穴)7eを有する導光板7Dと、第2主面の貫通孔である貫通溝7fに充填され、かつ、導光板7Dと配線基板20との間に設置される光反射性の樹脂部8Dと、第1面に素子電極5を有し、第1面と反対側の第2面に光取出面を有する光源部1と、素子電極5と配線層(第2配線層14及び第1配線層17)とを電気的に接続する導電部材13と、を備えている。そして、樹脂部8Dは、導光板7Dと接触しており、樹脂部8Dと導光板7Dとが対面する位置、及び、樹脂部8Dと配線基板20とが対面する位置で互いに接合されている。
なお、第3実施形態では、導光板7Dにおいて光源部1の第1透光性部材3が収納される収納凹部に対応する構成の収納穴7eについて導光板7Dに予め形成されることとして説明する。この収納穴7eは、導光板7Dの第1主面から第2主面に亘って第1透光性部材3を収納できる大きさで貫通するように予め導光板7Dに形成されている。また、導光板7Dは、凹部又は貫通孔を有する構成の内、貫通孔とした場合である。そして、貫通孔とした場合に、貫通孔として、第1凸部8dを収納する貫通溝7fと、光源部1の一部又は全部を収納する収納穴7eと、を備える構成として説明する。
導光板7Dは、光源部1に対向する位置に板厚方向に貫通する収納穴7eが形成されていると共に1セルC1の区切りとなる位置に板厚方向に貫通する貫通溝7fが形成されている。
収納穴7eは、平面視で円形となるように形成され、光源部1(光反射性膜4及び接合部材4A)の外縁を円形の内側に内包する大きさで形成されている。収納穴7eには、光源部1側から第1透光性部材3と、第1透光性部材3の側面に配置される接合部材4Aと、光反射性膜4と、色調補正層21と、封止樹脂22と、が収納されている。
色調補正層21は、光反射性膜4及び接合部材4Aの上方に配置されている。この色調補正層21は、発光素子2からの光を予め設定された色調に調整するために配置されている。色調補正層21は、蛍光体等の波長変換部材を含有した樹脂が使用されている。
封止樹脂22は、色調補正層21を覆い、収納穴7eを封止するように配置されている。封止樹脂22は、例えば、シリコーン樹脂等の透過性の樹脂が用いられる。封止樹脂22は、収納穴7eが円筒形に形成されることから、収納穴7eの形状に沿って円柱状に形成されている。封止樹脂22の上面には、封止樹脂22の範囲より広い範囲を覆うように遮光層23が形成されている。
遮光層23は、光源部1からの光を抑制するために形成されている。遮光層23は、一例として、矩形(正方形)に形成されている。遮光層23は、平面視が円形となる収納穴7eの内径と同じ、又はそれ以上の一辺を有する大きさに形成されている。遮光層23は、収納穴7eの内径に対して1.05倍以上2倍以下、好ましくは1.1倍以上1.3倍以下の一辺を有する矩形であることが好ましい。但し遮光層23は、矩形に限らず、五角形や六角形、八角形などの多角形、円形、楕円形とすることもできる。これら多角形や円形等の遮光層23を用いる場合、遮光層23の大きさも収納穴の内径に対して、1.05倍以上2倍以下が好ましい。遮光層23は、平面視において光反射性膜4の位置に対して45度回転して、光反射性膜4の4つの角が、遮光層23の4つの辺の方向に位置するように配置されている。遮光層23の4つの角と、光反射性膜4の4つの角とが、平面視において45度ずれる位置に配置されることで、角に集まりやすい光を分散することができる。遮光層23は、例えば、発光素子2からの光を60%以上反射する反射率を有することが好ましい。
貫通溝7fは、縦断面形状が細長い矩形となるように形成されている。貫通溝7fは、平面視において縦横に交差して1セルC1の大きさとなる矩形(正方形)を縦横に整列させ区切るように形成されている。貫通溝7fには、後記する製造工程において、第2主面側から樹脂部8Dの一部が溶融した状態で押し込まれて硬化することで第1凸部8dとして配置される。さらに、貫通溝7fには、導光板7Dの第1主面側から樹脂24が封入される。この樹脂24は、隣り合う光源部1の点灯消灯による光の影響を受けにくくするための見切り性を高めるために配置されている。樹脂24は、既に説明した被覆部材6と同じ材料を用いることができる。なお、貫通溝7fは、導光板7Dの第2主面から第1凸部8dが全て充填されて封止されることとしてもよい。また、貫通溝7fは、一例として、縦断面において溝幅を一定に形成されている。
なお、貫通溝7fは、溝幅を導光板7Dの第1主面側に近い位置に溝幅が狭くなる狭幅部を形成しても構わない。狭幅部が貫通溝7f内に形成されていることで、溶融して押し込まれる第1凸部8dの高さを抑制することが可能となる。この狭幅部を形成するには、貫通溝7fを形成するときに、幅の異なる2種類のグラインダ等の切削工具を用いるか、あるいは、切削工具の先端に向かう途中まで刃幅が同じで、先端に向かって刃幅が先細りしているものを使用することで形成することができる。
樹脂部8Dは、第1凸部8dを備えている。第1凸部8dは、導光板7Dに形成される貫通溝7fの形状に沿って形成される。また、樹脂部8Dは、光源部1を収納する開口8aが予め設定された間隔で形成されている。第1凸部8dは、導光板7Dの貫通溝7fの形状に沿って樹脂平面から垂直に立ち上げて連続して形成されている。つまり、第1凸部8dは、シート状の樹脂表面から垂直方向に同じ幅で貫通溝7fに沿って立ち上がって光源部1を囲むように形成される。第1凸部8dの高さは、光源部1の色調補正層21と同等以上となるように形成されることが好ましい。第1凸部8dは、色調補正層21よりも高く形成されることで、導光板7D内を光源部1側から導光された光を上方に反射する。第1凸部8dは、その上方の貫通溝7fの空間に樹脂24が配置されていることで、樹脂の種類を変えることができ、より見切り性等の向上の調整を自在にすることが可能となる。
つぎに、第3実施形態の面発光光源100Dの製造方法について、図14A乃至図14Hを参照して説明する。図14Aは、第3実施形態の製造方法で配線基板を示す断面図である。図14Bは、第3実施形態の製造方法で配線基板に光源部を配置した状態を示す断面図である。図14Cは、第3実施形態の製造方法で導光板を樹脂シートに接合する状態を示す断面図である。図14Dは、第3実施形態の製造方法で光源部に接合部材を配置する状態を示す断面図である。図14Eは、第3実施形態の製造方法で色調補正層を配置した状態を示す断面図である。図14Fは、第3実施形態の製造方法で封止樹脂を配置した状態を示す断面図である。図14Gは、第3実施形態の製造方法でプレス工程を示す断面図である。図14Hは、第3実施形態の製造方法で遮光層及び樹脂を配置した状態を示す断面図である。
面発光光源の製造方法は、配線層に電気的に接合された光源部1を有する配線基板20と、第1主面と第1主面の反対側の第2主面とを有し第2主面に貫通孔(収納穴)7eを有する導光板7Dと、光源部1と同じ大きさ又はそれよりも大きい開口8aを形成した光反射性の樹脂シート80Dと、を準備する準備工程と、樹脂シート80Dの開口8aを介して光源部1の光取出面を樹脂シート80Dから露出させた状態で配線基板20と樹脂シート80Dとを当接させると共に、導光板7Dと樹脂シート80Dとを当接させ、加熱することで樹脂シート80Dの一部を溶融して、配線基板20と樹脂シート80Dとを接合すると共に、貫通孔(貫通溝)7fに樹脂シート80Dの一部が入り込み、樹脂シート80Dと導光板7Dとを接合する接合工程と、を含む。
一例として、準備工程では、配線基板準備工程、光源部準備工程、導光板準備工程、樹脂シート準備工程とを、それぞれ順不同で行う。そして、配線基板準備工程では、基材11に第1配線層17及び第2配線層14を形成し、第1配線層17及び第2配線層14を電気的に接続する導電部材13をビア16を介して配置し、第1配線層17側に第1被覆層12及び保護部材19を設けた状態の配線基板20として準備する。光源部配置工程として、配線基板20の第2配線層14に光源部1を複数配置して、光源部1の素子電極5を接続する。続いて、樹脂シート配置工程として、開口8aを形成した樹脂シート80Dを光源部1が挿通するように配置する。次に、導光板配置工程として、予め収納穴7e及び貫通溝7fを形成した導光板7Dを支持シートHSに接着することで支持して準備したものを、支持シートHSを上にして、収納穴7eに光源部1の先端部分が挿入すると共に樹脂シート80Dに接触するように導光板7Dを配置する。
その後、支持シートHSを除去して、接合部材配置工程として、光源部1の先端部分の周囲に接合部材4Aが配置される。接合部材4Aは、光源部1の先端部分となる光反射性膜4と同等の高さとなるように配置される。続いて、色調補正膜配置工程として、接合部材4A及び光反射性膜4の上面に色調補正層21を配置する。色調補正層21は、収納穴7eの平面視の形状に沿って円形に形成されている。次に、封止樹脂配置工程として、色調補正層21の上に収納穴7eに充填される封止樹脂22を配置して仮硬化を行う。封止樹脂22は、導光板7Dの上面と同じ高さとなるように充填される。
続いて、接合工程が行われる。接合工程では、下型となる台上に配線基板20を載置した状態で上型により導光板7Dを押圧して配線基板20と樹脂シート80Dとを当接させると共に導光板7Dと樹脂シート80Dとを当接させる。そして、上型あるいは上型及び下型を加熱して導光板7Dと樹脂シート80Dとを接合すると共に、樹脂シート80Dと配線基板20とを接合する。さらに、接合工程では、加熱することにより樹脂シート80Dの上面側を溶融する。そして、導光板7Dの第2主面側の貫通溝7fの溝開口から、溶融した樹脂シート80Dの一部が押し込まれる。そのため、貫通溝7fに入り込んだ樹脂シート80Dの一部が硬化することで第1凸部8dが形成された樹脂部8Dとなる。なお、接合工程では、第1凸部8dが貫通溝7fの溝高さを越えないようにプレス圧が調整される。また、接合工程では、封止樹脂22が、導光板7Dより低弾性の材質であるため、プレス加工時に光源部1に圧力がかかりづらく、光源部1の破損を防ぐことができる。なお、封止樹脂22は、プレス加工時の加熱により硬化する場合や、プレス加工時の加熱により仮硬化し、その後、さらに加熱を行い本硬化させたりする場合もある。
次に、樹脂封入及び遮光層配置工程が行われる。この工程では、導光板7Dの第1主面側から貫通溝7fに封止用の樹脂24が充填されることで貫通溝7fが封止される。そして、この樹脂24により封止する工程と併せて封止樹脂22の上面に遮光層23が配置される工程が行われる。遮光層23の配置は樹脂24の封止と順不同あるいは同時に行われる。そして、遮光層23は、ここでは、矩形に形成され、その4つの角が、平面視において、光反射性膜4の4つの角に対して45度位置をずらした位置となるように配置される。このような製造工程を行うことで、面発光光源100Dは製造される。
次に、第4実施形態について図15を参照して説明する。図15は、第4実施形態に係る面発光光源の一部を拡大して示す断面図である。なお、第4実施形態は、第2実施形態で説明した樹脂部8Bの構成で第3実施形態の第1凸部8dを備え、かつ、第3実施形態の導光板7Dを備える構成となっており、すでに説明した同じ構成は同じ符号を付して説明を省略する場合がある。
すなわち、面発光光源100Eは、樹脂部8Eが、導電部材13bが設けられるビアホール8b1を備えると共に、第1凸部8dを備えている。ビアホール8b1及び導電部材13bは、第2実施形態で既に説明した構成と同じ構成である。また、第1凸部8dは、第3実施形態で説明した構成と同じ構成である。なお、面発光光源100Eでは、一例として、5セル×5セルである25セル(1ユニット)で構成され、かつ、複数ユニットであることとして説明する。
導光板7Eは、第3実施形態で説明したものと収納穴7eの穴深さと、貫通溝7fの溝深さが異なるのみで同等の構成を備えている。すわなち、第4実施形態では、収納穴7eは、光源部1の素子電極5まで収納する穴深さを備えている。また、導光板7Eは、第1主面側から収納穴7e内に、封止樹脂22,色調補正層21、光反射性膜4、第1透光性部材3、被覆部材6、発光素子2、接合部材4Bが収納され、第2主面から発光素子2の素子電極5が導電部材13bと接続できるように配置されている。
つぎに、面発光光源100Eの製造方法について図16A乃至図16Fを参照して説明する。図16Aは、第4実施形態の製造方法で準備した配線基板を示す断面図である。図16Bは、第4実施形態の製造方法で配線基板に樹脂シートを配置した状態を示す断面図である。図16Cは、第4実施形態の製造方法で準備した中間体を示す断面図である。図16Dは、第4実施形態の製造方法で中間体に導光板を配置した状態を示す断面図である。図16Eは、第4実施形態の製造方法で光源部に接合部材を充填し色調補正層及び封止樹脂を配置した状態を示す断面図である。図16Fは、第4実施形態の製造方法で接合工程の状態を示す断面図である。
面発光光源の製造方法は、配線基板20に当接する樹脂シート80Eの開口であるビアホール8b1を介して光源部1の素子電極5を電気的に配線基板20の第2配線層14に接続した中間体800Eと、導光板7Eと、を準備する準備工程と、中間体800Eの樹脂シート80Eと、導光板7Eとを当接させて加熱し、樹脂シート80Eの一部(表面及び裏面)を溶融させ、光源部1の光取出面を導光板7Eの収納穴7eに挿入させた状態で、樹脂シート80Eと配線基板20とを接合すると共に、樹脂シート80Eと導光板7Eとを接合する接合工程と、を含む。
一例として、準備工程では、配線基板20の配線基板準備工程と、光源部1の光源部準備工程と、導光板7Eの導光板準備工程と、樹脂シート80Eの樹脂シート準備工程と、中間体800Eの中間体準備工程と、をそれぞれ行うことで、準備工程を行う。
なお、配線基板準備工程では、前記した配線基板準備工程と同様の工程が行われる。また、光源部準備工程では、前記した第1実施形態と同様の工程が行われる。さらに、導光板準備工程では、収納穴7eと、貫通溝7fとが形成された導光板7Eを準備する。そして、樹脂シート準備工程では、ビアホール8b1が開口として形成され、ビアホール8b1内に導電部材13bを充填した樹脂シート80Eを形成して準備する工程が行われる。また、中間体準備工程では、樹脂シート80Eのビアホール8b1内の一側に露出する導電部材13bと光源部1の素子電極5とが電気的に接続されることで光源部1が配置され、樹脂シート80Eと配線基板20とが当接する中間体800Eが形成されて準備される。中間体800Eでは、樹脂シート80Eと配線基板20とを当接する場合には、ビアホール8b1内の他側に露出する導電部材13bと、配線基板20の第2配線層14の所定位置と、が電気的に接続された状態となる。
続いて、接合工程では、中間体800Eの光源部1が導光板7Eの収納穴7eに収納されるように、中間体800Eと導光板7Eとを当接する。そして、収納穴7eの開口側から光反射性膜4及び接合部材4Bの上面に色調補正層21を配置する。さらに、色調補正層21の上面に収納穴7eの開口を塞ぎ、導光板7Eの第1主面と同じ平面となるように封止樹脂22を充填する。その後、封止樹脂22を加熱した状態でプレス加工が行われる。このプレス加工では、封止樹脂22が、導光板7Eより低弾性の材質であるため、プレス加工時に光源部1に圧力がかかりづらく、光源部1の信頼性を向上させることができる。また、プレス加工で加圧及び加熱が行われると、中間体800Eの樹脂シート80Eと導光板7Eとの対面する位置と、中間体800Eの樹脂シート80Eと配線基板20との対面する位置とが、樹脂シート80Eの表面及び裏面の溶融した接着層により接合される。また、樹脂シート80Eと導光板7Eとの間では、溶融した樹脂シート80Eの一部が加圧されることで、導光板7Eの貫通溝7f内に充填されて第1凸部8dを形成する。そして、樹脂シート80Eは、導光板7E及び配線基板20と接合して硬化することで、第1凸部8dを備える樹脂部8Eとなる。さらに、導光板7Eの収納穴7eに接合部材4Bを介して光源部1が収納され、光源部1の素子電極5が樹脂シート80Eの導電部材13bと接合するようにして、導光板7Eと樹脂シート80Eとを当接させる。
接合工程におけるプレス加工では、加熱しながら加圧して導光板7Eと樹脂シート80Eと配線基板20とを接合する。プレス加工では、加熱された樹脂シート80Eの表面及び裏面が溶融することで接着層となり、その接着層を介して導光板7Eと樹脂シート80Eとを接合すると共に、樹脂シート80Eと配線基板20とを接合している。そして、樹脂シート80Eは、表面及び裏面の溶融した一部が加圧されることにより導光板7Eの貫通溝7f内に充填され第1凸部8dを形成する。このときに、樹脂シート80Eの一側に段差部8b3が形成されていると、溶融した一部を集め易く第1凸部8dを形成し易くなる。なお、プレス加工により加圧されるため、樹脂シート80Eと導光板7Eと隙間が空くことなく接合され、樹脂シート80Eと配線基板20とも隙間が空くことなく接合される。ただし、導光板7Eと樹脂シート80Eと配線基板20とを接合する際に、樹脂シート80Eを加熱すると樹脂シート80Eが溶融し、特別な加圧を行わなくても、溶融した樹脂が貫通溝7fに入ることもある。導光板7Eと配線基板20との加圧具合を調整することで貫通溝7fに入る樹脂の高さを調整することができ、結果として第1凸部8dの高さを調整することができる。
そして、樹脂シート80Eは、硬化することで、面発光光源100Eにおいて、第1凸部8dを備える樹脂部8Eとして形成されることになる。なお、プレス加工を行うときに加圧及び加熱するために、樹脂シート80Eに形成されているビアホール8b1及び導電部材13bは、変形して直線的な筒型から中央が少し上下位置よりも太くなり、たる型に変形する場合があるが、特に、電気的な接続について問題はない。
接合工程が終了した後に、導光板7Eは、第1主面側から貫通溝7f内に封止する樹脂24が充填されると共に、封止樹脂22の上面を覆うように遮光層23が配置されることで、面発光光源100Eが形成される。なお、面発光光源100Eでは、遮光層23と、光反射性膜4とが、平面視において矩形に形成された角が45度異なるように配置されている。
[変形例]
次に、面発光光源の変形例について、図17A及び図17Bを参照して説明する。図17Aは、各実施形態に係る導光板の変形例を模式的に示す断面図である。図17Bは、図17Aの平面視において1セル部分を模式的に示す平面図である。なお、既に説明した構成あるいは製造方法の工程については同じ符号を付して適宜説明を省略する。また、面発光光源は、樹脂部8Aの構成として説明するが、樹脂部8Bの構成であっても構わない。つまり、面発光光源100Cでは、導光板7Cに第2凹部7bが形成されていてもよく、この点が各実施形態と異なる。
第2凹部7bは、例えば、隣り合う第1凹部7aの間で樹脂部8Cと対面する位置に形成されてもよい。より具体的には、第2凹部7bは、第1凹部7aと光学機能部7cとの間で、光学機能部7cを囲むように形成された、断面形状が三角形の溝である。第2凹部7bは、光学機能部7cを矩形状に2重に取り囲むように形成されている。また、第2凹部7bは、第1凹部7aよりも頂部の位置が低くなるように形成されている。さらに、第2凹部7bは、頂部の位置が収納凹部7dの凹部深さよりも小さくなるように形成されている。この第2凹部7bは、光源部1からの光を導光板7Cの上面である第1主面側に反射するように形成されている。
また、面発光光源100Cでは、樹脂部8Cは、第2凹部7bに対面する位置に第2凹部7bに対応する形状の第2凸部8cを備えている。第2凸部8cは、第2凹部7bの形状及び位置に対応して断面が三角形状の凸部が、平面視において矩形状に光源部1の周りに形成されている。従って、第2凸部8cは、第1凸部8bの内側にそれぞれ間を隔てて2重に形成されている。第2凹部7b及び第2凸部8cが第1凹部7a及び第1凸部8bとの間に形成されることで、導光板7Cから取り出される面状の光がより均一な光となる。
面発光光源100Cの導光板7Cは、既に説明した製造方法で製造することができる。つまり、接合工程S12、S22において加圧、加熱されることで、樹脂シート80Cの表面及び裏面が溶融し導光板7Cと接合すると共に、樹脂シート80Cと配線基板20とが接合される。そして、導光板7Cの第1凹部7a及び第2凹部7bには、樹脂シート80Cの溶融した一部が充填されて第1凸部8b及び第2凸部8cが形成される。
以上説明したように、面発光光源、及び、その製造方法では、樹脂部を予め成形した樹脂シートを用いているため、溶融した液状樹脂を硬化させるものと異なり樹脂のひけがない。また、樹脂シートは、表面及び裏面が製造工程において一部が溶融して接着層を形成し、その接着層を介して配線基板及び導光板と接合される。そのため、樹脂シートの第1凸部或いは第2凸部を、樹脂シートの溶融した一部により形成することができ、導光板の第1凹部及び第2凹部の形状や位置の精度に左右されることなく対応して形成することができる。
なお、導光板は、1セグメントにおいて第1主面に複数の光学機能部7cを有する構成としてもよい。また、導光板は、光学機能部及び収納凹部の代わりに、光源部1を収納できる、第1主面と第2主面との間を貫通する貫通孔を有していてもよい。
さらに、配線パッド18上に形成した第1被覆層12の配線開口部12aは、その形状および形成される数等が限定されるものでなく、例えば、矩形、楕円形、三角形、十字型、六角形等、特に限定されるものではない。
そして、樹脂部は、樹脂シートの表面及び裏面を溶融して接着層としたが、透光性接合部材を新たに設けることで、接着層を形成して接合するように構成してもよい。なお、接着層は、導光板及び配線基板を接着するもので、低弾性の材料が望ましく、導光板と基材との線膨張係数の差による面発光光源の反りを防止するためである。ここで接着層の材料は一例としてアクリル系樹脂、シリコーン系樹脂、ウレタン系樹脂など低弾性のシート状の樹脂材料が望ましい。また、接着層の厚みは配線基板20の第1配線層17及び第2配線層14の段差を吸収する必要が有り、第1配線層17又は第2配線層14の厚みの2倍以上の厚み、さらに、4倍以上の厚みがより好ましい。
また、第2配線層14は、第2被覆層により覆わるように形成してもよい。第2配線層14を第2被覆層で被覆する場合には、素子電極と配線部分とが電気的に接続できるように第2被覆層の所定位置に配線開口部が形成される。
また、配線基板準備工程において、保護部材19を形成する工程を、接合工程の後に行ってもよい。保護部材19を形成する工程は、接合工程S12、S22で接合された配線基板20の裏面で第1被覆層12の配線開口部12aにおいて加圧された導電部材13の上方から絶縁樹脂である保護部材19を形成する工程である。保護部材19を形成する工程は、配線パッド18を覆うように基材11の一面側から絶縁樹脂である保護部材19を供給して押圧することで行われる。なお、保護部材19は、第1被覆層12の高さよりも高くなるようにして導電部材13を覆うように形成される。また、保護部材19は、導電部材13がビア16の孔内に完全に充填されずに隙間がある場合には、その孔内にも充填されることになる。
なお、準備工程S21では、光源部1の側面に接触して囲う大きさで樹脂シート80Bの厚み方向に貫通する樹脂シート80Bの開口を介して光源部1の素子電極5を配線基板20の第2配線層14に接続し、導電部材を介して第1配線層17と電気的に接続するこことしてもよい。
また、準備工程S21では、素子電極5のそれぞれに対向して形成され素子電極5の側面に樹脂シート80Bが当接する大きさで樹脂シート80Bの厚み方向に貫通する樹脂シート80Bの開口を介して光源部1の素子電極5を中間体800の配線基板の第2配線層14に電気的に接続することとしてもよい。
さらに、図13又は図15で示す構成においても、貫通溝7fから光源部1に向かって一定の間隔を開けて第2凹部を形成し、その第2凹部に沿って第2凸部が形成されるようにしてもよい。なお、第2凸部の断面形状は、長方形であることや、図17Aと同じように三角形であることとしてもよい。
また、第3実施形態及び第4実施形態では、導光板7D、7Eの説明で、貫通孔としての導光板7D、7Eを貫通する収納穴7e及び貫通溝7fの構成について説明したが、収納穴7eと、第1実施形態及び第2実施形態の第1凹部と、の組み合わせの構成としてもよい。また、第1実施形態及び第2実施形態の収納凹部(第3凹部)と、第3実施形態及び第4実施形態の貫通孔(貫通溝)7fと、の組み合わせの構成としても構わない。さらに、導光板に形成される貫通孔の構成としては、光源部を1セルの矩形の範囲となるように矩形環状に連続するように形成した例として説明したが、例えば、図18A及び図18Bで示すように、矩形の1セルの4つの頂角となる位置に第1凸部8gが配置される構成としても構わない。つまり、第1凸部8gが1セルの4つの頂角となる位置に形成されるように貫通孔或いは凹部7gを形成するようにしてもよい。凹部7gあるいは貫通孔を1セルの4つの頂角に形成する場合には、第1凸部8gの形状が、円錐形状、円柱状、矩形柱状等として形成されるように凹部7gまたは貫通孔を形成する。また、形成される第1凸部8gの設置高さは、導光板の板厚よりも低く、光源部の上面と同じ高さに形成することや、導光板の板厚と同じ高さとして形成することとしても構わない。
以上説明したように、面発光光源では、請求項の範囲において種々の変更ができることは勿論である。また、面光源装置の製造方法においても、各工程の間あるいは工程全体の前後に他の工程が介在してもよいことは勿論である。
1 光源部
2 発光素子
3 第1透光性部材
3A 透光性接着部材
4 光反射性膜
4A、4B 接合部材
5 素子電極
6 被覆部材(光反射性部材)
7、7B、7C、7D、7E 導光板
7a 第1凹部
7b 第2凹部
7c 光学機能部(第4凹部)
7d 収納凹部(第3凹部)
8A、8B、8C、8D、8E 樹脂部
8b1 ビアホール
8b、8b2、8d、8g 第1凸部
8a、80a 開口
8c 第2凸部
10 発光モジュール
11 基材
12 第1被覆層
12a 配線開口部
13、13b 導電部材
14 第2配線層
16 ビア
17 第1配線層
18 配線パッド
19 保護部材
20 配線基板
21 色調補正層
22 封止樹脂
23 遮光層
24 樹脂
70a 第1凹部
70c 光学機能部
70d 収納凹部
80A、80B、80C 樹脂シート
100A、100B、100C、100D、100E、100F 面発光光源
800、800E 中間体
C1 1セル
HL1、HL2 熱盤
S11、S21 準備工程
S12、S22 接合工程

Claims (23)

  1. 基材に配線層を有する配線基板と、
    第1主面と前記第1主面の反対側の第2主面とを有し、前記第2主面が前記配線基板に対向して設置される導光板と、
    前記導光板と前記配線基板との間に設置される光反射性の樹脂部と、
    第1面に素子電極を有し、前記第1面と反対側の第2面に光取出面を有する光源部と、を備え、
    前記樹脂部は、少なくとも熱可塑性樹脂を含み、
    前記光源部は、前記光源部の側面に接触する大きさより同等以下の前記樹脂部の開口を介して前記配線層と前記素子電極とを電気的に接続すると共に、前記導光板に前記光取出面側を対向して配置され、
    前記樹脂部と前記導光板とが対面する位置、及び、前記樹脂部と前記配線基板とが対面する位置で互いに接合されている面発光光源。
  2. 基材に配線層を有する配線基板と、
    第1主面と前記第1主面の反対側の第2主面とを有し、前記第2主面が前記配線基板と対向して設置され、前記第2主面に凹部又は貫通孔を有する導光板と、
    前記第2主面の凹部又は貫通孔に充填され、かつ、前記導光板と前記配線基板との間に設置される光反射性の樹脂部と、
    第1面に素子電極を有し、前記第1面と反対側の第2面に光取出面を有する光源部と、
    前記素子電極と前記配線層とを電気的に接続する導電部材と、を備え、
    前記樹脂部は、少なくとも熱可塑性樹脂を含み、
    前記樹脂部は、前記光源部、又は、前記導電部材と接触しており、
    前記樹脂部と前記導光板とが対面する位置、及び、前記樹脂部と前記配線基板とが対面する位置で互いに接合されている面発光光源。
  3. 前記導光板の前記第2主面と、前記導光板の前記第2主面と対向する前記配線基板の面とは、略平行である請求項1又は請求項2に記載の面発光光源。
  4. 前記光源部は、発光素子と、前記発光素子に設けた第1透光性部材と、前記第1透光性部材の下面側と前記発光素子の側面側に設けた光反射性部材と、を備える請求項1又は請求項2に記載の面発光光源。
  5. 前記第1透光性部材は、波長変換部材を含む請求項4に記載の面発光光源。
  6. 前記導光板と前記配線基板との間に配置される前記樹脂部と連続するように、前記光源部と前記配線基板との間に前記樹脂部が配置されている請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載の面発光光源。
  7. 前記樹脂部は、前記光源部の側面に接触して囲う大きさで前記樹脂部の厚み方向に貫通するように開口が形成されている請求項1に記載の面発光光源。
  8. 前記樹脂部は、前記素子電極のそれぞれに対向して形成される前記導電部材の側面に前記樹脂部が当接して前記樹脂部の厚み方向に貫通するように開口が形成されている請求項2に記載の面発光光源。
  9. 前記導光板には、前記光源部が複数配置され、
    前記導光板は、隣り合う前記光源部の間に第1凹部が形成され、
    前記樹脂部は、前記第1凹部に充填された第1凸部が形成され、
    前記第1凸部が前記光源部からの光を、前記導光板の上面側に反射するように形成されている請求項1、請求項7又は請求項8のいずれか一項に記載の面発光光源。
  10. 前記第1凸部を形成する前記樹脂部は、溶融することにより前記第1凹部に充填されてから硬化されたものである請求項9に記載の面発光光源。
  11. 前記導光板は、隣り合う前記第1凹部の間で前記樹脂部と対面する位置に第2凹部が形成され、
    前記樹脂部は、前記第2凹部に対面する位置に前記第2凹部に対応した形状に形成される第2凸部を有する請求項9に記載の面発光光源。
  12. 前記導光板は、前記樹脂部と接する側に第3凹部が形成され、前記第3凹部に前記光源部が配置される請求項1、請求項7乃至請求項11のいずれか一項に記載の面発光光源。
  13. 前記導光板は、前記第3凹部に対向する上面側の位置に第4凹部が形成され、前記第4凹部は、前記光源部及び前記樹脂部からの光を拡散するように形成されている請求項12に記載の面発光光源。
  14. 前記配線基板は、前記配線層を覆う被覆層を備え、前記被覆層は、前記素子電極と電気的に接続を行うことができるように、配線開口部が形成されている請求項1乃至請求項13のいずれか一項に記載の面発光光源。
  15. 前記貫通孔は、前記光源部の全部又は一部が配置される収納穴と、前記収納穴の隣り合う間に配置される第1凸部を収納する貫通溝と、である請求項2に記載の面発光光源。
  16. 前記第1透光性部材の上面には、光反射性膜が形成されている請求項4又は請求項4を引用する請求項5乃至請求項15のいずれか一項に記載の面発光光源。
  17. 前記光源部の上方の前記導光板の前記第1主面には、遮光層、又は、光学機能部が形成されている請求項1乃至15のいずれか一項に記載の面発光光源。
  18. 配線層に電気的に接合された光源部を有する配線基板と、第1主面と前記第1主面の反対側の第2主面とを有し前記第2主面に凹部又は貫通孔を有する導光板と、前記光源部と同じ大きさ又はそれよりも大きい開口を形成した光反射性の樹脂シートと、を準備する準備工程と、
    前記樹脂シートの開口を介して前記光源部の光取出面を前記樹脂シートから露出させた状態で前記配線基板と前記樹脂シートとを当接させると共に、前記導光板と前記樹脂シートとを当接させ、加熱することで前記樹脂シートの一部を溶融して、前記配線基板と前記樹脂シートとを接合すると共に、前記凹部又は前記貫通孔に前記樹脂シートの一部が入り込み、前記樹脂シートと前記導光板とを接合する接合工程と、を含む面発光光源の製造方法。
  19. 配線基板に当接する樹脂シートの開口を介して光源部の素子電極を電気的に前記配線基板の配線層に接続した中間体と、第1主面と前記第1主面の反対側の第2主面とを有し前記第2主面に凹部又は貫通孔を有する導光板と、を準備する準備工程と、
    前記樹脂シートと前記導光板とを当接させ、加熱することで前記樹脂シートの一部を溶融して、前記配線基板と前記樹脂シートとを接合すると共に、前記凹部又は前記貫通孔に前記樹脂シートの一部が入り込み、前記樹脂シートと前記導光板とを接合する接合工程と、を含む面発光光源の製造方法。
  20. 前記準備工程において、前記光源部の素子電極は前記配線基板の前記配線層と電気的に接続されている請求項18又は請求項19に記載の面発光光源の製造方法。
  21. 前記準備工程において、前記導光板は、前記光源部が隣り合う間に第1凹部を形成しており、
    前記接合工程において前記樹脂シートの一部が溶融する部分を充填することで、前記樹脂シートに第1凸部を形成する請求項18又は請求項19に記載の面発光光源の製造方法。
  22. 前記準備工程において、前記導光板は、隣り合う前記第1凹部の間で前記樹脂シートと対面する位置に、第2凹部を形成しており、
    前記接合工程において、前記樹脂シートの溶融する部分の一部を前記第2凹部に充填して第2凸部を形成する請求項21に記載の面発光光源の製造方法。
  23. 前記準備工程において、前記導光板は、前記光源部の光取出面に対向する下面側の位置に、前記光源部を設置するための第3凹部を形成しており、
    前記接合工程において、前記光源部の光取出面に第1透光性部材を設けた状態で前記第1透光性部材を前記導光板の第3凹部に接着させることを併せて行う請求項18又は請求項19に記載の面発光光源の製造方法。
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