JP7311289B2 - 分子篩活性炭、吸着材及び吸着システム - Google Patents
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Description
項1
少なくとも2種類の炭化水素を含む混合ガスを分離処理するための分子篩活性炭であって、分子プローブ法により求められた0.37nm以上の入口径を有する細孔の総容積をA1、0.49nm以上の入口径を有する細孔の総容積をB2としたときに、B2/A1≦0.1を満たす、分子篩活性炭。
項2
ペレット状に形成されている、項1に記載の分子篩活性炭。
項3
前記ペレットの最大径が0.5~3mmであり、アスペクト比が1:1~1:5である、項2に記載の分子篩活性炭。
項4
石炭、やし殻、樹脂及び木炭からなる群より選ばれる少なくとも1種以上の材料の炭化物で形成されている、項1~3のいずれか1項に記載の分子篩活性炭。
項5
前記混合ガスがメタン、エタン、プロパン、ブタン、エチレン、プロピレン、1-ブテン、2-ブテン、1,3-ブタジエン、1,2-ブタジエン及びアセチレンからなる群より選ばれる少なくとも2種を含む、項1~4のいずれか1項に記載の分子篩活性炭。
項6
前記混合ガスがエタン及びエチレン混合ガス、並びにエタン及びアセチレン混合ガスのいずれかであり、分子プローブ法により求められた0.37nm以上の入口径を有する細孔の総容積をA1、0.46nm以上の入口径を有する細孔の総容積をB1としたときに、B1/A1≦0.3を満たす、項5に記載の分子篩活性炭。
項7
前記混合ガスがプロパン及びプロピレン混合ガス、ブタン及び1-ブテン混合ガス、ブタン及び2-ブテン混合ガス、ブタン及び1,3-ブタジエン混合ガス並びにブタン及び1,2-ブタジエン混合ガスのいずれかであり、分子プローブ法により求められた0.40nm以上の入口径を有する細孔の総容積をA2、0.49nm以上の入口径を有する細孔の総容積をB2としたときに、B2/A2≦0.3を満たす、項5に記載の分子篩活性炭。
項8
オレフィンもしくはアルキンの1/2平衡吸着時間がパラフィンの1/2平衡吸着時間の1/100以下である、項6又は7に記載の分子篩活性炭。
項9
プロピレンの1/2平衡吸着時間がプロパンの1/2平衡吸着時間の1/2500以下である、項8に記載の分子篩活性炭。
項10
オレフィンもしくはアルキンの1/2平衡吸着時間が120分以下である、項6~9のいずれか1項に記載の分子篩活性炭。
項11
項1~10のいずれか1項に記載の分子篩活性炭を備える吸着材。
項12
項11に記載の吸着材を備える圧力スイング又は温度スイング吸着システム。
分子篩活性炭は、少なくとも2種類の炭化水素を含む混合ガスを分離処理するために用いられる。特に、分子篩活性炭は、分子プローブ法により求められた0.37nm以上の入口径を有する細孔の総容積をA1、0.49nm以上の入口径を有する細孔の総容積をB2としたときに、B2/A1≦0.1を満たす。
分子篩活性炭の製造方法は、分子プローブ法により求められた0.37nm以上の入口径を有する細孔の総容積をA1、0.49nm以上の入口径を有する細孔の総容積をB2としたときに、B2/A1≦0.1を満たす分子篩活性炭が得られる限りは限定されない。例えば、公知の製造方法によって、分子篩活性炭を製造することができる。ただし、従来公知の窒素-酸素混合ガスの分離用活性炭を製造する方法が知られているが、この方法では、本発明の目的とする細孔容積の制御が容易ではない。
0.05mm以下の粒度を有する石炭100質量部を回転床中、250℃の雰囲気下に置き、石炭全重量に対する酸素含有量が10質量%まで空気を流通した。次いで、石炭に水を添加しつつ硬質ピッチ25質量部、コールタール15質量部を加えて混練した。この時、均一な練合ができるように混合機外面を80℃に加温した。得られた混練物を押出し成型機に充填し、直径が2.0mmのペレット状に成型した。このように得られたペレットをロータリーキルン中で空気を排除しつつ、最終温度が800℃になるまで約5時間かけて昇温した。その後、水蒸気を1分間当り100リットルの割合で加え、30分間処理を行って賦活処理品を得た。次いで、800℃窒素雰囲気下にて、得られた賦活処理品100質量部に対しベンゼン1.0質量部を120分かけて流通せしめた。この焼成処理により、分子篩活性炭を得た。
ベンゼンを1.3質量部に変更したこと以外は実施例1と同様の方法で分子篩活性炭を得た。
ベンゼンを2.0質量部に変更したこと以外は実施例1と同様の方法で分子篩活性炭を得た。
ベンゼンを0.9質量部に変更し、水蒸気での処理時間を40分に変更して賦活処理を行ったこと以外は実施例1と同様の方法で分子篩活性炭を得た。
ベンゼンの流通を行わなかったこと以外は実施例4と同様の方法で分子篩活性炭を得た。
ベンゼンを0.7質量部に変更したこと以外は比較例1と同様の方法で分子篩活性炭を得た。
水蒸気での処理時間を120分に変更し、ベンゼンの流通を行わなかったこと以外は比較例1と同様の方法で分子篩活性炭を得た。
(細孔容積の測定)
細孔容積は、分子プローブ法により計測した。分子径の異なる数種類のプローブ分子を用いて平衡吸着量を測定することで、細孔容積を算出した。ここで用いたプローブ分子は、二硫化炭素(0.37nm)、塩化メチレン(0.40nm)、クロロホルム(0.46nm)、イソペンタン(0.49nm)の4種類とした。括弧内の数値は最小分子直径である。25℃、1気圧の雰囲気において、分子篩活性炭にプローブ分子を吸着させ、平衡吸着後の分子篩活性炭の質量変化から、細孔容積を算出した(T.A.Braymer,et al.,Carbon,Vol.32,445-452,1994に記載される方法に準じた)。
図1に示す測定装置を用い、容量法によって1/2平衡吸着時間τを測定した。容積100ccの試料セル10内に3gの分子篩活性炭Aを収容し、試料セル10を排出口20から真空引きした。次いで、容積500ccのガス溜め11に、圧力が0.2MPaとなるまで吸着ガスGを導入した。次いで、試料セル10とガス溜め11を連通させるバルブ12を開放して吸着測定を開始した。バルブを開放した時から起算して、経過時間tにおける試料セル10の圧力Pを、圧力センサー13により測定した。測定は25℃で行った。
(1)Pi=Pg×Vg/(Vg+Vd)
(2)n=(Pi-P)×(Vg+Vd)/(298.15×R)
Claims (10)
- 少なくとも2種類の炭化水素を含む混合ガスを分離処理するための分子篩活性炭であって、
前記混合ガスは、少なくともエタン及びエチレンを含む混合ガス、並びに、少なくともエタン及びアセチレンを含む混合ガスからなる群より選ばれる1種の混合ガスであり、
分子プローブ法により求められた0.37nm以上の入口径を有する細孔の総容積をA1、0.46nm以上の入口径を有する細孔の総容積をB1、0.49nm以上の入口径を有する細孔の総容積をB2としたときに、B2/A1≦0.1、かつ、B1/A1≦0.3を満たす、分子篩活性炭。 - 少なくとも2種類の炭化水素を含む混合ガスを分離処理するための分子篩活性炭であって、
前記混合ガスは、少なくともプロパン及びプロピレンを含む混合ガス、少なくともブタン及び1-ブテンを含む混合ガス、並びに、少なくともブタン及び2-ブテンを含む混合ガスからなる群より選ばれる1種の混合ガスであり、
分子プローブ法により求められた0.37nm以上の入口径を有する細孔の総容積をA1、0.40nm以上の入口径を有する細孔の総容積をA2、0.49nm以上の入口径を有する細孔の総容積をB2としたときに、B2/A1≦0.1、かつ、B2/A2≦0.3を満たす、分子篩活性炭。 - ペレット状に形成されている、請求項1又は2に記載の分子篩活性炭。
- 前記ペレットの最大径が0.5~3mmであり、アスペクト比が1:1~1:5である、請求項3に記載の分子篩活性炭。
- 石炭、やし殻、樹脂及び木炭からなる群より選ばれる少なくとも1種以上の材料の炭化物で形成されている、請求項1~4のいずれか1項に記載の分子篩活性炭。
- オレフィンもしくはアルキンの1/2平衡吸着時間がパラフィンの1/2平衡吸着時間の1/100以下である、請求項1又は2に記載の分子篩活性炭。
- プロピレンの1/2平衡吸着時間がプロパンの1/2平衡吸着時間の1/2500以下である、請求項6に記載の分子篩活性炭。
- オレフィンもしくはアルキンの1/2平衡吸着時間が120分以下である、請求項1又は2に記載の分子篩活性炭。
- 請求項1~8のいずれか1項に記載の分子篩活性炭を備える吸着材。
- 請求項9に記載の吸着材を備える圧力スイング又は温度スイング吸着システム。
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