JP7310643B2 - 廃水処理用膜モジュール、廃水処理装置及び廃水処理方法 - Google Patents

廃水処理用膜モジュール、廃水処理装置及び廃水処理方法 Download PDF

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Description

本発明は、廃水処理用膜モジュール、廃水処理装置及び廃水処理方法に関する。
工業廃水や生活廃水は、廃水中に含まれる有機物等を取り除く処理が施されてから、工業用水として再利用されるか、もしくは河川等に放流される。工業廃水等の処理方法としては、一般的に、被処理水を曝気して好気的な微生物又は菌に有機物等を分解させる活性汚泥処理法等が挙げられる。このような、活性汚泥処理法等に代表される生物学的水処理方法では、好気性微生物や、硝酸性窒素を除去するための脱窒細菌等が利用されている。また、近年では、活性汚泥処理法による処理と、分離膜モジュールによる膜ろ過とを組み合わせた膜分離活性汚泥(MBR)法による処理が行われるようになっている。
好気性微生物を利用して廃水を処理する場合、微生物の活性維持と処理能力向上のため、被処理水を空気又は酸素で曝気する必要がある。このように、被処理水を効率よく曝気する方法として、中空糸膜を用いた方法が採用されている。この中空糸膜は、廃水処理等の他、例えば、飲料水製造又は浄水処理等の様々な分野で利用されている。
また、最近では、中空糸膜を用いて廃水処理を行うにあたり、中空糸膜の外表面に、廃水中の微生物等に由来する微生物層(バイオフィルム)を形成させ、この状態で廃水処理を行う方法も提案されている。このように、中空糸膜の外表面に微生物層を形成させることで、中空糸膜の内面側から供給される酸素により、微生物層の膜厚方向で酸素勾配が形成される。これにより、微生物層の内層側において好気処理(BOD酸化、アンモニアの硝酸化)が進行するとともに、微生物層の外層側において硝酸の嫌気処理(BOD酸化、脱窒処理)が進行するので、ワンプロセスで各種の汚染物質を除去することが可能になり、従来の膜分離活性汚泥法のような、好気処理と嫌気処理とを別々の処理槽で行う方法に比べて省スペースの設備が実現できる。
上記のような、中空糸膜の表面に微生物層を形成させて廃水処理を行う方法においては、微生物層の内層側の好気性菌に高い酸素利用効率で酸素を供給することが要求される。また、長期にわたり廃水に空気を供給するために、中空糸膜の有効表面積を低下させないことが要求される。
特許文献1では、中空糸膜束を水平方向と鉛直方向とに配置して交差させた中空糸膜モジュールの使用を提案している。特許文献1の中空糸膜モジュールによれば、中空糸膜に微生物が付着しやすくなり、微生物層が形成されやすい。しかしながら、特許文献1の中空糸膜モジュールでは、中空糸膜が水平に配置されているため膜内に凝縮水(酸素や空気等に含まれる水分や廃水中の水分が膜の中で水として凝縮したもの)が蓄積しやすくなる。そのため、有効表面積が低下することにより、廃水の処理能力が低下するという問題がある。
特開2018-75538号公報
本発明は上記問題に鑑みてなされたものであり、酸素利用効率が高く、且つ各中空糸膜の有効表面積を十分に確保できる廃水処理用膜モジュール、廃水処理装置、及び廃水処理方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明は、以下の態様を包含する。
[1]廃水処理中に、廃水中の微生物又は菌に由来する微生物層が表面に形成される中空糸膜を含む、廃水処理用膜モジュールであって、
前記廃水処理用膜モジュールは複数の中空糸膜で構成されており、
前記中空糸膜の両端部に互いに並行する複数のハウジングを備えており、
前記中空糸膜が鉛直方向に対して角度が5°以上85°以下に配置されている、廃水処理用膜モジュール。
[2]前記中空糸膜は互いに交差している、[1]に記載の廃水処理用膜モジュール。
[3]前記中空糸膜は少なくとも1つの多孔質層と、少なくとも1つの非多孔質層とを有する複層構造を有し、最外層に前記多孔質層が配置されている、[1]又は[2]に記載の廃水処理用膜モジュール。
[4]前記中空糸膜は複数の多孔質層と、少なくとも1つの非多孔質層とを有する複層構造を有し、前記非多孔質層が前記複数の多孔質層の間に配置されている、[1]~[3]のいずれか一項に記載の廃水処理用膜モジュール。
[5]前記多孔質層がポリオレフィン系樹脂、ポリウレタン系樹脂、及びフッ素系樹脂からなる群から選択される少なくとも1種を含む材料からなる、[3]又は[4]に記載の廃水処理用膜モジュール。
[6][1]~[5]のいずれか一項に記載の廃水処理用膜モジュールを含む廃水処理装置。
[7][1]~[5]のいずれか一項に記載の廃水処理用膜モジュール、又は、[6]に記載の廃水処理装置を用いて廃水を処理する廃水処理方法であって、
前記中空糸膜の表面に、前記廃水中の微生物又は菌に由来する前記微生物層を形成させる工程、及び前記中空糸膜の中空部に酸素を含む気体を供給する工程を有する、廃水処理方法。
本発明に係る廃水処理用膜モジュール(以下、単に「中空糸膜モジュール」ともいう)によれば、中空糸膜が特定の範囲内の角度で配置されることにより、微生物が付着しにくく、微生物層が形成されにくい問題と、凝縮水が蓄積されやすい問題とを解決し、酸素利用効率が高く、各中空糸膜の有効表面積も十分に確保され、効率よく廃水処理を行うことができる。つまり、本発明に係る中空糸膜モジュールによれば、微生物層が形成されやすく、且つ、中空糸膜内への凝縮水の蓄積を抑制することができる。
また、本発明に係る廃水処理装置によれば、本発明に係る中空糸膜モジュールが備えられたものなので、上記同様、効率よく廃水処理を行うことが可能になる。
また、本発明に係る廃水処理方法によれば、本発明に係る中空糸膜モジュール、又は、本発明に係る廃水処理装置を用い、中空糸膜の表面に微生物層を形成させる工程、及び中空糸膜の中空部に酸素を含む気体を供給する工程を行うことで廃水処理を行う方法を採用している。これにより、上記同様、効率よく廃水処理を行うことが可能になる。さらに、本発明に係る廃水処理方法によれば、従来は別のプロセスで行っていた好気処理及び嫌気処理の両方を、微生物層におけるワンプロセスで実施できるので、処理効率に優れるとともに、装置の省スペース化も可能となる。
本発明に係る中空糸膜モジュールの一実施形態を模式的に説明する図である。 本発明に係る中空糸膜モジュールにおける中空糸膜の複層構造の一例を説明する斜視図である。 本発明に係る中空糸膜モジュールの他の形態を模式的に説明する図である。 本発明に係る中空糸膜モジュールの他の形態を模式的に説明する図である。 本発明に係る中空糸膜モジュールの他の形態を模式的に説明する図である。 本発明に係る中空糸膜モジュール、廃水処理装置、及び廃水処理方法の一実施形態を模式的に説明する図である。 実施例で使用した中空糸膜モジュールを説明する図である。 実施例における汚泥付着量を説明する図である。
以下、本発明に係る中空糸膜モジュール、廃水処理装置、及び廃水処理方法の一実施形態を挙げ、図1~図8を適宜参照しながら詳述する。なお、以下の説明で用いる各図面は、その特徴をわかりやすくするために、便宜上、特徴となる部分を拡大して示している場合があり、各構成要素の寸法比率等は実際とは異なる場合がある。また、以下の説明において例示される材料、寸法等は一例であって、本発明はそれらに限定されるものではなく、その要旨を変更しない範囲で適宜変更して実施することが可能である。
本発明に係る中空糸膜モジュール10A~10E、この中空糸膜モジュール10A~10Eを複数備えた廃水処理装置100、及び、中空糸膜モジュール10A~10E又は廃水処理装置100を用いた廃水処理方法は、例えば、工業廃水や生活廃水等に含まれる有機物等を取り除く処理に用いられるものである。各種汚染物が取り除かれた廃水は、例えば、必要に応じて追加処理を行い、工業用水として再利用されるか、もしくは河川等に放流される。
<<第1実施形態>>
<中空糸膜モジュール>
以下、本発明に係る中空糸膜モジュールの第1実施形態について詳述する。
図1は、本実施形態の中空糸膜モジュール10Aの全体構成を示す斜視図である。
図1に示すように、本実施形態の中空糸膜モジュール10Aは、廃水中の微生物又は菌に由来する微生物層が表面に形成される中空糸膜1Aを含み、廃水処理に用いられるものである。また、中空糸膜モジュール10Aにおいては、中空糸膜1Aが、少なくとも1層以上の多孔質層及び非多孔質層を含む複層構造とされていることが好ましい。
そして、本実施形態の中空糸膜モジュール10Aは、中空糸膜1Aが複数で鉛直方向に対して5°以上85°以下になるように配列され、長手方向の両端が一対のハウジング(一対の固定部)5に支持される。
図1に示す本実施形態の中空糸膜モジュール10Aは、第1のハウジング5a、第2のハウジング5b、中空糸膜シート状物から構成される。
中空糸膜シート状物は、中空糸膜1Aが複数束ねられて中空糸膜束11Aa、11Ab、11Ac、11Adを形成し、隣接する中空糸膜束と一定間隔離れて配置されている。中空糸膜束11Aa、11Ab、11Ac、11Adはそれぞれ、中空糸膜束の中心を通る長さ方向の線が鉛直方向に対して5°以上85°以下になるように配列されている。中空糸膜束の両端部が、詳細を後述するハウジング5内に挿入されて開口しており、全体として平型のシート状に構成される。
中空糸膜1Aの鉛直方向に対する角度は、5°以上85°以下であり、10°以上70°以下が好ましく、20°以上50°以下がより好ましく、20°以上30°以下がさらに好ましい。
前記角度が上記下限値未満であると、水の流れと中空糸膜の方向が略平行になるため微生物が中空糸膜に付着しにくく、微生物層の形成が不十分になりやすい。
前記角度が上記上限値超であると、凝縮水の排出が困難になり、中空糸膜の有効表面積が低下しやすくなり、微生物層の形成が不十分になりやすい。
なお、本明細書における「角度」は、図1に示すように、中空糸膜束の中心部分を通る長さ方向に沿った線と、第1のハウジングに挿入されている部分から鉛直方向に引いた線とが交わる点における角度θであって、中空糸膜束の角度θを複数箇所(5箇所以上)で測定し、その平均値を求めたものである。
[中空糸膜]
本実施形態の中空糸膜モジュール10Aに備えられる中空糸膜1Aは、図2に示す例においては、中心側から第1多孔質層(多孔質層)2、非多孔質層3及び第2多孔質層(多孔質層)4が順次積層された構造を有しており、第2多孔質層4の表面4aに、廃水中の微生物又は菌に由来する微生物層6が形成される。また、図示例の中空糸膜1Aは、2層の多孔質層(第1多孔質層2及び第2多孔質層4)の間に非多孔質層3が配置された3層構造とされている。
また、図示例の中空糸膜1Aは、最内層である多孔質層2の内面2b側が中空部7とされ、この中空部7に酸素を供給することで、内面2b側から外層側の第2多孔質層4の表面4aに向けて酸素を透過させることが可能に構成されている。
(多孔質層)
中空糸膜1Aを構成する多孔質層は、少なくとも1層以上で設けられ、図2に示す例においては、第1多孔質層2及び第2多孔質層4の2層の多孔質層が、非多孔質層3を介して同心状に配置されている。また、図示を省略するが、第1多孔質層2及び第2多孔質層4は、それぞれ、複数の細孔を有する膜から構成されており、これら多孔質層2、4の全周にわたって細孔が形成されている。
本実施形態において、第1多孔質層2及び第2多孔質層4に形成される細孔とは、少なくとも内表面側から外表面までの連通孔を意味する。即ち、第1多孔質層2においては、内面2b側から外面2a側までの連通孔を意味し、第2多孔質層4においては、内面4b側から表面4a側までの連通孔を意味する。
また、本実施形態で説明する「細孔」とは、三次元的な構造を形成している膜基材の隙間の空間を表し、内面側から表面(外面)側に向けて酸素が透過する際の、酸素の通り道となる部分を意味する。
多孔質層は、例えば、溶融延伸法により形成される。溶融延伸法とは、まず、多孔質層の材料となる樹脂を融点以上の流動状態に加熱し、これを筒状に吐出する。次いで、吐出された流動状態にある樹脂を冷却することで非流動状態にし、形状を固定する。その後、形状が固定された樹脂に対して最適条件で延伸加工を施すことで、多孔質構造が形成される。
多孔質層の材質としては、特に限定されないが、例えば、ポリオレフィン系樹脂、ポリウレタン系樹脂、又はフッ素系樹脂の少なくとも何れかを含む材料からなることが、十分な酸素透過性を確保する観点から好ましい。多孔質層が上記の何れかを含む材料からなることで、上記のような多孔質構造に制御しながら形成することが可能になり、酸素透過性が高められるとともに、耐酸化劣化性、耐薬品性、耐熱性及び機械的耐久性を付与できる。また、製膜原液を調整する際の溶剤への溶解性も良好となる。
なお、第1多孔質層2及び第2多孔質層4の各膜厚は、特に限定されないが、多孔質層全体の合計膜厚、即ち、図示例における第1多孔質層2と第2多孔質層4との合計の平均膜厚Dnが10μm以上100μm以下となるような膜厚であることが好ましい。各多孔質層の合計の平均膜厚Dnが10μm以上であれば、中空糸膜1A全体における十分な機械的強度の確保に寄与できる。一方、各多孔質層の合計の平均膜厚Dnが100μm以下であれば、必要以上に膜の外径が大きくなることがないので、中空糸膜をモジュール化する際の膜の充填量が小さくなるのを防止できる。
また、上記の観点からは、各多孔質層の合計の平均膜厚Dnは、15μm以上90μm以下がより好ましく、20μm以上80μm以下が最も好ましい。
なお、本実施形態で説明する「平均膜厚」とは、中空糸膜の断面を走査型電子顕微鏡(SEM)で観察し、この画像を解析して当該層(膜)の膜厚を複数箇所(5箇所以上)で測定し、その平均値を求めたものである。
本実施形態において、中空糸膜1Aは、少なくとも、後述の微生物層6を除いた最外層に多孔質層が配置されていることが好ましい。このように、微生物層6を除いた最外層に多孔質層が配置されることで、十分な酸素透過性を確保することができる。図示例においては、第2多孔質層4が最外層とされ、その表面4aに後述の微生物層6が形成される。
また、微生物層6を除いた最外層に配置される多孔質層、即ち、図示例における第2多孔質層4は、表面4aが凹凸構造とされていることがより好ましい。第2多孔質層4の表面4aが凹凸構造であることで、廃水中に存在する微生物又は菌が付着しやすくなるので、後述の微生物層6が均一に形成される効果が得られる。なお、上記の凹凸構造は、例えば、図示略の複数の細孔に由来する凹凸構造であってもよい。
各多孔質層に形成される複数の細孔の平均細孔径は、0.01μm以上5μm以下であることが好ましい。各多孔質層における平均細孔径が0.01μm以上であれば、十分な酸素透過性が確保できる。また、各多孔質層における平均細孔径が5μm以下であれば、十分な膜強度が得られる。
また、上記の観点からは、各多孔質層における平均細孔径は、0.03μm以上4μm以下がより好ましく、0.04μm以上3μm以下が最も好ましい。
なお、本実施形態において説明する、各多孔質層に形成される複数の細孔の平均細孔径とは、走査型電子顕微鏡(SEM)を用いて多孔質層の外表面部分を観察し、30個の細孔を無作為に選び、各細孔の最長径を測定して、これら30個の細孔の最長径を平均して求めた値である。
(非多孔質層)
本実施形態において、中空糸膜1Aは、非多孔質層3が少なくとも1層以上で設けられ、図示例においては、第1多孔質層2と第2多孔質層4との間に単層で設けられている。非多孔質層3は、多孔質層に比べて高めの機械的強度を有するので、この非多孔質層3は、中空糸膜1Aにおける支持体(補強材)としても機能する。
非多孔質層3の材質としても、特に限定されないが、例えば、ポリオレフィン系樹脂、ポリウレタン系樹脂、フッ素系樹脂、又はシリコン系樹脂の少なくとも何れかを含む材料からなることが好ましい。非多孔質層3が上記の何れかを含む材料からなることで、十分な酸素透過性を確保しながら、中空糸膜1A全体の機械的強度をより高めることが可能になる。
なお、非多孔質層3の膜厚は、特に限定されないが、1μm以上10μm以下であることが好ましい。非多孔質層3の平均膜厚が1μm以上であれば、製造時に欠陥が発生することなく、安定的に生産することが可能になる。また、非多孔質層3の平均膜厚が10μm以上であれば、実使用において影響があるような酸素透過性の低下を招くことはない。
また、上記の観点から、非多孔質層3の平均膜厚は、1.5μm以上8μm以下がより好ましく、2μm以上6μm以下が最も好ましい。
なお、非多孔質層を複数で設けた場合の合計の平均膜厚Dp(単層の場合は当該層のみの膜厚)も特に限定されないが、非多孔質層の膜厚が大きくなることは酸素透過抵抗が大きくなることを意味するため、可能な限り薄膜に形成されることが、十分な酸素透過率を確保する観点から好ましい。
(非多孔質層の合計の平均膜厚Dnと多孔質層の合計の平均膜厚Dpとの関係)
本実施形態において、非多孔質層の合計の平均膜厚Dn、及び、多孔質層の合計の平均膜厚Dpについては、特に限定されるものではない。一方、本実施形態においては、非多孔質層の合計の平均膜厚Dn、即ち、図示例における単層とされた非多孔質層3の平均膜厚Dnと、多孔質層の合計の平均膜厚Dp、即ち、図示例における第1多孔質層2と第2多孔質層4との合計の平均膜厚Dpとが、次式{0.01≦Dn/Dp≦1.0}で表される関係を満たすことがより好ましい。
非多孔質層の平均膜厚Dnと多孔質層の平均膜厚Dpとの関係が上記式で表される関係を満たすことで、多孔質層及び非多孔質層の全体膜厚に対する非多孔質層の膜厚の割合が小さくなる。従って、実使用に適した十分な機械的強度を確保しながら非多孔質層を薄膜化できるので、酸素透過性も十分に高められる。
また、上記の観点からは、非多孔質層の合計の平均膜厚Dnと多孔質層の合計の平均膜厚Dpとの関係は、次式{0.02≦Dn/Dp≦0.9}で表される関係がより好ましく、次式{0.03≦Dn/Dp≦0.8}で表される関係が最も好ましい。
(中空糸膜の形状)
本実施形態の中空糸膜1Aの形状としては、特に限定されず、例えば、略円筒状に構成し、上記のように、細孔を有する第2多孔質層4が外表面に配置され、この第2多孔質層4を覆うように微生物層6が形成されるように構成することができる。ここで、本実施形態で説明する中空糸膜1Aの形状とは、微生物層6を除いた状態での形状、及び、第2多孔質層4の表面に微生物層6が形成された状態での形状の両方を含む。
なお、本実施形態で説明する「略円筒状」とは、長手方向に垂直な任意の断面の形状が、例えば、真円形、卵形、長円形、楕円形等のオーバル形である立体形状を意味する。
また、本実施形態で説明するように、第1多孔質層2と第2多孔質層4との間に非多孔質層3が配置されている場合、これらの界面においては、各多孔質層2、4からなる領域と、非多孔質層3からなる領域とが、互いに若干入り込んでいてもよい。
(中空糸膜の平均外径Do)
本実施形態においては、中空糸膜1Aの外径は特に限定されないが、微生物層6を除く平均外径Doで0.01mm以上3.0mm以下であることが好ましい。中空糸膜1Aの平均外径Doが3.0mm以下であることで、膜モジュール化する際に膜の充填量が小さくなるのを防止できる。また、中空糸膜1Aの平均外径Doが0.01mm以上であることで、中空部7の内径を十分に確保できるので、中空部7を流れる酸素の流量が圧力損失等によって低下するのを防止できる。
また、中空糸膜1Aの平均外径Doは、第2多孔質層4の表面4aに形成される微生物層6が剥がれ落ちない程度の表面積を確保できる寸法であることがより好ましい。
なお、本実施形態で説明する「中空糸膜の平均外径Do」とは、微生物層6が形成される前の中空糸膜1Aを長手方向に対して垂直な任意の面で切断したとき、その切断面の外縁を内接する最少の円の直径を意味する。また、この中空糸膜1Aの平均外径Doは、上記の切断面における任意の3箇所以上、10箇所以下測定し、その平均値として求めることができる。
(中空糸膜の平均内径Di)
本実施形態においては、中空糸膜1Aの平均内径Diは特に限定されないが、5μm以上1.0mm以下であることが好ましい。中空糸膜1Aの平均内径Diが1.0mm以下であることで、膜モジュール化する際に膜の充填量が小さくなるのを防止できる。また、中空糸膜1Aの平均内径Diが5μm以上であることで、中空部7の内径を十分に確保できるので、中空部7を流れる酸素の流量が圧力損失等によって低下するのを防止できる。
なお、本実施形態で説明する「中空糸膜の平均外径Di」とは、微生物層6が形成される前の中空糸膜1Aを長手方向に対して垂直な任意の面で切断したとき、その切断面の中空部7を内接する最少の円の直径を意味する。また、この中空糸膜1Aの平均内径Diは、上記の切断面における任意の3箇所以上、10箇所以下測定し、その平均値として求めることができる。
(中空糸膜の平均膜厚D)
なお、中空糸膜1Aの膜厚Dは、特に限定されないが、20μm以上200μm以下となるような膜厚であることが好ましい。中空糸膜1Aの平均膜厚Dが20μm以上であれば、中空糸膜1A全体における十分な機械的強度の確保に寄与できる。一方、中空糸膜1Aの平均膜厚Dが200μm以下であれば、必要以上に膜の外径が大きくなることがないので、中空糸膜をモジュール化する際の膜の充填量が小さくなるのを防止できる。
また、上記の観点からは、中空糸膜1Aの平均膜厚Dは、30μm以上180μm以下がより好ましく、40μm以上160μm以下が最も好ましい。
(微生物層)
本実施形態における微生物層6は、中空糸膜1Aを、例えば、中空糸膜モジュール10Aとして廃水処理に使用する際に、別の廃水処理場等で既に使用している活性汚泥を種として微生物又は菌を増殖処理し、所定濃度としたものに中空糸膜モジュール10Aを浸漬させることで、微生物又は菌に由来して形成されるものである。
上記の活性汚泥は、廃水の種類によって様々な成分構成・割合が存在するが、廃水中に含まれるBOD(有機物)成分や栄養分(窒素、りん等)を食物とし、増殖を行ったものを用いることができる。そして、これに含まれる微生物又は菌に由来する層として、第2多孔質層4の表面4aに微生物層6が形成される。
本実施形態の中空糸膜1Aは、上記の微生物層6が形成されることで、中空糸膜1Aの中空部7から第1多孔質層2、非多孔質層3及び第2多孔質層4を透過した酸素が微生物層6内で溶解拡散し、微生物層6の膜厚方向において酸素勾配(濃度)が形成され、内層側においては酸素に富んだ好気状態となる一方、外層側は酸素が減少した嫌気状態となる。これにより、微生物層6は、内層側に好気処理領域が形成され、外層側に嫌気処理領域が形成された状態となる。
そして、好気処理領域においては、好気処理(BOD酸化)によって廃水中に含まれるアンモニアの酸化が進行し、硝酸化される。さらに、嫌気処理領域においては、嫌気処理(BOD酸化)によって、好気処理領域で生じた硝酸が、嫌気バクテリアによって窒素として処理され、脱窒される。これにより、好気処理及び嫌気処理の両方をワンプロセスで行うことができるので、従来、好気処理と嫌気処理とを別々の処理槽で行っていた場合に比べ、省スペースの設備が実現できるとともに、処理効率も向上する。
本実施形態の中空糸膜モジュール10Aは、中空糸膜1Aが鉛直方向に対して角度が5°以上85°以下となるように配置されることにより、中空糸膜1Aの有効表面積が十分に確保され、これにより表面4aに形成される微生物層6も十分な面積で確保される。従って、廃水処理を効率的に行うことが可能になる。
なお、微生物層6の膜厚としては、特に限定されず、所定以上の厚み、又は所定の処理時間に達したところで空気によるバブリング洗浄等の操作を行い、最適な好気処理及び嫌気処理を行うことが可能な膜厚に調整すればよい。
(酸素透過性)
本実施形態において説明する、中空糸膜1Aの酸素透過性とは、中空糸膜全体における、酸素を透過させる性能を示す指標であり、例えば、単位膜面積あたりで1日(24hr)に透過する酸素の量(単位:g-O/m/day)で表すことができる。
(その他の層)
さらに、中空糸膜1Aは、上記の各多孔質層2、4、非多孔質層3(及び微生物層6)以外に、他の機能層が設けられていてもよい。このように、他の層を備える構成を採用する場合には、他の層を、高い酸素透過性を有する層とすることが、中空糸膜1A全体の酸素透過性を確保する観点から好ましい。
[一対のハウジング]
一対のハウジング(一対の固定部)5は、中空糸膜シート状物の各端部が挿入、固定される略中空状の部材であり、図1に示す例では、第1のハウジング5a及び第2のハウジング5bから構成される。即ち、上記の中空糸膜シート状物は、第1のハウジング5aと第2のハウジング5bとの間でシート状に保持される。
また、一対のハウジング5には、例えば、第1のハウジング5aに気体供給ライン120が接続され、酸素又は空気が第1のハウジング5aの内部に供給されるように構成されている。
そして、中空糸膜モジュール10Aは、図示略のブロワから供給される酸素又は空気が、ハウジング5を介して複数の中空糸膜1Aの中空部7(図2を参照)内に送り込まれ、上記のように、第1多孔質層2、非多孔質層3及び第2多孔質層4を透過し、さらに微生物層6内を膜厚方向で溶解拡散するように構成される。
なお、図1中では図示を省略しているが、例えば、第1のハウジング5aと第2のハウジング5bとの間に、第1のハウジング5a及び第2のハウジング5bの両端部同士を接続するように、棒状部材等からなる一対の支柱を設けることがより好ましい。このような一対の支柱を設け、第1のハウジング5aと第2のハウジング5bとが一定の間隔を保持することで、中空糸膜シート状物の面形態を維持して平型の中空糸膜モジュール10Aを構成できる。
[一対のハウジングの間隔Lと中空糸膜の長さLmとの関係]
本実施形態の中空糸膜モジュール10Aは、上記のように、中空糸膜1Aが複数で平行に配列され、長手方向の両端が第1のハウジング5a及び第2のハウジング5bに支持されるとともに、これら第1のハウジング5aと第2のハウジング5bとの間隔Lと、中空糸膜1Aの長さLmとの関係が次式{1<Lm/L≦5}を満たす。
本実施形態においては、上記関係式で示されるように、「中空糸膜1Aの長さLm/一対のハウジング5の間隔L」の比率が1超であることで、中空糸膜1Aが若干の弛緩状態を有して一対のハウジング5に取り付けられているので、中空糸膜1A同士の間隔を十分に確保し、有効表面積も十分に確保することが可能になる。また、上記の比率「Lm/L」が5以下であることで、中空糸膜モジュール10Aの取扱性が優れたものとなる。
また、中空糸膜1Aの有効表面積、廃水処理効率及び糸絡み防止の観点からは、第1のハウジング5aと第2のハウジング5bとの間隔Lと、中空糸膜1Aの長さLmとの関係は、次式{1.2<Lm/L<5}であることが好ましく、次式{1.3<Lm/L<4}がより好ましく、次式{1.4<Lm/L<3}がさらに好ましく、次式{1.5<Lm/L<2}が特に好ましい。
[中空糸膜モジュールのその他の形状]
図1等に示す例においては、平型シート状とされた中空糸膜モジュール10Aを示しているが、これには限定されず、例えば、中空糸膜モジュールを円筒形や角筒形等に構成することも可能である。
<廃水処理装置>
図6に示す本実施形態の廃水処理装置100は、上述した本実施形態の中空糸膜モジュール10Aを含んで構成されるものである。
以下、本実施形態の廃水処理装置100について詳述する。
図6に示すように、本実施形態の廃水処理装置100は、本実施形態の中空糸膜モジュール10Aを単体もしくは複数のユニットで含んで概略構成される。図示例の廃水処理装置100は、処理槽110の内部に中空糸膜モジュール10Aが収容されてなる。
処理槽110は、被処理水である廃水Wを収容するものであり、例えば、金属製の大型容器状とされた処理槽等、従来から当該分野で用いられているものを何ら制限無く採用できる。また、図6においては詳細な図示を省略しているが、処理槽110には、被処理水である廃水を内部に収容するための廃水導入管と、処理が完了した処理水を槽外に排出するための排出管が接続される。
そして、処理槽110内には中空糸膜モジュール10Aが収容され、この中空糸膜モジュール10Aが廃水Wに浸漬するように配置されている。また、上述したように、中空糸膜モジュール10Aの第1のハウジング5aには気体供給ライン120が接続され、酸素を含む気体が供給される。
上記構成により、本実施形態の廃水処理装置100は、処理槽110内の廃水Wに対し、中空糸膜モジュール10Aを用いた廃水処理を行うことができる。この中空糸膜モジュール10Aは、中空糸膜1A同士の間隔が所定以上で確保されたものなので、中空糸膜1Aの有効表面積が十分に確保されている。従って、廃水Wに対する処理を行った場合に、中空糸膜1Aによる水交換が効率的に行われるようになり、優れた廃水処理効率が得られる。
また、中空糸膜モジュール10Aに備えられる中空糸膜1Aは、上記のように、第2多孔質層4の表面4aに微生物層6が形成されるものなので、好気処理及び嫌気処理を同時に進行させ、ワンプロセスで廃水処理を行うことができる。これにより、従来のような好気処理と嫌気処理を別々の処理槽で行っていた場合に比べ、装置が小型化され、省スペース性に優れたものとなる。
なお、処理槽110内において、中空糸膜モジュール10Aは、例えば、廃水Wの流れを邪魔しないように配置される図示略のフレーム部材等により、処理槽110の開口部111側から収容されていればよい。この場合、処理槽110の開口部111近傍にフレーム部材の一端側を固定し、このフレーム部材の他端側に、中空糸膜モジュール10Aに備えられる第1のハウジング5aを固定すればよい。
<廃水処理方法>
本実施形態の廃水処理方法は、図1に示すような本実施形態の中空糸膜モジュール10A、又は、図6に示すような廃水処理装置100を用いて廃水を処理する方法である。
具体的には、本実施形態の廃水処理方法は、まず、処理槽110内に被処理水となる廃水Wを導入する。この際、処理槽110内に配置された中空糸膜モジュール10Aが廃水W中に浸漬されるように、処理槽110内を廃水Wで満たす。
次いで、図示略のブロワから気体供給ライン120を介して中空糸膜モジュール10Aに酸素を含む気体を供給することにより、図1に示す中空糸膜1Aの中空部7から、第1多孔質層2、非多孔質層3及び第2多孔質層4に向けて酸素又は空気を透過させる。本実施形態では、このような廃水処理の初期段階において、第2多孔質層4の表面4aに、廃水W中に存在する微生物等を付着させ、これに由来する微生物層6を形成させる。
その後、中空糸膜モジュール10Aへの酸素又は空気の供給を継続することにより、廃水Wの処理を行う。この際、上述したように、微生物層6の膜厚方向における酸素の溶解拡散が進行し、好気処理領域及び嫌気処理領域が形成される。
そして、好気処理領域において、好気処理により、廃水中に含まれるアンモニアが硝酸化される。また、嫌気処理領域において、嫌気処理により、好気処理領域で生じた硝酸が窒素として処理され、脱窒される。本実施形態の廃水処理方法においては、上記のように、好気処理及び嫌気処理の両方をワンプロセスで行うことも可能になるので、これらを別々の処理槽で行っていた場合に比べ、処理効率が向上する。
次いで、所定の時間で上記の好気処理及び嫌気処理を行った後、例えば、図示略の散気装置等を用いたバブリング処理により、中空糸膜1Aから微生物層6を剥離させる。
その後、図示略の分離膜等を用いることで、微生物層の剥離分を含むスラッジを回収し、廃水処理が完了する。
上記のプロセスによる廃水処理の後、廃水Wが浄化処理された処理水は、例えば、必要に応じて追加処理を行い、工業用水として再利用することができる他、下水道に排出するか、あるいは、河川等に放流される。
なお、中空糸膜1Aの内面2b側、即ち中空部7から供給する気体(酸素又は空気)の圧力は、特に限定されないが、200kPa以下の圧力であることが好ましい。気体の圧力が200kPa以下であれば、廃水処理効果に与しない気体の過供給を防止できるとともに、この過供給によって部材が損傷するのを防止できる。なお、上記の気体の圧力下限は、実使用に十分な廃水処理効果が得られる観点から、例えば、5kPa以上とすればよい。
また、中空糸膜モジュール10Aに向けて供給する気体としては、例えば、純酸素であることが好ましい。このように、純度の高い酸素を中空糸膜モジュール10Aに供給することで、微生物層6に溶解拡散する酸素濃度が十分なものとなり、上述した好気処理及び嫌気処理を効率的に進行させ、より効果的な廃水処理が可能になる。
また、中空糸膜モジュール10Aに向けて酸素を含む空気を供給する場合、この空気は大気中の空気であればよい。このように、廃水処理に大気中の空気を用いる場合には、酸素を用いる場合に比べ、ランニングコストが低減されるメリットがある。
さらに、中空糸膜モジュール10Aに向けて供給する気体としては、例えば、大気中の空気を分離又は濃縮する処理により、成分構成比を変更したものであってもよい。このように、廃水処理に、大気中の空気の成分構成比を変更したものを用いた場合には、上記同様、酸素を用いる場合に比べてランニングコストが低減されるとともに、処理する廃水の特性に合わせた処理を行うことが可能になる。
本発明の廃水処理方法では、中空糸膜の表面に、廃水中の微生物又は菌に由来する微生物層を形成させる工程行った後、続いて中空糸膜の中空部に酸素を含む気体を供給する工程を行ってもよいし、中空糸膜の中空部に酸素を含む気体を供給する工程を行った後、続いて中空糸膜の表面に、廃水中の微生物又は菌に由来する微生物層を形成させる工程を行ってもよい。
<<第2実施形態>>
以下、本発明に係る中空糸膜モジュールの第2実施形態について詳述する。
なお、以下の説明においては、第1実施形態の中空糸膜モジュール10Aと共通する構成については、同じ符号を用いて説明するとともに、その詳細な説明を省略する。
図3に示すように、本実施形態の中空糸膜モジュール10Cは、中空糸膜1Cが交差するように配置したものであり、その他の層構造や各種寸法等は、第1実施形態の中空糸膜モジュール10Aと同様である。
中空糸膜シート状物は、中空糸膜1Cが複数束ねられて中空糸膜束11Ca、11Cb、11Cc、11Cd、11Ce、11Cf、11Cg、11Chを形成し、隣接する中空糸膜束と一定間隔離れて配置されている。中空糸膜束11Ca、11Cb、11Cc、11Cd、11Ce、11Cf、11Cg、11Chはそれぞれ、中空糸膜束の中心を通る長さ方向の線が鉛直方向に対して5°以上85°以下になるように配列されている。中空糸膜束11Caは11Ceと、11Cbは11Cfと、11Ccは11Cgと、11Cdは11Chとそれぞれ交差するように配置されている。交差される部分は、微生物層を形成しやすい点から、中空糸膜1Cの長さ方向の中央部付近が好ましい。中空糸膜束の両端部が、詳細を後述するハウジング5内に挿入されて開口しており、全体として平型のシート状に構成される。
本実施形態の中空糸膜モジュール10Cによれば、第1実施形態の中空糸膜モジュール10Aの場合と同様、中空糸膜1Cの有効表面積も十分に確保されるので、第1実施形態の場合と同様に水交換効率が高められ、優れた廃水処理効率が得られるものとなる。さらに、中空糸膜1Cが交差することにより微生物又は菌が付着しやすくなるとともに、中空糸膜モジュール10C全体を大きくすることなく中空糸膜1Cの有効表面積を大きくすることができるため、省スペースかを図りつつ、より優れた廃水処理効率が得られる。
<<第3実施形態>>
以下、本発明に係る中空糸膜モジュールの第4実施形態について詳述する。
図4に示すように、本実施形態の中空糸膜モジュール10Dは、中空糸膜モジュール10Aと中空糸膜モジュール10Bを重ねてユニットにしたものであり、中空糸膜1A及び1Bが正面視で交差するように配置したものである。その他の層構造や各種寸法等は、第1実施形態の中空糸膜モジュール10Aと同様である。
中空糸膜シート状物は、中空糸膜1Aが複数束ねられて中空糸膜束11Aa、11Ab、11Ac、11Adを形成し、隣接する中空糸膜束と一定間隔離れて配置されている。また、中空糸膜モジュール1Bは中空糸膜モジュール1Aを裏返しにしたものであり、中空糸膜1Bが複数束ねられて中空糸膜束11Ba、11Bb、11Bc、11Bdを形成し、隣接する中空糸膜束と一定間隔離れて配置されている。中空糸膜束11Aa、11Ab、11Ac、11Ad、11Ba、11Bb、11Bc、11Bdはそれぞれ、中空糸膜束の中心を通る長さ方向の線が鉛直方向に対して5°以上85°以下になるように配列されている。中空糸膜束11Aaは11Baと、11Abは11Bbと、11Acは11Bcと、11Adは11Bdとそれぞれ交差するように配置されている。交差される部分は、微生物層を形成しやすい点から、中空糸膜1A及び1Bの長さ方向の中央部付近が好ましい。中空糸膜束の両端部が、詳細を後述するハウジング5内に挿入されて開口しており、全体として平型のシート状に構成される。
本実施形態の中空糸膜モジュール10Dによれば、第1実施形態の中空糸膜モジュール10Aの場合と同様、中空糸膜1A及び1Bの有効表面積も十分に確保されるので、第1実施形態の場合と同様に水交換効率が高められ、優れた廃水処理効率が得られるものとなる。さらに、中空糸膜1A及び1Bが交差することにより微生物又は菌が付着しやすくなるとともに、中空糸膜モジュール10D全体を大きくすることなく中空糸膜1A及び1Bの有効表面積を大きくすることができるため、省スペース化を図りつつ、より優れた廃水処理効率が得られる。
<<第4実施形態>>
以下、本発明に係る中空糸膜モジュールの第5実施形態について詳述する。
図5に示すように、本実施形態の中空糸膜モジュール10Eは、中空糸膜1Eが交差するように配置したものであり、第1のハウジング5a及び第2のハウジング5bを鉛直方向に配置したものである。その他の層構造や各種寸法等は、第1実施形態の中空糸膜モジュール10Aと同様である。
中空糸膜シート状物は、中空糸膜1Cが複数束ねられて中空糸膜束11Ea、11Eb、11Ec、11Ed、11Ee、11Ef、11Eg、11Ehを形成し、隣接する中空糸膜束と一定間隔離れて配置されている。中空糸膜束11Ea、11Eb、11Ec、11Ed、11Ee、11Ef、11Eg、11Ehはそれぞれ、中空糸膜束の中心を通る長さ方向の線が鉛直方向に対して5°以上85°以下になるように配列されている。中空糸膜束11Eaは11Eeと、11Ebは11Efと、11Ecは11Egと、11Edは11Ehとそれぞれ交差するように配置されている。交差される部分は、微生物層を形成しやすい点から、中空糸膜1Eの長さ方向の中央部付近が好ましい。中空糸膜束の両端部が、詳細を後述するハウジング5内に挿入されて開口しており、全体として平型のシート状に構成される。
本実施形態の中空糸膜モジュール10Eによれば、第1実施形態の中空糸膜モジュール10Aの場合と同様、中空糸膜1Eの有効表面積も十分に確保されるので、第1実施形態の場合と同様に水交換効率が高められ、優れた廃水処理効率が得られるものとなる。さらに、中空糸膜1Eが交差することにより微生物又は菌が付着しやすくなるとともに、中空糸膜モジュール10E全体を大きくすることなく中空糸膜1Eの有効表面積を大きくすることができるため、省スペース化を図りつつ、より優れた廃水処理効率が得られる。
これらの実施形態の中空糸膜モジュールは、第1実施形態の中空糸膜モジュール10Aと同様に、図6に示すような本実施形態の廃水処理装置100に適用することができる。即ち、図6に示す廃水処理装置100として、処理槽110の内部に、本実施形態の中空糸膜モジュールを単体又は複数のユニットで収容されてなる構成を採用することができる。
図6に示す本実施形態の廃水処理装置100においては、これらの実施形態の中空糸膜モジュールは、第1実施形態の中空糸膜モジュール10Aと同様に、中空糸膜が角度を有して配置されるので、処理槽110内の廃水Wに対して廃水処理を行った際、中空糸膜内の凝縮水が効率よく排出されるため、中空糸膜の有効表面積を低下させることなく、優れた廃水処理効率が得られる。
さらに、これらの実施形態の中空糸膜モジュールは、第1実施形態の中空糸膜モジュール10Aの場合と同様に、単体として、あるいは、図6に示す廃水処理装置100に含まれる構成として、上述した本実施形態の廃水処理方法に適用することが可能である。
<作用効果>
以上説明したように、本発明に係る第1実施形態の中空糸膜モジュール10Aによれば、中空糸膜1Aが鉛直方向に対して角度を有して配置される。これにより、中空糸膜内の凝縮水が効率よく排出されるため、各中空糸膜1Aの有効表面積も十分に確保される。これにより、優れた廃水処理効率が得られる。
また、中空糸膜1Aが、少なくとも1層以上の多孔質層2、4及び非多孔質層3を含む複層構造とされている場合には、酸素透過抵抗の上昇や不均一化が生じるのを抑制でき、また、十分な機械的強度を確保することも可能になる。
さらに、中空糸膜1Aが上記の複合構造とされ、表面4aに微生物層6が形成されることで、この微生物層6の膜厚方向で酸素が効果的に拡散溶解し、さらに、酸素が豊富な好気処理領域と、酸素が少ない嫌気処理領域とが形成されるので、好気処理と嫌気処理とをワンプロセスで行うことが可能になる。
また、本発明に係る第2実施形態、第3実施形態及び第4の実施形態の中空糸膜モジュール10C、10D、10Eによれば、上記のように、中空糸膜が交差する構成を採用することで、上記同様、中空糸膜表面に微生物又は菌が付着しやすくなるとともに、中空糸膜モジュール10C、10D、10E全体を大きくすることなく有効表面積を大きくすることができるため、省スペース化を図りつつ、より優れた廃水処理効率が得られる。
また、本発明に係る第4実施形態の中空糸膜モジュール10Eによれば、上記のように、一対のハウジング5を鉛直方向に沿って配置することで、凝縮水がハウジングの末端に蓄積しやすくなるためより効率的に凝縮水を排出しやすくなる。このため、中空糸膜内の有効表面積を確保しやすくなる。また、中空糸膜1Eが交差しているため、微生物又は菌が付着しやすくなる。そのため、より優れた廃水処理効率が得られる。
また、本実施形態の廃水処理装置100によれば、上記の中空糸膜モジュール10A~10Eが備えられたものなので、上記同様、効率よく廃水処理を行うことが可能になる。
また、従来は個別の装置で行っていた好気処理及び嫌気処理の両方を微生物層6のみで実施できるので、省スペース性に優れ、装置全体を小型化できるので、例えば、廃水の簡易処理が必要な用途や、狭いスペースでの廃水処理が必要な用途においても非常に好適である。
また、本実施形態の廃水処理方法によれば、上記の中空糸膜モジュール10A~10E又は、廃水処理装置100を用い、中空糸膜1A~1Eの表面に微生物層6を形成させる工程、及び中空糸膜1A~1Eの内面2b側の中空部7から酸素を含む気体を供給する工程を行うことで廃水Wを処理する方法を採用している。これにより、上記同様、効率よく廃水処理を行うことが可能になる。さらに、従来は別のプロセスで行っていた好気処理及び嫌気処理の両方を、微生物層におけるワンプロセスで実施できるので、処理効率に優れるとともに、装置の省スペース化も可能となる。
以下に本発明を、実施例を用いて説明する。
[実施例1]
<中空糸膜の製造>
最内層ノズル部、中間層ノズル部、最外層ノズル部が同心円状に配された複合ノズル口金を用い、以下のようにして紡糸工程を行った。最内層ノズル部と最外層ノズル部には、多孔質層を形成するための樹脂として、チーグラーナッタ一系触媒を用いて単独重合により製造された高密度ポリエチレン(旭化成株式会社製、商品名「サンテック(登録商標)B161」)を供給した。非多孔質層を形成するための樹脂として、ポリエチレン(日本ポリエチ製、商品名「Harmolex NF324A」)を中間層ノズル部に供給した。
そして、吐出口温度190℃、巻取り速度100m/分で溶融紡糸し、得られた中空糸膜前駆体をボビンに巻き取った(紡糸工程)。
紡糸工程で得られた中空糸膜前駆体をボビンに巻いた状態で、108℃、12時間の条件で定長熱処理(アニール処理)を行った(アニール工程)。
アニール工程の後、連続して、常温(20℃)下で総延伸倍率が150%の冷延伸を行い、引き続き106℃に加熱された加熱炉中で総延伸倍率が620%になるまで熱延伸を行った。さらに、115℃に加熱された加熱炉中で総延伸倍率が400%になるように緩和熱セットを行い(延伸工程)、中空糸膜を得た。
得られた中空糸膜の端部をハウジング内に配置した。ポッティング材としてウレタン樹脂を使用して、中空糸膜の角度と鉛直方向に対する角度が10°となるように固定して中空糸膜モジュールを製造した。
[実施例2]
中空糸膜と鉛直方向に対する角度が20°となるように固定した以外は、実施例1と同様にして中空糸膜モジュールを製造した。
[実施例3]
中空糸膜と鉛直方向に対する角度が30°となるように固定した以外は、実施例1と同様にして中空糸膜モジュールを製造した。
[比較例1]
中空糸膜と鉛直方向に対する角度が0°となるように固定した以外は、実施例1と同様にして中空糸膜モジュールを製造した。
<バイオフィルムの形成>
各例の中空糸膜モジュールを、以下の条件で廃水に曝露して、バイオフィルムの形成しやすさを評価を行った。評価に使用した中空糸膜モジュールを図7に示す。
・循環流速:1cm/sec
・循環流:下から上
・循環時間:1時間
・膜面積:180cm
・膜の種類:ポリエチレン製3層複合膜(外径280μm、内径200μm、中空糸膜の膜厚40μm)
評価結果を図8に示す。
図7に示す通り、実施例1~3の中空糸膜モジュールは、比較例1の中空糸膜モジュールよりもバイオフィルムを形成しやすいことが判った。このことから、実施例1~3の中空糸膜モジュールを用いれば、効率よく廃水処理を行うことができる。
本発明の中空糸膜モジュール、廃水処理装置、及び廃水処理方法は、中空糸膜の有効表面積を十分に確保できるとともに均一な酸素透過性を有し、廃水処理効率に優れたものなので、例えば、生活廃水や工業廃水の処理に好適である。
1A、1B、1C、1D、1E・・・中空糸膜
2・・・第1多孔質層
2a・・・外面
2b・・・内面
3・・・非多孔質層
4・・・第2多孔質層
4a・・・表面
4b・・・内面
5・・・一対のハウジング
5a・・・第1のハウジング
5b・・・第2のハウジング
5c・・・取水口
6・・・微生物層
7・・・中空部
10A、10B、10C、10D、10E・・・中空糸膜モジュール
11Aa、11Ab、11Ac、11Ad・・・中空糸膜束
100・・・廃水処理装置
110・・・処理槽
111・・・開口部
120・・・気体供給ライン
W・・・廃水

Claims (7)

  1. 廃水処理中に、廃水中の微生物又は菌に由来する微生物層が表面に形成される中空糸膜を含む、廃水処理用膜モジュールであって、
    前記廃水処理用膜モジュールは複数の中空糸膜で構成されており、
    前記中空糸膜の両端部に互いに並行する複数のハウジングを備えており、
    前記中空糸膜が鉛直方向に対して角度が5°以上85°以下に配置されている、廃水処理用膜モジュール。
  2. 前記中空糸膜は互いに交差している、請求項1に記載の廃水処理用膜モジュール。
  3. 前記中空糸膜は少なくとも1つの多孔質層と、少なくとも1つの非多孔質層とを有する複層構造を有し、最外層に前記多孔質層が配置されている、請求項1又は2に記載の廃水処理用膜モジュール。
  4. 前記中空糸膜は複数の多孔質層と、少なくとも1つの非多孔質層とを有する複層構造を有し、前記非多孔質層が前記複数の多孔質層の間に配置されている、請求項1~3のいずれか一項に記載の廃水処理用膜モジュール。
  5. 前記多孔質層がポリオレフィン系樹脂、ポリウレタン系樹脂、及びフッ素系樹脂からなる群から選択される少なくとも1種を含む材料からなる、請求項3又は4に記載の廃水処理用膜モジュール。
  6. 請求項1~5のいずれか一項に記載の廃水処理用膜モジュールを含む廃水処理装置。
  7. 請求項1~5のいずれか一項に記載の廃水処理用膜モジュール、又は、請求項6に記載の廃水処理装置を用いて廃水を処理する廃水処理方法であって、
    前記中空糸膜の表面に、前記廃水中の微生物又は菌に由来する前記微生物層を形成させる工程、及び前記中空糸膜の中空部に酸素を含む気体を供給する工程、を有する廃水処理方法。
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