JP7310617B2 - アライメントマーク検出装置およびアライメントマーク検出方法 - Google Patents
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Description
例えば特許文献1、2には、上記のようにマスクとワークとの位置合わせを行う露光装置について開示されている。
しかしながら、近年、ワークの種類の多様化等により、形成されたワークマークとその背景との輝度値の差が、非常に小さいものが存在するようになってきた。このようにワークマークと背景との輝度値の差が小さい場合、ワークマークを適切に検出することができない。
さらに、重ね合わせ画像の作成に際し、足し合わせた輝度値から、第一画像および第二画像の少なくとも一方の各画素の輝度に基づく値を差し引くので、重ね合わせ画像の各画素の輝度値がグレースケールの上限値を超える(オーバーフローする)ことを防止することができる。また、差し引く値は、第一画像および第二画像の少なくとも一方の各画素の輝度に基づく値とするため、重ね合わせ画像が元画像の全体の明るさに対して大幅に変化してしまうことを抑制することもできる。
この場合、重ね合わせ画像の各画素の輝度値がオーバーフローすることを確実に防止することができる。また、元画像に対して全体の明るさを変えずに重ね合わせ画像を作成することができるので、重ね合わせ画像に基づくアライメントマークの検出を適切に行うことができる。さらに、重ね合わせ画像を用いたアライメントマークの目視による確認を行いやすくすることができる。
アライメントマークを含む領域を撮像した画像において、背景領域は大部分を占める。そのため、背景領域の輝度値は、撮像画像の平均輝度値に近い値となる。したがって、この場合、重ね合わせ画像の各画素の輝度値がオーバーフローすることを確実に防止することができる。また、元画像に対して全体の明るさを変えずに重ね合わせ画像を作成することができるので、重ね合わせ画像に基づくアライメントマークの検出を適切に行うことができる。さらに、重ね合わせ画像を用いたアライメントマークの目視による確認を行いやすくすることができる。
この場合、アライメントマークを適切に検出することができる。重ね合わせ画像は、画像全体の明るさの変化を抑制しつつ、背景とアライメントマークとのコントラストが付けられた画像となっているため、パターンサーチに適している。
このように、画像の重ね合わせを繰り返し行い、重ね合わせ画像を更新してもよい。この場合、背景とアライメントマークとのコントラストをより高めることができ、アライメントマークの検出を精度良く行うことが可能となる。
さらにまた、上記のアライメントマーク検出装置において、前記重ね合わせ画像作成部は、前記重ね合わせ画像において隣り合う画素の輝度値の差が所定値以上となるまで、前記重ね合わせ画像の更新を繰り返してもよい。この場合、不必要に重ね合わせ画像の更新を行うことを防止することができ、その分の処理負荷を軽減することができる。
さらに、上記のアライメントマーク検出装置は、前記重ね合わせ画像作成部により作成された重ね合わせ画像を表示する表示部をさらに備えてもよい。この場合、表示された重ね合わせ画像から、ユーザ(作業者等)はアライメントマークを目視により確認することができる。
これにより、背景に対して輝度差の小さいワークマークであっても適切に検出することができる。
図1は、本実施形態の露光装置100の基本的な構成を示す図である。
露光装置100は、露光光を出射する光照射部11を備える。
光照射部11から出射した露光光は、マスクパターンMPが形成されたマスクMと、投影レンズ12とを介して、レジストを塗布したワークW上に照射され、マスクパターンMPがワークW上に投影され露光される。
なお、マスクMとワークWとは、ワークステージWS面に対して平行な面内(X方向、Y方向、Z軸回りの回転方向)において位置合わせを行うために、マスクマークMAMとワークマークWAMとは、それぞれ2ヶ所以上形成される。
なお、図1では、アライメント顕微鏡20を1つのみ示しているが、上記したように、マスクマークMAMおよびワークマークWAMは、それぞれ2ヶ所以上形成されているため、実際はアライメント顕微鏡20もそれに応じて2ヶ所以上設けられる。
アライメント顕微鏡20のCCDカメラ24により撮像されたマスクマークMAMの画像やワークマークWAMの画像などは、制御部30に送られる。
画像処理部31は、CCDカメラ24により撮像された画像を取り込み、モニタ40に表示させることができる。また、画像処理部31は、CCDカメラ24により撮像された画像に対して画像処理を行った後の画像を、モニタ40に表示させることもできる。つまり、モニタ40には、マスクマークMAMの画像やワークマークWAMの画像を表示することができる。露光装置100の作業者は、モニタ40に表示される画像を目視することで、マスクマークMAMやワークマークWAMの検出を確認することができる。
具体的には、画像処理部31は、サーチ画像中で、テンプレート画像を例えば画像の左上から順番に移動させながら、テンプレート画像とサーチ画像におけるテンプレート画像と重なる部分との画像の類似度(相関係数)を演算する。類似度としては、例えばSSD(Sum of Squared Difference)やSAD(Sum of Absolute Difference)など、各画素の輝度値の差に基づく値を用いることができる。画像処理部31は、演算した類似度をもとに、サーチ画像中でテンプレート画像と最も類似する領域を検出することで、ワークマークWAMを検出することができる。
また、近年、ワークWの種類が多様化しており、ワークWの表面の状態も多種多様に異なってきている。ワークWとしては、例えば半導体基板として知られるシリコンウェハがあるが、中には単なるシリコンではなく金属を含むウェハが存在する。また、基板の多層化により、層内に設けられたワークマークWを検出する場合もある。
つまり、ワークWについては、ワークマークWAMに対応する部分の輝度と、ワークマークWAM以外に対応する背景部分の輝度との差(コントラスト)が非常に小さいものが存在するようになってきた。このようにワークマークWAMと背景とのコントラストが小さい場合、ワークマークWAMを適切に検出することができない。
本実施形態では、制御部30が、ワークW上に形成されたワークマークWAMを検出するアライメントマーク検出装置に対応している。
まずステップS1において、制御部30は、モニタ40に表示している表示画像を取得し、記憶部32に含まれる第1のメモリ(例えばbackupメモリ)に保存する。このとき、制御部30は、表示画像の各画素の輝度値を取得し、取得した輝度値とともに表示画像を保存する。
なお、モニタ40に画像が表示されていない場合には、制御部30は、CCDカメラ24によってワークWのワークマークWAMを含む領域の画像を取り込み、取り込んだ画像の各画素の輝度値を取得し、取得した輝度値とともに取り込んだ画像を保存する。
ステップS3では、制御部30は、ステップS2において取り込んだ取込画像を取得し、当該取込画像の各画素の輝度値を取得し、取得した輝度値とともに取込画像を記憶部32に含まれる第2のメモリ(例えばcurrentメモリ)に保存する。
ステップS5では、制御部30は、各画素について、第1のメモリに保存された輝度値と、第2のメモリに保存された輝度値とを加算し、加算された輝度値からステップS4において計算された平均輝度値を差し引く。つまり、このステップS5では、画像に含まれる全画素分の繰り返し計算を行う。
ステップS7では、制御部30は、重ね合わせ画像のコントラストが所定値以上であるか否かを判定する。具体的には、制御部30は、重ね合わせ画像における隣り合う画素の輝度値の差が、予め設定された所定値(例えば、256階調の画像で20)以上であるか否かを判定する。
重ね合わせ画像のコントラストが所定値未満であると判定された場合、ステップS1では、モニタ40に表示されている重ね合わせ画像が、各画素の輝度値とともに第1のメモリに保存される。また、ステップS2では、再度、CCDカメラ24により撮像された、ワークWのワークマークWAMを含む領域の画像が取り込まれ、ステップS3では、その取込画像が、各画素の輝度値とともに第2のメモリに保存される。そして、ステップS4では、重ね合わせ画像と再度取り込んだ取込画像との平均輝度値が計算され、ステップS5において、重ね合わせ画像が更新される。この重ね合わせ画像の更新は、当該重ね合わせ画像のコントラストが所定値以上となるまで繰り返される。
なお、図2に示す処理において、ステップS1の処理が第一の輝度取得部に対応し、ステップS3の処理が第二の輝度取得部または第三の輝度取得部に対応している。また、ステップS4、S5およびS7の処理が、重ね合わせ画像作成部に対応している。また、ステップS6の処理が表示部に対応し、ステップS8の処理がアライメントマーク検出部に対応している。
(前提)
アライメント顕微鏡20により撮像された画像は、四つの画素(px1,px2,px3,px4)に分けられている。ワークマークWAMは、画素px2に存在する。四つの画素の輝度値が、制御部30の画像処理部31による画像処理により20階調のグレースケールで得られる。ここで、輝度は、輝度値が大きいほど高く(明るく)、輝度値が小さいほど低い(暗い)。そして、隣り合う画素の輝度値の差が5以上あれば、アライメントマークとして検出できるものとする。
アライメント顕微鏡20により、ワークWの、ワークマークWAMを含む領域を撮像する。このとき撮像された画像を第一画像とする。第一画像は、画像処理部31において画像処理され、各画素の輝度値が演算される。図3(a)にその結果を示す。ここでは、四つの画素(px1,px2,px3,px4)の輝度値が、(8,5,7,7)である場合について説明する。演算された輝度値は、画像データとともに記憶部32に記憶される。
上記したように、ワークマークWAMは、画素px2に存在する。そのため、画素px2の輝度は、隣り合う画素(px1,px3)よりも若干暗い。しかしながら、その差は、画素px1に対しては輝度値で3、画素px3に対しては輝度値で2しかない。したがって、この第一画像からは、ワークマークWAMを検出することができない。
アライメント顕微鏡20により、第一の工程で撮像された第一画像と同じ撮像領域を再度撮像する。このとき撮像された画像を第二画像とする。そして、第一画像と同様に、第二画像の各画素の輝度値を求める。図3(b)にその結果を示す。この第二画像の各画素の輝度値は、それぞれ(7,4,6,6)であったとする。演算された輝度値は、画像データとともに記憶部32に記憶される。
第二画像においても、第一画像と同様に、画素px2の輝度は、隣り合う画素(px1,px3)よりもやや暗いが、やはりその差は輝度値で5未満である。したがって、この第二画像からも、ワークマークWAMを検出することはできない。
記憶部32に記憶された第一画像の各画素の輝度値と第二画像の各画素の輝度値とを呼び出し、呼び出した輝度値を画素ごとに加算する。これにより作成された画像を、加算画像とする。加算画像の各画素の輝度値は、図3(c)に示すように(15,9,13,13)となる。
その一方で、第一画像と第二画像との平均輝度値を計算する。ここで、平均輝度値とは、第一画像の各画素の輝度値と第二画像の各画素の輝度値との合計を、第一画像の画素数と第二画像の画素数との和で割った値である。即ち、第一画像と第二画像との平均輝度値は、以下のようになる。
平均輝度値={(8+5+7+7)+(7+4+6+6)}/(4+4)=6.25 ………(1)
なお、平均輝度値は、処理の簡略化のため、小数点以下を四捨五入してもよい。ここでは、平均輝度値を6とする。
この重ね合わせ画像[イ]においては、画素px2と画素px1との輝度値の差は6であり、所定値5以上となっている。しかしながら、画素px2と画素px3との輝度値の差は4であり、所定値5未満である。したがって、この重ね合わせ画像[イ]からも、ワークマークWAMを検出することは難しい。
背景とワークマークWAMとのコントラストをより大きくするために、アライメント顕微鏡20により、第一画像および第二画像と同じ撮像領域を再度撮像する。このとき撮像された画像を第三画像とする。そして、第三画像の各画素の輝度値を求める。図3(e)にその結果を示す。この第三画像の各画素の輝度値は、それぞれ(9,7,8,8)であったとする。演算された輝度値は、画像データとともに記憶部32に記憶される。
記憶部32に記憶された重ね合わせ画像[イ]の各画素の輝度値と第三画像の各画素の輝度値とを呼び出し、呼び出した輝度値を画素ごとに加算する。これにより作成された加算画像の各画素の輝度値は、図3(f)に示すように(18,10,15,15)となる。
また、上記の第三の工程と同様に、重ね合わせ画像[イ]と第三画像との平均輝度値を計算すると、平均輝度値は以下のようになる。
平均輝度値={(9+3+5+5)+(9+7+8+8)}/(4+4)=6.75 ………(2)
なお、ここでは上記と同様に、小数点以下を四捨五入し、平均輝度値を7とする。
この重ね合わせ画像[ロ]においては、画素px2と画素px1との輝度値の差が8、画素px2と画素px3との輝度値の差が5であり、いずれも所定値5以上となっている。したがって、この重ね合わせ画像[ロ]からは、画素px2に存在するワークマークWAMを適切に検出することができる。
重ね合わせ画像[ロ]に基づいて、ワークマークWAMを検出する。具体的には、重ね合わせ画像[ロ]を、ワークマークWAMのテンプレート画像と比較するパターンサーチを行い、ワークマークWAMを検出する。
なお、テンプレート画像は、ワークWのワークマークWAMを含む領域を複数回撮像した複数のワークマーク画像に対して、ワークマークWAMを検出する場合と同様の重ね合わせ処理を行って作成してもよい。この場合、画像の重ね合わせ回数は、予め設定された所定の回数とすることができる。
なお、画像の重ね合わせ回数は、予め制御部30にて設定することができる。例えば、何種類かのサンプルから実験を行い、確実にワークマークWAMが検出できる回数を設定するようにしてもよい。重ね合わせの回数が少ないほど、ワークマークWAMの検出に費やす時間を短くし、処理時間全体の短縮化を図ることができるため、重ね合わせの回数は、確実にワークマークWAMが検出できる最低回数に設定することが好ましい。
図4(a)~図4(c)の画像中において、黒い円環状のものがワークマークWAMである。なお、図4(a)~図4(c)では、ワークマークWAMに相当する画素の輝度は低く、その周辺の背景の輝度が高い場合について示しているが、例えば照明法(暗視野照明、明視野照明)によって画像中のワークマークWAMの見え方は異なる。
図4(a)に示すように、元画像においては、背景に相当する画素の輝度値L1とワークマークWAMに相当する画素の輝度値L2との差が小さく、輝度値の差は5であった。そのため、元画像からは、ワークマークWAMを検出することができなかった。
図4(b)に示すように、3回の重ね合わせをした重ね合わせ画像においては、背景に相当する画素の輝度値L1とワークマークWAMに相当する画素の輝度値L2との差は、図4(a)に示す元画像における輝度値の差よりも大きくなった。輝度値L1と輝度値L2との差は15であった。この場合、ワークマークWAMを検出することができた。
図4(c)に示すように、5回の重ね合わせをすると、背景に相当する画素の輝度値L1とワークマークWAMに相当する画素の輝度値L2との差はさらに大きくなり、25となった。この場合、ワークマークWAMを高精度に検出することができた。
つまり、制御部30は、第一画像および第二画像と同じ領域が撮像された第三画像を取得し、当該第三画像の各画素の輝度値を取得してもよい。そして、制御部30は、重ね合わせ画像の各画素の輝度値と第三画像の各画素の輝度値とを加算し、加算した各画素の輝度値から重ね合わせ画像と第三画像との平均輝度値を差し引き、重ね合わせ画像を更新してもよい。
これにより、重ね合わせ画像中のワークマークWAMと背景とのコントラストが、ワークマークWAMを検出可能なコントラストとなるまで、確実に画像の重ね合わせ処理を繰り返すことができる。したがって、最終的に作成された重ね合わせ画像に基づいて、適切にワークマークWAMを検出することができる。また、不必要に重ね合わせ画像の更新を繰り返すのを防止することができるので、その分の処理負荷を軽減することができる。
撮像した画像には、様々な理由でノイズが含まれる。同じ画像を重ね合わせに使用すると、ノイズによる濃淡も重ね合わせを繰り返すたびに強調されることになり、場合によっては誤検出の原因となる。都度撮像した画像を重ね合わせに使用することで、上記ノイズをキャンセルすることができ、ワークマークWAMの誤検出を抑制することができる。
画像の重ね合わせに際し、単純に各画素の輝度値を足し合わせるだけでは、各画素の輝度値が大きくなって重ね合わせ画像が全体的に白っぽくなってしまう。また、場合によっては、輝度値がオーバーフローしてしまう。この場合、パターンサーチによるワークマークWAMの検出を適切に行うことができない。また、重ね合わせ画像をモニタ40に表示した場合、目視でのワークマークWAMの確認ができない。
なお、平均輝度値を差し引くのではなく、予め設定した固定値を差し引くことも考えられる。しかしながら、その場合、上記固定値が重ね合わせ前の画像の全体の輝度値に対して小さく設定されていると、固定値を差し引いた後の重ね合わせ画像は白っぽいままとなってしまう。また、上記固定値が重ね合わせ前の画像の全体の輝度値に対して大きく設定されていると、固定値を差し引いた後の重ね合わせ画像は黒っぽくなってしまう。いずれにしても、パターンサーチによるワークマークWAMの検出、および、目視による確認には不適である。
上記実施形態においては、重ね合わせ画像を作成する際に、加算画像の各画素の輝度値から重ね合わせ前の二枚の画像の平均輝度値を差し引く場合について説明したが、いずれか一方の画像の平均輝度値を差し引くようにしてもよい。
また、加算画像の各画素の輝度値から差し引く値は平均輝度値に限定されるものではなく、重ね合わせる前の二枚の画像の少なくとも一方の輝度値に基づく値であればよい。例えば、加算画像の各画素の輝度値から差し引く値は、重ね合わせる前の二枚の画像の少なくとも一方におけるワークマークWAMを含まない背景領域の輝度値であってもよい。
背景領域の輝度は、ワークWの材料や反射率、照明光の色や出力、CCDカメラ24の感度に応じて異なる。したがって、ワークWにおけるワークマークWAMを含む領域のうち、ワークマークWAMを含まない背景領域をCCDカメラ24によって撮像し、撮像された画像の平均輝度値を計算することで、背景領域の輝度値を取得することが好ましい。このように、加算画像の各画素の輝度値から予め取得した背景領域の輝度値を差し引くようにすることで、画像の重ね合わせを繰り返すたびに平均輝度値を演算する必要がなくなり、その分の処理負荷を軽減することができる。
Claims (10)
- ワーク上に形成されたアライメントマークを検出するアライメントマーク検出装置であって、
前記ワークにおける前記アライメントマークを含む領域が撮像された第一画像を取得し、当該第一画像の各画素の輝度値を取得する第一の輝度取得部と、
前記第一画像と同じ領域が撮像された第二画像を取得し、当該第二画像の各画素の輝度値を取得する第二の輝度取得部と、
前記第一の輝度取得部により取得された前記第一画像の各画素の輝度値と、前記第二の輝度取得部により取得された前記第二画像の各画素の輝度値とを加算し、加算した各画素の輝度値から前記第一画像および前記第二画像の少なくとも一方の各画素の輝度に基づく値を差し引いた重ね合わせ画像を作成する重ね合わせ画像作成部と、
前記重ね合わせ画像作成部により作成された重ね合わせ画像に基づいて、前記アライメントマークを検出するアライメントマーク検出部と、を備えることを特徴とするアライメントマーク検出装置。 - 前記重ね合わせ画像作成部は、
前記加算した各画素の輝度値から、前記第一画像および前記第二画像の少なくとも一方の平均輝度値を差し引き、前記重ね合わせ画像を作成することを特徴とする請求項1に記載のアライメントマーク検出装置。 - 前記重ね合わせ画像作成部は、
前記加算した各画素の輝度値から、前記第一画像および前記第二画像の少なくとも一方における前記アライメントマークを含まない背景領域の輝度値を差し引き、前記重ね合わせ画像を作成することを特徴とする請求項1に記載のアライメントマーク検出装置。 - 前記アライメントマーク検出部は、
前記重ね合わせ画像作成部により作成された重ね合わせ画像を、前記アライメントマークのテンプレート画像と比較するパターンサーチにより前記アライメントマークを検出することを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載のアライメントマーク検出装置。 - 前記第一画像および前記第二画像と同じ領域が撮像された第三画像を取得し、当該第三画像の各画素の輝度値を取得する第三の輝度取得部をさらに備え、
前記重ね合わせ画像作成部は、さらに、
前記重ね合わせ画像の各画素の輝度値と、前記第三の輝度取得部により取得された前記第三画像の各画素の輝度値とを加算し、加算した各画素の輝度値から前記重ね合わせ画像および前記第三画像の少なくとも一方の各画素の輝度に基づく値を差し引き、前記重ね合わせ画像を更新することを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載のアライメントマーク検出装置。 - 前記重ね合わせ画像作成部は、予め設定された回数だけ前記重ね合わせ画像の更新を繰り返すことを特徴とする請求項5に記載のアライメントマーク検出装置。
- 前記重ね合わせ画像作成部は、前記重ね合わせ画像において隣り合う画素の輝度値の差が所定値以上となるまで、前記重ね合わせ画像の更新を繰り返すことを特徴とする請求項5に記載のアライメントマーク検出装置。
- 前記重ね合わせ画像が256階調の画像である場合、前記所定値は、15以上20以下の値であることを特徴とする請求項7に記載のアライメントマーク検出装置。
- 前記重ね合わせ画像作成部により作成された重ね合わせ画像を表示する表示部をさらに備えることを特徴とする請求項1から8のいずれか1項に記載のアライメントマーク検出装置。
- ワーク上に形成されたアライメントマークを検出するアライメントマーク検出方法であって、
前記ワークにおける前記アライメントマークを含む領域が撮像された第一画像を取得し、当該第一画像の各画素の輝度値を取得するステップと、
前記第一画像と同じ領域が撮像された第二画像を取得し、当該第二画像の各画素の輝度値を取得するステップと、
前記第一画像の各画素の輝度値と前記第二画像の各画素の輝度値とを加算し、加算した各画素の輝度値から前記第一画像および前記第二画像の少なくとも一方の各画素の輝度に基づく値を差し引いた重ね合わせ画像を作成するステップと、
前記重ね合わせ画像に基づいて、前記アライメントマークを検出するステップと、を含むことを特徴とするアライメントマーク検出方法。
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