JP7310613B2 - 燃料電池システム - Google Patents

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Description

本発明は、燃料電池システムに関する。
下記特許文献1には、燃料電池システム及びその運転方法が開示されている。この背景技術(第1背景技術)は、燃料ガスの温度T1と酸化剤ガスの温度T2を検出し、両温度の差分温度に基づいて固体酸化物形燃料電池のスタックに供給するガス流量を調節することで燃料ガス及び酸化剤ガスの少なくとも一方の温度を制御するものである。このような第1背景技術によれば、固体酸化物形燃料電池の温度制御を均一かつ高精度に行うことが可能であり、以って動作安定性を確保することができる。
下記特許文献2には、燃料電池モジュール、これを備えた複合発電システムおよび燃料電池発電部の温度制御方法が開示されている。この背景技術(第2背景技術)は、酸化剤ガスを温度調節することなく燃料電池のセルスタックを適切に冷却するために、複数のセルスタックを囲む板材により仕切られる外側空間と内側空間とを対流する気体の流量を調整することにより複数のセルスタックを温度調節する。
特開2018-073614号公報 特開2016-091968号公報
ところで、第1背景技術では、燃料ガス及び酸化剤ガスのうち少なくとも一方のガス流量を変化させるので、スタックの性能(スタック性能)つまり固体酸化物形燃料電池の電池性能に影響を与えることになる。すなわち、第1背景技術は、電池性能を犠牲にして固体酸化物形燃料電池の温度制御を行うものである。
一方、第2背景技術は、電池性能を犠牲にしないものの、複数のセルスタックを囲む板材により仕切られる外側空間と内側空間とを設ける必要があるので、装置構成の大型化及び高コスト化が避けられない。すなわち、第2背景技術は、燃料電池の小型化に逆行するものである。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、電池性能を犠牲にすることなく、かつ装置構成の大型化を抑制しつつ燃料電池の温度を制御することを目的とするものである。
上記目的を達成するために、本発明では、燃料電池システムに係る第1の解決手段として、原料ガスが供給され、排気ガスを排出する燃料電池と、前記排気ガスと前記原料ガスとを熱交換させる熱交換器と、該熱交換器における熱交換量を調節する熱交換調節装置とを備え、前記燃料電池は、複数のスタックから構成されており、前記熱交換器は、1あるいは複数の前記スタックからなるスタックグループ毎に設けられており、前記熱交換調節装置は、前記熱交換器間の熱交換量を調節することにより前記スタックグループ間の温度差を調節する、という手段を採用する。
本発明では、燃料電池システムに係る第2の解決手段として、上記第1の解決手段において、前記熱交換調節装置は、前記熱交換器に流入する前記排気ガスの流量を操作することによって前記スタックグループ間の温度差を調節する、という手段を採用する。
本発明では、燃料電池システムに係る第3の解決手段として、上記第1または第2の解決手段において、前記熱交換調節装置は、前記熱交換器をバイパスする前記原料ガスの流量を操作することによって前記スタックグループ間の温度差を調節する、という手段を採用する。
本発明では、燃料電池システムに係る第4の解決手段として、上記第1の解決手段において、前記熱交換調節装置は、前記熱交換器をバイパスする前記排気ガスの流量を操作することによって前記スタックグループ間の温度差を調節する、という手段を採用する。
本発明では、燃料電池システムに係る第5の解決手段として、上記第1の解決手段において、前記熱交換調節装置は、前記原料ガスを前記熱交換器毎に加熱することによって前記スタックグループ間の温度差を調節する、という手段を採用する。
本発明では、燃料電池システムに係る第6の解決手段として、上記第1の解決手段において、前記熱交換調節装置は、前記原料ガスの供給配管における放熱性能あるいは遮熱性能を操作することによって前記スタックグループ間の温度差を調節する、という手段を採用する。
本発明では、燃料電池システムに係る第7の解決手段として、上記第1~第6のいずれかの解決手段において、前記燃料電池は固体酸化物形燃料電池である、という手段を採用する。
本発明によれば、電池性能を犠牲にすることなく、かつ装置構成の大型化を抑制しつつ燃料電池の温度を制御することが可能である。
本発明の第1実施形態に係る燃料電池システムのシステム構成図である。 本発明の第2実施形態に係る燃料電池システムのシステム構成図である。 本発明の第3実施形態に係る燃料電池システムのシステム構成図である。 本発明の第4実施形態に係る燃料電池システムのシステム構成図である。 本発明の第5実施形態に係る燃料電池システムのシステム構成図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態について説明する。
本実施形態は、燃料電池の排気ガスが原料ガスよりも高温であることに着目したものであり、排気ガスと原料ガスとの熱交換によって燃料電池の温度を制御する燃料電池システムに関する。以下では、このような基本的なコンセプトに基づき、燃料電池の一形態である固体酸化物形燃料電池に本発明を適用した場合における第1~第5実施形態を説明する。
〔第1実施形態〕
最初に、図1を参照して第1実施形態に係る燃料電池システムAについて説明する。この燃料電池システムAは、図1に示すように固体酸化物形燃料電池X、第1スタック群1、第2スタック群2、第1熱交換器3、第2熱交換器4、第1制御弁5、第2制御弁6及び制御装置7を備える。
固体酸化物形燃料電池Xは、周知のように固体電解質形燃料電池とも呼ばれるものであり、固体電解質を電解質として用いるタイプの燃料電池である。燃料電池は、周知のように原料ガスとして水素、炭化水素あるいはアンモニア等の燃料ガスと、空気や酸素等の酸化剤ガスとを原料ガスとし、当該原料ガスの電気化学反応によって電力を取り出すものである。
この固体酸化物形燃料電池Xは、例えば水素を燃料ガスとしてアノード電極(負極)に供給し、また空気を酸化剤ガスとしてカソード電極(正極)に供給するものであり、水素、窒素及び水蒸気の混合ガスを排気ガスとして排出する。この固体酸化物形燃料電池Xでは、アノード電極(負極)において水素イオンと電子とが生成され、カソード電極(正極)で生成された酸素イオンが固体電解質を通過してアノード電極(負極)に到達することによって水が生成される。
このような固体酸化物形燃料電池Xは、図1に示すように複数のスタック(燃料電池スタックS)から構成されている。これら複数の燃料電池スタックSは、全て同一仕様のものであり、電池の最小単位である電池セルを複数直列に積層した構造体である。なお、燃料電池スタックSは、必ずしも同一仕様である必要はなく、段数やサイズ等の仕様が異なっていてもよい。
複数の燃料電池スタックSは、出力端子が相互に直列あるいは/及び並列接続されている。上述した原料ガスは燃料電池スタックSの各々に供給され、また排気ガスは各々の燃料電池スタックSから排出される。これら複数の燃料電池スタックSは、図示するように2つのスタックグループ、つまり第1スタック群1及び第2スタック群2に分類されている。なお、これら第1スタック群1及び第2スタック群2は一列に配列した状態に設けられている。
第1スタック群1は、例えば4つの燃料電池スタックSからなる。この第1スタック群1には、代表温度を検出する第1温度センサ1aが備えられている。第1温度センサ1aは、第1スタック群1の温度(第1スタック群温度)を第1の温度検出値として制御装置7に出力する。
第2スタック群2は、第1スタック群1と同様に4つの燃料電池スタックSからなる。すなわち、この第2スタック群2は、第1スタック群1と同一仕様を有するものである。この第2スタック群2には、代表温度を検出する第2温度センサ2aが備えられている。第2温度センサ2aは、第2スタック群2の温度(第2スタック群温度)を第2の温度検出値として制御装置7に出力する。
ここで、第1実施形態に係る燃料電池システムAでは、第1スタック群1における各燃料電池スタックSの排ガス及び第2スタック群2における各燃料電池スタックSの排ガスは、図示するように合流した上で第1熱交換器3及び第2熱交換器4に分配供給されている。すなわち、第1スタック群1の排ガスを外部に排出する第1排出配管と第2スタック群2の排ガスを外部に排出する第2排出配管とは相互に接続されている。
第1熱交換器3は、第1スタック群1に接続されている第1供給配管の途中部位及び第1排出配管の途中部位に設けられている。すなわち、この第1熱交換器3は、一対の入力ポートと一対の出力ポートとを備えており、第1の入力ポートa1に第1供給配管から原料ガス(第1原料ガス)が供給され、当該第1原料ガスを第1の出力ポートb1から排出すると共に、第2の入力ポートa2に第1スタック群1及び第2スタック群2から合流排気ガスが供給され、当該合流排気ガスを第2の出力ポートb2から排出する。このような第1熱交換器3は、第1原料ガスと合流排気ガスとを熱交換させる。
第2熱交換器4は、第2スタック群2に接続されている第2供給配管の途中部位及び第2排出配管の途中部位に設けられている。すなわち、この第2熱交換器4は、一対の入力ポートと一対の出力ポートとを備えており、第1の入力ポートa1に第2供給配管から原料ガス(第2原料ガス)が供給され、当該第2原料ガスを第1の出力ポートb2から排出すると共に、第2の入力ポートa2に第1スタック群1及び第2スタック群2から合流排気ガスが供給され、当該合流排気ガスを第2の出力ポートb2から排出する。このような第2熱交換器4は、第2原料ガスと合流排気ガスとを熱交換させる。
第1制御弁5は、第1熱交換器3の第2の出力ポートb2に接続された第1排出配管の途中部位に設けられた流量調節弁である。この第1制御弁5は、制御装置7から入力される制御信号(第1制御信号)に基づいて開口度が変化する。すなわち、この第1制御弁5は、第1制御信号に基づいて第1熱交換器3の第2の出力ポートb2から排出される合流排気ガスの流量つまり第1熱交換器3に流入する合流排気ガスの流量(第1排気ガス流量)を調節する。
第2制御弁6は、第2熱交換器4の第2の出力ポートb2に接続された第2排出配管の途中部位に設けられた流量調節弁である。この第2制御弁6は、制御装置7から入力される制御信号(第2制御信号)に基づいて開口度が変化する。すなわち、この第2制御弁6は、第2制御信号に基づいて第2熱交換器4の第2の出力ポートb2から排出される合流排気ガスの流量つまり第2熱交換器4に流入する合流排気ガスの流量(第2排気ガス流量)を調節する。
制御装置7は、第1温度センサ1a及び第2温度センサ2aを制御量発生機器とし、第1制御弁5及び第2制御弁6を被制御機器とする弁制御装置である。すなわち、この制御装置7は、第1温度センサ1a及び第2温度センサ2aから入力される制御量(第1、第2の温度検出値)に基づいて第1制御弁5及び第2制御弁6の各開口度を示す操作量を生成する。このような制御装置7は、第1、第2の温度検出値に基づいて第1制御弁5及び第2制御弁6の各開口度をフィードバック制御する。
ここで、第1温度センサ1a、第2温度センサ2a、第1制御弁5、第2制御弁6及び制御装置7は、第1実施形態における熱交換調節装置を構成している。すなわち、第1温度センサ1a、第2温度センサ2a、第1制御弁5、第2制御弁6及び制御装置7は、全体として第1熱交換器3及び第2熱交換器4における熱交換量を調節するものである。
次に、第1実施形態に係る燃料電池システムAの動作について詳しく説明する。
この燃料電池システムAでは、外部のガス供給源から原料ガスが順次供給されることにより電力を発生させる。
すなわち、固体酸化物形燃料電池Xにおいて、第1スタック群1は、第1供給配管を介してガス供給源から供給される第1原料ガスを用いて電力を発生させ、内部で発生した排気ガスを第1排気配管を介して外部に排出する。また、同じく固体酸化物形燃料電池Xにおいて、第2スタック群2は、第2供給配管を介してガス供給源から供給される第2原料ガスを用いて電力を発生させ、内部で発生した排気ガスを第2排気配管を介して外部に排出する。
ここで、第1排気配管と第2排気配管とが相互の接続されているので、第1スタック群1の排ガス及び第2スタック群2の排ガスは合流した上で第1熱交換器3及び第2熱交換器4に分配供給される。
また、第1スタック群1及び第2スタック群2は同一仕様に構成されているので、第1原料ガスの第1スタック群1への供給量(第1原料供給量)及び第2原料ガスの第2スタック群2への供給量(第2原料供給量)は同等である。しかしながら、第1スタック群1及び第2スタック群2は、その配置等に起因して温度差が発生し得る。このような温度差は、固体酸化物形燃料電池Xの全体的な発電性能を低下させるものである。
これに対して、制御装置7は、上記温度差を解消するように、つまり第1スタック群温度と第2スタック群温度とが等しくなるように、第1、第2の温度検出値に基づいて第1制御弁5及び第2制御弁6の各開口度をフィードバック制御する。例えば第1スタック群温度が第2スタック群温度よりも高くなると、制御装置7は第1制御弁5の開口度を小さく設定する。
このような開口度調整の結果、第1熱交換器3の第1排気ガス流量が少なくなるので、第1熱交換器3における熱交換量(第1熱交換量)が小さくなる。すなわち、制御装置7は、第1排気ガスによる第1原料ガスの加熱を抑制させ、以って第1原料ガスの温度を低下させる。この結果、第1スタック群温度と第2スタック群温度とは同等となり、固体酸化物形燃料電池Xの発電性能の低下が是正される。
一方、第1スタック群温度が第2スタック群温度よりも低くなると、制御装置7は第1制御弁5の開口度を大きく設定する。このような開口度調整の結果、第1熱交換器3の第1排気ガス流量が多くなるので、第1熱交換器3における熱交換量(第1熱交換量)が大きくなる。
すなわち、制御装置7は、第1排気ガスによる第1原料ガスの加熱を増大させ、以って第1原料ガスの温度を上昇させる。この結果、第1スタック群温度と第2スタック群温度とは同等となり、固体酸化物形燃料電池Xの発電性能の低下が是正される。
このような第1実施形態によれば、固体酸化物形燃料電池Xの電池性能を犠牲にすることなく、かつ燃料電池システムAの装置構成の大型化を抑制しつつ固体酸化物形燃料電池Xの温度を制御することが可能である。そして、この結果として、固体酸化物形燃料電池Xの全体的な発電性能の低下を是正することが可能である。
なお、原料ガス及び排気ガスの各温度並びに両者の温度差は、燃料電池の仕様や運転状態によって異なる。一例として、原料ガスの入口温度は690℃、排気ガスの出口温度は760、また両者の温度差は70℃である。
〔第2実施形態〕
続いて、図2を参照して第2実施形態に係る燃料電池システムBについて説明する。この燃料電池システムBは、上述した燃料電池システムAの第1制御弁5、第2制御弁6及び制御装置7に代えて、第1加熱コイル8、第2加熱コイル9及び制御装置7Aを備える。なお、図2では、図1と同一の構成要素に同一符号を付している。
第1加熱コイル8は、第1供給配管の途中部、より正確には第1供給配管において第1熱交換器3の上流側に設けられた加熱器であり、制御装置7Aから入力される第1加熱制御信号に基づいて第1原料ガスを加熱する加熱器である。第2加熱コイル9は、第2供給配管の途中部、より正確には第2供給配管において第2熱交換器4の上流側に設けられた加熱器であり、制御装置7Aから入力される第2加熱制御信号に基づいて第2原料ガスを加熱する。
制御装置7Aは、第1、第2の温度検出値に基づいて第1加熱コイル8及び第2加熱コイル9の各発熱量をフィードバック制御する。すなわち、制御装置7Aは、第1原料ガスの加熱量及び第2原料ガスの加熱量を第1、第2の温度検出値に基づいて操作するフィードバック制御装置である。
このような燃料電池システムBの各構成要件のうち、第1温度センサ1a、第2温度センサ2a、第1加熱コイル8、第2加熱コイル9及び制御装置7Aは、第2実施形態における熱交換調節装置を構成している。すなわち、第1温度センサ1a、第2温度センサ2a、第1加熱コイル8、第2加熱コイル9及び制御装置7Aは、全体として第1熱交換器3及び第2熱交換器5における熱交換量を調節するものである。
このような燃料電池システムBでは、第1スタック群温度と第2スタック群温度とが等しくなるように、第1、第2の温度検出値に基づいて第1加熱コイル8及び第2加熱コイル9の各発熱量が調節される。この結果、第1スタック群温度と第2スタック群温度とは同等となり、固体酸化物形燃料電池Xの発電性能の低下が是正される。
このような第2実施形態によれば、固体酸化物形燃料電池Xの電池性能を犠牲にすることなく、かつ燃料電池システムBの装置構成の大型化を抑制しつつ固体酸化物形燃料電池Xの温度を制御することが可能である。そして、この結果として、固体酸化物形燃料電池Xの全体的な発電性能の低下を是正することが可能である。
〔第3実施形態〕
続いて、図3を参照して第3実施形態に係る燃料電池システムCについて説明する。この燃料電池システムCは、上述した燃料電池システムAの第1制御弁5、第2制御弁6及び制御装置7に代えて、第3制御弁10、第4制御弁11及び制御装置7Bを備える。なお、図3では、図1と同一の構成要素に同一符号を付している。
第3制御弁10は、第1熱交換器3の原料バイパス流路(第1原料バイパス流路)の途中部位に設けられており、制御装置7Bから入力される第1流量制御信号に基づいて第1原料ガスの原料バイパス流量(第1原料バイパス流量)を調節する。第4制御弁11は、第2熱交換器5の原料バイパス流路(第2原料バイパス流路)の途中部位に設けられており、制御装置7Bから入力される第2流量制御信号に基づいて第2原料ガスのバイパス流量(第2原料バイパス流量)を調節する。
このような燃料電池システムCの各構成要件のうち、第1温度センサ1a、第2温度センサ2a、第3制御弁10、第4制御弁11及び制御装置7Bは、第3実施形態における熱交換調節装置を構成している。すなわち、第1温度センサ1a、第2温度センサ2a、第3制御弁10、第4制御弁11及び制御装置7Bは、全体として第1熱交換器3及び第2熱交換器4における熱交換量を調節するものである。
このような燃料電池システムCでは、第1スタック群温度と第2スタック群温度とが等しくなるように、第1、第2の温度検出値に基づいて第3制御弁10及び第4制御弁11の各開口度つまり第1原料バイパス流量及び第2原料バイパス流量が調節される。この結果、第1熱交換器3に流入する第1原料ガスの流量と第2熱交換器4に流入する第2原料ガスの流量が調節されることになるので、第1スタック群温度と第2スタック群温度とは同等となり、固体酸化物形燃料電池Xの発電性能の低下が是正される。
このような第3実施形態によれば、固体酸化物形燃料電池Xの電池性能を犠牲にすることなく、かつ燃料電池システムCの装置構成の大型化を抑制しつつ固体酸化物形燃料電池Xの温度を制御することが可能である。そして、この結果として、固体酸化物形燃料電池Xの全体的な発電性能の低下を是正することが可能である。
〔第4実施形態〕
続いて、図4を参照して第3実施形態に係る燃料電池システムDについて説明する。この燃料電池システムDは、上述した燃料電池システムAの第1制御弁5、第2制御弁6及び制御装置7に代えて、第5制御弁12、第6制御弁13及び制御装置7Cを備える。なお、図4では、図1と同一の構成要素に同一符号を付している。
第5制御弁12は、第1熱交換器3の排気バイパス流路(第1排気バイパス流路)の途中部位に設けられており、制御装置7Cから入力される第3流量制御信号に基づいて第1排気ガスの排気バイパス流量(第1排気バイパス流量)を調節する。第4制御弁11は、第2熱交換器5の排気バイパス流路の途中部位に設けられており、制御装置7Cから入力される第4流量制御信号に基づいて第2排気ガスの排気バイパス流量(第2排気バイパス流量)を調節する。
このような燃料電池システムDの各構成要件のうち、第1温度センサ1a、第2温度センサ2a、第3制御弁10、第4制御弁11及び制御装置7Bは、第4実施形態における熱交換調節装置を構成している。すなわち、第1温度センサ1a、第2温度センサ2a、第5制御弁12、第6制御弁13及び制御装置7Cは、全体として第1熱交換器3及び第2熱交換器5における熱交換量を調節するものである。
このような燃料電池システムDでは、第1スタック群温度と第2スタック群温度とが等しくなるように、第1、第2の温度検出値に基づいて第5制御弁12及び第6制御弁13の各開口度つまり第1排気バイパス流量及び第2排気バイパス流量が調節される。この結果、第1熱交換器3に流入する第1排気ガスの流量と第2熱交換器4に流入する第2排気ガスの流量が調節されることになるので、第1スタック群温度と第2スタック群温度とは同等となり、固体酸化物形燃料電池Xの発電性能の低下が是正される。
このような第4実施形態によれば、固体酸化物形燃料電池Xの電池性能を犠牲にすることなく、かつ燃料電池システムDの装置構成の大型化を抑制しつつ固体酸化物形燃料電池Xの温度を制御することが可能である。そして、この結果として、固体酸化物形燃料電池Xの全体的な発電性能の低下を是正することが可能である。
〔第5実施形態〕
続いて、図5を参照して第5実施形態に係る燃料電池システムEについて説明する。この燃料電池システムEは、上述した燃料電池システムAの第1制御弁5、第2制御弁6を削除して第1調整配管14及び第2調整配管15を追加すると共に、制御装置7に代えて制御装置7Eを備える。なお、図5では、図1と同一の構成要素に同一符号を付している。
第1調整配管14は、第1供給配管の途中部位に着脱自在に設けられており、特定の配管性能を有する。すなわち、この第1調整配管14は、配管長あるいは/及び放熱性能(遮熱性能)が異なる複数の配管の総称であり、これら複数の配管のうち特定の配管性能つまり第1配管性能を有するものである。
第2調整配管15は、第2供給配管の途中部位に着脱自在に設けられており、特定の配管性能を有する。すなわち、この第2調整配管15は、第1調整配管14と同様に配管長あるいは/及び放熱性能(遮熱性能)が異なる複数の配管の総称であり、これら複数の配管のうち特定の配管性能つまり第2配管性能を有するものである。
このような燃料電池システムEの各構成要件のうち、第1調整配管14及び第2調整配管15は、第5実施形態における熱交換調節装置を構成している。すなわち、第1調整配管14及び第2調整配管15は、全体として第1熱交換器3及び第2熱交換器4における熱交換量を調節するものである。
このような燃料電池システムEでは、第1スタック群温度と第2スタック群温度とが等しくなるように、第1調整配管14と第2調整配管15とが複数の配管の中から選択されて第1供給配管及び第2供給配管に装着される。この結果、第1熱交換器3に流入する第1原料ガスの温度と第2熱交換器5に流入する第2原料ガスの温度が調節されることになるので、第1スタック群温度と第2スタック群温度とは同等となり、固体酸化物形燃料電池Xの発電性能の低下が是正される。
このような第5実施形態によれば、固体酸化物形燃料電池Xの電池性能を犠牲にすることなく、かつ燃料電池システムEの装置構成の大型化を抑制しつつ固体酸化物形燃料電池Xの温度を制御することが可能である。そして、この結果として、固体酸化物形燃料電池Xの全体的な発電性能の低下を是正することが可能である。
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、例えば以下のような変形例が考えられる。
(1)上記各実施形態では、燃料電池の一種である固体酸化物形燃料電池について説明したが、本発明はこれに限定されない。すなわち、本発明は、種々の形態の燃料電池に適用することが可能である。
(2)上記各実施形態では、熱交換器の形態について限定しなかったが、本発明では種々の熱交換器を採用することが可能である。熱交換器には多管式、プレート式、インチューブ式、コイル式等、種々のものが知られているが、本発明のは特定の形態の熱交換器に限定されない。
(3)上記各実施形態では、各スタック群を構成するスタック数を4個としたが、本発明はこれに限定されない。極端には各スタック群は各々に1個のスタックによって構成されていてもよく、また複数のスタックによってスタック群を構成する場合には、4個以外の個数でも良い。
(4)上記各実施形態では、スタック群の個数を2としたが、本発明はこれに限定されない。スタック群の個数は、複数であれば2以外であってもよい。
(5)上記第1実施形態は、第1制御弁5及び第2制御弁6を用いて第1排気ガス流量及び第2排気ガス流量を調節するものであり、よって第1スタック群1及び第2スタック群2の各カソード電極(正極)に対する背圧(カソード背圧)を変化させるものである。このようなカソード背圧の変化は、第1スタック群1及び第2スタック群2を構成する各燃料電池スタックSに悪影響を与える虞がある。
このような第1実施形態に関する懸念を解消するための対策として、第1制御弁4及び第2制御弁6の各開口度の調整幅に制限を設けること、あるいは第1スタック群1及び第2スタック群2への燃料ガスの供給圧力を調節することが考えられる。前者の対策については、例えば圧力計を用いて第1排気ガス及び第2排気ガスの各圧力を検出し、当該各圧力に応じて第1制御弁5及び第2制御弁6の各開口度の調整幅を制限することによって達成される。一方、後者の対策については、燃料ガスの供給系に圧力調整弁を設け、カソード背圧に応じて圧力調整弁を調整することによって達成される。
X 固体酸化物形燃料電池
1 第1スタック群
2 第2スタック群
3 第1熱交換器
4 第2熱交換器
5 第1制御弁
6 第2制御弁
7、7A~7C 制御装置
8 第1加熱コイル
9 第2加熱コイル
10 第3制御弁
11 第4制御弁
12 第5制御弁
13 第6制御弁
14 第1調整配管
15 第2調整配管

Claims (7)

  1. 原料ガスが供給され、排気ガスを排出する燃料電池と、
    前記排気ガスと前記原料ガスとを熱交換させる熱交換器と、
    該熱交換器における熱交換量を調節する熱交換調節装置とを備え、
    前記燃料電池は、複数のスタックから構成されており、
    前記熱交換器は、1あるいは複数の前記スタックからなるスタックグループ毎に設けられており、
    前記熱交換調節装置は、前記熱交換器間の熱交換量を調節することにより前記スタックグループ間の温度差を調節することを特徴とする燃料電池システム。
  2. 前記熱交換調節装置は、前記熱交換器に流入する前記排気ガスの流量を操作することによって前記スタックグループ間の温度差を調節することを特徴とする請求項1に記載の燃料電池システム。
  3. 前記熱交換調節装置は、前記熱交換器をバイパスする前記原料ガスの流量を操作することによって前記スタックグループ間の温度差を調節することを特徴とする請求項1または2に記載の燃料電池システム。
  4. 前記熱交換調節装置は、前記熱交換器をバイパスする前記排気ガスの流量を操作することによって前記スタックグループ間の温度差を調節することを特徴とする請求項1に記載の燃料電池システム。
  5. 前記熱交換調節装置は、前記原料ガスを前記熱交換器毎に加熱することによって前記スタックグループ間の温度差を調節することを特徴とする請求項1に記載の燃料電池システム。
  6. 前記熱交換調節装置は、前記原料ガスの供給配管における放熱性能あるいは遮熱性能を操作することによって前記スタックグループ間の温度差を調節することを特徴とする請求項1に記載の燃料電池システム。
  7. 前記燃料電池は、固体酸化物形燃料電池であることを特徴とする請求項1~6のいずれか一項に記載の燃料電池システム。

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