JP7309188B2 - 金属板加工装置 - Google Patents

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Description

ここに開示された技術は、金属板加工装置に関する技術分野に属する。
従来より、金属管を成形する際に、金属板をU字状に曲げて、その後、U字状に曲げられた金属板をU字開口側から押圧して円環状に加工する、所謂UO成形が広く用いられている。
例えば、特許文献1には、バルジ加工用素管を製造する方法であって、バルジ加工用素管を製造する第1の加工工程において、シリンダに取り付けられたポンチとU字状の凹部を有するダイとにより、金属板を挟持してU字状に曲げることが開示されている。
また、特許文献2には、鋼管を製造するに当たり、素材の鋼板をプレス成形しオープン管を製造する成形装置において、鋼板を上から押圧するための凸部を有するパンチと、該パンチに押圧された鋼板を受ける凹部を有するダイを備え、且つ、パンチが鋼板を押圧する際に、ダイ側から突出し、鋼板をパンチ側に押圧するカウンターパンチとを有するものが開示されている。
特開2003-285117号公報 特開2004-195504号公報
ところで、UO成形において、U字状に曲げられた金属板を円環状に加工する際には、円環加工装置により、該金属板をU字開口側から、半円状の凹面を有する金型で押圧するのが一般的である。UO成形において真円度を向上させるためには、金属板をU字状に曲げる段階で、金属板の曲部をできる限り金属管の円弧形状に近づけておくことが望ましい。
しかしながら、特許文献1のように、凹部に対応する大きさのパンチによって上側から押圧するだけでは、曲部の側方には圧力がかかりにくく、パンチを離型した際に金属板が変形するおそれがある。また、凹部に対応する大きさのパンチによって上側から押圧する場合、凹部に向かって押圧する途中で金属板が屈曲してしまい、この屈曲した部分が金属管の真円度を低下させるおそれがある。
これに対して、特許文献2では、カウンターパンチによりある程度圧力が均一にかかるようにしているが、曲部の側方には圧力がかかりにくいままである。
ここに開示された技術は、斯かる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、UO成形により金属板を円環状に加工する際の、金属板をU字状に曲げる際の形状安定性を向上させて、成形される金属管の真円度を出来る限り高くすることにある。
上記課題を解決するために、ここに開示された技術の第1の態様は、金属板をU字状に曲げた後、金型によりU字開口側から押圧して円環状に加工して金属管を製造する際に、金属板をU字状に曲げる金属板加工装置を対象として、床面に設置された基台と、前記基台に対向して、該基台の上側に昇降可能に配置される昇降台と、前記基台上に固定され、下側に凹んだ下側凹部を有し、前記金属板が載置される下型と、前記昇降台に固定され、前記下型に載置された前記金属板を前記下側凹部に向かって押圧するパンチを有する上型とを備え、前記パンチは、前記下型に載置された前記金属板を、前記昇降台の下降動作により下向きに押圧する下側押圧部と、前記下側押圧部と前記下側凹部とにより前記金属板が挟持された状態で、前記下側凹部内に位置する前記金属板を該下側凹部の側壁に向かって押圧する第1側方押圧部と、を有する、ことを特徴とする。
ここに開示された技術の第2の態様は、第1の態様において、前記パンチは、前記昇降台の下降動作に伴い、前記第1側方押圧部を前記下側凹部の側壁に向かって移動させる第1カム部を有し、前記第1側方押圧部は、前記第1カム部の第1カム面と係合する第1係合面を有する、ことを特徴とする。
ここに開示された技術の第3の態様は、第2の態様において、前記第1カム部は、前記下側押圧部と前記下側凹部とで前記金属板が挟持された後、前記昇降台が下降動作したときに、前記上型に押圧されて下側に移動するように構成され、前記第1側方押圧部は、前記第1カム部が下側に移動したときに前記第1カム面に押圧されて、前記下側凹部の側壁に向かって移動するように構成されている、ことを特徴とする。
ここに開示された技術の第4の態様は、第2又は第3の態様において、前記上型は、上側に向かって凹んだ上側凹部を有し、前記上側凹部の側壁は上側に凹んだ傾斜曲面を有しており、前記パンチは、前記下側押圧部と前記下側凹部とにより前記金属板が挟持されときに、当該金属板に形成される、上下方向に延びた一対の立壁部に対して、該各立壁部の先端部を前記上側凹部の前記傾斜曲面に向かってそれぞれ押圧する一対の第2側方押圧部を有する、ことを特徴とする。
ここに開示された技術の第5の態様は、第4の態様において、前記上側凹部の上側端部は、前記昇降台の下降動作に伴い、前記各第2側方押圧部を前記上側凹部の前記傾斜曲面に向かって移動させる第2カム部を有し、前記各第2側方押圧部は、前記第2カム部の第2カム面と係合する第2係合面をそれぞれ有する、ことを特徴とする。
ここに開示された技術の第6の態様は、第5の態様において、前記第1カム部は、前記下側押圧部と前記下側凹部とで前記金属板が挟持された後、前記昇降台が下降動作したときに、前記上型に押圧されて下側に移動するように構成され、前記第1側方押圧部は、前記第1カム部が下側に移動したときに前記第1カム面に押圧されて、前記下側凹部の側壁に向かって移動するように構成されていて、前記各第2側方押圧部は、前記第1カム部が下側に移動したときに、前記第2カム部の前記第2カム面に押圧されて、前記上側凹部の前記傾斜曲面に向かってそれぞれ移動するように構成されている、ことを特徴とする。
ここに開示された技術の第1の態様によると、第1側方押圧部により、下側押圧部に押圧されて下側凹部内に進入した金属板が、該下側凹部の側壁に押しつけられる。これにより、金属板の曲部の側方部分にも圧力をかけやすくなって、金属板の塑性変形を促すことができる。この結果、金属板をU字状に曲げた後の変形が抑制されて、U字状の金属板(以下、予備加工品という)の形状安定性が向上される。したがって、最終的に成形される金属管の真円度を出来る限り高くすることができる。
ここに開示された技術の第2の態様によると、昇降台の下降動作に伴い、第1側方押圧部を移動させることができるため、第1側方押圧部を移動させる駆動源を別途用意する必要がなく、低コスト化を図ることができる。
ここに開示された技術の第3の態様によると、下側押圧部と下側凹部とで金属板が挟持された後に、第1側方押圧部により、金属板が下側凹部の側壁に押しつけられる。これにより、金属板の曲部の側方部分により効果的に圧力をかけることができる。この結果、予備加工品の形状安定性をより向上させることができる。
ここに開示された技術の第4の態様によると、第2側方押圧部により、予備加工品の各立壁部の先端部を上側凹部の傾斜曲面に向かってそれぞれ押圧することで、各立壁部の先端部に湾曲形状を形成することができる。一般にUO成形では、予備加工品をU字開口側から金型で押圧することにより円環状に加工する。このため、予備加工品の先端部を湾曲させておくことにより、各立壁部が金型に対して突っ張りにくくなり、立壁部が屈曲するのを抑制することができる。また、円環状に加工する際の金型のかじり摩耗も抑制することができる。この結果、最終的に成形される金属管の真円度をより高くすることができる。
ここに開示された技術の第5の態様によると、昇降台の下降動作に伴い、第2側方押圧部を移動させることができるため、第2側方押圧部を移動させる駆動源を別途用意する必要がなく、低コスト化を図ることができる。
ここに開示された技術の第6の態様によると、下側押圧部と下側凹部とで金属板が挟持された後に、第2側方押圧部が移動する。すなわち、立壁部が確実に形成された後で、第2側方押圧部により、各立壁部の先端部を上側凹部の傾斜曲面に押しつけることができる。この結果、各立壁部の先端部に湾曲形状を形成しやすくなり、最終的に成形される金属管の真円度を高くしやすくすることができる。
例示的な実施形態1に係るU曲げ装置の断面図であって、第2上型が上死点の位置にある状態を示す。 C曲げ装置の断面図であって、第1上型が上死点の位置にある状態を示す。 O曲げ装置の断面図であって、第3上型が上死点の位置にある状態を示す。 C曲げ装置の動作図であって、第1パンチの下側曲面部により金属板を押圧する状態を示す。 C曲げ装置の動作図であって、図4の状態から第1パンチと第1下型とで金属板を押圧した状態を示す。 U曲げ装置の動作図であって、第2パンチと第1予備加工品とが接触した状態を示す。 U曲げ装置の動作図であって、図7の状態から第2パンチにより第1予備加工品を押圧する状態を示す。 U曲げ装置の動作図であって、下側押圧部と第2凹部とで第1予備加工品を挟持した状態を示す。 U曲げ装置の動作図であって、図8の状態から下側側方押圧部により第1予備加工品を第2凹部の側壁に押しつける状態を示す。 O曲げ装置の動作図であって、第2予備加工品を第3下型に載置した状態を示す。 O曲げ装置の動作図であって、図11の状態から第3上型のカム部がスライド型に接触した状態を示す。 O曲げ装置の動作図であって、図12の状態からO曲げが完了した状態を示す。 実施形態2に係るU曲げ装置の断面図であって、第2上型が上死点の位置にある状態を示す。 U曲げ装置の動作図であって、第2パンチと金属板とが接触した状態を示す。 U曲げ装置の動作図であって、第2パンチと第2凹部とにより金属板を挟持した状態を示す。 U曲げ装置の動作図であって、金属板の立壁部の先端部が上側凹部内に進入した状態を示す。 U曲げ装置の動作図であって、下側側方押圧部及び上側側方押圧部により金属板を押圧する状態を示す。 U曲げ装置の動作図であって、図16の状態から昇降台を上昇させて上側側方押圧部を初期位置に戻す過程を示す。
以下、例示的な実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。尚、以下の好ましい実施形態の説明は、本質的に例示に過ぎない。
(実施形態1)
図1~図3は、本実施形態1に係る金属管成形装置1の断面図を示す。この金属管成形装置1は、UO成形により金属板100を金属管Pに加工する装置である。金属管成形装置1は、金属板100をU字状に曲げるU曲げ装置20(金属板加工装置)と、U字状に曲げられた金属板100を円環状に、特に断面O字状に加工するO曲げ装置50とを有する。本実施形態1では、金属管成形装置1は、金属板100をU字状に曲げる前に、該金属板100をC字状に曲げるC曲げ加工を行うC曲げ装置10をさらに有する。すなわち、本実施形態1では、C曲げ装置10により平板状の金属板100をC字状に曲げて第1予備加工品150を得た後、該第1予備加工品150をU曲げ装置20によりU字状に曲げて第2予備加工品151を得て、O曲げ装置50により第2予備加工品151をO字状に加工する。
以下、図1~図3を参照しながら、各装置について詳細に説明する。図1はU曲げ装置20を示し、図2はC曲げ装置10示し、図3はO曲げ装置50を示す。尚、以下の説明では、金属板100をC字状に曲げる加工を単にC曲げ加工といい、第1予備加工品150をU字状に曲げる加工を単にU曲げ加工といい、第2予備加工品151をO字状に曲げる加工を単にO曲げ加工という。また、以下の説明で用いる上下方向及び左右方向については、実施の使用状態における方向を限定するものではない。
本実施形態において、加工対象となる金属板100は、例えば鋼板などである。具体的には、金属板100は、高張力鋼板等の板材を用いることができる。最終的に、得られる金属管Pは、例えば自動車の車体部品や自動車における高強度を要求される部位の金属管として用いられる。
〈C曲げ装置〉
図2に示すように、C曲げ装置10は左右対称に構成されている。C曲げ装置10は、床面Fに設置された基台11と、基台11に対向して、該基台11の上側に昇降可能に配置される昇降台12とを有する。基台11上には、第1下型13が固定される一方、昇降台12には第1上型15が固定されている。
第1下型13は、上側から下側に向かって凹む第1凹部14を有する。第1凹部14の横断面形状は、図2に示すように、幅方向の両側端部に、幅方向の外側に向かって上側に湾曲する端側曲部14aをそれぞれ有する。具体的には、左側の端側曲部14aは左側に向かって上側に湾曲しており、右側の端側曲部14aは右側に向かって上側に湾曲している。また、第1凹部14は、幅方向の中央に上側に開口するようにU字状に湾曲した中央曲部14bを有する。
第1凹部14における各端側曲部14aと中央曲部14bとの間の部分は、それぞれ、端側曲部14aと中央曲部14bとを繋ぐように斜めに延びる下側傾斜部14cとなっている。具体的には、左側の端側曲部14aの右側端と中央曲部14bの左側端とが下側傾斜部14cにより連続的に繋がれている。また、右側の端側曲部14aの左側端と中央曲部14bの右側端とが下側傾斜部14cにより連続的に繋がれている。下側傾斜部14cは、斜めに真っ直ぐに延びる傾斜平面となっている。
第1下型13の上側面と各端側曲部14aとの間の角部は、それぞれR面取りが施されている。
第1上型15は、第1パンチ16を有する。第1パンチ16は、図2に示すように、第1凹部14に対応するように、略五角形状をなしている。具体的には、第1パンチ16は、一対の端側曲部14aに対応する一対の側方曲面部16aと、中央曲部14bに対応する下側曲面部16bとを有する。各側方曲面部16aと下側曲面部16bとの間は、下側傾斜部14cに対応するように、真っ直ぐに伸びる上側傾斜部16cが形成されている。
〈U曲げ装置〉
図1に示すように、U曲げ装置20は左右対称に構成されている。U曲げ装置20は、床面Fに設置された基台21と、基台21に対向して、該基台21の上側に昇降可能に配置される昇降台22とを有する。基台21上には、第2下型23が固定される一方、昇降台22には第2上型25が固定されている。
第2下型23は、幅方向の中央に下側に向かってU字状に凹んだ第2凹部24(下側凹部)を有する。第2凹部24は、横断面が楕円弧状であり、底部24aは側壁部24bよりも曲率が大きくなっている。第2凹部24は、上側に向かってU字開口が徐々に広がる形状をなしている。第2凹部24の各上側端部と第2下型23の上面との間の角部には、それぞれR面取りが施されている。
第2上型25は、第2上型本体26と、第2上型本体26の左右方向の中央に設けられた第2パンチ30とを有する。
第2上型本体26は、左右方向の中央に設けられかつ上側に向かって凹んだ上側凹部27を有する。上側凹部27は上端部が水平に広がる水平部28となっている。上側凹部27の左側及び右側の両面は、S字状に湾曲しかつ斜めに傾斜した傾斜曲面部29が形成されている。具体的には、左側の傾斜曲面部29は、水平部28の左側の端から左斜め下に向かって、上側に凹むように湾曲した後、下側に膨らむように湾曲している。右側の傾斜曲面部29は、左側の傾斜曲面部29と対称に、水平部28の右側の端から右斜め下に向かって、上側に凹むように湾曲した後、下側に膨らむように湾曲している。
第2パンチ30は、上下方向に伸びる第2パンチ本体31と、第1予備加工品150(図6等参照)を第2凹部24の側壁部24bに押しつけるための左右一対の下側側方押圧部32と、各下側側方押圧部32を左右方向(水平方向)に移動させるカムドライバ33とを有する。
第2パンチ本体31は、上下方向に伸びるロッド部31aと、ロッド部31aの下側端部に設けられ、第1予備加工品150を第2凹部24の底部24aに向かって押圧する下側押圧部31bとを有する。ロッド部31aは、第2上型25内に設けられた液圧シリンダ26aと連結されている。ロッド部31aは液圧シリンダ26aにより下向きに付勢されており、所定量以上の力が上向き加えられたときに、液圧シリンダ26aの付勢力に抗して、第2上型25に対して相対移動するようになっている。下側押圧部31bは、昇降台22の下降動作により第2下型23に載置された第1予備加工品150を下向きに押圧する。下側押圧部31bは、図1に示すように、ロッド部31aよりも左右方向に広がっており、下側の面が曲面になっている一方、上側の面が水平に広がる平面になっている。図1のように、ロッド部31aの軸心に沿って切断したときの下側押圧部31bの曲面の曲率は、第2凹部24の底部24aの曲率と等しい。下側押圧部31bの上側の面は左右に水平に広がっている。
各下側側方押圧部32は、カムドライバ33(第1カム部)により押圧される係合面32aをそれぞれ有している。各下側側方押圧部32は、昇降台22の下降動作に伴い、カムドライバ33により各係合面32aが下向きに押圧されることで、互いに離れるように左右方向に移動して、第1予備加工品150を第2凹部24の側壁部24bに向かって押圧する。図示は省略するが、各下側側方押圧部32は、バネ等により互いに近づくように左右方向に付勢されている。詳しくは後述するが、下側側方押圧部32は、下側押圧部31bと第2凹部24の底部24aとにより第1予備加工品150が挟持された状態で、第2凹部24内に位置する第1予備加工品150を該第2凹部24の側壁部24bに向かって押圧する。
カムドライバ33は、下端部に下側側方押圧部32の係合面32aを押圧する下側カム面33aを有する。カムドライバ33は、バネ等により上向きに付勢されている。カムドライバ33は、第2上型25が下降して上側凹部27の水平部28に押圧されることで、前記付勢力に抗して下向きに移動する。カムドライバ33が下側に移動したときには、各下側側方押圧部32の各係合面32aが下側カム面33aに押圧されて、第2凹部24の側壁部24bに向かって移動する。
〈O曲げ装置〉
図3に示すように、O曲げ装置50は、左右対称に構成されている。O曲げ装置50は、床面Fに設置された基台51と、基台51に対向して、該基台51の上側に昇降可能に配置される昇降台52とを有する。基台51上には、第3下型53が固定される一方、昇降台52には第3上型56が固定されている。また、第3下型53上には、第2予備加工品151(図10参照)を側方から(左右方向から)押圧する一対のスライド型60が設けられている。
第3下型53は、下側円弧状凹部54を有する。下側円弧状凹部54は、上側に開口する円弧状をなしている。下側円弧状凹部54の各上側端部と第3下型53の上面との間の角部には、それぞれR面取りが施されている。
第3下型53は、左右方向の両側端部に、上側に向かって延びるストッパ部55をそれぞれ有する。このストッパ部55は、一対のスライド型60が互いに離れるように左右方向に移動する際に、各スライド型60が過度に移動しないように、各スライド型60の移動を制限するための部分である。
第3下型53は、各ストッパ部55と下側円弧状凹部54との間のそれぞれの位置に、下側に窪んだ係合溝部53aを有する。この係合溝部53aは、第3上型56の後述する駆動部70の下端部が係合する部分である。
第3上型56は、左右方向の中央に上側円弧状凹部57を有する。上側円弧状凹部57は、下側に開口する円弧状をなしている。
第3上型56は、上側円弧状凹部57よりも左側及び右側にそれぞれ設けられた一対の駆動部70を有する。各駆動部70は、上側円弧状凹部57側に内側カム面71と、上側円弧状凹部57とは反対側の部分に設けられた外側カム面72とをそれぞれ有する。左側の駆動部70の各カム面71,72は左側に向かって下側に傾斜している。右側の駆動部70の各カム面71,72は右側に向かって下側に傾斜している。各カム面71,72の傾斜角度は同じである。また、駆動部70は、上側円弧状凹部57側でかつ内側カム面71よりも上側に、傾斜面73をそれぞれ有する。図3に示すように、傾斜面73の傾斜角度は、各カム面71,72の傾斜角度と同じである。詳しくは後述するが、この駆動部70はスライド型60を作動させるための駆動部70である。
各スライド型60は、駆動部70が入り込む係合部61と、第2予備加工品151を押圧する側部押圧面62とを有する。
係合部61は、昇降台52の下降時に内側カム面71と係合する第1係合面61aと、係合部61に駆動部70が入り込んだ後、昇降台52が上昇したときに外側カム面72と係合する第2係合面61bとを有する。左側のスライド型60を例にとると、左側のスライド型60の第1係合面61aと駆動部70の内側カム面71とが係合した状態で昇降台52が下降すると、左側のスライド型60に右向きの力が作用する。これにより、左側のスライド型60が右側のスライド型60に接近するように移動する。また、左側のスライド型60の係合部61に駆動部70が入り込んだ状態(図12参照)で、昇降台52が上昇すると、左側のスライド型60の第2係合面61bと駆動部70の外側カム面72とが係合する。この状態から昇降台52がさらに上昇すると、左側のスライド型60に左向きの力が作用する。これにより、左側のスライド型60が右側のスライド型60から離れるように移動する。つまり、第3上型56の上下動だけでスライド型60の左右方向の動きが可能になっている。右側のスライド型60は、左側のスライド型60と左右対称に移動する。
側部押圧面62は、下側円弧状凹部54及び上側円弧状凹部57を連続的に繋いで、1つの円を形成するような円弧状をなしている。具体的には、左側の側部押圧面62は左側に凹んだ円弧状をなしており、右側の側部押圧面62は右側に凹んだ円弧状をなしている。各側部押圧面62は、駆動部70の下端部が係合溝部53aに入り込むまで昇降台52が下降したときに、下側円弧状凹部54及び上側円弧状凹部57と連続するように構成されている。
〈金属管の成形方法〉
次に、金属管成形装置1により、金属板100から金属管Pを成形する方法について説明する。
まず、図4に示すように、第1下型13に金属板100を載置して、C曲げ装置10の第1パンチ16により金属板100を第1凹部14に向かって押圧する。
次に、図4の状態から昇降台12を下降させて、図5に示すように、第1パンチ16により金属板100を押圧するとともに、第1パンチ16と第1凹部14とで金属板100を挟持する。これにより、金属板100の幅方向の中央と両端部に湾曲部がそれぞれ形成される。
図6に示すように、第1予備加工品150は、一対の端側湾曲部150aと、中央湾曲部150bとを有する。端側湾曲部150aと中央湾曲部150bとは、直線部150cによりそれぞれ連続的に繋がっている。
以上により、C曲げ加工が完了する。C曲げ加工が完了した後は、U曲げ装置20により第1予備加工品150にU曲げ加工が施される。
U曲げ加工では、まず、図6に示すように、第2下型23の第2凹部24に第1予備加工品150をセットする。第1予備加工品150は、中央湾曲部150bが第2凹部24に収容されかつU字開口が上側を向くようにセットされる。
次に、図6の状態から昇降台22を下降動作させて、図7に示すように、第1予備加工品150の中央湾曲部150bを、第2パンチ30の下側押圧部31bにより、第2凹部24に向かって押圧する。これにより、中央湾曲部150bは第2凹部24に進入し、各端側湾曲部150a及び各直線部150cは第2下型23からの反力によりU字開口を閉じるように上側に変位する。
図7の状態からさらに昇降台22を下降させると、図8に示すように、第1予備加工品150の中央湾曲部150bが、第2凹部24の底部24aと下側押圧部31bとにより挟持される。このとき、第2凹部24の側壁部24bと第1予備加工品150の直線部150cとの間には隙間が形成されている。
図8の状態からさらに昇降台22を下降させると、図9に示すように、カムドライバ33が第2上型25の水平部28により下向きに押圧されて、カムドライバ33が下側に移動する。これにより、各下側側方押圧部32の係合面32aがカムドライバ33の下側カム面33aに押圧されて、各下側側方押圧部32が近い方の側壁部24bに向かって左右方向に移動する。各下側側方押圧部32の移動により、第1予備加工品150の各直線部150cは、第2凹部24の側壁部24bにそれぞれ押しつけられる。この結果、各直線部150cの一部が第2凹部24の側壁部24bに沿った湾曲形状に変形される。
さらに、図9に示すように、第1予備加工品150がU字状に曲げられた後には、各端側湾曲部150aが第2上型25の水平部28及び各傾斜曲面部29により下向きに押圧される。各傾斜曲面部29と各直線部150cとの間には隙間があるため、各端側湾曲部150aが下向きに押圧されると、各直線部150cが撓む。これらの結果、第1予備加工品150から、略楕円状の外形をなすようにU字に曲げられた第2予備加工品151が形成される。
以上により、U曲げ加工が完了する。U曲げ加工が完了した後は、O曲げ装置50により第2予備加工品151にO曲げ加工が施される。
まず、図10に示すように、第3下型53の下側円弧状凹部54に第2予備加工品151をセットする。第2予備加工品151は、U字開口が上側を向くようにセットされる。このとき、各スライド型60はストッパ部55に接触した状態となっている。
次に、図10の状態から昇降台52を下降させる。これにより、図11に示すように、左右のスライド型60の各第1係合面61aと各駆動部70の内側カム面71とが係合する。このとき、図11に示すように、第2係合面61bと外側カム面72とが斜めに連続した状態となる。
図11の状態からさらに昇降台52を下降させると、各スライド型60は、第3上型56の各駆動部70により左右方向の力を受けて、互いに接近するように左右方向に移動する。これにより、各スライド型60が第2予備加工品151をU字開口が閉じるように変位させる。その後、上側円弧状凹部57と端側湾曲部150aとが当接する。このとき、上側円弧状凹部57は端側湾曲部150aの曲面と当接する。
そして、図12に示すように、各駆動部70の下端部と第3下型53の係合溝部53aとが係合するまで昇降台52を更に下降させる。これにより、図12に示すように、第2予備加工品151は、下側円弧状凹部54、上側円弧状凹部57、及び各スライド型60の側部押圧面62に押圧されて、O字状に曲げ変形される。
その後、昇降台52を上昇させて、各スライド型60及び第3上型56を離型させる。このとき、左右のスライド型60の各第2係合面61bが各駆動部70の外側カム面72を押圧する。これにより、各スライド型60は互いに離れるように左右方向に移動する。これにより、第3上型56及び各スライド型60の離型が同時に完了する。そして、第3下型53を離型させれば、O曲げ加工が完了し、金属管Pが成形される。
金属管Pが成形された後は、先端同士の突き合わせ部分を、図示しない溶接装置により溶接して、金属管Pが完成する。
前述のように、本実施形態1では、第1予備加工品150をU字状に曲げる際に、下側側方押圧部32により、下側押圧部31bに押圧されて第2凹部24内に進入した第1予備加工品150が、該第2凹部24の側壁部24bに押しつけられる。これにより、第1予備加工品150の側方部分にも圧力をかけやすくなって、第1予備加工品150の塑性変形を促すことができる。この結果、第1予備加工品150をU字状に曲げた後の変形が抑制されて、第2予備加工品151の形状安定性が向上される。したがって、最終的に成形される金属管Pの真円度を出来る限り高くすることができる。
したがって、本実施形態1では、U曲げ装置20は、床面Fに設置された基台21と、基台21に対向して、該基台21の上側に昇降可能に配置される昇降台22と、基台21上に固定され、下側に凹んだ第2凹部24を有し、金属板(第1予備加工品150)が載置される第2下型23と、昇降台22に固定され、第2下型23に載置された前記金属板を第2凹部24に向かって押圧する第2パンチ30を有する第2上型25とを備え、第2パンチ30は、昇降台22の下降動作により第2下型23に載置された前記金属板を下向きに押圧する下側押圧部31bと、下側押圧部31bと第2凹部24とにより前記金属板が挟持された状態で、第2凹部24内に位置する前記金属板を該第2凹部24の側壁部24bに向かって押圧する下側側方押圧部32とを有する。これにより、下側側方押圧部32により、下側押圧部31bに押圧されて第2凹部24内に進入した前記金属板が、該第2凹部24の側壁部24bに押しつけられる。これにより、前記金属板の曲部の側方部分にも圧力をかけやすくなって、前記金属板の塑性変形を促すことができる。この結果、前記金属板をU字状に曲げた後の変形が抑制されて、U字状の金属板(第2予備加工品151)の形状安定性が向上される。したがって、最終的に成形される金属管Pの真円度を出来る限り高くすることができる。
また、本実施形態1では、第2パンチ30は、昇降台22の下降動作に伴い、下側側方押圧部32を第2凹部24の側壁部24bに向かって移動させるカムドライバ33を有し、下側側方押圧部32は、カムドライバ33の下側カム面33aと係合する係合面32aを有する。これにより、昇降台22の下降動作に伴い、下側側方押圧部32を移動させることができるため、下側側方押圧部32を移動させる駆動源を別途用意する必要がなく、低コスト化を図ることができる。
また、本実施形態1では、カムドライバ33は、下側押圧部31bと第2凹部24とで前記金属板が挟持された後、昇降台22が下降動作したときに、第2上型25に押圧されて下側に移動するように構成され、下側側方押圧部32は、カムドライバ33が下側に移動したときに下側カム面33aに押圧されて、第2凹部24の側壁部24bに向かって移動するように構成されている。これにより、下側押圧部31bと第2凹部24とで前記金属板が挟持された後に、下側側方押圧部32により、前記金属板が第2凹部24の側壁部24bに押しつけられる。これにより、前記金属板の曲部の側方部分により効果的に圧力をかけることができる。この結果、第2予備加工品151の形状安定性をより向上させることができる。
(実施形態2)
以下、実施形態2について詳細に説明する。以下の説明において実施形態1と共通の部分については、同じ符号を付して、その詳細な説明を省略する。
本実施形態2では、U曲げ装置220の構成が前記実施形態1とは異なる。具体的には、本実施形態2では、U曲げ装置220は、前記実施形態1のようなC曲げ装置によるC曲げ加工を行わなくとも、第2予備加工品151に端側湾曲部150aを形成することができるように構成されている。
図13は、本実施形態2に係るU曲げ装置220を示す。U曲げ装置220は、特に、第2上型225の構成と第2パンチ230の構成とが、前記実施形態1とは異なる。具体的には、第2上型225の上側凹部227は、左右の傾斜曲面部229の間でかつ該上側凹部227の上側端部に、下側に向かって膨出した膨出部240(第2カム部)を有する。膨出部240は、横断面が左右対称な台形状をなしている。膨出部240の左右方向の中央には、下側に向かって突出する突出部241が設けられている。詳しくは後述するが、膨出部240のテーパー面240aは、後述する上側側方押圧部234を左右方向に移動させるためのカム面を構成している。また、突出部241は、カムドライバ233を下側に向かって押圧するように構成されている。
第2パンチ230は、上下方向に伸びる第2パンチ本体231と、金属板100を第2凹部24の側壁部24bに押しつけるための左右一対の下側側方押圧部32と、各下側側方押圧部32を左右方向(水平方向)に移動させるカムドライバ233とを有する。本実施形態2に係る第2パンチ230は、金属板100の先端部102(図15等参照)を上側凹部227の傾斜曲面部229に向かって押圧する左右一対の上側側方押圧部234を更に有する。尚、下側側方押圧部32については、前記実施形態1と同様の構成であるため、詳細な説明を省略する。
上側側方押圧部234は、ロッド部231aにおけるカムドライバ233の上側端部と同程度の高さ位置に設けられた左右一対の支持部235に支持されている。各上側側方押圧部234は、各支持部235上を左右方向にそれぞれ移動するように構成されている。各上側側方押圧部234は、膨出部240のテーパー面240aと係合する上側係合面234aをそれぞれ有する。また、各上側側方押圧部234は、カムドライバ233の上側端部に設けられた後述する上側カム面233bと係合する下側係合面234bをそれぞれ有する。
カムドライバ233は、図13に示すように、左右方向の中央に上側に向かって凹んだ有底状の孔部233cを有する。孔部233cにはロッド部231aの一部が収容されている。また、孔部233cには、該孔部233cの底部と該孔部233cに収容されたロッド部231aの一部とを連結するバネ部材236が設けられている。該バネ部材236は、カムドライバ233を上側に向かって付勢している。カムドライバ233は、下側押圧部231bと第2凹部24の底部24aとで金属板100が挟持された後、昇降台22が下降動作したときに、第2上型225の突出部241に押圧されて、バネ部材236の付勢力に抗して下側に移動する。
カムドライバ233の上端部における左右方向の中央には、各上側側方押圧部234の各下側係合面234bとそれぞれ係合する一対の上側カム面233bが設けられている。各上側カム面233bは、各上側側方押圧部234が互いに離れるように左右方向に移動した状態から昇降台22が上昇動作をしたときに、各下側係合面234bとそれぞれ係合して、各上側側方押圧部234を互いに接近するように左右方向に移動させる。
次に、本実施形態2に係るU曲げ装置220の動作について図14~図17を参照しながら説明する。
まず、図14に示すように、第2下型23に金属板100を載置して、第2パンチ230により金属板100を第2凹部24に向かって押圧する。
次に、図14の状態から昇降台22を下降させると、図15に示すように、第2パンチ230の下側押圧部231bと第2凹部24の底部24aとにより金属板100を挟持する。これにより、金属板100に一対の立壁部101が形成される。このとき、図15に示すように、金属板100の幅方向の中央は、第2凹部24の底部24aに沿った湾曲形状が形成されるが、第2凹部24の側壁部24bと金属板100の一対の立壁部101との間にはそれぞれ隙間が形成されたままである。
次いで、図15の状態から昇降台22を下降動作させると、図16に示すように、各立壁部101の先端部102が傾斜曲面部229に沿って移動して、上側凹部227内に進入する。図16の状態から昇降台22を下降させると、各立壁部101が第2上型225に押圧されて、左右方向に膨出するように撓む。
続いて、図16の状態から昇降台22を下降動作させると、カムドライバ233が第2上型225の突出部241により下向きに押圧されて、カムドライバ233がバネ部材236の付勢力に抗して下側に移動する。これにより、各下側側方押圧部32の係合面32aがカムドライバ233の下側カム面233aに押圧されて、各下側側方押圧部32が近い方の側壁部24bに向かって左右方向にそれぞれ移動する。各下側側方押圧部32の移動により、金属板100は、第2凹部24の側壁部24bにそれぞれ押しつけられる。この結果、金属板100の一部が第2凹部24の側壁部24bに沿った湾曲形状に変形される。
また、カムドライバ233が下側に移動したときには、上側側方押圧部234の上側係合面234aが膨出部240のテーパー面240aに押圧されて、各上側側方押圧部234が近い方の傾斜曲面部229に向かって、それぞれ左右方向に移動する。これにより、金属板100の各先端部102が傾斜曲面部229の上側部分にそれぞれ押しつけられる。この結果、金属板100の各立壁部101の先端部102に、U字開口を閉じるように湾曲した湾曲形状がそれぞれ形成される。
そして、図17の状態から昇降台22を上昇動作させると、図18に示すように、カムドライバ233がバネ部材236の付勢力により上側に移動する。各上側側方押圧部234の下側係合面234bが、カムドライバ233の上側カム面233bに押圧されて、各上側側方押圧部234が互いに接近するように左右方向に移動する。これにより、付勢部材等を用いることなく各上側側方押圧部234が初期位置に戻る。これらの結果、平板状の金属板100から、略楕円状の外形をなすようにU字に曲げられた予備加工品251が形成される。
予備加工品251が形成された後には、前記実施形態1に示すようなO曲げ装置50によりO曲げ加工が施されて、金属管Pが形成される。
したがって、本実施形態2では、第2上型225は、上側に向かって凹んだ上側凹部227を有し、上側凹部227の側壁は傾斜曲面部229で構成されており、第2パンチ30は、下側押圧部31bと第2凹部24とにより金属板100が挟持されときに、当該金属板100に形成される、上下方向に延びた一対の立壁部101に対して、該各立壁部101の先端部102を上側凹部227の傾斜曲面部229に向かってそれぞれ押圧する一対の上側側方押圧部234を有する。これにより、金属板100の各立壁部101の先端部102に湾曲形状を形成することができる。この結果、O曲げ加工をする際に、各立壁部101が金型(第3上型56)に対して突っ張りにくくなり、立壁部101が屈曲するのを抑制することができる。また、円環状に加工する際の前記金型のかじり摩耗も抑制することができる。この結果、最終的に成形される金属管Pの真円度をより高くすることができる。
特に、本実施形態2では、前記実施形態1のようなC曲げ加工を行わなくとも金属板100の先端部102に湾曲形状を形成することができる。このため、生産性を向上させることができるとともに、製造コストの削減を図ることもできる。
また、本実施形態2では、上側凹部227の上側端部は、昇降台22の下降動作に伴い、各上側側方押圧部234を上側凹部227の傾斜曲面部229に向かって移動させる膨出部240を有し、各上側側方押圧部234は、膨出部240のテーパー面240aと係合する上側係合面234aをそれぞれ有する。これにより、昇降台22の下降動作に伴い、上側側方押圧部234を移動させることができるため、上側側方押圧部234を移動させる駆動源を別途用意する必要がなく、低コスト化を図ることができる。
また、本実施形態2では、カムドライバ233は、下側押圧部31bと第2凹部24とで金属板100が挟持された後、昇降台22が下降動作したときに、第2上型225に押圧されて下側に移動するように構成され、各下側側方押圧部32は、カムドライバ233が下側に移動したときに下側カム面233aに押圧されて、第2凹部24の側壁部24bに向かってそれぞれ移動するように構成されていて、各上側側方押圧部234は、カムドライバ233が下側に移動したときに、膨出部240のテーパー面240aに押圧されて、上側凹部227の傾斜曲面部229に向かってそれぞれ移動するように構成されている。これにより、下側押圧部31bと第2凹部24の底部24aとで金属板100が挟持された後に、上側側方押圧部234が移動する。すなわち、立壁部101が確実に形成された後で、上側側方押圧部234により、各立壁部101の先端部102を上側凹部227の傾斜曲面部229に押しつけることができる。この結果、各立壁部101の先端部102に湾曲形状を形成しやすくなり、最終的に成形される金属管Pの真円度を高くしやすくすることができる。
(その他の実施形態)
ここに開示された技術は、上述の実施形態に限られるものではなく、請求の範囲の主旨を逸脱しない範囲で代用が可能である。
例えば、前述の実施形態1では、C曲げ装置10により得られた第1予備加工品150をU曲げ装置20によりU曲げ加工していた。これに限らず、平板状の金属板100をU曲げ装置20によりU曲げ加工してもよい。この場合でも、U曲げ加工時に、金属板100全体に撓み形状を形成することは可能であるため、O曲げ装置50の第3上型56の上側円弧状凹部57のかじり摩耗をある程度抑制することができる。
また、逆に、前述の実施形態2では、平板状の金属板100をU曲げ装置220によりU曲げ加工していたが、C曲げ装置10により得られた第1予備加工品150をU曲げ装置220によりU曲げ加工してもよい。この構成では、U曲げ装置220の傾斜曲面部229のかじり摩耗をできる限り抑制することができるため、予備加工品251の形状安定性を向上させることができる。
また、前述の実施形態1及び2では、下側側方押圧部32自体が金属板100を直接押圧していた。これに限らず、下側側方押圧部32にローラなどを設けて該ローラにより金属板を押圧してもよい。また、実施形態2における上側側方押圧部234も同様の構成としてもよい。
前述の実施形態は単なる例示に過ぎず、本開示の範囲を限定的に解釈してはならない。本開示の範囲は請求の範囲によって定義され、請求の範囲の均等範囲に属する変形や変更は、全て本開示の範囲内のものである。
ここに開示された技術は、金属板をU字状に曲げた後、金型によりU字開口側から押圧して円環状に加工して金属管を製造する際に、金属板をU字状に曲げる金属板加工装置として有用である。
20,220 U曲げ装置(金属板加工装置)
21 基台
22 昇降台
23 第2下型
24 第2凹部(下側凹部)
24b 側壁部(下側凹部の側壁)
25,225 第2上型
27,227 上側凹部
29 傾斜曲面部(上側凹部の側壁)
30,230 第2パンチ
31b,231b 下側押圧部
32 下側側方押圧部(第1側方押圧部)
32a 係合面(第1係合面)
33,233 カムドライバ(第1カム部)
33a,233a 下側カム面(第1カム面)
100 金属板
101 立壁部
102 先端部
234 上側側方押圧部(第2側方押圧部)
234a 上側係合面(第2係合面)
240 膨出部(第2カム部)
240a テーパー面(第2カム面)
F 床面
P 金属管

Claims (6)

  1. 金属板をU字状に曲げた後、金型によりU字開口側から押圧して円環状に加工して金属管を製造する際に、金属板をU字状に曲げる金属板加工装置であって、
    床面に設置された基台と、
    前記基台に対向して、該基台の上側に昇降可能に配置される昇降台と、
    前記基台上に固定され、下側に凹んだ下側凹部を有し、前記金属板が載置される下型と、
    前記昇降台に固定され、前記下型に載置された前記金属板を前記下側凹部に向かって押圧するパンチを有する上型とを備え、
    前記パンチは、
    前記下型に載置された前記金属板を、前記昇降台の下降動作により下向きに押圧する下側押圧部と、
    前記下側押圧部と前記下側凹部とにより前記金属板が挟持された状態で、前記下側凹部内に位置する前記金属板を該下側凹部の側壁に向かって押圧する第1側方押圧部と、
    を有することを特徴とする金属板加工装置。
  2. 請求項1に記載の金属板加工装置において、
    前記パンチは、前記昇降台の下降動作に伴い、前記第1側方押圧部を前記下側凹部の側壁に向かって移動させる第1カム部を有し、
    前記第1側方押圧部は、前記第1カム部の第1カム面と係合する第1係合面を有することを特徴とする金属板加工装置。
  3. 請求項2に記載の金属板加工装置において、
    前記第1カム部は、前記下側押圧部と前記下側凹部とで前記金属板が挟持された後、前記昇降台が下降動作したときに、前記上型に押圧されて下側に移動するように構成され、
    前記第1側方押圧部は、前記第1カム部が下側に移動したときに前記第1カム面に押圧されて、前記下側凹部の側壁に向かって移動するように構成されていることを特徴とする金属板加工装置。
  4. 請求項2又は3に記載の金属板加工装置において、
    前記上型は、上側に向かって凹んだ上側凹部を有し、
    前記上側凹部の側壁は上側に凹んだ傾斜曲面を有しており、
    前記パンチは、前記下側押圧部と前記下側凹部とにより前記金属板が挟持されときに、当該金属板に形成される、上下方向に延びた一対の立壁部に対して、該各立壁部の先端部を前記上側凹部の前記傾斜曲面に向かってそれぞれ押圧する一対の第2側方押圧部を有することを特徴とする金属板加工装置。
  5. 請求項4に記載の金属板加工装置において、
    前記上側凹部の上側端部は、前記昇降台の下降動作に伴い、前記各第2側方押圧部を前記上側凹部の前記傾斜曲面に向かって移動させる第2カム部を有し、
    前記各第2側方押圧部は、前記第2カム部の第2カム面と係合する第2係合面をそれぞれ有することを特徴とする金属板加工装置。
  6. 請求項5に記載の金属板加工装置において、
    前記第1カム部は、前記下側押圧部と前記下側凹部とで前記金属板が挟持された後、前記昇降台が下降動作したときに、前記上型に押圧されて下側に移動するように構成され、
    前記第1側方押圧部は、前記第1カム部が下側に移動したときに前記第1カム面に押圧されて、前記下側凹部の側壁に向かって移動するように構成されていて、
    前記各第2側方押圧部は、前記第1カム部が下側に移動したときに、前記第2カム部の前記第2カム面に押圧されて、前記上側凹部の前記傾斜曲面に向かってそれぞれ移動するように構成されていることを特徴とする金属板加工装置。
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