JP7308914B2 - ウイルス抗原の血清学的検出方法 - Google Patents
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Description
(a)前記試料を塩基および陽イオン性界面活性剤を含む表面活性剤と接触させるステップと、
(b)前記試料中の前記HCVのコアポリペプチドを検出するステップと、を含む方法に関する。
(a)試料を塩基と接触させ、それによって試料を前記塩基と相互作用させる反応混合物を生成するステップ、
(b)前記試料を陽イオン性界面活性剤と接触させ、任意選択で前記反応混合物を中和するステップ、
(c)前記コアポリペプチドに特異的に結合する少なくとも2つの結合化合物、捕捉化合物である前記少なくとも2つの結合化合物の少なくとも1つおよび検出化合物である前記少なくとも2つの結合化合物の少なくとも1つを添加するステップ、
(d)前記反応混合物を前記結合化合物と混合することによって免疫反応混合物を形成
するステップ、
(e)前記免疫反応混合物を、前記試料中に存在する前記コアポリペプチドが少なくとも2つの結合化合物と免疫反応して免疫反応生成物を形成することができるのに十分な期間維持するステップ、ならびに
(f)前記免疫反応生成物のいずれかの存在および/または濃度を検出するステップを含む。
(a)前記試料を塩基および陽イオン性界面活性剤と接触させるステップと、
(b)前記試料中の前記HCVのコアポリペプチドを検出するステップと、それによって
(c)前記HCVを検出するステップと、を含む方法である。
ことを含む。さらなる実施形態では、試料を塩基と接触させることは、試料を12から12.5のpHで5分から60分間、一実施形態では6分から20分間、さらなる実施形態では9分から15分間インキュベートすることを含む。
和後に除去しない。さらなる実施形態では、変性ポリペプチドはカオトロピック剤を添加することによって可溶化しない。しかし、本発明では、アルカリ処理後または処理中に穏やかな表面活性剤を添加すること、一実施形態では、本明細書の他のところで規定した1つまたは複数の界面活性剤を含む表面活性剤を添加することを想定する。
それぞれ、分析物に対する親和性の最高でも10%以下、5%以下、2%以下または1%以下である結合親和性で生じる。
本発明はまた、塩基および陽イオン性界面活性剤を含む表面活性剤を含み、前記表面活性剤が非イオン性界面活性剤をさらに含む、試料中のHCVを検出するための予備処理試薬に関する。
薬中における塩基の濃度は0.1mol/lから1mol/l、一実施形態では0.15mol/lから0.5mol/l、一実施形態では0.2mol/lから0.3mol/l、一実施形態では約0.25mol/l、一実施形態では0.25mol/lである。それらに含まれる表面活性剤および界面活性剤の実施形態は、本明細書で前述した。一実施形態では、予備処理試薬は1.3%(w/v)から2%(w/v)の濃度の陽イオン性界面活性剤および少なくとも0.25%(w/v)、一実施形態では0.25%(w/v)から2.5%、さらなる実施形態では、0.3%(w/v)から1.5%(w/v)の濃度の前記非イオン性界面活性剤を含む。一実施形態では、予備処理試薬は3倍濃度の薬剤であり、すなわち、1部の予備処理試薬を2部の非予備処理試薬で、例えば、一実施形態では、2部の試料で希釈し、前記試料は適切な希釈剤で希釈していてもよく、またはさらなる実施形態では未希釈の試料である。一実施形態では、予備処理試薬は本明細書の他のところで規定したスルフヒドリル(-SH)基を含む化合物を含まず、一実施形態では還元剤を含まない。一実施形態では、予備処理試薬はハロゲン化アルカリ金属、一実施形態では塩化アルカリ金属、特に塩化カリウムを含む。一実施形態では、前記ハロゲン化アルカリ金属は、予備処理試薬中に0.5mol/lから2mol/l、一実施形態では1mol/lから1.5mol/l、さらなる実施形態では、約1.125mol/l、さらなる実施形態では1.125mol/lの濃度で含まれる。
(a)前記試料処理ユニットに適用した試料を塩基および陽イオン性界面活性剤を含む表面活性剤と接触させるステップと、
(b)前記試料中の前記HCVのコアポリペプチドを検出するステップと、を実施するために適応している分析装置に関する。
少なくとも1つのプロセッサーを含むコンピュータまたはコンピュータネットワークであって、プロセッサーが本記載において記載した実施形態の1つによる方法を実施するために適応しているコンピュータまたはコンピュータネットワーク、
本記載で記載した実施形態の1つによる方法を実施するために適応しているコンピュータで読み込み可能なデータ構造であって、コンピュータ上で実行されるデータ構造、
本記載で記載した実施形態の1つによる方法を実施するために適応しているコンピュータプログラムであって、コンピュータ上で実行されるプログラム、
本記載で記載した実施形態の1つによる方法を実施するためのプログラム手段を含むコンピュータプログラムであって、コンピュータまたはコンピュータネットワーク上で実行されるコンピュータプログラム、
前記実施形態によるプログラム手段を含むコンピュータプログラムであって、プログラム手段がコンピュータに読み取り可能な記憶媒体に記憶されているコンピュータプログラム、
データ構造が記憶媒体に保存されており、データ構造がコンピュータまたはコンピュータネットワークのメインおよび/または作業用記憶中に読み込まれた後で、本記載で記載した実施形態の1つによる方法を実施するために適応している記憶媒体、ならびに
プログラムコード手段を有するコンピュータプログラム製品であって、プログラムコード手段がコンピュータまたはコンピュータネットワーク上で実行されるならば、本記載で記載した実施形態の1つによる方法を実施するために、プログラムコード手段を記憶媒体上に記憶させることができるか、または記憶されている、コンピュータプログラム製品。
1.対象の試料中のC型肝炎ウイルス(HCV)のコアポリペプチドの検出方法であって、
(a)前記試料を塩基および陽イオン性界面活性剤を含む表面活性剤と接触させるステップと、
(b)前記試料中の前記HCVのコアポリペプチドを検出するステップと、を含む方法。
3.前記方法がさらに、前記コアポリペプチドを検出化合物、一実施形態では検出抗体と接触させるステップを含む、実施形態1または2の方法。
6.前記捕捉化合物および/または検出化合物が(i)アルカリ処理コアポリペプチドまたは(ii)アルカリ処理コアポリペプチドおよび非アルカリ処理コアポリペプチドに特異的に結合する結合化合物である、実施形態3から5のいずれか1つの方法。
8.前記試料が体液の試料であり、一実施形態では尿、唾液、脳脊髄液、血液、血清または血漿試料である、実施形態1から7のいずれか1つの方法。
10.前記塩基がブレンステッド-ローリー塩基であり、一実施形態では水溶液中において追加の水酸化イオンを含むかまたは生成する化合物であり、さらなる実施形態では水酸化アルカリ金属または水酸化アルカリ土類金属である、実施形態1から9のいずれか1つの方法。
12.前記塩基が水酸化ナトリウム、水酸化カリウムまたは水酸化リチウムであり、一実施形態では水酸化ナトリウムまたは水酸化カリウムであり、さらなる実施形態では水酸化カリウムである、実施形態1から11のいずれか1つの方法。
14.前記試料と塩基との前記接触が、前記試料を前記塩基の存在下で少なくとも5分間、一実施形態では、少なくとも9分間インキュベートすることを含む、実施形態1から13のいずれか1つの方法。
20.前記中和が、少なくとも1部の緩衝液0.2mol/l、一実施形態ではリン酸緩衝液0.2mol/lを2部の試料/塩基混合物に添加することを含む、実施形態1から19のいずれか1つの方法。
23.前記4級アンモニウム界面活性剤が、ヘキサデシルトリメチルアンモニウム塩であり、一実施形態ではヘキサデシル-トリメチルアンモニウムクロリド(HTAC、CAS番号112-02-7)である、実施形態22の方法。
26.変性ポリペプチドを前記塩基を中和する前記さらなるステップ後に試料から除去しない、実施形態1から25のいずれか1つの方法。
28.前記対象がHCVに感染していると疑われる対象である、実施形態1から27のいずれか1つの方法。
れか1つの方法。
31.前記試料と塩基および陽イオン性界面活性剤を含む表面活性剤との接触を含む、HCVの検出のために対象の試料を予備処理するための方法。
41.前記予備処理試薬がスルフヒドリル基を含む化合物を含まず、一実施形態では還元剤を含まない、実施形態32から40のいずれか1つの予備処理試薬。
43.前記キットがさらに前記ウイルスに特異的に結合する少なくとも1つ、一実施形態では少なくとも2つの結合化合物(複数可)を含む、実施形態42のキット。
45.前記塩基が実施形態32から41のいずれか1つに記載の予備処理試薬に含まれる、実施形態42または43のキット。
48.前記少なくとも1つの検出化合物がルテニウム標識を含む、実施形態42から47のいずれか1つのキット。
50.前記捕捉化合物の少なくとも1つおよび前記検出化合物の少なくとも1つが抗体であり、一実施形態ではモノクローナル抗体である、実施形態42から49のいずれか1つのキット。
53.前記捕捉化合物および検出化合物の少なくとも1つが前記中和溶液に含まれる、実施形態42から52のいずれか1つのキット。
55.免疫測定法によって対象の試料中のHCVを検出するために、塩基および陽イオン性界面活性剤を含む表面活性剤を含む組成物の使用。
(a)前記試料処理ユニットに適用した試料を塩基および陽イオン性界面活性剤を含む表面活性剤と接触させるステップ、および
(b)前記試料中の前記HCVのコアポリペプチドを検出するステップを実施するために適応している分析装置。
り、前記制御ユニットが実施するべき以下のステップ:
(a)前記試料処理ユニットに適用した試料を塩基および陽イオン性界面活性剤を含む表面活性剤と接触させるステップ、および
(b)前記試料中の前記ウイルスのコアポリペプチドを検出するステップを指示するために適応している分析装置。
本発明のさらに任意選択の特徴および実施形態は、実施形態例の次の記載、特に、従属項と併せてより詳細に開示される。ここで、当業者なら気づくように、それぞれの任意選択の特徴は、単独の状態で、ならびに任意の実現可能な組み合わせで実現することができる。本発明の範囲は、提供した実施例によっては制限されない。
方法
組換えDNA技術
DNAを操作するために、Sambrook,J.ら、Molecular cloning:A laboratory manual;Cold Spring Harbor Laboratory Press、Cold Spring Harbor、New York、1989年に記載されたような標準的方法を使用した。分子生物学的試薬は、製造者の指示に従って使用した。
所望する遺伝子セグメントは、Geneart GmbH(Regensburg、Germany)で化学合成によって調製された。合成した遺伝子断片は、増殖/増幅のために大腸菌プラスミドにクローニングした。サブクローニングした遺伝子断片のDNA配列は、DNA配列決定によって検証した。あるいは、短い合成DNA断片は、化学的に合成したオリゴヌクレオチドをアニーリングすることによって、またはPCRを介して構築した。それぞれのオリゴヌクレオチドは、metabion GmbH(Planegg-Martinsried、Germany)によって調製された。
所望する遺伝子/タンパク質(例えば、完全長抗体重鎖、完全長抗体軽鎖またはN末端にオリゴグリシンを含有するFc鎖)の発現のために、以下の機能要素を含む転写単位を使用した:
イントロンAを含むヒトサイトメガロウイルスの前初期エンハンサーおよびプロモーター(P-CMV)、
ヒト重鎖イムノグロブリン5’非翻訳領域(5’UTR)、
マウスイムノグロブリン重鎖シグナル配列、
発現するべき遺伝子/タンパク質(例えば、完全長抗体重鎖)、および
ウシ成長ホルモンポリアデニル化配列(BGHpA)。
大腸菌におけるこのプラスミドの複製を可能にするベクターpUC18の複製開始点、および
大腸菌にアンピシリン耐性を付与するベータ-ラクタマーゼ遺伝子を含有する。
精製したポリペプチドのタンパク質濃度は、280nmでの光学密度(OD)を測定し
て、ポリペプチドのアミノ酸配列をベースにして計算したモル吸光係数を使用するか、または比色BCA方法を使用して判定した。
モノクローナル抗体は、当業者に公知の標準的ハイブリドーマ技術または組換え核酸技術によって調製した。
抗体の標識
ビオチンおよびルテニウム部分それぞれの抗体への結合
当業者が十分に精通している最先端の手法に従って抗体を得て精製した。
プロトタイプElecsysHCVコア抗原測定法
ElecsysHCVコア抗原プロトタイプ測定法の特異性は、自動化されたcobas(登録商標)e601分析器(Roche Diagnostics GmbH)で、約2500人の血液ドナーを用いて評価した。
アルカリ予備処理を含むElecsysHCVコア抗原プロトタイプ測定法
様々なアルカリpHでの試料の予備インキュべーションの効果は、実施例3で記載したようなPTのリン酸カリウムの代わりに様々なKOH濃度を使用することによって評価した。免疫学的反応を最適化するために、R1およびR2の緩衝液の塩濃度および緩衝液のpHをさらに変化させた。測定は、実施例3で記載したように実施した。結果を表2AおよびBに示す。
アルカリ予備処理後の様々な種類の血漿試料で得られたpH
アルカリ予備処理後のヒト血漿試料のpHに対する抗凝固薬の効果を調べるために、ヒト試料を含有する10種類の異なる種類の血漿試験管を使用した。試料およびPT(KCl1.125M、1.5%HTAC、0.5%オクチルグリコシド、KOH0.25M)を上記の実施例で記載したのと同じ比2:1で混合し、得られたpHを測定した(表3)。全種類の血漿について得られたpHは、pH11.9から12.3の範囲で見いだされた。
予備処理試薬の保存安定性
診断試薬またはキットの長期保存は通常2~8℃で実施する。実施例3で示した予備的に最適なPTでは、この温度で2、3日保存した後に沈殿が認められた。
試料予備処理中の還元剤のHCVAg検出に対する影響
欧州特許出願公開第2327987A2号は、HCVコア抗原を検出するための2ステップ試料予備処理反応の第2のステップにおける還元剤の使用を開示している。第1のステップは、アルカリ剤、カオトロピック剤および非イオン性界面活性剤からなる試薬で実施する。
表面活性剤のHCVAg検出に対する影響
実施例4による実験は、1.5%HTACおよび0.75%オクチルグリコシドの存在下、ならびに界面活性剤の非存在下での予備処理を使用して実施した。シグナル強度および取得率は、代表的な試料について測定した。表6から導き出すことができるように、界面活性剤の非存在下では、実施例4によるアルカリ/界面活性剤処理で得られたシグナルの一部分のみを回復することができる。
ElecsysHCVAgプロトタイプの抗体陽転感度
アルカリPT(R1/R2緩衝液およびPT、実施例4参照)を含むElecsysHCVAgプロトタイプの感受性をさらに評価し、実施例3で記載したPT(R1/R2緩衝液およびPT、実施例3参照)およびElecsys抗HCVIIと比較するために、市販の抗体陽転パネルを試験した。Elecsys抗HCVIIは、ウイルスタンパク質は検出しないが、HCVの感染後の体の免疫応答の結果として産生される抗HCV抗体を検出する免疫測定法である。HCVAg測定法両方のために、試料シグナルを正常な陰性試料のシグナルの3倍によって除して定義した予備的な実験カットオフ指数(COI)を選択した。
Claims (21)
- 対象の試料中のC型肝炎ウイルス(HCV)のコアポリペプチドの検出方法であって、
(a)前記試料を塩基と接触させるステップおよび陽イオン性界面活性剤を含む表面活性剤と接触させるステップと、
(b)前記試料中の前記HCVの前記コアポリペプチドを検出するステップと、を含み、
ここで、前記試料と塩基との接触は、pH11.6以上の前記試料をインキュベートすることを含み、
前記試料は、血清、血漿、尿、唾液、脳脊髄液、または涙液の試料である、
前記方法。 - 試料が、血漿、血清、または唾液試料である、請求項1に記載の方法。
- 試料が、血漿または血清試料である、請求項1に記載の方法。
- 試料がイムノグロブリンを含む、請求項1から3のいずれか1項記載の方法。
- 前記陽イオン性界面活性剤が4級アンモニウム界面活性剤である、請求項1から4のいずれか1項記載の方法。
- 前記請求項1の(a)での接触は、干渉化合物のシグナルを低減させる、請求項1から5のいずれか1項記載の方法。
- 前記表面活性剤が、非イオン性界面活性剤をさらに含む、請求項1から6のいずれか一項に記載の方法。
- 非イオン性界面活性剤がアルキルグリコシドである、請求項7記載の方法。
- アルキルグリコシドがオクチルグリコシド(n-オクチル-β-D-グルコシド、CAS番号29836-26-8)である、請求項8記載の方法。
- 前記試料を還元剤と接触させるステップを含まない、請求項1から9のいずれか1項記載の方法。
- 前記試料をカオトロピック剤と接触させるステップを含まない、請求項1から10のいずれか1項に記載の方法。
- 前記コアポリペプチドを検出化合物と接触させるステップをさらに含む、請求項1から11のいずれか1項に記載の方法。
- 前記HCVコアポリペプチドを検出する前記ステップが、サンドイッチ免疫測定法での前記HCVコアポリペプチドを検出するステップを含む、請求項1から12のいずれか1項に記載の方法。
- 前記塩基がブレンステッド-ローリー塩基である、請求項13に記載の方法。
- 前記塩基が水酸化ナトリウムまたは水酸化カリウムである、請求項14記載の方法。
- 前記塩基が水酸化カリウムである、請求項14記載の方法。
- 前記試料を前記塩基および前記表面活性剤と同時に接触させる、請求項1から16のいずれか1項に記載の方法。
- HCVの検出のために対象の試料を予備処理するための方法であって、前記試料を塩基と接触させるステップおよび陽イオン性界面活性剤と接触させるステップを含み、
ここで、前記試料と塩基との接触は、pH11.6以上の前記試料をインキュベートすることを含み、
前記試料は、血清、血漿、尿、唾液、脳脊髄液、または涙液の試料である、
前記方法。 - 前記陽イオン性界面活性剤が4級アンモニウム界面活性剤である、請求項18記載の方法。
- 前記接触は干渉化合物のシグナルを低減させる、請求項18又は19記載の方法。
- HCVを検出するための免疫測定法で使用するために、対象の試料の予備処理のための塩基および陽イオン性界面活性剤を含む表面活性剤を含む組成物の使用であって、
ここで、前記使用は前記試料をpH11.6以上でインキュベートすることを含み、
前記試料は、血清、血漿、尿、唾液、脳脊髄液、または涙液の試料である、
前記使用。
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