JP7308509B2 - 発電装置 - Google Patents

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Description

本開示は、発電装置に関する。
近年、人体や動物などの生体の皮膚に直接的に取り付け可能なウェアラブルデバイスの開発が進められている。デバイスの取り付け対象となる皮膚は、たいていの場合に曲面形状であり、動きに応じてその曲面形状が変化する。このような形状変化に追従可能とするため、例えば、伸縮可能なシート状の基材内に複数の配線層を形成し、配線層間の静電容量の変化を検出するタッチセンサが提案されている。
国際公開第2017/110490号公報
静電容量の変化を検出するためには、検出回路用の電源を必要とする。
本開示はこうした課題に鑑みてなされたものであり、その例示的な目的の一つは、発電装置を提供することにある。
本開示のある態様の発電装置は、基材上に設けられる第1電極層と、基材上の第1電極層とは異なる位置に設けられる第2電極層と、第1電極層上および第2電極層上に設けられる誘電体層と、誘電体層上に設けられる発電面と、を備える。発電面は、発電面のうち第1電極層と重なる第1領域の帯電特性と、発電面のうち第2電極層と重なる第2領域の帯電特性とが異なるように構成される。
なお、以上の構成要素の任意の組み合わせや、本開示の構成要素や表現を方法、システムなどの間で相互に置換したものもまた、本開示の態様として有効である。
本開示によれば、発電装置を提供できる。
実施の形態に係る発電装置の構成を概略的に示す上面図である。 図1の発電装置の構成を概略的に示す断面図である。 図3(a)~(c)は、発電装置の動作原理を概略的に示す図である。 変形例に係る発電装置の構成を概略的に示す上面図である。
以下、図面を参照しながら、本開示を実施するための形態について詳細に説明する。なお、説明において同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を適宜省略する。
図1は、実施の形態に係る発電装置12の構成を概略的に示す上面図である。発電装置12は、電子機器10に組み込まれ、電子機器10の負荷14に電力を供給する。電子機器10は、発電装置12と、負荷14と、を備える。発電装置12は、シート体20と、第1電極層30と、第2電極層32と、発電面40と、を備える。
第1電極層30および第2電極層32は、シート体20の内部に埋め込まれている。第1電極層30および第2電極層32は、シート体20の平面視(つまり、図1の上面視)において異なる位置に設けられ、互いに隣接するように設けられる。第1電極層30および第2電極層32の形状は特に問わないが、例えば矩形状である。
発電面40は、シート体20の表面に設けられ、第1電極層30と重なる第1領域42と、第2電極層32と重なる第2領域44とを有する。第1領域42および第2領域44のそれぞれは、帯電特性が互いに異なるように構成されている。発電面40のうち第1領域42および第2領域44の少なくとも一方を指で触れると静電気が発生して帯電する。このとき、第1領域42および第2領域44が異なる態様で帯電すると、第1電極層30と第2電極層32の間に電位差が発生し、電位差に起因した電流が負荷14に流れる。その結果、負荷14は、発電面40に指が触れることで生じる静電気を利用して駆動する。発電面40は、負荷14を駆動するための「操作面」ということもできる。
本実施の形態において、負荷14として様々なデバイスを用いることができる。負荷14の具体例として、LED(Light Emitting Diode)などの発光素子、電波信号を出力するための渦巻状またはループ状のアンテナ素子、温度、湿度または圧力などの計測や特定の化学物質の検出のためのセンサ素子などが挙げられるが、これに限られるものではない。負荷14は、発電した電力を直流化するための整流回路(例えばダイオード)を含んでもよい。
図2は、図1の発電装置12の構成を概略的に示す断面図であり、図1のA-A線断面を示す。
シート体20は、基材22と、誘電体層24と、第1被覆層26と、第2被覆層28とを有する。基材22および誘電体層24は、シート状またはフィルム状の部材であり、シリコーン樹脂、ウレタン樹脂、オレフィン樹脂などで構成される。基材22および誘電体層24は、例えば、ジメチルポリシロキサン(PDMS)で構成することができる。
第1被覆層26は、発電面40のうち第1電極層30と重なる第1領域42に設けられる。第2被覆層28は、発電面40のうち第2電極層32と重なる第2領域44に設けられる。第1被覆層26および第2被覆層28のそれぞれは、互いに帯電特性が異なるように構成される。例えば、第1被覆層26は相対的に負に帯電しやすい材料で構成され、第2被覆層28は相対的に正に帯電しやすい材料で構成される。
本明細書において「帯電特性が異なる」とは、手のひらや指などの人間の皮膚、衣服または樹脂フィルムなどの絶縁体が接触して摩擦帯電が生じるときに、単位面積あたりの帯電量および帯電の正負の符号の少なくとも一方が異なることをいう。帯電特性を異ならせるためには、2種類の材料を摩擦させた時に正に帯電しやすい材料を上位とし、負に帯電しやすい材料を下位に並べた序列である「帯電列」において、序列の異なる材料を選択すればよい。特に、帯電列においてより離れた材料を選択することで、帯電特性の差をより大きくできる。
帯電列において負に帯電しやすい材料として、例えば、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)といったフッ素樹脂、PDMSといったシリコーン樹脂、塩化ビニル、ポリエチレン、ポリスチレンなどを挙げることができる。一方、帯電列において正に帯電しやすい材料として、例えば、ガラス(SiO)、ナイロンといったポリアミド、ポリメタクリル酸メチル(PMMA)といったアクリル樹脂などを挙げることができる。
第1被覆層26は、上述の負に帯電しやすい材料の薄膜で形成され、例えば、誘電体層24上に設けられるPTFEの薄膜で構成される。第2被覆層28は、上述の正に帯電しやすい材料の薄膜で形成され、例えば、誘電体層24上に形成されるSiO膜や、末端基がアミノ基(NH)である分子の自己組織化単分子膜(SAM;Self-Asssembled Monolayers)などで構成される。
第1被覆層26および第2被覆層28は、誘電体層24の表面にプラズマ処理を施すことで形成されてもよい。プラズマ処理例として、酸素プラズマ、窒素プラズマ、フッ素や塩素)などのハロゲンを用いるプラズマなどが挙げられる。第1被覆層26は、誘電体層24の表面を四フッ化炭素(CF)のプラズマに曝すことにより形成されてもよい。これにより、第1被覆層26として負に帯電しやすいフッ化物の被膜を形成できる。
シート体20の全体の厚さt(t1+t2)は、例えば200μm~2mm程度であり、好ましくは500μm~1mm程度である。基材22の厚さt1は、50μm~200μm程度である。誘電体層24の厚さt2は、100μm~1mm程度であり、好ましくは200μm~800μm程度である。第1被覆層26および第2被覆層28被覆層26の厚さは、10nm~10μm程度である。なお、シート体20において、誘電体層24の厚さt2を相対的に大きくすることで、第1電極層30および第2電極層32と発電面40との間の静電容量を大きくし、操作時の発電量を大きくできる。
シート体20は、例えば、伸縮性および可撓性を有するよう構成される。シート体20は、曲面形状の物体表面に沿って配置したり、人体や動物などの生体の皮膚に直接的に貼り付けたりできるよう構成されてもよい。この場合、シート体20は、発電面40に沿う方向に二次元的に伸縮可能であって、その伸縮量が元のサイズの20%以上、または30%以上であることが好ましい。例えば、基材22および誘電体層24としてPDMSを用いることでこのような伸縮性を実現できる。
シート体20は、伸縮性および柔軟性の少なくとも一方を有しなくてもよく、可撓性の低い硬い材料で構成されてもよい。例えば、基材22が熱可塑性または熱硬化性の樹脂材料で構成されてもよく、ポリエチレンテレフタラート(PET)、ポリエチレンナフタレート(PEN)、ポリエチレン(PE)、ポリスチレン(PS)、ポリプロピレン(PP)、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)などで構成されてもよい。
第1電極層30および第2電極層32は、導電性材料で構成され、例えば導電性ポリマーやカーボナノチューブ(CNT)の薄膜で構成することができる。第1電極層30および第2電極層32の厚さt4は、例えば1μm以下であり、好ましくは10nm~100nm程度である。第1電極層30および第2電極層32の厚さを薄くすることで、シート体20の透明性を高めることができる。例えば、シート体20の厚さ方向の可視光の透過率を50%以上、好ましくは80%以上とすることができる。
負荷14は、第1電極層30および第2電極層32の上に設けられる。負荷14は、第1電極層30または第2電極層32と電気的に接続される接続端子を有し、第1電極層30または第2電極層32と接続端子との間が銀ペーストなどの導電性接着剤により接続される。図示される例において、負荷14は誘電体層24の内部に埋め込まれているが、負荷14は発電面40において外部に露出するよう構成されてもよい。
つづいて、発電装置12の製造方法について説明する。まず、基材22を形成する。つづいて、基材22の上に第1電極層30および第2電極層32を形成する。第1電極層30および第2電極層32は、例えばカーボンナノチューブ(CNT)が分散された液体を塗布することで形成できる。第1電極層30および第2電極層32の形成範囲に開口を有するマスクを基材22の上に配置し、マスクの上からCNTをスプレーコーティングすることで、第1電極層30および第2電極層32を形成できる。均一なCNT薄膜を形成するため、基材22の表面を事前に酸素プラズマなどで親水化する処理を施してもよい。
次に、第1電極層30および第2電極層32の上に負荷14を配置し、銀ペーストなどの導電性接着剤で接続する。つづいて、基材22、第1電極層30、第2電極層32および負荷14の上に誘電体層24を形成する。つづいて、誘電体層24の表面である発電面40のうち第1領域42に第1被覆層26を形成し、第2領域44に第2被覆層28を形成する。第1被覆層26および第2被覆層28は、誘電体層24の表面に別の材料を設けることで形成されてもよいし、誘電体層24の表面にプラズマ処理を施すことで形成されてもよい。これにより、図1に示される発電装置12ができあがる。
図3(a)~(c)は、発電装置12の動作原理を概略的に示す図である。図3(a)は、操作のために発電面40に指80を最初に接触させた場合の動作を示しており、第1被覆層26と第2被覆層28の双方に指80を接触させた状態を示している。第1被覆層26は負に帯電しやすい材料で構成されるため、指80の接触により負に帯電する。一方、第2被覆層28は正に帯電しやすい材料で構成されるため、指80の接触により正に帯電する。指80が発電面40に接触している状態では、発電面40の近傍の電界強度が小さく、第1電極層30および第2電極層32は帯電していない。
図3(b)は、図3(a)の後に発電面40から指80を離した場合の動作を示している。発電面40から指80を離すと発電面40の近傍の電界強度が大きくなり、負に帯電している第1被覆層26と対向する第1電極層30が静電誘導により正に帯電しようとする。同様に、正に帯電している第2被覆層28と対向する第2電極層32が静電誘導により負に帯電しようとする。このとき、第1電極層30および第2電極層32は負荷14を介して電気的に接続されているため、第2電極層32から第1電極層30に向けて電流I1が流れ、第1電極層30が正に帯電し、第2電極層32が負に帯電する。その結果、負荷14は、電流I1が流れることによる電力を消費して駆動することができる。
図3(c)は、図3(b)の後に発電面40に向けて指80を近づける場合の動作を示している。発電面40に指80を近づけると発電面40の近傍の電界強度が小さくなるため、第1被覆層26の正の帯電量が低下し、第2被覆層28の負の帯電量も低下しようとする。その結果、第1電極層30から第2電極層32に向けて電流I2が流れ、負荷14は、電流I2が流れることによる電力を消費して駆動することができる。
なお、負荷14を流れる電流I1,I2は、静電誘導によって過渡的に生じるパルス状のものであり、外部電源や電池などにより継続的に一定に供給される電流とは異なる。1回の指の操作で流れる電流I1,I2のパルス幅は、100ミリ秒以下であり、例えば1ミリ秒~10ミリ秒程度である。1回の操作で発生させることのできる発電量は、発電面40に触れる指80の面積に依存する。本発明者らの実験によれば、指先の面積に相当する約1cmの接触によって0.15mW程度の電力を生じさせることができる。第1領域42および第2領域44に複数の指が触れるようにしたり、手のひら全体が接触するようにしたりする操作をすることで、1回の操作で発生する電力量を増やすことができる。
負荷14は、第2電極層32から第1電極層30に向けて流れる第1電流I1および第1電極層30から第2電極層32に向けて流れる第2電流I2の双方に基づく電力を用いて駆動できる。負荷14は、いずれか一方の電流に基づく電力のみを用いて駆動してもよい。例えば、負荷14が極性を有するLEDで構成される場合、LEDの順方向電流が流れる場合にのみ発光するよう構成され、例えば、指80を発電面40に近づける操作をした場合にのみ発光するように構成されてもよい。また、負荷14として極性を逆にしたLEDを並列接続することで、双方の電流I1,I2において少なくとも一つのLEDが発光するように構成されてもよい。
本実施の形態によれば、第1被覆層26と第2被覆層28の帯電特性を異ならせることで、より好適な発電を実現できる。仮に、第1被覆層26と第2被覆層28の帯電特性が同じである場合、発電面40に指80が触れたときに第1被覆層26と第2被覆層28とがほぼ同じ態様で帯電するため、第1電極層30と第2電極層32の間に有意な電位差が発生せず、負荷14の駆動に十分な電流が流れなくなってしまう。一方、本実施の形態によれば、発電面40に指80が触れたときに第1被覆層26と第2被覆層28とが異なる態様で帯電するため、第1電極層30と第2電極層32の間に有意な電位差を発生させることができ、駆動に十分な電流を負荷14に与えることができる。特に、第1被覆層26と第2被覆層28の帯電特性の差を大きくすることで、発電量をより大きくして負荷14を安定的に駆動させることができる。
図4は、変形例に係る発電装置12の構成を概略的に示す上面図である。本変形例では、第1電極層30および第2電極層32のそれぞれが櫛歯状に形成されており、それぞれの櫛歯が互いに間挿するように構成される。第1電極層30および第2電極層32のそれぞれの櫛歯の幅w1,w2は、同程度となるように構成され、例えば0.1mm~10mm程度であり、好ましくは0.5mm~2mm程度である。また、第1電極層30と重なる第1被覆層および第2電極層32と重なる第2被覆層も互いに間挿される櫛歯状に形成される。本変形例によれば、発電面40の中央付近に指80を接触させることで、第1被覆層26に指80が接触する第1面積と、第2被覆層28に指80が接触する第2面積とが同程度となるようにできる。
上述の実施の形態に係る発電装置12では、第1領域42のみ、または、第2領域44のみに指80が触れたとしても負荷14を駆動できる。しかしながら、第1領域42および第2領域44の一方のみに指80が触れる場合、第1領域42および第2領域44の他方では帯電が生じないため、第1領域42および第2領域44の双方に触れる場合に比べて電荷移動量が小さくなり、負荷14を駆動するための発電量が小さくなってしまう。一方、本変形例によれば、指80が触れる場所によらずに第1被覆層26の帯電量と第2被覆層28の帯電量とを均一化できるため、指80が触れる場所に依存した発電量の変化を抑制できる。これにより、負荷14をより安定的に駆動させることができる。
以上、本開示を実施の形態にもとづいて説明した。本開示は上記実施の形態に限定されず、種々の設計変更が可能であり、様々な変形例が可能であること、またそうした変形例も本開示の範囲にあることは、当業者に理解されるところである。
上述の実施の形態および変形例では、第1被覆層26が負に帯電しやすい材料で構成され、第2被覆層28が正に帯電しやすい材料で構成される場合について示した。さらなる変形例では、第1被覆層26および第2被覆層28の双方が帯電列において負に帯電しやすい材料で構成されてもよいし、逆に双方が帯電列において正に帯電しやすい材料で構成されてもよい。例えば、第1被覆層26をPTFEなどのフッ素樹脂で構成し、第2被覆層28をPDMSなどのシリコーン樹脂で構成してもよい。フッ素樹脂とシリコーン樹脂は、いずれも帯電列において負に帯電しやすい材料であるが、両者を比較した場合にはシリコーン樹脂よりもフッ素樹脂の方が負に帯電しやすい。そのため、両者の帯電特性の違いを利用して発電することが可能である。
上述の実施の形態および変形例では、第1被覆層26および第2被覆層28の双方を設ける場合について示した。さらなる変形例では、第1被覆層26および第2被覆層28の一方を設けなくてもよい。例えば、第1電極層30と重なる第1領域42のみに被覆層が設けられ、第2電極層32と重なる第2領域44には被覆層が設けられなくてもよい。つまり、第2領域44において誘電体層24が露出していてもよい。この場合、第1領域42に設けられる被覆層と、第2領域44にて露出する誘電体層24との帯電特性が互いに異なるようにすればよい。例えば、第1領域42にフッ素樹脂やポリアミドなどの被覆層を設ける一方で、第2領域44においてPDMSで構成される誘電体層24を露出させることで、第1領域42と第2領域44の帯電特性を異ならせることができる。
上述の実施の形態では、発電装置12のシート体20が平板状に形成される場合について示した。変形例においては、発電装置12のシート体20は平板形状に限られず、曲面を有するように構成されてもよいし、折れ曲がった部分を有するように構成されてもよい。例えば、発電装置12のシート体20が多面体や球体またはそれらの一部を構成するような立体形状を有してもよい。
上述の実施の形態では、発電装置12の外形が矩形状となる場合について示した。変形例においては、発電装置12の外形は問わず、円形や楕円形としてもよいし、三角形や六角形などの多角形としてもよいし、他の任意の形状としてもよい。同様に、第1電極層30や第2電極層32の形状が矩形状でなくてもよく、発電装置12の外形と同様に任意の形状としてもよい。
シート体20は、透明となるように構成されてもよいし、任意の色に着色されてもよい。例えば、第1領域42および第2領域44に異なる色が付されてもよいし、任意の文字や図形、模様などが印刷されてもよい。その他、発電装置12の操作方法を表した印刷物の上に発電装置12を配置することで、透明または半透明な発電装置12の上から印刷物に記載された操作方法が見えるようにして使用してもよい。
12…発電装置、14…負荷、20…シート体、22…基材、24…誘電体層、26…第1被覆層、28…第2被覆層、30…第1電極層、32…第2電極層、34…送信部、40…発電面、42…第1領域、44…第2領域。

Claims (6)

  1. 基材上に設けられる第1電極層と、
    前記基材上の前記第1電極層とは異なる位置に設けられる第2電極層と、
    前記第1電極層上および前記第2電極層上に設けられる誘電体層と、
    前記誘電体層上に設けられる発電面と、を備え、
    前記誘電体層の前記第1電極層上の材料は、前記誘電体層の前記第2電極層上の材料と同じであり、
    前記発電面は、前記発電面のうち前記第1電極層と重なる第1領域の帯電特性と、前記発電面のうち前記第2電極層と重なる第2領域の帯電特性とが異なるように構成されることを特徴とする発電装置。
  2. 前記発電面に触れる操作により生じる前記発電面の帯電によって前記第1電極層と前記第2電極層の間を過渡的に流れる電流を用いて、前記第1電極層と前記第2電極層の間に接続される負荷に電力を供給することを特徴とする請求項1に記載の発電装置。
  3. 前記発電面の前記第1領域に前記誘電体層とは帯電特性の異なる被覆層が設けられることを特徴とする請求項1または2に記載の発電装置。
  4. 前記被覆層は、前記誘電体層の表面にプラズマ処理を施すことにより形成されることを特徴とする請求項3に記載の発電装置。
  5. 前記発電面の前記第2領域に前記誘電体層および前記被覆層とは帯電特性の異なる別の被覆層が設けられることを特徴とする請求項3または4に記載の発電装置。
  6. 前記第1電極層および前記第2電極層のそれぞれは、互いに間挿し合う櫛歯形状を有し、
    前記発電面の前記第1領域および前記第2領域のそれぞれは、前記第1電極層または前記第2電極層に対応する櫛歯形状を有することを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載の発電装置。
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