JP7308465B2 - 車載用画像表示装置及び車両 - Google Patents
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Description
この特許文献1に記載の画像表示装置は、車両の状態(位置や速度等)を観測する観測装置と、外の風景の画像情報を予め蓄積しておく蓄積装置とを備えており、観測装置により観測された車両の位置を表す情報に基づき、その観測された位置において車両の外に見えるであろう風景の画像情報を蓄積装置より取得し、その画像情報が表す画像を、窓ガラスに表示させる。なお、地名や河川名、山岳名等の地図情報を表示させることもできる。また、車両の速度情報に基づいて、速度に合わせて表示させる画像を順次切り換えることもできる。このように、車両の周囲の風景画像を車両の窓ガラスに表示させることのできるものがある。
から読み出された画像情報の少なくとも何れかに基づいて、表示手段に表示させるための画像データを生成するように構成されている。表示制御手段は、画像生成手段により生成された画像データが表す画像を、表示手段に表示させるように構成されている。
示状態と窓状態とに切り換ることができるため、搭乗者にとって使い勝手が良い。
前記表示制御手段は、前記運転状態検出手段の検出結果に基づき、前記表示手段の状態を前記窓状態と前記表示状態とに切り換えるように構成することもできる。
うになる。
前記表示制御手段は、前記表示手段の外側の面には、前記画像生成手段が生成した画像データが表す画像とは異なる画像を表示させることが好ましい。
前記表示制御手段は、前記読取手段が前記記録媒体から読み取った画像データが表す画像を、前記表示手段に表示させるように構成されることが好ましい。
前記衝突判定手段により、前記他の車両との衝突が回避不能と判定された場合に、前記状況検出手段の検出結果に基づき、前記他の車両以外の静止物のうち、衝突可能な静止物が有るか否かを判定する可能性判定手段と、
前記可能性判定手段により衝突可能な静止物が有ると判定されると、その静止物に衝突するように車両を制御する車両制御手段と、
を備えていることが好ましい。
このような車載用画像表示装置が備えられた車両においては、仮に周囲の他の車両との衝突が避けられないという状況となった場合に、その他の車両の他に衝突の可能性のある対象物が検索され、もしそのような対象物があった場合には、その対象物に衝突するように車両が制御される。すなわち、他の車両以外の対象物に衝突してでも、他の車両との衝突を回避して被害を抑えるようにされる。よって、この車載用画像表示装置によれば、衝突の被害を最小限に抑えることができるようになる。
[実施形態1]
図1は、本実施形態の車載用画像表示装置5(図2参照)が備えられた車両1の外観を表す外観図である。図1に示すように、車両1のボディーの外部における複数箇所に、車載用画像表示装置5のうち、車両1の周囲の状況を検出するための検出ユニット80が設けられている。この検出ユニット80により、車両1の周囲の状況として、周囲の景色や、周囲の人、他の車両(以下、他車両とも言う)、或いは障害物等の態様が検出される。また、図1には図示しないが、車載用画像表示装置5を構成する車載ユニット90(図2参照)が、検出ユニット80とは別に車両1内部に備えられている。そして、検出ユニット80の検出結果に基づいて、車載ユニット90により車両1の周囲の状況を表す画像が生成されるようになっている。
この図2に示すように、本実施形態の車載用画像表示装置5は、前述した検出ユニット80、車載ユニット90、及び表示ガラスパネル40を含む入出力部95から構成されている。以下、各構成要素について詳述する。
る。また、その放射されている赤外線の強弱(赤外線の強度は、対象物の温度、或いは熱伝導率等の物性値により異なる)から、その対象物のおおよその形状や素材等を推測することも可能である。そして、本実施形態においては、赤外線センサ10を構成する図示しないマイクロコンピュータにより、赤外線の強度から対象物の素材(例えば、金属であるかそうでないか)を予測する予測処理が実行される。なお、この予測処理は、赤外線センサにおいては従来より行われている処理であり、ここでは詳しい説明を省略する。そして、この予測結果を表すデータや、赤外線センサ10により検出された赤外線の放射源の範囲、及び赤外線の強度を表すデータは、車載ユニット90に送信される。
スピーカ42は、前述した検出データのうち、マイクロフォン18により検出された音を表すデータに基づいて、周囲の音をこのスピーカ42を介して出力するために設けられている。なお、車両1に通常設けられているオーディオ装置(図示せず)のスピーカを利用してもよい。
なお、S310にて検出データを受信していないと判定した場合も、再びS310の判定処理を繰り返すことになる。
この描画処理においては、まずS410にて、描画指令をCPU30より受信したか否かを判定する。前述したように、描画指令は、この描画プロセッサ39に画像データを生成させるための指令であり、図2のS330の処理にてCPU30より送信される。S410にて描画指令を受信していないと判定すると、再びS410の処理を実行することになる。
合には、他方のセンサの検出データを採用する。なお、両方のセンサの検出精度が同時に低下する確率は小さくなっている。言い換えると、両方のセンサの検出精度が同時に低下するということは生じ難い。
そして特に、本実施形態においては、描画プロセッサ39は、対象物の外形、及び形状のデータに加え、対象物の素材や体積のデータに基づいて、対象物が何であるかを予測する。例えば、対象物が人であるとか、木であるとか、或いは車両であるということを予測する。本実施形態では、ROM32には、対象物として例えば木や人、或いは車両について、その外形、形状、素材、体積、色彩等を表すデータが、複数種類(或いは複数タイプ)の木、人、車両について記憶されており、描画プロセッサ39は、自身が生成した対象物のデータと、ROM32に記憶された対象物のデータとにおいて、データの要素を対応させて比較するようになっている。すなわち、外形、形状、素材、及び体積のデータについてそれぞれ、自身が生成したデータとROM32に記憶されたデータとを比較する。そして、比較した結果、生成したそれぞれのデータが、ROM32に記憶された対応するデータの何れに近いか、すなわち、生成した対象物のデータがどのようなもの(人、木、或いは車両、又はそれらのタイプ)を表しているかを結論付ける。なお、木や人、車両等の対象物を表すデータは、データベースとしてHDD36に記憶させておいてもよい。
また、S430においては、前述したように画像データを生成するとともに、その画像データをフレームメモリ38に一時的に記憶させるようになっている。また、操作部44を介して車載ユニット90が所定の設定状態に設定されることにより、HDD36にも画像データが記憶される。
また、S510にて、切り換えのモードが自動モードでない、つまり手動モードであると判定すると、次にS560へ移行し、操作部44の入力に基づいて、表示モードへの切り換えがあるか否かを判定する。表示モードへの切り換えがあると判定すると、次にS530へ移行して、表示ガラスパネル40を表示モードに設定する。
S570にて通常モードへの切り換えがあると判定すると、次にS550へ移行して、表示ガラスパネル40を通常モードに設定する。
すると、再びS410へ戻る。
なお、この描画処理において、車両が走行中か否か(S520)、つまり車両の速度に基づいて表示ガラスパネル40のモードが設定されるようになっているが、車両の進行方向や制動状態等を加味するようにしてもよい。例えば、車両1の側面の表示ガラスパネル40については、車両1が右へ旋回中の場合に、右側面の表示ガラスパネル40が表示モードに設定され、車両1が左へ旋回中の場合には、左側面の表示ガラスパネル40が表示モードに設定されるようにしてもよい。
この衝突軽減処理においては、まずS610にて、車両1の状態が他の車両との衝突を避けられない状態であるか否かを判定する。具体的には、車両1に備えられた図示しない車載センサ(例えば速度センサ)により検出される車両1の速度、加速度や、検出ユニット80により検出される他の車両の位置、速度、或いは車両1との相対速度や、さらには、車両1の制動性能や旋回性能等の各種性能に基づき判定する。なお、車両1の性能を表す性能データは、ROM32に予め記憶されている。
S620では、衝突が避けられない状態である他車両の他に、衝突可能な対象物が周囲にあるか否かを判定する。そして、このS620の処理においては、衝突可能な対象物として、例えばガードレール等の静止物が対象にされる。
S630では、衝突可能な静止物に衝突するように、車両1を制御する。具体的には、車両1のブレーキ及びスロットル開度(ひいては、エンジンの出力)を制御して車両1の速度を調整するとともに、舵角を制御して車両1の進行方向を調整する。そして、その静止物に車両1を衝突させるようにするのである。すなわち、この衝突軽減処理は、車両1を他の静止物に衝突させてでも、車両1と周囲の他の車両との衝突を回避させるべく実行される処理である。そして、このような処理により車両1と他の車両との衝突が回避されれば、仮に車両1が静止物と衝突したとしても、その被害は抑えられることになる。
HDD36が記憶手段に相当し、読取装置37が読取手段に相当し、S610の処理が衝突判定手段に相当し、S620の処理が可能性判定手段に相当し、S630の処理が車両制御手段に相当している。
[実施形態2]
次に、第2実施形態の車載用画像表示装置5について、図7及び図8を用いて説明する。
ところで、Aピラーだけでなく、Bピラー及びCピラー、つまり、車両1内部の全ての柱に、画像が投影されるようにしてもよい。また、第1実施形態において、各ピラー部分に液晶ディスプレイ等の表示パネルを設けるようにすれば、同様の効果が得られる。
[実施形態3]
次に、第3実施形態の車載用画像表示装置5について、図9を用いて説明する。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の技術範囲内において種々の形態を採ることができる。
また、さらに、周囲の状況が音声で運転手に伝えられるようにしてもよい。この場合には、例えば、対象物が存在する場合にその対象物が何であるかという情報や、対象物の大きさ、距離等の情報、或いは対象物との衝突の危険性に関する情報を、音声にて運転手に伝えるように構成することが考えられる。
検出ユニット、90…車載ユニット、95…入出力部。
Claims (16)
- 車両に用いられる車載用画像表示装置であって、
車両の周囲の状況を検出する状況検出部と、
前記状況検出部の検出結果に基き、前記車両の周囲の検出対象物が何であるかを予測する予測部と、
前記状況検出部の検出結果及び前記予測部の予測結果に基き画像データを生成する画像生成部と、
前記画像生成部により生成された画像データが表す画像を表示部に表示させる表示制御部と、
前記車両の状態が、前記車両を制御しなければ他の車両との衝突を避けられない状態であるか否かを判定する衝突判定部と、
前記車両の状態が、前記車両を制御しなければ前記他の車両との衝突を避けられない状態であると前記衝突判定部が判定した場合、前記車両の周囲において、前記他の車両との衝突を回避できる方向に前記他の車両以外の他の静止物があるか否かを判定し、前記他の静止物があると判定すれば、前記車両の進行方向を、前記他の静止物の方向に調整する進行方向調整部と、
を備える、
車載用画像表示装置。 - 請求項1に記載の車載用画像表示装置であって、
前記予測部は、前記検出対象物が木、人、又は車両であることを予測する、
車載用画像表示装置。 - 請求項1又は2に記載の車載用画像表示装置であって、
前記周囲の静止物を検索する検索部をさらに備え、
前記車両の状態が、前記車両を制御しなければ前記他の車両との衝突を避けられない状態であると前記衝突判定部が判定した場合、前記進行方向調整部は、前記車両の進行方向を、前記検索部が発見した前記周囲の静止物の方向に調整する、
車載用画像表示装置。 - 請求項1~3のいずれか1項に記載の車載用画像表示装置であって、
前記表示部は、前記画像が表示される第1状態と、透明な状態であって、前記表示部の対向側の景色が視認できる第2状態との間で切り換え可能である、
車載用画像表示装置。 - 請求項4に記載の車載用画像表示装置であって、
前記車両の速度、進行方向、或いは制動状態の少なくとも何れかを検出する運転状態検出部をさらに備え、
前記表示制御部は、前記運転状態検出部の検出結果に基づき、前記表示部の状態を前記第1状態と前記第2状態との間で切り換えるように構成された、
車載用画像表示装置。 - 請求項1~5のいずれか1項に記載の車載用画像表示装置であって、
前記表示制御部は、前記車両における後方の周囲の画像を、前記表示部に表示させる、
車載用画像表示装置。 - 請求項1~6のいずれか1項に記載の車載用画像表示装置であって、
前記画像生成部は、前記車両の周囲の通行人或いは他の車両が前記表示部にて強調表示されるように前記画像データを生成する、
車載用画像表示装置。 - 請求項1~7のいずれか1項に記載の車載用画像表示装置であって、
記録媒体に記録された画像データを読み取る読取部をさらに備え、
前記表示制御部は、前記読取部が前記記録媒体から読み取った画像データが表す画像を、前記表示部に表示させるように構成された、
車載用画像表示装置。 - 請求項8に記載の車載用画像表示装置であって、
前記読取部は、前記記録媒体から地図データを読み取り、
前記表示制御部は、前記画像生成部により生成された画像データが表す画像とともに、前記地図データが表す地図情報を前記表示部に表示する、
車載用画像表示装置。 - 請求項1~9のいずれか1項に記載の車載用画像表示装置であって、
前記予測部は、前記検出対象物の素材を推測し、推測した素材に基づき、前記検出対象物が何であるかを予測する、
車載用画像表示装置。 - 請求項1~10のいずれか1項に記載の車載用画像表示装置であって、
前記予測部は、前記検出対象物の大きさ、形状、又は体積を計測し、計測した前記検出対象物の大きさ、形状、又は体積に基づき、前記検出対象物が何であるかを予測する、
車載用画像表示装置。 - 請求項1~11のいずれか1項に記載の車載用画像表示装置であって、
前記検出対象物の所定時間後の外形及び位置についての予測データを生成する予測データ生成部をさらに備え、
前記表示制御部は、前記予測データに基づく前記検出対象物の画像を前記表示部に表示させる、
車載用画像表示装置。 - 請求項12に記載の車載用画像表示装置であって、
前記予測データ生成部は、前記検出対象物の相対速度に基づき、前記予測データを生成する、
車載用画像表示装置。 - 請求項1~13のいずれか1項に記載の車載用画像表示装置であって、
前記表示部は、表示ガラスパネルである、
車載用画像表示装置。 - 請求項1~14のいずれか1項に記載の車載用画像表示装置であって、
前記画像生成部は、前記状況検出部の検出結果に色彩のデータを付加して、前記画像データを生成する、
車載用画像表示装置。 - 請求項1~15のいずれか1項に記載の車載用画像表示装置を備える車両。
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