JP7308447B2 - 放熱機構及びそれを備えた電源装置 - Google Patents

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Description

本発明は、放熱機構及びそれを備えた電源装置に関する。
従来、トランジスタ等の動作時に発熱する電子素子を放熱フィンが設けられた放熱板に取り付け、トランジスタで発生した熱を放熱フィンから外部に放散する放熱機構が知られている。
例えば、特許文献1には、冷却ファンを用いて放熱板に気流を送り込み、放熱フィンから放散された熱を外部に排出する構成が開示されている。また、この構成では、放熱板にトランジスタが実装され、トランジスタが実装された面と対向する面に放熱フィンが設けられている。温度検出素子であるサーミスタは、放熱フィンが設けられた面側であって、トランジスタの裏側に位置するフィンとフィンとの間に直接取り付けられている。
特許文献2には、放熱フィンが設けられた放熱板に絶縁部材を介して熱伝導部材が取り付けられ、熱伝導部材上にトランジスタと温度検出素子とが取り付けられた構成が開示されている。
特開2000-294705号公報 実開昭62-131450号公報
ところで、従来、放熱機構の冷却ファンを駆動するモータの駆動電流や冷却ファンの回転軸に接続されたエンコーダによる回転信号を検出して、冷却ファンの異常の有無を判定していた。
しかし、例えば、冷却ファンの羽根が破損しても、モータ及び回転軸は回転し続けるため、前述の駆動電流や回転信号を検出しても、冷却ファンの異常を検出できないことがあった。
また、トランジスタ等の電子素子が取り付けられた放熱板において、放熱フィンの間に粉塵等が付着した場合、放熱フィンの間を流れる気流の流量が低下し、放熱板の冷却能力が低下してしまうことがある。
しかし、この場合、冷却ファンは正常に回転し続けているため、放熱板の冷却能力の低下を検出できなかった。これを解決するために、特許文献1に示すようにトランジスタが取り付けられた放熱板にサーミスタを取り付けることも考えられるが、放熱板に複数のトランジスタが取り付けられた場合、他のトランジスタでの発熱が温度検出に影響するため、サーミスタの取り付け位置が制限される等、設計に制約が生じるおそれがあった。
本発明はかかる点に鑑みてなされたもので、その目的は、冷却ファンを備えた放熱機構において、冷却ファンの異常や放熱板の冷却能力の低下を確実に検知できる放熱機構及びそれを備えた電源装置を提供することにある。
上記の目的を達成するために、本発明に係る放熱機構は、冷却ファンと、第1の放熱フィンが設けられた第1の放熱板と、第2の放熱フィンが設けられた第2の放熱板と、前記第1の放熱板に取り付けられ、動作時に発熱する複数の電子素子と、を少なくとも備え、前記第1の放熱板は前記冷却ファンで発生した気流の風下側に配置され、前記第2の放熱板は前記複数の電子素子のうち少なくとも1つの電子素子の風下側に配置されるとともに、温度検出素子が取り付けられ、前記第2の放熱板は前記第1の放熱板と断熱されており、前記第2の放熱板は、前記第2の放熱フィンの位置が前記第1の放熱フィンの位置と一致するように、前記第1の放熱板に取り付けられていることを特徴とする。
本発明に係る電源装置は、前記放熱機構を備えた電源装置であって、前記電子素子は電力変換用のパワー半導体素子であることを特徴とする。
本発明の放熱機構によれば、電子素子の発熱の影響を大きく受けずに、冷却ファンの異常や第1の放熱板の冷却能力の低下を確実に検知することができる。本発明の電源装置によれば、放熱機構のメンテナンス時期を適切に見極められ、電源装置を安定して稼働することができる。
本発明の一実施形態に係るアーク溶接装置の概略構成図である。 放熱機構の概略構成図である。 断熱部材の斜視図である。 第2の放熱板が取り付けられた第1の放熱板の平面模式図である。 図4のV-V線での断面図である。 サーミスタの動作回路の概略構成図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。以下の好ましい実施形態の説明は、本質的に例示に過ぎず、本発明、その適用物或いはその用途を制限することを意図するものでは全くない。
(実施形態)
[アーク溶接装置の構成]
図1は、本実施形態に係るアーク溶接装置の概略構成図を示し、アーク溶接装置100は、溶接用電源装置200とワイヤ送給装置700と溶接トーチ800とを有しており、溶接用電源装置200は、内部に電力変換部400と冷却ファン500と制御部600とを少なくとも有している。なお、溶接用電源装置200は、これら以外の構成部品を有しているが、説明の便宜上、図示及び説明を省略する。
電力変換部400は、図示しない外部電源、例えば、200V電源から電力を受け取って、溶接ワイヤ900に供給するための溶接電圧及び溶接電流に変換する。冷却ファン500は、電力変換部400に向けて送風し、電力変換部400で発生した熱を外部に排出させる。制御部600は、所定のプログラムに従って、電力変換部400に制御信号を送り、電力変換部400から溶接ワイヤ900に出力される溶接電流波形及び溶接電圧波形を制御する。また、制御部600は冷却ファン500に動作開始及び停止指令を送る。
ワイヤ送給装置700は、溶接用電源装置200に接続されたパワーケーブルC1を介し、トーチケーブルC3の内部に収容された溶接ワイヤ900をワークWに向けて送給する。このときトーチ先端部(図示なし)にて溶接ワイヤ900に給電する。なお、溶接ワイヤ900の送給量、送給速度及び送給方向に関する指令は、制御部600から制御ケーブルC4内の図示しない制御線を介してワイヤ送給装置700に入力され、その指令に基づいてワイヤ送給装置700が駆動される。
溶接トーチ800は、トーチケーブルC3に接続され、内部で溶接ワイヤ900を送給可能に保持している。また、シールドガスはガスボンベ1000からガスホースC5およびトーチケーブルC3を介し供給される。 アーク溶接を行う場合、溶接用電源装置200はアーク溶接が行われる作業空間に配置される。溶接用電源装置200の負端子に母材ケーブルC2が、正端子にパワーケーブルC1がそれぞれ接続される。母材ケーブルC2はワークWに接続される。所定のプログラムに従って、溶接用電源装置200から溶接ワイヤ900に溶接電圧及び溶接電流が出力され、溶接ワイヤ900の先端とワークWとの間に図示しないアークが発生し、溶接が行われる。
[放熱機構の構成]
図2は、放熱機構の概略構成図を、図3は、断熱部材の斜視図を、図4は、第2の放熱板が取り付けられた第1の放熱板の平面模式図を、図5は、図4のV-V線での断面図をそれぞれ示す。
また、以降の説明において、第1の放熱板410と第3の放熱板430との配列方向をX方向と、第1の放熱板410に取り付けられた複数のパワー半導体モジュール450の配列方向をZ方向とそれぞれ呼ぶことがある。また、X方向及びZ方向とそれぞれ直交する方向をY方向と呼ぶことがある。なお、Z方向において、冷却ファン500が配置された側を風上側と、その反対側を風下側とそれぞれ呼ぶことがある。
図2に示す放熱機構300は、図1に示す電力変換部400と冷却ファン500とを有しており、電力変換部400は第1の放熱板410と第3の放熱板430と複数のパワー半導体モジュール450とを有している。また、第1の放熱板410に第2の放熱板420が取り付けられており、第2の放熱板420に温度検出素子であるサーミスタ440が取り付けられている。
第1の放熱板410は、X方向と直交する面に第1の放熱フィン411が設けられた金属製部品であり、第1の放熱フィン411が設けられた面とX方向で対向する面には、Z方向に所定の間隔をあけて複数のパワー半導体モジュール450が取り付けられている。第1の放熱フィン411は、第1の放熱板410からX方向に延びるフィン412がY方向に所定の間隔をあけて複数配置されて構成されている(図4,5参照)。
第3の放熱板430は、第1の放熱板410と同様に、X方向と直交する面に第3の放熱フィン431が設けられた金属製部品である。第1の放熱板410と第3の放熱板430とは、第1の放熱フィン411と第3の放熱フィン431とが対向するようにX方向に所定の間隔をあけて配置されている。また、第3の放熱フィン431が設けられた面とX方向で対向する面に、Z方向に所定の間隔をあけて複数のパワー半導体モジュール450(図示せず)が取り付けられている。また、第3の放熱フィン431は、第3の放熱板430からX方向に延びるフィン432がY方向に所定の間隔をあけて複数配置されて構成されている。
パワー半導体モジュール450は、例えば、複数のパワートランジスタ451で構成されており、200V電源から印加された電力を変換するインバータの全部または一部を構成している。
図2,4,5に示すように、第2の放熱板420は、第2の放熱フィン421が設けられた金属製部品であり、第2の放熱フィン421が設けられた面とX方向で対向する面には、断熱部材423と温度検出素子であるサーミスタ440とが取り付けられている。図3に示すように、断熱部材423は箱形の部材であり、互いに対向する2組の側壁432a,423bとこれらの側壁423a,423bのそれぞれに接続される底壁423cとを有している。また、図5に示すように、サーミスタ440は、断熱部材423と第2の放熱板420とで囲まれた空間に配置されている。第1の放熱フィン411は一部で切り欠かれており、この切り欠かれた部分に断熱部材423の底壁423cが接しており、断熱部材423を介して第2の放熱板420が取り付けられている。つまり、第2の放熱板420は第1の放熱板410と断熱されている。また、第2の放熱板420は、第3の放熱板430と所定の間隔をあけて配置されており、第3の放熱板430とも断熱されている。
図4に示すように、第2の放熱フィン421の位置が、第1の放熱フィン411との位置が一致する。具体的には、第2の放熱フィン421における各フィン422のY軸方向の位置が第1の放熱フィン411における各フィン412のY軸方向の位置と略一致するように、第1の放熱板410に取り付けられている。第2の放熱フィン421の各フィン422のY方向のピッチは第1の放熱フィン411の各フィン412のY方向のピッチと同じである。
また、第2の放熱板420は、X方向から見て、2つのパワー半導体モジュール450の間に位置するように、第1の放熱板410に取り付けられている。なお、第1の放熱板410に3つ以上のパワー半導体モジュール450が取り付けられている場合、サーミスタ440が取り付けられた第2の放熱板420は、少なくとも1つのパワー半導体モジュール450の風下側に配置される。
図2に示すように、冷却ファン500は、第1の放熱板410及び第3の放熱板430の風上側に配置されており、制御部600からの指令に応じて第1の放熱板410と第3の放熱板430との間に気流を送り込む。
電力変換部400の動作時にパワー半導体モジュール450で発生した熱は、第1の放熱板410及び第3の放熱板430にそれぞれ伝搬され、第1の放熱フィン411及び第3の放熱フィン431から外部雰囲気に放散される。冷却ファン500で発生した気流は第1の放熱板410と第3の放熱板430との間をZ方向に流れて、それぞれの放熱フィン411,431から放散された熱を風下側に排出し、電力変換部400を冷却する。また、第2の放熱板420にも、冷却ファン500で発生した気流が吹き付けられる。
また、冷却ファン500の動作開始に応じてサーミスタ440に電流が流れ、サーミスタ440の温度が検出される。図5を用いてさらに説明する。
図6は、サーミスタ440の動作回路の概略構成図を示し、サーミスタ440は、並列接続された抵抗R1,R2を介して直流電源に接続されている。また、抵抗R2と直流電源との間にはスイッチSWが設けられている。制御部600から冷却ファン500に動作開始指令が送られていない状態では、スイッチSWはオフであり、抵抗R2に電流は流れない。また、抵抗R1の抵抗値はサーミスタ440の抵抗に比べて非常に高いため、サーミスタ440にはほとんど電流が流れず、発熱していない状態である。
一方、制御部600から冷却ファン500に動作開始指令が送られると、これに応じてスイッチSWはオンとなり、抵抗R2に電流が流れる。抵抗R2の抵抗値は抵抗R1の抵抗値よりも小さく、サーミスタ440に所定の電流が流れて、サーミスタ440が発熱状態となる。発熱状態のサーミスタ440は、その抵抗値の温度依存性が発熱していない状態に比べて大きくなっている。
サーミスタ440と抵抗R2との接続点の電位を検出して、A/DコンバータADCやその他の図示しない回路で変換することにより、サーミスタ440の温度が算出される。また、冷却ファン500で発生した気流の流量とサーミスタ440の温度との相関関係は予め取得されており、制御部600または溶接用電源装置200内の記憶部(図示せず)に保存されている。
第2の放熱板420は第1の放熱板410及び第3の放熱板430とそれぞれ断熱されている。気流の流量が一定であれば、第2の放熱板420から外部に排出される熱量とサーミスタ440での発熱量との比率が一定となり、サーミスタ440の温度も一定となる。また、冷却ファン500の動作範囲内で流量が変化した場合のサーミスタ440の温度の変化量も予め把握されている。
一方、ファンの破損等が起こって冷却ファン500からの気流の流量が大幅に低下すると、発熱状態のサーミスタ440が取り付けられた第2の放熱板420は十分に冷却されない。このため、サーミスタ440の温度が予め把握された許容範囲を超えて上昇する。
また、第1の放熱フィン411において、各フィン412の間に粉塵等が付着して目詰まりが起こると、第1の放熱フィン411の間を流れる気流の流量が低下する。この流量低下が許容範囲を超えると、上記と同様に第2の放熱板420は十分に冷却されず、サーミスタ440の温度が予め把握された許容範囲を超えて上昇する。
制御部600は、サーミスタ440で検出された温度上昇に基づいて、冷却ファン500または第1の放熱フィン411の少なくとも一方に異常が発生していると判定する。
溶接作業者は、異常発生の判定結果を受けて、放熱機構300を点検し、必要に応じて、各部品の交換や清掃を行う。
なお、制御部600から冷却ファン500に動作停止指令が送られるとスイッチSWがオフして、サーミスタ440は発熱していない状態になる。
[効果等]
以上説明したように、本実施形態に係る放熱機構300は、冷却ファン500と、第1の放熱フィン411が設けられた第1の放熱板410と、第2の放熱フィン421が設けられた第2の放熱板420と、第1の放熱板410に取り付けられ、複数のパワー半導体モジュール450と、を少なくとも備えている。パワー半導体モジュール450は、動作時に発熱する電子素子であるパワートランジスタ451を有している。
第1の放熱板410は冷却ファン500で発生した気流の風下側に配置されている。第2の放熱板420は複数のパワー半導体モジュール450のうち少なくとも1つのパワー半導体モジュール450の風下側に配置されるとともに、サーミスタ440が取り付けられている。
第2の放熱板420は第1の放熱板410と断熱されており、第2の放熱板420は、X方向から見て、第2の放熱フィン421の位置が第1の放熱フィン411の位置と一致するように、第1の放熱板410に取り付けられている。
本実施形態によれば、サーミスタ440が取り付けられた第2の放熱板420が、パワー半導体モジュール450が取り付けられた第1の放熱板410と断熱されているため、パワー半導体モジュール450の発熱の影響を大きく受けずに、サーミスタ440の温度を検出することができる。サーミスタ440の温度が許容範囲を超えて上昇した場合、冷却ファン500に何らかの異常が発生したか、あるいは、目詰まり等により第1の放熱フィン411の間を通る気流の流量が低下したか判定することができる。このことにより、冷却ファン500の異常や第1の放熱板410の冷却能力の低下を確実に検知することができる。
また、サーミスタ440の温度は、パワー半導体モジュール450の発熱の影響を大きく受けないため、第1の放熱板410に対する第2の放熱板420の取り付け位置、言い換えると、サーミスタ440の取り付け位置が大きく制限されず、放熱機構300の設計が簡素化される。
また、第2の放熱フィン421の位置が第1の放熱フィン411の位置と一致するように、第2の放熱板420が第1の放熱板410に取り付けられているため、第1の放熱フィン411の間を流れる気流が乱されることなく、第1の放熱板410を冷却することができる。
また、サーミスタ440が取り付けられた第2の放熱板420が、少なくとも1つのパワー半導体モジュール450の風下側に配置されている。
パワー半導体モジュール450に発熱異常が起こった場合、その風下側では気流の温度が通常よりも高くなる。第2の放熱板420を上記のように配置することで、サーミスタ440の温度上昇値からパワー半導体モジュール450の発熱異常を検知することが可能となる。
また、第2の放熱板420は、第2の放熱板420に取り付けられた断熱部材423により、第1の放熱板410と断熱されている。
このようにすることで、第2の放熱板420を第1の放熱板410と確実に断熱でき、パワー半導体モジュール450の発熱の影響を大きく受けずに、冷却ファン500の異常や第1の放熱フィン411の目詰まり等に起因するや第1の放熱板410の冷却能力の低下を確実に検知することができる。
放熱機構300は、第3の放熱フィン431が設けられた第3の放熱板430と、第3の放熱板430に取り付けられ、動作時に発熱する複数の別のパワー半導体モジュール450と、をさらに備えている。
第1の放熱板410と第3の放熱板430とは、第1の放熱フィン411と第3の放熱フィン431とが対向するように、かつ所定の間隔をあけて配置されている。第2の放熱板420は第3の放熱板430と断熱されている。冷却ファン500で発生した気流は、第1の放熱板410と第3の放熱板430との間に流れる。
このようにすることで、それぞれパワー半導体モジュール450が取り付けられた第1の放熱板410と第3の放熱板430とを効率良く冷却することができる。また、それぞれパワー半導体モジュール450が取り付けられた第1の放熱板410と第3の放熱板430とを近接させて配置できるため、電力変換部400や放熱機構300を小型化できる。
本実施形態に係る溶接用電源装置200は放熱機構300を備えている。また、電力変換用のパワートランジスタ451を備えている。
溶接用電源装置200は、溶接ワイヤ900に伝送される電力ロスを小さくするために、通常、アーク溶接が行われる作業空間に配置される。しかし、この作業空間は、溶接前のワークWが加工される空間と共通していることが多い。このため、作業空間内には、粉塵や油煙等が浮遊しており、これらが溶接用電源装置200の内部に入り込んで放熱機構300の各部に付着することがある。
粉塵や油煙等の付着量が多い場合、第1の放熱フィン411や第3の放熱フィン431の間に粉塵等が溜まって目詰まりを起こし、第1の放熱板410や第3の放熱板430の冷却能力が大幅に低下することがある。
本実施形態によれば、このような目詰まり等による第1の放熱板410や第3の放熱板430の冷却能力の低下を確実に検知できるため、放熱機構300のメンテナンス時期を適切に見極められ、溶接用電源装置200を安定して稼働することができる。
なお、第1の放熱板410に対する第2の放熱板420の取り付け位置は、図2,4に示す例に特に限定されず、例えば、すべてのパワー半導体モジュール450の風下側に位置するようにしてもよい。また、第1の放熱板410にサーミスタ440が取り付けられた第2の放熱板420が複数取り付けられていてもよい。また、サーミスタ440が取り付けられた第2の放熱板420を第3の放熱板430に取り付けていてもよい。その場合も、第2の放熱板420は、第3の放熱板430に取り付けられた複数のパワー半導体モジュール450のうち少なくとも1つの風下側に配置される。また、第2の放熱フィン421の位置が第3の放熱フィン431の位置と一致するように、第2の放熱板420が第3の放熱板430に取り付けられる。
また、第2の放熱フィン421の位置と第1の放熱フィン411との位置関係については、各フィン422および各フィン412の位置が確実に一致する形態だけでなく、Z方向の気流を遮らない程度に、第2の放熱フィン421の位置が、第1の放熱フィン411の位置と一致する形態も含まれる。
なお、電力変換部400の構成によっては、第3の放熱板430及びこれに取り付けられるパワー半導体モジュール450が省略されてもよい。
また、パワー半導体モジュール450に搭載されるパワー半導体素子は、パワートランジスタ451以外であってもよい。例えば、複数のパワーダイオードでもよい。また、パワー半導体モジュール450以外に、動作時に発熱する別の電子素子、例えば、CPU(Central Processing Unit)が搭載されたLSIが第1の放熱板410や第3の放熱板430に取り付けられていてもよい。
また、本願明細書では、いわゆる消耗電極方式のアーク溶接に用いられる溶接用電源装置200を例に取って説明したが、非消耗電極方式のアーク溶接に用いられる溶接用電源装置や抵抗溶接に用いられる溶接用電源装置にも、本発明の放熱機構300が適用できることは言うまでもない。
また、これらの溶接用電源装置に限らず、粉塵や油煙等が浮遊している作業空間に設置される別用途の電源装置においても、本発明の放熱機構300を適用することで、冷却ファンの異常や放熱板の冷却能力の低下を検知できる。
本発明の放熱機構は、冷却ファンの異常または放熱フィンが設けられた放熱板の性能低下を確実に検知できるため、例えば、溶接用電源装置に適用する上で有用である。
100 アーク溶接装置
200 溶接用電源装置
300 放熱機構
400 電力変換部
410 第1の放熱板
411 第1の放熱フィン
420 第2の放熱板
421 第2の放熱フィン
423 断熱部材
430 第3の放熱板
431 第3の放熱フィン
440 サーミスタ(温度検出素子)
450 パワー半導体モジュール
451 パワートランジスタ(電子素子)
500 冷却ファン
600 制御部
700 ワイヤ送給装置
800 溶接トーチ
900 溶接ワイヤ

Claims (4)

  1. 冷却ファンと、
    第1の放熱フィンが設けられた第1の放熱板と、
    第2の放熱フィンが設けられた第2の放熱板と、
    前記第1の放熱板に取り付けられ、動作時に発熱する複数の電子素子と、を少なくとも備え、
    前記第1の放熱板は前記冷却ファンで発生した気流の風下側に配置され、
    前記第2の放熱板は前記複数の電子素子のうち少なくとも1つの電子素子の風下側に配置されるとともに、温度検出素子が取り付けられ、
    前記第2の放熱板は前記第1の放熱板と断熱されており、
    前記第2の放熱板は、前記第2の放熱フィンの位置が前記第1の放熱フィンの位置と一致するように、前記第1の放熱板に取り付けられていることを特徴とする放熱機構。
  2. 請求項1に記載の放熱機構において、
    前記第2の放熱板は、前記第2の放熱板の取り付けられた断熱部材により、前記第1の放熱板と断熱されていることを特徴とする放熱機構。
  3. 請求項1または2に記載の放熱機構において、
    第3の放熱フィンが設けられた第3の放熱板と、
    前記第3の放熱板に取り付けられ、動作時に発熱する複数の別の電子素子と、をさらに備え、
    前記第1の放熱板と前記第3の放熱板とは、前記第1の放熱フィンと前記第3の放熱フィンが対向するように、かつ所定の間隔をあけて配置されており、
    前記第2の放熱板は前記第3の放熱板と断熱されており、
    前記冷却ファンで発生した気流は、前記第1の放熱板と前記第3の放熱板との間に流れることを特徴とする放熱機構。
  4. 請求項1ないし3のいずれか1項に記載の放熱機構を備えた電源装置であって、
    前記電子素子は電力変換用のパワー半導体素子であることを特徴とする電源装置。
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