(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態(第2の実施形態も同様)に係るPOS(Point Of Sales)システム1のネットワーク構成図である。図1に示すPOSシステム1は、複数の商品登録装置10(商品登録装置10a、商品登録装置10b等)と、複数の精算装置20(精算装置20a、精算装置20b等)と、ストアコントローラ(ストアコンピュータ)30を備え、夫々はLAN40を介して通信可能に接続されている。以下、個々の商品登録装置10a、商品登録装置10b等の夫々を特に区別しない場合には単に商品登録装置10と称し、個々の精算装置20a、精算装置20b等の夫々を特に区別しない場合には単に精算装置20と称するものとする。なお、LAN40以外の通信網が採用されてもかまわない。
第1の実施形態(第2の実施形態も同様)に係るPOSシステム1では、客への特典としてポイントを付与するシステム(ポイントシステム)を導入している。
(第1の実施形態のポイントシステムの概要)
1.希望する客にポイントカードを発行(新規作成)する。具体的には、ポイントカードとして、記憶領域(例えば磁気領域)と印字領域(例えば所定温度に反応(発色)する塗料の塗布領域。図10(A)のa参照)とを備え、記憶領域に情報(例えばポイント数等)を書き換え自在に記憶可能であり、また、印字領域に情報を書き換え自在に印字可能であるリライトカードを発行する。なお、ポイントカードの発行は、商品登録装置10において実行してもよいし、ポイントカードを発行可能な他の装置(例えば、後述するカード読書装置A、カード読書装置B等)において実行してもよい。
2.商品登録装置10において、買上商品の登録時(商品登録時)に、客がポイントカードを店員に指し出した場合(手渡しした場合)、当該客が買い上げる商品(買上商品)のうちポイントを付与の対象となる商品(ポイント付与対象商品)の合計金額等に基づいてポイント数(今回ポイント数)を算出し、当該客のポイントカードのポイント数を更新(記憶領域に記憶、印字領域に印字)する。例えば、当該客の前回累計ポイント数に今回ポイント数を加算して今回累計ポイント数とする。
3.商品登録装置10において、商品登録時に、客がポイントカードを指し出してポイントの使用(消費)を宣言した場合には、使用ポイント数に応じた金額を買上商品の合計金額から減額するとともに、当該客のポイントカードのポイント数を更新(記憶領域に記憶、印字領域に印字)する。例えば、当該客の前回累計ポイント数から使用ポイント数を減算して今回累計ポイント数とする。
4.第1の実施形態では、商品登録装置10においてポイントカードのポイント数を更新し終えた後の精算時に、買上商品の追加や取消が必要になった場合には、精算装置20において買上商品の追加や取消を行う。精算装置20において買上商品の追加や取消が行われた結果、商品登録装置10において記憶した今回ポイント数に増減があった場合には、商品登録装置10においてポイントカードに記憶等したポイント数等を修正する。精算装置20において買上商品の追加や取消が行われた結果、商品登録装置10において記憶した使用ポイント数に増減があった場合も同様である。
続いて、商品登録装置10、精算装置20、ストアコントローラ30の夫々について説明する。
商品登録装置10は、店員により操作され、買上商品の登録処理を行うための装置である。例えば、商品登録装置10は、登録処理の実行し、登録処理の処理内容(当該客の買上商品に関する商品登録情報)を含む登録処理結果情報を生成し、生成した登録処理結果情報を店員により指定された精算装置20に送信する。
より詳細には、商品登録装置10は、当該商品登録装置10における商品登録時に客がポイントカードを指し出した場合(少なくとも当該ポイントカードに記憶された情報を更新した場合)には、当該客の買上商品に関する商品登録情報と、当該客のポイントに関するポイント情報(サービス情報とも称する場合がある)とを含む登録処理結果情報を生成し、生成した登録処理結果情報を店員により指定された精算装置20に送信する。
一方、商品登録装置10は、当該商品登録装置10における商品登録時に客がポイントカードを指し出さなかった場合には、当該客の買上商品に関する商品登録情報を含む登録処理結果情報(即ち、ポイント情報を含まない登録処理結果情報)を生成し、生成した登録処理結果情報を店員により指定された精算装置20に送信する。
なお、客が商品登録時にポイントカードを指し出したがポイントカードに記憶された情報を更新しない場合の一例は、ポイント付与対象商品の合計金額(ポイント付与対象合計金額)が付与最小単位(例えば1ポイント)分の金額未満であった場合である。商品登録装置10は、当該商品登録装置10における商品登録時に客がポイントカードを指し出したがポイントカードに記憶された情報を更新しなかった場合には、ポイント情報(例えば、今回ポイントが0ポイントである旨のポイント情報)を含む登録処理結果情報を生成してもよいし、ポイント情報を含まない登録処理結果情報を生成してもよい。
また、商品登録装置10は、ポイントカード(リライトカード)の情報を読み書き等する機能(具体的には、図2に示すカード読書部112)を備え、客が指し出したポイントカードに記憶されているポイント数を更新可能である。
例えば、商品登録装置10は、当該商品登録装置10における商品登録時に客がポイントカードを指し出した場合、当該客の買上商品の合計金額等に基づいて今回ポイント数を算出する。続いて、商品登録装置10は、算出した今回ポイント数をポイントカードに記憶する。また、商品登録装置10は、ポイントカードから今回累計ポイント数を読み出し、ポイントカードから読み出した今回累計ポイント数を前回累計ポイント数としてポイントカードに記憶し、ポイントカードから読み出した今回累計ポイント数に算出した今回ポイント数を加算したポイント数を今回累計ポイント数としてポイントカードに記憶する。
また例えば、商品登録装置10は、当該商品登録装置10における商品登録時に客がポイントカードを指し出してポイントの使用を宣言した場合、ポイントカードから今回累計ポイント数を読み出し、ポイントカードから読み出した今回累計ポイント数を前回累計ポイント数としてポイントカードに記憶し、ポイントカードから読み出した今回累計ポイント数から使用ポイント数を減算したポイント数を今回累計ポイント数としてポイントカードに記憶する。
また例えば、精算装置20における登録処理の結果、ポイントカードに記憶した今回ポイント数等の増減が必要になった場合には、商品登録装置10は、精算装置20における登録処理後の買上商品(即ち、最終的な買上商品)の合計金額等に基づいて、ポイントカードに記憶されているポイント数を更新(修正)する。なお、詳細は後述する。また、精算装置20における登録処理の結果、ポイントカードに記憶した使用ポイント数等の増減が必要になった場合についても同様である。
精算装置20は、主に客により操作され、買上商品の精算処理を行うための装置である。例えば、精算装置20は、商品登録装置10から受信した登録処理結果情報に基づいて精算処理を実行し、精算処理の処理内容(精算情報)を含む精算処理結果情報を生成し、生成した精算処理結果情報をストアコントローラ30に送信する。
精算装置20は、買上商品の精算処理に加えて買上商品の登録処理(買上商品の追加、取消)が実行可能である。なお、商品登録装置10における買上商品の登録処理は、原則、店員によって行われる。例えば、精算装置20における精算処理は基本的に客自ら実行するが、精算処理の開始前(若しくは精算処理の処理途中)に、客が買上商品の追加や取消を店員に申し出た場合、該店員が該精算装置20において登録処理を実行する。なお、精算装置20における登録処理は、客が自由に操作できないように店員のみが知る特別な操作(隠しコマンド(暗証番号等を含む)の入力や所定位置のタッチ等)を行った後に実行できるようにしてもよい。
精算装置20において買上商品の追加や取消が行われた場合には、精算装置20における登録処理の終了時の買上商品と、商品登録装置10における登録処理の終了時の買上商品とは少なくとも一部が異なることになるため、精算装置20における登録処理の終了時の買上商品の合計金額に基づく今回ポイント数が、商品登録装置10における登録処理の終了時の買上商品の合計金額に基づく今回ポイント数と一致しなくなる場合がある。つまり、精算装置20における登録処理の結果、商品登録装置10において既にポイントカードに記憶済みの今回ポイント数等の増減(修正)が必要になる場合がある。
精算装置20は、精算処理の終了時(精算キー押下後に預り金が合計金額以上であった場合)に、記録媒体(明細レシート)を発行(出力)する。精算装置20は、商品登録装置10から受信した登録処理結果情報にポイント情報が含まれていた場合(商品登録装置10においてポイントカードが指し出された場合等)には、ポイントカードに記憶済みの今回ポイント数等の修正の要否に応じて、発行する明細レシートの内容(形式、項目)を異ならせている。なお、商品登録装置10から受信した登録処理結果情報にポイント情報が含まれていた場合において今回ポイント数等の修正が必要になるのは、当該精算装置20おいて買上商品の登録処理を行うことにより今回ポイント数等が増減した場合である。一方、商品登録装置10から受信した登録処理結果情報にポイント情報が含まれていた場合において今回ポイント数等の修正が不要になるのは、当該精算装置20において買上商品の登録処理を行ったが今回ポイント数等が増減しなかった場合や、当該精算装置20において買上商品の登録処理を行わなかった場合である。
今回ポイント数等の修正が不要である場合、精算装置20は、商品登録情報と精算情報とポイント情報とを含む明細レシートを発行する。例えば、精算装置20は、図10(B)に示すような、商品登録情報(図10(B)のa)と精算情報(図10(B)のb)とポイント情報(図10(B)のc)とを含む明細レシートを発行する。なお、商品登録装置10から受信した登録処理結果情報にポイント情報が含まれていなかった場合には、ポイント情報のポイント数を印字しないようにしてもよい(例えば、ポイント数に代えて「0」や「-」や「*」を印字し、又はポイント数の印字位置を空欄としてもよい)し、商品登録情報と精算情報とを含む明細レシート(つまりポイント情報を含まない明細レシート)を発行してもよい。
一方、今回ポイント数等の修正が必要である場合、精算装置20は、商品登録情報と精算情報とポイント情報とポイント修正情報とを含む明細レシートを発行する。例えば、精算装置20は、図11(A)に示すような、商品登録情報(図11(A)のa)と精算情報(図11(A)のb)とポイント情報(図11(A)のc)とポイント修正情報(図11(A)のd)とポイント修正用バーコード(図11(A)のe)とを含む明細レシート(図11(A))を発行する。
ストアコントローラ30は、少なくとも、制御部(ストアコントローラ制御部と称する。不図示)、記憶部(ストアコントローラ記憶部と称する。不図示)、通信部(ストアコントローラ通信部と称する。不図示)を備える。ストアコントローラ制御部は、ストアコントローラ30全体を制御する。
ストアコントローラ記憶部は、種々の情報を記憶する。例えば、ストアコントローラ記憶部は、商品ファイルをマスタファイルとして記憶する。商品ファイルは、商品コード(例えば、JAN)、商品名、単価、ポイント付与対象区分を含むマスタファイルである。ポイント付与対象区分とは、ポイント付与対象商品であるか否かを示す区分情報(例えば、フラグ等)である。なお、第1の実施形態(第2の実施形態も同様)では、商品ファイルの単価には、消費税(8%)の税込価格(内税価格)が記憶されているものとする。また例えば、ストアコントローラ記憶部は、精算装置20から送信された情報を記憶する。
ストアコントローラ通信部は、ストアコントローラ制御部の制御によって、種々の情報を送受信する。例えば、ストアコントローラ通信部は、外部(例えば、本部のサーバ)から商品ファイルを受信し、ストアコントローラ記憶部に記憶する。また、ストアコントローラ通信部は、ストアコントローラ記憶部に記憶している商品ファイルを商品登録装置10や精算装置20に送信(配信)する。また、ストアコントローラ通信部は、精算装置20から情報を受信する。
図2は、商品登録装置10の構成を表すブロック図である。商品登録装置10は、図2に示すように、CPU101と、ROM102と、RAM103と、スキャナ部104と、店員用表示部105と、客用表示部106と、ハードディスク107と、店員用操作部108と、通信部109と、ブザー110と、印字部111と、カード読書部112と、バス119とを備える。これらは、バス119を介して互いに接続されている。
ROM102は、種々の情報を記憶する。例えば、ROM102は、登録処理等をCPU101に実行させるための商品登録装置用プログラムを記憶する。また、店員用表示部105や客用表示部106に表示される種々の画面(商品登録画面、未精算一覧画面等)の画面情報や種々のメッセージのメッセージ情報を記憶する。また、ROM102は、自装置を識別させるための装置番号を記憶する。
スキャナ部104は、コード化された情報を光学的に読み取って、読み取った情報をRAM103に記憶させる。例えば、スキャナ部104は、商品に付されたバーコードを光学的に読み取って、読み取ったバーコードによって表される商品データをRAM103に記憶させる。また、スキャナ部104は、ポイント修正用バーコード(後述)を光学的に読み取って、読み取ったバーコードによって表されるポイント修正情報をRAM103に記憶させる。また、スキャナ部104は、各店員に関するバーコード(例えば、各店員の名札等に出力されたバーコード)を光学的に読み取って、読み取ったバーコードによって表される店員識別情報をRAM103に記憶させる。
RAM103は、種々の情報を一時記憶する。例えば、RAM103は、ROM102から読み出された商品登録装置用プログラムを一時記憶する。また、RAM103は、商品登録装置用プログラムが実行されることによって生成される種々の情報(例えば、スキャナ部104が読み取った情報、登録処理結果情報)を一時記憶する。また、RAM103は、ストアコントローラ30から供給された商品ファイルを一時記憶してもよい。
CPU101は、ROM102に記憶された商品登録装置用プログラムを読み出してRAM103に展開し、展開した商品登録装置用プログラムの各ステップを実行することにより、商品登録装置10全体を制御する。
店員用表示部105は、例えば、タッチパネル(例えば、液晶タッチパネル)であり、店員に種々の情報を表示し、また、タッチによる入力を受け付ける。例えば、店員用表示部105は、操作ボタン(例えば、商品毎のプリセットボタン、精算装置指定ボタン、未精算一覧表示ボタン、小計ボタン等)を配置した商品登録画面(図5等参照)を表示するとともに、買上商品の登録操作(例えば、スキャナ部104によるバーコードの読み取り、プリセットボタンのタッチ等)に応じて買上商品に関する情報(商品名、単価等)を表示する。なお、CPU101は、操作(タッチ)に応じた処理を実行する。
客用表示部106は、例えば、タッチパネル(例えば、液晶タッチパネル)であり、客に種々の情報(例えば、買上商品に関する情報)を表示し、また、タッチによる入力(例えば、確認の意思表示のための入力)を受け付ける。なお、CPU101は、操作(タッチ)に応じた処理を実行する。
ハードディスク107は、例えば、磁気記録装置であり、ストアコントローラ30から供給された商品ファイルを記憶する。ハードディスク107は、商品登録装置用プログラムを記憶してもよい。また、ハードディスク107は、登録処理結果情報を記憶してもよい。
店員用操作部108は、店員からの種々の操作を受け付けるための各種の操作キー(小計キー、置数キー、確認キー、訂正キー、プリセットキー等)を備える。なお、CPU101は、操作(操作キーの押下)に応じた処理を実行する。例えば、ある買上商品の登録に対して訂正キーが押下された場合には、CPU101は、当該商品の登録を取り消す。
通信部109は、LAN40を介して外部の装置と通信するための通信インタフェースである。ブザー110は、確認音、警告音などを発生させるための音発生部である。印字部111は、記録媒体を発行(出力)する。
カード読書部112は、ポイントカード(リライトカード)の情報を読み書き等する。カード読書部112は、ポイントカードの挿入排出口と、挿入排出口から挿入されたポイントカードを作業(読み書き等)するために滞留させる滞留部と、滞留部にポイントカードが存在(滞留)していることを検出するセンサと、滞留部にあるポイントカードの記憶領域(例えば磁気領域)の情報を読み書きする読書手段と、滞留部にあるポイントカードの印字領域(カード表面)の情報を書き換える(消去、印字)する印字手段とを備えるものであってもよい。
図3は、精算装置20の構成を表すブロック図である。精算装置20は、図3に示すように、CPU201と、ROM202と、RAM203と、スキャナ部204と、表示部205と、操作部206と、通信部207と、ブザー208と、印字部209と、釣銭機210と、サインポール211と、バス219とを備える。これらは、バス219を介して互いに接続されている。
ROM202は、種々の情報を記憶する。例えば、ROM202は、精算処理等をCPU201に実行させるための精算装置用プログラムを記憶する。また、表示部205に表示される種々の画面(精算処理画面、商品登録画面等)の画面情報や種々のメッセージのメッセージ情報を記憶する。また、ROM202は、自装置を識別させるための装置番号を記憶する。
スキャナ部204は、コード化された情報を光学的に読み取って、読み取った情報をRAM203に記憶させる。例えば、スキャナ部204は、商品に付されたバーコードを光学的に読み取って、読み取ったバーコードによって表される商品データをRAM203に記憶させる。また、スキャナ部204は、各店員に関するバーコードを光学的に読み取って、読み取ったバーコードによって表される店員識別情報をRAM203に記憶させる。
RAM203は、種々の情報を一時記憶する。例えば、RAM203は、ROM202から読み出された精算装置用プログラムを一時記憶する。また、RAM203は、精算装置用プログラムが実行されることによって生成される種々の情報(例えば、スキャナ部204が読み取った情報、精算処理結果情報等)や通信部207によって受信された種々の情報(例えば、登録処理結果情報等)を一時記憶する。また、RAM203は、ストアコントローラ30から供給された商品ファイルを一時記憶してもよい。
CPU201は、ROM202に記憶された精算装置用プログラムを読み出してRAM203に展開し、展開した精算装置用プログラムの各ステップを実行することにより、精算装置20全体を制御する。
表示部205は、例えば、タッチパネル(例えば、液晶タッチパネル)であり、客や店員に種々の情報を表示し、また、タッチによる入力を受け付ける。例えば、表示部205は、買上商品の合計金額が出力される合計出力欄等を配置した精算画面(図9等参照)を表示する。また、表示部205は、商品登録装置10の店員用表示部105が表示する商品登録画面と同様の商品登録画面を表示するとともに、買上商品の登録操作(例えば、スキャナ部204によるバーコードの読み取り、プリセットボタンのタッチ等)に応じて買上商品に関する情報(商品名、単価等)を表示する。なお、CPU201は、操作(タッチ)に応じた処理を実行する。
操作部206は、客や店員からの種々の操作を受け付けるための各種の操作キー(小計キー、精算キー、置数キー、確認キー、訂正キー、プリセットキー等)を備える。なお、CPU101は、操作(操作キーの押下)に応じた処理を実行する。
通信部207は、LAN40を介して外部の装置と通信するための通信インタフェースである。ブザー208は、確認音、警告音などを発生させるための音発生部である。印字部209は、記録媒体を発行(出力)する。例えば、印字部209は、明細レシートを印字して発行する。なお、上述したように明細レシートの種類(内容)には複数種類がある。
釣銭機210は、現金の投入口及び排出口を備える。釣銭機210は、客によって投入口に投入された現金を計数して、その入金額をCPU201に通知する。また、釣銭機210は、CPU201から通知された釣銭額に基づいて、その釣銭額と等しい額の現金を排出口から排出する。
サインポール211は、複数色の表示灯を有し、それらの表示灯を点灯や点滅させることで、例えば、商品登録装置10の店員によって指定された旨、店員呼出中である旨等を報知する。
続いて、図4~図12を用いて、第1の実施形態におけるPOSシステム1の動作例について説明する。図4は、商品登録装置10の商品登録時の動作の一例を示すフローチャートである。図5は、商品登録装置10に表示される画面の一例である。具体的には、図5(A)は、商品Cを登録したときの商品登録画面の一例である。図5(B)は、ポイントカードの挿入を促すメッセージ画面の一例である。図6は、各種情報の一例である。
図7は、精算装置20の動作の一例を示すフローチャートである。図8は、精算装置20の動作の一例を示すフローチャート等である。具体的には、図8(A)は、図7のフローチャートの続きである。図8(B)は、ポイント付与の要否を確認する確認画面の一例である。図9は、精算装置20に表示される画面の一例である。具体的には、図9(A)は、当該精算装置20において買上商品の登録処理(買上商品の追加、取消)を実行しなかった場合に表示される精算画面の一例である。図9(B)は、当該精算装置20において買上商品の登録処理(買上商品の追加)を実行した場合に表示される精算画面の一例である。図9(C)は、図9(B)に示した精算画面とは異なる精算画面の一部分である。
図10及び図11は、ポイントカード、及び、明細レシートの一例である。具体的には、図10(A)は、商品登録装置10における登録処理の終了後に客に返却されるポイントカードの一例である。図10(B)は、精算装置20において登録処理(買上商品の追加、取消)を実行しなかった場合に精算処理の終了後に発行される明細レシートの一例である。図11(A)は、精算装置20において登録処理(買上商品の追加)を実行した場合に精算処理の終了後に発行される明細レシート(ポイント修正用コード付の明細レシート)の一例である。図11(B)は、図11(A)の明細レシート(ポイント修正用コード付の明細レシート)を用いて商品登録装置10においてポイント情報が修正され、商品登録装置10において客に返却されるポイントカードの一例である。図12は、ポイント修正時の商品登録装置10の動作の一例を示すフローチャートである。
まず図4を用いて商品登録装置10の商品登録時の動作を説明する。なお、各ステップの処理の主体は、特に断りがない限り、商品登録装置10(CPU101)である。
以下、必要に応じて適宜、具体例として、ある客Kが3個の商品(商品A、商品B、商品Cを各1個)を購入するケースを用いる場合がある。なお、客Kのポイントカードに記憶されている前回累計ポイントは109ポイントであるものとする。今回ポイントは、ポイント付与対象合計金額(ポイント付与対象商品の合計金額)が100円に達する毎に1ポイントが付与されるものとし、雨の日等のキャンペーン等は実施されていないものとする。また、商品Aは、ポイント付与対象商品であって税込価格は216円(消費税抜価格は200円、消費税は16円)であるものとする。商品Bは、ポイント付与対象商品ではなく税込価格は420円(消費税抜価格は389円、消費税は31円)であるものとする。商品Cは、ポイント付与対象商品であって税込価格は100円(消費税抜価格は93円、消費税は7円)であるものとする。
ステップS10:スキャナ部104のスキャン等により買上商品を登録する。ステップS10の実行後はステップS11に進む。
ステップS11:小計キーが押下されたか否かを判断する。小計キーが押下された場合(YES)にはステップS12に進む。一方、小計キーが押下されていない場合(NO)にはステップS10に戻る。つまり、店員は、全部の買上商品を登録した後に小計キーを押下する。
なお、客に今回ポイントを付与する場合には、店員は、小計キーの押下前に客からポイントカードを受け取ってカード読書部112に挿入する。つまり、客に今回ポイントを付与する場合には、店員は、客のポイントカードをカード読書部112に挿入した後に小計キーを押下する。
図5(A)は、ある店員(店員Tとする)が客Kの3個目の買上商品(商品C)を登録したときの商品登録画面を示している。図5(A)の商品登録画面の左側中段付近(符号a)には、登録された夫々の買上商品の商品名と単価とが表示され、その上部には、最後に登録された買上商品の商品名と単価とが表示されている。図5(A)の商品登録画面の右側中段付近(符号b)には、魚介類の各商品のプリセットボタンが配置され、その上部には、買上点数と合計金額とが表示されている。また、図5(A)の商品登録画面の下部には種々のボタンが配置されている。各ボタンについては適宜説明する。
ステップS12:ポイントカード挿入中であるか否か(読み書き等が可能な位置に存在しているか否か)を判断する。例えば、カード読書部112の内部(滞留部)にポイントカードが存在している場合には、カード読書部112のセンサからCPU101にポイントカード検出信号が送信されるように構成することにより、ポイントカード検出信号の有無に基づいてポイントカード挿入中であるか否かを判断してもよい。ポイントカード挿入中である場合(YES)にはステップS13に進む。一方、ポイントカード挿入中ではない場合(NO)にはステップS16に進む。
ステップS13:ポイント付与対象合計金額に基づいてポイントカードに記憶されている記憶内容(ポイント数等)を更新する。また、ポイントカードの印字領域の印字内容を更新する。ステップS13の実行後はステップS14に進む。
ステップS13について、例えは上述した客Kのケースにおいて客Kのポイントカードが挿入中である場合には、以下のようになる。商品登録装置10は、まず、商品A、商品B、商品Cのポイント付与対象区分を参照し、ポイント付与対象合計金額は316円(ポイント付与対象商品である商品A、商品Cの合計金額)を算出し、ポイント付与対象合計金額(316円)に基づいて今回ポイント数(3ポイント)を算出する。続いて、商品登録装置10は、算出した今回ポイント数(3ポイント)をポイントカードの記憶領域に記憶するとともに印字領域に印字する。また、商品登録装置10は、ポイントカードから今回累計ポイント数(109ポイント)を読み出し、ポイントカードから読み出した今回累計ポイント数(109ポイント)を前回累計ポイント数としてポイントカードの記憶領域に記憶するとともに印字領域に印字し、ポイントカードから読み出した今回累計ポイント数(109ポイント)に今回ポイント数(3ポイント)を加算したポイント数(112ポイント)を今回累計ポイント数としてポイントカードの記憶領域に記憶するとともに印字領域を印字する。
なお、ステップS13では、最終買上日や有効期限をポイントカードの記憶領域に記憶するとともに印字領域に印字する。なお、有効期限についてはポイントカードの記憶領域に記憶せずに印字領域への印字のみとしてもよい。
ステップS14:カード読書部112からポイントカードを排出する。図10(A)は、上述した客Kのケースにおいて客Kのポイントカードが挿入中であった場合に排出される客Kのポイントカードの一例である。排出されたポイントカードは客に返却される。ステップS14の実行後はステップS15に進む。
ステップS15:商品登録情報、サービス情報(ポイント情報)を含む登録処理結果情報を生成する。つまり、商品登録情報に加えてサービス情報を含む登録処理結果情報を生成する。例えば、上述した客Kのケースにおいて客Kがポイントカードを提示していた場合には、図6(A)の(a)~(d)の各情報を含むような登録処理結果情報を生成する。
ステップS15の実行後はステップS17に進む。
図6(A)の(a)の各情報(取引番号、レジ番号、レジ担当、顧客番号、ポイントカード番号)は、当該登録処理(当該取引)における基本情報である。図6(A)の(a)の「取引番号」は、各取引を識別する番号である。「レジ番号」は、登録処理を行った商品登録装置10を識別する番号である。「レジ担当」は、登録処理を行った店員を識別する番号である。「顧客番号」は、当該客の識別する番号である。「ポイントカード番号」は、当該ポイントカードを識別する番号(例えば、ポイントカードに記憶されている番号)である。なお、顧客番号とポイントカード番号とを別個に管理せずに、顧客番号とポイントカード番号のいずれか一方を管理してもよい。例えば、同一客に複数枚のポイントカードを発行しない運用とする場合には、顧客番号とポイントカード番号のいずれか一方を管理してもよい。
図6(A)の(b)の各情報(商品、単価(税込)、単価(税抜)、消費税、ポイント付与対象区分)は、当該登録処理における商品登録情報である。図6(A)の(b)「商品」は、当該客の個々の買上商品を識別する情報(商品コード)である。なお、商品コードに加え商品名も「商品」に含めるようにしてもよい。「単価(税込)」は、当該客の個々の買上商品の税込価格である。「単価(税抜)」は、当該客の個々の買上商品の税抜価格である。「消費税」は、当該客の個々の買上商品の消費税である。「ポイント付与対象区分」は、ポイント付与対象商品であるか否かを示す区分情報(例えば、フラグ等)である。図6において、ポイント付与対象区分「1」はポイント付与対象商品である旨を示し、ポイント付与対象区分「0」はポイント付与対象商品ではない旨を示している。
図6(A)の(c)の各情報(合計金額、課税対象(税抜)、消費税)は、当該登録処理における商品登録情報である。図6(A)の(c)の「合計金額」は、当該客の買上商品の合計金額(税込金額)である。「課税対象(税抜)」は、当該客の買上商品の合計金額(税抜金額)である。「消費税」は、当該客の買上商品の合計金額(税抜金額)に対応する消費税金額である。
図6(A)の(d)の各情報(ポイント付与対象合計金額、前回累計ポイント、今回ポイント、今回累計ポイント)は、当該登録処理におけるサービス情報である。図6(A)の(d)の「ポイント付与対象合計金額」は、ポイント付与対象商品の合計金額(税込金額)である。「前回累計ポイント」は、当該客の前回迄の累計ポイント数である。「今回ポイント」は、当該客が今回獲得するポイント数である。「今回累計ポイント」は、今回の処理後(今回ポイントを加算後)の累計ポイント数である。
ステップS16:商品登録情報を含む登録処理結果情報を生成する。つまり、サービス情報を含まない登録処理結果情報を生成する。例えば、上述した客Kのケースにおいて客Kがポイントカードを提示していなかった場合には、図6(A)の(a)~(c)の各情報を含むような登録処理結果情報(図6(A)の(d)の情報は含まない登録処理結果情報)を生成する。なお、図6(A)の(a)の「顧客番号」の項目については値がなくてもよいし、項目自体がなくてもよい。「ポイントカード番号」の項目についても同様である。ステップS16の実行後はステップS17に進む。
ステップS17:ステップS15又はステップS16において生成した登録処理結果情報をRAM103に記憶する。ステップS17の実行後はステップS18に進む。
ステップS18:ステップS15又はステップS16において生成した登録処理結果情報を店員によって指定された精算装置20に送信する。そして本フローチャートは終了する。
図4のフローチャートによれば、商品登録装置10は、今回ポイントを付与した場合(ステップS13)には、図6(A)の(d)に示したようなポイントに関するサービス情報(ポイント情報)を精算装置20に送信する(ステップS15、ステップS18)。
なお、図5(A)の下部の「精算機1ボタン」~「精算機3ボタン」の夫々は、夫々の精算装置20を指定するためのボタンである。例えば、「精算機1ボタン」は精算装置20aに対応し、「精算機2ボタン」は精算装置20bに対応し、「精算機3ボタン」は精算装置20cに対応する。例えば、店員Tは、「精算機1ボタン」~「精算機3ボタン」のいずれかをタッチすることにより精算装置20を指定する。また、登録処理結果情報は、LAN40を介して、当該商品登録装置10から店員によって指定された精算装置20に直接的に送信されるようにしてもよいし、当該商品登録装置10からストアコントローラ30に送信され、ストアコントローラ30を経由して店員によって指定された精算装置20に間接的に送信されるようにしてもよい。
また、図5(A)の下部の「ポイントカード強制排出ボタン」は、カード読書部112に挿入したポイントカード(滞留部に存在するポイントカード)を強制的に排出するためのボタンである。カード読書部112に挿入したポイントカードは、ポイントを付与(ステップS13)した後にポイントカード強制排出ボタンをタッチしなくても自動的に排出されるが(ステップS14)、ポイント付与前にポイントカードを排出したい場合にはポイントカード強制排出ボタンをタッチする。例えば、知人に買物を頼まれた客が本来店員に指し出すべき知人のポイントカードではなく客自身のポイントカードを誤って店員に差し出したため現在挿入中のポイントカードが客自身のポイントカードである場合や、客が2枚以上自分用のポイントカードを保有しており現在挿入中のポイントカードとは異なるポイントカードにポイントを加算したい場合などにおいて、客から現在挿入中のポイントカードを取り出したい旨の申し出があったときに店員はポイントカード強制排出ボタンをタッチする。
なお、ポイントカードが挿入されている場合と挿入されていない場合とでポイントカード強制排出ボタンの表示態様(表示位置、表示サイズ、表示色等)を異ならせてもよい。例えば、ポイントカードが挿入されている場合には挿入されていない場合に比べて目立つ表示態様としてもよい。また、ポイントカードが挿入されている場合にはポイントカード強制排出ボタンを表示しないようにしてもよい。
続いて図7及び図8(A)を用いて精算装置20における精算時の動作を説明する。なお、図7及び図8(A)における各ステップの処理の主体は、特に断りがない限り、精算装置20(CPU201)である。なお、商品Dは、ポイント付与対象商品であって税込価格は756円(消費税抜価格は700円、消費税は56円)であるものとする。
ステップS30:商品登録装置10から送信された登録処理結果情報(図4のステップS18参照)を受信する。受信した登録処理結果情報は例えばRAM203に記憶する。ステップS30の実行後はステップS32に進む。
ステップS32:合計金額を表示する。例えば、図9(A)に示した精算画面の合計欄aに買上点数とともに合計金額を表示する。例えば、ステップS30において図6(A)の(a)~(d)の各情報を含む登録処理結果情報を受信した場合には、図6(A)の(b)によれば買上点数は3点(商品A、商品B、商品C)であり、図6(A)の(c)によれば合計金額は736円であるため、図9(A)の合計欄aに買上点数「3個」とともに合計金額「736円」を表示する。なお、図9(A)に示した精算画面では、お預り欄b、おつり欄c、メッセージ欄dには金額やメッセージが表示されているが、ステップS32の処理時の段階においてはいずれも空欄である。ステップS32の実行後はステップS33に進む。
ステップS33:登録の変更操作があったか否かを判断する。つまり、買上商品の追加や取消など商品登録情報の変更を要する操作があったか否かを判断する。登録の変更操作があった場合(YES)にはステップS34に進む。一方、登録の変更操作がなかった場合(NO)にはステップS40に進む。なお、登録の変更操作は、客が買上商品の追加や取消を店員に申し出たことなどに基づいて当該店員が特別な操作(隠しコマンド(暗証番号等を含む)の入力や所定位置のタッチ等)を行った後に実行するものであってもよい。なお、精算装置20において商品を登録する画面は、商品登録装置10において表示される商品登録画面と同様のものであってもよい。
ステップS34:登録の変更操作に応じて商品登録情報等を変更する。即ち、商品登録装置10にて登録された一の商品を他の商品に変更する操作や、商品登録装置10にて登録されていない商品を追加登録する操作や、商品登録装置10にて登録された一の商品の登録を取り消す操作があった場合には、夫々の操作に応じて商品登録情報を変更(例えばRAM203に記憶している登録処理結果情報を更新)する。例えば、ステップS30において図6(A)の(a)~(d)の各情報を含む登録処理結果情報を受信した後にステップS33において商品Dを追加する追加登録する操作があった場合には、ステップS34において図6(A)(B)に示すように商品登録情報とサービス情報とを変更する。つまり、商品Dの追加登録に基づいて、図6(A)の(b)に示した商品登録情報を図6(B)の(b)のように変更し、図6(A)の(c)に示した商品登録情報を図6(B)の(c)のように変更し、図6(A)の(d)に示したサービス情報を図6(B)の(d)のように変更する。なお、商品Dの追加登録前のポイント付与対象合計金額は316円(商品A、商品Cの合計金額)であったため今回ポイント数は3ポイントであったが(図6(A)の(d))、商品Dの追加登録後のポイント付与対象合計金額が1072円(商品A、商品C、商品Dの合計金額)であるため今回ポイント数は10ポイント(図6(B)の(d))である。ステップS34の実行後はステップS35に進む。
ステップS35:合計金額を再表示する。例えば、ステップS30において図6(A)の(a)~(d)の各情報を含む登録処理結果情報を受信した後にステップS33において商品Dを追加する追加登録する操作があった場合には、図9(B)に示すように精算画面の合計欄aに買上点数「4個」とともに合計金額「1492円」を表示する。なお、図9(B)に示した精算画面では、お預り欄b、おつり欄c、メッセージ欄dには金額やメッセージが表示されているが、預り金の入金前の段階においてはいずれも空欄である。ステップS35の実行後はステップS40に進む。
ステップS40:預り金の入金があったか否かを判断する。つまり、客が釣銭機210の投入口に現金を投入することにより、釣銭機210から投入金額(入金額)の通知があったか否かを判断する。預り金の入金があった場合(YES)にはステップS41に進む。
一方、預り金の入金がなかった場合(NO)にはステップS43に進む。
ステップS41:預り金額を記憶(更新含む)する。即ち、投入金額の合計値を記憶する。ステップS41の実行後はステップS42に進む。
ステップS42:預り金額を表示(再表示含む)する。即ち、投入金額の合計値を客に表示する。ステップS42の実行後はステップS43に進む。
ステップS43:精算キーが押下(タッチ)されたか否かを判断する。即ち、精算すべき旨の客の指示があったか否かを判断する。精算キーが押下された場合(YES)にはステップS44に進む。一方、精算キーが押下されていない場合(NO)にはステップS33に戻る。つまり、客は、精算キーを押下する迄の間、買上商品の追加や取消を店員に申し出たり、釣銭機210の投入口に現金を投入したりすることができる。
ステップS44:預り金が不足しているか否かを判断する。即ち、ステップS41において記憶した預り金額が、買上商品の合計金額未満であるか否かを判断する。なお、登録の変更操作(ステップS33)がなかった場合には受信した合計金額(例えば図6(A)の(c)の合計金額)が買上商品の合計金額である。登録の変更操作があった場合には変更(更新)後の合計金額(例えば図6(B)の(c)の合計金額)が買上商品の合計金額である。預り金が不足している場合(YES)にはステップS33に戻る。一方、預り金が不足していない場合(NO)にはステップS45に進む。
ステップS45:変更操作で商品登録情報が変更されたか否かを判断する。例えば、ステップS30において受信した登録処理結果情報に含まれる商品登録情報を異なる2つの記憶領域に記憶しておき、ステップS34においては一方の記憶領域に記憶した商品登録情報を変更せずに他方の記憶領域に記憶した商品登録情報を変更するようにし、ステップS45では両記憶領域に記憶されている商品登録情報が一致しているか否かにより変更されたか否かを判断してもよい。商品登録情報が変更されていた場合(YES)にはステップS46に進む。一方、商品登録情報が変更されていなかった場合(NO)には図8(A)のステップS50に進む。
ステップS46:商品登録情報の変更により今回ポイントが増減したか否かを判断する。今回ポイントが増減した場合(YES)にはステップS47に進む。一方、今回ポイントが増減しなかった場合(NO)には図8(A)のステップS50に進む。なお、追加登録又は取消した買上商品がポイント付与対象商品ではない場合や、変更した買上商品同士(変更前の買上商品及び変更後の買上商品)がポイント付与対象商品ではない場合には、商品登録情報が変更されても今回ポイントは増減しない。また、追加登録又は取消した買上商品がポイント付与対象商品であっても合計金額の変動が少ない場合や、変更した買上商品同士がポイント付与対象商品であっても変更した買上商品同士の単価の差が少ない場合には、商品登録情報が変更されても今回ポイントは増減しない場合がある。
ステップS47:変更前の今回ポイント(商品登録装置10における登録処理において算出された今回ポイント)は0ポイントであったか否かを判断する。変更前の今回ポイントは0ポイントであった場合(YES)にはステップS48に進む。つまり、商品登録装置10における商品登録時の段階では今回ポイントは発生していなかったが、精算装置20における買上商品の追加等によって今回ポイントが発生した場合にはステップS48に進む。一方、変更前の今回ポイントは0ポイントでなかった場合(NO)には図8(A)のステップS60に進む。つまり、商品登録装置10における商品登録時の段階で今回ポイントは発生していたが、精算装置20における買上商品の追加等によって今回ポイントが増減した場合(0ポイントになった場合も含む)には図8(A)のステップS60に進む。
ステップS48:今回ポイントの要否を確認するメッセージを表示する。例えば、図8(B)に示すように、発生したポイント数(符号a)と、発生ポイントを獲得可能である旨のメッセージ(符号b)、発生ポイントの要否を確認するメッセージ(符号c)、及び、注意事項(符号d)を表示するとともに、必要である旨を指示する「はい(必要)ボタン」と不要である旨を指示する「いいえ(不要)ボタン」とを配置した確認画面を表示してもよい。当該確認画面は、「はい(必要)ボタン」又は「いいえ(不要)ボタン」のいずれかのタッチにより消去される。なお、例えば、ある客が、商品登録装置10においてポイント付与対象商品ではない商品B(税込価格420円)を1つ買い上げ(計1点のポイント付与対象合計金額は0円)、精算装置20においてポイント付与対象商品である商品A(税込価格216円)を1つ追加したような場合(計2点のポイント付与対象合計金額は216円)、図8(B)に示すように確認画面の背面側の精算画面(合計欄)には買上点数「2個」と合計金額「636円」とが表示される。ステップS48の実行後はステップS49に進む。
ステップS49:今回ポイントが必要である旨の操作があったか否かを判断する。必要である旨の操作があった場合(YES)、例えば図8(B)に示した確認画面において「はい(必要)ボタン」がタッチされた場合には図8のステップS60に進む。一方、必要である旨の操作がなかった場合(NO)、例えば図8(B)に示した確認画面において「いいえ(不要)ボタン」がタッチされた場合には図8のステップS50に進む。
ステップS50:釣銭額を算出する。ステップS50の実行後はステップS51に進む。
ステップS51:釣銭ありの場合には釣銭機210の排出口から釣銭を排出する。ステップS51の実行後はステップS52に進む。
ステップS52:明細レシートが発行される旨のメッセージを表示する(釣銭ありの場合には釣銭がある旨のメッセージも表示する)。ステップS52の実行後はステップS53に進む。
図9(A)は、図6(A)の(a)~(d)の各情報を含む登録処理結果情報を図7のステップS30において受信した場合にステップS52において表示される精算画面の一例である。つまり、上述した客Kのケースにおいて客Kがポイントカードを提示していた場合に商品登録装置10から送信される登録処理結果情報を受信し、且つ、今回ポイントの増減がなかった場合には、図9(A)に示したような精算画面が表示される。
図9(A)の合計欄aの買上点数「3個」と合計金額「736円」は、図6(A)の(b)に示した商品(商品A、商品B、商品C)の数と図6(A)の(c)に示した合計金額「736」を表している。図9(A)のお預り欄bの金額「750円」は、図7のステップS41において記憶された預り金額(つまり客Kの投入金額)を表している。図9(A)のおつり欄cの金額「14円」は、ステップS50において算出された釣銭額を表している。図9(A)のメッセージ欄dの「おつりとレシートをお受取りください。」は、ステップS52において表示されたメッセージである。
ステップS53:明細レシートを印字、発行する。具体的には、商品登録情報と精算情報とポイント情報とを含む明細レシートを印字、発行する。ステップS53の実行後はステップS64に進む。
図10(B)は、図6(A)の(a)~(d)の各情報を含む登録処理結果情報を図7のステップS30において受信した場合にステップS53にて印字、発行される明細レシートの一例である。つまり、ステップS30において図6(A)の(a)~(d)の各情報を含む登録処理結果情報を受信し、且つ、当該精算装置20において今回ポイントの増減がなかった場合には、図10(B)に示したような明細レシートが印字、発行される。
図10(B)のaには、図6(A)の(b)(c)に基づく商品登録情報が印字されている。図10(B)のbには、図6(A)の(c)の合計金額と、図7のステップS41において記憶された預り金額と、図8(A)のステップS50において算出された釣銭額とに基づく精算情報が印字されている。図10(B)のcには、図6(A)の(d)に基づくポイント情報(サービス情報)が印字されている。
ステップS60:釣銭額を算出する。ステップS50の実行後はステップS61に進む。
ステップS61:釣銭ありの場合には釣銭機210の排出口から釣銭を排出する。ステップS61の実行後はステップS62に進む。
ステップS62:ポイント修正情報付の明細レシートが発行される旨の メッセージを表示する(釣銭ありの場合には釣銭がある旨のメッセージも表示する)。ステップS62の実行後はステップS63に進む。
図9(B)は、図6(A)の(a)~(d)の各情報を含む登録処理結果情報を図7のステップS30において受信した場合にステップS62において表示される精算画面の一例である。つまり、上述した客Kのケースにおいて客Kがポイントカードを提示していた場合に商品登録装置10から送信される登録処理結果情報を受信し、且つ、商品Dを追加登録したことにより今回ポイントの増加があった場合には、図9(B)に示したような精算画面が表示される。
図9(B)の合計欄aの買上点数「4個」と合計金額「1492円」は、図6(B)の(b)に示した商品(商品A、商品B、商品C、商品D)の数と図6(B)の(c)に示した合計金額「1492」を表している。図9(B)のお預り欄bの金額「1502円」は、図7のステップS41において記憶された預り金額(つまり客Kの投入金額)を表している。図9(B)のおつり欄cの金額「10円」は、ステップS60において算出された釣銭額を表している。図9(B)のメッセージ欄dの「おつりとレシート(ポイント修正用コード付)をお受取りください。※登録装置でポイントの修正が必要です。」は、ステップS62において表示されたメッセージである。
なお、商品登録装置10における商品登録時の段階では今回ポイントは発生していなかったが、精算装置20における買上商品の追加等によって今回ポイントが発生し、且つ、今回ポイントが必要である旨の操作があった場合(ステップS49(YES)の場合)には、元々付与されていなかった今回ポイントが新たに付与されることになる。従って、図9(B)のメッセージ欄dに示したように元々付与されていた今回ポイントが修正される旨のメッセージではなく、図9(C)のメッセージ欄dに示したように元々付与されていなかった今回ポイントが付与されるようになった旨のメッセージを表示してもよい。つまり、図9(C)では「修正」ではなく「付与」としている。
ステップS63:ポイント修正情報付の明細レシートを印字、発行する。具体的には、商品登録情報と精算情報とポイント情報とポイント修正情報とポイント修正用バーコードとを含む明細レシートを印字、発行する。ステップS63の実行後はステップS64に進む。
図11(A)は、図6(A)の(a)~(d)の各情報を含む登録処理結果情報を図7のステップS30において受信した場合にステップS63にて印字、発行される明細レシートの一例である。つまり、ステップS30において図6(A)の(a)~(d)の各情報を含む登録処理結果情報を受信し、且つ、当該精算装置20において商品Dを追加登録したことにより今回ポイントが増加した場合には、図11(A)に示したような明細レシートが印字、発行される。
図11(A)のaには、図6(B)の(b)(c)に基づく商品登録情報が印字されている。図11(A)のbには、図6(B)の(c)の合計金額と、図7のステップS41において記憶された預り金額と、図8(A)のステップS60において算出された釣銭額とに基づく精算情報が印字されている。図11(A)のcには、図6(B)の(d)に基づくポイント情報(サービス情報)が印字されている。図11(A)のdには、「反映済ポイント」と「未反映ポイント(要修正ポイント)」とからなるポイント修正情報が印字されている。「反映済ポイント」は、ポイントカードに既に反映されている今回ポイント数である。図11(A)のdの「反映済ポイント」の3点は、図6(A)の(d)の今回ポイントの値「3」に基づくものである。「未反映ポイント」は、ポイントカードに未だ反映されていない今回ポイント数である。図11(A)のdの「未反映ポイント」の7点は、図6(B)の(d)の今回ポイントの値「10」から図6(A)の(d)の今回ポイントの値「3」を減算したものである。図11(A)のeには、ポイント修正用バーコードが印字されている。ポイント修正用バーコードは、ポイント修正情報(少なくとも「未反映ポイント」のポイント数)をコード化したバーコードである。
ステップS64:精算情報を含む精算処理結果情報を生成する。例えば、基本情報(例えば図6(A)の(a)に示した基本情報に精算処理を行った精算装置20を識別する番号を追加した基本情報)と、商品登録情報(例えば図6(A)の(b)(c)や図6(B)の(b)(c)に示した商品登録情報)と、精算情報(例えば図10(B)のb又は図11(A)のbに示した合計金額、預り金額、釣銭額等)とを含む精算処理結果情報を生成する。なお、生成した精算処理結果情報をRAM203に記憶してもよい。ステップS64の実行後はステップS65に進む。
ステップS65:ステップS64において生成した精算処理結果情報をストアコントローラ30に送信する。そして本フローチャートは終了する。
続いて図12を用いて商品登録装置10におけるポイント修正時の動作を説明する。なお、図12における各ステップの処理の主体は、特に断りがない限り、商品登録装置10(CPU101)である。
ステップS70:ポイント修正情報を取得する。具体的には、ポイント修正情報付の明細レシートに印字されているポイント修正用バーコードをスキャナ部104によって読み取らせることによってポイント修正情報を取得する。例えば、上述した客Kのケースでは、図11(A)に示した客Kのポイント修正情報付の明細レシートに印字されているポイント修正用バーコードをスキャナ部104によって読み取らせることによってポイント修正情報(未反映ポイントが7ポイントであることを示した情報等)を取得する。ステップS70の実行後はステップS71に進む。
ステップS71:ポイント修正情報を記憶する。例えば、ポイント修正情報をRAM103に記憶する。ステップS71の実行後はステップS72に進む。
ステップS72:ポイントカード挿入中であるか否かを判断する。例えば、上述した客Kのケースでは、図10(A)に示した客Kのポイントカードが挿入中であるか否かを判断する。ポイントカード挿入中である場合(YES)にはステップS73に進む。一方、ポイントカード挿入中ではない場合(NO)にはステップS83に進む。
ステップS73:ポイントカードの挿入を促すメッセージを表示する。例えば、図5(B)に示すように、ポイントカードの挿入を求める理由(符号a)と、ポイントカードの挿入を求めるメッセージ(符号b)とを表示したメッセージ画面を表示する。ステップS73の実行後はステップS74に進む。
ステップS74:ポイントカード挿入中であるか否かを判断する。ポイントカード挿入中である場合(YES)にはステップS75に進む。一方、ポイントカード挿入中ではない場合(NO)にはステップS74に戻る。
ステップS75:ステップS73において表示したメッセージを消去する。ステップS75の実行後はステップS83に進む。
ステップS83:ポイント修正情報に基づいてポイントカードに記憶されている記憶内容を更新する。また、ポイントカードの印字領域の印字内容を更新する。ステップS83の実行後はステップS84に進む。
ステップS83について、例えば客Kのケースでは以下のようになる。商品登録装置10は、ポイントカードから今回ポイント数(3ポイント)と今回累計ポイント数(112ポイント)を読み出し、読み出した今回ポイント数(3ポイント)に未反映ポイント(7ポイント)を加算したポイント数(10ポイント)を新たな今回ポイント数としてポイントカードの記憶領域に記憶するとともに印字領域に印字し、読み出した今回累計ポイント数(112ポイント)に未反映ポイント(7ポイント)を加算したポイント数(119ポイント)を新たな今回累計ポイント数としてポイントカードの記憶領域に記憶するとともに印字領域に印字する。
ステップS84:ポイントカードを排出する。これにより、図11(B)に示すようなポイントカードが排出される。そして本フローチャートは終了する。排出されたポイントカードは客に返却される。なお、図11(B)の内容は、図10(B)の内容に、精算装置20における商品Dの追加登録によって生じた未反映ポイント(7ポイント)を加算した内容になっている。精算装置20において買上商品の取消などがあった場合には未反映ポイントがマイナスの値となる場合がある。
以上、第1の実施形態に係るPOSシステム1によれば、商品登録装置10においてポイントカードのポイント数を更新し終えた後に、精算装置20において商品の変更(買上商品の追加、取消)があった場合には、精算装置20においてポイント修正情報付の明細レシートが発行され、当該ポイント修正情報付の明細レシートを商品登録装置10において読み取らせることにより、精算装置20における商品の変更によって発生したポイント数の増減をポイントカードに反映させることができる。
(第2の実施形態)
以下、第2の実施形態に係るPOSシステムについて説明する。第2の実施形態におけるネットワーク構成や、商品登録装置10の構成や、精算装置20の構成や、ストアコントローラ30の構成は、第1の実施形態と同様である。以下、上述のネットワーク構成等の第1の実施形態と共通する部分については説明の一部又は全部を省略し、第1の実施形態と異なる部分を中心に第2の実施形態について説明する。
(第2の実施形態のポイントシステムの概要)
1.第1の実施形態と同様、希望する客にポイントカード(リライトカード)を発行する。
2.第1の実施形態と同様、商品登録時に客がポイントカードを指し出した場合には今回ポイント数を算出し、当該客のポイントカードのポイント数を更新する。
3.第1の実施形態と同様、商品登録時に客がポイントカードを指し出してポイントの使用(消費)を宣言した場合には、使用ポイント数に応じた金額を買上商品の合計金額から減額するとともに、当該客のポイントカードのポイント数を更新する。
4.第2の実施形態では、商品登録装置10においてポイントカードのポイント数を更新し終えた後の精算時に、買上商品の追加や取消が必要になった場合には、商品登録装置10に取引を呼び戻し、商品登録装置10において買上商品の追加や取消を行う。商品登録装置10では、買上商品の追加、取消を行った後の最終的なポイント付与対象合計金額や、宣言した最終的な使用ポイント数に基づいて当該客のポイントカードのポイント数を更新(呼び戻し前に既に1回更新しているため再更新とも言える)する。
続いて、図13~図19を用いて、第2の実施形態におけるPOSシステムの動作例について説明する。図13は、精算装置20の動作の一例を示すフローチャートである。図14は、登録の変更(買上商品の追加、取消)時の商品登録装置10の動作の一例を示すフローチャートである。図15は、図14のフローチャートの続きである。つまり、図14及び図15は、呼び戻し後における商品登録装置10の動作の一例を示すフローチャートである。なお、第2の実施形態における商品登録装置10の商品登録時の動作は、第1の実施形態における商品登録装置10の商品登録時の動作(図4参照)と同様である。
図16~図18は、商品登録装置10に表示される画面の一例である。具体的には、図16(A)は、商品登録前の登録処理画面の一例である。図16(B)は、未精算一覧画面の一例である。図17(A)は、呼び戻しによって表示される商品登録画面の一例である。図17(B)は、ポイントカードの挿入を促すメッセージ画面の一例である。図18(A)は、適切なポイントカードの挿入を促すメッセージ画面の一例である。図18(B)は、商品Dを追加登録したときの商品登録画面の一例である。図19は、ポイントカード、及び、明細レシートの一例である。具体的には、図19(A)は、商品登録装置10における登録処理(買上商品の追加、取消)の終了後に客に返却されるポイントカードの一例である。図19(B)は、商品登録装置10において登録処理(買上商品の追加、取消)が行われた場合に、精算装置20において精算処理の終了後に発行される明細レシートの一例である。
まず図13を用いて精算装置20における精算時の動作を説明する。なお、図13における各ステップの処理の主体は、特に断りがない限り、精算装置20(CPU201)である。
ステップS130:第1の実施形態の図7のステップS30と同様、商品登録装置10から送信された登録処理結果情報(図4のステップS18参照)を受信する。受信した登録処理結果情報は例えばRAM203に記憶する。ステップS130の実行後はステップS131に進む。
ステップS131:当該取引の精算処理が保留されている場合には精算処理の保留を解除する。ステップS131の実行後はステップS132に進む。
ステップS131に関連し、ある取引の処理の保留について説明する。ある取引の処理が保留されているとは、当該取引の当該処理の進行が制限(禁止)されていることである。つまり、ある取引の精算処理が保留されているとは、当該取引の精算処理の進行が制限されていることである。ある取引の精算処理を保留するときにはRAM203に当該取引について精算処理を保留する旨の情報を記憶し、ある取引の精算処理が保留されているか否かを当該取引について精算処理を保留する旨の情報がRAM203に記憶されているか否かに基づいて判断し、ある取引の精算処理が保留されていると判断した場合には当該取引の精算処理の進行を制限すればよい。一方、ある取引の精算処理の保留を解除するときには、RAM203に記憶されている当該取引について精算処理を保留する旨の情報を消去すればよい。
従って、ステップS131では、当該取引について精算処理を保留する旨の情報がRAM203に記憶されていると判断した場合には、RAM203に記憶されている当該取引について精算処理を保留する旨の情報を消去すればよい。一例として、RAM203の所定領域に保留取引記憶エリアを設け、ある取引の精算処理を保留するときには保留取引記憶エリアに当該取引の取引番号を記憶するようにし、ステップS131では、保留取引記憶エリアに当該取引の取引番号が記憶されていると判断した場合には保留取引記憶エリアに記憶されている当該取引の取引番号を消去すればよい。
ステップS132:第1の実施形態の図7のステップS32と同様、合計金額を表示する。ステップS132の実行後はステップS136に進む。
ステップS136:精算処理の保留操作があったか否かを判断する。つまり、当該取引の精算処理を保留させる操作があったか否かを判断する。精算処理の保留操作があった場合(YES)にはステップS137に進む。一方、精算処理の保留操作がなかった場合(NO)にはステップS140に進む。なお、精算処理の保留操作は、客が買上商品の追加や取消を店員に申し出たことなどに基づいて当該店員が特別な操作(隠しコマンド(暗証番号等を含む)の入力や所定位置のタッチ等)を行った後に実行するものであってもよい。
ステップS137:精算処理の保留操作に応じて当該取引の精算処理を保留する。例えば、上述した保留取引記憶エリアに当該取引の取引番号を記憶してもよい。ステップS137の実行後はステップS138に進む。
ステップS138:呼び戻し要求を送信する。呼び戻し要求とは、ステップS130において受信した登録処理結果情報の送信元の商品登録装置10に当該取引の処理を戻すための要求である。即ち、当該取引の処理を戻すために、ステップS130において受信した登録処理結果情報の送信元の商品登録装置10に呼び戻し要求を送信する。なお、呼び戻し要求は、LAN40を介して、当該精算装置20から上記送信元の商品登録装置10に直接的に送信されるようにしてもよいし、当該精算装置20からストアコントローラ30に送信され、ストアコントローラ30を経由して上記送信元の商品登録装置10に間接的に送信されるようにしてもよい。そして本フローチャートは終了する。
なお、商品登録装置10は、ある精算装置20から送信された呼び戻し要求(図13のステップS138参照)を受信した場合には、当該精算装置20からの処理の呼び戻しが必要である旨(若しくは、単に、当該精算装置20から呼び戻し要求を受信した旨)を報知する。例えば、商品登録装置10は、精算装置20aから送信された呼び戻し要求を受信した場合には、図16(A)に示すように、精算装置20aに対応する「精算機1ボタン」の上部に「呼戻必要」と記されたアイコン(符号a)を表示することにより、店員に対し、精算装置20aからの処理の呼び戻しが必要である旨を報知してもよい。
また、図16(A)に示す例では、精算装置20bに対応する「精算機2ボタン」の上部に「釣銭不足」と記されたアイコン(符号b)を表示することにより、店員に対し、精算装置20aが釣銭不足となっている旨を報知している。また、精算装置20cに対応する「精算機3ボタン」の上部に「オフライン」と記されたアイコン(符号c)を表示することにより、店員に対し、精算装置20cとの通信がオフライン(例えば、精算装置20cの電源がOFF等)になっている旨を報知している。
ステップS140:第1の実施形態の図7のステップS40と同様、預り金の入金があったか否かを判断する。預り金の入金があった場合(YES)にはステップS141に進む。一方、預り金の入金がなかった場合(NO)にはステップS143に進む。
ステップS141:第1の実施形態の図7のステップS41と同様、預り金額を記憶(更新含む)する。ステップS141の実行後はステップS142に進む。
ステップS142:第1の実施形態の図7のステップS42と同様、預り金額を表示(再表示含む)する。ステップS142の実行後はステップS143に進む。
ステップS143:第1の実施形態の図7のステップS43と同様、精算キーが押下(タッチ)されたか否かを判断する。精算キーが押下された場合(YES)にはステップS144に進む。一方、精算キーが押下されていない場合(NO)にはステップS136に戻る。つまり、客は、精算キーを押下する迄の間、買上商品の追加や取消を店員に申し出たり、釣銭機210の投入口に現金を投入したりすることができる。
ステップS144:第1の実施形態の図7のステップS44と同様、預り金が不足しているか否かを判断する。預り金が不足している場合(YES)にはステップS136に戻る。一方、預り金が不足していない場合(NO)にはステップS150に進む。
ステップS150:第1の実施形態の図8のステップS50と同様、釣銭額を算出する。
ステップS150の実行後はステップS151に進む。
ステップS151:第1の実施形態の図8のステップS51と同様、釣銭ありの場合には釣銭機210の排出口から釣銭を排出する。ステップS151の実行後はステップS152に進む。
ステップS152:第1の実施形態の図8のステップS51と同様、明細レシートが発行される旨のメッセージを表示する(釣銭ありの場合には釣銭がある旨のメッセージも表示する)。つまり、図6(A)の(a)~(d)の各情報を含む登録処理結果情報をステップS130において受信している場合には、例えば図9(A)に示すような精算画面を表示する。ステップS152の実行後はステップS153に進む。
ステップS153:第1の実施形態の図8のステップS53と同様、明細レシートを印字、発行する。つまり、図6(A)の(a)~(d)の各情報を含む登録処理結果情報をステップS130において受信している場合には、図10(B)に示したような明細レシートが印字、発行される。ステップS153の実行後はステップS164に進む。
ステップS164:第1の実施形態の図8のステップS64と同様、精算情報を含む精算処理結果情報を生成する。なお、生成した精算処理結果情報をRAM203に記憶してもよい。ステップS164の実行後はステップS165に進む。
ステップS165:ステップS164において生成した精算処理結果情報をストアコントローラ30に送信する。そして本フローチャートは終了する。
続いて図14及び図15を用いて商品登録装置10における登録の変更(買上商品の追加、取消)時の動作を説明する。なお、図14及び図15における各ステップの処理の主体は、特に断りがない限り、商品登録装置10(CPU101)である。なお、商品登録装置10は、精算装置20aから送信された呼び戻し要求(図13のステップS138参照)を受信しており、図14に示したフローチャートの開始時には、図16(A)に示すように精算装置20aに対応する「精算機1ボタン」の上部に「呼戻必要」と記されたアイコンを表示しているものとする。
ステップS270:取引を呼び戻す。つまり、登録処理は完了しているが精算処理が完了していない状態の取引(未精算取引)を、登録処理の完了前の状態(例えば小計キー押下前の状態)にする。ステップS270の実行後はステップS271に進む。
ステップS270に関して、商品登録装置10が、精算装置20aから送信された呼び戻し要求を受信し、呼び戻しを行う迄の流れを、図16(A)、図16(B)及び図17(A)を用いて説明する。
図16(A)に示すように登録処理画面において「精算機1ボタン」の上部に「呼戻必要」と記されたアイコンが表示されているのを確認した店員は、未精算一覧画面を表示するための「未精算一ボタン」をタッチする。未精算一覧画面とは、未精算取引を一覧表示等するための画面である。「未精算一ボタン」がタッチされた場合、商品登録装置10は、図16(B)に示したような未精算一覧画面を表示する。
図16(B)の未精算一覧画面の左側の一覧表示領域(符号a)には、当該商品登録装置10において登録処理が行われた3件の未精算取引が一覧表示されている。例えば、番号「1」に対応付けて3件のうち最も新しい未精算取引(取引番号「1235」の未精算取引)が表示され、番号「2」に対応付けて2番目に新しい未精算取引(取引番号「1234」の未精算取引)が表示され、番号「3」に対応付けて最も古い未精算取引(取引番号「1233」の未精算取引)が表示されている。また、夫々の未精算取引の右端には、送信先の精算装置20(夫々の未精算取引の精算処理を実行する精算装置20)に関する情報が表示されている。また、一覧表示領域では、個々の未精算取引の表示領域をタッチすることにより個々の未精算取引を選択可能である。また、現在、いずれの未精算取引が選択されているかが分かるように選択されている未精算取引の番号を強調表示する。図16(B)の場合、番号「2」の未精算取引が選択されていることが分かるように番号「2」を強調表示している。なお、「未精算一ボタン」がタッチされた後に最初に表示する未精算表示画面においては一の未精算取引(例えば、番号「1」の未精算取引)が初期選択されていてもよいし、呼び戻し要求を受信した場合には呼び戻し要求に係る未精算取引が初期選択されていてもよい。図16(B)の未精算一覧画面の右側の取引内容表示領域(符号b)には、一覧表示領域において選択されている未精算取引の詳細(買上商品に関する情報、各種ポイント数、送信先等)が表示されている。
図16(B)に示すように未精算一覧画面において番号「2」の未精算処理が選択された状態で「呼び戻すボタン」がタッチされた場合、商品登録装置10は、番号「2」の未精算取引を呼び戻す。具体的には、図16(B)の未精算一覧画面に代えて図17(A)の図17(A)に示すような登録処理画面を表示する。図17(A)に示した登録処理画面には、図5(A)に示した登録処理画面の内容と同様の買上商品が表示されている。また、図17(A)に示した登録処理画面では、「呼戻必要」と記されたアイコンに代えて「呼戻中」と記されたアイコンが、精算装置20aに対応する「精算機1ボタン」の上部に表示されている。つまり、店員に対し、登録処理画面に現在表示中の内容(買上商品等)は、精算装置20aから呼び戻した処理の内容である旨を報知している。
ステップS271:呼び戻した取引においてポイントカードが利用されていたか否かを判断する。例えば、RAM103に記憶されている当該取引の登録処理結果情報(図4のステップS17において記憶した登録処理結果情報)にサービス情報が含まれているか否かによって呼び戻した取引においてポイントカードが利用されていたか否かを判断してもよい。つまり、当該取引の登録処理結果情報にサービス情報が含まれていた場合には呼び戻した取引においてポイントカードが利用されていたと判断し、当該取引の登録処理結果情報にサービス情報が含まれていなかった場合には呼び戻した取引においてポイントカードが利用されていなかったと判断してもよい。ポイントカードが利用されていた場合(YES)にはステップS272に進む。一方、ポイントカードが利用されていなかった場合(NO)には図15のステップS310に進む。
ステップS272:第1の実施形態の図12のステップS72と同様、ポイントカード挿入中であるか否かを判断する。ポイントカード挿入中である場合(YES)にはステップS280に進む。一方、ポイントカード挿入中ではない場合(NO)にはステップS273に進む。
ステップS273:第1の実施形態の図12のステップS73と同様、ポイントカードの挿入を促すメッセージを表示する。例えば、図17(B)に示すように、ポイントカードの挿入を求める理由(符号a)と、ポイントカードの挿入を求めるメッセージ(符号b)とを表示したメッセージ画面を表示する。ステップS73の実行後はステップS74に進む。
ステップS274:第1の実施形態の図12のステップS74と同様、ポイントカード挿入中であるか否かを判断する。ポイントカード挿入中である場合(YES)にはステップS275に進む。一方、ポイントカード挿入中ではない場合(NO)にはステップS274に戻る。
ステップS275:第1の実施形態の図12のステップS75と同様、ステップS273において表示したメッセージを消去する。ステップS275の実行後はステップS280に進む。
ステップS280:挿入中のポイントカードは呼び戻した取引において利用されていたポイントカードであるか否かを判断する。例えば、挿入中のポイントカードのポイントカード番号と、RAM103に記憶されている当該取引の登録処理結果情報(図4のステップS17において記憶した登録処理結果情報)に含まれるポイントカード番号とが一致しているか否かによって、挿入中のポイントカードが呼び戻した取引において利用されていたポイントカードであるか否かを判断してもよい。つまり、ポイントカード番号が一致していた場合には挿入中のポイントカードは呼び戻した取引において利用されていたポイントカードであると判断し、ポイントカード番号が一致していなかった場合には挿入中のポイントカードは呼び戻した取引において利用されていたポイントカードではないと判断してもよい。挿入中のポイントカードは呼び戻した取引において利用されていたポイントカードであった場合(YES)には図15のステップS310に進む。一方、挿入中のポイントカードは呼び戻した取引において利用されていたポイントカードではなかった場合(NO)にはステップS281に進む。
ステップS281:呼び戻した取引において利用されていたポイントカードではない旨のメッセージを表示する。例えば、図18(A)に示すように、先ほど利用したポイントカードとは異なるポイントカードが挿入された旨(符号a)と、先ほど利用したポイントカードの挿入を求めるメッセージ(符号b)とを表示するとともに、先ほど利用したポイントカードを挿入することについて了解した旨を指示する「OKボタン」とを配置した確認画面を表示してもよい。ステップS281の実行後はステップS282に進む。
ステップS282:先ほど利用したポイントカードを挿入することについて了解した旨の操作があったか否かを判断する。了解した旨の操作があった場合(YES)、例えば図18(A)に示した確認画面において「OKボタン」がタッチされた場合にはステップS283に進む。一方、必要である旨の操作がなかった場合(NO)、例えば図18(A)に示した確認画面において「OKボタン」がタッチされなかった場合にはステップS282に戻る。
ステップS283:ステップS281において表示したメッセージを消去する。ステップS283の実行後はステップS284に進む。
ステップS284:ポイントカードを排出する。これにより、呼び戻した取引において利用されていたポイントカードとは異なるポイントカード(誤って挿入れたポイントカードが排出される。ステップS283の実行後はステップS272に戻る。
ステップS310:スキャナ部104のスキャン等により買上商品を変更等(追加、取消)する。ステップS310の実行後はステップS311に進む。なお、変更等がなければステップS310の処理は行わずにステップS311に進む。
ステップS311:第1の実施形態の図4のステップS11と同様、小計キーが押下されたか否かを判断する。小計キーが押下された場合(YES)にはステップS312に進む。一方、小計キーが押下されていない場合(NO)にはステップS310に戻る。
図18(B)は、ステップS270において客Kの未精算取引(図5(A)、図6(A)参照)が呼び戻された後にステップS310において4個目の買上商品(商品D)が追加されたときの商品登録画面を示している。
ステップS312:第1の実施形態の図4のステップS12と同様、ポイントカード挿入中であるか否かを判断する。ポイントカード挿入中である場合(YES)にはステップS313に進む。一方、ポイントカード挿入中ではない場合(NO)にはステップS316に進む。
ステップS313:第1の実施形態の図4のステップS13と同様、ポイント付与対象合計金額に基づいてポイントカードに記憶されている記憶内容を再更新(更新)する。また、ポイントカードの印字領域の印字内容を更新する。ステップS313の実行後はステップS314に進む。
ステップS314:第1の実施形態の図4のステップS14と同様、ポイントカードを排出する。例えば、上述した客Kのケースでは(呼び戻し後に商品Dを追加登録した場合には)、図19(A)に示すようなポイントカードが排出される。なお、図19(A)のポイントカードのポイント数の記憶内容は、図11(B)のポイントカードと同様である。ステップS314の実行後はステップS315に進む。
ステップS315:第1の実施形態の図4のステップS15と同様、商品登録情報、サービス情報(ポイント情報)を含む登録処理結果情報を生成する。上述した客Kのケースでは、図6(B)の(a)~(d)の各情報を含むような登録処理結果情報を生成する。ステップS315の実行後はステップS317に進む。
ステップS316:第1の実施形態の図4のステップS16と同様、商品登録情報を含む登録処理結果情報を生成する。ステップS316の実行後はステップS317に進む。
ステップS317:第1の実施形態の図4のステップS17と同様、ステップS315又はステップS316において生成した登録処理結果情報をRAM103に記憶する。ステップS317の実行後はステップS318に進む。
ステップS318:第1の実施形態の図4のステップS18と同様、ステップS315又はステップS316において生成した登録処理結果情報を呼び戻し元の精算装置20(「呼戻中」と記されたアイコンがある精算装置20)に送信する。そして本フローチャートは終了する。
商品登録装置10の呼び戻し後の処理(図14及び図15)を実行した後は、精算装置20にて精算処理(図13)が実行される。呼び戻しがあった取引(図13のステップS137において精算処理が保留され、続くステップS138において呼び戻し要求が送信された取引)について、再度、ステップS130において登録処理結果情報を受信した場合には、精算装置20は、当該取引の精算処理の保留を解除する(図13のステップS131)。保留を解除後の処理(ステップS132~)は上述した通りである。
上述した客Kのケースにおいて呼び戻し後に商品Dが追加登録された場合には、図13のステップS153において、図19(B)に示すような明細レシートが印字、発行される。なお、図19(B)の明細レシートに印字された商品登録情報(図19(B)のa)や精算情報(図19(B)のb)やポイント情報(図19(B)のc)は、図11(A)の明細レシート(ポイント修正用コード付の明細レシート)に印字された商品登録情報(図11(A)のa)や精算情報(図11(A)のb)やポイント情報(図11(A)のc)と同様である。
以上、第2の実施形態に係るPOSシステムによれば、ポイントカードのポイント数が更新された取引を呼び戻した場合、カード読書部112に先程利用したポイントカード(ポイント数が更新されたポイントカード)が挿入されていることを条件に、商品の変更(買上商品の追加、取消)が可能になるため、呼び戻し後における商品の変更によって発生したポイント数の増減をポイントカードに確実に反映させることができる。
また、第2の実施形態に係るPOSシステムによれば、商品登録時にポイントカードを提示していなかったため今回ポイントが付与されなかったことを精算時に気付いた場合には、呼び戻し後にポイントカードを提示すれば、付与されていなかった今回ポイントが付与されるようになる。上記のような場合には、商品登録装置10は、例えば、呼び戻し後にポイントカードを挿入し、買上商品の追加や取消を行わずに単に小計キーを押下すればよい。
以上、第1の実施形態及び第2の実施形態について説明したが、装置の構成、データの構成、フローチャートで示した処理等は、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、任意に変更及び修正が可能である。
例えば、図4に示したフローチャートによれば、ポイントカードが挿入されている場合には(ステップS12(YES))、サービス情報を含む登録処理結果情報を常に生成するが(ステップS15)、サービス情報を含む登録処理結果情報を生成する場合とサービス情報を含まない登録処理結果情報とがあってもよい。例えば、ポイントカードが挿入されている場合であっても今回ポイントが付与されないときには(ポイント付与対象合計金額が付与最小単位分の金額未満であったとき)には、ポイントカードが挿入されていない場合(ステップS12(NO))と同様、サービス情報を含まない登録処理結果情報を生成してもよい(ステップS16)。
また、図4に示したフローチャートのステップS17においてRAM103ではなくハードディスク107に登録処理結果情報を記憶してもよい。また、ステップS17の処理を実行しなくてもよい(つまり、自装置内に登録処理結果情報を記憶しなくてもよい)。ステップS17の処理を実行しない場合には、登録処理結果情報をストアコントローラ30に送信してストアコントローラ30に登録処理結果情報を記憶させてもよい。なお、図14における、呼び戻した取引においてポイントカードが利用されていたか否かの判断(ステップS271)や、挿入中のポイントカードが呼び戻した取引において利用されていたポイントカードであるか否かの判断(ステップS280)は、例えば、登録処理結果情報を送信した送信先の精算装置20から登録処理結果情報を受信(例えば、呼び戻し要求とともに受信、登録処理結果情報を含む呼び戻し要求を受信等)することにより実行してもよいし、登録処理結果情報を送信した送信先の精算装置20(呼び戻し要求の送信元の精算装置20)に問い合わせることにより実行してもよい。また、ストアコントローラ30に登録処理結果情報を記憶させている場合にはストアコントローラ30に問い合わせることにより実行してもよい。
また、図6に示した各種情報は一例である。例えば、基本情報(図6(A)の(a)等)又はサービス情報(図6(A)の(d)等)には、最終買上日に関する情報が含まれていてもよい。また例えば、サービス情報(図6(A)の(d)等)には、特別ポイント(例えば、雨の日等のキャンペーン等によって特別に付与したポイント)に関する情報が含まれていてもよい。また例えば、ポイント付与対象区分については商品ファイルを参照することとし、商品登録情報(図6(A)の(b)等)から除外してもよい。
また、第1の実施形態においては、ポイント修正用コード付の明細レシートを読み取るのは、ポイント数を最初に更新した商品登録装置10(登録処理を実行した商品登録装置10)であったが、ポイント数を最初に更新した商品登録装置10とは異なる商品登録装置10においてポイント修正用コード付の明細レシートを読み取るようにしてもよい。つまり、最初にポイントを付与した商品登録装置10とは別の商品登録装置10において最初に付与したポイントを修正してもよい。なお、上記の別の商品登録装置10は、稼働が少ないものであってもよい。
また、商品登録装置10はカード読書部112を備えるが(図2参照)、装置の構成はこれに限定されない。例えば、カード読書機能を有しない商品登録装置にカード読書装置(カード読書部112と同様のカード読書機能を有し、商品登録装置と通信可能なカード読書装置。以下、カード読書装置A)を接続(有線又は無線通信による接続)してもよい。即ち、商品登録装置に別体であるカード読書装置Aを接続することにより、商品登録装置10と同様の機能を実現してもよい。
また、第1の実施形態においては、商品登録装置10がポイントを修正する処理(図12参照)を実行するが、商品登録装置10以外の装置がポイントを修正する処理を実行してもよい。例えば、カード読書装置(カード読書部112と同様のカード読書機能と、ポイント修正用バーコード(図11(A)のe参照)を認識する認識機能(スキャナ部)とを有するカード読書装置。以下、カード読書装置B。LAN40に接続して他の装置と通信可能であってもよい)がポイントを修正する処理を実行してもよい。例えば、買上商品を登録する商品登録装置10においてポイントを付与し、精算装置20において商品を変更等した場合には、当該精算装置20において印字、発行されるポイント修正用コード付の明細レシートのポイント修正用バーコードをカード読書装置Bに読み取らせることによってポイントを修正してもよい。つまり、ポイントカードのポイントの修正は、カード読書装置Bを設置したサービスカウンターで行うようにしてもよい。サービスカウンター(カード読書装置B)においてポイントを修正すれば、商品登録装置10における登録処理に影響を与えることなく好適である。従って、サービスカウンター(カード読書装置B)を設置している店舗ではサービスカウンターにおいてポイントを修正し、設置していない店舗では第1の実施形態の如く商品登録装置10(又は、カード読書装置A)においてポイントを修正するようにしてもよい。
また、ポイント修正用コード付の明細レシート(図11(A)参照)には、当該明細レシートの使用期限(つまり、ポイントの修正可能期限。例えば当該明細レシートの発行日)を設定してもよい。また、ポイント修正用バーコード(図11(A)のe参照)は、ポイント修正情報(図11(A)のd参照)と上記使用期限とをコード化したバーコードであってもよい(他の情報を更にコード化したバーコードであってもよい)。商品登録装置10では、ポイント修正情報と上記使用期限とをコード化したポイント修正用バーコードを読み取って(図12のステップS70)、使用期限をチェックし、使用期限内であることを条件にポイントを修正するようにしてもよい。なお、ポイント修正用バーコードとは別に、上記使用期限をコード化したバーコードを印字してもよい。
また、ポイント修正用バーコード(図11(A)のe参照)は、ポイント修正情報とポイントカード番号(商品登録時に使用したポイントカードを識別する情報)とをコード化したバーコードであってもよい(他の情報を更にコード化したバーコードであってもよい)。なお、ポイント修正用バーコードとは別に、上記ポイントカード番号をコード化したバーコードを印字してもよい。
また、第2の実施形態の商品登録装置10による呼び戻し後の処理(図14参照)では、挿入中のポイントカードがポイント数の修正対象のポイントカードであるか否かをチェックしているが(ステップS280)、第1の実施形態の商品登録装置10によるポイントの修正時の処理(図12参照)においても同様に、挿入中のポイントカードがポイント数の修正対象のポイントカードであるか否かをチェックするようにしてもよい。
また、第2の実施形態の呼び戻し後の処理(図14参照)において、商品登録装置10は、呼び戻し元の精算装置20(精算処理を保留している精算装置20)に登録処理結果情報をしているが、呼び戻し元の精算装置20とは異なる精算装置20に登録処理結果情報を送信してもよい。なお、商品登録装置10は、呼び戻し元の精算装置20とは異なる精算装置20に登録処理結果情報を送信する場合、呼び戻し元の精算装置20に対しては保留を解除させる情報を送信してもよい。
なお、商品登録画面の配置(画面レイアウト)は、図示したものに限定されない。例えば、1つの精算機ボタンに対応付けて複数のアイコンが表示できるようにしてもよい。例えば、プリセットボタンの表示範囲を小さくし、夫々の精算機ボタンの上部に複数のアイコンを表示するための領域を確保してもよい。
また、第1の実施形態では、商品登録装置10は、精算装置20おける登録の変更等によってポイント数の増減が生じた場合には当該精算装置20が発行したポイント修正用コード付の明細レシートを介してポイント修正情報を取得するが、ポイント修正情報の取得方法はこれに限定されない。例えば、精算装置20がポイント修正情報を送信(ストアコントローラ30を経由した送信であってもよい)し、商品登録装置10は精算装置20から送信されたポイント修正情報を受信してもよい。また、上述したカード読書装置Bにポイント修正情報を送信(ストアコントローラ30を経由した送信であってもよい)し、カード読書装置Bは精算装置20から送信されたポイント修正情報を受信してもよい。
また、第1の実施形態において精算装置20は、今回ポイント数等の修正が必要である場合、商品登録情報(図11(A)のa)と精算情報(図11(A)のb)とポイント情報(図11(A)のc)とポイント修正情報(図11(A)のd)とポイント修正用バーコード(図11(A)のe)とを含む、1枚のポイント修正用コード付の明細レシート(図11(A))を発行するが、商品登録情報と精算情報とポイント情報とを含む明細レシートと、ポイント修正情報を含むポイント修正用媒体とを発行してもよい(つまり2枚発行してもよい)。なお、上記2枚は、完全に分離して発行されてもよいし、切り離し易いような状態で繋がって発行(パーシャルカット)されてもよい。
なお、上記実施形態では、買上商品の追加によって付与ポイント(今回ポイント等)が増加した場合の付与ポイントの修正(加算)について説明したが、買上商品の取消によって付与ポイントが減少した場合の付与ポイントの修正(減算)についても同様である。なお、付与ポイントが減少する場合には、ポイント修正用コード付の明細レシートのポイント修正情報(図11(A)のa)の未反映ポイント(要修正ポイント)は、マイナス表記としてもよい。例えば、商品登録装置10において商品A~商品Cを登録した後に精算装置20において商品Aを取消した場合(今回ポイントが2ポイント減る場合)には、「未反映ポイント(要修正ポイント) -2点」と印字してもよい。
なお、上記実施形態では、登録の変更(買上商品の追加、取消)によって付与ポイント(今回ポイント等)が増減した場合の付与ポイントの修正について説明したが、登録の変更(買上商品の取消)によって使用ポイント(消費ポイント)が減少した場合の使用ポイントの修正についても同様である。
例えば、第1の実施形態では、商品登録装置10において商品E(税込価格300円。ポイント付与対象商品)と商品F(税込価格150円。ポイント付与対象商品)を登録して商品Eと商品Fの合計金額(450円)に相当する450ポイントを使用した後に精算装置20において商品Fを取り消した場合には、今回ポイントを450円に対応する4ポイントから300円に対応する3ポイントに減少させるとともに、使用ポイントを450円に対応する450ポイントから300円に対応する300ポイントに減少させるポイント修正情報を生成し、バーコード化してもよい。なお、第2の実施形態では、呼び戻し後のポイント付与対象合計金額に基づいて今回ポイントや使用ポイントを減少させればよい。
また、登録の変更(買上商品の追加)によって使用ポイントを増加させてもよい。例えば、第1の実施形態では、商品登録装置10において商品E(税込価格300円。ポイント付与対象商品)を登録して商品Eの金額(300円)に相当する300ポイントを使用した後に精算装置20において商品F(税込価格150円。ポイント付与対象商品)を追加した場合には、必要に応じて(例えば、追加商品についてポイントを使って購入するか否かの確認画面を表示してポイントを使って購入する旨の操作があった場合)、今回ポイントを300円に対応する3ポイントから450円に対応する4ポイントに増加させるとともに、使用ポイントを300円に対応する300ポイントから450円に対応する450ポイントに増加させるポイント修正情報を生成し、バーコード化してもよい。なお、第2の実施形態では、呼び戻し後のポイント付与対象合計金額に基づいて今回ポイントや使用ポイントを増加させればよい。
また、第2の実施形態では、呼び戻し要求を送信する取引について再度登録処理結果情報の受信がある迄精算処理の進行を制限すべく当該取引を保留状態にしているが(図13のステップS131、S137、S138参照)、呼び戻し要求を送信する取引について保留状態にするのではなく完全に中止してもよい(例えば当該処理の登録処理結果情報を消去等)してもよい。なお、保留状態にしない態様とする場合には保留解除の処理(ステップS131)は不要である。
また、第2の実施形態では、呼び戻し要求があった取引について呼び戻しを行う例を説明したが、呼び戻し要求がなくても呼び戻しを行ってもよい。つまり、商品登録装置10側から呼び戻しを行ってもよい。なお、商品登録装置10は、呼び戻しを行った場合には、当該呼び戻しに係る取引について精算処理を保留(又は中止)させる情報を精算装置20に送信してもよい。
また、第2の実施形態では、ポイントカードを利用した取引の呼び出し処理において、カード読書部112が当該ポイントカードを認識するまでは、登録データの変更が禁止されている。具体的には、ステップS275~ステップS318の処理に進まないように制御しているため、商品登録情報の再更新(ステップS315)が行われないようになっている。なお、ポイントカードを利用した取引の呼び出し処理において、カード読書部112が当該ポイントカードを認識するまでは、上記に代えて、登録データの変更に係る処理(ステップS275~ステップS318の処理のうちのいずれか1以上の処理)を禁止してもよい。また、ポイントカードを利用した取引の呼び出し処理が、カード読書部112が当該ポイントカードを認識するまでは禁止されるようにしてもよい。つまり、ポイントカードを利用した取引の場合には、当該ポイントカードを挿入する前は、呼び出し処理(登録データの変更に係る処理の一例)を禁止するようにしてもよい。つまり、登録データの変更に係る処理の禁止とは、呼び戻しの禁止、買上商品の追加や取消の禁止、小計操作の禁止、精算装置へ情報の送信の禁止、お会計券(後述)の発行の禁止のうち、少なくとも1つであってもよい。
なお、第2の実施形態における精算装置20も、買上商品の精算処理に加えて買上商品の登録処理も実行可能であってもよい。つまり、精算時に登録の変更等を行う必要が生じた場合には、精算装置20において登録の変更等を実行してポイント修正用コード付の明細レシートを発行するか(第1の実施形態)、呼び戻し後に商品登録装置10において登録の変更等を実行するか(第2の実施形態)を選択できるようにしてもよい。
第1の実施形態では、サービス情報(例えば、図6(A)のd等参照)は、商品登録装置10において生成され(例えば、図4のステップS15参照)、精算装置20において修正(変更)される(例えば、図7のステップS34参照)。一方、第2の実施形態では、サービス情報(例えば、図6(A)のd等参照)は、商品登録装置10において生成され(例えば、図4のステップS15参照)、同じく商品登録装置10において修正(呼び戻し後の生成)される(例えば、図15のステップS315参照)。但し、サービス情報を生成する処理は、商品登録装置10に限定されない。例えば、サービス情報を生成するために必要な情報(ポイント付与対象合計金額等)を取得し、精算装置20やストアコントローラ30がサービス情報を生成してもよい。また、サービス情報を修正する処理は、商品登録装置10や精算装置に限定されない。例えば、サービス情報を修正するために必要な情報(変更後のポイント付与対象合計金額等)を取得し、ストアコントローラ30がサービス情報を修正してもよい。つまり、POSシステムを構成するいずれかの装置においてサービス情報の生成や修正が行われるようになっていればよい。
また、未反映ポイントの算出についても同様である。即ち、未反映ポイントを印字した明細レシート(図11(A)参照)を発行する精算装置20が未反映ポイントを算出するのが好適であるが、ストアコントローラ30や商品登録装置10が未反映ポイントを算出してもよい。つまり、POSシステムを構成するいずれかの装置において未反映ポイントの算出が行われるようになっていればよい。一例として、第1の実施形態において、ストアコントローラ30(又は商品登録装置10)が、精算装置20における商品登録等によるポイント付与対象合計金額の増減額を取得し、該増減額に基づいて未反映ポイントを算出してもよい。なお、未反映ポイントを算出したストアコントローラ30(又は商品登録装置10)は、未反映ポイントの算出値を精算装置20に送信すればよい。
なお、第1の実施形態(第2の実施形態も同様)では、リライトカードとして、白濁式リライトカード(PETカード:薄いテレホンカードタイプ)を念頭に説明したが、リライトカードの種類は特に限定されない。例えば、サーマルカード(PETカード:薄いテレホンカードタイプ)であってもよいし、ロイコ式リライトカード(PETカード:薄いテレホンカードタイプ)、ロイコ式リライトカード(プラスチックカード:厚手のクレジットカードタイプ)であってもよい。また、第1の実施形態(第2の実施形態も同様)では、ポイントカードとしてリライトカードを例示したが、ポイントカードはリライトカードに限定されない。例えば、記憶領域を備えるが印字領域を備えないカードであってもよい。第1の実施形態(第2の実施形態も同様)では、サービス情報(ポイントに関する情報)を記憶する可搬媒体としてカード状のもの(ポイントカード)を例示したが、サービス情報を記憶する可搬媒体はカード状のものに限定されない。例えば、可搬媒体としてサービス情報を記憶可能な機器(携帯電話、ゲーム機等)を用いてもよい。可搬媒体として機器を用いる場合には、例えば、機器を載せる読書部を有し、当該読書部に乗せた機器のサービス情報を読み書き可能な装置を用いてもよい。即ち、リライトカードはカード読書部112に挿入されるものであったが、可搬媒体は挿入されるものでなくてもよい。
なお、第1の実施形態(第2の実施形態も同様)では、商品登録装置10から精算装置20にLAN40を介して登録処理結果情報を送信しているが、商品登録装置10から精算装置20に登録処理結果情報を供給する方法はLAN40を介した登録処理結果情報の送受信に限定されない。例えば、商品登録装置10において登録処理結果情報をコード化した2次元コードを印字したお会計券を発行し、精算装置20においてお会計券上の2次元コードをスキャナ部204で読み取る方法によって、商品登録装置10から精算装置20に登録処理結果情報を供給してもよい。なお、商品登録装置10において登録処理結果情報の一部(例えば取引番号)をコード化したバーコードを印字したお会計券を発行し、精算装置20においてお会計券上のバーコードをスキャナ部204で読み取って取引番号を取得し、当該取引番号に対応する登録処理結果情報を商品登録装置10(又は、ストアコントローラ30)から取得してもよい。
なお、第1の実施形態(第2の実施形態も同様)において、客のポイント数等を管理するサーバ(ポイント管理サーバ)の設置の有無はどちらでも構わない。即ち、夫々の客のポイント情報が夫々の客のポイントカードにのみ記憶される構成(運用)としてもよいし、夫々の客のポイント情報が夫々の客のポイントカードに加えてポイント管理サーバにも記憶される構成(運用)としてもよい。なお、第1の実施形態(第2の実施形態も同様)のPOSシステムは、ポイント管理サーバを設置しない構成(カードの記憶領域にしかポイント情報が存在しない運用)において、より効果を発揮する。
なお、以上に説明したPOSシステム1、商品登録装置10、精算装置20を実現するためのプログラムを、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録し、そのプログラムをコンピュータシステムに読み込ませて実行するようにしてもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD-ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムが送信された場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリ(RAM)のように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。また、上記プログラムは、このプログラムを記憶装置等に格納したコンピュータシステムから、伝送媒体を介して、あるいは、伝送媒体中の伝送波により他のコンピュータシステムに伝送されてもよい。ここで、プログラムを伝送する「伝送媒体」は、インターネット等のネットワーク(通信網)や電話回線等の通信回線(通信線)のように情報を伝送する機能を有する媒体のことをいう。また、上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであってもよい。さらに、前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であってもよい。