JP7306897B2 - 電気化学セルおよび電気化学セルの製造方法 - Google Patents

電気化学セルおよび電気化学セルの製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、電気化学セルおよび電気化学セルの製造方法に関するものである。
従来、スマートフォンやウエアラブル機器、補聴器などの小型機器の電源として、リチウムイオン二次電池や電気化学キャパシタ等の電気化学セルが広く活用されている。
このような電気化学セルにおいては、電池容量並びに充電電流および放電電流を大きくする観点から、電気化学セル内で対向している電極同士の面積を大きくすることが必要である。電気化学セルの構造としては、セパレータを介して互い違いに積層された負極電極と正極電極とを備えた電極体をケースに収め、電解液を電極体に含浸させた構造が知られている(例えば、特許文献1参照)。
セパレータは、対向している電極同士のショートを防止するため、電極同士の積層面全体を覆うように電極よりも大きく形成される。その一方で、電気化学セルの体積効率を確保するためには、電極からはみ出したセパレータの寸法をできる限り小さくする必要がある。例えば、電極よりも十分に大きいセパレータを電極の層間に配置した後、セパレータにおける電極からはみ出した部分を切り落すことで、電極からはみ出したセパレータの縮小を図る。
特開2018-085214号公報
しかしながら、セパレータを電極の外縁に沿って切断すると、電極まで切断するおそれがある。電極まで切断されると、電極の端縁にセパレータが重なっていない状態となり、電気化学セルの内部ショートのリスクが上昇する。また、電極の破片が電極の層間に進入して電極間のショートのリスクが上昇する。したがって、従来技術にあっては、ショートリスクが抑制された電気化学セルを容易に製造するという点で改善の余地がある。
そこで本発明は、容易に製造できるショートリスクが抑制された電気化学セル、およびその電気化学セルの製造方法を提供するものである。
本発明の電気化学セルは、交互に積層された正極体および負極体と、前記正極体と前記負極体との間に介在するセパレータと、を有する電極構造体を備え、前記正極体および前記負極体は、前記セパレータを挟んで扁平に捲回され、前記セパレータは、前記正極体および前記負極体の層間から捲回軸方向に張り出した複数層の張り出し部を有し、前記電極構造体は、前記電極構造体における平面視の外縁上に、前記複数層の張り出し部が互いに溶着された少なくとも1つの溶着部を有し、前記少なくとも1つの溶着部は、前記電極構造体における前記捲回軸方向の第1側の第1端部に隣接し、前記第1端部よりも前記捲回軸方向の第2側に位置する第1溶着部を有する、ことを特徴とする。
本発明によれば、電極構造体は、平面視で第1端部が第1溶着部よりも捲回軸方向の第1側に突出した形状に形成される。このような形状の電極構造体を形成する際、正極体および負極体の層間から張り出したセパレータを溶融させて捲回軸方向の第2側に収縮させることで第1溶着部を形成できる。これにより、セパレータを正極体および負極体の外縁に沿って切断することなく張り出し部を成形できる。よって、正極体および負極体がセパレータとともに切断されるリスクを低減できる。したがって、容易に製造できるショートリスクが抑制された電気化学セルを提供できる。
上記の電気化学セルにおいて、前記電極構造体は、前記電極構造体の内外を連通する連通部を有し、前記連通部は、前記第1端部に設けられていてもよい。
本発明によれば、第1溶着部において電極構造体の内外の連通が遮断されていても、連通部において電極構造体の内部に電解液を導入することができる。
上記の電気化学セルにおいて、前記少なくとも1つの溶着部は、前記電極構造体における前記捲回軸方向の前記第2側の第2端部に隣接し、前記第2端部よりも前記捲回軸方向の前記第1側に位置する第2溶着部を有していてもよい。
本発明によれば、電極構造体は、平面視で捲回軸方向の両端部が第1溶着部および第2溶着部よりも捲回軸方向の外側に突出した形状に形成される。つまり、電極構造体の平面視形状は、例えば円形状や、長軸または短軸が捲回軸方向に沿う長円形状等になる。よって、平面視円形状または平面視長円形状の電気化学セルにおいて、ショートリスクを抑制しつつ製造容易とすることができる。
上記の電気化学セルにおいて、前記溶着部は、少なくとも平面視で前記張り出し部における前記捲回軸方向に直交する方向の端部に設けられていてもよい。
本発明によれば、電極構造体は、捲回軸方向に直交する方向の端部が中間部よりも捲回軸方向に小さい形状に形成される。つまり、電極構造体の平面視形状は、例えば円形状や、長軸または短軸が捲回軸方向に沿う長円形状等になる。よって、平面視円形状または平面視長円形状の電気化学セルにおいて、ショートリスクを抑制しつつ製造容易とすることができる。
上記の電気化学セルにおいて、前記溶着部は、平面視で前記正極体および前記負極体の全体における外縁に沿って延びていてもよい。
本発明によれば、電極構造体における平面視の外縁が正極体および負極体の外縁に沿って延びるので、平面視で張り出し部が占める領域の縮小を図ることができる。したがって、平面視で正極体および負極体が占める領域を確保でき、優れた体積効率を有する電気化学セルを提供できる。
本発明の電気化学セルの製造方法は、交互に積層された正極体および負極体と、前記正極体と前記負極体との間に介在するセパレータと、を有する電極構造体を備えた電気化学セルの製造方法であって、前記セパレータを形成するセパレータ用シートが前記正極体および前記負極体の層間から張り出すように、前記セパレータ用シートを挟んで前記正極体および前記負極体を扁平に捲回して捲回体を形成する捲回工程と、前記捲回体の端縁のうち平面視で捲回軸方向に直交する方向の少なくとも一方の端部における前記セパレータ用シートを溶融させて前記捲回軸方向の内側に後退させつつ前記電極構造体の内外を連通する連通部を形成する溶融工程と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、溶融工程において捲回体の端面を後退させて正極体および負極体の外縁に近付けることができる。これにより、正極体および負極体の平面視形状が矩形状でない場合でも、セパレータ用シートを正極体および負極体の外縁に沿って切断することなく捲回体を成形できる。よって、正極体および負極体がセパレータ用シートとともに切断されるリスクを低減できる。したがって、ショートリスクが抑制された電気化学セルを容易に製造できる。
上記の電気化学セルの製造方法において、前記セパレータ用シートのうち平面視で前記正極体および前記負極体よりも前記捲回軸方向の外側に位置する部分を切断する切断工程を前記捲回工程と前記溶融工程との間に備えていてもよい。
本発明によれば、切断工程におけるセパレータ用シートの切断を前提とするので、捲回工程において正極体および負極体よりも捲回軸方向に十分に大きいセパレータ用シートを用いることができる。これにより、正極体および負極体のうち少なくともいずれか一方が捲回軸方向に巻きずれしても、セパレータ用シートからはみ出ることを抑制できる。したがって、正極体および負極体のうち少なくともいずれか一方の端縁にセパレータが重なっていない状態となることが抑制され、電気化学セルの内部ショートのリスクが上昇することを抑制できる。
上記の電気化学セルの製造方法において、前記セパレータ用シートの前記捲回軸方向の寸法は、前記セパレータの前記捲回軸方向の寸法と等しくてもよい。
本発明によれば、セパレータ用シートを切断する工程を省略して、溶融工程において捲回体を成形できる。したがって、セパレータ用シートの使用量の削減、および製造工程の削減による製造コストの低減を図ることができる。
上記の電気化学セルの製造方法において、前記溶融工程では、前記捲回体を厚さ方向の両側から挟む挟持部材によって前記捲回体を挟んだ状態で、前記セパレータ用シートのうち前記挟持部材から張り出した部分を溶融させてもよい。
本発明によれば、捲回体のうち挟持部材によって挟まれた部分が溶融することを抑制できる。したがって、電極構造体を精度よく形成でき、製造ばらつきの小さい電気化学セルを提供できる。
上記の電気化学セルの製造方法において、前記捲回工程では、巻き芯に前記正極体、前記負極体および前記セパレータを巻き取り、前記捲回体から前記巻き芯を前記捲回軸方向の一方側に引き抜く引き抜き工程を備え、前記引き抜き工程では、前記捲回体に対する前記捲回軸方向の前記一方側に前記捲回体の前記捲回軸方向の前記一方側への変位を規制する規制部材を配置してもよい。
本発明によれば、引き抜き工程において正極体、負極体およびセパレータ用シートのうち少なくともいずれか1つが巻き芯に引き摺られて捲回軸方向に位置ずれすることを抑制できる。したがって、電極構造体を精度よく形成でき、製造ばらつきの小さい電気化学セルを提供できる。
本発明によれば、容易に製造できるショートリスクが抑制された電気化学セル、およびその電気化学セルの製造方法を提供できる。
第1実施形態の電池の斜視図である。 第1実施形態の電池の断面図である。 第1実施形態の電極構造体の平面図である。 図3のIV-IV線における断面図である。 第1実施形態の正極体の捲回前における展開図である。 第1実施形態の負極体の捲回前における展開図である。 第1実施形態の電極構造体の製造方法を示すフローチャートである。 第1実施形態の電極構造体の製造方法を示す工程図である。 第1実施形態の電極構造体の製造方法を示す工程図である。 第1実施形態の電極構造体の製造方法を示す工程図である。 第1実施形態の電極構造体の製造方法を示す工程図である。 第1実施形態の電極構造体の製造方法を示す工程図である。 第2実施形態の電極構造体の製造方法を示すフローチャートである。 第2実施形態の電極構造体の製造方法を示す工程図である。 第2実施形態の電極構造体の製造方法を示す工程図である。 第2実施形態の電極構造体の製造方法を示す工程図である。 第2実施形態の電極構造体の製造方法を示す工程図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。なお以下の説明では、同一または類似の機能を有する構成に同一の符号を付す。そして、それら構成の重複する説明は省略する場合がある。また以下の説明では、電気化学セルとして、非水電解質二次電池の一種であるリチウムイオン二次電池(以下、単に「電池」という。)を例に挙げて説明する。
<第1実施形態>
(電池の構成)
第1実施形態の電池1の構成について、図1から図6を参照して説明する。
図1は、第1実施形態の電池の斜視図である。図2は、第1実施形態の電池の断面図である。
図1および図2に示すように、電池1は、平面視円形状のいわゆるボタン形の電池である。電池1は、正極活物質および負極活物質を有する発電要素の電極構造体40と、電極構造体40に含浸される電解液(図示せず)と、電極構造体40が収容された外装体10と、を備える。
(外装体)
外装体10は、電池1の外郭を形成している。外装体10は、電極構造体40が収容される収容部11と、収容部11の外周11aに沿って折り曲げられた封止部12と、を備える。封止部12は、例えば絞り成形によって、収容部11の外周11aに沿って折り曲げられている。
また、外装体10は、電極構造体40を間に挟む第1容器20および第2容器30を備える。第1容器20および第2容器30は、それぞれラミネートフィルムにより形成されている。ラミネートフィルムは、金属層(金属箔)と、重ね合わせ面(内側面)に設けられ金属箔を被覆する樹脂製の融着層と、外側面に設けられ金属箔を被覆する樹脂製の保護層と、を有する。金属層は、例えばステンレスやアルミニウム等の外気や水蒸気を遮断する金属材料を用いて形成されている。重ね合わせ面の融着層は、例えば、ポリオレフィンのポリエチレンやポリプロピレン等の熱可塑性樹脂を用いて形成されている。外側面の保護層は、例えば、上述のポリオレフィンや、ポリエチレンテレフタレート等のポリエステル、ナイロン等を用いて形成されている。
第1容器20は、円形状の第1底壁部21と、第1底壁部21の外周から筒状に延びる第1周壁部22と、を備える。第1底壁部21には、第1貫通孔24が形成されている。例えば、第1貫通孔24は、第1底壁部21の中心に形成されている。
第1底壁部21の内面には、第1シーラントリング25を介して銅プレート26が熱融着されている。第1シーラントリング25は、シーラントフィルムをリング状にしたものである。シーラントフィルムは、ポリオレフィンのポリエチレンやポリプロピレンなどの熱可塑性樹脂を用いて形成されている。
銅プレート26の内面は、後述する負極リード3(図3参照)に接続されている。銅プレート26の外面の中央には、ニッケルプレート27が溶接されている。ニッケルプレート27は、第1貫通孔24を貫通して外部に露出され、電池1の負極端子として機能する。また、銅プレート26に代えて、ニッケル製のプレート材を用いることもできる。この場合、ニッケルプレート27を設けなくてもよい。
第2容器30は、円形状の第2底壁部31と、第2底壁部31の外周から筒状に延びる第2周壁部32と、第2周壁部32の開口縁から第2周壁部32の外側に向けて折り曲げられて第2底壁部31側に延びる折曲部33と、を備える。
第2底壁部31は、電極構造体40を挟んで第1容器20の第1底壁部21とは反対側に配置されている。第2底壁部31は、第1容器20の第1底壁部21よりも僅かに小さく形成されている。第2底壁部31には、第2貫通孔34が形成されている。例えば、第2貫通孔34は、第2底壁部31の中心に形成されている。
第2底壁部31の内面には、第2シーラントリング35を介して高耐食性ステンレスプレート36が熱融着されている。第2シーラントリング35は、第1シーラントリング25と同様に、熱可塑性樹脂により形成されている。
高耐食性ステンレスプレート36の内面は、後述する正極リード2(図3参照)に接続されている。高耐食性ステンレスプレート36の外面の中央には、ニッケルプレート37が溶接されている。ニッケルプレート37は、第2貫通孔34を貫通して外部に露出され、電池1の正極端子として機能する。なお、例えば、高耐食性ステンレスプレート36に代えて、アルミニウム製のプレート材を用いることもできる。
第2周壁部32は、第2底壁部31の外周から第1容器20の第1底壁部21に向けて延びている。第2周壁部32は、収容部11の外周11aを形成する。折曲部33は、第2周壁部32のうち、第1底壁部21側の端部から第2周壁部32に沿って第2底壁部31側へ筒状に折り曲げられている。折曲部33は、第2周壁部32に対して外側に間隔をおいて配置されている。
第2周壁部32は、第1周壁部22の内側で、かつ、折曲部33の内側に配置されている。また、折曲部33は、第1周壁部22の内側に配置されている。折曲部33の融着層と第1周壁部22の融着層とが熱融着されている。
折曲部33の融着層と第1周壁部22の融着層とが熱融着されることにより、封止部12が形成される。よって、収容部11の外周が封止部12で封止される。これにより、第1容器20および第2容器30が重ね合わされて外装体10が形成される。封止部12は、収容部11の外側に筒状に形成され、かつ、収容部11の外周11aに沿って折り曲げられている。
収容部11には、第1容器20と第2容器30とが重ね合されることにより密封空間が形成される。具体的には、収容部11は、第1底壁部21、第2底壁部31、および第2周壁部32により画成され、平面視で円形状に形成されている。
(電極構造体)
図3は、第1実施形態の電極構造体の平面図である。図4は、図3のIV-IV線における断面図である。
図3および図4に示すように、電極構造体40は、交互に積層されたシート状の正極体50および負極体60と、正極体50と負極体60との間に介在するシート状のセパレータ70と、を備える。正極体50および負極体60は、セパレータ70を挟んで扁平に捲回されている。正極体50および負極体60は、所定の捲回軸線Oを中心として捲回されている。電極構造体40は、収容部11内の密封空間の形状に対応し、電極構造体40の厚さ方向から見た平面視で外形が円形状となるように形成されている。なお、本実施形態では、正極体50および負極体60が交互に積層された部分を電極構造体40と称し、正極リード2および負極リード3は電極構造体40に含まれないものとする。また、以下の説明では、電極構造体40の厚さ方向を単に厚さ方向といい、捲回軸線Oに沿う方向を軸方向といい、厚さ方向および軸方向に直交する方向を軸直方向という。
図5は、第1実施形態の正極体の捲回前における展開図である。
図5に示すように、正極体50は、捲回される前の展開状態で、全体として帯状に形成されている。正極体50は、金属材料により形成された正極集電箔と、正極集電箔の表面に配置された正極活物質と、を備える。正極集電箔は、例えばアルミニウムやステンレス等の金属箔により形成されている。正極活物質は、例えば、コバルト酸リチウムやチタン酸リチウム、マンガン酸リチウム等のように、リチウムと遷移金属とを含む複合酸化物である。以下、展開状態における正極体50の長手方向を正極長手方向といい、展開状態における正極体50の短手方向を正極短手方向という。
正極体50は、正極長手方向に一列に並んで配置された複数の正極本体51と、隣り合う一対の正極本体51を接続する少なくとも1つの正極連結部52と、を有する。複数の正極本体51は、電極構造体40において厚さ方向の垂直面に沿って平坦に延びる部分である。正極連結部52は、電極構造体40の側部において折り返される部分である。図示の例では、正極本体51の数は7個とされ、正極連結部52の数は6個とされている。ただし、正極本体51および正極連結部52の数はこれに限定されるものではなく、適宜変更して構わない。
複数の正極本体51は、展開状態で、正極短手方向におけるそれぞれの中心が正極長手方向に沿う同一直線上に位置するように配置されている。各正極本体51は、所定の径の円に対し、正極長手方向における両端部を切り欠いた形状に形成されている。
正極連結部52は、正極短手方向で複数の正極本体51よりも内側に位置するように形成されている。すなわち、正極連結部52は、正極短手方向で複数の正極本体51よりも小さく形成されている。正極連結部52の外縁は、平面視で内側に窪む円弧状に延びている。正極連結部52の外縁は、正極本体51の外縁の円弧部に接続している。ただし、正極連結部52の外縁は、必ずしも円弧状に延びていなくてもよく、例えば直線状に延びていてもよい。各正極連結部52における正極長手方向の寸法は、捲回状態で外周側に配置される正極連結部52ほど大きくなっている。これにより、展開状態で隣り合う一対の正極本体51の間隔は、捲回状態で外周側ほど大きくなっている。
正極体50の一端部には、正極リード2が接続されている。正極リード2は、上述した高耐食性ステンレスプレート36に接続される部分である。正極リード2は、最外周に配置される正極本体51から正極長手方向に沿って延出している。正極リード2は、正極体50と同一部材により一体的に形成されている。
図6は、第1実施形態の負極体の捲回前における展開図である。
図6に示すように、負極体60は、捲回される前の展開状態で、全体として帯状に形成されている。負極体60は、金属材料により形成された負極集電箔と、負極集電箔の表面に配置された負極活物質と、を備える。負極集電箔は、例えば銅やステンレス等の金属箔により形成されている。負極活物質は、例えば、シリコン酸化物やグラファイト、ハードカーボン、チタン酸リチウム、LiAl等である。以下、展開状態における負極体60の長手方向を負極長手方向といい、展開状態における負極体60の短手方向を負極短手方向という。
負極体60は、負極長手方向に一列に並んで配置された複数の負極本体61と、隣り合う一対の負極本体61を接続する少なくとも1つの負極連結部62と、を有する。複数の負極本体61は、電極構造体40において厚さ方向の垂直面に沿って平坦に延びる部分である。負極連結部62は、電極構造体40の側部において折り返される部分である。図示の例では、負極本体61の数は7個とされ、負極連結部62の数は6個とされている。ただし、負極本体61および負極連結部62の数はこれに限定されるものではなく、適宜変更して構わない。
複数の負極本体61は、展開状態で、負極短手方向におけるそれぞれの中心が負極長手方向に沿う同一直線上に位置するように配置されている。各負極本体61は、正極本体51よりも大径の円に対し、負極長手方向における両端部を切り欠いた形状に形成されている。
負極連結部62は、負極短手方向で複数の負極本体61よりも内側に位置するように形成されている。すなわち、負極連結部62は、負極短手方向で複数の負極本体61よりも小さく形成されている。負極連結部62の外縁は、平面視で内側に窪む円弧状に延びている。負極連結部62の外縁は、負極本体61の外縁の円弧部に接続している。ただし、負極連結部62の外縁は、必ずしも円弧状に延びていなくてもよく、例えば直線状に延びていてもよい。負極連結部62における負極長手方向の寸法は、捲回状態で外周側に配置される負極連結部62ほど大きくなっている。これにより、展開状態で隣り合う一対の負極本体61の間隔は、捲回状態で外周側ほど大きくなっている。
負極体60の一端部には、負極リード3が接続されている。負極リード3は、上述した銅プレート26に接続される部分である。負極リード3は、最外周に配置される負極本体61から負極長手方向に沿って延出している。負極リード3は、負極体60と同一部材により一体的に形成されている。
図3および図4に示すように、正極体50および負極体60は、それぞれの展開状態における短手方向の中心が互いに重なるように配置された状態で捲回されている。複数の正極本体51および複数の負極本体61は、厚さ方向に交互に積層されている。複数の正極本体51および複数の負極本体61は、平面視でそれぞれの中心点が捲回軸線O上で互いに一致するように配置されている。複数の正極連結部52および複数の負極連結部62のそれぞれは、電極構造体40における軸直方向の端部に配置されている。負極体60は、正極体50よりも軸方向の両側に張り出すように配置されている。正極体50および負極体60の全体は、正極本体51および負極本体61が円形状に形成されていることにより、平面視で外縁の一部が軸方向および軸直方向の双方向に交差する方向を向くように形成されている。なお、本実施形態では、負極体60が正極体50よりも軸方向の両側に張り出すように配置されているので、平面視で正極体50および負極体60の全体における外縁は、負極体60の外縁に一致する。
セパレータ70は、リチウムイオンを通す特性を有する部材である。セパレータ70は、例えば樹脂ポーラスフィルム等により形成されている。セパレータ70を形成する樹脂材料としては、例えばポリプロピレン等のポリオレフィンを用いることができる。セパレータ70は、正極体50および負極体60の層間全体に配置され、正極体50と負極体60とを絶縁している。セパレータ70は、正極体50および負極体60それぞれの内周面全体に重なるように配置されている。
図3に示すように、セパレータ70は、正極体50および負極体60の層間から軸方向の両側に張り出した複数層の張り出し部71を有する。張り出し部71は、電極構造体40の軸直方向の一端部から他端部にわたって連続的に設けられている。張り出し部71は、平面視で正極体50および負極体60の全体における外縁のうち軸直方向に交差する方向を向く部分に沿って延びている。張り出し部71における平面視で外側を向く端縁の全体は、平面視での電極構造体40における外縁の一部となっている。
張り出し部71における平面視で外側を向く端縁は、軸直方向に沿って直線状に延びる直線部71aと、直線部71aよりも軸方向の内側に位置する側部71bと、を備える。直線部71aは、張り出し部71のうち負極体60の軸方向の端部から張り出した部分に形成されている。本実施形態では、直線部71aは、平面視で捲回軸線O上に配置されている。直線部71aは、電極構造体40における軸方向の端部40a,40bを形成している。側部71bは、平面視で直線部71aを挟むように設けられ、直線部71aの両端部から、張り出し部71における軸直方向の端部まで延びている。側部71bは、平面視で負極体60の外縁に対して軸方向に略一定の間隔をあけて円弧状に延びている。
セパレータ70は、複数層の張り出し部71が互いに溶着された複数の溶着部72を有する。なお、各溶着部72において、複数層の張り出し部71の全層が一体化していなくてもよい。例えば複数層の張り出し部71のうち一部の層の張り出し部71のみが一体化していてもよい。複数の溶着部72は、平面視で電極構造体40における外縁上に設けられている。複数の溶着部72は、張り出し部71の側部71bに形成されている。したがって、複数の溶着部72は、平面視で正極体50および負極体60の全体における外縁に沿って延びている。複数の溶着部72は、電極構造体40における軸方向の第1側の第1端部40aに隣接する一対の第1溶着部73と、電極構造体40における軸方向の第2側の第2端部40bに隣接する一対の第2溶着部74と、を備える。
一対の第1溶着部73は、電極構造体40の第1端部40aを挟んで軸直方向の両側に設けられている。すなわち、一対の第1溶着部73は、張り出し部71の直線部71aを避けるように設けられている。一対の第1溶着部73は、軸方向の第1側の張り出し部71における側部71bの全体に設けられている。したがって、一対の第1溶着部73は、それぞれ第1端部40aよりも軸方向の第2側に位置し、かつ少なくとも張り出し部71における軸直方向の端部に設けられている。
一対の第2溶着部74は、電極構造体40の第2端部40bを挟んで軸直方向の両側に設けられている。すなわち、一対の第2溶着部74は、張り出し部71の直線部71aを避けるように設けられている。一対の第2溶着部74は、軸方向の第2側の張り出し部71における側部71bの全体に設けられている。したがって、一対の第2溶着部74は、それぞれ第2端部40bよりも軸方向の第1側に位置し、かつ少なくとも張り出し部71における軸直方向の端部に設けられている。
電極構造体40は、連通部41をさらに備える。連通部41は、軸直方向で隣り合う一対の溶着部72の間であって、張り出し部71の直線部71aに設けられている。すなわち連通部41は、電極構造体40における軸方向の端部40a,40bに設けられている。連通部41は、複数層の張り出し部71の全ての層が互いに溶着されず、電極構造体40の内外を連通している。
(電池の製造方法)
第1実施形態の電池1の製造方法について、図7から図12を参照して説明する。
図7は、第1実施形態の電極構造体の製造方法を示すフローチャートである。
図7に示すように、電極構造体40の製造方法は、捲回工程S10と、引き抜き工程S20と、切断工程S30と、溶融工程S40と、を備える。
(捲回工程)
図8から図12は、第1実施形態の電極構造体の製造方法を示す工程図である。
図8に示すように、捲回工程S10では、セパレータ用シート79を挟んで正極体50および負極体60を扁平に捲回して捲回体49を形成する。捲回工程S10では、捲回機を用いて正極体50、負極体60およびセパレータ用シート79を捲回し、捲回体49を形成する。捲回機は、巻き芯81と、一対のタッチロール82と、を備える。巻き芯81は、所定の回転軸線Pに沿って一定の幅で延びる平板状の部材である。巻き芯81は、回転軸線P回りに回転可能に設けられている。巻き芯81には、回転軸線Pに沿ってスリット81aが形成されている。スリット81aは、巻き芯81の先端部で開口している。一対のタッチロール82は、巻き芯81を挟んで互いに反対側に配置されている。各タッチロール82は、回転軸線Pに接近離間可能に形成されている。
捲回工程S10では、最初に巻き芯81のスリット81aに帯状のセパレータ用シート79を通した状態で巻き芯81を半周程度回転させる。これにより、巻き芯81におけるスリット81aを挟む両部にセパレータ用シート79が巻き付けられるとともに、回転軸線Pに沿う方向から見てセパレータ用シート79がZ状に配置される。なお、セパレータ用シート79は、電極構造体40のセパレータ70を形成する帯状の部材であって、セパレータ70の軸方向における寸法よりも幅広に形成され、回転軸線Pに沿う方向に直交する方向に延びている。
次いで、正極体50の端部を巻き芯81とセパレータ用シート79との間に挿入するとともに、負極体60の端部を正極体50とは巻き芯81を挟んだ反対側で巻き芯81とセパレータ用シート79との間に挿入する。この際、正極体50および負極体60それぞれの長手方向が回転軸線Pに沿う方向に直交するように、正極体50および負極体60を配置する。また、正極体50および負極体60がセパレータ用シート79から回転軸線Pに沿う方向にはみ出さないように、正極体50および負極体60を配置する。この状態で巻き芯81を回転軸線P回りに回転させることで、正極体50、負極体60およびセパレータ用シート79が巻き芯81に巻き取られ、回転軸線Pを中心として扁平に捲回される。これにより、正極本体51および負極本体61はそれぞれ巻き芯81と平行に配置され、正極連結部52および負極連結部62はそれぞれ巻き芯81の側縁に沿って折り返される。また、セパレータ用シート79は、正極体50および負極体60の層間から回転軸線Pに沿う方向(以下、捲回軸方向という)の両側に張り出す。捲回体49の外形は、平面視で矩形状に形成される。なお、捲回時には一対のタッチロール82が捲回体49を挟むように捲回体49の外周面に常時接触し、正極体50、負極体60およびセパレータ用シート79を密に捲回している。
(引き抜き工程)
引き抜き工程S20では、捲回体49から巻き芯81を捲回軸方向に引き抜く。なお、引き抜き工程S20を行うに際し、捲回体49の巻き解けを防止するために、捲回体49の外周面に絶縁テープを貼り付けてもよい。
(切断工程)
図9に示すように、切断工程S30では、セパレータ用シート79のうち平面視で正極体50および負極体60よりも捲回軸方向の外側に位置する部分を切断する。具体的に、切断工程S30では、セパレータ用シート79を切断ラインCに沿って切断する。本実施形態では、切断ラインCは、正極体50および負極体60に対する捲回軸方向の両側に設定されている。切断ラインCは、平面視で捲回軸方向に直交する方向に沿って延びている。切断ラインCは、電極構造体40の軸方向の端部40a,40bが形成される位置(図3参照)に設定されている。なお、セパレータ用シート79の切断は、例えば鋏や超音波カッター等を用いることができる。
図10に示すように、切断ラインCでセパレータ用シート79を切断すると、捲回体49における捲回軸方向の寸法が電極構造体40における軸方向の寸法に一致する。セパレータ用シート79は、平面視で正極体50および負極体60よりも捲回軸方向の外側で切断されるので、捲回体49における捲回軸方向の両端面は、セパレータ用シート79のみによって形成される。
(溶融工程)
溶融工程S40では、捲回体49における捲回軸方向の端縁のセパレータ用シート79を溶融させて、捲回体49における捲回軸方向の端縁を捲回軸方向の内側に溶着ラインWまで後退させる。例えば、捲回体49に捲回軸方向の外側からヒータ90(図11および図12参照)を当てて、捲回体49における捲回軸方向の端縁を溶着ラインWまで後退させる。ヒータ90は、セパレータ用シート79の融点程度の温度に設定される。例えば、セパレータ用シート79がポリプロピレンにより形成されている場合、ヒータ90は135℃から140℃程度に設定される。
溶着ラインWの全体は、平面視で正極体50および負極体60よりも捲回軸方向の外側に設定されている。溶着ラインWは、平面視での捲回体49の各角部に対する正極体50および負極体60側に設定されている。これにより、溶融工程S40では、捲回体49の端縁のうち平面視で捲回軸方向に直交する方向の端部、つまり平面視での捲回体49の各角部でセパレータ用シート79が溶融される。溶着ラインWは、平面視で正極体50および負極体60の全体における外縁に沿って延びている。溶着ラインWは、平面視で円弧状に延びている。溶着ラインWの全体は、平面視で点対称となるように設定されている。溶着ラインWは、セパレータ用シート79のうち負極体60の軸方向の端部から捲回軸方向に張り出した部分で分断されている。これにより、捲回体49における捲回軸方向の端縁の一部は、セパレータ用シート79が溶融していない状態となる。以上により、溶着部72および連通部41を有する電極構造体40が形成される。
なお、本実施形態では、図11および図12に示すように、捲回体49を挟む挟持部材83を用いて溶融工程S40を行う。挟持部材83は、捲回体49をその厚さ方向の両側から挟持する一対の耐熱板84(各図では一方の耐熱板84のみを図示)を有する。耐熱板84は、例えばベークライト等の耐熱性を有する部材により形成されている。一対の耐熱板84は、外縁の一部が溶着ラインW(図10参照)に沿うように形成されている。これにより、ヒータ90を一対の耐熱板84の外縁に沿って移動させることで、ヒータ90を溶着ラインWに外側から当てることができる。この場合、棒状やローラ状等のヒータ90を用いることで、ヒータ90を一対の耐熱板84の外縁に沿って容易に移動させることができる。本実施形態では、一対の耐熱板84の先端部84aの外縁は、溶着ラインWの全体のうち平面視で捲回軸線よりも一方側に位置する部分に沿うように円弧状に延びている。
溶融工程S40では最初に、図11に示すように、捲回体49における平面視で捲回軸方向に直交する方向の一端部を一対の耐熱板84の先端部84aから突出させた状態で、セパレータ用シート79のうち一対の耐熱板84の間から張り出した部分をヒータ90で溶融させる。次いで、図12に示すように、捲回体49における平面視で捲回軸方向に直交する方向の他端部を一対の耐熱板84の先端部84aから突出させて、セパレータ用シート79のうち一対の耐熱板84の間から張り出した部分をヒータ90で溶融させる。
上述した工程を経て製造された電極構造体40を電解液とともに外装体10に収容する。電解液は、電極構造体40の連通部41を通じて電極構造体40の内部に導入される。これにより、電池1が形成される。
なお、本実施形態では、切断工程S30において、切断ラインCが捲回軸方向に直交する方向に沿って延びているが、これに限定されない。例えば、切断ラインは、途中で折れ曲がるように延びていてもよいし、少なくとも一部が曲線状に延びていてもよい。
以上に説明したように、本実施形態の電池1は、セパレータ70は、正極体50および負極体60の層間から軸方向に張り出した複数層の張り出し部71を有する。電極構造体40は、電極構造体40における平面視の外縁上に、複数層の張り出し部71が互いに溶着された少なくとも1つの溶着部72を有する。少なくとも1つの溶着部72は、電極構造体40における軸方向の第1端部40aに隣接し、第1端部40aよりも軸方向の第2側に位置する第1溶着部73を有する。この構成によれば、電極構造体40は、平面視で第1端部40aが第1溶着部73よりも軸方向の第1側に突出した形状に形成される。このような形状の電極構造体40を形成する際、正極体50および負極体60の層間から張り出したセパレータ70を溶融させて軸方向の第2側に収縮させることで第1溶着部73を形成できる。これにより、セパレータ70を正極体50および負極体60の外縁に沿って切断することなく張り出し部71を成形できる。よって、正極体50および負極体60がセパレータ70とともに切断されるリスクを低減できる。したがって、容易に製造できるショートリスクが抑制された電池1を提供できる。
また、電極構造体40は、電極構造体40の内外を連通する連通部41を有する。連通部41は、電極構造体40の第1端部40aに設けられている。この構成によれば、第1溶着部73において電極構造体40の内外の連通が遮断されていても、連通部41において電極構造体40の内部に電解液を導入することができる。なお、電極構造体40の第2端部40bに設けられた連通部41についても同様の作用効果を奏する。
また、少なくとも1つの溶着部72は、電極構造体40における軸方向の第2端部40bに隣接し、第2端部40bよりも軸方向の第1側に位置する第2溶着部74を有する。この構成によれば、電極構造体40は、平面視で軸方向の両端部40a,40bが第1溶着部73および第2溶着部74よりも軸方向の外側に突出した形状に形成される。つまり、電極構造体40の平面視形状は、円形状になる。よって、平面視円形状の電池1において、ショートリスクを抑制しつつ製造容易とすることができる。
また、少なくとも1つの溶着部72は、少なくとも平面視で張り出し部71における軸方向に直交する方向の端部に設けられているこの構成によれば、電極構造体40は、軸直方向の端部が中間部よりも軸方向に小さい形状に形成される。つまり、電極構造体40の平面視形状は、円形状になる。よって、平面視円形状の電池1において、ショートリスクを抑制しつつ製造容易とすることができる。
また、溶着部72は、平面視で正極体50および負極体60の全体における外縁に沿って延びている。この構成によれば、電極構造体40における平面視の外縁が正極体50および負極体60の全体における外縁に沿って延びるので、平面視で張り出し部71が占める領域の縮小を図ることができる。したがって、平面視で正極体50および負極体60が占める領域を確保でき、優れた体積効率を有する電池1を提供できる。
本実施形態の電極構造体40の製造方法は、セパレータ用シート79が正極体50および負極体60の層間から張り出すように、セパレータ用シート79を挟んで正極体50および負極体60を扁平に捲回して捲回体49を形成する捲回工程S10と、捲回体49の端縁のうち平面視で捲回軸方向に直交する方向の端部におけるセパレータ用シート79を溶融させて捲回軸方向の内側に後退させる溶融工程S40と、を備える。この製造方法によれば、溶融工程S40において捲回体49の端面を後退させて正極体50および負極体60の外縁に近付けることができる。これにより、正極体50および負極体60の平面視形状が矩形状でない場合でも、セパレータ用シート79を正極体50および負極体60の外縁に沿って切断することなく捲回体49を成形できる。よって、正極体50および負極体60がセパレータ用シート79とともに切断されるリスクを低減できる。したがって、ショートリスクが抑制された電池1を容易に製造できる。
また、セパレータ用シート79のうち平面視で正極体50および負極体60よりも捲回軸方向の外側に位置する部分を切断する切断工程S30を捲回工程S10と溶融工程S40との間に備える。この製造方法によれば、切断工程S30におけるセパレータ用シート79の切断を前提とするので、捲回工程S10において正極体50および負極体60よりも捲回軸方向に十分に大きいセパレータ用シート79を用いることができる。これにより、正極体50および負極体60のうち少なくともいずれか一方が捲回軸方向に巻きずれしても、セパレータ用シート79からはみ出ることを抑制できる。したがって、正極体50および負極体60のうち少なくともいずれか一方の端縁にセパレータ70が重なっていない状態となることが抑制され、電池1の内部ショートのリスクが上昇することを抑制できる。
また、溶融工程S40では、捲回体49を厚さ方向の両側から挟む挟持部材83を用い、挟持部材83によって捲回体49を挟んだ状態で、セパレータ用シート79のうち挟持部材83から張り出した部分を溶融させる。この製造方法によれば、捲回体49のうち挟持部材83によって挟まれた部分が溶融することを抑制できる。したがって、電極構造体40を精度よく形成でき、製造ばらつきの小さい電池1を提供できる。
<第2実施形態>
(電池の製造方法)
第2実施形態の電池1の製造方法について、図13から図17を参照して説明する。
第2実施形態の電極構造体40の製造方法は、切断工程S30を備えない点で、第1実施形態と異なる。なお、以下で説明する以外の構成は、第1実施形態と同様である。
図13は、第2実施形態の電極構造体の製造方法を示すフローチャートである。
図13に示すように、電極構造体40の製造方法は、捲回工程S110と、第1引き抜き工程S120と、第1溶融工程S130と、第2引き抜き工程S140と、第2溶融工程S150と、を備える。
(捲回工程)
図14から図17は、第2実施形態の電極構造体の製造方法を示す工程図である。
図14に示すように、本実施形態の捲回工程S110は、第1実施形態のセパレータ用シート79に代えて、セパレータ用シート79Aを用いる点で、第1実施形態の捲回工程S10と異なる。セパレータ用シート79Aの捲回軸方向の寸法は、セパレータ70の軸方向の寸法と等しい。セパレータ用シート79Aは、正極体50および負極体60の層間から捲回軸方向の両側に張り出す。捲回体49Aの外形は、平面視で矩形状に形成される。捲回体49Aは、一対のタッチロール82によって厚さ方向および捲回軸方向の双方向に直交する方向の両側から挟まれた状態で保持される。なお、本実施形態では、捲回軸方向のうち巻き芯81の先端部が向く方向を先端側といい、その反対方向を基端側という。
(第1引き抜き工程)
図15に示すように、第1引き抜き工程S120では、捲回体49Aから巻き芯81を引き抜くように、巻き芯81を捲回体49Aに対して捲回軸方向の基端側に変位させる。巻き芯81は、先端部が捲回体49Aにおける上述した溶着ラインWよりも内側に位置するように変位される。この際、捲回体49Aは、一対の挟持部材85によって型崩れを抑制され、かつ規制部材87によって捲回軸方向の変位を規制される。一対の挟持部材85は、捲回体49Aをその厚さ方向の両側から挟持する。一対の挟持部材85は、捲回体49Aの厚さ方向から見た平面視で、外縁の一部が溶着ラインWの全体に沿うように形成されている。規制部材87は、一対の挟持部材85に対して固定的に配置される。本実施形態では、規制部材87は、一対の挟持部材85のうち少なくともいずれか一方と一体的に形成されている。規制部材87は、捲回体49Aに対する捲回軸方向の基端側に配置される。規制部材87は、捲回軸方向から見て、捲回軸方向の基端側の溶着ラインWに重ならない位置に配置される。巻き芯81を所定の位置まで引き抜いた後、一対のタッチロール82による捲回体49Aの保持を解除する。
(第1溶融工程)
図16に示すように、第1溶融工程S130では、捲回体49Aにおける捲回軸方向の先端側の端縁のセパレータ用シート79Aを溶融させて、捲回体49Aにおける捲回軸方向の先端側の端縁を捲回軸方向の内側に溶着ラインWまで後退させる。具体的に、第1溶融工程S130では、捲回体49Aに捲回軸方向の外側から第1ヒータ91を当てて、セパレータ用シート79Aのうち一対の挟持部材85の間から張り出した部分を第1ヒータ91で溶融させる。
本実施形態では、ブロック状に形成された第1ヒータ91を用いて第1溶融工程S130を行う。第1ヒータ91は、捲回体49Aにおける捲回軸方向の先端側の端部に接触する接触面92を有する。接触面92は、捲回体49Aの厚さ方向から見た平面視で、捲回軸方向の先端側の溶着ラインWと同一形状に形成されている。接触面92には、捲回体49Aとの接触を回避する避け部93が形成されている。避け部93は、回転軸線O上に設けられている。第1ヒータ91を捲回軸方向に変位させて接触面92を捲回体49Aにおける捲回軸方向の先端側の端部に当てることで、捲回体49Aの端縁のうち平面視で捲回軸方向に直交する方向の端部でセパレータ用シート79Aが溶融して溶着部72となる。また、セパレータ用シート79Aのうち避け部93に対向した部分は溶融せずに連通部41となる。なお、図示の例では、第1ヒータ91が接触面92を有する一対のブロックにより構成され、一対のブロックの間隔が避け部93とされている。しかしながら第1ヒータ91は全体として一体的に設けられ、接触面92に形成された凹部が避け部93とされていてもよい。
(第2引き抜き工程)
第2引き抜き工程S140では、捲回体49Aから巻き芯81を完全に引き抜くように、巻き芯81を捲回体49Aに対して捲回軸方向の基端側に変位させる。この際、捲回体49Aは、一対の挟持部材85によって型崩れを抑制される。また、捲回体49Aは、捲回体49Aに対する捲回軸方向の基端側に配置された規制部材87によって、捲回軸方向の変位を規制される。
(第2溶融工程)
図17に示すように、第2溶融工程S150では、捲回体49Aにおける捲回軸方向の基端側の端縁のセパレータ用シート79Aを溶融させて、捲回体49Aにおける捲回軸方向の基端側の端縁を捲回軸方向の内側に溶着ラインWまで後退させる。具体的に、第2溶融工程S150では、捲回体49Aに捲回軸方向の外側から第2ヒータ94を当てて、セパレータ用シート79Aのうち一対の挟持部材85の間から張り出した部分を第2ヒータ94で溶融させる。
本実施形態では、ブロック状に形成された第2ヒータ94を用いて第2溶融工程S150を行う。第2ヒータ94は、捲回体49Aにおける捲回軸方向の基端側の端部に接触する接触面95を有する。接触面95は、捲回体49Aの厚さ方向から見た平面視で、捲回軸方向の基端側の溶着ラインWと同一形状に形成されている。接触面95には、捲回体49Aおよび規制部材87との接触を回避する避け部96が形成されている。避け部96は、回転軸線O上に設けられている。第2ヒータ94を捲回軸方向に変位させて接触面95を捲回体49Aにおける捲回軸方向の基端側の端部に当てることで、捲回体49Aの端縁のうち平面視で捲回軸方向に直交する方向の端部でセパレータ用シート79Aが溶融して溶着部72となる。また、セパレータ用シート79Aのうち避け部96に対向した部分は溶融せずに連通部41となる。
以上により、溶着部72および連通部41を有する電極構造体40が形成される。
なお、本実施形態では、第1溶融工程S130において、第1ヒータ91を捲回軸方向に変位させて接触面92を捲回体49Aに当てているが、捲回体49Aの厚さ方向に第1ヒータ91を変位させて接触面92を捲回体49Aに当ててもよい。第2溶融工程S150における第2ヒータ94についても同様である。
また、本実施形態では、規制部材87が一対の挟持部材85のうち少なくともいずれか一方と一体的に形成されている。しかしながら、規制部材は挟持部材85とは別部材として設けられていてもよい。
以上に説明したように、本実施形態の電極構造体40の製造方法は、セパレータ用シート79Aが正極体50および負極体60の層間から張り出すように、セパレータ用シート79Aを挟んで正極体50および負極体60を扁平に捲回して捲回体49Aを形成する捲回工程S110と、捲回体49Aの端縁のうち平面視で捲回軸方向に直交する方向の端部におけるセパレータ用シート79Aを溶融させて捲回軸方向の内側に後退させる第1溶融工程S130および第2溶融工程S150と、を備える。この製造方法によれば、第1実施形態と同様の作用効果を奏することができる。
また、セパレータ用シート79Aの捲回軸方向の寸法は、セパレータ70の軸方向の寸法と等しい。この製造方法によれば、セパレータ用シート79Aを切断する工程を省略して、第1溶融工程S130および第2溶融工程S150において捲回体49Aを成形できる。したがって、セパレータ用シート79Aの使用量の削減、および製造工程の削減による製造コストの低減を図ることができる。
また、第2引き抜き工程S140では、捲回体49Aに対する捲回軸方向の基端側に捲回体49Aの捲回軸方向の基端側への変位を規制する規制部材87を配置する。この製造方法によれば、第2引き抜き工程S140において正極体50、負極体60およびセパレータ用シート79Aのうち少なくともいずれか1つが巻き芯81に引き摺られて捲回軸方向に位置ずれすることを抑制できる。したがって、電極構造体40を精度よく形成でき、製造ばらつきの小さい電池1を提供できる。
なお、本発明は、図面を参照して説明した上述の実施形態に限定されるものではなく、その技術的範囲において様々な変形例が考えられる。
例えば、上記実施形態では、電気化学セルの一例として、二次電池を例に挙げて説明したが、これに限らず、電気二重層キャパシタおよび一次電池等に上述した構成を適用してもよい。また、電池としてリチウムイオン二次電池を例に挙げて説明したが、これに限らず、金属リチウム二次電池等のリチウムイオン二次電池以外の二次電池であってもよい。
なお、電気二重層キャパシタに上述した構成を適用する場合、電気二重層キャパシタは機能上正負の区別がない一対の電極を備えるが、一方の電極を上記負極体と同様に構成し、他方の電極を上記正極体と同様に構成すればよい。
また、上記実施形態では、負極体60が正極体50よりも軸方向の両側に張り出すように、負極体60が正極体50よりも大きく形成されている。しかしながら、正極体および負極体の大小関係はこれに限定されず、例えば正極体および負極体が同形同大に形成されていてもよい。
また、上記実施形態では、電極構造体40の第1端部40aおよび第2端部40bの両方に連通部41が設けられているが、連通部41は電極構造体40の第1端部40aおよび第2端部40bのうち少なくともいずれか一方に設けられていればよい。
また、上記実施形態では、電極構造体40が平面視で円形状に形成されているが、これに限定されない。本発明は、平面視で電極構造体の外縁の一部が軸方向および軸直方向の双方向に交差する方向を向く形状を有する場合に適用できる。つまり、電極構造体は、長軸または短軸が軸方向に沿う長円形状や、対角線が軸方向に沿う菱形状に形成されていてもよい。これらの構成であっても、正極体および負極体の層間から張り出したセパレータを溶融させて軸方向の内側に収縮させて溶着部を形成することで、電極構造体の外縁のうち軸方向および軸直方向の双方向に交差する方向を向く部分を形成できる。
また、上記実施形態では、ヒータ90,91,94を用いて溶着部72を形成しているが、溶着部72の形成方法はこれに限定されない。例えば、セパレータ用シート79,79Aにレーザー光を照射して溶融させることで溶着部72を形成してもよい。
また、上記実施形態では、外装体10の第1容器20および第2容器30の両方がラミネートフィルムにより形成されている。しかしながらこれに限定されず、第1容器および第2容器の一方が、ステンレスやアルミニウム等からなる金属缶により形成されていてもよい。
その他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、上記した実施の形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能であり、また、上述した各実施形態を適宜組み合わせてもよい。例えば、第2実施形態の第1溶融工程S130または第2溶融工程S150において、第1実施形態の溶融工程S40で用いたヒータ90を使ってセパレータ用シート79Aを溶融させてもよい。
1…電池(電気化学セル) 40…電極構造体 40a…第1端部 40b…第2端部 41…連通部 49,49A…捲回体 50…正極体 60…負極体 70…セパレータ 71…張り出し部 72…溶着部 73…第1溶着部 74…第2溶着部 79,79A…セパレータ用シート 81…巻き芯 83,85…挟持部材 87…規制部材 S10,S110…捲回工程 S40…溶融工程 S120…第1引き抜き工程(引き抜き工程) S130…第1溶融工程(溶融工程) S140…第2引き抜き工程(引き抜き工程) S150…第2溶融工程(溶融工程)

Claims (9)

  1. 交互に積層された正極体および負極体と、
    前記正極体と前記負極体との間に介在するセパレータと、
    を有する電極構造体を備え、
    前記正極体および前記負極体は、前記セパレータを挟んで扁平に捲回され、
    前記セパレータは、前記正極体および前記負極体の層間から捲回軸方向に張り出した複数層の張り出し部を有し、
    前記電極構造体は、前記電極構造体における平面視の外縁上に、前記複数層の張り出し部が互いに溶着された少なくとも1つの溶着部を有し、
    前記少なくとも1つの溶着部は、前記電極構造体における前記捲回軸方向の第1側の第1端部に隣接し、前記第1端部よりも前記捲回軸方向の第2側に位置する第1溶着部を有
    前記電極構造体は、前記電極構造体の内外を連通する連通部をさらに有し、
    前記連通部は、前記第1端部に設けられている、
    ことを特徴とする電気化学セル。
  2. 前記少なくとも1つの溶着部は、前記電極構造体における前記捲回軸方向の前記第2側の第2端部に隣接し、前記第2端部よりも前記捲回軸方向の前記第1側に位置する第2溶着部を有する、
    ことを特徴とする請求項に記載の電気化学セル。
  3. 前記溶着部は、少なくとも平面視で前記張り出し部における前記捲回軸方向に直交する方向の端部に設けられている、
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の電気化学セル。
  4. 前記溶着部は、平面視で前記正極体および前記負極体の全体における外縁に沿って延びている、
    ことを特徴とする請求項1から請求項のいずれか1項に記載の電気化学セル。
  5. 交互に積層された正極体および負極体と、
    前記正極体と前記負極体との間に介在するセパレータと、
    を有する電極構造体を備えた電気化学セルの製造方法であって、
    前記セパレータを形成するセパレータ用シートが前記正極体および前記負極体の層間から張り出すように、前記セパレータ用シートを挟んで前記正極体および前記負極体を扁平に捲回して捲回体を形成する捲回工程と、
    前記捲回体の端縁のうち平面視で捲回軸方向に直交する方向の少なくとも一方の端部における前記セパレータ用シートを溶融させて前記捲回軸方向の内側に後退させつつ前記電極構造体の内外を連通する連通部を形成する溶融工程と、
    を備えることを特徴とする電気化学セルの製造方法。
  6. 前記セパレータ用シートのうち平面視で前記正極体および前記負極体よりも前記捲回軸方向の外側に位置する部分を切断する切断工程を前記捲回工程と前記溶融工程との間に備える、
    請求項に記載の電気化学セルの製造方法。
  7. 前記セパレータ用シートの前記捲回軸方向の寸法は、前記セパレータの前記捲回軸方向の寸法と等しい、
    請求項または請求項に記載の電気化学セルの製造方法。
  8. 前記溶融工程では、前記捲回体を厚さ方向の両側から挟む挟持部材によって前記捲回体を挟んだ状態で、前記セパレータ用シートのうち前記挟持部材から張り出した部分を溶融させる、
    請求項から請求項のいずれか1項に記載の電気化学セルの製造方法。
  9. 前記捲回工程では、巻き芯に前記正極体、前記負極体および前記セパレータを巻き取り、
    前記捲回体から前記巻き芯を前記捲回軸方向の一方側に引き抜く引き抜き工程を備え、
    前記引き抜き工程では、前記捲回体に対する前記捲回軸方向の前記一方側に前記捲回体の前記捲回軸方向の前記一方側への変位を規制する規制部材を配置する、
    請求項から請求項のいずれか1項に記載の電気化学セルの製造方法。
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