JP7302301B2 - 工作機械 - Google Patents

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本発明は、工作機械に関する。
従来、横型マシニングセンタ等の工作機械において、ベッド上に載置されたテーブルを、ボールねじ機構により主軸装置の回転軸線方向に移動させる構成が多く採用されている。このような工作機械では、ボールねじが軸線方向において主軸に近い第1端側が回転可能に支持され且つ軸線方向に移動不能に固定され、主軸から遠い第2端側が回転可能に支持され且つ軸線方向に移動可能に支持する構成となっている。
このようにボールねじの主軸に近い側を固定側とする構成によれば、次のような利点がある。第1に、ボールねじの伸び方向が主軸の伸び方向と同一のため、熱変位による双方の伸びが打ち消し合う関係となる。第2に、多くの場合、工作物の加工位置は主軸に近い場所となるため、固定側である第1端から加工位置に対応するボールねじナットまでの距離が短くなり、軸方向の剛性を大きく確保することができる。さらに、ボールねじの熱変位による位置決め精度の悪化に対しては、ボールねじに予め引っ張り力を加えてボールねじの伸びをキャンセルするプリテンション方式によって対策が図られている。
特開2015-30083号公報
しかしながら、ボールねじによる送り速度の一層の高速化を行うと、発熱量の増大によってボールねじの伸び量がプリテンション量を上回ることが想定され、位置決め精度の悪化に対して十分に対応できなくなることが懸念される。このため、発熱量が大きい場合においても位置決め精度を安定化させることが求められている。
本発明は、主軸の回転軸線方向に沿うボールねじを主軸に近い側で固定する構成を採用しつつ熱変位の影響を低減して位置決め精度を安定化できる工作機械を提供することを目的とする。
本発明の第一の態様は、ベッドと、回転する主軸を有し前記ベッド上に載置される主軸装置と、前記主軸の回転軸線方向に移動可能に前記ベッド上に載置されたテーブルと、前記テーブルを前記主軸の回転軸線方向に移動させる送り装置と、前記送り装置を制御する制御装置とを備え、前記送り装置が、前記ベッドに両端で回転可能に支持されるボールねじと、前記ボールねじに連結されるサーボモータとを備えて構成される工作機械であって、
前記ボールねじの前記主軸に近い側である第1端を回転可能且つ軸方向移動不能に支持するラジアルスラスト支持部と、
前記ボールねじの前記主軸から遠い側である第2端を回転可能且つ軸方向移動可能に支持するラジアル支持部と、
前記ベッドにおいて前記ボールねじの前記第2端に近い側に設けられ、前記ボールねじの軸方向の熱変位を検知する変位検知部と、
を備え、
前記制御装置は、前記変位検知部により検知された前記熱変位に基づいて、前記テーブルの位置を補正する熱変位補正部を備え、
前記変位検知部は、前記ボールねじ側の測定対象に対向するように配置され、前記測定対象との離間距離を測定するギャップセンサを有し、
前記測定対象は、前記ボールねじの前記第2端近傍に取付けられた鍔付きのカラー部材であり、
前記ギャップセンサは、前記カラー部材に対向するように配置される、工作機械にある。
本発明の第二の態様は、ベッドと、回転する主軸を有し前記ベッド上に載置される主軸装置と、前記主軸の回転軸線方向に移動可能に前記ベッド上に載置されたテーブルと、前記テーブルを前記主軸の回転軸線方向に移動させる送り装置と、前記送り装置を制御する制御装置とを備え、前記送り装置が、前記ベッドに両端で回転可能に支持されるボールねじと、前記ボールねじに連結されるサーボモータとを備えて構成される工作機械であって、
前記ボールねじの前記主軸に近い側である第1端を回転可能且つ軸方向移動不能に支持するラジアルスラスト支持部と、
前記ボールねじの前記主軸から遠い側である第2端を回転可能且つ軸方向移動可能に支持するラジアル支持部と、
前記ベッドにおいて前記ボールねじの前記第2端に近い側に設けられ、前記ボールねじの軸方向の熱変位を検知する変位検知部と、
を備え、
前記制御装置は、前記変位検知部により検知された前記熱変位に基づいて、前記テーブルの位置を補正する熱変位補正部を備え、
前記変位検知部は、前記ボールねじ側の測定対象に対向するように配置され、前記測定対象との離間距離を測定するギャップセンサを有し、
前記測定対象は、前記テーブルに固定され且つ前記ボールねじに螺合するボールねじナットであり、
前記ギャップセンサは、前記テーブルが移動方向における特定位置に位置する時に前記ボールねじナットとの離間距離を測定する、工作機械にある。
この構成によれば、ボールねじの伸び方向が主軸の伸び方向と同一のため、熱変位による双方の伸びが打ち消し合う関係となると共に、ボールねじにおいて軸方向移動不能な第1端から加工位置までの距離が短くなって軸方向の剛性を大きく確保できるという効果を奏する。さらに、ベッドにおいてボールねじの第2端に近い側に設けられた変位検知部が、ボールねじの軸方向の熱変位を検知し、制御装置の熱変位補正部が変位検知部により検知された熱変位に基づいて、テーブルの位置を補正することができる。よって、主軸の回転軸線方向に沿うボールねじを主軸に近い側で固定する構成を採用しつつ熱変位の影響を低減して位置決め精度を安定化できるという効果を奏する。
実施形態に係る工作機械の全体構成を示す概略側面図である。 変形例に係る工作機械の全体構成を示す概略側面図である。
以下、本発明の工作機械の実施形態について図面を参照しつつ説明する。
(1.工作機械の全体構成)
まず、本発明を適用する工作機械1の全体構成について説明する。工作機械1の一例として、横型マシニングセンタを例に挙げ、図1を参照しつつ説明する。つまり、当該工作機械1は駆動軸として、相互に直交する3つの直進軸(X,Y,Z軸)および鉛直方向の回転軸(B軸)を有する工作機械である。なお、本発明は、横型マシニングセンタ以外の工作機械に対しても適用可能である。
工作機械1は、図1に示すように、ベッド10と、コラム20と、主軸40を有する主軸装置30と、テーブル50と、回転台60と、制御装置80とを備えて構成される。
ベッド10は、設置面上に配置される。コラム20は、主軸装置30を有しベッド10上に載置される。すなわち、ベッド10の上面には、コラム20がX軸方向に直動可能に設けられている。コラム20は、X軸モータ21によりX軸ボールねじ(図示せず)を介して駆動される。コラム20の側面には、主軸装置30がY軸方向に直動可能に設けられている。すなわち、主軸装置30は、コラム20を介してベッド10上に載置される。主軸装置30は、Y軸モータ31によりY軸ボールねじ(図示せず)を介して駆動される。主軸装置30には、主軸40が回転可能に設けられている。主軸40は、Z軸方向を回転軸線方向とし、主軸モータ41により駆動される。主軸40の先端には、回転工具42が固定されている。回転工具42は、例えば、ボールエンドミル、エンドミル、ドリル、タップ等である。
また、テーブル50は、主軸40の回転軸線方向に移動可能にベッド10上に載置される。すなわち、ベッド10の上面には、テーブル50がZ軸方向に直動可能に設けられている。テーブル50は、Z軸モータ51及びZ軸ボールねじ52を有するZ軸送り装置5を介してZ軸方向に駆動される。Z軸送り装置5の構成については、後述の(2.Z軸送り装置5の構成)で詳細に説明する。テーブル50の上面には、回転台60がB軸回転(Y軸回りの回転)を可能に設けられている。回転台60の上面には、工作物Wが固定される。回転台60は、B軸モータ61により駆動される。
制御装置80は、Z軸送り装置5を含む工作機械1各部を制御する装置であって、主軸モータ41を制御して回転工具42を回転させ、かつ、各軸モータ21,31,51,61を制御して、工作物Wと回転工具42とを相対移動させることにより、工作物Wの加工を行う。以下、Z軸送り装置5の制御に関連する構成についてのみ述べる。制御装置80は、指令部81と、熱変位補正部82とを備えている。指令部81は、Z軸送り装置5における距離Lの移動指令を熱変位補正部82に対して送信する。熱変位補正部82は、後述するギャップセンサ58からの信号に基づいてZ軸ボールねじ52の熱変位補正を行い、Z軸駆動回路70を介してZ軸モータ51を駆動する。
(2.Z軸送り装置5の構成)
次に、Z軸送り装置5の構成について、図1を参照しつつ説明する。Z軸送り装置5は、テーブル50を主軸40の回転軸線方向に移動させる送り装置であって、Z軸モータ51と、Z軸ボールねじ52と、ボールねじナット53と、ラジアルスラスト支持部54と、ラジアル支持部55と、カップリング56と、鍔付きカラー57と、ギャップセンサ58とを備えて構成される。尚、以下の説明では、Z軸ボールねじ52において、主軸40を備えるコラム20に近接する側の軸方向端部を第1端52aと呼び、その反対側の軸方向端部を第2端52bと呼ぶ。
Z軸モータ51は、Z軸ボールねじ52を回転駆動するためのモータであって、サーボモータによって構成され、エンコーダ51eを備えている。Z軸モータ51は、Z軸ボールねじ52の第2端52bにカップリング56を介して連結される。エンコーダ51eは、Z軸ボールねじ52の現在位置を検出し、検出信号をZ軸駆動回路70へ送信する。Z軸駆動回路70は、熱変位補正部82からの補正指令だけZ軸モータ51が動いたかどうかを、エンコーダ51eからの信号に基づいて監視している。Z軸モータ51は、ベッド10においてコラム20から遠い側の端部に配置されている。すなわち、Z軸モータ51をベッド10の端部に配置することで効率的に排熱できるのに加え、コラム20から遠い側に配置することでZ軸モータ51の熱がコラム20やテーブル50に及ぼす影響を少なくすることができる。
Z軸ボールねじ52は、主軸40の軸線と同一方向であるZ軸方向に沿ってベッド10内に配置され、両端で回転可能に支持される。ボールねじナット53は、テーブル50の下面に固定されると共に、Z軸ボールねじ52に螺合している。尚、図1では、ボールねじナット53の移動先の位置を一点鎖線にて示している。
ラジアルスラスト支持部54は、Z軸ボールねじ52の主軸40に近い側である第1端52aを回転可能且つ軸方向移動不能に支持する部材であって、複列背面合わせアンギュラベアリングを備える。ラジアルスラスト支持部54は、ベッド10側のハウジングと、ハウジングの内周及びZ軸ボールねじ52の外周の間に介挿される一対のアンギュラベアリングと、アンギュラベアリングの外輪を挟み込むハウジングの段部及びハウジングに螺合されたナットと、アンギュラベアリングの内輪を挟み込むZ軸ボールねじ52の段部及びZ軸ボールねじ52に螺合されたナットとを有する。
ラジアル支持部55は、Z軸ボールねじ52の主軸40から遠い側である第2端52bを回転可能且つ軸方向移動可能に支持する部材であって、ラジアルベアリングを備える。ラジアル支持部55は、ベッド10側のハウジングと、ハウジングの内周及びZ軸ボールねじ52の外周の間に介挿されるラジアルベアリングと、ラジアルベアリングの内輪を挟み込むZ軸ボールねじ52の段部に係合する鍔付きカラー57及びZ軸ボールねじ52に螺合されたナットとを有する。よって、カップリング56は、Z軸ボールねじ52とZ軸モータ51のモータ軸との芯ずれを吸収するのに加え、ラジアル支持部55によって軸方向移動可能に支持される第2端52b側に配置されることで、Z軸ボールねじ52の熱による軸方向の伸びを吸収する役割をも有している。尚、本実施形態は、Z軸ボールねじ52の第2端52bがラジアル支持部55によって軸方向移動可能に支持される構成であるため、従来技術で述べたボールねじに予め引っ張り力を加えてボールねじの伸びをキャンセルするプリテンション方式を採用できない構造である。
鍔付きカラー57は、円筒部と、円筒部の一端で径方向へ板状に延びる鍔部とを有するカラー部材であって、Z軸ボールねじ52の図略の段部及びラジアル支持部55のラジアルベアリングの内輪の間に介挿される。ギャップセンサ58は、非接触で測定対象との微小な離間距離を検出する公知のセンサである。ギャップセンサ58としては、磁力式や差動トランス式等の公知の物を用いることができる。ギャップセンサ58は、鍔付きカラー57に対向する位置で、ベッド10に対して取付け固定されている。ギャップセンサ58は、アンプ59を介して制御装置80と電気的に接続されている。アンプ59は、基準値設定回路59aと、減算器59bとを有している。基準値設定回路59aは、熱膨張が無い時の鍔付きカラー57とギャップセンサ58との距離が基準距離ΔLとして設定される。減算器59bは、ギャップセンサ58から出力された検出距離ΔL1から基準距離ΔLを減算し、その結果が制御装置80の熱変位補正部82に送信される。
(3.熱変位補正の内容)
次に、Z軸ボールねじ52の熱変位に対するテーブル50の位置補正の内容について説明する。ギャップセンサ58が鍔付きカラー57との離間距離を検出距離ΔL1として検出すると、アンプ59へ信号送信される。ギャップセンサ58による検出は任意のタイミングで実行可能であるが、鍔付きカラー57の鍔部の形状や取付け上の誤差の影響を排除するために常に同一回転位相で検出することが好ましい。例えば、Z軸駆動回路70にエンコーダ51eからの信号を加減算するカウンタを設け、カウンタの値が所定の値になった時にギャップセンサ58による検出を行うようにしてもよい。Z軸駆動回路70のカウンタが所定の値となった時は鍔付きカラー57は常に同一回転位相となるので、鍔付きカラー57の鍔部の形状や取付け上の誤差の影響を排除することができる。
上述したように、基準値設定回路59aには、熱膨張の無い基準温度時のギャップセンサ58の検出値が基準距離ΔLとして設定されている。ギャップセンサ58は、工作機械1運転時の検出値を検出距離ΔL1としてアンプ59に送信する。検出距離ΔL1は、Z軸ボールねじ52が熱膨張によって軸方向に伸びた量(すなわち熱変位)を含んでいる。アンプ59では、減算器59bによって、ギャップセンサ58から送信された検出距離ΔL1から基準距離ΔLを減算し、減算結果、すなわち検出値と基準値との差分(ΔL1-ΔL)が制御装置80の熱変位補正部82に送信される。
制御装置80の熱変位補正部82は、熱変位補正後の移動距離Lhを、指令部81による移動指令の距離L(指令距離Lとも称する)と、基準温度時のボールねじ52の全長L0(第1端52aから鍔付きカラー57までの距離)と、減算器59bから送られたギャップセンサ58検出値と基準値との差分ΔL1-ΔLとに基づいて、Lh=L+(ΔL1-ΔL)×L/L0と算出する。すなわち、差分ΔL1-ΔLに、ボールねじ52の全長に対する移動指令の距離の比率L/L0を乗ずることで移動指令の距離Lにおける熱変位量を算出し、その結果を指令距離Lに加算することで熱変位補正後の移動距離Lhを求める。そして、制御装置80の熱変位補正部82は、熱変位補正後の移動距離Lhに基づいてZ軸モータ51を駆動してテーブル50の位置制御を行う。このようにギャップセンサ58の検出結果を用いてテーブル50の位置を熱変位補正することができる。
(4.まとめ)
上述したように、本実施形態によれば、Z軸ボールねじ52の伸び方向が主軸40の伸び方向と同一のため、熱変位による双方の伸びが打ち消し合う関係となると共に、Z軸ボールねじ52において軸方向移動不能な第1端52aから加工位置であるテーブル50の位置までの距離が短くなって軸方向の剛性を大きく確保できるという効果を奏する。
さらに、ベッド10においてZ軸ボールねじ52の第2端52bに近い側に設けられた変位検知部としての鍔付きカラー57及びギャップセンサ58により、Z軸ボールねじ52の軸方向の熱変位を検知し、制御装置80の熱変位補正部82が検知された熱変位に基づいて、テーブル50の位置を補正することができる。よって、主軸40の回転軸線方向にテーブル50を移動させるZ軸ボールねじ52の熱変位の影響を低減して位置決め精度を安定化することができるという効果を奏する。
また、本実施形態では、Z軸ボールねじ52側の測定対象に対向するように配置され、測定対象との離間距離を測定するギャップセンサ58によって、第2端52b側でZ軸ボールねじ52の熱変位を簡単な構成で確実に検知することができる。特に、Z軸ボールねじ52側の測定対象が第2端52b近傍に取付けられた鍔付きカラー57であり、ギャップセンサ58は、鍔付きカラー57に対向するように配置されている。よって、Z軸モータ51が連結されて端面が露出しない第2端52b側において、鍔付きカラー57を介してZ軸ボールねじ52の熱変位を確実に検出することができる。
(5.変形例)
本発明は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲で種々に変更を施すことが可能である。例えば、上記実施形態において、Z軸ボールねじ52の第2端52b近傍に鍔付きカラー57を取付けてギャップセンサ58により離間距離を測定してテーブル50の位置を熱変位補正する例を示したが、これには限られない。例えば、図2に示す変形例のように、鍔付きカラー57を省略し、ボールねじナット53をギャップセンサ58の測定対象とする構成としてもよい。尚、図2では、ボールねじナット53の移動先の位置を一点鎖線にて示し、原点復帰時の位置を破線で示している。テーブル50が移動方向における特定位置に位置する時(例えば、原点復帰時)に、ギャップセンサ58がボールねじナット53との離間距離を測定することにより、Z軸ボールねじ52の熱変位を検出することができる。
本変形例では、上記実施形態と同様に、熱膨張の無い基準温度時のギャップセンサ58の検出値が基準距離ΔLとして設定されている。ギャップセンサ58は、工作機械1運転時における原点復帰時の検出値を検出距離ΔL1としてアンプ59に送信する。アンプ59では、減算器59bによって、ギャップセンサ58から送信された検出距離ΔL1を基準距離ΔLから減算し、減算結果、すなわち検出値と基準値との差分(ΔL-ΔL1)が制御装置80の熱変位補正部82に送信される。そして、熱変位補正後の移動距離Lhを、Lh=L+(ΔL-ΔL1)×L/L0と算出する。すなわち、差分ΔL-ΔL1に、ボールねじ52の全長に対する移動指令の距離の比率L/L0を乗ずることで移動指令の距離Lにおける熱変位量を算出し、その結果を指令距離Lに加算することで熱変位補正後の移動距離Lhを求める。そして、制御装置80の熱変位補正部82は、熱変位補正後の移動距離Lhに基づいてZ軸モータ51を駆動してテーブル50の位置制御を行う。このようにギャップセンサ58の検出結果を用いてテーブル50の位置を熱変位補正することができる。
また、上記実施形態では、サーボモータであるZ軸モータ51をZ軸ボールねじ52の第2端52b側に連結する構成としたが、これには限られず、Z軸モータ51を第1端52a側に連結する構成としてもよい。この構成では、Z軸ボールねじ52の第2端52bの端面が露出するので、当該端面に対向するようにギャップセンサ58を配置して離間距離を測定し、熱変位補正を行うように構成してもよい。
W…工作物、1…工作機械、10…ベッド、30…主軸装置、40…主軸、50…テーブル、51…Z軸モータ(サーボモータ)、52…Z軸ボールねじ(ボールねじ)、52a…第1端、52b…第2端、53…ボールねじナット、57…鍔付きカラー(変位検知部、測定対象、カラー部材)、58…ギャップセンサ(変位検知部)、80…制御装置、82…熱変位補正部。

Claims (4)

  1. ベッドと、回転する主軸を有し前記ベッド上に載置される主軸装置と、前記主軸の回転軸線方向に移動可能に前記ベッド上に載置されたテーブルと、前記テーブルを前記主軸の回転軸線方向に移動させる送り装置と、前記送り装置を制御する制御装置とを備え、前記送り装置が、前記ベッドに両端で回転可能に支持されるボールねじと、前記ボールねじに連結されるサーボモータとを備えて構成される工作機械であって、
    前記ボールねじの前記主軸に近い側である第1端を回転可能且つ軸方向移動不能に支持するラジアルスラスト支持部と、
    前記ボールねじの前記主軸から遠い側である第2端を回転可能且つ軸方向移動可能に支持するラジアル支持部と、
    前記ベッドにおいて前記ボールねじの前記第2端に近い側に設けられ、前記ボールねじの軸方向の熱変位を検知する変位検知部と、
    を備え、
    前記制御装置は、前記変位検知部により検知された前記熱変位に基づいて、前記テーブルの位置を補正する熱変位補正部を備え
    前記変位検知部は、前記ボールねじ側の測定対象に対向するように配置され、前記測定対象との離間距離を測定するギャップセンサを有し、
    前記測定対象は、前記ボールねじの前記第2端近傍に取付けられた鍔付きのカラー部材であり、
    前記ギャップセンサは、前記カラー部材に対向するように配置される、工作機械。
  2. 前記ギャップセンサは、前記カラー部材との離間距離を常に同一の回転位相で測定する、請求項に記載の工作機械。
  3. ベッドと、回転する主軸を有し前記ベッド上に載置される主軸装置と、前記主軸の回転軸線方向に移動可能に前記ベッド上に載置されたテーブルと、前記テーブルを前記主軸の回転軸線方向に移動させる送り装置と、前記送り装置を制御する制御装置とを備え、前記送り装置が、前記ベッドに両端で回転可能に支持されるボールねじと、前記ボールねじに連結されるサーボモータとを備えて構成される工作機械であって、
    前記ボールねじの前記主軸に近い側である第1端を回転可能且つ軸方向移動不能に支持するラジアルスラスト支持部と、
    前記ボールねじの前記主軸から遠い側である第2端を回転可能且つ軸方向移動可能に支持するラジアル支持部と、
    前記ベッドにおいて前記ボールねじの前記第2端に近い側に設けられ、前記ボールねじの軸方向の熱変位を検知する変位検知部と、
    を備え、
    前記制御装置は、前記変位検知部により検知された前記熱変位に基づいて、前記テーブルの位置を補正する熱変位補正部を備え
    前記変位検知部は、前記ボールねじ側の測定対象に対向するように配置され、前記測定対象との離間距離を測定するギャップセンサを有し、
    前記測定対象は、前記テーブルに固定され且つ前記ボールねじに螺合するボールねじナットであり、
    前記ギャップセンサは、前記テーブルが移動方向における特定位置に位置する時に前記ボールねじナットとの離間距離を測定する、工作機械。
  4. 前記サーボモータは、前記ボールねじの前記第2端側に連結される、請求項1乃至の何れか一項に記載の工作機械。
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