JP7302162B2 - 超音波診断装置用支持台、診断装置セット、および超音波診断装置 - Google Patents

超音波診断装置用支持台、診断装置セット、および超音波診断装置 Download PDF

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Description

本発明は、超音波診断装置用支持台、診断装置セット、および超音波診断装置に関する。
従来から、患者に針等を穿刺する穿刺作業を行う際、穿刺状態(針の位置、方向、および深さ等)を確認しながら穿刺作業を行うことが好ましく、そのような場合に使用されるものとして超音波診断装置が知られている。
超音波診断装置は、患者の体内を可視化するものであり、プローブおよびモニターを備えている。超音波診断装置を使用する際には、まず体内の可視化したい部分の体表に、液状のエコー用ゲルを塗布する。更に、プローブを患者の体表に当て、プローブから体表に向けて超音波を送信する。また、プローブは患者の体内にて反射された超音波、即ち反射波を受信するようになっており、モニターは受信した反射波に基づいて作成される体内に関する画像を映すようになっている。
例えば特許文献1には、上記のような超音波診断装置(特許文献1では、プローブと記載)として、本体に接続されるケーブルを備え、プローブホルダに保持されるものが開示されている。このプローブホルダは平面視でC字状のホルダ部を有し、超音波診断装置は立てられた状態でその一部がホルダ部に挿入されることで保持されるようになっている。同様に、特許文献2には、立てられた状態でその一部がホルダに挿入されて保持されているプローブが開示されている。
一方、ケーブルの煩わしさを解消するために、プローブと超音波診断装置本体との間の情報通信を無線により行う超音波診断装置が知られている。例えば特許文献3には、アンテナを備えたX線検査装置が開示されており、当該X線検査装置は立てられた状態で保持されている。同様に、特許文献4には、無線通信を行うことが可能で、二次電池が内蔵された超音波診断装置(特許文献4では、超音波プルーブと記載)が開示されている。この超音波診断装置は、立てられた状態で超音波プルーブホルダに装填して充電が行われるようになっている。
特許第5830597号公報 米国特許出願公開第2005/256406号明細書 米国特許出願公開第2007/140424号明細書 特開2011-72703号公報
しかしながら、特許文献1乃至4の超音波診断装置は、立てられた状態でホルダに保持されているため、医療従事者が超音波診断装置に接触したときに当該超音波診断装置が傾倒することがある。そのため、超音波診断装置を安定して保持することが求められている。
そこで、本発明は、超音波診断装置を安定して保持することができる超音波診断装置用支持台、診断装置セット、および安定して保持され得る超音波診断装置を提供することを目的とする。
本発明に係る超音波診断装置用支持台は、超音波を受信するプローブと、受信した超音波に基づいて作成される画像を表示する画像表示部と、主面に前記画像表示部が配置され、所定方向の一端に前記プローブが配置されたケーシングと、を有する超音波診断装置を支持する超音波診断装置用支持台であって、接地面を形成する下面と、前記反対面が載置される上面とを有し、前記所定方向及び前記所定方向と交差する方向への前記ケーシングの相対移動を規制する支持面を備えているものである。
本発明によれば、超音波診断装置のケーシングの主面が重力方向垂直に延在するため、医療従事者が意図せず超音波診断装置と接触して超音波診断装置が傾倒するようなことを抑制又は防止することができる。また、超音波診断装置が支持面により支持されるので、所定方向或いは所定方向と交差する方向にズレ難くなる。
本発明によれば、超音波診断装置を安定して保持することができる超音波診断装置用支持台、診断装置セット、および安定して保持され得る超音波診断装置を提供することができる。
本発明の一実施形態に係る超音波診断装置の斜視図である。 (a)は図1の超音波診断装置の左側面図であり、(b)は図1の超音波診断装置の正面図である。 (a)は図2(b)のIIIa-IIIa線断面図であり、(b)は図2(b)のIIIb-IIIb線断面図である。 本発明の一実施形態に係る超音波診断装置用支持台の斜視図である。 図4の超音波診断装置用支持台の平面図である。 (a)は図5のVIa-VIa線断面図であり、(b)は図5のVIb-VIb線断面図である。 図4の超音波診断装置用支持台に図1の超音波診断装置が支持されている状態の診断装置セットを示す斜視図である。 図7の診断装置セットの平面図である。 (a)は図8のIXa-IXa線断面図であり、(b)は図8のIXb-IXb線断面図である。 超音波診断装置の変形例を示す斜視図である。 (a)は図10の超音波診断装置の左側面図であり、(b)は図10の超音波診断装置の正面図である。 (a)は図11(b)のXIIa-XIIa線断面図であり、(b)は図11(b)のXIIb-XIIb線断面図である。
以下、本発明の一実施形態に係る超音波診断装置用支持台、診断装置セットおよび超音波診断装置について、図面を参照しながら説明する。なお、以下の説明で用いる方向の概念は、説明する上で便宜上使用するものであって、発明の構成の向き等をその方向に限定するものではない。また、以下に説明する超音波診断装置用支持台、診断装置セット、および超音波診断装置は、本発明の一実施形態に過ぎない。従って、本発明は実施形態に限定されず、発明の趣旨を逸脱しない範囲で追加、削除、変更が可能である。
(第1実施形態)
最初に、第1実施形態の超音波診断装置用支持台に保持される超音波診断装置について説明する。
<超音波診断装置>
図1に示す超音波診断装置2は、皮下にある血管等を可視化しながら針等を穿刺する際に用いられるものであり、例えば透析治療においてカテーテルを血管に留置する際に用いられる。なお、以下の説明において、互いに直交する3つの軸を、X軸、Y軸、およびZ軸とする。
超音波診断装置2は、体表に当てられた状態で被検部(皮下組織)に超音波を発振すると共に被検部にて反射された超音波(反射波)を受信する。また、超音波診断装置2は、受信した反射波に基づいて画像処理を行い、被検部の断面の画像を映し出すようになっている。
このような超音波診断装置2は、図1および図2(b)に示すように、ケーシング11と、プローブ12と、モニター13とを有している。
超音波診断装置2のケーシング11は、例えばポリカーボネート、ABS(アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン)樹脂、SAS(シリコン・アクリロニトリル・スチレン)、及びポリプロピレン等の合成樹脂から成り、正面視で大略矩形状且つ断面扁平状の箱体である。
ケーシング11は、X軸の一方である基端側部分(上側部分)11bと、この基端側部分11bに一体的に形成されたX軸の他方である先端側部分(下側部分)11aとを有している。
ケーシング11の先端側部分11aは、基端側部分11bに対してZ軸方向の一方側(ケーシング11の前面(主面)11eと反対側の面である後面(反対面)11fの側)に向かって反り返るように湾曲し、その湾曲部11cから先端側部分11aにかけて後面11f側に傾倒するように形成されている。ケーシング11の基端側部分11bの上端から先端側部分11aの下端にかけて形成された一連の上記形状の方向が所定方向に相当する。ケーシング11の前面(主面)11eと反対側の面である後面(反対面)11fの側はその他の面に対して相対的に広い面を形成している。
ケーシング11の先端側部分11aは、先端に向かって先細りの台形状に形成され、その先端部にはプローブ12が配置されている。
プローブ12は、超音波を送受信するように構成されており、図略のセンサを有している。このセンサは、例えば圧電素子等の振動子及び音響レンズによって構成されている。センサは、ケーシング11の先端側部分11aに埋め込むように設けられ、当該センサの下端面が先端側部分11aの先端面と面一となるようにケーシング11に配置されている。また、センサは、ケーシング11内に収容される制御装置(図略)に接続され、当該制御装置からの指令に応じて超音波を発振するようになっている。そして、センサは、被検部で反射される反射波を受信し、受信する超音波に応じた信号を制御装置に出力する。即ち、センサの振動子が被検部で反射される反射波によって振動して、その振動に応じた信号を制御装置に出力する。制御装置は、画像処理機能を有しており、その信号に基づいて画像処理を行って画像データをモニター13に出力する。
ケーシング11の前面11eには、正面視で矩形状に形成され、画像表示部の一例であるモニター13が配置されている。モニター13は、例えば液晶型モニター又は有機EL型モニターで構成され、画像データに応じた画像を表示するようになっている。即ち、モニター13には、上記センサで受信した反射波に基づいて作成される画像、例えば被検部の断面を映し出すようになっている。モニター13の左右の幅(Y軸方向の長さ)はケーシング11の左端付近から右端付近までにわたり、モニター13の上下の高さ(X軸方向の長さ)はケーシング11の基端側部分11bの上端付近から湾曲部11c付近までにわたっている。
このような構成において、超音波診断装置2では、そのプローブ12を被検部の体表に当て、その状態でプローブ12のセンサの振動子から超音波を発振させる。発振される超音波は被検部にて反射され、その反射をセンサの振動子にて受信する。そうすると、センサの振動子が反射波に応じて振動し、振動子はその振動に応じた信号を制御装置に出力する。制御装置は、その信号に基づいて画像処理を行い、それによって被検部の断面がモニター13に映し出される。
ケーシング11の先端側部分11aの側面(Y軸方向の両側面)の各々には、後述の図7に示すブラケット4の一対の嵌合孔41,41に対応させて一対の嵌合凸部11d,11dが形成されている。
ここで、図2(a)に示すように、ケーシング11の湾曲部11cの後面11f側には被係合部11gが形成されている。この被係合部11gは、湾曲部11cの面よりも曲率半径が小さい凹状の円弧面で構成されている。なお、被係合部11gについては後述する。
図2(a)および図3(a)に示すように、ケーシング11は上端面11iを有しており、この上端面11iと後面11fとは曲面11hで連結されている。つまり、ケーシング11の上端面11iと後面11fとの間には、曲面11hが設けられている。
また、図3(b)に示すように、ケーシング11の後面11fは、前面11eと平行にかつ所定方向に延在する中央面101と、この中央面101の両端にケーシング11の方に湾曲して所定方向に延在する曲面102とを含んでいる。ケーシング11の後面11fにこのような曲面102を設けることで、ケーシング11が使用者の掌にフィットし、持ち易くなっている。
また、図3(a),(b)に示すように、ケーシング11内には薄板状の受電モジュール14が設けられている。受電モジュール14は、ケーシングの後面11fを構成する板部の内面上に配されている。この受電モジュール14は、超音波診断装置2が後述の超音波診断装置用支持台1に支持された状態で、この超音波診断装置用支持台1に設けられた給電モジュールから電力を受けるように構成されている。
<超音波診断装置用支持台>
続いて、上述した超音波診断装置2を支持する超音波診断装置用支持台1について、図面を参照しながら説明する。
図4および図5に示すように、本実施形態の超音波診断装置用支持台1は、上述の超音波診断装置2を支持するものであって、内部空間20(図6(a),(b)参照)を有し、例えばポリカーボネート、ABS(アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン)樹脂、SAS(シリコン・アクリロニトリル・スチレン)、及びポリプロピレン等の合成樹脂から成り、中空状に形成されたものである。
超音波診断装置用支持台1の内部空間20には、超音波診断装置2の受電モジュール14に対して給電を行う給電モジュール22(図6(a),(b)参照)が設けられている。この給電モジュール22は、後述の支持面21aを構成する板部の内側面に配されている。このような超音波診断装置用支持台1は、大きくは上面、下面および側面を有している。超音波診断装置用支持台1の上面が超音波診断装置2を支持する支持面21を構成しており、この支持面21は、ケーシング11の後面11fのうち、少なくとも、所定方向と交差する方向の両側部分を支持するものである。また、上面の先端側は窪んでおり、基端側に給電モジュールが設けられた超音波診断装置用支持台1の全体のサイズが小さくされている。以下、詳細に説明する。
図4に示すように、支持面21は、底面である支持面21a,傾斜面である2つの支持面21b、支持面21c,係合部である支持面21d,先端側支持面である支持面21eを含んで構成されている。なお、支持面21、後述の横壁23,24および縦壁25が上面に相当する。
支持面21aは、X軸およびY軸からなる平面に平行にかつX軸に沿って延在するように形成されており、超音波診断装置2のケーシング11の中央面101を支持する。また、一方の支持面21bは、支持面21aのY軸方向の一端に連結されていると共に支持面21aから離れるにつれて上方に湾曲して形成され、ケーシング11の一方の曲面102を支持する。また、他方の支持面21bは、支持面21aのY軸方向の他端に連結されていると共に支持面21aから離れるにつれて上方に湾曲して形成され、ケーシング11の他方の曲面102を支持する。
また、支持面21cは、支持面21aのX軸方向の一端に連結されていると共に支持面21aから離れるにつれて上方に湾曲して形成され、ケーシング11の曲面11hを支持する。支持面21dは、支持面21aのX軸方向の他端に連結されていると共に上方に突出した状態で湾曲して形成され(図6(a)参照)、ケーシング11の凹状の被係合部11gに係合してこれを支持する。支持面21dは、所定方向と交差する方向(好ましくは所定方向と直交する方向)に延在するように形成されている。
さらに、図6(a)に示すように、支持面21eは、支持面21aのX軸方向の他端に連結されていると共に下方に傾斜する面および凹状に湾曲した面を含む支持面21e1と、この支持面21e1に連結されていると共に支持面21e1から離れるにつれて上方に湾曲して形成された支持面21e2とで構成されており、超音波診断装置2と超音波診断装置用支持台1とが合致する大まかな向きが視覚的に判別しやすくなっている。
超音波診断装置用支持台1の支持面21が上記のような複数の支持面を有することで、超音波診断装置用支持台1には大略凹部が形成されるようになっている。そして、超音波診断装置用支持台1の平面視における面積は超音波診断装置2の平面視における面積よりも大きくなっている。そのため、図7および図8に示すように、超音波診断装置2は、超音波診断装置用支持台1に載置されて支持されている状態で当該超音波診断装置用支持台1の上記凹部に収まるように構成されている。
以上の構成において、超音波診断装置2が超音波診断装置用支持台1上に置かれると、超音波診断装置2のケーシング11の中央面101が支持面21aに支持され、ケーシング11の各曲面102が対応する支持面21bに支持され、ケーシング11の曲面11hが支持面21cに支持され、ケーシング11の被係合部11gが支持面21dに係合した状態で支持され、ケーシング11の先端側部分11aに被せられたブラケット4が支持面21eに支持されるようになっている。
ここで、図4に示すように、超音波診断装置用支持台1には、横壁23と、横壁24と、2つの縦壁25とが設けられている。横壁23は、超音波診断装置用支持台1における所定方向の一端に所定方向と交差する方向(つまりY軸方向)に延在するように形成されている。横壁23は、支持面21cのX軸方向の一方側の縁において立設するように設けられている。また、横壁24は、超音波診断装置用支持台1における所定方向の他端に設けられ、図8に示すように、先細りの略台形状に形成されたケーシング11の先端側部分11aに沿うように先細りの略台形状に形成されている。横壁24は、支持面21e2の先端側の縁において立設するように設けられている。
一方、縦壁25は、音波診断装置用支持台1における所定方向と交差する方向の両側に、当該所定方向に沿って延在するように形成されている。縦壁25は、支持面21bの外側の縁において立設するように設けられている。なお、図6(a),(b)に示すように、超音波診断装置用支持台1の下面(接地面を形成する面)には、例えばシリコン等からなり、薄板状に形成された複数の滑り止め部材30が設けられている。
<診断装置セット>
本実施形態では、図7、図8および図9(a)に示すように、超音波診断装置2およびこれを支持する超音波診断装置用支持台1からなる診断装置セット3において、超音波診断装置2のケーシング11の先端側部分11aにはブラケット4が取り付けられる。詳しくは、ブラケット4は、正面視で大略台形のカバー状の部材であり、その内部空間がケーシング11の先端側部分11aの外形形状に沿わせて形成されている。ブラケット4は、ケーシング11の先端側部分11aに被せて装着することができるように構成されている。
また、ブラケット4における左右の側面(Y軸方向の両側面)には、一対の可撓片40がその両側に隙間を空けた状態で設けられている。可撓片40には係合孔41が形成されている。このような構成において、ブラケット4をケーシング11の先端側部分11aに装着させた際に、ケーシング11の一対の嵌合凸部11d,11dが一対の係合孔41の各々に嵌まり込むようになっている。これにより、ブラケット4は、ケーシング11の先端側部分11aに位置決めされた状態で装着される。このようにして、ケーシング11の先端側部分11aにブラケット4が装着された状態で、超音波診断装置2が超音波診断装置用支持台1上に支持される。この場合、図9に示すように、ケーシング11の後面11fに設けられた被係合部11gが超音波診断装置用支持台1の支持面21dに係合された状態で、プローブ12とこれに対向する先端側支持面21eの支持面21e2との間にはスペースが形成される。このプローブ12と支持面21e2との間のスペースにブラケット4が配されるようになっている。このような構成によって、ブラケット4によりプローブ12を保護することができるので、プローブ12に対する干渉物の接触や衝撃を防ぐことができる。
以上のように、本実施形態の超音波診断装置用支持台1によれば、超音波診断装置2のケーシング11の後面11fのうち、少なくとも、上記所定方向と交差する方向の両側部分が支持面により支持される。詳細には、超音波診断装置2が超音波診断装置用支持台1上に置かれると、超音波診断装置2のケーシング11の中央面101が支持面21aに支持され、ケーシング11の各曲面102が対応する支持面21bに支持され、ケーシング11の曲面11hが支持面21cに支持され、ケーシング11の被係合部11gが支持面21dに係合した状態で支持され、ケーシング11の先端側部分11aに被せられたブラケット4が支持面21eに支持されるようになっている。このような構成により、超音波診断装置用支持台1に支持された状態の超音波診断装置2が所定方向と交差する方向(Y軸方向)にズレ難くなると共に所定方向(X軸方向を含む方向)にもズレ難くなる。また、支持面21b、支持面21c,係合部である支持面21d,先端側支持面である支持面21eには超音波診断装置2の向きを所定方向に案内するための傾斜面が形成されている。このため、超音波診断装置は超音波診断装置用支持台1に対して向きがずれた状態で載置されたとしても、傾斜案内面の案内作用により自然と超音波診断装置2の向きが超音波診断装置用支持台1の向きと合致する所定の向きに誘導される。さらに超音波診断装置用支持台1の周壁を形成する支持面21b、支持面21c、支持面21eの傾斜面が湾曲状であることで超音波診断装置用支持台1から超音波診断装置2が抜け出てしまう事態が低減されており、また、支持面21dや支持面21eの傾斜面が湾曲状であることで、超音波診断装置2が傾斜面により案内されて台上を滑るように移動する際、支持面21dが超音波診断装置2やプローブ12を傷つけることなく超音波診断装置2を所定位置に誘導することができる。なお、周壁は全体を囲むようでなくともよい。
また、本実施形態では、超音波診断装置2ケーシング11の被係合部11gが支持面21dに係合した状態で支持されるため、超音波診断装置2が所定方向(X軸方向)によりズレ難くなる。それにより、超音波診断装置2がより安定的に支持されるようになっている。
また、本実施形態では、超音波診断装置用支持台1に一対の縦壁25を設けていることで、超音波診断装置2が所定方向と交差する方向にズレた場合でも、当該超音波診断装置2のそれ以上のズレを縦壁25でくい止めることができる。これによって、超音波診断装置2が超音波診断装置用支持台1から落ちてしまうことを抑制又は防ぐことができる。
また、本実施形態では、超音波診断装置用支持台1に横壁23,24を設けていることで、超音波診断装置2が所定方向にズレた場合でも、当該超音波診断装置2のそれ以上のズレを横壁23,24でくい止めることができる。これによって、超音波診断装置2が超音波診断装置用支持台1から落ちてしまうことを抑制又は防ぐことができる。
さらに、本実施形態では、超音波診断装置2のケーシング11の先端側部分11aにブラケット4が取り付けられている。これにより、プローブ12を外力から保護することができる。
(第2実施形態)
第2実施形態の超音波診断装置2Aは、上述の第1実施形態の超音波診断装置2と形状が異なっている。なお、以下の説明において、第1実施形態と同じ構成要素については第1実施形態と同じ符号を付すことでその説明を省略することがある。
図10乃至図12に示すように、第2実施形態の超音波診断装置2Aのケーシング11Aにおいては、第1実施形態のような湾曲部11cは設けられていない。すなわち、ケーシング11は、側面視で大略矩形状に形成され、一方向(X軸方向)に延びるように形成されている。ケーシング11Aは、X軸およびY軸により構成される平面に平行に形成された基端側部分(上側部分)11bと、この基端側部分11bに一体的に形成された先端側部分(下側部分)11aと、を有している。ケーシング11の先端側部分11aは、第1実施形態と同様に、先端に向かって先細りの台形状に形成され、その先端部にプローブ12が配置されている。
また、図11(a)および図12(a)に示すように、ケーシング11の後面11fにおいて先端側部分11aと基端側部分11bとの間には凹部状に形成された被係合部11gが形成されている。この被係合部11gの外形は例えば円弧状に形成されている。
また、図12(a)に示すように、受電モジュール14の少なくとも一部は、ケーシング11の長手方向の中心よりも所定方向(X軸方向)の他端側(プローブ12の逆側)に配されている。また、受電モジュール14は、被係合部11gよりもプローブ12の逆側に配されている。なお、上記に限らず、受電モジュール14の全部を、ケーシング11の長手方向の中心よりも所定方向(X軸方向)の他端側(プローブ12の逆側)に配置するように構成してもよい。
このように、本実施形態の超音波診断装置2Aによれば、受電モジュール14の少なくとも一部が、ケーシング11の長手方向の中心よりも所定方向(X軸方向)の他端側(プローブ12の逆側)に配され、受電モジュール14は被係合部11gよりもプローブ12の逆側に配されている。このように、プローブ12を極力避けた位置に受電モジュール14を配置することでプローブ12に対する電気的な悪影響を抑制又は防ぐことができる。
(変形例)
本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変形が可能である。例えば、以下の通りである。
上記実施形態では、超音波診断装置用支持台1において支持面21a,21b,21c,21d,21eを設けることとしたが、これに限定されるものではなく、例えば、支持面21dのみ、支持面21eのみ、支持面21b,21cのみとしてもよく、また、面状でなく凸部等であってもよく、また、超音波診断装置2が所定位置にある状態で当接しておらず、超音波診断装置2が意図せず動いた際に超音波診断装置2と当接支持して移動を規制する構成であってもよい。
また、上記実施形態では、超音波診断装置2に凹状の被係合部11gを設け、超音波診断装置用支持台1に凸状の支持面21dを設けることとしたが、これに限定されるものではなく、超音波診断装置2に凸状の被係合部を設け、超音波診断装置用支持台1に凹状の支持面を設けるように構成してもよい。
また、上記実施形態では、係合部である支持面21dを所定方向と交差する方向(Y軸方向)に延在するように設けたが、これに限定されるものではなく、X軸方向に延在するようにしてもよく、また、支持面21dをY軸方向に延在させなくても、例えば円や楕円形状、三角や四角形状等の突起状の支持面を形成してもよい。また、上記実施形態では超音波診断装置2に凹状部を設けたが、超音波診断装置2に凸状部を設けて、支持面21dを凹状にしてもよい。
また、上記実施形態では、ケーシング11の先端側部分11aにブラケット4を被せるように構成したが、これに限定されるものではなく、ブラケット4は必須の構成部材ではない。なお、ブラケット4を設けない場合、ケーシング11が傾斜面により誘導され、位置決めされた時にプローブ12と超音波診断装置用支持台1とが離間するように構成されていることが好ましい。上記実施形態では、係合部21dによりプローブ12と超音波診断装置用支持台1とが離間した状態で位置決めされるが、超音波診断装置用支持台1の周壁の一部に切り欠きや孔や突起などの係合部を設け、超音波診断装置2に係合部と係合する被係合部を形成することで、プローブ12と超音波診断装置用支持台1とが離間した状態で位置決めしてもよい。また、プローブ12周辺のケーシング11と当接する突起を超音波診断装置用支持台1に設け、プローブ12と超音波診断装置用支持台1とを離間状態としてもよい。
さらに、上記実施形態では、超音波診断装置用支持台1の内部空間20に給電モジュール22を設ける構成としたが、これに限らず、給電モジュール22を設けなくてもよい。すなわち、超音波診断装置用支持台1の用途は、超音波診断装置2を安定した状態で支持しつつ当該超音波診断装置2に対する給電を行うものに限らず、単に超音波診断装置2を安定した状態で支持するもののみであってもよい。
なお、上記実施形態は独立した複数の発明を備え、各特徴部が独立発明として成り立ち得る。例えば、係合部である21dは必ずしも必須ではないし、また、横壁23,24および一対の縦壁25については、何れか一方のみを設けるように構成してもよいし、設けなくてもよい。
1 超音波診断装置用支持台
2,2A 超音波診断装置
3 診断装置セット
11,11A ケーシング
11a 先端側部分
11e 前面(主面)
11f 後面
11g 被係合部
12 プローブ
13 モニター
14 受電モジュール
21,21a,21b,21c,21d,21e,21e1,21e2 支持面
22 給電モジュール
23,24 横壁
25 縦壁

Claims (9)

  1. 超音波を受信するプローブと、受信した超音波に基づいて作成される画像を表示する画像表示部と、主面に前記画像表示部が配置され、所定方向の一端に前記プローブが配置されたケーシングと、を有する超音波診断装置を支持する超音波診断装置用支持台であって、
    接地面を形成する下面と、前記ケーシングにおいて前記主面と反対側の面である反対面が載置される上面とを有し、前記上面は前記所定方向及び前記所定方向と交差する方向への前記ケーシングの相対移動を規制する支持面を備えており、
    前記支持面は、前記所定方向の両端側と前記所定方向に交差する方向の両端側の4方に、前記超音波診断装置を支持すると共に前記支持面の内方へ前記超音波診断装置を案内するべく底面に対して傾斜する傾斜面を有し、
    さらに前記支持面は、前記底面上に突出あるいは陥没して形成されて、前記傾斜面によって内方に案内された前記超音波診断装置の前記反対面に係合する係合部を有している、
    超音波診断装置用支持台。
  2. 前記超音波診断装置を支持した状態で、前記プローブと対向する位置に先端側支持面が設けられ、前記プローブと前記先端側支持面との間にスペースが形成されるように構成されている、請求項1に記載の超音波診断装置用支持台。
  3. 前記係合部は、前記所定方向と交差する方向に延在するように設けられている、請求項に記載の超音波診断装置用支持台。
  4. 前記係合部は前記ケーシングを案内する傾斜面を有する、請求項1乃至3の何れか1項に記載の超音波診断装置用支持台。
  5. 前記支持面には、前記所定方向の両側に、前記所定方向と交差する方向に沿うように形成された横壁が設けられている、請求項1乃至の何れか1項に記載の超音波診断装置用支持台。
  6. 前記上面の先端側が窪んでいると共に、基端側に給電モジュールが設けられている、請求項1乃至の何れか1項に記載の超音波診断装置用支持台。
  7. 請求項1乃至の何れか1項に記載の超音波診断装置用支持台と、
    前記超音波診断装置用支持台に支持される超音波診断装置と、を備えた、診断装置セット。
  8. 超音波を受信するプローブと、
    受信した超音波に基づいて作成される画像を表示する画像表示部と、
    主面に前記画像表示部が配置され、所定方向の一端に前記プローブが配置され、内部に受電モジュールを収容すると共に一方向に延びるように形成されたケーシングと、を備え、
    前記ケーシングは、前記所定方向の一端と他端との間に湾曲部を有し、前記一端から前記湾曲部までの部分に対して前記他端から前記湾曲部までの部分が傾斜した形状を成しており、
    前記受電モジュールの少なくとも一部は、前記ケーシングの前記所定方向における中心位置にある、
    超音波診断装置。
  9. 前記受電モジュールの少なくとも一部は、前記ケーシングの長手方向の中心よりも、前記所定方向の他端側に配されている、請求項に記載の超音波診断装置。
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