JP7184045B2 - 超音波診断装置用カバー、及びカバー付き超音波診断装置 - Google Patents

超音波診断装置用カバー、及びカバー付き超音波診断装置 Download PDF

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Description

本発明は、超音波診断装置のセンサと被検部との音響結合を良好にするための超音波診断装置用カバー及びカバー付き超音波診断装置に関する。
患者の体内を可視化するための装置として、例えば特許文献1のような超音波診断装置が知られている。超音波診断装置は、超音波を送受信することができるプローブを備えており、プローブが画像処理部を介してモニターに接続されている。このように構成される超音波診断装置では、可視化したい部分(即ち、被検部)の表皮にプローブを当て、プローブから超音波を発振させる。そうすると、被検部で超音波が反射されるので、その反射波をプローブによって受信する。画像処理部は、受信した反射波に基づいて画像処理を行い、画像処理によって得られた画像、即ち被検部の断面がモニターに映し出される。
特開2017-042188号公報
特許文献1の超音波診断装置では、プローブと表皮との間の音響結合を良好にすべく体表にエコー用ゲルを塗布し、その上からプローブを体表に当てるようになっている。他方、エコー用ゲルが塗布された体表にプローブを直接当てると、プローブの表面にエコー用ゲルが付着するため、患者が変わるたびにプローブの洗浄を必要とする。それ故、プローブをビニール袋等に入れて使用し、プローブの表面にエコー用ゲルが付着しないようにすることが考えられる。しかし、プローブをビニール袋に入れると、体表とプローブとの間にビニール袋が介在することになり、音響結合に影響を与えることがある。
そこで本発明は、体表とプローブとの間にビニール袋が介在することなく音響結合を良好にすることができる超音波診断装置用カバーを提供することを目的としている。
本発明の超音波診断装置用カバーは、ケーシングと、前記ケーシングの所定方向一端部に配置され且つ被検部にて反射された超音波を受信するセンサを有するプローブとを備える超音波診断装置に被せられる超音波診断装置用カバーであって、両端部に開口部を夫々有する筒状に形成され、2つの前記開口部のうち一方の前記開口部から前記超音波診断装置を挿入可能になっている筒状体と、前記他方の開口部を塞ぎ、且つ前記超音波診断装置の所定方向一端部が当接するように前記筒状体に設けられ、前記所定方向一端部が当接する部分が前記センサと前記被検部との間の音響結合が可能なゲル材から成るプローブカバー体とを備えているものである。
本発明に従えば、筒状体の一方の開口部から挿入させた超音波診断装置の所定方向一端部に、筒状体の他方の開口部を塞ぐように設けられたプローブカバー体のゲル材料から成る部分を当接させることができる。この状態で所定方向一端部に配置されているセンサを前記部分を介して被検部に当てるので、被検部とプローブとの間にビニール袋が介在することがなくなる。それ故、音響結合を良好にすることができる。
本発明によれば、体表とプローブとの間にビニール袋が介在することなく音響結合を良好にすることができる。
本発明の第1実施形態の超音波診断装置用カバーを見た斜視図である。 図1の超音波診断装置を超音波診断装置用カバーに挿入したカバー付き超音波診断装置を示す正面図である。 図1の超音波診断装置用カバーを分解して示す分解斜視図である。 図2の超音波診断装置用カバーを断面線IV-IVで切断して見た断面図である。 本発明の第2実施形態の超音波診断装置用カバーに超音波診断装置を挿入したカバー付き超音波診断装置を示す正面図である。 超音波診断装置用カバーに超音波診断装置を挿入するときの態様を示す正面図である。 図5に示すガイド付きブラケットの平面図である。 図7のガイド付きブラケットを断面線VIII-VIIIで切断して見た断面図である。 図7のガイド付きブラケットの側面図である。 図8のガイド付きブラケットの分解断面図である。 その他の実施形態の超音波診断装置用カバーを分解して示す分解斜視図である。 第2実施形態のガイド付きブラケットが有する一対の係止片の他の構成例を示す側面図である。
以下、本発明に係る実施形態のカバー付き超音波診断装置1,1Aについて図面を参照して説明する。なお、以下の説明で用いる方向の概念は、説明する上で便宜上使用するものであって、発明の構成の向き等をその方向に限定するものではない。また、以下に説明するカバー付き超音波診断装置1,1Aは、本発明の一実施形態に過ぎない。従って、本発明は実施形態に限定されず、発明の趣旨を逸脱しない範囲で追加、削除、変更が可能である。
[第1実施形態]
図1に示すカバー付き超音波診断装置1は、皮下にある血管等を可視化しながら針等を穿刺する際に用いられるものであり、例えば透析治療においてカテーテルを血管に留置する際に用いられる。このような機能を有するカバー付き超音波診断装置1は、超音波診断装置2と、超音波診断装置用カバー3を備えており、超音波診断装置2は、それに超音波診断装置用カバー3を被せて使用される。以下では、超音波診断装置2、及び超音波診断装置用カバー3の構成の一例について説明する。
<超音波診断装置>
超音波診断装置2は、体表に当てられた状態で被検部(即ち、皮下組織)に超音波を発振すると共に被検部にて反射された超音波(即ち、反射波)を受信する。また、超音波診断装置2は、受信した反射波に基づいて画像処理を行い、被検部の断面を映し出すようになっている。このような機能を有する超音波診断装置2は、ケーシング11と、プローブ12と、モニター13とを有している(図2の正面図も参照)。ケーシング11は、例えばポリカーボネート、ABS(アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン)樹脂、SAS(シリコン・アクリロニトリル・スチレン)、及びポリプロピレン等の合成樹脂から成り、正面視で大略矩形状且つ断面扁平状の箱体である。また、ケーシング11の下端部分(即ち、一端側部分)である先端側部分11aは、先端に向かって先細りの台形状に形成され、ケーシング11の先端部11bにはプローブ12が配置されている。即ち、超音波診断装置2は、その先端部2aにプローブ12を有している。また、ケーシング11は、中間部分において後側に反り返るように湾曲し、その湾曲部11cから基端側部分にかけて後側に傾倒している。更に、ケーシング11の前面11eには、モニター13が配置され、モニター13は画像を映し出すようになっている。以下では、プローブ12とモニター13について更に詳細に説明する。
プローブ12は、超音波を送受信するように構成されており、センサ12aを有している。センサ12aは、例えば圧電素子等の振動子及び音響レンズによって構成されている。このように構成されているセンサ12aは、図2にも示すようにケーシング11の先端側部分11aに埋め込むように取り付けられ、その下端面が先端部11bと面一となるようにケーシング11に配置されている。また、センサ12aは、ケーシング11内に収容される制御装置(図示せず)に接続され、制御装置からの指令に応じて超音波を発振するようになっている。また、センサ12aは、被検部で反射される反射波を受信し、受信する超音波に応じた信号を制御装置に出力する。即ち、センサ12aの振動子が被検部で反射される反射波によって振動して、その振動に応じた信号を制御装置に出力する。制御装置は、画像処理機能を有しており、その信号に基づいて画像処理を行って画像データをモニター13に出力する。
画像表示部の一例であるモニター13は、例えば液晶型モニター及び有機EL型モニターであり、画像データに応じた画像を表示するようになっている。即ち、モニター13には、センサ12aで受信した反射波に基づいて作成される画像、例えば被検部の断面を映し出すようになっている。このような機能を有するモニター13は、前述の通りケーシング11の前面11eに配置されている。更に詳細に説明すると、モニター13の左右の幅は、ケーシング11の左端付近から右端付近までにわたり、上下の高さはケーシング11において湾曲部11cから基端付近までにわたっている。
このように構成されている超音波診断装置2は、そのプローブ12を被検部の体表に当て、その状態でプローブ12のセンサ12aの振動子から超音波を発振させる。発振される超音波は被検部にて反射され、その反射をセンサ12aの振動子にて受信する。そうすると、センサ12aの振動子が反射波に応じて振動し、振動子はその振動に応じた信号を制御装置に出力する。制御装置は、その信号に基づいて画像処理を行い、それによって被検部の断面がモニター13に映し出される。
このような機能を有する超音波診断装置2は、被検部の体表上においてプローブ12を走査されるようにして使用される。そのため、超音波診断装置2に関して滅菌処理を行わない場合には、超音波診断装置2に超音波診断装置用カバー3が被せられている。
<超音波診断装置用カバー>
超音波診断装置用カバー3は、超音波診断装置2に血液等が付着しないように又は付着した血液等が飛散しないようするべく、超音波診断装置2全体を覆ってしている。このような機能を有する超音波診断装置用カバー3は、筒状体21と、インナーブラケット22と、プローブカバー体23と、ガイド付きブラケット24とを備えており、筒状体21に超音波診断装置2を挿入して収めることができるようになっている。
筒状体21は、滅菌処理が施された無菌の軟質体であり、具体的には弾性が生じないフィルム体である。筒状体21は、図3に示すように上下が開口し、正面視で上下方向に長尺の大略矩形状の軟質体である。更に詳細に説明すると、筒状体21は、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート、及びポリ塩化ビニル等の材料から成る透明性が高い軟質体であり、正面から見た外形形状が超音波診断装置2と類似している。即ち、筒状体21は、断面扁平状の筒状体であり、下端側部分21aが下端21bに向かって先細りの台形状に形成されている。また、筒状体21では、その上端(即ち、基端)及び下端21b(即ち、先端)が開いており、上端及び下端に開口部21c,21dが形成されている。筒状体21は、軟質体であるため、超音波診断装置2を内部に収容しやすく、また、透明性が高いため、内部に収容した超音波診断装置2のモニター13を筒状体21の外部から確認することができる。
上側の開口部21cである上側開口部21cは、超音波診断装置2をその先端部2aから挿入できるように形成されている。他方、下側の開口部21dである下側開口部21dは、上側開口部21cに比して径が小さくなっており、超音波診断装置2を筒状体21の上側開口部21cから挿入した後に自然と下側開口部21dが超音波診断装置2の先端側周辺又はインナーブラケット22と接し、下側開口部21dから抜け出さないように支持する。また、下側開口部21dは、超音波診断装置2を筒状体21に挿入した状態で超音波診断装置2の先端部2aの外周縁形状より若干大きく形成されており、下側開口部21dから超音波診断装置2の先端部2a(即ち、プローブ12のセンサ12aの部分)を突き出させることができるようになっている。超音波診断装置2の先端部2aは筒状体21から突き出ているため、プローブカバーの当接させる側の形状を特殊な形状にすることなく、プローブカバーと超音波診断装置2の先端部2aとの間に隙間が生じないようにすることができる。
このような形状を有する筒状体21は、上下方向(即ち、所定方向)において超音波診断装置2より長尺に形成されており、その中に超音波診断装置2の略全体が収まるようになっている。更に詳細に説明すると、筒状体21の中には、下側開口部21dから超音波診断装置2の先端部2aを突き出させた状態で収まっており、この状態にて上側開口部21cが超音波診断装置2の上端より高く位置するように筒状体21が上下方向に長尺になっている。また、筒状体21の内周面には、上側開口部21c付近において周方向全周にわたってレールファスナ25が取り付けられている。レールファスナ25は、雄側レール部25aと雌側レール部25bとを有しており、2つのレール部25a,25bは互いに突き合せることで係合するようになっている。例えば、雄側レール部25a及び雌側レール部25bは、筒状体21の内周面の前側部分及び後側部分に対向するように設けられており、突き合せることで互いに係合して筒状体21の上側を塞いでいる。このように構成されている筒状体21の中には、図4に示すようにインナーブラケット22が設けられている。
インナーブラケット22は、筒状体21の中に設けられる筒状の部材であって、筒状体21に挿入される超音波診断装置2を所定位置に案内し且つ所定位置にて位置決めする機能を有している。更に詳細に説明すると、インナーブラケット22は、後で詳述するプローブカバー体23より硬質の材料、例えばポリカーボネート、ABS(アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン)樹脂、SAS(シリコン・アクリロニトリル・スチレン)、及びポリプロピレン等の合成樹脂から成る。また、インナーブラケット22は、図3に示すように正面視で大略台形であって上端及び下端が開口するカバー状の部材であり、上方から見て断面扁平状に形成されている。更に詳細に説明すると、インナーブラケット22の外周面は、筒状体21の下端側部分21aの内周面と略同じように形成され、インナーブラケット22は、その下端側部分22aが筒状体21の下側開口部21dから突き出るようになっている。
他方、筒状体21の下端側部分21aが先端に向かって先細りのテーパ状に形成されているので、インナーブラケット22は、その下端側部分22aを筒状体21の下側開口部21dから突き出させ且つ残余部が外側に突き出ないよう留まるようにして筒状体21の下端側部分21aに嵌まり込んでいる。また、インナーブラケット22の内周面は、超音波診断装置2の先端側部分11aの外周面と略同じように形成されており、筒状体21に差し込んだ超音波診断装置2をインナーブラケット22の上端からその中へと入れて装着できるようになっている。また、インナーブラケット22は、その下端から超音波診断装置2のプローブ12を突き出させるようになっている。
このような形状を有するインナーブラケット22の内周面は、前述の通り超音波診断装置2の先端側部分11aの外周面と略同じように形成されている、即ち下端に向かって先細りのテーパ状に形成されている。それ故、インナーブラケット22は、超音波診断装置2を差し込むと、プローブ12がインナーブラケット22の下端から突き出る所定位置まで超音波診断装置2を案内するようになっている。このような機能を有するインナーブラケット22は、前述の通り断面扁平状に形成されており、その幅方向両側に夫々位置する側面部に一対の溝22b,22bが形成されている(図4も参照)。
一対の溝22b,22bは、上下方向に延在すると共にインナーブラケット22を内外方向(即ち、幅方向)に貫通している。また、一対の溝22b,22bは、前後方向に離して配置されており、それによって一対の溝22b,22bの間に可撓片22cを形成している。可撓片22cは、その基端部分を支点として幅方向に撓むようになっている。また、可撓片22cには、嵌合孔22dが形成されている。即ち、インナーブラケット22には、互いに幅方向に離して配置されている一対の嵌合孔22dが形成されている。また、ケーシング11の先端側部分11aの各側面には、一対の嵌合孔22dの各々に対応させて嵌合凸部11d,11dが形成されている。
一対の嵌合凸部11d,11dは、大略半球状に形成されており、先端側部分11aの側面から幅方向に突出している。一対の嵌合凸部11d,11dは、超音波診断装置2をインナーブラケット22に差し込む際に対応する可撓片22cに夫々当たり、更に超音波診断装置2が押し込まれると対応する可撓片22cを半径方向外側に押し広げる。このように押し広げることによって、インナーブラケット22において超音波診断装置2を所定位置まで差し込むことができるようになっている。また、超音波診断装置2が所定位置まで差し込まれると、一対の嵌合凸部11d,11dの各々は、対応する嵌合孔22dに嵌まり込む。これにより、超音波診断装置2が所定位置にて位置決めされて保持される。このように構成されているインナーブラケット22には、インナーブラケット22の下側開口部22eを塞ぐべくプローブカバー体23が被せられている。
プローブカバー体23は、底部、側面及び開口部を有する有底筒状を成しており、インナーブラケット22に被せてインナーブラケット22の下側開口部22eを塞ぎ、下側開口部22eから突き出た超音波診断装置2のセンサ12aと当接するように筒状体21に設けられている。つまり、プローブカバー体23は、超音波診断装置2の先端部2aとプローブカバー体23との間に何も介在しないように、超音波診断装置に固定できるようになっている。更に詳細に説明すると、プローブカバー体23は、正面視で先細りの大略台形状で且つ断面扁平状の袋体である。また、プローブカバー体23は、先端側(即ち、下側)が閉じられ、且つ基端側(上側)に開口部23aを有している。また、プローブカバー体23の内周面及び外周面は、インナーブラケット22の外周面と略同形状で形成されており、プローブカバー体23の内周面がインナーブラケット22の外周面より若干小さく形成されている。
このような形状を有するプローブカバー体23は、例えばスチレン系、ウレタン系、及びシリコーン系のエラストマーゲル(本実施形態では、スチレン系エラストマーゲル)から成り、伸縮可能に構成されている。それ故、プローブカバー体23は、その開口部23aを外側に押し広げることで、その中にインナーブラケット22の下端側部分22aをプローブカバー体23内に入れることができるようになっている。また、プローブカバー体23は、そこにインナーブラケット22が挿入されている状態において内側へと収縮しようとしており、自身をインナーブラケット22に圧接させてインナーブラケット22からずれ落ちないようにしている。更に、プローブカバー体23は、筒状体21から突き出るインナーブラケット22の下端側部分22aより更に上側まで延びており、筒状体21の下側開口部21dに被せられている。これにより、筒状体21の下側開口部21d及びその付近がプローブカバー体23とインナーブラケット22とによって挟持され、筒状体21がプローブカバー体23及びインナーブラケット22から外れにくくなっている。なお、プローブカバー体23は、その表面に弱粘着性を付与させてもよく、その場合は弱粘着作用によって筒状体21に対してずれないようにすることができる。
このようにしてプローブカバー体23は、インナーブラケット22に被せられて筒状体21に設けられ、筒状体21に設けることによってその下側開口部21dを塞いでいる。このように塞いだ状態にて超音波診断装置2を筒状体21に挿入して超音波診断装置2の先端部2aを筒状体21の下側開口部21d及びインナーブラケット22の下側開口部22eから突き出させると、先端部2aをプローブカバー体23に当てることができる。更に、その状態から所定位置まで超音波診断装置2を押し込むと、センサ12a全体をプローブカバー体23に押し付けて密接させることができる。これにより、センサ12aとプローブカバー体23との間に小さな隙間ができることを抑制することができる。
このように構成されているプローブカバー体23は、センサ12aと被検部の体表との間における音響結合を良好にする材料から成っており、センサ12aが密接された状態にて被検部の体表に当てることで被検部の断面が良好な状態でモニター13に映し出させることができる。このように構成されているプローブカバー体23の外表面上には、更にガイド付きブラケット24が被せられている。なお、本実施形態では、更なる良好な状態で被検部の断面をモニター13に映し出させるべく、被検部とセンサ12aとの間に気層ができないように被検部の体表にエコー用ゲル等の液状ゲル、生理食塩水、及び殺菌消毒液等の液状物(以下、「液状ゲル等」という)が塗布されているが、プローブカバー体23の外表面に液状ゲル等が塗布されてもよい。
ガイド付きブラケット24は、ブラケット本体31とガイド部32とを有している。ブラケット本体31は、プローブカバー体23より硬質の材料、例えばポリカーボネート、ABS(アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン)樹脂、SAS(シリコン・アクリロニトリル・スチレン)、及びポリプロピレン等の合成樹脂から成る。また、ブラケット本体31は、正面視で大略台形の筒状の部材であり、その内空間がインナーブラケット22の外周面の形状に合わせて形成されている。より詳細には、ブラケット本体31の内空間は、インナーブラケット22より若干大きく形成されており、プローブカバー体23及び筒状体21の上からインナーブラケット22に嵌めるようにして装着できるようになっている。
このように構成されているブラケット本体31は、前述の通り下端に向かって先細りの大略台形状に形成されており、ブラケット本体31をインナーブラケット22に嵌め込むことでプローブカバー体23をインナーブラケット22にしっかりと押し付けることができ、センサ12aとプローブカバー体23との密着状態を安定させることができる。なお、ブラケット本体31の内周面とインナーブラケット22の外周面との間に形成される隙間の寸法は、ブラケット本体31の楔効果によってプローブカバー体23の厚みより小さくすることができる。そうすることで、プローブカバー体23が伸ばされるようにしてケーシング11の基端側へと持ち上げられるように引っ張られる。それ故、プローブカバー体23が、ブラケット本体31を装着しない場合よりもセンサ12aに更に押し付けられ、更にセンサ12aに密着させることができる。即ち、プローブ12を体表に押し付けずともセンサ12aにプローブカバー体23をしっかりと密着させることができるので、体表に押し付けることなく当てるだけで被検部の断面をモニター13に映し出させることができる。これにより、表皮付近にある静脈等をつぶすことなく、モニター13に映し出させることができる。このような機能を有するブラケット本体31は、嵌合用突起部分31aを更に有している。
嵌合用突起部分31aは、ブラケット本体31の前面(即ち、ケーシング11の前面11eと同じ側の面)31bに一体的に設けられている。嵌合用突起部分31aは、ブラケット本体31の前面31bにおいて幅方向中央に配置されており、ブラケット本体31の前面31bから前方に突出するように形成されている。このように形成されている嵌合用突起部分31aには、ガイド部32が嵌合されている。ガイド部32は、留置針等の針組立体の針41(図4の二点鎖線参照)を皮下組織に穿刺する際に、穿刺する針41を案内して針41の穿刺方向を決定づけるものであり、側面視で大略台形のブロック状に形成されている。ガイド部32は筒状体21の前面側(筒状体21内に超音波診断装置2を収容した状態におけるモニター13側)に設けられている。このため、超音波診断装置2のモニター13を見ながら穿刺することができる。また、ガイド部32からセンサ12aまでの距離が近いため、穿刺長を短くすることができ、穿刺操作の安定性の向上と患者にかかる負担の低減とを図ることができる。また、ガイド部32は、側面視においてセンサ12aが重なる位置に設けることで、ガイド部32からセンサ12aまでの距離を更に近くすることができる。なお、先端及び基端が開口した筒状体21の前面側にガイド部32が設けられているが、先端及び基端が開口した筒状体21の前面側にガイド部32を設ける発明において用いる筒状体は、先端が開口した筒状体21である必要はなく、ここで説明するガイド部32の構成及び配置は、ガイド部を超音波診断装置に固定するあらゆる形態において有用である。
このような形状を有するガイド部32は、その前端面32aがブラケット本体31の前面31bに対して所定の角度α(例えば、20度≦α≦80度)を成しており、ガイド部32の前端面32aは、ブラケット本体31の前面31bに対して傾けて形成されている。また、前端面32aには、その左右方向中心部分にガイド孔形成部分32bが形成されている。ガイド孔形成部分32bは、前端面32aからそれに直交する方向に突出し且つ前端面32aに沿って前斜め上方に延在している。また、ガイド孔形成部分32bの断面(即ち、前端面32aに直交する断面)が大略半円状に形成され、ガイド孔形成部分32bには、その軸線に沿ってガイド孔32cが形成されている。これによりガイド部32には、前斜め上方に延びるガイド孔32cが形成されている。ガイド孔32cは、ガイド部32を前斜め上方に貫通しており、その上側から針組立体の針41を入れて下側から針先41aを出すことができるようになっている。なお、ガイド孔形成部分32bの前面には、ガイド孔32cの軸線方向に沿って延びる取出し口32dが形成されており、そこから針41を前側に倒して抜くことができるようになっている。
<装着作業及び穿刺作業>
超音波診断装置2は、前述の通り使用するに際して超音波診断装置用カバー3に入れられ、超音波診断装置用カバー3内にて密閉された状態にて使用される。更に詳細に説明すると、超音波診断装置用カバー3は、無菌状態を保つべく図示しない無菌パック等の袋の中に、既に組み合わされた状態にて入れられている。そして、超音波診断装置用カバー3は、使用時に無菌パックから取り出される。取り出した後、まず超音波診断装置用カバー3の筒状体21の上側開口部21cを開け、超音波診断装置2を先端部2aから上側開口部21cに入れる。
その後、超音波診断装置2全体を筒状体21内に収めるべく筒状体21を立てると又は超音波診断装置2を押し込むと、超音波診断装置2が筒状体21内を下側開口部21dに向かって進んでいく。収まった後も更に進めていくと、やがて超音波診断装置2の先端部2aがインナーブラケット22内に入る。更に進めていくと、一対の嵌合凸部11d,11dがインナーブラケット22の上端(より詳細には、可撓片22cの上端)に当たる。この状態にて超音波診断装置2を上側から押すと、一対の嵌合凸部11d,11dによって対応する可撓片22cが押し広げられ、超音波診断装置2を更に下方に押し進めることができる。押し続けることで超音波診断装置2がインナーブラケット22に案内されながら所定位置に達し、達することで一対の嵌合凸部11d,11dの各々が対応する嵌合孔22dに嵌まり込んで筒状体21内にて位置決めされて保持される。また、超音波診断装置2が所定位置に達することで、センサ12aを下側開口部21dから突き出させることができ、それによってセンサ12aがプローブカバー体23に密接する。
このようにして超音波診断装置用カバー3に超音波診断装置2を収容させると、次にレールファスナ25の雄側レール部25aと雌側レール部25bを突き合せて係合させ、筒状体21を密閉する。これにより、超音波診断装置2に液状ゲル等及び血液等が付着しないように及び付着した血液等が飛散しないようすることができる。このようにして超音波診断装置用カバー3は、全体を密閉して覆うように超音波診断装置2に装着される。装着することによって超音波診断装置2が使用可能な状態になり、それによって、例えば被検部の映像を映しながら穿刺作業が行われる。以下では、カバー付き超音波診断装置1を用いた穿刺作業について説明する。
カバー付き超音波診断装置1では、超音波診断装置用カバー3を超音波診断装置2に装着した後、プローブ12がプローブカバー体23を介して体表に押し当てられる。これにより、被検部の断面がモニター13に映し出される。なお、音響結合の状態に応じて体表に液状ゲル等を塗布して、音響結合を更に良好にするようにしてもよい。被検部の断面がモニター13に映し出されると、使用者は、モニター13を見ながら血管の位置を探り、血管の位置を確認するとガイド付きブラケット24のガイド孔32cに針組立体の針41を挿入し、針41の針先41aを血管に穿刺する。なお、ガイド孔32cは、そこに挿入された針41がモニターに重なり且つ映し出される映像における所定の位置を通るようにその角度αが予め設定されており、穿刺される針先41aの状態をモニター13によって確認することができるようになっている。
血管に針先41aが穿刺されたことが確認されると、その針41をそのままの状態にして当該針41から超音波診断装置2を取り外すべく、取出し口32dを介してガイド孔32cから針41を抜く。具体的には、針41に対して超音波診断装置2を離すように後側に倒すことによって、取出し口32dを介してガイド孔32cから針41を抜く。こうすることで、針41をその位置に留置することができ、その後の処置(例えば、透析、投液及び採血等の処置)を施すことができる。
このような機能を有するカバー付き超音波診断装置1では、超音波診断装置2を超音波診断装置用カバー3の筒状体21に挿入して押し込むだけで、前述の通りプローブカバー体23によって被検部とセンサ12aとの間の音響結合が良好な状態となるようにすることができる、即ち超音波診断装置2を使用可能な状態にすることができる。それ故、超音波診断装置用カバー3に超音波診断装置2を容易に装着することができる。また、超音波診断装置用カバー3に超音波診断装置2を挿入するだけであるので、超音波診断装置2が超音波診断装置用カバー3の外表面に触れることがないので、超音波診断装置用カバー3を無菌状態で保つことができる。
また、カバー付き超音波診断装置1では、超音波診断装置2をインナーブラケット22に押し込むことで、インナーブラケット22によって所定位置まで案内され且つ所定位置にて保持される。所定位置では、超音波診断装置2の先端部2aをインナーブラケット22から突き出させて、センサ12a全体をプローブカバー体23に密接させることができるので、超音波診断装置2を超音波診断装置用カバー3の筒状体21に挿入して押し込むだけで良好な音響結合を達成できる。また、一対の嵌合凸部11d,11dを対応する嵌合孔22dに嵌め込んで保持する構造を採用することによって、インナーブラケット22に対する超音波診断装置2のブレを抑制することができる。これにより、センサ12a全体をプローブカバー体23に安定して密接させることができ(即ち、密着状態を安定させることができ)、良好な音響結合を維持することができる。
また、カバー付き超音波診断装置1では、プローブカバー体23の内側にインナーブラケット22を配置することによって、プローブカバー体23の形崩れを抑制することができる。それ故、超音波診断装置2の先端部2a、より詳細にはケーシング11の先端側部分11aをプローブカバー体23内に挿入しやすく、超音波診断装置用カバー3に超音波診断装置2を装着することが更に容易にすることができる。更に、カバー付き超音波診断装置1では、プローブカバー体23をインナーブラケット22だけでなく筒状体21の下側開口部21d及びその付近にも被せることによって、プローブカバー体23によって筒状体21の下側開口部21dを塞ぐことができる。また、被せることによってプローブカバー体23とインナーブラケット22とによって筒状体21を挟持され、使用中に筒状体21がインナーブラケット22に対してズレることを抑制することができる。
[第2実施形態]
第2実施形態のカバー付き超音波診断装置1Aは、第1実施形態のカバー付き超音波診断装置1と構成が類似している。以下では、第2実施形態のカバー付き超音波診断装置1Aの構成について、第1実施形態のカバー付き超音波診断装置1と異なる点について主に説明し、同一の構成については同一の符号を付してその説明を省略する。
<超音波診断装置用カバー>
第2実施形態のカバー付き超音波診断装置1Aは、図5に示すように超音波診断装置2と、超音波診断装置用カバー3Aを備えており、超音波診断装置用カバー3Aは、以下のように構成されている。即ち、超音波診断装置用カバー3Aは、筒状体21Aと、ガイド付きブラケット24Aと、プローブカバー体23Aとを備えている。筒状体21Aは、第1実施形態と同じく透明性が高い非弾性の軟質フィルム体から成り、滅菌処理が施されている。このような材料から成る筒状体21Aは、第1実施形態の筒状体21と同じく断面扁平状の筒状体である。筒状体21Aは、ガイド付きブラケット24A及びプローブカバー体23Aと組み付けた状態において、下端側部分21aが下端21bに向かって先細りの台形状に形成されている。他方、筒状体21Aの上端側部分21eは、上端21f(即ち、上側開口部21c)に向かって拡がるように台形状に形成されている。
このような形状を有する筒状体21Aでは、超音波診断装置2を挿入するに当たって、図6に示すように上端側部分21eが折り畳まれている。即ち、筒状体21Aの上端側部分21eは、その下側に繋がる中間部分21gに対して外側に折り返され、更にレールファスナ25付近(より詳しくは、レールファスナ25の下側部分)が上方に向けて外側に折り返されている。また、筒状体21Aでは、上側開口部21cが筒状体21Aの折返し部分(即ち、中間部分21gに対して上端側部分21eを折り返した部分)21hより下端側に位置するように折り畳まれている。このように折り畳むことによって、超音波診断装置2を上側から筒状体21A内に挿入する際、超音波診断装置2が筒状体21Aの上側開口部21cの外面に当たることを抑制することができる。即ち、挿入する超音波診断装置2が筒状体21Aの上側開口部21cに当たって、そこが汚染されることを抑制することができる。
また、前述のように上側開口部21cを折り畳むことによって、上側開口部21cを以下のようにして開き、更に上側開口部21cを閉じることができる。即ち、筒状体21Aの中間部分21gと上側開口部21cとの間に下側から指、例えば両手の親指及び人差し指を中間部分21gを挟むようにして左右両側からを夫々入れる。そして、そのまま指を上側に持ち上げて上端側部分21eを上方に伸ばすことによって、上端側部分21eを図5に示すような広げられた状態へと戻すことができる。更にレールファスナ25の雄側レール部25aと雌側レール部25b(図示せず)を突き合せて係合させることによって、筒状体21A内に超音波診断装置2を収めた状態にて上側開口部21cを閉じることができる。このように構成されている筒状体21Aには、その下側開口部21dにプローブカバー体23を取り付けるべくガイド付きブラケット24Aが設けられている。
ガイド付きブラケット24Aは、ブラケット本体31Aとガイド部32Aとを有している。ブラケット本体31は、後述するプローブカバー体23Aより硬質の材料、例えばポリカーボネート、ABS(アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン)樹脂、SAS(シリコン・アクリロニトリル・スチレン)、及びポリプロピレン等の合成樹脂から成る。このような材料から成るブラケット本体31Aは、図5に示すように正面視で大略板状に形成され、また図7に示すように平面視において左右横長の偏平状且つ環状に形成されている。なお、図7では、説明の便宜上、ガイド部32Aを図示していない。後述する図9についても同様である。
このような形状を有するブラケット本体31Aは、内孔31cを有し、内孔31cを規定する内周面は、図8に示すように下側に向かって先細りのテーパ状に形成されている。また、内孔31cは、超音波診断装置2の先端部2aにおける外周縁の形状と同じく左右横長に形成されており、内孔31cは当該内孔31cに超音波診断装置2の先端を挿通できるようになっている。更に詳細に説明すると、ブラケット本体31Aの内孔31cの内周縁は、超音波診断装置2の先端の外周縁(即ち、先端部2aの先端の外周縁)より大きく且つ湾曲部11cの外周縁(先端部2aの基端の外周縁)より小さく形成されている。これにより、超音波診断装置2の先端部2aは、ブラケット本体31Aの内孔31cに挿入した際にその中間部分にてブラケット本体31の内孔31cに嵌まり込み、それ以上下方に突出しないようになっている。具体的に説明すると、ブラケット本体31Aは、その内孔31cによって超音波診断装置2の先端部2aがブラケット本体31A(より詳しくは、筒状体21Aの下側開口部21d)から所定の長さ以上突出することができないようになっている。このように構成されているブラケット本体31Aには、超音波診断装置2を保持すべく一対の係止片33が一体的に形成されている。
係合部である一対の係止片33は、図9に示すように上下方向に延びる板状の部材であり、ブラケット本体31Aの上面に一体的に夫々設けられている。更に詳細に説明すると、一対の係止片33は、その主面を互いに対向させるように左右に離して配置されている。一対の係止片33は、前面側ではなく左右に設けられているため、穿刺操作の際に穿刺の邪魔になることがない。また、一対の係止片33は、超音波診断装置2の先端部2aの側面形状に合わせて上方に向かって互いに離れるように外側に傾斜するように延在しており、それらの間に超音波診断装置2の先端部2aが入れられるようになっている。また、一対の係止片33の各々の主面には、係止孔33aが形成されており、係止孔33aは、超音波診断装置2の一対の嵌合凸部11d,11d(被係合部)の各々に対応させて形成されている。即ち、係止孔33aは、ブラケット本体31Aに対して超音波診断装置2を所定位置まで挿入した際に一対の嵌合凸部11d,11dが嵌合するように配置されており、一対の嵌合凸部11d,11dが係止孔33aに嵌合することで超音波診断装置2がブラケット本体31Aに係止されて保持される。超音波診断装置2は平板状のプローブカバー体23Aを変形させる位置でブラケット本体31Aに固定される。更に云えば、超音波診断装置2は、プローブカバー体23Aを伸長させる位置でブラケット本体31Aに固定される。このため、プローブカバー体23Aと超音波診断装置2の先端部2aとの間に隙間が生じることが防止される。
なお、所定位置とは、超音波診断装置2の先端部2aがブラケット本体31Aの内孔31cに嵌まり込んでそれ以上突出できない位置であり、超音波診断装置2は、そのような所定位置にてブラケット本体31に係止されている。また、係止片33は、第1実施形態の可撓片22cと同様にそれらの間に超音波診断装置2の先端部2aを押し込むと一対の嵌合凸部11d,11dによって押し広げられ、一対の嵌合凸部11d,11dが対応する係止孔33aに入り込むことで弾性復帰する。そうすることで、超音波診断装置2の先端部2aにブラケット本体31が係止されて装着される。
このように構成されているブラケット本体31Aは、図5に示すように筒状体21の下側開口部21dに設けられている。即ち、ブラケット本体31Aの外周面の形状は、平面視で左右横長の扁平状且つ環状であり、筒状体21Aの下側開口部21dは、全周にわたってブラケット本体31Aの外周面に沿わせるようにして固着され、より具体的には溶着されている。このように取り付けられているブラケット本体31Aには、プローブカバー体23Aが固定されており、プローブカバー体23Aは、ブラケット本体31Aを介して筒状体21Aに固定されている。
プローブカバー体23Aは、略平坦な板状であって平面視で横長の大略矩形の板状に形成されており、平面視での輪郭形状はブラケット本体31Aの内孔31cの形状に類似している。詳細に説明すると、プローブカバー体23Aは、後述するようにブラケット本体31Aに固定すべく内孔31cより若干大きく形成されている。このような形状を有するプローブカバー体23Aは、第1実施形態のプローブカバー体23と同じ材料から成り、伸縮可能に形成されている。このように構成されているプローブカバー体23Aは、ブラケット本体31Aに固定されおり、ブラケット本体31Aは、プローブカバー体23を固定すべく、図10に示すように上下2つの部材、即ち第1ブラケット部34及び第2ブラケット部35によって構成されている。
第1ブラケット部34及び第2ブラケット部35は、共に平面視で左右横長の扁平状且つ環状であり、互いに略同形状にて形成されている。また、第1ブラケット部34の上面には、一対の係止片33,33が形成されており、第1ブラケット部34は、その下面を第2ブラケット部35の上面に突き合わせるようにして第2ブラケット部35に重ね合わせられている。更に、第2ブラケット部35の外周面には、周方向に間隔をあけて複数の係合突起部(本実施形態では、6つの係合突起部)35aが形成され、また第1ブラケット部34の外周面には、複数の係合突起部35aに対応させて複数の係合部34aが形成されている。係合部34aの各々には、係合孔34bが形成されており、この係合孔34bに対応する係合突起部35aが嵌まり込むようになっている。このように嵌まり込むことによって、対応する係合部34a及び係合突起部35a同士が係合し、2つのブラケット部34,35が互いに離れず且つずれないようになっている。即ち、2つのブラケット部34,35は、挿入方向である上下方向に重ね合わせることによって互いに係止されている。このように形成されている第2ブラケット部35の上面には、その内周縁に凹部35bが形成されている。
凹部35bは、第2ブラケット部35の内周縁において周方向に全周にわたって形成されており、残余部より下方に凹んでいる。それ故、凹部35bは、そこに第1ブラケット部34を被せることによってブラケット本体31Aの内周面に周方向全周にわたって収容空間31dを形成する。収容空間31dは、外側に凹む空間であり、その中にプローブカバー体23Aの外周縁を全周にわたって収めることができる。即ち、プローブカバー体23Aの外周縁の形状は、この凹部35bの形状に合わせて形成されており、プローブカバー体23Aの外周縁を凹部35bに載せ、第2ブラケット部35に第1ブラケット部34を重ねて装着することによってプローブカバー体23Aの外周縁が2つのブラケット部34,35によって挟持されている。このようにしてプローブカバー体23Aは、ブラケット本体31に固定され、また固定された状態において内孔31cを塞いでいる。即ち、プローブカバー体23Aは、筒状体21Aの下側開口部21dを塞ぐようにブラケット本体31Aを介して筒状体21Aに設けられている。
また、凹部35bには、周方向全周にわたって下側突起部35cが形成されている。下側突起部35cは、凹部35bの形状に合わせて平面視で環状に形成されており、また第1ブラケット部34の下面に向かって突出している。また、第1ブラケット部34の下面にも、下側突起部35cに対応させて上側突起部34cが形成されている。上側突起部34cは、下側突起部35cの形状に合わせて平面視で環状に形成されており、また第2ブラケット部35の上面に向かって突出している。このように配置されている2つの突起部34c、35cは、それらの間にプローブカバー体23Aの外周縁を挟み込むべく僅かな隙間を空けるようにして互いに上下方向に対向するように配置されている。このような2つの突起部34c、35cによって、プローブカバー体23Aを強固に挟持して保持することを可能にしている。このようにプローブカバー体23Aを保持するブラケット本体31Aには、図5に示すようにガイド部32Aが設けられている。ガイド部32Aは、留置針等の針装置の針41を案内して穿刺方向を決定づけるためのものであり、第1実施形態のガイド部32Aと同じく大略ブロック状に形成されている。
<装着作業>
以下では、超音波診断装置2を使用すべくそれに超音波診断装置用カバー3Aを被せる作業について説明する。即ち、超音波診断装置用カバー3Aは、無菌状態を保つべく図示しない無菌パック等の袋の中に入れられている。そして、超音波診断装置用カバー3Aは、使用時にこの無菌パックから取り出される。取り出された超音波診断装置用カバー3Aは、図6に示すように筒状体21Aの上端側部分21eが予め折り畳まれており、使用者は、折り畳まれた上端側部分21eと中間部分21gとの間に下側から両手の指を夫々入れて筒状体21Aを開口させる。使用者とは別の把持者が把持する超音波診断装置2を先端部2aから広げた口に挿入する。
その後、超音波診断装置2を筒状体21内に収めるべく筒状体21を立てる又は超音波診断装置2を押し込むと、やがて超音波診断装置2の先端がブラケット本体31Aの内孔31cに入り、更にその先端がプローブカバー体23Aに当たる。更に超音波診断装置2を押し込むと、プローブカバー体23Aが超音波診断装置2の先端形状に合わせて伸長し、超音波診断装置2の先端部2aがブラケット本体31Aから突出する。そのまま押し続けていくと、やがて一対の嵌合凸部11d,11dが対応する係止片33,33に当たり、係止片33,33が対応する嵌合凸部11d,11dによって外側に押し退けられる。更に押し込んで超音波診断装置2を所定位置に位置させると、一対の嵌合凸部11d,11dが係止孔33a,33aに嵌まり込んで係止片33,33が弾性復帰し、超音波診断装置2がブラケット本体31Aに係合して装着される(図5参照)。
このように超音波診断装置用カバー3Aでは、ブラケット本体31の内孔31cを塞ぐようにプローブカバー体23Aが保持されているので、筒状体21Aに入れた超音波診断装置2の先端部2aをブラケット本体31の内孔31cに入れて押し込むだけで、先端部2aをプローブカバー体23Aに押し付けて密接させることができる。即ち、内孔31cに入れるという簡単な作業によって先端部2aをプローブカバー体23Aに密接させることができ、被検部とセンサ12aとの間の音響結合を更に良好にすることができる。
また、ブラケットの内孔の少なくとも一部が超音波診断装置2の先端部2aより大きく形成されているので、超音波診断装置2の先端部2aを押し付けて引き延ばすことができる。そうすると、センサ12aをプローブカバー体23Aに密接させた状態にてセンサ12aをプローブカバー体23Aに押し付けることができる。これにより、センサ12aとプローブカバー体23との間に空気が介在することを抑制することができ、被検部とセンサ12aとの間の音響結合を更に良好な状態にすることができる。更に、カバー付き超音波診断装置1Aでは、前述の通り、内孔31cの形状及び係止孔33a、33aの形成位置によってブラケット本体31Aに対する超音波診断装置2の先端部2aが突出する長さが所定長さに制限されている。それ故、超音波診断装置2の先端部2aを押し付けて引き延ばす際にプローブカバー体23Aが過剰に伸張することを抑制することができ、過剰に伸張してプローブカバー体23Aが損傷することを抑制することができる。
このようにして超音波診断装置2が所定位置まで挿入されると、使用者は、次に両手の親指及び人差し指を持ち上げて上端側部分21eを上方に伸ばしていく。上端側部分21eの全てを伸ばし終えると、レールファスナ25が超音波診断装置2の上側部分に位置するので、レールファスナ25の雄側レール部25aと雌側レール部25bを突き合せて係合させて上側開口部21cを閉じる。このように上側開口部21cを閉じることで、超音波診断装置2全体が超音波診断装置用カバー3A内に密閉される。これにより、超音波診断装置2が使用可能な状態になり、それによって、例えば被検部の映像を映しながら穿刺作業が行われる。カバー付き超音波診断装置1Aを用いて穿刺作業については、第1実施形態のカバー付き超音波診断装置1と同じであり、詳しい説明は省略する。その他、カバー付き超音波診断装置1Aは、第1実施形態のカバー付き超音波診断装置1と同様の作用効果を奏する。
[その他の実施形態について]
第1実施形態の超音波診断装置用カバー3では、筒状体21内にインナーブラケット22が設けられているが、このインナーブラケット22は必ずしも必要ではなく、図11に示すような超音波診断装置用カバー3Bのように構成されていてもよい。即ち、超音波診断装置用カバー3Bは、筒状体21の下端側部分21aに下側開口部21dを塞ぐようにプローブカバー体23が被せられている。このように被せられているプローブカバー体23が伸縮性を有しているので、超音波診断装置2を入れた筒状体21の下端側部分21aに押し込むと超音波診断装置2のケーシング11の先端側部分11aにおける外周面の形状に合わせて伸長して、その中に超音波診断装置2を収められるようになっている。また、筒状体21の下端側部分21aがテーパ状に形成されており、超音波診断装置2の先端部2aを除く残余部が外側に出ないようになっている。それ故、インナーブラケット22を備えている場合と同様に超音波診断装置2を筒状体21に入れるだけで超音波診断装置2を所定位置に配置して使用可能な状態にすることができる。
また、超音波診断装置用カバー3,3Bでは、プローブカバー体23の上にガイド付きブラケット24が被せられている。ガイド付きブラケット24の内周面は、ケーシング11の先端側部分11aの外周面より若干大きく且つ略同じような形状に形成されている。それ故、超音波診断装置2の先端部2aをプローブカバー体23に入れるとガイド付きブラケット24によって案内されて位置決めされるようになっており、ガイド付きブラケット24が位置決め部材としての役割を果たすようになっている。
なお、超音波診断装置用カバー3,3Bにおいて、ガイド付きブラケット24は、穿刺作業を行う際に針41を案内すべくプローブカバー体23に被せられているが必ずしも必要ではなく、プローブカバー体23に被せられていなくてもよい。また、プローブカバー体23は、単に被せるだけでもよいが、その内面の少なくとも一部を筒状体21の外周面に接合して外れないようにしてもよい。また、超音波診断装置用カバー3,3Bは、必ずしも穿刺作業に用いられるものに限定されず、被検部の断面をモニター13に映して診断だけを行う際にも用いられる。また、超音波診断装置2では、プローブ12とモニター13とがケーシング11に一体的に設けられているが、必ずしも一体である必要はなくプローブ12とモニター13とが別々のケーシングに形成されていてもよい。
更に、超音波診断装置用カバー3,3Bでは、プローブカバー体23全体が被検部とプローブ12との間の音響結合を良好なエラストマーゲル、即ちスチレン系、ウレタン系、及びシリコーン系のうち何れかのエラストマーゲルによって構成されているが、必ずしもこのように構成されている必要はない。プローブカバー体23において、少なくとも被検部とプローブ12との間に位置する部分だけが前述するエラストマーゲルによって構成されていればよい。なお、本実施形態において、プローブカバー体は筒状体の外側面に設けられるが、内側面に設けられてもよい。
また、超音波診断装置用カバー3,3Bでは、筒状体21の上側開口部21cを塞ぐべくレールファスナ25が設けられているが、必ずしもレールファスナである必要はなく面ファスナや粘着テープ等であってもよい。
また、本実施形態において筒状体21,21Aは、ポリ塩化ビニル等の材料から成る軟質性を有する筒状体であり、超音波診断装置2全体を覆う長さを有しているが、これに限るものではない。例えば、超音波診断装置2の先端側側面に装着可能な内面形状を有する硬質の筒状体としてよく、また、超音波診断装置2に装着した場合に、超音波診断装置2と密着するように筒状体21,21Aの先端にプローブカバー体23,23Aが固定されていてもよい。このような仕様は例えば、内面に超音波診断装置2と装着可能な凹凸を有する筒状体と、もう一つの筒状体とでプローブカバー体23,23Aの一部を挟持しつつ、2つの筒状体23,23Aを超音波溶着等で一体化させるといった方法で製造することができる。なお、筒状体は軟質であることで超音波装置を入れやすくすることができるため好ましい。
また、第2実施形態の超音波診断装置用カバー3Aのプローブカバー体23Aは、大略平坦な板状に形成されているが、必ずしもこのような形状である必要ない。例えば、第1実施形態のプローブカバー体23のように袋状であってもよい。また、筒状体21Aは、必ずしも上端側部分21eが上端21fに向かって拡がるように台形状に形成されている必要はなく、中間部分21gと同じような形状であってもよい。即ち、上端側部分21eが真直ぐに伸びていてもよい。
更に、第2実施形態の超音波診断装置用カバー3Aでは、筒状体21Aがブラケット本体31Aの外表面に溶着されているが、必ずしもこのようにして取り付けられている必要はない。例えば、筒状体21Aの下端21bをプローブカバー体23Aと同様に2つのブラケット部34,35によって挟むようにしてブラケット本体31Aに固定してもよい。また、筒状体21Aの下端21bをブラケット本体31Aの内周面に溶着するようにしてもよい。また、ブラケット本体31Aには、必ずしもガイド部32Aが設けられている必要はない。また、筒状体21Aの上方開口部の形状は実施形態の形状に限らず、好適な開口形状を採用してもよい。例えば、使用直前まで無菌状態を維持すべく、使用前に筒状体上方が閉鎖されており、切り取り線やノッチを介して或いはハサミ等で筒状体上方が開口されるようであってもよい。
更に、第2実施形態における一対の係止片33に係止解除用の指掛部を設けることができる。例えば、図12ように、一対の係止片33の上端から後方に向かって延びる指掛片33bを設けることができる。超音波診断装置2と指掛片33bとの間には超音波診断装置2と係止片33との間の空隙が増大する空隙増大部が形成される。第2実施形態において一対の係止片33を外側に撓ませる場合、一対の係止片33と超音波診断装置2の間の隙間に指を挿入するが、筒状体21Aがあるが故に指を深く挿入することが難しい場合があり得る。また、挿入できたとしても筒状体21Aを広く巻き込むため、一対の係止片33を外側に撓ませにくい可能性がある。しかし、図12の一対の係止片33においては後方に向かって延びる指掛片33bが超音波診断装置2と対向しておらず、一対の係止片33と超音波診断装置2の間の隙間に指を挿入する必要性が無くなる、或いは、必要性を低減させることができる。指掛片33bは一対の係止片33の上方側に形成されているため、小さな力で係止片33を撓ませることができ、また、後方に延びていることで穿刺操作の邪魔になりにくい。なお、指掛片33bの一例として図12を示したが、図12の形状に限るものではない。例えば、一対の係止片33を逆三角形状にすることで、その頂部を指掛片として形成したりすることができる。指掛片は、指を掛けやすくするようであればどのような形状でもよい。また、空隙増大部は超音波診断装置2に溝を設けることで実現させてもよい。指掛片33bは超音波診断装置と対向しない部位を有する程度に延びていてもよい。また、先端及び基端が開口した筒状体21Aに係止解除用の指掛部33bを有する一対の係止片33が固定されているが、係止解除用の指掛部33bを設ける発明において用いる筒状体は、先端が開口した筒状体である必要はない。また、ブラケットはプローブカバー体と組み付けられず針のガイド機能のみ有するようであってもよい。
上記実施形態は独立した複数の発明を備え、各特徴部が独立発明として成り立ちうる。例えば、本願におけるブラケットはゲルシートを内側に有し、当該ゲルシートは超音波診断装置とブラケットとを組み付けた際に伸長した状態となるため、ゲルシートとプローブとの間に気泡が生じにくい。また、本願におけるブラケットは指掛片を備えた一対の係止片を有し、超音波装置からのブラケットの外れにくさと脱離しやすさの両立が図られている。これら特徴部における作用効果は、体表とプローブとの間のビニール袋が介在するか否かによるものではなく、本願課題から独立した課題を解消している。従って、これら特徴部を独立発明とするにあたり、体表とプローブとの間にビニール袋が介在するか否かは必須要件ではなく、エコーカバーを設けずともよい。
1,1A カバー付き超音波診断装置
2 超音波診断装置
2a 先端部(所定方向一端部)
3,3A,3B 超音波診断装置用カバー
11 ケーシング
11a 先端側部分
11d 嵌合凸部(係合部)
12 プローブ
12a センサ
13 モニター(画像表示部)
21,21A 筒状体
21c 上側開口部(一方の開口部)
21d 下側開口部(他方の開口部)
22 インナーブラケット(ガイド部材)
22d 嵌合孔
23,23A プローブカバー体
24,24A ガイド付きブラケット
31A ブラケット本体
31a 内孔
32A ガイド部
33 係止片
33b 指掛片
34 第1ブラケット部
35 第2ブラケット部
41 針

Claims (11)

  1. ケーシングと、前記ケーシングの所定方向一端部に配置され且つ被検部にて反射された超音波を受信するセンサを有するプローブとを備える超音波診断装置に被せられる超音波診断装置用カバーであって、
    両端部に開口部を夫々有する筒状に形成され、2つの前記開口部のうち一方の前記開口部から前記超音波診断装置を挿入可能になっている筒状体と、
    前記他方の開口部を塞ぎ、且つ前記超音波診断装置の所定方向一端部が当接するように前記筒状体に設けられ、前記所定方向一端部が当接する部分が前記センサと前記被検部との間の音響結合が可能なゲル材から成るプローブカバー体とを備え
    前記筒状体は、前記他方の開口部から前記超音波診断装置の所定方向一端部を突き出させ、
    前記プローブカバー体は、前記筒状体の他方の開口部から突き出させた前記超音波診断装置の所定方向一端部に被せられている、超音波診断装置用カバー。
  2. 前記筒状体の他方の開口部は、前記筒状体の先端側に形成され、
    前記筒状体の先端側の部分は、前記一方側の開口部に比して径が小さく形成されている、請求項1に記載の超音波診断装置用カバー。
  3. 前記プローブカバー体は、その中に前記超音波診断装置が入れられると押し広げられるように伸縮可能であって、前記筒状体の先端側の部分に外側から被せるように設けられている、請求項に記載の超音波診断装置用カバー。
  4. 前記プローブカバー体より硬い材料から成る筒状の部材であって、前記他方の開口部側に配置されるように前記筒状体の中に収容され、且つその中に前記超音波診断装置の所定方向一端部を入れて押し込むことで前記他方の開口部へと案内するガイド部材を更に備え、
    前記プローブカバー体は、前記ガイド部材に被せるように前記筒状体に設けられている、請求項1~3の何れかに記載の超音波診断装置用カバー。
  5. 前記プローブカバー体より硬い材料から成る筒状の部材であって、前記プローブカバー体の外側から前記筒状体に被せるブラケットを有し、
    前記ブラケットは、前記超音波診断装置の所定方向一端部に前記プローブカバー体が被さっている状態にて前記プローブカバー体が嵌まり込むようになっている、請求項1~4の何れか1つに記載の超音波診断装置用カバー。
  6. 請求項1乃至の何れか1つに記載の前記超音波診断装置用カバーと、
    前記超音波診断装置とを備える、カバー付き超音波診断装置。
  7. ケーシングと、前記ケーシングの所定方向一端部に配置され且つ被検部にて反射された超音波を受信するセンサを有するプローブとを備える超音波診断装置に被せられる超音波診断装置用カバーであって、
    両端部に開口部を夫々有する筒状に形成され、2つの前記開口部のうち一方の前記開口部から前記超音波診断装置を挿入可能になっている筒状体と、
    有底筒状に形成され、前記筒状体の他方開口部に底部が位置しつつ側面が前記筒状体と重なり合うように設けられるプローブカバー体とを備え、
    前記プローブカバー体は、音響結合が可能なゲル材から成る、超音波診断装置用カバー。
  8. ケーシングと、前記ケーシングの所定方向一端部に配置され且つ被検部にて反射された超音波を受信するセンサを有するプローブとを備える超音波診断装置に被せられる超音波診断装置用カバーであって、
    前記センサと前記被検部との間の音響結合が可能なゲル材から成るプローブカバー体が一方に固定され、他方から超音波診断装置が挿入される軟質筒状体とを備え
    前記プローブカバー体は、前記プローブカバー体より硬い材料から成る環状のブラケットを介して前記筒状体に固定されている、超音波診断装置用カバー。
  9. 正面視で矩形状を成すと共に断面が左右横長の扁平状を成す箱体のケーシングと、前記ケーシングの所定方向一端部に配置され且つ被検部にて反射された超音波を受信するセンサを有するプローブとを備える超音波診断装置に組み付けられるブラケットであって、
    前記ケーシングの前面にはモニターが配置され、かつ、その側面に一対の係止部が設けられており、
    前記ブラケットは、左右横長の扁平状かつ環状を成して前記ケーシングの先端部に嵌まり込むブラケット本体を有し、
    前記ブラケット本体の左右に、前記一対の係止部と係止可能な一対の係止片を有し
    前記一対の係止部は、前記ケーシングの先端側部分の側面から突出する一対の嵌合凸部を成し、
    前記一対の係止片は前記嵌合凸部が嵌まる形状を成している、ブラケット。
  10. 前記ブラケット本体は、前記ケーシングの先端部に対して、前記ケーシングの先端よりも基端側の位置にて嵌まる、請求項9に記載のブラケット。
  11. 前記一対の係止片は、前記ブラケット本体から上方へ延びており、かつ、前記各係止片の上部から後方へ延びる係止解除用の指掛部を有する、請求項9に記載のブラケット。
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