JP7298186B2 - 超音波計測装置、及び超音波計測方法 - Google Patents
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Description
以下、第一実施形態の超音波計測装置について説明する。
図1は、第一実施形態の超音波計測装置10の概略構成を示す模式図である。
超音波計測装置10は、超音波デバイス20と、超音波デバイス20を制御する制御回路30とを備える。この超音波計測装置10は、制御回路30の制御により超音波デバイス20から対象物1に向かって超音波を送信し、対象物1で反射された超音波を超音波デバイス20で受信する超音波送受処理を実施する。そして、制御回路30は、超音波デバイス20による超音波送受処理の超音波の送信タイミングから、対象物1で反射された超音波の受信タイミングまでの時間に基づいて、超音波デバイス20から対象物1までの距離を算出する。
ここで、第一実施形態の超音波計測装置10は、超音波デバイス20に対する対象物1の相対位置の変化が微小であることを前提として、超音波デバイス20から対象物1までの距離を計測する装置である。
以下、このような超音波計測装置10の各構成の詳細について説明する。
図2は、超音波デバイス20の構成例を示す断面図である。
超音波デバイス20は、対象物1に超音波を送信し、対象物1で反射された超音波を受信する超音波送受処理を実施して、超音波の受信により受信信号を出力する超音波送受信部である。図2に示すように、この超音波デバイス20は、素子基板21と、振動板22と、圧電素子23と、を備えて構成されている。なお、以降の説明にあたり、超音波デバイス20から対象物1に向かう超音波の送受信方向をZ方向とする。
そして、この超音波デバイス20では、下部電極231及び上部電極233との間に電圧が印加されると、圧電膜232が伸縮して、振動部221が開口部211の開口幅等に応じた周波数で振動する。これにより、振動部221から+Z側に向かって超音波が送信される。
また、超音波デバイス20では、対象物1で反射された超音波を振動部221に入力されると、振動部221が入力された超音波の音圧に応じた振幅で振動し、圧電膜232の下部電極231側と上部電極233側との間で電位差が発生する。よって、各圧電素子23から当該電位差に応じた受信信号が出力される。
本実施形態では、複数の超音波デバイス20は、n行m列のマトリクス状に配置されている。そして、各超音波デバイス20の下部電極231は、第一バイパス配線231Aにより互いに結線され、素子基板21の一部に設けられた第一端子251に接続されている。同様に、各超音波デバイス20の上部電極233は、第二バイパス配線233Aにより互いに結線され、素子基板21の一部に設けられた第二端子252に接続されている。これらの第一端子251及び第二端子252は、それぞれ制御回路30に接続されている。このような構成では、第一端子251と第二端子252との間に電圧を印加することで、全ての超音波トランスデューサー24を同時に駆動させることができる。
なお、図3に示す例は、全ての超音波トランスデューサー24の下部電極231を結線して第一端子251に接続する構成例であるが、所定数の超音波トランスデューサー24を1つのチャンネルとし、各チャンネルに対して、第一端子251を設ける構成としてもよい。この場合、全ての第一端子251と第二端子252との間に同時に駆動信号を入力することで、図3と同様に、全ての超音波トランスデューサー24を同時に駆動させることができる。また、各第一端子251を個別に駆動させることも可能となる。この場合、駆動させるチャンネル数を制御することで送信音圧の調整を行うこともでき、各チャンネルの駆動タイミングを遅延制御することで、超音波の送信方向を制御することもできる。また、複数のチャンネルを、超音波を送信する送信用チャンネルと、超音波を受信する受信用チャンネルとに分けて用いてもよい。
図1に戻り、制御回路30について説明する。制御回路30は、上述したように、超音波デバイス20の第一端子251及び第二端子252に接続されている。
この制御回路30は、図1に示すように、スイッチング回路31、シグナルグラウンド32、送信回路部33、受信回路部34、及びマイコン35(マイクロコントローラー)を備えている。
シグナルグラウンド32は、第二端子252に接続されるグラウンドであり、第二端子252を所定の基準電位に維持する。
駆動パルス発生回路331は、マイコン35により制御され、超音波デバイス20により超音波送受処理を実施する開始タイミングで、所定周波数の所定波数の送信パルスを発生させて送信駆動回路332に出力する。この送信パルスの周波数は、超音波の送信周波数と同じ周波数であり、超音波トランスデューサー24の共振周波数である。送信パルスの波数は特に限定されず、予め設定された数であればよく、例えば5波に設定される。
送信駆動回路332は、送信パルスの入力タイミングで、第一端子251に所定の電圧の駆動信号を出力する。これにより、各超音波トランスデューサー24が駆動され、超音波デバイス20から対象物1に向かって超音波が出力される。
受信アンプ341は、超音波デバイス20において超音波を受信した際に出力される受信信号を、所定のゲインで増幅させる。
コンパレーター342は、受信アンプ341で増幅された受信信号のうち、信号電圧が所定の閾値以上となる受信信号を検出し、更に、検出した受信信号のゼロクロス点を検出する。つまり、コンパレーター342は、ゼロクロス検出部として機能する。そして、コンパレーター342は、ゼロクロス点が検出されたタイミングでゼロクロス検出パルスをマイコン35に出力する。
また、受信設定部354は、算出されたゼロクロス検出時間に基づいて、超音波の受信タイミングとするゼロクロス点(受信ゼロクロス点)を設定する。
なお、この受信ゼロクロス点の設定方法に関する詳細な説明については後述する。
次に、超音波計測装置10による超音波計測方法を含む距離測定処理について説明する。
上述したように、本実施形態の超音波計測装置10は、超音波デバイス20に対する対象物1の相対位置が略一定に維持されており、距離の変動量が送信超音波の波長未満となることを前提として、超音波デバイス20と対象物1との間の距離を算出する。例えば、対象物1が定位置に配置されており、振動などの外部応力や、経年変化によって生じる、対象物1の微小な位置の変化が送信超音波の波長未満である場合において、本実施形態の超音波計測方法が有効である。或いは、距離計測処理を周期的に実施する場合では、距離計測処理を実施する実施周期が十分に短く、当該実施周期で超音波デバイス20に対する対象物1の位置変化量が送信超音波の波長未満である場合においても、本実施形態での超音波計測方法が有効である。
マイコン35は、例えば外部機器や入力操作部から距離測定要求が入力されることで、スイッチング回路31の送信接続に切り替える(ステップS1)。そして、送信指令部353は、駆動パルス発生回路331に、送信パルスの生成指令を出力し、超音波デバイス20から対象物1に向かって超音波を送信させる(ステップS2)。つまり、駆動パルス発生回路331が、生成指令に基づいて送信パルスを生成して送信駆動回路332に出力し、送信駆動回路332が、送信パルスに基づいて各超音波トランスデューサー24に電圧を印加する。なお、本実施形態では、駆動パルス発生回路331から送信パルスが送信されるタイミングを、送信タイミングとする。
なお、本実施形態では、1回の超音波送受処理において駆動パルス発生回路331で生成される送信パルスの波数が5波である例を示す。
具体的には、ステップS3により受信接続に切り替えると、超音波デバイス20で超音波を受信した際に、超音波デバイス20から出力された受信信号が受信回路部34に入力される。この受信信号は、受信アンプ341により増幅された後、コンパレーター342に入力される。コンパレーター342は、入力された複数の受信信号のうち、閾値Vth以上の信号電圧の受信信号のゼロクロス点を検出し、ゼロクロス点の検出タイミングでマイコン35にゼロクロス検出パルスを出力する。図5の例では、最大4個のゼロクロス検出パルスを生成する回路となっている。
本実施形態では、超音波の送信周波数と同じ周波数の5波の送信パルスが駆動パルス発生回路331から送信駆動回路332に入力される。よって、送信駆動回路332は、当該送信周波数の周期駆動電圧を5波分だけ超音波デバイス20に入力する。このため、振動部221は、5波分だけ圧電素子23の駆動によって振動し、その後、振動部221の弾性に応じて減衰振動する。減衰振動時の振動周波数は、超音波トランスデューサー24の共振周波数であるが、本実施形態では、送信パルスの周波数は、超音波トランスデューサー24の共振周波数と同じ周波数である。
この場合、圧電素子23の駆動によって振動部221を振動させた際に出力される所定波数分の超音波の音圧は高く、それ以降は、残響成分によって超音波が送信されるものの、その音圧は圧電素子23の駆動時に比べて小さくなり、かつ、時間と共に徐々に低下する。
このため、コンパレーター342で閾値Vth以上となる受信信号を検出する際に、検出される受信信号の数が変動する場合がある。例えば、図5に示す例において、測定ポイントI1では、閾値Vth以上の受信信号が6個検出されるが、測定ポイントI2では、閾値Vth以上の受信信号は4個である。
このような場合に、例えば、最初に検出された閾値Vth以上の受信信号のゼロクロス点を、超音波の受信タイミングである受信ゼロクロス点として設定する場合、測定回によってオフセット誤差が生じる。例えば、図5の例において、測定ポイントI1では、2番目のゼロクロス点が受信ゼロクロス点とされ、測定ポイントI2では、3番目のゼロクロス点が受信ゼロクロス点とされるので、測定ポイントI1と測定ポイントI2とでは、1周期分のオフセット誤差が含まれることになる。
また、最大受信信号のゼロクロス点を受信ゼロクロス点とすることも考えられるが、必ずしも5番目の受信信号が最大となるわけではなく、測定環境や測定条件によっては、4番目の受信信号が最大となる場合や、6番目の受信信号が最大となる場合もある。よって、この場合でも、オフセット誤差の発生を抑えることは困難である。
そこで、本実施形態では、受信設定部354は、以下に示す手順で、受信ゼロクロス点を設定する。
この後、受信設定部354は、メモリー351に記憶されている基準時間tbと、ステップS5で算出された各ゼロクロス点に対応するゼロクロス検出時間との差を算出する(ステップS6)。
そして、受信設定部354は、複数のゼロクロス点のうち、ステップS6で算出された基準時間tbとゼロクロス検出時間との差が最小となるゼロクロス点を、受信ゼロクロス点として設定する(ステップS7)。
また、受信設定部354は、送信タイミングから受信ゼロクロス点までのゼロクロス検出時間を新たな基準時間tbとしてメモリー351に記憶する(ステップS8)。
この1回目に実施する超音波送受処理に対する基準時間tbの設定では、例えば、超音波計測装置10の製造時に、対象物1から超音波デバイス20までの距離を所定の基準距離に設定して超音波送受処理を実施する。そして、特定の受信信号のゼロクロス点に対するゼロクロス検出時間を測定しておき、そのゼロクロス検出時間を基準時間tbとして記録しておく。例えば、図5の例では、対象物1から超音波デバイス20までの距離を所定の基準距離に設定した際の、4波目の受信信号に対するゼロクロス検出時間t13を基準時間tbとして設定する。この場合、対象物1から超音波デバイス20までの距離と基準距離との差が、送信超音波の波長未満であれば、基準時間tbとの差が最小となるゼロクロス検出時間は、4波目の受信信号のゼロクロス検出時間となる。よって、測定ポイントI1では、4波目の受信信号のゼロクロス点が受信ゼロクロス点として設定される。
つまり、本実施形態では、受信設定部354は、i(iは1以上の整数)回目に実施した超音波送受処理の送信タイミングから、i回目に実施した超音波送受処理に基づいて設定された受信ゼロクロス点までのゼロクロス検出時間を、i+1回目に実施する超音波送受処理に基づいて受信ゼロクロス点を設定する際の基準時間tbとして用いる。
本実施形態の超音波計測装置10は、超音波デバイス20と、制御回路30とを備える。超音波デバイス20は、対象物1に対して超音波を送信し、対象物1で反射された反射超音波を受信する超音波送受処理を実施し、超音波の受信により受信信号を出力する。また、制御回路30は、受信回路部34及びマイコン35を備えている。受信回路部34は、コンパレーター342を含み、このコンパレーター342は、信号電圧が所定の閾値Vth以上となる受信信号のゼロクロス点を検出するゼロクロス検出部として機能する。また、マイコン35は、受信設定部354として機能し、超音波送受処理により検出された複数のゼロクロス点から、超音波の受信タイミングとして用いる受信ゼロクロス点を設定する。この際、本実施形態では、受信設定部354は、各測定回の超音波送受処理に対して、超音波の送信タイミングから複数のゼロクロス点までのゼロクロス検出時間を算出する。そして、メモリー351に記憶された基準時間と、各ゼロクロス検出時間との差を算出し、その差が最小となるゼロクロス点を受信ゼロクロス点として設定する。
また、本実施形態では、各測定ポイントに対して、複数回の超音波送受処理を実施する必要がないので、受信信号を一時記憶するためのメモリー351の記憶容量を少なくでき、受信信号を高分解能で解析する高性能なA/D変換器も不要である。よって、超音波計測装置10の構成を簡素化できるので、コストを下げることができ、距離計測処理に係る処理時間も短縮することができる。
基準時間tbとして一定値を用いる場合、対象物1と超音波デバイス20との距離が、基準距離から徐々に変動する場合に、適切な受信ゼロクロスを設定できない場合がある。例えば、対象物1と超音波デバイス20との距離の基準距離からの変動量が、送信超音波の波長未満である場合は、一定値である基準時間tbを用いて受信ゼロクロス点を設定することができる。しかしながら、例えば経年変化等によって、対象物1と超音波デバイス20との距離が徐々に増大し、対象物1と超音波デバイス20との距離の基準距離からの変動量が送信超音波の波長以上となると、適切な受信ゼロクロス点を設定できない。
これに対して、上記のように、直近の超音波測定処理に基づいて基準時間tbを更新することで、超音波デバイス20と対象物1との距離が徐々に変動する場合でも、適切な受信ゼロクロス点を設定することができる。
次に、第二実施形態について説明する。
第一実施形態では、対象物1から超音波デバイス20までの距離の変化量が送信超音波の波長未満であることを前提としているため、対象物1から超音波デバイス20の距離の変化量が、送信超音波の波長以上である場合、適正に受信ゼロクロス点を設定できない。そこで、第二実施形態において、対象物1から超音波デバイス20の距離の変化量が送信超音波の波長以上である場合でも、適切な受信ゼロクロス点を設定可能な超音波計測装置について説明する。
なお、以降の説明にあたり、既に説明した事項については、同符号を付し、その説明を省略または簡略化する。
図6に示すように、第二実施形態の超音波計測装置10は、対象物1から超音波デバイス20までの距離を計測する際、第一実施形態と同様に、ステップS1からステップS4の超音波送受処理を実施する。
この後、本実施形態では、受信設定部354は、閾値Vth以上の受信信号のゼロクロス点の検出数nをカウントする(ステップS10)。つまり、受信設定部354は、コンパレーター342から入力されるゼロクロス検出パルスの数nをカウントする。
測定ポイントI4では、3波目から5波目までの3個の受信信号に対するゼロクロス点が検出される。この場合、n=3となるので、前から2番目の受信信号、つまり、4波目の受信信号のゼロクロス点が受信ゼロクロス点として設定される。
測定ポイントI5では、4波目から5波目までの2個の受信信号に対するゼロクロス点が検出される。この場合、n=2となるので、1番目の受信信号、つまり、4波目の受信信号のゼロクロス点が受信ゼロクロス点として設定される。
以上のように、いずれの測定ポイントにおいても、4波目の受信信号のゼロクロス点が受信ゼロクロス点として設定されることになり、オフセット誤差の発生が抑制される。
この後、距離計測部355は、第一実施形態のステップS9と同様、算出された受信ゼロクロス点に対応するゼロクロス検出時間を用いて、対象物1から超音波デバイス20までの距離を算出する。
本実施形態の超音波計測装置10は、第一実施形態と同様、超音波デバイス20と、マイコン35を含む制御回路30とを備える。そして、本実施形態では、マイコン35は、受信設定部354として機能し、この受信設定部354は、検出されたゼロクロス点の検出数をnとして、n/2番目に検出されるゼロクロス検出パルスに対応するゼロクロス点を受信ゼロクロス点として設定する。
上述したように、複数の受信信号を時系列に沿って見た場合、中央に対して、前半の受信信号の信号電圧と、後半の受信信号の信号電圧とが略対称となる。よって、この中央の受信信号のゼロクロス点を受信ゼロクロス点として設定することで、閾値Vth以上となる受信信号の検出数が変動した場合でも、適切な受信ゼロクロス点を設定することができ、オフセット誤差を抑制できる。
なお、本発明は上述の各実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良、及び各実施形態を適宜組み合わせる等によって得られる構成は本発明に含まれるものである。
例えば、第一実施形態の超音波計測装置10では、対象物1と超音波デバイス20との距離がほぼ一定に保たれる機器に適用できる。このような機器としては、インクジェットプリンター等の印刷装置が挙げられる。インクジェットプリンターに第一実施形態の超音波計測装置10を適用する場合、印刷媒体に対してインクを吐出するインクヘッドが搭載されるキャリッジに、超音波計測装置10を搭載してもよい。インクジェットプリンターでは、通常、印刷媒体に対して印刷を行う際、印刷精度の低下を抑制するために、キャリッジと印刷媒体との距離を一定距離範囲に保つ必要がある。よって、上記のように、キャリッジに、印刷媒体との距離を計測する超音波計測装置10を搭載させることで、キャリッジが印刷媒体に対して一定距離範囲に維持されているか否かを検査することができる。
Claims (5)
- 対象物に超音波を送信し、前記対象物で反射された前記超音波を受信する超音波送受処理を実施し、前記超音波の受信により受信信号を出力する超音波送受信部と、
信号電圧が所定の閾値以上となる前記受信信号に対応したゼロクロス点を複数、検出するゼロクロス検出部と、
複数の前記ゼロクロス点に基づいて、前記超音波の受信タイミングとして用いる受信ゼロクロス点を設定する受信設定部と、
前記超音波の送信タイミングから、前記受信ゼロクロス点までのゼロクロス検出時間に基づいて、前記対象物まで距離を算出する距離計測部と、を備え、
前記受信設定部は、前記超音波の送信タイミングから、前記ゼロクロス点が検出されるまでのゼロクロス検出時間と、所定の基準時間との差を、複数の前記ゼロクロス点に関して算出し、複数の前記ゼロクロス点のうち、前記差が最小となる前記ゼロクロス点を、前記受信ゼロクロス点として設定する
ことを特徴とする超音波計測装置。 - 請求項1に記載の超音波計測装置において、
前記受信設定部は、i回目に実施した前記超音波送受処理の前記送信タイミングから、i回目に実施した前記超音波送受処理に基づいて設定された前記受信ゼロクロス点までのゼロクロス検出時間を、i+1回目に実施する前記超音波送受処理に基づいて前記受信ゼロクロス点を設定する際の前記基準時間として用いる
ことを特徴とする超音波計測装置。 - 対象物に超音波を送信し、前記対象物で反射された前記超音波を受信する超音波送受処理を実施し、前記超音波の受信により受信信号を出力する超音波送受信部と、
信号電圧が所定の閾値以上となる前記受信信号に対応したゼロクロス点を複数、検出するゼロクロス検出部と、
複数の前記ゼロクロス点に基づいて、前記超音波の受信タイミングとして用いる受信ゼロクロス点を設定する受信設定部と、
前記超音波の送信タイミングから、前記受信ゼロクロス点までのゼロクロス検出時間に基づいて、前記対象物まで距離を算出する距離計測部と、を備え、
前記受信設定部は、複数の前記ゼロクロス点の検出数をnとして、n/2番目(ただし、n/2が整数とならない場合は、小数点以下を切り上げる)に検出される前記ゼロクロス点を前記受信ゼロクロス点として設定する
ことを特徴とする超音波計測装置。 - 対象物に超音波を送信し、前記対象物で反射された前記超音波を受信する超音波送受処理を実施し、前記超音波の受信に基づいて受信信号を出力する超音波送受信部と、信号電圧が所定の閾値以上となる前記受信信号に対応したゼロクロス点を複数検出するゼロクロス検出部と、を備えた超音波計測装置における超音波計測方法であって、
前記超音波の送信タイミングから、前記ゼロクロス点が検出されるまでのゼロクロス検出時間と、所定の基準時間との差を、複数の前記ゼロクロス点に関して算出し、複数の前記ゼロクロス点のうち、前記差が最小となる前記ゼロクロス点を、前記超音波の受信タイミングとして用いる受信ゼロクロス点として設定し、
記超音波の送信タイミングから前記受信ゼロクロス点までのゼロクロス検出時間に基づいて前記対象物まで距離を算出する
ことを特徴とする超音波計測方法。 - 対象物に超音波を送信し、前記対象物で反射された前記超音波を受信する超音波送受処理を実施し、前記超音波の受信に基づいて受信信号を出力する超音波送受信部と、信号電圧が所定の閾値以上となる前記受信信号に対応したゼロクロス点を複数検出するゼロクロス検出部と、を備えた超音波計測装置における超音波計測方法であって、
複数の前記ゼロクロス点の検出数をnとして、n/2番目(ただし、n/2が整数とならない場合は、小数点以下を切り上げる)に検出される前記ゼロクロス点を、前記超音波の受信タイミングとして用いる受信ゼロクロス点として設定し、
記超音波の送信タイミングから前記受信ゼロクロス点までのゼロクロス検出時間に基づいて前記対象物まで距離を算出する
ことを特徴とする超音波計測方法。
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