JP7298120B2 - ゴルフボール - Google Patents
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Description
1.コア、包囲層、中間層及びカバーを具備するゴルフボールであって、該コアの中心と表面との硬度差(Cs-Cc)が、Shore-C硬度で20以上であり、上記包囲層の材料硬度がショアD硬度で20~45であり、上記中間層の材料硬度がショアD硬度で50~62であり、上記カバーの材料硬度が55~70であり、下記の表面硬度の関係式(1)
カバー表面のショアD硬度>中間層表面のショアD硬度>包囲層表面のショアD硬度>コア中心のショアD硬度 ・・・(1)
を満たすと共に、加圧ヘッドのダウン速度が4.7mm/秒であるコンプレッションテスターを用い、23.9℃に温度調整した後に測定される上記ゴルフボールの圧縮変形量において、初期荷重0.2kgをかけた状態から終荷重5kgをかけたときまでの圧縮変形量(A)が0.21mm以下であり、初期荷重5kgをかけた状態から終荷重30kgをかけたときまでの圧縮変形量(B)が0.72~0.90mmであり、且つ、初期荷重5kgをかけた状態から終荷重60kgをかけたときまでの圧縮変形量(C)が1.55~1.80mmであることを特徴とするゴルフボール。
2.初期荷重10kgをかけた状態から終荷重130kgをかけたときまでの圧縮変形量(D)が2.80~3.40mmである上記1記載のゴルフボール。
3.上記圧縮変形量(D)と上記圧縮変形量(C)との比(D)/(C)の値が1.80~1.90である上記2記載のゴルフボール。
4.上記圧縮変形量(D)と上記圧縮変形量(B)との比(D)/(B)の値が3.65~4.20である上記2又は3記載のゴルフボール。
5.上記圧縮変形量(D)と上記圧縮変形量(A)との比(D)/(A)の値が16.0~25.0である上記2~4のいずれかに記載のゴルフボール。
6.上記包囲層の厚さが0.7~1.5mmであり、上記中間層の厚さが0.7~1.5mmであり、上記カバーの厚さが0.6~1.5mmである上記1~5のいずれかに記載のゴルフボール。
7.上記カバー表面には塗膜層が形成され、該塗膜層の材料硬度がコア中心硬度(Cc)より高くなる上記1~6のいずれかに記載のゴルフボール。
8.下記の初速の関係式(2)、(3)及び(4)を満たす上記1~7のいずれかに記載のゴルフボール。
-0.8m/s≦(ボール初速-コア初速)≦0m/s ・・・(2)
-0.4m/s≦(ボール初速-中間層被覆球体の初速)≦0.4m/s ・・・(3)
0m/s≦(中間層被覆球体の初速-包囲層被覆球体の初速)≦0.4m/s ・・・(4)
本発明のゴルフボールは、コアとカバーとを有するものである。なお、本発明において、カバーとは、ボール構造において最外層に位置する部材であって、通常、射出成形等の成形によって形成される。また、カバーの外表面には、通常、多数個のディンプルが該カバー材の射出成形と同時に形成されるものである。
カバーの材料硬度は、特に制限はないが、ショアD硬度で、好ましくは55以上、より好ましくは59以上、さらに好ましくは61以上であり、上限値として、好ましくは70以下、より好ましくは68以下、さらに好ましくは65以下である。また、カバー表面硬度(ボール表面硬度とも言う。)は、ショアD硬度で、好ましくは61以上、より好ましくは65以上、さらに好ましくは67以上であり、上限値としては、好ましくは76以下、より好ましくは74以下、さらに好ましくは71以下である。これらのカバーの材料硬度及びボール表面硬度が上記範囲よりも軟らかすぎると、ドライバー(W#1)打撃時にスピンが増えるとともにボール初速が低くなり、飛距離が出なくなることがある。上記の材料硬度及び表面硬度が硬すぎると、繰り返し打撃耐久時の割れ耐久性が悪くなることがある。
包囲層の材料硬度は、特に制限はないが、ショアD硬度で、好ましくは20以上、より好ましくは23以上、さらに好ましくは27以上であり、上限値として、好ましくは45以下、より好ましくは42以下、さらに好ましくは40以下である。また、コアを包囲層で被覆した球体(包囲層被覆球体)の表面硬度は、ショアD硬度で、好ましくは28以上、より好ましくは31以上、さらに好ましくは35以上であり、上限値としては、好ましくは53以下、より好ましくは50以下、さらに好ましくは48以下である。これらの包囲層の材料硬度及び表面硬度が上記範囲よりも軟らかすぎると、フルショット時のボールのスピン量が増えすぎて飛距離が出なくなり、または繰り返し打撃による割れ耐久性が悪くなることがある。上記の材料硬度及び表面硬度が硬すぎると、繰り返し打撃による割れ耐久性が悪くなり、あるいはフルショット時のスピン量が多くなり特に低ヘッドスピードで飛距離が出なくなり、打感が悪くなることがある。
中間層の材料硬度は、特に制限はないが、ショアD硬度で、好ましくは40以上、より好ましくは45以上、さらに好ましくは50以上であり、上限値として、好ましくは62以下、より好ましくは60以下、さらに好ましくは58以下である。また、包囲層被覆球体を中間層で被覆した球体(中間層被覆球体)の表面硬度は、ショアD硬度で、好ましくは46以上、より好ましくは51以上、さらに好ましくは56以上であり、上限値としては、好ましくは68以下、より好ましくは66以下、さらに好ましくは64以下である。これらの中間層の材料硬度及び表面硬度が上記範囲よりも軟らかすぎると、フルショット時のスピン量が増えすぎて飛距離が出なくなったり、飛び感がなくなることがある。上記の材料硬度及び表面硬度が硬すぎると、繰り返し打撃による割れ耐久性が悪くなり、ソフト感がなくなることがある。
(a-1)オレフィン-不飽和カルボン酸2元ランダム共重合体及び/又はオレフィン-不飽和カルボン酸2元ランダム共重合体の金属イオン中和物と、
(a-2)オレフィン-不飽和カルボン酸-不飽和カルボン酸エステル3元ランダム共重合体及び/又はオレフィン-不飽和カルボン酸-不飽和カルボン酸エステル3元ランダム共重合体の金属イオン中和物とを質量比で100:0~0:100になるように配合した(A)ベース樹脂と、
(B)非アイオノマー熱可塑性エラストマーとを
質量比で100:0~50:50になるように配合した樹脂成分100質量部に対して、
(C)分子量が228~1500の脂肪酸及び/又はその誘導体5~80質量部と、
(D)上記(A)成分及び(C)成分中の未中和の酸基を中和できる塩基性無機金属化合物0.1~17質量部と
を必須成分として配合してなる樹脂組成物を例示することができる。
本発明では、各層の硬度関係については、以下の数式(1)を満たすことが好適である。
カバー表面のショアD硬度>中間層表面のショアD硬度>包囲層表面のショアD硬度>コア中心のショアD硬度 ・・・(1)
上記カバー表面の硬度は、ボールの表面硬度を意味する。また、上記中間層表面の硬度は、中間層被覆球体の表面硬度を意味し、上記包囲層表面の硬度は、包囲層被覆球体の表面硬度を意味する。
上記の硬度関係を満たさないと、良好な飛びと、ソフトな打感と飛び感を併せ持つ打感が得られない場合がある。
コア及び包囲層被覆球体の各球体の初期荷重98N(10kgf)から終荷重1,275N(130kgf)を負荷したときまでの圧縮変形量(mm)をそれぞれP,Qとすると、P-Qの値は、好ましくは0~0.6mmであり、より好ましくは0.1~0.5mm、さらに好ましくは0.2~0.4mmである。この値が小さいと、打感が悪くなったり、繰り返し打撃による割れ耐久性が悪くなることがある。一方、この値が大きいと、フルショットでのボールのスピン量が増加してしまい飛距離が出なくなることがある。
ボール初速-コア初速の値は、好ましくは-0.8~0m/sであり、より好ましくは-0.6~-0.1m/s、さらに好ましくは-0.5~-0.3m/sである。この値が小さ過ぎると、ボール全体での反発性が低くなったり、フルショットした時のスピン量が増え過ぎてしまい飛距離が出なくなることがある。一方、この値が大き過ぎると、カバーが硬くなり繰り返し打撃した時の割れ耐久性が悪くなることがある。なお、ここで、上記の「初速」は、ボール、コアや後述する中間層被覆球体、包囲層被覆球体の各球体を対象として、USGAのドラム回転式の初速度計と同方式の初速測定器を用いてゴルフボールの初速ルールに規定された測定方式にて測定した初速度を意味する。
コアの形成
表1に示した各実施例及び比較例のゴム組成物を調製した後、155℃、15分の加硫条件により加硫成形することによりソリッドコアを作製した。
・ポリブタジエンA:JSR社製、商品名「BR01」
・ポリブタジエンB:JSR社製、商品名「BR51」
・アクリル酸亜鉛:「ZN-DA85S」(日本触媒社製)
・有機過酸化物(1):ジクミルパーオキサイド、商品名「パークミルD」(日油社製)
・有機過酸化物(2):1,1-ジ(t-ブチルパーオキシ)シクロヘキサンとシリカとの混合物、商品名「パーヘキサC-40」(日油社製)
・水:純水(正起薬品工業社製)
・老化防止剤:2,2-メチレンビス(4-メチル-6-ブチルフェノール)、商品名ノクラックNS-6(大内新興化学工業社製)
・硫酸バリウム:ヒ性硫酸バリウム バリコ#100(白水化学工業社製)
・酸化亜鉛:商品名「三種酸化亜鉛」(堺化学工業社製)
・ペンタクロロチオフェノール亜鉛塩:和光純薬工業社製
次に、比較例5を除く各実施例及び各比較例については、コアの周囲に、表2に示した配合の包囲層材料を用いて射出成形法により包囲層を形成し、その後に、同表に示した配合の中間層材料を用いて射出成形法により中間層を形成し、包囲層及び中間層を被覆した球体を得た。比較例5については、コアの周囲に、表2に示した配合の中間層材料を用いて射出成形法により中間層を形成し、中間層を被覆した球体を得た。
次に、全ての実施例及び比較例については、上記で得た中間層被覆球体の周囲に、表2に示した配合のカバー材料を用いて射出成形法によりカバー(最外層)を形成した。この際、カバー表面には、全ての実施例及び比較例に共通する所定の多数のディンプルを形成した。
「ハイトレル」:東レデュポン社製ポリエステルエラストマー
「HPF1000」:Dupont HPF(商標)1000
「HPF2000」:Dupont HPF(商標)2000
「ハイミラン、AM7318、AM7327、AM7329」:三井・デュポンポリケミカル社製のアイオノマー
「サーリン」:Dupont社製のアイオノマー
「AN 4221C」:三井・デュポンポリケミカル社製の「ニュクレル」
「ステアリン酸マグネシウム」:日油社製の「マグネシウムステアレートG」
「酸化マグネシウム」:協和化学工業社製の「キョーワマグMF-150」
「酸化チタン」:堺化学工業社製
次に、下記表3に示す塗料配合において、ディンプルが多数形成されたカバー(最外層)表面に、エアースプレーガンにより上記塗料を塗装し、厚み15μmの塗膜層を形成したゴルフボールを作製した。
環流冷却管、滴下漏斗、ガス導入管及び温度計を備えた反応装置に、トリメチロールプロパン140質量部、エチレングリコール95質量部、アジピン酸157質量部、1,4-シクロヘキサンジメタノール58質量部を仕込み、撹拌しながら200~240℃まで昇温させ、5時間加熱(反応)させた。その後、酸価4、水酸基価170、重量平均分子量(Mw)28,000のポリエステルポリオールを得た。添加剤、すなわち、撥水性添加剤は、いずれも市販品を用い、シリコーン系添加剤であり、汚染性向上シリコーン添加剤、であり、フッ素系ポリマーのアルキル基鎖長が7以下であるものを添加した。
硬化剤のイソシアネートとしては、ヘキサメチレンジイソシアネート(HMDI)のヌレート体(イソシアヌレート体)である旭化成社製の商品名デュラネートTPA-100(NCO含有量23.1%、不揮発分100%)を用いた。
主剤の溶剤としては、酢酸ブチルを用い、硬化剤の溶剤としては、酢酸エチルと酢酸ブ
チルを用いた。上記表のC硬度は、厚さ2mmのシートを作成し、3枚重ね、ASTM D2240規格に準拠したShore-C硬度計にて計測した。
23.9±1℃の温度で、任意の表面5箇所を測定し、その平均値を1個の各球体の測定値とし、測定個数10個での平均値を求めた。
23.9±1℃の温度で、任意のディンプルのない部分を15箇所測定し、その平均値を1個のボールの測定値とし、測定個数10個のボールの平均値を求めた。
各球体を硬板の上に置き、初期荷重0.2kgをかけた状態から終荷重5kgをかけたときまでの圧縮変形量(A)、初期荷重5kgをかけた状態から終荷重30kgをかけたときまでの圧縮変形量(B)、初期荷重5kgをかけた状態から終荷重60kgをかけたときまでの圧縮変形量(C)、及び、初期荷重10kgをかけた状態から終荷重130kgをかけたときまでの圧縮変形量(D)をそれぞれ計測した。なお、上記の圧縮変形量はいずれも23.9℃に温度調整した後の測定値である。また、測定器はミュー精器株式会社製の高荷重コンプレッションテスターを使用し、加圧ヘッドのダウン速度は、4.7mm/秒で計測した。
コアの表面は球面であるが、その球面に硬度計の針をほぼ垂直になるようにセットし、ASTM D2240に従ってShore-C硬度でコア表面硬度を計測した。コアの中心については、コアを半球状にカットして断面を平面にして中心部分に硬度計の針を垂直に押し当てて測定した。Shore-C硬度の値で示される。
各層の樹脂材料を厚さ2mmのシート状に成形し、2週間以上放置した。その後、ショアD硬度はASTM D2240規格に準拠して計測した。
各球体の表面に対して針を垂直になるように押し当てて計測した。なお、ボール(カバー)の表面硬度は、ボール表面においてディンプルが形成されていない陸部における測定値である。ショアD硬度はASTM D2240規格に準拠したタイプDデュロメータによって計測した。
R&Aの承認する装置であるUSGAのドラム回転式の初速計と同方式の初速測定器を用いて測定した。コア、包囲層被覆球体、中間層被覆球体及びボールを23.9±1℃環境下で3時間以上温調した後、室温23.9±2℃の部屋でテストした。250ポンド(113.4kg)のヘッド(ストライキングマス)を用いて打撃速度143.8ft/s(43.83m/s)にてボールを打撃し、1ダースのボールを各々4回打撃して6.28ft(1.91m)の間を通過する時間を測定し、初速(m/s)を算出した。約15分間でこのサイクルを行なった。
ゴルフ打撃ロボットに各種のクラブ(W#1,UT#4,I#6)をつけて、下記の表5に示した条件で打撃した時の飛距離を測定し、下記表の基準で判定した。
ドライバー(W#1)によるヘッドスピードが30~40m/sのアマチュアユーザーによる実打における官能評価を行い、「ソフト感」及び「飛び感」の両方について下記の基準で判定した。
(1)“ソフト感”の判定基準
20人中12人以上がソフト感ありと評価 ・・・ ○
ソフト感があると評価した人20人中7~11人 ・・・ △
ソフト感があると評価した人20人中6人以下 ・・・ ×
(2)“飛び感”の判定基準
20人中12人以上が飛び感ありと評価 ・・・ ○
飛び感があると評価した人20人中7~11人 ・・・ △
飛び感があると評価した人20人中6人以下 ・・・ ×
比較例1は、初期荷重5kgをかけた状態から終荷重60kgをかけたときまでの圧縮変形量(C)が1.80mmより大きい値となり、その結果、飛び感が劣ると共に、HS=35m/sでのドライバー(W#1)及び6番アイアン(I#6)で打撃した飛距離が劣る。
比較例2は、初期荷重5kgをかけた状態から終荷重30kgをかけたときまでの圧縮変形量(B)が0.72mmより小さい値となり、且つ、初期荷重5kgをかけた状態から終荷重60kgをかけたときまでの圧縮変形量(C)が1.55mmより小さい値となり、その結果、ソフト感が劣ると共に、6番アイアン(I#6)で打撃した飛距離が劣る。
比較例3は、上記圧縮変形量(B)が0.90mmより大きい値となり、且つ、上記圧縮変形量(C)が1.80mmより大きい値となり、その結果、飛び感が劣ると共に、UT及びI#6で打撃した飛距離が劣る。
比較例4は、上記圧縮変形量(B)が0.90mmより大きい値となり、且つ、上記圧縮変形量(C)が1.80mmより大きい値となり、その結果、飛び感が劣ると共に、UT及びI#6で打撃した飛距離が劣る。
比較例5は、上記圧縮変形量(C)が1.55mmより小さい値となり、その結果、ソフト感が劣ると共に、W#1(HS=35m/s)、UT及びI#6で打撃した飛距離が劣る。
他社製品として、「XXIO Premium 2018年モデル」(住友ゴム工業社製)、「Titleist VG3 2018年モデル」(Acushnet社製)及び、「CHROME SOFT 2018年モデル」(Callaway社製)をそれぞれ比較例6,比較例7及び比較例8として、上記実施例と同様に、各比較例のゴルフボールの各圧縮変形量を測定するとともに、各ゴルフボールの飛び性能及び打感を上記実施例と同様の方法で評価した。これらの圧縮変形量及びボール特性を表7に示す。なお、比較例6は、単層コア、中間層及びカバーを具備するスリーピースソリッドソリッドゴルフボールであり、比較例7は、2層コア及びカバーを具備するスリーピースソリッドソリッドゴルフボールであり、比較例8は、2層コア、中間層及びカバーを具備するフォーピースソリッドゴルフボールである。
比較例6は、上記圧縮変形量(A)が0.21mmより大きい値であり、上記圧縮変形量(B)が0.90mmより大きい値で、且つ、上記圧縮変形量(C)が1.80mmより大きい値となり、その結果、飛び感が劣ると共に、W#1(HS=40m/s)及びI#6で打撃した飛距離が劣る。
比較例7は、上記圧縮変形量(A)が0.21mmより大きい値であり、上記圧縮変形量(B)が0.90mmより大きい値で、且つ、上記圧縮変形量(C)が1.80mmより大きい値となり、その結果、飛び感が劣ると共に、UTで打撃した飛距離が劣る。
比較例8は、上記圧縮変形量(A)が0.21mmより大きい値であり、その結果、飛び感が劣ると共に、W#1(HS=40m/s)及びI#6で打撃した飛距離が劣る。
Claims (8)
- コア、包囲層、中間層及びカバーを具備するゴルフボールであって、該コアの中心と表面との硬度差(Cs-Cc)が、Shore-C硬度で20以上であり、上記包囲層の材料硬度がショアD硬度で20~45であり、上記中間層の材料硬度がショアD硬度で50~62であり、上記カバーの材料硬度が55~70であり、下記の表面硬度の関係式(1)
カバー表面のショアD硬度>中間層表面のショアD硬度>包囲層表面のショアD硬度>コア中心のショアD硬度 ・・・(1)
を満たすと共に、加圧ヘッドのダウン速度が4.7mm/秒であるコンプレッションテスターを用い、23.9℃に温度調整した後に測定される上記ゴルフボールの圧縮変形量において、初期荷重0.2kgをかけた状態から終荷重5kgをかけたときまでの圧縮変形量(A)が0.21mm以下であり、初期荷重5kgをかけた状態から終荷重30kgをかけたときまでの圧縮変形量(B)が0.72~0.90mmであり、且つ、初期荷重5kgをかけた状態から終荷重60kgをかけたときまでの圧縮変形量(C)が1.55~1.80mmであることを特徴とするゴルフボール。 - 初期荷重10kgをかけた状態から終荷重130kgをかけたときまでの圧縮変形量(D)が2.80~3.40mmである請求項1記載のゴルフボール。
- 上記圧縮変形量(D)と上記圧縮変形量(C)との比(D)/(C)の値が1.80~1.90である請求項2記載のゴルフボール。
- 上記圧縮変形量(D)と上記圧縮変形量(B)との比(D)/(B)の値が3.65~4.20である請求項2又は3記載のゴルフボール。
- 上記圧縮変形量(D)と上記圧縮変形量(A)との比(D)/(A)の値が16.0~25.0である請求項2~4のいずれか1項記載のゴルフボール。
- 上記包囲層の厚さが0.7~1.5mmであり、上記中間層の厚さが0.7~1.5mmであり、上記カバーの厚さが0.6~1.5mmである請求項1~5のいずれか1項記載のゴルフボール。
- 上記カバー表面には塗膜層が形成され、該塗膜層の材料硬度がコア中心硬度(Cc)より高くなる請求項1~6のいずれか1項記載のゴルフボール。
- 下記の初速の関係式(2)、(3)及び(4)を満たす請求項1~7のいずれか1項記載のゴルフボール。
-0.8m/s≦(ボール初速-コア初速)≦0m/s ・・・(2)
-0.4m/s≦(ボール初速-中間層被覆球体の初速)≦0.4m/s ・・・(3)
0m/s≦(中間層被覆球体の初速-包囲層被覆球体の初速)≦0.4m/s ・・・(4)
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