JP7298047B1 - 浸水防止対策用吸水性弾性体収容枠 - Google Patents

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Abstract

【課題】吸水性弾性体を収容して重量物に固定された状態で、浸水防止を目的に配備された防水シートを押さえる浸水防止対策用吸水性弾性体収容枠を提供する。【解決手段】収容枠の背面部11と、短手方向の左右一対の側面部12a及び12bと、長手方向の一端の上面部13とで、吸水性と弾性を有する吸水性弾性体を収容する凹部が形成され、前記する長手方向の他端には、流水の侵入通路となる隙間24が形成され、前記背面部と、短手方向の一対の側面部には、流水や空気を通す複数の貫通孔21及び22が形成され、前記短手方向の一対の側面部と、長手方向の一端の上面部には、凹部内側に向けて、前記吸水性弾性体の脱落防止用の凸形状部23を形成して、前記吸水性弾性体の収容枠が構成され、初期特性の弾力と、吸収水の自重、及び大気圧を受け、防水シートを押さえる加圧効果を生み、浸水防止対策を可能とする。【選択図】図1

Description

本発明は、簡易的な浸水防止対策において、建屋入口などの開口部に配置される防水シートを押える手法の一環として、特性に吸水性と弾性とを有する吸水性弾性体を導入するにあたり、重量物に固定して使用する収容枠の提供に関する。
自然災害に関連して、国土交通省などのHPでの紹介にあるような家庭でできる被害軽減の工夫として、玄関からの浸水を防ぐ浸水直前の対策と称して、ゴミ袋やプランター、ポリタンク、レジャーシートなどの身近なものを使うことで、土嚢が無くても家の浸水を防ぐ手法や、
土砂を封入する一般の土嚢に代わって、保管する収納スペースが少ない水膨潤性吸水樹脂をベースとする吸水土嚢も多くの形状や設置方法を以って開示・展開され、
また、前記吸水土嚢を採用する浸水防止の手法では、駐輪場に設置・備蓄されたコンクリート製の三角柱形状の駐輪ブロックを利用して、吸水土嚢とビニールシートを組合わせる浸水対策が、駐輪及び防災の兼用器具としての開示がされている。
同様に、シャッターメーカーでは、スピーディな設置を目標に、止水シートを採用してシャッター間口に合致する製品を、収納と持ち運びが容易となるようにコンパクトな袋に収めてセットとする止水対策品を、
また、素材メーカーの関連企業では、止水シートを用いてパネル型として、ビルや建物の入り口に置くだけの簡単作業を提案し、当該止水シート本体の両端を土嚢を配備して、ぴったりと押えて、端部からの浸水を防ぐ、軽量かつ丈夫な素材から成るパネル型の止水シートとして、市販化されており、
更に、設置は地面に置くだけの組み立て方式で、本体の側断面がL字型の形状で内部に空間を配する樹脂製の製品では、基礎土台は水の自重により地面に固定される機能を有し、高い防水効果を発揮する水害・浸水システムなど、多くの手法が展開されている。
自然災害には、台風などの大雨による川の増水に起因する外水氾濫や、異常気象によるゲリラ豪雨などにより排水路や下水管の処理能力を超えたり、川の水位が上昇して排出ができなくなることで市街地に水があふれてしまう浸水害の内水氾濫とがあるが、近年では、線状降水帯予報が発せられるなど、人命に係わるような大きな災害が発生することから、これらの水害を含む避難計画に対応したマイ・タイムライン(商標登録)と称するの行動指針の作成も推奨されている。
このような背景とは別に、自然災害に関する火災保険の水害特約における補償範囲として、国内の多くの損保会社の約款よると、45cm未満の床下浸水は補償されないので、その高さ未満での浸水対策には、自己防衛が必要であることに鑑みて、上記するマイ・タイムラインの避難計画での早期決断には、簡単設置と、設置して避難した後に浸水防止対策に効果的な機能を有する手法が求められている。
特許登録第5663691号 土嚢袋キッド及びその使用方法
特許登録第6281032号 駐輪及び防水兼用器具
「家庭で役立つ防災」国土交通省 HP 浸水直前の対策~玄関からの浸水を防ぐ~
簡易型止水シート 止めピタ カタログ 文化シャッター株式会社 止水マスターシリーズ 第15版 P37
「PaneTector・パネテクター」(登録商標)カタログ カンボウプラス株式会社 2016年2月 初版
折りたたみ式止水シート ハネフリ工業株式会社 HP
止水板 フロートガード フジ鋼業株式会社 HP
上述の如く、現行の一般的な火災保険の水害特約に記載されている定款では、床上浸水の補償は明記されているのに対して、45cm未満の床下浸水については、多くの保険で補償範囲外であるケースが多いことから、
最近の新築物件では、改正建築基準法に沿って、建屋入口の垂直方向となる壁面において、土台となる基礎部分の高さ45cm以上の位置に基礎パッキン工法を採用しての床下換気用の排気溝を配備するなどの対応をしているので問題は少ないが、
既設物件では、従来の換気口の位置が、45cm以下に多く実在したり、建屋入口では、組込み式止水板などの改善工事が実施されないままであることを踏まえて、
ここでは、上記した保険定款で補償範囲外となっている45cm未満を対象とする手法に着目し、門戸の開閉を伴う扉を含む建屋入口の壁面部分や、シャッターなどに代表される構造体の設置場所における床面の凹凸部など、その表面形状によっても、浸透モレ水量の値が左右される背景もあるが、建屋やその設置場所の変更工事を伴わずに、そのままの状態を維持して、壁面開口部の両端及び地面に配備する防水シートと、当該シートを押え付けるに必要とする新たな機材を創出・活用することで、簡単設置と早期避難の決断を促せるような効果的、且つ、簡易的な浸水防止対策の手法が望まれている。
災害時における避難行動の基本は、気象情報を受けての早期避難が重要であり、ゲリラ豪雨のようなケースでは、配備する機材は、日常的にも利用する標準的な日用品や、備蓄が容易な備品との組み合わせがポイントであり、その活用方法は、定期的に実施する防災訓練での設置方法、そして機材の撤収と収納の双方における体験と、実施要領についても習得が容易であることが重要である。
早期避難を実現するための原則として、
可能である限り、気象情報を予測して雨が降り出す前に、止水対策の準備を完了し、玄関前に水たまりができると同時に、行動を開始できることが望ましく、
火災保険の水害特約の補償範囲である45cmを超える高さに対応できる防水性があるビニールシートなどの準備をして、吸水性弾性体の寸法は、少なくても高さが45cm以上の確保ができて、その幅を50~200mm、厚さを20~50mmの範囲で選択をした上で、立体直方形となるように、予め規定寸法を決定して、当該吸水性弾性体を外れない構造の浸水防止対策用吸水性弾性体収容枠(以下収容枠と略す。)を設計・製作して、壁面開口部の両端及び地面にて配備される防水シートを押え付ける手法を検討する。
上記した収容枠は、身近にある比重の大きく安定感のある構造物、例えば、コンクリート製である駐輪ブロック、或いは排水用のU字溝やその蓋などを別途に準備して、それらとの結束を図って固定できる構造も必須条件であり、
当該収容枠に納められた特性に吸水性と弾性とを有する前記吸水性弾性体を介して、壁面に接し配備された防水シートの両端を押し付ける役割を担い、
設置後においては進行する流入水の水位上昇に伴って、前記吸水性弾性体の吸水性によるその機能が発揮され、結果として当初からの弾性と、流入・浸透した吸水自体の重力と、大気圧とにより、前記する防水シートに対して背面からの加圧現象を生み、当該収容枠は、上述した立体長方形の吸水性弾性体との組み合わせを以って、浸水防止への効果が期待ができることが、課題解決の第一歩である。
一方で、防水シートを設置する際、床面からの浸透による流入対策も必要であり、特に床面に凹凸があるケースも含めて想定すると、当該防水シートの端部を覆うように、養生テープなどで、仮固定をして、その上に、上記した安定感のある構造物に結束した収容枠と、吸水性弾性体が適切な寸法を保持して収められた収容枠同士が、隙間なく連結されて、並べられていることも必要であり、これらの作業工程に対応する、簡潔性を以った機材の提供を可能とする。
これらの工程に用いる収容枠は、背面部と、短手方向の左右一対の側面部(以下左右一対の側面部と略す。)と、長手方向の一端の上面部(以下長手方向の上面部と略す。)とで、前記の吸水性弾性体を収容する凹部が形成され、前記長手方向の他端には、流入水の浸透路となる隙間が形成され、
前記背面部と、前記左右一対の側面部には、流水や空気を通す複数の貫通孔が形成され、
前記左右一対の側面部と、長手方向の上面部との凹部内側に向けて、前記弾性吸水部体の脱落防止のための複数の凸形状部が形成され、
上記の背面部に形成される複数の貫通孔については、前記背面部の長手方向における複数個の配列は、短手方向において3以上の奇数列を以って配列する構成とする。
前記背面部に形成された複数の貫通孔は、上述する背面部の長手方向の複数個の配列が、短手方向にて奇数列で互いに異なるように配置するために、少なくとも二種類の長短形状を以って形成され、重量物への固定の際にバランスを保持できるように配慮する。
また、前記左右一対の側面部と、長手方向の上面部にあたるそれぞれ三つの平面の両端部には、他の収容枠同士や、別途に準備される補強体とを、紐や針金を介して結束する際に、当該紐や針金を通すための複数個の連結及び補強用予備孔を形成する。
当該連結及び補強用予備孔は、防水シートの設置場所を壁の側面ではなく、床面とした場合に、当該床面と防水シートの間からの流水による浸透対策として、防水シートの端部である外周を覆うように、養生テープなどで、仮設置をして、その上に、弾性吸水部体を収容した枠同士を、前記左右一対の側面部の予備孔を介して、紐、例えばナイロン製結束バンドや、針金を用いて連結して設置する場合の利用や、
建屋入り口に配備した防水シートの両端部に設置する荷重のある重量物に固定した収容枠が、流水の強烈な圧力で、流されるのを防止するために、角の木材や、L型の鋼材などを梁として準備して、それぞれの収容枠の長手方向の上面部にある前記補強用予備孔に固定するための利用目的もある。
次に、前記長手方向の他端にて一部を削除された状態で形成される流入水の浸透路となる隙間には、
床面での前記吸水性弾性体への均一な流入水の浸透を確保する目的に加えて、前記吸水性弾性体を収容枠よりも長くすることで、特性である弾性を活用して、前記吸水性弾性体と収容枠の全体を、確実に上方から床面へと押え付けて、防水シートと床面からの浸透水を減少させたり、
上述の如く吸水性弾性体を収容した枠同士を前記左右一対の側面部の予備孔を介しての連結でも、前記吸水性弾性体を収容枠よりも長くすることにより、特性である吸水性と弾性の有効性が発揮できる。
近年の建築基準法では、45cm以上の位置にて、床下の換気溝(基礎パッキン)が配備されているが、その上下の壁面に差異があり凹凸がある場合には、凹凸調整用吸水性弾性体が必要となり、それぞれの段差に応じて上記する収容枠と事前に紐や針金を用いて一体化した後に、設置した防水シートを押える形で配備する必要もある。
本発明においては、自然災害による浸水防止対策用としての収容枠を使用する機会は、数年に一度あるかもしれないような状態であるが、発生するとかなりの損失が予想されることや、現行の損害保険の枠内での補償が認められていない状況にあることを踏まえると、自己責任としての準備には当該収容枠と、関連する機材を準備して定期的な訓練を実行することが被害額の減少に繋がり、最も効果的である。
特に、数年に一度の使用であるための条件として、本発明での収容枠に対して、予め、種類と寸法を決定した立体直方形の吸水性弾性体を準備すれば、その他の機材、例えば防水シートは、一般のブルーシートやビニールシートなどで、また、前記吸水性弾性体と収容枠の結束や固定するための紐や針金は、一般の市販品の中から事前に選択しての購入が可能であり、前記収容枠を固定する重量物は、既に開示されている駐輪場に備蓄する駐輪ブロックを想定しての基本計画ではあるが、代替え品としてのコンクリート製U字溝や、当該U字溝用の蓋なども容易に入手が可能であり、必要数を積み重ねて保管することを推奨できると共に、
本発明の収容枠は、流入水の浸透路となる隙間が削除されていることで、日常の備蓄に際しては、二個を一対として対面に重ね合わせての保管が可能であり、その収納スペース削減にも寄与できる。
本発明の最大の効果は、近年の自然災害の発生状況を鑑みて、命を守る早期避難が優先事項であり、現状の建物に新たな止水板の取り付けなどの事前工事を施工する場合は別として、簡易的な防災対策では、気象情報を確認しながら、短い時間で土砂を袋に詰める土嚢の準備作業や、水膨潤性吸水樹脂をベースとする吸水土嚢に水分を含ませての設置で、時間経過後における土嚢の乾燥などの心配も不要であり、雨が降り出す前に余裕を持った作業工程での準備を可能とでき、結果として早期避難を優先できることである。
吸水性弾性体収容枠の形状を示した斜視図である。 同上収容枠の製作用参考図である。 重量物である駐輪ブロックの寸法を示した参考図である。 重量物となるコンクリート製U字溝の概略寸法図である。 同上コンクリート製U字溝用蓋の概略寸法図である。 収容枠を利用して壁面へ設置する際の配列順を示した配置参考図である。 同様に、床面へ設置する際の配置参考図である。
図1~図7において本発明に係る実施例を示す。
図1における単体として凹部が形成された浸水防止対策用吸水性弾性体収容枠の10は、一枚のステンレス製金属板である厚さ0.8mmを採用して、図2の製作用参考図に基づいて、中央部にあたる前記収容枠の背面部11には、左右の短手方向に3以上の奇数列で配備される複数の貫通孔21を形成して、
当該背面部の短手方向の左右一対の側面部12a及び12bには、複数の流水や空気を通す貫通孔22と、吸水性弾性体の複数の脱落防止用凸部形状部23とが、
また、長手方向の上面部13には、前記複数の凸部形状部23のみを形成して、
更に前記短手方向の左右一対の側面部12a及び12bと、長手方向の一端の上面部13とのそれぞれの両端部には、他の浸水防止対策用吸水性弾性体収容枠や、別途に準備される補強体とを、紐や針金を介して結束する際に、当該紐や針金を通すための複数個の連結及び補強用予備孔をも形成して、
前記背面部長手方向の他端には、流入水の浸透路となる隙間24を、前記収容枠全体も含めて、レーザー加工により形成した上で、
前記背面部と、左右一対の側面部と、長手方向の上面部から成る凹部を、内面寸法が150mmx470mmx23mmを目標に、プレス加工を以って製作する。
図3に示した収容枠に固定するための重量物としての駐輪ブロック38には、既に開示された吸水土嚢との組み合わせでは、同様な簡易的な浸水防止への利用例があるが、水膨潤性吸水樹脂をベースとする吸水土嚢の特性から、雨の降りだす前の設置では、吸水した土嚢の乾燥が発生して、防水シートとの間に隙間を生じて流水の浸透が予測され、早期避難に結び付かないことが判明したため、その代案として本発明に至った経緯がある。
図4に示した重量物となるコンクリート製U字溝は、前記収容枠10の背面部の短手方向と近似の幅であり、設置にあたっては、短手方向に奇数列で配備される貫通孔21を利用して、前記U字溝の少なくとも上下2か所以上となる位置で、市販されている一定幅の結束バンドを用いて、外周部を横方向に固定すると共に、駐輪ブロックのような位置を固定できる凹部がないので、長手方向に沿って開口した前記貫通孔を活用して高さ位置の調整を配慮した結束と固定も必要であり、と同時に、流水の強烈な圧力で、流されるのを防止するために、角の木材や、L型の鋼材などを梁として準備して、それぞれの収容枠の長手方向の上面部にある前記補強用予備孔25を介して、紐、例えば、ナイロン製結束バンドや、針金などの紐材を用いて、手短に前記収容枠に固定する方法も推奨できる。
図5に示したコンクリート製U字溝用蓋は、前記収容枠10を床面にて連結して利用する場合の重量物として、前記収容枠を上方の位置にて設置する前に、前記U字溝と同様に結束バンドにて固定するが、こちらも上述のように、吸水性弾性体を収容した枠同士を前記左右一対の側面部にある連結用予備孔25を介して、同様にナイロン製結束バンドや、針金などの紐材を用いて連結しての設置が有効である。
図6は、収容枠を利用して壁面へ設置する際の配列順を示した配置参考図であり、
ここでは、最近の新築物件で改正建築基準法に沿って、基礎パッキン工法を採用して、建屋入口部構成する垂直方向となる壁面30において、
基礎部分となる土台33からの高さ45cm以上の中間位置に設けられた床下の排気溝(基礎パッキン)32が配備されたケースにおける配列順を事例として、
当該換気溝(基礎パッキン)32が配備された場合では、上下の壁面に差異があり、凹凸部分の調整が必要であり、建屋入口部の壁面部分の凹凸調整用吸水性弾性体39と、基礎となる土台部分の凹凸調整用吸水性弾性体40を、紐や、細く柔らかい針金を以って固定して、段差の調整をした上で、防水シート35を押える内容を記したものである。
図7は、床面における流水の浸透防止対策として防水シート35を床面(地表)34へ設置して、各機材である吸水性弾性体36、配置する収納枠37、及び重量物である駐輪ブロック38の配列順位を示した配置参考図であり、
その作業工程としては、まず、収納枠37と、重量物である駐輪ブロック38を配備する位置を確認して、上述の如く、結束バンドなどを用いて固定するが、その際に、前記収容枠37には、前記吸水性弾性体36や、壁面部分や土台部分の凹凸調整用吸水性弾性体39及び40を固定するための紐や、細く柔らかい針金を長さを確保して準備する必要があり、床面からの流水の浸透防止対策では、前記収容枠37同士を連結及び補強用予備孔25を利用して連結する工程も含まれる。
実施例における吸水性弾性体36の選択については、本発明の収容枠37の内径寸法である150mmx470mmに対応して、155mmx480mmを選択して、厚さに関しては、クッション性に優れた軟質発泡ウレタンフォームと、メラミン樹脂を原料とするメラミンスポンジGの二種類を以って実験すると、ウレタンフォームでは35~40mmの厚みを必要とし、微細なセル構造のを有するメラミンスポンジでは30~35mmの厚さで、壁面や床面の形状と、収容枠の配備位置に応じた詳細選定とその採用が望まれる。
但し、上記した図6にて表記する壁面部分や土台部分の凹凸調整用吸水性弾性体39、及び40については、外側の収容枠がない状態で、紐や細く柔らかい針金で、配備する浸水対策用吸水性弾性体収容枠37に固定するので、クッション性に優れた軟質発泡ウレタンフォームではなく、比較的固く、形状の変化が少ないメラミン樹脂のスポンジ類を推奨できるが、
これらのスポンジ類に代表される吸水性弾性体の分野では、今後、ますます改良される要素があり、その特徴を理解して採用する製品を検討することも必要である。
現行の損保での火災保険の水害特約では、45cm未満の床下浸水は、補償範囲が適用外であることを判断すると、床上浸水に対しては当該保険に加入して、適用外の床下浸水は、自己防衛をする以外に対策がないことに着目したことによる本発明での吸水性弾性体収容枠の提供である。
特に、人命優先の早期避難には、気象情報を参考にした避難行動に移行する決断が最も重要であり、線状降水帯などと称されるゲリラ豪雨により、設定された排水基準を上回るような降水量が予想されるような近年の自然災害に対する簡易的な浸水対策の一環として、簡単設置を可能とできる機材の準備と、防災訓練の実施が効果的と判断できる。
ここで、前記するメラミンスポンジGは、洗剤を一切使用しなくてもこするだけで汚れを落とすなどの用途に使用できることから、防災訓練において、設置方法の訓練をした際に、使用した当該スポンジを切断して小分けにして、参加者へお持ち帰り用の粗品として配布することで、訓練での記憶とすることも有効である。
10 凹部が形成された浸水防止対策用吸水性弾性体収容枠
11 同上収容枠の背面部
12a 収容枠における短手方向の左側面部
12b 同上収容枠における短手方向の右側面部
13 同上収容枠の長手方向の一端における上面部
21 背面部左右の短手方向に奇数列で配備される複数の貫通孔
22 左右一対の両側面に配備される複数の流入水の浸透路となる貫通孔
23 吸水性弾性体の脱落防止用とする複数の凸部形状部
24 長手方向の他端に形成される流入水の浸透路となる隙間
25 左右一対の側面部と長手方向の一端の上面部の両端部とに形成される複数個の連結 及び補強用予備孔
30 建屋入口部を構成する壁面
31 基礎部分を含まない壁面部分
32 基礎となる土台と壁面の中間位置に設けられた排気溝(基礎パッキン)
33 基礎となる土台
34 床面(地表)
35 防水シート
36 吸水性弾性体
37 配備する浸水防止対策用吸水性弾性体収容枠
38 重量物である駐輪ブロック
39 建屋入口部の壁面部分の凹凸調整用吸水性弾性体
40 基礎となる土台部分の凹凸調整用吸水性弾性体

Claims (2)

  1. 吸水性弾性体を収容して重量物に固定された状態で、浸水防止を目的に配備された防水シートを押さえる浸水防止対策用吸水性弾性体収容枠であって、
    背面部と、短手方向の左右一対の側面部と、長手方向の一端の上面部とで、前記の吸水性弾性体を収容する凹部が形成され、
    前記長手方向の他端には、流入水の浸透路となる隙間が形成され、
    前記背面部と、前記短手方向の左右一対の側面部には、流水や空気を通す複数の貫通孔が形成され、
    前記短手方向の左右一対の側面部と、長手方向の一端の上面部との凹部内側に向けて、前記吸水性弾性体の脱落防止のための複数の凸形状部が形成され、
    上述の背面部に形成される複数の貫通孔は、前記長手方向の複数個が、前記短手方向に3以上の奇数列で配列されていることを特徴とする浸水防止対策用吸水性弾性体収容枠。
  2. 請求項1に記載の浸水防止対策用吸水性弾性体収容枠において、
    前記背面部に形成された前記複数の貫通孔は、上述の如く前記長手方向の複数個の位置が、前記短手方向にて奇数列で互いに異なるように配置するために、少なくとも二種類の長短形状を以って形成されると共に、
    前記短手方向の左右一対の側面部と、長手方向の一端の上面部とのそれぞれの両端部には、他の浸水防止対策用吸水性弾性体収容枠や、別途に準備される補強体とを、紐や針金を介して結束する際に、当該紐や針金を通すための複数個の連結及び補強用予備孔が形成されていることを特徴とする浸水防止対策用吸水性弾性体収容枠。
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