JP7296992B2 - 細菌感染症の処置および予防のための新規オキソキノリジン化合物 - Google Patents

細菌感染症の処置および予防のための新規オキソキノリジン化合物 Download PDF

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Description

本発明は、哺乳類における治療および/または予防に有用な有機化合物に関し、特に細菌感染症の処置および/または予防に有用な、DNAジャイレースおよび/またはトポイソメラーゼIVの阻害剤に関する。
抗細菌薬が使用される細菌に最終的に耐性を生じさせるので、細菌感染症は継続する医学的な問題を提起する。現在使用されている実質的にすべての抗生物質薬に対して細菌耐性が増大している。多くの形態の抗生物質耐性は、各国間の境界線さえ越え、著しい速度で拡散しうる。したがって、新規クラスの抗細菌化合物が必要に迫られている。
抗細菌薬開発の1つの標的は、DNAの複製、転写、および組換えに起因するDNAトポロジーの問題を解決する、DNAジャイレースおよびトポイソメラーゼIV(細菌IIA型トポイソメラーゼ)であり、それらは細胞生存に必須である。DNAジャイレースは、DNAスーパーコイル形成を制御し、複製時などにDNA鎖のねじれが解消されるときに生じるトポロジカルストレスを軽減する。トポイソメラーゼIVは主に、連結されている染色体二量体をDNA複製の終わりに分裂させる。両酵素は、二本鎖DNA切断を導入し、第2のDNA鎖を切断にかけ、切断された鎖を再結合することができる。両酵素の活性は、ATPの結合および加水分解によって駆動される。細菌DNAジャイレースは、2種のA(GyrA)サブユニットと2種のB(GyrB)サブユニットからなる。DNAの結合および切断は、GyrAに関連し、一方ATPは、GyrBによって結合および加水分解される。細菌トポイソメラーゼIVも、2種のC(ParC)サブユニットと2種のE(ParE)サブユニットからなるヘテロ四量体である。後者のサブユニットは、酵素の触媒ターンオーバーにとって必要なエネルギーを供給するためにGyrBのようにATPを結合する。
DNAジャイレースおよびトポイソメラーゼIVの阻害には、広域抗生物質の開発の可能性がある。その酵素は、広範囲のグラム陽性およびグラム陰性病原体にわたって高度に保存されている。そのような作用機序を明らかにした抗生物質は2クラス存在する。キノロンによりよく代表される第1のクラスは、切断されたDNA-酵素複合体を安定化し、したがってジャイレース機能全体を阻害し、細胞死を導くことによって、GyrAサブユニットおよびParCサブユニットを阻害する。ノボビオシンは第2のクラスで唯一販売されている薬剤であるが、酵素のATPアーゼ活性を遮断することによってその効果を発揮する。ノボビオシンは1950年代に同定された。しかし、主に多くの細菌株における低浸透性、自然耐性発現の上昇、ならびに1960年代および1970年代のペニシリナーゼ安定ペニシリンや第1世代セファロスポリンなどのより有効な薬剤の開発のために、ノボビオシンの使用は急落し、最終的には市場から撤退した。
最近、DNAジャイレースおよび/またはトポイソメラーゼIVを強く阻害することは、酵素の阻害剤によって処置された細菌株の耐性発現が低いことに重要であると認められた。広く使用されているキノロンと比較して異なる作用機序を有する細菌DNAジャイレースおよび/またはトポイソメラーゼIVの阻害剤は、最小の交差耐性を示し、この数年間で著しく増大したキノロン耐性に対抗するのに潜在的に有用である。
本発明は、式(I)の新規化合物
Figure 0007296992000001
[式中、
は、C1~6アルキルであり、
は、ハロゲンであり、
は、H、ハロゲンまたはシアノであり、
は、(C1~6アルキル)アミノまたはヘテロシクリルであり、
は、H、ハロゲンまたはC1~6アルキルであり、
は、H、((C1~6アルキル)アミノ)C1~6アルキル、C1~6アルキル、C3~7シクロアルキル、ハロC1~6アルキル、ハロゲン、モルホリニルC1~6アルキルまたはピロリジニルC1~6アルキルであり、
は、カルボキシである]、
あるいはその薬学的に許容される塩、またはエナンチオマーもしくはジアステレオマーに関する。
本発明の別の目的は、式(I)の新規化合物、それら化合物の製造、本発明による化合物をベースとした医薬品およびそれら医薬品の生産、ならびに細菌感染症の処置または予防のための式(I)の化合物の使用である。式(I)の化合物のDNAジャイレースおよび/またはトポイソメラーゼIV阻害剤としての使用も、本発明の目的の1つである。式(I)の化合物は、優れた抗細菌活性、良好な溶解度、良好なCC50プロファイル、改善されたミクロソーム安定性および/または改善されたPKプロファイルを示した。
別段の定義がない限り、本明細書で用いられるすべての科学技術用語は、本発明が属する技術分野の当業者によって通常理解されるような同じ意味を有する。さらに、以下の定義は、本発明を説明するのに使用される様々な用語の意味および範囲を例示および定義するために記述されている。
定義
「C1~6アルキル」という用語は、1~6個、特に1~4個の炭素原子を含む飽和の直鎖または分枝鎖アルキル基、例えばメチル、エチル、プロピル、イソプロピル、n-ブチル、イソブチル、tert-ブチルなどを表す。特定の「C1~6アルキル」基は、メチル、エチルおよびプロピルである。
「ハロゲン」および「ハロ」という用語は、本明細書では同義に使用され、フルオロ、クロロ、ブロモ、またはヨードを表す。
「ハロC1~6アルキル」という用語は、アルキル基の水素原子の少なくとも1個が同じまたは異なるハロゲン原子、特にフルオロ原子によって置き換えられたアルキル基を表す。ハロC1~6アルキルの例としては、モノフルオロ-、ジフルオロ-またはトリフルオロ-メチル、-エチルまたは-プロピル、例えば3,3,3-トリフルオロプロピル、2-フルオロエチル、2,2,2-トリフルオロエチル、フルオロメチル、ジフルオロメチル、トリフルオロメチルおよびトリフルオロエチルが挙げられる。
「C3~7シクロアルキル」という用語は、3~7個の炭素原子、特に3~6個の炭素原子を含む飽和の単環式または二環式炭素環、例えばシクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル、ビシクロ[1.1.1]ペンタニルなどを表す。特定の「C3~7シクロアルキル」基は、シクロプロピルである。
「ヘテロシクリル」という用語は、N、OおよびSから選択される1、2、または3個の環ヘテロ原子を含み、残りの環原子は炭素である3~12個の環原子の1価の飽和または部分不飽和の単環式、二環式または三環式環系を表す。特定の実施形態において、ヘテロシクリルは、N、OおよびSから選択される1、2、または3個の環ヘテロ原子、残りの環原子は炭素である4~10個の環原子の1価の飽和または部分不飽和の単環式または二環式環系である。単環式飽和ヘテロシクリルの例は、アジリジニル、オキシラニル、アゼチジニル、オキセタニル、ピロリジニル、テトラヒドロフラニル、テトラヒドロ-チエニル、ピラゾリジニル、イミダゾリジニル、オキサゾリジニル、イソオキサゾリジニル、チアゾリジニル、ピペリジニル、テトラヒドロピラニル、テトラヒドロチオピラニル、ピペラジニル、モルホリニル、チオモルホリニル、1,1-ジオキソ-チオモルホリン-4-イル、アゼパニル、ジアゼパニル、ホモピペラジニル、またはオキサゼパニルである。二環式ヘテロシクリルは、スピロ環、縮合環または架橋環であり得る。二環式ヘテロシクリルの例は、デカヒドロナフチリジン;アザビシクロ[3.2.0]ヘプタニル;オクタヒドロシクロペンタ[b]ピロリル;オクタヒドロシクロペンタ[c]ピロリル;1,3,3a,4,6,6a-ヘキサヒドロフロ[3,4-c]ピロリル;1,3,3a,4,6,6a-ヘキサヒドロピロロ[3,4-c]ピロリル;1,7-ジアザスピロ[3.4]オクタニル;1,7-ジアザスピロ[4.4]ノナニル;2,3,3a,4,6,6a-ヘキサヒドロフロ[2,3-c]ピロリル;2,3,3a,4,6,6a-ヘキサヒドロピロロ[2,3-c]ピロリル;2,3,3a,5,6,6a-ヘキサヒドロピロロ[3,2-b]ピロリル;2,3,3a,4,6,6a-ヘキサヒドロピロロ[3,4-b]ピロリル;2,3,3a,5,6,6a-ヘキサヒドロピロロ[3,2-b]ピロリル;2,3,4a,5,7,7a-ヘキサヒドロピロロ[3,4-b][1,4]オキサジニル;2,6-ジアザビシクロ[3.2.0]ヘプタニル;2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタニル;2,7-ジアザスピロ[4.4]ノナニル;2,8-ジアザスピロ[4.5]デカニル;2,9-ジアザスピロ[4.5]デカニル;3,3a,4,5,6,6a-ヘキサヒドロ-1H-シクロペンタ[c]ピロリル;3,3a,4,5,7,7a-ヘキサヒドロ-2H-ピロロ[2,3-c]ピリジニル;3,3a,4,6,7,7a-ヘキサヒドロ-2H-ピロロ[3,2-c]ピリジニル;3,3a,5,6,7,7a-ヘキサヒドロ-2H-ピロロ[3,2-b]ピリジニル;3,4,4a,5,7,7a-ヘキサヒドロ-2H-ピロロ[3,4-b]ピリジニル;3,4,6,6a-テトラヒドロ-2H-ピロロ[2,3-c]ピロリル;3,4,6,6a-テトラヒドロ-2H-ピロロ[3,4-b]ピロリル;3,4,6,7,8,8a-ヘキサヒドロ-1H-ピロロ[1,2-a]ピラジニル;3,6-ジアザビシクロ[3.2.0]ヘプタニル;3,8-ジアザビシクロ[4.2.0]オクタニル;3,7-ジアザビシクロ[4.2.0]オクタニル;2,7-ジアザビシクロ[4.2.0]オクタニル;3-アザビシクロ[3.1.0]ヘキサニル;5-アザスピロ[2.4]ヘプタニル;5-オキサ-2,8-ジアザスピロ[3.5]ノナニル;6-アザスピロ[3.4]オクタニル;6-オキサ-2,9-ジアザスピロ[4.5]デカニル;ヘキサヒドロ-1H-イソインドール-2(3H)-イル;ヘキサヒドロ-1H-ピロロ[3,4-b]ピリジン-6(2H)-イル;ヘキサヒドロピラジノ[2,1-c][1,4]オキサジン-8(1H)-イル;ヘキサヒドロピロロ[3,4-b][1,4]オキサジン-6(2H)-イル;ヘキサヒドロピロロ[3,4-b]ピロール-1(2H)-イル;オキサアザビシクロ[2.2.1]ヘプタニル;およびオキサアザビシクロ[3.1.1]ヘプタニルである。部分不飽和ヘテロシクリルの例は、ジヒドロフリル、イミダゾリニル、ジヒドロ-オキサゾリル、テトラヒドロ-ピリジニル、またはジヒドロピラニルである。単環式または二環式ヘテロシクリルは、ヒドロキシC1~6アルキル、(C1~6アルコキシC1~6アルキル(C1~6アルキル)アミノ)C1~6アルキル、(C1~6アルキル)アミノ、(C1~6アルキル)アミノC1~6アルキル、(C3~7シクロアルキル(C1~6アルキル)アミノ)C1~6アルキル、(C3~7シクロアルキルアミノ)C1~6アルキル、アミノ、アミノC1~6アルキル、C1~6アルコキシ、C1~6アルコキシC1~6アルキル、C1~6アルコキシC1~6アルキル(C1~6アルキル)アミノ、C1~6アルキル、(C1~6アルキル)アミノ、C3~7シクロアルキル、C3~7シクロアルキル(C1~6アルキル)アミノ、C3~7シクロアルキルアミノ、ハロC1~6アルキル、ハロゲン、ヒドロキシ、ヒドロキシC1~6アルキル、ヒドロキシC1~6アルキル(C1~6アルキル)アミノ、モルホリノC1~6アルキル、ピロリジニルまたはピロリジニルC1~6アルキルによってさらに1回、2回または3回置換されていてもよい。
「cis-異性体」および「trans-異性体」という用語は、分子または部分の相対立体化学を表す。例えば、「cis-異性体」として中間体C2(
Figure 0007296992000002
)は、
Figure 0007296992000003
の混合物を指す。同様に、実施例5.01Aにおける「trans-異性体」として中間体(
Figure 0007296992000004
)は、
Figure 0007296992000005
の混合物を指す。相対立体化学を示す方式は、最終化合物にも当てはまる。
「エナンチオマー」という用語は、互いに重ね合わせることができない鏡像である、化合物の2つの立体異性体を表す。
「ジアステレオマー」という用語は、2つ以上のキラリティー中心を有する立体異性体を表し、その分子は互いに鏡像でない。ジアステレオマーは、異なる物理的特性、例えば融点、沸点、スペクトル特性、および反応性を有する。
「薬学的に許容される塩」という用語は、生物学的にも他の点でも望ましくないものではない塩を表す。薬学的に許容される塩としては、酸付加塩と塩基付加塩の両方が挙げられる。
「薬学的に許容される酸付加塩」という用語は、塩酸、臭化水素酸、硫酸、硝酸、炭酸、リン酸などの無機酸、ならびにギ酸、酢酸、プロピオン酸、グリコール酸、グルコン酸、乳酸、ピルビン酸、シュウ酸、リンゴ酸、マレイン酸、マロン酸(maloneic acid)、コハク酸、フマル酸、酒石酸、クエン酸、アスパラギン酸、アスコルビン酸、グルタミン酸、アントラニル酸、安息香酸、ケイ皮酸、マンデル酸、エンボン酸、フェニル酢酸、メタンスルホン酸、エタンスルホン酸、p-トルエンスルホン酸、およびサリチル酸などの脂肪族、脂環式、芳香族、芳香脂肪族、ヘテロ環式、カルボン酸、およびスルホン酸クラスの有機酸から選択される有機酸を用いて形成された薬学的に許容される塩を表す。
「薬学的に許容される塩基付加塩」という用語は、有機または無機塩基を用いて形成された薬学的に許容される塩を表す。許容される無機塩基の例としては、ナトリウム、カリウム、アンモニウム、カルシウム、マグネシウム、鉄、亜鉛、銅、マンガン、およびアルミニウム塩が挙げられる。薬学的に許容される無毒性有機塩基に由来する塩は、イソプロピルアミン、トリメチルアミン、ジエチルアミン、トリエチルアミン、トリプロピルアミン、エタノールアミン、2-ジエチルアミノエタノール、トリメタミン(trimethamine)、ジシクロヘキシルアミン、リシン、アルギニン、ヒスチジン、カフェイン、プロカイン、ヒドラバミン、コリン、ベタイン、エチレンジアミン、グルコサミン、メチルグルカミン、テオブロミン、プリン、ピペリジン(piperizine)、ピペリジン、N-エチルピペリジン、およびポリアミン樹脂など第一級、第二級、および第三級アミン、天然置換アミンを含めて置換アミン、環式アミンならびに塩基性イオン交換樹脂の塩を含む。
「治療有効量」という用語は、対象に投与されると、(i)特定の疾患、状態もしくは障害を処置しまたは予防し、(ii)特定の疾患、状態もしくは障害の1つもしくは複数の症状を弱め、改善しもしくは無くし、または(iii)本明細書に記載されている特定の疾患、状態もしくは障害の1つもしくは複数の症状の発症を予防するもしくは遅延させる、本発明の化合物または分子の量を表す。治療有効量は、化合物、処置中の病状、処置疾患の重症度、対象の年齢および相対的健康、投与経路および形態、担当の医師または獣医師の判断、ならびに他の因子により異なるであろう。
「医薬組成物」という用語は、活性医薬成分の治療有効量を薬学的に許容される賦形剤と一緒に含む混合物または溶液を必要とする哺乳類、例えばヒトに投与される混合物または溶液を表す。
DNAジャイレースおよび/またはトポイソメラーゼIVの阻害剤
本発明は、式(I)の化合物
Figure 0007296992000006
[式中、
は、C1~6アルキルであり、
は、ハロゲンであり、
は、H、ハロゲンまたはシアノであり、
は、(C1~6アルキル)アミノまたはヘテロシクリルであり、
は、H、ハロゲンまたはC1~6アルキルであり、
は、H、((C1~6アルキル)アミノ)C1~6アルキル、C1~6アルキル、C3~7シクロアルキル、ハロC1~6アルキル、ハロゲン、モルホリニルC1~6アルキルまたはピロリジニルC1~6アルキルであり、
は、カルボキシである]、
あるいはその薬学的に許容される塩、またはエナンチオマーもしくはジアステレオマーに関する。
本発明のさらなる実施形態は、(ii)(i)による式(I)の化合物
[式中、
は、C1~6アルキルであり、
は、ハロゲンであり、
は、H、ハロゲンまたはシアノであり、
は、(C1~6アルキル)アミノ;
(C1~6アルキル)アミノによって置換されている2,3,3a,4,6,6a-ヘキサヒドロフロ[2,3-c]ピロリル;
1~6アルキルによって置換されている2,3,3a,4,6,6a-ヘキサヒドロピロロ[2,3-c]ピロリル;
1~6アルキルによって置換されている2,3,3a,4,6,6a-ヘキサヒドロピロロ[3,4-b]ピロリル;
1~6アルキルによって置換されている2,3,4a,5,7,7a-ヘキサヒドロピロロ[3,4-b][1,4]オキサジニル;
(C1~6アルキル)アミノによって置換されている3,3a,4,5,6,6a-ヘキサヒドロ-1H-シクロペンタ[c]ピロリル;
1~6アルキルによって置換されている3,3a,4,5,7,7a-ヘキサヒドロ-2H-ピロロ[2,3-c]ピリジニル;
1~6アルキルによって2回置換されている3,4,6,6a-テトラヒドロ-2H-ピロロ[2,3-c]ピロリル;
(C1~6アルキル)アミノによって置換されている3-アザビシクロ[3.1.0]ヘキサニル;
アミノによって置換されている5-アザスピロ[2.4]ヘプタニル;
アミノC3~7シクロアルキルピロリジニル;
モルホリニルであり、前記モルホリニルが非置換であり、または((C1~6アルキル)アミノ)C1~6アルキルによって置換されており、
は、H、ハロゲンまたはC1~6アルキルであり、
は、H、((C1~6アルキル)アミノ)C1~6アルキル、C1~6アルキル、C3~7シクロアルキル、ハロC1~6アルキル、ハロゲン、モルホリニルC1~6アルキルまたはピロリジニルC1~6アルキルであり、
は、カルボキシである]、
あるいはその薬学的に許容される塩、またはエナンチオマーもしくはジアステレオマーである。
本発明のさらなる実施形態は、(iii)(ii)による式(I)の化合物
[式中、
は、メチルであり、
は、クロロまたはフルオロであり、
は、H、クロロ、フルオロまたはシアノであり、
は、ジメチルアミノ;ジメチルアミノ-2,3,3a,4,6,6a-ヘキサヒドロフロ[2,3-c]ピロリル;メチル-2,3,3a,4,6,6a-ヘキサヒドロピロロ[2,3-c]ピロリル;メチル-2,3,3a,4,6,6a-ヘキサヒドロピロロ[3,4-b]ピロリル;メチル-2,3,4a,5,7,7a-ヘキサヒドロピロロ[3,4-b][1,4]オキサジニル;ジメチルアミノ-3,3a,4,5,6,6a-ヘキサヒドロ-1H-シクロペンタ[c]ピロリル;メチル-3,3a,4,5,7,7a-ヘキサヒドロ-2H-ピロロ[2,3-c]ピリジニル;ジメチル-3,4,6,6a-テトラヒドロ-2H-ピロロ[2,3-c]ピロリル;ジメチルアミノ-3-アザビシクロ[3.1.0]ヘキサニル;アミノ-5-アザスピロ[2.4]ヘプタニル;アミノシクロプロピルピロリジニル;モルホリニルまたは((ジメチルアミノ)メチル)モルホリニルであり、
は、H、フルオロまたはメチルであり、
は、H、(ジメチルアミノ)メチル、メチル、シクロプロピル、トリフルオロメチル、クロロ、モルホリニルメチルまたはピロリジニルメチルであり、
は、カルボキシである]、
あるいはその薬学的に許容される塩、またはエナンチオマーもしくはジアステレオマーである。
本発明のさらなる実施形態は、(iv)(ii)による式(I)の化合物[式中、Rは、C1~6アルキルによって置換されている2,3,3a,4,6,6a-ヘキサヒドロピロロ[2,3-c]ピロリル;C1~6アルキルによって置換されている2,3,3a,4,6,6a-ヘキサヒドロピロロ[3,4-b]ピロリル;または(C1~6アルキル)アミノによって置換されている3,3a,4,5,6,6a-ヘキサヒドロ-1H-シクロペンタ[c]ピロリルである]である。
本発明のさらなる実施形態は、(v)(iv)による式(I)の化合物[式中、Rは、メチル-2,3,3a,4,6,6a-ヘキサヒドロピロロ[2,3-c]ピロリル;メチル-2,3,3a,4,6,6a-ヘキサヒドロピロロ[3,4-b]ピロリル;またはジメチルアミノ-3,3a,4,5,6,6a-ヘキサヒドロ-1H-シクロペンタ[c]ピロリルである]である。
本発明のさらなる実施形態は、(vi)(iv)による式(I)の化合物[式中、Rは、Hである]である。
本発明のさらなる実施形態は、(vii)(vi)による式(I)の化合物[式中、Rは、Hである]である。
本発明のさらなる実施形態は、(viii)(ii)による式(I)の化合物
[式中、
は、C1~6アルキルであり、
は、ハロゲンであり、
は、H、ハロゲンまたはシアノであり、
は、C1~6アルキルによって置換されている2,3,3a,4,6,6a-ヘキサヒドロピロロ[2,3-c]ピロリル;
1~6アルキルによって置換されている2,3,3a,4,6,6a-ヘキサヒドロピロロ[3,4-b]ピロリル;または
(C1~6アルキル)アミノによって置換されている3,3a,4,5,6,6a-ヘキサヒドロ-1H-シクロペンタ[c]ピロリルであり、
は、Hであり、
は、Hであり、
は、カルボキシである]、
あるいはその薬学的に許容される塩、またはエナンチオマーもしくはジアステレオマーである。
本発明のさらなる実施形態は、(ix)(viii)による式(I)の化合物
[式中、
は、メチルであり、
は、クロロまたはフルオロであり、
は、H、クロロ、フルオロまたはシアノであり、
は、メチル-2,3,3a,4,6,6a-ヘキサヒドロピロロ[2,3-c]ピロリル;
メチル-2,3,3a,4,6,6a-ヘキサヒドロピロロ[3,4-b]ピロリル;または
ジメチルアミノ-3,3a,4,5,6,6a-ヘキサヒドロ-1H-シクロペンタ[c]ピロリルであり、
は、Hであり、
は、Hであり、
は、カルボキシである]、
あるいはその薬学的に許容される塩、またはエナンチオマーもしくはジアステレオマーである。
本発明の別の実施形態は、式(I)の化合物が、
7-(4-(ジメチルアミノ)-5,6-ジフルオロ-8-(メチルアミノ)-9H-ピリド[2,3-b]インドール-3-イル)-4-オキソ-4H-キノリジン-3-カルボン酸;
7-(6-フルオロ-8-(メチルアミノ)-4-モルホリノ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-3-イル)-4-オキソ-4H-キノリジン-3-カルボン酸;
7-[5,6-ジフルオロ-4-(cis-5-メチル-2,3,3a,4,6,6a-ヘキサヒドロピロロ[2,3-c]ピロール-1-イル)-8-(メチルアミノ)-9H-ピリド[2,3-b]インドール-3-イル]-4-オキソ-キノリジン-3-カルボン酸;
7-[4-[(3aS,6aS)-5-メチル-2,3,3a,4,6,6a-ヘキサヒドロピロロ[2,3-c]ピロール-1-イル]-5,6-ジフルオロ-8-(メチルアミノ)-9H-ピリド[2,3-b]インドール-3-イル]-4-オキソ-キノリジン-3-カルボン酸;
7-[4-[cis-(4R)-4-(ジメチルアミノ)-3,3a,4,5,6,6a-ヘキサヒドロ-1H-シクロペンタ[c]ピロール-2-イル]-5,6-ジフルオロ-8-(メチルアミノ)-9H-ピリド[2,3-b]インドール-3-イル]-4-オキソ-キノリジン-3-カルボン酸;
7-[4-[cis-3-(ジメチルアミノ)-2,3,3a,4,6,6a-ヘキサヒドロフロ[2,3-c]ピロール-5-イル]-5,6-ジフルオロ-8-(メチルアミノ)-9H-ピリド[2,3-b]インドール-3-イル]-4-オキソ-キノリジン-3-カルボン酸;
7-(5-クロロ-6-フルオロ-8-(メチルアミノ)-4-((3aS,6aS)-5-メチル-2,3,3a,4,6,6a-ヘキサヒドロピロロ[2,3-c]ピロール-1-イル)-9H-ピリド[2,3-b]インドール-3-イル)-4-オキソ-4H-キノリジン-3-カルボン酸;
7-[4-[cis-(4R)-4-(ジメチルアミノ)-3,3a,4,5,6,6a-ヘキサヒドロ-1H-シクロペンタ[c]ピロール-2-イル]-5-クロロ-6-フルオロ-8-(メチルアミノ)-9H-ピリド[2,3-b]インドール-3-イル]-4-オキソ-キノリジン-3-カルボン酸;
7-[4-[cis-(4S)-4-(ジメチルアミノ)-3,3a,4,5,6,6a-ヘキサヒドロ-1H-シクロペンタ[c]ピロール-2-イル]-5,6-ジフルオロ-8-(メチルアミノ)-9H-ピリド[2,3-b]インドール-3-イル]-4-オキソ-キノリジン-3-カルボン酸;
7-[4-(3a,5-ジメチル-3,4,6,6a-テトラヒドロ-2H-ピロロ[2,3-c]ピロール-1-イル)-6-フルオロ-8-(メチルアミノ)-9H-ピリド[2,3-b]インドール-3-イル]-4-オキソ-キノリジン-3-カルボン酸;
7-[5-シアノ-6-フルオロ-4-(cis-1-メチル-2,3,3a,4,6,6a-ヘキサヒドロピロロ[3,4-b]ピロール-5-イル)-8-(メチルアミノ)-9H-ピリド[2,3-b]インドール-3-イル]-4-オキソ-キノリジン-3-カルボン酸;
7-(5-シアノ-4-(cis-(4R)-4(ジメチルアミノ)-3,3a,4,5,6,6a-ヘキサヒドロ-1H-シクロペンタ[c]ピロール-2-イル)-6-フルオロ-8-(メチルアミノ)-9H-ピリド[2,3-b]インドール-3-イル)-4-オキソ-4H-キノリジン-3-カルボン酸;
7-(4-((1R,5S,6S)-6-(ジメチルアミノ)-3-アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン-3-イル)-5,6-ジフルオロ-8-(メチルアミノ)-9H-ピリド[2,3-b]インドール-3-イル)-4-オキソ-4H-キノリジン-3-カルボン酸;
7-[4-[(3aS,6aS)-5-メチル-2,3,3a,4,6,6a-ヘキサヒドロピロロ[2,3-c]ピロール-1-イル]-5-シアノ-6-フルオロ-8-(メチルアミノ)-9H-ピリド[2,3-b]インドール-3-イル]-4-オキソ-キノリジン-3-カルボン酸;
7-[5-シアノ-4-[cis-3-(ジメチルアミノ)-2,3,3a,4,6,6a-ヘキサヒドロフロ[2,3-c]ピロール-5-イル]-6-フルオロ-8-(メチルアミノ)-9H-ピリド[2,3-b]インドール-3-イル]-4-オキソ-キノリジン-3-カルボン酸;
7-[4-[cis-1-メチル-2,3,3a,4,6,6a-ヘキサヒドロピロロ[3,4-b]ピロール-5-イル]-5-シアノ-6-フルオロ-8-(メチルアミノ)-9H-ピリド[2,3-b]インドール-3-イル]-4-オキソ-キノリジン-3-カルボン酸;
7-[4-[cis-1-メチル-3,3a,4,5,7,7a-ヘキサヒドロ-2H-ピロロ[2,3-c]ピリジン-6-イル]-5-シアノ-6-フルオロ-8-(メチルアミノ)-9H-ピリド[2,3-b]インドール-3-イル]-4-オキソ-キノリジン-3-カルボン酸;
7-[5-シアノ-4-(ジメチルアミノ)-6-フルオロ-8-(メチルアミノ)-9H-ピリド[2,3-b]インドール-3-イル]-4-オキソ-キノリジン-3-カルボン酸;
7-[6-クロロ-4-(cis-5-メチル-2,3,3a,4,6,6a-ヘキサヒドロピロロ[2,3-c]ピロール-1-イル)-8-(メチルアミノ)-9H-ピリド[2,3-b]インドール-3-イル]-4-オキソ-キノリジン-3-カルボン酸;
7-[4-(ジメチルアミノ)-5,6-ジフルオロ-8-(メチルアミノ)-9H-ピリド[2,3-b]インドール-3-イル]-9-メチル-4-オキソ-キノリジン-3-カルボン酸;
7-[4-[3-(1-アミノシクロプロピル)ピロリジン-1-イル]-5,6-ジフルオロ-8-(メチルアミノ)-9H-ピリド[2,3-b]インドール-3-イル]-4-オキソ-キノリジン-3-カルボン酸;
7-[4-[(4aS,7aR)-4-メチル-2,3,4a,5,7,7a-ヘキサヒドロピロロ[3,4-b][1,4]オキサジン-6-イル]-5,6-ジフルオロ-8-(メチルアミノ)-9H-ピリド[2,3-b]インドール-3-イル]-4-オキソ-キノリジン-3-カルボン酸;
7-[4-[(3aS,6aS)-5-メチル-2,3,3a,4,6,6a-ヘキサヒドロピロロ[2,3-c]ピロール-1-イル]-6-シアノ-5-フルオロ-8-(メチルアミノ)-9H-ピリド[2,3-b]インドール-3-イル]-4-オキソ-キノリジン-3-カルボン酸;
7-(5,6-ジフルオロ-8-(メチルアミノ)-4-(cis-5-メチル-2,3,3a,4,6,6a-ヘキサヒドロピロロ[2,3-c]ピロール-1-イル)-9H-ピリド[2,3-b]インドール-3-イル)-9-メチル-4-オキソ-4H-キノリジン-3-カルボン酸;
7-[4-[cis-5-メチル-2,3,3a,4,6,6a-ヘキサヒドロピロロ[2,3-c]ピロール-1-イル]-5,6-ジフルオロ-8-(メチルアミノ)-9H-ピリド[2,3-b]インドール-3-イル]-9-フルオロ-4-オキソ-キノリジン-3-カルボン酸;
7-[4-[cis-5-メチル-2,3,3a,4,6,6a-ヘキサヒドロピロロ[2,3-c]ピロール-1-イル]-5,6-ジフルオロ-8-(メチルアミノ)-9H-ピリド[2,3-b]インドール-3-イル]-1-[(ジメチルアミノ)メチル]-4-オキソ-キノリジン-3-カルボン酸;
7-[4-[cis-5-メチル-2,3,3a,4,6,6a-ヘキサヒドロピロロ[2,3-c]ピロール-1-イル]-5,6-ジフルオロ-8-(メチルアミノ)-9H-ピリド[2,3-b]インドール-3-イル]-1-メチル-4-オキソ-キノリジン-3-カルボン酸;
7-[4-[cis-5-メチル-2,3,3a,4,6,6a-ヘキサヒドロピロロ[2,3-c]ピロール-1-イル]-5,6-ジフルオロ-8-(メチルアミノ)-9H-ピリド[2,3-b]インドール-3-イル]-1-シクロプロピル-4-オキソ-キノリジン-3-カルボン酸;
7-[4-[cis-5-メチル-2,3,3a,4,6,6a-ヘキサヒドロピロロ[2,3-c]ピロール-1-イル]-5,6-ジフルオロ-8-(メチルアミノ)-9H-ピリド[2,3-b]インドール-3-イル]-4-オキソ-1-(トリフルオロメチル)キノリジン-3-カルボン酸;
(R)-7-(4-(2-((ジメチルアミノ)メチル)モルホリノ)-6-フルオロ-8-(メチルアミノ)-9H-ピリド[2,3-b]インドール-3-イル)-4-オキソ-4H-キノリジン-3-カルボン酸;
(S)-7-(4-(2-((ジメチルアミノ)メチル)モルホリノ)-6-フルオロ-8-(メチルアミノ)-9H-ピリド[2,3-b]インドール-3-イル)-4-オキソ-4H-キノリジン-3-カルボン酸;
7-[4-[cis-5-メチル-2,3,3a,4,6,6a-ヘキサヒドロピロロ[2,3-c]ピロール-1-イル]-5,6-ジフルオロ-8-(メチルアミノ)-9H-ピリド[2,3-b]インドール-3-イル]-1-(モルホリノメチル)-4-オキソ-キノリジン-3-カルボン酸;
7-[4-[cis-5-メチル-2,3,3a,4,6,6a-ヘキサヒドロピロロ[2,3-c]ピロール-1-イル]-5,6-ジフルオロ-8-(メチルアミノ)-9H-ピリド[2,3-b]インドール-3-イル]-4-オキソ-1-(ピロリジン-1-イルメチル)キノリジン-3-カルボン酸;
7-[4-[cis-5-メチル-2,3,3a,4,6,6a-ヘキサヒドロピロロ[2,3-c]ピロール-1-イル]-5,6-ジフルオロ-8-(メチルアミノ)-9H-ピリド[2,3-b]インドール-3-イル]-1-クロロ-4-オキソ-キノリジン-3-カルボン酸;
7-[4-[(3aR,6aR)-1-メチル-2,3,3a,4,6,6a-ヘキサヒドロピロロ[3,4-b]ピロール-5-イル]-6-フルオロ-8-(メチルアミノ)-9H-ピリド[2,3-b]インドール-3-イル]-4-オキソ-キノリジン-3-カルボン酸;
7-[4-[(3aS,6aS)-1-メチル-2,3,3a,4,6,6a-ヘキサヒドロピロロ[3,4-b]ピロール-5-イル]-6-フルオロ-8-(メチルアミノ)-9H-ピリド[2,3-b]インドール-3-イル]-4-オキソ-キノリジン-3-カルボン酸;
7-[4-[(3aS,6aS)-5-メチル-2,3,3a,4,6,6a-ヘキサヒドロピロロ[2,3-c]ピロール-1-イル]-6-フルオロ-8-(メチルアミノ)-9H-ピリド[2,3-b]インドール-3-イル]-4-オキソ-キノリジン-3-カルボン酸;
7-[4-[(3aR,6aR)-5-メチル-2,3,3a,4,6,6a-ヘキサヒドロピロロ[2,3-c]ピロール-1-イル]-6-フルオロ-8-(メチルアミノ)-9H-ピリド[2,3-b]インドール-3-イル]-4-オキソ-キノリジン-3-カルボン酸;
7-[4-[(3aR,6aR)-1-メチル-2,3,3a,4,6,6a-ヘキサヒドロピロロ[3,4-b]ピロール-5-イル]-5,6-ジフルオロ-8-(メチルアミノ)-9H-ピリド[2,3-b]インドール-3-イル]-4-オキソ-キノリジン-3-カルボン酸;
7-[4-[(3aS,6aS)-1-メチル-2,3,3a,4,6,6a-ヘキサヒドロピロロ[3,4-b]ピロール-5-イル]-5,6-ジフルオロ-8-(メチルアミノ)-9H-ピリド[2,3-b]インドール-3-イル]-4-オキソ-キノリジン-3-カルボン酸;
7-[4-[(3aR,7aR)-1-メチル-3,3a,4,5,7,7a-ヘキサヒドロ-2H-ピロロ[2,3-c]ピリジン-6-イル]-5,6-ジフルオロ-8-(メチルアミノ)-9H-ピリド[2,3-b]インドール-3-イル]-4-オキソ-キノリジン-3-カルボン酸;
7-[4-[(3aS,7aS)-1-メチル-3,3a,4,5,7,7a-ヘキサヒドロ-2H-ピロロ[2,3-c]ピリジン-6-イル]-5,6-ジフルオロ-8-(メチルアミノ)-9H-ピリド[2,3-b]インドール-3-イル]-4-オキソ-キノリジン-3-カルボン酸;
7-[4-[(1S,3R)-1-アミノ-5-アザスピロ[2.4]ヘプタン-5-イル]-5,6-ジフルオロ-8-(メチルアミノ)-9H-ピリド[2,3-b]インドール-3-イル]-4-オキソ-キノリジン-3-カルボン酸;
7-(4-((1R,3R)-1-アミノ-5-アザスピロ[2.4]ヘプタン-5-イル)-5,6-ジフルオロ-8-(メチルアミノ)-9H-ピリド[2,3-b]インドール-3-イル)-4-オキソ-4H-キノリジン-3-カルボン酸;
7-(4-((1R,3S)-1-アミノ-5-アザスピロ[2.4]ヘプタン-5-イル)-5,6-ジフルオロ-8-(メチルアミノ)-9H-ピリド[2,3-b]インドール-3-イル)-4-オキソ-4H-キノリジン-3-カルボン酸;
7-(4-((1S,3S)-1-アミノ-5-アザスピロ[2.4]ヘプタン-5-イル)-5,6-ジフルオロ-8-(メチルアミノ)-9H-ピリド[2,3-b]インドール-3-イル)-4-オキソ-4H-キノリジン-3-カルボン酸;
7-(4-((1S,3R)-1-アミノ-5-アザスピロ[2.4]ヘプタン-5-イル)-5-クロロ-6-フルオロ-8-(メチルアミノ)-9H-ピリド[2,3-b]インドール-3-イル)-4-オキソ-4H-キノリジン-3-カルボン酸;
7-(4-((1R,3S)-1-アミノ-5-アザスピロ[2.4]ヘプタン-5-イル)-5-クロロ-6-フルオロ-8-(メチルアミノ)-9H-ピリド[2,3-b]インドール-3-イル)-4-オキソ-4H-キノリジン-3-カルボン酸;
7-(4-((1R,3R)-1-アミノ-5-アザスピロ[2.4]ヘプタン-5-イル)-5-クロロ-6-フルオロ-8-(メチルアミノ)-9H-ピリド[2,3-b]インドール-3-イル)-4-オキソ-4H-キノリジン-3-カルボン酸;および
7-(4-((1S,3S)-1-アミノ-5-アザスピロ[2.4]ヘプタン-5-イル)-5-クロロ-6-フルオロ-8-(メチルアミノ)-9H-ピリド[2,3-b]インドール-3-イル)-4-オキソ-4H-キノリジン-3-カルボン酸
あるいはその薬学的に許容される塩、またはエナンチオマーもしくはジアステレオマーから選択されることである。
合成
本発明の化合物は、いかなる通常の手段によっても調製することができる。これらの化合物ならびにそれらの出発物質を合成するのに適した方法は、以下のスキームおよび実施例に記載されている。すべての置換基、特にR~Rは別段の指示がない限り、上に定義した通りである。さらに、別段の明示がない限り、すべての反応、反応条件、略語および符号は、有機化学の当業者に周知の意味を有する。
Figure 0007296992000007
スキーム中、X、X、XおよびXは、ハロゲンである。
式(Ig)の化合物は、スキーム1に従って調製することができる。オルト-フルオロニトロベンゼン(Ia)のアミンR-NHによる求核置換により、アニリン(Ib)を生じる。アニリン(Ib)を炭酸ジ-tert-ブチルで保護して、保護アニリン(Ic)を得ることができる。パラジウム触媒を用いて、アニリン(Ic)のニトロ基をHなどの還元剤によって還元して、式(Id)の化合物を得ることができる。パラジウム触媒およびホスフィンリガンドを使用して、式(Id)の化合物とトリハロゲン化ピリジンをカップリングさせて、式(Ie)の化合物を得ることができる。パラジウム触媒およびホスフィンリガンドを使用して、式(Ie)の化合物を環化することにより、式(If)の化合物を得る。式(Ig)の化合物は、式(If)の化合物のピリジンの酸化、次にPOClまたはPOBrの処理などハロゲン化を行うことによって得ることができる。式(Ig)の化合物は、NCSなどハロゲン化試薬を用いて、式(Ig)の化合物(RがHである)をさらにハロゲン化し、次に炭酸ジ-tert-ブチル再保護を行うことによって得ることもできる。
Figure 0007296992000008
スキーム中、X、X、XおよびXは、ハロゲンである。
あるいは、式(Ig)の化合物は、スキーム2に従って調製することができる。パラジウム触媒およびホスフィンリガンドを使用して、式(Id)の化合物とジハロゲン化ピリジンをカップリングさせて、式(Ik)の化合物を得ることができる。パラジウム触媒およびホスフィンリガンドを使用して、式(Ik)の化合物を環化することにより、式(Im)の化合物を得る。式(Im)の化合物を、NCS、NBSまたはNISなどハロゲン化試薬を使用するハロゲン化にかけて、式(If)の化合物を得ることができる。その化合物は、続いてピリジンの酸化、次にPOClまたはPOBrの処理などハロゲン化を受ける。あるいは、式(If)の化合物は、式(If)の化合物(RがHである)をNBSなどハロゲン化試薬で処理して、式(If)の化合物(Rがハロゲン、特にブロモである)を得ることによって得ることができる。式(If)の化合物は、パラジウム媒介置換または求核置換を介して式(If)の化合物(Rがハロゲン、特にブロモである)を式(If)の化合物(RがCNである)に変換することによって得ることもできる。次いで、式(Ig)の化合物は、式(If)の化合物のピリジンの酸化、次にPOClまたはPOBrの処理などハロゲン化を行うことによって得ることができる。
Figure 0007296992000009
スキーム中、XおよびXは、ハロゲンであり、Xは、ハロゲンまたはOTfであり、QおよびQは、ボロン酸またはエステルである。
式(I)の化合物は、スキーム3に従って調製することができる。Rを、(Rが求核性Nを有する)ある種のC-N結合形成のためのアミンおよび塩基による求核置換によってまたは(Rが塩基性Nを有する)ある種のC-N結合形成のためのBuchwald-Hartwigクロスカップリング反応のいずれかによって式(Ig)の化合物に導入して、式(Ih)の化合物を得ることができる。さらに、パラジウム触媒鈴木カップリングを用いて、式(Ih)の化合物と式(Io)の化合物をカップリングさせて、式(Ii)の化合物を得ることができる。キラル分離を式(Ih)の化合物または式(Ii)の化合物において達成することができる。幾つかの特別な式(Ii)の化合物は、式(Ih)の化合物をボロン酸エステルまたはボロン酸としての式(Ij)の化合物に変換し、次いで式(Ip)の化合物とカップリングさせることによって、C-C結合形成のための鈴木カップリングを逆にする必要がある。エタノール中NaOHなどによるエステル加水分解、次にトリフルオロ酢酸など酸の存在下における式(Ii)の化合物の脱保護を行うと、式(I)の化合物が生じる。
本発明はまた、式(I)の化合物の調製方法であって、式(Ii)の化合物
Figure 0007296992000010
[式中、R~Rは、上に定義されている]と酸を反応させるステップを含み、その酸が例えばトリフルオロ酢酸とすることができる、方法にも関する。上記の方法により製造されたときの式(I)の化合物も本発明の目的である。
医薬組成物および投与
別の実施形態は、本発明の化合物と治療上不活性な担体、希釈剤または賦形剤とを含む医薬組成物または医薬品、ならびにそのような組成物および医薬品を調製するために本発明の化合物を使用する方法を提供する。一例として、式(I)の化合物は、周囲温度にて適切なpHおよび所望の純度で、生理学的に許容される担体、すなわち、ガレヌス投与形態に採用されている投与量および濃度でレシピエントに無毒性である担体と混合することによって製剤化されることができる。製剤のpHは、主に特定の使用および化合物の濃度に依存するが、好ましくは約3から約8までの範囲である。一例として、式(I)の化合物は、酢酸緩衝液中、pH5で製剤化される。別の実施形態において、式(I)の化合物は無菌である。化合物は、例えば固体または非結晶組成物として、凍結乾燥製剤または水性溶液として貯蔵することができる。
組成物は、良質な医療行為と一致した形で製剤化され、投与(dose)され、投与(administer)される。この文脈で考慮すべき因子は、処置中の特定の障害、処置中の特定の哺乳類、個々の患者の臨床状態、障害の原因、作用剤の送達部位、投与方法、投与スケジューリング、および医師に公知の他の因子を含む。投与される化合物の「有効量」は、そのような考慮すべき事項によって支配されており、細菌DNAジャイレースおよび/またはトポイソメラーゼIVの阻害によって細菌負荷を低減し、または宿主生存を改善するのに必要な最小量である。例えば、そのような量は、正常細胞、または全体として哺乳類への毒性である量を下回ることができる。
一例として、非経口投与される本発明の化合物の1回投与当たりの薬学的に有効な量は、1日当たり約0.1~1000mg/患者の体重1kgの範囲、あるいは1日当たり約1~100mg/患者の体重1kgの範囲であろう。別の実施形態において、錠剤やカプセル剤など経口単位剤形は、好ましくは約5~約5000mgの本発明の化合物を含む。
本発明の化合物は、経口、局所(頬側および舌下を含む)、直腸、腟内、経皮、非経口、皮下、腹腔内、肺内、皮内、くも膜下腔内および硬膜外、および鼻腔内、ならびに局所処置を希望するなら、病巣内投与を含めて、いずれか好適な手段によって投与することができる。非経口注入は、筋肉内、静脈内、動脈内、腹腔内、または皮下投与を含む。
本発明の化合物は、いずれか好都合な投与形態、例えば、錠剤、粉末、カプセル、溶液、分散体、懸濁液、シロップ、スプレー、坐薬、ゲル、乳濁液、パッチなどで投与することができる。そのような組成物は、医薬調製物において慣例の成分、例えば希釈剤、担体、pH調整剤、甘味剤、増量剤、およびさらなる活性剤を含むことができる。
典型的な製剤は、本発明の化合物と担体または賦形剤を混合することによって調製される。好適な担体および賦形剤は当業者に周知であり、例えば、Ansel, Howard C.ら、Ansel’s Pharmaceutical Dosage Forms and Drug Delivery Systems. Philadelphia: Lippincott, Williams & Wilkins, 2004; Gennaro、Alfonso R.ら、Remington: The Science and Practice of Pharmacy. Philadelphia: Lippincott, Williams & Wilkins, 2000;およびRowe, Raymond C. Handbook of Pharmaceutical Excipients. Chicago, Pharmaceutical Press, 2005に詳述されている。製剤は、薬物(すなわち、本発明の化合物またはその医薬組成物)の洗練された提示を実現し、または医薬製品(すなわち、医薬品)の製造を援助する、1種または複数の緩衝液、安定剤、界面活性剤、湿潤剤、滑沢剤、乳化剤、懸濁化剤、保存剤、抗酸化剤、不透明化剤、流動化剤、加工助剤、着色剤、甘味剤、芳香剤、香味剤、希釈剤および他の公知の添加剤も含むことができる。
好適な経口剤形の例は、約10~500mgの本発明の化合物を約40~400mgの無水ラクトース、約5~50mgのクロスカルメロースナトリウム、約5~50mgのポリビニルピロリドン(PVP)K30、および約1~10mgのステアリン酸マグネシウムと配合して含む錠剤である。粉末成分を最初に一緒に混合し、次いでPVPの溶液と混合する。得られた組成物を乾燥し、顆粒化し、ステアリン酸マグネシウムと混合し、通常の機器を使用して錠剤の形に圧縮することができる。エアロゾル製剤の例は、希望するなら、等張化剤、例えば塩化ナトリウムなどの塩を添加して、本発明の化合物(例えば、5~1000mg)を好適な緩衝液、例えばリン酸緩衝液に溶解することによって調製することができる。例えば、0.2ミクロンのフィルターを使用して、溶液を濾過して、不純物および汚染物質を除去することができる。
したがって、実施形態は、式(I)の化合物、またはその立体異性体もしくは薬学的に許容される塩を含む医薬組成物を含む。さらなる実施形態は、式(I)の化合物、またはその立体異性体もしくは薬学的に許容される塩を薬学的に許容される担体または賦形剤と一緒に含む医薬組成物を含む。
別の実施形態は、細菌感染症の処置および/または予防において使用するための式(I)の化合物を含む医薬組成物を含む。
一部の実施形態において、本発明の化合物は、単回または多回投与計画の一部分として、経口、非経口、吸入スプレー、局所、直腸、経鼻、頬側、経膣投与、または埋め込みリザーバーを介して投与することができる。使用される非経口という用語は、皮下、皮内、静脈内、筋肉内、関節内、滑膜内、胸骨内、くも膜下腔内、病巣内および頭蓋内注射または注入技法を含む。典型的には、本発明の医薬組成物は、患者の状態の改善時に1日当たり約1~5回、あるいは持続点滴として投与されるであろう。
処置の適応症および方法
本発明の化合物は、式(I)の化合物、あるいはその薬学的に許容される塩、またはエナンチオマーもしくはジアステレオマーの治療有効量を必要とする対象に投与することによって、ヒトまたは他の動物における細菌感染症の処置および/または予防に有用である。本発明の化合物および方法は、黄色ブドウ球菌(Staphylococcus aureus)、大腸菌(Escherichia coli)、クレブシエラ・ニューモニエ(Klebsiella pneumoniae)、アシネトバクター・バウマニ(Acinetobacter baumannii)および緑膿菌(Pseudomonas aeruginosa)を含む病原体によって感染したヒト患者に特に好都合である。本発明の化合物によって制御することもできる細菌性生物の例としては、以下のグラム陽性およびグラム陰性の微生物: 肺炎レンサ球菌(Streptococcus pneumoniae)、化膿レンサ球菌(Streptococcus pyogenes)、エンテロコッカス・フェカーリス(Enterococcus faecalis)、エンテロコッカス・フェシウム(Enterococcus faecium)、エンテロバクター属菌種(Enterobacter spp. species)、プロテウス属菌種(Proteus spp. species)、セラチア・マルセッセンス(Serratia marcescens)、黄色ブドウ球菌、コアグラーゼ陰性ブドウ球菌(Coag. Neg. Staphylococci)、インフルエンザ菌(Haemophilus influenzae)、炭疽菌(Bacillus anthraces)、マイコプラズマ・ニューモニエ(Mycoplasma pneumoniae)、モラクセラ・カタラ―リス(Moraxella catarrhalis)、肺炎クラミジア(Chlamydophila pneumoniae)、クラミジア・トラコマチス(Chlamydia trachomatis)、レジオネラ・ニューモフィラ(Legionella pneumophila)、結核菌(Mycobacterium tuberculosis)、ヘリコバクター・ピロリ(Helicobacter pylori)、スタフィロコッカス・サプロフィティクス(Staphylococcus saprophyticus)、表皮ブドウ球菌(Staphylococcus epidermidis)、野兎病菌(Francisella tularensis)、ペスト菌(Yersinia pestis)、クロストリジウム・ディフィシル(Clostridium difficile)、バクテロイデス属菌種(Bacteroides spp. species)、淋菌(Neisseria gonorrhoeae)、髄膜炎菌(Neisseria meningitidis)、類鼻疽菌(Burkholderia pseudomallei)、鼻疽菌(Burkholderia mallei)、ボレリア・ブルグドルフェリ(Borrelia burgdorferi)、マイコバクテリウム・アビウムコンプレックス(Mycobacterium avium complex)、マイコバクテリウム・アブセサス(Mycobacterium abscessus)、マイコバクテリウム・カンサシイ(Mycobacterium kansasii)、大腸菌(E. coli)およびマイコバクテリウム・ウルセランス(Mycobacterium ulcerans)が挙げられるが、これらに限定されない。
細菌感染症の例としては、上気道感染症、下気道感染症、耳感染症、胸膜肺および気管支感染症、複雑性尿路感染症、単純性尿路感染症、腹腔内感染症、心血管感染症、血流感染症、敗血症、菌血症、CNS感染症、皮膚・軟部組織感染症、GI感染症、骨および関節感染症、性器感染症、眼感染症、または肉芽腫性感染症を挙げることができるが、これらに限定されない。具体的な細菌感染症の例としては、単純性皮膚・皮膚構造感染症(uSSSI)、複雑性皮膚・皮膚構造感染症(cSSSI)、カテーテル感染症、咽頭炎、副鼻腔炎、外耳炎、中耳炎、気管支炎、蓄膿、肺炎、市中感染性細菌性肺炎(CABP)、院内感染性肺炎(HAP)、院内感染性細菌性肺炎、人工呼吸器関連肺炎(VAP)、糖尿病性足感染症、バンコマイシン耐性腸球菌感染症、膀胱炎および腎盂腎炎、腎結石、前立腺炎、腹膜炎、複雑性腹腔内感染症(cIAI)および他の腹腔内感染症(inter-abdominal infection)、透析関連腹膜炎、内蔵膿瘍、心内膜炎、心筋炎、心外膜炎、輸血関連敗血症、髄膜炎、脳炎、脳膿瘍、骨髄炎、関節炎、外陰部潰瘍、尿道炎、膣炎、子宮頚炎、歯肉炎、結膜炎、角膜炎、眼内炎、嚢胞性線維症患者における感染症、または発熱性好中球減少症患者の感染症が挙げられるが、これらに限定されない。
さらに、本発明は、細菌感染症の処置および/または予防のための式(I)の化合物の使用に関する。本発明は、細菌感染症の処置および/または予防のための医薬品を調製するための式(I)の化合物の使用に関する。別の実施形態は、細菌感染症を処置または予防する方法であって、式(I)の化合物、あるいはその薬学的に許容される塩、またはエナンチオマーもしくはジアステレオマーの有効量を投与するステップを含む方法を含む。
本発明は、以下の実施例を参照することによりさらに十分に理解されるであろう。しかし、それらの実施例は本発明の範囲を限定するものと解釈されるべきでない。
略語
本明細書に使用される略語は以下の通りである。
ACNまたはMeCN アセトニトリル
AcOK 酢酸カリウム
[α]D20 20℃における旋光性
Pin ビス(ピナコラト)ジボロン
BINAP 2,2’-ビス(ジフェニルホスフィノ)-1,1’-ビナフタレン
BOMCl ベンジルクロロメチルエステル
CAMHB 陽イオン調整Mueller Hintonブロス
calc’d 計算された
CC50 細胞の50%の死滅をもたらす濃度
CL クリアランス
Ct サイクル閾値
d 日
DBU 1,8-ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ-7-エン
DCM ジクロロメタン
DHP ジヒドロピラン
DIAD アゾジカルボン酸ジイソプロピル
DIPEA N,N-ジイソプロピルエチルアミン
EDTA-k2 エダタミル
EtOAcまたはEA 酢酸エチル
FA ギ酸
h(s)またはhr(s) 時間
HATU: 1-[ビス(ジメチルアミノ)メチレン]-1H-1,2,3-トリアゾロ[4,5-b]ピリジニウム3-オキシドヘキサフルオロホスフェート
HPLC: 高速液体クロマトグラフィー
HPLC-UV: 紫外検出器を備えた高速液体クロマトグラフィー
IV 静脈内
LAH 水素化アルミニウムリチウム
LDA リチウムジイソプロピルアミド
NADPH ニコチンアミドアデニンジヌクレオチドリン酸
MIC 最小発育阻止濃度
OD 光学濃度
Pd-AdnBuP Biphenyl クロロ[(ジ(1-アダマンチル)-N-ブチルホスフィン)-2-(2-アミノビフェニル)]パラジウム(II)
PE 石油エーテル
PBS リン酸緩衝生理食塩水
Precat プレ触媒
prep-HPLC 分取高速液体クロマトグラフィー
qPCR 定量的ポリメラーゼ連鎖反応
qRT-PCR 定量的リアルタイムポリメラーゼ連鎖反応
rel 相対的
rt 室温
Rt 保持時間
rpm 1分当たりの回転数
SEM 2-メトキシエチル(トリメチル)シラン
SFC 超臨界流体クロマトグラフィー
SM 出発物質
TLC 薄層クロマトグラフィー
UV 紫外検出器
wt 重量
一般的実験条件
以下の計器のうちの1つを使用して、フラッシュクロマトグラフィーで、中間体および最終化合物を精製した。i)Biotage SP1システムおよびQuad 12/25カートリッジモジュール。ii)ISCOコンビフラッシュクロマトグラフィー計器。シリカゲルブランドおよび孔径:i)KP-SIL 60Å、粒径:40~60μm;ii)CAS登録番号:シリカゲル:63231-67-4、粒径:47~60ミクロンシリカゲル;iii)Qingdao Haiyang Chemical Co., Ltd社のZCX、細孔:200~300または300~400。
X Bridge(商標) Perp C18(5μm、OBD(商標)30×100mm)カラムまたはSunFire(商標)Perp C18(5μm、OBD(商標)30×100mm)カラムを使用して逆相カラムによる分取HPLCで、中間体および最終化合物を精製した。
ChiralPak AD-10μ(200×内径50mm)を使用し、移動相AをCOおよびBをエタノールとして、Thar 350分取SFCで、キラル分離を実施した。LC/MSスペクトルは、Waters UPLC-SQD Massを使用して得た。標準LC/MS条件は、以下の通りであった(実行時間:3分間):
酸性条件:A:HO中0.1%ギ酸および1%アセトニトリル;B:アセトニトリル中0.1%ギ酸;
塩基性条件:A:HO中0.05%NH・HO;B:アセトニトリル。
質量スペクトル(MS):一般に親分子の質量を指示するイオンのみ報告され、別段の記載がない限り、引用された質量イオンは正質量イオン(M+H)である。
NMRスペクトルは、Bruker Avance 400MHzを使用して得た。
空気に敏感な試薬を要する反応はすべて、窒素またはアルゴン雰囲気下で行った。試薬は、別段の注記がない限り、さらに精製することなく、商業供給業者から受け入れたままの状態で使用した。
調製例
中間体A1
tert-ブチルN-(3,4-ジクロロ-6-フルオロ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-8-イル)-N-メチル-カルバメート
Figure 0007296992000011
表題の化合物を以下のスキームに従って合成した。
Figure 0007296992000012
ステップ(a) 5-フルオロ-N-メチル-2-ニトロ-アニリン(化合物A1.2)の調製
メチルアミン溶液(355g、2.866mol、エタノール中25%)を、0℃で2,4-ジフルオロニトロベンゼン(147g、0.924mol)に15分かけて滴下して加えた。添加が完了した後、反応混合物を0℃で2時間撹拌した。溶液をエタノール(500mL)で希釈し、2Lの氷水に注ぎ込んだ。得られた沈澱物を濾過により回収し、真空乾燥して、5-フルオロ-N-メチル-2-ニトロ-アニリン(143g、収率63%)を黄色固体として得た。
ステップ(b) tert-ブチルN-(5-フルオロ-2-ニトロ-フェニル)-N-メチル-カルバメート(化合物A1.3)の調製
水素化ナトリウム(141g、3.5mol、鉱油中60%分散体)の乾燥テトラヒドロフラン(2.0L)懸濁液に、0℃で5-フルオロ-N-メチル-2-ニトロ-アニリン(60g、0.35mol、化合物A1.2)を分割添加した。溶液を0℃で1時間撹拌した。次いで、二炭酸ジ-tert-ブチル(115g、0.53mol)のテトラヒドロフラン(0.5L)溶液を滴下して加え、反応を15℃でもう15時間続けた。反応混合物を1.6Lの氷水に注ぎ込み、EtOAc(1.6L)で2回抽出した。合わせた有機層を無水硫酸ナトリウムで脱水し、真空中で濃縮した。粗生成物をフラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、石油エーテル中1-5%酢酸エチル)によって精製して、tert-ブチルN-(5-フルオロ-2-ニトロ-フェニル)-N-メチル-カルバメート(70g、収率73%)を黄色固体として得た。MS (ESI):293.0 ([M+Na]+), 171.0 ([M-C4H8-CO2+H]+)。
ステップ(c) tert-ブチルN-(2-アミノ-5-フルオロ-フェニル)-N-メチル-カルバメート(化合物A1.4)の調製
tert-ブチルN-(5-フルオロ-2-ニトロ-フェニル)-N-メチル-カルバメート(70.0g、259mmol、化合物A1.3)のメタノール(1.0L)溶液に、炭素担持パラジウム(5.0g、担持量10重量%)を添加した。反応混合物を、H雰囲気(50psi)下16℃で18時間撹拌した。残っているパラジウム触媒を濾過により除去した。濾液を真空中で濃縮して、tert-ブチルN-(2-アミノ-5-フルオロ-フェニル)-N-メチル-カルバメート(60g、収率96%)を白色固体として得た。MS (ESI):263.1 ([M+Na]+), 185.0 ([M-C4H8+H]+), 141.0 ([M-C4H8-CO2+H]+)。
ステップ(d) tert-ブチルN-(3-クロロ-6-フルオロ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-8-イル)-N-メチル-カルバメート(化合物A1.5)の調製
ジオキサン(2.0L)中tert-ブチルN-(2-アミノ-5-フルオロ-フェニル)-N-メチル-カルバメート(80.0g、333mmol、化合物A1.4)および2,3,5-トリクロロピリジン(66.8g、366mmol、CAS:16063-70-0)の溶液に、炭酸セシウム(217g、666mmol)、酢酸パラジウム(II)(3.74g、16.7mmol)、およびBINAP(20.7g、33.3mmol、CAS:98327-87-8)を添加した。反応を窒素雰囲気下120℃で16時間続けた。次いで、反応混合物を室温に冷却し、EtOAc(800mL)で希釈した。沈澱物を濾過により除去した。濾液を真空中で濃縮し、残渣をフラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、石油エーテル中0.2%~5%EtOAc)によって精製して、tert-ブチルN-[2-[(3,5-ジクロロ-2-ピリジル)アミノ]-5-フルオロ-フェニル]-N-メチル-カルバメート(75g、収率58%)を得た。MS (ESI):390.1 ([{37Cl}M+H]+), 388.1 ([{37Cl+35Cl}M+H]+), 386.1 ([{35Cl}M+H]+)。
o-キシレン(7.5mL)とN,N-ジメチルアセトアミド(7.5mL)の混合物中tert-ブチルN-[2-[(3,5-ジクロロ-2-ピリジル)アミノ]-5-フルオロ-フェニル]-N-メチル-カルバメート(5.0g、12.95mmol)およびDBU(3.94g、25.9mmol、CAS:6674-22-2)の溶液に、窒素雰囲気下で酢酸パラジウム(II)(727mg、3.24mmol)およびトリシクロヘキシルホスフィンテトラフルオロボレート(2.38g、6.48mmol)を添加した。反応混合物を160℃で6時間撹拌した後、室温に冷却し、水(100mL)に注ぎ込んだ。次いで、混合物をEtOAc(200mL)で抽出し、有機層を回収し、水(50mL)で2回、ブライン(30mL)で2回洗浄し、無水硫酸ナトリウムで脱水した。分離した有機層を真空中で濃縮し、残渣をフラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、ジクロロメタン中0.5%~20%EtOAc)によって精製して、tert-ブチルN-(3-クロロ-6-フルオロ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-8-イル)-N-メチル-カルバメート(873mg、収率19.3%)を黄色固体として得た。MS (ESI):352.1 ([{37Cl}M+H]+), 350.1 ([{35Cl}M+H]+)。
ステップ(e) tert-ブチルN-(3,4-ジクロロ-6-フルオロ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-8-イル)-N-メチル-カルバメート(中間体A1)の調製
tert-ブチルN-(3-クロロ-6-フルオロ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-8-イル)-N-メチル-カルバメート(4.8g、13.7mmol、化合物A1.5)のジクロロメタン(200mL)溶液に、窒素雰囲気下0℃で3-クロロ過安息香酸(9.47g、54.9mmol)を添加した。その後、反応混合物を30℃まで温め、12時間撹拌した。次いで、反応混合物を亜硫酸ナトリウム水溶液(10%、150mL)に注ぎ込み、1時間撹拌し、次にEtOAc(750mL)で3回抽出した。合わせた有機層を重炭酸ナトリウム水溶液(5N、200mL)およびブライン(250mL)によって洗浄し、次いで無水硫酸ナトリウムで脱水し、真空中で濃縮して、tert-ブチルN-(3-クロロ-6-フルオロ-1-オキシド-9H-ピリド[2,3-b]インドール-1-イウム-8-イル)-N-メチル-カルバメート(4.8g、収率96%)を褐色固体として得た。MS (ESI):368.1 ([{37Cl}M+H]+), 366.1 ([{35Cl}M+H]+)。
tert-ブチルN-(3-クロロ-6-フルオロ-1-オキシド-9H-ピリド[2,3-b]インドール-1-イウム-8-イル)-N-メチル-カルバメート(4.8g、13.1mmol)のジメチルホルムアミド(100mL)溶液に、-5℃でオキシ塩化リン(V)(22.1g、144mmol)を滴下して加えた。混合物を-5℃~0℃で1時間撹拌した後、0℃で重炭酸ナトリウム水溶液(飽和、350mL)に注ぎ込んだ。混合物をEtOAc(500mL)によって3回抽出し、合わせた有機層を水(200mL)で3回、ブライン(150ml)で2回洗浄し、無水硫酸ナトリウムで脱水し、真空中で濃縮した。粗生成物をメタノール(120mL)で洗浄することによって精製して、tert-ブチルN-(3,4-ジクロロ-6-フルオロ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-8-イル)-N-メチル-カルバメート(2.16g、収率42.9%)を淡黄色固体として得た。MS (ESI):388.1 ([{37Cl+37Cl}M+H]+), 386.1 ([{37Cl+35Cl}M+H]+), 384.1 ([{35Cl+35Cl}M+H]+)。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δppm: 12.55 (s, 1H), 8.65 (s, 1H), 8.05 (d, J=7.0 Hz, 1H) 7.49 (dd, J=10.3, 2.5 Hz, 1H) 3.26 (s, 3 H) 1.19 - 1.62 (m, 9H).
中間体A2
tert-ブチルN-(3,4-ジクロロ-5,6-ジフルオロ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-8-イル)-N-メチル-カルバメート
Figure 0007296992000013
ステップ(a)において2,4-ジフルオロニトロベンゼンを2,4,5-トリフルオロニトロベンゼンに置き換えることによって、中間体A1に類似して、tert-ブチルN-(3,4-ジクロロ-5,6-ジフルオロ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-8-イル)-N-メチル-カルバメート(中間体A2)を調製した。MS (ESI):406.1 ([{37Cl+37Cl}M+H]+), 404.1 ([{37Cl+35Cl}M+H]+), 402.1 ([{35Cl+35Cl}M+H]+)。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 12.84 (br. s, 1H), 8.64 (s, 1H), 7.70 (m, 1H), 3.22 (s, 3H), 1.22-1.50 (m, 9H).
中間体A2-Br
tert-ブチル(3-ブロモ-4-クロロ-5,6-ジフルオロ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-8-イル)(メチル)カルバメート
Figure 0007296992000014
表題の化合物を以下のスキームに従って合成した。
Figure 0007296992000015
ステップ(a) tert-ブチル(2-((3-クロロピリジン-2-イル)アミノ)-4,5-ジフルオロフェニル)(メチル)カルバメート(化合物A2.2)の調製
ジオキサン(1.5L)中tert-ブチル(2-アミノ-4,5-ジフルオロフェニル)(メチル)カルバメート(142.0g、0.550mol)および2,3-ジクロロピリジン(81.4g、0.550mol、化合物A2.1)の撹拌溶液に、炭酸セシウム(358.6g、1.10mol)を添加した。混合物を窒素で2分間脱気した後、酢酸パラジウム(II)(12.3g、0.055mol)およびBINAP(68.5g、0.110mmol、CAS:98327-87-8)を窒素下で添加した。次いで、得られた懸濁液を110℃に加熱し、3時間撹拌した。次いで、反応混合物を室温に冷却し、EtOAc(1.0L)で希釈し、濾過した。濾液を真空中で濃縮して、粗生成物を得た。その粗生成物をシリカゲルフラッシュクロマトグラフィー(石油エーテル:EtOAc=500:1~20:1)によって精製して、tert-ブチル(2-((3-クロロピリジン-2-イル)アミノ)-4,5-ジフルオロフェニル)(メチル)カルバメート(175.0g、収率86%)を白色固体として得た。MS (ESI):370.1 ([{35Cl}M+H]+), 372.1 ([{37Cl}M+H]+)。
ステップ(b) tert-ブチル(5,6-ジフルオロ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-8-イル)(メチル)カルバメート(化合物A2.3)の調製
tert-ブチル(2-((3-クロロピリジン-2-イル)アミノ)-4,5-ジフルオロフェニル)(メチル)カルバメート(175.0g、473.24mmol、化合物A2.2)、Pd(dba)(65.0g、71.0mmol、CAS:51364-51-3)、x-phos(67.7g、142.0mmol、CAS:564483-18-7)およびDBU(144.0g、946.5mmol、CAS:6674-22-2)を、o-キシレン/DMAの混合物溶液(v/v=1:1、260.0mL)に溶解した。混合物溶液を窒素で5分間脱気した後、130℃で3時間加熱し、その後室温に冷却し、EtOAc(500mL)で希釈した。混合物を濾過して、触媒およびリガンドの一部を除去し、濾液を水(1.0L)に注ぎ込み、EtOAc(2.0L)で3回抽出した。合わせた有機相を塩化カルシウム水溶液(1N、500mL)で4回、ブライン(500mL)で2回洗浄し、無水硫酸ナトリウムで脱水した。濾過した後、濾液を真空中で濃縮して、粗生成物を得た。次いで、その粗生成物をMeOH(800mL)で再結晶させて、tert-ブチル(5,6-ジフルオロ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-8-イル)(メチル)カルバメート(110.0g、収率69.7%)を白色固体として得た。母液をシリカゲルフラッシュクロマトグラフィー(石油エーテル:EtOAc=50:1~1:1)によって精製して、さらにtert-ブチル(5,6-ジフルオロ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-8-イル)(メチル)カルバメート(35.0g、収率:22.2%)を白色固体として得た。全体として、表題化合物を(145.0g、収率:91.9%)得た。MS (ESI):334.1 ([M+H]+)。
ステップ(c) tert-ブチル(3-ブロモ-5,6-ジフルオロ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-8-イル)(メチル)カルバメート(化合物A2.4)の調製
テトラヒドロフラン(2.0L)中tert-ブチル(5,6-ジフルオロ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-8-イル)(メチル)カルバメート(140.0g、0.420mol)およびピリジン(166.1g、2.1mol)の撹拌溶液に、-60℃で臭素(335.6g、2.1mol)を添加した。添加後、混合物を温め、15℃で2時間撹拌した。LCMSにより、出発物質が消費されたことが明らかになった後、混合物を亜硫酸ナトリウム水溶液(5.0L、10%)に滴下して加え、0℃で炭酸ナトリウム水溶液を用いてpH=8.0に調整し、25℃でさらに1時間撹拌した。混合物をEtOAc(2.0L)によって3回抽出した。次いで、合わせた有機層を炭酸ナトリウム水溶液(1.0L)で2回、ブライン(1.0L)で3回洗浄した。分離した有機層を無水硫酸ナトリウムで脱水し、濾過し、真空中で濃縮して、粗生成物を得た。その粗生成物をMeOH(1.0L)中で再結晶させて、tert-ブチル(3-ブロモ-5,6-ジフルオロ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-8-イル)(メチル)カルバメート(150.0g、収率86.6%)を黄色固体として得た。MS (ESI):412.1 ([{79Br}M+H]+), 414.1 ([{81Br}M+H]+)。
ステップ(d) 3-ブロモ-8-((tert-ブトキシカルボニル)(メチル)アミノ)-5,6-ジフルオロ-9H-ピリド[2,3-b]インドール1-オキシド(化合物A2.5)の調製
テトラヒドロフラン(1.2L)中tert-ブチル(3-ブロモ-5,6-ジフルオロ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-8-イル)(メチル)カルバメート(150.0g、363.9mmol)の撹拌溶液に、3-クロロベンゾペルオキソ酸(148.0g、727.8mmol、85重量%)を添加した。混合物を窒素で2分間脱気した後、50℃で2時間撹拌した。TLC(石油エーテル:EtOAc=2:1)により、出発物質が完全に消費されたことが明らかになった後、反応混合物を室温に冷却し戻し、混合物を亜硫酸ナトリウム水溶液(6.0L、10%)に注ぎ込み、1時間撹拌した。得られた沈澱物を濾過により回収し、亜硫酸ナトリウム水溶液(1.0L、5%)によって洗浄した。濾過ケークを減圧下で蒸発乾固して、3-ブロモ-8-((tert-ブトキシカルボニル)(メチル)アミノ)-5,6-ジフルオロ-9H-ピリド[2,3-b]インドール1-オキシド(150.0g、収率96.3%)を黄色固体として得た。MS (ESI):428.1 ([{79Br}M+H]+), 430.1 ([{81Br}M+H]+)。
ステップ(e) tert-ブチル(3-ブロモ-4-クロロ-5,6-ジフルオロ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-8-イル)(メチル)カルバメート(中間体A2-Br)の調製
ジメチルホルムアミド/テトラヒドロフラン(2.5L、v/v=1:1)中3-ブロモ-8-((tert-ブトキシカルボニル)(メチル)アミノ)-5,6-ジフルオロ-9H-ピリド[2,3-b]インドール1-オキシド(150g、0.35mol)の撹拌溶液に、氷塩浴中でオキシ塩化リン(V)(421.3g、2.75mol)を滴下して加えた。TLC(石油エーテル:EtOAc=2:1)により、出発物質が完全に消費されたことが明らかになるまで、混合物を-5~0℃で4時間撹拌した。混合物を0℃で飽和炭酸ナトリウム水溶液(5.0L)に注ぎ込み、EtOAc(3.0L)で2回抽出した。合わせた有機層を、飽和炭酸ナトリウム水溶液(1.0L)で2回、塩化カルシウム水溶液(1N、1.5L)で4回、ブライン(1.0L)で2回順次洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで脱水し、濾過し、真空中で濃縮して、粗生成物を得た。その粗生成物をMeOH(1.2L)で再結晶させて、tert-ブチル(3-ブロモ-4-クロロ-5,6-ジフルオロ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-8-イル)(メチル)カルバメート(142.0g、収率90.8%)を白色固体として得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ: 12.85 (br. s., 1 H), 8.75 (s, 1 H), 7.69 ~7.74 (dd, J=11.6, 6.8 Hz, 1 H), 3.22 (s, 3 H), 1.22 ~1.50 (m, 9 H).MS (ESI):446.0 ([{79Br}M+H]+), 448.0 ([{81Br}M+H]+)。
中間体A1-Br
tert-ブチルN-(3-ブロモ-4-ジクロロ-6-フルオロ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-8-イル)-N-メチル-カルバメート
Figure 0007296992000016
ステップ(a)において2,4,5-トリフルオロニトロベンゼンを2,4-ジフルオロニトロベンゼンに置き換えることによって、中間体A2-Brに類似して、tert-ブチルN-(3-ブロモ-4-ジクロロ-6-フルオロ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-8-イル)-N-メチル-カルバメート(中間体A1-Br)を調製した。MS (ESI):428.1 ([{81Br}M+H]+), 426.1 ([{79Br}M+H]+)。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 12.82 (s, 1H), 8.65 (s, 1H), 8.01 (d, J=7.0 Hz, 1H) 7.48 (dd, J=7.0, 2.5 Hz, 1H) 3.26 (s, 3 H) 1.20 - 1.60 (m, 9H).
中間体A3
tert-ブチル(3-ブロモ-4,5-ジクロロ-6-フルオロ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-8-イル)(メチル)カルバメート
Figure 0007296992000017
tert-ブチルN-(3-ブロモ-4-ジクロロ-6-フルオロ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-8-イル)-N-メチル-カルバメート(2.50g、5.83mmol、中間体A1-Br)のDMF(20.0mL)溶液に、TsOH・HO(700mg、3.68mmol)およびNCS(1.70g、11.46mmol)を添加した。得られた混合物を50℃で2時間撹拌した後、室温に冷却し、水(200mL)に注ぎ込み、EtOAc(100mL)で3回抽出した。合わせた有機層をブライン(100mL)で2回洗浄し、無水NaSOで脱水し、濾過し、真空中で濃縮して、残渣を得た。その残渣を石油エーテル/EtOAc(20/1から5/1へのグラジエント)を用いたシリカゲルクロマトグラフィーによって精製して、tert-ブチル(3-ブロモ-4,5-ジクロロ-6-フルオロ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-8-イル)(メチル)カルバメート(1.80g、66.6%)を白色固体として得た。MS (ESI):464.0 [{35Cl*2+81Br & 35Cl+37Cl+79Br}(M+H)+]。1H NMR (400 MHz, DMSO) δ ppm: 12.94 (s, 1H), 8.78 (s, 1H), 7.72-7.70 (d, 1 H), 3.22 (s, 1H), 1.49 (s, 3H), 1.25 (s, 6H).
中間体A4
tert-ブチル(3,4-ジクロロ-5-シアノ-6-フルオロ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-8-イル)(メチル)カルバメート
Figure 0007296992000018
表題の化合物を以下のスキームに従って合成した。
Figure 0007296992000019
ステップ(a) tert-ブチル(5-ブロモ-3-クロロ-6-フルオロ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-8-イル)(メチル)カルバメート(化合物A4.1)の調製
tert-ブチル(3-クロロ-6-フルオロ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-8-イル)(メチル)カルバメート(4.5g、12.86mmol、化合物A1.5)の無水DMF(60.0mL)溶液に、NBS(4.58g、25.72mmol)およびTsOH・HO(1.22g、6.43mmol)を添加した。反応混合物を45℃で2時間撹拌した後、室温に冷却し戻し、NaSO水溶液(10%、200.0mL)に注ぎ込み、NaCO水溶液を用いてpH=8に調整した。混合物を25℃でさらに0.5時間撹拌した後、EtOAc(150mL)で3回抽出した。合わせた有機層を飽和CaCl水溶液(100.0mL)で4回、ブライン(100.0mL)で3回洗浄し、無水NaSOで脱水し、濾過し、真空中で濃縮して、粗生成物を得た。次いで、その粗生成物をMeOH(40.0mL)中で再結晶させて、tert-ブチル(5-ブロモ-3-クロロ-6-フルオロ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-8-イル)(メチル)カルバメート(4.8g、収率87.0%)を黄色固体として得た。MS (ESI):428.0 ([{79Br}M+H]+), 430.0 ([{81Cl}M+H]+)。
ステップ(b) tert-ブチル(3-クロロ-5-シアノ-6-フルオロ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-8-イル)(メチル)カルバメート(化合物A4.2)の調製
グローブボックスにおいて、NMP(10.0mL)中tert-ブチル(5-ブロモ-3-クロロ-6-フルオロ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-8-イル)(メチル)カルバメート(1.3g、3.03mmol)、Zn(CN)(1.42g、12.13mmol)の溶液に、アルゴン下でPd(PPh(350.0mg、0.303mmol)を添加した。得られた反応混合物をアルゴン下130℃で2時間撹拌した。LCMSにより、出発物質が完全に消費されたことが明らかになった後、反応混合物を室温に冷却し、混合物をEtOAc(200mL)で希釈し、濾過した。濾液をブライン(80mL)で3回洗浄し、有機層を無水NaSOで脱水し濾過し、真空中で濃縮して、粗生成物を得た。その粗生成物をMeOHで再結晶させて、tert-ブチル(3-クロロ-5-シアノ-6-フルオロ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-8-イル)(メチル)カルバメート(1.0g、収率87.98%)を黄色固体として得た。MS (ESI):375.0 ([{35Cl}M+H]+), 377.0 ([{37Cl}M+H]+)。
ステップ(c) 8-((tert-ブトキシカルボニル)(メチル)アミノ)-3-クロロ-5-シアノ-6-フルオロ-9H-ピリド[2,3-b]インドール1-オキシド(化合物A4.3)の調製
tert-ブチル(3-クロロ-5-シアノ-6-フルオロ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-8-イル)(メチル)カルバメート(1.0g、2.67mmol)のTHF(10.0mL)溶液に、m-CPBA(1.08g、5.34mmol、85重量%)を添加した。反応混合物を窒素で2分間脱気した後、45℃で2時間撹拌した。TLC(石油エーテル:EtOAc=2:1)により、出発物質が完全に消費されたことが明らかになった後、反応混合物をNaSO水溶液(10%、50.0mL)に注ぎ込み、室温で1時間撹拌した。得られた沈澱物を濾過により回収し、濾過ケークを5%NaSO水溶液(5%、50.0mL)で洗浄した。濾過ケークを真空乾燥して、粗生成物の8-((tert-ブトキシカルボニル)(メチル)アミノ)-3-クロロ-5-シアノ-6-フルオロ-9H-ピリド[2,3-b]インドール1-オキシド(1.0g、収率95.9%)を黄色固体として得た。MS (ESI):391.1 ([{35Cl}M+H]+), 393.1 ([{37Cl}M+H]+)。粗生成物をさらに精製することなくそのまま次のステップで使用した。
ステップ(d) tert-ブチル(3,4-ジクロロ-5-シアノ-6-フルオロ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-8-イル)(メチル)カルバメート(中間体A4)の調製
8-((tert-ブトキシカルボニル)(メチル)アミノ)-3-クロロ-5-シアノ-6-フルオロ-9H-ピリド[2,3-b]インドール1-オキシド(1.0g、2.56mmol)のDMF/THF(10.0mL、v/v=1:1)溶液に、氷塩浴中でPOCl(4.26g、27.8mmol)を滴下して加え、得られた反応混合物を-5~0℃で1時間撹拌した。TLC(石油エーテル:EtOAc=2:1)により、出発物質が完全に消費されたことが明らかになった後、反応混合物を0℃で飽和NaHCO水溶液(100mL)に注ぎ込み、続いてEtOAc(200mL)で2回抽出した。合わせた有機層を、飽和NaHCO水溶液(50.0mL)で2回、CaCl水溶液(1N、50mL)で4回、ブライン(50mL)で2回洗浄した。有機層を無水NaSOで脱水し、濾過し、真空中で濃縮して、粗生成物を得た。その粗生成物をシリカゲルフラッシュクロマトグラフィー(石油エーテル:EtOAc=100:1~2:1、添加剤として20%DCM)によって精製して、tert-ブチル(3,4-ジクロロ-5-シアノ-6-フルオロ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-8-イル)(メチル)カルバメート(900.0mg、収率85.94%)を黄色固体として得た。MS (ESI):409.2 ([{35Cl}M+H]+), 411.2 ([{37Cl}M+H]+)。
中間体A5
tert-ブチル(3-ブロモ-4、6-ジクロロ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-8-イル)(メチル)カルバメート
Figure 0007296992000020
表題の化合物を以下のスキームに従って合成した。
Figure 0007296992000021
ステップ(a) 5-クロロ-N-メチル-2-ニトロアニリン(化合物A5.2)の調製
メチルアミン溶液(50.0g、0.28mol、エタノール中25%)を、0℃で4-クロロ-2-フルオロ-1-ニトロベンゼン(26.6g、0.86mmol、化合物A5.1)に15分かけて滴下して加えた。添加が完了した後、反応混合物を0℃で2時間撹拌した後、エタノール(2.5L)で希釈した。TLC(石油エーテル/EtOAc=10:1)により、反応が完了したことが明らかになった後、反応混合物を氷水(2L)に注ぎ込んだ。得られた沈澱物を濾過により回収し、濾過ケークを酢酸エチル(1L)に再溶解し、ブラインで洗浄した。次いで、有機層を無水NaSOで脱水し、濾過し、蒸発乾固して、5-クロロ-N-メチル-2-ニトロアニリン(49.2g、収率92.7%)を黄色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm: 2.94 - 2.95 (d, J=4.8 Hz, 3 H) 6.53 - 6.56 (d, J=8.8 Hz, 1 H) 6.755 (s, 1 H) 8.035 (br, 1 H) 8.06 - 8.07 (m, 1 H).
ステップ(b) tert-ブチル(5-クロロ-2-ニトロフェニル)(メチル)カルバメート(化合物A5.3)の調製
5-クロロ-N-メチル-2-ニトロアニリン(40.2g、0.216mol、化合物A5.2)の乾燥THF(2.0L)溶液に、BocO(141.5g、0.648mol)、DMAP(13.4g、0.11mmol)およびEtN(25.9g、1.08mmol)を添加した。得られた反応混合物を20℃で16時間撹拌した後、1Lの氷水に注意深く注ぎ込み、EtOAc(2L)で2回抽出した。合わせた有機相を無水NaSOで脱水し、濾過し、真空中で濃縮して、粗生成物を得た。その粗生成物をシリカゲルフラッシュクロマトグラフィー(石油エーテル:EtOAc=100:1~20:1)によって精製して、tert-ブチル(5-クロロ-2-ニトロフェニル)(メチル)カルバメート(45.2g、収率73.1%)を黄色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm: 1.24 - 1.43 (m, 9 H) 3.23 (s, 3 H) 7.26 - 7.28 (m, 2 H) 7.80 - 7.82 (m, 1 H).
ステップ(c) tert-ブチル(2-アミノ-5-クロロフェニル)(メチル)カルバメート(化合物A5.4)の調製
THF(500.0mL)、EtOH(500.0mL)およびHO(500.0mL)中tert-ブチル(5-クロロ-2-ニトロフェニル)(メチル)カルバメート(45.2g、0.16mol、化合物A5.3)の溶液に、Zn(60.7g、0.95mol)およびNHCl(67.8g、1.28mol)を添加し、得られた反応混合物を20℃で1時間撹拌した。次いで、反応混合物を濾過し、濾液を減圧下で蒸発乾固した。残渣をEtOAc(500mL)およびHO(500mL)に再溶解した。有機層を分離し、水性相をEtOAc(500mL)で3回抽出した。合わせた有機層を無水NaSOで脱水し、濾過し、真空中で濃縮して、tert-ブチル(2-アミノ-5-クロロフェニル)(メチル)カルバメート(35.2g、収率85.9%)を粗黄色油として得た。MS (ESI)[(M-Boc)+]:157.1 ({35Cl}M-Boc)+, 159.1 ({37Cl}M-Boc)+。粗生成物をさらに精製することなくそのまま次のステップで使用した。
ステップ(d) tert-ブチル(5-クロロ-2-((3-クロロピリジン-2-イル)アミノ)フェニル)(メチル)カルバメート(化合物A5.5)の調製
ジオキサン(100.0mL)中tert-ブチル(2-アミノ-5-クロロフェニル)(メチル)カルバメート(34.2g、133mmol、化合物A5.4)および2,3-ジクロロピリジン(21.6g、146mmol)の溶液に、CsCO(87.1g、266mmol)を添加した。混合物を窒素で2分間脱気した後、Pd(OAc)(1.5g、6.65mmol)およびBINAP(8.3g、13.3mmol)を窒素下で添加した。次いで、得られた懸濁液を120℃に加熱し、4時間撹拌した。室温に冷却した後、反応混合物をEtOAc(500mL)で希釈し、濾過した。濾液を真空中で濃縮して、粗生成物を得た。その粗生成物をシリカゲルフラッシュクロマトグラフィー(石油エーテル:EtOAc=50:1~15:1)によって精製して、tert-ブチル(5-クロロ-2-((3-クロロピリジン-2-イル)アミノ)フェニル)(メチル)カルバメート(32.2g、収率66.0%)を得た。MS (ESI)[(M-Boc)+]:268.0 ({35Cl}M-Boc)+, 270.0 ({37Cl}M-Boc)+, 368.0 ({35Cl}M+H)+, 370.0 ({37Cl}M+H)+1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm: 1.17 - 1.29 (m, 9 H) 3.13 (s, 3 H) 6.66 (br, 1 H) 7.13 - 7.17 (m, 2 H) 7.50 (m, 1 H) 7.71 - 7.73 (m, 1 H) 8.24 - 8.25 (m, 1 H) 8.25 (m, 1 H).
ステップ(e) tert-ブチル(6-クロロ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-8-イル)(メチル)カルバメート(化合物A5.6)の調製
tert-ブチル(5-クロロ-2-((3-クロロピリジン-2-イル)アミノ)フェニル)(メチル)カルバメート(25.0g、68.1mmol、化合物A5.5)、Pd(dba)(12.5g、13.6mmol)、x-phos(13.0g、27.2mmol)およびDBU(20.7g、136.2mmol)を、o-キシレン(60mL)とジメチルアセトアミド(60mL)の混合物に溶解した。アルゴンで5分間脱気した後、反応混合物を130℃で1時間加熱した。反応混合物を室温に冷却し戻し、酢酸エチル(300mL)に注ぎ込み、濾過した。濾液を減圧下で蒸発させて、粗生成物を得た。その粗生成物をMeOHと石油エーテルの混合物(100mL、4:1)中で再結晶させて、tert-ブチル(6-クロロ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-8-イル)(メチル)カルバメート(15.1g、収率56.1%)を白色固体として得た。MS (ESI)[(M-Boc)+]:232.0 ({35Cl} M-Boc)+, 234.0 ({37Cl} M-Boc)+, 332.0 ({35Cl}M+H)+, 334.0 ({37Cl}M+H)+1H NMR (400 MHz, DMSO) δ ppm: 1.15 - 1.51 (m, 9 H) 3.25 (s, 3 H) 7.22 - 7.27 (m, 1 H) 7.40- 7.41 (m, 1 H) 8.23 (m, 1 H) 8.44 - 8.49 (m, 1 H) 8.56- 8.58 (m, 1 H) 12.06 (s, 1 H).
ステップ(f) tert-ブチル(3-ブロモ-6-クロロ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-8-イル)(メチル)カルバメート(化合物A5.7)の調製
tert-ブチル(6-クロロ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-8-イル)(メチル)カルバメート(7.0g、21.1mmol、化合物A5.6)のTHF溶液に、-76℃でBr(16.7g、105.7mmol)およびピリジン(8.4g、105.7mmol)を添加した。添加した後、反応混合物を0℃で4時間撹拌し、その後水(500mL)に注ぎ込み、EtOAc(500mL)で3回抽出した。合わせた有機層を無水NaSOで脱水し、濾過し、真空中で濃縮して、粗生成物を得た。その粗生成物をMeOHと石油エーテルの混合物(100mL、4;1)中で再結晶させて、tert-ブチル(3-ブロモ-6-クロロ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-8-イル)-(メチル)カルバメート(13.2g、収率75.9%)を白色固体として得た。MS (ESI)[(M-Boc)+]:410.0 ({35Cl, 79Br}M+H)+, 412.0 ({35Cl, 79Br}M+H+, {37Cl, 81Br}M+H)+, 414.0 ({37Cl, 81Br}M+H)+1H NMR (400 MHz, DMSO) δ ppm: 1.19 - 1.50 (m, 9 H) 3.25 (s, 3 H) 7.46 (s, 1 H) 8.26 (s, 1 H) 8.56 (s, 1 H) 8.88 (s, 1 H) 9.01 (s, 1 H) 12.27 (s, 1 H).
ステップ(g) tert-ブチル(3-ブロモ-6-クロロ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-8-イル)(メチル)カルバメート(化合物A5.8)の調製
tert-ブチル(3-ブロモ-6-クロロ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-8-イル)-(メチル)カルバメート(12.7g、31.1mmol、化合物A5.7)のTHF(130mL)溶液に、m-CPBA(8.1g、46.6mmol)を添加した。得られた反応混合物を30℃で4時間撹拌した後、5%NaSO水溶液(500.0mL)に注ぎ込み、もう30分間撹拌した。次いで、反応混合物を濾過し、濾過ケークを真空乾燥して、粗生成物のtert-ブチル(3-ブロモ-6-クロロ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-8-イル)(メチル)カルバメート(12.1g、収率91.7%)を黄色固体として得た。MS (ESI)[(M-Boc)+]:425.8 ({35Cl, 79Br}M+H)+, 427.8 ({35Cl, 79Br}M+H, {37Cl, 81Br}M+H)+, 429.8 ({37Cl, 81Br}M+H)+。それをさらに精製することなくそのまま次のステップで使用した。
ステップ(h) tert-ブチル(3-ブロモ-4,6-ジクロロ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-8-イル)(メチル)カルバメート(中間体A5)の調製
DMF(100.0mL)およびTHF(100.0mL)中tert-ブチル(3-ブロモ-6-クロロ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-8-イル)(メチル)カルバメート(11.6g、27.3mmol、化合物A5.8)の溶液に、N下0℃でPOCl(29.0g、191mmol)を添加し、反応混合物を-5~0℃で3時間撹拌した。その後、反応混合物を飽和NaHCO水溶液(800mL)でクエンチし、EtOAc(500mL)で3回抽出した。次いで、合わせた有機物をブラインで洗浄し、無水NaSOで脱水し、濾過し、真空中で濃縮して、粗生成物を得た。その粗生成物をMeOH(100mL)中で再結晶させて、tert-ブチル(3-ブロモ-4,6-ジクロロ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-8-イル)(メチル)カルバメート(10.2g、収率84.3%)を黄色固体として得た。MS (ESI)[(M-Boc)+]:443.8 ({35Cl, 79Br}M+H)+, 445.8 ({35Cl, 79Br}M+H+, {37Cl, 81Br}M+H)+, 447.8 ({37Cl, 81Br}M+H)+1H NMR (400 MHz, DMSO) δ ppm: 1.18 - 1.51 (m, 9 H) 3.24~3.26 (d, J=10.8Hz, 3 H) 7.59 (s, 1 H) 8.25Tan (s, 1 H) 8.72 (s, 1 H) 12.65 (s, 1 H).
中間体A6
tert-ブチル(3-ブロモ-4,6-ジクロロ-5-シアノ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-8-イル)(メチル)カルバメート
Figure 0007296992000022
表題の化合物を以下のスキームに従って合成した。
Figure 0007296992000023
ステップ(a) tert-ブチル(6-クロロ-3-ヨード-9H-ピリド[2,3-b]インドール-8-イル)(メチル)カルバメート(化合物A6.1)の調製
DMF(5mL)中tert-ブチルN-(6-クロロ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-8-イル)-N-メチル-カルバメート(化合物A5.6、15.0g、45.21mmol)、NIS(3.0g、135.62mmol)およびPTSA(3.4g、18.08mmol)の溶液を60℃で3時間撹拌した。反応混合物を室温に冷却した後、NaHSO水溶液に注ぎ込み、沈澱した固体を回収し、MeOHで洗浄して、粗tert-ブチル(6-クロロ-3-ヨード-9H-ピリド[2,3-b]インドール-8-イル)(メチル)カルバメート(20g、43.7mmol、収率96.66%)を黄色固体として得た。MS (ESI):458.0 ([{35Cl}M+H]+), 460.0([{37Cl}M+H]+)。
ステップ(b) tert-ブチル(5-ブロモ-6-クロロ-3-ヨード-9H-ピリド[2,3-b]インドール-8-イル)(メチル)カルバメート(化合物A6.2)の調製
DMF(10mL)中tert-ブチル(6-クロロ-3-ヨード-9H-ピリド[2,3-b]インドール-8-イル)(メチル)カルバメート(化合物A6.1、1.0g、2.18mmol)の撹拌溶液に、NBS(583.4mg、3.28mmol)およびPTSA(166.2mg、0.87mmol、0.4当量)を添加した。得られた混合物を40℃で3時間撹拌した後、NaSO水溶液に注ぎ込んだ。沈澱した固体を回収し、EtOAcで洗浄し、真空乾燥して、tert-ブチル(5-ブロモ-6-クロロ-3-ヨード-9H-ピリド[2,3-b]インドール-8-イル)(メチル)カルバメート(800mg、1.49mmol、収率68.24%)を黄色固体として得た。MS (ESI):535.9 ([{79Br}M+H]+), 537.9 ([{81Br}M+H]+)。
ステップ(c) tert-ブチル(5-ブロモ-6-クロロ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-8-イル)(メチル)カルバメート(化合物A6.3)の調製
tert-ブチル(5-ブロモ-6-クロロ-3-ヨード-9H-ピリド[2,3-b]インドール-8-イル)(メチル)カルバメート(化合物A6.2、3.5g、6.5mmol)のDMF(150mL)溶液に、Pd/C(350.0mg)およびトリエチルアミン(2.73mL、19.6mmol)を添加した。Nで数回パージした後、反応混合物をHバルーン下10℃で5時間撹拌した。反応後に、混合物をセライトで濾過し、濾液を減圧下で濃縮して、粗生成物を得た。次いで、その粗生成物をシリカゲルフラッシュクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=2:1)によって精製して、tert-ブチル(5-ブロモ-6-クロロ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-8-イル)(メチル)カルバメート(4g、9.74mmol、収率103%)を黄色固体として得た。MS (ESI):412.1 ([{81Br}M+H]+), 410.1([{79Br}M+H]+)。
ステップ(d) tert-ブチル(6-クロロ-5-シアノ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-8-イル)(メチル)カルバメート(化合物A6.4)の調製
NMP(13mL)中tert-ブチル(5-ブロモ-6-クロロ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-8-イル)(メチル)カルバメート(化合物A6.3、1.9g、4.63mmol)、シアン化亜鉛(2.72g、23.13mmol)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(801.9mg、0.69mmol)の混合物溶液を、Ar下120℃で1.5時間撹拌した。反応混合物を室温に冷却し戻し、50mLのEtOAcで希釈し、濾過した。次いで、濾液をCaCl水溶液(30mL)で5回洗浄し、合わせた有機物を無水NaSOで脱水し、濾過し、真空中で濃縮した。残渣をMeOH(30mL)に懸濁し、20分間撹拌した後、濾過した。次いで、濾過ケークを真空乾燥して、tert-ブチル(6-クロロ-5-シアノ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-8-イル)(メチル)カルバメート(1.9g、5.32mmol、収率92.08%)を黄色固体として得た。MS (ESI):357.2 ([{37Cl}M+H]+), 359.2([{35Cl}M+H]+)。
ステップ(e) tert-ブチル(3-ブロモ-6-クロロ-5-シアノ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-8-イル)(メチル)カルバメート(化合物A6.5)の調製
tert-ブチル(6-クロロ-5-シアノ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-8-イル)(メチル)カルバメート(化合物A6.4、1.8g、5.04mmol)のTHF(36mL)溶液に、ピリジン(6.12mL、75.67mmol)を添加した。反応混合物をN下で-78℃に冷却した後、注射器を使用して臭素(8.06g、50.45mmol)を添加した。得られた混合物溶液を10℃まで温め、2時間撹拌した。次いで、5%NaSO水溶液(100mL)を添加することによって、反応をクエンチした。反応混合物をEtOAc(100mL)で2回抽出し、合わせた有機層を無水NaSOで脱水し濾過し、真空中で濃縮した。残渣をMeOH(15mL)に懸濁し、濾過した。濾過ケークを真空乾燥して、tert-ブチル(3-ブロモ-6-クロロ-5-シアノ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-8-イル)(メチル)カルバメート(1.4g、3.21mmol、収率43.31%)を黄色固体として得た。MS (ESI):437.0 ([{81Br}M+H]+), 435.0([{79Br}M+H]+)。
ステップ(f) 3-ブロモ-8-((tert-ブトキシカルボニル)(メチル)アミノ)-6-クロロ-5-シアノ-9H-ピリド[2,3-b]インドール1-オキシド(化合物A6.6)の調製
tert-ブチル(3-ブロモ-6-クロロ-5-シアノ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-8-イル)(メチル)カルバメート(化合物A6.5、1.35g、3.1mmol)のTHF(0.5mL)溶液に、3-クロロ過安息香酸(1.6g、9.3mmol)を添加し、反応混合物を40℃で16時間撹拌した後、5%NaSO水溶液(100mL)に注ぎ込み、0.5時間激しく撹拌した。沈澱物を濾過により回収し、真空乾燥して、粗生成物の3-ブロモ-8-((tert-ブトキシカルボニル)(メチル)アミノ)-6-クロロ-5-シアノ-9H-ピリド[2,3-b]インドール1-オキシド(1.4g、3.1mmol、収率68.02%)を黄色固体として得た。MS (ESI):453.0 ([{81Br}M+H]+), 451.0([{79Br}M+H]+)。それをさらに精製することなくそのまま次のステップで使用した。
ステップ(g) tert-ブチル(3-ブロモ-4,6-ジクロロ-5-シアノ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-8-イル)(メチル)カルバメート(中間体A6)の調製
3-ブロモ-8-((tert-ブトキシカルボニル)(メチル)アミノ)-6-クロロ-5-シアノ-9H-ピリド[2,3-b]インドール1-オキシド(化合物A6.6、1.4g、3.1mmol)のDMF(20mL)溶液に、N下-30℃でオキシ塩化リン(0.43mL、4.65mmol)を添加した。得られた反応混合物を最初に-30℃で2時間、次いで10℃で14時間撹拌した後、5%NaHCO水溶液(100mL)に注ぎ込んだ。沈澱物を濾過により回収し、濾過ケークを水(20mL)で洗浄し、真空乾燥して、tert-ブチル(3-ブロモ-4,6-ジクロロ-5-シアノ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-8-イル)(メチル)カルバメート(1.4g、2.98mmol、収率63.41%)を黄色固体として得た。MS (ESI):471.0 ([{81Br}M+H]+), 469.0([{79Br}M+H]+)。
中間体B1
エチル4-オキソ-7-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-4H-キノリジン-3-カルボキシレート
Figure 0007296992000024
表題の化合物を以下のスキームに従って合成した。
Figure 0007296992000025
方法A:
ステップ(a) ジエチル2-[2-(5-ブロモ-2-ピリジル)-1-エトキシ-エチル]プロパンジオエート(化合物B1.3)の調製
-60℃で撹拌したリチウムジイソプロピルアミド(160mL、320mmol、THF中2M)溶液に、5-ブロモ-2-メチル-ピリジン(50g、290.66mmol、化合物B1.1)のTHF(500mL)溶液をN下で15分かけて滴下して加えた。混合物をこの温度で45分間撹拌した後、ジエチル2-(エトキシメチレン)プロパンジオエート(65.99g、305.2mmol、化合物B1.2)をゆっくり添加し、得られた混合物溶液を-20℃でもう2時間撹拌した。次いで、反応混合物を飽和NHCl水溶液(100mL)でクエンチし、EtOAc(500mL)で2回抽出した。合わせた有機層をブライン(200mL)で2回洗浄し、無水NaSOで脱水し、濾過し、真空中で濃縮して、粗生成物を得た。その粗生成物をシリカゲルフラッシュクロマトグラフィー(石油エーテル中EtOAc、5%から50%のグラジエント)によって精製して、ジエチル2-[2-(5-ブロモ-2-ピリジル)-1-エトキシ-エチル]プロパンジオエート(30g、収率26.58%)を黄色油として得た。MS (ESI):390.2 ([{81Br}M+H]+), 388.1([{79Br}M+H]+)。
ステップ(b) エチル7-ブロモ-4-オキソ-キノリジン-3-カルボキシレート(化合物B1.4)の調製
ポリリン酸/AcOH(100mL、v/v=5/2)中ジエチル2-[2-(5-ブロモ-2-ピリジル)-1-エトキシ-エチル]プロパンジオエート(26g、66.97mmol、化合物B1.3)の溶液を120℃で40分間撹拌した。反応混合物を室温に冷却し戻した後、混合物をEtOAc(300mL)で希釈し、水(100mL)、ブライン(100mL)で洗浄した。次いで、分離した有機層を無水NaSOで脱水し、濾過し、真空中で濃縮して、粗生成物を得た。その粗生成物をMeCNと石油エーテルの混合物(50mL、10:1、50)で粉末にして、エチル7-ブロモ-4-オキソ-キノリジン-3-カルボキシレート(3.5g、収率17.1%)を黄色固体として得た。母液をシリカゲルフラッシュクロマトグラフィー(石油エーテル中EtOAc、10%から60%のグラジエント)によってさらに精製して、さらにエチル7-ブロモ-4-オキソ-キノリジン-3-カルボキシレート(0.5g、収率2.4%)を黄色固体として得た。MS (ESI):298.1 ([{81Br}M+H]+), 296.1([{79Br}M+H]+)。1H NMR (400 MHz, クロロホルム-d) δ ppm: 9.50 (d, 1 H), 8.41 (d, 1 H), 7.61 (dd, 1 H), 7.45 (d, 1 H), 6.65 (d, 1 H), 4.43 (q, 2 H), 1.43 (t, 3 H).
ステップ(c) エチル4-オキソ-7-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-4H-キノリジン-3-カルボキシレート(中間体B1)の調製
ジオキサン(60.0mL)中エチル7-ブロモ-4-オキソ-キノリジン-3-カルボキシレート(2.01g、6.79mmol、化合物B1.4)およびPin(6.95g、27.37mmol)の溶液に、AcOK(2.75g、28.02mmol)およびPd(dppf)Cl(148.0mg、0.202mmol)を添加し、得られた混合物をアルゴン下80℃で6時間撹拌した。反応混合物を室温に冷却し戻した後、反応混合物を水(200mL)で希釈し、DCM(100mL)で3回抽出した。合わせた有機層を無水NaSOで脱水し、濾過し、真空中で濃縮して、粗材料を得た。その粗材料をDCM(100mL)に再溶解し、濾過した。濾液を減圧下で濃縮して、粗生成物を得た。その粗生成物をMTBEと石油エーテルの混合物(50mL、10:1)で粉末にして、エチル4-オキソ-7-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-4H-キノリジン-3-カルボキシレート(2.35g、収率70%)を黄色固体として得た。MS (ESI):262.0 ([M-82+H]+)。(対応するボロン酸) 1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 9.37 (s, 1 H), 8.30-8.28 (d, 1 H), 7.87-7.81 (m, 2 H), 6.87-6.85 (d, 1 H), 4.27-4.21 (q, 2 H), 1.34 (s,12 H), 1.30 (t, 3 H).
方法B:
ステップ(a) ジエチル2-[1-エトキシ-2-(5-ヒドロキシ-2-ピリジル)エチル]プロパンジオエート(化合物B1.6)の調製
-78℃で撹拌した6-メチルピリジン-3-オール化合物B1.5(10.0g、91.63mmol、化合物B1.5)のTHF(100mL)溶液に、n-BuLi(80.64mL、201.59mmol)をゆっくり添加した。添加した後、反応混合物を-30℃で2時間撹拌した後、-78℃に冷却し戻し、次にエトキシメチレンマロン酸ジエチル(21.8g、100.8mmol)のTHF(40mL)溶液を滴下して加えた。得られた混合物を-30℃でもう1時間撹拌した後、飽和NHCl水溶液(30mL)および水(200mL)によってクエンチした。次いで、混合物をDCM(100mL)で3回抽出し、合わせた有機層をブライン(50mL)で洗浄し、無水NaSOで脱水し、濾過し、真空中で濃縮して、粗生成物を得た。次いで、その粗生成物をシリカゲルフラッシュクロマトグラフィー(5%~30%の石油エーテル中EtOAc)によって精製して、ジエチル2-[1-エトキシ-2-(5-ヒドロキシ-2-ピリジル)エチル]プロパンジオエート(15g、収率50.31%)を橙色油として得た。MS (ESI):326.3 ([M+H]+)。
ステップ(b) エチル7-ヒドロキシ-4-オキソ-キノリジン-3-カルボキシレート(化合物B1.7)の調製
ジエチル2-[1-エトキシ-2-(5-ヒドロキシ-2-ピリジル)エチル]プロパンジオエート(15g、46.1mmol、化合物B1.6)のキシレン(80mL、46.1mmol)懸濁液を140℃で16時間撹拌した。反応混合物を温度tに冷却した後、形成した沈澱物を濾過により回収した。濾過ケークをMTBE(50mL)で洗浄し、真空乾燥して、エチル7-ヒドロキシ-4-オキソ-キノリジン-3-カルボキシレート(5.7g、収率50.79%)を黄色粉末として得た。MS (ESI):234.2 ([M+H]+)。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 10.74 (s, 1 H), 8.81 (d, 1 H), 8.07 (d, 1 H), 7.89 (d, 1 H), 7.61 (dd, 1 H), 6.82 (d, 1 H), 4.23 (q, 2 H), 1.28 (t, 3 H).
ステップ(c) エチル4-オキソ-7-(トリフルオロメチルスルホニルオキシ)キノリジン-3-カルボキシレート(化合物B1.8)の調製
エチル7-ヒドロキシ-4-オキソ-キノリジン-3-カルボキシレート(4.0g、17.15mmol、化合物B1.7)のDCM(64mL)溶液に、0℃でトリエチルアミン(3.47g、34.3mmol)およびN,N-ビス(トリフルオロメチルスルホニル)アニリン(12.25g、34.3mmol)をゆっくり添加した。得られた混合物を0℃で1時間撹拌した後、飽和NaHCO水溶液(50mL)によってクエンチした。混合物をDCM(100mL)で2回抽出し、合わせた有機層をブライン(50mL)で洗浄し、無水NaSOで脱水し、濾過し、真空中で濃縮して、粗生成物を得た。その粗生成物をMTBE(15mL)で粉末にすることによって精製して、エチル4-オキソ-7-(トリフルオロメチルスルホニルオキシ)キノリジン-3-カルボキシレート(7.0g、収率94.97%)を黄色固体として得た。MS (ESI):366.1 ([M+H]+)。
ステップ(d) エチル4-オキソ-7-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-4H-キノリジン-3-カルボキシレート(中間体B1)の調製
エチル4-オキソ-7-(トリフルオロメチルスルホニルオキシ)キノリジン-3-カルボキシレート(6.5g、17.79mmol、化合物B1.8)の1,4-ジオキサン(100mL)溶液に、アルゴン下でPin(13.0g、51.19mmol)、AcOK(6.5g、66.23mmol)、Pd(dba)(650.0mg、0.710mmol)およびX-phos(650.0mg、1.36mmol)を添加し、得られた混合物を70℃で6時間撹拌した。反応混合物を室温に冷却し戻した後、混合物を水(100mL)で希釈し、DCMで3回抽出した。合わせた有機層を無水NaSOで脱水し、濾過し、減圧下で濃縮乾固した。残渣をDCM(100mL)に再懸濁し、濾過した。濾液を真空中で濃縮して、粗材料を得た。その粗材料をMTBEと石油エーテルの混合物(50mL、1:5)で粉末にして、エチル4-オキソ-7-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)キノリジン-3-カルボキシレート(5.9g、17.19mmol、収率72.46%)を黄色固体として得た。MS (ESI):262.0 ([M-82+H]+)。(ホウ酸)1H NMR (400 MHz, COCl3) δ ppm: 9.72 (s, 1 H), 8.39-8.37 (d, 1 H), 7.81-7.79 (d, 2 H), 7.50-7.47 (d, 1 H), 6.59-6.57 (d, 1 H), 4.42-4.37 (q, 2 H), 1.43-1.41 (t, 3 H), 1.37 (s,12 H).
中間体B2
エチル9-メチル-4-オキソ-7-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-4H-キノリジン-3-カルボキシレート
Figure 0007296992000026
表題の化合物を以下のスキームに従って合成した。
Figure 0007296992000027
ステップ(a) ジエチル2-(2-(5-ブロモ-3-メチルピリジン-2-イル)-1-エトキシエチリデン)マロネート(化合物B2.2)の調製
ビス(イソプロピル)アミン(4.9g、0.049mol)の無水THF(30mL)溶液に、-65℃でn-BuLi(21.6mL、THF中2.0M)を添加し、混合物をアルゴン下で1時間撹拌した。その後、5-ブロモ-2,3-ジメチル-ピリジン(5.0g、0.027mol、化合物B2.1)の無水THF(10.0mL)溶液をゆっくり添加し、得られた混合物をアルゴン下でもう1時間撹拌した。次いで、ジエチル2-(エトキシメチレン)プロパンジオエート(8.8g、0.041mol、化合物B2.1A)の無水THF(10.0mL)溶液をゆっくり添加し、合わせた反応混合物をアルゴン下でもう1時間撹拌した。反応混合物をNHCl水溶液(100mL)に注ぎ込み、EtOAc(100mL)によって3回抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、無水NaSOで脱水し、濾過し、真空中で濃縮して、粗生成物のジエチル2-(2-(5-ブロモ-3-メチルピリジン-2-イル)-1-エトキシエチリデン)マロネート(6.5g、収率60.2%)を得た。MS (ESI):402.0 ({79Br}M+H)+, 404.0 ({81Br}M+H)+。それをさらに精製することなくそのまま次のステップで使用した。
ステップ(b) エチル7-ブロモ-9-メチル-4-オキソ-4H-キノリジン-3-カルボキシレート(化合物B2.3)の調製
PPA(20mL)の溶液に、ジエチル2-(2-(5-ブロモ-3-メチルピリジン-2-イル)-1-エトキシエチリデン)マロネート(6.5g、0.016mol、化合物B2.2)を添加し、反応混合物を130℃で1時間撹拌した。反応混合物を室温に冷却した後、水(100mL)に注ぎ込み、EtOAc(75mL)によって3回抽出した。有機層をブラインで洗浄し、無水NaSOで脱水し、濾過し、真空中で濃縮して、粗生成物を得た。その粗生成物を分取HPLCによって精製して、エチル7-ブロモ-9-メチル-4-オキソ-4H-キノリジン-3-カルボキシレート(3.0g、収率59.6%)を固体として得た。MS (ESI)[(M)+]:309.9 ({79Br}M+H)+, 311.9 ({81Br}M+H)+。
ステップ(c) エチル9-メチル-4-オキソ-7-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-4H-キノリジン-3-カルボキシレート(中間体B2)の調製
ジオキサン(10mL)中エチル7-ブロモ-9-メチル-4-オキソ-4H-キノリジン-3-カルボキシレート(100mg、0.32mmol、化合物B2.3)、4,4,4’,4’,5,5,5’,5’-オクタメチル-2,2’-ビ(1,3,2-ジオキサボロラン)(164mg、0.65mmol)、KOAc(94mg、0.96mmol)、X-phos(30mg、0.06mmol)およびPd(dba)(57mg、0.06mmol)の混合物溶液をN下100℃で2時間撹拌した。反応混合物を室温に冷却し戻した後、EtOAc(50mL)で希釈し、濾過した。濾液を真空中で濃縮して、粗生成物を得た。その粗生成物を分取HPLC(添加剤として0.5%TFA)によって精製して、エチル9-メチル-4-オキソ-7-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-4H-キノリジン-3-カルボキシレート(75mg、収率85.2%)を固体として得た。MS (ESI):276.2 ([M-81]+)。
中間体B3
エチル4-オキソ-7-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-4H-キノリジン-3-カルボキシレート
Figure 0007296992000028
表題の化合物を以下のスキームに従って合成した。
Figure 0007296992000029
エチル7-ブロモ-4-オキソ-キノリジン-3-カルボキシレート(200.0mg、0.680mmol、化合物B1.4)のクロロホルム(5mL)溶液に、N-クロロスクシンイミド(120.0mg、0.810mmol)を添加し、得られた反応混合物を50℃で18時間撹拌した。反応混合物を室温に冷却した後、混合物をDCM(40mL)で希釈し、飽和NaHCO水溶液(40mL)で2回、ブライン(40mL)で2回洗浄した。次いで、有機層を無水NaSOで脱水し、濾過し、真空中で濃縮して、粗生成物を得た。その粗生成物をTBMEと石油エーテルの混合物(20mL、10:1)で粉末にして、エチル7-ブロモ-1-クロロ-4-オキソ-キノリジン-3-カルボキシレート(195mg、0.590mmol、収率87.34%)を黄色固体として得た。MS (ESI):331.8 [{35Cl+81Br}&{37Cl+79Br}(M+H)]+1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm: 9.56 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 8.48 (s, 1H), 7.95-7.93 (d, J = 9.6 Hz, 1H), 7.80-7.77 (d, J = 9.6, 2.0 Hz, 1H), 4.50-4.39 (q, J = 6.8 Hz, 2H), 1.43-1.40 (t, J = 6.8 Hz, 3H).
中間体B4
エチル7-ブロモ-9-フルオロ-4-オキソ-4H-キノリジン-3-カルボキシレート
Figure 0007296992000030
表題の化合物を以下のスキームに従って合成した。
Figure 0007296992000031
ステップ(a) 5-ブロモ-3-フルオロ-2-メチルピリジン塩酸塩(化合物B4.3)の調製
1,4-ジオキサン(90mL)中2,4,6-トリメチル-1,3,5,2,4,6-トリオキサトリボリナン(8.87g、70.62mmol、2当量)、2,5-ジブロモ-3-フルオロピリジン(9.0g、35.31mmol、1当量)、Pd(PhP)(2.04g、1.77mmol、0.050当量)およびKCO(14.64g、105.93mmol、3当量)の混合物溶液を、Ar下100℃で16時間撹拌した。反応混合物を室温に冷却した後、40mLのEtOAcで希釈し、濾過した。濾液をブライン(20mL)で洗浄し、無水NaSOで脱水し、濾過した。EtOAc中4M HCl(20mL)を添加し、得られた溶液を減圧下で蒸発乾固した。次いで、残渣をEtOAc(10mL)およびTBME(10mL)で処理し、沈澱物を真空濾過により回収して、5-ブロモ-3-フルオロ-2-メチルピリジン塩酸塩(4.8g、21.19mmol、収率33.61%)を黄色固体として得た。MS (ESI):189.9 ([{79Br}M+H]+), 191.9 ([{81Br} +H]+)。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 8.47 (s, 1 H), 8.10 (dd, J=9.22, 1.82 Hz, 1 H), 2.42 (d, J=3.01 Hz, 3 H).
ステップ(b) 5-ブロモ-3-フルオロ-2-メチル-4-(トリメチルシリル)ピリジン(化合物B4.4)の調製
ビス(イソプロピル)アミン(0.5mL、3.53mmol、1.6当量)のTHF(2mL)溶液に、N下-75℃でヘキサン中n-ブチルリチウム(1.41mL、3.53mmol)を添加した。混合物溶液を-75℃で0.5時間撹拌した後、N下-75℃で5-ブロモ-3-フルオロ-2-メチルピリジン塩酸塩(500.0mg、2.21mmol)のTHF(6mL)懸濁液に添加した。混合物を-75℃で0.5時間撹拌した後、THF(2mL)中トリメチルクロロシラン(479.71mg、4.42mmol)を注射器で添加し、得られた反応混合物を-75℃でさらに1時間撹拌した。反応混合物を室温まで温めた後、混合物をNHCl水溶液(50mL)に注ぎ込み、EtOAc(50mL)で2回抽出した。有機層を無水NaSOで脱水し、濾過し、真空中で濃縮して、粗生成物を得た。その粗生成物を分取HPLC(添加剤としてNH.HO)によって精製して、5-ブロモ-3-フルオロ-2-メチル-4-(トリメチルシリル)ピリジン(化合物B4.4)(860mg、3.28mmol、収率49.5%)を無色油として得た。MS (ESI):262.0 ([{79Br}M+H]+), 264.0 ([{81Br} +H]+)。1H NMR (400 MHz, クロロホルム-d) δ ppm 8.36 (s, 1 H), 2.45 (d, J=3.42 Hz, 3 H), 0.48 (d, J=2.20 Hz, 9 H).
ステップ(c) ジエチル2-(2-(5-ブロモ-3-フルオロ-4-(トリメチルシリル)ピリジン-2-イル)-1-エトキシエチル)マロネート(化合物B4.6)の調製
ビス(イソプロピル)アミン(0.4mL、2.85mmol)のTHF(2mL)溶液に、N下-75℃でヘキサン中n-ブチルリチウム(1.14mL、2.85mmol)を添加した。得られた溶液を-75℃で0.5時間撹拌した後、5-ブロモ-3-フルオロ-2-メチル-4-(トリメチルシリル)ピリジン(680.0mg、2.59mmol)のTHF(7mL)溶液を添加し、混合物を-75℃でさらに0.5時間撹拌した。その後、THF(1mL)中ジエチル2-(エトキシメチレン)マロネート(616.88mg、2.85mmol)を滴下して加え、反応混合物を-75℃でさらに1時間撹拌した。反応混合物を室温まで温めた後、NHCl水溶液(30mL)に注ぎ込み、EtOAc(30mL)で2回抽出した。有機層を無水NaSOで脱水し、濾過し、真空中で濃縮して、粗生成物のジエチル2-(2-(5-ブロモ-3-フルオロ-4-(トリメチルシリル)ピリジン-2-イル)-1-エトキシエチル)マロネート(1240mg、2.59mmol、収率81.95%)を黄色油として得た。MS (ESI):478.1 ([{79Br}M+H]+), 490.1 ([{81Br} +H]+)。1H NMR (400 MHz, クロロホルム-d) δ ppm 8.40 (s, 1 H), 4.40 - 4.47 (m, 1 H), 4.20 (五重線, J=7.00 Hz, 4 H), 3.67 (d, J=8.56 Hz, 1 H), 3.39 - 3.54 (m, 2 H), 3.09 - 3.21 (m, 2 H), 1.27 (t, J=7.15 Hz, 6 H), 1.00 (t, J=6.97 Hz, 3 H), 0.47 (s, 9 H).それをさらに精製することなくそのまま次のステップで使用した。
ステップ(d) エチル7-ブロモ-9-フルオロ-4-オキソ-8-(トリメチルシリル)-4H-キノリジン-3-カルボキシレート(化合物B4.7)の調製
2-(2-(5-ブロモ-3-フルオロ-4-(トリメチルシリル)ピリジン-2-イル)-1-エトキシエチル)マロネート(350mg、0.730mmol)、酢酸(0.5mL)およびポリリン酸(1mL)の混合物溶液を130℃で0.75時間撹拌した。反応混合物を室温に冷却し戻した後、EtOAc(30mL)および氷冷水(30mL)で処理した。水性相をさらにEtOAc(30mL)で抽出した後、合わせた有機層を無水NaSOで脱水し、濾過し、真空中で濃縮して、粗生成物のエチル7-ブロモ-9-フルオロ-4-オキソ-8-(トリメチルシリル)-4H-キノリジン-3-カルボキシレートを暗褐色油(収率63.9%)として得た。MS (ESI):386.0 ([{79Br}M+H]+), 388.0 ([{81Br} +H]+)。
ステップ(e) エチル7-ブロモ-9-フルオロ-4-オキソ-4H-キノリジン-3-カルボキシレート(中間体B4)の調製
THF(10mL)中エチル7-ブロモ-9-フルオロ-4-オキソ-8-(トリメチルシリル)-4H-キノリジン-3-カルボキシレート(950mg、2.46mmol)およびテトラブチルアンモニウムフルオリド(4.92mL、4.92mmol、THF中?M)の溶液を15℃で1時間撹拌した。その後、反応混合物を水(30mL)で希釈し、EtOAc(50mL)で2回抽出した。合わせた有機層を真空中で濃縮して、粗生成物を得た。その粗生成物を分取HPLC(添加剤としてNH.HO)によって精製して、エチル7-ブロモ-9-フルオロ-4-オキソ-4H-キノリジン-3-カルボキシレート(330mg、1.05mmol、収率34.18%)を黄色固体として得た。MS (ESI):314.0 ([{79Br}M+H]+), 316.0 ([{81Br} +H]+)。
中間体B5
エチル7-ブロモ-1-((ジメチルアミノ)メチル)-4-オキソ-4H-キノリジン-3-カルボキシレート
Figure 0007296992000032
表題の化合物を以下のスキームに従って合成した。
Figure 0007296992000033
ステップ(a) エチル7-ブロモ-1-ホルミル-4-オキソ-4H-キノリジン-3-カルボキシレート(化合物B5.2)の調製
POCl(1.3g、8.45mmol)を0℃でDMF(5.0mL)に添加し、混合物を0℃で0.5時間撹拌した後、エチル7-ブロモ-4-オキソ-4H-キノリジン-3-カルボキシレート(500.0mg、1.69mmol)を添加し、得られた反応混合物を25℃で3時間撹拌させた。次いで、反応混合物を1N NaCO水溶液(100mL)に注ぎ込み、EtOAc(50mL)によって3回抽出した。有機相を1N CaCl水溶液(50mL)で5回、ブライン(50mL)で3回洗浄した後、真空中で濃縮して、粗生成物を得た。その粗生成物を50mLのMeOH中で粉末にして、エチル7-ブロモ-1-ホルミル-4-オキソ-4H-キノリジン-3-カルボキシレート(400.0mg、収率73.1%)を黄色固体として得た。MS (ESI):324.0 ([{79Br}M+H]+), 326.0 ([{81Br}M+H]+)。
ステップ(b) エチル7-ブロモ-1-((ジメチルアミノ)メチル)-4-オキソ-4H-キノリジン-3-カルボキシレート(中間体B5)の調製
エチル7-ブロモ-1-ホルミル-4-オキソ-4H-キノリジン-3-カルボキシレート(150.0mg、0.460mmol)のTHF(15mL)溶液に、THF中ジメチルアミン(1.16mL、2.31mmol)およびAcOH(69.5mg、1.16mmol)を添加した。それを50℃で4時間撹拌した後、NaBH(OAc)(294.2mg、1.39mmol)を添加し、得られた反応混合物を15℃で12時間さらに撹拌した。次いで、それを真空中で濃縮して、粗生成物を得た。次いで、その粗生成物をシリカゲルフラッシュクロマトグラフィー(添加剤として0.5%FA)によって精製して、エチル7-ブロモ-1-((ジメチルアミノ)メチル)-4-オキソ-4H-キノリジン-3-カルボキシレート(140mg、収率74.24%)を黄色固体として得た。MS (ESI):353.0 ([{79Br}M+H]+), 355.0 ([{81Br}M+H]+)。
中間体B6
エチル7-ブロモ-1-メチル-4-オキソ-キノリジン-3-カルボキシレート
Figure 0007296992000034
表題の化合物を以下のスキームに従って合成した。
Figure 0007296992000035
ステップ(a) エチル-7-ブロモ-1-ヨード-4-オキソ-キノリジン-3-カルボキシレート(化合物B6.2)の調製
エチル7-ブロモ-4-オキソ-4H-キノリジン-3-カルボキシレート(1.00g、3.38mmol、化合物B6.1)のDMF(15mL)溶液に、N-ヨードスクシンイミド(1.90g、8.44mmol)を添加した。反応混合物を40℃で2時間撹拌した後、10%NaSO水溶液(150mL)に注ぎ込み、さらに30分間撹拌した。得られた黄色沈澱物を濾過により回収し、濾過ケークを5%NaSO水溶液(20mL)および水(20mL)によって洗浄した。濾過ケークを真空乾燥して、エチル7-ブロモ-1-ヨード-4-オキソ-キノリジン-3-カルボキシレート(1200mg、2.84mmol、収率80.84%)を暗褐色固体として得た。MS (ESI):422.1 ([{79Br}M+H]+), 424.1 ([{81Br}M+H]+)。
ステップ(b) エチル7-ブロモ-1-メチル-4-オキソ-キノリジン-3-カルボキシレート(中間体B6)の調製
1,4-ジオキサン(5mL)中エチル7-ブロモ-1-ヨード-4-オキソ-キノリジン-3-カルボキシレート(150.0mg、0.360mmol、化合物B6.2)、トリメチルボロキシン(178.47mg、1.42mmol)およびNaCO(188.36mg、1.78mmol)の混合物に、グローブボックスにおいてアルゴン下でPd/C(30.26mg、0.280mmol、0.800当量)を添加し、反応混合物を90℃で10時間撹拌した。反応混合物を室温に冷却した後、EtOAc(100mL)によって希釈し、濾過した。濾液を真空中で濃縮して、粗生成物を得た。その粗生成物を分取HPLC(添加剤としてTFA)によって精製して、エチル7-ブロモ-1-メチル-4-オキソ-キノリジン-3-カルボキシレート(中間体B6)(50mg、0.160mmol、収率45.36%)を黄色固体として得た。MS (ESI):310.1 ([{79Br}M+H]+)。
中間体B7
エチル7-ブロモ-1-シクロプロピル-4-オキソ-キノリジン-3-カルボキシレート
Figure 0007296992000036
トリメチルボロキシンをシクロプロピルボロン酸(326mg、3.79mmol)に置き換えて、分取TLC(DCM:MeOH=30:1)精製後にエチル7-ブロモ-1-シクロプロピル-4-オキソ-キノリジン-3-カルボキシレート(52mg、0.150mmol、収率31.36%)を黄色固体として得ることによって、エチル7-ブロモ-1-メチル-4-オキソ-キノリジン-3-カルボキシレート(中間体B6)の調製に類似して、表題化合物を調製した。MS (ESI):338.1 ([{79Br}M+H]+)。
中間体B8
エチル7-ブロモ-4-オキソ-1-(トリフルオロメチル)キノリジン-3-カルボキシレート
Figure 0007296992000037
DMF(8mL)中7-ブロモ-1-ヨード-4-オキソ-キノリジン-3-カルボキシレート(200mg、0.47mmol、化合物B6.2)およびメチル2,2-ジフルオロ-2-(フルオロスルホニル)アセテート(300mg、1.56mmol、化合物B8.1)の溶液に、グローブボックスにおいてアルゴン下でCuI(271mg、1.42mmol)を添加した。反応混合物を70℃で3時間撹拌した後、室温に冷却し戻し、EtOAc(100mL)で希釈し、濾過した。濾液を真空中で濃縮して、粗生成物を得た。その粗生成物を分取TLC(DCM:MeOH=30:1)によって精製して、エチル7-ブロモ-4-オキソ-1-(トリフルオロメチル)キノリジン-3-カルボキシレート(110mg、0.30mmol、収率60.15%)を黄色固体として得た。
MS (ESI):364.1 ([{79Br}M+H]+)。
中間体B9
エチル7-ブロモ-1-(モルホリノメチル)-4-オキソ-4H-キノリジン-3-カルボキシレート
Figure 0007296992000038
エチル7-ブロモ-1-ホルミル-4-オキソ-4H-キノリジン-3-カルボキシレート(150mg、0.46mmol、化合物B5.2)のTHF(20mL)溶液に、モルホリン(202mg、2.31mmol)を添加した。混合物を70℃で12時間撹拌した後、NaBH(OAc)(117.7mg、0.560mmol)およびAcOH(55.58mg、0.930mmol)を添加し、反応混合物を15℃でもう12時間撹拌した。次いで、混合物溶液を真空中で濃縮して、粗生成物を得た。その粗生成物をシリカゲルフラッシュクロマトグラフィー(添加剤として0.5%FA)によって精製して、エチル7-ブロモ-1-(モルホリノメチル)-4-オキソ-4H-キノリジン-3-カルボキシレート(140mg、収率74.24%)を黄色固体として得た。MS (ESI):395.1 ([{79Br}M+H]+), 397.1 ([{81Br}M+H]+)。
中間体B10
エチル4-オキソ-1-(ピロリジン-1-イルメチル)-7-(((トリフルオロメチル)スルホニル)オキシ)-4H-キノリジン-3-カルボキシレート
Figure 0007296992000039
表題の化合物を以下のスキームに従って合成した。
Figure 0007296992000040
ステップ(a) エチル1-ホルミル-4-オキソ-7-(((トリフルオロメチル)スルホニル)オキシ)-4H-キノリジン-3-カルボキシレート(化合物B10.2)の調製
POCl(0.51mL、5.48mmol)を0℃でDMF(30.0mL)に添加し、混合物を0℃で0.5時間撹拌した後、エチル4-オキソ-7-(((トリフルオロメチル)スルホニル)オキシ)-4H-キノリジン-3-カルボキシレート(400.0mg、1.1mmol)を添加した。反応混合物を温め、40℃で12時間撹拌した。反応混合物を室温に冷却した後、1N NaCO水溶液(100mL)に注ぎ込み、EtOAc(50mL)によって3回抽出した。次いで、合わせた有機相を1N CaCl水溶液(50mL)で5回、ブライン(50mL)で3回洗浄し、真空中で濃縮して、粗生成物を得た。その粗生成物を50mLのMeOH中で粉末にして、エチル1-ホルミル-4-オキソ-7-(((トリフルオロメチル)スルホニル)オキシ)-4H-キノリジン-3-カルボキシレート(400.0mg、収率74.3%)を黄色固体として得た。MS (ESI):393.9 ([M+H]+)。
ステップ(b) エチル4-オキソ-1-(ピロリジン-1-イルメチル)-7-(((トリフルオロメチル)スルホニル)オキシ)-4H-キノリジン-3-カルボキシレート(中間体B10)の調製
エタノール(5mL)中エチル1-ホルミル-4-オキソ-7-(((トリフルオロメチル)スルホニル)オキシ)-4H-キノリジン-3-カルボキシレート(50.0mg、0.13mmol)およびピロリジンの溶液に、酢酸(0.2mL、3.5mmol)を添加し、混合物をN下50℃で4時間撹拌した。それを室温に冷却した後、NaBHCN(47.93mg、0.760mmol、6当量)を添加し、得られた混合物を15℃でもう12時間撹拌した。混合物を真空中で濃縮して、粗生成物を得た。その粗生成物をシリカゲルフラッシュクロマトグラフィー(添加剤としてFA)によって精製して、エチル4-オキソ-1-(ピロリジン-1-イルメチル)-7-(((トリフルオロメチル)スルホニル)オキシ)-4H-キノリジン-3-カルボキシレート(47mg、収率74.41%)を黄色固体として得た。MS (ESI):449.1 (M+H]+)。
中間体C1
(4R)-cis-N,N-ジメチル-1,2,3,3a,4,5,6,6a-オクタヒドロシクロペンタ[c]ピロール-4-アミン
Figure 0007296992000041
表題の化合物を以下のスキームに従って合成した。
Figure 0007296992000042
ステップ(a) tert-ブチル-(4R)-cis-(ジメチルアミノ)-3,3a,4,5,6,6a-ヘキサヒドロ-1H-シクロペンタ[c]ピロール-2-カルボキシレート(化合物C1.2)の調製
メタノール(10mL)中tert-ブチルrac-(3aR,4R,6aS)-4-アミノ-3,3a,4,5,6,6a-ヘキサヒドロ-1H-シクロペンタ[c]ピロール-2-カルボキシレート(900mg、3.98mmol、化合物C1.1)とホルムアルデヒド(900mg、8.99mmol)の混合物に、NaBHCN(500mg、7.95mmol)を添加し、混合物を30℃で16時間撹拌した。その後、反応混合物を真空中で濃縮して、粗生成物を得た。次いで、その粗生成物を分取HPLCによって精製して、cis-tert-ブチル-(4R)-cis-(ジメチルアミノ)-3,3a,4,5,6,6a-ヘキサヒドロ-1H-シクロペンタ[c]ピロール-2-カルボキシレート(650mg、収率64.26%)を無色油として得た。MS (ESI):255.3 [(M+H)+]。
ステップ(b) (4R)-cis-N,N-ジメチル-1,2,3,3a,4,5,6,6a-オクタヒドロシクロペンタ[c]ピロール-4-アミン(中間体C1)の調製
tert-ブチル-(4R)-cis-(ジメチルアミノ)-3,3a,4,5,6,6a-ヘキサヒドロ-1H-シクロペンタ[c]ピロール-2-カルボキシレート(200mg、0.79mmol、化合物C1.2)のDCM(3mL)溶液に、TFA(0.33mL、4.33mmol)を添加し、混合物を25℃で1時間撹拌した。次いで、反応混合物を真空中で濃縮して、粗生成物の(4R)-cis-N,N-ジメチル-1,2,3,3a,4,5,6,6a-オクタヒドロシクロペンタ[c]ピロール-4-アミン(121.28mg、収率100%)を無色油として得た。それをさらに精製することなくそのまま次のステップで使用した。
中間体C2
cis-N,N-ジメチル-1,2,3,3a,4,5,6,6a-オクタヒドロシクロペンタ[c]ピロール-4-アミン
Figure 0007296992000043
表題の化合物を以下のスキームに従って合成した。
Figure 0007296992000044
ステップ(a) cis-tert-ブチル3-(ジメチルアミノ)-2,3,3a,4,6,6a-ヘキサヒドロフロ[2,3-c]ピロール-5-カルボキシレート(化合物C2.2)の調製
tert-ブチルrac-(3aS,6aS)-3-オキソ-3a,4,6,6a-テトラヒドロフロ[2,3-c]ピロール-5-カルボキシレート(700mg、3.08mmol、化合物C2.1)のメタノール(10mL)溶液に、ジメチルアミン(7.7mL、15.4mmol、2.0M THF溶液)を添加した。混合物を25℃で1時間撹拌した後、NaBHCN(581mg、9.25mmol)をゆっくり添加し、得られた混合物をN雰囲気下でもう16時間撹拌した。次いで、混合物をEtOAc(80mL)で希釈し、有機層を水(30mL)、ブライン(30mL)で洗浄し、無水NaSOで脱水し、濾過し、真空中で濃縮して、粗生成物のcis-tert-ブチル3-(ジメチルアミノ)-2,3,3a,4,6,6a-ヘキサヒドロフロ[2,3-c]ピロール-5-カルボキシレート(600mg、収率75.99%)を無色油として得た。MS (ESI):257.2 [(M+H)+]。それをさらに精製することなくそのまま次のステップで使用した。
ステップ(b) cis-N,N-ジメチル-3,3a,4,5,6,6a-ヘキサヒドロ-2H-フロ[2,3-c]ピロール-3-アミン塩酸塩(中間体C2)の調製
cis-tert-ブチル3-(ジメチルアミノ)-2,3,3a,4,6,6a-ヘキサヒドロフロ[2,3-c]ピロール-5-カルボキシレート(600mg、2.34mmol、化合物C2.2)のHCl/EtOAc(10mL、4M)溶液を25℃で16時間撹拌した後、真空中で濃縮して、粗生成物のcis-N,N-ジメチル-3,3a,4,5,6,6a-ヘキサヒドロ-2H-フロ[2,3-c]ピロール-3-アミン塩酸塩(300mg、収率66.52%)を白色固体として得た。MS (ESI):157.2 [(M+H)+]。それをさらに精製することなくそのまま次のステップで使用した。
中間体C3
(4S)-cis-N,N-ジメチル-1,2,3,3a,4,5,6,6a-オクタヒドロシクロペンタ[c]ピロール-4-アミン
Figure 0007296992000045
(4R)-cis-tert-ブチル4-アミノヘキサヒドロシクロペンタ[c]ピロール-2(1H)-カルボキシレート(化合物C1.1)を(4S)-cis-tert-ブチル4-アミノヘキサヒドロシクロペンタ[c]ピロール-2(1H)-カルボキシレートに置き換えることによって、中間体C1に類似して、表題化合物を調製した。
中間体C4
3a,5-ジメチルオクタヒドロピロロ[3,4-b]ピロール
Figure 0007296992000046
表題の化合物を以下のスキームに従って合成した。
Figure 0007296992000047
ステップ(a) (1-ベンジル-5-メチルオクタヒドロピロロ[3,4-b]ピロール-3a-イル)メタノール(化合物C4.2)の調製
5-tert-ブチル3a-エチル1-ベンジルヘキサヒドロピロロ[3,4-b]ピロール-3a,5(1H)-ジカルボキシレート(800mg、2.14mmol)のTHF(2.0mL)溶液に、LiAlH(815mg、21.4mmol)を添加し、得られた混合物を60℃で3時間撹拌した。反応混合物を0℃に冷却した後、EtOAc(10mL)に注ぎ込み、次にMgSOを添加した。混合物をさらに1時間撹拌した後、濾過し、濾液を真空中で濃縮して、粗生成物の(1-ベンジル-5-メチルオクタヒドロピロロ[3,4-b]ピロール-3a-イル)メタノール(450mg、粗製物)を無色油として得た。MS (ESI):247.1 (M+H)+。それをさらに精製することなくそのまま次のステップで使用した。
ステップ(b) (1-ベンジル-5-メチルオクタヒドロピロロ[3,4-b]ピロール-3a-イル)メチル4-メチルベンゼンスルホネート(化合物C4.3)の調製
DCM(5.0mL)中(1-ベンジル-5-メチルオクタヒドロピロロ[3,4-b]ピロール-3a-イル)メタノール(700.0mg、2.84mmol、化合物C4.2)、TsCl(650.0mg、3.41mmol)およびTEA(862.2mg、8.52mmol)の混合物溶液に、DMAP(69.0mg、0.568mmol)を添加し、得られた混合物を28℃で3時間撹拌した。次いで、反応混合物をEtOAc(50.0mL)で希釈し、濾過した。濾液を真空中で濃縮して、粗生成物の(1-ベンジル-5-メチルオクタヒドロピロロ[3,4-b]ピロール-3a-イル)メチル4-メチルベンゼンスルホネート(900.0mg、収率79.08%)を黄色油として得た。MS (ESI):401.1 (M+H)+。それをさらに精製することなくそのまま次のステップで使用した。
ステップ(c) 1-ベンジル-3a,5-ジメチルオクタヒドロピロロ[3,4-b]ピロール(化合物C4.4)の調製
(1-ベンジル-5-メチルオクタヒドロピロロ[3,4-b]ピロール-3a-イル)メチル4-メチルベンゼンスルホネート(900.0mg、2.25mmol、化合物C4.3)のTHF(15.0mL)溶液に、0℃でLiAlH(853.0mg、22.5mmol)をゆっくり添加した。添加した後、混合物を温め、70℃で12時間撹拌した。その後、反応混合物をTHF(300.0mL)で希釈し、氷水浴下でHO(0.85mL)、10%NaOH水溶液(1.70mL)およびHO(0.85mL)をゆっくり続けて添加した。さらにEtOAc(300mL)を添加した後、次いで混合物溶液を濾過した。濾液を無水NaSOで脱水し、濾過し、真空中で濃縮して、粗生成物を得た。その粗生成物をシリカゲルフラッシュクロマトグラフィー(石油エーテル:EtOAc=10:1~1:2、添加剤として1%NH・HO)によって精製して、1-ベンジル-3a,5-ジメチルオクタヒドロピロロ[3,4-b]ピロール(400.0mg、収率77.28%)を黄色油として得た。MS (ESI):231.0 (M+H)+
ステップ(d) 3a,5-ジメチルオクタヒドロピロロ[3,4-b]ピロール(中間体C4)の調製
1-ベンジル-3a,5-ジメチルオクタヒドロピロロ[3,4-b]ピロール(400.0mg、0.521mmol、化合物C4.4)のEtOH(5.0mL)溶液に、Pd(OH)/C(400.0mg、HO中50%)を添加した。懸濁液を真空下で脱気し、Hで数回パージした後、反応混合物をH雰囲気(20psi)下60℃で2時間撹拌した。反応混合物を室温に冷却し戻した後、セライトで濾過し、濾液を真空中で濃縮して、粗生成物の3a,5-ジメチルオクタヒドロピロロ[3,4-b]ピロール(200.0mg、収率82.13%)を淡黄色油として得た。MS (ESI):141.0 ([M+H]+)。それをさらに精製することなくそのまま次のステップで使用した。
中間体C5
cis-1-メチルオクタヒドロピロロ[3,4-b]ピロール
Figure 0007296992000048
表題の化合物を以下のスキームに従って合成した。
Figure 0007296992000049
ステップ(a) tert-ブチルcis-1-メチル-2,3,3a,4,6,6a-ヘキサヒドロピロロ[3,4-b]ピロール-5-カルボキシレート(化合物C5.2)の調製
Pd/C(50.0mg、0.240mmol、0.100当量)のメタノール(0.500mL)溶液に、N下でcis-tert-ブチル(2,3,3a,4,6,6a-ヘキサヒドロ-1H-ピロロ[3,4-b]ピロール-5-カルボキシレート(500.0mg、2.36mmol)およびMeOH中HCHO(706.58mg、23.55mmol)を添加した。懸濁液を真空下で脱気し、Hで3回パージした後、Hバルーン下25℃で16時間撹拌した。その後、反応混合物をセライトで濾過し、濾液を真空中で濃縮して、粗生成物のtert-ブチルcis-1-メチル-2,3,3a,4,6,6a-ヘキサヒドロピロロ[3,4-b]ピロール-5-カルボキシレート(500mg、2.21mmol、収率93.8%)を無色油として得た。それをさらに精製することなくそのまま次のステップで使用した。
ステップ(b) cis-1-メチルオクタヒドロピロロ[3,4-b]ピロール(中間体C5)の調製
HCl/MeOH(20.0mL、80mmol、2M)中tert-ブチルcis-1-メチル-2,3,3a,4,6,6a-ヘキサヒドロピロロ[3,4-b]ピロール-5-カルボキシレート(500.0mg、2.21mmol、化合物C5.2)の混合物を25℃で1時間撹拌した。その後、混合物を真空中で濃縮して、粗生成物の1-メチル-3,3a,4,5,6,6a-ヘキサヒドロ-2H-ピロロ[3,4-b]ピロール(300mg、2.38mmol、収率107.6%)を黄色油として得た。それをさらに精製することなくそのまま次のステップで使用した。
中間体C6
(1R,5S,6S)-N,N-ジメチル-3-アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン-6-アミン塩酸塩
Figure 0007296992000050
表題の化合物を以下のスキームに従って合成した。
Figure 0007296992000051
ステップ(a) (1R,5S,6S)-tert-ブチル6-(ジメチルアミノ)-3-アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン-3-カルボキシレート(化合物C6.2)の調製
(1R,5S,6S)-tert-ブチル6-アミノ-3-アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン-3-カルボキシレート(400.0mg、2.017mmol)の無水EtOH(10.0mL)溶液に、HCOH/EtOH(1.64g、20.17mmol、HO中37%)および10%Pd/C(431.0mg、0.403mmol、50%HO)を添加した。懸濁液を真空下で脱気し、Hで数回パージした後、H雰囲気(20psi)下25℃で12時間撹拌した。次いで、混合物を濾過し、濾液を真空中で濃縮して、粗生成物の(1R,5S,6S)-tert-ブチル6-(ジメチルアミノ)-3-アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン-3-カルボキシレート(450.0mg、収率98.2%)を白色固体として得た。MS (ESI):227.1 ([M+H]+)。それをさらに精製することなくそのまま次のステップで使用した。
ステップ(b) (1R,5S,6S)-N,N-ジメチル-3-アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン-6-アミン塩酸塩(中間体C6)の調製
(1R,5S,6S)-tert-ブチル6-(ジメチルアミノ)-3-アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン-3-カルボキシレート(400.0mg、1.77mmol、化合物C6.2)のHCl/ジオキサン(2mL、4M)溶液を25℃で3時間撹拌した。その後、次いで、混合物を真空中で濃縮して、粗生成物の(1R,5S,6S)-N,N-ジメチル-3-アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン-6-アミン塩酸塩(400.0mg)を褐色油として得た。MS (ESI):127.1 ([M+H]+)。それをさらに精製することなくそのまま次のステップで使用した。
中間体C7
cis-1-メチル-2,3,3a,4,5,6,7,7a-オクタヒドロピロロ[2,3-c]ピリジン塩酸塩
Figure 0007296992000052
cis-tert-ブチル(2,3,3a,4,6,6a-ヘキサヒドロ-1H-ピロロ[3,4-b]ピロール-5-カルボキシレート(化合物C5.1)をcis-tert-ブチルヘキサヒドロ-1H-ピロロ[2,3-c]ピリジン-6(2H)-カルボキシレートに置き換えることによって、中間体C5に類似して、表題化合物を調製した。
中間体C8
(S)-N,N-ジメチル-1-(モルホリン-2-イル)メタンアミン塩酸塩
Figure 0007296992000053
表題の化合物を以下のスキームに従って合成した。
Figure 0007296992000054
ステップ(a) (S)-tert-ブチル2-((トシルオキシ)メチル)モルホリン-4-カルボキシレート(化合物C8.2)の調製
(S)-tert-ブチル2-(ヒドロキシメチル)モルホリン-4-カルボキシレート(1.0g、4.6mmol、化合物C8.1)のDCM(5mL)溶液に、p-トルエンスルホニルクロリド(0.97g、5.06mmol)、トリエチルアミン(0.64mL、4.6mmol)および4-ジメチルアミノピリジン(56.23mg、0.460mmol)を添加し、得られた反応混合物を25℃で16時間撹拌した。混合物を20mLのEtOAcで希釈し、濾過し、次いで濾液を真空中で濃縮して、粗生成物の(S)-tert-ブチル2-((トシルオキシ)メチル)モルホリン-4-カルボキシレート(2g、5.38mmol、収率95.92%)を得た。MS (ESI):394.2 ([M+Na]+)。それをさらに精製することなくそのまま次のステップで使用した。
ステップ(b) (R)-tert-ブチル2-((ジメチルアミノ)メチル)モルホリン-4-カルボキシレート(化合物C8.3)の調製
(S)-tert-ブチル2-((トシルオキシ)メチル)モルホリン-4-カルボキシレート(1.9g、5.12mmol、1当量)とジメチルアミン/THF(20.46mL、40.92mmol)の混合物溶液を60℃で24時間撹拌した。反応混合物を室温に冷却し戻した後、真空中で濃縮して、粗生成物を得た。その粗生成物をシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーによって精製して、(R)-tert-ブチル2-((ジメチルアミノ)メチル)モルホリン-4-カルボキシレート(1g、4.09mmol、収率80.01%)を黄色油として得た。MS (ESI):245.1 ([M+H]+)。1H NMR (400 MHz, クロロホルム-d) δ ppm 3.73 - 4.00 (m, 3 H), 3.47 - 3.59 (m, 2 H), 2.45 - 2.64 (m, 3 H), 2.19 - 2.32 (m, 7 H), 1.47 (s, 9 H).
ステップ(c) (S)-N,N-ジメチル-1-(モルホリン-2-イル)メタンアミン塩酸塩(中間体C8)の調製
(R)-tert-ブチル2-((ジメチルアミノ)メチル)モルホリン-4-カルボキシレート(1.0g、4.09mmol)のHCl/1,4-ジオキサン(5.0mL、20mmol、4M)溶液を25℃で4時間撹拌した。その後、混合物を20mLのEtOAcで希釈し、濾過した。濾過ケークを真空乾燥して、粗生成物の(S)-N,N-ジメチル-1-(モルホリン-2-イル)メタンアミン塩酸塩(620mg、3.43mmol、収率83.84%)を白色固体として得た。それをさらに精製することなくそのまま次のステップで使用した。
中間体C9
(R)-N,N-ジメチル-1-(モルホリン-2-イル)メタンアミン塩酸塩
Figure 0007296992000055
(S)-tert-ブチル2-(ヒドロキシメチル)モルホリン-4-カルボキシレート(化合物C8.1)を(R)-tert-ブチル2-(ヒドロキシメチル)モルホリン-4-カルボキシレートに置き換えることによって、中間体C8に類似して、表題化合物を調製した。
実施例1.01
7-(4-(ジメチルアミノ)-5,6-ジフルオロ-8-(メチルアミノ)-9H-ピリド[2,3-b]インドール-3-イル)-4-オキソ-4H-キノリジン-3-カルボン酸
Figure 0007296992000056
ステップ(a) tert-ブチルN-[3-クロロ-4-(ジメチルアミノ)-5,6-ジフルオロ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-8-イル]-N-メチル-カルバメートの調製
Figure 0007296992000057
DMSO(6.0mL)中tert-ブチルN-(3,4-ジクロロ-5,6-ジフルオロ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-8-イル)-N-メチル-カルバメート(中間体A2、2.80g、6.96mmol、表1中の「コア」)およびDIPEA(11.69g、90.48mmol)の溶液に、N-メチルメタンアミン塩酸塩(5.60g、69.60mmol、表1中の「アミン」)を添加し、反応溶液を100℃で18時間撹拌した。混合物を室温に冷却し戻した後、水(150mL)に注ぎ込み、EtOAc(100mL)で2回抽出した。合わせた有機層をブライン(100mL)で3回洗浄し、無水NaSOで脱水し、濾過し、真空中で濃縮して、粗生成物を得た。その粗生成物をシリカゲルフラッシュクロマトグラフィー(5%~25%石油エーテル中EtOAc)によって精製して、tert-ブチルN-[3-クロロ-4-(ジメチルアミノ)-5,6-ジフルオロ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-8-イル]-N-メチル-カルバメート(2.30g、収率88%)を黄色固体として得た。MS (ESI):411.0 ([{35Cl}M+H]+), 413.0 ([{37Cl}M+H]+)。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 12.35 (s, 1H), 8.36 (s, 1H), 7.57-7.52 (m, 1H), 3.19 (s, 3H), 3.05 (s, 6H), 1.49 (s, 3H), 1.42 (s, 6H).
ステップ(b) エチル7-(8-((tert-ブトキシカルボニル)(メチル)アミノ)-4-(ジメチルアミノ)-5,6-ジフルオロ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-3-イル)-4-オキソ-4H-キノリジン-3-カルボキシレートの調製
Figure 0007296992000058
THF/HO(5.5mL、v/v=10:1、表1中の「溶媒」)中tert-ブチルN-[3-クロロ-4-(ジメチルアミノ)-5,6-ジフルオロ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-8-イル]-N-メチル-カルバメート(250.0mg、0.610mmol)、エチル4-オキソ-7-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)キノリジン-3-カルボキシレート(313mg、0.730mmol)(中間体B1、1.80g、3.80mmol、表1中の「ボロン試薬」)、KPO(388mg、1.83mmol)およびPd-AdnBuP Biphenyl Precat(40mg、0.060mmol、CAS#:1310584-14-5、表1中の「触媒」)の混合物溶液を、アルゴン下60℃で40時間撹拌した。反応混合物を室温に冷却し戻した後、EtOAc(50mL)で希釈し、ブライン(30mL)で2回洗浄した。合わせた有機層を無水NaSOで脱水し、濾過し、真空中で濃縮して、粗生成物を得た。その粗生成物を分取TLC(DCM:MeOH:MeCN=10:1:1)によって精製して、エチル7-(8-((tert-ブトキシカルボニル)(メチル)アミノ)-4-(ジメチルアミノ)-5,6-ジフルオロ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-3-イル)-4-オキソ-4H-キノリジン-3-カルボキシレート(200.0mg、収率55.56%)を黄色固体として得た。MS (ESI):592.4 ([M+H]+)。
ステップ(c) 7-(8-((tert-ブトキシカルボニル)(メチル)アミノ)-4-(ジメチルアミノ)-5,6-ジフルオロ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-3-イル)-4-オキソ-4H-キノリジン-3-カルボン酸の調製
Figure 0007296992000059
エチル7-(8-((tert-ブトキシカルボニル)(メチル)アミノ)-4-(ジメチルアミノ)-5,6-ジフルオロ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-3-イル)-4-オキソ-4H-キノリジン-3-カルボキシレート(200.0mg、0.340mmol)のエタノール(5mL)溶液に、NaOH水溶液(1.0Ml、1N)を添加し、混合物を15℃で16時間撹拌した。その後、混合物を真空中で濃縮し、残渣を1N HClでpH=5~6に酸性化し、EtOAc(30mL)で3回抽出した。合わせた有機層を無水NaSOで脱水し、濾過し、真空中で濃縮して、粗生成物の7-(8-((tert-ブトキシカルボニル)(メチル)アミノ)-4-(ジメチルアミノ)-5,6-ジフルオロ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-3-イル)-4-オキソ-4H-キノリジン-3-カルボン酸(150mg、収率78.73%)を黄色固体として得た。MS (ESI):564.2 ([M+H]+)。それをさらに精製することなくそのまま次のステップで使用した。
ステップ(d) 7-(4-(ジメチルアミノ)-5,6-ジフルオロ-8-(メチルアミノ)-9H-ピリド[2,3-b]インドール-3-イル)-4-オキソ-4H-キノリジン-3-カルボン酸の調製
7-[8-[tert-ブトキシカルボニル(メチル)アミノ]-4-(ジメチルアミノ)-5,6-ジフルオロ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-3-イル]-4-オキソ-キノリジン-3-カルボン酸(150.0mg、0.270mmol)のDCM(5mL)溶液に、トリフルオロ酢酸(1.0mL、12.98mmol)を添加した。反応混合物を15℃で1時間撹拌した後、溶液を真空中で濃縮して、粗生成物を得た。その粗生成物をRP-18(水-CAN、添加剤として0.5%NH・HO)によって精製して、7-(4-(ジメチルアミノ)-5,6-ジフルオロ-8-(メチルアミノ)-9H-ピリド[2,3-b]インドール-3-イル)-4-オキソ-4H-キノリジン-3-カルボン酸(52.4mg、収率41.33%)を黄色固体として得た。MS (ESI):464.3 ([M+H]+)。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 12.27 (s, 1H), 9.18 (s, 1H), 8.46 (d, 1H), 8.34-8.19 (m, 2H), 8.03 (d, 1H), 7.37 (d, 1H), 6.59 (m, 1H), 5.67 (s, 1H), 2.90 (d, 3H), 2.81 (s, 6H). 19F NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: -148.94 (d, 1F), -154.94 (d, 1F).
ステップ(a)においてtert-ブチルN-(3,4-ジクロロ-5,6-ジフルオロ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-8-イル)-N-メチル-カルバメート(中間体A2)を表1に示す試薬による「コア」に、ステップ(a)においてN-メチルメタンアミン塩酸塩を表1に示す試薬による「アミン」に、ステップ(b)においてTHF/HOを表1に示す試薬による「溶媒」に、ステップ(b)においてAdnBuP Biphenylを表1に示す試薬による「触媒」に、ステップ(b)において(6-エトキシカルボニル-8-メチル-5-オキソ-1,8-ナフチリジン-3-イル)ボロン酸を表1に示す試薬による「ボロン試薬」に置き換えて、実施例1.01に類似して、以下の実施例を調製した。
Figure 0007296992000060
Figure 0007296992000061
Figure 0007296992000062
Figure 0007296992000063
Figure 0007296992000064
Figure 0007296992000065
Figure 0007296992000066
Figure 0007296992000067
Figure 0007296992000068
Figure 0007296992000069
Figure 0007296992000070
Figure 0007296992000071
実施例2.01
7-(5,6-ジフルオロ-8-(メチルアミノ)-4-(cis-5-メチル-2,3,3a,4,6,6a-ヘキサヒドロピロロ[2,3-c]ピロール-1-イル)-9H-ピリド[2,3-b]インドール-3-イル)-9-メチル-4-オキソ-4H-キノリジン-3-カルボン酸
Figure 0007296992000072
ステップ(a) tert-ブチル(3-ブロモ-5,6-ジフルオロ-4-(cis-5-メチル-2,3,3a,4,6,6a-ヘキサヒドロピロロ[2,3-c]ピロール-1-イル)-9H-ピリド[2,3-b]インドール-8-イル)(メチル)カルバメートの調製
Figure 0007296992000073
DMSO(2.0mL)中tert-ブチル(3-ブロモ-4-クロロ-5,6-ジフルオロ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-8-イル)(メチル)カルバメート(中間体A2-Br、210.0mg、0.47mmol、表2中の「コア」)およびcis-5-メチルオクタヒドロピロロ[2,3-c]ピロール(118.0mg、0.94mmol、表2中の「アミン」)の溶液に、DIPEA(181.9mg、1.41mmol)を添加し、得られた混合物を120℃に12時間加熱した。反応混合物を室温に冷却し戻した後、水(100mL)に注ぎ込み、EtOAc(100mL)で3回抽出した。合わせた有機層を無水NaSOで脱水し、濾過し、真空中で濃縮して、粗生成物を得た。その粗生成物を分取TLC(石油エーテル:EtOAc=1:1)によって精製して、cis-tert-ブチル(3-ブロモ-5,6-ジフルオロ-4-(cis-5-メチル-2,3,3a,4,6,6a-ヘキサヒドロピロロ[2,3-c]ピロール-1-イル)-9H-ピリド[2,3-b]インドール-8-イル)(メチル)カルバメート(155.6mg、収率61.9%)を黄色固体として得た。MS. (ESI+):518.2 (({79Br}M+H)+), 520.2(({81Br}M+H)+)。
ステップ(b) tert-ブチル(5,6-ジフルオロ-4-(cis-5-メチル-2,3,3a,4,6,6a-ヘキサヒドロピロロ[2,3-c]ピロール-1-イル)-3-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-9H-ピリド[2,3-b]インドール-8-イル)(メチル)カルバメートの調製
Figure 0007296992000074
tert-ブチル(3-ブロモ-5,6-ジフルオロ-4-(cis-5-メチル-2,3,3a,4,6,6a-ヘキサヒドロピロロ[2,3-c]ピロール-1-イル)-9H-ピリド[2,3-b]インドール-8-イル)(メチル)カルバメート(155.6mg、0.291mmol)の無水THF(1.0mL)溶液に、アルゴン下0℃でi-Pr-MgCl-LiCl(0.67mL、THF中1.3mol)を添加した。添加が完了した後、反応混合物を25℃で3時間撹拌し、その後、2-イソプロポキシ-4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン(162.3mg、0.872mmol)を添加し、反応混合物を25℃でもう1時間撹拌した。次いで、混合物をNHCl水溶液(50mL)に注ぎ込み、EtOAc(100mL)によって2回抽出した。合わせた有機層をNHCl水溶液(50mL)、ブライン(50ml)×2回によって洗浄し、無水NaSOで脱水し、濾過し、真空中で濃縮して、粗生成物のtert-ブチル(5,6-ジフルオロ-4-(cis-5-メチルヘキサヒドロピロロ[2,3-c]ピロール-1(2H)-イル)-3-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-9H-ピリド[2,3-b]インドール-8-イル)(メチル)カルバメート(118.2mg、収率69.7%)を黄色固体として得た。MS (ESI):584.4 ([M+H]+)。それをさらに精製することなくそのまま次のステップで使用した。
ステップ(c) エチル2-(6-(8-((tert-ブトキシカルボニル)(メチル)アミノ)-6-フルオロ-4-(cis-5-メチル-2,3,3a,4,6,6a-ヘキサヒドロピロロ[2,3-c]ピロール-1-イル)-9H-ピリド[2,3-b]インドール-3-イル)-4-オキソ-1,8-ナフチリジン-1(4H)-イル)アセテートの調製
Figure 0007296992000075
THF/HO(3.0mL、v/v=10:1、表4中の「溶媒」)中tert-ブチル(5,6-ジフルオロ-4-((cis-5-メチル-2,3,3a,4,6,6a-ヘキサヒドロピロロ[2,3-c]ピロール-1-イル)-3-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-9H-ピリド[2,3-b]インドール-8-イル)(メチル)カルバメート(100.0mg、0.172mmol)、エチル7-ブロモ-9-メチル-4-オキソ-4H-キノリジン-3-カルボキシレート(79.5mg、0.257mmol)(中間体B2/ステップb、75mg、0.16mmol、表2中の「ブロミド試薬」)およびKPO(146.1mg、0.688mmol)の溶液をNで5回脱気した後、Pd-AdnBuP Biphenyl(23.0mg、0.034mmol、表2中の「触媒」)をN下0℃で混合物に添加した。反応溶液を再びNで5回脱気した後、得られた混合物を70℃で12時間撹拌した。反応混合物を室温に冷却し戻した後、水(50mL)に注ぎ込み、EtOAc(50mL)で3回抽出した。合わせた有機層を無水NaSOで脱水し、濾過し、真空中で濃縮して、粗生成物を得た。その粗生成物を分取TLC(石油エーテル:EtOAc=1:1)によって精製して、エチル2-(6-(8-((tert-ブトキシカルボニル)(メチル)アミノ)-6-フルオロ-4-(cis-5-メチル-2,3,3a,4,6,6a-ヘキサヒドロピロロ[2,3-c]ピロール-1-イル)-9H-ピリド[2,3-b]インドール-3-イル)-4-オキソ-1,8-ナフチリジン-1(4H)-イル)アセテート(65.3mg、収率55.3%)を黄色固体として得た。MS (ESI):687.4 ([M+H]+)。
ステップ(d) 7-(8-((tert-ブトキシカルボニル)(メチル)アミノ)-5,6-ジフルオロ-4-(cis-5-メチル-2,3,3a,4,6,6a-ヘキサヒドロピロロ[2,3-c]ピロール-1-イル)-9H-ピリド[2,3-b]インドール-3-イル)-9-メチル-4-オキソ-4H-キノリジン-3-カルボン酸の調製
Figure 0007296992000076
THF(2.0mL)およびHO(0.4mL)中エチル2-(6-(8-((tert-ブトキシカルボニル)(メチル)アミノ)-6-フルオロ-4-(cis-5-メチルヘキサヒドロピロロ[2,3-c]ピロール-1(2H)-イル)-9H-ピリド[2,3-b]インドール-3-イル)-4-オキソ-1,8-ナフチリジン-1(4H)-イル)アセテート(65.3mg、0.095mmol)の溶液に、NaOH(15.2mg、0.381mmol)を添加し、得られた混合物を25℃で2時間撹拌した。次いで、反応混合物を水(50mL)に注ぎ込み、HCl水溶液(0.1M)によってpH<7に調整し、EtOAc(50mL)で抽出した。有機層をCaCl水溶液(100mL、1N)で2回、ブライン(100mL)で2回洗浄した。次いで、有機層を無水NaSOで脱水し、濾過し、真空中で濃縮して、粗生成物の7-(8-((tert-ブトキシカルボニル)(メチル)アミノ)-5,6-ジフルオロ-4-(cis-5-メチルヘキサヒドロピロロ[2,3-c]ピロール-1(2H)-イル)-9H-ピリド[2,3-b]インドール-3-イル)-9-メチル-4-オキソ-4H-キノリジン-3-カルボン酸(51.3mg、収率82.1%)を黄色固体として得た。MS (ESI+):659.1 ([M+H]+)。それをさらに精製することなくそのまま次のステップで使用した。
ステップ(e) 7-(5,6-ジフルオロ-8-(メチルアミノ)-4-(cis-5-メチル-2,3,3a,4,6,6a-ヘキサヒドロピロロ[2,3-c]ピロール-1-イル)-9H-ピリド[2,3-b]インドール-3-イル)-9-メチル-4-オキソ-4H-キノリジン-3-カルボン酸(実施例2.01)の調製
Figure 0007296992000077
TFA(0.4mL)およびDCM(2.0mL)中7-(8-((tert-ブトキシカルボニル)(メチル)アミノ)-5,6-ジフルオロ-4-(cis-5-メチル-2,3,3a,4,6,6a-ヘキサヒドロピロロ[2,3-c]ピロール-1-イル)-9H-ピリド[2,3-b]インドール-3-イル)-9-メチル-4-オキソ-4H-キノリジン-3-カルボン酸(51.3mg、0.078mmol)の溶液を25℃で2時間撹拌した。次いで、混合物を真空中で濃縮して、粗生成物を得た。その粗生成物を分取HPLC(添加剤として0.5%TFA)によって精製して、7-(5,6-ジフルオロ-8-(メチルアミノ)-4-(cis-5-メチルヘキサヒドロピロロ[2,3-c]ピロール-1(2H)-イル)-9H-ピリド[2,3-b]インドール-3-イル)-9-メチル-4-オキソ-4H-キノリジン-3-カルボン酸(33.5mg、収率77.0%)を黄色固体として得た。MS (ESI):559.3 ([M+H]+)。1H NMR (400 MHz, MeOD-d4) δ ppm: 11.85 - 12.04 (m, 1 H) 9.60 (br s, 1 H) 9.19 (br d, J=12 Hz, 1 H) 8.52 (dd, J=9, 2 Hz, 1 H) 8.19 - 8.40 (m, 1 H) 8.03 (br d, J=5 Hz, 1 H) 7.39 (dd, J=9, 3 Hz, 1 H) 6.65 (ddd, J=14, 9, 7 Hz, 1 H) 4.32 (br d, J=18 Hz, 1 H) 3.52 (br s, 1 H) 3.36 - 3.44 (m, 2 H) 3.25 - 3.35 (m, 1 H) 3.08 - 3.21 (m, 1 H) 2.83 - 2.97 (m, 4 H) 2.62 - 2.75 (m, 6 H) 2.19 (br s, 1 H) 2.05 (br dd, J=12, 7 Hz, 1 H) 1.97 - 2.11 (m, 1 H) 1.76 - 1.93 (m, 1 H).
ステップ(a)においてtert-ブチル(3-ブロモ-4-クロロ-5,6-ジフルオロ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-8-イル)(メチル)カルバメート(中間体A2-Br)を表2に示す試薬による「コア」に、ステップ(a)においてcis-5-メチルオクタヒドロピロロ[2,3-c]ピロールを表2に示す試薬による「アミン」に、ステップ(b)においてTHF/HOを表2に示す試薬による「溶媒」に、ステップ(b)においてAdnBuP Biphenylを表2に示す試薬による「触媒」に、ステップ(c)においてエチル7-ブロモ-9-メチル-4-オキソ-4H-キノリジン-3-カルボキシレート(中間体B2)を表2に示す試薬による「ブロミド試薬」に置き換えて、実施例2.01に類似して、以下の実施例を調製した。
Figure 0007296992000078
Figure 0007296992000079
Figure 0007296992000080
Figure 0007296992000081
Figure 0007296992000082
Figure 0007296992000083
Figure 0007296992000084
実施例3.01A
7-[4-[(3aR,6aR)-1-メチル-2,3,3a,4,6,6a-ヘキサヒドロピロロ[3,4-b]ピロール-5-イル]-6-フルオロ-8-(メチルアミノ)-9H-ピリド[2,3-b]インドール-3-イル]-4-オキソ-キノリジン-3-カルボン酸
Figure 0007296992000085
cis-tert-ブチルN-[4-[1-メチル-2,3,3a,4,6,6a-ヘキサヒドロピロロ[3,4-b]ピロール-5-イル]-3-ブロモ-6-フルオロ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-8-イル]-N-メチル-カルバメートの調製
Figure 0007296992000086
DMSO(5mL)中tert-ブチル(3-ブロモ-4-クロロ-6-フルオロ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-8-イル)(メチル)カルバメート(中間体A1-Br、500.0mg、1.17mmol、表3中の「コア」)の混合物に、N,N-ジイソプロピルエチルアミン(454mg、3.51mmol)およびcis-1-メチルオクタヒドロピロロ[3,4-b]ピロール(222.0mg、1.76mmol、表3中の「アミン」)を添加し、得られた反応混合物を115℃で16時間撹拌した。混合物を室温に冷却し戻した後、EtOAc(200mL)で希釈し、ブライン(50mL)で3回洗浄した。次いで、有機層を無水NaSOで脱水し、濾過し、真空中で濃縮して、粗生成物を得た。その粗生成物をMeCN(5mL)で粉末にして、cis-tert-ブチルN-[4-[1-メチル-2,3,3a,4,6,6a-ヘキサヒドロピロロ[2,3-c]ピロール-5-イル]-3-ブロモ-6-フルオロ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-8-イル]-N-メチル-カルバメート(320mg、収率40.22%)を黄色固体として得た。MS (ESI):518.2 ({79Br}[M+H]+), 520.2 ({81Br}[M+H]+)。それをさらに精製することなくそのまま次のステップで使用した。
ステップ(b) cis-[4-[1-メチル-2,3,3a,4,6,6a-ヘキサヒドロピロロ[3,4-b]ピロール-5-イル]-8-[tert-ブトキシカルボニル(メチル)アミノ]-6-フルオロ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-3-イル]ボロン酸の調製
Figure 0007296992000087
cis-tert-ブチルN-[4-[1-メチル-2,3,3a,4,6,6a-ヘキサヒドロピロロ[3,4-b]ピロール-5-イル]-3-ブロモ-6-フルオロ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-8-イル]-N-メチル-カルバメート(300mg、0.58mmol)のTHF(2mL)溶液をアルゴンで脱気およびパージを3回行った後、1,1-ジメチルプロピル-マグネシウムクロリド(2.23mL、2.89mmol、THF中1M)をゆっくり添加し、得られた混合物を25℃で3時間撹拌した。2-イソプロポキシ-4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン(540mg、2.9mmol)を添加し、混合物をアルゴン雰囲気下25℃でもう1時間撹拌した。反応混合物をNHCl水溶液(15mL)でクエンチし、EtOAc(50mL)で2回抽出した。合わせた有機層をブライン(30mL)で洗浄し、無水NaSOで脱水し、濾過し、真空中で濃縮して、粗生成物を得た。その粗生成物を石油エーテル(5mL)で粉末にして、cis-[4-[1-メチル-2,3,3a,4,6,6a-ヘキサヒドロピロロ[2,3-c]ピロール-5-イル]-8-[tert-ブトキシカルボニル(メチル)アミノ]-6-フルオロ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-3-イル]ボロン酸(240mg、収率85.81%)を黄色固体として得た。MS (ESI):484.2 ([M+H]+)。それをさらに精製することなくそのまま次のステップで使用した。
ステップ(c) cis-エチル7-[8-[tert-ブトキシカルボニル-(メチル)アミノ]-6-フルオロ-4-(1-メチル-2,3,3a,4,6,6a-ヘキサヒドロピロロ[3,4-b]ピロール-5-イル)-9H-ピリド[2,3-b]インドール-3-イル]-4-オキソ-キノリジン-3-カルボキシレートの調製
Figure 0007296992000088
THF/水(2.2mL v/v=10:1、表3中の「溶媒」)中cis-[4-[1-メチル-2,3,3a,4,6,6a-ヘキサヒドロピロロ[3,4-b]ピロール-5-イル]-8-[tert-ブトキシカルボニル(メチル)アミノ]-6-フルオロ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-3-イル]ボロン酸(220mg、0.46mmol)、エチル7-ブロモ-4-オキソ-キノリジン-3-カルボキシレート(135mg、0.46mmol、表3中の「ブロミド試薬」)、Pd-AdnBuP Biphenyl Precat(122mg、0.18mmol、表3中の「触媒」)およびKPO(290mg、1.37mmol)の溶液をアルゴンで脱気およびパージを3回行った後、60℃で16時間撹拌した。混合物を室温に冷却した後、EtOAc(80mL)で希釈し、水(30mL)およびブライン(30mL)で洗浄した。次いで、有機層を無水NaSOで脱水し、濾過し、真空中で濃縮して、粗生成物を得た。その粗生成物を分取TLC(DCM:MeOH=10:1)によって精製して、cis-エチル7-[8-[tert-ブトキシカルボニル-(メチル)アミノ]-6-フルオロ-4-(1-メチル-2,3,3a,4,6,6a-ヘキサヒドロピロロ[2,3-c]ピロール-5-イル)-9H-ピリド[2,3-b]インドール-3-イル]-4-オキソ-キノリジン-3-カルボキシレート(130mg、収率41.88%)を黄色固体として得た。MS (ESI):655.3 ([M+H]+)。
ステップ(d) エチル7-[4-[(3aR,6aR)-1-メチル-2,3,3a,4,6,6a-ヘキサヒドロピロロ[3,4-b]ピロール-5-イル]-8-[tert-ブトキシカルボニル(メチル)アミノ]-6-フルオロ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-3-イル]-4-オキソ-キノリジン-3-カルボキシレートおよびエチル7-[4-[(3aS,6aS)-1-メチル-2,3,3a,4,6,6a-ヘキサヒドロピロロ[3,4-b]ピロール-5-イル]-8-[tert-ブトキシカルボニル(メチル)アミノ]-6-フルオロ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-3-イル]-4-オキソ-キノリジン-3-カルボキシレートの調製
Figure 0007296992000089
130mgのcis-エチル7-[8-[tert-ブトキシカルボニル-(メチル)アミノ]-6-フルオロ-4-(1-メチル-2,3,3a,4,6,6a-ヘキサヒドロピロロ[3,4-b]ピロール-5-イル)-9H-ピリド[2,3-b]インドール-3-イル]-4-オキソ-キノリジン-3-カルボキシレートをキラルSFCによって精製して、エチル7-[4-[(3aR,6aR)-1-メチル-2,3,3a,4,6,6a-ヘキサヒドロピロロ[3,4-b]ピロール-5-イル]-8-[tert-ブトキシカルボニル(メチル)アミノ]-6-フルオロ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-3-イル]-4-オキソ-キノリジン-3-カルボキシレート(60mg、収率44.77%、ピーク1、Rt=5.802分)を黄色固体として、またエチル7-[4-[(3aS,6aS)-1-メチル-2,3,3a,4,6,6a-ヘキサヒドロピロロ[3,4-b]ピロール-5-イル]-8-[tert-ブトキシカルボニル(メチル)アミノ]-6-フルオロ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-3-イル]-4-オキソ-キノリジン-3-カルボキシレート(60mg、収率42.46%、ピーク2、Rt=6.945分)を別の黄色固体として得た。SFCカラム:OD(250mm×30mm、10μm、流動相:CO中40%IPA(0.1%NH・HO)(表3中の「キラルSFC条件」)。
ステップ(e) 7-[4-[(3aR,6aR)-1-メチル-2,3,3a,4,6,6a-ヘキサヒドロピロロ[3,4-b]ピロール-5-イル]-8-[tert-ブトキシカルボニル(メチル)アミノ]-6-フルオロ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-3-イル]-4-オキソ-キノリジン-3-カルボン酸の調製
Figure 0007296992000090
エチル7-[4-[(3aR,6aR)-1-メチル-2,3,3a,4,6,6a-ヘキサヒドロピロロ[3,4-b]ピロール-5-イル]-8-[tert-ブトキシカルボニル(メチル)アミノ]-6-フルオロ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-3-イル]-4-オキソ-キノリジン-3-カルボキシレート(60mg、0.09mmol)のエタノール(5mL)溶液に、NaOH水溶液(1.5mL、1.5mmol、1N)を添加し、得られた混合物を25℃で1時間撹拌した。その後、反応混合物を水(20mL)で希釈し、1N HClでpH=5に酸性化した。水性層をEtOAc(30mL)で3回抽出し、次いで合わせた有機層をブライン(20mL)で洗浄し、無水NaSOで脱水し、濾過し、真空中で濃縮して、粗生成物の7-[4-[(3aR,6aR)-1-メチル-2,3,3a,4,6,6a-ヘキサヒドロピロロ[3,4-b]ピロール-5-イル]-8-[tert-ブトキシカルボニル(メチル)アミノ]-6-フルオロ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-3-イル]-4-オキソ-キノリジン-3-カルボン酸(55mg、収率95.77%)を黄色固体として得た。MS (ESI):626.2 ([M+H]+)。それをさらに精製することなくそのまま次のステップで使用した。
ステップ(f) 7-[4-[(3aR,6aR)-1-メチル-2,3,3a,4,6,6a-ヘキサヒドロピロロ[3,4-b]ピロール-5-イル]-6-フルオロ-8-(メチルアミノ)-9H-ピリド[2,3-b]インドール-3-イル]-4-オキソ-キノリジン-3-カルボン酸(実施例3.01A)の調製
DCM(5mL)中7-[4-[(3aR,6aR)-1-メチル-2,3,3a,4,6,6a-ヘキサヒドロピロロ[3,4-b]ピロール-5-イル]-8-[tert-ブトキシカルボニル(メチル)アミノ]-6-フルオロ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-3-イル]-4-オキソ-キノリジン-3-カルボン酸(55mg、0.09mmol)の混合物に、トリフルオロ酢酸(1.5mL、19.47mmol)を添加した。得られた混合物を25℃で0.5時間撹拌した後、混合物を真空中で濃縮して、粗生成物を得た。その粗生成物を分取HPLC(水-CAN、添加剤として0.1%TFA)によって精製して、7-[4-[(3aR,6aR)-1-メチル-2,3,3a,4,6,6a-ヘキサヒドロピロロ[3,4-b]ピロール-5-イル]-6-フルオロ-8-(メチルアミノ)-9H-ピリド[2,3-b]インドール-3-イル]-4-オキソ-キノリジン-3-カルボン酸(20mg、収率35.36%)を黄色固体として得た。MS (ESI):527.3 [(M+H)+]。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 11.67 (s, 1H), 9.62 (s, 1H), 9.20 (s, 1H), 8.50 (d, 1H), 8.27 (s, 1H), 8.22-8.19 (m, 1H), 8.13-8.11 (m, 1H), 7.42-7.39 (d, 1H), 6.83-6.81 (m, 1H), 6.50-6.47 (m, 1H), 4.17 (s, 1 H), 3.77 (m, 1H), 3.59 (m, 1H), 3.23 (m, 4H), 3.08 (m, 1H), 2.93 (s, 3H), 2.79 (m, 3 H), 2.14-1.82 (m, 2H).
実施例3.01B
7-[4-[(3aS,6aS)-1-メチル-2,3,3a,4,6,6a-ヘキサヒドロピロロ[3,4-b]ピロール-5-イル]-6-フルオロ-8-(メチルアミノ)-9H-ピリド[2,3-b]インドール-3-イル]-4-オキソ-キノリジン-3-カルボン酸
Figure 0007296992000091
ステップ(e)においてエチル7-[4-[(3aR,6aR)-1-メチル-2,3,3a,4,6,6a-ヘキサヒドロピロロ[3,4-b]ピロール-5-イル]-8-[tert-ブトキシカルボニル(メチル)アミノ]-6-フルオロ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-3-イル]-4-オキソ-キノリジン-3-カルボキシレートをエチル7-[4-[(3aS,6aS)-1-メチル-2,3,3a,4,6,6a-ヘキサヒドロピロロ[3,4-b]ピロール-5-イル]-8-[tert-ブトキシカルボニル(メチル)アミノ]-6-フルオロ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-3-イル]-4-オキソ-キノリジン-3-カルボキシレートに置き換えることによって、実施例3.01Aに類似して、表題化合物を調製した。MS (ESI):527.3 [(M+H)+]。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 11.69 (s, 1H), 9.70 (s, 1H), 9.20 (s, 1H), 8.49-8.47 (m, 1H), 8.27 (s, 1H), 8.20-8.18 (m, 1H), 8.12-8.10 (m, 1H), 7.41-7.39 (m, 1H), 6.83-6.80 (m, 1H), 6.49-6.46 (m, 1H), 4.16 (s, 1H), 3.76 (m, 1H), 3.22 (m, 5H), 3.10 (m, 1H), 2.92 (s, 3H), 2.78 (s, 3H), 2.06 (m, 1H), 1.85 (m, 1H).
ステップ(a)においてtert-ブチル(3-ブロモ-4-クロロ-6-フルオロ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-8-イル)(メチル)カルバメート(中間体A1-Br)を表3に示す試薬による「コア」に、ステップ(a)においてcis-1-メチルオクタヒドロピロロ[3,4-b]ピロールを表3に示す試薬による「アミン」に、ステップ(b)においてTHF/HOを表3に示す試薬による「溶媒」に、ステップ(c)においてAdnBuP Biphenylを表3に示す試薬による「触媒」に、ステップ(c)においてエチル7-ブロモ-4-オキソ-キノリジン-3-カルボキシレートを表3に示す試薬による「ブロミド試薬」に置き換えて、実施例3.01Aおよび実施例3.01Bに類似して、以下の実施例を調製した。
Figure 0007296992000092
Figure 0007296992000093
Figure 0007296992000094
Figure 0007296992000095
実施例4.01A
7-[4-[(1S,3R)-1-アミノ-5-アザスピロ[2.4]ヘプタン-5-イル]-5,6-ジフルオロ-8-(メチルアミノ)-9H-ピリド[2,3-b]インドール-3-イル]-4-オキソ-キノリジン-3-カルボン酸
Figure 0007296992000096
ステップ(a) tert-ブチル(4-(1-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-5-アザスピロ[2.4]ヘプタン-5-イル)-3-クロロ-5,6-ジフルオロ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-8-イル)(メチル)カルバメートの調製
Figure 0007296992000097
DMSO(5mL)中tert-ブチルN-(3,4-ジクロロ-5,6-ジフルオロ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-8-イル)-N-メチル-カルバメート(400.0mg、1mmol、中間体A2、表4中の「コア」)、tert-ブチル5-アザスピロ[2.4]ヘプタン-1-イルカルバメート(390.8mg、1.8mmol、表4中の「アミン」)およびN,N-ジイソプロピルエチルアミン(0.57mL、3.2mmol)の溶液を110℃で12時間撹拌した。混合物を室温に冷却し戻した後、EtOAc(100mL)で希釈し、水(100mL)に注ぎ込み、EtOAc(100mL)で抽出した。有機層をNaCl水溶液(100mL)で洗浄し、無水NaSOで脱水し、濾過し、真空中で濃縮して、粗生成物を得た。その粗生成物を分取TLC(石油エーテル:EtOAc=2:1)によって精製して、tert-ブチルN-[4-[2-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-5-アザスピロ[2.4]ヘプタン-5-イル]-3-クロロ-5,6-ジフルオロ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-8-イル]-N-メチル-カルバメート(550mg、収率95.68%)を黄色固体として得た。MS (ESI):770.6 ([{35Cl}M+H]+)。
ステップ(b) tert-ブチル(4-((1S,3R)-1-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-5-アザスピロ[2.4]ヘプタン-5-イル)-3-クロロ-5,6-ジフルオロ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-8-イル)(メチル)カルバメートの調製
Figure 0007296992000098
550mgのtert-ブチルN-[4-[2-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-5-アザスピロ[2.4]ヘプタン-5-イル]-3-クロロ-5,6-ジフルオロ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-8-イル]-N-メチル-カルバメートをキラルSFC分離に適用して、tert-ブチル(4-((1S,3R)-1-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-5-アザスピロ[2.4]ヘプタン-5-イル)-3-クロロ-5,6-ジフルオロ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-8-イル)(メチル)カルバメート(110mg、ピーク2、Rt=3.895分)を得た。MS (ESI):770.6 ([{35Cl}M+H]+)。
SFC条件:カラム:AD、250×内径20mm、5μm。移動相:AをCO、BをIPAとする(0.1%NHO);グラジエント:B 20%。流速:50mL/分。背圧:100バール。カラム温度:35℃。
ステップ(c) エチル7-(8-((tert-ブトキシカルボニル)(メチル)アミノ)-4-((1S,3R)-1-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-5-アザスピロ[2.4]ヘプタン-5-イル)-5,6-ジフルオロ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-3-イル)-4-オキソ-4H-キノリジン-3-カルボキシレートの調製
Figure 0007296992000099
THF(5.0mL)および水(1.0mL)中tert-ブチル(4-((1S,3R)-1-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-5-アザスピロ[2.4]ヘプタン-5-イル)-3-クロロ-5,6-ジフルオロ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-8-イル)(メチル)カルバメート(100.0mg、0.2mmol)、エチル4-オキソ-7-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-4H-キノリジン-3-カルボキシレート(70.0mg、0.2mmol、中間体B1、表4中の「ボロン試薬(BRONIC REAGENT)」)、およびKCO(0.05mL、0.57mmol)の混合物溶液をNで5回脱気した後、cataCXium(登録商標) A Pd G2(11.2mg、0.02mmol)をN下で添加した。得られた反応混合物をNで5回脱気し、次いでN下70℃で2時間撹拌した。混合物を室温に冷却した後、EtOAc(100mL)で希釈し、水(100mL)に注ぎ込み、EtOAc(100mL)で2回抽出した。有機層をブライン(100mL)で洗浄し、無水NaSOで脱水し、濾過し、濃縮して、粗生成物を得た。その粗生成物を分取TLC(DCM:MeOH=20:1)によって精製して、エチル7-[4-[(2S,3R)-2-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-5-アザスピロ[2.4]ヘプタン-5-イル]-8-[tert-ブトキシカルボニル(メチル)アミノ]-5,6-ジフルオロ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-3-イル]-4-オキソ-キノリジン-3-カルボキシレート(95mg、収率72.37%)を黄色固体として得た。MS (ESI):759.4 ([M+H]+)。
ステップ(d) 7-(8-((tert-ブトキシカルボニル)(メチル)アミノ)-4-((1S,3R)-1-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-5-アザスピロ[2.4]ヘプタン-5-イル)-5,6-ジフルオロ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-3-イル)-4-オキソ-4H-キノリジン-3-カルボン酸の調製
Figure 0007296992000100
エタノール(5.0mL)および水(1.0mL)中エチル7-[4-[(2S,3R)-2-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-5-アザスピロ[2.4]ヘプタン-5-イル]-8-[tert-ブトキシカルボニル(メチル)アミノ]-5,6-ジフルオロ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-3-イル]-4-オキソ-キノリジン-3-カルボキシレート(95.0mg、0.13mmol)の溶液に、NaOH(50.0mg、1.2mmol)を添加し、得られた反応混合物を20℃で2時間撹拌した。その後、反応混合物をDCM(50mL)で希釈し、氷水(20mL)に注ぎ込み、HCl水溶液(2M)でpH=3に調整し、DCM(100mL)で抽出した。次いで、有機層をブライン(50mL)で洗浄し、無水NaSOで脱水し、濾過し、真空中で濃縮して、粗生成物の7-[4-[(2S,3R)-2-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-5-アザスピロ[2.4]ヘプタン-5-イル]-8-[tert-ブトキシカルボニル(メチル)アミノ]-5,6-ジフルオロ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-3-イル]-4-オキソ-キノリジン-3-カルボン酸(90mg、収率98.37%)を黄色固体として得た。MS (ESI):731.3 ([M+H]+)。それをさらに精製することなくそのまま次のステップで使用した。
ステップ(e) 7-(4-((1S,3R)-1-アミノ-5-アザスピロ[2.4]ヘプタン-5-イル)-5,6-ジフルオロ-8-(メチルアミノ)-9H-ピリド[2,3-b]インドール-3-イル)-4-オキソ-4H-キノリジン-3-カルボン酸の調製
Figure 0007296992000101
7-[4-[(2S,3R)-2-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-5-アザスピロ[2.4]ヘプタン-5-イル]-8-[tert-ブトキシカルボニル(メチル)アミノ]-5,6-ジフルオロ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-3-イル]-4-オキソ-キノリジン-3-カルボン酸(90.0mg、0.12mmol)の無水DCM(4.0mL)溶液に、トリフルオロ酢酸(2.0mL、25.9mmol)を添加し、得られた反応混合物を20℃で1時間撹拌した。その後、混合物を真空中で濃縮して、粗生成物を得た。その粗生成物を分取HPLC(添加剤として0.1%TFA)によって精製して、7-[4-[(1S,3R)-1-アミノ-5-アザスピロ[2.4]ヘプタン-5-イル]-5,6-ジフルオロ-8-(メチルアミノ)-9H-ピリド[2,3-b]インドール-3-イル]-4-オキソ-キノリジン-3-カルボン酸(37mg、収率46.3%)を黄色固体として得た。MS (ESI):531.2 ([M+H]+)。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 11.99 (br s, 1 H), 9.26 (s, 1 H), 8.48 (d, J=8.44 Hz, 1 H), 8.29~8.35 (m, 1 H), 8.21~8.26 (m, 1 H), 8.08~8.14 (m, 1 H), 7.98~8.08 (m, 3 H), 7.41 (s, 1 H), 6.57~6.66 (m, 1 H), 3.44~3.53 (m, 2 H), 3.23~3.33 (m, 2 H), 2.90 (s, 3 H), 2.64~2.72 (m, 1 H), 1.98~2.09 (m, 1 H), 1.68~1.78 (m, 1 H), 0.95~1.02 (m, 1 H), 0.65~0.73 (m, 1 H).
ステップ(a)においてtert-ブチル(3-ブロモ-4-クロロ-5,6-ジフルオロ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-8-イル)(メチル)カルバメート(中間体A2)を表4に示す試薬による「コア」に、ステップ(a)においてN-メチルメタンアミン塩酸塩を表4に示す試薬による「アミン」に、ステップ(c)においてTHF/HOを表4に示す試薬による「溶媒」に、ステップ(c)においてAdnBuP Biphenylを表4に示す試薬による「触媒」に、ステップ(c)においてエチル4-オキソ-7-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)キノリジン-3-カルボキシレートを表4に示す試薬による「ボロン試薬」に置き換えて、実施例4.01Aに類似して、以下の実施例を調製した。
Figure 0007296992000102
Figure 0007296992000103
実施例5.01A
7-(4-((1S,3R)-1-アミノ-5-アザスピロ[2.4]ヘプタン-5-イル)-5-クロロ-6-フルオロ-8-(メチルアミノ)-9H-ピリド[2,3-b]インドール-3-イル)-4-オキソ-4H-キノリジン-3-カルボン酸
Figure 0007296992000104
ステップ(a) cis-tert-ブチル(3-ブロモ-4-(1-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-5-アザスピロ[2.4]ヘプタン-5-イル)-5-クロロ-6-フルオロ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-8-イル)(メチル)カルバメートおよびtrans-tert-ブチル(3-ブロモ-4-(1-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-5-アザスピロ[2.4]ヘプタン-5-イル)-5-クロロ-6-フルオロ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-8-イル)(メチル)カルバメートの調製
Figure 0007296992000105
スルホラン(10.0mL)中tert-ブチル(3-ブロモ-4,5-ジクロロ-6-フルオロ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-8-イル)(メチル)カルバメート(中間体A3、900.0mg、1.94mmol、表5中の「コア」)、tert-ブチル5-アザスピロ[2.4]ヘプタン-1-イルカルバメート(500.0mg、2.36mmol)の溶液に、DIPEA(750.0mg、5.80mmol)を添加し、次いで溶液を100℃で2時間撹拌した。次いで、混合物を水(100mL)に注ぎ込み、EtOAc(80mL)で2回抽出した。合わせた有機層を無水NaSOで脱水し、濾過し、濃縮して、粗材料を得た。その粗材料を分取HPLC(HO(0.225%TFA)-MeCN)によって精製して、cis-tert-ブチル(3-ブロモ-4-(1-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-5-アザスピロ[2.4]ヘプタン-5-イル)-5-クロロ-6-フルオロ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-8-イル)(メチル)カルバメート(ピーク1、Rt=4.094分、710mg、57.2%)を黄色固体として、またtrans-tert-ブチル(3-ブロモ-4-(1-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-5-アザスピロ[2.4]ヘプタン-5-イル)-5-クロロ-6-フルオロ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-8-イル)(メチル)カルバメート(ピーク2、Rt=4.346分、320.0mg、25.8%)を黄色固体として得た。MS (ESI):640.0 [{35Cl+81Br & 37Cl+79Br}(M+H)+](ピーク1);MS (ESI):639.9 [{35Cl+81Br & 37Cl+ 79Br}(M+H)+](ピーク2)。
ステップ(b) tert-ブチル(3-ブロモ-4-((1S,3R)-1-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-5-アザスピロ[2.4]ヘプタン-5-イル)-5-クロロ-6-フルオロ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-8-イル)(メチル)カルバメートおよびtert-ブチル(3-ブロモ-4-((1R,3S)-1-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-5-アザスピロ[2.4]ヘプタン-5-イル)-5-クロロ-6-フルオロ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-8-イル)(メチル)カルバメートおよびtert-ブチル(3-ブロモ-4-((1R,3R)-1-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-5-アザスピロ[2.4]ヘプタン-5-イル)-5-クロロ-6-フルオロ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-8-イル)(メチル)カルバメートおよびtert-ブチル(3-ブロモ-4-((1S,3S)-1-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-5-アザスピロ[2.4]ヘプタン-5-イル)-5-クロロ-6-フルオロ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-8-イル)(メチル)カルバメートの調製
Figure 0007296992000106
trans-tert-ブチル(3-ブロモ-4-(1-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-5-アザスピロ[2.4]ヘプタン-5-イル)-5-クロロ-6-フルオロ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-8-イル)(メチル)カルバメート(320.0mg、0.500mmol)をSFCによって分離した。SFC分離を行った後、第1のピークの溶離液を濃縮して、tert-ブチル(3-ブロモ-4-((1S,3R)-1-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-5-アザスピロ[2.4]ヘプタン-5-イル)-5-クロロ-6-フルオロ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-8-イル)(メチル)カルバメート(ピーク1、Rt=1.206分、80.0mg、旋光性:(-))を黄色固体として得、第2のピークの溶離液を濃縮して、tert-ブチル(3-ブロモ-4-((1R,3S)-1-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-5-アザスピロ[2.4]ヘプタン-5-イル)-5-クロロ-6-フルオロ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-8-イル)(メチル)カルバメート(ピーク2、Rt=1.425分、78.0mg、旋光性:(+))を黄色固体として得た。SFC条件:カラム:Daicel Chiralcel AS(250mm×30mm、10μm);移動相:0.1%NHO MeOH;流速(mL/分):70mL/分。
cis-tert-ブチル(3-ブロモ-4-(1-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-5-アザスピロ[2.4]ヘプタン-5-イル)-5-クロロ-6-フルオロ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-8-イル)(メチル)カルバメート(710.0mg、1.11mmol)をSFCによって分離した。SFC分離を行った後、第1のピークの溶離液を濃縮して、tert-ブチル(3-ブロモ-4-((1R,3R)-1-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-5-アザスピロ[2.4]ヘプタン-5-イル)-5-クロロ-6-フルオロ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-8-イル)(メチル)カルバメート(ピーク3、Rt=1.558分、360.0mg、旋光性:(-))を黄色固体として得、第2のピークの溶離液を濃縮して、tert-ブチル(3-ブロモ-4-((1S,3S)-1-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-5-アザスピロ[2.4]ヘプタン-5-イル)-5-クロロ-6-フルオロ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-8-イル)(メチル)カルバメート(ピーク4、Rt=1.620分、300.0mg、旋光性:(+))を黄色固体として得た。SFC条件:カラム:Daicel Chiralcel OD(250mm×30mm、10μm);移動相:0.1%NHO EtOH;流速(mL/分):50mL/分。
ステップ(c) エチル7-(8-((tert-ブトキシカルボニル)(メチル)アミノ)-4-((1S,3R)-1-((tert-ブトキシカルボニル)-アミノ)-5-アザスピロ[2.4]ヘプタン-5-イル)-5-クロロ-6-フルオロ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-3-イル)-4-オキソ-4H-キノリジン-3-カルボキシレートの調製
Figure 0007296992000107
THF/HO(1.5mL/0.1mL、表5中の「溶媒」)中の化合物tert-ブチル(3-ブロモ-4-((1S,3R)-1-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-5-アザスピロ[2.4]ヘプタン-5-イル)-5-クロロ-6-フルオロ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-8-イル)(メチル)カルバメート(30.0mg、0.047mmol)、エチル4-オキソ-7-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-4H-キノリジン-3-カルボキシレート(38.0mg、0.077mmol、表5中の「ボロン試薬」)の溶液に、Pd-AdnBuP Biphenyl Precat(5.0mg、0.007mmol、表5中の「触媒」)およびKPO(40.0mg、0.212mmol)を添加し、次いで溶液をAr下60℃で18時間撹拌した。反応混合物を水(20mL)に注ぎ込み、EtOAc(15mL)で2回抽出した。合わせた有機層をブライン(15mL)で2回洗浄し、無水NaSOで脱水し、濾過し、濃縮して、残渣を得た。その残渣を分取TLC(EtOAc:MeOH=20:1)によって精製して、エチル7-(8-((tert-ブトキシカルボニル)(メチル)アミノ)-4-((1S,3R)-1-((tert-ブトキシカルボニル)-アミノ)-5-アザスピロ[2.4]ヘプタン-5-イル)-5-クロロ-6-フルオロ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-3-イル)-4-オキソ-4H-キノリジン-3-カルボキシレート(25.0mg、収率:68.7%)を黄色固体として得た。MS (ESI):775.2 [{35Cl}(M+H)+]。
ステップ(d) 7-(8-((tert-ブトキシカルボニル)(メチル)アミノ)-4-((1S,3R)-1-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-5-アザスピロ[2.4]ヘプタン-5-イル)-5-クロロ-6-フルオロ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-3-イル)-4-オキソ-4H-キノリジン-3-カルボン酸の調製
Figure 0007296992000108
7-(8-((tert-ブトキシカルボニル)(メチル)アミノ)-4-((1S,3R)-1-((tert-ブトキシカルボニル)-アミノ)-5-アザスピロ[2.4]ヘプタン-5-イル)-5-クロロ-6-フルオロ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-3-イル)-4-オキソ-4H-キノリジン-3-カルボキシレート(25.0mg、0.032mmol)のEtOH(5.0mL)溶液に、NaOH(1N水溶液、2.0mL)を添加し、次いで溶液を20℃で18時間撹拌した。次いで、混合物を濃縮して、有機溶媒を除去し、残渣を1N HClでpH=5~6に酸性化し、次いでEtOAc(30mL)で2回抽出した。合わせたEtOAc層をブライン(30mL)で3回洗浄し、無水NaSOで脱水し、濾過し、濃縮して、7-(8-((tert-ブトキシカルボニル)(メチル)アミノ)-4-((1S,3R)-1-((tert-ブトキシカルボニル)-アミノ)-5-アザスピロ[2.4]ヘプタン-5-イル)-5-クロロ-6-フルオロ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-3-イル)-4-オキソ-4H-キノリジン-3-カルボン酸(25.0mg、粗製物)を黄色固体として得た。
MS (ESI):747.2 [{35Cl}(M+H)+]。
ステップ(e) 7-(4-((1S,3R)-1-アミノ-5-アザスピロ[2.4]ヘプタン-5-イル)-5-クロロ-6-フルオロ-8-(メチルアミノ)-9H-ピリド[2,3-b]インドール-3-イル)-4-オキソ-4H-キノリジン-3-カルボン酸(実施例5.01A)の調製
7-(8-((tert-ブトキシカルボニル)(メチル)アミノ)-4-((1S,3R)-1-((tert-ブトキシカルボニル)-アミノ)-5-アザスピロ[2.4]ヘプタン-5-イル)-5-クロロ-6-フルオロ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-3-イル)-4-オキソ-4H-キノリジン-3-カルボン酸(25.0mg、0.032mmol)のDCM(3.0mL)溶液に、TFA(0.5mL)を添加した。反応混合物を20℃で2時間撹拌した後、濃縮して、粗材料を得た。その粗材料をMeCN(3mL)に溶解し、分取HPLC(水(1%TFA)-ACN)によって精製して、7-(4-((1S,3R)-1-アミノ-5-アザスピロ[2.4]ヘプタン-5-イル)-5-クロロ-6-フルオロ-8-(メチル-アミノ)-9H-ピリド[2,3-b]インドール-3-イル)-4-オキソ-4H-キノリジン-3-カルボン酸(5.2mg、21.6%)を得た。MS (ESI):547.1 [{35Cl}(M+H)+]。1H NMR (400 MHz, DMSO) δ ppm: 14.17 (brs, 1H), 11.85 (s, 1H), 9.22 (s, 1H), 8.48 (s, 1H), 8.20-8.06 (m, 6H), 7.38-7.36 (d, 1H), 6.64-6.61 (d, 1 H), 6.06 (brs, 1H), 3.27 (s, 3H), 2.91 (s, 3H), 2.52 (m, 2H), 1.92 (m, 2H), 0.83 (m, 2H).
ステップ(a)においてtert-ブチル(3-ブロモ-4,5-ジクロロ-6-フルオロ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-8-イル)(メチル)カルバメート(中間体A3)を表5に示す試薬による「コア」に、ステップ(c)においてTHF/HOを表5に示す試薬による「溶媒」に、ステップ(c)においてAdnBuP Biphenylを表5に示す試薬による「触媒」に、ステップ(c)においてエチル4-オキソ-7-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)キノリジン-3-カルボキシレートを表5に示す試薬による「ボロン試薬」に置き換えて、実施例5.01Aに類似して、以下の実施例を調製した。
Figure 0007296992000109
Figure 0007296992000110
生物学的実施例
実施例6
50%増殖阻害濃度(IC50)決定アッセイ:
化合物の黄色ブドウ球菌(S. aureus)(ATCC29213)、クレブシエラ・ニューモニエ(K. pneumoniae)(ATCC10031)、およびアシネトバクター・バウマニ(A. baumannii)(ATCC17978)に対するインビトロ抗微生物活性を以下の手順に従って決定した:
アッセイでは、10点Iso-Sensitestブロス培地を使用して、化合物の黄色ブドウ球菌 ATCC29213、クレブシエラ・ニューモニエ ATCC10031、およびアシネトバクター・バウマニ ATCC17978に対するインビトロ活性を定量的に測定した。
DMSO中のストック化合物を384ウェルのマイクロタイタープレートにおいて2倍段階希釈して(最終濃度50~0.097μMの範囲)、Iso-Sensitestブロス培地中49μLの細菌懸濁液を接種して、50μL/ウェルの最終容量/ウェルにおいて約5×10CFU/mLの最終細胞濃度を得た。マイクロタイタープレートを35±2℃でインキュベートした。
細菌細胞増殖は、16時間の時間経過にわたる20分ごとのλ=600nmにおける光学濃度の測定で決定した。
増殖阻害は、細菌細胞の対数増殖期に増殖の50%を阻害する濃度(IC50)の決定を行って計算した。
GP-6(国際公開第2012/125746号(A1)に開示された実施例4.131)を表6~8の参照化合物として使用した。
Figure 0007296992000111
本発明の化合物を、50%を阻害するそれらの濃度(IC50)について試験した。黄色ブドウ球菌(ATCC29213)、クレブシエラ・ニューモニエ(ATCC10031)、およびアシネトバクター・バウマニ(ATCC17978)に対するIC50のデータを表6に示す。本発明の特定の化合物は、IC50≦1μMを有することがわかった。
Figure 0007296992000112
Figure 0007296992000113
実施例7
凍結乾燥溶解度アッセイ(LYSA):
本発明の化合物の溶解度をLYSAアッセイによって評価した。試料は、30μLの純粋なDMSOに希釈された10mMのDMSOストック溶液(20μL)から二連で調製した。遠心真空エバポレータを用いてDMSOを蒸発させた後、残渣を0.05Mリン酸緩衝液(150μL、pH6.5)に溶解し、1時間撹拌し、2時間振盪した。一夜経過後、マイクロタイターフィルタープレートを使用して溶液を濾過した。次いで、濾液およびその1/10希釈液をHPLC-UVによって分析した。さらに、10mMのストック溶液から4点較正曲線を用意し、化合物の溶解度を決定するのに使用した。結果をμg/mL単位で示し、表7にまとめた。本発明の特定の化合物は、LYSA>10μg/mLを有し、GP-6と比べて溶解度がはるかに改善されていることがわかった。
Figure 0007296992000114
実施例8
細胞毒性アッセイ:
本発明の化合物の細胞毒性をHepG2アッセイによって評価した。HepG2細胞(ATCC HB-8065(商標))を96-ウェルプレート(1ウェル当たり1.2×10細胞)に播種し、化合物で3日間処置し、化合物処置後3日目にCellTiter-Blue(登録商標)細胞生存率アッセイ(Promega社、カタログ番号G8082)を使用して細胞生存率を測定した。20μLの細胞タイターブルー緩衝液を、細胞の各ウェルに添加し、37℃で3時間インキュベートし、蛍光値をプレートリーダー(Molecular Device SpectraMax M2)によって測定した。4パラメータロジスティック方程式を使用するGraphPad Prismを用いて、各化合物のCC50値をプロットする。細胞毒性の結果を表8に示す。
Figure 0007296992000115
実施例9
雌性CD-1マウスにおける単回投与PK試験(SDPK):
雌性CD-1マウスにおける単回投与PKを行って、化合物の薬物動態特性を評価した。動物の1群にそれぞれの化合物をボーラス静脈内(IV)投与した。血液試料(約30μL)を5分、15分、30分、1時間、2時間、4時間および7時間に伏在静脈を経由して収集した。最後の時点(24時間)では、マウスを麻酔下に心臓穿刺を介して試料を収集した。血液試料を、EDTA-K2抗凝血薬(試験管1本当たり2μLの0.5M)を含む試験管に入れ、4℃で3000rpmにて10分間遠心して、30分以内に血漿を試料から分離した。遠心後に、血漿試料をポリプロピレン試験管に貯蔵し、ドライアイスで急速凍結し、LC/MS/MS分析を行うまで-70±10℃で維持した。WinNonlin(登録商標) Professional 6.4のノンコンパートメントモジュールを使用して、薬物動態パラメータを計算した。SDPKアッセイの結果を表9に示す。
Figure 0007296992000116
実施例10
最小発育阻害濃度(MIC):
抗細菌化合物の複数の種および株に対するMICは、ブロス微量希釈法を使用して、M07-A10米国臨床検査標準委員会(CLSI)ガイドライン(CLSI (2015)Methods for dilution antimicrobial susceptibility tests for bacteria that grow aerobically;Approved Standard, Tenth Edition. CLSI Document M7-A10 (ISBN 1-56238-987-4). Wayne, PA:Clinical and Laboratory Standards Institute, 19087, USA.)に従って決定した。端的に言うと、細菌株調製をD1およびD2で行った。細菌株をMICスクリーニングの2日前に貯蔵凍結から再生し、寒天プレートの表面に画線し、35±2℃で湿度を含む周囲エアーインキュベータにおいて20~24時間インキュベートした。同様の形態を有するよく単離された5~10個のコロニーを選択し、無菌ループを使用して、新鮮な寒天プレートに再画線し、35±2℃で20~24時間インキュベートした。細菌株を2回継代培養して、MICスクリーニング用の新鮮な接種材料を確保した。MICアッセイの日(3日目)に、コロニーを無菌ループで新鮮な培養プレートから5mLの生理食塩水に移し、よく混合し、それについて、濁度計を使用して、濁度を測定し、0.5のMcFarland硫酸バリウム標準(1-2×10コロニー形成単位(CFU)/mL)に調整した。あるいは、1~2個のコロニーを500μLの生理食塩水に移し、OD計を使用して、OD600を約0.1に調整した。細菌性接種材料を対応する培地ブロスに、グラム陽性株では1:280に希釈し、グラム陰性株では1:400に希釈した(CAMHB、CAMHB+3%溶解ウマ血液、HTM)(例えば、35.6μLの接種材料を10mLのCAMHBに希釈し、または25μLの接種材料を10mLのCAMHBに希釈した)。化合物プレートについては、MICスクリーニングの日に化合物ストック溶液を100%DMSOにおいて調製し、直ちに使用した。化合物ストック濃度=[(最高試験濃度)×100μL/2μL](例えば、アッセイプレートにおいて必要とされた最高試験濃度が64μg/mLである場合、ストック濃度=64μg/mL×100μL/2μL=3.2mg/mLである)。化合物プレートは、96ウェルマイクロタイタープレート(MTP)の最初のウェルに100μLの各ストック溶液をブロスに望まれている最終濃度より100倍高い濃度で分注することによって調製した。新しい化合物および参照化合物(GP-6およびシプロフロキサシン)について、最高濃度の2倍段階希釈液11個をDMSOにおいて作製した。各ウェルの1μLを新しいMTPに移し、それが、続いて接種によって試験プレートとして機能した。上記で調製された細菌懸濁液を、調製後15分以内に98μL/ウェルで分注する。陰性対照(細菌細胞が欠如している)および増殖制御ウェル(化合物が欠如している)をすべてのプレートに含めた。MTPを周囲空気中において35±2℃で18~24時間インキュベートした。4日目にMICを記録し、CFUを計算した。アッセイプレートをMIC読み取り装置の上に配置し、拡大鏡を調整して、各ウェルを読み取り、増殖状態を生データとして記録した。Q Count 530(Spiral Biotech社)を使用して、各アッセイプレートの写真画像を記録した。各化合物のMIC値をμg/mLとして表し、完全増殖阻害(可視的増殖なし)のために必要とされる最低濃度として決定した。MICの結果を表10にまとめた。
Figure 0007296992000117
Figure 0007296992000118
Figure 0007296992000119

Claims (22)

  1. 式(I)の化合物
    Figure 0007296992000120
    [式中、
    は、C1~6アルキルであり、
    は、ハロゲンであり、
    は、H、ハロゲンまたはシアノであり、
    は、(C1~6アルキル)アミノまたはヘテロシクリルであり、
    は、H、ハロゲンまたはC1~6アルキルであり、
    は、H、((C1~6アルキル)アミノ)C1~6アルキル、C1~6アルキル、C3~7シクロアルキル、ハロC1~6アルキル、ハロゲン、モルホリニルC1~6アルキルまたはピロリジニルC1~6アルキルであり、
    は、カルボキシである]、
    あるいはその薬学的に許容される塩、またはエナンチオマーもしくはジアステレオマー。
  2. が、C1~6アルキルであり、
    が、ハロゲンであり、
    が、H、ハロゲンまたはシアノであり、
    が、(C1~6アルキル)アミノ;
    (C1~6アルキル)アミノによって置換されている2,3,3a,4,6,6a-ヘキサヒドロフロ[2,3-c]ピロリル;
    1~6アルキルによって置換されている2,3,3a,4,6,6a-ヘキサヒドロピロロ[2,3-c]ピロリル;
    1~6アルキルによって置換されている2,3,3a,4,6,6a-ヘキサヒドロピロロ[3,4-b]ピロリル;
    1~6アルキルによって置換されている2,3,4a,5,7,7a-ヘキサヒドロピロロ[3,4-b][1,4]オキサジニル;
    (C1~6アルキル)アミノによって置換されている3,3a,4,5,6,6a-ヘキサヒドロ-1H-シクロペンタ[c]ピロリル;
    1~6アルキルによって置換されている3,3a,4,5,7,7a-ヘキサヒドロ-2H-ピロロ[2,3-c]ピリジニル;
    1~6アルキルによって2回置換されている3,4,6,6a-テトラヒドロ-2H-ピロロ[2,3-c]ピロリル;
    (C1~6アルキル)アミノによって置換されている3-アザビシクロ[3.1.0]ヘキサニル;
    アミノによって置換されている5-アザスピロ[2.4]ヘプタニル;
    アミノC3~7シクロアルキルピロリジニル;
    モルホリニルであり、前記モルホリニルが非置換であり、または((C1~6アルキル)アミノ)C1~6アルキルによって置換されており、
    が、H、ハロゲンまたはC1~6アルキルであり、
    が、H、((C1~6アルキル)アミノ)C1~6アルキル、C1~6アルキル、C3~7シクロアルキル、ハロC1~6アルキル、ハロゲン、モルホリニルC1~6アルキルまたはピロリジニルC1~6アルキルであり、
    が、カルボキシである、
    請求項1に記載の式(I)の化合物、あるいはその薬学的に許容される塩、またはエナンチオマーもしくはジアステレオマー。
  3. が、メチルであり、
    が、クロロまたはフルオロであり、
    が、H、クロロ、フルオロまたはシアノであり、
    が、ジメチルアミノ;ジメチルアミノ-2,3,3a,4,6,6a-ヘキサヒドロフロ[2,3-c]ピロリル;メチル-2,3,3a,4,6,6a-ヘキサヒドロピロロ[2,3-c]ピロリル;メチル-2,3,3a,4,6,6a-ヘキサヒドロピロロ[3,4-b]ピロリル;メチル-2,3,4a,5,7,7a-ヘキサヒドロピロロ[3,4-b][1,4]オキサジニル;ジメチルアミノ-3,3a,4,5,6,6a-ヘキサヒドロ-1H-シクロペンタ[c]ピロリル;メチル-3,3a,4,5,7,7a-ヘキサヒドロ-2H-ピロロ[2,3-c]ピリジニル;ジメチル-3,4,6,6a-テトラヒドロ-2H-ピロロ[2,3-c]ピロリル;ジメチルアミノ-3-アザビシクロ[3.1.0]ヘキサニル;アミノ-5-アザスピロ[2.4]ヘプタニル;アミノシクロプロピルピロリジニル;モルホリニルまたは((ジメチルアミノ)メチル)モルホリニルであり、
    が、H、フルオロまたはメチルであり、
    が、H、(ジメチルアミノ)メチル、メチル、シクロプロピル、トリフルオロメチル、クロロ、モルホリニルメチルまたはピロリジニルメチルであり、
    が、カルボキシである、
    請求項2に記載の化合物、あるいはその薬学的に許容される塩、またはエナンチオマーもしくはジアステレオマー。
  4. が、C1~6アルキルによって置換されている2,3,3a,4,6,6a-ヘキサヒドロピロロ[2,3-c]ピロリル;C1~6アルキルによって置換されている2,3,3a,4,6,6a-ヘキサヒドロピロロ[3,4-b]ピロリル;または(C1~6アルキル)アミノによって置換されている3,3a,4,5,6,6a-ヘキサヒドロ-1H-シクロペンタ[c]ピロリルである、請求項2に記載の化合物。
  5. が、メチル-2,3,3a,4,6,6a-ヘキサヒドロピロロ[2,3-c]ピロリル;メチル-2,3,3a,4,6,6a-ヘキサヒドロピロロ[3,4-b]ピロリル;またはジメチルアミノ-3,3a,4,5,6,6a-ヘキサヒドロ-1H-シクロペンタ[c]ピロリルである、請求項4に記載の化合物。
  6. が、Hである、請求項4に記載の化合物。
  7. が、Hである、請求項6に記載の化合物。
  8. が、C1~6アルキルであり、
    が、ハロゲンであり、
    が、H、ハロゲンまたはシアノであり、
    が、C1~6アルキルによって置換されている2,3,3a,4,6,6a-ヘキサヒドロピロロ[2,3-c]ピロリル;C1~6アルキルによって置換されている2,3,3a,4,6,6a-ヘキサヒドロピロロ[3,4-b]ピロリル;または(C1~6アルキル)アミノによって置換されている3,3a,4,5,6,6a-ヘキサヒドロ-1H-シクロペンタ[c]ピロリルであり、
    が、Hであり、
    が、Hであり、
    が、カルボキシである、
    請求項2に記載の化合物、あるいはその薬学的に許容される塩、またはエナンチオマーもしくはジアステレオマー。
  9. が、メチルであり、
    が、クロロまたはフルオロであり、
    が、H、クロロ、フルオロまたはシアノであり、
    が、メチル-2,3,3a,4,6,6a-ヘキサヒドロピロロ[2,3-c]ピロリル;メチル-2,3,3a,4,6,6a-ヘキサヒドロピロロ[3,4-b]ピロリル;またはジメチルアミノ-3,3a,4,5,6,6a-ヘキサヒドロ-1H-シクロペンタ[c]ピロリルであり、
    が、Hであり、
    が、Hであり、
    が、カルボキシである、
    請求項8に記載の化合物、あるいはその薬学的に許容される塩、またはエナンチオマーもしくはジアステレオマー。
  10. 7-(4-(ジメチルアミノ)-5,6-ジフルオロ-8-(メチルアミノ)-9H-ピリド[2,3-b]インドール-3-イル)-4-オキソ-4H-キノリジン-3-カルボン酸;
    7-(6-フルオロ-8-(メチルアミノ)-4-モルホリノ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-3-イル)-4-オキソ-4H-キノリジン-3-カルボン酸;
    7-[5,6-ジフルオロ-4-(cis-5-メチル-2,3,3a,4,6,6a-ヘキサヒドロピロロ[2,3-c]ピロール-1-イル)-8-(メチルアミノ)-9H-ピリド[2,3-b]インドール-3-イル]-4-オキソ-キノリジン-3-カルボン酸;
    7-[4-[(3aS,6aS)-5-メチル-2,3,3a,4,6,6a-ヘキサヒドロピロロ[2,3-c]ピロール-1-イル]-5,6-ジフルオロ-8-(メチルアミノ)-9H-ピリド[2,3-b]インドール-3-イル]-4-オキソ-キノリジン-3-カルボン酸;
    7-[4-[cis-(4R)-4-(ジメチルアミノ)-3,3a,4,5,6,6a-ヘキサヒドロ-1H-シクロペンタ[c]ピロール-2-イル]-5,6-ジフルオロ-8-(メチルアミノ)-9H-ピリド[2,3-b]インドール-3-イル]-4-オキソ-キノリジン-3-カルボン酸;
    7-[4-[cis-3-(ジメチルアミノ)-2,3,3a,4,6,6a-ヘキサヒドロフロ[2,3-c]ピロール-5-イル]-5,6-ジフルオロ-8-(メチルアミノ)-9H-ピリド[2,3-b]インドール-3-イル]-4-オキソ-キノリジン-3-カルボン酸;
    7-(5-クロロ-6-フルオロ-8-(メチルアミノ)-4-((3aS,6aS)-5-メチル-2,3,3a,4,6,6a-ヘキサヒドロピロロ[2,3-c]ピロール-1-イル)-9H-ピリド[2,3-b]インドール-3-イル)-4-オキソ-4H-キノリジン-3-カルボン酸;
    7-[4-[cis-(4R)-4-(ジメチルアミノ)-3,3a,4,5,6,6a-ヘキサヒドロ-1H-シクロペンタ[c]ピロール-2-イル]-5-クロロ-6-フルオロ-8-(メチルアミノ)-9H-ピリド[2,3-b]インドール-3-イル]-4-オキソ-キノリジン-3-カルボン酸;
    7-[4-[cis-(4S)-4-(ジメチルアミノ)-3,3a,4,5,6,6a-ヘキサヒドロ-1H-シクロペンタ[c]ピロール-2-イル]-5,6-ジフルオロ-8-(メチルアミノ)-9H-ピリド[2,3-b]インドール-3-イル]-4-オキソ-キノリジン-3-カルボン酸;
    7-[4-(3a,5-ジメチル-3,4,6,6a-テトラヒドロ-2H-ピロロ[2,3-c]ピロール-1-イル)-6-フルオロ-8-(メチルアミノ)-9H-ピリド[2,3-b]インドール-3-イル]-4-オキソ-キノリジン-3-カルボン酸;
    7-[5-シアノ-6-フルオロ-4-(cis-1-メチル-2,3,3a,4,6,6a-ヘキサヒドロピロロ[3,4-b]ピロール-5-イル)-8-(メチルアミノ)-9H-ピリド[2,3-b]インドール-3-イル]-4-オキソ-キノリジン-3-カルボン酸;
    7-(5-シアノ-4-(cis-(4R)-4(ジメチルアミノ)-3,3a,4,5,6,6a-ヘキサヒドロ-1H-シクロペンタ[c]ピロール-2-イル)-6-フルオロ-8-(メチルアミノ)-9H-ピリド[2,3-b]インドール-3-イル)-4-オキソ-4H-キノリジン-3-カルボン酸;
    7-(4-((1R,5S,6S)-6-(ジメチルアミノ)-3-アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン-3-イル)-5,6-ジフルオロ-8-(メチルアミノ)-9H-ピリド[2,3-b]インドール-3-イル)-4-オキソ-4H-キノリジン-3-カルボン酸;
    7-[4-[(3aS,6aS)-5-メチル-2,3,3a,4,6,6a-ヘキサヒドロピロロ[2,3-c]ピロール-1-イル]-5-シアノ-6-フルオロ-8-(メチルアミノ)-9H-ピリド[2,3-b]インドール-3-イル]-4-オキソ-キノリジン-3-カルボン酸;
    7-[5-シアノ-4-[cis-3-(ジメチルアミノ)-2,3,3a,4,6,6a-ヘキサヒドロフロ[2,3-c]ピロール-5-イル]-6-フルオロ-8-(メチルアミノ)-9H-ピリド[2,3-b]インドール-3-イル]-4-オキソ-キノリジン-3-カルボン酸;
    7-[4-[cis-1-メチル-2,3,3a,4,6,6a-ヘキサヒドロピロロ[3,4-b]ピロール-5-イル]-5-シアノ-6-フルオロ-8-(メチルアミノ)-9H-ピリド[2,3-b]インドール-3-イル]-4-オキソ-キノリジン-3-カルボン酸;
    7-[4-[cis-1-メチル-3,3a,4,5,7,7a-ヘキサヒドロ-2H-ピロロ[2,3-c]ピリジン-6-イル]-5-シアノ-6-フルオロ-8-(メチルアミノ)-9H-ピリド[2,3-b]インドール-3-イル]-4-オキソ-キノリジン-3-カルボン酸;
    7-[5-シアノ-4-(ジメチルアミノ)-6-フルオロ-8-(メチルアミノ)-9H-ピリド[2,3-b]インドール-3-イル]-4-オキソ-キノリジン-3-カルボン酸;
    7-[6-クロロ-4-(cis-5-メチル-2,3,3a,4,6,6a-ヘキサヒドロピロロ[2,3-c]ピロール-1-イル)-8-(メチルアミノ)-9H-ピリド[2,3-b]インドール-3-イル]-4-オキソ-キノリジン-3-カルボン酸;
    7-[4-(ジメチルアミノ)-5,6-ジフルオロ-8-(メチルアミノ)-9H-ピリド[2,3-b]インドール-3-イル]-9-メチル-4-オキソ-キノリジン-3-カルボン酸;
    7-[4-[3-(1-アミノシクロプロピル)ピロリジン-1-イル]-5,6-ジフルオロ-8-(メチルアミノ)-9H-ピリド[2,3-b]インドール-3-イル]-4-オキソ-キノリジン-3-カルボン酸;
    7-[4-[(4aS,7aR)-4-メチル-2,3,4a,5,7,7a-ヘキサヒドロピロロ[3,4-b][1,4]オキサジン-6-イル]-5,6-ジフルオロ-8-(メチルアミノ)-9H-ピリド[2,3-b]インドール-3-イル]-4-オキソ-キノリジン-3-カルボン酸;
    7-[4-[(3aS,6aS)-5-メチル-2,3,3a,4,6,6a-ヘキサヒドロピロロ[2,3-c]ピロール-1-イル]-6-シアノ-5-フルオロ-8-(メチルアミノ)-9H-ピリド[2,3-b]インドール-3-イル]-4-オキソ-キノリジン-3-カルボン酸;
    7-(5,6-ジフルオロ-8-(メチルアミノ)-4-(cis-5-メチル-2,3,3a,4,6,6a-ヘキサヒドロピロロ[2,3-c]ピロール-1-イル)-9H-ピリド[2,3-b]インドール-3-イル)-9-メチル-4-オキソ-4H-キノリジン-3-カルボン酸;
    7-[4-[cis-5-メチル-2,3,3a,4,6,6a-ヘキサヒドロピロロ[2,3-c]ピロール-1-イル]-5,6-ジフルオロ-8-(メチルアミノ)-9H-ピリド[2,3-b]インドール-3-イル]-9-フルオロ-4-オキソ-キノリジン-3-カルボン酸;
    7-[4-[cis-5-メチル-2,3,3a,4,6,6a-ヘキサヒドロピロロ[2,3-c]ピロール-1-イル]-5,6-ジフルオロ-8-(メチルアミノ)-9H-ピリド[2,3-b]インドール-3-イル]-1-[(ジメチルアミノ)メチル]-4-オキソ-キノリジン-3-カルボン酸;
    7-[4-[cis-5-メチル-2,3,3a,4,6,6a-ヘキサヒドロピロロ[2,3-c]ピロール-1-イル]-5,6-ジフルオロ-8-(メチルアミノ)-9H-ピリド[2,3-b]インドール-3-イル]-1-メチル-4-オキソ-キノリジン-3-カルボン酸;
    7-[4-[cis-5-メチル-2,3,3a,4,6,6a-ヘキサヒドロピロロ[2,3-c]ピロール-1-イル]-5,6-ジフルオロ-8-(メチルアミノ)-9H-ピリド[2,3-b]インドール-3-イル]-1-シクロプロピル-4-オキソ-キノリジン-3-カルボン酸;
    7-[4-[cis-5-メチル-2,3,3a,4,6,6a-ヘキサヒドロピロロ[2,3-c]ピロール-1-イル]-5,6-ジフルオロ-8-(メチルアミノ)-9H-ピリド[2,3-b]インドール-3-イル]-4-オキソ-1-(トリフルオロメチル)キノリジン-3-カルボン酸;
    (R)-7-(4-(2-((ジメチルアミノ)メチル)モルホリノ)-6-フルオロ-8-(メチルアミノ)-9H-ピリド[2,3-b]インドール-3-イル)-4-オキソ-4H-キノリジン-3-カルボン酸;
    (S)-7-(4-(2-((ジメチルアミノ)メチル)モルホリノ)-6-フルオロ-8-(メチルアミノ)-9H-ピリド[2,3-b]インドール-3-イル)-4-オキソ-4H-キノリジン-3-カルボン酸;
    7-[4-[cis-5-メチル-2,3,3a,4,6,6a-ヘキサヒドロピロロ[2,3-c]ピロール-1-イル]-5,6-ジフルオロ-8-(メチルアミノ)-9H-ピリド[2,3-b]インドール-3-イル]-1-(モルホリノメチル)-4-オキソ-キノリジン-3-カルボン酸;
    7-[4-[cis-5-メチル-2,3,3a,4,6,6a-ヘキサヒドロピロロ[2,3-c]ピロール-1-イル]-5,6-ジフルオロ-8-(メチルアミノ)-9H-ピリド[2,3-b]インドール-3-イル]-4-オキソ-1-(ピロリジン-1-イルメチル)キノリジン-3-カルボン酸;
    7-[4-[cis-5-メチル-2,3,3a,4,6,6a-ヘキサヒドロピロロ[2,3-c]ピロール-1-イル]-5,6-ジフルオロ-8-(メチルアミノ)-9H-ピリド[2,3-b]インドール-3-イル]-1-クロロ-4-オキソ-キノリジン-3-カルボン酸;
    7-[4-[(3aR,6aR)-1-メチル-2,3,3a,4,6,6a-ヘキサヒドロピロロ[3,4-b]ピロール-5-イル]-6-フルオロ-8-(メチルアミノ)-9H-ピリド[2,3-b]インドール-3-イル]-4-オキソ-キノリジン-3-カルボン酸;
    7-[4-[(3aS,6aS)-1-メチル-2,3,3a,4,6,6a-ヘキサヒドロピロロ[3,4-b]ピロール-5-イル]-6-フルオロ-8-(メチルアミノ)-9H-ピリド[2,3-b]インドール-3-イル]-4-オキソ-キノリジン-3-カルボン酸;
    7-[4-[(3aS,6aS)-5-メチル-2,3,3a,4,6,6a-ヘキサヒドロピロロ[2,3-c]ピロール-1-イル]-6-フルオロ-8-(メチルアミノ)-9H-ピリド[2,3-b]インドール-3-イル]-4-オキソ-キノリジン-3-カルボン酸;
    7-[4-[(3aR,6aR)-5-メチル-2,3,3a,4,6,6a-ヘキサヒドロピロロ[2,3-c]ピロール-1-イル]-6-フルオロ-8-(メチルアミノ)-9H-ピリド[2,3-b]インドール-3-イル]-4-オキソ-キノリジン-3-カルボン酸;
    7-[4-[(3aR,6aR)-1-メチル-2,3,3a,4,6,6a-ヘキサヒドロピロロ[3,4-b]ピロール-5-イル]-5,6-ジフルオロ-8-(メチルアミノ)-9H-ピリド[2,3-b]インドール-3-イル]-4-オキソ-キノリジン-3-カルボン酸;
    7-[4-[(3aS,6aS)-1-メチル-2,3,3a,4,6,6a-ヘキサヒドロピロロ[3,4-b]ピロール-5-イル]-5,6-ジフルオロ-8-(メチルアミノ)-9H-ピリド[2,3-b]インドール-3-イル]-4-オキソ-キノリジン-3-カルボン酸;
    7-[4-[(3aR,7aR)-1-メチル-3,3a,4,5,7,7a-ヘキサヒドロ-2H-ピロロ[2,3-c]ピリジン-6-イル]-5,6-ジフルオロ-8-(メチルアミノ)-9H-ピリド[2,3-b]インドール-3-イル]-4-オキソ-キノリジン-3-カルボン酸;
    7-[4-[(3aS,7aS)-1-メチル-3,3a,4,5,7,7a-ヘキサヒドロ-2H-ピロロ[2,3-c]ピリジン-6-イル]-5,6-ジフルオロ-8-(メチルアミノ)-9H-ピリド[2,3-b]インドール-3-イル]-4-オキソ-キノリジン-3-カルボン酸;
    7-[4-[(1S,3R)-1-アミノ-5-アザスピロ[2.4]ヘプタン-5-イル]-5,6-ジフルオロ-8-(メチルアミノ)-9H-ピリド[2,3-b]インドール-3-イル]-4-オキソ-キノリジン-3-カルボン酸;
    7-(4-((1R,3R)-1-アミノ-5-アザスピロ[2.4]ヘプタン-5-イル)-5,6-ジフルオロ-8-(メチルアミノ)-9H-ピリド[2,3-b]インドール-3-イル)-4-オキソ-4H-キノリジン-3-カルボン酸;
    7-(4-((1R,3S)-1-アミノ-5-アザスピロ[2.4]ヘプタン-5-イル)-5,6-ジフルオロ-8-(メチルアミノ)-9H-ピリド[2,3-b]インドール-3-イル)-4-オキソ-4H-キノリジン-3-カルボン酸;
    7-(4-((1S,3S)-1-アミノ-5-アザスピロ[2.4]ヘプタン-5-イル)-5,6-ジフルオロ-8-(メチルアミノ)-9H-ピリド[2,3-b]インドール-3-イル)-4-オキソ-4H-キノリジン-3-カルボン酸;
    7-(4-((1S,3R)-1-アミノ-5-アザスピロ[2.4]ヘプタン-5-イル)-5-クロロ-6-フルオロ-8-(メチルアミノ)-9H-ピリド[2,3-b]インドール-3-イル)-4-オキソ-4H-キノリジン-3-カルボン酸;
    7-(4-((1R,3S)-1-アミノ-5-アザスピロ[2.4]ヘプタン-5-イル)-5-クロロ-6-フルオロ-8-(メチルアミノ)-9H-ピリド[2,3-b]インドール-3-イル)-4-オキソ-4H-キノリジン-3-カルボン酸;
    7-(4-((1R,3R)-1-アミノ-5-アザスピロ[2.4]ヘプタン-5-イル)-5-クロロ-6-フルオロ-8-(メチルアミノ)-9H-ピリド[2,3-b]インドール-3-イル)-4-オキソ-4H-キノリジン-3-カルボン酸;および
    7-(4-((1S,3S)-1-アミノ-5-アザスピロ[2.4]ヘプタン-5-イル)-5-クロロ-6-フルオロ-8-(メチルアミノ)-9H-ピリド[2,3-b]インドール-3-イル)-4-オキソ-4H-キノリジン-3-カルボン酸;
    から選択される、
    請求項1または2に記載の化合物、あるいはその薬学的に許容される塩、またはエナンチオマーもしくはジアステレオマー。
  11. 請求項1から10のいずれか一項に記載の化合物の調製方法であって、式(Ii)の化合物
    Figure 0007296992000121
    [式中、R~Rは、請求項1から9のいずれか一項に記載の通りである]と酸を反応させるステップを含む方法。
  12. 治療上活性な物質として使用するための、請求項1から10のいずれか一項に記載の化合物。
  13. 請求項1から10のいずれか一項に記載の化合物と治療上不活性な担体とを含む医薬組成物。
  14. 請求項1から10のいずれか一項に記載の化合物を含む、DNAジャイレースまたはトポイソメラーゼIV阻害剤として使用するための医薬組成物
  15. 請求項1から10のいずれか一項に記載の化合物を含む、DNAジャイレースおよびトポイソメラーゼIV阻害剤として使用するための医薬組成物
  16. 細菌感染症を処置または予防するための請求項1から10のいずれか一項に記載の化合物を含む医薬組成物
  17. 細菌感染症の処置または予防のための医薬品を調製するための請求項1から10のいずれか一項に記載の化合物の使用。
  18. 細菌感染症が、肺炎レンサ球菌、化膿レンサ球菌、エンテロコッカス・フェカーリス、エンテロコッカス・フェシウム、エンテロバクター属菌種、プロテウス属菌種、セラチア・マルセッセンス、黄色ブドウ球菌、コアグラーゼ陰性ブドウ球菌、インフルエンザ菌、炭疽菌、マイコプラズマ・ニューモニエ、モラクセラ・カタラーリス、肺炎クラミジア、クラミジア・トラコマチス、レジオネラ・ニューモフィラ、結核菌、ヘリコバクター・ピロリ、スタフィロコッカス・サプロフィティクス、表皮ブドウ球菌、野兎病菌、ペスト菌、クロストリジウム・ディフィシル、バクテロイデス属菌種、淋菌、髄膜炎菌、類鼻疽菌、鼻疽菌、ボレリア・ブルグドルフェリ、マイコバクテリウム・アビウムコンプレックス、マイコバクテリウム・アブセサス、マイコバクテリウム・カンサシイ、大腸菌またはマイコバクテリウム・ウルセランスによって引き起こされる、請求項16に記載の医薬組成物
  19. 細菌感染症が、アシネトバクター・バウマニ、クレブシエラ・ニューモニエ、緑膿菌、黄色ブドウ球菌または大腸菌によって引き起こされる、請求項16に記載の医薬組成物
  20. ヒト以外の動物における細菌感染症を処置または予防する方法であって、請求項1から10のいずれか一項に記載の化合物の有効量を投与するステップを含む方法。
  21. 細菌感染症が、肺炎レンサ球菌、化膿レンサ球菌、エンテロコッカス・フェカーリス、エンテロコッカス・フェシウム、エンテロバクター属菌種、プロテウス属菌種、セラチア・マルセッセンス、黄色ブドウ球菌、コアグラーゼ陰性ブドウ球菌、インフルエンザ菌、炭疽菌、マイコプラズマ・ニューモニエ、モラクセラ・カタラーリス、肺炎クラミジア、クラミジア・トラコマチス、レジオネラ・ニューモフィラ、結核菌、ヘリコバクター・ピロリ、スタフィロコッカス・サプロフィティクス、表皮ブドウ球菌、野兎病菌、ペスト菌、クロストリジウム・ディフィシル、バクテロイデス属菌種、淋菌、髄膜炎菌、類鼻疽菌、鼻疽菌、ボレリア・ブルグドルフェリ、マイコバクテリウム・アビウムコンプレックス、マイコバクテリウム・アブセサス、マイコバクテリウム・カンサシイ、大腸菌またはマイコバクテリウム・ウルセランスによって引き起こされる、請求項20に記載の方法。
  22. 細菌感染症が、アシネトバクター・バウマニ、クレブシエラ・ニューモニエ、緑膿菌、黄色ブドウ球菌または大腸菌によって引き起こされる、請求項20に記載の方法。
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