JP7296917B2 - 画像処理装置、画像処理方法、プログラム及びインクジェット印刷装置 - Google Patents

画像処理装置、画像処理方法、プログラム及びインクジェット印刷装置 Download PDF

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本発明は画像処理装置、画像処理方法、プログラム及びインクジェット印刷装置に関する。
インクジェット印刷装置において、媒体と撮像装置とを相対移動させ、印刷済みの媒体に印刷されるテストパターンを読み取り、テストパターンの読取画像を用いて各種の補正を実施する技術が知られている。
特許文献1は、用紙に印刷される画像を読み取る読取部を備えるインクジェット記録装置が記載されている。同文献に記載の装置は、読取部を用いて読み取られるテストパターンの読取データに基づき、ノズルごとの濃度補正値を取得し、濃度補正値を用いて出力画像の補正を実施する。
特許文献2は、画像読取部を備えるインクジェット記録装置が記載されている。同文献には、画像読取部について、他の電子機器の構造や他の構成の配置などに応じて上下配置などが反転されていてもよい旨が記載されている。
特開2013-154540号公報 国際公開第2018/084174号
しかしながら、印刷画像を撮像する撮像装置には、撮像データの読み出し順序及び撮像データに対する補正処理等の都合から、媒体の搬送方向に対する撮像装置の設置の向きに制約が存在し得る。撮像装置と印刷物との位置関係に対応して撮像データを補正して、高品質の撮像画像を取得するには、媒体の搬送方向に対する撮像装置の設置の向きが制約される。
媒体の搬送方向に対する撮像装置の設置の向きが制約に反する場合、撮像データの読み出し順序に起因する撮像画像の反転等の不具合が発生し得る。撮像装置から出力される撮像画像に対する後処理において、これらの不具合の修正が可能であるが、修正に費やされる処理期間の発生は、高速の処理が要求される場合には適していない。
特許文献1には、読取データが反転していると判断される場合は、読取データを反転してから読取画像に変換する旨が記載されているが、読取データを反転させる場合の濃度補正に関する記載又は示唆はない。
特許文献2には、画像読取部について、他の電子機器の構造や他の構成の配置などに応じて上下配置などが反転されていてもよい旨が記載されているが、画像読取部が反転して配置される場合における具体的な処理について、記載又は示唆がされていない。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、媒体搬送方向に対する撮像装置の配置方向に応じて、高品質の撮像画像を取得し得る、画像処理装置、画像処理方法、プログラム及びインクジェット印刷装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、次の発明態様を提供する。
本開示に係る画像処理装置は、複数の撮像素子を用いて媒体を撮像する撮像装置と、相対搬送方向について、媒体と撮像装置とを相対的に搬送させる搬送装置と、一以上のプロセッサと、を備え、プロセッサは、撮像装置から媒体の撮像データを取得し、相対搬送方向に対する撮像装置の配置方向の情報を取得し、配置方向が規定方向と反転する反転方向の場合に、配置方向が規定方向の場合の処理に対して変更される変更処理を、撮像データについて実施し、変更処理は、撮像データの反転処理及び反転処理がされた撮像データに対する補正処理を含む画像処理装置である。
本開示に係る画像処理装置によれば、相対搬送方向に対する撮像装置の配置方向が反転方向の場合に、撮像データの反転処理及び反転処理がされた撮像データに対する補正処理について、撮像装置の配置方向が規定方向の場合に対して処理内容が変更される。これにより、相対搬送方向に対する撮像装置の配置方向に応じた高品質の撮像画像を取得し得る。
撮像装置は、複数の光電変換素子が一列に並べられるCCDラインセンサを備え得る。撮像装置は、複数の光電変換素子が二次元配置されるCCDエリアセンサを備え得る。
撮像データは、撮像装置から出力される撮像データを表す信号を含み得る。撮像データは、撮像装置から出力される信号から生成されるローデータを含み得る。撮像画像は、ローデータから生成される画像を含み得る。
他の態様に係る画像処理装置において、プロセッサは、撮像データの反転処理として、配置方向が規定方向の場合における撮像データの読出順序を反転させる読出順序を適用して、配置方向が反転方向の場合の撮像データの読み出しを実施する。
かかる態様によれば、撮像装置の配置方向が反転方向の場合に、撮像装置の配置方向が規定方向の場合と同様の撮像画像を生成し得る。
読出順序の反転の例として、読み出しの開始を先頭の撮像素子から末尾の撮像素子へ変更し、昇順の読み出しを降順の読み出しへ変更する例が挙げられる。
他の態様に係る画像処理装置において、プロセッサは、撮像データの反転処理として、配置方向が規定方向の場合における撮像データの記憶順序を反転させる記憶順序を適用して、配置方向が反転方向の場合の撮像データの記憶を実施する。
かかる態様によれば、撮像装置の配置方向が反転方向の場合に、撮像装置の配置方向が規定方向の場合と同様の撮像画像を生成し得る。
記憶順序の反転の例として、記憶の開始を先頭の撮像素子から末尾の撮像素子へ変更し、昇順の記憶を降順の記憶へ変更する例が挙げられる。
他の態様に係る画像処理装置において、プロセッサは、補正処理として、複数の撮像素子の感度分布を補正する感度分布補正処理を実施し、配置方向が反転方向の場合の感度分布補正処理において、配置方向が規定の場合の感度分布補正処理に適用される感度分布補正データを反転させた反転感度分布補正データを適用する。
かかる態様によれば、撮像装置の配置方向が反転方向の場合に、撮像装置の配置方向が規定方向の場合と同様の感度分布補正処理を実施し得る。
他の態様に係る画像処理装置において、プロセッサは、撮像装置に対して向きが固定されて配置される基準部材を撮像し取得される基準撮像データを用いて、配置方向が規定方向の場合において感度分布補正処理に適用される感度分布補正データを生成する。
かかる態様によれば、撮像装置に対して向きが固定されて配置される基準部材の撮像データから生成される感度分布補正データに基づく反転感度分布補正データを生成し得る。
他の態様に係る画像処理装置において、撮像装置は、複数の色のそれぞれに対応する撮像素子が規定の順に従い配置され、プロセッサは、補正処理として、撮像素子の幾何学的な位置ずれに起因する、撮像データから生成される読取画像における色ずれを補正する色ずれ補正処理を実施し、色ずれ補正処理の際に、配置方向が規定方向の場合の色ずれ補正データに対して調整された反転色ずれ補正データを適用して、配置方向が反転方向の場合の色ずれ補正を実施する。
かかる態様によれば、撮像装置の配置方向が反転方向の場合に、撮像装置の配置方向が規定方向の場合と同様の撮像画像における色ずれ補正処理を実施し得る。
他の態様に係る画像処理装置において、プロセッサは、搬送装置に適用される搬送速度の大きさを含む搬送速度情報を取得し、搬送速度情報を適用して、色ずれ補正データを調整する。
かかる態様によれば、搬送装置に適用される搬送速度の大きさに応じた撮像画像の色ずれ補正処理を実施し得る。
他の態様に係る画像処理装置において、プロセッサは、撮像装置から撮像データを読み出す際に適用される読取周期を含む読取周期情報を取得し、読取周期情報を適用して、色ずれ補正データを調整する。
かかる態様によれば、読取周期に応じた撮像画像の色ずれ補正処理を実施し得る。
他の態様に係る画像処理装置において、プロセッサは、媒体の厚みを含む媒体情報を取得し、媒体情報を適用して、色ずれ補正データを調整する。
かかる態様によれば、媒体の厚みに応じた撮像画像の色ずれ補正処理を実施し得る。
他の態様に係る画像処理装置において、撮像装置は、第一撮像装置及び第二撮像装置を備え、プロセッサは、第一撮像装置及び第二撮像装置のそれぞれについて、変更処理を実施する。
かかる態様によれば、第一撮像装置及び第二撮像装置を備える態様において、撮像装置の配置方向が反転方向の場合に、撮像装置の配置方向が規定方向の場合と同様の撮像画像を取得し得る。
他の態様に係る画像処理装置において、プロセッサは、配置方向が反転方向の場合に、第一撮像装置からの撮像データの読み出しと、第二撮像装置からの撮像データの読み出しとの順序を入れ替える変更処理を実施する。
かかる態様によれば、撮像装置の配置方向が反転方向の場合に、撮像装置の配置方向が規定方向の場合と同様の撮像画像を取得し得る。
本開示に係る画像処理方法は、相対搬送方向について、媒体と媒体を撮像する撮像装置とを相対的に搬送させて媒体を撮像し、撮像装置から媒体の撮像データを取得し、相対搬送方向に対する撮像装置の配置方向の情報を取得し、配置方向が規定方向と反転する反転方向の場合に、配置方向が規定方向の場合の処理に対して変更される変更処理を、撮像データについて実施し、変更処理は、撮像データの反転処理及び反転処理がされた撮像データに対する補正処理を含む画像処理方法である。
本開示に係るプログラムは、コンピュータに、相対搬送方向について、媒体と媒体を撮像する撮像装置とを相対的に搬送させて媒体を撮像し、撮像装置から媒体の撮像データを取得する機能、相対搬送方向に対する撮像装置の配置方向の情報を取得する機能、及び配置方向が規定方向と反転する反転方向の場合に、配置方向が規定方向の場合の処理に対して変更される変更処理を、撮像データについて実施する機能を実現させるプログラムであって、変更処理は、撮像データの反転処理及び反転処理がされた撮像データに対する補正処理を含むプログラムである。
本開示に係るインクジェット印刷装置は、媒体へインクを吐出し、媒体へ画像を印刷するインクジェットヘッドと、複数の撮像素子を具備し、媒体を撮像する撮像装置と、相対搬送方向について、媒体と撮像装置とを相対的に搬送させる搬送装置と、一以上のプロセッサと、を備え、プロセッサは、撮像装置から媒体の撮像データを取得し、相対搬送方向に対する撮像装置の配置方向の情報を取得し、配置方向が規定方向と反転する反転方向の場合に、配置方向が規定方向の場合の処理に対して変更される変更処理を、撮像データについて実施し、変更処理は、撮像データの反転処理及び反転処理がされた撮像データに対する補正処理を含むインクジェット印刷装置である。
本発明によれば、相対搬送方向に対する撮像装置の配置方向が反転方向の場合に、撮像データの反転処理及び反転処理がされた撮像データに対する補正処理について、撮像装置の配置方向が規定方向の場合に対して処理内容が変更される。これにより、相対搬送方向に対する撮像装置の配置方向に応じた高品質の撮像画像を取得し得る。
図1は実施形態に係るインクジェット印刷装置の全体構成図である。 図2は図1に示すインクジェット印刷装置の機能ブロック図である。 図3は図2に示す読取装置の機能ブロック図である。 図4は読取装置の配置方向の説明図である。 図5は読取装置の他の配置方向の説明図である。 図6は読取装置における基準板の配置例を示す説明図である。 図7はCCDラインセンサを用いた印刷画像の読み取りの模式図である。 図8は実施形態に係る画像処理方法の手順を示すフローチャートである。 図9は複数の撮像装置を備える読取装置の構成図である。 図10は配置方向が規定方向の場合におけるシェーディング補正データの説明図である。 図11は配置方向が規定方向の場合における画像処理の説明図である。 図12は配置方向が反転方向の場合におけるシェーディング補正データの説明図である。 図13は配置方向が反転方向の場合における、比較例に係るローデータの説明図である。 図14は配置方向が反転方向の場合における画像処理の説明図である。
以下、添付図面に従って本発明の実施の形態について詳説する。本明細書では、同一の構成要素には同一の参照符号を付して、重複する説明は適宜省略する。
[インクジェット印刷装置の説明]
〔全体構成〕
図1は実施形態に係るインクジェット印刷装置の全体構成図である。インクジェット印刷装置10は、用紙Pにシングルパス方式で画像を印刷するインクジェット印刷装置である。
図1には枚葉の用紙Pを例示する。用紙Pは連続用紙を適用してもよい。用紙Pの材料は、紙、布、樹脂及び金属などを適用し得る。用紙Pは浸透媒体及び非浸透媒体のいずれを適用してもよい。
インクジェット印刷装置10は、搬送装置20、ジェッティング装置30及び読取装置40を備える。インクジェット印刷装置10は、給紙装置及び集積装置など、図1に図示しない構成要素を備えてもよい。
搬送装置20は、ジェッティングドラム22、給紙ドラム24、用紙押さえローラ26及び排紙ドラム28を備える。搬送装置20は、規定の用紙搬送方向に沿って用紙Pを搬送する。
ジェッティングドラム22に付す矢印線は、ジェッティングドラム22における用紙搬送方向を表す。同様に、給紙ドラム24に付す矢印線は給紙ドラム24における用紙搬送方向を表す。排紙ドラム28に付す矢印線は排紙ドラム28における用紙搬送方向を表す。実施形態に記載の用紙搬送方向は、媒体と撮像装置とを相対的に搬送させる相対搬送方向の一例である。
ジェッティングドラム22は、円筒形状を有するドラムである。ジェッティングドラム22における回転軸に対して平行となる軸方向の全長は、最大のサイズを有する用紙Pにおける用紙幅方向の全長を超える。なお、用紙幅方向は用紙搬送方向と直交する方向である。上記の構成は、給紙ドラム24及び排紙ドラム28についても同様である。
ここで、本明細書における平行という用語は、交差する二方向が平行となる二方向と同様の作用効果を奏し得る実質的な平行を含み得る。また、直交という用語は、90度を超える角度又は90度未満の角度で交差する二方向が直交する二方向と同様の作用効果を奏し得る実質的な直交を含み得る。
ジェッティングドラム22は、用紙Pを外周面に支持する。例えば、ジェッティングドラム22の外周面に用紙Pを支持する態様の例として、外周面に具備される複数の吸引穴へ吸引圧力を発生させ、用紙Pへ吸引圧力を付与する態様が挙げられる。
ジェッティングドラム22は二つのグリッパー23を備える。グリッパー23は、用紙Pの先端部を把持する。二つのグリッパー23は、ジェッティングドラム22の回転方向について180度に対応する距離をずらされた位置に配置される。
グリッパー23は、複数の把持爪及び支持部材を備える。複数の把持爪は、ジェッティングドラム22の回転軸に沿って配置される。複数の把持爪は支持部材を用いて開閉可能に支持される。なお、把持爪及び支持部材の図示を省略する。
ジェッティングドラム22は、回転軸を回転可能に支持される。ジェッティングドラム22の回転軸は、モータ及び駆動機構等を備える駆動装置が連結される。駆動装置の動作に応じて、ジェッティングドラム22は規定の回転方向へ回転する。なお、モータ及び駆動機構等を備える駆動装置の図示を省略する。
ジェッティングドラム22は、用紙Pを外周面に支持し、回転軸の周りを回転する。これにより、用紙Pは、ジェッティングドラム22の外周面に沿う用紙搬送方向に搬送される。
給紙ドラム24は、一つのグリッパー25を備える。グリッパー25はグリッパー23と同様の構造を適用し得る。給紙ドラム24は、ジェッティングドラム22に具備される駆動装置と同様の構成を有する駆動装置が連結される。給紙ドラム24は回転軸の周りを回転する。
グリッパー25を用いて先端部が把持される用紙Pは、給紙ドラム24の外周面に沿う用紙搬送方向に搬送される。グリッパー25は、媒体受け渡し位置において、グリッパー23へ用紙Pを受け渡す。
用紙押さえローラ26は、円筒形状を有する。用紙幅方向における用紙押さえローラ26の全長は、最大のサイズを有する用紙Pにおける用紙幅方向の全長を超える。用紙押さえローラ26は、回転軸を回転可能に支持される。
用紙押さえローラ26は、ジェッティングドラム22の外周面に向けて用紙Pを押圧させる押圧機構と連結される。用紙押さえローラ26は、ジェッティングドラム22の外周面に向けて用紙Pを押圧し、ジェッティングドラム22の外周面に用紙Pを密着させる。
排紙ドラム28は、一つのグリッパー29を備える。グリッパー29はグリッパー23と同様の構造を適用し得る。グリッパー29は、媒体受け渡し位置において、グリッパー23から用紙Pを受け渡される。
排紙ドラム28は、ジェッティングドラム22に具備される駆動装置と同様の構成を有する駆動装置が連結される。排紙ドラム28は回転軸の周りを回転する。グリッパー29を用いて先端部が把持される用紙Pは、排紙ドラム28外周面に沿う用紙搬送方向に搬送される。なお、ジェッティングドラム22の回転軸、給紙ドラム24の回転軸、排紙ドラム28の回転軸及び媒体受け渡し位置の図示を省略する。
ジェッティング装置30は、インクジェットヘッド32C、インクジェットヘッド32M、インクジェットヘッド32Y及びインクジェットヘッド32Kを備える。インクジェットヘッド32C、インクジェットヘッド32M、インクジェットヘッド32Y及びインクジェットヘッド32Kは、ジェッティングドラム22の外周面と対向する位置に配置される。
インクジェットヘッド32C、インクジェットヘッド32M、インクジェットヘッド32Y及びインクジェットヘッド32Kは、ジェッティングドラム22の外周面に沿って、それぞれの間隔が等間隔となる位置に配置される。
以下、インクジェットヘッド32C、インクジェットヘッド32M、インクジェットヘッド32Y及びインクジェットヘッド32Kを総称してインクジェットヘッド32と記載する場合がある。
インクジェットヘッド32C、インクジェットヘッド32M、インクジェットヘッド32Y及びインクジェットヘッド32Kは、それぞれシアン、マゼンタ、イエロー及びブラックの水性インクを吐出するプリントヘッドである。
水性インクとは、水及び水に可溶な溶媒に、染料及び顔料等の色材を溶解又は分散させたインクをいう。なお、インクジェットヘッド32は有機溶剤を含有するインクなど、水性インク以外の種類のインクを適用し得る。
インクジェットヘッド32には、それぞれに対応する色のインクタンクから配管経路を経由してインクが供給される。なお、インクタンク及び配管経路の図示を省略する。
インクジェットヘッド32は、ジェッティングドラム22の外周面に支持される用紙Pに対して、一回の走査を行い、印刷を行うシングルパス方式の印刷が可能なライン型ヘッドである。インクジェットヘッド32は、シリアル型ヘッドを適用してもよい。インクジェットヘッド32のノズル面には、インクを吐出させる複数のノズルが形成される。複数のノズルは二次元配置を適用し得る。複数のノズルの二次元配置は、マトリクス配置を適用し得る。また、インクジェットヘッド32のノズル面には、撥水膜が形成される。
インクジェットヘッド32は、複数のヘッドモジュールを用紙幅方向に繋ぎ合わせて構成することができる。なお、ヘッドモジュール、ノズル面、ノズル及び撥水膜の図示を省略する。
用紙Pの印刷面に向けて、インクジェットヘッド32からインクの液滴が吐出される。インクジェットヘッド32から吐出されたインクの液滴が用紙Pに付着し、用紙Pの印刷面に画像が印刷される。
本実施形態では、シアン、マゼンタ、イエロー及びブラックの四色のカラーインクを用いる態様を例示したが、インク色と色数については本実施形態に限定されない。例えば、ライトマゼンタ及びライトシアン等の淡色インクを用いる態様、グリーン、オレンジ、バイオレット、ホワイト、クリア及びメタリック等の特色インクを用いる態様を適用してもよい。
また、同じ色のインクを吐出する複数のインクジェットヘッド32を配置してもよい。各色のインクジェットヘッド32の配置順序についても、図1に示す態様に限定されない。
ジェッティング装置30は、用紙Pの印刷面にインクジェットヘッド32ごとの吐出状態監視パターンを印刷する。読取装置40は用紙Pの印刷面に印刷された吐出状態監視パターンを読み取り、吐出状態監視パターンの読取画像を出力する。読取装置40は、読取画像を表す読取信号及び読取信号から生成される画像を出力してもよい。
インクジェット印刷装置10は、吐出状態監視パターンの読取画像を解析して、インクジェットヘッド32の吐出状態を判定し、吐出異常のノズルを検出する。インクジェット印刷装置10は、吐出異常ノズルに対して補正処理を施す。
読取装置40は、用紙Pへ印刷される印刷画像を読み取り、印刷画像の読取画像を生成する。読取装置40は、用紙Pの印刷面に印刷される画像の全幅に対応する撮像範囲を有する態様を適用してもよいし、用紙幅方向に沿って走査して、用紙Pの印刷面に印刷される画像の全幅の読み取りを実施する態様を適用してもよい。なお、読取装置40の詳細は後述する。
インクジェット印刷装置10は、図1に図示しない他の構成要素を備え得る。他の構成要素の例として、用紙Pへ前処理液を塗布する前処理液塗布装置及び前処理液が塗布される用紙Pを乾燥させる乾燥処理装置などが挙げられる。また、他の構成要素の例として、画像が印刷される用紙Pを乾燥させるインク乾燥装置及び乾燥処理が施される用紙Pを集積させる集積装置などが挙げられる。
〔インクジェット印刷装置の機能ブロック〕
図2は図1に示すインクジェット印刷装置の機能ブロック図である。インクジェット印刷装置10は一以上のプロセッサ100及び一以上のメモリ102を備える。また、インクジェット印刷装置10は通信インターフェース104を備える。
メモリ102は、メモリ102は各種のデータを記憶するデータメモリ110が含まれる。データメモリ110は各種データの一時記憶領域が含まれてもよい。メモリ102は、プログラムの実行に必要な各種のパラメータが記憶されるパラメータメモリ112が含まれる。プロセッサ100を用いて実行可能な命令を含む各種のプログラムが記憶されるプログラムメモリ114が含まれる。
メモリ102は、半導体メモリ等の有体物たるコンピュータ可読媒体等を含んで構成され得る。メモリ102は、ハードディスク等の記憶装置が含まれていてもよい。メモリ102は、複数の記憶装置等を用いて構成され得る。複数の記憶装置等は異なる複数の種類の記憶装置等を含み得る。メモリ102を構成する記憶装置等は、複数の記憶領域に分割されていてもよい。
通信インターフェース104は、有線形式又は無線形式のいずれを適用してもよい。インクジェット印刷装置10は、通信インターフェース104を介してホストコンピュータ106等の外部装置から印刷データ等を取得する。
プロセッサ100は、メモリ102に記憶されるプログラムを実行してインクジェット印刷装置10の各種機能を実現させる。プロセッサ100の構成要素として図示された各種の処理部は、インクジェット印刷装置10の各種の機能に対応している。
システム制御部108は、メモリ102に記憶されるプログラムを実行し、インクジェット印刷装置10の全体を統括制御して、インクジェット印刷装置10の各種の処理部を用いて各種の処理を実施する。
搬送制御部120は、搬送装置20の動作を制御する。搬送制御部120は、図1に示すジェッティングドラム22等に連結されるモータの回転を制御し、それぞれを規定の速度で回転させ、用紙搬送方向に沿って用紙Pを搬送させる。
搬送制御部120は、ジェッティングドラム22の吸引圧力を制御する吸引制御部を備える。搬送制御部120は、グリッパー23、グリッパー25及びグリッパー29の動作を制御するグリッパー制御部を備える。なお、吸引制御部及びグリッパー制御部の図示は省略する。
印刷制御部122は、印刷データに基づき、ジェッティング装置30に具備されるインクジェットヘッド32のインク吐出動作を制御する。印刷制御部122は、印刷データに対する各種の変換処理や補正処理及びハーフトーン処理などを行う画像処理を実施する。変換処理には、解像度変換、階調変換及び色変換等が含まれる。補正処理には、濃度補正及び不吐出ノズルの発生に起因する画像欠陥の視認性を下げる不吐出補正等が含まれる。
印刷制御部122は、ジェッテイング装置30に具備されるインクジェットヘッド32へ供給される駆動電圧を生成する。印刷制御部122は、インクジェットヘッド32に具備される吐出素子の動作タイミングを規定するタイミング信号を生成する。印刷制御部122は、駆動電圧及びタイミング信号をインクジェットヘッド32へ供給する。
印刷制御部122は、インクジェットヘッド32を用いて、インクジェットヘッド32のノズル面と対向する位置を用紙Pが通過するタイミングにおいて、シアン、マゼンタ、ブラック及びイエローの水性インクの液滴を用紙Pに向けて吐出させる。これにより、用紙Pの印刷面にカラー画像が印刷される。
インクジェット印刷装置10は読取画像取得部124を備える。読取画像取得部124は、読取装置40を用いて生成される読取画像を取得する。読取画像取得部124はメモリ102を用いて読取画像を記憶する。インクジェット印刷装置10は、読取画像を解析し、読取画像の解析結果を用いて各種の処理を実施する。各種の処理の例として、インクジェットヘッド32の吐出に関する補正処理などが挙げられる。
インクジェット印刷装置10は入力装置130を備える。プロセッサ100は、入力装置130から出力される入力信号を取得する。入力装置130は、ユーザからの入力を受け付ける操作パネル、キーボード、マウス、タッチパネル及びトラックボール等の各種の操作部材を適用し得る。入力装置130はこれらの適宜の組み合わせであってもよい。
インクジェット印刷装置10はディスプレイ132を備える。プロセッサ100は、ディスプレイ132へ表示信号を送信する。ディスプレイ132は取得した表示信号に基づく情報を表示させる。ディスプレイ132を用いて表示させる情報は、インクジェット印刷装置10のステータス情報、各種のパラメータの設定情報及びインクジェット印刷装置10のエラー情報等を適用し得る。
インクジェット印刷装置10は、タッチパネル方式のディスプレイを備え、入力装置130とディスプレイ132とを一体構成とし得る。
[読取装置の詳細な説明]
〔読取装置の構成例〕
図3は図2に示す読取装置の機能ブロック図である。同図に示す読取装置40は、撮像装置200、プロセッサ201及び画像記憶部206を備える。プロセッサ201を構成する各種の処理部は、読取装置40の各種の機能に対応する。
撮像装置200は、複数の光電変換素子が一列に配置されるCCDラインセンサを備える。撮像装置200は、複数の光電変換素子列が具備されるエリアセンサを備えてもよい。図2ではCCDラインセンサの図示を省略する。CCDラインセンサは符号332を用いて図6に図示する。なお、CCDはCharge Coupled Deviceの省略語である。実施形態に記載の複数の光電変換素子は複数の撮像素子の一例である。
撮像データ取得部202は、撮像装置200から印刷画像の撮像データを読み出す。撮像データ取得部202は、撮像装置200から読み出した印刷画像の撮像データを画像処理部204へ送信する。
画像処理部204は、撮像データに対して調整ゲイン値を適用して感度調整処理を実施し、撮像データに対応するローデータ生成する。画像処理部204は、ローデータを画像記憶部206へ記憶する。画像処理部204は、ローデータからビットマップ形式及びTIFF形式などの読取画像を生成する。なお、TIFFはTagged Image File Formatの省略語である。
画像処理部204は、読取画像を生成する際に、階調変換処理、シェーディング補正処理及び画素間距離補正処理などの各種の処理を実施する。画像処理部204は、読取画像出力部216を介して、図2に示す読取画像取得部124へ読取画像を送信する。
画像記憶部206は、撮像データ、ローデータ及び読取画像を記憶する。画像記憶部206は、撮像データが一時記憶される一時記憶領域及び撮像データが非一時的に記憶される非一時記憶領域を含み得る。
調整ゲイン値設定部208は、撮像装置200に具備されるCCDラインセンサの感度補正処理に適用される調整ゲイン値を取得し、取得した調整ゲイン値を設定する。
ここでいう調整ゲイン値の取得は、調整ゲイン値の生成という意味を含み得る。以下に説明するシェーディング補正データ及び素子間距離補正データ等の取得についても同様である。
階調変換データ設定部209は、ローデータから読取画像を生成する際の階調変換処理に適用される階調変換データを取得し、設定する。階調変換処理の例として、16ビットで表される画素値からを8ビットで表される画素値への変換が挙げられる。
シェーディング補正データ設定部210は、撮像装置200に具備されるCCDラインセンサの感度分布を補正するシェーディング補正処理に適用されるシェーディング補正データを取得し、シェーディング補正データを設定する。
素子間距離補正データ設定部212は、読取画像における色ずれ補正処理に適用される素子間距離補正データを取得し、素子間距離補正データを設定する。
読取画像における色ずれは、撮像装置200に具備されるCCDラインセンサにおける複数の光電変換素子の幾何学的な位置ずれに起因して生じる。素子間距離補正データは、光電変換素子の位置ずれに応じた読取画像における画素のずらし量を適用し得る。ここでいう、ずらし量とは距離の単位を持つ物理量である。
配置方向情報取得部214は、用紙搬送方向に対する読取装置40の配置方向の情報を含む配置方向情報を取得する。配置方向情報取得部214は、図2に示す入力装置130を用いて入力される配置方向情報を取得し得る。配置方向情報取得部214は、配置方向情報を画像処理部204へ送信する。以下の説明において、用紙搬送方向に対する読取装置の配置方向は、読取装置の配置方向又は配置方向と記載される場合がある。
図4は読取装置の配置方向の説明図である。図4に示す円300の中には、用紙Pに印刷される印刷画像301の読取画像302が模式的に図示される。また、図5は読取装置の他の配置方向の説明図である。図5に示す円310の中には、用紙Pに印刷される印刷画像311の読取画像312が模式的に図示される。
読取装置40の配置方向は、規定方向及び反転方向がある。図4に示す読取装置40は、配置方向が規定方向の場合である。図5に示す読取装置40は、配置方向が反転方向の場合である。
図4に示す読取装置40の配置方向が規定方向の場合は規定の画像処理が実施される。一方、図5に示す読取装置40の配置方向が反転方向の場合は、図4に示す読取装置40の配置方向が規定方向の場合に対して、処理の内容を変更する変更処理が実施される。
図3に戻り、画像処理部204は、規定方向を表す配置方向情報を取得した場合は、CCDラインセンサにおける先頭の素子番号の光電変換素子から昇順にローデータを記憶する。一方、画像処理部204は、反転方向を表す配置方向情報を取得した場合は、CCDラインセンサの素子番号の末尾から降順にローデータを記憶する。すなわち、画像処理の変更として、ローデータの記憶順序の反転が適用される。
素子番号は、CCDラインセンサに具備される複数の光電変換素子のそれぞれに付与される番号であり、一方の端の光電変換素子を先頭番号とし、他方の端の光電変換素子を末尾番号とする連続番号である。
画像処理部204は、規定方向を表す配置方向情報を取得した場合に、先頭番号の光電変換素子から素子番号の昇順に撮像データを読み出し、反転方向を表す配置方向情報を取得した場合に、末尾番号の光電変換素子から素子番号の降順に撮像データを読み出してもよい。すなわち、画像処理の変更として、撮像データの読出順序の反転が適用される。
画像処理部204は、反転方向を表す配置方向情報を取得した場合に、規定方向を表す配置方向情報を取得した場合に対してシェーディング補正データを変更する。シェーディング補正データは、読取装置40を用いて白基準板を撮像して取得される白基準板の撮像データから生成される。
図6は読取装置における基準板の配置例を示す説明図である。同図に示す読取装置40は、白基準板330を読み取る際の読取装置40と白基準板330との用紙幅方向における配置関係が固定される。なお、用紙Pの搬送経路PTに付す矢印線は、用紙搬送方向を示す。
読取装置40は、CCDラインセンサ332、光学部材334、第一照明装置336及び第二照明装置338を備える。光学部材334は、照明光の反射光をCCDラインセンサ332へ導光する。光学部材334は拡大光学系を適用し得る。
第一照明装置336及び第二照明装置338は、読取装置40の読取対象である用紙Pへ照明光を照射する。図6には第一照明装置336及び第二照明装置338を備える態様を例示したが、読取装置40は第一照明装置336及び第二照明装置338の少なくともいずれかを具備すればよい。
読取装置40は白基準板支持部材340を備える。白基準板支持部材340は、白基準板330の読取位置と、白基準板330の退避位置との間について、白基準板330を移動可能に支持する。白基準板支持部材340は白基準板移動機構が連結される。線を用いて図示する白基準板330及び白基準板支持部材340は、白基準板330が退避位置に位置する状態を示す。
白基準板330を読み取る際の読取装置40と白基準板330との用紙幅方向における配置関係が固定される場合、白基準板の撮像データは、読取装置40の配置方向に依存せずに一定である。
一方、白基準板330の撮像データに基づくシェーディング補正データが適用されるタイミングは、ローデータからビットマップ形式などの読取画像を生成し、読取画像を出力するタイミングである。シェーディング補正データが適用される読取画像は、反転方向を表す配置方向情報を取得した場合は、規定方向を表す配置方向情報を取得した場合に対して反転している。そうすると、シェーディング補正データと読取画像との用紙幅方向における位置関係は単純に一致しない。
そこで、シェーディング補正データの適用前に、読取画像の用紙幅方向における反転に応じて、シェーディング補正データを用紙幅方向について反転させる。これにより、規定方向を表す配置方向情報を取得した場合と同様の処理を適用して、読取画像を生成する際のシェーディング補正処理を実施し得る。
本実施形態では、白基準板330の撮像データから生成されるシェーディング補正データを例示したが、シェーディング補正データは予め規定される固定のデータを適用してもよい。
なお、実施形態に記載の白基準板330は基準部材の一例である。実施形態に記載の白基準板の撮像データは基準撮像データの一例である。実施形態に記載のシェーディング補正処理は感度分布補正処理の一例である。
実施形態に記載のシェーディング補正データは感度分布補正データの一例である。実施形態に記載のシェーディング補正データを用紙幅方向について反転させるシェーディング補正データは反転感度分布補正データの一例である。
図3に戻り、画像処理部204は、反転方向を表す配置方向情報を取得した場合に、規定方向を表す配置方向情報を取得した場合に対して素子間距離補正データを調整する。
図7はCCDラインセンサを用いた印刷画像の読み取りの模式図である。図7には印刷画像の一部及び図7にはCCDラインセンサ332に具備される光電変換素子333の一部を図示する。なお、図7に示す矢印線は用紙搬送方向を示す。
図7に示す印刷画像350は、赤に対応するドット352R、緑に対応するドット352G及び青に対応するドット352Bが含まれる。CCDラインセンサ332は、赤に対応するドット352Rを読み取る光電変換素子333R、緑に対応するドット352Gを読み取る光電変換素子333G及び青に対応するドット352Bを読み取る光電変換素子333Bを備える。なお、光電変換素子333は光電変換素子333R、光電変換素子333G及び光電変換素子333Bの総称である。符号333は図示を省略する。
CCDラインセンサ332を構成する複数の光電変換素子333は、幾何学的な位置ずれが存在し得る。読取画像は、光電変換素子333の幾何学的な位置ずれに起因する色ずれが生じ得る。画像処理部204は、素子間距離補正データを適用して、読取画像の色ずれ補正処理を実施する。
画像処理部204が反転方向を表す配置方向情報を取得した場合、規定方向を表す配置方向情報を取得した場合に対して光電変換素子333の幾何学的な位置ずれの位相が反転している。
そこで、素子間距離補正データの適用前に、読取画像の反転に応じて素子間距離補正データを調整する。これにより、規定方向を表す配置方向情報を取得した場合と同様の処理を適用して、読取画像における色ずれ補正処理を実施し得る。なお、実施形態に記載の素子間距離補正データは色ずれ補正データの一例である。実施形態に記載の読取画像の反転に応じて調整される素子間距離補正データは反転色ずれ補正データの一例である。
読取画像における色ずれは、用紙Pの搬送速度にの影響を受ける。そこで、読取装置40は、用紙Pの搬送速度の情報を含む搬送速度情報を取得し、搬送速度情報に応じて素子間距離補正データを調整し得る。
同様に、CCDラインセンサ332の読取周期及び用紙Pの厚みは、読取画像における色ずれに影響する。そこで、読取装置40は、CCDラインセンサ332の読取周期の情報を含む読取周期情報及び用紙Pの厚みの情報を含む用紙厚み情報を取得し、取得した情報に応じて、素子間距離補正データを調整し得る。なお、実施形態に記載の用紙厚み情報は媒体情報の一例である。
色ずれ補正処理は、素子間距離補正データを適用する画像処理に代わり、光電変換素子333ごとの読取タイミングを調整してもよい。すなわち、読取装置40は、タイミング調整値を適用して、光電変換素子333ごとの読取タイミングを調整して、読取画像における色ずれを抑制し得る。
なお、実施形態に記載の読取画像は撮像画像の一例である。実施形態に記載のローデータに対する処理は撮像画像に対する処理の一例である。
本実施形態には、インクジェット印刷装置10に具備されるプロセッサ100とは別に、読取装置40にプロセッサ201を備える態様を例示したが、図3に示すプロセッサ201の少なくとも一部の機能を図2に示すプロセッサ100が具備してもよい。
〔画像処理方法の手順〕
図8は実施形態に係る画像処理方法の手順を示すフローチャートである。配置方向設定工程S10では、図3に示す配置方向情報取得部214は読取装置40の配置方向の情報を取得する。配置方向設定工程S10の後に素子間距離補正データ設定工程S12及びキャリブレーション工程S14へ進む。
素子間距離補正データ設定工程S12では、図3に示す素子間距離補正データ設定部212は、配置方向設定工程S10において取得される読取装置40の配置方向の情報に応じた素子間距離補正データを取得し、設定する。素子間距離補正データは、転送生成工程S24における処理に適用される。
キャリブレーション工程S14では、読取装置40は、撮像装置200を用いて白基準板330等を撮像し、撮像データを取得する。キャリブレーション工程S14の後にシェーディング補正データ設定工程S16及び調整ゲイン値設定工程S18へ進む。
シェーディング補正データ設定工程S16では、シェーディング補正データ設定部210は、白基準板330の撮像データを用いて、シェーディング補正処理に適用されるシェーディング補正データを取得し、設定する。
シェーディング補正データ設定工程S16では、配置方向設定工程S10において取得される読取装置40の配置方向の情報に応じたシェーディング補正データを設定する。シェーディング補正データは、転送生成工程S24におけるシェーディング補正処理に適用される。
調整ゲイン値設定工程S18では、調整ゲイン値設定部208はキャリブレーション工程S14において取得される撮像データを用いて、CCDラインセンサ332の感度補正処理に適用される調整ゲイン値を取得し、設定する。調整ゲイン値設定工程S18の後に読取工程S20へ進む。
読取工程S20では、撮像装置200は印刷画像を撮像する。画像処理部204は、撮像装置200から撮像データを取得し、記憶する。画像処理部204は、調整ゲイン値設定工程S18において設定される調整ゲイン値を適用する。読取工程S20の後に画像記憶工程S22へ進む。
画像記憶工程S22では、画像処理部204は、画像記憶部206へ撮像データから生成されるローデータを記憶する。画像記憶工程S22では、配置方向設定工程S10において取得される配置方向情報に応じてローデータの記憶順序を規定する。画像記憶工程S22の後に、転送生成工程S24へ進む。
転送生成工程S24では、画像処理部204はローデータから読取画像を生成する。読取画像出力部216は読取画像を出力する。転送生成工程S24では、階調変換プロファイルが適用される。
また、転送生成工程S24では、シェーディング補正データ設定工程S16において設定されるシェーディング補正データ及び素子間距離補正データ設定工程S12において設定される素子間距離補正データが適用される。
転送生成工程S24では、配置方向設定工程S10において取得される配置方向情報に応じて、素子間距離補正データ及びシェーディング補正データが変更される。転送生成工程S24の後に画像処理方法は終了される。
なお、本実施形態に示す各種の処理は、基本のコンセプトが同じであれば変更等が可能であり、各種の処理は、本明細書に記載の具体的な実施の形態に限定されない。
[作用効果]
実施形態に係るインクジェット印刷装置10及び画像処理方法によれば、以下の作用効果を得ることが可能である。
〔1〕
用紙搬送方向に対する読取装置40の配置方向が反転方向の場合に、読取装置40の配置方向が規定方向の場合に対して読取画像を生成する際の処理内容が変更される。
これにより、読取装置40の配置方向が規定方向の場合と同様の読取画像を取得でき、後処理工程に提供される読取画像の形式及び構造等の変更がなく、読取装置40において読取画像の生成に関する処理が完結し得る。
更に、インクジェット印刷装置10における読取画像の処理に関するソフトウェアの変更及びインターフェースの変更等をせずに、読取装置40の配置方向の反転に対応し得る。また、ソフトウェアが適用される煩雑な画像処理を実施することがなく、読取装置40の配置方向が規定方向の場合と同様の処理速度を維持し得る。
〔2〕
読取装置40の配置方向が反転方向の場合に、読取装置40の配置方向が規定方向の場合に対してCCDラインセンサ332から撮像データを読み出す際の読み出し順序又はローデータを記憶する際の記憶順序を反転させる。これにより、読取装置40の配置方向が規定方向の場合と同様のローデータを取得し得る。
〔3〕
読取装置40の配置方向が反転方向の場合に、読取装置40の配置方向が規定方向の場合に対して、用紙幅方向についてシェーディング補正データを反転させる。これにより、読取装置40の配置方向が規定方向の場合と同様の読取画像を取得し得る。
〔4〕
読取装置40の配置方向が反転方向の場合に、読取装置40の配置方向が規定方向の場合に対して、素子間距離補正データが調整される。これにより、読取装置40の配置方向が規定方向の場合と同様の読取画像を取得し得る。
〔5〕
用紙Pの搬送速度の大きさ、読取装置40の読取周期及び用紙Pの厚みに応じて、素子間距離補正データが調整される。これにより、用紙Pの搬送速度の大きさの変動、読取装置40の読取周期の変動及び用紙Pの厚みに応じた素子間距離補正処理を実施し得る。
[画像処理装置への適用例]
本実施形態では、印刷画像を撮像し、撮像データから印刷画像の読取画像を生成する読取装置40を備えるインクジェット印刷装置10を例示したが、読取装置40は、インクジェット印刷装置と分離した単独の装置として構成し得る。
すなわち、図1及び図2に示すインクジェット印刷装置10を用いて印刷される印刷画像の読取画像を生成する画像処理装置として、図3に示す読取装置40の構成を適用し得る。
[応用例]
〔撮像装置の構成〕
図9は複数の撮像装置を備える読取装置の構成図である。同図に示す読取装置400は、第一撮像装置402及び第二撮像装置404を備える。第一撮像装置402は、第一CCDラインセンサ410及び第一光学部材412を備える。第二撮像装置404は、第二CCDラインセンサ420及び第二光学部材422を備える。
第一撮像範囲414は、第一撮像装置402の撮像範囲を示す。第二撮像範囲424は、第二撮像装置404の撮像範囲を示す。第一撮像装置402及び第二撮像装置404は、用紙幅方向について第一撮像範囲414と第二撮像範囲424とが重複する重複撮像範囲430を有る。
すなわち、第一撮像範囲414は、用紙幅方向における用紙Pの全長の二分の一を超える長さを有する。同様に、第二撮像範囲424は、用紙幅方向における用紙Pの全長の二分の一を超える長さを有する。なお、第一撮像範囲414及び第二撮像範囲424は、用紙搬送方向について、用紙Pの全長に対応する長さを有する。
重複撮像範囲430に対応する撮像データは、第一撮像範囲414と第二撮像範囲424との用紙幅方向における位置合わせに用いられる。図3に示すプロセッサ201は、第一撮像範囲414の読取画像と第二撮像範囲424の読取画像とを合成して、印刷画像の読取画像を生成する。
〔撮像装置の配置方向に応じた画像処理〕
図10は配置方向が規定方向の場合におけるシェーディング補正データの説明図である。第一キャリブレーション画像プロファイル440は、図9に示す第一撮像装置402に具備される第一CCDラインセンサ410の用紙幅方向における感度分布を表す。第二キャリブレーション画像プロファイル442は、第二撮像装置404に具備される第二CCDラインセンサ420の用紙幅方向における感度分布を表す。
第一キャリブレーション画像プロファイル440及び第二キャリブレーション画像プロファイル442の横軸は光電変換素子の位置を表し、縦軸は信号値を表す。第一シェーディング補正データ450及び第二シェーディング補正データ452についても同様である。
第一シェーディング補正データ450は、読取装置400の用紙搬送方向に対する配置方向が規定方向の場合に、第一撮像装置402の読取画像に適用される。第一シェーディング補正データ450は、第一キャリブレーション画像プロファイル440から生成される。
第二シェーディング補正データ452は、読取装置400の用紙搬送方向に対する配置方向が規定方向の場合に、第二撮像装置404の読取画像に適用される。第二シェーディング補正データ452は、第二キャリブレーション画像プロファイル442から生成される。
図11は配置方向が規定方向の場合における画像処理の説明図である。図11に示す印刷画像460は、第一オブジェクト画像462及び第二オブジェクト画像464が含まれる。
第一ダンプ画像470は第一撮像装置402を用いて取得されるローデータが表す画像である。第二ダンプ画像472は第二撮像装置404を用いて取得されるローデータが表す画像である。
第一ダンプ画像470は、第一オブジェクト画像462に対応する第一ローデータ画像474が含まれる。第二ダンプ画像472は、第二オブジェクト画像464に対応する第二ローデータ画像476が含まれる。
第一ダンプ画像470は、第一CCDラインセンサ410の感度を補正する調整ゲイン値が適用されている。第二ダンプ画像472は、第二CCDラインセンサ420の感度を補正する調整ゲイン値が適用されている。
合成ダンプ画像478は、印刷画像460の読取画像であり、第一ダンプ画像470と第二ダンプ画像472とが合成され、ビットマップ形式に変換された画像である。合成ダンプ画像478は、第一オブジェクト画像462に対応する第一読取画像480及び第二オブジェクト画像に対応する第二読取画像482が含まれる。
第一読取画像480は、第一シェーディング補正データ450及び素子間距離補正データが適用される。第二読取画像482は、第二シェーディング補正データ452及び素子間距離補正データが適用される。
図12は配置方向が反転方向の場合におけるシェーディング補正データの説明図である。第一反転シェーディング補正データ500及び第二反転シェーディング補正データ502は、読取装置400の配置方向が反転方向の場合に適用される。
第一反転シェーディング補正データ500は、読取装置400の配置の反転に対応して、用紙幅方向について、図10に示す第一シェーディング補正データ450を反転させている。第二反転シェーディング補正データ502は、読取装置400の配置の反転に対応して、用紙幅方向について、第二シェーディング補正データ452を反転させている。
なお、ここでいう用紙幅方向についての反転は、CCDラインセンサにおける光電変換素子の配置方向についての反転と同義である。
図13は配置方向が反転方向の場合における、比較例に係るローデータの説明図である。図13には、配置方向が規定方向の場合の処理を実施した場合における、第一ダンプ画像470A及び第二ダンプ画像472Aを模式的に図示する。
読取装置400の配置方向が反転方向の場合、読取装置400の配置方向が規定方向の場合に対して、用紙搬送方向について第一撮像装置402と第二撮像装置404との位置が入れ替わる。
そうすると、図11に示す第一ダンプ画像470及び第二ダンプ画像472に対して、第一ダンプ画像470Aと第二ダンプ画像472Aとは、用紙幅方向における互いの位置が入れ替わる。また、第一ローデータ画像474Aは、第一オブジェクト画像462に対して、用紙搬送方向における向きが反転する。同様に、第二ローデータ画像476Aは、第二オブジェクト画像464に対して、用紙搬送方向における向きが反転する。
図14は配置方向が反転方向の場合における画像処理の説明図である。図14には第一反転ローデータ画像474Bを含む第一反転ダンプ画像470B及び第二反転ローデータ画像476Bを含む第二反転ダンプ画像472Bを模式的に図示する。
図14に示す第一反転ダンプ画像470Bは、図13に示す第一ダンプ画像470Aに対して、図9に示す第一CCDラインセンサ410からの読み出し順序が入れ替えられ、用紙搬送方向における向きが反転する。
同様に、第二反転ダンプ画像472Bは、第二ダンプ画像472Aに対して、第二CCDラインセンサ420からの読み出し順序が入れ替えられ、用紙搬送方向における向きが反転する。
第一反転ダンプ画像470Bに対して、図12に示す第一反転シェーディング補正データ500及び素子間距離補正データを用いる補正処理が施される。第二反転ダンプ画像472Bに対して、第二反転シェーディング補正データ502及び素子間距離補正データを用いる補正処理が施される。
補正処理が施された第一反転ダンプ画像470Bと、補正処理が施された第二反転ダンプ画像472Bとを合成して、第一読取画像480B及び第二読取画像482Bを含む合成ダンプ画像478Bが生成される。図14に示す合成ダンプ画像478Bは、図11に示す合成ダンプ画像478と一致する。
本応用例では、二つの撮像装置を備える態様を例示したが、三つ以上の撮像装置を備える態様が可能である。撮像装置の数が奇数の場合は、複数の撮像装置のうち、中央に位置する撮像装置を固定し、中央に位置する撮像装置を対称中心として、反転処理を実施し得る。撮像装置の数が偶数の場合は、対称中心について反転処理を実施し得る。
[応用例の作用効果]
応用例に係る読取装置及び画像処理方法によれば、以下の作用効果を得ることが可能である。
〔1〕
読取装置400は、第一撮像装置402及び第二撮像装置404を備える。読取装置400の配置方向が反転方向の場合、読取装置400の配置方向が規定方向の場合に対して、第一撮像装置402からの読み出しと第二撮像装置404からの読み出し順序が入れ替えられる。これにより、用紙搬送方向における第一撮像装置402の位置と、第二撮像装置404の位置との入れ替わりに対応し得る。
〔2〕
第一撮像装置402からの撮像信号の読み出しの際に、読取装置400の配置方向が規定方向の場合に対して、第一CCDラインセンサ410から撮像信号の読み出し順序が入れ替えられる。
同様に、第二撮像装置404からの撮像信号の読み出しの際に、読取装置400の配置方向が規定方向の場合に対して、第二CCDラインセンサ420から撮像信号の読み出し順序が入れ替えられる。
これにより、読取装置400の配置方向が反転方向の場合に、読取装置400の配置方向が規定方向の場合と同様の第一反転ダンプ画像470B及び第二反転ダンプ画像472Bを取得し得る。
〔3〕
第一反転ダンプ画像470Bに対して、第一反転シェーディング補正データ500及び素子間距離補正データが適用される。同様に、第二反転ダンプ画像472Bに対して、第二反転シェーディング補正データ502及び素子間距離補正データが適用される。
これにより、読取装置400の配置方向が反転方向の場合に、読取装置400の配置方向が規定方向の場合と同様の合成ダンプ画像478Bを取得し得る。
[各処理部及び制御部のハードウェア構成]
図2及び図3に示す各種の処理を実行する各種の処理部におけるハードウェアは、各種のプロセッサを適用し得る。なお、処理部はprocessing unitと呼ばれる場合があり得る。各種のプロセッサには、CPU(Central Processing Unit)、PLD(Programmable Logic Device)及びASIC(Application Specific Integrated Circuit)等が含まれる。
CPUは、プログラムを実行して各種の処理部として機能する汎用的なプロセッサである。PLDは、製造後に回路構成を変更可能なプロセッサである。PLDの例として、FPGA(Field Programmable Gate Array)が挙げられる。ASICは、特定の処理を実行させるために専用に設計された回路構成を有する専用電気回路である。
一つの処理部は、これら各種のプロセッサのうちの一つで構成されていてもよいし、同種又は異種の2つ以上のプロセッサで構成されてもよい。例えば、一つの処理部は、複数のFPGA等を用いて構成されてもよい。一つの処理部は、一つ以上のFPGA及び一つ以上のCPUを組み合わせて構成されてもよい。
また、一つのプロセッサを用いて複数の処理部を構成してもよい。一つのプロセッサを用いて複数の処理部を構成する例として、一つ以上のCPUとソフトウェアとを組み合わせて一つのプロセッサを構成し、一つプロセッサが複数の処理部として機能する形態がある。かかる形態は、クライアント端末装置及びサーバ装置等のコンピュータに代表される。
他の構成例として。複数の処理部を含むシステム全体の機能を一つのICチップを用いて実現するプロセッサを使用する形態が挙げられる。かかる形態は、システムオンチップ(System On Chip)などに代表される。なお、ICはIntegrated Circuitの省略語である。また、システムオンチップは、System On Chipの省略語を用いてSoCと記載される場合がある。
このように、各種の処理部は、ハードウェア的な構造として、上記した各種のプロセッサを一つ以上用いて構成される。更に、各種のプロセッサのハードウェア的な構造は、より具体的には、半導体素子などの回路素子を組み合わせた電気回路(circuitry)である。
[インクジェットヘッドの吐出方式について]
インクジェットヘッドのイジェクタは、インクを吐出するノズル、ノズルに通じる圧力室及び圧力室内のインクに吐出エネルギーを与える吐出エネルギー発生素子を含んで構成される。イジェクタのノズルからインク液滴を吐出させる吐出方式に関して、吐出エネルギーを発生させる手段は、圧電素子に限らず、発熱素子や静電アクチュエータなど、様々な吐出エネルギー発生素子を適用し得る。例えば、発熱素子によるインクの加熱による膜沸騰の圧力を利用して液滴を吐出させる方式を採用することができる。インクジェットヘッドの吐出方式に応じて、相応の吐出エネルギー発生素子が流路構造体に設けられる。
[用語について]
印刷装置という用語は、印刷機、プリンタ、印字装置、画像記録装置、画像形成装置、画像出力装置及び描画装置等の用語と同義である。画像は広義に解釈するものとし、カラー画像、白黒画像、単一色画像、グラデーション画像及び均一濃度画像等も含まれる。
印刷という用語は、画像の記録、画像の形成、印字、描画及びプリント等の用語の概念を含む。装置という用語は、システムの概念を含み得る。
画像は、写真画像に限らず、図柄、文字、記号、線画、モザイクパターン、色の塗り分け模様及びその他の各種パターン等、並びにこれらの適宜の組み合わせを含む包括的な用語として用いる。
[プログラム発明への適用例]
本明細書に記載したインクジェット印刷装置及び乾燥方法に対応するプログラムを構成し得る。すなわち、図2等に示す各部の機能及び図8に示す各工程をコンピュータに実現させるプログラムを構成し得る。
以上説明した本発明の実施形態は、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、適宜構成要件を変更、追加、削除することが可能である。本発明は以上説明した実施形態に限定されるものではなく、本発明の技術的思想内で当該分野の通常の知識を有する者により、多くの変形が可能である。また、実施形態、変形例及び応用例は適宜組み合わせて実施してもよい。
10 インクジェット印刷装置
20 搬送装置
22 ジェッティングドラム
23 グリッパー
24 給紙ドラム
25 グリッパー
26 用紙押さえローラ
28 排紙ドラム
29 グリッパー
30 ジェッティング装置
32 インクジェットヘッド
32C インクジェットヘッド
32M インクジェットヘッド
32Y インクジェットヘッド
32K インクジェットヘッド
40 読取装置
100 プロセッサ
102 メモリ
104 通信インターフェース
108 システム制御部
110 データメモリ
112 パラメータメモリ
114 プログラムメモリ
120 搬送制御部
122 印刷制御部
124 読取画像取得部
130 入力装置
132 ディスプレイ
200 撮像装置
201 プロセッサ
202 撮像データ取得部
204 画像処理部
206 画像記憶部
208 調整ゲイン値設定部
209 階調変換データ設定部
210 シェーディング補正データ設定部
212 素子間距離補正データ設定部
214 配置方向情報取得部
216 読取画像出力部
300 円
301 印刷画像
302 読取画像
310 円
311 印刷画像
312 読取画像
330 白基準板
332 CCDラインセンサ
333 光電変換素子
333R 光電変換素子
333G 光電変換素子
333B 光電変換素子
334 光学部材
336 第一照明装置
338 第二照明装置
340 白基準板支持部材
350 印刷画像
352R ドット
352G ドット
352B ドット
400 読取装置
402 第一撮像装置
404 第二撮像装置
410 第一CCDラインセンサ
412 第一光学部材
414 第一撮像範囲
420 第二CCDラインセンサ
422 第二光学部材
424 第二撮像範囲
430 重複撮像範囲
440 第一キャリブレーション画像プロファイル
442 第二キャリブレーション画像プロファイル
450 第一シェーディング補正データ
452 第二シェーディング補正データ
460 印刷画像
462 第一オブジェクト画像
464 第二オブジェクト画像
470 第一ダンプ画像
470A 第一ダンプ画像
470B 第一反転ダンプ画像
472 第二ダンプ画像
472A 第二ダンプ画像
472B 第二反転ダンプ画像
474 第一ローデータ画像
474A 第一ローデータ画像
474B 第一反転ローデータ画像
476 第二ローデータ画像
476A 第二ローデータ画像
476B 第二反転ローデータ画像
478 合成ダンプ画像
478B 合成ダンプ画像
480 第一読取画像
480B 第一読取画像
480B 第一読取画像
482 第二読取画像
482B 第二読取画像
500 第一反転シェーディング補正データ
502 第二反転シェーディング補正データ
P 用紙
PT 搬送経路
S10からS24 画像処理方法の各工程

Claims (14)

  1. 複数の撮像素子を用いて媒体を撮像する撮像装置と、
    相対搬送方向について、前記媒体と前記撮像装置とを相対的に搬送させる搬送装置と、
    一以上のプロセッサと、
    を備え、
    前記プロセッサは、
    前記撮像装置から前記媒体の撮像データを取得し、
    前記相対搬送方向に対する前記撮像装置の配置方向の情報を取得し、
    前記配置方向が規定方向と反転する反転方向の場合に、前記配置方向が前記規定方向の場合の処理に対して変更される変更処理を、前記撮像データについて実施し、
    前記変更処理は、前記撮像データの反転処理及び前記反転処理がされた前記撮像データに対する補正処理を含み、
    前記補正処理は、前記相対搬送方向と直交し、かつ、前記媒体が搬送される面に対して平行となる媒体幅方向について、前記補正処理に用いられる補正データを反転させて、前記反転処理がされた前記撮像データを補正する画像処理装置。
  2. 前記プロセッサは、前記撮像データの反転処理として、前記配置方向が規定方向の場合における撮像データの読出順序を反転させる読出順序を適用して、前記配置方向が前記反転方向の場合の撮像データの読み出しを実施する請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記プロセッサは、前記撮像データの反転処理として、前記配置方向が規定方向の場合における撮像データの記憶順序を反転させる記憶順序を適用して、前記配置方向が前記反転方向の場合の撮像データの記憶を実施する請求項1に記載の画像処理装置。
  4. 前記プロセッサは、
    前記補正処理として、前記複数の撮像素子の感度分布を補正する感度分布補正処理を実施し、
    前記配置方向が前記反転方向の場合の前記感度分布補正処理において、前記配置方向が規定の場合の感度分布補正処理に適用される感度分布補正データを反転させた反転感度分布補正データを適用する請求項1から3のいずれか一項に記載の画像処理装置。
  5. 前記プロセッサは、前記撮像装置に対して向きが固定されて配置される基準部材を撮像し取得される基準撮像データを用いて、前記配置方向が規定方向の場合において前記感度分布補正処理に適用される前記感度分布補正データを生成する請求項4に記載の画像処理装置。
  6. 前記撮像装置は、複数の色のそれぞれに対応する前記撮像素子が規定の順に従い配置され、
    前記プロセッサは、
    前記補正処理として、前記撮像素子の幾何学的な位置ずれに起因する、前記撮像データから生成される読取画像における色ずれを補正する色ずれ補正処理を実施し、
    前記色ずれ補正処理の際に、前記配置方向が規定方向の場合の色ずれ補正データに対して調整された反転色ずれ補正データを適用して、前記配置方向が前記反転方向の場合の色ずれ補正を実施する請求項1から5のいずれか一項に記載の画像処理装置。
  7. 前記プロセッサは、
    前記搬送装置に適用される搬送速度の大きさを含む搬送速度情報を取得し、
    前記搬送速度情報を適用して、前記色ずれ補正データを調整する請求項6に記載の画像処理装置。
  8. 前記プロセッサは、
    前記撮像装置から撮像データを読み出す際に適用される読取周期を含む読取周期情報を取得し、
    前記読取周期情報を適用して、前記色ずれ補正データを調整する請求項6又は7に記載の画像処理装置。
  9. 前記プロセッサは、
    前記媒体の厚みを含む媒体情報を取得し、
    前記媒体情報を適用して、前記色ずれ補正データを調整する請求項6から8のいずれか一項に記載の画像処理装置。
  10. 前記撮像装置は、第一撮像装置及び第二撮像装置を備え、
    前記プロセッサは、前記第一撮像装置及び前記第二撮像装置のそれぞれについて、前記変更処理を実施する請求項1から9のいずれか一項に記載の画像処理装置。
  11. 前記プロセッサは、前記配置方向が前記反転方向の場合に、前記第一撮像装置からの撮像データの読み出しと、前記第二撮像装置からの撮像データの読み出しとの順序を入れ替える前記変更処理を実施する請求項10に記載の画像処理装置。
  12. 相対搬送方向について、媒体と前記媒体を撮像する撮像装置とを相対的に搬送させて前記媒体を撮像し、前記撮像装置から前記媒体の撮像データを取得し、
    前記相対搬送方向に対する前記撮像装置の配置方向の情報を取得し、
    前記配置方向が規定方向と反転する反転方向の場合に、前記配置方向が前記規定方向の場合の処理に対して変更される変更処理を、前記撮像データについて実施し、
    前記変更処理は、前記撮像データの反転処理及び前記反転処理がされた前記撮像データに対する補正処理を含み、
    前記補正処理は、前記相対搬送方向と直交し、かつ、前記媒体が搬送される面に対して平行となる媒体幅方向について、前記補正処理に用いられる補正データを反転させて、前記反転処理がされた前記撮像データを補正する画像処理方法。
  13. コンピュータに、
    相対搬送方向について、媒体と前記媒体を撮像する撮像装置とを相対的に搬送させて前記媒体を撮像し、前記撮像装置から前記媒体の撮像データを取得する機能、
    前記相対搬送方向に対する前記撮像装置の配置方向の情報を取得する機能、及び
    前記配置方向が規定方向と反転する反転方向の場合に、前記配置方向が前記規定方向の場合の処理に対して変更される変更処理を、前記撮像データについて実施する機能を実現させるプログラムであって、
    前記変更処理は、前記撮像データの反転処理及び前記反転処理がされた前記撮像データに対する補正処理を含み、
    前記補正処理は、前記相対搬送方向と直交し、かつ、前記媒体が搬送される面に対して平行となる媒体幅方向について、前記補正処理に用いられる補正データを反転させて、前記反転処理がされた前記撮像データを補正するプログラム。
  14. 媒体へインクを吐出し、前記媒体へ画像を印刷するインクジェットヘッドと、
    複数の撮像素子を具備し、前記媒体を撮像する撮像装置と、
    相対搬送方向について、前記媒体と前記撮像装置とを相対的に搬送させる搬送装置と、
    一以上のプロセッサと、
    を備え、
    前記プロセッサは、
    前記撮像装置から前記媒体の撮像データを取得し、
    前記相対搬送方向に対する前記撮像装置の配置方向の情報を取得し、
    前記配置方向が規定方向と反転する反転方向の場合に、前記配置方向が前記規定方向の場合の処理に対して変更される変更処理を、前記撮像データについて実施し、
    前記変更処理は、前記撮像データの反転処理及び前記反転処理がされた前記撮像データに対する補正処理を含み、
    前記補正処理は、前記相対搬送方向と直交し、かつ、前記媒体が搬送される面に対して平行となる媒体幅方向について、前記補正処理に用いられる補正データを反転させて、前記反転処理がされた前記撮像データを補正するインクジェット印刷装置。
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