JP7295718B2 - 吸収性物品 - Google Patents
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図1は、本発明の実施形態に係る吸収性物品1をトップシート10側から見た平面図であり、図2は図1のX1-X1の断面図である。図1に示すように、吸収性物品1は、肌当接面側に配された液透過性のトップシート10と、トップシート10に対向して非肌当接面側に配置された液不透過性のバックシート20と、トップシート10とバックシート20との間に配置された吸収体30と、を備える。これにより、吸収体30は、トップシート10とバックシート20の間に挟まれた構造となっている。
トップシート10は、体液が吸収体30へと移動するような液透過性を備えた基材から形成されればよく、例えば、エアスルー不織布、サーマルボンド不織布、スパンボンド不織布等の不織布、サーマルボンド/スパンボンドを積層した複合不織布、ウレタンフォーム等の発泡フィルム、あるいは、これらを積層した複合シートといった材料から形成される。また、トップシート10には、液透過性を向上させるために、表面にエンボス加工や穿孔加工を施してもよい。これらのエンボス加工や穿孔加工を施すための方法としては、公知の方法を制限なく実施することができる。また、肌への刺激を低減させるため、トップシート10には、ローション、酸化防止剤、抗炎症成分、pH調整剤、抗菌剤、保湿剤等を含有させてもよい。
強度、加工性及び液戻り量の点から、トップシート10の坪量は、18g/m2以上40g/m2以下であることが好ましい。トップシート10の形状としては特に制限はないが、漏れがないように体液を吸収体30へと誘導するために必要とされる、吸収体30を覆う形状であればよい。また、トップシート10は後述する吸収体30の凹溝31に沿うように配置されないことが好ましい。トップシート10を凹溝31に沿うように配置しないことにより、吸収体30のスリットの凹凸部が直接肌に触れることがなく、吸収性物品1の着用時の快適性が維持される。
バックシート20は、吸収体30が保持している体液が衣類を濡らさないような液不透過性を備えた基材を用いて形成されればよく、樹脂フィルムや、樹脂フィルムと不織布とを積層した複合シートといった材料から形成される。複合シートに用いられる不織布としては、製法を特に限定せず、例えば、スパンボンド不織布やメルトブロー不織布、あるいは、スパンボンド/メルトブロー、スパンボンド/メルトブロー/スパンボンドを積層した複合不織布及びこれらの複合材料が挙げられる。また、樹脂フィルムとしては、例えば、ポリエステル、ポリビニルアルコール、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンとポリプロピレンの複合フィルム等が挙げられる。
本発明の吸収性物品1において、吸収体30の長手方向の寸法LOは、100mm以上800mm以下であることが好ましく、150mm以上700mm以下であることがより好ましい。また、吸収体30の幅方向の寸法WOは、50mm以上500mm以下であることが好ましく、70mm以上400mm以下であることがより好ましい。
また、本発明の吸収体30は、図1及び図2に示すように、幅方向中央部に、長手方向に沿って厚さ方向に吸収体30を貫通する凹溝31を少なくとも1条有する。吸収体30に凹溝31を設けることで、吸収性物品1にスリットの凹凸部が形成され、吸収性物品1の吸収速度が上昇し、かつ、体液を吸収体30の全体に拡散させやすくなる。なお、凹溝31の存在する幅方向中央部とは、図1に示すように、吸収性物品1の長手中心線X1-X1を中心とした長手方向の最長幅LCと、吸収性物品1の幅方向中心線Y1-Y1を中心とした幅方向の最長幅WCで囲まれる領域である。凹溝31の幅方向の最長幅WCの寸法は5mm以上100mm以下であることが好ましく、10mm以上50mm以下であることがより好ましい。長手方向の最長幅LCの寸法は、30mm以上700mm以下であることが好ましい。
吸収体30は、基材としての吸収性繊維と、高吸収性ポリマー(SAP)とを含有する。
吸収性繊維は、一般に生理用ナプキンや紙おむつ、尿取りパッド等の吸収性物品に使用されるものであれば特に制限はなく、例えば、フラッフパルプ、コットン、レーヨン、アセテート、ティシュ、吸収紙、親水性不織布等を挙げることができる。これらの中でも、吸収性の観点から、フラッフパルプを使用することが好ましい。フラッフパルプとしては、木材パルプ(例えば、サウザンパインやダグラスファー等の針葉樹晒クラフトパルプ(N-BKP))、合成繊維、樹脂繊維、非木材パルプ等を綿状に解繊したものを挙げることができる。吸収体30に、基材としての吸収性繊維にフラッフパルプを用いた場合、吸収性繊維の坪量は、100g/m2以上800g/m2以下であることが好ましく、325g/m2以上615g/m2以下であることがより好ましい。これにより、肌触りを損なわずに、より多くの体液を吸収させることができる。
吸収体30の高吸収性ポリマーとしては、体液を吸収し、かつ、逆流を防止できるものであれば特に制限はなく、ポリアクリル酸ナトリウム系、ポリアスパラギン酸塩系、(デンプン-アクリル酸)グラフト共重合体、(アクリル酸-ビニルアルコール)共重合体、(イソブチレン-無水マレイン酸)共重合体及びそのケン化物等の材料から形成されたものを使用することができる。これらの中でも、重量当たりの吸収量の観点から、ポリアクリル酸ナトリウム系が好ましい。
本発明においては、トップシート10と吸収体30との間に、複数の漏斗状の開孔を有する開孔フィルム40が配されている。
開孔フィルム40は、体液が吸収体30へと移動するような液透過性、液拡散性を備えていることが好ましく、開孔フィルム40の形状としては特に制限はないが、液透過性の点から、開孔の数は30個/cm2以上であることが好ましく、50個/cm2以上60個/cm2以下であることがより好ましい。また、液拡散性の点で、開孔径は1mm以下であることが好ましく、0.3mm以上1.0mm以下であることがより好ましい。さらに、強度、加工性の点から、開孔フィルム40の坪量は、15g/m2以上60g/m2以下であることが好ましく、20g/m2以上30g/m2以下であることがより好ましい。開孔フィルム40の開孔の数、開孔径及び坪量を上記の範囲とすることにより、強度及び加工性の点で優れ、液透過性や液拡散性に優れた開孔フィルム40が得られる。なお、開孔フィルム40の材質は、例えば、ポリエチレンといった材料から形成される。
また、本発明の吸収性物品1の開孔フィルム40は、吸収体30の凹溝31に沿い、かつ、吸収体30の全体を覆うように配置され、開孔フィルム40の、凹溝31に沿った部分のうち、バックシート20と接触する部分は、バックシート20と接着固定されている。開孔フィルム40で吸収体30の凹溝31を覆い、接着固定することで、体液の吸収後も凹溝31周辺の凹凸状態を維持しつつ、体液を素早く吸収体30に到達させることができる吸収性物品1が得られる。なお、開孔フィルム40と、バックシート20の接着固定は、接着剤で接着し固定されていることが好ましい。用いる接着剤の種類としては、ホットメルト接着剤や、澱粉系又はカルボキシメチルセルロース等の水溶性の接着剤等、通常吸収性物品のシート同士の接着に用いる接着剤であれば、特に制限はない。
10 トップシート
20 バックシート
30 吸収体
31 凹溝
40 開孔フィルム
50 立体ギャザー
Claims (5)
- 液透過性のトップシートと、液不透過性のバックシートと、前記トップシート及び前記バックシートの間に配置される吸収体とを有し、
前記トップシートと前記吸収体との間に、複数の漏斗状の開孔を有する開孔フィルムが配置される、吸収性物品であって、
前記吸収体は、幅方向中央部に、長手方向に沿って厚さ方向に吸収体を貫通する凹溝を少なくとも1条有し、
前記開孔フィルムは、前記凹溝に沿い、かつ、前記吸収体の全体を覆うように配置され、
前記開孔フィルムの、前記凹溝に沿った部分のうち、前記バックシートと接触する部分は、前記バックシートと接着固定され、
前記開孔フィルムのうち前記凹溝に沿った部分の肌側には、前記トップシートによって覆われる空間が設けられ、
前記開孔フィルムは、前記開孔の開孔径の大きい方の面が前記吸収体側を向くように配置されていることを特徴とする、吸収性物品。 - 前記開孔フィルムは、開孔径が1mm以下であり、開孔の数が30個/cm2以上であることを特徴とする、請求項1に記載の吸収性物品。
- 前記トップシートは、前記凹溝に沿うように配置されていないことを特徴とする、請求項1又は2に記載の吸収性物品。
- 前記開孔フィルムは、厚み方向で一方の面の開孔径が小さく、他方の面の開孔径が大きい開孔が施され、
前記開孔径が大きい一方の面の開孔径と、前記開孔径が小さい他方の面の開孔径の差が、0.03mm以上0.15mm以下であることを特徴とする、請求項1から3のいずれか1項に記載の吸収性物品。 - 前記開孔フィルムと、前記バックシートの接着固定は、接着剤で接着し固定されていることを特徴とする、請求項1から4のいずれか1項に記載の吸収性物品。
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JP2011015886A (ja) | 2009-07-10 | 2011-01-27 | Oji Nepia Co Ltd | 吸収性物品 |
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