JP7294425B2 - 質量分析で得られたデータの解析方法、質量分析方法およびプログラム - Google Patents
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Description
本発明の第2の態様は、試料の質量分析を行うことと、第1の態様の質量分析で得られたデータの解析方法により前記質量分析で得られたデータを解析することとを備える質量分析方法に関する。
本発明の第3の態様は、試料の質量分析において、前記試料に由来するイオンを、異なる複数の第1の値の衝突エネルギーにより衝突誘起解離に供し、前記衝突誘起解離により生成される第1イオンを検出する際の、前記複数の第1の値または前記複数の第1の値の範囲を示す情報を取得する取得処理と、化合物、および、衝突エネルギーの第2の値に対応づけられた、前記化合物が前記第2の値の衝突エネルギーにより衝突誘起解離された場合に生成される第2イオンのm/zを示す第1データを参照し、各化合物について、前記複数の第1の値に対応する複数の第2の値に対応づけられた複数の第1データを統合した第2データを生成する生成処理と、前記第2データを用いて前記質量分析で得られたデータを解析する解析処理とを処理装置に行わせるためのプログラムに関する。
図1は、本実施形態に係る質量分析装置を説明するための概念図である。質量分析装置1は、測定部100と、情報処理部40とを備える。測定部100は、液体クロマトグラフ(Liquid Chromatograph; LC)10と、質量分析計20とを備える。
なお、情報処理部40は、LC10または質量分析計20と一体になった一つの装置として構成してもよい。また、第1DB430に含まれるデータ等の質量分析装置1が用いるデータの一部は遠隔のサーバ等に保存してもよい。
なお、第1データを、化合物およびCEの値と、当該化合物が当該値のCEによるCIDに供された場合のプロダクトイオンスペクトルに対応するデータとが紐づけられたデータとしてもよい。ここで、プロダクトイオンスペクトルに対応するデータとは、プロダクトイオンスペクトルにおける所定の範囲のm/zと対応する強度の値が格納されているデータである。この場合、プロダクトイオンスペクトルからより詳細な情報を得ることができる。
なお、CEの値の代わりに、または、CEの範囲を示す情報として、コリジョンセル24への印加電圧の値を入力する構成としてもよい。
なお、第1データおよび第2データは、強度情報を含まなくてもよい。
なお、第2データに対応する複数の第1データの選択の方法は、質量分析で用いた複数のCEの値またはCEの範囲と、複数の第1データに含まれる複数のCEの値とが、所望の精度で対応していれば特に限定されない。例えば、第1データに含まれるCEの値であって、試料の質量分析で設定されたCEの下限値に最も近い値をCE1とする。第1データに含まれるCEの値であって、試料の質量分析で設定されたCEの上限値に最も近い値をCE2とする。データ生成部53は、各化合物について、CE1以上、CE2以下の衝突エネルギーの値を有する複数の第1データを選択することもできる。
なお、第1データに含まれる強度情報に基づいて、第2データを作成する際に、適宜小さなピークに対応するイオンを排除してもよい。
なお、強度の平均値を計算する際に、第1データのCEの値等に応じて重みづけし、重みづけ平均を計算してもよい。例えば、データ生成部53は、第2データに対応する複数の第1データのうち、最も大きいCEの値を有する第1データまたは最も小さいCEの値を有する第1データの重みづけを低くしてもよい。これらの第1データは、第1データの選択の方法によって除外されたりされなかったりし、設定されたCEの値と必ず対応する値とはいえず、解析の精度への寄与が小さいからである。
なお、第2データがマススペクトルに対応するデータの場合、マススペクトルのピークに対応するm/zおよびピーク強度またはピーク面積等を算出し、上記と同様の処理を行うことができる。試料のプロダクトイオンスペクトルと第2データのマススペクトルのパターンが類似しているかに基づいて、類似度を算出してもよい。
(変形例1)
上述の実施形態の質量分析装置1は液体クロマトグラフ‐四重極飛行時間型質量分析計としたが、プロダクトイオンスペクトルを取得することができる質量分析計であれば特に限定されない。質量分析計20を、3段階以上の質量分析が可能なものとし、試料の質量分析を3段階以上で行ってもよい。質量分析装置1は、LCを備えなくてもよい。また質量分析装置1は、LC以外のガスクロマトグラフ等の試料を分離する装置を備えてもよい。イオン化の方法は上述のESIまたはAPCIに限定されず、電子イオン化(Electron Ionization; EI)またはマトリックス支援レーザー脱離イオン化(Matrix Assisted Laser Desorption/Ionization; MALDI)等、試料および装置構成に適したものを用いることができる。
質量分析装置1の情報処理機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録された、上述したデータ生成部53およびデータ解析部54の処理を含む測定、解析および表示の処理およびそれに関連する処理の制御に関するプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行させてもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OS(Operating System)や周辺機器のハードウェアを含むものとする。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、光ディスク、メモリカード等の可搬型記録媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時間の間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持するものを含んでもよい。また上記のプログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであってもよく、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせにより実現するものであってもよい。
上述した複数の例示的な実施形態またはその変形は、以下の態様の具体例であることが当業者により理解される。
Claims (8)
- 試料の質量分析において、前記試料に由来するイオンを、異なる複数の第1の値の衝突エネルギーにより衝突誘起解離に供し、前記衝突誘起解離により生成される第1イオンを検出する際の、前記複数の第1の値または前記複数の第1の値の範囲を示す情報を取得することと、
化合物、および、衝突エネルギーの第2の値に対応づけられた、前記化合物が前記第2の値の衝突エネルギーにより衝突誘起解離された場合に生成される第2イオンのm/zを示す第1データを参照し、全ての前記第2の値に対応する全ての前記第1データのうち、各化合物について、前記複数の第1の値に対応する複数の第2の値に対応づけられた複数の第1データを選択し、選択された前記複数の第1データを統合した第2データを生成することと、
前記第2データを用いて前記質量分析で得られたデータを解析することとを備える、質量分析で得られたデータの解析方法。 - 請求項1に記載の質量分析で得られたデータの解析方法において、
前記第1データは、前記第2イオンのm/zを含むデータ、または、前記第2イオンに対応するピークを含むマススペクトルに対応するデータである、質量分析で得られたデータの解析方法。 - 請求項2に記載の質量分析で得られたデータの解析方法において、
前記第2データは、前記複数の第1データにおける複数のm/zの値を含むか、または、前記複数の第1データにおける複数のマススペクトルに含まれる複数のピークを含むマススペクトルのデータである、質量分析で得られたデータの解析方法。 - 請求項1から3までのいずれか一項に記載の質量分析で得られたデータの解析方法において、
前記情報は、前記複数の第1の値の範囲を示す2以上の個数の値である、質量分析で得られたデータの解析方法。 - 請求項1から4までのいずれか一項に記載の質量分析で得られたデータの解析方法において、
前記第2データの生成では、前記複数の第1の値のうち最も小さな値と、最も大きな値とに基づいて、前記複数の第1の値に対応する前記複数の第2の値が設定される、質量分析で得られたデータの解析方法。 - 請求項1から5までのいずれか一項に記載の質量分析で得られたデータの解析方法において、
前記質量分析では、飛行時間型質量分析により前記第1イオンが質量分離される、質量分析で得られたデータの解析方法。 - 試料の質量分析を行うことと、
請求項1から5までのいずれか一項に記載の質量分析で得られたデータの解析方法により前記質量分析で得られたデータを解析することとを備える質量分析方法。 - 試料の質量分析において、前記試料に由来するイオンを、異なる複数の第1の値の衝突エネルギーにより衝突誘起解離に供し、前記衝突誘起解離により生成される第1イオンを検出する際の、前記複数の第1の値または前記複数の第1の値の範囲を示す情報を取得する取得処理と、
化合物、および、衝突エネルギーの第2の値に対応づけられた、前記化合物が前記第2の値の衝突エネルギーにより衝突誘起解離された場合に生成される第2イオンのm/zを示す第1データを参照し、全ての前記第2の値に対応する全ての前記第1データのうち、各化合物について、前記複数の第1の値に対応する複数の第2の値に対応づけられた複数の第1データを選択し、選択された前記複数の第1データを統合した第2データを生成する生成処理と、
前記第2データを用いて前記質量分析で得られたデータを解析する解析処理とを処理装置に行わせるためのプログラム。
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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PCT/JP2019/029461 WO2021019607A1 (ja) | 2019-07-26 | 2019-07-26 | 質量分析で得られたデータの解析方法、質量分析方法およびプログラム |
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Citations (2)
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WO2015107690A1 (ja) | 2014-01-20 | 2015-07-23 | 株式会社島津製作所 | タンデム質量分析データ処理装置 |
WO2018037484A1 (ja) | 2016-08-23 | 2018-03-01 | 株式会社島津製作所 | 質量分析データ処理装置、質量分析データ処理方法、及び質量分析データ処理プログラム |
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2019
- 2019-07-26 JP JP2021536453A patent/JP7294425B2/ja active Active
- 2019-07-26 WO PCT/JP2019/029461 patent/WO2021019607A1/ja active Application Filing
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WO2015107690A1 (ja) | 2014-01-20 | 2015-07-23 | 株式会社島津製作所 | タンデム質量分析データ処理装置 |
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