JP7292523B2 - 前照灯モジュール及び前照灯装置 - Google Patents
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Description
本開示は、前照灯モジュール及び前照灯モジュールを有する前照灯装置に関する。
車両の前照灯装置は、道路交通規則などによって定められる配光パターンを満たさなければならない。「配光」とは、光源の空間に対する光度分布をいう。つまり、配光は、光源から出る光の空間的分布である。また、「光度」とは、発光体の放つ光の強さの程度を示すものである。光度は、ある方向の微小な立体角内を通る光束を、その立体角で割ったものである。
道路交通規則において自動車用ロービームに関して規定された配光パターンは、上下方向が狭い横長の形状をしている。そして、対向車を眩惑させないために、配光パターンの上側の境界線であるカットオフラインは明瞭であることが要求される。つまり、カットオフラインより上側(すなわち、配光パターンの外側)が暗く、カットオフラインより下側(すなわち、配光パターンの内側)が明るいこと、すなわち、カットオフラインが明瞭であることが要求される。
ここで、「カットオフライン」とは、前照灯装置から出射された光を壁又はスクリーンに照射した場合にできる光の明暗の区切り線のことで、配光パターンの上側の区切り線のことである。つまり、「カットオフライン」とは、配光パターンの上側の光の明暗の境界線のことである。つまり、カットオフラインは、配光パターン内における上側の光の明るい領域と配光パターン外における光の暗い領域との間の境界線のことである。カットオフラインは、車両がすれ違う際に前照灯装置から出射される光の照射方向を調節する機能を説明するために用いられる用語である。「すれ違い用前照灯装置」による光は、「ロービーム」とも呼ばれる。
そして、カットオフラインより下側の領域(すなわち、配光パターンの内側であってカットオフラインより少し下の領域)が最大照度の領域となることが要求される。この最大照度の領域は、「高照度領域」と呼ばれる。ここで、「カットオフラインより下側の領域」とは、配光パターン内における上部の領域を意味し、前照灯装置では遠方を照射する部分に相当する。このような明瞭なカットオフラインを実現するためには、カットオフラインに大きな色収差及びぼやけなどが生じないことが望ましい。「カットオフラインにぼやけが生じる」とは、カットオフラインが不鮮明になることである。
また、カットオフラインの形状は各国の法規によって定められている。一般に、自動車用の前照灯装置のロービームでは、カットオフラインは立ち上がりラインを有する段違い形状である。
また、前照灯装置は自動車の前面に配置されるため意匠性が重要である。特に、従来の前照灯装置は円形の開口を有するものが多くみられたが、更に意匠の自由度を高めた前照灯装置が求められている。例えば、車両の垂直方向に縦長の開口(すなわち、光を出射する出射面)を有する前照灯装置は、これまでにほとんど見られず、意匠性を高めることができると考えられる。
以上に説明したような前照灯装置が、車両の垂直方向に縦長の開口を有して、複雑な配光パターンを実現するためには、遮光板などを用いた構成が一般的である。また、例えば、特許文献1は、透過性を有する導光部材を用いて水平なカットオフラインを形成する構造を開示している。
特許文献1の装置は、水平な直線のカットオフラインを形成するが、自動車用の前照灯装置に求められる複雑な形状(例えば、立ち上がりラインを有する段違い形状)のカットオフラインを形成することができない。
本開示は、所望の形状のカットオフラインを持つ照度分布パターンの光を照射することができる前照灯モジュール及び前照灯装置を提供することを目的とする。
本開示の前照灯モジュールは、光源と、前記光源で発生した光を入射し、前記光を集光光にする集光光学部と、前記集光光から第1の配光パターンの光を形成する第1のカットオフライン形成部、前記集光光から第2の配光パターンの光を形成する第2のカットオフライン形成部、前記第1の配光パターンに対応する第1の照度分布パターンの光を出射する第1の出射面、及び前記2の配光パターンに対応する第2の照度分布パターンの光を出射する第2の出射面を有する導光部材と、を備え、前記第1の出射面から出射された前記第1の照度分布パターンの光と前記第2の出射面から出射された前記第2の照度分布パターンの光とが足し合わされて得られた合成照度分布パターンの光が照射されることを特徴とする。
本開示の前照灯装置は、1つ以上の上記前照灯モジュールを有することを特徴とする。
本開示によれば、所望の形状のカットオフラインを持つ配光パターンの光を照射することができる。
以下に、実施の形態に係る前照灯モジュール及び前照灯モジュールを有する前照灯装置を、図面を参照しながら説明する。以下の実施の形態は、例にすぎず、実施の形態を適宜組み合わせること及び各実施の形態を適宜変更することが可能である。
以下の実施の形態の説明においては、説明を容易にするためにXYZ座標系の座標軸及び座標平面を用いる。車両の左右方向をX軸方向とする。車両の前方を向いたときの右側を+X軸方向とし、車両の前方を向いたときの左側を-X軸方向とする。ここで、「前方」とは、車両の前進時の進行方向をいう。つまり、「前方」とは、前照灯が光を照射する方向である。また、車両の上下方向をY軸方向とする。上側を+Y軸方向とし、下側を-Y軸方向とする。「上側」とは空の方向であり、「下側」とは地面(すなわち、路面)の方向である。また、車両の進行方向をZ軸方向とする。車両の前進時の進行方向を+Z軸方向とし、その反対の方向を-Z軸方向とする。+Z軸方向を「前方」と呼び、-Z軸方向を「後方」と呼ぶ。+Z軸方向は、車両に搭載された前照灯モジュールが光を照射する方向である。
また、ZX平面は、路面に平行な面である。通常、路面は「水平面」とみなせる。このため、ZX平面は、「水平面」とも呼ぶ。「水平面」とは、重力の方向に直交する平面である。しかし、路面は、車両の走行方向に対して傾くことがある。つまり、登り坂又は下り坂などでは、路面は水平面に対して傾く。これらの場合には、「水平面」は、路面に平行な面とみなす。つまり、この場合には、「水平面」は、重力の方向に対して垂直な平面ではないものとみなす。
一方、一般的な路面が車両の走行方向に対して左右方向に傾いていることは稀である。「左右方向」とは、走路の幅方向である。これらの場合には、「水平面」は、重力方向に対して直交する面として考える。例えば、路面が左右方向に傾き、車両が路面の左右方向に対して垂直であったとしても、車両が「水平面」に対して左右方向に傾いた状態と同等として考える。
以下では、理解を容易にするために、「水平面」は、重力方向に垂直は平面とみなして説明を行う。つまり、ZX平面は、重力方向に垂直は平面とみなして説明を行う。
また、前照灯モジュールの光源として、例えば、白熱電球、ハロゲンランプ、又は蛍光ランプなどの管球光源を用いてもよい。また、光源として、例えば、発光ダイオード(Light Emitting Diode(LED))又はレーザーダイオード(Laser Diode(LD))などの半導体光源を用いてもよい。つまり、光源は、特に限定されることなく、いかなる光源を用いてもよい。ただし、二酸化炭素(CO2)の排出と燃料の消費を抑えるといった環境への負荷を軽減する観点から、光源としては、半導体光源の採用が望ましい。半導体光源は、従来のハロゲンバルブに代表されるランプ光源に比べて発光効率が高く、また、小型化及び軽量化が容易である観点から、半導体光源の採用が望ましい。半導体光源は、従来のランプ光源に比べて指向性が高く、光学系を小型化及び軽量化できる。
また、「配光パターン」とは、光源から放射される光の方向に起因する光束の形状及び光の強度分布を示す。「配光パターン」は、照射面(例えば、後述の図4及び図6などに示される照射面9)上での照度分布パターンの意味としても使用される。また、「配光」とは、光源から放射される光の方向に対する光の強度分布である。「配光」は、照射面上での照度分布の意味としても使用される。
本開示の前照灯モジュールは、車両の前照灯装置のロービーム又はハイビームなどに適用される。また、本開示の前照灯モジュールは、自動二輪車用の前照灯装置のロービーム又はハイビームなどにも適用される。また、本開示の前照灯モジュールは、三輪又は四輪などのその他の車両の前照灯装置のロービーム又はハイビームなどにも適用される。
以下では、自動二輪車用の前照灯のロービームの配光パターンを形成する場合を例として説明する。自動二輪車用の前照灯のロービームの配光パターンは、カットオフラインが車両の左右方向(X軸方向)に伸びており、配光パターンの内側であってカットオフラインの少し下側の領域が最も明るい。
三輪の車両としては、例えば、ジャイロと呼ばれる自動三輪車が挙げられる。「ジャイロと呼ばれる自動三輪車」とは、前輪が一輪で、後輪が一軸二輪の三輪でできたスクーターである。日本では、自動三輪車は原動機付自転車に該当する。自動三輪車は、車体中央付近に回転軸を持ち、前輪及び運転席を含む車体のほとんどを左右方向に傾けることができる。この機構によって、自動三輪車は、自動二輪車と同様に旋回の際に内側へ重心を移動することができる。
《実施の形態1》
〈前照灯モジュール100の概要〉
図1(A)及び図1(B)は、実施の形態1に係る前照灯モジュール100の構成を示す図である。前照灯モジュール100は、車両用の装置である。図1(A)は、車両の前方を向いたときの右側から前照灯モジュール100を見た図である。図1(B)は、上側から前照灯モジュール100を見た図である。図1(A)及び図1(B)に示されるように、実施の形態1に係る前照灯モジュール100は、光源1及び導光投射光学素子2を備える。導光投射光学素子2は、集光光学部3及び導光部材4を備える。集光光学部3と導光部材4とは、一体的な部材であってもよいが、別個の部材の組み合わせであってもよい。
〈前照灯モジュール100の概要〉
図1(A)及び図1(B)は、実施の形態1に係る前照灯モジュール100の構成を示す図である。前照灯モジュール100は、車両用の装置である。図1(A)は、車両の前方を向いたときの右側から前照灯モジュール100を見た図である。図1(B)は、上側から前照灯モジュール100を見た図である。図1(A)及び図1(B)に示されるように、実施の形態1に係る前照灯モジュール100は、光源1及び導光投射光学素子2を備える。導光投射光学素子2は、集光光学部3及び導光部材4を備える。集光光学部3と導光部材4とは、一体的な部材であってもよいが、別個の部材の組み合わせであってもよい。
集光光学部3は、光源1で発生した光を入射し、この光を集光光にする光学部材である。集光光は、導光部材4に入射する。導光部材4は、光透過性の材料で形成された光学部材である。導光部材4は、第1の反射面41、第2の反射面42、第3の反射面43、第4の反射面44、第1のカットオフライン形成部411、第2のカットオフライン形成部421、第1の出射面45、及び第2の出射面46を有する。第1から第4の反射面41~44は、全反射面であることが望ましいが、金属蒸着などによって形成されたミラー面であってもよい。図示の例では、第4の反射面44のみがミラー面を有しているが、第1から第4の反射面41~44は、このような構成に限定されない。ただし、導光部材4の第1から第4の反射面41~44は全反射面として機能させることが望ましい。なぜなら、全反射面はミラー面よりも反射率が高く、光の利用効率の向上に寄与するからである。また、ミラー蒸着の工程をなくすことで、導光部材4の製造工程を簡素化することができ、導光部材4の製造コストの低減に寄与するからである。
例えば、第1のカットオフライン形成部411は、第1の反射面41に隣接して形成されており、第2のカットオフライン形成部421は、第2の反射面42に隣接して形成されている。例えば、第3の反射面43は、第1のカットオフライン形成部411に対応する面であり、第4の反射面44は、第2のカットオフライン形成部421に対応する面である。第3の反射面43は、第1のカットオフライン形成部411の近傍に焦点位置を有し、入射された集光光の一部であって第1のカットオフライン形成部411の近傍を通過した光の一部を第1の出射面45が位置する方向に向ける。第4の反射面44は、第3の反射面43よりも光源1に近い位置に配置され、入射された集光光の一部を、第2の反射面42、第2のカットオフライン形成部421、及び第2の出射面46が位置する方向に向ける。
第1のカットオフライン形成部411は、集光光から第1の配光パターンLD1(後述の図5に一例が示される。)の光を形成する。第1の配光パターンLD1は、第1のカットオフライン形成部411の形状に対応する第1のカットオフラインを有する。
第2のカットオフライン形成部421は、集光光から第2の配光パターンLD2(後述の図7に一例が示される。)の光を形成する。第2の配光パターンLD2は、第2のカットオフライン形成部421の形状に対応する第2のカットオフライン4210を有する。第2のカットオフライン形成部421の形状に対応する第2のカットオフライン4210は、立ち上がりラインを有する段違い形状のラインである。
第1の出射面45は、第1の配光パターンLD1に対応する第1の照度分布パターンPD1(後述の図8に一例が示される。)の光を出射する。第1の照度分布パターンPD1は、第1のカットオフライン形成部411の形状に対応する第3のカットオフライン91を有する。
第2の出射面46は、第2の配光パターンLD2に対応する第2の照度分布パターンPD2(後述の図8に一例が示される。)の光を出射する。第2の照度分布パターンPD2は、第2のカットオフライン形成部421の形状に対応する第4のカットオフライン92を有する。
第1の出射面45から出射された第1の照度分布パターンPD1の光と第2の出射面46から出射された第2の照度分布パターンPD2の光とが足し合わされて得られた合成照度分布パターン(後述の図8に一例が示される。)の光が照射面9に照射される。
〈光源1〉
図1(A)及び図1(B)に示されるように、光源1の光軸と集光光学部3の光軸C1をY軸方向から+Z軸方向に角度αだけ傾けて配置する。角度αは0度でもよいが、傾けた(すなわち、角度αが0度より大きい)方が、光利用効率が向上する。「光軸を+Z軸方向に傾ける」とは、+X軸方向の位置から見て、X軸を回転軸として、Y軸に平行な光軸C1を時計回りに回転させることである。
図1(A)及び図1(B)に示されるように、光源1の光軸と集光光学部3の光軸C1をY軸方向から+Z軸方向に角度αだけ傾けて配置する。角度αは0度でもよいが、傾けた(すなわち、角度αが0度より大きい)方が、光利用効率が向上する。「光軸を+Z軸方向に傾ける」とは、+X軸方向の位置から見て、X軸を回転軸として、Y軸に平行な光軸C1を時計回りに回転させることである。
光源1及び導光投射光学素子2について説明を容易にするために、新たな座標系としてX1Y1Z1座標をも用いる。X1Y1Z1座標は、XYZ座標を、+X軸方向の位置から見て、X軸を回転軸として、時計回りに角度αだけ回転した座標である。なお、実施の形態1では、集光光学部3の光軸C1は、Y1軸に平行である。また、集光光学部3の光軸C1は、光源1の光軸C2と一致している。
光源1は、発光面11を備える。光源1は、発光面11から車両の前方を照明するための光を出射する。光源1は、導光投射光学素子2の-Y1軸方向に位置している。例えば、図1(A)及び図1(B)では、光源1は、+Y1軸方向に光を出射している。光源1は、例えば、LEDを用いた光源である。LEDは、ランバート配光の光を出射する。「ランバート配光」とは、発光面の輝度が見る方向によらず一定となる配光である。つまり、LEDの配光の指向性は広い。このため、光源1と集光光学部3との距離を短くすることで、より多くの光を導光部材4に入射させることができる。ただし、光源1は、LEDを用いた光源に限定されない。
〈導光投射光学素子2〉
図2(A)から図2(C)は、実施の形態1に係る前照灯モジュール100の導光投射光学素子2の導光部材4の構成を示す側面図、正面図、及び上面図である。また、図3は、実施の形態1に係る前照灯モジュール100の導光投射光学素子2の構成を示す概略斜視図である。
図2(A)から図2(C)は、実施の形態1に係る前照灯モジュール100の導光投射光学素子2の導光部材4の構成を示す側面図、正面図、及び上面図である。また、図3は、実施の形態1に係る前照灯モジュール100の導光投射光学素子2の構成を示す概略斜視図である。
導光投射光学素子2は、光源1の+Y1軸方向に配置されている。また、導光投射光学素子2は、例えば、内部が屈折材で満たされている。導光投射光学素子2は、例えば、透明樹脂、硝子、又はシリコーン材で製作されている。導光投射光学素子2の材料は、光透過性を有すれば材質は問わず、透明な樹脂などでもあってもよい。光の利用効率の観点から、導光投射光学素子2の材料は、光透過性の高い材料であることが望ましい。また、導光投射光学素子2が、光源1に近接して配置されることから、導光投射光学素子2の材料は、耐熱性に優れた材料であることが望ましい。
〈集光光学部3〉
集光光学部3は、光源1から発せられた光を入射し、前方(+Y1軸方向)の位置に光を集光させる。集光光学部3は、例えば、以下の機能を有する光学素子である。集光光学部3は、光源1から出射された出射角度の小さい光線を屈折により導光部材4内に集光する。また、集光光学部3は、例えば、光源1から出射された出射角度の大きい光線を反射により導光部材4内に集光する。集光光学部3は全体として正のパワーを有している。集光光学部3は、集光機能を有する集光光学素子である。集光光学部3の具体例は、実施の形態2で説明される。
集光光学部3は、光源1から発せられた光を入射し、前方(+Y1軸方向)の位置に光を集光させる。集光光学部3は、例えば、以下の機能を有する光学素子である。集光光学部3は、光源1から出射された出射角度の小さい光線を屈折により導光部材4内に集光する。また、集光光学部3は、例えば、光源1から出射された出射角度の大きい光線を反射により導光部材4内に集光する。集光光学部3は全体として正のパワーを有している。集光光学部3は、集光機能を有する集光光学素子である。集光光学部3の具体例は、実施の形態2で説明される。
集光光学部3によって集光された光は、導光部材4内を進み、導光部材4の第1の出射面45又は第2の出射面46から前方(+Z軸方向)に出射される。第1の出射面45から出射される光の光路と、第2の出射面46から出射される光の光路のそれぞれについて以下に説明する。
〈第1の出射面45から出射される光線R1~R3の光路〉
図4は、集光光学部3によって集光された光の内、導光部材4の第1の出射面45から出射される光の光路を示す図である。集光光学部3によって集光された光は、例えば、+Y1軸方向の第1のカットオフライン形成部411の近傍に集光される。また、第1のカットオフライン形成部411の近傍に集光される光の内、一部は第1の反射面41で反射される。
図4は、集光光学部3によって集光された光の内、導光部材4の第1の出射面45から出射される光の光路を示す図である。集光光学部3によって集光された光は、例えば、+Y1軸方向の第1のカットオフライン形成部411の近傍に集光される。また、第1のカットオフライン形成部411の近傍に集光される光の内、一部は第1の反射面41で反射される。
第1の反射面41は、例えば、導光部材4の集光光学部3側の端部と第1のカットオフライン形成部411とを繋ぐ平面に形成される。また、第1の反射面41は、平面に限らず、集光機能を有する曲面であってもよい。
第1のカットオフライン形成部411の近傍に集光された光の内、第1の反射面41で反射された光の一部と、第1の反射面41で反射されなかった光の一部は、第3の反射面43に向かって進み、第3の反射面43によって反射される。第3の反射面43は、垂直方向(Y軸方向)に対応する面が凹面形状である。つまり、第3の反射面43は、垂直方向(Y軸方向)に対応する面の曲率が正のパワーを有する。また、第3の反射面43は、垂直方向(Y軸方向)に対応する面の曲率が、第1のカットオフライン形成部411の近傍に焦点位置を有する形状である。
第3の反射面43で反射された光は、第1の出射面45によって前方(+Z軸方向)に照射される。第1の出射面45は、例えば、水平方向(X軸方向)についてのみ曲率を有するシリンドリカルレンズを構成する。ただし、第1の出射面45は、X軸方向とY軸方向の両方に曲率を有するレンズを構成してもよい。
図4に示される光線R1は、集光光学部3により第1のカットオフライン形成部411付近をかすめるように集光されている。光源1の発光面11に平行で(すなわち、光軸C1に直交し)第1のカットオフライン形成部411を含む第1の平面PS1を透過した光線R1は、第3の反射面43で反射され、第1の出射面45によって出射される。第1の出射面45から出射された光線R1は、照射面9に照射される。
ここで、照射面9は、垂直方向については第1の平面PS1と共役の関係にある。つまり、第1のカットオフライン形成部411の水平方向の直線形状(すなわち、第1の配光パターンLD1の第1のカットオフライン4110の形状)が、照射面9上の第1の照度分布パターンPD1の第3のカットオフライン91の水平方向の直線形状と対応する。つまり、第1のカットオフライン形成部411をかすめるように透過して、第3の反射面43で反射され、第1の出射面45から出射された光線R1は、照射面9上の第3のカットオフライン91の位置に照射される。
また、図4に示される光線R2は、集光光学部3で集光された光が第1の反射面41で反射され、第1のカットオフライン形成部411の近傍に集光する光線である。第1のカットオフライン形成部411の近傍に集光された光線R2は、光線R1と同様に第3の反射面43で反射され、第1の出射面45から出射され、照射面9上の第3のカットオフライン91の近傍に照射される。
また、図4に示される光線R3は、光線R1と同様に集光光学部3により集光され、第3の反射面43で反射され、第1の出射面45によって前方に照射される。光線R3は、光線R1に比べて第1の平面PS1上では第1のカットオフライン形成部411から+Z1軸方向に離れた方向に集光されるため、照射面9上でも光線R1に比べて第3のカットオフライン91から-Y軸方向に離れた位置に照射される。
つまり、集光光学部3によって集光された光の内、第1の出射面45から出射される光は、Y軸方向について照射面9と第1の平面PS1が共役の関係であることから、第1のカットオフライン形成部411によって形成される直線状の第1のカットオフライン4110が、照射面9上に第3のカットオフライン91として投影される。
図5は、前照灯モジュール100の導光部材4の第1の出射面45から出射される光の配光パターンである第1の配光パターンLD1を示す図である。図5は、第1の平面PS1上に形成される第1の配光パターンLD1を示している。第1のカットオフライン形成部411の直線形状の稜線(例えば、X軸方向の直線)によって、X1軸方向に延在する直線形状の第1のカットオフライン4110を有する第1の配光パターンLD1が形成される。
つまり、第1のカットオフライン形成部411によって、集光光学部3によって集光された光の内、第1の出射面45から出射される光は、直線形状の第1のカットオフライン4110を有する第1の配光パターンLD1に対応する形状を持つことができる。
なお、第1のカットオフライン形成部411の稜線は、必ずしも直線形状である必要はない。第1のカットオフライン形成部411の稜線は、第3の反射面43により生じる収差などの影響を考慮して、曲線形状など、直線形状以外の形状にしてもよい。
また、第1のカットオフライン形成部411によって形成される第1の平面PS1上の第1の配光パターンLD1の光は、第1の出射面45によって照射面9上に、上下方向は反転せずに第1の照度分布パターンPD1の光として照射される。
ここで、照射面9は、車両の前方の所定の位置に設定される仮想の面である。照射面9は、XY平面に平行な面である。車両の前方の所定の位置は、前照灯モジュールの光度又は照度を計測する位置で、道路交通規則などで規定されている。例えば、欧州では、UNECE(United Nations Economic Commission for Europe)が定める自動車用の前照灯装置の光度の計測位置は光源から25mの位置である。日本では、日本工業標準調査会(JIS)が定める光度の計測位置は光源から10mの位置である。
〈第2の出射面46から出射される光線R4、R5の光路〉
図6は、実施の形態1に係る前照灯モジュール100の導光部材4の第2の出射面46から出射される光の光路を示す図である。図6は、集光光学部3によって集光された光の内、第2の出射面46から出射する光の光路を示す。集光光学部3によって集光された光の一部は、第1の反射面41で反射されることなく、直接、第4の反射面44に到達する。
図6は、実施の形態1に係る前照灯モジュール100の導光部材4の第2の出射面46から出射される光の光路を示す図である。図6は、集光光学部3によって集光された光の内、第2の出射面46から出射する光の光路を示す。集光光学部3によって集光された光の一部は、第1の反射面41で反射されることなく、直接、第4の反射面44に到達する。
第4の反射面44は、第1の反射面41よりも+Y1軸方向に位置し、第3の反射面43よりも-Z軸方向に位置する。第4の反射面44は、例えば、入射した光を反射し、第2のカットオフライン形成部421の近傍に光を集光する機能を有する曲面形状である。つまり、第4の反射面44は、正のパワーを有することが望ましい。
第4の反射面44で反射され、第2のカットオフライン形成部421の近傍に集光した光は、第2の出射面46によって前方(すなわち、+Z軸方向)に出射される。また、第2のカットオフライン形成部421の近傍に集光した光の一部は、第2の反射面42で反射され、第2の出射面46によって前方(すなわち、+Z軸方向)に出射される。
第2の出射面46は、第2のカットオフライン形成部421に焦点位置を有する曲率を有した凸形状のレンズ面である。つまり、照射面9と第2のカットオフライン形成部421を含む第2の平面PS2とは共役の関係にある。したがって、第2の出射面46は、第2の平面PS2上に形成される第2の配光パターンLD2に対応する第2の照度分布パターンPD2の光を照射面9上に投影する。
言い換えれば、図6に示されるように、光線R4は、集光光学部3により集光され第4の反射面44に到達する。第4の反射面44に到達した光線R4は、第2のカットオフライン形成部421の近傍をかすめるように第2の平面PS2を透過し、第2の出射面46によって出射される。第2の出射面46によって出射された光線R4は、照射面9上に照射される。
ここで、照射面9は、第2の平面PS2と共役の関係にある。したがって、第2のカットオフライン形成部421の形状が、照射面9上の第4のカットオフライン92の形状と対応する。つまり、第4の反射面44で反射され、第2のカットオフライン形成部421をかすめるように透過して、第2の出射面46から出射された光線R4は、照射面9上の第4のカットオフライン92の位置に照射される。
また、図6に示される光線R5は、集光光学部3により集光され第4の反射面44に到達する。第4の反射面44に到達した光線R5は、第2のカットオフライン形成部421に接続し、第2のカットオフライン形成部421よりも-Z軸方向に延伸する第2の反射面42で反射され、第2のカットオフライン形成部421の近傍をかすめるように第2の平面PS2を透過し、第2の出射面46によって出射される。第2の出射面46によって出射された光線R5は、光線R4と同様に、照射面9上の第4のカットオフライン92の位置に照射される。
つまり、集光光学部3によって集光された光の内、第2の出射面46から出射される光は、照射面9と第2の平面PS2が共役の関係であることから、第2のカットオフライン形成部421によって形成される第2の配光パターンLD2の第2のカットオフライン4210が、照射面9上に第2の照度分布パターンPD2の第4のカットオフライン92として投影される。
また、第1のカットオフライン形成部411は第1の配光パターンLD1の直線形状の第1のカットオフライン4110と第1の照度分布パターンPD1の直線形状の第3のカットオフライン91とを形成した。これに対し、第2のカットオフライン形成部421は、照射面9と第2の平面PS2が共役の関係であることから、段違い形状のカットオフラインを形成することができる。つまり、自動車用のロービームに求められる段違い形状のカットオフラインを形成することができる。
図7は、第2の平面PS2上に形成される第2の配光パターンLD2の例を示している。第2のカットオフライン形成部421は、第1の稜線部421A、第2の稜線部421B、及び第3の稜線部421Cからなる段違い形状である。この段違い形状を有する第2のカットオフライン形成部421によって、段違い形状の第2のカットオフライン4210を有する第2の配光パターンLD2が形成される。段違い形状の第2のカットオフライン4210は、第1の稜線部421Aと、第3の稜線部421Cと、第1の稜線部421Aの端部と第3の稜線部421Cの端部とを接続し、第1の稜線部421A及び第3の稜線部421Cに対して傾斜した第2の稜線部421Bとを有する。図7の例では、第1の稜線部421Aと第3の稜線部421Cとは、通常は平行であるが、これらは平行である必要はない。
つまり、集光光学部3によって集光された光の内、第2の出射面46から出射される光は、第2のカットオフライン形成部421の形状に対応した形状(例えば、段違い形状)の第4のカットオフライン92を有する第2の照度分布パターンPD2の光を形成することができる。
なお、第2のカットオフライン形成部421によって形成される第2の平面PS2上の第2の配光パターンLD2は、照射面9上において、第2の出射面46によって、上下方向と左右方向が反転して投影される。なお、第2の出射面46が投影する面は、必ずしも第2の平面PS2である必要はなく、収差などの影響を考慮して、曲面状の面を照射面9に投影してもよい。
〈第1の照度分布パターンPD1、第2の照度分布パターンPD2〉
前照灯モジュールを有する前照灯装置のロービームでは、カットオフラインは立ち上がりラインを有する段違い形状である。
前照灯モジュールを有する前照灯装置のロービームでは、カットオフラインは立ち上がりラインを有する段違い形状である。
導光部材4の第1の平面PS1上の垂直方向(すなわち、Z1軸方向)は、照射面9の垂直方向(すなわち、Z軸方向)について、光学的に共役の関係にある。つまり、第1のカットオフライン形成部411の直線状の稜線を持つ第1の配光パターンLD1は、照射面9における直線状の第3のカットオフライン91を有する第1の照度分布パターンPD1に対応する。
導光部材4の第2の平面PS2と照射面9とは、光学的に共役の関係にある。つまり、第2のカットオフライン形成部421の段違い形状の稜線を持つ第2の配光パターンLD2は、は、照射面9における段違い形状の第4のカットオフライン92を有する第2の照度分布パターンPD2に対応する。
つまり、実施の形態1に係る前照灯モジュール100が出射する光は、図8に模式的に示されるように、第1の照度分布パターンPD1の光と第2の照度分布パターンPD2の光とを足し合わせることで得られる合成照度分布パターンの光である。
また、第1の照度分布パターンPD1の光の水平方向(すなわち、X軸方向)の広がりは、第2の照度分布パターンPD2の光の水平方向の広がりよりも広くすることが望ましい。なぜなら、第1の照度分布パターンPD1の光に対応する第1の出射面45の水平方向の曲率を調整することで、光利用効率の低下を抑えつつ、第1の照度分布パターンPD1の光を広げることができるからである。
図9は、実施の形態1に係る前照灯モジュール100の第1の照度分布パターンPD1の照度分布をコンター表示で示す図である。これは、25m前方(すなわち、+Z軸方向)の照射面9に投影された照度分布である。また、この照度分布は、シミュレーションにより求めたものである。「コンター表示」とは、等高線図で表示することである。「等高線図」とは、同じ値の点を線で結んで表した図である。図9から分かるように、第1の照度分布パターンPD1の直線状の第3のカットオフライン91は明瞭に投射されている。
図10は、実施の形態1に係る前照灯モジュール100の第2の照度分布パターンPD2の照度分布をコンター表示で示す図である。図10から分かるように、第2の照度分布パターンPD2の段違い形状の第4のカットオフライン92は明瞭に投射されている。
図11は、実施の形態1に係る前照灯モジュール100の第1の照度分布パターンPD1の光と第2の照度分布パターンPD2の光とを重ね合わせることで得られた合成照度分布パターンの照度分布をコンター表示で示す図である。図11に示される合成照度分布パターンは、カットオフラインが明瞭に投射されている。また、配光ムラの少ない配光パターンが実現できている。
図9及び図10より、第1の照度分布パターンPD1は、第2の照度分布パターンPD2に比べて幅広い配光パターンを形成できていることがわかる。
〈効果〉
実施の形態1に係る前照灯モジュール100は、導光部材4の開口形状は垂直方向(すなわち、Y軸方向)に縦長の開口形状である。つまり、導光部材4の第1の出射面45と第2の出射面46がY軸方向である垂直方向(すなわち、配列方向)に並んで配置された一体型のレンズである。このため、前照灯モジュール100は、これまでに実現が難しかった垂直方向に縦長の開口形状を有する意匠性の高い前照灯装置を実現することができる。
実施の形態1に係る前照灯モジュール100は、導光部材4の開口形状は垂直方向(すなわち、Y軸方向)に縦長の開口形状である。つまり、導光部材4の第1の出射面45と第2の出射面46がY軸方向である垂直方向(すなわち、配列方向)に並んで配置された一体型のレンズである。このため、前照灯モジュール100は、これまでに実現が難しかった垂直方向に縦長の開口形状を有する意匠性の高い前照灯装置を実現することができる。
実施の形態1に係る前照灯モジュール100は、導光部材4は、集光光学部3が一体として形成されるとして説明した。しかしながら、この形態に限らず、集光光学部3を別部品としてもよい。このようにすることで、導光部材4の形状が複雑にならずに、製造性が向上するという利点がある。しかしながら、集光光学部3と導光部材4とを別部材で形成した場合には、集光光学部3が導光部材4と一体として形成される場合に比べ、光利用効率は低下する。
実施の形態1に係る前照灯モジュール100は、導光投射光学素子2は、第1の出射面45及び第2の出射面46が一体として形成されるとして説明した。しかしながら、この形態に限らず、第1の出射面45及び第2の出射面46を別部品としてもよい。このようにすることで、導光投射光学素子2の形状が複雑にならずに、製造性が向上するという利点がある。しかしながら、第1の出射面45及び第2の出射面46が導光投射光学素子2に一体として形成される場合に比べると光利用効率は低下する。
実施の形態1に係る前照灯モジュール100は、自動車用の前照灯装置のロービームに適用される例を説明した。しかし、前照灯モジュール100は、自動二輪車用、自動三輪車用の前照灯装置のロービーム及びハイビームなどの他の用途にも適用が可能である。
実施の形態1に係る前照灯モジュール100では、導光部材4を光透過性の屈折材としており全反射を利用できるので、ミラー面からなるリフレクターに比べて、光利用効率を向上させることができる。
また、車両の中には、複数の前照灯モジュール100を並べて、各モジュールの配光パターンを足し合わせて配光パターンを形成する場合がある。つまり、複数の前照灯モジュール100を並べて、各モジュールの配光パターンを足し合わせて配光パターンを形成する場合がある。このような場合にも、実施の形態1に係る前照灯モジュール100を使用することができる。このような形態の具体例は、実施の形態3で説明される。
《実施の形態2》
図12は、実施の形態2に係る前照灯モジュールの構成を示す図である。図12において、図1(A)に示される構成要素と同一又は対応する構成要素には、図1(A)に示される符号と同じ符号が付されている。実施の形態2に係る前照灯モジュール100は、集光光学部3の形状の点で、実施の形態1に係る前照灯モジュールと相違する。実施の形態2に係る前照灯モジュール100の導光部材4は、実施の形態1のものと同じである。
図12は、実施の形態2に係る前照灯モジュールの構成を示す図である。図12において、図1(A)に示される構成要素と同一又は対応する構成要素には、図1(A)に示される符号と同じ符号が付されている。実施の形態2に係る前照灯モジュール100は、集光光学部3の形状の点で、実施の形態1に係る前照灯モジュールと相違する。実施の形態2に係る前照灯モジュール100の導光部材4は、実施の形態1のものと同じである。
実施の形態2では、集光光学部3は、図12に示されるように、第1の入射面31、第2の入射面32、及び反射面33を有する。第1の入射面31は、集光光学部3の中心部分に形成された入射面である。「集光光学部3の中心部分」は、集光光学部3の光軸C1が第1の入射面31上と交差する交点を有する。
また、第1の入射面31は、例えば、正のパワーを有する凸面形状である。第1の入射面31の凸面形状は、-Y1軸方向に凸の形状をしている。パワーは、「屈折力」ともよばれる。第1の入射面31は、例えば、光軸C1を回転軸とする回転対称の形状をしている。
第2の入射面32は、例えば、楕円の長軸又は短軸を回転軸として回転させた回転体の表面形状の一部から構成されている。楕円の長軸又は短軸を回転軸として回転させた回転体を「回転楕円体」という。この回転楕円体の回転軸は、光軸C1と一致している。第2の入射面32は、回転楕円体の回転軸方向の両端を切断した表面形状をしている。つまり、第2の入射面32は、筒形状をしている。
第2の入射面32の筒形状の一端(すなわち、+Y1軸方向の端)は、第1の入射面31の外周に接続されている。第2の入射面32の筒形状は、第1の入射面31に対して光源1側(すなわち、第1の入射面31より-Y1軸方向)に形成されている。つまり、第2の入射面32の筒形状は、第1の入射面31に対して光源1側に形成されている。
反射面33は、X1Z1平面上の断面形状が、例えば、光軸C1を中心とした円形状をした筒形状をしている。反射面33の筒形状は、-Y1軸方向の端のX1Z1平面上の円形状の直径が、+Y1軸方向の端のX1Z1平面上の円形状の直径よりも小さい。つまり、反射面33は、-Y1軸方向の端から+Y1軸方向に向けて直径が徐々に大きくなっている。
例えば、反射面33は、円錐台の側面の形状を有している。中心軸を含む面上での円錐台の側面の形状は直線形状をしている。しかし、光軸C1を含む面上での反射面33の形状は曲線形状であってもよい。「光軸C1を含む面」とは、面上に光軸C1の線を描ける面のことである。
反射面33の筒形状の一端(すなわち、-Y1軸方向の端)は、第2の入射面32の筒形状の他端(すなわち、-Y1軸方向の端)に接続している。つまり、反射面33は、第2の入射面32の外周側に位置している。
発光面11から出射された光のうち、出射角度の小さい光線は、第1の入射面31に入射する。出射角度の小さい光線は、例えば、発散角が60度以内の光線である。出射角度の小さい光線は、第1の入射面31から入射され、導光部材4内の集光光学部3の前方(すなわち、+Y1軸方向)の任意の位置に集光される。
発光面11から出射された光のうち、出射角度の大きい光線は、第2の入射面32に入射する。出射角度の大きい光線は、例えば、発散角が60度よりも大きい光線である。第2の入射面32から入射された光線は、反射面33で反射される。反射面33で反射された光線は、+Y1軸方向に進行する。反射面33で反射された光線は、導光部材4内の集光光学部3の前方(すなわち、+Z1軸方向)の任意の位置に集光される。
集光光学部3は、一例として、以下の機能を有する光学素子であれば、図12に示される形状のものに限定されない。つまり、集光光学部3は、光源1から出射された出射角度の小さい光線を屈折により導光部材4内に集光する。また、集光光学部3は、光源1から出射された出射角度の大きい光線を反射により導光部材4内に集光する。
例えば、集光光学部3によって集光される光の集光位置は、光源1のパターンと相似形状になるため、光源1の形状が投影されることで配光ムラを生じることがある。このような場合、上述のように、第1の入射面31によって集光される光の集光位置と、第2の入射面32と反射面33によって集光される光の集光位置を異ならせることで、配光ムラを緩和させることが可能となる。
また、実施の形態2においては、集光光学部3の第1の入射面31、第2の入射面32、及び反射面33の各々は、すべて光軸C1中心の回転対称な形状としている。しかし、集光光学部3は、光源1から出射された光を集光できれば、回転対称な形状に限らない。
例えば、反射面33のX1Z1平面上の断面形状を楕円形状にすることで、集光位置における集光スポットも楕円形状にすることができる。そして、前照灯モジュール100は、幅広い配光パターンを生成しやすくなる。
集光光学部3の反射面33は、集光光学部3の光軸C1に直交する第1の方向であるZ1軸方向と、光軸C1と第1の方向の両方に直交する第2の方向であるX1軸方向(すなわち、導光部材4の厚み方向)で異なる曲率を有し、第1の方向の曲率は第2の方向の曲率よりも小さい。このようにすることで、集光光学部3で集光された光の内、X1軸方向に広がる光が導光部材4の側面48及び49に到達する光線を抑えることができ、損失光を低減することができる。
また、側面48及び側面49を全反射面とすることで、側面48及び側面49に到達した光を有効に使うことも可能である。しかしながら、側面48及び側面49に到達した光についての出射方向を制御することは難しいため、可能な限り側面48及び側面49に到達する光を低減することが望ましい。
また、光源1の発光面11の形状が矩形形状の場合にも、例えば、反射面33のX1Z1平面上の断面形状を楕円形状した場合には、反射面33のX1Z1平面上の断面形状を円形状する場合よりも、集光光学部3をより小型にできる。
また、集光光学部3は全体として正のパワーを有していればよい。第1の入射面31、第2の入射面32、及び反射面33の各々は、それぞれ任意のパワーを有することができる。
集光光学部3によって集光された光は、第1の出射面45、又は第2の出射面46によって、前方(すなわち、+Z軸方向)に光を出射される。
第1の出射面45から出射される光の光路と、第2の出射面46によって出射される光の光路のそれぞれは、実施の形態1で説明したものと同じである。上記以外に関して、実施の形態2は、実施の形態1と同じである。
《実施の形態3》
実施の形態3では、実施の形態1に係る前照灯モジュール100を用いた前照灯装置200について説明する。図15は、実施の形態3に係る前照灯装置200の構成例を概略的に示す上面図である。
実施の形態3では、実施の形態1に係る前照灯モジュール100を用いた前照灯装置200について説明する。図15は、実施の形態3に係る前照灯装置200の構成例を概略的に示す上面図である。
前照灯装置200は、筐体97とカバー96とを有している。カバー96は、透明な材料で作製されている。筐体97は、車両の車体の内部に取り付けられている。カバー96は、車体の表面部分に配置されて、車体の外部に表れている。カバー96は、筐体97の+Z軸方向(すなわち、前方)に配置されている。カバー96は、例えば、アウターレンズである。
筐体97の内部には、1つ以上の前照灯モジュール100が収められている。図13では、筐体97の内部に3個の前照灯モジュール100が収められている。ただし、前照灯モジュール100の個数は、3個に限定されない。前照灯モジュール100の個数は、1個、2個、4個以上のいずれであってもよい。複数の前照灯モジュール100は、筐体97の内部に、X軸方向に並べて配置されている。なお、複数の前照灯モジュール100の並べ方は、X軸方向に並べる方法に限らない。デザイン又は機能などを考慮して、複数の前照灯モジュール100をY軸方向又はZ軸方向などの他の方向に配列してもよい。
複数の前照灯モジュール100から出射された光は、カバー96を透過して、車両の前方に出射される。図24では、カバー96から出射された照明光は、隣り合う前照灯モジュール100から出射された光と重なり合って、1つの配光パターンを形成している。
カバー96は、前照灯モジュール100を風雨又は塵埃などから守るために設けられている。しかし、導光投射光学素子2が前照灯モジュール100の内部の部品を風雨又は塵埃などから守る構造である場合には、カバー96を設けなくてもよい。また、図13では、筐体97の内部に前照灯モジュール100を収めている。しかし、筐体97は、箱形状である必要はない。筐体97は、フレームなどで構成されており、そのフレームに前照灯モジュール100が固定される構成を採用してもよい。
以上に説明したように、複数の前照灯モジュール100を備えた前照灯装置200は、前照灯モジュール100の集合体である。また、1個の前照灯モジュール100を備える場合には、前照灯装置200は、前照灯モジュール100と同じである。また、実施の形態3に係る前照灯装置200は、実施の形態2の前照灯モジュール100又は実施の形態4、5の前照灯モジュール300を備えてもよい。
《実施の形態4》
〈前照灯モジュール300の概要〉
図16(A)及び図16(B)は、実施の形態4に係る前照灯モジュール300の構成を示す図である。前照灯モジュール300は、車両用の装置である。図16において、図1(A)及び図1(B)に示される構成要素と同一又は対応する構成要素には、図1(A)に示される符号と同じ符号が付されている。実施の形態4に係る前照灯モジュール300は、導光部材5の形状の点で、実施の形態1に係る前照灯モジュールと相違する。実施の形態4に係る集光光学部3は、実施の形態1又は実施の形態2のものと同じである。図16(A)は、車両の前方を向いたときの右側から前照灯モジュール300を見た図である。図16(B)は、上側から前照灯モジュール300を見た図である。
〈前照灯モジュール300の概要〉
図16(A)及び図16(B)は、実施の形態4に係る前照灯モジュール300の構成を示す図である。前照灯モジュール300は、車両用の装置である。図16において、図1(A)及び図1(B)に示される構成要素と同一又は対応する構成要素には、図1(A)に示される符号と同じ符号が付されている。実施の形態4に係る前照灯モジュール300は、導光部材5の形状の点で、実施の形態1に係る前照灯モジュールと相違する。実施の形態4に係る集光光学部3は、実施の形態1又は実施の形態2のものと同じである。図16(A)は、車両の前方を向いたときの右側から前照灯モジュール300を見た図である。図16(B)は、上側から前照灯モジュール300を見た図である。
導光部材5は、光透過性の材料で形成された光学部材である。導光部材5は、第1の反射面51、第2の反射面52、第3の反射面53、第1のカットオフライン形成部511、第2のカットオフライン形成部521、第1の出射面54、及び第2の出射面55を有する。第1から第3の反射面51~53は、全反射面であるが、金属蒸着などによって形成されたミラー面であってもよい。ただし、導光部材5の第1から第3の反射面51~53は全反射面として機能させることが望ましい。なぜなら、全反射面はミラー面よりも反射率が高く、光の利用効率の向上に寄与するからである。また、ミラー面を形成するためのミラー蒸着の工程をなくすことで、導光部材5の製造工程を簡素化することができ、導光部材5の製造コストの低減に寄与するからである。
例えば、第1のカットオフライン形成部511は、第1の反射面51に隣接して形成されており、第2のカットオフライン形成部521は、第2の反射面52に隣接して形成されている。また、第1の反射面51は、第2のカットオフライン形成部521に対応する面であり、第2の反射面52より垂直方向に関して上側(すなわち、+Y軸方向)に位置している。第3の反射面53は、第1のカットオフライン形成部511に対応する面であり、第1の反射面51より垂直方向に関して上側(すなわち、+Y軸方向)に位置している。つまり、光源1から第1の反射面51の端部までの光軸方向の距離は、光源1から第2の反射面52までの光軸方向の距離より長い。第1の反射面51は、入射された集光光の一部を、第2の反射面52、第2のカットオフライン形成部521、及び第2の出射面55が位置する方向に向ける。第3の反射面53は、入射された集光光の一部であって第1のカットオフライン形成部511の近傍を通過した光の一部を第1の出射面54が位置する方向に向ける。
第1のカットオフライン形成部511は、集光光から第1の配光パターンLD1(前述の図5に一例が示される。)の光を形成する。第1の配光パターンLD1は、第1のカットオフライン形成部511の形状に対応する第1のカットオフラインを有する。
第2のカットオフライン形成部521は、集光光から第2の配光パターンLD2(前述の図7に一例が示される。)の光を形成する。第2の配光パターンLD2は、第2のカットオフライン形成部521の形状に対応する第2のカットオフライン4210を有する。第2のカットオフライン形成部521の形状に対応する第2のカットオフライン4210は、立ち上がりラインを有する段違い形状のラインである。
第1の出射面54は、第1の配光パターンLD1に対応する第1の照度分布パターンPD1(前述の図8に一例が示される。)の光を出射する。第1の照度分布パターンPD1は、第1のカットオフライン形成部511の形状に対応する第3のカットオフライン91を有する。
第2の出射面55は、第2の配光パターンLD2に対応する第2の照度分布パターンPD2(前述の図8に一例が示される。)の光を出射する。第2の照度分布パターンPD2は、第2のカットオフライン形成部521の形状に対応する第4のカットオフライン92を有する。
第1の出射面54から出射された第1の照度分布パターンPD1の光と第2の出射面55から出射された第2の照度分布パターンPD2の光とが足し合わされて得られた合成照度分布パターン(前述の図8に一例が示される。)の光が照射面9に照射される。
〈導光部材5〉
図17(A)から図17(C)は、実施の形態4に係る前照灯モジュール300の導光部材5の構成を示す側面図、正面図、及び上面図である。
図17(A)から図17(C)は、実施の形態4に係る前照灯モジュール300の導光部材5の構成を示す側面図、正面図、及び上面図である。
〈第1の出射面54から出射される光線R6、R7の光路〉
図18は、集光光学部3によって集光された光の内、導光部材5の第1の出射面54から出射される光の光路を示す図である。集光光学部3によって集光された光の一部は、例えば、+Y1軸方向の第1のカットオフライン形成部511の近傍に集光される。
図18は、集光光学部3によって集光された光の内、導光部材5の第1の出射面54から出射される光の光路を示す図である。集光光学部3によって集光された光の一部は、例えば、+Y1軸方向の第1のカットオフライン形成部511の近傍に集光される。
第1の反射面51は、例えば、導光部材5の集光光学部3側の端部と第1のカットオフライン形成部511とを繋ぐ面に形成される。また、第2のカットオフライン形成部521より+Y軸方向に位置する。図示の例では、第1の反射面51は、導光部材5内向きに凹形状の曲面である。
第1のカットオフライン形成部511の近傍に集光された光の内、第1の反射面51で反射されなかった光は、第3の反射面53に向かって進み、第3の反射面53によって反射される。第3の反射面53は、垂直方向(Y軸方向)に対応する面が凹面形状である。つまり、第3の反射面53は、垂直方向(Y軸方向)に対応する面の曲率が正のパワーを有する。また、第3の反射面53は、垂直方向(Y軸方向)に対応する面の曲率は、第3の反射面53に到達した光を、第1の出射面54に導光するような形状である。
第3の反射面53で反射された光は、第1の出射面54によって前方(+Z軸方向)に照射される。第1の出射面54は、垂直方向(Y軸方向)に対応する面の曲率が正のパワーを有する。また、第1の出射面54の垂直方向(Y軸方向)に対応する面の曲率は、第3の反射面53と第1の出射面54の合成焦点が、第1のカットオフライン形成部511の近傍に焦点位置を有する形状である。また、第1の出射面54は、水平方向(X軸方向)についても曲率を有するレンズを構成してもよい。
図18に示される光線R6は、集光光学部3により第1のカットオフライン形成部511付近をかすめるように集光されている。光源1の発光面11に平行で(すなわち、光軸C1に直交し)第1のカットオフライン形成部511を含む第1の平面PS1を透過した光線R6は、第3の反射面53で反射され、第1の出射面54によって出射される。第1の出射面54から出射された光線R6は、照射面9に照射される。
ここで、照射面9は、垂直方向については第1の平面PS1と共役の関係にある。つまり、第1のカットオフライン形成部511の水平方向の直線形状(すなわち、第1の配光パターンLD1の第1のカットオフライン4110の形状)が、照射面9上の第1の照度分布パターンPD1の第3のカットオフライン91の水平方向の直線形状と対応する。つまり、第1のカットオフライン形成部511をかすめるように透過して、第3の反射面53で反射され、第1の出射面54から出射された光線R6は、照射面9上の第3のカットオフライン91の位置に照射される。
また、図18に示される光線R7は、光線R6と同様に集光光学部3により集光され、第3の反射面53で反射され、第1の出射面54によって前方に照射される。光線R7は、光線R6に比べて第1の平面PS1上では第1のカットオフライン形成部511から+Z1軸方向に離れた方向に集光されるため、照射面9上でも光線R6に比べて第3のカットオフライン91から-Y軸方向に離れた位置に照射される。
〈第2の出射面55から出射される光線R8、R9の光路〉
図19は、実施の形態4に係る前照灯モジュール300の導光部材5の第2の出射面55から出射される光の光路を示す図である。図19は、集光光学部3によって集光された光の内、第2の出射面55から出射する光の光路を示す。
図19は、実施の形態4に係る前照灯モジュール300の導光部材5の第2の出射面55から出射される光の光路を示す図である。図19は、集光光学部3によって集光された光の内、第2の出射面55から出射する光の光路を示す。
第1の反射面51は、第2のカットオフライン形成部521よりも+Y軸方向に位置し、第3の反射面53よりも-Z軸方向に位置する。第1の反射面51は、例えば、入射した光を反射し、第2のカットオフライン形成部521の近傍に光を集光する機能を有する曲面形状である。つまり、第1の反射面51は、正のパワーを有することが望ましい。
第1の反射面51で反射され、第2のカットオフライン形成部521の近傍に集光した光は、第2の出射面55によって前方(すなわち、+Z軸方向)に出射される。また、第2のカットオフライン形成部521の近傍に集光した光の一部は、第2の反射面52で反射され、第2の出射面55によって前方(すなわち、+Z軸方向)に出射される。
第2の出射面55は、第2のカットオフライン形成部521に焦点位置を有する曲率を有した凸形状のレンズ面である。つまり、照射面9と第2のカットオフライン形成部521を含む第2の平面PS2とは共役の関係にある。したがって、第2の出射面55は、第2の平面PS2上に形成される第2の配光パターンLD2に対応する第2の照度分布パターンPD2の光を照射面9上に投影する。
言い換えれば、図19に示されるように、光線R8は、集光光学部3により集光され第1の反射面51に到達する。第1の反射面51に到達した光線R8は、第2のカットオフライン形成部521の近傍をかすめるように第2の平面PS2を透過し、第2の出射面55によって出射される。第2の出射面55によって出射された光線R8は、照射面9上に照射される。
ここで、照射面9は、第2の平面PS2と共役の関係にある。したがって、第2のカットオフライン形成部521の形状が、照射面9上の第4のカットオフライン92の形状と対応する。つまり、第1の反射面51で反射され、第2のカットオフライン形成部521をかすめるように透過して、第2の出射面55から出射された光線R8は、照射面9上の第4のカットオフライン92の位置に照射される。
また、図19に示される光線R9は、集光光学部3により集光され第1の反射面51に到達する。第1の反射面51に到達した光線R9は、第2のカットオフライン形成部521に接続し、第2のカットオフライン形成部521よりも-Z軸方向に延伸する第2の反射面52で反射され、第2のカットオフライン形成部521の近傍をかすめるように第2の平面PS2を透過し、第2の出射面55によって出射される。第2の出射面55によって出射された光線R9は、光線R8と同様に、照射面9上の第4のカットオフライン92の位置に照射される。
また、第1のカットオフライン形成部511は第1の配光パターンLD1の直線形状の第1のカットオフライン4110と第1の照度分布パターンPD1の直線形状の第3のカットオフライン91とを形成した。これに対し、第2のカットオフライン形成部521は、照射面9と第2の平面PS2が共役の関係であることから、段違い形状のカットオフラインを形成することができる。つまり、自動車用のロービームに求められる段違い形状のカットオフラインを形成することができる。
《実施の形態5》
図20は、実施の形態5に係る前照灯モジュールの構成を示す図である。図20において、図16(A)に示される構成要素と同一又は対応する構成要素には、図16(A)に示される符号と同じ符号が付されている。実施の形態5に係る前照灯モジュール300は、集光光学部3の形状の点で、実施の形態4に係る前照灯モジュールと相違する。実施の形態5に係る前照灯モジュール300の導光部材5は、実施の形態4のものと同じである。
図20は、実施の形態5に係る前照灯モジュールの構成を示す図である。図20において、図16(A)に示される構成要素と同一又は対応する構成要素には、図16(A)に示される符号と同じ符号が付されている。実施の形態5に係る前照灯モジュール300は、集光光学部3の形状の点で、実施の形態4に係る前照灯モジュールと相違する。実施の形態5に係る前照灯モジュール300の導光部材5は、実施の形態4のものと同じである。
実施の形態5では、集光光学部3は、図20に示されるように、第1の入射面34、第2の入射面35、及び集光反射面36を有する。また、第2の入射面35及び集光反射面36は、光軸を含むX1Y1平面で区切られ、+Z軸方向の部分をそれぞれ第2の入射面35a、第1の集光反射面である集光反射面36a、また、-Z軸方向の部分をそれぞれ第2の入射面35b、第2の集光反射面である集光反射面36bと記載する。
第1の入射面34は、集光光学部3の中心部分に形成された入射面である。「集光光学部3の中心部分」は、集光光学部3の光軸C1が第1の入射面34上と交差する交点を有する。
また、第1の入射面34は、例えば、正のパワーを有する凸面形状である。第1の入射面34の凸面形状は、-Y1軸方向に凸の形状をしている。パワーは、「屈折力」ともよばれる。また、第1の入射面34は、例えば、X1軸方向とZ軸方向で異なる曲率を有する形状をしている。
第2の入射面35a及び第2の入射面35bは、例えば、楕円の長軸又は短軸を回転軸として回転させた回転体の表面形状の一部から構成されている。楕円の長軸又は短軸を回転軸として回転させた回転体を「回転楕円体」という。この回転楕円体の回転軸は、光軸C1と一致している。第2の入射面35a及び第2の入射面35bは、回転楕円体の回転軸方向の両端を切断した表面形状を有している。つまり、第2の入射面35は、筒形状をしている。
第2の入射面35a及び第2の入射面35bの筒形状の一端(すなわち、+Y1軸方向の端)は、第1の入射面34の外周に接続されている。また、第2の入射面35a及び第2の入射面35bの一端(すなわち、+Y1軸方向の端)が第1の入射面34の外周に接続されていれば、第2の入射面35a及び第2の入射面35bの直径が異なってもよい。第2の入射面35a及び第2の入射面35bの筒形状は、第1の入射面34に対して光源1側(すなわち、第1の入射面34より-Y1軸方向)に形成されている。
集光反射面36a及び集光反射面36bは、例えば、光軸C1を中心とした楕円形状をした筒形状をしている。集光反射面36a及び集光反射面36bの筒形状は、-Y1軸方向の端のX1Z1平面上の楕円形状の長軸及び短軸の直径が、+Y1軸方向の端のX1Z1平面上の楕円形状の長軸及び短軸の直径よりも小さい。つまり、集光反射面36a及び集光反射面36bは、-Y1軸方向の端から+Y1軸方向に向けて直径が徐々に大きくなっている。
光軸C1を含む面上での集光反射面36a及び集光反射面36bの形状は曲線形状である。「光軸C1を含む面」とは、面上に光軸C1の線を描ける面のことである。
集光反射面36a及び集光反射面36bの筒形状の一端(すなわち、-Y1軸方向の端)は、第2の入射面35a及び第2の入射面35bの筒形状の他端(すなわち、-Y1軸方向の端)に接続している。つまり、集光反射面36a及び集光反射面36bは、第2の入射面35a及び第2の入射面35bの外周側に位置している。
集光反射面36a及び集光反射面36bは、集光光学部3の光軸C1に直交する第1の方向であるZ1軸方向と、光軸C1と第1の方向の両方に直交する第2の方向であるX1軸方向(すなわち、導光部材5の厚み方向)で異なる曲率を有す。また、Z1軸方向において、集光反射面36a及び集光反射面36bはそれぞれ異なる曲率を有し、集光反射面36aの曲率は集光反射面36bの曲率より大きい。このようにすることで、集光光学部3で集光された光の内、集光反射面36aで反射される光は、一度集光され導光部材5の第1の反射面51に、集光反射面36aで反射される光は、導光部材5の第1のカットオフライン形成部511に、それぞれ導光することができる。これにより、導光部材5の第1の反射面51及び第3の反射面53に入射する光の角度を限定でき、損失光を低減することが可能である。また、配光の形成が容易で、配光ムラを低減できる。
上記実施の形態1から5における構成部品を適宜組み合わせることができる。
上記実施の形態1から5において、部品間の位置関係又は部品の形状を示す用語は、製造上の公差及び組立て上のばらつきなどを考慮した範囲を含むことを表している。また、「平行」及び「垂直」などの部品間の位置関係又は部品の形状を示す用語は、製造上の公差や組立て上のばらつきなどを考慮した範囲を含むことを表している。このため、請求の範囲に部品間の位置関係もしくは部品の形状を示す記載した場合には、製造上の公差又は組立て上のばらつきなどを考慮した範囲を含むことを示している。
100、300 前照灯モジュール、 200 前照灯装置、 1 光源、 11 発光面、 2 導光投射光学素子、 3 集光光学部、 31 第1の入射面、 32 第2の入射面、 33 反射面、 34 第1の入射面、 35、35a、35b 第2の入射面、 36 集光反射面、 36a 集光反射面(第1の集光反射面)、 36b 集光反射面(第2の集光反射面)、 4 導光部材、 41 第1の反射面、 42 第2の反射面、 43 第3の反射面、 44 第4の反射面、 45 第1の出射面、 46 第2の出射面、 411 第1のカットオフライン形成部、 4110 第1のカットオフライン、 421 第2のカットオフライン形成部、 4210 第2のカットオフライン、 421A 第1の稜線部、 421B 第2の稜線部、 421C 第3の稜線部、 5 導光部材、 51 第1の反射面、 52 第2の反射面、 53 第3の反射面、 54 第1の出射面、 55 第2の出射面、 511 第1のカットオフライン形成部、 521 第2のカットオフライン形成部、 9 照射面、 91 第3のカットオフライン、 92 第4のカットオフライン、 96 カバー、 97 筐体、 C1 光軸、 C2 光軸、 LD1 第1の配光パターン、 LD2 第2の配光パターン、 PD1 第1の照度分布パターン、 PD2 第2の照度分布パターン、 PS1 第1の平面、 PS2 第2の平面、 R1,R2,R3 光線、 R4,R5 光線、 R6,R7 光線、 R8,R9 光線。
Claims (19)
- 光源と、
前記光源で発生した光を入射し、前記光を集光光にする集光光学部と、
前記集光光から第1の配光パターンの光を形成する第1のカットオフライン形成部、前記集光光から第2の配光パターンの光を形成する第2のカットオフライン形成部、前記第1の配光パターンに対応する第1の照度分布パターンの光を出射する第1の出射面、及び前記第2の配光パターンに対応する第2の照度分布パターンの光を出射する第2の出射面を有する導光部材と、
を備え、
前記第1の出射面から出射された前記第1の照度分布パターンの光と前記第2の出射面から出射された前記第2の照度分布パターンの光とが足し合わされて得られた合成照度分布パターンの光が照射される
前照灯モジュール。 - 前記第1の配光パターンは、前記第1のカットオフライン形成部の形状に対応する形状を持つ第1のカットオフラインを有し、
前記第2の配光パターンは、前記第2のカットオフライン形成部の形状に対応する形状を持つ第2のカットオフラインを有し、
前記第2のカットオフライン形成部の形状に対応する前記第2のカットオフラインは、段違い形状を含む
請求項1に記載の前照灯モジュール。 - 前記段違い形状は、
第1の稜線部と、
第3の稜線部と
前記第1の稜線部の端部と前記第3の稜線部の端部とを接続し、前記第1の稜線部及び前記第3の稜線部に対して傾斜した第2の稜線部と、を有する
請求項2に記載の前照灯モジュール。 - 前記第1の照度分布パターンは、前記第1のカットオフラインの形状に対応する形状を持つ第3のカットオフラインを有し、
前記第2の照度分布パターンは、前記第2のカットオフラインの形状に対応する形状を持つ第4のカットオフラインを有する
請求項2又は3に記載の前照灯モジュール。 - 前記第1の出射面と前記第2の出射面とは、予め決められた配列方向に並んで配置されており、
前記第1のカットオフライン形成部を含む面に形成される前記第1の配光パターンは、前記配列方向において反転せずに、前記第1の出射面から前記第1の照度分布パターンの光として出射され、
前記第2のカットオフライン形成部を含む面に形成される前記第2の配光パターンは、前記配列方向において反転して、前記第2の出射面から前記第2の照度分布パターンの光として出射される
ことを特徴とする請求項2から4のいずれか1項に記載の前照灯モジュール。 - 前記第1の出射面と前記第2の出射面とは、予め決められた配列方向に並んで配置されており、
前記第1の出射面から出射される前記第1の照度分布パターンの光の前記配列方向に直交する方向の広がりが、
前記第2の出射面から出射される前記第2の照度分布パターンの光の前記配列方向に直交する前記方向の広がりよりも、広い
ことを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の前照灯モジュール。 - 前記導光部材は、
前記第1のカットオフライン形成部に隣接して形成された第1の反射面と、
前記第2のカットオフライン形成部に隣接して形成された第2の反射面と、
をさらに有する請求項1から6のいずれか1項に記載の前照灯モジュール。 - 前記導光部材は、
前記第1のカットオフライン形成部の近傍に焦点位置を有し、前記集光光の一部であって前記第1のカットオフライン形成部の近傍を通過した光の一部を前記第1の出射面が位置する方向に向ける第3の反射面と、
前記第3の反射面よりも前記光源に近い位置に配置され、前記集光光の一部を、前記第2の反射面、前記第2のカットオフライン形成部、及び前記第2の出射面が位置する方向に向ける第4の反射面と、
をさらに有する請求項7に記載の前照灯モジュール。 - 前記集光光学部は、入射面と、反射面とを有し、
前記反射面は、前記集光光学部の光軸に直交する第1の方向と前記光軸及び前記第1の方向の両方に直交する第2の方向で異なる曲率を有し、
前記第1の方向の曲率は前記第2の方向の曲率よりも小さい、
請求項1から8のいずれか1項に記載の前照灯モジュール。 - 車両に搭載されたときに、前記第1の出射面と前記第2の出射面とは互いに隣接して垂直方向に並ぶ請求項1から9のいずれか1項に記載の前照灯モジュール。
- 前記導光部材は、光透過性の材料で形成された光学素子である請求項1から10のいずれか1項に記載の前照灯モジュール。
- 前記集光光学部は、光透過性の材料で形成された集光光学素子である請求項1から11のいずれか1項に記載の前照灯モジュール。
- 第2の出射面は、前記第2のカットオフライン形成部に焦点位置を有する曲率を有した凸形状のレンズ面である請求項1から12のいずれか1項に記載の前照灯モジュール。
- 前記導光部材は、
前記第1の出射面に最も近い位置に前記第1のカットオフライン形成部に隣接して形成された端部を有し、前記集光光の一部の光を前記第2のカットオフライン形成部に集光する第1の反射面と、
前記第2のカットオフライン形成部に隣接して形成された第2の反射面と、
をさらに有する請求項1から6のいずれか1項に記載の前照灯モジュール。 - 前記光源から前記第1の反射面の前記端部までの前記集光光学部の光軸方向の距離は、前記光源から前記第2の反射面までの前記光軸方向の距離より長い、
請求項14に記載の前照灯モジュール。 - 前記導光部材は、前記集光光の一部であって前記第1のカットオフライン形成部を通過した光を、前記第1の出射面が位置する方向に向ける第3の反射面を有し、
前記第3の反射面と前記第1の出射面の合成焦点が、前記第1のカットオフライン形成部の近傍に位置するように、前記第3の反射面と前記第1の出射面が設けられた、
請求項15に記載の前照灯モジュール。 - 前記集光光学部は、入射面と、集光反射面とを有し、
前記集光反射面は、前記集光光学部の光軸に直交する第1の方向と前記光軸及び前記第1の方向の両方に直交する第2の方向で異なる曲率を有し、
また、前記集光反射面を、前記集光光学部の光軸と前記第1の方向を含む平面で分割し、前記第1の出射面に近い側を第1の集光反射面、前記第1の出射面から遠い側を第2の集光反射面とした際に、
前記第1の集光反射面と前記第2の集光反射面において、前記第2の方向の曲率が互いに異なる、
請求項16に記載の前照灯モジュール。 - 前記第1の集光反射面と前記第2の集光反射面は、
前記第2の方向において、前記第1の集光反射面の曲率は、前記第2の集光反射面の曲率よりも大きい、
請求項17に記載の前照灯モジュール。 - 請求項1から18のいずれか1項に記載の前照灯モジュールを1つ以上有する前照灯装置。
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---|---|---|---|
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