JP7290947B2 - 工数算出方法、及びプログラム - Google Patents

工数算出方法、及びプログラム Download PDF

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Description

本発明の一実施形態は、システムにおけるメンテナンス工数を予測する技術に関する。
従来、開発言語、開発ステップ数、及びその他開発プロジェクト各種特性等の要素から、システムの開発工数を予測する手法、及びシステム稼動後のプログラム改修工数を同様要素から予測する手法は存在したものの、システム稼動後の、プログラム改修を伴わないメンテナンス工数を予測する手法は確立されていない。また、システムのメンテナンス工数と、システムの保有ステップ数や規模の尺度として機能量を測定するファンクションポイントとの間には、一定の相関性が認められるとされて来たものの、前者から後者を具体的数値として一意に導く関係式は確立されていない。
特許文献1には、プログラムの保守の優先度付けを合理的に行うことができるようにするためのプログラム分析技術が開示されている。特許文献1によれば、累計障害発生件数又は障害発生予測値と累計障害発生件数の差である潜在障害発生件数とを用いて、少なくとも対処するべきプログラムについて所定の品質を確保するために必要な保守コストに相当する保守工数を算出している。
国際公開第2008/020468号
システムのメンテナンスの適正な工数を予測するためには、システムの規模のみならず、システムの提供先や稼動年数等、システムの各種定性特性を考慮する必要がある。しかしながら、システムの規模以外の特性において、工数に大きな影響を与える特性毎の定量的な相関関係については、理論的に構築されていなかった。
そこで、本発明は、システムの各種定量属性又は定性属性を考慮することにより、メンテナンスに係る工数を予測するための分析方法を提供することを目的の一つとする。
本発明の一実施形態に係る工数算出方法は、システムが有するメンテナンス工数の実績値及びシステムの属性の値に基づいて当該システムのメンテナンス工数予測値を算出する。
上記工数算出方法は、システムに対して、属性の値と、所定の回帰モデルとに基づいて、システムのメンテナンス工数の予測値を算出する。
上記工数算出方法は、属性は、定性属性を含み、実績値と定性属性の値との相関比に基づいて選択された所定の定性属性のパラメータと、実績値とに基づいて、回帰分析を実行して回帰モデルを算出する。
上記工数算出方法は、所定の定性属性のパラメータの値を変更し、システムに対して、値が変更されたパラメータと、回帰モデルとに基づいて、システムのメンテナンス工数の予測値を算出する。
上記工数算出方法は、属性は、定量属性を含み、実績値と定量属性の値の単相関係数に基づいて選択された所定の定量属性のパラメータと、実績値とに基づいて、回帰分析を実行して回帰モデルを算出する。
上記工数算出方法は、所定の定量属性のパラメータを変更し、システムに対して、変更されたパラメータと、回帰モデルとに基づいて、システムのメンテナンス工数の予測値を算出する。
上記工数算出方法は、システムのメンテナンス工数の予測値と、実績値とを比較して、所定の関係を満たすシステムを選択する。
本発明の一実施形態に係るプログラムは、システムが有するメンテナンス工数の実績値及びシステムの属性の値に基づいて当該システムのメンテナンス工数予測値を算出する。
上記プログラムは、システムに対して、属性の値と、所定の回帰モデルとに基づいて、システムのメンテナンス工数の予測値を算出する。
上記プログラムは、属性は、定性属性を含み、実績値と定性属性の値との相関比に基づいて選択された所定の定性属性のパラメータと、実績値とに基づいて、回帰分析を実行して回帰モデルを算出する。
上記プログラムは、所定の定性属性のパラメータを変更し、システムに対して、変更されたパラメータと、回帰モデルとに基づいて、システムのメンテナンス工数の予測値を算出する。
上記プログラムは、属性は、定量属性を含み、実績値と定量属性の値の単相関係数に基づいて選択された所定の定量属性のパラメータと、実績値とに基づいて、回帰分析を実行して回帰モデルを算出する。
上記プログラムは、所定の定量属性のパラメータを変更し、システムに対して、変更されたパラメータと、回帰モデルとに基づいて、システムのメンテナンス工数の予測値を算出する。
上記プログラムは、システムのメンテナンス工数の予測値と、実績値とを比較して、所定の関係を満たすシステムを選択する。
本発明によれば、システムのメンテナンスに係る工数を予測する方法を提供できる。
本発明の一実施形態に係るハードウェアの構成を示すブロック図である。 本発明の一実施形態に係る工数算出装置の構成を示す機能ブロック図である。 本発明の一実施形態に係る工数算出装置の構成を示す機能ブロック図である。 複数のシステム各々における定量属性及び定性属性の一例を説明するテーブルである。 複数のシステム各々におけるメンテナンス工数の実績値の一例を説明するテーブルである。 抽出データ変換部が受信した定性属性に関するデータの一例である。 抽出データ変換部によってビットデータに変換された定性属性に関するデータの一例である。 各システムにおける定量属性及び定性属性の一例を説明するテーブルである。 回帰解析部によって得られた各属性の回帰係数及び定数項を説明するテーブルである。 複数のシステム各々におけるメンテナンス工数の予測値の一例を説明するテーブルである。 複数のシステム各々におけるメンテナンス工数の実績値と予測値とを比較したグラフである。 本発明の一実施形態に係る工数算出装置のデータフロー図である。 本発明の一実施形態に係る工数算出装置のデータフロー図である。 本発明の一実施形態に係る工数算出装置の構成を示す機能ブロック図である。 本発明の一実施形態に係る工数算出装置のパラメータ入力部を説明する表示画面の一例である。 本発明の一実施形態に係る工数算出装置の構成を示す機能ブロック図である。 本発明の一実施形態に係る工数算出装置のパラメータ入力部を説明する表示画面の一例である。 本発明の一実施形態に係る工数算出装置の出力部を説明する図である。
(第1実施形態)
本実施形態では、本発明の一実施形態に係る工数算出装置100について、図1乃至図12を参照して説明する。
[工数算出方法の概要]
ここで、本発明の一実施形態に係る工数算出方法の概要について説明する。本発明の一実施形態に係る工数算出方法は、システムに対する過去のメンテナンス工数の実績値と、システムの各種定量属性又は定性属性とを考慮することにより、将来のメンテナンス工数を予測するものである。
[メンテナンス工数の定義]
ここで、本明細書等におけるメンテナンス工数とは何を指すかを明らかにする。例えば、任意のシステムに係るライフサイクルコストは、(1)新規開発、(2)ソフトウェア改修/追加を伴う改良/機能アップ、(3)ソフトウェア改修を伴うバグフィックス、(4)システムの運用、(5)ハードウェア保守、(6)ソフトウェア改修を伴わないテーブルメンテナンス等、(7)その他、システム維持に必要な各種アクティビティ全般(含む予防保守、セキュリティチェック、ユーザからの問い合わせ、要員教育等)が挙げられる。本明細書等で用いるメンテナンス工数とは、(1)~(7)のうち、(6)及び(7)をいう。つまり、本明細書等で用いるメンテナンス工数とは、ソフトウェアを維持するために必要な工数の内、ソフトウェア改修を伴わない工数、かつ運用工数を除いた工数をいう。
[工数算出装置のハードウェア構成]
図1は、本発明の一実施形態に係る工数算出装置100のハードウェア構成を説明するブロック図である。図1に示すように、工数算出装置100は、制御部101、記録媒体102、RAM103、表示部104、操作部105、及び通信部106を有する。
制御部101は、例えば、CPU(Central Processing Unit)等であり、後述する機能ブロックの動作を制御する。制御部101は、例えば、記録媒体102に記録されている動作プログラムを読み出し、RAM103に展開して動作プログラムを実行することにより、各機能ブロックによって工数算出機能を実現する。
記録媒体102は、例えば、不揮発性メモリやHDD(Hard Disk Drive)等の恒久的な情報保持及び情報の書き換えが可能な記録装置である。記録媒体102は、工数算出装置100が有する機能ブロックの動作プログラム、及び各ブロックの動作において必要となるパラメータ等の情報を格納する。
RAM103は、例えば、揮発性メモリ等の一時的な情報保持に用いられる書き換え可能な記憶装置である。RAM103は、記録媒体102に記録されている機能ブロックの動作プログラム等の展開領域、及び機能ブロックの動作において出力された中間データ等を記憶する格納領域として用いられる。
表示部104は、例えば、液晶表示パネル又はEL表示パネル等の表示装置である。表示部104は、工数算出装置100を構成する筐体内に一体となって接続された表示装置であってもよい。または、表示部104は、工数算出装置100と接続された外部の表示装置であってもよい。表示部104には、後に説明する工数算出装置100の機能ブロックである出力部に関する表示画面を表示する。
操作部105は、例えば、ボタン、マウス、キーボード、タッチセンサ等のユーザインタフェースである。操作部105は、各ユーザインタフェースに対して操作入力がなされたことを検出すると、なされた操作入力に対応する制御信号を制御部101に出力する。操作部105は、後に説明する工数算出装置100の機能ブロックである属性情報入力部、実績値入力部、又はパラメータ入力部に値を入力する際に用いられる。
通信部106は、工数算出装置100が有する通信インターフェースである。本実施形態では、工数算出装置100は通信部106を介することで、ネットワークを経由して他の端末装置と接続し、他の端末装置との間で情報の送受信を行うことができる。
なお、本実施形態では、説明を簡単にするために、工数算出装置100のハードウェア構成として、各種ブロックを有するものとして説明したが、本発明の一実施形態はこれに限定されない。例えば、各種ブロックの少なくとも一つが、工数算出装置100とは別の装置として構成されていてもよい。具体的には、記録媒体102及び表示部104が、別の装置として構成されてもよい。また、記録媒体102は、複数の記録媒体に分かれていてもよい。
[工数算出装置の機能構成]
次に、本発明の一実施形態に係る工数算出装置100によって実現される工数算出機能について、図2乃至図12を参照して説明する。
図2及び図3は、本発明の一実施形態に係る工数算出装置100の工数算出機能を説明するブロック図である。図2では、システムの属性情報と、メンテナンス工数の実績値とから回帰モデルを算出する機能ブロックを説明し、図3では、算出された回帰モデルと、メンテナンス工数の実績値とから、メンテナンス工数の予測値を算出する機能ブロックを説明する。
工数算出装置100は、少なくとも属性情報記憶部202、実績値記憶部204、回帰分析部214、及び予測値算出部216を有する。また、工数算出装置100は、上記に加えて、属性情報入力部201、実績値入力部203、定量属性抽出部205、定量属性記憶部206、単相関係数算出部207、定性属性抽出部208、定性属性記憶部209、相関比算出部211、抽出データ変換部212、抽出データ記憶部213、回帰モデル記憶部215、予測値記憶部217、比較部218、外れ値抽出部219、及び出力部221の少なくとも一つ以上を有する。
属性情報入力部201は、各システム対する属性情報が入力される。ここで、属性情報入力部201に入力される属性情報として、例えば、開発工数(人月)、トラブル工数(人月)、及び言語別ステップ数(Ks)等の定量属性が挙げられる。また、属性情報として、システムの機能提供先、稼働年数、システムの種類、重要度(機密性、完全性、可用性)、所管部署、運用部署、利用部署及び人数、ピーク件数、トラブル時の影響範囲、顧客情報の有無、ハードウェアの種類、並びに目標復旧時間等の定性属性が挙げられる。なお、ピーク件数とは、繁忙日における単位時間当たりの処理データのピーク件数をいう。また、属性情報入力部201には、各システムに対して、定量属性及び定性属性に対応する値が入力される。属性情報入力部201に入力される属性情報は、操作部105によって直接入力されてもよいし、他の端末装置に保存されたデータを読み込むことで入力されてもよい。
開発工数とは、システムに対する改修等の為に所定の期間内に投入された実績工数、又は投入見込み工数を指す。所定の期間とは、例えば、4か月、半年、又は1年等である。トラブル工数とは、当該システムに対して、所定の期間内にトラブルに対処するべく投入された工数、又は投入見込み工数をいう。トラブル工数(人月)と、開発工数(人月)との所定の期間は、同じである。本実施形態では、開発工数及びトラブル工数については、所定の期間内における工数を各々パラメータとする。プログラム言語は、例えば、JAVA(登録商標)、C/C++の他、Visual Basic(.Net)、C#、COBOL、PL/I、RPG等が挙げられる。本実施形態では、システムの総ステップ数(言語を問わない単純合算ステップ数)をパラメータとするのではなく、システムの言語別のステップ数の在り高を各々パラメータとする。これにより、メンテナンス工数の予測値の精度が向上する。なお、開発工数及びトラブル工数は、従来メンテナンス工数には影響しないと考えることが一般的であったが、分析対象システムを所有する組織の事情等によっては、回帰分析にて強い因果関係が認められる場合があるものである。もちろん、どのパラメータを採用するかは、回帰分析結果に応じて取捨選択してよい。
属性情報記憶部202は、各システム単位に、定量属性及び定性属性に対応する値を保存する。図4は、属性情報記憶部202に格納されたテーブルの一例である。図4では、上記に列挙した定量属性及び定性属性のうち一部を示している。属性情報記憶部202には、システム名の列と、定量属性及び定性属性各々の列とを含むテーブルが保存される。属性情報記憶部202には、各システムについて、属性情報入力部201に入力された定量属性及び定性属性各々の値が保存されている。
実績値入力部203には、システムのメンテナンス作業におけるメンテナンス工数の実績値が入力される。ここで入力されるメンテナンス工数は、所定の期間における工数が保存される。実績値入力部203に入力される所定の期間は、開発工数及びトラブル工数の所定の期間と同じである。実績値入力部203に入力されるメンテナンス工数の実績値は、操作部105によって直接入力されてもよいし、他の端末装置に保存されたデータを読み込むことで入力されてもよい。
実績値記憶部204は、実績値入力部203に入力されたメンテナンス工数の実績値を保存する。図5は、実績値記憶部204に格納されたテーブルの一例である。実績値記憶部204には、システム名の列と、所定の期間のメンテナンス工数の実績値の列とを含むテーブルが保存される。
定量属性抽出部205は、属性情報記憶部202のデータから、システムの定量属性に関するデータを抽出する。つまり、システム名の列と、定量属性に関する列(開発工数、トラブル工数、及び言語別ステップ数)等を含むテーブルを抽出する。定量属性抽出部205によって抽出されたテーブルは、定量属性記憶部206に保存される。
単相関係数算出部207は、定量属性毎に、各システムのメンテナンス工数yと、定量属性記憶部206に保存された各定量属性値xとの単相関係数を算出する。単相関係数は、xとyとの積和/√(xの偏差平方和×yの偏差平方和)によって算出される。単相関係数を算出した結果、複数の定量属性のうち単相関係数が所定の閾値以上、例えば、0.5以上の定量属性を選択することで抽出し、その定量属性に関するデータを、抽出データ変換部212に送信する。
定性属性抽出部208は、属性情報記憶部202に保存されたテーブルから、各システムの定性属性に関するデータを抽出する。つまり、システム名の列と、定性属性に関する列(機能提供先、稼働年数、システムの種類、重要度(機密性、可用性、完全性))等を含むテーブルを抽出する。定性属性抽出部208によって抽出されたテーブルは、定性属性記憶部209に保存される。
相関比算出部211は、定性属性毎に、各システムのメンテナンス工数yと、定性属性記憶部209に保存された各システムの定性属性値xとの相関比を算出する。相関比は、1-(誤差変動/全体変動)によって算出される。相関比を算出した結果、複数の定性属性のうち相関比が所定の閾値以上、例えば、0.05以上の定性属性を選択することで抽出し、その定性属性に関するデータを、抽出データ変換部212に送信する。
抽出データ変換部212は、単相関係数算出部207によって選択された定量属性のデータ及び相関比算出部211によって選択された定性属性に関するデータを受信する。つまり、システム名の列と、選択された定量属性の列と、選択された定性属性の列とを含むテーブルを受信する。その後、抽出データ変換部212は、各システムにおける定性属性に関するデータを、“0/1”のビットデータに変換する。これにより、定性属性の質的データを、量的データに変換する。
図6Aに、各システムにおける定性属性に関するデータを示し、図6Bに各システムにおける定性属性に関するデータを、“0/1”のビットデータに変換した後のデータを示す。なお、図6A及び図6Bにおいては、定性属性の一部について記載しており、上述したこの他の定性属性があってもよい。また、図6A及び図6Bにおいて、定量属性のデータについては記載を省略している。
抽出データ変換部212は、質的データを量的データに変換するにあたり、定性属性の複数の項目を複数のダミー変数に変換する。システムの機能提供先のダミー変数として、例えば、全世界、複数リージョン(地域)、単数リージョン、複数の拠点、単数の拠点等が挙げられる。稼働年数のダミー変数として、例えば、0~5年、6~10年、11年以上等が挙げられる。システムの種類のダミー変数として、例えば、勘定系、情報系、対外接続系、資金証券系等が挙げられる。システムの重要度は、機密性及び完全性が挙げられる。システムの重要度(機密性)及び重要度(完全性)のダミー変数として、高い、低いが挙げられる。なお、上記のダミー変数は一例であり、適宜設定することができる。
また、図6Bに示すように、定性属性に対して、該当するダミー変数については1と変換され、該当しないダミー変数については0と変換される。例えば、システムAにおける機能提供先は全世界であるので、ダミー変数は1となり、複数リージョンのダミー変数は0となる。また、システムAにおける稼働年数は5年であるので、0~5年のダミー変数は1となり、6~10年のダミー変数は0となる。また、抽出データ変換部212には、上述したシステムの機能提供先等の定性属性をダミー変数に変換するための条件が予め保存されていてもよい。
抽出データ変換部212は、各システムにおける定量属性のデータ及びビットデータに変換された定性属性に関するデータを、抽出データ記憶部213に保存する。
図7は、抽出データ記憶部213が保有するテーブルである。図7では、各システムにおける定量属性の値及びビットデータに変換された定性属性の値を示している。
抽出データ記憶部213に保存されたデータ及び実績値記憶部204に保存されたデータに基づいて、回帰分析部214により回帰モデルを算出する。本実施形態で説明する回帰分析では、選択された複数の定量属性の値又はビットデータに変換された定性属性の値と、メンテナンス工数の実績値とに基づいて、回帰モデルを算出する。
回帰分析部214は、抽出データ記憶部213に保存された各システムの定量属性及び定性属性を各々説明変数xとし、メンテナンス工数の実績値を目的変数yとして、回帰分析を実行し、定量属性及び定性属性各々の回帰係数、並びに定数項を算出する。本実施形態では、回帰分析として、拡張型数量化一類にて、重回帰分析を実行する。回帰分析部214により定量属性及び定性属性各々における回帰係数と、定数項とが得られる。図8は、回帰係数、定数項の一例である。回帰分析部214により、開発工数、トラブル工数、及び複数の言語の各々に対して回帰係数が算出され、定性属性については、ダミー変数の各々に対して回帰係数が算出される。
予測値算出部216は、抽出データ記憶部213に保存された各システムの定量属性及び定性属性に関するデータと、以下に示す回帰モデルとに基づいて、各システムのメンテナンス工数の予測値を算出する。
以下に、回帰モデル、即ちメンテナンス工数の予測値を算出する式(1)を示す。
メンテナンス工数の予測値
=開発工数(人月)×回帰係数×偏差
+トラブル工数(人月)の1.5乗根×回帰係数×偏差
+言語1のステップ数(Ks)の2乗根×回帰係数×偏差+言語2のステップ数(Ks)の2乗根×回帰係数×偏差+・・・・・・
+機能提供先のダミー変数1×回帰係数+機能提供先のダミー変数2×回帰係数+・・・・・・
+稼動年数のダミー変数1×回帰係数+稼働年数のダミー変数2×回帰係数+・・・・・・
+システムの種類のダミー変数1×回帰係数+システムの種類のダミー変数2×回帰係数+・・・・・・
+重要度(機密性)のダミー変数1×回帰係数+重要度(機密性)のダミー変数2×回帰係数+・・・・・・
+重要度(完全性)のダミー変数1×回帰係数+重要度(完全性)のダミー変数2+・・・・・・
+定数項・・・・・・(1)
ここで、偏差とは、各個体と群別平均(算出結果を定数として使用)との差である。また、上記に示す属性以外の相関比及び単相関係数が、設定した所定の閾値を超える場合、所定の閾値を超えた属性をパラメータとして使用してもよい。なお、本例では重回帰分析によって回帰モデルを導いているが、属性情報記憶部202と実績値記憶部204を直接的なインプットとしてディープラーニング(機械学習)を実施し、その結果を回帰モデルとして使用しても良い。
予測値算出部216により、上記の算出式(1)を用いて計算することで、各システムのメンテナンス工数の予測値を算出することができる。
予測値記憶部217は、予測値算出部216によって得られた各システムのメンテナンス工数の予測値が保存される。図9は、システム名と、各システムに対するメンテナンス工数の予測値とを含むテーブルの例である。
比較部218は、各システムのメンテナンス工数の予測値と、各システムのメンテナンス工数の実績値とを比較する。
外れ値抽出部219は、各システムのメンテナンス工数の予測値と実績値とを比較した結果、各システムのうち、乖離が大きいシステムを抽出する。例えば、メンテナンス工数の実績値と予測値とが10人月以上乖離、かつ比率が50%未満又は150%以上のシステムを抽出する。これにより、抽出したシステムに対して乖離した原因を深堀することで、低効率となったシステムを改善する、又は高効率のシステムの良い点を他のシステムに適用する等の応用が可能となる。
出力部221は、各システムのメンテナンス工数の予測値と実績値とを比較した結果を出力する。図10は、各システムのメンテナンス工数の予測値と実績値とを比較した結果をグラフで示したものである。図10に示すグラフの横軸はシステムの名称を示し、縦軸はメンテナンス工数の予測値及び実績値を示す。図10におけるシステム名の順序は、メンテナンス工数の実績値が小さい順に並んでいる。
また、本実施形態では、メンテナンス工数の予測値と実績値とを比較して、外れ値を抽出した後に、メンテナンス工数の予測値と実績値とを出力する例について説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、比較部218においてメンテナンス工数の予測値と実績値とを比較した結果を、出力部221によって出力してもよいし、予測値記憶部217に保存されたメンテナンス工数の予測値を出力部221によって出力してもよい。
図11は、本発明の一実施形態に係る工数算出方法におけるデータフロー図である。まず、属性情報DB231から、定量属性に関するデータを抽出して、属性情報DB(定量属性)232に保存し、定性属性に関するデータを抽出して、属性情報DB(定性属性)234に保存する。ここで、属性情報DB231は、図2に示す属性情報記憶部202に相当し、属性情報DB(定量属性)232は、定量属性記憶部206に相当し、属性情報DB(定性属性)234は、定性属性記憶部209に相当する。
属性情報DB(定量属性)232に保存された定量属性に関するデータと、メンテナンス工数実績値DB233に保存されたデータとに基づいて、単相関係数を算出し、複数の定量属性のうち単相関係数が所定の閾値以上の定量属性に関するデータを、属性情報DB(抽出後)235に保存する。ここで、メンテナンス工数実績値DB233は、図2に示す実績値記憶部204に相当する。
属性情報DB(定性属性)234に保存された定性属性に関するデータと、メンテナンス工数実績DB233に保存されたデータとに基づいて、相関比を算出し、複数の定性属性のうち相関比が所定の閾値以上の定性属性に関連するデータを、属性情報DB(抽出後)235に保存する。
属性情報DB(抽出後)235に保存された定性属性に関するデータについて、“0/1”のビットデータに変換し、変換した定性属性に関するデータを、属性情報DB(変換後)236に保存する。属性情報DB(変換後)236は、抽出データ記憶部213に相当する。
属性情報DB(変換後)236に保存されたデータと、メンテナンス工数実績値DB233に保存されたデータとに基づいて、回帰分析を実行することで、定量属性及び定性属性各々の回帰係数及び定数項を算出し、回帰モデルとして回帰モデル237に保存する。
属性情報DB(変換後)236に保存されたデータと、回帰モデル237に保存された回帰モデルとに基づいて、各システムのメンテナンス工数の予測値を算出して、メンテナンス工数予測値DB238に保存する。
図12に示すように、メンテナンス工数予測値DB238の保存されたデータと、メンテナンス工数実績値DB233に保存されたデータとを比較して、比較した結果を結果レポート240として出力する。比較した結果を出力する形式は、図10に示すようにメンテナンス工数の実績値と予測値とを示すグラフであってもよいし、実績値に対する予測値の割合であってもよいし、システム名の列、メンテナンス工数の予測値の列、実績値の列を含むテーブルであってもよい。
従来、システムの開発工数について、開発予定のシステムの属性と、過去のプロジェクト開発工数の実績値とに基づいて、回帰分析により開発工数を予測する方法もあった。開発工数の見積方法については、工数算出に必要な情報はプロジェクト単位の固有の詳細な情報をベースにしている。また、プロジェクト単位の固有の詳細な情報(定量属性や定性属性)は、各プロジェクトの検討がある程度成熟されないと決定できない。よって、例えば、組織が保有する複数システム全体の特定年度分の全開発工数を、事前に予測する事は困難であり、例えば特定年度の要員計画等に供する事ができない。
これに対し、本発明の一実施形態に係る工数算出方法では、メンテナンス工数の予測値の算出根拠となる大宗の既存のプログラムの総量や特性等は静的であり、それほど変化しない情報をベースにしている。よって、組織で保有するシステム全体に対して、回帰分析を行うことにより、メンテナンス工数の見積もりモデルを事前に構築できる。これにより、所定の期間毎に、組織で保有するシステム全体のメンテナンス工数の見積もりを一括して実行することで、調達すべき人員等の工数を容易に決定できる。もちろん、システム全体から、メンテナンス工数の見積もりが必要なシステムの少なくとも一つを抽出して、抽出されたシステムに対して工数の見積もりを実行できることはいうまでもない。
本発明の一実施形態に係る工数算出装置によれば、システム規模を現すステップ数等の定量属性だけでなく、稼働年数やシステムの提供先等の定性属性についても考慮しており、定量属性及び定性属性のうち不要な属性を除去している。これにより、定量属性、定性属性と、実績値とに基づく回帰分析における予測精度を向上させることができる。本発明の一実施形態に係る工数算出装置によれば、従来、数値的に予測することが困難であったシステムのメンテナンス工数の回帰モデルを算出することができる。また、個別のシステム又はプロジェクトのみならず、組織で保有するシステム全体に対して、メンテナンス工数の予測値を算出することができる。
(変形例1)
本実施形態では、回帰モデルを算出する際に、定性属性のパラメータ及び定量属性のパラメータの双方を利用する例について説明したが、本発明の一実施形態はこれに限定されない。定性属性のパラメータと定量属性のパラメータとの一方から算出した回帰モデルを利用してメンテナンス工数の予測値を算出してもよい。
例えば、システムの属性として定性属性を用いる場合、回帰分析部214により、メンテナンス工数の実績値と定性属性のパラメータとの相関比に基づいて選択された定性属性のパラメータと、当該実績値とを利用して定性属性の回帰係数(回帰モデル)を算出する。そして、予測値算出部216により、選択された定性属性のパラメータと、回帰モデルとに基づいて、システムのメンテナンス工数の予測値を算出することができる。
また、システムの属性として定量属性を用いる場合、回帰分析部214により、メンテナンス工数の実績値と定量属性のパラメータとの単相関係数に基づいて選択された定量属性のパラメータと、当該実績値とを利用して定量属性の回帰係数(回帰モデル)を算出する。そして、予測値算出部216により、選択された定量属性のパラメータと、回帰モデルとに基づいて、システムのメンテナンス工数の予測値を算出することができる。
(変形例2)
本実施形態では、抽出データ変換部212は、選択された定量属性のデータを受信して、抽出データ記憶部213に当該データを保存する例について説明したが、本発明の一実施形態はこれに限定されない。選択された定量属性のデータは、“0/1”のビットデータに変換する必要がない。そのため、単相関係数算出部207によって選択された定量属性のデータを、抽出データ変換部212を介さずに、抽出データ記憶部213に保存してもよい。
(第2実施形態)
本実施形態では、本発明の一実施形態に係る工数算出装置100Aについて説明する。本実施形態では、工数算出装置100Aにより、任意のシステムについて定量属性又は定性属性のうち少なくとも一つのパラメータを変更することで、当該システムのメンテナンス工数をシミュレーションする方法について、図13及び図14を参照して説明する。
図13は、本発明の一実施形態に係る工数算出装置100Aの工数算出機能を説明するブロック図である。工数算出装置100Aは、第1実施形態で説明した工数算出装置100の機能ブロックに、一部機能ブロックが追加された構成を有する。具体的には、工数算出装置100の機能ブロックに加えて、パラメータ入力部222、抽出データ計算部223、抽出データ記憶部213A、予測値算出部216A、及び予測値記憶部217Aをさらに有する。
パラメータ入力部222は、任意のシステムの定量属性及び定性属性のうち少なくとも一つの属性に対して、任意のパラメータが入力される。図14は、パラメータ入力部222にパラメータを入力するための表示画面の一例である。図14に示す定性属性及び定量属性は、第1実施形態で説明した相関比と単相関係数から導き出された属性である。図14に示す表示画面において、任意のシステムにおけるパラメータ変更前の項目には、抽出データ記憶部213に記憶されたパラメータが表示されており、パラメータ変更後の項目には、変更後のパラメータが表示される。パラメータは全て変更されてもよいし、一部の項目は抽出データ記憶部213に記憶されたパラメータのままでもよい。図14に示す表示画面において、定量属性のうち、言語別ステップ数のパラメータに任意の値を入力する場合について説明する。例えば、任意のシステムについて、プログラム言語のCOBOL及びPL/Iのステップ数(Ks)を、全てJAVAのステップ数に置換する場合、図14に示すパラメータ変更後の項目に、COBOL及びPL/Iのステップ数(Ks)を0として、JAVAのステップ数(Ks)を2123と入力する。その他の項目は、変更前のパラメータと同じであってもよい。
抽出データ計算部223は、任意のシステムについて、抽出データ記憶部213に保存された定量属性及び定性属性のパラメータと、パラメータ入力部222から入力されたパラメータと、を読み出す。そして、抽出データ記憶部213に保存された定量属性のパラメータ及び定性属性のパラメータを、パラメータ入力部222から入力されたパラメータに変更して、抽出データ記憶部213Aに保存する。本実施形態では、JAVAのステップ数を、143から2123に変更し、COBOLのステップ数、及びPL/Iのステップ数を0に変更する。
抽出データ記憶部213Aは、任意のシステムの各パラメータについて、抽出データ計算部223によって変更されたパラメータを保存する。したがって、抽出データ記憶部213Aには、JAVAのステップ数2123、COBOLのステップ数0、PL/Iのステップ数0が保存され、それ以外の属性のパラメータは、変更前のパラメータが保存される。なお、抽出データ記憶部213Aは、抽出データ計算部223を介することなく、パラメータ入力部222に入力された任意のシステムの各パラメータを読み出して、シミュレーション用のデータとして、保存してもよい。
予測値算出部216Aは、抽出データ記憶部213Aと、回帰モデル記憶部215に保存された第1実施形態で説明した回帰モデルとに基づいて、任意のシステムのシミュレーション用のメンテナンス工数の予測値を算出する。具体的な算出方法については、第1実施形態で説明した式(1)を用いればよい。
予測値記憶部217Aは、任意のシステムのシミュレーションによって得られたメンテナンス工数の予測値を保存する。
比較部218は、予測値記憶部217に保存された予測値と、予測値記憶部217Aに保存された予測値と、実績値記憶部204に保存された実績値と、を比較する。予測値記憶部217に保存された予測値と、予測値記憶部217Aに保存された予測値とを比較、予測値記憶部217Aに保存された予測値と実績値記憶部204に保存された実績値とを比較してもよい。
出力部221は、比較部218により比較した結果を出力する。比較した結果を出力する形式は、図10に示すようなグラフであってもよいし、システム名の列と、予測値記憶部217に保存された予測値の列、予測値記憶部217Aに保存された予測値の列、実績値記憶部204に保存された実績値の列のいずれか二つ以上を含むテーブルであってもよい。
従来、任意のシステムに対して、定量属性及び定性属性の少なくとも一部の属性のパラメータを変更したメンテナンス工数をシミュレーションすることができなかった。本実施形態に係る工数算出装置では、任意のシステムについて、定量属性及び定性属性のうち少なくとも一つのパラメータを変更することで、メンテナンス工数についてシミュレーションすることができる。例えば、システムの定量属性及び定性属性の少なくとも一部のパラメータを変更することで、パラメータの変更によってどの程度メンテナンス工数の削減を図ることができるか計算することができる。
(変形例3)
本実施形態では、任意のシステムに対して、定量属性について任意のパラメータを用いて、メンテナンス工数の予測値を算出する例について説明したが、本発明の一実施形態はこれに限定されない。定性属性について任意のパラメータを用いて、メンテナンス工数の予測値を算出してもよいし、定量属性及び定性属性の各々について任意のパラメータを用いて、メンテナンス工数の予測値を算出してもよい。
(第3実施形態)
本実施形態では、本発明の一実施形態に係る工数算出装置100Bについて説明する。本実施形態では、工数算出装置100Bにより、新規に導入するシステムについて定量属性又は定性属性についてパラメータを設定することで、新規に導入するシステムのメンテナンス工数をシミュレーションする方法について、図15乃至図17を参照して説明する。
図15は、本発明の一実施形態に係る工数算出装置100Bの工数算出機能を説明するブロック図である。工数算出装置100Bは、第1実施形態で説明した工数算出装置100の機能ブロックに、一部機能ブロックが追加された構成を有する。具体的には、パラメータ入力部222B、抽出データ記憶部223B、予測値算出部216B、及び予測値記憶部217Bをさらに有する。
パラメータ入力部222Bは、新規に導入するシステムの定量属性又は定性属性に対応する全ての属性に対して、任意のパラメータが入力される。図16は、パラメータ入力部222Bにパラメータを入力するための表示画面の一例である。図16に示す表示画面に、新規に導入するシステムに対する定量属性又は定性属性各々のパラメータを入力する。例えば、図16に示す表示画面に、新規に導入するシステムの定量属性又は定性属性各々のパラメータを入力する。
抽出データ記憶部223Bは、パラメータ入力部222Bに入力された新規システムの定量属性又は定性属性各々のパラメータを読み出して、保存する。
予測値算出部216Bは、抽出データ記憶部223Bに保存された定量属性又は定性属性各々のパラメータと、第1実施形態で説明した回帰モデルとに基づいて、新規のシステムのメンテナンス工数の予測値を算出する。具体的な算出方法については、第1実施形態で説明した式(1)を用いればよい。
予測値記憶部217Bは、新規のシステムのメンテナンス工数の予測値を保存する。
出力部221は、予測値記憶部217Bに保存されるデータを出力する。予測値記憶部217Bに保存されるデータを出力する表示画面の一例について、図17に示す。図17は、新規のシステムに対するメンテナンス工数の予測値を出力する表示画面である。
従来、開発中の新規のシステムに対しては、稼働後のメンテナンス工数を予測することができなかった。本実施形態に係る工数算出装置100Bによれば、第1実施形態で算出した回帰モデルを使用することで、開発中の新規のシステムにおいて、当該システムの稼働後のメンテナンス工数の予測値を事前に算出することができる。メンテナンス工数の予測値が予想よりも高ければ、予測値が低くなるようにシステムの定量属性又は定性属性のいずれかを変更して、システムの開発を進めることで、メンテナンス工数が少ないシステムを提供することができる。
本発明の一実施形態に係る工数算出装置によれば、既存の稼働しているシステムのみならず、新規に導入する稼働していないシステムのいずれにおいても、メンテナンス工数の予測値を算出することができる。
本発明の一実施形態において、抽出データ記憶部213、抽出データ記憶部213A、抽出データ記憶部223Bをそれぞれ異なる記憶部として説明したが、全て同じ記憶媒体であってもよいし、一部が異なる記憶部であってもよい。
本発明の一実施形態において、回帰モデルとして、定量属性の回帰係数及び定性属性の回帰係数の双方が得られていれば、定量属性のパラメータ及び定性属性のパラメータと、当該回帰モデルとに基づいて、稼働前のシステムにおけるメンテナンス工数の予測値を算出することができる。
100:工数算出装置、100A:工数算出装置、100B:工数算出装置、101:制御部、102:記録媒体、103:RAM、104:表示部、105:操作部、106:通信部、201:属性情報入力部、202:属性情報記憶部、203:実績値入力部、204:実績値記憶部、205:定量属性抽出部、206:定量属性記憶部、207:単相関係数算出部、208:定性属性抽出部、209:定性属性記憶部、211:相関比算出部、212:抽出データ変換部、213:抽出データ記憶部、213A:抽出データ記憶部、223B:抽出データ記憶部、214:回帰分析部、215:回帰モデル記憶部、216:予測値算出部、216A:予測値算出部、216B:予測値算出部、217:予測値記憶部、217A:予測値記憶部、217B:予測値記憶部、218:比較部、219:外れ値抽出部、221:出力部、222:パラメータ入力部、222B:パラメータ入力部、223:抽出データ計算部、223B:抽出データ記憶部、232:属性情報DB(定量属性)、234:属性情報DB(定性属性)、235:属性情報DB(抽出後)、236:属性情報DB(変換後)、237:回帰モデル、240:結果レポート

Claims (10)

  1. メンテナンス済みのシステムが有するメンテナンス工数の実績値及び前記メンテナンス済みのシステムの属性の値に基づいて、回帰分析を実行して回帰モデルを算出し、
    予測値を算出するシステムに関連する属性の値と、算出された前記回帰モデルとに基づいて、当該システムのメンテナンス工数予測値を算出することを含み、
    前記属性は、複数の区分を有する定性属性を含み、
    前記属性の値は、前記複数の区分のうち、前記システムに対応する区分と、前記システムに対応しない区分とを区別するためのビットデータを有する、工数算出方法。
  2. 記定性属性が有する前記複数の区分に対応するビットデータを変更し、前記システムに対して、変更された前記複数の区分に対応するビットデータと、前記回帰モデルとに基づいて、前記システムのメンテナンス工数の予測値を算出する、請求項に記載の工数算出方法。
  3. 前記属性は、定量属性を含み、前記実績値と前記定量属性の値の単相関係数に基づいて選択された所定の定量属性のパラメータと、前記実績値とに基づいて、回帰分析を実行して回帰モデルを算出する、請求項1又は2に記載の工数算出方法。
  4. 前記所定の定量属性のパラメータを変更し、前記システムに対して、前記変更されたパラメータと、前記回帰モデルとに基づいて、前記システムのメンテナンス工数の予測値を算出する、請求項に記載の工数算出方法。
  5. 前記システムのメンテナンス工数の予測値と、前記実績値とを比較して、所定の関係を満たすシステムを選択する、請求項1乃至のいずれか一項に記載の工数算出方法。
  6. メンテナンス済みのシステムが有するメンテナンス工数の実績値及び前記メンテナンス済みのシステムの属性の値に基づいて、回帰分析を実行して回帰モデルを算出し、
    予測値を算出するシステムに関連する属性の値と、算出された前記回帰モデルとに基づいて、当該システムのメンテナンス工数予測値を算出することを含み
    前記属性は、複数の区分を有する定性属性を含み、
    前記属性の値は、前記複数の区分のうち、前記システムに対応する区分と、前記システムに対応しない区分とを区別するためのビットデータを有する、ことをコンピュータに実行させるためのプログラム。
  7. 記定性属性が有する前記複数の区分に対応するビットデータを変更し、前記システムに対して、変更された前記複数の区分に対応するビットデータと、前記回帰モデルとに基づいて、前記システムのメンテナンス工数の予測値を算出する、請求項に記載のプログラム。
  8. 前記属性は、定量属性を含み、前記実績値と前記定量属性の値の単相関係数に基づいて選択された所定の定量属性のパラメータと、前記実績値とに基づいて、回帰分析を実行して回帰モデルを算出する、請求項6又は7に記載のプログラム。
  9. 前記所定の定量属性のパラメータを変更し、前記システムに対して、前記変更されたパラメータと、前記回帰モデルとに基づいて、前記システムのメンテナンス工数の予測値を算出する、請求項に記載のプログラム。
  10. 前記システムのメンテナンス工数の予測値と、前記実績値とを比較して、所定の関係を満たすシステムを選択する、請求項6乃至9のいずれか一項に記載のプログラム。
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